JP3657081B2 - プリンタコントローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、レーザープリンタやデジタル複写機等に搭載されてプリンタシステムを制御するプリンタコントローラに関し、特にそのフレームメモリを削減する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラが知られている。
この種のプリンタコントローラでは、複数に分割された各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、ビットマップの主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、1ライン毎に全ての参照候補画素と注目画素とを比較して符号を生成するとともに、注目画素と一致した参照候補画素に該当するカウンタの値をインクリメントし、各々のカウンタの値を相互に比較し、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎にカウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えていたため、符号化処理を高速化することが難しく、プリント出力速度を向上する上で障害になっていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の解決すべき課題は、請求項1では、複数に分割された各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、注目画素と一致する頻度の低い参照候補画素と注目画素との比較処理は行わないようにして、符号化処理を高速化することにより、プリント出力速度を高速化できるプリンタコントローラを提供することにある。
また、請求項2では、複数に分割された各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、頻度の低い参照候補画素に該当するカウンタのインクリメント処理は行わないようにして、符号化処理を高速化することにより、プリント出力速度を高速化できるプリンタコントローラを提供することにある。
また、請求項3では、複数に分割された各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、所定数ライン分の処理の間、参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理では参照しないようにして、符号化処理を高速化することにより、プリント出力速度を高速化できるプリンタコントローラを提供することにある。
また、請求項4では、複数に分割された各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、所定数ライン分の処理の間、参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素に該当するカウンタを次の主走査方向1ライン分の処理からはインクリメントしないようにして、符号化処理を高速化することにより、プリント出力速度を高速化できるプリンタコントローラを提供することにある
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントして主走査分の画素の処理を終了して、各々の前記参照候補画素カウンタの値を相互に比較した結果、該カウンタの値の少ない参照候補画素は次の主走査方向1ライン分の処理を行う際に参照しないことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明では、ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントして主走査分の画素の処理を終了して、各々の前記参照候補画素カウンタの値を相互に比較した結果、該カウンタの値の少ない参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタを次の主走査方向1ライン分の処理を行う際にインクリメントしないことを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明では、ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントする所定数ライン分の処理の間、前記参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理を行う際に参照しないことを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明では、ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントする所定数ライン分の処理の間、前記参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素に該当するカウンタの次の主走査方向1ライン分の処理を行う際にインクリメントしないことを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るプリンタコントローラを搭載したプリンタ装置の実施の形態の例を示すブロック図である。
このプリンタ装置は、プリンタコントローラ1と、操作パネル2と、プリンタエンジン3とで主要部が構成される。プリンタコントローラ1は、CPU4、プログラムROM5、フォントROM6、RAM7、符号/復号器8、操作パネルインターフェース(I/F)9、エンジンインターフェース(I/F)10、ホストインターフェース(I/F)11、及びハードディスクインターフェース(I/F)15と、これらを相互に接続するバス12とからなる。操作パネルI/F9には操作パネル2が接続されている。エンジンI/F10にはプリンタエンジン3が接続されている。ホストI/F11にはホストコンピュータ13が接続されている。ハードディスク(I/F)15には、ハードディスク16が接続されている。
【0006】
CPU(処理手段)4は、プログラムROM5に格納されたプログラム、操作パネル2からパネルI/F209を介して指示されるモード設定や、ホストコンピュータ13からホストI/F11を介して送られてくるコマンド等に従って動作し、プリンタ装置1全体を制御する。ホストコンピュータ13からの文書データは、ホストI/F11を通してRAM7内の入力データインプットバッファ7aに蓄積されCPU4により逐次処理される。すなわち、CPU4は、ホストコンピュータ13からのコマンドを解釈し、入力データインプットバッファ7aに蓄積されたデータに応じてフォントROM6からフォントデータを逐次読み出し、画像データとしてページ単位でRAM7上のビットマップ7bに展開する。その際、画像データは、ホストコンピュータ13からのコマンドにより実行されるバンド分割処理により複数のバンドに分割され、各バンド毎にビットマップ7bに展開された後、エンジンI/F10を通してプリンタエンジン3に渡され印刷される。プリンタエンジン3は、記録紙に画像を出力する印刷手段、及び印字手段への給紙及び排紙を行う用紙搬送手段などからなり、その各部はエンジンI/F10を通してCPU4により制御される。エンジンI/F10は、プリンタエンジン3からの信号を受け取ってCPU4へ与えたり、CPU4によりRAM7から読み出されたビデオ信号をプリンタエンジン3へ送ったりしている。また、CPU4は、ICカード14から、フォントデータや、プログラムを取り込むことも可能である。
【0007】
RAM(記憶手段)7は、CPU4のワークメモリ、入力データインプットバッファ7a、ビットマップ7bなどの他にも、画像データに展開するための中間言語を記述するためのバッファや、符号化されたビデオデータをエンジンI/F10を介してエンジン3に出力するためのビデオバッファや、ダウンロードフォントの格納等に使用されるランダムアクセスメモリである。
符号/復号器8は、RAM7上のビットマップ7bに展開されたビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器20−1〜20−n(図3参照)と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器(図示省略)とを有する。
【0008】
図2は、上記符号/復号器8を構成する1個の符号器20の内部構成を示したブロック図である。図示するように、符号/復号器8内の各符号器20は、コンテキストモデル(CM)部21、確率推定機構22、及び符号生成部(BG)23からなる。
画像データが入力さると、CM部21では、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストが生成される。コンテキストモデルの一般的なテンプレ−トの一例を図4に示す。この例では、注目画素(*)42の周辺9ドットの画素を参照画素41とし、主走査方向にスライドさせていく。
生成されたコンテキストは、確率推定機構(PEM)22に渡される。PEM22には予測値に対して、符号が一致する確率が記憶されており、また、この確率値は常に更新されていく。ここで、学習効果が発生することになる。
符号生成部(BG)23では、予測値と一致したかどうかの結果と、そのコンテキストのステート(確率値)とから判断し、圧縮符号に変換する。予測値と一致した符号が多いほど圧縮符号が短くなり圧縮率が上がることになる。
また、テンプレ−トの参照画素数を増やせば、予測値に一致する確率が高くなるので圧縮率を上げることができる。しかし、確率値を記憶するメモリが増えてしまうという欠点もある。
復号器は、上記の符号化の逆の処理をして、符号化する前のデータと同じデータを出力する。いわゆる、可逆圧縮と呼ばれるものである。
【0009】
図3は、プリンタコントローラ1における画像データの流れを示した説明図である。
印刷しようとする1ページ分の画像データ31があるとすると、プリンタコントローラ1はその1ページ分の画像データ31を複数のバンド(Band1〜Bandn)に分割して処理を行う。1ページ分の画像データ31をビットマップ7bに展開するとなると、A4、600dpiの2値画像で約4MBのメモリが必要で、これがカラーになると、CMYK各4ビット持つだけで64MBという莫大なメモリが必要となる。これに対し、バンド単位で処理することにより、メモリ削減が可能になる。
このバンド単位で処理するために、プリンタコントローラ1は、画像データをバンド毎に展開できるような中間言語(Display List)32−1〜32−nに変換する。このDisplay List32−1〜32−nは、文字、グラフィック、イメージ等の情報や、幅、高さ、色情報などが格納されたフォーマットで、バンド単位で独立して展開できるよう工夫されている。このDisplay listは、プリンタコントローラ1で生成しなくてはならないものではなく、ホストコンピュータ13のプリンタドライバで生成して、プリンタコントローラ1に送信するようにしてもよい。
【0010】
その後、Display listのデータは、プリンタエンジン3に送信する順番にバンド毎にビットマップデータ34−1〜34−nに展開される。この際、展開されたバンドのビットマップデータを格納するメモリを削減するために、図2にも示した符号器20でバンド毎に圧縮し、エンジン出力の際にバンド単位で復号器で復号してプリンタエンジン3に出力する。この方式では、符号化と復号化の処理を平行して実行でき、また符号化(データ圧縮)によりしてメモリ領域が従来より多く確保できるので、次のバンドの展開を先に処理できるという利点があり、少ないメモリで高速な印刷が可能となる。
【0011】
上記のようなプリンタコントローラ1における、請求項1〜4に対応する実施の形態を図5に示す。図5は符号器20内のコンテキストモデル(CM)部21の説明図である。
CM部21では、ビットマップデータ34の注目画素42と主走査方向の同一ラインに複数の参照候補画素55が設定され、それぞれの参照候補画素55に対応する参照候補画素カウンタ(CNT0〜11)51と、参照候補画素55を選択するセレクタ54とが設けられる。
初期状態では、セレクタ54により選択される参照候補画素55を予め決めておく(この例では参照候補画素0が選択されるようにしている)。参照候補画素カウンタ51は、初期値はすべて0である。
この参照候補画素カウンタ51は、注目画素42と同一のデータの参照候補画素55に該当するすべての参照候補画素カウンタの値を1インクリメントする。例えば注目画素が1で、参照候補画素の2と5と7が1の場合、参照候補画素カウンタ55のCNT2とCNT5とCNT7を1インクリメントする。
【0012】
このようにして、主走査方向にスキャンを繰り返し、主走査分の画素が処理し終わった時に、参照候補画素カウンタ55の各カウンタCNT0〜11の値を比較器52で相互に比較し、値が最大になったカウンタCNT0〜11に該当する参照候補画素55を、次の処理でセレクタ54により選択される参照候補画素55にする。このとき、参照候補画素カウンタ55の値はすべてクリアする。
このようにすれば、PostScriptなどのプリンタのコマンドを解釈しビットマップデータに変換するインタプリタにおいて、網点画像イメージのような組織的ディザパターンの効果的な圧縮が可能になる。例えば画像データが1ドット「1」、3ドット「0」の繰り返しパターンがあったとすると、従来のテンプレ−トでは、注目画素の2ドット前しか参照できなかったのに比べ、参照候補画素1の値との相関が生まれるので、確率推定機構(PEM)22での予測値が当たる確率が大きくなる。
また、参照画素を増やせば、コンテキストのメモリが増大してしまうという欠点があるが、参照候補画素の1つを選択して使うことで、コンテキストのメモリを増やすことなく、同等の圧縮効果を得ることができる。
【0013】
以上のようなシステム構成において、請求項1に記載の発明の実施の形態では、主走査方向1ライン分の画素の処理終了後、各参照候補画素55に該当するカウンタCNT0〜11によるカウント値が少ないものを抽出し、その参照候補画素55に関しては次の主走査方向1ライン分の処理の際に注目画素42との比較を行わないようにする。図6の例では、参照候補画素55の7及び10が該当する。
このような機能を備えることで、1画素単位で、各参照候補画素55と注目画素42との比較処理数が減るので、符号化処理時間の短縮が図れる。また、圧縮率に影響の少ない画素を省くことで、圧縮率に大きく影響することもないという利点もある。
【0014】
請求項2に記載の発明の実施の形態では、上記のシステム構成において、主走査方向1ライン分の画素の処理終了後、各参照候補画素55に該当するカウンタCNT0〜11のうち、カウント値が少ないカウンタのカウント機能を停止させる。図6の例では、CNT5がこれに該当する。
このような機能を備えることで、参照候補画素カウンタ51の値を1インクリメントする処理時間を1画素分の単位で短縮できるとともに、主走査方向1ライン分の処理が終了する毎のカウント値の比較処理を1画素分の単位で不要にできるので、符号化処理時間を短縮することができる。また、この場合も圧縮率に影響の少ない画素を省くことで、圧縮率にも大きく影響しない。
【0015】
また、請求項3に記載の発明の実施の形態では、上記のシステム構成において、所定数ライン分の処理の間、全く参照候補画素55の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素55を次の主走査方向1ライン分の処理では参照しないようにする。これにより、請求項1の場合よりも更に大幅な符号化処理時間の短縮が図られる。
また、請求項4に記載の発明の実施の形態では、上記のシステム構成において、所定数ライン分の処理の間、全く参照候補画素55の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素55に該当するカウンタカウンタCNT0〜11の機能を、次の主走査方向1ライン分の処理からは停止させる。これにより、1画素当たりのインクリメント処理、主走査方向1ライン分の処理終了時におけるカウンタ値比較処理及びカウンタクリア処理に要する時間を省くことができるので、請求項2の場合よりも更に大幅な符号化処理時間の短縮が図られる。
なお、ここでは本発明をプリンタ装置のプリンタコントローラに適用した場合について説明したが、本発明はこれに限らず、デジタル複写機、ファクシミリ、或いはこれらの機能を兼ね備えた複合機などのプリンタコントローラにも適用できるものである。
【0016】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば以下のような優れた効果を発揮できる。請求項1に記載の発明に係るプリンタコントローラによれば、画像データを複数のバンドに分割し、各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、注目画素と一致する頻度の低い参照候補画素と注目画素との比較処理が不要になるため、符号化処理を高速化し、プリント出力速度を高速化することができる。
また、請求項2に記載の発明に係るプリンタコントローラによれば、画像データを複数のバンドに分割し、各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、頻度の低い参照候補画素に該当するカウンタのインクリメント処理が不要になるため、符号化処理を高速化し、プリント出力速度を高速化することができる。
また、請求項3に記載の発明に係るプリンタコントローラによれば、画像データを複数のバンドに分割し、各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、所定数ライン分の処理の間、参照候補画素の切り換えが発生しない場合、次の主走査方向1ライン分の処理では参照候補画素と注目画素との比較処理が全く不要になるため、符号化処理を高速化し、プリント出力速度を高速化することができる。
また、請求項4に記載の発明に係るプリンタコントローラによれば、画像データを複数のバンドに分割し、各バンドのビットマップデータを各符号器で符号化する際、所定数ライン分の処理の間、参照候補画素の切り換えが発生しない場合、次の主走査方向1ライン分の処理からは全ての参照候補画素に該当するカウンタのインクリメント処理が不要になり、したがってカウンタのクリア処理も不要になるため、符号化処理を高速化し、プリント出力速度を高速化することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るプリンタコントローラを搭載したプリンタ装置の実施の形態の例を示すブロック図である。
【図2】図1に示すプリンタコントローラの符号/復号器を構成する符号器の内部構成を示したブロック図である。
【図3】図1に示すプリンタコントローラにおける画像データの流れを示した説明図である。
【図4】コンテキストモデルの一般的なテンプレ−トの一例を示す説明図である。
【図5】図2に示す符号器内のコンテキストモデル部の請求項1〜4に対応する説明図である。
【図6】図2に示す符号器内のコンテキストモデル部の請求項1及び2に対応する説明図である。
【符号の説明】
1 プリンタコントローラ、2 操作パネル、3 プリンタエンジン、4 CPU、5 プログラムROM、6 フォントROM、7 RAM、7a 入力データインプットバッファ、7b ビットマップ、8 符号/復号器、9 操作パネルインターフェース、10 エンジンインターフェース、11 ホストインターフェース、15 ハードディスクインターフェース、12 バス、13 ホストコンピュータ、16 ハードディスク、20−1〜20−n 符号器、21コンテキストモデル部、22 確率推定機構、23 符号生成部、41 参照画素、42 注目画素、31 画像データ、Band1〜Bandn バンド、32−1〜32−n 中間言語、51 参照候補画素カウンタ、52 比較器、54 セレクタ、55 参照候補画素。

Claims (4)

  1. ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、
    前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、
    前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントして主走査分の画素の処理を終了して、各々の前記参照候補画素カウンタの値を相互に比較した結果、該カウンタの値の少ない参照候補画素は次の主走査方向1ライン分の処理を行う際に参照しないことを特徴とするプリンタコントローラ。
  2. ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、
    前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、
    前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントして主走査分の画素の処理を終了して、各々の前記参照候補画素カウンタの値を相互に比較した結果、該カウンタの値の少ない参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタを次の主走査方向1ライン分の処理を行う際にインクリメントしないことを特徴とするプリンタコントローラ。
  3. ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、
    前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、
    前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントする所定数ライン分の処理の間、前記参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理を行う際に参照しないことを特徴とするプリンタコントローラ。
  4. ホスト装置から送信された印刷命令を解釈する処理手段と、印刷命令に基づいて複数に分割されたバンド単位でビットマップデータを格納する記憶手段と、そのビットマップデータを近隣画素を参照することによって得られる予測値から少ない量の符号に変換する機能を有する複数の符号器と、各符号器で符号化されたデータをそれぞれ復元する複数の復号器とを有するプリンタコントローラにおいて、
    前記各符号器内にあって、予測値を出すために周辺の画素を参照してコンテキストを生成するコンテキストモデル部は、主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定する参照候補画素設定手段と、前記参照候補画素に対応して該画素ごとにカウントが可能な参照候補画素カウンタと、該夫々のカウンタの値を相互に比較する比較器と、主走査方向1ライン分のビットマップデータの処理が終了する毎に前記参照候補画素カウンタの値が最大である参照候補画素を次の主走査方向1ライン分の処理の参照候補画素に切り替えるセレクタと、を備え、
    前記各符号器内のコンテキストモデル部は、複数に分割された各バンドのビットマップデータを符号化する際、前記参照候補画素設定手段により主走査方向1ライン毎に複数個の参照候補画素を設定し、注目画素と一致した参照候補画素に該当する参照候補画素カウンタの値をインクリメントする所定数ライン分の処理の間、前記参照候補画素の切り換えが発生しない場合、全ての参照候補画素に該当するカウンタの次の主走査方向1ライン分の処理を行う際にインクリメントしないことを特徴とするプリンタコントローラ。
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