JP3659221B2 - 画像認識装置及びその方法 - Google Patents

画像認識装置及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP3659221B2
JP3659221B2 JP2001376805A JP2001376805A JP3659221B2 JP 3659221 B2 JP3659221 B2 JP 3659221B2 JP 2001376805 A JP2001376805 A JP 2001376805A JP 2001376805 A JP2001376805 A JP 2001376805A JP 3659221 B2 JP3659221 B2 JP 3659221B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
input
model
local
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001376805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003178305A (ja
Inventor
めぐみ 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2001376805A priority Critical patent/JP3659221B2/ja
Publication of JP2003178305A publication Critical patent/JP2003178305A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3659221B2 publication Critical patent/JP3659221B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Image Analysis (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特定の物体を撮影したモデル画像から予め検出対象となる画像特徴を抽出し、入力画像から同様にして抽出した特徴と、モデルの特徴とを照合することにより、入力画像から物体を検出し、その位置を出力する画像認識装置及びその方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の画像認識装置は、特開平9−21610号公報や特開2000−30060号公報に記載されたものなどが知られており、図24、図25にそれぞれ従来の画像認識装置のブロック構成を示す。
【0003】
図24は、特開平9−21610号公報に開示された画像認識装置のブロック構成図であり、画像を入力する画像入力部11と、抽出対象物の局所モデルを予め格納しているモデル記憶部12と、入力画像の各部分画像について各局所モデルとのマッチングを行うマッチング処理部13と、入力画像の各部分画像がどの程度局所モデルに一致しているかによって画像の位置情報も含めたパラメタ空間で抽出対象物の位置を確率的に表示し統合する局所情報統合部14と、パラメタ空間内で最も確率の高い部分を抽出して入力画像内での抽出対象物の位置を判別して出力する物***置決定部15から構成されている。
【0004】
また、図25は、特開2000−30060号公報に開示された画像認識装置のブロック構成図であり、内蔵する画像メモリに入力されたビデオ信号をA/D変換器で量子化した画像データを貯えている画像入力部1と、抽出した輪郭のXY座標列から画像の中心を求めその中心を原点とする極座標に変換したデータ及び輪郭のXY座標列を貯えている輪郭抽出部2と、輪郭抽出部2からの動径のパワースペクトルを算出するフーリエ変換部3と、輪郭抽出部2で抽出した輪郭内の面積を求める面積演算部4と、フーリエ変換部3で得られた基本波成分と各高調波成分のパワースペクトルのを直流成分との比率に変換し、その特徴データを算出するスケーラ5と、予め学習により特徴データを記憶しておく辞書6と、特徴データと辞書6との差分を判定する判定部7とから構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
特開平9−21610号公報に開示された従来の画像認識装置は、対象物体の位置を推定するために画像を局所領域に分割し局所領域ごとのモデルを作成し、また、対象物体の画像面内での回転角度を推定するために任意の回転角モデルを作成するために、膨大なデータ量が必要となるという課題を有していた。また、特開2000−30060号公報に開示された従来の画像認識装置は、入力画像における対象物体の位置が不明な場合には認識が困難であるという課題を有していた。
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、少ないデータ量で、画像中の物体を認識することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために、入力画像から特定の物体を検出する装置において、入力した画像を一定の局所画像として切り出す入力手段と、前記各局所画像の基準点を中心として極座標変換し、極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出し、入力周波数情報として出力する特徴抽出手段と、モデル画像の周波数情報をモデル周波数情報として物体名と共に予め保持している学習情報データベースと、前記入力周波数情報を前記検出対象物体のモデル画像の周波数情報と照合して検出対象物体の有無を判定する照合手段と、前記照合手段の結果を出力する出力部とを具備したものである。
【0008】
これにより、本発明は、モデル極座標変換画像を入力画像とすることを特徴とすることによって、極座標変換した局所画像の周波数情報を照合することによって、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できる
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、入力画像から特定の物体を検出する装置において、画像を入力し、入力した画像から一定サイズの局所領域を入力局所画像として順次切り出して、各局所領域の画像内での位置を入力局所画像位置情報として入力局所画像と共に出力する入力手段と、前記画像入力手段から入力局所画像について、各局所画像の基準点を中心として極座標変換し、極座標変換画像として入力局所画像位置情報と共に出力する極座標変換部と、極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出し、入力周波数情報と入力局所画像位置情報とを出力する周波数抽出部とを備えた特徴抽出手段と、モデル画像から抽出した各局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の周波数情報であるモデル周波数情報とモデル画像内での位置情報であるモデル局所画像位置情報を予め保持している学習情報データベースと、前記特徴抽出手段からの各入力周波数情報をそれぞれモデル周波数情報と照合して、類似したモデル周波数情報を持つモデルの局所画像のモデル画像内での位置の情報を類似局所画像位置情報として前記入力局所画像位置情報と共に出力する画像特徴照合部と、前記各入力局所画像位置情報と類似局所画像位置情報の対からそれぞれ入力画像における対象物体の位置と対象物体の画像平面内での回転角度を推定し、推定した推定位置情報と、推定角度情報とを出力する位置推定部と、前記各推定位置情報と推定角度情報を集計して物体の有無を判断し、物体の位置と角度を出力する集計部とを備えた照合手段と、前記照合手段の結果を出力する出力部とを具備するもので、前記モデル周波数抽出部は前記モデル極座標変換画像を入力画像とすることを特徴とすることによって、極座標変換した局所画像の周波数情報を照合することによって、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できるという作用を有する。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項記載の画像認識装置において、学習情報データベースのモデル周波数情報とモデル局所画像位置情報は、画像データベースに格納されているモデル画像から前記入力局所画像と同じサイズの局所画像をモデル局所画像として順次切り出して、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することを特徴とするもので、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することにより、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できるという作用を有する。
【0021】
請求項に記載の発明は、画像から特定の物体を検出する方法において、入力した画像から一定サイズの局所領域を順次抽出し、入力局所領域ごとに、基準点を中心とした極座標変換画像における空間周波数成分の周波数情報を入力周波数情報として算出し、各入力周波数情報に対して検出対象物体のモデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報の中から類似する周波数情報を抽出し、類似した周波数情報を持つ入力局所画像とモデル局所画像の組ごとに入力局所画像の入力画像内での位置とモデル局所画像のモデル画像内での位置から入力画像中の対象物体の位置と角度を推定し、前記推定位置と推定角度の両方が一致するものにより対象が存在すると判断することを特徴とするもので、前記モデル周波数抽出部は前記モデル極座標変換画像を入力画像とすることを特徴とすることによって、極座標変換した局所画像の周波数情報を照合することによって、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できるという作用を有する。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項記載の画像認識方法において、空間周波数成分の周波数情報は、空間周波数成分の強度または位相のであることを特徴とするもので、周波数情報として画像の各空間周波数成分の強度や位相を用いることにより、小数の周波数情報でモデル画像のスペクトルと入力画像のスペクトルを比較することによって、モデルと入力の画像中の物体の位置によらずに、入力画像の物体の有無を判断して出力する作用を有する。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項記載の画像認識方法において、対象が存在するか判断は、前記推定位置と推定角度の両方が一致するもの数により判断することを特徴とするもので、推定された位置と角度が一致するものの数を集計することにより、画像面内で物体が回転している場合にも1つのモデル画像で物体の有無を判断でき、物体有の場合にはその位置と角度を推定できるという作用を有する。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項記載の画像認識方法において、モデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報は、画像データベースに格納されているモデル画像から前記入力局所画像と同じサイズの局所画像をモデル局所画像として順次切り出して、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することを特徴とするもので、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することにより、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できるという作用を有する。
【0025】
請求項に記載の発明は、コンピュータにより画像認識を行うプログラムであって、画像から特定の物体を検出する方法において、入力した画像から一定サイズの局所領域を順次抽出し、入力局所領域ごとに、基準点を中心とした極座標変換画像における空間周波数成分の周波数情報を入力周波数情報として算出し、各入力周波数情報に対して検出対象物体のモデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報の中から類似する周波数情報を抽出し、類似した周波数情報を持つ入力局所画像とモデル局所画像の組ごとに入力局所画像の入力画像内での位置とモデル局所画像のモデル画像内での位置から入力画像中の対象物体の位置と角度を推定し、前記推定位置と推定角度の両方が一致するものにより対象が存在すると判断する画像認識プログラムを記録した記録媒体であり、コンピュータに読み込み実行することにより、極座標変換した局所画像の周波数情報を照合することによって、1つのモデル画像中の物体が入力画像面内で任意に回転していても、そのモデル画像を用いて物体の位置と角度を検出できるという作用を有する。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における画像認識装置のブロック構成図を示している。
【0028】
図1において、1は処理対象となる画像データを生成する入力手段、11は物体の濃淡画像を入力する画像入力部、2は入力手段1から濃淡画像を入力して画像特徴を抽出する特徴抽出手段、21は画像入力部11から濃淡画像を入力してそのパワースペクトルを算出する周波数抽出部、3は特徴抽出手段2から画像特徴を入力してモデルと照合し入力画像中のモデルの有無を判断する照合手段、31は周波数抽出部21からパワースペクトルを入力して予め抽出されているモデルのパワースペクトルとの一致度を求め物体の有無を判断する画像特徴照合部、4は照合手段3から物体の有無の判断結果を入力してそれをディスプレイなどに表示する出力部、5は検出対象物体のモデル画像から算出されたパワースペクトルを物体名と共に予め格納している学習情報データベース、6は検出対象物体のモデル画像を生成するモデル画像生成手段、61は検出対象物体の濃淡画像を物体名と共に格納している画像データベース、7はモデル画像生成手段6から濃淡画像を入力して対象物体ごとに画像特徴を抽出するモデル生成手段、71は学習データベース61から入力した濃淡画像のパワースペクトルを求めて物体名と共に学習情報データベース5に格納するモデル周波数抽出部である。
【0029】
また、図2は、コンピュータにより画像認識装置を実現した場合のブロック構成図であり、201はコンピュータ、202はCPU、203はメモリ、204はキーボード及びディスプレイ、205は画像認識プログラムを読み込むためのFD、PD、MO、DVDなどの蓄積媒体ユニット、206〜208はI/Fユニット、209はCPUバス、210は画像を取り込むためのカメラ、211は予め蓄積されている画像を取り込むための画像データベース、212はモデル画像のスペクトルを物体名と共に格納している学習情報データベース、213は検出された物体の名前をI/Fユニットを介して出力する出力端子で構成されている。
【0030】
以上のように構成された画像認識装置について、以下その動作を図3と図4のフローチャートを用いて説明する。図3は、モデル生成手段7の動作を示すフローチャート、図4は、対象物体の有無を判断したい画像データを入力してから結果を出力するまでの画像認識処理の動作を示すフローチャート、図5は、画像データベース61に格納されているモデル画像の例、図6は、学習情報データベース5に格納されている図5のモデル画像のパワースペクトルを記述した例、図7は、画像入力部11で入力される入力画像の例、図8は、図7の入力画像のパワースペクトルを記述した例である。
【0031】
物体の画像認識処理の前に予め対象物体の画像特徴として、画像のパワースペクトルを求めるモデルを生成しておくもので、モデル生成手段7の動作を図3のフローチャートを用いて説明する。
【0032】
画像データベース61には、図5に示すような物体ごとの濃淡画像ファイルがモデル画像501として物体名502と共に格納されている。図5に示すようなニッパを検出対象とするとき、モデル生成手段7は、画像データベース61から「物体名:ニッパ」のモデル画像のデータf(x,y)を入力する(ステップ301)。入力されたモデル画像のデータf(x,y)は、モデル周波数抽出部71で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換f(x,y)→F(u,v)を行い、(数2)の式で各周波数成分(u,v)のパワースペクトルを求める(ステップ302)。
【0033】
【数1】
Figure 0003659221
【0034】
【数2】
Figure 0003659221
【0035】
図6のような全ての周波数成分(u,v)のパワースペクトルを物体名と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ303)。
【0036】
次に、画像認識処理の動作について、図4のフローチャートを用いて説明する。
【0037】
まず、検出対象となる図7のような画像データg(x,y)を入力手段1の画像入力部11(カメラ210または画像データベース211)から入力する(ステップ401)。
【0038】
特徴抽出手段2は、画像入力部11から画像データg(x,y)を入力し、周波数抽出部21で(数1)に示す式のf(x,y)にg(x,y)を代入して2次元離散フーリエ変換g(x, y)→G(u, v)を行い、(数2)に示す式のF(u,v)にG(u,v)を代入して各周波数成分(u,v)のパワースペクトルを求める(ステップ402)。
【0039】
照合手段3の画像特徴照合部31は、周波数抽出部21から図8に示すような入力画像のパワースペクトルG(u,v)を入力し、学習情報データベースから図6のようなモデル画像のパワースペクトルF(u,v)を入力して、(数3)に代入し、各周波数成分における入力とモデルのパワースペクトルの平方根の差の二乗の総和を、距離distとして求める(ステップ403)。
【0040】
【数3】
Figure 0003659221
【0041】
距離distが一定閾値Tより小さければ(ステップ404)、入力画像にニッパがあると判断する(ステップ405)。距離が閾値T以上であれば、入力画像にはニッパは存在しないと判断する(ステップ406)。
【0042】
出力部4は、画像特徴照合部31で判断した物体の有無を出力する(ステップ407)。この出力は、I/Fユニット208を介して出力端子213から出力される。
【0043】
以上のように、本実施の形態では、モデル周波数抽出部71が予めモデル画像のパワースペクトルを算出しておき、周波数抽出部21が入力画像のパワースペクトルを算出し、画像特徴照合部31が入力画像のパワースペクトルとモデル画像のパワースペクトルの類似度を照合することにより、画像内での物体の位置によらず、物体の有無を判断でき、その効果は大きい。
【0044】
なお、以上の説明では、画像を濃淡画像とし、画像特徴をパワースペクトルとした例で説明したが、カラー画像や2値画像でも同様に実施可能である。
【0045】
また、パワースペクトルだけでなく各周波数成分の位相角などを画像特徴として用いても同様に実施可能である。
【0046】
(実施の形態2)
図9は、本発明の実施の形態2における画像認識装置のブロック構成図を示す。図9において、1は処理対象となる画像データを生成する入力手段、11は物体の濃淡画像を入力する画像入力部、12は画像入力部11の画像から一定サイズの局所画像を順次切り出す画像切り出し部、2は入力手段1から画像を入力して画像特徴を抽出する特徴抽出手段、21は画像切り出し部12から複数の局所画像を入力しそれぞれに対してパワースペクトルを算出する周波数抽出部、3は特徴抽出手段2から画像特徴を入力してモデルの画像特徴と照合し入力画像中の物体の有無と物体の位置を推定する照合手段、31は周波数抽出部21から入力したパワースペクトルを予め算出されているモデルの各局所画像のパワースペクトルと照合し類似したパワースペクトルを持つ入力とモデルの局所画像のそれぞれの画像内での座標を対にして出力する画像特徴照合部、32は画像特徴照合部31から入力した座標の対から入力画像中の物体の位置を推定して出力する位置推定部、33は位置推定部32が推定した入力画像内での物体の位置を集計して同じ位置が多数あればそこに物体があると判断し物体の位置とともに出力する集計部、4は照合手段3から物体の有無と物体の位置を入力してそれをディスプレイなどに表示する出力部である。
【0047】
また、5は検出対象物体のモデル画像における各局所画像のパワースペクトルを局所画像のモデル画像内での位置を表す座標と物体名と共に予め格納している学習情報データベース、6は検出対象物体のモデル画像から局所画像を生成するモデル画像生成手段、61は検出対象物体の濃淡画像を物体名と共に格納している画像データベース、62は画像データベースからモデル画像を入力して入力の局所画像と同じサイズの局所画像を切り出しその局所画像のモデル画像内での位置の情報と画像データを物体名と共に出力するモデル画像切り出し部、7はモデル画像生成手段6から画像データを入力して画像特徴を抽出し物体名と位置の情報と共に出力するモデル生成手段、71はモデル画像切り出し部62から入力した画像データのパワースペクトルを求めて物体名と位置の情報と共に学習情報データベース5に格納するモデル周波数抽出部である。
【0048】
また、実施の形態1と同様に、図2に示すようにコンピュータにより画像認識装置を実現することも可能である。
【0049】
以上のように構成された画像認識装置について、以下その動作を図10と図11のフローチャートを用いて説明する。図10は、モデル生成手段7の動作を示すフローチャート、図11は、画像を入力してから結果を出力するまでの動作を示すフローチャート、図5は、画像データベース61に格納されているモデル画像の例、図7は、画像入力部11で入力される入力画像の例、図12は、画像データベース61から入力した画像に対してモデル画像切り出し部62が切り出す領域の例、図13は、学習情報データベースに格納されるモデルの局所画像のパワースペクトルと物体名と局所画像のモデル画像内での位置の例、図14は、照合手段3で検出した物体の位置を矩形で表示して出力部4のディスプレイに出力している例である。
【0050】
物体の画像認識処理の前に予め対象物体の画像特徴として、画像のパワースペクトルを求めるモデルを生成しておくもので、モデル生成手段7の動作を図10のフローチャートを用いて説明する。
【0051】
画像データベース61には、図5に示すような物体ごとの濃淡画像ファイルがモデル画像501として物体名502と共に格納されている。図5に示すようなニッパを検出対象とするとき、モデル画像生成手段6のモデル画像切り出し部62は、画像データベース61から「物体名:ニッパ」のモデル画像1200を入力し(ステップ1001)、図12に示すような一定サイズの矩形画像1201〜1204を物体中の特徴的な領域から順次切り出す(ステップ1002)。
【0052】
モデル生成手段7は、モデル画像切り出し部62から入力した各矩形画像1201〜1204に対して、モデル周波数抽出部71で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)の式により各周波数成分のパワースペクトルを求め(ステップ1003)、図13に示すようにパワースペクトルを物体名とその局所画像のモデル画像内での座標と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ1004)。
【0053】
ここで、局所画像のモデル画像内での座標は、モデル画像の左上を原点とし、局所画像の左上角点の座標をモデル画像内の座標系で表した値である。
【0054】
ステップ1002で切り出したモデル画像内の全ての局所画像について、ステップ1003からステップ1004までの処理を行い、パワースペクトルを物体名とその局所画像のモデル画像内での座標と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ1005)。
【0055】
次に、画像認識処理の動作について、図11のフローチャートを用いて説明する。
【0056】
まず、検出対象となる図7のような画像データを入力手段1の画像入力部11(カメラ210または画像データベース211)から入力する(ステップ1101)。画像切り出し部12は、図12に示すモデルの局所画像と同じサイズの矩形の局所画像を図7の入力画像から一定間隔で切り出して、局所画像の座標と共に出力する(ステップ1102)。
【0057】
ここで、局所画像の座標は、入力画像の左上を原点とし、局所画像の左上角点の座標を入力画像内の座標系で表した値である。
【0058】
特徴抽出手段2は、画像切り出し部12から画像データを入力し、周波数抽出部21で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)に示す式により各周波数成分のパワースペクトルを求める(ステップ1103)。
【0059】
照合手段3は、周波数抽出部21からパワースペクトルを入力すると、まず、画像特徴照合部31で学習情報データベースからモデルの局所画像のパワースペクトルを入力して、(数3)の式に示すように、各周波数成分における入力とモデルのパワースペクトルの平方根の差の二乗の総和を、距離distとして求める。距離distが一定閾値Tより小さいものを入力の局所画像に類似したモデルの局所画像として抽出し、入力の局所画像の座標と類似したモデルの局所画像の座標を対にして出力する(ステップ1104)。
【0060】
位置推定部32は、画像特徴照合部31から入力とモデルの局所画像の座標の対を入力すると、入力画像中とモデル画像中とで物体は並行移動の関係にあると仮定して、座標の対から入力画像中の物体の位置を推定して出力する(ステップ1105)。
【0061】
入力の全ての局所画像について、ステップ1103からステップ1105までの処理を行い(ステップ1106)、位置推定部32から出力される位置が同じであるものの数を集計部33で集計する。
【0062】
集計した値で一定閾値より大きいものがあれば(ステップ1107)、その位置にニッパがあると判断する(ステップ1108)。集計した値で一定閾値より大きいものがなければ(ステップ1107)、入力画像にはニッパは存在しないと判断する(ステップ1109)。
【0063】
出力部4は、集計部33で物体有と判断した場合には、その位置を図14のように矩形領域1401で表示して出力する(ステップ1110)。この出力は、I/Fユニット208を介して出力端子213から出力される。
【0064】
以上のように、本実施の形態では、モデル画像切り出し部が予めモデル画像から一定サイズの局所画像を切り出し、モデル周波数抽出部71が予めモデルの局所画像のパワースペクトルを算出しておき、画像切り出し部12が入力画像からモデルの局所画像と同じサイズの局所画像を切り出し、周波数抽出部21が入力の局所画像のパワースペクトルを算出し、画像特徴照合部31がモデルの局所画像のパワースペクトルの中から入力の各局所画像のパワースペクトルと類似したものをそれぞれ抽出し、位置推定部32が各々の類似した入力局所画像とモデル局所画像についてその入力画像内での座標とモデル画像内での座標から入力画像における物体の位置をそれぞれ推定し、集計部33が推定された位置が一致するものの数を集計することにより、画像データを直接用いて照合するよりも少ない量のデータで、一部隠蔽されている場合にも物体の有無を判断でき、物体有の場合にはその位置を推定でき、その効果は大きい。
【0065】
なお、以上の説明では、画像を濃淡画像とし、画像特徴をパワースペクトルとした例で説明したが、カラー画像や2値画像でも同様に実施可能であるし、パワースペクトルだけでなく各周波数成分の位相角などを画像特徴として用いても同様に実施可能である。
【0066】
(実施の形態3)
図15は、本発明の実施の形態3における画像認識装置のブロック構成図を示す。図15において、1は処理対象となる画像データを生成する入力手段、11は物体の濃淡画像を入力する画像入力部、12は画像入力部11の画像から一定サイズの局所画像を順次切り出す画像切り出し部、2は入力手段1から画像を入力して画像特徴を抽出する特徴抽出手段、20は画像切り出し部12から入力した各局所画像に対して基準点を中心として極座標変換を行う極座標変換部、21は極座標変換部20から入力した各画像に対してパワースペクトルを算出する周波数抽出部、3は特徴抽出手段2から各局所画像の画像特徴を入力してモデルの画像特徴と照合し入力画像中の物体の有無と物体の位置と角度を推定する照合手段、31は周波数抽出部21から入力したパワースペクトルを予め算出されているモデルの各局所画像のパワースペクトルと照合し類似したパワースペクトルを持つモデルの局所画像を抽出して入力局所画像とモデルの局所画像の各画像内での座標を対にして出力する画像特徴照合部、32は画像特徴照合部31から入力した座標の対から入力画像中の物体の位置と角度を推定して出力する位置推定部、33は位置推定部32が推定した入力画像内での物体の位置と角度を集計して同じ位置と角度のものが多数あれば、そこに物体があると判断し位置と角度の値を出力する集計部、4は照合手段3から物体の有無と物体の位置と角度を入力してそれをディスプレイなどに表示する出力部である。
【0067】
また、5はモデル画像の局所画像を極座標変換した画像のパワースペクトルを局所画像のモデル画像内での位置を表す座標と物体名と共に予め格納している学習情報データベース、6は検出対象物体のモデル画像から局所画像を生成するモデル画像生成手段、61は検出対象物体の濃淡画像を物体名と共に格納している画像データベース、62は画像データベースからモデル画像を入力して入力の局所画像と同じサイズの局所画像を切り出しその局所画像のモデル画像内での位置の情報と局所画像データを物体名と共に出力するモデル画像切り出し部、7はモデル画像生成手段6から画像データを入力して画像特徴を抽出し物体名と位置の情報と共に出力するモデル生成手段、70はモデル画像切り出し部62から入力した局所画像の基準点を中心として極座標変換するモデル極座標変換部、71はモデル極座標変換部70から入力した各画像に対してパワースペクトルを求めて物体名と位置の情報と共に学習情報データベース5に格納するモデル周波数抽出部である。
【0068】
また、実施の形態1と同様に、図2に示すようにコンピュータにより画像認識装置を実現することも可能である。
【0069】
以上のように構成された画像認識装置について、以下その動作を図16と図17のフローチャートを用いて説明する。図16は、モデル生成手段7の動作を示すフローチャート、図17は、画像を入力してから結果を出力するまでの動作を示すフローチャート、図5は、画像データベース61に格納されているモデル画像の例、図18は、画像データベース61から入力した画像に対してモデル画像切り出し部62が切り出す領域の例、図19は、画像入力部11で入力される入力画像の例、図13は、学習情報データベースに格納されるモデルの局所画像のパワースペクトルと物体名と局所画像のモデル画像内での位置の例、図20は、照合手段3で検出した物体の位置を矩形で表示して出力部4のディスプレイに出力している例である。
【0070】
物体の画像認識処理の前に予め対象物体の画像特徴として、画像のパワースペクトルを求めるモデルを生成しておくもので、モデル生成手段7の動作を図16のフローチャートを用いて説明する。
【0071】
画像データベース61には、図5に示すような物体ごとの濃淡画像ファイルがモデル画像として物体名と共に格納されている。図5に示すようなニッパを検出対象とするとき、モデル画像生成手段6のモデル画像切り出し部62は、画像データベース61から「物体名:ニッパ」のモデル画像を入力し(ステップ1601)、図18に示すような一定サイズの円形画像1801〜1803を物体中の特徴的な領域から順次切り出す(ステップ1602)。
【0072】
モデル生成手段7は、モデル画像切り出し部62から入力した各円形画像1801〜1803に対して、モデル極座標変換部70で円の中心を中心点とする極座標変換を行い、極座標変換後の画像に対してモデル周波数抽出部71で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)の式により各周波数成分のパワースペクトルを求め(ステップ1603)、図13に示すようにパワースペクトルを物体名とその局所画像のモデル画像内での座標と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ1604)。
【0073】
ここで、局所画像のモデル画像内での座標は、モデル画像の左上を原点とし、局所画像の円の中心の座標をモデル画像内の座標系で表した値である。
【0074】
ステップ1602で切り出したモデル画像内の全ての局所画像について、ステップ1603からステップ1604までの処理を行行い、パワースペクトルを物体名とその局所画像のモデル画像内での座標と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ1605)。
【0075】
次に、画像認識処理の動作について、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0076】
まず、検出対象となる図19のような画像データを入力手段1の画像入力部11(カメラ210または画像データベース211)から入力する(ステップ1701)。画像切り出し部12は、図18に示すモデルの局所画像と同じサイズの円形の局所画像を図19の入力画像から一定間隔で切り出して、局所画像の座標と共に出力する(ステップ1702)。
【0077】
ここで、局所画像の座標は、入力画像の左上を原点とし、局所画像の円の中心の座標を入力画像内の座標系で表した値である。
【0078】
特徴抽出手段2は、画像切り出し部12から画像データを入力し、極座標変換部20で円の中心を中心点とした極座標変換を行った後、周波数抽出部21で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)に示す式により各周波数成分のパワースペクトルを求める(ステップ1703)。
【0079】
照合手段3は、周波数抽出部21からパワースペクトルを入力すると、まず、画像特徴照合部31で学習情報データベース5からモデルの局所画像のパワースペクトルを入力して、(数3)の式に示すように、各周波数成分における入力とモデルのパワースペクトルの平方根の差の二乗の総和を、距離distとして求める。距離distが一定閾値Tより小さいものを入力の局所画像に類似したモデルの局所画像として抽出し、入力の局所画像の座標と類似したモデルの局所画像の座標を対にして出力する(ステップ1704)。
【0080】
位置推定部32は、画像特徴照合部31から入力とモデルの局所画像の座標の対を入力すると、座標の対から推定され得る入力画像中の物体の位置・角度の組を全て出力する(ステップ1705)。このとき、類似した入力とモデルの局所画像は、画像内の物体が画像面内で任意角度回転していても類似したものとして検出される。よって、物体の位置と角度の推定では、○度回転していると仮定した場合の位置を一定角度ごとに算出して、位置と角度の組を出力する。
【0081】
入力の全ての局所画像について、ステップ1703からステップ1705までの処理を行い(ステップ1706)、位置推定部32から出力される位置と角度の組が同じであるものの数を集計部33で集計する。
【0082】
集計した値で一定閾値より大きいものがあれば(ステップ1707)、その位置・角度にニッパがあると判断する(ステップ1708)。集計した値で一定閾値より大きいものがなければ(ステップ1707)、入力画像にはニッパは存在しないと判断する(ステップ1709)。
【0083】
出力部4は、集計部33で物体有と判断した場合には、図20のように矩形領域2001で表示して、その位置(5,72)2002と角度(12度)2003を出力する(ステップ1710)。この出力は、I/Fユニット208を介して出力端子213から出力される。
【0084】
以上のように、本実施の形態では、モデル画像切り出し部が予めモデル画像から一定サイズの局所画像を切り出し、モデル極座標変換部70が予めモデルの局所画像を極座標変換し、モデル周波数抽出部71が予め極座標変換後の局所画像のパワースペクトルを算出しておき、画像切り出し部12が入力画像からモデルの局所画像と同じサイズの局所画像を切り出し、極座標変換部20が入力の局所画像を極座標変換し、周波数抽出部21が極座標変換後の局所画像のパワースペクトルを算出し、画像特徴照合部31がモデルのパワースペクトルの中から入力の各局所画像のパワースペクトルと類似したものをそれぞれ抽出し、位置推定部32が各々の類似した入力局所画像とモデル局所画像についてその入力画像内での座標とモデル画像内での座標から入力画像における物体の位置と角度をそれぞれ推定し、集計部33が推定された位置と角度が一致するものの数を集計することにより、画像面内で物体が回転している場合にも1つのモデル画像で物体の有無を判断でき、物体有の場合にはその位置と角度を推定でき、その効果は大きい。
【0085】
なお、以上の説明では、画像を濃淡画像とし、画像特徴をパワースペクトルとした例で説明したが、カラー画像や2値画像でも同様に実施可能であるし、パワースペクトルだけでなく各周波数成分の位相角などを画像特徴として用いても同様に実施可能である。
【0086】
(実施の形態4)
図21は、本発明の実施の形態4における画像認識装置のブロック構成図を示す。図21において、1は処理対象となる画像データを生成する入力手段、11は物体の濃淡画像を入力する画像入力部、12は画像入力部11の画像から一定サイズの局所画像を順次切り出す画像切り出し部、2は入力手段1から画像を入力して画像特徴を抽出する特徴抽出手段、21は画像切り出し部12から複数の局所画像を入力しそれぞれに対してパワースペクトルを算出する周波数抽出部、22は周波数抽出部11から入力したパワースペクトルを予め算出してある特徴空間にベクトルとして投影する特徴空間投影部、3は特徴抽出手段2から画像特徴を入力してモデルの画像特徴と照合し入力画像中の物体の有無と物体の位置を推定する照合手段、31は特徴空間投影部22から入力したベクトルを予め算出されているモデルの各局所画像のベクトルと照合し類似したベクトルを持つ入力とモデルの局所画像のそれぞれの画像内での座標を対にして出力する画像特徴照合部、32は画像特徴照合部31から入力した座標の対から入力画像中の物体の位置を推定して出力する位置推定部、33は位置推定部32が推定した入力画像内での物体の位置を集計して同じ位置が多数あれば、そこに物体があると判断し物体の位置とともに出力する集計部、4は照合手段3から物体の有無と物体の位置を入力してそれをディスプレイなどに表示する出力部である。
【0087】
また、5は検出対象物体のモデル画像から抽出した局所画像のパワースペクトルから予め算出しておいた特徴空間のパラメタと各パワースペクトルを特徴空間に投影したときのベクトルと局所画像のモデル画像内での位置を表す座標と物体名とを予め格納している学習情報データベース、6は検出対象物体のモデル画像から局所画像を生成するモデル画像生成手段、61は検出対象物体の濃淡画像を物体名と共に格納している画像データベース、62は画像データベースからモデル画像を入力して入力の局所画像と同じサイズの局所画像を切り出しその局所画像のモデル画像内での位置の情報と画像データを物体名と共に出力するモデル画像切り出し部、7はモデル画像生成手段6から画像データを入力して画像特徴を抽出し物体名と位置の情報と共に出力するモデル生成手段、71はモデル画像切り出し部62から入力した画像データのパワースペクトルを求めて物体名と位置の情報と共に出力するモデル周波数抽出部、72はモデル周波数抽出部71で算出した各モデル局所画像のパワースペクトルをそれぞれベクトルデータにして全てのベクトルから固有空間を生成し各ベクトルを固有空間に射影し固有空間の基底ベクトルと射影したベクトルを物体名と位置の情報と共に学習情報データベース5に格納する特徴空間生成部である。
【0088】
また、実施の形態1と同様に、図2に示すようにコンピュータにより画像認識装置を実現することも可能である。
【0089】
以上のように構成された画像認識装置について、以下その動作を図22と図23のフローチャートを用いて説明する。図22は、モデル生成手段7の動作を示すフローチャート、図23は、画像を入力してから結果を出力するまでの動作を示すフローチャート、図5は、画像データベース61に格納されているモデル画像の例、図7は、画像入力部11で入力される入力画像の例、図12は、画像データベース61から入力した画像に対してモデル画像切り出し部62が切り出す領域の例、図14は、照合手段3で検出した物体の位置を矩形で表示して出力部4のディスプレイに出力している例である。
【0090】
物体の画像認識処理の前に予め対象物体の画像特徴として、画像のパワースペクトルを求め、全てのパワースペクトルを特徴空間に投影するモデルを生成しておくもので、モデル生成手段7の動作を図22のフローチャートを用いて説明する。
【0091】
画像データベース61には、図5に示すような物体ごとの濃淡画像ファイルがモデル画像として物体名と共に格納されている。図5に示すようなニッパを検出対象とするとき、モデル画像生成手段6のモデル画像切り出し部62は、画像データベース61から「物体名:ニッパ」のモデル画像を入力し(ステップ2201)、図12に示すような一定サイズの矩形画像を物体中の特徴的な領域から順次切り出す(ステップ2202)。
【0092】
モデル生成手段7は、モデル画像切り出し部62から入力した各矩形画像に対して、モデル周波数抽出部71で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)の式により各周波数成分のパワースペクトルを求める(ステップ2203−1)。
【0093】
モデル画像切り出し部62から入力した全ての局所画像について、スッテプ2203−1のパワースペクトル算出の処理を行った後(ステップ2203−2)、特徴空間生成部72は、各局所画像のパワースペクトルをベクトルデータとして、全てのパワースペクトルのベクトルから固有空間を生成し、全てのベクトルを固有空間に投影する(ステップ2203−3)。
【0094】
算出した固有空間の基底ベクトルと固有空間投影後の各局所画像のベクトルの座標とを物体名とその局所画像のモデル画像内での座標と共に学習情報データベース5に格納する(ステップ2204)。
【0095】
ここで、局所画像のモデル画像内での座標は、モデル画像の左上を原点とし、局所画像の左上角点の座標をモデル画像内の座標系で表した値である。
【0096】
次に、画像認識処理の動作について、図23のフローチャートを用いて説明する。
【0097】
まず、検出対象となる図7のような画像データを入力手段1の画像入力部11(カメラ210または画像データベース211)から入力する(ステップ2301)。画像切り出し部12は、図12に示すモデルの局所画像と同じサイズの矩形の局所画像を図7の入力画像から一定間隔で切り出して、局所画像の座標と共に出力する(ステップ2302)。
【0098】
ここで、局所画像の座標は、入力画像の左上を原点とし、局所画像の左上角点の座標を入力画像内の座標系で表した値である。
【0099】
特徴抽出手段2は、まず、画像切り出し部12から画像データを入力し、周波数抽出部21で(数1)に示す2次元離散フーリエ変換を行い、(数2)に示す式により各周波数成分のパワースペクトルを求める。
【0100】
次に、特徴空間投影部22で、学習情報データベース5から固有空間の基底ベクトルを入力し、周波数抽出部21が算出したパワースペクトルのベクトルを、(数4)により次元を落とした固有空間に投影する(ステップ2303)。
【0101】
【数4】
Figure 0003659221
【0102】
照合手段3は、特徴空間投影部22からベクトルを入力すると、まず、画像特徴照合部31で学習情報データベースからモデルの局所画像のベクトルを入力して、スッテプ2303で用いた低次元の固有空間において入力局所画像のベクトルとモデルの局所画像のベクトルとの距離を求める。距離が一定閾値Tより小さいものを入力の局所画像に類似したモデルの局所画像として抽出し、入力の局所画像の座標と類似したモデルの局所画像の座標を対にして出力する(ステップ2304)。
【0103】
位置推定部32は、画像特徴照合部31から入力とモデルの局所画像の座標の対を入力すると、入力画像中とモデル画像中とで物体は並行移動の関係にあると仮定して、座標の対から入力画像中の物体の位置を推定して出力する(ステップ2305)。
【0104】
入力の全ての局所画像について、ステップ2303からステップ2305までの処理を行い(ステップ2306)、位置推定部32から出力される位置が同じであるものの数を集計部33で集計する。
【0105】
集計した値で一定閾値Sより大きいものがあれば(ステップ2307)、その位置にニッパがあると判断する(ステップ2308)。集計した値で一定閾値Sより大きいものがなければ(ステップ2307)、入力画像にはニッパは存在しないと判断する(ステップ2309)。
【0106】
出力部4は、集計部33で物体有と判断した場合には、その位置を図14のように矩形領域1402で表示して出力する(ステップ2310)。この出力は、I/Fユニット208を介して出力端子213から出力される。
【0107】
以上のように、本実施の形態では、モデル画像切り出し部が予めモデル画像から一定サイズの局所画像を切り出し、モデル周波数抽出部71が予めモデルの局所画像のパワースペクトルを算出し、特徴空間生成部72がモデルの全てのパワースペクトルから固有空間を算出し、全てのパワーベクトルを固有空間に投影しておき、画像切り出し部12が入力画像からモデルの局所画像と同じサイズの局所画像を切り出し、周波数抽出部21が入力の局所画像のパワースペクトルを算出し、特徴空間投影部22が入力のパワースペクトルを特徴空間生成部72で生成した固有空間の次元を落とした空間に投影し、画像特徴照合部31がモデルの局所画像の中から入力の各局所画像と類似したものを低次元の固有空間上でそれぞれ抽出し、位置推定部32が各々の類似した入力局所画像とモデル局所画像についてその入力画像内での座標とモデル画像内での座標から入力画像における物体の位置をそれぞれ推定し、集計部33が推定された位置が一致するものの数を集計することにより、よりデータ量の少ない低次元の空間で照合を行い、一部隠蔽されている場合にも物体の有無を判断でき、物体有の場合にはその位置を推定できるので、その効果は大きい。
【0108】
なお、以上の説明では、画像を濃淡画像とし、画像特徴をパワースペクトルとした例で説明したが、カラー画像や2値画像でも同様に実施可能であるし、パワースペクトルだけでなく各周波数成分の位相角などを画像特徴として用いても同様に実施可能である。
【0109】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、画像中の物体の位置に依存しない特徴量である周波数情報を、モデル画像と入力画像とで照合することにより、少ないモデルデータで、物体を検出できる。
【0110】
また、物体が画像面内で並行移動や回転、あるいは一部隠蔽されていても、精度良く検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における画像認識装置のブロック構成図
【図2】本発明の実施の形態1におけるコンピュータによる画像認識装置のブロック構成図
【図3】本発明の実施の形態1におけるモデル生成手段の処理の流れを示すフローチャート
【図4】本発明の実施の形態1における画像入力部から出力部までの処理の流れを示すフローチャート
【図5】画像データベースが保管しているモデル画像の一例を示す図
【図6】本発明の実施の形態1における学習情報データベースが保管しているモデルのパワースペクトルの一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態における入力画像の一例を示す図
【図8】本発明の実施の形態1における入力画像のパワースペクトルの一例を示す図
【図9】本発明の実施の形態2における画像認識装置のブロック構成図
【図10】本発明の実施の形態2におけるモデル生成手段の処理の流れを示すフローチャート
【図11】本発明の実施の形態2における画像入力部から出力部までの処理の流れを示すフローチャート
【図12】本発明の実施の形態2、4におけるモデル画像切り出し部が切り出す矩形領域の一例を示す図
【図13】本発明の実施の形態2、4における学習情報データベースが保管しているモデルのパワースペクトルの一例を示す図
【図14】本発明の実施の形態2、4における出力部が出力する検出結果の一例を示す図
【図15】本発明の実施の形態3における画像認識装置のブロック構成図
【図16】本発明の実施の形態3におけるモデル生成手段の処理の流れを示すフローチャート
【図17】本発明の実施の形態3における画像入力部から出力部までの処理の流れを示すフローチャート
【図18】本発明の実施の形態3におけるモデル画像切り出し部が切り出す円領域の一例を示す図
【図19】本発明の実施の形態3における入力画像の一例を示す図
【図20】本発明の実施の形態3における出力部が出力する検出結果の一例を示す図
【図21】本発明の実施の形態4における画像認識装置のブロック構成図
【図22】本発明の実施の形態4におけるモデル生成手段の処理の流れを示すフローチャート
【図23】本発明の実施の形態4における画像入力部から出力部までの処理の流れを示すフローチャート
【図24】従来の画像認識装置の一例を示すブロック図
【図25】従来の画像認識装置の別の一例を示すブロック図
【符号の説明】
1 入力手段
2 特徴抽出手段
3 照合手段
4 出力部
5 学習情報データベース
6 モデル画像生成手段
7 モデル生成手段
11 画像入力部
12 画像切り出し部
20 極座標変換部
21 周波数抽出部
22 特徴空間投影部
31 画像特徴照合部
32 位置推定部
33 集計部
61 画像データベース
62 モデル画像切り出し部
70 モデル極座標変換部
71 モデル周波数抽出部
72 特徴空間生成部
201 コンピュータ
202 CPU
203 メモリ
204 キーボード/ディスプレイ
205 蓄積媒体ユニット
206〜208 I/Fユニット
209 CPUバス
210 カメラ
211 画像データベース
212 学習情報データベース
213 出力端子

Claims (7)

  1. 入力画像から特定の物体を検出する装置において、画像を入力し、入力した画像から一定サイズの局所領域を入力局所画像として順次切り出して、各局所領域の画像内での位置を入力局所画像位置情報として入力局所画像と共に出力する入力手段と、前記画像入力手段から入力局所画像について、各局所画像の基準点を中心として極座標変換し、極座標変換画像として入力局所画像位置情報と共に出力する極座標変換部と、極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出し、入力周波数情報と入力局所画像位置情報とを出力する周波数抽出部とを備えた特徴抽出手段と、モデル画像から抽出した各局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の周波数情報であるモデル周波数情報とモデル画像内での位置情報であるモデル局所画像位置情報を予め保持している学習情報データベースと、前記特徴抽出手段からの各入力周波数情報をそれぞれモデル周波数情報と照合して、類似したモデル周波数情報を持つモデルの局所画像のモデル画像内での位置の情報を類似局所画像位置情報として前記入力局所画像位置情報と共に出力する画像特徴照合部と、前記各入力局所画像位置情報と類似局所画像位置情報の対からそれぞれ入力画像における対象物体の位置と対象物体の画像平面内での回転角度を推定し、推定した推定位置情報と、推定角度情報とを出力する位置推定部と、前記各推定位置情報と推定角度情報を集計して物体の有無を判断し、物体の位置と角度を出力する集計部とを備えた照合手段と、前記照合手段の結果を出力する出力部とを具備することを特徴とする画像認識装置。
  2. 学習情報データベースのモデル周波数情報とモデル局所画像位置情報は、画像データベースに格納されているモデル画像から前記入力局所画像と同じサイズの局所画像をモデル局所画像として順次切り出して、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することを特徴とする請求項記載の画像認識装置。
  3. 画像から特定の物体を検出する方法において、入力した画像から一定サイズの局所領域を順次抽出し、入力局所領域ごとに、基準点を中心とした極座標変換画像における空間周波数成分の周波数情報を入力周波数情報として算出し、各入力周波数情報に対して検出対象物体のモデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報の中から類似する周波数情報を抽出し、類似した周波数情報を持つ入力局所画像とモデル局所画像の組ごとに入力局所画像の入力画像内での位置とモデル局所画像のモデル画像内での位置から入力画像中の対象物体の位置と角度を推定し、前記推定位置と推定角度の両方が一致するものにより対象が存在すると判断することを特徴とする画像認識方法。
  4. 空間周波数成分の周波数情報は、空間周波数成分の強度または位相のであることを特徴とする請求項記載の画像認識方法。
  5. 対象が存在するか判断は、前記推定位置と推定角度の両方が一致するもの数により判断することを特徴とする請求項記載の画像認識方法。
  6. モデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報は、画像データベースに格納されているモデル画像から前記入力局所画像と同じサイズの局所画像をモデル局所画像として順次切り出して、モデル局所画像の基準点を中心として極座標変換したモデル極座標変換画像の各空間周波数成分の周波数情報を算出することを特徴とする請求項記載の画像認識方法。
  7. コンピュータにより画像認識を行うプログラムであって、入力した画像から一定サイズの局所領域を順次抽出し、入力局所領域ごとに、基準点を中心とした極座標変換画像における空間周波数成分の周波数情報を入力周波数情報として算出し、各入力周波数情報に対して検出対象物体のモデル画像の局所画像から予め算出しておいた極座標変換画像の周波数情報の中から類似する周波数情報を抽出し、類似した周波数情報を持つ入力局所画像とモデル局所画像の組ごとに入力局所画像の入力画像内での位置とモデル局所画像のモデル画像内での位置から入力画像中の対象物体の位置と角度を推定し、前記推定位置と推定角度の両方が一致するものにより対象が存在すると判断する画像認識プログラムを記録した記録媒体。
JP2001376805A 2001-12-11 2001-12-11 画像認識装置及びその方法 Expired - Fee Related JP3659221B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001376805A JP3659221B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 画像認識装置及びその方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001376805A JP3659221B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 画像認識装置及びその方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003178305A JP2003178305A (ja) 2003-06-27
JP3659221B2 true JP3659221B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=19184926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001376805A Expired - Fee Related JP3659221B2 (ja) 2001-12-11 2001-12-11 画像認識装置及びその方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3659221B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7379567B2 (en) * 2003-07-17 2008-05-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Iris code generation method, individual authentication method, iris code entry device, individual authentication device, and individual certification program
JP3977373B2 (ja) * 2004-12-08 2007-09-19 ザイオソフト株式会社 通信端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003178305A (ja) 2003-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Cootes et al. Robust and accurate shape model fitting using random forest regression voting
JP2815045B2 (ja) 画像特徴抽出装置,画像特徴解析装置,および画像照合システム
US8254645B2 (en) Image processing apparatus and method, and program
US6430307B1 (en) Feature extraction system and face image recognition system
US7873189B2 (en) Face recognition by dividing an image and evaluating a similarity vector with a support vector machine
Bhattacharya et al. Offline signature verification using pixel matching technique
JP3218004B2 (ja) 試験署名検証方法
Walker et al. Locating Salient Object Features.
JP4947769B2 (ja) 顔照合装置および方法並びにプログラム
US7158677B2 (en) Matching of discrete curves under affine transforms
US8103090B2 (en) Behavior and pattern analysis using multiple category learning
US20140355832A1 (en) Method and Device for Following an Object in a Sequence of at Least Two Images
US20100246906A1 (en) Face recognition
JP4003465B2 (ja) 特定パターン認識方法、特定パターン認識プログラム、特定パターン認識プログラム記録媒体および特定パターン認識装置
JP3659221B2 (ja) 画像認識装置及びその方法
Holden et al. Automatic facial point detection
JP2002032766A (ja) 画像認識装置及びその方法
JP2004272801A (ja) データ分析装置およびデータ認識装置
US7646918B2 (en) Systems and methods for recognizing objects in an image
Su et al. Automatic seal imprint verification systems using edge difference
Hammouche et al. Toward a real time view-invariant 3d action recognition
CN112163589A (zh) 一种图像处理方法、装置、设备及存储介质
Lindenbaum On the amount of data required for reliable recognition
Hamouz et al. Hypotheses-driven affine invariant localization of faces in verification systems
Méndez et al. Facial landmarks detection using extended profile lbp-based active shape models

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041130

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050125

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050222

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050307

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees