JP3655686B2 - 希ガス放電灯及び原稿照射装置 - Google Patents

希ガス放電灯及び原稿照射装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は希ガス放電灯及び原稿照射装置に関し、特にファクシミリ,イメ−ジスキャナ,コピ−機などのOA機器における原稿照射装置に適用される希ガス放電灯の軸方向の光特性及び原稿照射装置の読み取り精度の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、原稿照射装置は、例えば図14に示すように、放電灯1からの放射光を原稿面Pに照射し、原稿面Pからの反射光をCCD素子よりなるラインセンサ−Sにて受光するように構成されている。
【0003】
この装置に適用される放電灯としては、装置の稼働態勢に応じて直ちに点灯し、かつその光量も極めて短時間に所定の光量以上例えば100%程度にまで達することが要求されており、図15〜図16(図15の展開図)に示す希ガス放電灯が提案されている。
【0004】
同図において、希ガス放電灯1は、両端が封止され、管径が例えば5〜10mm程度の直管形のガラスバルブよりなる外囲器2と、この外囲器2の内面に例えば開口部(アパ−チャ部2a)を有するように形成された蛍光体よりなる発光層3と、外囲器2の外周面に、それの長手方向に沿って適宜の間隔を保って形成された一対の帯状の外部電極4,5とから構成されており、外囲器内の密閉空間には例えばキセノンガスを主成分とする希ガスが封入されている。尚、外囲器2はガラスバルブの他、セラミックスなどにて形成することもできるし、又、希ガスはキセノンの他、クリプトン,ネオン,ヘリウムなども使用できるし、これらを適宜に混合することもできる。
【0005】
この希ガス放電灯1は、例えば図17に示す点灯装置によって点灯される。この点灯装置は、例えば直流電源Eと、一般的なインバ−タ回路INVと、直流電源Eとインバ−タ回路INVの一次側との間に接続された第1のスイッチング手段例えばトランジスタSW1と、インバ−タ回路INVの二次側に接続された希ガス放電灯1と、トランジスタSW1のベ−スとグランドとの間に抵抗を介して接続された第2のスイッチング手段例えばトランジスタSW2と、このトランジスタSW2のベ−スにクロック信号を供給するクロック発生部CGと、クロック発生部CGからのクロック信号のデュ−ティ比を変更するための可変抵抗器VRとから構成されている。例えばクロック信号のデュ−ティ比が100%の場合にはトランジスタSW1が連続的に導通状態となって図18aに示す高周波電圧が、又、デュ−ティ比が100%以下になると、そのデュ−ティ比に応じて間欠的に導通状態となって図18bに示す高周波電圧がそれぞれ希ガス放電灯1の外部電極4,5に印加される。
【0006】
そして、同点灯装置において、例えば周波数が280Hzのクロック信号のデュ−ティ比を100%に設定すると、トランジスタSW1は連続的な導通状態となり、インバ−タ回路INVからは図18aに示すような高周波高電圧(例えば28KHzで2700Vo−p)が出力され、外部電極4,5に印加される。すると、外部電極4,5の軸方向の全体に亘って、外囲器内にキセノンガスの放電が生じる。発光層3は、この放電に基づくキセノンガスの励起線によって刺激されて発光する。この光は、主として外部電極4,5の間の光放出部(アパ−チャ部)2aから放出される。又、例えばクロック信号のデュ−ティ比を100%以下に設定すると、トランジスタSW1は間欠的な導通状態となり、インバ−タ回路INVからは図18bに示すような高周波高電圧が出力され、光放出部2aから放出される光量はデュ−ティ比に応じて減少(調光)される。
【0007】
特に、この希ガス放電灯1には水銀が用いられていないために、上述のいずれの点灯態様であっても、点灯後における光量の立ち上がりが急峻であり、ほぼ点灯と同時に光量が設定値近くにまで達するという特徴を有している。従って、この希ガス放電灯1を図14に示す原稿照射装置に適用した場合には、原稿の読み取り品位を高めることができるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、OA機器における原稿の読み取り品位は、例えば原稿面Pの照度に影響され、照度が高いほど読み取り精度が高くなることから、極力、希ガス放電灯1の光量を増加することが求められている。
【0009】
この希ガス放電灯1においては、希ガスの封入圧力を高くすることによって光量を増加させることができるものの、あまり高くすると、光にチラツキが発生して逆に原稿の読み取り精度が損なわれるようになる。
【0010】
このチラツキ現象は、希ガスの封入圧力が高くなることによって、外部電極4,5間に縞状の放電が視認されるようになり、しかも、放電が軸方向にランダムに移動するために生ずるものと推測される。
【0011】
しかしながら、図14に示す原稿照射装置においては、希ガス放電灯1を点灯してから例えば2秒後における照度分布(軸方向の配光パタ−ン)が記憶され、同一の配光パタ−ンで光量のレベルに変動が生じた場合には記憶デ−タに基づいて補正が行なわれる関係で、原稿の読み取り品位を高精度に維持することができるものの、上述のように、光のチラツキによって配光パタ−ンが軸方向で局部的に崩れたり,短い周期で崩れたり,或いは光量の変動が大きくなったりした場合には、最早、記憶デ−タに基づく補正が不可能となり、原稿の読み取り精度も損なわれることになる。
【0012】
特に、光のチラツキは放電電流,外部電極に印加される電圧などに影響されることから、例えばクロック発生部CGからのクロック信号のデュ−ティ比が小さくなるほど、換言すれば、調光率が大きく(光量が小さく)なるほど放電電流が減少する。このために、放電の生成部位が不安定となり、光のチラツキが顕著に現われる結果、原稿の読み取り精度も一層に損なわれるという問題がある。
【0013】
それ故に、本発明の目的は、簡単な構成によって外部電極間に安定した放電を生成でき、光のチラツキを効果的に抑制できる上、原稿の読み取り品位を改善し得る希ガス放電灯及び原稿照射装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
従って、本発明は、上述の目的を達成するために、内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、かつ外囲器内に希ガスを封入してなり、前記一対の帯状の外部電極双方の対向したいずれかの側縁部に、前記外部電極の軸方向に延在する、三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されていることを特徴とする。
【0015】
又、本発明の第の発明は、内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、外囲器内に希ガスを封入してなり、前記一対の外部電極におけるそれぞれの側縁部であって、前記外部電極の軸方向に延在する、三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部形成されていることを特徴とする。
【0016】
さらに、本発明の第3の発明は、内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、かつ外囲器内に希ガスを封入してなる希ガス放電灯からの放射光を原稿面に照射し、反射光をセンサにて受光する原稿照射装置において、前記一対の帯状の外部電極双方の対向したいずれかの側縁部に、前記外部電極の軸方向に延在する、三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されていることを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の第1の実施例について図1〜図3を参照して説明する。尚、図15〜図16に示す従来例と同一部分には同一の参照符号を付し、その詳細な説明は省略する。本実施例の特徴部分は、希ガス放電灯1の外周面に配置した一対の外部電極4,5におけるそれぞれの側縁部4a,4b,5a,5bにほぼ全長に亘って周期性を有する三角形状の異形部6を形成したことである。特に、外部電極4,5は外囲器2の外周面に、対向するそれぞれの異形部6が最短距離となるように配置することが望ましい。
【0018】
この外部電極4,5における三角形状の異形部6は、外囲器2としてのガラスバルブの外径が例えば8mmの場合には幅が8mm,異形部6のピッチが4mm,異形部6の高さが1.5mm程度の寸法に設定することが望ましいが、希ガス放電灯,点灯装置の仕様によっては適宜に変更できる。
【0019】
又、この外部電極4,5は、例えばアルミニウム,銅,銀などのように導電性に優れ、かつ不透光性の金属部材にて構成されており、特に、ガラスバルブに接する側の面に光反射性を付与することが望ましい。これら外部電極の一方の面には、接着層などが形成されており、ガラスバルブ2の外周面にはこの接着層を利用して固定・配置されている。
【0020】
この実施例によれば、外部電極4,5のそれぞれの側縁部4a,4b,5a,5bには周期性を有する三角形状の異形部6が形成されているために、例えば図17に示す点灯装置で始動させる際に、異形部6の先端部分の電位傾度が他の部分より高くなり、放電が安定に生成される上、その生成部位も安定化される。従って、動作状態における光のチラツキを効果的に抑制できる。このために、原稿照射装置での補正操作を最小限に抑えることができ、十分の読み取り精度を得ることができる。
【0021】
又、従来の電極構造では光量を増加させるために希ガスの封入圧を高く設定すると、縞状の放電が視認されるようになって原稿照射装置の読み取り精度が損なわれるという問題があったが、この実施例では、そのような封入圧に設定しても、視認し得るような縞状の放電の発生はなく、チラツキも発生しない。このために、希ガスの封入圧を高く設定できた分だけ、希ガス放電灯の光量を効果的に増加でき、原稿照射装置の読み取り精度をより一層高めることができる。
【0022】
図4は、本発明の第2の実施例を示すものであって、光放出部2a側における外部電極4,5の側縁部4a,5aは互いに平行な直線状に形成されており、非光放出部側の側縁部4b,5bは周期性を有する三角形状の異形部6がほぼ全長に亘って形成されている。尚、異形部6と直線部との形成部位は、互いに入れ替えることもできる。
【0023】
この実施例によれば、第1の実施例と同様に縞状の放電に基づく光のチラツキを効果的に抑制できるものの、調光状態においては、チラツキを抑制できる点灯条件の幅が若干狭くなる傾向にある。
【0024】
特に、外部電極4,5の一方の側縁部4a,5aは直線状に形成されているために、その直線部を利用して、それぞれの外部電極を外囲器2の外周面に平行状態となるように容易に配置することができる。
【0025】
図5〜図6は、本発明の第3の実施例を示すものであって、外部電極4,5におけるそれぞれの側縁部4a,4b,5a,5bにはほぼ全長に亘って周期性を有する矩形状の異形部6Aが形成されている。特に、外部電極4,5は外囲器2の外周面に、対向するそれぞれの異形部6Aが最短距離となるように配置することが望ましい。尚、この異形部6Aは、先端部の幅が狭くなる台形状も含むものであり、むしろ台形状に形成することが望ましい。
【0026】
この外部電極4,5における矩形状の異形部6Aは、外囲器2としてのガラスバルブの外径が例えば8mmの場合には幅が8mm,異形部6Aのピッチが4mm,異形部6Aの高さが1.5mm程度の寸法に設定することが望ましいが、希ガス放電灯,点灯装置の仕様によっては適宜に変更できる。
【0027】
この実施例によれば、第1の実施例とほぼ同様に光のチラツキを効果的に抑制することができる。
【0028】
図7〜図8は、本発明の第4の実施例を示すものであって、基本的には図5〜図6に示す実施例と同様である。異なる点は、光放出部2a側における外部電極4,5の側縁部4a,5aのみを互いに平行な直線状に形成したことである。尚、異形部6Aと直線部との形成部位は、側縁部4a,5aに異形部6Aを、側縁部4b,5bに直線部をそれぞれ形成するように互いに入れ替えることもできる。
【0029】
この実施例によれば、第2の実施例と同様に光のチラツキを効果的に抑制できる上、それぞれの外部電極を外囲器2の外周面に、直線部を利用して容易に平行状態となるように配置することができる。
【0030】
図9は、本発明の第5の実施例を示すものであって、外部電極4,5におけるそれぞれの側縁部4a,4b,5a,5bにはほぼ全長に亘って周期性を有する半円形状の異形部6Bが形成されている。特に、外部電極4,5は外囲器2の外周面に、対向するそれぞれの異形部6Bが最短距離となるように配置することが望ましい。尚、この異形部6Bは、扁平状の半円形状も含むものである。
【0031】
この外部電極4,5における矩形状の異形部6Bは、外囲器2としてのガラスバルブの外径が例えば8mmの場合には幅が8mm,異形部6Bのピッチが4mm,異形部6Bの高さが1.5mm程度の寸法に設定することが望ましいが、希ガス放電灯,点灯回路の仕様によっては適宜に変更できる。
【0032】
この実施例によれば、第1の実施例とほぼ同様に光のチラツキを効果的に抑制することができる。
【0033】
図10は、本発明の第6の実施例を示すものであって、基本的には図9に示す実施例と同様である。異なる点は、光放出部2a側における外部電極4,5の側縁部4a,5aのみを互いに平行な直線状に形成したことである。尚、異形部6Bと直線部との形成部位は、側縁部4a,5aに異形部6Bを、側縁部4b,5bに直線部をそれぞれ形成するように互いに入れ替えることもできる。
【0034】
この実施例によれば、第2の実施例と同様に光のチラツキを効果的に抑制できる上、それぞれの外部電極を外囲器2の外周面に、直線部を利用して容易に平行状態となるように配置することができる。
【0035】
図11は、本発明の第7の実施例を示すものであって、図1〜図3に示す希ガス放電灯1を原稿照射装置に適用したものである。希ガス放電灯1は、それの光放出部2aから放出される光が原稿面Pに照射され、原稿面Pからの反射光がCCD素子などよりなるラインセンサ−Sにて受光されるように構成・配置されている。尚、この原稿照射装置には、第2〜第6の実施例に示す希ガス放電灯を適宜に適用することもできる。
【0036】
この実施例によれば、外部電極4,5のそれぞれの側縁部4a,4b,5a,5bには周期性を有する三角形状の異形部6が形成されているために、例えば図17に示す点灯回路で始動させる際に、異形部6の先端部分の電位傾度が他の部分より高くなり、放電が安定に生成される上、その生成部位も安定化される。従って、動作状態における光のチラツキを効果的に抑制できる。このために、原稿照射装置での補正操作を最小限に抑えることができ、読み取り精度を高めることができる。
【0037】
特に、希ガス放電灯1における希ガスの封入圧を、光のチラツキが発生しない程度に高くすれば、その分だけ光量を増加させることができ、読み取り品位をさらに高精度化し得る。
【0038】
尚、本発明は、何ら上記実施例にのみ制約されることなく、例えば外部電極の異形部はそれぞれの外部電極の一方又は両方の側縁部に形成する他、いずれかの外部電極の少なくとも一つの側縁部に形成することもできる。又、外部電極を外囲器の外周面に配置するに当たって、予め透光性シ−トに所望形状の外部電極を相互に離隔するように貼着しておけば、外部電極の外囲器への貼り付け作業を能率化できる。又、外囲器内の発光層はアパ−チャ−部が形成されるように形成する他、内面全体に形成することもできるし、或いは光反射層と組合せることもできる。さらに、希ガス放電灯は、その外面を例えば熱収縮性を有する絶縁部材などにて被覆することもできる。
【0039】
【実施例】
次に、第1の実験例について説明する。図1〜図3に示す希ガス放電灯1において、外径が8mm,全長が300mmの鉛ガラスよりなるガラスバルブ2の外周面に、両側縁部に周期性を有する三角形状の異形部6を形成し、かつ異形部6の幅が8mm,異形部6のピッチが4mm,異形部6の高さが1.5mmに設定されたアルミニウム箔よりなる一対の外部電極4,5をほぼ全長に亘って接着する。尚、この希ガス放電灯における発光層には白色発光する三波長形の蛍光体が使用されており、又、キセノンガスの封入圧は70トル及び80トルに設定されている。
【0040】
この希ガス放電灯の光放出部2aの法線方向に8mm離隔した位置に照度計を配置し、図17に示す点灯装置を使用して定格動作させて光特性を測定したところ、いずれの封入圧のものにも縞状の放電は視認できず、光のチラツキも観測できなかった。又、光放出部2aの中央部分の初期照度は封入圧が70トルのものが10000(Lx)、80トルのものが12000(Lx)であった。しかしながら、外部電極の幅が全長に亘って8mmで、キセノンガスの封入圧が70トル及び80トルに設定された図15〜図16に示す構造の従来例の照度は、本発明品と同様であったが、封入圧が80トルのものは定格電圧ではチラツキが発生し、2820V程度にまで電圧を高めなければチラツキの発生を抑えることができなかった。
【0041】
次に、第2の実験例について説明する。キセノンガスの封入圧が70トルで、外径が8mm,全長が180mmの鉛ガラスよりなるガラスバルブ2の外周面に、図1〜図3,図4,図15〜図16に示す形状の外部電極を配置し、図17に示す点灯装置にて定格(2700Vo−p)にて点灯させ、定格電圧を徐々に下げていき、光のチラツキが発生する電圧を測定したところ、図12に示す結果が得られた。
【0042】
図12
同図から明らかなように、本発明品はいずれも従来例に比べて光のチラツキ発生電圧が低くなっている。このために、電源電圧に大幅な変動があっても、光のチラツキ発生を抑えることができ、原稿照射装置における読み取り品位を高く維持できる。
【0043】
次に、第3の実験例について説明する。第2の実験例に使用した希ガス放電灯を、インバ−タ回路INVの出力電圧が2700V,発振周波数が28KHzに、クロック発生部CGのクロック信号の周波数が280Hzにそれぞれ設定された図17に示す点灯装置に組み合わせ、可変抵抗VRを調整することによりクロック信号のデュ−ティ比を100%〜10%までの範囲で変化させてPWM(Phase Width Modulation)調光し、光のチラツキの発生状況を観察したところ、図13に示す結果が得られた。尚、インバ−タ回路の出力電圧は一定である。
【0044】
図13
同図から明らかなように、本発明1及び本発明2はいずれもデュ−ティ比が20%までチラツキの発生は認められなかったが、10%で非ハ−ネス側(各外部電極の端部に接続されたリ−ド線の非接続側)にチラツキの発生が認められた。しかしながら、従来例ではデュ−ティ比が40%で非ハ−ネス側にチラツキが発生し、20%でガラスバルブ全体にチラツキが拡大した。従って、本発明では調光率が広い範囲でも原稿照射装置への適用が可能であるが、従来例ではその使用範囲がかなり制約されるという不利がある。
【0045】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、一対の外部電極双方の対向したいずれかの側縁部には電位傾度が局部的に高くなるような、外部電極の軸方向に延在する三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部を形成したことされているために、放電の生成部位が安定化する。特に、異形部を周期性を有する三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状などの形状に構成すると共に、外部電極のほぼ全長に亘って形成したことにより、光のチラツキ発生を効果的に抑制でき、原稿照射装置での読み取り精度を高めることができる。
【0046】
又、外部電極の適宜の軸方向に延在する側縁部には三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されているために、希ガスの封入圧を高く設定しても、縞状の放電に起因するチラツキは発生しない。従って、希ガス放電灯の光量を効果的に増加でき、原稿照射装置の読み取り精度をより一層高めることができる。
【0047】
さらには、外部電極のいずれかの軸方向に延在する側縁部には三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されているために、放電が安定に生成される。従って、放電電流が大幅に減少するような調光範囲でもチラツキが発生しない安定した放電を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す側面図。
【図2】図1の中央部分における縦断面図。
【図3】図1の展開図。
【図4】本発明の第2の実施例を示す側面図。
【図5】本発明の第3の実施例を示す側面図。
【図6】図5の展開図。
【図7】本発明の第4の実施例を示す側面図。
【図8】図7の展開図。
【図9】本発明の第5の実施例を示す側面図。
【図10】本発明の第6の実施例を示す側面図。
【図11】本発明の第7の実施例を示す原稿照射装置の概略図。
【図12】外部電極の構造とチラツキ発生電圧との関係を示す図。
【図13】クロック信号のデュ−ティ比とチラツキ発生状況との関係を示す図。
【図14】従来の原稿照射装置の概略図。
【図15】従来の原稿照射装置に使用される放電灯の断面図。
【図16】図15の展開図。
【図17】点灯装置の電気回路図。
【図18】図17に示すインバ−タ回路の出力電圧の波形図であって、(a)はクロック信号のデュ−ティ比が100%のときの出力波形図、(b)はデュ−ティ比が100%未満のときの出力波形図。
【符号の説明】
1 希ガス放電灯
2 外囲器(ガラスバルブ)
2a 光放出部
3 発光層
4,5 外部電極
4a,5a,4b,5b 側縁部
6,6A,6B 異形部
S センサ−
P 原稿面

Claims (3)

  1. 内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、かつ外囲器内に希ガスを封入してなり、前記一対の帯状の外部電極双方の対向したいずれかの側縁部に、前記外部電極の軸方向に延在する三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されていることを特徴とする希ガス放電灯。
  2. 内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、外囲器内に希ガスを封入してなり、前記一対の外部電極におけるそれぞれの側縁部であって、前記外部電極の軸方向に延在する、三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されていることを特徴とする希ガス放電灯。
  3. 内面に発光層を有する外囲器の外周面に一対の帯状の外部電極を離隔して配置し、かつ外囲器内に希ガスを封入してなる希ガス放電灯からの放射光を原稿面に照射し、反射光をセンサにて受光する原稿照射装置において、前記一対の帯状の外部電極双方の対向したいずれかの側縁部に、前記外部電極の軸方向に延在する、三角形状,台形状を含む矩形状,半円形状のいずれかの形状であって、ほぼ全長に亘って所定のピッチで設定した異形部が形成されていることを特徴とする原稿照射装置。
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