JP3656664B2 - プラスチックレンズの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、眼鏡等のプラスチックレンズの製造方法に関する。更には注型重合するに際し液状硬化性化合物のシ−ル性に優れたプラスチックレンズの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プラスチックレンズの製造方法としては、モノマ−をガラスモ−ルドに注入し熱または光により硬化させる注型成形法、プラスチック板材より切抜き、研磨して仕上げる切削研磨法、熱可塑性樹脂の射出成形法、熱プレス法等がある。
【0003】
そしてレンズ用素材としては、サングラスレンズとしてポリメタクリル酸メチル、視力矯正用としてジエチレングリコ−ルビスアリルカ−ボネ−ト、スチレンと臭素含有のメタクリレ−トとの共重合物、イソシアナ−ト基含有のモノマ−とヒドロキシ基もしくはチオ−ル基含有のモノマ−との重合物が用いられる。
【0004】
これらの方法のうち、高性能のプラスチックレンズの製造には、通常注型成形法が用いられる。
【0005】
ここで注型成形法とは、レンズの形状に決められた型の中に液状の硬化化合物を注入し、加熱等の方法によって硬化させた後、型をはずしてレンズ製品を得る方法である。
【0006】
この注型成形法では、得ようとするレンズの曲率に加工された2個のモ−ルドのガラスモールドとガラスモールドの周囲側面に密着される密閉材料(いわゆるガスケット)からなる。しかしながらガスケットは、重合終了時には破壊して内部のレンズ製品を取り出すため、使用寿命がきわめて短く、また、モ−ルドの曲率に対応したガスケットが必要であり、レンズの製造コストを大きく押し上げている。
【0007】
この改良方法として、ガスケットの代わりに粘着テ−プを使用する方法が提案されている(例えば特開昭55−105519号公報、特開昭56−135031号公報、特開昭57−8120号、特開昭61−146511、特開昭61−148282、特開平5−255650公報等)。
【0008】
これらの公知技術においては、使用するテ−プの粘着層と液状モノマ−とが直接接触するため、粘着剤が一部モノマ−中に溶け出し、レンズに濁り等を生じ、レンズの製品品位を著しく損ねるという重大な欠陥にたいして、粘着剤の材質を変えて対処するという記載のみである。
【0009】
しかし、粘着テープを使用して重合した場合、テープがモールド側面を一周したところで粘着テープ同士が重なりあい、その重なり部分に隙間を生じている。そのため、その重なり部分より、液状硬化性化合物が注入時や硬化中に漏れ出しもしくは硬化中に液状硬化性化合物が体積収縮をおこしモールド中が減圧状態となり空気モールド内部に引き込み、レンズがカケるというレンズ外観上大きな問題点となっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点を改善し、粘着テープの重なる部分を加熱処理もしくは加熱圧着処理を用いることにより、注入、重合、硬化時の液漏れおよび体積収縮時の外部の空気の取り込みをなくし、高い品質のレンズ製品が得られる技術を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係わるプラスチックレンズの製造方法は、所定の間隔に位置決めされた2個のモ−ルドの側面周囲に粘着シ−ト状物を密着させて、該2個のモ−ルドと粘着テープに囲まれて形成された型の中に液状硬化性化合物を注入して注型重合し、プラスチックレンズを製造するに際し、注入前にモールド側面の粘着テープが重なる部分を加熱処理もしくは加熱圧着処理してテープの重なり部分の段差の隙間をなくすことにより、液状硬化性化合物が注入時や硬化中に漏れ出しもしくは硬化中に液状硬化性化合物が体積収縮をおこしモールド中が減圧状態となり空気モールド内部に引き込みをなくし、レンズがカケるというレンズ外観上の欠点を改善したことを特徴とする。
【0012】
加熱処理もしくは加熱圧着処理とは、加熱した半田ゴテのような剛性体をテープの重なり部分を中心に押し当てたり、ゴムのような弾性体を加熱し、テープの重なり部分を中心に押し当てたりすることにより段差の隙間をなくすことができる。
また、本願の係わる発明の請求項2によるプラスチックレンズの製造方法は、粘着テープの粘着剤と下塗り剤の合計の厚みが5から100マイクロメータ、基材の厚みが25から100マイクロメーターにすることによりテープの重なり部分の段差を押さえ、なおかつ十分な接着力を維持することができる。粘着剤と下塗り剤の合計の厚みが5マイクロメーター未満の場合、基材の厚みによる重なり部分の段差の隙間を十分に埋めることが出来ず、また、粘着力も十分でない。100マイクロメーターを越えた場合、ガラスモールドの保持にズレが生じ易くなりレンズにプリズムが生じ品質上問題となる。基材の厚みが25マイクロメーター未満の場合、テープの剛性がなくなりガラスモールードを所定の形状に保持できない。100マイクロメーターを越えた場合、基材の厚みによる重なり部分の段差の隙間を十分に埋めることが出来ず、カケを生じる。好ましくは粘着剤および下塗り剤の厚みの合計は10〜50ミクロメ−タ−、基材の厚みは25〜75マイクロメーターが好ましい。本発明では粘着テープの粘着剤と下塗り剤及び基材の厚みを限定することにより、良好な品質のプラスチックレンズを得ることを特徴とする。
【0013】
さらに、本願の係わる発明の請求項3では加熱処理温度が60℃以上にすることにより重なり部分の段差の隙間を確実になくすことができる。60℃未満の場合、テープの材質によってはことなるが、テープ基材を十分に変形するこができないため隙間を完全になくすことが出来ずカケを生じる。
【0014】
また、本願に係わる発明の請求項4では粘着シートの180°ステンレス接着力が100g/25mm以上であることを特徴とする。接着力が低い場合、重なり部分を熱処理しても重合中に隙間を生じ、漏れやカケを生じる。
【0015】
本発明を構成するテ−プの粘着剤は、アクリル樹脂系、シリコン系、天然ゴム系等の中からプラスチックレンズ用液状硬化性化合物の特性に合わせて選択すれば良い。
【0016】
テ−プの基材となるシ−トは、プラスチックフィルム、金属箔、紙、布等から適宜選択すればよいが、耐薬品性、耐熱性、強度、コスト等の点からポリイミドフィルム、ポリエチレンテレフタレ−トフィルム、ポリプロピレンフィルムが好ましく、特にポリエチレンテレフタレ−トフィルムが好ましい。
【0017】
また、基材フィルムにコロナ放電処理または下塗剤処理を施し、粘着剤との密着性を向上させたものであってもよい。また、レンズ用モノマ−に溶出して濁りを生じさせたり、重合、硬化反応を阻害しない範囲で粘着剤に耐熱向上剤、密着等の改質向上剤等の改質剤を適宜配合させてもよい。
【0018】
粘着シ−ト状物の製造方法としては、例えば基材にフィルムを用いた場合、粘着剤をトルエン、キシレン等の有機溶剤に溶解した粘着剤溶液に触媒を添加し、これをフィルムに塗布した後所定の温度で反応させることによって得ることができる。また、粘着剤をガラスモ−ルドのコバ面に塗布し、フィルムを密着させてもよい。
【0019】
本発明で使用する液状硬化性化合物は特に限定されるものではないが、イソシアネート化合物とヒドロキシ化合物やイソシアネート化合物とチオール化合物との反応(重付加、付加重合)をするものに有用である。これは、ラジカル重合に対して重付加、付加重合はゲル化の状態までに時間の要し、ゲル化前の体積収縮率が大きくテープに対して大きな負荷がかかり、テープの重なり部分に隙間を生じ易くなりカケや漏れを生じるからである。
【0020】
ここで本発明で特に有用なモノマ−について次に述べる。
イソシアナ−ト化合物はポリイソシアナート化合物及びイソチオシアナト基を有するイソシアナ−ト化合物からなる群より選ばれる。ポリイソシアナ−ト化合物としては、例えばエチレンジイソシアナ−ト、トリメチレンジイソシアナ−ト、テトラメチレンジイソシアナ−ト、ヘキサメチレンジイソシアナ−ト、オクタメチレンジイソシアナ−ト、ノナメチレンジイソシアナ−ト、2,2’−ジメチルペンタンジイソシアナ−ト、2,2,4−トリメチルヘキサンジイソシアナ−ト、デカメチレンジイソシアナ−ト、ブテンジイソシアナ−ト、1,3−ブタジエン−1,4−ジイソシアナ−ト、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアナ−ト、1,6,11−ウンデカントリイソシアナ−ト、1,3,6−ヘキサメチレントリイソシアナ−ト、1,8−ジイソシアナト−4−イソシアナトメチルオクタン、2,5,7−トリメチル−1,8−ジイソシアナト−5−イソシアナトメチルオクタン、ビス(イソシアナトエチル)カーボネート、ビス(イソシアナトエチル)エーテル、1,4−ブチレングリコールジプロピルエーテル−α、α’−ジイソシアナート、リジンジイソシアナ−トメチルエステル、リジントリイソシアナ−ト、2−イソシアナトエチル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、2−イソシアナトプロピル−2,6−ジイソシアナトヘキサノエート、キシリレンジイソシアナ−ト、ビス(イソシアナトエチル)ベンゼン、ビス(イソシアナトプロピル)ベンゼン、α,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアナ−ト、ビス(イソシアナトブチル)ベンゼン、ビス(イソシアナトメチル)ナフタリン、ビス(イソシアナトメチル)ジフェニルエーテル、ビス(イソシアナトエチル)フタレート、メシチリレントリイソシアナ−ト、2,6−ジ(イソシアナトメチル)フラン、イソホロンジイソシアナ−ト、ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアナ−ト、シクロヘキサンジイソシアナ−ト、メチルシクロヘキサンジイソシアナ−ト、ジシクロヘキシルジメチルメタンジイソシアナ−ト、2,2’−ジメチルジシクロヘキシルメタンジイソシアナ−ト、ビス(4−イソシアナト−n−ブチリデン)ペンタエリスリトール、ダイマ酸ジイソシアナート、2−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロピル)−5−イソシアナトメチル−ジシクロ[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロピル)−6−イソシアナトメチル−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2−(3−イソシアナトプロピル)−5−イソシアナトメチル−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2−(3−イソシアナトプロピル)−6−イソシアナトメチル−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロピル)−5−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−3−(3−イソシアナトプロピル)−6−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2−(3−イソシアナトプロピル)−5−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2−イソシアナトメチル−2−(3−イソシアナトプロピル)−6−(2−イソシアナトエチル)−ビシクロ−[2,2,1]−ヘプタン、2,5(または6)−ビス(イソシアナトメチル)−ビシクロ[2,2,1]−ヘプタン等の脂肪族ポリイソシアナ−ト、フェニレンジイソシアナ−ト、トリレンジイソシアナ−ト、エチルフェニレンジイソシアナ−ト、イソプロピルフェニレンジイソシアナ−ト、ジメチルフェニレンジイソシアナ−ト、ジエチルフェニレンジイソシアナ−ト、ジイソプロピルフェニレンジイソシアナ−ト、トリメチルベンゼントリイソシアナ−ト、ベンゼントリイソシアナ−ト、ナフタリンジイソシアナ−ト、メチルナフタレンジイソシアナ−ト、ビフェニルジイソシアナ−ト、トリジンジイソシアナ−ト、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアナ−ト、3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナ−ト、ビベンジル−4,4’−ジイソシアナ−ト、ビス(イソシアナトフェニル)エチレン、3,3’−ジメトキシビフェニル−4,4’−ジイソシアナ−ト、トリフェニルメタントリイソシアナ−ト、ポリメリックMDI(ジフェニルメタンジイソシアナ−ト)、ナフタリントリイソシアナ−ト、ジフェニルメタン2,4,4’−トリイソシアナ−ト、3−メチルジフェニルメタン−4,6,4’−トリイソシアナ−ト、4−メチル−ジフェニルメタン−3,5,2’,4’,6’−ペンタイソシアナ−ト、フェニルイソシアナトメチルイソシアナ−ト、フェニルイソシアナトエチルイソシアナ−ト、テトラヒドロナフタレンジイソシアナ−ト、ヘキサヒドロベンゼンジイソシアナ−ト、ヘキサヒドロジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアナート、ジフェニルエーテルジイソシアナ−ト、エチレングリコールジフェニルエーテルジイソシアナ−ト、1,3−プロピレングリコールジフェニルエーテルジイソシアナ−ト、ベンゾフェノンジイソシアナ−ト、ジエチレングリコールジフェニルエーテルジイソシアナ−ト、ジベンゾフランジイソシアナ−ト、カルバゾールジイソシアナ−ト、エチルカルバゾールジイソシアナ−ト、ジクロカルバゾールジイソシアナ−ト等の芳香族ポリイソシアナートが挙げられる。
【0021】
また、硫黄原子を含有するポリイソシアナ−ト化合物としては、例えばチオジエチレンジイソシアナ−ト、チオジプロピルジイソシアナ−ト、チオジヘキシルジイソシアナ−ト、ジメチルスルフォンジイソシアナ−ト、ジチオジメチルジイソシアナ−ト、ジチオジエチルジイソシアナ−ト、ジチオジプロピルジイソシアナ−ト等の含硫脂肪族イソシアナ−ト、ジフェニルスルフィド−2,4’−ジイソシアナ−ト、ジフェニルスルフィド−4,4’−ジイソシアナ−ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナ−トジベンジルチオエーテル、ビス(4−イソシアナトメチルフェニル)スルフィド、4,4’−メトキシフェニルチオエチレングリコール−3,3’−ジイソシアナ−トなどのスルフィド結合を有する芳香族イソシアナ−ト、ジフェニルジスルフィド−4,4’−ジイソシアナ−ト、2,2’−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5’−ジイソシアナ−ト、3,3’−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5’−ジイソシアナ−ト、3,3’−ジメチルジフェニルジスルフィド−6,6’−ジイソシアナ−ト、4,4’−ジメチルジフェニルジスルフィド−5,5’−ジイソシアナ−ト、3,3’−ジメトキシジフェニルジスルフィド−4,4’−ジイソシアナ−ト、4,4’−ジメトキシジフェニルジスルフィド−3,3’−ジイソシアナ−トなどのジスルフィド結合を有する芳香族イソシアナ−ト、ジフェニルスルホン−4,4’−ジイソシアナ−ト、ジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアナ−ト、ベンジディンスルホン−4,4’−ジイソシアナ−ト、ジフェニルメタンスルホン−4,4’−ジイソシアナ−ト、4−メチルジフェニルスルホン−2,4’−ジイソシアナ−ト、4,4’−ジメトキシジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアナ−ト、3,3’−ジメトキシ−4,4’−ジイソシアナトベンジルスルホン、4,4’−ジメチルジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアナ−ト、4,4’−ジ−tert−ブチルジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアナ−ト、4,4’−メトキシフェニルエチレンスルホン−3,3’−ジイソシアナ−ト、4,4’−ジシクロジフェニルスルホン−3,3’−ジイソシアナ−トなどのスルホン結合を有する芳香族イソシアナ−ト、4−メチル−3−イソシアナトフェニルスルホニル−4’−イソシアナトフェノールエステル、4−メトキシ−3−イソシアナトフェニルスルホニル−4’−イソシアナトフェノールエステルなどのスルホン酸エステル結合を有する芳香族イソシアナ−ト、4−メチル−3−イソシアナトフェニルスルホニルアニリド−3’−メチル−4’−イソシアナ−ト、ジフェニルスルホニル−エチレンジアミン−4,4’−ジイソシアナ−ト、4,4’−メトキシフェニルスルホニル−エチレンジアミン−3,3’−ジイソシアナ−ト、4−メチル−3−イソシアナトフェニルスルホニルアニリド−4−メチル−3’−イソシアナ−トなどのスルホン酸アミド結合を有する芳香族イソシアナ−ト、チオフェン−2,5−ジイソシアナ−ト等の含硫複素環化合物、その他1,4−ジアミン−2,5−ジイソシアナ−トなどが挙げられる。
【0022】
さらに、イソチオシアナト基を有するイソシアナ−ト化合物としては、例えば1−イソシアナト−3−イソチオシアナートプロパン、1−イソシアナト−5−イソチオシアナトペンタン、1−イソシアナト−6−イソチオアナトヘキサン、イソチオシアナトカルボニルイソシアナ−ト、1−イソシアナト−4−イソチオシアナトシクロヘキサンなどの脂肪族化合物、1−イソシアナト−4−イソチオシアナトベンゼン、4−メチル−3−イソシアナト−1−イソチオシアナトベンゼンなどの芳香族化合物、2−イソシアナト−4,6−ジイソチオシアナト−1,3,5−トリアジンなどの複素環式化合物、さらには4−イソシアナト−4’−イソチオシアナトジフェニルスルフィド、2−イソシアナト−2’−イソチオシアナトジエチルジスルフィド等のイソチオシアナト基以外にも硫黄原子を含有する化合物等が挙げられる。
【0023】
また、これらイソシアナ−ト化合物の塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換化合物、さらにはこれらのビュウレット化反応生成物、トリメチロールプロパンとのアダクト反応生成物、ダイマー化あるいはトリマー化反応生成物等もまた使用できる。これらはそれぞれ単独で用いることも、また二種類以上を混合して用いてもよい。
【0024】
本発明に使用される活性水素化合物は、ポリオール化合物、ポリチオール化合物及びヒドロキシチオール化合物より選ばれる。ポリオール化合物としては、例えばエチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ブチレングリコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ブタントリオール、1,2−メチルグルコサイド、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、ソルビトール、エリスリトール、スレイトール、リビトール、アラビニトール、キシリトール、アリトール、マニトール、ドルシトール、イディトール、グリコール、イノシトール、ヘキサントリオール、トリグリセルロース、ジグリペロール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、トリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、シクロブタンジオール、シクロペンタンジオール、シクロヘキサンジオール、シクロヘプタンジオール、シキロオクタンジオール、シクロヘキサンジメタノール、ヒドロキシプロピルシクロヘキサノール、トリシクロ[5,2,1,02.6 ]デカン−ジメタノール、ビシクロ[4,3,0]−ノナンジオール、ジシクロヘキサンジオール、トリシクロ[5,3,1,1]ドデカンジオール、ビシクロ[4,3,0]ノナンジメタノール、トリシクロ[5,3,1,1]ドデカン−ジエタノール−、ヒドロキシプロピルトリシクロ[5,3,1,1]ドデカノール、スピロ[3,4]オクタンジオール、ブチルシクロヘキサンジオール、1,1’−ビシクロヘキシリデンジオール、シクロヘキサントリオール、マルチトール、ラクトース等の脂肪族ポリオール、ジヒドロキシナフタレン、トリヒドロキシナフタレン、テトラヒドロキシナフタレン、ジヒドロキシベンゼン、ベンゼントリオール、ビフェニルテトラオール、ピロガロール、(ヒドロキシナフチル)ピロガロール、トリヒドロキシフェナントレン、ビスフェノールF、キシリレングリコール、ジ(2−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、ビスフェノールA−ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)、テトラブロムビスフェノールA、テトラブロムビスフェノールA−ビス−(2−ヒドロキシエチルエーテル)等の芳香族ポリオール、ジブロモネオペンチルグリコール等のハロゲン化ポリオール、エポキシ樹脂等の高分子ポリオールの他にシュウ酸、グルタミン酸、アジビン酸、酢酸、プロピオン酸、シクロヘキサンカルボン酸、β−オキソシクロヘキサンプロピオン酸、ダイマー酸、フタル酸、イソフタル酸、サリチル酸、3−ブロモプロピオン酸、2−ブロモグリコール、ジカルボキシシキロヘキサン、ピロメリット酸、ブタンテトラカルボン酸、ブロモフタル酸などの有機酸と前記ポリオールとの縮合反応生成物、前記ポリオールとエチレンオキサイドやプロピレンオキサイドなどアルキレンオキサイドとの付加反応生成物、アルキレンポリアミンとエチレンオキサイドや、プロピレンオキサイドなどアルキレンオキサイドとの付加反応生成物、さらには、ビス−[4−(ヒドロキシエトキシ)フェニル]スルフィド、ビス−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス−[4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル]スルフィド、ビス−[4−(4−ヒドロキシシクロヘキシロキシ)フェニル]スルフィド、ビス−[2−メチル−4−(ヒドロキシエトキシ)−6−ブチルフェニル]スルフィドおよびこれらの化合物に水酸基当たり平均3分子以下のエチレンオキシドおよび/またはプロピレンオキシドが付加された化合物、ジ−(2−ヒドロキシエチル)スルフィド、1,2−ビス−(2−ヒドロキシエチルメルカプト)エタン、ビス(2−ヒドロキシエチル)ジスルフィド、1,4−ジチアン−2,5−ジオール、ビス(2,3−ジヒドロキシプロピル)スルフィド、テトラキス(4−ヒドロキシ−2−チアブチル)メタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン(商品名ビスフェノールS)、テトラブロモビスフェノールS、テトラメチルビスフェノールS、4,4’−チオビス(6−tert−ブチル−3−メチルフェノール)、1,3−ビス(2−ヒドロキシエチルチオエチル)−シクロヘキサンなどの硫黄原子を含有したポリオール等が挙げられる。
【0025】
また、ポリチオールとしては、例えば、メタンジチオール、1,2−エタンジチオール、1,1−プロパンジチオール、1,2−プロパンジチオール、1,3−プロパンジチオール、2,2−プロパンジチオール、1,6−ヘキサンジチオール、1,2,3−プロパントリチオール、1,1−シクロヘキサンジチオール、1,2−シクロヘキサンジチオール、2,2−ジメチルプロパン−1,3−ジチオール、3,4−ジメトキシブタン−1,2−ジチオール、2−メチルシクロヘキサン−2,3−ジチオール、ビシクロ[2,2,1]ペプタ−exo−cis−2,3−ジチオール、1,1−ビス(メルカプトメチル)シクロヘキサン、チオリンゴ酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、2,3−ジメルカプトコハク酸(2−メルカプトエチルエステル)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(2−メルカプトアセテート)、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール(3−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、ジエチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,3−ジメルカプトプロピルメチルエーテル、2,2−ビス(メルカプトメチル)−1,3−プロパンジチオール、ビス(2−メルカプトエチル)エーテル、エチレングリコールビス(2−メルカプトアセテート)、エチレングリコールビス(3−メルカプトプロピオネート)、トリメチロールプロパントリス(2−メルカプトアセテート)、トリメチロールプロパントリス(3−メルカプトプロピオネート)ペンタエリスリトールテトラキス(2−メルカプトアセテート)ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロピオネート)、1,2−ビス(2−メルカプトエチルチオ)−3−メルカプトプロパン等の脂肪族ポリチオール、1,2−ジメルカプトベンゼン、1,3−ジメルカプトベンゼン、1,4−ジメルカプトベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリメルカプトベンゼン、1,2,4−トリメルカプトベンゼン、1,3,5−トリメルカプトベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,4−テトラメルカプトベンゼン、1,2,3,5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,4,5−テトラメルカプトベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチル)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチル)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,4,−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、1,2,4,5,−テトラキス(メルカプトエチレンオキシ)ベンゼン、2,2’−ジメルカプトビフェニル、4,4’−ジメルカプトビフェニル、4,4’−ジメルカプトビベンジル、2,5−トルエンジチオール、3,4−トルエンジチオール、1,4−ナフタレンジチオール、1,5−ナフタレンジチオール、2,6−ナフタレンジチオール、2,7−ナフタレンジチオール、2,4−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、4,5−ジメチルベンゼン−1,3−ジチオール、9,10−アントラセンジメタンチオール、1,3−ジ(p−メトキシフェニル)プロパン−2,2−ジチオール、1,3−ジフェニルプロパン−2,2−ジチオール、フェニルメタン−1,1−ジチオール、2,4−ジ(p−メルカプトフェニル)ペンタン等の芳香族ポリチオール、また、2,5−ジクロロベンゼン−1,3−ジチオール、1,3−ジ(p−クロロフェニル)プロパン−2,2−ジチオール、3,5,4−トリブロム−1,2−ジメルカプトベンゼン、2,3,4,6−テトラクロル−1,5−ビス(メルカプトメチル)ベンゼン等の塩素置換体、臭素置換体等のハロゲン置換芳香族ポリチオール、また、2−メチルアミノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−エチルアミノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−アミノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−モルホリノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−シクロヘキシルアミノ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−メトキシ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−フェノキシ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−チオベンゼンオキシ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン、2−チオブチルオキシ−4,6−ジチオール−sym−トリアジン等の複素環を含有したポリチオール、さらには1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,4−ビス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,3,5−トリス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトメチルチオ)ベンゼン、1,2,3,4−テトラキス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,3,5−テトラキス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン、1,2,4,5−テトラキス(メルカプトエチルチオ)ベンゼン等、及びこれらの核アルキル化物等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する芳香族ポリチオール、ビス(メルカプトメチル)スルフィド、ビス(メルカプトエチル)スルフィド、ビス(メルカプトプロピル)スルフィド、ビス(メルカプトメチルチオ)メタン、ビス(2−メルカプトエチルチオ)メタン、ビス(3−メルカプトプロピル)メタン、1,2−ビス(メルカプトメチルチオ)エタン、1,2−(2−メルカプトエチルチオ)エタン、1,2−(3−メルカプトプロピル)エタン、1,3−ビス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,3−ビス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,3−ビス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(メルカプトメチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(2−メルカプトエチルチオ)プロパン、1,2,3−トリス(3−トリス(3−メルカプトプロピルチオ)プロパン、テトラキス(メルカプトメチルチオメチル)メタン、テトラキス(2−メルカプトエチルチオエチル)メタン、テトラキス(3−メルカプトプロピルチオメチル)メタン、ビス(2,3−ジメルカプトプロピル)スルフィド、2,5−ジメルカプト−1,4−ジチアン、ビス(メルカプトメチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトエチル)ジスルフィド、ビス(メルカプトプロピル)ジスルフィド等、及びこれらのチオグリコール酸及びメルカプトプロピオン酸のエステル、ヒドロキシメチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシメチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシエチルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(2−メルカプトアセテート)、ヒドロキシプロピルジスルフィドビス(3−メルカプトプロピオネート)、2−メルカプトエチルエーテルビス(2−メルカプトアセテート)、2−メルカプトエチルエーテルビス(3−メルカプトプロピオネート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオールビス(2−メルカプトアセテート)、1,4−ジチアン−2,5−ジオールビス(3−メルカプトプロピオネート)、チオグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−チオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジグリコール酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、ジチオジプロピオン酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、4,4−ジチオジブチル酸ビス(2−メルカプトエチルエステル)、チオジグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、チオジプロピオン酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオグリコール酸ビス(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)、ジチオジプロピオン酸(2,3−ジメルカプトプロピルエステル)等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する脂肪族ポリチオール、3,4−チオフェンジチオール、2,5−ジメルカプト−1,3,4−チアジアゾール等のメルカプト基以外に硫黄原子を含有する複素環化合物等が挙げられる。
【0026】
また、ヒドロキシチオール化合物としては、例えば、2−メルカプトエタノール、3−メルカプト−1,2−プロパンジオール、グルセリンジ(メルカプトアセテート)、1−ヒドロキシ−4−メルカプトシクロヘキサン、2,4−ジメルカプトフェノール、2−メルカプトハイドロキノン、4−メルカプトフェノール、3,4−ジメルカプト−2−プロパノール、1,3−ジメルカプト−2−プロパノール、2,3−ジメルカプト−1−プロパノール、1,2−ジメルカプト−1,3−ブタンジオール、ペンタエリスリトールトリス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールモノ(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールビス(3−メルカプトプロピオネート)、ペンタエリスリトールトリス(チオグリコレート)、ペンタエリスリトールペンタキス(3−メルカプトプロピオネート)、ヒドロキシメチル−トリス(メルカプトエチルチオエチル)メタン、1−ヒドロキシエチルチオ−3−メルカプトエチルチオベンゼン、4−ヒドロキシ−4’−メルカプトジフェニルスルホン、2−(2−メルカプトエチルチオ)エタノール、ジヒドロキシエチルスルフィドモノ(3−メルカプトプロピオネート)、ジメルカプトエタンモノ(サルチレート)、ヒドロキシエチルチオメチル−トリス(メルカプトエチルチオ)メタン等が挙げられる。
【0027】
さらには、これら活性水素化合物の塩素置換体、臭素置換体のハロゲン置換体を使用してもよい。これらはそれぞれ単独で用いることも、また2種類以上を混合して用いてもよい。これらイソシアネート化合物と活性水素化合物との使用割合は、(NCO+NCS)/(OH+SH)の官能基モル比が通常の0.5〜3.0の範囲内、好ましくは0.5〜1.5の範囲内である。
【0028】
また、目的に応じて公知の鎖延長剤、架橋剤、光安定剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、油溶染料、充填剤、内部離型剤等の種々の物質を添加してもよい。反応速度を調節するために、ポリウレタンの製造において用いられる公知反応触媒を適宜に添加することもできる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明を詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0030】
(実施例1)
幅25mm、厚み50μmのポリエチレンテレフタレ−ト2軸延伸フィルムにシリコ−ン粘着剤を25μm塗布した粘着テープ(180°ステンレス接着力700g/25mm)をレンズの光学面を形成する2枚のガラスモ−ルドにその間隔がレンズのかたちをつくるように治具で固定し、ガラスモ−ルドの外周の側面周囲部に巻き付けた。約4〜5cmの重なり部分を持たせて1周巻きし、ガラスモ−ルドに密着させた。
【0031】
その後、200℃の半田ゴテをテープ重なり部分に押し当て、数回段差部分をなぞった。加熱処理前後の状態を図1に示した。
【0032】
このようにして組み立てたモ−ルド中に1,2−ビス[(2−メルカプトエチル)チオ]−3−メルカプトプロパン87g、m−キシリレンジイソシアネ−ト94g、内部離型剤(ダイキン工業株式会社製 商品名”DS−401”)0.1g、ジ−n−ブチル錫ジクロライド0.002g、2−(2−ヒドロキシ−5−エチル)ベンゾトリアゾ−ル0.2gからなる液状硬化組成物を注入し、30℃から120℃まで12時間かけ昇温し、120℃で2時間一定に保ち重合を完結させた。室温まで徐冷した後、重合槽より取り出し粘着テ−プを取り除いた。注入中の漏れ、重合中の漏れ及びカケを評価し、表1に示した。
【0033】
(比較例1)
実施例1において半田ゴテによる加熱処理を行わなかった以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0034】
(比較例2)
実施例1において使用した粘着剤の厚みを2μmにした以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0035】
(比較例3)
実施例1において使用した粘着テ−プの基材の厚みを250μmに変更した以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0036】
(比較例4)
実施例1において使用した粘着テ−プの基材の厚みを250μmおよび半田ゴテによる加熱処理を行わなかったに変更した以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0037】
(比較例5)
実施例1において半田ゴテを温度を50℃に変更使用した以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0038】
(比較例6)
実施例1において粘着テープの粘着力を180°ステンレス接着力60g/25mmに変更使用した以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0039】
(実施例2)
実施例1において半田ゴテによる加熱をやめ、180℃に加熱したシリコンゴムをテープ重なり部分に30秒押し当てたこと以外はすべて実施例1と同様に行った。結果については実施例1と同様に評価し、表1に示した。
【0040】
【表1】
Figure 0003656664
【0041】
【発明の効果】
本発明によれば、
(1)ガラスモールド中に原料注入時及び重合時に漏れがないため、原料による汚染が防げなおかつレンズ外観に問題がなく、高歩留まりが確保できる。
【0042】
(2)重合時に外気引き込みによるカケを生じないため、レンズ外観に問題がなく、高歩留まりが確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の熱処理前後のガラスモールドに対する粘着テープの接着状態を示す。
【符号の説明】
A:熱処理前の状態
B:熱処理後の状態
1:ガラスモールド
2:テープ基材
3:粘着剤
4:隙間

Claims (4)

  1. 所定の間隔に位置決めされた2個のモ−ルドの側面周囲に粘着シ−ト状物を密着させて、該2個のモ−ルドと粘着テープに囲まれて形成された型の中に液状硬化性化合物を注入して注型重合し、プラスチックレンズを製造するに際し、注入前にモールド側面の粘着テープが重なる部分を加熱処理もしくは加熱圧着処理して前記粘着テープの重なり部分の段差の隙間をなくすことを特徴とするプラスチックレンズの製造方法。
  2. 粘着テープの粘着剤と下塗り剤の合計の厚みが5から100マイクロメーター、基材の厚みが25から100マイクロメーターであることを特徴とする請求項1記載のプラスチックレンズの製造方法。
  3. 加熱処理温度が60℃以上であることを特徴とする請求項1記載のプラスチックレンズの製造方法。
  4. 粘着シートの180°ステンレス接着力が100g/25mm以上であることを特徴とする請求項1記載のプラスチックレンズの製造方法。
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