JP3664164B2 - 光学的記憶装置 - Google Patents

光学的記憶装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3664164B2
JP3664164B2 JP2003032262A JP2003032262A JP3664164B2 JP 3664164 B2 JP3664164 B2 JP 3664164B2 JP 2003032262 A JP2003032262 A JP 2003032262A JP 2003032262 A JP2003032262 A JP 2003032262A JP 3664164 B2 JP3664164 B2 JP 3664164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
drive base
turntable
optical storage
cartridge holder
cartridge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003032262A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003242768A (ja
Inventor
秀範 齋藤
敏孝 岩本
政照 佐々木
辰利 長崎
雅雄 内山
平貴 鵜飼
泰斉 國松
繁 十万
智夫 須賀川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2003032262A priority Critical patent/JP3664164B2/ja
Publication of JP2003242768A publication Critical patent/JP2003242768A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3664164B2 publication Critical patent/JP3664164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Feeding And Guiding Record Carriers (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的に光学的記憶装置に関し、特に光学的記憶装置を小型で、かつ軽量にするための装置全体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスクは近年急速に発展するマルチメディア化の中で中核となる記憶媒体として脚光を浴びており、通常携帯可能にカートリッジの中に収容されている。
【0003】
そして、光ディスクカートリッジが光ディスク装置内にローディングされ、光学ヘッドで光ディスクに対する情報のアクセスが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
現在、光ディスク装置はSCSIインターフエースを介してコンピュータに外付けされた状態で使用されている。また、外装ロッカから取り出した3.5インチ光磁気ディスク装置ユニットの外形寸法は、1インチハイト型で、約25.4(高さ)×101.6(幅)×150(奥行き)mm(±0.5mm程度の精度誤差が加味される)であり、その重量は約470gである。また、外装ロッカに収容された状態の外形寸法は、36(高さ)×132(幅)×208(奥行き)mmである。
【0005】
従って、ディスクトップ型のパソコンにしか適用できず、現在急速に普及しつつある携帯型パソコンに内蔵して持ち運ぶことは、サイズ的にも重量的にも困難であった。
【0006】
そこで、ユーザの使い勝手を向上させる為に、光ディスク装置を携帯用パソコンの内部に搭載し、使用環境を向上させることが切望されており、小型化・軽量化の為の技術開発が急テンポで進められている。
【0007】
従って、本発明の目的は、データ記憶装置としての信頼性耐久性を確保し、さらに向上させるとともに、小型で、かつ軽量でしかも安価な光学的記憶装置を提供することにある。また、本発明の目的は、高さ約24mm以下、総重量300g以下の光磁気ディスク装置、相変化型光ディスク装置等の光学的記憶装置を提供し、携帯型パソコンの主要部寸法及び総重量を設計変更せずに携帯型パソコンに該光学的記憶装置を搭載可能にすることにある。
【0008】
さらに、本発明の目的は、約17mm厚のフロッピィディスク装置とほぼ同一サイズとし、パソコン等に既存のフロッピィディスクユニット(スロット)に挿入可能に構成した光学的記憶装置を提供することにある。また、本発明の目的は、光学的記憶装置の上位装置との接続性を向上させて汎用性を向上させることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上述した目的を達成するために、
光学的記憶装置において、光学的記憶媒体に対してアクセスする為の少なくとも1つの機構が配置されるドライブベースと、ドライブベースの面に形成されたブロックとを備えてなり、ドライブベースの端部に、光を発光する発光素子と前記光学的記憶媒体からの戻り光を検出する光検出器が取り付けられ、前記ブロックの面に、光を導くための光学部品の少なくとも一部が接触し前記光学部品が位置決めされて配置されてなることを特徴とする。
【0010】
従って、ブロックを設けて光学部品を接触させ取り付け面精度を向上させることにより、光学部品をドライブベースに直接配置することが可能になる。また、特開平7−210878号公報に記載されているように、従来のドライブベースと別体に設けられていた固定光学ヘッドベースを無くすことができ、固定光学ユニットを光学部品のサイズぎりぎりのサイズにすることができ、装置の薄型化を図ることが可能になり、かつ部品点数を減らして軽量化を図ることも可能になる。
【0011】
また、高さがかさばる他の部品が配置されないドライブベースの端部を利用して、高さがかさばる発光素子や光検出器を配置することで、ドライブベースの薄型化して、装置の薄型化を図ることが可能になる。
【0012】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジホルダが搭載され、カートリッジが収容される部分の外側でカートリッジホルダ搭載面に向けて凹んでなるドライブベースと、ドライブベースの凹みの内壁に形成されたブロックとを備えてなり、ドライブベースの凹みの外周部に、光を発光する発光素子と光学的記憶媒体からの戻り光を検出する光検出器が取り付けられ、ドライブベースの凹みの内部に、光を導くための光学部品の少なくとも一部が前記ブロックの面に接触して光学部品が位置決めされて配置されてなることを特徴とする。
【0013】
従って、固定光学ヘッドベース(固定光学ユニット)となる凹みをカートリッジの収容空間の外側のドライブベースに設けることで、カートリッジの厚さとほぼ等しいドライブベースの高さを実現でき、固定光学ユニットの高さをドライブベースの高さの範囲内で収めることができ、装置を薄型化及び小型化することが可能になる。
【0014】
また、特開平7−210878号公報に記載されているように、従来のドライブベースと別体に設けられていた固定光学ヘッドベースを無くすことができ、固定光学ユニットを光学部品のサイズぎりぎりのサイズにすることができ、装置の薄型化及び小型化を図ることが可能になり、かつ部品点数を減らして軽量化を図ることも可能になる。
【0015】
さらに、ブロックを設けて光学部品の取り付け面精度を向上させることにより、光学部品をドライブベースに直接配置することが可能になる。
【0016】
さらに、カートリッジホルダ収容部の外側の、高さがかさばる他の部品が配置されない凹みの外周部を利用して、発光素子や光検出器を設けることで、凹みの高さに依存せずに、発光素子や光検出器を凹みの下面側に突出させることができ、かつ凹みは最小限に薄型化及び小型化して、装置の薄型化及び小型化を図ることが可能になる。
【0017】
ドライブベースの凹みの上面に光を遮蔽する遮蔽カバーを設けたことを特徴とする。
【0018】
従って、固定光学ユニット内外の光を遮断するとともに密閉して、塵埃の流入を防止し、塵埃に弱い光学部品を保護することが可能になる。
【0019】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダが配置されるカートリッジホルダ収容部と、光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルをカートリッジホルダ側に突出させる第1の開口部を有し、カートリッジホルダ収容部に対向する上面側でターンテーブルを保持するターンテーブルユニットが配置されるターンテーブルユニット収容部と、光学的記憶媒体の半径方向に形成された第2の開口部を有し、第2の開口部内で対物レンズを移動させる移動光学ユニットが配置される移動光学ユニット収容部と、発光素子からの光をドライブベース内部に導く通路となる第1のスリットと、ドライブベース外部の光検出器に光を導く通路となる第2のスリットと、発光素子と対物レンズとの間及び対物レンズと光検出器との間の光を導く通路となる第3のスリットと、光を導くための光学部品を接触させ、光学部品の位置精度を出すための面を有するブロックとが形成されたドライブベースを備えてなることを特徴とする。
【0020】
従って、光路となる部分にスリットを設けるとともに、光学部品を配置する部分に位置精度を出すためのブロックを設けることで、ドライブベースに固定光学ヘッドベースを形成することを可能にし、高精度な光学部品の配置を実現し、直接光学部品をドライブベースに配置することが可能になる。
【0021】
ゆえに、ドライブベースを最小限に薄型化及び小型化して、装置の薄型化及び
小型化を図ることを可能にする。
(請求項1)
光学的記憶装置において、光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、を備えるとともに、前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの高さと略同一の高さに設定されてなり、前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなることを特徴とする。
( 請求項2 )
光学的記憶装置において、光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、を備えるとともに、前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの高さ又は前記ガイドの高さのいずれか高い方の高さと略同一に設定されてなり、前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなることを特徴とする。
( 請求項3 )
光学的記憶装置において、光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと 、前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、を備えるとともに、前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの最大移動量と略同一に設定されてなり、前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなることを特徴とする。
( 請求項4 )
さらに、前記ドライブベースは、前記カートリッジホルダを収容する第1の収容部と、前記イジェクトモータを収容する第2の収容部を有し、前記第2の収容部は、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部側に突出して形成された凹みであることを特徴とする。
【0022】
従って、イジェクトモータの収容空間をカートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用しているので、イジェクトモータ分の高さを過分に必要とせず、カートリッジホルダの上面側のドライブベースの高さを極力薄型化することができ、ドライブベースの薄型化及び小型化が可能になる。
【0023】
光学的記憶装置において、光学的記憶媒体を回転駆動するターンテーブルを保持するターンテーブルユニットが少なくとも搭載される基準面を有し、前記基準面から他方の面に向けて突出して形成された凹みを有するドライブベースを備え、凹みに偏平形状の箱形ユニットで構成されたモータが配置されてなることを特徴とする。
【0024】
従って、モータの収容空間をドライブベースを凹ませて確保することで、ドライブベースの基準面により上面側にイジェクトモータ分の高さを過分に必要とせず、ドライブベースの基準面の下面側の空きスペースを利用することが可能になり、ドライブベースの薄型化及び小型化が可能になる。さらに、偏平形状の箱形ユニットで構成されたモータを採用することで、ドライブベースの薄型化及び小型化を図り、装置の薄型化及び小型化を可能にする。
【0025】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジを排出させる駆動を行なうイジェクトモータと、カートリッジホルダが搭載され、カートリッジが収容される部分の外側でカートリッジホルダ搭載面側に突出して凹んでなる第1の収容部と第2の収容部を有するドライブベースと、第1の収容部の内壁の一部に形成されたブロックと、第1の収容部の外周部に、光を発光する発光素子と記憶媒体からの戻り光を検出する光検出器が取り付けられ、第1の収容部の内部に、光を導くための光学部品の少なくとも一部がブロックの面に接触して光学部品が位置決めされて配置されてなる固定光学ユニットと、第2の収容部にイジェクトモータが配置されてなるイジェクトモータユニットとを備えてなることを特徴とする。
【0026】
従って、固定光学ユニット及びイジェクトモータの収容空間をドライブベースを凹ませて確保し、カートリッジの収容空間(カートリッジホルダの収容部)の外側のドライブベースに設けることで、固定光学ユニット及びイジェクトモータ分の高さをドライブベースの上面側に確保する必要がなく、ドライブベースの高さの範囲内で収めることが可能になり、カートリッジホルダの上面側のドライブベースの高さを薄型化を図ることが可能になる。
【0027】
イジェクトモータは偏平形状の箱形ユニットで構成されてなることを特徴とする。
【0028】
さらに、偏平形状の箱形ユニットで構成されたイジェクトモータを採用することで、ドライブベースの薄型化を図り、装置の薄型化及び小型化を可能にする。
【0029】
光学的記憶装置において、対物レンズが搭載され、対物レンズを光学的記憶媒体の半径方向に移動させる移動光学ユニットと、移動光学ユニットの移動方向に対して直角方向に発光が行なわれるように配置された発光素子と、発光素子からの光を屈折させて移動光学ユニットに導き、光学的記憶媒体からの戻り光を屈折させて前記直角方向に導く第1の光学部品と、光学的記憶媒体からの戻り光を再生信号成分とサーボ信号成分に分離して導く第2の光学部品と、再生信号成分の光を受光して再生信号を検出する第1の光検出器と、サーボ信号成分の光を受光してサーボ信号を検出する第2の光検出器とを少なくとも有する固定光学ユニットと、を備えてなることを特徴とする。
【0030】
従って、以上のような固定光学ユニットの配置をとることにより光路を最短距離に短縮することができ、光学部品を簡略化及び小型化して、固定光学ユニットの光学部品の収容容積を小型化することで装置の薄型化及び小型化が可能になる。
【0031】
固定光学ユニットは、光学的記憶媒体のカートリッジが収容される部分の外側のドライブベースがカートリッジ収容部の面側に突出して凹んでなるヘッドベースを設け、凹みの外周部に前記発光素子、前記第1の光検出器と前記第2の光検出器が直接配置され、凹みの内部に前記第1の光学部品、前記第2の光学部品が少なくとも直接配置されてなることを特徴とする。
【0032】
従って、固定光学ユニットをカートリッジ収容部の外側で、かつカートリッジ収容部の面側の空きスペースを利用して凹みを形成し、光学部品をドライブベースに直接配置することで、ドライブベースのカートリッジ収容部の上面側を薄型化することができ、装置の薄型化及び小型化を図ることが可能になる。
【0033】
さらに、サーボ信号成分をさらに複数の信号成分に分離するサーボユニットを備え、第2の光検出器は前記複数の信号成分からフォーカス信号とトラック信号を検出することを特徴とする。
【0034】
従って、サーボユニットを使用することで複数の光検出器を使用することなく、2つの信号を取り出すことが可能になり、光学部品の簡略化及び小型化が可能になり、かつ光路を短縮できるとともに、固定光学ユニットの光学部品の収納容積を小型化でき、装置の薄型化及び小型化を図ることが可能になる。
【0035】
光学的記憶装置において、光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、ターンテーブルを搭載する金属板とを有するターンテーブルユニットを備えてなることを特徴とする。
【0036】
従って、ターンテーブルを保持する部材の厚さを極力薄型化し、ターンテーブルユニットの全体の高さをターンテーブルのみの高さに近づけることで、ドライブベースのターンテーブルユニット収納部の高さを薄型化することを可能にし、装置の小型化及び薄型化を図ることができる。さらに、ターンテーブルを簡単な加工で金属板に保持させることができ、部品点数を工数を削減してコストダウンを図ることが可能になる。
【0037】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体が収容されたカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を備え、ロード板がスライドすることでスライド部がガイドの傾斜面をスライドしてターンテーブルを上昇/下降させるロード・アンロード機構と、カートリッジホルダが下面側に搭載され、カートリッジホルダの上面側に、スライド部とガイドが係合するようにターンテーブルユニットとロード・アンロード機構が搭載されるドライブベースとを備えてなることを特徴とする。
【0038】
従って、カートリッジホルダ収容部の上面側のドライブベースの高さをターンテーブルユニットのロード/アンロードの為の機構の高さのみに押さえることができ、装置の前面を極力薄型化することができ、装置の高さをカートリッジの厚さに極力近づけることが可能になる。ゆえに、上位システムの約17mm高さのユニットに挿入して内蔵型光学的記憶装置として使用することが可能になる。
【0039】
また、ターンテーブルを保持する部材の厚さを極力薄型化し、ターンテーブルユニットの全体の高さをターンテーブルのみの高さに近づけることで、ターンテーブルユニットの全体の上昇量を抑えて、ドライブベースのターンテーブルユニット収納部の高さを薄型化することを可能にし、装置の小型化及び薄型化を図ることができる。
【0040】
ターンテーブルユニットの金属板は、スライド部がプレス技術により一体的に形成されてなることを特徴とする。
【0041】
従って、スライド部を保持するための複雑な保持部材を必要とすることなく、装置厚さ方向を極力薄型化することができるとともに、小型化及び軽量化することができる。また、ターンテーブルユニット上昇量の軽減及びターンテーブルユニットが保持する部材の重さを極力軽量化を図ることでロード・アンロード機構の駆動トルク(イジェクトモータの駆動トルク)の軽減を図ることが可能になる。さらに、複雑な形状をプレス技術を用いることで単純に成形することができ、部品点数及び工数を削減してコストダウンを図ることが可能になる。
【0042】
金属板に、ターンテーブルを回転駆動させる信号線を導くフレキシブルプリント配線シートが少なくとも搭載されてなることを特徴とする。
【0043】
前記フレキシブルプリント配線シートに、光ディスクカートリッジに設定されたライトプロテクトを検出するセンサ、もしくは、光ディスクカートリッジの挿入を検出するカートリッジインセンサが設けられていることを特徴とする。
【0044】
従って、ターンテーブルユニットが保持する部材の厚さを極力薄型化し、ターンテーブルユニットの全体の高さをターンテーブルのみの高さに近づけることで、ターンテーブルユニットの全体の上昇量を抑えて、ドライブベースのターンテーブルユニット収納部を薄型化でき、装置の薄型化を図ることができる。また、ターンテーブルユニット上昇量の軽減及びターンテーブルユニットが保持する部材の重さを極力軽量化を図ることでロード・アンロード機構の駆動トルク(イジェクトモータの駆動トルク)の軽減を図ることが可能になる。
【0045】
ロード板上に設けられ、ロード・アンロード機構に連動して回転し、カートリッジが挿入されていない場合に、対物レンズを搭載するレンズキャリッジが移動しないようにロックし、前記カートリッジが挿入されている場合に、レンズキャリッジが移動可能にロックを解除するロック機構をさらに備えてなることを特徴とする。
【0046】
従って、カートリッジが挿入されていない場合、つまり、装置未使用時に、レンズキャリッジが重力や人為的な影響により移動することを防止し、装置の耐久性及び信頼性を向上させることが可能になる。
【0047】
光学的記憶装置において、光学的記憶媒体に対してアクセスする為の少なくとも1つの機構が配置されるドライブベースと、ドライブベースの少なくとも一方の面を被覆するカバーを備え、カバーは、ドライブベースの外周縁を覆うように折り曲げられた折り曲げ部を備えてなることを特徴とする。
【0048】
従って、装置の外周を略ラビリンス構造にすることにより、装置内への塵埃の流入を防止し、装置の耐久性及び信頼性を向上させることが可能になる。また、薄型のカバーを用いても折り曲げ部により強度を確保することができるので耐久性を向上させることが可能になる。
【0049】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジホルダが少なくとも搭載されるドライブベースと、光学的記憶媒体にアクセスする為の回路部品を搭載し、ドライブベースをカートリッジホルダを介して被覆するプリント基板とを備えてなり、プリント基板は、背の高い回路部品をカートリッジホルダの外側に対向させて配置されてなることを特徴とする。
【0050】
従って、カートリッジ収容部分の高さを利用するようにして、カートリッジ収容部に対向する位置にプリント基板の背の高い部品を配置しないようにしたので、ドライブベースの下側をカートリッジの厚さ程度にとどめて、装置の薄型化を図ることが可能になる。
【0051】
プリント基板は、回路部品が片面実装されてなり、実装面側がドライブベースに対向するように配置されてなることを特徴とする。
【0052】
従って、プリント基板の表面を平坦化でき、光学的記憶装置を上位システムにスムーズに内蔵することが可能になる。
【0053】
プリント基板は、E−IDEインタフェース用コネクタが実装されてなることを特徴とする。
【0054】
従って、上位システムのインタフェースのコネクタへの接続性が向上でき、単純な変換機能を外装ケースに追加することで容易に上位システムに接続することが可能になる。
【0055】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジホルダに設けられ、カートリッジを装置外に排出する排出機構とを備えてなり、排出機構は、カートリッジに係合するローラー部と、ローラー部をカートリッジ排出方向に付勢するばね部とを少なくとも備え、ローラー部は金属製の回転軸と摺動性材料からなる回転部とで構成されてなることを特徴とする。
【0056】
従って、カートリッジの誤挿入によるローラー部の破壊を防止し、装置の重量や構造を大幅に変更することなく、装置の耐久性及び信頼性を向上させることが可能になる。
【0057】
光学的記憶装置において、カートリッジに収容された3.5インチの光学的記憶媒体にアクセスする為の機構が上下両面側に配置されるドライブベースと、ドライブベースの下面側に配置され、カートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジホルダに対向するドライブベースに形成された第1の開口部を介して、光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルをカートリッジホルダ側に突出させ、ドライブベースの上面側でターンテーブルを保持するターンテーブルユニットと、対物レンズを保持し、光学的記憶媒体の半径方向に形成されたドライブベースの第2の開口部内で対物レンズを移動させる移動光学ユニットと、カートリッジが収容される部分の外側のドライブベースの第1の搭載部に、光を発光する発光素子と、光学的記憶媒体からの戻り光を検出する光検出器と、光を導くための光学部品と、第1の搭載部の面に形成され、光学部品の少なくとも一部を接触させて光学部品の位置精度を出すためのブロックとを少なくとも有してなる固定光学ユニットと、カートリッジが収容される部分の外側のドライブベースの第2の搭載部に配置され、カートリッジを排出させる駆動を行なうイジェクトモータと、ドライブベースの一面側を被覆するカバーと、ドライブベースの他面側を被覆し、光学的記憶媒体に対してアクセスを行なう為の回路部品が搭載されるプリント基板とを少なくとも備えてなり、ドライブベースにカバーとプリント基板が嵌合された状態における最上面から最下面までの高さが上位システムの17mm高さのユニットの収納高さに構成されてなることを特徴とする。
【0058】
従って、上記の如く構成することにより、ドライブベースの実装部品を簡略化、小型化、薄型化、軽量化するとともに、ドライブベースそのもののを薄型化及び軽量化を図ることができ、光学的記憶装置全体の重量を軽量化が可能になり、装置全体を薄型化軽量化を図れ、ISO規格の3.5インチの光磁気ディスクカートリッジ等のカートリッジ型光学的記憶媒体を処理する光学的記憶装置であっても上位システムの17mm高さのフロッピィディスクユニット等のスロットに収納することができ、超薄型の携帯型パソコンへ内蔵して持ち運ぶことが可能になる。
【0059】
カバーとプリント基板が嵌合された状態のドライブベースの最外周部を覆うケースと、プリント基板に設けられたインタフェース用コネクタに対向するケース内部の位置で前記インタフェース用コネクタに接続される第1のコネクタと、第1のコネクタから伝達されるインターフェース用コネクタの情報を他のインタフェース用の情報に変換する変換回路と、ケースの外部に露出するように設けられ、変換回路からの情報を外部に伝達する第2のコネクタとを備えてなることを特徴とする。
【0060】
従って、1種類のインタフェースコネクタしかない光学的記憶装置を、上位システムのインタフェースに対応したケースに接続するだけで、多数の上位システムへの接続が容易に可能になり、1台の光学的記憶装置の汎用性を向上させることが可能になる。
【0061】
インタフェース用コネクタは、E−IDEインタフェース用であることを特徴とする。
【0062】
従って、多数の上位システムへの接続が容易に可能になり、1台の光学的記憶装置の汎用性を向上させることが可能になる。
【0063】
前記他のインタフェースは、SCSIインタフェース又はPCMCIAインタフェースであることを特徴とする。
【0064】
従って、前記光学的記憶装置を用途に合わせて上位システムの選択幅を広げることが可能になり、汎用性が向上できる。また、SCSI用やPCMCIAの上位システムに接続が可能になり、普及率の高い上位システムに容易に接続が可能になる。
【0065】
光学的記憶装置において、光学的記億媒体が収容されたカートリッジが挿入排出される扉を有するフロントベゼルと、前記扉から挿入されたカートリッジを収納されるカートリッジホルダと、光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持するターンテーブルユニットと、傾斜面を有するガイドを有するロード板を備え、ロード板がスライドすることで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルを上昇/下降させるロード・アンロード機構と、フロントベゼルが側面に搭載され、カートリッジホルダが下面側に搭載され、カートリッジホルダの上面側に、スライド部と前記ガイドが係合するようにターンテーブルユニットとロード・アンロード機構が搭載されるドライブベースと、ロード板に設けられた立壁片と、立壁片に対向する位置の前記フロントベゼル又はドライブベースに設けられたマニュアルイジェクト孔と、マニュアルイジェクト孔を開閉自在に覆う被覆カバーとを備えてなることを特徴とする。
【0066】
従って、装置内部への空気の流入を極力軽減することで、粉塵等の流入を防止し、装置の信頼性(データ記録再生の信頼性)を向上させることができる。
【0067】
被覆カバーは、中心部が放射状にスリットが切られたシール部材からなることを特徴とする。
【0068】
従って、前述した信頼性を確保しながら、簡単な加工で、装置の高さ方向や幅方向に突出させることなく、取り付けることが可能になる。
【0069】
被覆カバーは、マニュアルイジェクト孔を塞ぐゴムと、ゴムを保持しマニュアルイジェクト孔側に付勢されるばね部材で構成されてなることを特徴とする。
【0070】
従って、簡単な構造で被覆カバーの強度を確保することが可能になり、マニュアルイジェクトピンの挿入が繰り返されても、より確実にマニュアルイジェクト孔の被覆を行なうことが可能になり、装置の密閉性を向上させることが可能になる。ゆえに、装置の信頼性及び耐久性を向上させることも可能になる。
【0071】
【発明の実施の形態】
〔装置の外観〕
図1は、本願発明の一実施例の光学的記憶装置の表面側外観斜視図であり、図2は、図1の背面側外観斜視図である。具体例として、3.5インチ光磁気ディスクカートリッジ用光磁気ディスク装置を示している。
【0072】
光学的記憶装置の前方に、フロントベゼル10が取り付けられている。そして、扉10bは、光ディスクカートリッジの挿入又は排出に伴って回動自在に取り付けられており、扉が閉まる方向に図示しないばねにより付勢されている。
【0073】
また、イジェクトボタン10aは、光ディスクカートリッジの排出を指示しオートイジェクトするものである。マニュアルイジェクト孔10dは、電源遮断時や点検時、故障時にピン等を挿入する為のものであり、マニュアルイジェクト孔10dにピン等が挿入されると、光ディスクカートリッジの装置内での係合を解除して媒体排出を行なうものである。LED10cは、装置の動作状態を発光により示すものである。
【0074】
ドライブベース20は、フロントベゼル10が装置前面に嵌め込まれ、各種ICが搭載されるとともに各種FPCが接続されるプリント基板11と、外形を整える為の枠12と、周縁部が絞られた形状をした磁性材料からなるカバー13がその外周を覆うように設けられている。
【0075】
また、プリント基板11はねじ11aによりドライブベース20に連結される。さらに、カバー13は、ねじ14a、14c、14f、14hが、カバー13の孔13aと、防振ゴム14b、14d、14e、14g、枠12及びドライブベース20の一部を凹ませて形成された取り付け部の孔13a’を通して締結される。
【0076】
本実施例において、3.5インチ用光ディスク装置の装置高さは、ドライブベース20がプリント板11とカバー13が嵌め込まれた筺体の高さHとフロントベゼル10の高さhとにより決まる。ここでは、フロントベゼル10の高さと筺体とがほぼ同一面になるようにし、各々約17mmとした。但し、フロントベゼル10や枠12はユーザの希望に応じて設けることができる為、必ずしも設ける必要はない。
【0077】
従って、光ディスク装置の総高さを約17mmとすることで、パーソナルコンピュータ等のフロッピィディスク装置ユニットのスペースに挿入して、フロッピィディスク装置の代替メモリとして使用することが可能になる。
【0078】
以下において、光ディスク装置の装置高さを約17mmにし小型化、軽量化する為の技術を説明する。
【0079】
図3は、図1及び図2で示した光学的記憶装置の分解図であり、図4は、図3の背面側を示す図である。
【0080】
図3において、光磁気ディスク装置は、大まかにプリント基板11、カートリッジホルダ71、ドライブベース20、レンズキャリッジ30、ロード板24、ターンテーブルユニット222、カバー13の7つの主要部品が順に配置されて構成される。
〔カートリッジホルダ〕
ドライブベース20は、カートリッジホルダ71の収容部20hを有しており、カートリッジホルダ71の表面のほとんどがドライブベース20の厚さ方向の端面からはみ出さないようになっている。また、カートリッジホルダ71の取り付け部71bがねじ止めされるドライブベース20のねじ孔を有する取り付け部71b’は、ドライブベース20の一部を凹ませて設けられているので、ドライブベース20の厚さ方向の端面から取り付け部がはみ出さないようになっている。
【0081】
従って、ドライブベース20の取り付け部71b’からドライブベース20の端面までのスペースを利用して、後述するドライブベース20の最下面のプリント基板11の回路部品を片面実装するためのスペースを確保している。
〔ドライブベース・カバー〕
図4において、ドライブベース20は所定の部品を搭載する為の開口20a〜20fが形成されている。また、ドライブベース20には、光ビームを光ディスクの面に導いたり、光ディスクからの反射光を光検出器に導く為の光学部品が配置される固定光学ユニット40がアルミダイキャスト成形により一体的に形成されている。(尚、図4では固定光学ユニット40内のレンズ等は簡略化の為に省略してある。)そして、固定光学ユニット40の上に防塵対策及び遮光対策の為のカバー40aが載せられる。
【0082】
また、ステンレス鋼等の強磁性材料からなるカバー13を設けることで薄型化に伴う磁束漏れを防止する。また、システム的に構築した際に、外部磁束に弱くリード/ライト不良に陥りやすいフロッピディスク装置ユニットやハードディスク装置ユニットを上下方向に重ねて使用した場合に影響を与えることはない。
【0083】
また、従来はカバーの内側の外縁に防塵対策の為にパッキンを設けていたが、本実施例において全周にわたって曲げ絞りされた折り曲げ部13bを有するカバー13を使用することで、ドライブベース20の外周縁を覆って略ラビリンス構造とし空気の流入を遮断し塵埃の装置内部への進入を防止するとともに、カバー13の強度を向上させる効果がある。
【0084】
さらに、カバー13を取り付けるための取り付け部がドライブベース20の一部を凹ませて形成されているので、取り付け部のネジがカバー13の最上面(装置の最上面)を突出することがないので、薄型化を可能にしている。
〔レンズキャリッジ〕
対物レンズLを保持するとともに光ディスクの半径方向に移動させる為のレンズキャリッジ30は、その端部のコイル部32にコイルが埋め込まれた状態で熱溶融性樹脂等の材料により一体的に成形されている。そして、上ヨークの裏側にマグネットを取り付け、コイル部32が移動可能にコイル部32a、32bの中央開口に下ヨークを貫通させた後、上ヨーク及び下ヨークの端部がねじ止めされ、磁気回路33a、33bが形成される。
〔ターンテーブルユニット〕
ターンテーブルユニット222は、絶縁性のある亜鉛メッキ鋼板等からなる板金上21に取り付けられ、板金21の左右両側にスライドピン23a及び23bを有している。そして、径21mmのターンテーブル22はドライブベース20の開口20aからカートリッジホルダ71側へ向かって突出する。
【0085】
従って、カートリッジホルダ71に光ディスクカートリッジが挿入されると、光ディスクのハブがターンテーブル22の表面に設けられた磁性体により吸引されて光ディスクを保持できるように構成されている。
【0086】
そして、ターンテーブル22は所定の回転数で回転させるスピンドルモータに連結される。
〔イジェクトモータ〕
さらに、ドライブベース20のイジェクトモータ収容部55に、光ディスクカートリッジを排出する為のイジェクトモータ(オムロン製R2DG−84)50が収納され、イジェクトモータのねじ孔50aとドライブベース20のねじ孔55aとを介して図示しないねじで連結される。
【0087】
尚、イジェクトモータ収容部55の所定寸法の高さを獲得する為にはドライブベース20の高さがより必要となる為、ドライブベース20のカートッジホルダ収容部20hの後方の空間部20iを利用して、イジェクトモータ収容部55を空間部20i側に突出させて形成する。ゆえに、ドライブベース20の厚さを変更する必要なく、ドライブベース20の高さ範囲内(約15.8mm)でイジェクトモータ50を収容する為の高さスペース(最高部分で約10.7mm)を確保することが可能になり、薄型化が可能になる。
〔ロード板〕
光ディスクカートリッジを排出する際に前述したイジェクトモータ50の駆動により装置の後方にスライドするロード板24は、図3において前述したターンテーブル22の板金21の下側に配置されている。ロード板24が装置の後方にスライドすると、板金21のスライドピン23a及び23bがロード板24のガイド85をスライドし、板金21を上昇させるとともにターンテーブル22aを開口20aを通して上昇し、光ディスクのハブとの係合を解除して光ディスクカートリッジをアンロードする。
【0088】
尚、ガイド85の高さで定まるロード板24の取り付け高さは、ドライブベース20のターンテーブルユニット収容部の高さとほぼ同一になるように設定されており、ドライブベース20の最上面の端面から突出しないようになっている。
【0089】
また、カバー13で被覆される側のドライブベース20に配置される他の部品も同様に、ドライブベース20の最上面の端面から突出しないように、部品高さ及び取付け高さが設定されていることは言うまでもない。
【0090】
ターンテーブルのロード/アンロードについては後述する。
〔プリント基板〕
図5はプリント基板の拡大図を示す。プリント基板11には、パワーコネクタ98とインターフェースコネクタ99が取り付けられ、光ディスクに対する情報の再生又は記録、消去等の制御を行う為のDSP、MPU等の回路部品が片面実装される。そして、プリント基板11の実装面側に、カートリッジホルダ71が対向するように搭載される。
【0091】
また、部品が実装された側のプリント基板11を図示しない防塵フイルムを介してカートリッジホルダ71に対向するように、背の低い部品(DSP、MPU等のIC部品)はカートリッジホルダ対向部Aに実装し、かつ背の高い部品(コンデンサ、コネクタ98、99等)はドライブベース20の空間20iに対向するようにして空間20i対向部Bに実装し、カートリッジホルダ71を介してプリント基板11の複数の孔11aとドライブベース20を重ね合わせてねじにより連結する。
【0092】
従って、プリント基板11における回路部品の配置をドライブベース20及びカートリッジホルダ71の形状に合わせて考慮することで、ドライブベース20の厚さ(高さ)をさらに薄型化し、装置の全体の高さを小さくすることが可能になる。
【0093】
尚、本実施例で用いられるねじはねじ頭厚0.3mm以下のもの、またはねじ頭厚0.5mmであってプリント基板11の孔に絞りサガネを嵌合したものを用いて、薄型化を図っている。
【0094】
また、回路部品が片面実装されたプリント基板11の実装面に、座金を半田付けして、その座金を介してねじ止めする事で、ねじ頭の厚さをプリント基板11の厚さの中に沈めることで、プリント基板11の表面を平坦化して装置の薄型化を図っている。
【0095】
以上、前述した部品をドライブベース20に搭載した後、枠12がドライブベース20の周縁部を覆うように嵌め込まれ、ステンレス鋼等の強磁性材料をプレスして成形されたカバー13がプリント基板11と反対側のドライブベース20にねじ止めされて、光学的記憶装置のユニットが完成する。
【0096】
図6は、背面側要部構成図である。
〔光学系のFPC〕
ドライブベース20の空間部20iに、プリント基板11のプラグインコネクタ92’に接続されるプラグインコネクタ92、光検出器52、ヘッドIC等の回路部品を搭載したフレキシブルプリント配線シート(FPC)91が91c及び91d等の複数のねじによりドライブベース20に配設されている。
〔レンズキャリッジ〕
レンズキャリジ30には、対物レンズL及び該対物レンズLを駆動する磁気回路を有するレンズアクチューエータ60が搭載されている。そして、レンズアクチューエータ60をフォーカス方向又はトラック方向に駆動する為の信号等を導くフレキシブルプリント配線シート39aがレンズキャリッジ32のコイル部32aに沿って接着剤で接着されている。さらに、レンズアクチューエータ60の対物レンズLの周囲にはステンレス鋼等の強磁性材料からなるキャリッジカバー115が取り付けられている。
【0097】
続いて、レンズキャリッジ30の両側には、レンズキャリッジ30を光ディスク半径方向に移動させるボイスコイルモータ(VCM)が設けられ、ボイスコイルモータ(VCM)は、レンズキャリッジ30のコイル部32a及び32bと、ヨークと磁石からなる磁気回路33a及び33bとで構成される。
【0098】
また、レンズキャリッジ30の両側に設けられたベアリング31a〜31cに係合し、レンズキャリッジ30の移動を円滑化するガイドレール113a及び113bがそれぞれ板ばね112a、112b、114により予圧を与えられながら固定されている。
【0099】
つまり、板ばね112a及び112bはガイドレール113bをガイドレール113bの両端部周辺のドライブベース20の係合壁に押しつけるようにして固定する固定側として作用し、板ばね114はガイドレール113aをガイドレール113b側(ガイドレール長手方向と直角方向)へ押しつけるように予圧を加える予圧側として作用する。また、ガイドレール113a及び113bとベアリング31a〜31cとがV字型の接点を有し、常に隙間ない係合関係を維持できる働きをなしている。
【0100】
キャリッジストッパS1 〜S3 は、レンズキャリッジ30の移動方向の両端部に対向するドライブベース20に接着して設けられており、レンズキャリッジ30がドライブベース20にぶつかった時の衝撃を緩和する緩衝作用を有し、ゴム材で構成されている。また、キャリッジストッパS3 は、ビームリフレタプリズム44に密着して設けられており、ビームリフレタプリズム44の保護機能と窓41bとビームリフレタプリズム44との間に生じる間隙を塞いで、固定光学ユニット40への塵埃流入を防止する密閉機能とを持たせている。
【0101】
尚、図6では、ロード板24上に設けられたキャリッジロック26がレンズキャリッジ30側に突出することによりホームポジションから回動してレンズキャリッジ30が光ディスクの半径方向への移動を妨げるようにロックしている様子が示されている。
〔ターンテーブル〕
ドライブベース20のカートリッジが収容されるカートリッジホルダの上面側に、ターンテーブル22が光ディスクの中心部に対向する位置に設けられた開口20aを介するようにターンテーブルユニット222が設けられている。そして、カートリッジホルダの上面側のドライブベース20のターンテーブルユニット収納部は、ターンテーブルユニット222の厚さ(約5.8mm)とほぼ同一の高さ(約6.0mm) に設定されている。
【0102】
ドライブベース20の開口20aから突出したターンテーブル22の中心に突起22aがあり、光ディスクのハブの中心孔に係合するようになっている。
【0103】
そして、板金21上にフレキシブルプリント配線シート(FPC)89が接着されている。このフレキシブルプリント配線シート(FPC)89上には、光ディスクカートリッジに設定されたライトイネーブルを検出するセンサ86、光ディスクカートリッジに設定されたライトプロテクトを検出するセンサ87、光ディスクカートリッジの挿入を検出する為のカートリッジインセンサ88が取り付けられている。
【0104】
尚、3.5インチ光磁気ディスクカートリッジは128MBでISO/IEC10090、230MBでISO/IEC13963にて規格化され既に市販されている為、特に光ディスクカートリッジの詳細図を省略する。
【0105】
フレキシブルプリント配線シート(FPC)89の端部はレンズキャリッジ30やレンズアクチューエータ60の移動を制御する為の信号を伝達するフレキシブルプリント配線シート(FPC)39上に設けられたコネクタに接続されており、フレキシブルプリント配線シート(FPC)39はドライブベース20の側面を回り込んで折り曲げられてプリント基板11上に設けられたコネクタに接続されている。
【0106】
続いて、板金21の下側、つまり、ドライブベース20と板金21の間にロード板24が配設されている。ロード板24が装置の前後方向(±Y方向)に移動すると、ロード板24に設けられた複数の溝24a〜24c内をドライブベース20に設けられた係合ピン29a〜29cが移動する。さらに、イジェクト指示によりロード板24が後方(+Y方向)に移動し、光ディスクカートリッジとの係合を解除した後、一端がロード板24に他端が係合ピン29a及び29bにそれぞれ連結されたコイルばね28a及び28bの弾性力によりロード板24が早急にもとの位置に戻るべく装置前方(−Y方向)に移動する。
【0107】
尚、前述したイジェクト指示には、フロントベゼル10に設けたイジェクトボタン10aを押すことによる場合と、マニュアルイジェクト孔10dにピン等を強く押し込むことによる場合がある。前者の場合は、イジェクトボタン10aを押すことにより、イジェクトモータ50が駆動され、ロード板24の端部24dを引くことによりロード板が装置の後方に移動し、後者の場合は、マニュアルイジェクト孔10dにピンPを強く押し込むとロード板24の立壁部10fにピンPが当たり、ロード板24が装置後方に押され移動するものである。
〔マニュアルイジェクト孔〕
マニュアルイジェクト孔10dは、前述したようにピンPが挿入可能にフロントベゼル10に設けられた開孔である。また、マニュアルイジェクト孔10dに対向するドライブベース20にも同様に開孔10d’が設けられている。従って、マニュアルイジェクト孔10dから挿入されたピンPが前記開孔10d’の開孔空間を通って、ロード板24の立壁部10fに押し当たるように形成されている。
【0108】
しかしながら、マニュアルイジェクト孔10dや開孔10d’は、空気の通路となり、ディスクの回転時の空気の圧力差等が原因して、ドライブベース20内に外部からの塵埃が流入する場合がある。
【0109】
従って、本実施例では、マニュアルイジェクト孔10dと開孔10d’に密閉用の被覆カバー10eを設けている。もちろん、マニュアルイジェクト孔10dと開孔10d’の両方に被覆カバーを設ければ塵埃流入防止の効果は向上する。しかし、ドライブベースの形状や、フロントベゼルの仕様によっては、被覆カバーを一方しか設けられない場合もあるが、被覆カバーが無い場合よりは充分密閉効果を得ることができる。
【0110】
図7(A)〜(C)及び図8(A)〜(B)は、被覆カバー10eの具体的な構成例を示したものである。図7(A)において、被覆カバー10eは、円形状の薄い樹脂シートからなり、外周部に接着用の粘着剤が塗布されてなるシール部材10hでなり、中心部がケーキカット状に8等分に切断されている様子が示されている。
【0111】
そして、図7(B)及び(C)に、ピンPがマニュアルイジェクト孔10d又はドライブベース20の開孔10d’に挿入された状態が示されており、8等分に切断された8つの切片10iが押し上げられて中央部が開孔し、ピンPがフロントベゼル10の内側又はドライブベース20の内側に進入することを可能にしている。
【0112】
尚、シール部材10hは、樹脂の他、ゴム又はスポンジ特性を有する材質、又はアルミ泊等の材質で構成しても良く、接着の為に両面テープを用いることも可能である。また、シール部材10hの形状は孔を被覆可能な大きさであれば円形でなくても多角形であっても良く、中央部の切断方法もピンPが容易に挿入可能な形状で、かつ容易にピンPが抜かれた時に容易に塞がる構造であれば良い。
【0113】
図8(A)において、被覆カバー10dは、孔(マニュアルイジェクト孔10d又は開孔10d’)を塞ぐゴムからなるカバー部10kとカバー部10kを接着固定するとともに、孔側に押し当てる為の板ばね部10jで構成される。板ばね部10jはフロントベゼル10の内側又はドライブベース20の内側に接着剤で固定もしくは板ばね部10jに爪を設け、爪をフロントベゼル10の内側又はドライブベース20の内側に設けた孔に嵌め入れることで固定する。
【0114】
そして、図8(B)に示すように、ピンPが挿入されていない時は、板ばね部10jのばね作用によりカバー部10kで孔は被覆されて密閉性を向上させ、ピンPが挿入されるとその押し当て力により板ばね部10jが押されて反り、ピンPの進入を許容するものである。
【0115】
尚、カバー部10kはゴム以外に樹脂やスポンジ性の材質にして孔との密着度の向上を図ることも可能であり、板ばね部10jは金属のばね材だけでなく、マイラーフィルム等の薄いビニール又はプラスチック材を用いて簡素な構成にして軽量化を図ることも可能である。
〔固定光学系〕
固定光学ユニット40は、ドライブベース20の後方のカートリッジホルダ収容部20hの外側に、ターンテーブルユニットの収容面より下方に凹ませて(約6.4mm高さの)ヘッドベースを形成し、ヘッドベースの表面に以下詳述する光学部品が直接配置される。
【0116】
図9は、固定光学ユニット40の拡大図である。図9(a)に示されるように、ドライブベース20にブロック41を設け、その上面に複数のねじ孔41aと複数の位置決め用の突起41bが設けられている。そして、図6において明示された板ばね111がMレンズ46とSレンズ47側に延出して構成され、コリメータレンズ43、Mレンズ46、Sレンズ47をその下面の壁面とブロック41の面に弾性力により押し当たり固定するように、突起41bに係合するとともにねじ孔41aを介してねじ止めされる。
【0117】
また、移動光学ユニットであるレンズキャリッジ30から導かれた戻り光から、光ディスクの再生データ用信号を検出する光検出器52とフォーカスサーボ用信号及びトラックサーボ用信号を検出する光検出器53がドライブベース20の収容部49a、49bにそれぞれ嵌め込まれている。
【0118】
図4に示した光学部品を搭載しないヘッドベースを拡大して図9(b)に示す。
【0119】
ヘッドベースは、前述したようにドライブベース20を下方に凹ませて形成したものである。そして、光学部品が接触する壁面に、前述したブロック41と同様なブロック411,412〜420を特別に面精度を高くして形成している。
【0120】
つまり、コリメータレンズ43は底面のブロック411と接触し高さ方向の位置決めを行い、かつ立壁面のブロック412と接触し前後方向の位置決めを行い、前述した板ばね111により各ブロックの壁面に押し付けられ固定される。また、Mレンズ46は立壁片のブロック415と接触し左右方向の位置決めを行い、かつ底面のブロック416’と接触し高さ方向の位置決めを行い、かつブロック416’より若干高く形成された2つのブロック416の間に挟み込まれて接触して前後方向の位置決めを行ない、前述した板ばね111により各ブロックの壁面に押し付けられ固定される。さらに、Sレンズ47は図示されないブロックに接触して、前述した板ばね111によりブロックの壁面に押し付けられ固定される。
【0121】
ビームリフレクタプリズム44は、立壁面のブロック413と接触し左右方向の位置決めを行い、底面のブロック414と接触し高さ方向の位置を決め、ブロック410により前後方向の位置決めを行なっている。
【0122】
さらに、後述するサーボユニット48は立壁片のブロック417,418の間に形成された隙間に端部が挟みこまれて固定される。
【0123】
従って、各光学部品は、面精度を高くして形成されたブロック411〜420に押し当てて接触させて位置決め固定することにより、ドライブベース20の全体の面精度を高くする必要なく、直接配置することが可能になる。
【0124】
従って、ドライブベース20にヘッドベースを直接形成することが可能になり、装置全体の高さを小型化することが可能になる。また、従来から知られている別体のヘッドベースが不要になり、軽量化を図ることも可能である。
【0125】
光磁気ディスク装置の主要部を構成する光学系について説明する。図10は固定光学ユニット上に配置された光学部品の配置を示す図である。図11は固定光学ユニット40内の光ビームの光路を説明図である。
【0126】
固定光学ユニット40は、ドライブベース20上に光学部品が配置できるように高精度に所定の形状に形成されている。レーザダイオードユニット(LDユニット)42から所定の発光パワーを有する光ビームが出射される。
【0127】
特に、レーザダイオードユニット(LDユニット)42は、レンズキャリッジ30のシーク方向と垂直方向から打ち出すようにして、45°立ち上げミラーで屈折させてレンズキャリッジ30内の立ち上げミラーMに導くことで、光路を最小にすることで、装置奥行き方向の寸法を短くすることに寄与している。
【0128】
出射された光ビームはコリメータレンズ43を通り、続いて、ビームリフレクタプリズム(BRプリズム)44を通って窓41bから図示しないレンズアクチュエータ60の対物レンズLに導かれ、対物レンズLで絞られた光ビームが光ディスクに照射される。
【0129】
その後、光ディスクDから反射された戻り光が対物レンズLを通って窓41bに導かれ、ビームリフレクタプリズム(BRプリズム)44を介してビームスプリッタアンドウォンブリングプリズム(BWプリズム)45に導かれて、光ディスクの再生信号とフォーカス信号及びトラック信号とに分光される。そして、再生信号(アドレス信号と光磁気信号)はMレンズ46を介し、スリット52Sを通してドライブベース20の収容部49bに配置された光検出器52に導かれる。また、フォーカス信号及びトラック信号は、ビームスプリッタアンドウォンブリングプリズム(BWプリズム)45からLレンズ47に導かれ、続いてサーボユニット48により複数の信号成分β1〜β4に分離され、スリット53Sを介して収容部49aに配置された光検出器53に導かれる。そして、光検出器53は信号成分β1〜β4からフォーカス信号FESとトラック信号TESを作り出している。
〔サーボユニット]
図12(A)及び図12(B)は、サーボユニット48の複合レンズの構造を示したものである。サーボユニット48は、その出射面が戻り光の光束のうち、第1の光β1を出射する第1の出射面48aが図中右傾斜で形成され、第2の光β2を出射する第2の出射面48bが図中左傾斜で形成される。また、第3及び第4の光β3,β4を出射する第3及び第4の出射面48c,48dが山形状に形成されたものである。
【0130】
第1の出射面48aは、第3の出射面48cと同じ方向に傾斜しており、且つ傾斜角α1 は第3の出射面48cの傾斜面α3より小さい。
【0131】
第2の出射面48bは、第4の出射面48dと同じ方向に傾斜しており、且つ傾斜角α2は第4の出射面48dの傾斜角α4より小さい。
【0132】
図12(C)は、光検出器53を示す図である。Lレンズ47に導かれた光ディスクDからの戻り光は、サーボユニット48により第1〜第4の光β1〜β4に4分割され、光検出器53に受光される。光検出器53は、第1及び第2の光β1 ,β2 を受光する4分割(A〜D)された第1の受光部53aと、第3の光β3を受光する第2の受光部53bと、第4の光β4とが一平面上(それぞれ分離されていてもよい)に形成される。
【0133】
詳細には、戻り光の光束のうち、第1の出射面48aより出射された第1の光β1は、光検出器53の第1の受光部53aのA,D領域で受光される。また、第2の出射面48bより出射された第2の光β2は第1の受光部53aのB,C領域で受光される。これにより、フーコー法により、(A+C)−(B+D)の演算を行い、フォーカス誤差信号を検出する。
【0134】
また、戻り光の光束のうち、第3の出射面48cより出射された第3の光β3 は、光検出器の第2の受光部53b(E領域)で受光され、第4の出射面48dにより出射された第4の光β4は第3の受光部53c(F領域)で受光される。これにより、プッシュプル法により(E−F)の演算を行い、トラッキング誤差信号を検出するものである。
【0135】
以上説明したように、フォーカス検出にフーコー法、トラッキング誤差信号検出にプッシュプル法を用いても光路を2分割する必要がないため、光路を短縮して固定光学系の装置全体に占める体積を小さくすることができ、部品点数を削減できる。
【0136】
尚、サーボユニット48の具体的な詳細は、特開平5−250704号等に記載されており公知である。
〔プリズムの製造方法〕
次に、前述したBRプリズムやBWプリズムは、本実施例のような全高約17mmの超小型光ディスク装置に搭載するに当たって、小型にする必要がある。キューブ型プリズムを例にとると、例えば、幅W×長さL×高さHを6×6×6〔mm〕のものから、5×5×5〔mm〕のものに小型化すると、取付精度によるプリズムの角度ずれが同等になるように公差は±0.1mmから公差±0.08mmにする必要がある(公差/寸法=0.1/6≒0.8/5)。
【0137】
しかしながら、プリズムを前述のように6mmタイプから5mmタイプのように小型にすると、公差も小さくなりかなり高精度な取付精度を必要とする。これに対し、本実施例では、公差を小さくすることなく、しかも小型なプリズムの製造方法を説明する。
【0138】
図13(a)〜(c)はビームリフレクタプリズム(BRプリズム)の製造方法の説明図である。対向面の四角形が一致する三角柱状の2本の長いプリズム101a及び101bを準備する。そして、一方のプリズム101aには所定の面に蒸着膜103aが形成されており、蒸着膜103aを他方のプリズム101bの所定の一面に対向させて2本のプリズム101a及び101bの端部を揃えて接着する。さらに、プリズム101bの所定の面にLNウォラストンプリズム101cを接着する。
【0139】
このようにして作成された幅W1×長さL1の角柱状のプリズム101dを所定の切断長さH1で切断し、所定数のBRプリズム101eが作成される。
【0140】
同様に、図14(a)〜(c)を用いてビームスプリッタアンドウォンブリングプリズム(BWプリズム)の製造方法を説明する。
【0141】
対向面の四角形が一致する三角柱状のプリズム102aと角柱状のプリズム102bを準備する。そして、一方のプリズム102aは所定の面に蒸着膜103bが形成されており、蒸着膜103bを他方のプリズム102bの所定の一面に対向させて2本のプリズム102a及び102bの端部を揃えて接着する。さらに、プリズム102fを角柱状のプリズム102bの下面に接着する。このように作成された幅W2×長さL2のプリズム102c所定の切断長さH2で短冊状に切断し、所定数のBWリズム102dが作成される。
【0142】
前述したように作成されたBRプリズムとBWプリズムは、それぞれの切断長さH1と切断長さH2を光ディスク装置の高さ(厚さ)方向(Z方向)の長さとなるように、図9及び図10で示されるように配置する。つまり、切断による誤差が生じやすい長さH1と長さH2を有する面を取付精度に関与しない位置、つまり高さ方向にもってくることで、高さ方向の小型化を行うとともに、幅方向や奥行き方向の寸法は変えずに取付精度の向上を図ることを可能にしている。
【0143】
また、LDユニット42が出射する光ビームの光束径ΦDをΦD/H>1.0、例えば、プリズムの高さHを5mmとすると、光束径ΦDを0.2mmとして充分小さくして、光束がプリズムの高さ方向の面から光がはみ出さないようにしている。従って、プリズムを小型化しても必要最低限の精度を維持することが可能である。
【0144】
また、本実施例で示されたプリズム以外でも同様に応用できることはいうまでもない。
【0145】
ゆえに、このように製造されたプリズムを使用することで、本実施例で示したアルミダイキャストで成形されたドライブベースのような面精度の悪い面をヘッドベースの面としても充分な取付精度を得ることができ、別体のヘッドベースを用いずにドライブベースに直接実装することを可能にしている。
〔対物レンズ〕
図15(a)は、対物レンズの拡大斜視図であり、図15(b)は、対物レンズの断面図である。
【0146】
対物レンズLは、レンズの外周縁部に帽子のつばの形をした平坦な面を有するフラット部Fが設けられている。そして、フラット部Fの一端面f’と光軸とが垂直になるように調整しながら、レンズアクチューエータ60のレンズ搭載部62aの端面にフラット面Fをつきあてて接着固定される。
【0147】
従って、対物レンズLが小型になっても、簡単な調整方法で高い精度でレンズ搭載部62aに搭載可能になる効果がある。
〔レンズキャリッジ〕
図16(a)〜(c)は、レンズキャリッジの拡大図を示し、レンズキャリッジ上の対物レンズの光軸調整方法が示されている。
【0148】
レンズキャリッジ30の中央部には、固定光学ユニット40に対して光ビームの入射出射を行う集光レンズ29や、集光レンズ129からの光ビームを45°立ち上げる立ち上げミラーMや対物レンズLを保持するレンズアクチュエータ60等を搭載する為の空間が形成されている。尚、レンズアクチュエータ60の詳細については、図17にて後述する。また、レンズキャリッジ30の両側には、前述したベアリング31a〜31cや、コイル部32a及び32bが設けられている。
【0149】
次に、対物レンズLの光軸調整方法について述べる。
【0150】
レンズキャリッジ30上にレンズアクチュエータ60を取り付ける際に、オートコリメータ等を用いて、基準溝121a〜121cに治具をあて、予圧Aを所定の位置に与えて、対物レンズLに光を照射して傾きを検出する。そして、対物レンズLのフラット面Fとターンテーブル22のディスク搭載面22bとが略平行になるように、つまり対物レンズLの光軸lが光ディスクの面と略垂直になるように、レンズアクチュエータ60のねじ取付部61a、61bとレンズキャリッジ30の底面との間にコイルばね122aを介在させた状態で、コイルばね122aの中央部に差し込まれたねじ122bをドライバ152で閉める。
【0151】
従って、コイルばね122aの弾性圧により対物レンズLの傾き、つまり光軸lの傾きの微調整がなされる。ゆえに、アクチュエータ60の取付部は2か所ある為、2つのねじで対物レンズを2方向に、つまり2次元的に微調整することが可能になる効果がある。
〔アクチュエータ〕
図17は、レンズアクチュエータの拡大図である。そして、対物レンズLをトラック方向やフォーカス方向に移動可能に保持する熱硬化性樹脂等からなるレンズ保持部621と、レンズ保持部621の中央開口部の壁部に接着して設けられるフォーカスコイル65と、フォーカスコイル65の前述した接着部と反対側の面に接着されるトラックコイル66a及び66bとで、アクチュエータ60の可動部を構成している。
【0152】
また、フォーカスコイル65の左右に設けられた2つのトラックコイル66a及び66bは、フォーカスコイル65の巻き回し面と略垂直な方向に巻き回されており、その端部が磁気回路のヨーク63の端面より外側へ左右にはみ出している。すなわち、トラックコイル66a及び66bの上下方向に向かう部分を磁気回路の外側に位置させることで、磁束の影響を受けないようにしてメカ的な発振が生じないように制御している。
【0153】
さらに、可動側レンズ保持部621の中央開口部のトラックコイル65に対向するようにアクチュエータベース62上に設けられた磁石64と、磁石64の磁力を受けるアクチュエータベース61の折り曲げ部からなるヨーク61cと、ヨーク61cと対向して設けられた折り曲げ部からなるヨーク61dと、前記2つのヨークを連結するU字型のカバーヨーク63とでアクチュエータ60の磁気回路を構成している。
【0154】
さらに、アクチュエータ60の可動部を保持する4本のワイヤ部67a、68a、69a(1本図示せず)と、孔をレンズ搭載部62aの突起62a、62bに孔を嵌入して接着され、対物レンズ側のワイヤ部の端部を保持する端子板67c、68c、69c(1つ図示せず)と、アクチュエータベース61の端部に嵌め込まれたワイヤ保持部62cと接着される端子板67d、68d、69d(1つ図示せず)が設けられている。そして、ワイヤ部の振動を吸収する為の制振部材67b、68b、69b、70b(1つ図示せず)が設けられている。
【0155】
尚、ワイヤ保持部622上にFPC39aの端部が延出されてきており、ワイヤ保持部622上の4つの端子板と半田付けされる。また、レンズ保持部621上の4つの端子板とフォーカスコイル65とトラックコイル66a、66bのそれぞれ2本ずつのリード線が半田付けされる。このようにして、フォーカスコイル65及びトラックコイル66a、66bとFPC39aとの導通を図っている。ゆえに、各コイルの細いリード線を引き回すことなく電気的接続が行えるので、断線の恐れがなく信頼性を向上させることができる。
【0156】
さらに、4本のワイヤ部と各ワイヤ部の両端の端子板は、左右2本のワイヤ部を連結した状態を1組とした型(コの字状)から板ばね材や線型ばね材をプレス加工することで作成される。そして、左右2本のワイヤ部は連結された状態(コの字状)のままで、ワイヤ保持部622に取り付けられ、その後連結部が切断される。従って、このように作成したワイヤアセンブリを用いることで、小さな部品の取り扱いや管理が容易になり組立効率の向上を図ることができる。
【0157】
以上のように、アクチュエータベース61は前述したアクチュエータ60の部品を全て搭載した状態で、アクチュエータベース61の折り曲げ片の取付部61a及び61bを介してレンズキャリッジ30にねじ止めされる。
【0158】
図18は、レンズアクチュエータの磁気回路内のフォーカスコイル65、トラックコイル66a、66bの配置関係を示す図である。
【0159】
トラックコイル66a、66bにおいて、駆動力として使用されるのは内側コイル部66c、66dのみであり、外側コイル部66e、66fは関与しない。
【0160】
しかし、外側コイル部66e、66fが磁気回路のギャップ磁束から十分遠い位置にない場合は、レンズアクチュエータの動きにつれて、本来の駆動方向とは逆方向に、ある時は強く、ある時は弱く作用する。これは駆動力が一定せず、また本来の駆動方向とは別方向の力が発生する事で、レンズアクチュエータの動きが制御方向から外れた姿勢で動くことになり、制御が困難になることがある。
【0161】
これに対し、本実施例では、駆動力として関与しない外側コイル部66e、66fをギャップ磁束から十分遠い位置に配置している為、前述したようなアクチュエータの挙動を防止する作用をなしている。
〔ワイヤアセンブリ〕
前述したワイヤ部67a、68a、69a(1本図示せず)は、上層から順に、カプトン、マイラーフィルム等からなる制振板、制振板を張りつける両面テープ又は非完全硬化性接着剤からなる接着層、ワイヤ、接着層、制振板とで構成される。
【0162】
尚、図19はワイヤ部の構成の相違による比較図である。図19(a)は、制振部材を設けずワイヤのみの場合を示し、図19(b)は、前述した実施例のような制振部材を設けた場合を示している。図において、横軸はワイヤに加える電流の周波数(Hz)であり、縦軸は電流(i)に対するゲイン(dB)、つまり振動量を示している。
【0163】
図19(a)と図19(b)を比較すると、図19(a)のワイヤのみの場合は、ある周波数の所で急激なピークを形成している、つまり振動しているが、図19(b)のダンピング部材を有する場合は、図19(a)のような急激なピークは無く、振動が減衰していることが示されている。
【0164】
従って、ワイヤ部に剪断変形が生じても、ワイヤ部の周囲を前述した接着層や制振板等のダンピング部材で覆うことにより、ワイヤ部のフォーカス方向及びトラック方向の振動を吸収させることができワイヤのみの場合より約1/10以下に振動を減衰させることができる。
〔制振部材〕
4つのワイヤ部のワイヤ保持部621の近傍に制振部材を設けることは前述した。制振部材は、薄い板状をしており、前述したワイヤ部同様に、アルミ泊やカプトン、マイラーフィルム等で構成された制振板と、両面テープや非完全硬化性接着剤等で構成される接着層からなり、制振板が接着層により接着されている。尚、本実施例では、制振部材67b、68b、69bが設けられているが、実際に振動を吸収させるのに大きな役割を果たしているのは接着層であるので、軟粘性のある接着剤のみでも充分なダンピング効果を得ることができる。
【0165】
そして、図20(a)にエポキシ系等の熱硬化性接着剤を用いた場合と、図20(b)にシリコン系や紫外線硬化型等の非完全硬化性接着剤を用いた場合を示している。尚、図において、ワイヤに加える電流の周波数(Hz)であり、縦軸は電流に対するゲイン(dB)、つまり振動量を示している。
【0166】
図20(a)と図20(b)を比較すると、図20(a)の熱硬化性接着剤の場合は、ある周波数の所で急激なピークを形成している、つまり振動しているが、図20(b)の非完全硬化性接着剤の場合は、図20(a)のような急激なピークは無く、振動が減衰していることが示されている。
【0167】
従って、ワイヤ部に剪断変形が生じても、レンズアクチューエータ60の駆動時やレンズキャリッジ移動時等の際に、ワイヤ部の特に変形角度が大きい箇所に、前述した接着層や制振板等の制振部材67b、68b、69bを設けることにより、ワイヤ部のフォーカス方向及びトラック方向の振動を吸収させることができワイヤのみの場合より約1/10以下に振動を吸収させることができ振動を減衰させることができる。
【0168】
また、薄い板状の制振部材67b、68b、69bは、板の面がレンズキャリッジ30の底面と平行な方向になるように設けられる為、その挙動により隣接するワイヤ部への影響は生じない。
【0169】
以上、説明したようなレンズアクチュエータを採用することにより、レンズキャリッジを高性能でかつ薄型化を図ることができる。
〔ターンテーブルユニット〕
図21は、ターンテーブルユニットの拡大図である。
【0170】
ターンテーブル22は、光ディスクのハブの金属部を吸引する磁性体で構成されてなり、光ディスクのハブの中心孔と係合する突起22aと、光ディスクのハブと接触し、面精度を出すために重要な役割をする外縁部22bとが設けられている。
【0171】
また、板金21は、ドライブベース20の複数の開口20c〜20dと嵌合する突起21a〜21bと、ドライブベース20の複数の突起20e〜20fと嵌合する開口21c〜21dと、折り曲げられた湾曲片81a、81bとを有し、さらに、先端にローラを有するスライドピン23a、23bを嵌めるために、短冊状に切られて互い違いの方向に折り曲げられた嵌合片23a’、23b’を、全てプレス技術により一度に成形されており、簡素な構成となっている。
【0172】
そして、板金21上に、ターンテーブル22が回転可能に設けられるとともに、フレキシブルプリント配線シート(FPC)89が接着されている。このフレキシブルプリント配線シート(FPC)89上には、光ディスクカートリッジに設定されたライトイネーブルを検出するセンサ86、光ディスクカートリッジに設定されたライトプロテクトを検出するセンサ87、光ディスクカートリッジの挿入を検出する為のカートリッジインセンサ88が設けられている。
【0173】
さらに、フレキシブルプリント配線シート(FPC)89は前記センサの信号の伝達とターンテーブル22への駆動信号の伝達を行っている。
【0174】
従って、ターンテーブルユニットは以上の構成からなっており、ターンテーブル22を駆動する為の駆動回路等は全てプリント基板11上に搭載されている為、FPC実装状態における板金の板厚を薄くすることができ、かつカートリッジホルダ71の上層のドライブベース20上の部品を削減でき、装置高さ方向の小型化を可能にしている。つまり、カートリッジホルダ71の上層のドライブベース20は、ターンテーブル22の高さ又はガイド82a,82b,83a,83bの高さのどちらか高い方の高さですむ。
【0175】
本実施例では、ガイド82a,82b,83a,83bの形状及び湾曲片81a、81bの形状を図示のように工夫しているので、ターンテーブルユニット222の上昇量を抑えることができ、ターンテーブルユニット222の高さとカートリッジホルダ71の上層のドライブベース20の高さを略同一にできる。
【0176】
従って、カートリッジホルダ71の上層のドライブベース20の高さ(約6.0mm)を、カートリッジの厚さで定まるカートリッジホルダ71の高さとターンテーブルユニット222の上昇量(カートリッジの排出時に、ターンテーブルが開口20aを介してドライブベース20のカートリッジ収容部からターンテーブルユニット収容部に向かって上昇する為、その際の最大上昇量、つまり、ターンテーブルの取付け厚さと板金の取付け厚さの和で定まる量(約5.8mm))のみに抑えることができ、高さ約17mmの実現を可能にしている。
【0177】
ゆえに、より薄型のターンテーブルユニットを採用することで、カートリッジホルダの上層のドライブベースの高さをより小さくできる為、光学的記憶装置の装置高さをカートリッジの厚さ(約5mm)とほぼ同一の厚さに近づけることが可能になる。
〔ロード・アンロード機構〕
光ディスクのアンロードは、前述したターンテーブルユニット22、イジェクトモータユニット50、ロード板24の各部品の係合により達成される。
【0178】
まず、フロントベゼル10に設けたイジェクトボタン10aを押すことにより、あるいはマニュアルイジェクト孔10dにピン等を強く押し込むことにより、人手によりディスクの排出が指示される。
【0179】
そして、前者の場合は、イジェクトボタン10aを押すことにより、イジェクトモータ50が駆動され、ロード板24の端部24dを引くことによりロード板が装置の後方に移動し、後者の場合は、マニュアルイジェクト孔10dにピン等を強く押し込むとロード板24の立壁部10fにピンが当たり、ロード板24が装置後方に押され移動するものである。
【0180】
図22は、ターンテーブルユニットとロード板の拡大図である。
【0181】
ターテーブルユニット222の板金21には、ロード板と係合するスライドピン23a、23bが嵌められている。そして、ロード板24は、板金21の下側に設けられ、ターンテーブル22を含む板金21を押し上げる機能を有している。
【0182】
詳述すると、ロード板24には、板金21のスライドピン23a、23bが係合し、装置前方に向かって立ち上がる傾斜を有するガイド孔84a、84bと、ガイド孔84a、84bを安定に誘導する第1のガイド83a、83bと、ガイド孔84a、84bに嵌合したスライドピン23a、23bを安定に誘導し、ガイド孔84a、84bから抜け出したスライドピン23a、23bが乗り上げる平坦面とを有する第1のガイドより低く形成された第2のガイド85a、85bが設けられている。
【0183】
さらに、ロード板24には、装置前方に向かって立ち上がる傾斜面を有する第3のガイド82a、82bが設けられている。従って、ロード板24が装置後方に移動するに伴って、板金21のスライドピン23a、23bが先端のローラを回転させながら第2のガイド85a、85bをスライドし、かつ板金21の湾曲片81a、81bが第3のガイド82a、82bの傾斜面をスライドすることで、板金21が押し上げられるように構成されている。
【0184】
図23(a)は、光ディスクのロード時(挿入時)の装置状態を示す図である。図23(b)は、要部拡大図である。
【0185】
ロード板24上には、板金21が搭載されている。そして、図示省略されたスライドピン29a、29bとロード板24の突起83c、83dとその両端が連結されたコイルばね28a、28bが縮んだ状態(定常状態)で設けられている。
【0186】
この時、板金21のスライドピン23a、23bはガイド孔84a、84bに嵌合している。また、板金21の湾曲片81a、81bが第3のガイド82a、82bの傾斜面の下側に位置する様子がわかる。
【0187】
尚、ロード板24上に設けられたキャリッジロック26は、ドライブベース20の開口20bに向かって突出している。詳細に述べると、ドライブベース20の突起27の方向に回動するように付勢するコイルばね26aにより、プラスチックからなるキャリッジロック26の一部が突起27に押し当てられ、キャリッジロック26の端部がドライブベース20の開口20b側に突出し、光ディスクの半径方向に移動しようとするレンズキャリッジ30のコイル部32aの端部と係合して、レンズキャリッジ30の移動を妨げるように作用する。
【0188】
図24(a)は、光ディスクのアンロード時の装置状態(未挿入時)を示す図である。図24(b)は、要部拡大図である。
【0189】
前述したイジェクト指示により、ロード板24は、装置後方に移動し、この移動に伴い、ロード板24に設けられた複数の溝24a〜24c内をドライブベース20に設けられたスライドピン29a〜29cが移動する。さらに、ロード板24の移動に伴い、板金21のスライドピン23a、23bはガイド孔84a、84bの傾斜面をスライドし、さらに第2のガイド85a、85bの平坦面に乗り上げ、板金21が押し上げられる。その後、板金21のスライドピン23a、23bは所定量スライドし、コイルばね28a、28bの戻り力によりガイド孔84a、84bに引き戻される。
【0190】
同様に、ロード板24の移動に伴い、板金21の湾曲片81a、81bが第3のガイド82a、82bの傾斜面をスライドし、ターンテーブル22の近傍の板金21の上昇に伴って板金21の湾曲片81a、81bも若干上昇する。尚、板金21の装置前側はターンテーブル22の押し上げが目的の為それほど押し上げる必要がないので、前述したスライドピン23a、23bを用いていない。
【0191】
その後、コイルばね28a、28bの戻り力により湾曲片81a、81bも元の位置に引き戻される。
【0192】
そして、前述した機構により、板金21の押し上げに伴い、光ディスクを保持した状態のターンテーブル22が開口20aを通して上昇しカートリッジホルダ内部から退避して、開口29a周囲のドライブベース20の壁面に光ディスクを収容するカートリッジが押しつけられることにより、光ディスクとターンテーブル22との係合が解除される。そして、後述するカートリッジホルダ71のカートリッジ排出機構により、カートリッジが装置外部に排出される。
〔カートリッジホルダ〕
図25は、カートリッジホルダの拡大図である。カートリッジホルダ71は、ステンレス鋼等をプレスにより形成したものである。そして、カートリッジホルダ71の開口71aに開口71a内を移動可能に嵌合し、光ディスクカートリッジのシャッタを開閉するローラー72aと、前記ローラー72aをカートリッジ排出方向に付勢するコイルばね72bと、回動アーム72cをカートリッジ排出方向に付勢するコイルばね72dとで、カートリッジ搬送・排出機構72を構成している。回動アーム72cは、カートリッジ排出時に勢いよくカートリッジが排出されないようにするために、内部に歯車を有しコイルばね72dの弾性力を緩和し、カートリッジの排出力を調整する機構を有している。
【0193】
また、カートリッジホルダ71の中央部付近であって、対物レンズLからの光ビームと対向する位置に、電磁石ユニット73が設けられている。そして、電磁コイル部は角線(リボン線)状の銅箔スライスコイルからなり、絶縁シール74aとカバー74bで覆われている。尚、角線(リボン線)状のコイルを用いることにより発熱を少なくし、装置内部の温度上昇を防止している。
【0194】
さらに、光ディスクカートリッジの端部に係合し、コイルばねによりカートリッジホルダ71の内側に付勢され、カートリッジ400をドライブベース20の他方の壁面に押しつけて押さえるカートリッジ押さえ75が設けられている。
【0195】
前述した部品が搭載されたカートリッジホルダ71は、複数のねじ孔71a、71bにより、ドライブベース20にねじ止めされる。
【0196】
また、カートリッジホルダ71の背面側のプリント基板11に対向する側に、板ばね状に構成された電磁石ユニット73の端子73aが露出しており、プリント基板11のランド部に接触するように、カートリッジホルダ71とプリント基板11は重ね合わされる。そして、プリント基板11のソリ防止対策の為に電磁石ユニット73の端子73aの近傍とねじ止めされる。
【0197】
図26は、光ディスクカートリッジ400を正常に挿入排出した状態を示している。そして、ローラー72aが光ディスクカートリッジ400のスライダ401の端面に係合し、カートリッジの挿入排出とともに、ローラー72aが開口71aを移動してスライダ401に連結したシャッタ402を開閉する。
【0198】
図27は、カートリッジ400を逆向きに挿入した場合を示している。その際、ローラー72aはカートリッジ400に設けられた溝403に嵌め合ってしまい、ローラー72aは溝403を押しても溝71aを移動できず、コイルばね72bの反力により、カートリッジ400は外部に排出される。
【0199】
しかしながら、強引なユーザの使用により、カートリッジ400が誤挿入されているにもかかわらず押し込むことがあり、ローラー72aが磨耗して破損することがあった。尚、通常のシャッタ開閉動作の力を数十グラム程度とすると、誤挿入によるローラー72aの曲げ力は人によるが、数キログラムに及ぶ場合もある。
【0200】
そこで、図28はローラ72aの具体的な構成を示す。ローラー72aは、カートリッジホルダ71の溝71aの周囲を挟み込んで摺動する摺動部72fと、その摺動部72fの中心部に回転軸72eと、カートリッジ400のスライダ401と係合する回転部72gと、回転部72gを抑える係止部72hとで構成される。そして、ローラー72aの耐久性を向上させる為に、回転軸72eをアルミやステンレス等の金属材料で構成し、その他の摺動部72fや回転部72g、係止部72hは摺動性の良いポリアセタール樹脂等の樹脂又はプラスチック等で成形される。また、回転軸72gと摺動部72fの間にコイルばね72bの一部が取り付けられる。
【0201】
ローラー72aの耐久性を向上させる為に、回転軸72e以外の部品や全ての部品を金属材料で構成することは可能だが、摺動部分に金属を用いると摺動部分(回転軸72e、摺動部72f、回転部72g、係止部72h)の表面状態及び使用頻度によるが磨耗が発生し、スムーズなシャッタ開閉動作が行なえなくなることがある。しかし、摺動部分にテフロンコート等の滑り性の良い樹脂をコートしたり、摺動部分に潤滑油を含浸させることで、摺動を円滑にすることが可能であり、前述のように金属材料でローラー72aを構成することができる。
【0202】
従って、以上のような構成にすることにより、ローラー72aの耐久性を向上させることが可能になる。
〔固定光学系のFPC〕
図29(a)〜(C)は、固定光学系の信号を伝達するフレキシブルプリントシート(FPC)を示している。このFPC91は、光学系のサーボ信号、情報信号、レーザダイオード等を制御するヘッドIC95等の回路部品や、光検出器52、53が搭載されている。
【0203】
図29(b)は、図29(a)の背面側を示している。そして、FPC91におけるプラグインコネクタ92が設けられる裏側の面に、若干硬度を有するフィルムやシート93、94が接着剤又は両面テープで貼り付けられている。ゆえに、プラグインコネクタ92をプリント基板11側のコネクタ92’に接続する際に、押し付けやすく作用があり、組立作業性が容易になり、作業性の向上に寄与する。 また、図29(c)は、プラグインコネクタ92が表面にむきだしになるように、FPC91を折り曲げたものである。従って、FPC91の実装面積を小さくすることができ、ドライブベース20の空間部20iに、ねじ孔91a、91bを介してねじ止めすることを可能にしている。
【0204】
さらに、FPC91はドライブベース20の空間部20iに配置されることで、プリント基板11への接続を容易にし、組立作業性の向上に寄与する。また、ドライブベース20とプリント基板11との間で、情報の記録又は再生等に関与する信号を伝達する配線をドライブベース20の外側に引き回すことなくプラグインコネクタ92で接続することで、記録又は再生、消去等の信号に外部ノイズの混入を防止することができる。ゆえに、データ記憶装置としてより信頼性の高い装置を実現することが可能になる。
【0205】
また、プラグインコネクタ92を用いてプリント基板11とドライブベース20との間に挟み込み、更に枠12で覆われることによりシールド効果が得られ、さらに外部ノイズの混入を防止する効果がある。ゆえに、データ記憶装置としてより信頼性の高い装置を実現することが可能になる。
〔他の実施例〕
図16及び図17で説明したレンズキャリッジ及びレンズアクチューエータの他の実施例を図30を用いて説明する。
【0206】
図30において、対物レンズLを光ディスクの半径方向に移動させるレンズキャリッジ230の中央部には、固定光学ユニット40に対して光ビームの入射出射を行う集光レンズ229、集光レンズ229からの光ビームを45°立ち上げる立ち上げミラーM、対物レンズL、レンズアクチューエータ160等を搭載する為の空間が形成されている。
【0207】
また、レンズキャリッジ230の両側には、コイル部232a及び232bが設けられている。そして、対物レンズLをトラック方向やフォーカス方向に移動可能に保持する熱硬化性樹脂等からなるレンズ保持部162aと、レンズ保持部162aの中央開口部の壁部に接着して設けられるフォーカスコイル165と、フォーカスコイル165の前述した接着部と反対側の面に接着して設けられるトラックコイル166a及び166bとで、アクチューエータ160の可動部を構成している。
【0208】
そして、フォーカスコイル165の左右に設けられた2つのトラックコイル166a及び166bは、フォーカスコイル165の巻き回し面と略垂直な方向に巻き回されており、その端部が磁気回路のヨーク163の端面より外側へ左右にはみ出している。すなわち、トラックコイル166a及び166bの磁気ギャップの外側の上下方向に向かう部分を磁気ギャップの外側に位置させることで、磁束の影響を受けないようにしてメカ的な発振が生じないように制御している。
【0209】
また、可動側レンズ保持部162aの中央開口部のトラックコイル165に対向するようにアクチューエータベース161上に設けられた磁石164と、磁石164の磁力を受けるアクチューエータベース161の折り曲げ部からなるヨーク161cと、ヨーク161cと対向して設けられた折り曲げ部からなるヨーク161dと、前記2つのヨークの上に設けられたカバーヨーク163とでアクチューエータ160の磁気回路を構成している。
【0210】
さらに、アクチューエータ160の可動部を保持する6本のワイヤ部167a、168a、169a、170a、178a(2本図示せず)と、孔をレンズ保持部162aの突起162cに孔に嵌入した後接着され、対物レンズ側のワイヤ部の端部を保持する端子板167c、168c、169c(1つ図示せず)と、アクチューエータベース61の端部に嵌め込まれたワイヤ保持部162cと接着される端子板167d、168d、169d、170dが設けられている。そして、ワイヤ部の振動を吸収する為の制振部材167b、169b(2つ図示せず)が設けられている。
【0211】
但し、端子板168c及びレンズ保持部材反対側の端子板(ワイヤ170aと連結)は、上下に2本のワイヤ部を有しており、2本のワイヤ部が1枚の端子板に連結している。また、ワイヤ部は、前述した実施例と同様に、接着層や制振板等で周囲を覆った制振構造にしても良い。
【0212】
ワイヤ保持部162b上にFPC39aの端部が延出されてきており、ワイヤ保持部162b上の4つの端子板と半田付けされる。また、レンズ保持部162a上の4つの端子板とフォーカスコイル165とトラックコイル166a、166bのそれぞれ2本ずつのリード線が半田付けされる。このようにして、フォーカスコイル165及びトラックコイル166a、166bとFPC39aとの導通を図っている。ゆえに、各コイルの細いリード線を引き回すことなく電気的接続が行えるので、断線の恐れがなく信頼性を向上させることができる。
【0213】
さらに、6本のワイヤ部と各ワイヤ部の両端の端子板は、左右のワイヤ部を連結した状態を1組とした型から板ばね材や線型ばね材をプレス加工することで作成される。そして、左右のワイヤ部は連結された状態(コの字状)のままで、ワイヤ保持部162bに取り付けられ、その後連結部が切断される。従って、このように作成したワイヤ部材を用いることで、小さな部品の取り扱いや管理が容易になり組立効率の向上を図ることができる。
【0214】
従って、アクチューエータベース161は前述したアクチューエータ160の部品を全て搭載した状態で、アクチューエータベース161の折り曲げ片の取付け部161a及び161bとレンズキャリッジ230をねじ223bでばね223aを介してねじ止めされる。
〔装置の各部の寸法〕
本実施例では、光学的記憶装置を装置高さ約24mm以下、約17mmにする為の各部構成について以上述べてきた。
【0215】
本実施例で述べてきた3.5インチ光磁気ディスクカートリッジの記録再生等行なう光学的記憶装置によれば前記各部品で構成することにより、
▲1▼プリント基板11の基板のみ厚さ約0.8mm
(尚、ドライブベース20の空間部20iの許容高さが約4.5mmであるので、最大約4.5mm高の回路部品が実装できる。)
▲2▼カートリッジホルダ71の最高部分での高さ約7.1mm
▲3▼ドライブベース20の最高部分での高さ約15.8mm
(カートリッジ収容部の高さ約9.7mm,ターンテーブルユニット収容部の高さ約6.0mm,ヘッドベースの最高部分で6.4mm,イジェクトモータユニットの最高部分で約10.7mm/低い部分で約9.7mm,以上全てドライブベースの肉厚を含む。肉厚は約0.8〜1mmで設定される。)
(幅約100.2mm,最大部分で奥行き約132.2mm)
▲4▼レンズキャリッジ30の中央部約7.0mm厚(奥行き約22.2mm),レンズキャリッジ30のコイル部とVCMを含む厚さ約7.6mm厚,VCMのみ約4.5mm厚
▲5▼ターンテーブルユニット222の全高約5.8mm(板金21のみ約0.6m)
▲6▼カバー13の厚さ0.2mm
▲7▼ロード板の厚さ最高部分で4.7mm
(前記寸法は±0.1mmの公差が含まれる。)
にすることができ、各部品の構造配置等を考慮することによって、ドライブベースの厚さを約15.8mmとすることができた為、ドライブベースにプリント基板及びカバーを載せた装置全高で約17mmを達成している。
【0216】
また、プリント基板、フロントベゼル等含めて幅102mm、奥行き140mmを達成している。(詳細には、17.2(高さ)×101.6(幅)×140mm(奥行き)を達成した。)従って、厚さ約17mm、幅102mm、奥行き140mmの薄型フロッピィディスク装置のスロットに内蔵可能になる。
〔装置の各部の重量〕
本実施例では、光学的記憶装置を装置総重量約300g以下にする為の各部構成について以上述べてきた。
【0217】
本実施例で述べてきた3.5インチ光磁気ディスクカートリッジの記録再生等行なう光学的記憶装置によれば前述したように装置を薄型化、部品点数の削減、部品の簡略化等をした為、装置主要各部の重量は、
▲1▼プリント基板11の総重量約40g(回路部品含む)
▲2▼カートリッジホルダ71の総重量約50.2g(防塵シート等含む)
▲3▼レンズキャリッジ30の総重量約36.7g(VCM等を含む)
▲4▼カバー13の総重量約19.8g
▲5▼ターンテーブルユニット222の総重量約18.3g
▲6▼ドライブベース20の総重量約66.5g(ロード板・LDユニット等含む)
▲7▼イジェクトモータユニット50の総重量約10g
であり、装置総重量約250gに軽量化できた。
【0218】
また、オプションとしてフレーム12やフロントベゼル10等を設ける場合の装置総重量は約299gとなる。
【0219】
尚、本実施例では、光磁気ディスクカートリッジの光学的記憶装置を説明してきたが、カートリッジに収納された3.5インチ相変化型光ディスク等の光学的記憶装置にも本実施例で示してきた薄型化、軽量化、小型化の為の技術を応用することが可能であることはいうまでもない。
〔システムの構成〕
以上、説明してきた光学的記憶装置、特に光磁気ディスク装置をコンピュータシステムにおいて使用する実施例を説明する。
【0220】
図31は、システム構成図である。パーソナルコンピュータ300は、主に、ディスプレイ2、マウス5、コンピュータ本体7、キーボード6により構成されている。
【0221】
そして、コンピュータ本体7は、フロッピィディスク装置3、CD−ROM光ディスク装置9、図示しない磁気ディスク装置等の記憶装置を搭載している。そして、その他に前述した構成を有する光磁気ディスク装置1がその外形寸法より若干大きめのコンピュータ本体7の空洞部であるスロット4に挿入されて、光磁気ディスク装置1のE−IDEインタフェース用のコネクタ1aがスロット4内部の図示しないコネクタに接続される。
【0222】
前述した記憶装置は、磁気ディスク装置を除いて、いずれも可搬型媒体を使用するものであり、媒体を挿入又は排出するための機構の一部が外部に露出している。このようなパーソナルコンピュータ300は、電源スイッチのONにより起動され、予め設定された記憶装置より、オペレーションシステムやアプリケーションを読み出し、それらを実行する。
【0223】
図32は、システムの内部構成概略図である。マイクロプロセッサ(MPU)301は、パーソナルコンピュータの心臓部であり、メインメモリ302に格納されたプログラムやデータを処理する。MPU301とメインメモリ302の間のデータの授受は、内部バス303が行う。キャッシュメモリ304は、メインメモリ302より高速にアクセスできるメモリ素子を使用し、使用頻度の大きいデータを優先的に格納する。バスコントローラ305は、内部バス303に接続され、内部バス307または308との間のデータの授受を行う。
【0224】
次に、内部バス307や、外部機器を直接接続することが可能なバスである。内部バス307には、モデム321がRS−232Cインターフェース320を経由して、ディスプレイ323がグラフィックコントローラ322及びビデオメモリ324を経由して、フロッピィディスク装置(FDD)326がフロッピィディスクコントローラ(FDC)325を経由して、おのおの接続されている。
【0225】
内部バス307には、更に、磁気ディスク装置(HDD)328、光磁気ディスク装置(MOD)329、CD−ROM光ディスク装置(CD−ROM)330がE−IDEアダプタを経由して接続される。E−IDEインターフェースは、IDEインターフェースの拡張版であり、いずれも一般的な標準インタフェースである。
【0226】
続いて、内部バス308は、割込み制御を行うバスであり、タイマ331、キーボード333が接続されたキーボードコントローラ332、割込みコントローラ334が接続されている。
【0227】
また、図33は、キーボード6’や約17mm高のフロッピディスク装置又は電源ユニットが挿入可能なスロット4’を有するラップトップ型コンピュータ300’の一例を示したものである。
【0228】
前述した光磁気ディスク装置1は、実施例で前述したように小型化できるので、約17mm高のフロッピディスク装置の外形とほぼ同じ外形寸法にあわせることができ、前記スロット4’に挿入して使用することが可能である。
【0229】
ここで、光磁気ディスク装置1に、図34(a)に示すように、スロット4’に合わせてほぼ同じサイズになるように前述したドライブベース20とカバー13のさらなる外周に外装ケース13’を設けて、スロット4’との嵌め合いを調整する。
〔インタフェース〕
また、本実施例のラップトップ型コンピュータ300’のインタフェースが、前述した実施例の光磁気ディスク装置1のインタフェースと異なる場合を示している。従って、単純に両者を接続できない為、図34(a)〜(d)に示されるように、ケース13’の内部に変換部を設けている。
【0230】
詳細には、前述した実施例の光磁気ディスク装置1は、E−IDE用コネクタ1aを有しているが、本実施例のラップトップ型コンピュータ300’のインタフェースがPCMCIA型であるので、E−IDE用コネクタ1aから出力される各種の信号をPCMCIA用に変換して使用する。
【0231】
ゆえに光磁気ディスク装置1がケース13’に収納された時に、E−IDE用コネクタ1aが対向して接続されるコネクタ1bがケース13’に設けられていている。
【0232】
また、コネクタ1bからの信号を導く為のFPC1cがケース13’に取り付けられた板金1d,1eにねじ止めされて固定されている。さらに、FPC1cからMPU及びROM−BUFFER等を収納したICチップ1gに信号を伝達し、そこでE−IDE用の信号からPCMCIA用の信号に変換して他端側にコネクタ1fに伝達され、逆に、PCMCIA用の信号をE−IDE用の信号に変換するように構成されている。そして、このコネクタ1fが、ケース13’から外部に突出して、ラップトップ型コンピュータ300’のインタフェースのPCMCIA型に接続できるようになっている。
【0233】
従って、ユーザの要望に応じて、一仕様の光学的記憶装置をケースのみを替えることにより、多数の上位装置への接続を可能にする効果を得ることができる。
〔他のインタフェースの例〕
図35(a),(b)は第二実施例光学的記憶装置のユニット構成図を示している。図35(a)において、図1等で説明してきた光磁気ディスク装置1をさらにケース(収容容器)311に収めて、2種類のSCSI用コネクタ312aとE−IDE用コネクタ312bをケース311の外部に突出させたものである。
【0234】
スライド板314は、2種類のコネクタのうち使用する一方をオープンとし、使用しない他方をクローズするものである。そして、スライド板314の両側に細長いピン313を設け、図において上下に設けられたコネクタ間を移動するように構成されている。尚、上のコネクタを使用したい時はスライド板314を上の方に移動させ、図示しないねじ又はピン等で固定する。
【0235】
図35(b)において、SCSI用コネクタ312aとE−IDE用コネクタ312bは、光磁気ディスク装置1のE−IDE用コネクタ1aの信号を導く信号線を2つに分割して、一方はそのままE−IDE用とし、他方はMPU及びROM−BUFFER等のICチップ331に接続するようにして、E−IDE用の信号をSCSI用に変換し、逆に、SCSI用の信号をE−IDE用の信号に変換するように構成されている。
【0236】
また、ケースや光学的記憶装置のインタフェース用のコネクタの種類は、SCSI用、E−IDE用の他、PCMCIA用のコネクタ等、ユーザの使い勝手や希望に併せて選択的に光磁気ディスク装置に予め取付けることができる。
【0237】
従って、一仕様の光学的記憶装置をケースのみを替えることにより、多数種類のパーソナルコンピュータ等の上位装置との接続性を向上させることができる。
【0238】
図36(a),(b)は、第三実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。光磁気ディスク装置1は、E−IDE用コネクタ1aを有している。この光磁気ディスク装置1をE−IDE用以外の他のSCSI用コネクタ342やPCMCIA用のコネクタ343アダブタ345を有するケース341に差し込むことで、ケース341の内部にある図示しない変換用コネクタに接続される。
【0239】
そして、変換用コネクタに連結された変換回路であるMPU及びROM−BUFFER等を収容するIC346は、E−IDE用の信号をSCSI用の信号に、もしくはSCSI用の信号をE−IDE用の信号に変換してSCSI用コネクタを介してパーソナルコンピュータの本体300やラップトップ型コンピュータ300’等の上位装置に接続可能にしている。
【0240】
尚、前述してきたインタフェースの信号変換は、ROM−BUFFERに格納されたE−IDE用の信号内容及び端子番号とSCSI用の信号内容及び端子番号との対応関係のデータにより、両者の信号をそれぞれ対応させて変換することにより行なわれるものである。また、インタフェース用のコネクタの信号内容及び端子番号は一般的に公知であるものを使用する。
【0241】
簡単な変換例を示す。例えば、1ピンは、E−IDE型においてRESETを示し、PCMCIA型においてGROUNDを示し、SCSI型においてGROUNDを示す。従って、それぞれピン番号により情報が異なっているため、GROUNDを伝達する際は、E−IDE型の2ピンの信号をPCMCIA型の1ピンやSCSI型の1ピンに伝達するように変換することになる。
【0242】
図37は、第四実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。本実施例では、2台の記憶装置のケース315、317を重ねて配置した時に、ケース315、317の両者が対面する位置に、互いに接続可能なコネクタ316、318を設けておく。
【0243】
従って、2台の記憶装置を上下方向に重ねるだけで、ケーブルを介在させることなく、またケーブルを引き回すことなく、コネクタ接続が可能になる。尚、本実施例では、光学的記憶装置を例にしているが、接続する両者のインタフェース用コネクタを同一にすることで、例えばハードディスク装置と光磁気ディスク装置間での接続が可能になり、両者間のデータの直接のやり取りが可能になる。
【0244】
また、光学的記憶装置以外のハードディスク装置とフロッピディスク装置間等への応用も可能である。
【0245】
また、上下方向のみでなく、左右方向にコネクタを露出させることで、左右間でのコネクタ接続も可能になる。さらに、本実施例では、装置の上面又は下面にコネクタを設けているが、コネクタを上下両面に設けて、2台以上の複数台を接続することも可能である。
【0246】
【発明の効果】
請求項1記載の光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジを排出させる駆動を行なうイジェクトモータと、カートリッジホルダが搭載されるドライブベースと、を備え、イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなることを特徴とする。
【0247】
請求項2記載の光学的記憶装置において、光学的記億媒体を収容するカートリッジが挿入されるカートリッジホルダと、カートリッジを排出させる駆動を行なうイジェクトモータと、カートリッジホルダを収容する第1の収容部と、イジェクトモータを収容する第2の収容部が形成されたドライブベースと、を備え、ドライブベースの第2の収容部は、第1の収容部の後方に形成されてなることを特徴とする。
【0248】
また、請求項3記載の光学的記憶装置において、前記第2の収容部は、カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部側に突出して形成された凹みであることを特徴とする。
【0249】
従って、イジェクトモータの収容空間をカートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用しているので、イジェクトモータ分の高さを過分に必要とせず、ドライブベースの薄型化及び小型化が可能になる。
【0250】
本発明は、以上詳述したように、薄型、小型でかつ軽量、組立作業性を大幅に改善したコンパクトな光学的記憶装置を提供できる。
【0251】
また、薄型化、小型化、部品削減を行なってもデータ記憶装置としての能力を低下させることなく、信頼性を確保するとともにさらに向上させた光学的記憶装置を提供できる。
【0252】
ゆえに、本発明は、装置の薄型化、小型化及び軽量化を可能にしたので、携帯用の薄型のラップトップ型コンピュータ等に搭載可能な光学的記憶装置を提供できる。さらに、本発明はコンピュータシステムの1インチ以下、約17mmの装置スロットに装着することができる光学的記憶装置を提供できる。
【0253】
また、本発明は、ドライブベースの高さを光ディスクカートリッジの厚さ(ISO規格3.5インチ光ディスクカートリッジ準拠・6.0±0.2mm)に極力近づけた光学的記憶装置を提供できる。
【0254】
従って、本発明は、多数の上位装置に搭載可能若しくは接続可能にしたので、光学的記憶装置の利用形態を多目的分野に拡大することが可能になり、光学的記憶装置の汎用性を向上させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学的記憶装置の表面側外観斜視図である。
【図2】光学的記憶装置の背面側外観斜視図である。
【図3】光学的記憶装置の表面側分解斜視図である。
【図4】光学的記憶装置の背面側分解斜視図である。
【図5】プリント基板の拡大図である。
【図6】光学的記憶装置の背面側要部概略図である。
【図7】被覆カバーの一実施例な構成概略図である。(A)構成図,(B)動作説明図(その1),(C)動作説明図(その2)
【図8】被覆カバーの他の実施例な構成概略図である。(A)構成図,(B)動作説明図
【図9】固定光学ユニットの拡大図である。(a)光学部品の配置状態を示す図,(b)ヘッドベースの状態を示す図
【図10】固定光学ユニットの光学部品の配置図である。
【図11】固定光学ユニット内の光路の説明図である。
【図12】サーボユニットの説明図である。(A)複合レンズの外観斜視図,(B)複合レンズの平面図,(C)動作説明図
【図13】BRプリズムの製造方法の説明図である。
【図14】BWプリズムの製造方法の説明図である。
【図15】対物レンズの拡大図である。(a) 斜視図,(b) 断面図
【図16】レンズキャリッジの拡大図である。(a) 上拡大図,(b) 横拡大図,(c) 断面拡大図
【図17】レンズアクチュエータの拡大斜視図である。
【図18】フォーカスコイルとトラックコイルの配置図である。
【図19】ワイヤ部の構成によるダンピング効果説明図である。
(a) ダンピング部材無しの場合
(b) ダンピング部材有りの場合
【図20】制振部材のダンピング効果説明図である。
(a) 熱硬化性接着剤の場合
(b) 非完全硬化性接着剤の場合
【図21】ターンテーブルユニットの拡大図である。
【図22】ターンテーブルユニットとロード板の拡大図である。
【図23】光学的記憶装置の装置状態を示す図である。
(光ディスクのロード時)
(a) 装置全体図,(b) 要部拡大図
【図24】光学的記憶装置の装置状態を示す図である。
(光ディスクのアンロード時)
(a) 装置全体図,(b) 要部拡大図
【図25】カートリッジホルダの拡大図である。
【図26】カートリッジホルダの動作説明図(その1)である。
【図27】カートリッジホルダの動作説明図(その2)である。
【図28】ローラーの構成概略図である。
【図29】固定光学ユニットのFPCの拡大図である。
(a)表面側,(b)背面側,(c)折り曲げ時
【図30】他の実施例のレンズキャリッジの拡大図である。
【図31】システム構成図である。
【図32】システムの内部構成概略図である。
【図33】ラップトップ型コンピュータシステムの構成図である。
【図34】第一実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。
(a)外観図,(b)内部構成図,(c)上面図,(d)ブロック図
【図35】第二実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。
(a)外観図,(b)ブロック図
【図36】第三実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。
(a)外観図,(b)ブロック図
【図37】第四実施例光学的記憶装置のユニット構成図である。
【符号の説明】
13 カバー
10 フロントベゼル
11 プリント基板
20 ドライブベース
24 ロード板
30 レンズキャリッジ
40 固定光学ユニット
40a 遮蔽カバー
71 カートリッジホルダ
222 ターンテーブルユニット

Claims (4)

  1. 光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、
    前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、
    前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、
    前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、
    を備えるとともに、
    前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、
    前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの高さと略同一の高さに設定されてなり、
    前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなること、
    を特徴とする光学的記憶装置。
  2. 光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、
    前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、
    前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、
    前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、
    を備えるとともに、
    前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、
    前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの高さ又は前記ガイドの高さのいずれか高い方の高さと略同一に設定されてなり、
    前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を 利用してドライブベース上に配置されてなること、
    を特徴とする光学的記憶装置。
  3. 光学的記億媒体が収容されたカートリッジを保持するカートリッジホルダと、
    前記カートリッジが対向する壁面と、前記壁面に設けられた第1の開口を有し、前記カートリッジホルダを前記壁面に対向するように上面側に搭載する上下両面実装可能なドライブベースと、
    前記カートリッジホルダの下側であって前記ドライブベースの下面側に搭載され、前記光学的記憶媒体を回転駆動させるターンテーブルと、スライド部を有し、前記ターンテーブルを保持する金属板とからなるターンテーブルユニットと、
    前記ドライブベースの下面側に搭載され、傾斜面を有するガイドが形成されたロード板を有するとともに、前記ロード板が前記ドライブベース上を前後に移動することで前記スライド部が前記ガイドの傾斜面をスライドして前記ターンテーブルユニットの金属板を上昇/下降させるロード・アンロード機構と、
    前記カートリッジホルダを排出させる際に、前記ロード板を移動させる駆動を行うイジェクトモータと、
    を備えるとともに、
    前記ターンテーブルが前記光学的記憶媒体を保持する際に、前記金属板を上昇させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から前記カートリッジホルダ側へ突出し、前記ターンテーブルと前記光学的記憶媒体の係合を解除する際に、前記金属板を下降させることで前記ターンテーブルが前記ドライブベースの第1の開口から下降するように構成されてなり、
    前記ドライブベースの前記ターンテーブルユニットを搭載する部分の高さは前記ターンテーブルユニットの最大移動量と略同一に設定されてなり、
    前記イジェクトモータは、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部を利用してドライブベース上に配置されてなること、
    を特徴とする光学的記憶装置。
  4. 前記ドライブベースは、前記カートリッジホルダを収容する第1の収容部と、前記イジェクトモータを収容する第2の収容部を有し、前記第2の収容部は、前記カートリッジホルダが搭載される部分の後方の空間部側に突出して形成された凹みであることを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか一項記載の光学的記憶装置。
JP2003032262A 1995-07-10 2003-02-10 光学的記憶装置 Expired - Fee Related JP3664164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003032262A JP3664164B2 (ja) 1995-07-10 2003-02-10 光学的記憶装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17365295 1995-07-10
JP7-173652 1995-07-10
JP2003032262A JP3664164B2 (ja) 1995-07-10 2003-02-10 光学的記憶装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8130170A Division JPH0982079A (ja) 1995-07-10 1996-05-24 光学的記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003242768A JP2003242768A (ja) 2003-08-29
JP3664164B2 true JP3664164B2 (ja) 2005-06-22

Family

ID=27790279

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003032262A Expired - Fee Related JP3664164B2 (ja) 1995-07-10 2003-02-10 光学的記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3664164B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5435652B2 (ja) * 2010-07-06 2014-03-05 Necインフロンティア株式会社 弾性脚剥がれ防止構造および弾性脚接着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003242768A (ja) 2003-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100260767B1 (ko) 광학적 기억장치
JPH10320964A (ja) ディスク装置の筺体構造及びこの装置への基準信号書込装置
JP4196514B2 (ja) ディスク装置
US6614751B1 (en) Disk cartridge, optical disk drive, optical library and optical storage system
JP3145241B2 (ja) 光ディスク駆動装置
JP3664164B2 (ja) 光学的記憶装置
JP3664165B2 (ja) 光学的記憶装置
US6067207A (en) Recording and/or reproducing apparatus including a slider with an inclined guide at a front end portion thereof
KR100269905B1 (ko) 광학적 기억장치
US20080037408A1 (en) Optical disk device
JP3903789B2 (ja) 記憶装置
US6738334B1 (en) Optical memory apparatus having a base with a unitary and integral optical component mounting portion and a precision mounting surface for mounting an optical component
JP2000182308A (ja) 光ディスク装置
US7010799B2 (en) Recording and/or reproducing apparatus
JP4154827B2 (ja) ディスク装置
JPH1139760A (ja) ディスク装置
JP4645683B2 (ja) ディスク装置
JP3537970B2 (ja) 光ディスク装置
JP4150574B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP2001006324A (ja) 光ディスクドライブ装置及びカートリッジ
JPH076387A (ja) 光学ピックアップ装置
KR100828347B1 (ko) 광디스크 드라이브
JPH11232860A (ja) ディスク装置
JPH08306175A (ja) ディスク装置
JPH08306174A (ja) ディスク装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041026

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080408

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090408

Year of fee payment: 4

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees