JP3662975B2 - 追尾型アレイアンテナ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、車両、船舶等の移動体に搭載するのに適し、衛星等の目標を追尾する機能を備えた追尾型アレイアンテナ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
移動体通信に使用される衛星通信システムとしては、例えばINMARSAT等のシステムが知られている。この種のシステムにおいては、近年、連続送信キャリアとバースト送信キャリアが併用されるものが増えつつある。
【0003】
連続送信キャリアは連続的に送信されるキャリアであり、上述のシステムにおいては、移動体に搭載される各端末がシステムにアクセスするために必要な回線情報等を、衛星から各端末に向け送信するために用いられる。バースト送信キャリアは間欠的に送信されるキャリアであり、上述のシステムにおいては、各端末と衛星との間での音声情報等の伝送や衛星回線の管理及び維持のための情報の伝送に使用される。そのため、上述のシステムにおけるバースト送信キャリアは、ボイスアクティベーション型チャンネルキャリアとも呼ばれる。例えばINMARSATの場合、音声情報の伝送を行っていないときでも、アクセス中であれば回線維持のため5秒当たり0.5秒程度のバースト送信が行われる(メンテナンスバースト)。このシステムを利用するに当たっては、各端末の使用者は、まず連続送信キャリアを利用して衛星回線の割当てを受け、その後バースト送信キャリアを利用して通信を行う。
【0004】
ところで、上述の各端末は移動体に搭載されているから、当該端末と衛星の相対位置関係は移動体の移動につれて変化する。その他に、地球の自転や衛星の移動によっても、端末と衛星の相対位置関係が変化する。従って、衛星回線の割当てを受けた端末がその後も衛星回線による通信が可能な状態を維持するためには、少なくとも通信を行う間は常に衛星を追尾していなければならない。衛星を追尾するためには、その端末において、信号を送信及び/又は受信するためのアンテナの方向や、あるいはそのアンテナのビーム方向を、端末と衛星の相対位置関係の変化に応じてかつ衛星からの信号を受信できるよう変化させる必要がある。
【0005】
衛星からの信号を受信している状態であれば使用できる追尾方式としては、例えば、“8素子スパイラルアレーによる車載衛星通信追尾アンテナ”、金本他、昭和63年電子情報通信学会春季全国大会、B−116にて発表されたものがある。この追尾方式は、次のような手順を有しビームスイッチ追尾(BST)と呼ぶことができる方式である:i)アレイアンテナのビームを方位(AZ)軸回りにスイッチングする、ii)スイッチング前後の受信電界レベルを比較する、iii )その結果に基づき、アレイアンテナをAZ軸回りに回転させるための追尾信号を得る。さらに、発表されたアレイアンテナの仰角(EL)軸回りのビームはブロードである。この方式によれば、車両等の移動体に適し旋回や坂道走行への適応性が高い追尾型アレイアンテナ装置を得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、BST方式を含め、衛星等の追尾目標から送信される信号を利用する追尾方式は、目標からの信号を受信していない状態では原理上実行できない。例えば、バースト送信を実行しているときには送信が途絶える周期(非送信周期)が発生する。この非送信周期の間は目標からの信号を受信できないから、受信電界レベルの比較等受信信号を使用する処理は実行不可能である。また、目標からの電波が搭載に係る移動体の一部(例えば船舶のマスト)、建物、樹木、山岳等によりブロッキングされている状態でも、同様に、目標からの信号を使用する処理は実行できない。
【0007】
このような不具合を補う方法としては、第1に、地磁気センサを利用して実行され次のような手順を有する方法が考えられる:i)目標からの信号を受信できない期間、地磁気センサを用いて磁北を検出する、ii)磁北の検出結果に基づき搭載に係る移動体の例えば旋回角度を検出する、iii )旋回角度の検出値に基づきアンテナ又はそのビームの方向を衛星方向に維持する。この方法によれば、目標からの信号を受信できる間は当該信号を利用して目標を追尾し、受信できない間は地磁気センサの出力を頼りに目標を追尾することができる。しかしながら、この方法には、地磁気の乱れや移動体の着磁等の影響を受けやすく、従って精度の高い追尾が困難で着磁補正機能が必要になるといった問題がある。
【0008】
これに代わる方法としては、第2に、次のような手順を有し角速度センサを利用する方法が考えられる:i)目標からの信号を受信できない期間、角速度センサにより移動体の旋回角速度を検出する、ii)検出した角速度を積分することにより旋回角度を検出する、iii )検出した旋回角度が補償されるよう、アンテナのAZ角を制御する(特開平5−232206号を参照)。この方法は、地磁気センサを利用した方法のように地磁気の乱れや移動体の着磁等の影響を受けることがない。しかしながら、この方法には、第1に、アンテナのAZ角を制御するためにポテンショメータ、エンコーダ等、アンテナのAZ角を検出する手段が必要になるという問題がある。また、この方法では検出された旋回角速度を積分しているから、第2の問題として、角速度センサに厳しいリニアリティが要求されるという問題がある。第3の問題としては、温度ドリフト等によって角速度センサに直流出力成分(オフセット)が生じると実際の旋回角速度が0であってもオフセット相当の角速度にてアンテナがAZ軸回りに回転してしまうという問題がある。
【0009】
従来技術の不具合を補える方法としては、第3に、連続送信キャリアを利用する方法がある。すなわち、連続送信キャリアを受信することにより目標を捕捉し追尾を行う方法がある。一般に、地磁気センサや角速度センサ等の出力を利用した追尾よりも受信信号を利用した追尾のほうが精度がややよいから、この方法では他の方法に比べ高い追尾精度を得ることができる。しかしながら、この方法には、追尾専用の連続送信キャリア受信回路(フロントエンド、中間周波数変換回路等)を設けねばならないという問題点がある。また、連続送信キャリアがブロックされてしまうと目標を追尾できなくなる。
【0010】
本発明の第1の目的は、受信信号に加えてセンサ出力を利用した追尾制御を実行することにより、バースト送信やブロッキング等に起因して目標からの信号受信が間欠的になる期間であっても目標を追尾可能にすることにある。本発明の第2の目的は、地磁気センサを使用することなく第1の目的を達成することにより、精度の高い追尾を比較的簡素な装置構成、機能構成にて実現することにある。本発明の第3の目的は、目標からの信号受信が間欠的になる期間における追尾制御を角度制御ではなく速度制御として実現することにより、リニアリティやオフセットに関し比較的緩やかな規格しか満たしていない角速度センサを利用しながら、AZ位置検出手段や積分処理が不要でオフセットにも強い装置を実現することにある。本発明の第4の目的は、目標から信号を受信できる状態での追尾制御から受信できない状態での追尾制御に滑らかに移行可能にすることにある。本発明の第5の目的は、連続送信キャリアを利用せずに第1の目的を達成することにより、追尾専用の連続送信キャリア受信回路を使用する必要を無くすことにある。本発明の第6の目的は、センサ出力を用いて制御系の安定性を向上させることにある。
【0011】
【発明の概要】
本発明に係るアレイアンテナ装置は、アレイアンテナ、角速度センサ、高域通過フィルタ(HPF)、角速度帰還型ビームスイッチ追尾(BSTARFB)手段、及び駆動手段を備える。アレイアンテナは、AZ軸回りに回転できるよう、かつそのビーム方向をAZ軸回りに切換できるよう、構成される。角速度センサは、アレイアンテナに加わるAZ軸回りの角速度を検出できるよう配置する。角速度センサから得られる角速度信号は、HPFを介しBSTARFB手段に供給される。
【0012】
BSTARFB手段は、アレイアンテナのビーム方向をAZ軸回りに交番切換させる前後における目標からの信号受信状態(例えば受信レベル)と、HPFを介して供給される角速度信号とに基づき、追尾信号を発生させる。駆動手段は、この追尾信号に基づきアレイアンテナを方位軸回りに回転させる。これによって、アレイアンテナは目標を追尾する。
【0013】
従って、アレイアンテナが目標からの信号を受信していない状態では、追尾信号の内容は、HPFを介して供給される角速度信号によって決定される。すなわち、この状態では、BSTARFB手段によってアレイアンテナに関しAZ軸回りゼロレート制御(ZRC)が実行される。AZ軸回りZRCによって、アレイアンテナは、目標からの信号受信が途絶える直前のAZ角を維持し続ける。
【0014】
逆に、アレイアンテナが目標からの信号を受信している状態では、追尾信号の内容は、ビーム方向切換前後の受信状態変化と、HPFを介して供給される角速度信号とによって、当該追尾信号に基づきアレイアンテナを方位軸回りに回転させた場合に目標からの信号受信状態がより良好となるよう、決定される。すなわち、この状態では、BSTARFB手段によってアレイアンテナに関しAZ軸回りBSTが実行される。その際、追尾信号には、角速度帰還成分が含まれている。
【0015】
このように、本発明では、アレイアンテナが目標からの信号を受信している状態ではBSTを、受信していない状態ではZRCを、それぞれ実行している。すなわち、目標からの信号を受信できない状態でも、角速度センサを利用した追尾制御が実行される。従って、バースト送信やブロッキング等に起因して目標からの信号受信が間欠的になる期間であっても、衛星等の目標を追尾できる。
【0016】
また、本発明においては、角速度センサを利用しているため地磁気センサを使用する必要がない。従って、精度の高い追尾を比較的簡素な装置構成、機能構成にて実現できる。また、移動体等の旋回角速度を検出しそれを積分しその結果を用いて位置制御を行うのではなく、アレイアンテナに加わるAZ軸回りの角速度を検出し、その結果を利用してZRC手段によりアレイアンテナのAZ軸回りでの速度制御を行っているため、位置制御に必要なAZ位置検出手段や積分処理が不要となる。その結果、角速度センサに要求されるリニアリティもさほど厳しいものではなくなる。また、HPFにより角速度センサのオフセットが除去されるから、角速度センサとしてオフセットに関し比較的緩やかな規格しか満たしていない角速度センサを利用可能になる。リニアリティに関する要求の緩和と併せ、これにより、角速度センサとして安価なものを使用可能になる。加えて、連続送信キャリアの受信が必要でないため、追尾専用の連続送信キャリア受信回路を使用する必要もない。
【0017】
さらに、本発明においては、追尾信号に関し常時ARFBが施されている。これにより、搭載に係る移動体がAZ軸回りで旋回したときその角速度がただちに駆動手段に帰還されることになるから、目標からの信号を追尾に利用できる状態での駆動手段の即応性が向上しまた安定性が向上する。加えて、制御系の位相特性が改善され、位相補償フィルタを設ける必要がなくなる。さらに、目標からの信号を受信できなくなった時点で角速度信号を利用し始める構成と比べた場合、目標からの信号を追尾に利用できるか否かの判定にて発生する遅延がAZ軸回りでの駆動制御に影響しにくい、という利点もある。そして、HPFが常時動作しているため、当該HPFが無視できない程度の過渡応答特性を有していたとしても、BSTからZRCへと滑らかに移行できる。
【0018】
アレイアンテナは、複数のアンテナ素子及び可変移相器にて実現できる。例えば、次のようにして上述のアレイアンテナを実現すればよい:i)アンテナ素子をAZ軸回りに配置する、ii)当該複数のアンテナ素子のうち少なくとも2個にそれぞれ対応して可変移相器を設ける、iii )各可変移相器に適宜移相器制御信号を供給する、iv)各可変移相器に対応するアンテナ素子に係る信号を各可変移相器により移相器制御信号に応じて移相させる。アレイアンテナをこのようにして実現した場合、移相器制御信号を用いてアレイアンテナのビーム方向をAZ軸回りに交番切換させることができる。すなわち、BST手段による追尾を、アレイアンテナに設けられた可変移相器の制御により実現できる。
【0019】
加えて、複数のアンテナ素子のうち少なくとも1列に対応してEL用移相器を設け、対応する列のアンテナ素子に係る信号をこのEL用移相器によって移相させることもできる。EL用移相器による移相量を適宜設定することにより、従って、アレイアンテナを例えば水平配置した場合であっても、アレイアンテナのEL回りビームを所望の方向に指向させることができる。EL用移相器は、固定移相器としても実現でき、また可変移相器としても実現できる。可変移相器とした場合、この移相器を制御して目標からの信号受信状態をより良好にすることができる。
【0020】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例について図面に基づき説明する。
【0021】
a)第1実施例の外観
図1(a)及び図1(b)には、本発明の第1実施例に係る追尾型アンテナ装置の外観が示されている。この実施例においては、アレイアンテナ10がターンテーブル12上に固定されている。アレイアンテナ10は、AZ軸18回りに3個の素子を1列配置した構成を有している。
【0022】
ターンテーブル12上には、さらに、AZ軸モータ14が配設されている。AZ軸モータ14の出力軸は、ベルト16を介しAZ軸18に連結されている。AZ軸18は、回転させることができるよう、ターンテーブル12を支持している。従って、AZ軸モータ14が動作すると、ターンテーブル12、ひいてはアレイアンテナ10がAZ軸18回りに回転する。この実施例の装置を車両等の移動体に搭載する場合には、移動体の急角度の旋回や高速の旋回に追従すべく、AZ軸18回りに広い角度に亘って自由に回転できるよう、ターンテーブル12を構成する。
【0023】
ターンテーブル12上には、さらに、角速度センサ20及びアンテナ制御部22が配設されている。角速度センサ20は後述するARFBを実行する際に使用されるセンサである。角速度センサ20は、アレイアンテナ10に加わるAZ軸18回りの角速度を検出してその結果をアンテナ制御部22に供給する。アンテナ制御部22は、後述するBSTを実行する際には、i)アレイアンテナ10のビーム方向をAZ軸18回りに交番切換しながら受信レベルを検出し、ii)その結果に基づき目標を追尾できるようAZ軸モータ14を制御することにより、iii )アレイアンテナ10をAZ軸18回りに回転させる。そのため、アレイアンテナ10には所定個数の(この実施例の場合後述するように2個の)可変移相器24が設けられている。アンテナ制御部22は、また、後述するZRCを実行する際には、i)角速度センサ20の出力から角速度センサ20のオフセットを除去した上で、ii)その結果に基づきAZ軸モータ14を制御することにより、iii )アレイアンテナ10のAZ軸18回りの角速度を極力0に近付ける。
【0024】
アレイアンテナ10は、同軸ケーブル26を介し受信機フロントエンド30に接続されている。受信機フロントエンド30は、レドームベース28上にある。アレイアンテナ10により受信された信号は、この受信機フロントエンド30に内蔵される増幅器等により処理される。また、上述のようにアレイアンテナ10は回転部材たるターンテーブル12上に配置されているため、同軸ケーブル26はロータリコネクタ32を用いて受信機フロントエンド30側に引き出されている。レドームベース28は、これらの構成を雨雪、風、埃等から保護するレドーム34の底面を構成している。
【0025】
b)第1実施例のアレイアンテナ
図2には、この実施例におけるアレイアンテナ10の構成及び機能が示されている。アレイアンテナ10は図1に示されるように3個の素子36を有しており、これらの素子36は等間隔配置されている。この実施例では、アンテナの位相中心に対して左右対称な位置にある2個の素子36に可変移相器24を設けるようにしているため、いわゆる位相ジャンプを防止することができる。図1(a)、図1(b)及び図2に示される2個の可変移相器24は、1ビットの制御信号により制御可能な可変移相器である。また、これらの可変移相器24は、中央の素子36を除く2個の素子36、すなわち中央の素子36に対して左右対称な位置にある2個の素子36に対応して、設けられている。送信の際には、図示しない回路から供給される信号が分配/合成器38(及び可変移相器24)を介して各素子36に供給される。受信の際には、各素子36により受信された信号が分配/合成器38(及び可変移相器24)を介して受信機フロントエンド30に供給される。
【0026】
可変移相器24は、移相器制御回路40により制御される。移相器制御回路40は、あるいはアンテナ制御部22に内蔵され、又はアレイアンテナ10に付設される。移相器制御回路40は、移相器制御信号を生成し、これを各可変移相器24に供給する。その際、移相器制御回路40は、移相器制御信号の値を1から0へ、0から1へと、所定時間間隔にて交番的に変化させる。
【0027】
このような移相器制御信号が各可変移相器24に供給されると、2個の可変移相器24による移相量が互いに相補的に切り替わる。従って、3個の素子36によって形成されるビームは、図中の“右ビーム”から“左ビーム”へ、あるいは逆へと、交番的に切り替わる。この実施例の場合、右ビームと左ビームは、両者の交点における受信利得が両者の最大受信利得からみて0.3dB程度低くなるよう設定されている。その結果、目標たる衛星からの信号を右ビームにより受信しているときと左ビームにより受信しているときとでは、受信レベルに差が生じる。従って、移相器制御信号の交番前後での受信レベルを比較することにより、アレイアンテナ10をAZ軸18回りにどちらの方向に回転させればより受信レベルが高くなるかを知ることができる。
【0028】
なお、半導体デバイスを用いて可変移相器24を実現した場合には、移相器制御信号の交番速度を例えば1マイクロ秒程度の短時間にすることができる。すなわち、BSTを実行しているにもかかわらず、大概の用途では回線品質の劣化が問題とならないような高速のBSTを実現できる。
【0029】
c)第1実施例の制御回路
図3には、この実施例におけるアンテナ制御部22その他の機能構成が示されている。この図に示されるように、アンテナ制御部22はモード制御部42、探索制御部44、ビームスイッチ制御部46、HPF48、モードスイッチ50及びサーボ増幅器52から構成されている。また、受信機フロントエンド30の後段には、周波数変換部54及び復調器56が設けられている。
【0030】
周波数変換部54は、受信機フロントエンド30から出力される受信信号を中間周波数に変換する。復調器56は、このようにして得られた中間周波数信号に同期して受信データ等を復調し、得られた復調データを図示しない回路に供給する。モード制御部42は、復調器56から同期検出信号、受信レベル信号等受信状況を示す信号を入力し、これに基づきアレイアンテナ10による目標からの信号の受信状況を判別する。モード制御部42は、電源たち上げ直後等、目標を捕捉していない状態では探索制御部44を動作させる(探索モード)。モード制御部42は、目標を捕捉している状態ではビームスイッチ制御部46を動作させる(追尾モード)。モード制御部42は、これらのモード間の切換を実現するため、受信状況の判別結果等に基づき、モード選択信号を生成する。このモード選択信号は、探索制御部44、ビームスイッチ制御部46及びモードスイッチ50に供給されている。サーボ増幅器52は、モードスイッチ50を介し探索制御部44又はビームスイッチ制御部46から供給される信号(図中の“AZ軸制御信号”)に基づき、AZ軸モータ14を駆動する。
【0031】
d)第1実施例の動作
次に、本実施例の動作について説明する。
【0032】
電源たち上げ直後には、まず、探索制御を指令する内容のモード選択信号をモード制御部42が出力する。このモード選択信号に応じ、探索制御部44は探索制御信号を出力し、モードスイッチ50は探索制御信号がサーボ増幅器52に供給されるようスイッチングされる。探索制御信号は、アレイアンテナ10をAZ軸18回りに強制的又は半強制的に回転させる旨指令するための信号であり、また、同期検出信号、受信レベル信号等に基づき判別される受信状況に応じた値を有している。探索制御信号に基づきAZ軸モータ14が駆動されると、アレイアンテナ10はAZ軸18回りに回転する。回転中のいずれかの時点でアレイアンテナ10が目標を捕捉すると、同期検出信号、受信レベル信号等が良好な受信状況を示す内容となる。そこで、モード制御部42は、復調器56から入力する同期検出信号、受信レベル信号等が良好な受信状況を示す内容となった時点で、目標がアレイアンテナ10により捕捉されたと見なす。目標がアレイアンテナ10により捕捉されたと見なされるのに応じて、モード制御部42は、直前の時点でのアレイアンテナ10の方位を起点としたBSTARFBを開始させるべく、モード選択信号の内容を探索制御指令からBST指令へと切り換える。なお、探索制御を実行している際にも移相器制御回路40により右ビームと左ビームの交番切換が行われているため、上述の探索制御信号は、厳密にはアレイアンテナ10のAZ角度誤差を示す信号が重畳した信号となっている。
【0033】
BSTARFBを指令するモード選択信号がモード制御部42から出力されると、これに応じ、ビームスイッチ制御部46から追尾信号が出力され、モードスイッチ50はこの追尾信号をサーボ増幅器52に供給するようスイッチングされる。ビームスイッチ制御部46から出力される追尾信号は、アレイアンテナ10の追尾誤差、すなわち目標のAZ角に対するアレイアンテナ10のAZ角の誤差を示している。この追尾信号がサーボ増幅器52に供給されると、アレイアンテナ10は、この追尾誤差が補償されるようAZ軸18回りに回転する。
【0034】
ビームスイッチ制御部46は、この追尾信号を、移相器制御回路40から出力される移相器制御信号及び周波数変換部54から入力する中間周波数信号に基づき生成する。すなわち、ビームスイッチ制御部46は、中間周波数信号を検波することにより受信信号の平滑直流分を示す信号を生成し、この信号を移相器制御信号の交番半周期の間アナログ的又はディジタル的に充電=積分する。この積分値は、移相器制御信号の交番に同期して放電されるから、放電直前の積分値は、ある時点では左ビームの期間の受信レベルを、他の時点では右ビームの期間の受信レベルを、示す値になる。ビームスイッチ制御部46は、これらの積分値に基づき左ビームの期間の受信レベルと右ビームの期間の受信レベルの差分を求め、この差分に基づき追尾信号を生成する。従って、ビームスイッチ制御部46による制御が行われると、アレイアンテナ10のAZ角は、理想的には左ビーム方向と右ビーム方向の中間の方向に制御される。
【0035】
但し、上述のようにして生成された追尾信号が、そのままAZ軸制御信号となるのではない。すなわち、ビームスイッチ制御部46は、追尾信号の生成に当たって、さらに、HPF48を介して供給される角速度信号を結合させる。ビームスイッチ制御部46は、例えば、図4に示されるように、内蔵する乗算器46a及び46bにより係数K1及びK2を角速度信号及び追尾信号にそれぞれ乗じた上で(振幅調整)、内蔵する加算器46cにより両者を加算することにより、ARFB成分を含む追尾信号を生成する。従って、本実施例においては、追尾モードにおけるAZ軸追尾信号にARFB成分が含まれているため、AZ軸32に係る制御系が安定である。
【0036】
また、角速度センサ20、HPF48及びビームスイッチ制御部46は、例えば図4に示されるような伝達関数を有している。この図に示されるように、角速度センサ20は、i)アレイアンテナ10のAZ角φを微分することにより角速度を検出する特性(“s”)及びii)温度ドリフト等のオフセットを有している。角速度センサ20がこのようなオフセットを有しているため、仮に、角速度センサ20により検出される角速度をそのままアレイアンテナ10のAZ軸回り角速度の制御に使用すると、実際の角速度が0であってもオフセット相当の角速度に制御されてしまう。HPF48は、角速度センサ20のオフセットを除去する特性を示す伝達関数H(s)を有している。従って、HPF48の出力をAZ軸32に関する追尾制御に帰還させることにより、BSTARFBを実行する際や次に述べるZRCの際、上述の不具合を回避できる。
【0037】
バースト送信又はブロッキングによって目標からの信号を受信できない状態となった場合、ビームスイッチ制御部46の出力は、本質的にARFB成分のみとなる。従って、この状態では、AZ軸32に関しZRCが実行される。その間、アレイアンテナ10のAZ角は、目標から信号を受信できなくなる直前のAZ角に維持される。この制御に移行した後、所定時間を経過しても同期検出信号、受信レベル信号等の信号が回復しない場合には、モード制御部42は探索モードを指令するモード制御信号を発生させる。
【0038】
また、本実施例では、BSTARFBを実行する間もHPF48が動作し続けている。従って、BSTARFBからZRCへの切換の際に、HPF48の過渡応答が発生しないから、BSTARFBからZRCへの切換は滑らかな切換となる。なお、HPF48をソフトウエア的に実現する場合には、ビームスイッチ制御部46に関するジョブとHPF48に関するジョブとを時分割で並列的に実行すればよい。
【0039】
このように、本実施例によれば、アレイアンテナ10により目標からの信号を受信している状態ではBSTARFBが、受信していない状態ではZRCが、それぞれ実行されるため、目標からの信号受信が間欠的になる期間であっても、目標を追尾できる。さらに、必要に応じてZRCを起動する制御ではないため、衛星からの信号を追尾に利用できるか否かの判定を実行する必要がなく、これに起因する遅延も発生しない。また、角速度センサ20を利用しているため、地磁気センサを使用する必要がなく、またアレイアンテナ10のAZ軸18回りでの速度制御を行うことができる。この結果、ポテンショメータや積分処理が不要となり、その結果、角速度センサ20に要求されるリニアリティも緩和される。また、HPF48により角速度センサ20のオフセットを除去しているため、角速度センサ20に対するオフセット特性の要求を緩和でき、さらには角速度センサ20として安価なものを使用可能になる。さらに、この実施例では、HPF48の出力が常に追尾信号に帰還されているから、目標からの信号を追尾に利用できる状態での位相特性を改善でき、その結果、一般に位相特性の実現に必要な位相補償フィルタを設ける必要がなくなる。また、移動体がAZ軸18回りで旋回したときその角速度がただちにAZ軸モータ14に帰還されることになるから、目標からの信号を追尾に利用できる状態でのAZ軸18に係るサーボループの即応性が向上しまた安定性が向上する。さらに、HPF48の出力を常時帰還させることは、制御系の安定化にも役立つ。加えて、追尾のために連続送信キャリアを受信することは必要でないため、追尾専用の連続送信キャリア受信回路を使用する必要もない。また、本実施例によれば、BST実行時にHPF48が動作しているため、BSTARFBからZRCに滑らかに移行できる。なお、以上の説明ではアレイアンテナのEL回りビームに関しては説明しなかったが、EL回り指向性に関してはターンテーブル12への取付角により設定できる。
【0040】
e)第2実施例
次に、本発明の第2実施例に関して説明する。その際、第1実施例と同様の又は対応する部材に関しては同一の符号を付し説明を省略する。
【0041】
図5(a)及び図5(b)には、第2実施例の外観が示されている。この実施例においては、7素子オフセット配置のアレイアンテナ64が使用されている。7素子オフセット配置とは、i)EL方向上段列に2個の素子36、中央列に3個の素子36、下段列に2個の素子36(合計7素子)を各列内でそれぞれ等間隔で配置し、またii) 相隣接する列に属する素子36同士を、異列隣接素子間隔を小さくすべく列延長方向にオフセットさせた配置である。また、このアレイアンテナ64の背面には、ビームスイッチのための可変移相器24の他、EL制御のための可変移相器66も設けられている。図中、符号68で示されるのはアンテナ制御部である。
【0042】
図6には、この実施例におけるアレイアンテナ64の構成が示されている。この実施例においては、i)中央列に属する素子24について第1実施例と同様に可変移相器24が設けられ、移相器制御回路70によりAZ軸18回りビーム方向が左ビームと右ビームの間でスイッチングされる、ii)上段列や下段列の素子36には分配/合成器72が設けられ、移相器制御回路70から供給されるEL制御用の移相器制御信号によりアレイアンテナ64のEL軸回りビーム方向が制御される。なお、可変移相器66に代え、固定移相器を設け固定のEL軸回りビームを得るようにしてもよい。
【0043】
図7には、この実施例におけるアンテナ制御部68の構成が示されている。この実施例のアンテナ制御部68は、図3に示されるアンテナ制御部22に図6に基づき変形を施した構成を有している。その各構成部材は、EL制御に関する部材を除けば、第1実施例のそれと同様の構成でよい。
【0044】
【産業上の利用可能性】
なお、以上の説明ではINMARSATを例として掲げた。これは一例にすぎず、本発明はINMARSAT以外の衛星通信システムにも適用できる。また、追尾目標の例として衛星を示したが、本発明は衛星以外の目標を追尾する用途にも応用できる。さらに、以上の説明では移相器制御回路40がどのようにして移相器制御信号を発生させるかに関し詳細に説明しなかったが、これは、当業者にとっては本願の開示事項からみて自明であろう。例えば、復調器56において移相器制御信号を発生させる(すなわち移相器制御回路40の少なくとも一部を復調器56にて実現する)ようにすればよい。このようにすれば、ビームスイッチによる受信データ欠落が問題となるような高速通信に本発明を適用する場合であっても、そのような欠落が生じることがないよう、あるいは欠落が小規模なものにとどまるよう、移相器制御信号を発生させることができる。また、以上の説明では中心の素子を通り列と直交する直線に関し左右対称な位置にある複数の素子36に、可変位相器(複数)24を設けるようにしたが、これは左右対称でなくてもよい。さらに、角速度センサ20をターンテーブル12上に直接配置する必要はなく、アレイアンテナ10又は64に加わるAZ軸18回りの角速度を検出できるよう、配置すればよい。そして、本発明の各実施例同士をその目的及び利点を損なわない範囲で組み合わせることは、本願の開示内容からみて当業者には容易であろう。加えて、信号処理の際必要に応じ増幅等を施すことは当業者にとって自明であろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る追尾型アレイアンテナ装置の外観を示す図であり、特に(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図2】 第1実施例におけるアレイアンテナの回路構成を示す図である。
【図3】 第1実施例におけるアンテナ制御部の構成を示すブロック図である。
【図4】 第1実施例におけるモータサーボ系の伝達関数を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第2実施例に係る追尾型アレイアンテナ装置の外観を示す図であり、特に(a)は斜視図、(b)は側面図である。
【図6】 第2実施例におけるアレイアンテナの回路構成を示す図である。
【図7】 第2実施例におけるアンテナ制御部の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10,64 アレイアンテナ、12 ターンテーブル、14 AZ軸モータ、18 AZ軸、20 角速度センサ、22,68 アンテナ制御部、24,66 可変移相器、30 受信機フロントエンド、40,70 移相器制御回路、42 モード制御部、46 ビームスイッチ制御部、48 HPF、50 モードスイッチ、56 復調器。

Claims (4)

  1. 方位軸回りに回転可能でありかつそのビーム方向を方位軸回りに切換可能なアレイアンテナと、
    アレイアンテナに加わる方位軸回りの角速度を検出することにより角速度信号を発生させる角速度センサと、
    角速度信号からその低周波成分を除去することによりオフセット除去角速度信号を発生させる高域通過フィルタと、
    アレイアンテナのビーム方向を方位軸回りに交番切換させた前後の受信状態及び上記オフセット除去角速度信号に基づき、アレイアンテナにより目標を追尾させるための追尾信号を生成する角速度帰還型ビームスイッチ追尾手段と、
    追尾信号に基づきアレイアンテナを方位軸回りに回転させる駆動手段と、
    を備え、
    上記追尾信号を、アレイアンテナにより目標からの信号を受信している状態では、当該追尾信号に基づいてアレイアンテナを方位軸回りに回転させた場合に、目標からの信号受信状態がより良好となるよう、アレイアンテナにより目標からの信号を受信していない状態では、当該追尾信号に基づいてアレイアンテナを方位軸回りに回転させた場合に、オフセット除去角速度信号の値がゼロとなるよう生成することを特徴とする追尾型アレイアンテナ装置。
  2. 請求項1記載の追尾型アレイアンテナ装置において、
    アレイアンテナが、方位軸回りに配置された複数のアンテナ素子と、
    当該複数のアンテナ素子のうち少なくとも2個に対応して設けられ対応するアンテナ素子に係る信号を移相器制御信号に応じて移相する可変移相器と、
    を有し、
    ビームスイッチ追尾手段が、アレイアンテナのビーム方向が方位軸回りに交番切換されるよう各可変移相器に対し移相器制御信号を供給する手段を有することを特徴とする追尾型アレイアンテナ装置。
  3. 請求項1記載の追尾型アレイアンテナ装置において、
    アレイアンテナが、方位軸回りに複数列配置された複数のアンテナ素子と、
    当該複数のアンテナ素子のうち少なくとも1列中の少なくとも2個に対応して設けられ対応するアンテナ素子に係る信号をビームスイッチ用移相器制御信号に応じて移相するビームスイッチ用可変移相器と、
    当該複数のアンテナ素子のうち少なくとも1列に対応して設けられ対応する列のアンテナ素子に係る信号を移相する仰角用移相器と、
    を有し、
    ビームスイッチ追尾手段が、アレイアンテナのビーム方向が方位軸回りに交番切換されるよう各ビームスイッチ用可変移相器に対しビームスイッチ用移相器制御信号を供給する手段を有することを特徴とする追尾型アレイアンテナ装置。
  4. 請求項3記載の追尾型アレイアンテナ装置において、
    仰角用移相器が、対応する列のアンテナ素子に係る信号を仰角用移相器制御信号に応じて移相する可変移相器であり、さらに、目標からの信号受信状態がより良好となるよう仰角用移相器に仰角用移相器制御信号を供給する手段を備えることを特徴とする追尾型アレイアンテナ装置。
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