JP3658200B2 - 画像形成装置及びシート搬送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、記録紙やフィルムなどのカットシート状記録媒体を利用する記録装置、例えばプリンタ、ファクシミリ、複写機などの画像形成装置に関し、特にカットシート状記録媒体の搬送に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録紙やフィルムなどのカットシート状記録媒体(以下単にシートという)を搬送させながら画像形成を行う従来の装置の例を、図を用いて説明する。図10及び図11は従来例に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【0003】
まず、図10を用いて説明する。図10に示す画像形成装置100 は、排出口119 と同一方向に前方給送口104 が設けられており、シート搬送経路がU字状となる「フロント給送方式」である。画像形成装置100 は主としてシートSを保持しながらその上に画像形成を行う画像形成部101 、画像形成部101 にシートSを供給、搬送するための給送部102 、画像を形成されたシートSを機外に排出するための排出部103 とから構成されている。
【0004】
画像を記録する際には、まずシートSの給送動作から開始される。まず作業者が前方給送口104 からシートSを挿入するとシートSは給送ガイド対105 、106 によって給送ローラに達し、給送ローラ107 が回転を開始する。これによりシートSは給送ローラ107 及び従動コロ108 によって挟持搬送され、搬送ガイド対109 、110 によって案内されて画像形成部101 に到達する。ここでシートSは搬送ローラ111 の表面に巻かれつつ該搬送ローラ111 に加圧している従動加圧ローラ112 によって更に搬送されて、シートS先端が排出ローラ115 を過ぎてから一定時間経過後にシート搬送動作が停止する。
【0005】
次に画像記録動作が開始され、そしてプラテン113 上に保持されたシートSに記録ヘッド114 によって画像を形成される。画像形成動作が終了するとシートSは排出ローラ115 と拍車116 によって排出ガイド対117 、118 に案内されながら排出口119 から排出される。
【0006】
また異なる構成について図11を用いて説明する。図11に示す画像形成装置120 は画像形成部101 、給送部121 、排出部103 が一列に配置されており、排出口と対向方向に後方給送口122 が設けられた、シート搬送経路が略直線状となる「ストレート給送方式」である。
【0007】
画像形成を行う際には、作業者が装置背面の後方給送口122 からシートSを挿入すると、シートSは給送ガイド対123 、124 に案内されて給送ローラ125 に達し、給送ローラ125 と従動コロ126 により挟持されて画像形成部101 へと搬送される。そしてシートSは搬送ガイド対128 、129 によって搬送ローラ111 へと送られ、上記画像形成装置100 と同様に画像を形成されて排出される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし図10に示したフロント給送方式の画像形成装置100 、図11に示したストレート給送方式の画像形成装置120 のいずれにおいても、シートSは作業者が手差しの前方給送口104 、後方給送口122 に挿入した状態のまま搬送されるため、斜行する可能性が高い。仮に斜行が発生した場合には各給送ローラ107 に加圧している従動コロ108 、従動コロ126 、あるいは従動加圧ローラ112 の加圧力を解除し、シートSをフリーにした状態で作業者が斜行を修正する必要がある。この際にシートSが幅の広い記録紙であった場合、この斜行修正作業は非常に困難であり、修正後にシートSの浮き、しわなどを生ずるおそれがあった。
【0009】
またフロント給送方式においては前方給送口104 と排出口119 とが同一方向であるため操作性は良好であるが、シート搬送経路がU字状であるために、その曲率(搬送ローラの径)によってシートの剛性が制限され、例えば厚紙やプレートなど剛性の高い記録媒体は搬送不能となってしまう。ここで剛性の高いシートを搬送可能とすべく曲率を大きくすると、搬送ローラ111 の径が大きくなるため装置が大型化し、コストアップにつながってしまう。
【0010】
搬送可能なシートの許容を広くするためには搬送経路が直線となるストレート給送方式が有効であるが、記録動作を行うにはまず作業者が装置背面側より記録シートを挿入した後、装置前面側より排出されるシートを受け取るといったように操作性が低下してしまう。特に装置が大型化するとこの傾向は顕著となり、作業は困難を要することとなる。
【0011】
そこで本発明は、搬送可能なシートの許容を広くし、且つ操作性をも良好とした画像形成装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る画像形成装置は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、シートを搬送する搬送手段と、前記搬送手段にシートを案内する湾曲した部分を有する第一の搬送路と、前記搬送手段にシートを案内する略直線状の第二の搬送路と、前記第一の搬送路にシートを手差し給送するための第一の手差し給送手段と、前記第二の搬送路にシートを手差し給送するための第二の手差し給送手段と、前記第一の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストローラと、前記第二の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストシャッターと、を有することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
[第一実施形態]
本発明に係る画像形成装置の実施形態を図を用いて説明する。図1は本実施形態に係る画像形成装置の構成を示す斜視図、図2は画像形成装置の側断面図、図3は第一搬送路の斜視図、図4は画像形成装置前面の外観斜視図、図5は画像形成装置背面の外観斜視図、図6は第一搬送路の動作シーケンスの説明図、図7は第二搬送路の動作シーケンスの説明図である。本実施形態において画像形成装置にはインクジェット記録方式を採用したものを用いて説明するが、本発明はこれに限定するものではなく、電子写真方式など他の画像形成方式でも応用することができる。
【0014】
(全体構成)
まず図4及び図5に基づいて本実施形態に係る画像形成装置1の全体構成について概略を説明する。画像形成装置1は、装置本体2を一対の脚部3によって支持しており、装置本体2の上面には開閉可能なアッパーカバー2aを有し、また一端に操作パネル2bを有している。
【0015】
装置本体2前面下方に第一搬送路4の前面給送口26、前面上方に排出手段6の排出口25が設けられている。また図5に示すように装置本体2背面には第二搬送路5の背面給送口40が設けられており、記録媒体であるシートSは前面給送口26又は背面給送口40より供給し、排出口25から機外に排出されるよう構成されている。
【0016】
図1はアッパーカバー2a等の外装をはずした状態の画像形成装置の機構部の斜視図であって、図2は主用断面図である。本実施形態の画像形成装置は図1に示すように、大別してシートSを保持しながら画像形成を行う画像形成部7、該画像形成部7にカットシート状の記録媒体であるシートSを供給、搬送するための第一搬送路4及び第二搬送路5、画像を記録したシートSを排出するための排出手段6、及び記録ヘッド15の吐出安定性を得るための回復部8とから構成されている。
【0017】
(画像形成部)
画像形成部7には、シートSを搬送方向A(副走査方向)に搬送するための搬送ローラ9と、該搬送ローラ9に従動する加圧ローラ10、及びこの搬送ローラ9を回転駆動するための搬送モータ14とを有している。ここで加圧ローラ10は両端を一対の従動アーム11a、11bに回転自在に保持されると共に、該加圧ローラ10に当接する加圧コロ12と、これを保持する加圧アーム12aによって所定の加圧力が与えられている。この加圧コロ12及び加圧アーム12aは複数設けられており、加圧アーム12aは従動ステイ13に回動可能に取り付けられると共に図示しない付勢手段により所定のテンションを与えられている。
【0018】
搬送ローラ9の回転駆動は、搬送モータ14の駆動を駆動伝達部33の駆動ギア14a、搬送ローラギア9aを介して伝達される。ここで駆動ギア14aはウォームギアであり、搬送ローラギア9aはウォームホイール又はハスバギアである。また搬送モータ14の回転方向は、搬送方向、即ち図中(+)方向に回転することを正転とし、(−)方向に回転することを逆転とする。
【0019】
記録ヘッド15はキャリッジ16に取り付けられており、該キャリッジ16は一対のスライドレール17a、17bによりシートSの幅方向B(主走査方向)に摺動可能に構成されている。そして図示しないタイミングベルトとキャリッジモータとにより往復移動し、エンコーダ18によって位置制御するよう構成されている。本実施形態においてはシートSにカラー印字を行うために、キャリッジ16にはブラック用記録ヘッド15a、シアン用記録ヘッド15b、マゼンタ用記録ヘッド15c、イエロー用記録ヘッド15dの四種類の記録ヘッド15が搭載されている。
【0020】
後述する第一搬送路4又は第二搬送路5よりシートSが供給、搬送されると、搬送ローラ9と加圧ローラ10とによってシートSを所定の記録開始位置まで搬送し、キャリッジ16が一走査する間に画像データに基づいてプラテン19上で画像を形成する。一走査が終了するとシートSは搬送ローラ9と加圧ローラ10とによって副走査方向Aに所定量搬送され、再びキャリッジが走査されて一行分の画像が形成される。上記動作を繰り返してシートSの画像形成が終了すると、シートSは後述の排出手段6により機外に排出される。
【0021】
(回復部)
回復部8は画像形成部7の記録範囲外に設けられており、記録ヘッド15の吐出口の目詰まりなどによって生ずる吐出不良を吸引回復するものである。この回復部8には非記録時に吐出口近傍の感想や吐出口へのゴミの混入を防ぐためのキャッピング手段8aと、記録時に吐出口付近に付着するインクミストや異物を払拭するためのワイピング手段8bとが設けられている。
【0022】
(排出手段)
排出手段6は排出ローラ20とこれに従動回転する複数個の拍車ユニット21、及び排出ガイド23とを有している。拍車ユニット21は拍車ステイ22に取り付けられて、所定の加圧力を与えられている。また排出ローラ20には搬送ローラ9の回転駆動が伝達されて行われている。
【0023】
排出ローラ20の下流には排出センサー24が設けられており、このセンサー信号によってシートSの先端停止位置制御やジャム検知を行う。上記画像形成部7において画像形成動作が終了すると、シートSは排出ローラ20と拍車ユニット21とによって挟持搬送され、排出ガイド23と拍車ステイ22の下面とに案内されながら排出口25より機外に排出される。
【0024】
(第一搬送路)
図3に示すように、第一搬送路4には前面給送口26の下流にシートSを搬送する第一の手差し給送手段である第一給送ローラ27と従動コロユニット28とが設けられている。従動コロユニット28には第一給送ローラ27に従動回転するコロ28aと、該コロ28aを第一給送ローラ27に所定の加圧力を与える板バネ29とが設けられている。
【0025】
第一給送ローラ27の下流には、シートSの先端そろえ及び搬送を行うレジストローラ30とこれに従動回転する従動ローラ31とが設けられている。従動ローラ31にはレジスト加圧コロ32aが当接しており、これを支持するレジスト加圧アーム32にレジスト加圧バネ32bが設けられている。これにより従動ローラ31は加圧力を与えられてレジストローラ30に付勢されている。
【0026】
レジストローラ30と従動ローラ31は、シートSに撓み(ループ)が生じやすいようにそのニップ位置が第一給送ローラ27のニップ位置に対して高さH分上方となる位置に配置されている。またレジストローラ30及び従動ローラ31はシートSの幅よりも長い通し状のローラであり、そのニップ部はシート幅全域に渡って搬送方向Aと直行する方向に直線的に連続している。
【0027】
第一給送ローラ27とレジストローラ30の回転駆動は搬送ローラ9から駆動伝達部33を介して伝達され、等しい給送速度VでシートSを搬送するよう構成されている。また第一給送ローラ27には第一給送クラッチ27a、レジストローラ30にはレジストクラッチ30aを取り付けており、各ローラは夫々独立した回転制御が可能となっている。レジストローラ30と従動ローラ31は一端においてそれぞれレジストギア30bと従動ギア31aが噛合しており、レジストローラ30の回転に伴って従動ローラ31が常に従動回転する。
【0028】
第一給送ローラ27の直前にはシートSの有無を検知するシートセンサ34、レジストローラ30の直前にレジストセンサ35が設けられており、この二つのセンサーによって各ローラの回転制御及びジャム検知を行っている。またレジストローラ30の下流にはシートSの斜行を検知する斜行センサ36が設けられており、シートの斜行が検知された場合には搬送動作の停止、作業者へのアナウンスなどが行われる。
【0029】
次に、第一搬送路4による給送動作について、図6に示すシーケンスに基づいて説明する。作業者がシートSを前面給送口26に挿入すると(P1)シートセンサ34がONとなり、搬送モータ14が正転方向(+)に回転駆動する。次に、所定のウエイト時間t0の後に第一給送クラッチ27aがONとなり(P2)、第一給送ローラ27により搬送が開始され、給送ガイド37、38に導かれてレジストローラ30と従動ローラ31とのニップに到達する。この際レジストローラ30はレジストセンサ35がONとなって(P3)から所定時間t1の間停止している。ここで所定時間t1とは
t1=[レジストセンサON位置からレジストローラのニップまでの距離+ループ量L]/[給送速度V]
である。この式に示されるように、ループ量L分の余剰搬送によってシートSは下方に撓み(ループ)が形成され、その先端がレジストローラ30のニップに沿って一直線状にそろうこととなる。
【0030】
所定時間t1が経過するとレジストクラッチ30aもONとなり(P4)、搬送が再開される。更に所定時間t2が経過してシートSの先端が画像形成部7の搬送ローラ9と加圧ローラ10のニップを通過すると(P5)、第一給送クラッチ27a、レジストクラッチ30a共にOFFとなり、各ローラは自由回転して搬送されるシートSに従動回転する。ここでt2とは
t2=[レジストローラのニップ位置から加圧ローラのニップ位置までの距離+α]/[給送速度V]
となる。
【0031】
搬送ローラ9による搬送は排出センサー24がONとなる(P6)と一旦停止する。ここから搬送モータ14は逆転を開始すると共に第一給送クラッチ27a、レジストクラッチ30aもONとなり、所定時間t3の間搬送ローラ9、第一給送ローラ27、レジストローラ30共に逆転する(P7)。ここで所定時間t3とはシートS先端が所定の画像記録位置に至るまでの時間であり、
t3=[排出センサーON位置から記録ヘッドまでの距離−α]/[給送速度V]
である。この後駆動ギア14aと搬送ローラギア9aとの噛み合い部のバックラッシュをとるために微小時間t4の間搬送モータ14を正転して停止する(P8)。以上の給送動作が終了すると、前記した如く画像形成が開始される。
【0032】
(第二搬送路)
第二搬送路5においては、第一搬送路4では搬送不能な剛性を有する厚紙、プレートなどの記録媒体を給送することを想定している。第二搬送路5においては背面給送口40の下流にシートSを搬送する第二の手差し給送手段である第二給送ローラ41と、複数個の従動コロユニット42とが配置されている。従動コロユニット42は従動コロユニット28と同様の構成を以ってコロ42aを第二給送ローラ41に付勢している。
【0033】
第二給送ローラ41の回転駆動は搬送ローラ9より駆動伝達部33を介して伝達され、等しい給送速度VでシートSを搬送するよう構成され、第二給送クラッチ41aによって回転制御を行うことができる。
【0034】
第二給送ローラ41の下流にはシートS搬送方向Aと直行方向を成す一直線状にレジストシャッター43が設けられている。このレジストシャッター43のシート当接部43aには摩擦係数の低い部材(例えばマイラー)が貼り付けられている。
【0035】
レジストシャッター43はシャッター軸44を中心に回動可能であり、この回動中心より上方をシャッターバネ45にて引っ張ると共に、下方をソレノイド46と連結している。ここでソレノイド46は電磁式ソレノイドを使用している。この構成によりレジストシャッター43は通常は上方に上がって待機状態(二点破線)となっており、ソレノイド46がONとなると搬送径路上に下りてこれを遮断する構成となっている。またソレノイド46の移動範囲は図示しないストッパーによって制限されている。
【0036】
第二給送ローラ41の直前にはシートの有無を検知するシートセンサ47、第二給送ローラ41とレジストシャッター43との間にシャッターセンサ48が設けられており、これらのセンサーによって第二給送ローラ41の回転制御、レジストシャッター43の駆動制御、及びジャム検知を行っている。またレジストシャッター43の下流に斜行センサ49を設けており、上記と同様の斜行検知制御を行っている。
【0037】
次に、第二搬送路5による給送動作について、図7に示すシーケンスに基づいて説明する。作業者がシートSを背面給送口40に挿入するとシートセンサ47がONとなり(P10)、搬送モータ14が駆動して搬送ローラが正転方向(+)に回転し、更にソレノイド46がONとなってレジストシャッター43が搬送径炉を遮断する状態(ON状態)となる。所定のウエイト時間t0が経過すると第二給送クラッチ41aがONとなり、第二給送ローラ41による搬送が開始される(P11)。レジストシャッター43はシャッターセンサ48がONとなってから(P12)所定時間t5の間ON状態を維持する。ここで所定時間t5とは
t5=[シャッターセンサONの位置からレジストシャッターまでの距離+押込み量L’]/[給送速度V]
である。この式に示されるように、シートSは押込み量L’分余剰搬送される。このときシートが剛性の高い材質であることから第二給送ローラ41のニップ部でスリップが発生し、シートS先端はレジストシャッター43にそって一直線状にそろうこととなる。
【0038】
次に、ソレノイド46がOFFとなり、レジストシャッター43が上方に回避状態(OFF状態)となって(P13)再び搬送が開始される。所定時間t6搬送してシートSが画像形成部7の加圧ローラ10を通過すると第二給送クラッチ41aはOFFとなって第二給送ローラ41はフリーとなり、シートSに従動回転するようになる(P14)。したがって所定時間t6とは
t6=[レジストシャッターから加圧ローラまでの距離+α]/[給送速度V]
とあらわすことができる。この後、第一搬送路4による給送と同様に排出センサー24がONとなる(P15)と一旦停止し、搬送モータ14が逆転を開始すると共に第二給送クラッチ41aもONとなって所定時間t3の間逆転する(P16)。この後バックラッシュをとるために微小時間t4の間搬送モータ14を正転し(P17)、画像形成が開始される。
【0039】
上記の如く構成したことにより、薄紙、フィルムなどの可撓性の高いシートの場合は第一搬送路4から給送することができ、装置前面において給送と排出を操作することができるために操作性がよい。またU字搬送できないような剛性を有する厚紙、プレートなどは第二搬送路5から給送することができ、許容範囲の広い記録媒体に対応可能であると同時に良好な操作性を実現することができる。
【0040】
また可撓性の高いシートを搬送する第一搬送路4にはレジストローラ30、剛性の高いシートを搬送する第二搬送路5にはレジストシャッター43を設けたことにより、記録媒体に関わらず適切に斜行を補正することができ、安定した画像形成と良好な操作性を実現することができる。
【0041】
[第二実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置の第二実施形態について説明する。図8は本実施形態に係る画像形成装置の第一搬送路を説明する図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
上記実施形態にかかる第一搬送路4においてシートSのループ空間はレジストローラ30の下方にとっていたが、図8に示すようにレジストローラ30のニップ位置を第一給送ローラ27のニップ位置に対して高さH’低い位置に設けても、上記第一実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0043】
[第三実施形態]
次に、本発明に係る画像形成装置の第三実施形態について説明する。図9は本実施形態に係る画像形成装置の第二搬送路を説明する図であって、上記第一実施形態と説明の重複する部分については同一の符号を付して説明を省略する。上記第一実施形態においては第二搬送路5のレジストシャッター43の回動駆動をソレノイドによって行っていたが、本実施形態においてはカム50を使用している。
【0044】
図に示すようにレジストシャッター43はシャッター軸44の上方にシャッターバネ45を取り付けると共に、回避方向側にカム50を設けている。このカム50の回転駆動力はアイドラギア51を介して第二給送ローラ41から伝達するよう構成しており、カム軸50aの一端に取り付けられたフラグ52とポジションセンサ53、及びカムクラッチ54によってポジション制御を行うよう構成されている。
【0045】
通常状態においてカム50は待機位置(二点破線)となっており、所定の信号を受けるとカムクラッチ54がONとなって回転し、レジストシャッター43を押し下げて搬送経路を遮断する。レジストシャッター43がON状態となるとポジションセンサ53がこれを検知し、その信号によりカムクラッチ54がOFFとなってカム50の回転動作が停止してレジストシャッター43のON状態を維持する。
【0046】
所定時間(斜行補正時間)経過後、カムクラッチ54が再びONとなり、所定角回転してレジストシャッター43を回避させOFF状態とした後に、ポジションセンサ53の信号によりカムクラッチ54がOFFとなってカム50は待機位置で停止する。
【0047】
このように構成することにより、上記第一実施形態と同様の斜行補正動作をすることができる。また特に上記第一実施形態においてはシートSの搬送力Fに対するレジストシャッター43の保持力はソレノイド46の保持力に依存するため、サイズの大きなシートS等を搬送するため搬送力Fも大きくする場合、ソレノイド46のサイズも大きくしなければならない。特に電磁式ソレノイドを用いた場合は更に消費電力も大きくなってしまう。
【0048】
これに対し本実施形態に示した如くカム50を用いればレジストシャッター43を機構的に押さえることができるため、少ない駆動力でも大きなシャッター保持力を発生させることができ、効率のよい廉価な構成を実現することができる。
【0049】
【発明の効果】
上記説明した如く、本発明に係る画像形成装置は薄紙、フィルムなどの可撓性の高いシートの場合は装置前面の第一搬送路から給送及び排出を行うことができ、良好な操作性を得ることができる。またU字搬送できないような剛性を有する厚紙、プレートなどは装置背面の第二搬送路から給送することができ、許容範囲の広い記録媒体に対応可能であると同時に良好な操作性を実現することができる。
【0050】
また可撓性の高いシートを搬送する第一搬送路にはレジストローラ、剛性の高いシートを搬送する第二搬送路にはレジストシャッターを設けたことにより、記録媒体のサイズの大小に関わらず適切に斜行を補正することができ、安定した画像形成と良好な操作性を実現することができる。
【0051】
また、レジストシャッターの駆動方式にカムを用いた場合、大きな搬送力を必要とする大型サイズのシートを搬送する場合にも廉価な構成で斜行補正することができ、記録媒体の種類、サイズによることなく許容範囲を広げることができ、更に装置の低コスト化を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一実施形態に係る画像形成装置の構成を示す斜視図である。
【図2】画像形成装置の側断面図である。
【図3】第一搬送路の斜視図である。
【図4】画像形成装置前面の外観斜視図である。
【図5】画像形成装置背面の外観斜視図である。
【図6】第一搬送路の動作シーケンスの説明図である。
【図7】第二搬送路の動作シーケンスの説明図である。
【図8】第二実施形態に係る画像形成装置の第一搬送路を説明する図である。
【図9】第三実施形態に係る画像形成装置の第二搬送路を説明する図である。
【図10】従来例に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【図11】従来例に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。
【符号の説明】
S …シート
1 …画像形成装置
2 …装置本体
2a …アッパーカバー
2b …操作パネル
3 …脚部
4 …第一搬送路
5 …第二搬送路
6 …排出手段
7 …画像形成部
8 …回復部
8a …キャッピング手段
8b …ワイピング手段
9 …搬送ローラ
9a …搬送ローラギア
10 …加圧ローラ
11a …従動アーム
12 …加圧コロ
12a …加圧アーム
13 …従動ステイ
14 …搬送モータ
14a …駆動ギア
15 …記録ヘッド
16 …キャリッジ
17a …スライドレール
18 …エンコーダ
19 …プラテン
20 …排出ローラ
21 …拍車ユニット
22 …拍車ステイ
23 …排出ガイド
24 …排出センサー
25 …排出口
26 …前面給送口
27 …第一給送ローラ
27a …第一給送クラッチ
28 …従動コロユニット
28a …コロ
29 …板バネ
30 …レジストローラ
30a …レジストクラッチ
30b …レジストギア
31 …従動ローラ
31a …従動ギア
32 …レジスト加圧アーム
32a …レジスト加圧コロ
32b …レジスト加圧バネ
33 …駆動伝達部
34 …シートセンサ
35 …レジストセンサ
36 …斜行センサ
37 …給送ガイド
38 …給送ガイド
40 …背面給送口
41 …第二給送ローラ
41a …第二給送クラッチ
42 …従動コロユニット
42a …コロ
43 …レジストシャッター
43a …シート当接部
44 …シャッター軸
45 …シャッターバネ
46 …ソレノイド
47 …シートセンサ
48 …シャッターセンサ
49 …斜行センサ
50 …カム
51 …アイドラギア
52 …フラグ
53 …ポジションセンサ
54 …カムクラッチ

Claims (7)

  1. 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
    シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段にシートを案内する湾曲した部分を有する第一の搬送路と、
    前記搬送手段にシートを案内する略直線状の第二の搬送路と、
    前記第一の搬送路にシートを手差し給送するための第一の手差し給送手段と、
    前記第二の搬送路にシートを手差し給送するための第二の手差し給送手段と、
    前記第一の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストローラと、
    前記第二の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストシャッターと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第一の手差し給送手段及びレジストローラへの駆動伝達にクラッチを設け、駆動力の伝達と自由回転とを制御しうるよう構成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記第二の手差し給送手段への駆動伝達にクラッチを設け、駆動力の伝達と自由回転とを制御しうるよう構成したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記第一給送ローラ、前記レジストローラ、及び前記第二給送ローラの回転駆動は、全て前記搬送ローラの駆動手段より駆動力を伝達することにより行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記レジストシャッターは、ソレノイドにより駆動するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成装置は、前記レジストシャッターを回避方向に付勢する付勢手段と、前記レジストシャッターの回避方向側に設けたカムと、前記カムに駆動伝達を行うクラッチとを有し、前記カムの回転駆動は前記クラッチを介して前記第二給送ローラより駆動力を伝達するよう構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項記載の画像形成装置。
  7. シートを搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段にシートを案内する湾曲した部分を有する第一の搬送路と、
    前記搬送手段にシートを案内する略直線状の第二の搬送路と、
    前記第一の搬送路にシートを手差し給送するための第一の手差し給送手段と、
    前記第二の搬送路にシートを手差し給送するための第二の手差し給送手段と、
    前記第一の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストローラと、
    前記第二の手差し給送手段によって送られたシートの先端に当接してシートの姿勢を修正するレジストシャッターと、
    を有することを特徴とするシート搬送装置。
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