JP3664271B2 - 多極着磁用ヨーク - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、永久磁石部材の着磁用ヨーク、特にリング磁石等を多極着磁するための着磁用ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電動機のロータやステータ用として、半径方向に多極着磁されたリング状あるいは円柱状の永久磁石が使用されている。例えば、リング状永久磁石(以下、単にリング磁石ともいう)を多極着磁する場合には、図1に示すような着磁用ヨーク101が使用される。着磁用ヨーク101は、例えば電磁軟鉄により円筒状に形成され、その孔部102の内周面には軸方向に沿って多数の装着溝104が並列に形成されている。また、図3に示すように、これら装着溝104の全てのものにまたがって、励磁用のコイル線材105がヨーク101の端部側で折り返されながら装着される。そして、リング磁石103を孔部102内に同心的に配置し、コイル線材105に通電することにより、図5に示すように、リング磁石103は、その外周面を着磁面として半径方向に多極着磁される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のようなリング磁石103は、モータの小型化ないし高性能化を図るため、最近では、Nd−Fe−B系磁石材料やSm−Co系磁石材料等の希土類磁石材料により形成されたものが多く使用されている。希土類磁石材料は保磁力が極めて大きいため、十分な着磁を行うためには、それに打ち勝つ大きな着磁磁界を印加する必要がある。しかしながら、上記従来の着磁用ヨークにおいては、その構成材料である電磁軟鉄の飽和磁束密度と透磁率が希土類磁石の着磁に必ずしも十分であるとは言い難く、磁石の部位によっては着磁磁界が不足して、表面磁束密度の不足や偏り(いわゆる着磁ムラ)等を生じ易い問題がある。特に、図8(a)に示すように、コイル線材105の折返部106が形成されていない側は、形成されている側に比べて磁石103の表面磁束密度が不足しやすい傾向にある。
【0004】
本発明の課題は、高性能の希土類磁石に対しても、十分かつ均一に着磁を行うことができる多極着磁用ヨークを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の多極着磁用ヨークは、被着磁体の着磁面と対向するヨーク面を有するヨーク本体と、そのヨーク面に複数本並列に形成されたコイル線材用の装着溝とを備える。それら複数の装着溝に沿って励磁用コイル線材が装着され、その励磁用コイル線材に通電することにより、上記着磁面を着磁する磁界を発生させる。ここで、ヨーク本体は、Coを25〜60重量%の範囲内で含有する鉄系合金により構成される。Coの含有量が上記範囲外のものとなると、材料の飽和磁束密度ないし透磁率が減少して着磁磁界の不足を招くことにつながる。Coの含有量は、望ましくは45〜55重量%とするのがよい。また、上記鉄系合金においては、Coを除く残部は実質的にFeにより構成されるが、合金の透磁率と飽和磁束密度を極端に低下させない範囲内で他の合金元素を添加することもでき、例えば、材料の靱性向上の観点から、Vを1〜3重量%の範囲内で添加することもできる。
【0006】
ここで、上記装着溝をその長手方向においてヨーク本体の両端部にそれぞれ開放するものとし、励磁用コイル線材をヨーク本体の両端部において折り返しながら、装着溝の全てのものにまたがって装着することができる。
【0007】
上記装着溝は、その横断面において、溝深さ方向の第一の深さ位置に第一の溝部を、また第二の深さ位置に第二の溝部を備え、かつそれら第一及び第二の溝部が、それら各溝部の溝幅よりも狭い連結溝部により互いに連結されたものとすることができる。この場合、各装着溝は、その長手方向において前記ヨーク本体の両端面にそれぞれ開放するものとすることができる。そして、励磁用コイル線材は、ヨーク本体の両端面において交互に折り返されつつ、隣接して並ぶ各装着溝に対し、その第一又は第二の溝部に順次、互い違いに装着される2つの線材部分を備えたものとすることができる。その第二の線材部分は、その折返部が生ずる側の端面が第一の線材部分とは互いに逆となるように交互に折り返され、かつ各装着溝に対し、その線材の装着される溝部が第一の線材部分とは互いに逆となるように、その第一もしくは第二の溝部に装着される。
【0008】
装着溝が、上述の第一及び第二の溝部を備えた構成においては、ヨーク本体は、電磁軟鉄やFe−Ni系合金等、一般の鉄系軟磁性材料により構成することもできる。
【0009】
本発明の多極着磁用ヨークにおいては、被着磁体を挟んでヨーク本体と反対側にバックヨーク部を設けることができる。
【0010】
本発明の多極着磁用ヨークにおいては、そのヨーク面を具体的に、リング状又は円筒状に形成された被着磁体の外周面ないし内周面に対応する形状に形成することができる。
【0011】
【発明の作用及び効果】
本発明の多極着磁用ヨークは、被着磁体の着磁面と対向するヨーク面に沿って複数本並列に形成された装着溝に励磁用コイル線材が装着され、その励磁用コイル線材に通電することにより上記着磁面を多極着磁するものであって、ヨーク本体が、Coを25〜65重量%の範囲内で含有する鉄系合金により構成される。上記組成の合金を使用することにより、電磁軟鉄等で構成された従来のヨークと比較して、ヨーク材の飽和磁束密度が向上するため、より大きな着磁磁界を発生させることができ、ひいては高性能の希土類磁石も十分かつ均一に着磁することができる。また、透磁率も、電磁軟鉄等と比較して優れているので、コイル線材の通電量をそれほど大きくしなくとも、十分な強度の着磁磁界を得ることができる。特に、装着溝をヨーク本体の両端部に開放させ、励磁用コイル線材を折り返しながら、装着溝の全てのものにまたがって装着する構成の着磁用ヨークにおいては、上記合金の使用により、コイル線材の折返部が形成された側と形成されない側との間の着磁磁界強度の差が小さくなり、着磁後の磁石における表面磁束密度の偏りやばらつき等が生じにくくなる。
【0012】
コイル線材用の装着溝に第一及び第二の溝部を備えた構成においては、装着される励磁用コイル線材のターン数を増やすことができ、それに基づく着磁磁界強度の増加により、高性能磁石を十分かつ均一に着磁することができる。そして、励磁用コイル線材が、ヨーク本体の両端面において交互に折り返されつつ、隣接して並ぶ各装着溝に対し、その第一又は第二の溝部に順次、互い違いに装着される2つの線材部分を備えた構成においては、その第二の線材部分が、その折返部が生ずる側の端面が第一の線材部分とは互いに逆となるように交互に折り返され、かつ各装着溝に対し、その線材の装着される溝部が第一の線材部分とは互いに逆となるように、その第一もしくは第二の溝部に装着されるので、両励磁用コイル線材は、ヨークの両端部において折返部を互いに補いつつヨーク本体に装着され、折返部の有無に基づく着磁磁界の不均一が解消されて、さらに効率よく着磁を行うことができる。
【0013】
被着磁体を挟んでヨーク本体と反対側にバックヨーク部を設けた構成においては、磁石の厚さ方向においても着磁磁界の均一化を図ることができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明のいくつかの実施例を図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1は、本発明の多極着磁用ヨークの一例を示すものである。多極着磁用ヨーク(以下、単にヨークともいう)1は、リング状の永久磁石部材を半径方向に多極着磁するためのものであって、例えばFe−49重量%Co−2重量%V合金(いわゆるパーメンデュール合金)製のヨーク本体10を備え、その孔部2の内周面には、軸方向に沿って多数の装着溝4が並列に形成されている。各装着溝4は、図2に示すように、ほぼ円形の断面を有する溝部4a、及びそれと一体的に形成されて孔部2の内周面側に開放する開放部4bとを有し、開放部4bが溝部4aよりも細幅に形成されて、全体として鍵穴状の断面形状を有するものとなっている。このような形状のヨーク本体10は、例えば、精密鋳造等により円筒状の予備体を形成し、その内周面に放電加工ないしレーザー加工等により装着溝4を形成して製造することができる。
【0015】
各装着溝4には、図3及び図4に示すように、励磁用のコイル線材5が装着される。装着溝4は、その長手方向においてヨーク本体10の両端部にそれぞれ開放しており、コイル線材5はヨーク1の端部側で折り返されながら、装着溝4の全てのものにまたがって1ターンずつ装着されている。
【0016】
図1に示すように、ヨーク1の孔部2内に被着磁体として、例えばNd−Fe−B系希土類磁石粉末を樹脂と共に成形して得られるリング磁石3を同心的に配置し、パルス着磁電源を用いてコイル線材5に通電すると、図5に示すように、ヨーク1の内周面(ヨーク面)1aからはリング磁石3の外周面(着磁面)を半径方向(肉厚方向)に貫く磁界が発生し、リング磁石3が半径方向に着磁されることとなる。ここで、各装着溝4内に装着されたコイル線材5を流れる電流の向きは交互に反転しており、開放部4bにより区切られたヨーク面1aの各領域1bを貫く磁界の方向も交互に反転するものとなる。これにより、リング磁石3の着磁面3aは、ヨーク面1aの上記領域1bのそれぞれに対応して、すなわち装着溝4の形成個数に対応して周方向に区切られ、その区切られた領域のそれぞれに磁極が交互に反転するように形成されて、いわゆる多極ラジアル着磁された状態となる。
【0017】
図6は、従来のヨークに使用されている電磁軟鉄(B)、及び本発明のヨークに使用されるパーメンデュール(A)の磁化曲線をそれぞれ示すものである。パーメンデュールの飽和磁化ISAは電磁軟鉄の飽和磁化ISBよりも大きく、また透磁率もパーメンデュールの方が大きいため、パーメンデュールで構成した着磁用ヨークは、電磁軟鉄で構成したものより均一かつ大きく磁化される。これにより、希土類磁石などの高性能磁石に対しても、それを均一かつ十分に着磁するに足る磁界を発生させることができる。
【0018】
図7(a)、(b)は、図1に示す形状のヨークをパーメンデュール及び電磁軟鉄によりそれぞれ作製し、それらを用いてリング状のNd−Fe−B系ボンド磁石(高さ15mm、内径18mm、外径20mm)を48極にラジアル着磁した場合の、磁石外周面(着磁面)における表面磁束密度分布の測定例を示すものである。ここで、着磁のためにコイル線材5に通電した電流値は、電磁軟鉄製のものに対しては12kA、パーメンデュール製のものに対しては10kAとした。電磁軟鉄製のものを使用した場合は、分布曲線のピーク部における磁束密度の平均値が1200G程度であるのに対し、パーメンデュール製のものを使用すると、コイル線材5への通電量がやや小さいにも拘わらず、ピーク部における磁束密度の平均値は倍近くの2300Gまで向上していることがわかる。
【0019】
また、図8は、リング磁石の外周面における表面磁束密度分布を模式的に示すものであり、(a)は電磁軟鉄製のヨークを、(b)は本発明のパーメンデュール製のものを使用した場合をそれぞれ示している。すなわち、電磁軟鉄製のヨークを使用した場合には、表面磁束密度がコイル線材の折返部5aに対応する側で高く、形成されない側で低くなるなど不均一(着磁ムラ)を生じているのに対し、パーメンデュール製のヨークを使用すると、そのような着磁ムラが生じにくくなり、全体を均一に着磁することができる。
【0020】
以下、上記着磁用ヨークのいくつかの変形例について説明する。図9に示すヨーク11においては、円柱状ないし円筒状のヨーク本体10の外周面をヨーク面11aとして、装着溝4が軸方向に並列に形成されている。この場合、リング状磁石3はヨーク11の外側に同心的に配置され、その内周面側から着磁磁界が印加される。また、図10に示すヨーク21においては、そのヨーク面21aが平坦に形成され、装着溝4は互いにほぼ平行にかつ等間隔で形成されている。このようなヨーク21を使用することにより、板状の磁石部材23を板厚方向に多極着磁することができる。さらに図11に示すように、ヨーク面21aを、円筒面の一部を構成するように凸状ないし凹状に形成し、その軸方向に沿って装着溝4を並列に形成することにより、そのヨーク面21aに対応する周面を有する弓型の磁石部材23を半径方向(肉厚方向)に多極着磁することができる。
【0021】
また、本発明の着磁用ヨークには、被着磁体を挟んでヨーク本体とは反対側にバックヨーク部を設けることができる。例えば、図1に示す形状のヨーク1の場合、図12に示すように、その内側に配置されたリング磁石3の内側にリング状のバックヨーク部8を設けることができる。バックヨーク部8はヨーク本体10と同材質のものを使用することができるが、異なる材質のものであってもよく、例えば電磁軟鉄等で構成されたものも使用することができる。バックヨーク部8を設けることにより、図12に示すように、リング磁石3の内周面側で着磁磁界が発散しにくくなり、磁石の半径方向(肉厚方向)の着磁ムラを防止することができる。また、図13に示すように、このようなバックヨーク部8は、図10に示すような平坦なヨーク面を有する着磁用ヨーク21に対しても設けることができる。
【0022】
なお、ヨーク1、11及び21等は、上述の組成の合金に変えて、Fe−30重量%Co合金で構成することもできる。これにより、ヨークの磁束密度を電磁軟鉄のそれよりも20〜30%向上させることができる。
(実施例2)
図14は、装着溝が2つの溝部を備えた多極着磁用ヨーク41の構成例を示すものである。ヨーク41は、実施例1と同様にパーメンデュール合金で構成され、図1に示すヨーク1と類似の外観を有する円筒状のヨーク本体10を備えているが、図15に示すように、装着溝4にはその横断面において、ヨーク1の内周面側(第一の深さ位置)に第一の溝部4aを、また外周面側(第二の深さ位置)に第二の溝部4bが形成され、それら第一及び第二の溝部4a及び4bが、それら各溝部の溝幅よりも狭い連結溝部4cにより互いに連結されている。装着溝4は、図16に示すように、その長手方向においてヨーク本体10の両端部にそれぞれ開放しており、その第一及び第二の溝部4a及び4b(図14)には、それぞれ励磁用コイル線材の第一の線材部分15及び第二の線材部分25がヨーク本体10の両端部において折り返されつつ、装着溝4の全てのものにまたがって装着されている。
【0023】
ここで、図15に示すように、第一の線材部分15は、ヨーク本体10の両端面において交互に折り返されつつ、隣接して並ぶ各装着溝4に対し、その第一又は第二の溝部4a及び4bに順次、互い違いに装着されている。また、第二の線材部分25は、その折返部25aが生ずる側の端面が第一の線材部分15とは互いに逆となるように交互に折り返され、かつ各装着溝に対し、その線材の装着される溝部が第一の線材部分15とは互いに逆となるように、その第一又は第二の溝部4a又は4bに順次装着されている。これら第一及び第二の線材部分15及び25は、その一方の端部側で互いに連結するとともに、他端側をそれぞれ図示しない着磁電源に接続することができる。このようにすれば、図16に示すように、ヨーク41の両端部において、第一及び第二の線材部分15及び25は折返部15a及び25aを互いに補いつつヨーク本体10に装着されることとなり、着磁電源から通電することにより、図17に示すように、折返部の有無に基づく着磁ムラを解消することができる。このような効果は、ヨーク41をパーメンデュールに代えて電磁軟鉄等の他の鉄系軟磁性材料で構成した場合においても同様に達成することができる。また、所定の形状の硅素鋼板を板厚方向に積層することにより、ヨーク本体10を形成することもできる。なお、第一及び第二の線材部分15及び25を別体の線材として形成し、その通電方向が上記構成と同じになるようにそれぞれ着磁電源に接続する構成としてもよい。
【0024】
なお、図18に示すように、第一の溝部4aに装着されるコイル線材15の折返方向と、第二の溝部4bに装着されるコイル線材25の折返方向とが互いに同方向となるように、線材15及び25をヨーク41に装着することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の多極着磁用ヨークの外観を示す斜視図。
【図2】図1の部分平面図。
【図3】図1の多極着磁用ヨークのヨーク面側を拡大して示す斜視図。
【図4】実施例1のヨークへのコイル線材の装着方法を模式的に示す図。
【図5】図1の多極着磁ヨークにおける着磁磁界の発生状態を示す模式図。
【図6】電磁軟鉄及びパーメンデュール合金の磁化曲線。
【図7】従来の着磁用ヨーク及び実施例1の着磁用ヨークを使用して多極着磁した磁石部材の、表面磁束密度分布の測定例を示すグラフ。
【図8】従来の着磁用ヨーク及び実施例1の着磁用ヨークを使用して多極着磁した磁石部材の表面磁束密度分布状態を模式的に示す図。
【図9】実施例1の着磁用ヨークの第一の変形例を示す斜視図。
【図10】同じく第二の変形例を示す斜視図。
【図11】同じく第三の変形例を示す斜視図。
【図12】バックヨーク部を備えた着磁用ヨークの例を示す平面図。
【図13】同じくその変形例を示す平面図。
【図14】実施例2の着磁用ヨークを部分的に示す斜視図。
【図15】その平面図。
【図16】実施例2のヨークへのコイル線材の装着方法を模式的に示す図。
【図17】実施例2の着磁用ヨークを使用して多極着磁した磁石部材の表面磁束密度分布状態を模式的に示す図。
【図18】実施例2のヨークへの、コイル線材の装着方法の変形例を示す図。
【符号の説明】
1、11、21、31、41 多極着磁用ヨーク
1a ヨーク面
3、23 磁石部材
3a 着磁面
4 装着溝
4a 第一の溝部
4b 第二の溝部
4c 連結溝部
5 励磁用コイル線材
10 ヨーク本体
15 第一の線材部分
25 第二の線材部分
5a、15a、25a 折返部

Claims (4)

  1. Coを25〜60重量%の範囲内で含有する鉄系合金により構成され、被着磁体の着磁面と対向するヨーク面を有するヨーク本体と、
    そのヨーク面に複数本並列に形成されたコイル線材用の装着溝であって、その横断面において、溝深さ方向の第一の深さ位置に第一の溝部を、また第二の深さ位置に第二の溝部を備え、かつそれら第一及び第二の溝部が、それら各溝部の溝幅よりも狭い連結溝部により互いに連結され、かつその長手方向において前記ヨーク本体の両端面にそれぞれ開放するものとされた装着溝とを備え、
    それら装着溝に沿って励磁用コイル線材が装着されるようになっているとともに、当該励磁用コイル線材は、前記ヨーク本体の両端面において交互に折り返されつつ、隣接して並ぶ前記各装着溝に対し、その第一又は第二の溝部に順次、互い違いに装着される第一の線材部分と、同じく前記ヨーク本体の両端面において、その折返部が生ずる側の端面が前記第一の線材部分とは互いに逆となるように交互に折り返され、かつ前記各装着溝に対し、その線材の装着される前記溝部が前記第一の線材部分とは互いに逆となるように、前記第一もしくは第二の溝部に順次、互い違いに装着される第二の線材部分とを含むものとされており、
    その励磁用コイル線材に通電することにより、前記着磁面を着磁する磁界を発生させることを特徴とする多極着磁用ヨーク。
  2. 鉄系軟磁性材料により構成され、被着磁体の着磁面に対向するヨーク面を有するヨーク本体と、
    そのヨーク面に複数本並列に形成されたコイル線材用の装着溝であって、その横断面において、溝深さ方向の第一の深さ位置に第一の溝部を、また第二の深さ位置に第二の溝部を備え、かつそれら第一及び第二の溝部が、それら各溝部の溝幅よりも狭い連結溝部により互いに連結され、かつその長手方向において前記ヨーク本体の両端面にそれぞれ開放するものとされた装着溝とを備え、
    それら装着溝に沿って励磁用コイル線材が装着されるようになっているとともに、当該励磁用コイル線材は、前記ヨーク本体の両端面において交互に折り返されつつ、隣接して並ぶ前記各装着溝に対し、その第一又は第二の溝部に順次、互い違いに装着される第一の線材部分と、同じく前記ヨーク本体の両端面において、その折返部が生ずる側の端面が前記第一の線材部分とは互いに逆となるように交互に折り返され、かつ前記各装着溝に対し、その線材の装着される前記溝部が前記第一の線材部分とは互いに逆となるように、前記第一もしくは第二の溝部に順次、互い違いに装着される第二の線材部分とを含むものとされており、
    その励磁用コイル線材に通電することにより、前記着磁面を着磁する磁界を発生させることを特徴とする多極着磁用ヨーク。
  3. 前記被着磁体を挟んで前記ヨーク本体とは反対側に設けられたバックヨーク部を備える請求項1または2に記載の多極着磁用ヨーク。
  4. 前記ヨーク面は、リング状又は円筒状に形成された被着磁体の外周面ないし内周面に対応する形状に形成されている請求項1ないし3のいずれか1項に記載の多極着磁用ヨーク。
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