JP3660969B2 - デジタル衛星放送受信方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はデジタル衛星放送受信方法に関し、さらに詳細にはサイトダイバーシティに基づく放送を受信するデジタル衛星放送受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
デジタル衛星放送において、運用中の一方のアップリンク放送局周辺が降雨等により回線確保が不可能になることが予想される場合、他のアップリンク放送局による運用に切り換えるサイトダイバーシティが採用される。このサイトダイバーシティにおいて、アップリンク放送局の切り換えによる映像、音声にとぎれが生ずる等の影響を可能な限り最小にすることが望ましい。
【0003】
本明細書において、運用中の一方のアップリンク放送局から他のアップリンク放送局による運用に切り換えることをサイトの切り換えと記す。
【0004】
そこで、デジタル衛星放送において提案されているサイトダイバーシティ方法は、可能な限り切り換えによる映像、音声にとぎれが生じないようにするべくサイトの切り換えのときにデジタル衛星放送受信機で生ずるフリーズおよびミュートを可能な限り目立たないようにするために、サイトの切り換えをスーパーフレーム内で行うことが提案されている。
【0005】
具体的にはTMCC情報中の送受信制御情報中における図4に示す拡張領域(1〜4ビット)を利用して、そのビット4にサイトダイバーシティ実施スーパーフレーム指示のビットを立て(ビット4=1)、ビットが立ってから、N(N=16)スーパーフレーム後のスーパーフレーム内でサイトダイバーシティを実施し、サイトダイバーシティを実施後、M(M=0)スーパーフレームでビット4のビットを下ろす(ビット4=0)ようにされる。
【0006】
さらに、上記拡張領域のビット3を利用してビット3にビットを立てることにより主局からアップリンクすることを指示し、上記拡張領域のビット2を利用してビット2にビットを立てることにより副局からアップリンクすることを指示している。
【0007】
上記のサイトダイバーシティに対応するべく、デジタル衛星放送受信機の復調部では、図5に示すように、検波されたベースバンド信号からキャリア再生用位相誤差テーブル8によって受信位相誤差に基づく位相誤差電圧を求め、位相誤差電圧をデジタルフィルタからなるキャリアフィルタ9Aに供給し、キャリアフィルタ9Aからの出力をAFC回路10に供給して累積加算し、累積加算値により数値制御発振器11の発振周波数を制御し、数値制御発振器11からの出力を再生キャリアとして演算回路1に供給して再生キャリアと演算回路1に入力されるベースバンド信号I、Qとを乗算することにより検波する。
【0008】
演算回路1から出力される検波出力をロールオフフィルタ2で帯域制限し、帯域制限された検波出力からフレーム同期回路31においてフレーム同期パターンW1を検出してTMCC情報を抽出し、抽出したTMCC情報をTMCCデコーダ32に供給してデコードし、抽出されたTMCC情報をサイトダイバーシティ制御回路33に供給して、サイトダイバーシティ制御回路33において前記拡張領域におけるビット4に基づいてサイトダイバーシティの実行指示がなされているか否かを検出する。
【0009】
サイトダイバーシティの実行指示がなされていると検出したらサイトダイバーシティ制御回路33において、スーパーフレームを検出する毎にN値のカウントダウンを行い、N値が0、すなわちN=0になるスーパーフレームに達したとき実行指示信号をフレーム同期回路31に供給し、この実行指示信号を受けたフレーム同期回路31では、実行指示信号にしたがいフレーム同期パターンW1が検出されるまで検出を行い、検出されたらフレーム同期パターンW1により再同期を行う。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、提案されている上記したサイトダイバーシティ方法によるときは、スーパーフレーム内のどこかでサイトの切り換えが行われることになって、スーパーフレーム内のどこでサイトの切り換えが行われるかが不明であるという問題点がある。
【0011】
また、サイトが切り替わる時点で主局と副局との間における互いのキャリア周波数のずれやクロック位相のずれなどが想定され、さらにフレーム周期のずれ、例えば切り換え前後において5msec程度のずれなどが想定され、このずれにより映像が乱れたり、音声が途絶えたりするという問題点が生ずる。
【0012】
またこの方法によるときは、サイトの切り換えはスーパーフレーム内の何処かで切り替わり、この切り替わりの瞬間に、キャリア周波数、クロック位相、フレーム周期等がずれることにより、デジタル衛星放送受信機では一旦システムロックが外れ、再同期を行わなければならない。スーパーフレーム中の何処で切り替わるかは1スーパーフレーム内では不定のため、再同期は少なくとも次のスーパーフレームでシステムロックを行うことになり、これが最短の期間となる。
【0013】
したがって、サイトが切り替わる瞬間のスーパーフレーム内のデータは再生をすることはできなくなり、デジタル衛星放送受信機において例えば映像データにエラーが発生し、映像が乱れ、音声が途絶えたりするという問題点が生ずる。
【0014】
本発明は、サイトの切り換えの際、素早く再同期ができるデジタル衛星放送受信方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかるデジタル衛星放送受信方法は、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームにおける予め定めたフレーム中のTMCC情報区間でサイトの切り換えを行うデジタル衛星放送を受信するデジタル衛星放送受信方法であって、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームを検出し、検出したスーパーフレーム中のTMCC情報区間の検出直後からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とし、キャリア再生ループのループゲインを高速捕捉用のゲインに設定してキャリア再生を行い、前記スーパーフレーム中のTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンを捕捉し、該フレーム識別用同期パターン区間において絶対相化を行なった後、キャリア再生ループのループゲインを通常受信時のゲインに設定することを特徴とする。
【0016】
本発明の請求項1にかかるデジタル衛星放送受信方法によれば、サイトの切り換えが行われるTMCC情報区間の検出直後の時点からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とされ、キャリア再生ループのループゲインが高速捕捉用のゲインに設定されるために、キャリア再生が素早く行われ、サイトの切り換えが行われるスーパーフレーム中の予め定めたフレームにおけるTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンによって同期が取られて、再同期が最短の時期に行えて、映像データにエラーが発生することはなく映像が乱れることもなく、音切れなども生じない。
【0017】
本発明の請求項2にかかるデジタル衛星放送受信方法は、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームにおける予め定めたフレーム中のTMCC情報区間でサイトの切り換えを行うデジタル衛星放送を受信するデジタル衛星放送受信方法であって、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームを検出し、検出したスーパーフレーム中のTMCC情報区間の検出直後からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とし、クロック再生ループのループゲインおよびキャリア再生ループのループゲインを高速捕捉用のゲインに設定してクロック再生およびキャリア再生を行い、前記スーパーフレーム中のTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンを捕捉し、該フレーム識別用同期パターン区間において絶対相化を行なった後、クロック再生ループおよびキャリア再生ループのループゲインを通常受信時のゲインに設定することを特徴とする。
【0018】
本発明の請求項2にかかるデジタル衛星放送受信方法によれば、サイトの切り換えが行われるTMCC情報区間の検出直後の時点からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とされ、クロック再生ループのループゲインおよびキャリア再生ループのループゲインが高速捕捉用のゲインに設定されるために、クロック再生およびキャリア再生が素早く行われ、サイトの切り換えが行われるスーパーフレーム中の予め定めたフレームにおけるTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンによって同期が取られて、再同期が最短の時期に行えて、映像データにエラーが発生することはなく映像が乱れることもなく、音切れなども生じない。
【0019】
本発明の請求項3にかかるデジタル衛星放送受信方法は、請求項1または2記載のデジタル衛星放送受信方法において、サイトダイバーシティ実行指示を検出したときにおけるTMCC情報を保持し、TMCC情報を保持したときからサイト切り換えが行われるTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンによる再同期終了まで、前記保持したTMCC情報を用いて主信号を復号することを特徴とする。
【0020】
本発明の請求項3にかかるデジタル衛星放送受信方法によれば、サイトの切り換えが行われるTMCC情報のみが正常に受信することができないが、TMCC情報はそう頻繁に変わるものではなく、TMCC情報が前置保持されているため、前置保持されているTMCC情報を用いて主信号を復号することができ、これによりサイトダイバーシティ切り換えが行われても正常に受信を継続することができて、画像の乱れや音声の途切れなどは実質的には生じない。
【0021】
本発明の請求項4にかかるデジタル衛星放送受信方法は、請求項1または2記載のデジタル衛星放送受信方法において、キャリア再生ループのゲインが通常受信時のゲインに設定されたときからTMCC情報に基づく変調方式別の受信をすることを特徴とする。
【0022】
本発明の請求項4にかかるデジタル衛星放送受信方法によれば、キャリア再生ループのゲインが通常受信時のゲインに設定されたときからTMCC情報に基づく変調方式別の受信、すなわち通常の受信状態に戻されることになる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかるデジタル衛星放送受信方法を実施の形態によって説明する。
【0024】
図1は、本発明の実施に一形態にかかるデジタル衛星放送受信方法が適用される衛星放送受信機の復調部の構成を示すブロック図である。
【0025】
本発明の実施に一形態にかかるデジタル衛星放送受信方法の説明に先だって出願人が提案しているサイトの切り換えについて説明する。
【0026】
図3(a)は、デジタル衛星放送における1スーパーフレームの構成を示す模式図である。
【0027】
公知のように階層化放送方式では、1スーパーフレームは図3(a)に示すように8フレームから構成され、各フレームは図3(b)に例示するようにフレーム同期パターンW1、TMCC(伝送多重構成制御)情報、スーパーフレーム中の先頭フレームか否かを識別するためのフレーム識別用同期パターンW2またはW3、主信号、基準バースト信号、主信号、バースト信号、…、主信号、バースト信号から構成されている。スーパーフレーム中の先頭フレームにはフレーム識別用同期パターンW2が、2〜8フレームにはフレーム識別用同期パターンW3が使用されている。なお、図3(b)では第2番目のフレームを示している。
【0028】
主信号は変調方式トレリスコード8PSK、QPSKまたはBPSKであり、フレーム同期パターンW1、フレーム識別用同期パターンW2、W3、TMCC情報および基準バースト信号はBPSKであり、フレーム同期パターンW1、フレーム識別用同期パターンW2、W3は各32シンボル(固定ビットの20シンボルを含む)、TMCC情報は128シンボル、主信号は203シンボル、バーストは4シンボルである。また、1フレームは39936シンボルで構成されている。
【0029】
TMCC情報中の送受信制御情報中における拡張領域のビット4にビットが立ったときから、すなわちサイト切り換え実行指示信号を受けたときからスーパーフレームを16回計数したときのスーパーフレーム中においてサイトの切り換えが行われるのであるが、サイトの切り換えが行われスーパーフレーム中におけるサイトの切り換えは、予め定めたフレーム中のTMCC情報区間内、例えば最後のフレーム中におけるTMCC情報区間内において行う。
【0030】
例えば、図3(a)が、サイトダイバーシティの実行指示信号に基づいて切り換えが行われるスーパーフレームであるとすれば、図3(b)に示す如く該スーパーフレームの最後のフレーム中におけるTMCC情報期間内においてサイトの切り換えを行う。
【0031】
図1に示すデジタル衛星放送受信機の復調部に戻って説明する。
【0032】
図1に示すデジタル衛星放送受信機の復調部において、ベースバンド信号I、Qに数値制御発振器11から出力される直交する再生キャリアが演算回路1において乗算されて、ベースバンド信号I、Qが直交検波される。直交検波されたベースバンド信号I、Qはロールオフフィルタ2に供給されて帯域制限される。
【0033】
ロールオフフィルタ2にて帯域制限されたベースバンド信号I、Qは絶対位相計算回路6およびリマッパ回路7に供給される。絶対位相計算回路6においてフレーム同期パターンW1の受信位相に基づくベースバンド信号I、Qの信号点配置と送信側のそれとの差に基づく位相差信号が求められ、リマッパ回路7は絶対位相計算回路6によって求めた位相差信号を受けてリマッパ回路7によってベースバンド信号I、Qの信号点配置が位相差信号に応じて位相回転させることにより、受信ベースバンド信号I、Qの信号点配置が送信側のそれと同一にさせられる。リマッパ回路7を介したベースバンド信号I、Qは、キャリア再生用位相誤差テーブル8に供給される。
【0034】
一方、ロールオフフィルタ2にて帯域制限されたベースバンド信号I、Qはフレーム同期検出回路3に供給され、フレーム同期検出回路3においてフレーム同期パターンW1が検出され、送信側のフレーム同期パターンW1と一致して同期がとれたと判別されたとき、TMCC情報中から生成された図3(c)および図3(d)に示す信号A1、A0が絶対位相計算回路6およびキャリア再生用位相誤差テーブル8へ送出される。
【0035】
ここで、信号A1、A0が共に低電位のときは主信号の変調方式が8PSK変調方式であり、信号A1が低電位で、かつ信号A0が高電位のときは主信号の変調方式がQPSK変調方式であり、信号A1が高電位で、かつ信号A0が低電位のときは主信号の変調方式がBPSK変調方式であり、信号A1、A0が共に高電位のときはバースト信号であると識別する変調方式識別信号として作用し、絶対位相計算回路6および後記のキャリア再生用位相誤差テーブル8に主信号の変調方式識別信号として供給される。
【0036】
信号A1およびA0受けた絶対位相計算回路6ではフレーム同期パターンW1の受信位相に基づき位相差信号が求められてリマッパ回路7に出力されて、リマッパ回路7においてベースバンド信号I、Qは位相差信号に基づく角度回転させられて送信側の位相と同一にされる。
【0037】
リマッパ回路7において送信側の位相と一致させられたベースバンド信号I、Qはキャリア再生用位相誤差テーブル8に供給される。キャリア再生用位相誤差テーブル8では信号A1、A0に基づいて識別された変調方式に対応する位相誤差テーブルが参照されて、主信号の変調方式に基づき参照された位相誤差テーブルからベースバンド信号I、Qの位相誤差に基づく位相誤差電圧がキャリア再生用位相誤差テーブル8から出力される。
【0038】
キャリア再生用位相誤差テーブル8から読み出された位相誤差電圧はキャリア再生用のループフィルタを形成するデジタルフィルタ9を介してAFC回路10に供給されてその低域成分が取り出され、AFC回路10においてデジタルフィルタ9を介した位相誤差電圧が順次累積加算される。AFC回路10からの各加算時点の累積加算出力は数値制御発振器11に供給されて、累積加算値に基づく周波数の正負の正弦波データおよび正負の余弦波データが出力される。ここで、累積加算時点の出力により数値制御発振器11の発振周波数が変更されて、キャリア再生が行われる。ここで数値制御発振器11の発振周波数が変更されていく意味においてAFCと類似であり、AFC回路10と記している。
【0039】
演算回路1において、数値制御発振器11から出力される正の正弦波データはベースバンド信号Iと乗算され、負の余弦波データはベースバンド信号Qと乗算され、この乗算結果が加算されてベースバンド信号Qとして出力される。また、同様に、正の余弦波データはベースバンド信号Iと乗算され、負の正弦波データはベースバンド信号Qと乗算され、この乗算結果が加算されてベースバンド信号Iとして出力される。このように演算回路1において直交検波される。
【0040】
ロールオフフィルタ2から出力されたベースバンド信号I、Qは、変化点検出回路12および位相誤差検出回路13に供給され、変化点検出回路12においてベースバンド信号I、Qに基づくアイパターンとI軸、Q軸それぞれのゼロクロス点の位置情報を求め、求めたゼロクロス点の位置情報が位相誤差検出回路13に送出される。ゼロクロス点の位置情報を受けた位相誤差検出回路13において、ゼロクロス点の位置情報とアイの開口点間の中央位置、すなわち本来のゼロクロス点の位置との差に基づく位相誤差を求められる。
【0041】
位相誤差検出回路13にて求めた位相誤差信号はクロック再生用のループフィルタを形成するデジタルフィルタに14に供給し、デジタルフィルタ14にて低域成分を抽出し、デジタルフィルタ14の出力信号をD/A変換器15に供給してアナログ信号に変換し、D/A変換器15からの出力信号は電圧制御信号として自走周波数が57.72MHz(シンボルレート28.86MHzの2倍)の電圧制御発振回路16に供給して発振周波数を制御することにより、マスタークロックが再生されて各回路に送出される。
【0042】
一方、ロールオフフィルタ2にて帯域制限されたベースバンド信号I、Qを受けたフレーム同期検出回路3では、供給されたベースバンド信号I、Qからフレーム同期パターンW1、フレーム識別用同期パターンW2(W3)およびTMCC情報が検出される。検出されたTMCC情報はTMCCデコーダ4に送出されて、TMCCデコーダにおいてデコードされ、かつ保持される。
【0043】
TMCCデコーダ4においてTMCC情報中の拡張領域におけるビット4によってサイトダイバーシティ実行指示がなされていることを検出したとき、サイトダイバーシティ制御回路5において前記N値がスーパフレーム検出毎にカウントダウンされてN=0になるスーパーフレームになると、サイトダイバーシティ制御回路5から実行指示信号がフレーム同期検出回路3、デジタルフィルタ9およびクロック再生用のデジタルフィルタ14に送出される。
【0044】
サイトダイバーシティ制御回路5からの実行指示信号を受けたフレーム同期検出回路3では、N=0となったスーパーフレームの最後のフレームにおけるフレーム識別用同期パターンW3が検出されるまで、変調識別信号を主信号が8PSK変調方式のときにおける変調識別信号を絶対位相計算回路6およびキャリア再生用位相誤差テーブル8に送出する。サイトダイバーシティ制御回路5からの実行指示信号を受けたデジタルフィルタ9および14では、N=0となったスーパーフレームの最後のフレームにおけるフレーム識別用同期パターンW3が検出されるまで、同期維持のための設定から例えばループゲインを上げるなど高速捕捉用のパラメータに設定が変更される。
【0045】
次に、本発明の実施の形態にかかるデジタル衛星放送受信方法よる場合の作用について、図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0046】
受信開始されると、TMCC情報中における送受信制御情報の拡張領域のビット4にビットが立ったか否かを検知してサイトの切り換え指示が検出されたか否かがチェックされる(ステップS1)。サイトの切り換え指示がなされたと判別されたときは、TMCC情報を正常に受信しているならそのTMCC情報が保持される(ステップS2)。ステップS2においては正常に受信している状態であり、TMCC情報は保持されることになる。
【0047】
ステップS2に続いて、ステップスーパーフレーム毎にカウントダウンされて、前記N値がN=0に達するまでステップS2から繰り返してN=0に達するのを待つ(ステップS3)。ステップS3においてN=0になったと判別されると、N=0になったときのスーパーフレーム中における第8番目のフレームのTMCC情報が検出されるのを待つ(ステップS4)。
【0048】
本例ではN=0になったときのスーパーフレーム中における最後のフレームで切り替えるように予め設定してあるため、N=0になったときのスーパーフレーム中における第8番目のフレーム(最後のフレーム)のTMCC情報が検出されるのを待つのである。例えば第5番目のフレームと予め設定されているときは第5番目のフレーム中におけるTMCC情報の検出を待つことになる。
【0049】
ステップS4においてN=0になったときのスーパーフレーム中における第8番目のフレームのTMCC情報が検出されると、ステップS4に続いて、キャリア再生のみが8PSK変調方式の受信方式に設定される(ステップS5)。
【0050】
ここで、8PSK変調方式の受信方式に設定する理由は次の如くである。サイトダイバーシティを行った場合、変調波について想定されることは周波数のずれと位相のずれである。周波数のずれは送信設備の性能で決まり、約1kHz内程度であることが判っている。これに対して位相のずれは不定である。しかるに、復調部の復調動作としては、数十シンボル内でキャリアの再生を考えると位相ずれを最小に押さえて、周波数ずれを早く消去したい。このために、BPSK変調区間をBPSK変調方式として受信するよりも、収束点の多い8SK変調方式の受信としたほうが位相ずれは最小で収まる。このためにステップS5では8PSK変調方式のデータ受信方式に設定するのである。
【0051】
ステップS5に続いて、フレーム同期状態がリセットされる(ステップS6)。フレーム同期検出回路3においてフレーム同期状態のリセットが行われる。フレーム同期検出回路3では、フレーム同期中は周期的なフレーム同期パターンの確認であるが、フレーム同期のリセット後は同期パターンの検出が行なわれことになる。
【0052】
ステップS6に次いで、デジタルフィルタ9および14によるループゲインの設定によりキャリア再生、クロック再生のループパラメータが高速捕捉用に設定され(ステップS7)、次に、第8番目のフレームのフレーム識別パターンW3が検出されるのを待つ(ステップS8)。通常はクロック再生が先に同期して、次いでキャリ再生がなされる。デジタル復調方式ではクロックが再生していないとキャリアの再生ができないためである。
【0053】
ステップS8において、第8番目のフレームのフレーム識別用同期パターンW3が検出されると、第8番目のフレームのフレーム識別用同期パターンW3の区間における絶対位相化が指示されて、絶対位相化がなされ(ステップS9)、絶対位相化がなされると、デジタルフィルタ9および14によるループゲインの設定が高速捕捉用の設定から通常受信用に設定されてる(ステップS10)。
【0054】
ステップS10に続いて、キャリア再生およびクロック再生が主信号の変調方式別の受信に変更され(ステップS11)、TMCC情報が正常に受信されるのを待って(ステップS12)、通常受信状態となる。すなわち、キャリア再生ループのゲインが通常受信時のゲインに設定されたときからTMCC情報に基づく変調方式別の受信がなされる。なお、ステップS12におけるTMCC情報が正常に受信されたか否かは、TMCC情報に加えられている外符号としてのリードソロモン誤り訂正符号による誤り訂正が正常に終了したことによって判別される。
【0055】
なお、上記において、サイトの切り換えはTMCC情報区間にて行われ、実際にはサイトの切り換えが行われるTMCC情報のみが正常に受信することができないが、TMCC情報はそう頻繁に変わるものではなく、ステップS2においてTMCC情報を前置保持してあるため、前置保持されているTMCC情報を用いて主信号を復号することができる。これによりサイトダイバーシティ切り換えが行われても正常に受信を継続することができて、画像の乱れや音声の途切れなどは実質的には生じない。したがって実際はサイトの切り換えが行われたTMCC情報区間のTMCC情報が正常に受信されないだけになる。
【0056】
上記したように、本発明の実施の一形態にかかるデジタル衛星放送受信方法によれば、実行指示信号をサイトダイバーシティ制御回路5から受けたフレーム同期検出回路3では、N=0となるスーパーフレームの予め定めたフレーム、本例ではN=0となるスーパーフレームの最後のフレームにおけるTMCC情報に続くフレーム識別用同期パターンW3(予め定めたフレームが第1番目のフレームのときはフレーム識別用同期パターンW2、予め定めたフレームが第2番目以降のフレームのときはフレーム識別用同期パターンW3)で再同期するように作用し、再同期がなされる。
【0057】
上記のようにサイトの切り換えが行われるスーパーフレーム中の予め定めたフレームのTMCC情報区間においてサイトの切り換えが行われる場合に、そのTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンW2(W3)によって再同期がなされるため、再同期が最短の時期に行われる。また、上記の予め定めたフレームのTMCC情報のみが遮断されることになるので、主信号のデータ復号には支障がない。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のデジタル衛星放送受信方法によれば、サイトの切り換えが行われるスーパーフレーム中の予め定めたフレームにおけるTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンによって同期が取られ、再同期が最短の時期に行えて、映像が乱れることもなく、音切れなども生じないという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施に一形態にかかるデジタル衛星放送受信方法が適用される衛星放送受信機の復調部の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態にかかるデジタル衛星放送受信方法よる場合の作用の説明に供するフローチャートである。
【図3】 デジタル衛星放送におけるスーパーフレームおよびフレームの説明図である。
【図4】 サイト切り換えのためのTMCC情報区間の運用の説明図である。
【図5】 従来のデジタル衛星放送受信機の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 演算回路
2 ロールオフフィルタ
3 フレーム同期検出回路
4 TMCCデコーダ
5 サイトダイバーシティ制御回路
6 絶対位相計算回路
7 リマッパ回路
8 キャリア再生用位相誤差テーブル
9および14 デジタルフィルタ
10 AFC回路
11 数値制御発振器
12 変化点検出回路
13 位相誤差検出回路
14 電圧制御発振回路
25 キャリア再生回路

Claims (4)

  1. サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームにおける予め定めたフレーム中のTMCC情報区間でサイトの切り換えを行うデジタル衛星放送を受信するデジタル衛星放送受信方法であって、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームを検出し、検出したスーパーフレーム中のTMCC情報区間の検出直後からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とし、キャリア再生ループのループゲインを高速捕捉用のゲインに設定してキャリア再生を行い、前記スーパーフレーム中のTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンを捕捉し、該フレーム識別用同期パターン区間において絶対相化を行なった後、キャリア再生ループのループゲインを通常受信時のゲインに設定することを特徴とするデジタル衛星放送受信方法
  2. サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームにおける予め定めたフレーム中のTMCC情報区間でサイトの切り換えを行うデジタル衛星放送を受信するデジタル衛星放送受信方法であって、サイトダイバーシティ実行指示時から予め定めたN(自然数)スーパーフレーム後のスーパーフレームを検出し、検出したスーパーフレーム中のTMCC情報区間の検出直後からキャリア再生のために8PSK変調方式の受信とし、クロック再生ループのループゲインおよびキャリア再生ループのループゲインを高速捕捉用のゲインに設定してクロック再生およびキャリア再生を行い、前記スーパーフレーム中のTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンを捕捉し、該フレーム識別用同期パターン区間において絶対相化を行なった後、クロック再生ループおよびキャリア再生ループのループゲインを通常受信時のゲインに設定することを特徴とするデジタル衛星放送受信方法
  3. 請求項1または2記載のデジタル衛星放送受信方法において、サイトダイバーシティ実行指示を検出したときにおけるTMCC情報を保持し、TMCC情報を保持したときからサイト切り換えが行われるTMCC情報区間に続くフレーム識別用同期パターンによる再同期終了まで、前記保持したTMCC情報を用いて主信号を復号することを特徴とするデジタル衛星放送受信方法
  4. 請求項1または2記載のデジタル衛星放送受信方法において、キャリア再生ループのゲインが通常受信時のゲインに設定されたときからTMCC情報に基づく変調方式別の受信をすることを特徴とするデジタル衛星放送受信方法
JP36649799A 1999-12-24 1999-12-24 デジタル衛星放送受信方法 Expired - Lifetime JP3660969B2 (ja)

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