JP3665907B2 - 2液硬化型ラミネート用接着剤組成物およびラミネート方法 - Google Patents

2液硬化型ラミネート用接着剤組成物およびラミネート方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、接着性に優れる無溶剤型の2液硬化型ラミネート用接着剤組成物およびそれを用いたラミネート方法に関する。
詳しくは、各種プラスチックフィルムと金属蒸着フィルム及び金属箔をラミネートして複合フィルムを製造する際に、ラミネートし、エージングした後の接着力に優れた無溶剤型の2液硬化型複合ラミネート用接着剤組成物およびそのラミネート方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種プラスチックフィルム、金属蒸着フィルム及び金属箔を貼り合わせるラミネート用接着剤としては、水酸基/イソシアネート硬化系を用いたポリエステル樹脂/ポリイソシアネート系、ポリエーテルポリウレタン樹脂/イソシアネート系およびポリエステル樹脂/イソシアネート系等の2液硬化型の有機溶剤接着剤が使用されている。近年、労働作業環境の改善、消防法の強化、大気中へのVOCの放出規制等の要求から接着剤の脱有機溶剤化の傾向が強くなってきており、無溶剤化への移行が進みつつある。しかし、無溶剤型ラミネート用接着剤は、作業性の観点から、樹脂の分子量を上げることが困難で、有機溶剤型の接着剤と比較して接着性が劣り、特に金属蒸着フィルム及び金属箔に対する接着性が劣っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
近年、かかる欠点を解決するために、エポキシの添加、シランカップリング剤の添加等の試みがなされているが、未だ金属蒸着フィルム及び金属箔に対して良好な接着強度を得ていないのが現状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、このような現状を鑑み、良好な接着性を発現する無溶剤型ラミネート用接着剤組成物およびそれを用いたラミネート方法を開発すべく研究を重ねた結果、以外にもポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる有機ポリマーポリオールと、必要によっては前記有機ポリマーポリオール化合物とカルボン酸無水物とを反応させて得られる分子末端の少なくとも1つがカルボキシル基である有機ポリマーポリオール化合物を加えてなるポリオール成分(1)と、2官能ポリイソシアネート化合物と3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物からなる有機ポリイソシアネート成分(2)とを含有してなる無溶剤型の2液硬化型ラミネート用接着剤組成物およびそれを用いたラミネート方法が本目的を達成できることを見い出し、本発明を完成させたものである。
【0005】
本発明において用いるポリオール成分(1)は、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる有機ポリマーポリオールである。
【0006】
ポリエステルポリオールの例としては、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等の多価カルボン酸もしくはそれらのジアルキルエステルまたはそれらの混合物と、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6ーヘキサンジオールなどのグリコール類もしくはそれらの混合物とエステル交換反応をさせて得られるポリエステルポリオールが挙げられる。
【0007】
ポリエーテルポリオールの例としては、例えばエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド、テトラヒドロフランなどのオキシラン化合物を、例えば水、エチレングリコール、プロピレングリコール、トリメチロールプロパン、グリセリンなどの低分子量ポリオールを開始剤として重合して得られるポリエーテルポリオールが挙げられる。
【0008】
ポリエーテルエステルポリオールとしては、例えばイソフタル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバチン酸等の多価カルボン酸もしくはそれらのジアルキルエステルまたはそれらの混合物と、上記ポリエーテルポリオールを反応させて得られるポリエーテルエステルポリオールが挙げられる。
【0009】
ポリウレタンポリオールとしては、例えば上記ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオールなどと後述の有機ポリイソシアネート叉はその単量体とをNCO/OHが1未満、好ましくは0.8以下で反応して得られる。
これら有機ポリマーポリオール化合物は、300〜5000の数平均分子量を有することが好ましい。
【0010】
本発明において用いるポリオール成分(1)には、前記した有機ポリマーポリオールに加えて、該有機ポリマーポリオール化合物とカルボン酸無水物とを反応させて得られる分子末端の少なくとも1つがカルボキシル基である有機ポリマーポリオール化合物を加えて使用することができる。
【0011】
このような分子末端の少なくとも1つがカルボキシル基である有機ポリマーポリオール化合物を得るために有機ポリマーポリオール化合物に反応させるカルボン酸無水物としては、例えば、フタル酸無水物、コハク酸無水物、ヘット酸無水物、ハイミック酸無水物、マレイン酸無水物、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒドラフタル酸無水物、テトラプロムフタル酸無水物、テトラクロルフタル酸無水物、トリメリット酸無水物、ピロメリット酸無水物、ベンゾフェノテトラカルボン酸無水物、2,3,6,7ーナフタリンテトラカルボン酸2無水物、5−(2,5−オキソテトラヒドロフリル)−3−メチル−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物等が挙げられる。
【0012】
カルボキシル基を導入した有機ポリマーポリオール化合物の使用割合は、ポリオール成分中の20重量%以下、好ましくは0.5〜20重量%の範囲がよい。分子末端にカルボキシル基を導入した有機ポリマーポリオール化合物を併用して使用すると接着性が更に向上するばかりでなく耐熱水性および耐酸性にも優れたものを与えることができる。
【0013】
本発明において用いる有機ポリイソシアネート成分(2)は、2官能ポリイソシアネート化合物と3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物からなることを必須とする。有機ポリイソシアネート成分(2)中における2官能ポリイソシアネート化合物の含有量は10〜90重量%、好ましくは50〜80重量%である。
【0014】
有機ポリイソシアネート成分(2)としては、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、m−フェニレンジイソシアネート、p−フエニレンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフエニレンジイソシアネート、3,3’−ジクロロ−4,4’−ビフェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタレンジイソシアネート、1,5−テトラヒドロナフタレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、1,3−シクロヘキシレンジイソシアネート、1,4−シクロヘキシレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、水素添加キシリレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、3,3’−ジメチル−4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート等のポリイソシアネート単量体から誘導されたイソシアヌレート、ビューレット、アロファネート等の2官能、または3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物、あるいはPPG等の2官能ポリオール化合物との反応で得られる末端イソシアネート基含有の2官能ポリイシシアネート化合物またはトリメチロールプロパン、グリセリン等の3官能以上のポリオール化合物との反応により得られる末端イソシアネート基含有の多官能ポリイソシアネート化合物等を挙げることができる。
【0015】
尚、2官能ポリイソシアネート化合物の具体例としては、タケネートDー190N(武田薬品工業(株)製)、バーノックDー955S(大日本インキ化学工業(株)製)等が挙げられる。3官能ポリイソシアネート化合物の具体例としては、コロネートHX(日本ポリウレタン工業(株)製)、タケネートDー170N(武田薬品工業(株)製)、バーノックD−980ーS(大日本インキ化学工業(株)製)等が挙げられる。
【0016】
本発明にかかわる無溶剤型の2液硬化型ラミネート接着剤は、上記したようなポリオール成分(1)と有機ポリイソシアネート成分(2)を必須成分として含有するが、これを使用するにあたって、上記成分の他に充填剤、軟化剤、老化防止剤、安定剤、接着促進剤、レベリング剤、消泡剤、可塑剤、無機フィラー、粘着付与性樹脂、繊維類、顔料等の着色剤、可使用時間延長剤等を使用することは勿論できる。
【0017】
さらにまた本発明にかかわる無溶剤型の2液硬化型ラミネート接着剤には接着促進剤を用いることもできる。接着促進剤にはシランカップリング剤、チタネート系カップチング剤、アルミニウム系等のカップリング剤、エポキシ樹脂が挙げられる
シランカップリング剤としては、例えば、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメチルジメトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン等のアミノシラン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン等のエポキシシラン;ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン等のビニルシラン;ヘキサメチルジシラザン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン等を挙げることが出来る。
【0018】
チタネート系カップリング剤としては、例えば、テトライソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシチタン、ブチルチタネートダイマー、テトラステアリルチタネート、チタンアセチルアセトネート、チタンラクテート、テトラオクチレングリコールチタネート、チタンラクテート、テトラステアロキシチタン等を挙げることが出来る。
【0019】
また、アルミニウム系カップリング剤としては、例えば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート等が挙げることが出来る。
【0020】
エポキシ樹脂としては、一般的に市販されているエピービス型、ノボラック型、βーメチルエピクロ型、環状オキシラン型、グリシジルエーテル型、グリシジルエステル型、ポリグリコールエーテル型、グリコールエーテル型、エポキシ化脂肪酸エステル型、多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、レゾルシン型等の各種エポキシ樹脂が挙げられる。
【0021】
本発明の2液硬化型無溶剤複合ラミネート用接着剤組成物は、使用直前に上記ポリオール成分(1)と有機ポリイソシアネート成分(2)とをNCO/活性水素の当量比が1〜10好ましくは1〜5の範囲になるよう配合したものを、各種プラスチックフィルム、各種金属蒸着フィルム、金属箔、紙、合成紙等の各種基材等から選ばれた1種類以上の基材上に塗布し、各種プラスチックフィルム、各種金属蒸着フィルム、金属箔、紙、合成紙等の各種基材等の内から選ばれた少なくとも1種類以上の基材とその接着剤層が形成されている基材とをラミネートする方法に適用される。従来のラミネート装置では、接着剤の溶剤を揮発させるため乾燥機が必要であったが、本ラミネート方法に用いられるラミネート装置には乾燥機設備の必要性が無い。
【0022】
本発明のラミネート方法は、上記ポリオール成分(1)と有機ポリイソシアネート成分(2)とを配合してなる無溶剤型の2液硬化型接着剤組成物を、60〜120℃に加温し流動性をもたせ、塗布膜厚が0.1〜10μm、かつ塗布量0.1〜5g/m2−dryとなるように屈曲性基材に塗布して、接着剤塗布面と他の屈曲性基材とを、ニップロールでラミネートする方法である。無溶剤型の塗布方式は、公知であれば広く使用する事ができる。例えば、ゴムロール叉は金属ロールよ使用したフィルムスプリット方式等が挙げられる。本方式は塗工ロールのニップ圧と周速差で接着剤塗布量を調整するものである。ラミネート物は架橋促進のため30〜50℃でエージングすることが望ましい。
【0023】
上記ポリオール成分(1)と有機ポリイソシアネート成分(2)とを配合するには、公知の2液定量自動配合供給装置を用いることが好ましい。
【0024】
本発明で使用される屈曲性基材としては、例えば、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン、ポリビニルアルコール、塩化ビニリデンコート二軸延伸ポリプロピレン、ポリスチレン、エバール、ポリカーボネート、セロハン等の各種プラスチックフィルム、各種金属蒸着フィルム、金属箔等を使用することができる。
【0025】
かくして本発明かかわる無溶剤型の2液硬化型接着剤組成物およびそれを用いたラミネート方法によって製造されたラミネート物は、接着性が向上したが、特に金属蒸着フィルム、金属箔等に対する接着性が飛躍的に向上した。
【0026】
【実施例】
以下、実施例に基ずいて本発明を説明する。例中、部は重量部を示す。
(比較例1)
エチレングリコール 163部、ネオペンチルグリコール 273部を反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら80℃に加熱して溶解した。更に攪拌しながらイソフタル酸 505部、セバシン酸 205部を反応容器に仕込み150℃〜240℃に加熱してエステル化反応を行った。
酸価が5以下になったところで反応容器を徐々に減圧し、1mmHg以下、200〜240℃で1時間反応させ、酸価0.8、水酸基価130、分子量約800の両末端に水酸基を有するポリエステルポリオール樹脂を得た。以下、この樹脂をポリオール樹脂Iと言う。更に、ポリオール樹脂I 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)100部を約80℃で加熱混合して比較のための組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0027】
(比較例2)
ポリオール樹脂I 100部に対して、2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)100部を約80℃で加熱混合して比較ための組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0028】
(実施例1)
ポリオール樹脂I 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)50部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)50部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0029】
(実施例2)
ポリオール樹脂I 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)20部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートD−190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)80部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0030】
(比較例3)
ポリオール樹脂I 500部、無水トリメリット酸 2.5部を反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら200℃に加熱し約2時間反応させ、有機ポリマーポリオール化合物中に片末端にカルボキシル基が導入された有機ポリマーポリオール化合物を2重量%含有する酸価2.4の混合物IIを得た。更に、混合物II 100部に対して3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)100部を約80℃で加熱混合して比較のための組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0031】
(実施例3)
混合物II 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)50部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)50部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0032】
(実施例4)
混合物II 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)20部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートD−190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)80部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0033】
(比較例4)
ポリオール樹脂I 500部、イソホロンジイソシアネート 70部を反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら75℃に加熱し約10時間反応させ分子量約1600のポリエステルポリウレタンポリオール樹脂IIIを得た。更に、ポリエステルポリウレタンポリオール樹脂III 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)100部を約80℃で加熱混合して比較のための組成物を得た。この組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0034】
(実施例5)
ポリエステルポリウレタンポリオール樹脂III 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)50部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)50部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0035】
(実施例6)
ポリエステルポリウレタンポリオール樹脂III 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)20部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)80部を約80℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0036】
(比較例5)
エチレングリコール 144部、ネオペンチルグリコール 242部を反応容器に仕込み、窒素ガス気流下で攪拌しながら80℃に加熱して溶解した。更に攪拌しながらイソフタル酸 549部、セバシン酸 223部を反応容器に仕込み150℃〜240℃に加熱してエステル化反応を行った。
酸価が5以下になったところで反応容器を徐々に減圧し、1mmHg以下、200〜240℃で1時間反応させ、酸価0.8、水酸基価27、分子量約4000の両末端に水酸基を有するポリエステルポリオール樹脂を得た。以下、この樹脂をポリオール樹脂IVという。更に、ポリオール樹脂IV 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)100部を約110℃で加熱混合して比較のための組成物を得た。この組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0037】
(実施例7)
ポリオール樹脂IV 100部に対して、3官能ポリイソシアネート化合物であるコロネートHX(日本ポリウレタン(株)製、固形分100%)50部と2官能ポリイソシアネート化合物であるタケネートDー190N(武田薬品工業(株)製、固形分100%)50部を約110℃で加熱混合して本発明の組成物を得た。この接着剤組成物について物性試験を実施した結果を表1に示す。
【0038】
複合フィルムの製造方法
複合フィルム構成▲1▼;ポリエチレンテレフタレート−Al箔(9μ)/未延伸ポリプロピレン(70μ)複合フィルム構成▲2▼;Al蒸着ナイロン(15μ)/ポリエチレン(60μ)
上記複合フィルムを下記記載の方法で作成した。即ち、上記接着剤組成物を約80℃に加熱混合し、無溶剤テストコーターにて、まずAl面またはAl蒸着面に塗布量1.5g/m2(dry)になるよう塗布後、塗布面を未延伸ポリプロピレンフィルム(CPPフィルム)またはポリエチレンフィルムとラミネートして複合フィルムを製造した。
【0039】
接着力試験方法
上記方法にて製造した複合フィルムを50℃の恒温槽に3日間保存し、Al面/CPP間及びAL蒸着面/ポリエチレン間の接着強度、剥離状態を測定することで接着性を評価した。テストピースは、複合フィルムから300mm×15mmに切り取り作成した。このテストピースをインストロン型引っ張り試験機を使用し、180度剥離及びT型剥離により剥離速度300mm/minで強度(g/15mm、5点平均)を測定した。
【0040】
【表1】
Figure 0003665907
【0041】
構成▲1▼;PETーAl箔(9μ)/CPP(70μ)
構成▲2▼;Al蒸着ナイロン(15μ)/ポリエチレン(60μ)
【0042】
上記実験結果より、本発明にかかわる接着剤組成物はAl等の金属蒸着フィルム,金属箔に対する接着性に優れていることがわかる。
【0043】
【発明の効果】
本発明によれば、接着性、特に金属蒸着フィルム及び金属箔に対する接着性に優れるので剥離のない各種複合包装材料の製造が可能である。

Claims (6)

  1. ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる有機ポリマーポリオールであるポリオール成分(1)と、2官能ポリイソシアネート化合物と3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物からなる有機ポリイソシアネート成分(2)とを含有してなることを特徴とする無溶剤型の2液硬化型ラミネート用接着剤組成物。
  2. ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる有機ポリマーポリオール化合物と、前記有機ポリマーポリオール化合物とカルボン酸無水物とを反応させて得られる分子末端の少なくとも1つがカルボキシル基である有機ポリマーポリオール化合物からなるポリオール成分(1)と、2官能ポリイソシアネート化合物と3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物からなるポリイソシアネート成分(2)とを含有してなることを特徴とする無溶剤型の2液硬化型ラミネート用接着剤組成物。
  3. ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリウレタンポリオールからなる群から選ばれる有機ポリマーポリオール化合物が、300〜5000の数平均分子量を有する請求項1または2記載の接着剤組成物。
  4. ポリイソシアネート成分が、2官能ポリイソシアネート化合物10〜90重量%と3官能以上の多官能ポリイソシアネート化合物90〜10重量%の範囲からなる請求項1または2記載の接着剤組成物。
  5. 請求項1、2、3または4に記載の接着剤組成物を、塗布量0.1〜5g/m −dryとなるように屈曲性基材に塗布して接着剤層を形成した後、その接着剤塗布面と他の屈曲性基材とを貼り合わせることを特徴とするラミネート方法。
  6. 60〜120℃加温した接着剤組成物を屈曲性基材に塗布する請求項5記載のラミネート方法。
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