JP3655652B2 - 自動的通話方向切換のための方法および回路装置 - Google Patents

自動的通話方向切換のための方法および回路装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3655652B2
JP3655652B2 JP23026094A JP23026094A JP3655652B2 JP 3655652 B2 JP3655652 B2 JP 3655652B2 JP 23026094 A JP23026094 A JP 23026094A JP 23026094 A JP23026094 A JP 23026094A JP 3655652 B2 JP3655652 B2 JP 3655652B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
attenuation
value
attenuation value
low
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP23026094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07107152A (ja
Inventor
デゲンハルト アヒム
ヘンケル トーマス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Siemens AG
Original Assignee
Siemens AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE4403532A external-priority patent/DE4403532C1/de
Application filed by Siemens AG filed Critical Siemens AG
Publication of JPH07107152A publication Critical patent/JPH07107152A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3655652B2 publication Critical patent/JP3655652B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10LSPEECH ANALYSIS TECHNIQUES OR SPEECH SYNTHESIS; SPEECH RECOGNITION; SPEECH OR VOICE PROCESSING TECHNIQUES; SPEECH OR AUDIO CODING OR DECODING
    • G10L25/00Speech or voice analysis techniques not restricted to a single one of groups G10L15/00 - G10L21/00
    • G10L25/78Detection of presence or absence of voice signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04MTELEPHONIC COMMUNICATION
    • H04M9/00Arrangements for interconnection not involving centralised switching
    • H04M9/08Two-way loud-speaking telephone systems with means for conditioning the signal, e.g. for suppressing echoes for one or both directions of traffic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Audiology, Speech & Language Pathology (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Computational Linguistics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Circuit For Audible Band Transducer (AREA)
  • Transceivers (AREA)
  • Interconnected Communication Systems, Intercoms, And Interphones (AREA)
  • Use Of Switch Circuits For Exchanges And Methods Of Control Of Multiplex Exchanges (AREA)
  • Input Circuits Of Receivers And Coupling Of Receivers And Audio Equipment (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、自動的通話方向切換のための方法であって、可変の減衰を有する受信信号がスピーカに供給され、マイクロホンから発せられる可変の減衰を有する信号が送信信号として用いられ、受信信号およびマイクロホン信号がそれぞれ連続的に通話信号または雑音として分類され、通話信号として分類されているそれぞれ一方の信号の減衰が第1の減衰値に、またそれぞれ他方の信号が第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値に設定され、通話信号としての両信号の分類の場合には先行の減衰値が維持され、雑音としての両信号の分類の場合には両減衰が第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定される方法に関する。
【0002】
さらに本発明は、この方法を実施するための回路装置であって、入力端に受信信号を与えられており、出力端にスピーカの駆動のために用いられる信号を与える制御可能な受信減衰器と、入力端にマイクロホン信号を与えられており、出力端に送信信号を与える制御可能な送信減衰器と、一方の信号‐雑音検出器には受信信号またはスピーカ信号を、他方の信号‐雑音検出器にはマイクロホン信号または送信信号を供給され、受信信号および送信信号を連続的に通話信号または雑音として分類する2つの信号‐雑音検出器と、信号‐雑音検出器の後に接続されており受信および送信減衰器を制御するコントロール論理回路とを含んでおり、このコントロール論理回路が、通話信号として分類されている信号のそれぞれの信号枝路の減衰を第1の減衰値に、またそれぞれ他の信号を第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値に設定し、両信号を雑音として分類する際には第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定する回路装置に関する。
【0003】
電話装置における便利さは近年明らかに高められている。自動リダイアリング、呼び出し番号記憶およびスピーカフォンとならんで、フリースピーキング、すなわち送受話器なしで電話する可能性も電話の要求される機能となっている。これらの機能は個人範囲での応用とならんで、たとえば電話会議のような事務所通信の範囲で、自動車電話に使用の際に、または送受話器を持つことが邪魔になるすべての他の場合に、多くの有意義な使用可能性を見い出している。
【0004】
送受話器を有する通常の電話とハンドフリー電話との間の基本的な相違は作動の仕方にある。前者は対向通話作動で動作する。すなわち伝送が両方向、すなわち送信方向および受信方向に同時に行われる。ハンドフリー電話の場合には、このことは非常に高価でまた不満足に動作する方法によってしか可能でない。両方向の高い信号増幅のために対向通話作動での会話の試みは直ちに強いハウリングに通ずるであろう。なぜならば、スピーカとマイクロホンとの間の音響結合により閉ループが生ずるからである。従って、ハンドフリー電話は交互通話作動でしか動作し得ない。すなわち常に、両加入者の一方のみが話し、他方が聞くことになる。このことを達成するためには、誰がまさに話しているかを確認し、当該のチャネルを通過接続し、他のチャネルを十分に減衰させるための回路が必要とされる。ループ利得がこうして1以下に保たれる。話者がその機能を交換するならば、回路は直ちにこのことを確認し、チャネルを相応に切換えなければならない。電子的切換器と結び付けた通話方向認識により回路は自動的にハンドフリー作動で動作する。
【0005】
電話における自動的通話方向切換のための方法および回路装置はたとえばヨーロッパ特許出願第 0423537号明細書から公知である。
【0006】
この方法またはこの回路装置では、まさに能動的でないチャネルは能動的なチャネルにくらべて減衰される。このことは、まさに話している人がその相手の話を聞き得ないことに通ずる。それとならんで、両チャネルが半最大減衰で作動させられるいわゆるアイドル状態も駆動され得る。双方が沈黙している場合、または話が聴者の場所における騒音によりかき消されるときには、ゆっくりとアイドル状態に移行される(スローアイドル)。それに対して、話およびスピーカがほぼ等しいレベルを有する場合には、速くアイドル状態に移行される(ファストアイドル)。通話方向の切換は、それまでの話者が沈黙し、それまでの聴者が話すときにのみ可能である。
【0007】
すなわち話の中断は可能でない。受信枝路に誤って通話信号として分類されるノイズ信号が生ずると、通話方向の変更はそもそも可能でない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、上記の欠点を有しない自動的通話方向切換のための方法およびこの方法を実施するための回路装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するため本発明によれば、自動的通話方向切換のための方法であって可変の減衰を有する受信信号がスピーカに供給され、
マイクロホンから発せられる可変の減衰を有する信号が送信信号として用いられ、
受信信号およびマイクロホン信号がそれぞれ連続的に通話信号または雑音として分類され、
通話信号として分類されているそれぞれ一方の信号の減衰が第1の減衰値に、またそれぞれ他方の信号が第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値に設定され、
通話信号としての両信号の分類の場合には先行の減衰値が維持され、
雑音としての両信号の分類の場合には両減衰が第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定され、
スピーカに供給される信号およびマイクロホン信号の各信号強度が互いに比較され、
第2の減衰値に設定されたマイクロホン信号の減衰の際に、その信号強度が特定の第1のだけスピーカ信号にくらべて大きく通話信号として認識される場合にはマイクロホン信号の減衰が第1の減衰値に、受信信号の減衰が第2の減衰値に設定され、他の場合には直前の減衰が維持され、第2の減衰値に設定された受信信号の減衰の際に、その信号強度が特定の第2のだけ送信信号にくらべて大きく通話信号として認識される場合には受信信号の減衰が第1の減衰値に、マイクロホン信号の減衰が第2の減衰値に設定され、他の場合には直前の減衰が維持される方法において、
受信信号およびマイクロホン信号を通話信号または雑音として分類するためのステップとして、
・各信号の絶対値の形成、
・振幅圧伸、
・所与の時定数を有する第1の低域通過フィルタリング、
・所与の時定数を有する第2の低域通過フィルタリング、
・設定可能なオフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号と第2の低域通過フィルタリング後の信号との比較、
・オフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号が第2の低域通過フィルタリング後の信号より大きい場合には対応する信号の通話信号としての分類、または第2の低域通過フィルタリング後の信号がオフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号より大きい場合には対応する信号の雑音としての分類
が行われる。
【0010】
また本発明の回路装置によれば、入力端に受信信号を与えられており、出力端にスピーカの駆動のために用いられる信号を与える制御可能な受信減衰器と、入力端にマイクロホン信号を与えられており、出力端に送信信号を与える制御可能な送信減衰器と、一方の信号−雑音検出器に受信信号またはスピーカ信号を、他方の信号‐雑音検出器にマイクロホン信号または送信信号を供給され、受信信号および送信信号を連続的に通話信号または雑音として分類する2つの信号−雑音検出器と、信号‐雑音検出器の後に接続されており受信および送信減衰器を制御するコントロール論理回路とを含んでおり、このコントロール論理回路が、通話信号として分類されている信号のそれぞれの信号枝路の減衰を第1の減衰値に、またそれぞれ他の信号を第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値に設定し、両信号を雑音として分類する際には第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定し、スピーカに供給される信号およびマイクロホン信号を互いに、並びに送信信号および受信信号を互いに比較する比較装置がコントロール論理回路と接続されており、このコントロール論理回路が、第2の減衰値に設定された送信減衰器において特定の第1の値だけスピーカ信号にくらべて大き通話信号として認識されたマイクロホン信号の場合に送信減衰器の減衰を第1の減衰値に等しく、受信減衰器の減衰を第2の減衰値に等しく設定し、コントロール論理回路は第2の減衰値に設定された受信減衰器において特定の第2の値だけ送信信号にくらべて大き通話信号として認識された受信信号の場合には受信減衰器の減衰を第1の減衰値に、送信減衰器の減衰を第2の減衰値に等しく設定し、他の場合には直前の減衰値を維持する自動的通話方向切換のための回路装置において信号−雑音検出器がそれぞれ入力端における整流器と、整流器の後に接続されている圧伸器と、圧伸器の後に接続されている第1の低域通過フィルタと、第1の低域通過フィルタの後に接続されている第2の低域通過フィルタと、出力端における評価回路とから成っており、この評価回路に、制御可能なオフセット信号を差し引きまた第2の低域通過フィルタの出力信号を差し引いた第2の低域通過フィルタの入力信号が供給される。
【0011】
本発明の他の構成は従属請求項にあげられている。
【0012】
【実施例】
以下、図面に示されている実施例により本発明を一層詳細に説明する。
【0013】
図1による実施例では、電話線を経て双方向に伝送される信号はサーキュレータ装置ZEにおいて受信信号Rxおよび送信信号Txに分割される。受信信号Rxおよび送信信号Txは本発明による自動的通話方向切換装置DSに供給されまたはそれから取り出される。さらに、スピーカ整合装置LAを介して、信号Lxを供給されるスピーカLSが、またマイクロホン整合装置MAを介して、信号Mxを発するマイクロホンMICが通話方向切換装置DSに接続されている。通話方向切換装置DSは、入力端に受信信号Rxを与えられ出力端に信号Lxを与える制御可能な受信減衰器ARと、入力端にマイクロホン信号Mxを与えられ出力端に送信信号Txを与える制御可能な送信減衰器ATとを有する。受信減衰器ARおよび送信減衰器ATを制御するため、2つの信号‐雑音検出器NMR、NMTにより駆動されるコントロール論理回路ACLが設けられている。その一方の信号‐雑音検出器NMRは受信信号Rxを与えられ、他方の信号‐雑音検出器NMTはマイクロホン信号Mxを与えられている。しかし原理的には、信号‐雑音検出器NMR、NMTを信号Lxまたは送信信号Txにより駆動することも可能である。なぜならば、信号Lxは受信信号Rxに比例しており、送信信号Txは信号Mxに比例しているからである。
【0014】
さらに、コントロール論理回路ACLは比較装置CCと接続され、この比較装置CCは、一方では信号LxおよびMxを互いに、他方では信号TxおよびRxを互いに、そのつどの信号強度に対応付けられている量に関して比較する。その際に個々の信号対のそれぞれ相互比較は連続的にまた次々と行われてよく、1つの信号対が特定の規範に従って選ばれてもよいし、そのつどの作動状態に対して決定的な信号対のみが比較されてもよい。図1に示されている実施例では後者の可能性が実現されている。比較装置CCはコンパレータKPを含んでおり、その出力信号はコントロール論理回路ACLに供給され、またその入力端はそれぞれピーク値検出器PD1およびPD2に直列接続されている。両ピーク値検出器PD1およびPD2は1つの放電時定数例えば512msecを有し、または1つの固定したデクレメント値で動作する。なぜならば、前段に接続されている対数増幅器LA1およびLA2に基づいてピーク値検出器PD1およびPD2は厳密に対数的に動作するからである。ピーク値検出器PD1およびPD2の前にそれぞれ対数増幅器LA1およびLA2が接続されており、これらはそれぞれ供給される信号を圧縮してピーク値検出器PD1およびPD2の必要なダイナミックレンジを減ずる役割をする。さらに圧縮によりスピーカ感度に相応の評価が達成される。対数増幅器LA1およびLA2の前に再び、音響エコーまたはフォークエコーに基づいて期待される一定の減衰値または増幅値を発生するそれぞれ1つのレベル整合段GS1またはGS2が接続されている。各レベル整合段GS1またはGS2はまた2つの増幅器段に分割され得る。第1の段GS2aはエコー経路を模擬することができ、またその際に有限の変調範囲に基づく可能な信号クリッピングを考慮に入れる。このような信号クリッピングはスピーカに供給される信号Lxとマイクロホンから発せられる信号Mxとの間の場合によっては生ずるレベル過上昇/増幅により惹起され得る。第2の段GS2bは信号伝播時間に基づいて必要な補償を実現する。レベル整合段GS1はGS2と同じく2つの増幅器段で実現され得る。信号LxおよびMxが互いに比較されるか、信号TxおよびRxが互いに比較されるかの作動状況に応じて、増幅器段GS1またはGS2ならびにピーク値検出器PD1およびPD2は異なって設定され得る。コントロール論理回路ACLがそれぞれ作動状況に対応付けられている値に切換える。代替的に増幅器段GS1またはGS2はそれぞれ対数増幅器LA1またはLA2とピーク値検出器PD1またはPD2との間に接続されてもよい。レベル整合段GS1、GS2にはスイッチング装置SUにより受信信号Rxおよび送信信号Txまたはスピーカに供給される信号Lxおよびマイクロホンから発せられる信号Mxが与えられる。さらにスイッチング装置SUによりオフセット信号が作動状況に応じてコンパレータKPの入力端に与えられる。オフセット信号O1はその際に、作動状況に応じてオフセット信号O1を位相検出器PD1またはPD2の出力信号に加算的に重畳する加算器AD1もしくは加算器AD2に供給される。スイッチング装置SUの制御は、再びコンパレータKPの出力信号を評価するコントロール論理回路ACLにより行われる。
【0015】
ピーク値検出器PD1およびPD2のデクレメントならびにレベル整合段GS1およびGS2は各作動状況に対して切換可能に実現され得る。こうして2つの動作状態が作動状況ごとに生ずる。信号LxおよびMxが互いに比較される音響側では、通話または雑音として分類された受信信号Rxに関係して切換えられ得る。このことは下記のシステム挙動の1つの区別を許す。すなわち共振および直接的結合に基づく通話の間の短時間ではあるが大きいレベル過上昇はより大きいGS1およびより大きいデクレメントまたはより小さい時定数により最適にコントロールされ、他方において、第2のパラメータセットGS1およびPD1を有する休止時間の後の雑音のみの場合には室内エコーおよび間接的結合に基づくレベル過上昇のみが補償される。信号TxおよびRxが比較される線路側では、通話または雑音として分類された入力信号Mxに関係して異なるエコー特性が考慮に入れられる。すなわち、たとえば通話の際には近エコー・プラス・遠エコーがコントロールされ、また雑音の際には固有のフォーク回路の近エコーのみがそのレベルを補償される。
【0016】
図1に示されている装置が作動する際には、可変の減衰を有する受信信号Rxが信号LxとしてスピーカLSに供給され、また同じく可変の減衰を有する信号Mxが送信信号Txとして使用される。その減衰(または増幅)の設定は受信信号Rxおよび信号Mxに関係して行われる。そのために両信号はそれぞれ連続的に通話信号または雑音として分類される。両信号の1つが通話信号として分類されている場合には、この信号の減衰は第1の減衰値D1に、それぞれ他の信号の減衰は第2の減衰値D2に設定され、また一方の信号が再び雑音として分類されるまで維持される。通話信号としての両信号の分類の場合には、減衰は最初に通話として認識された信号に相応して設定される。雑音としての両信号の分類の場合には、両信号は第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定される。第1または第2の減衰値D1、D2から第3の減衰値D3への移行は第3の減衰値D3から第1または第2の減衰値D1、D2への移行または第1の減衰値D1から第2の減衰値D2への又はその逆の移行よりも遅く行われる。この事実は図2にグラフで示されている。そこでは先ず信号Mxが通話信号として、また受信信号Rxが雑音として分類される。従って、信号Rxの減衰は第2の減衰値D2に等しく、また信号Mxの減衰は減衰値D1に等しく、その際に減衰値D1は減衰零に等しい。減衰の設定は相応に受信信号Rxに対する受信減衰器ARおよび信号Mxに対する送信減衰器ATにより行われる。1つの時点T1で信号Mxが変化し、従って両信号−雑音検出器NMR、NMTがいま相応の信号Rx、Mxを雑音として分類する。受信信号Rxにおける値D2から値D3への減衰の移行および信号Mxにおける値D1から値D3への減衰の移行は常に1つの時点T3までに行われ、そこに両減衰値が1つの時点T4までとどまる。即ち時点T4で新たに信号Mxが通話信号として認識される。信号Mxの減衰はそれに基づいて急峻なエッジで減衰値D1に、また受信信号Rxは値D2にもたらされる。時点T4で通話方向が変化し、従って減衰も相応に逆転する。本発明によれば、いまそれぞれ聴者は、話者を(および通話として認識された擾乱信号をも)それにくらべて大きい話声により圧倒することによって、通話方向を変更する可能性を有する。比較装置CCがそのために作動状態に関係して、スピーカに供給される信号Lxおよびマイクロホン信号Mxを互いに、もしくは送信信号Txおよび受信信号Rxを互いに、その各信号強度に対応付けられている量に関して比較する。コントロール論理回路ACLがそれに基づいて第2の減衰値に設定された送信減衰器ATにおいて特定の絶対値だけスピーカ信号Lxにくらべて大きく通話信号として認識されたマイクロホン信号Mxの場合に送信減衰器ATの減衰を第1の減衰値に等しく、また受信減衰器ARの減衰を第2の減衰値に等しく設定し、他方において、第2の減衰値に設定された受信減衰器ARにおいて特定の絶対値だけ送信信号Txにくらべて大きく通話信号として認識された1つの受信信号Rxの場合に受信減衰器ARの減衰を第1の減衰値に、また送信減衰器ATの減衰を第2の減衰値に等しく設定する。このことは、通話方向に応じて信号対、即ち一方では受信信号Rxおよび送信信号Tx、また他方ではスピーカ信号Lxおよびマイクロホン信号Mx、の1つが検査され、また実施例ではオフセット信号O1およびレベル整合段GS1またはGS2の増幅/減衰により与えられている顕著な相違の際に通話方向の変更に通ずる。すべての他の場合にはコントロール論理回路ACLにより信号‐雑音検出器NMR、NMTを用いて求められる減衰が維持される。スイッチングユニットSUの制御はそれに応じてコントロール論理回路ACLにより行われる。両信号対の間を切換える単一の評価ユニットCCの代わりに、2つの分離した比較装置が設けられていてもよく、その際にコントロール論理回路ACLにより、その作動の場合に関心のある比較結果のみが考慮に入れられている。さらに、オフセット信号の代わりに、それぞれコンパレータKPの入力端に与えられる2つの異なるオフセット信号、または作動の場合に応じて反転されて又は反転されずに両入力端に与えられる差オフセット信号が用いられる別の回路変形が与えられている。さらに、ピーク値検出器の代わりに、個々の信号の電力を測定し、また信号強度の評価のためにそれらを比較することも可能である。ただ1つの比較回路を有する本発明の1つの実施例では、レベル整合段GS1およびGS2も通話方向に応じて減衰比に整合させられる。図1に示されている装置が作動する際には、可変の減衰を有する受信信号Rxが信号LxとしてスピーカLSに供給され、また同じく可変の減衰を有する信号Mxが送信信号Txとして使用される。減衰の設定は受信信号Rxおよび信号Mxに関係して行われる。そのために両信号はそれぞれ連続的に通話信号または雑音として分類され、信号強度に関して互いに比較される。両信号の1つが通話信号として分類されている場合には、この信号の減衰は第1の減衰値D1に、またそれぞれ他の信号の減衰は第2の減衰値D2に設定される。
【0017】
本発明の実施例では、時点T1での信号切換わりにより引き起こされる減衰の移行は、所与の遅延時間の経過後に時点T1で受信信号Rxおよび信号Mxが雑音として分類されるときに初めて時点T2で行われる。その際に移行の継続時間は維持され得るし、または、示されているように、より短い時間中に経過し得る。
【0018】
受信信号Rxおよび信号Mxを通話信号または雑音として分類するため、先ずそのつどの信号Rx、Mxの絶対値が形成され、またその後に振幅圧伸が行われる。所与の時定数を有する第1の低域通過フィルタリング、2つの選択的な減衰定数を有するピーク値検出および2つの選択的な時定数を有する第2の低域通過フィルタリングの後に、オフセット信号を差し引いたピーク値検出後の信号と第2の低域通過フィルタリング後の信号との比較が行われる。通話信号としての信号の分類およびそれと結び付けられるピーク値検出および第2の低域通過フィルタリングの際のより大きい時定数の設定は、第2の低域通過フィルタリング後の信号とくらべてのオフセット信号を差し引いたピーク値検出後の信号の優勢の結果として生ずる。逆の場合には信号は雑音として分類され、またより小さい時定数がピーク値検出および第2の低域通過フィルタリングの際に設定される。その際にピーク値検出および第2の低域通過フィルタリングの際の時定数切換の省略は多くの応用に対して同じく可能である。
【0019】
通話信号および雑音の分類は、通話信号が一般に際立った振幅変動を有する時間的に強く構造化された包絡線を有し、従ってほぼパルス状の信号とみなされ得ること、他方において雑音は主として比較的均等性で定常的な信号であることに基づいている。すなわち、パルス性を均等性から区別するため、検査すべき信号は一方では低域通過フィルタリング枝路(第2の低域通過フィルタリング)を経て、また他方では信号から単にオフセット信号、好ましくは直流信号が差し引かれる直接的枝路を経て導かれる。その際にパルス状信号は低域通過フィルタリングにより一方の枝路で均等性信号よりも強く減衰される。第2の枝路における減衰は信号形態に無関係である。こうして両枝路の比較の際に区別が、パルス状信号の際には第1の枝路が第2の枝路よりも小さい値を供給し、また均等性信号の際にはその逆であることにより行われ得る。短い擾乱パルスが低域通過フィルタリング(第1の低域通過フィルタリング)により抑制される先行の低域通過フィルタリングにより信号はそれらの構造を際立ってまたより容易に区別可能である。振幅圧伸により、より小さい変調の際の感度は高められ、従ってまた信号‐雑音検出器のより速い応答が達成される。別の改良が、本発明の実施例では、ピーク値検出とピーク値検出および第2の低域通過フィルタリングの際の時定数の切換とにより、均等性信号の際にはパルス状信号の際よりも小さい時定数が使用され、それによって雑音から通話信号への切換が直ちに認識され、他方において逆の場合には監視時間がより長く、従って小さい通話休止はまだ切換に通じないことによって達成される。
【0020】
加えて、図3によれば、いまの実施例で信号‐雑音検出器NMR、NMTとしてそれぞれ入力端Eに整流器AVが、その後に圧伸器CPが、その後に第1の低域通過フィルタLP1が、その後に設定可能な時定数を有するピーク値検出器PDが設けられている。オフセット信号O2および第2の低域通過フィルタLP2の出力信号を差し引いたピーク値検出器PDの出力信号を供給される出力端Aにおける評価回路CUは、出力端を介してピーク値検出器PDおよび第2の低域通過フィルタLP2の時定数を制御する。
【0021】
本発明の実施例では、マイクロホン信号Mxに対する信号‐雑音検出器NMTにおける第1の低域通過フィルタLP1の時定数は受信信号Rxに対する信号‐雑音検出器NMRにおける第1の低域通過フィルタLP1の時定数よりも大きい。このことは、スピーカLSとマイクロホンMICとの間の伝送路に生ずるエコーの有害な影響が減ぜられるという利点を有する。
【0022】
加えて、信号Mxまたは受信信号Rxにおいて、それぞれ他方の信号、すなわち受信信号Rxまたは信号Mxが通話信号から雑音に切換わるとき、第2の低域通過フィルタリングの前の信号がその瞬間の振幅値よりも高い値にセットされる。その際に好ましい値は最大表示可能な振幅値である。それにより、有利な仕方で、有害なエコーを抑制するためのより長い遅延時間が達成される。
【0023】
さらに本発明の実施例では、両信号‐雑音検出器NMR、NMTに対するオフセット信号O2は別々に設定可能である。示されている実施例では、本発明により、一方の信号‐雑音検出器のオフセット信号O2は、他方の信号‐雑音検出器がその受信信号を通話信号として分類したとき、特定の時間にわたりより大きく設定される。有害なエコーがそれにより一層有効に抑制される。さらに、信号‐雑音検出器における通話から雑音への移行後の擾乱を抑制するためオフセット信号O2および(または)他方の信号‐雑音検出器のその瞬間の振幅値を特定の時間にわたり一定に保持することは有利である。
【0024】
好ましくは、本発明による方法は時間および振幅離散的な信号処理により実行される。その際に利点は、パラメータのばらつきなしの正確な再現可能性、わずかな外部配線でのより高い集積可能性およびたとえばISDN(ディジタル総合サービス通信網)システムのようなディジタル通信網を有するより高いコンパクトさにある。その際に、示されている実施例では、送信信号Txおよび受信信号Rxならびに信号Mx、Lxはディジタルである。マイクロホン整合装置MAおよびスピーカ整合装置はそれによってなかんずくアナログ‐ディジタルまたはディジタル‐アナログ変換のために設けられている。
【0025】
時間および振幅離散的システムでは低域通過フィルタリングはたとえば下記のように行われる。フィルタすべきディジタル信号は一定の係数aを乗算され、またフィルタされかつ動作クロックの逆数に等しい時間値だけ遅らされているディジタル信号を加算される。それから、出力信号を表す係数aを乗算されフィルタされた信号が差し引かれる。好ましくはその際に係数aは、乗算がそれよりも本質的に簡単に実現されるnポジションのシフト演算により置換され得るように、2のn乗に等しく選ばれる。
【0026】
1つの回路技術的構成が図4に示されている。フィルタすべき信号ISは第1のシフトレジスタSR1に供給され、またnポジションだけ代数的に右にシフトされる。シフトレジスタSR1の出力は加算器SUMに導かれる。加算器SUMはさらに遅延要素VEの出力端と、また符号反転回路−1を介して第2のシフトレジスタSR2の出力端と接続されている。第2のシフトレジスタSR2の入力端は遅延要素VEの出力端に接続されており、またこの信号をnポジションだけ代数的に右にシフトするために設けられている。遅延要素VEは、出力信号OSを導く加算器SUMの出力により駆動される。このようなフィルタ段の時定数TCはシフトすべきポジションnの数に関係して、また動作クロックの逆数に等しい時間値DTに関係して、下記のように計算される。
TC=DT/{−ln(1−a)} ここでa=2
【0027】
図2によれば、減衰値D2から値D3への移行は、小さい方の減衰値に到達するまでkポジションだけ代数的に右シフトされた減衰の瞬間値を瞬間値から連続的に減算することにより行われ、また減衰値D1から値D3への移行は、大きい方の減衰値D2またはD3に到達するまでkポジションだけ代数的に右シフトされた瞬間値を連続的に加算することにより行われる。この場合、乗算が必要とされないことは有利である。しかし、それとならんで他の方法も原理的に同じく可能である。
【0028】
本発明による方法は、特に両スピーカが能動的であるときに、どの作動の場合にもループ利得が1よりも小さいことを保証する。公知の回路にくらべて、本発明による方法では実施のためにわずかな回路費用しか必要としない。両極値の間に位置している減衰の中間値への緩徐かつ連続的な移行により、通話信号から雑音への切換わりの際により心地よいヒアリング印象が得られる。このことは、対向話者が現れないときの信号切換わりと減衰変更との間の追加的な遅延時間により、またエコーによる切換を防止する措置により、さらに改善される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による方法を実施するための1つの好ましい回路装置のブロック図。
【図2】本発明による方法により発生される減衰経過を示すダイアグラム。
【図3】図1による回路装置における通話と雑音とを区別するための好ましい過程を説明するためのブロック図。
【図4】本発明に使用される低域通過フィルタの1つの好ましい実施例のブロック図。
【符号の説明】
ACL コントロール論理回路
AD1、AD2 加算器
AR 受信減衰器
AT 送信減衰器
AV 整流器
CC 比較装置
CP 圧伸器
CU 評価回路
D1〜D3 減衰値
DS 自動通話方向切換装置
GS1、GS2 レベル整合ユニット
KP コンパレータ
LA スピーカ整合装置
LA1、LA2 対数増幅器
LP1、LP2 低域通過フィルタ
LS スピーカ
Lx スピーカ信号
MA マイクロホン整合装置
MIC マイクロホン
Mx マイクロホン信号
NMR、NMT 信号‐雑音検出器
O オフセット信号
PD1、PD2 ピーク値検出器
Rx 受信信号
SU スイッチング装置
Tx 送信信号
ZE サーキュレータ装置

Claims (20)

  1. 自動的通話方向切換のための方法であって可変の減衰を有する受信信号(Rx)がスピーカ(LS)に供給され、
    マイクロホン(MIC)から発せられる可変の減衰を有する信号(Mx)が送信信号(Tx)として用いられ
    受信信号(Rx)およびマイクロホン信号(Tx)がそれぞれ連続的に通話信号または雑音として分類され、
    通話信号として分類されているそれぞれ一方の信号(Rx、Tx)の減衰が第1の減衰値(D1)に、またそれぞれ他方の信号(Tx、Rx)が第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値(D2)に設定され、
    通話信号としての両信号の分類の場合には先行の減衰値が維持され、
    雑音としての両信号(Rx、Tx)の分類の場合には両減衰が第1の減衰値(D1)と第2の減衰値(D2)との間に位置する第3の減衰値(D3)に設定され、
    スピーカ(LS)に供給される信号(Lx)およびマイクロホン信号(Mx)の各信号強度が互いに比較され、
    第2の減衰値(D2)に設定されたマイクロホン信号(Mx)の減衰の際に、その信号強度が特定の第1のだけスピーカ信号(Lx)にくらべて大きく通話信号として認識される場合にはマイクロホン信号の減衰が第1の減衰値(D1)に、受信信号(Rx)の減衰が第2の減衰値(D2)に設定され、他の場合には直前の減衰が維持され、第2の減衰値(D2)に設定された受信信号(Rx)の減衰の際に、その信号強度が特定の第2のだけ送信信号(Tx)にくらべて大きく通話信号として認識される場合には受信信号(Rx)の減衰が第1の減衰値(D1)に、マイクロホン信号(Mx)の減衰が第2の減衰値(D2)に設定され、他の場合には直前の減衰が維持される方法において、
    受信信号(Rx)およびマイクロホン信号(Mx)を通話信号または雑音として分類するためのステップとして、
    ・各信号(Rx、Mx)の絶対値の形成、
    ・振幅圧伸、
    ・所与の時定数を有する第1の低域通過フィルタリング、
    ・所与の時定数を有する第2の低域通過フィルタリング、
    ・設定可能なオフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号と第2の低域通過フィルタリング後の信号との比較、
    ・オフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号が第2の低域通過フィルタリング後の信号より大きい場合には対応する信号の通話信号としての分類、または第2の低域通過フィルタリング後の信号がオフセット信号を差し引いた第2の低域通過フィルタリング前の信号より大きい場合には対応する信号の雑音としての分類
    が行われることを特徴とする自動的通話方向切換のための方法。
  2. 各信号強度がピーク値検出器により検出されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 各信号強度が信号の電力測定により検出されることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 第1または第2の減衰値(D1、D2)から第3の減衰値(D3)への移行が、第3の減衰値(D3)から第1または第2の減衰値(D1、D2)への移行または第1の減衰値(D1)から第2の減衰値(D2)への又はその逆の移行よりも遅く行われることを特徴とする請求項1記載の方法。
  5. 受信信号(Rx)マイクロホン信号(Mx)における通話信号から雑音への切換わりの後に、第1第2の減衰値(D1、D2)から第3の減衰値(D3)への移行が所与の遅延時間の経過の後に行われることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の方法。
  6. 第1の低域通過フィルタリングの後に2つの二者択一的な減衰時定数によるピーク値検出が行われ、第2の低域通過フィルタリングの際に2つの二者択一的な時定数が用いられ、通話信号としての信号の分類の際にはそれぞれ大きい方の時定数が、また雑音としての信号の分類の際にはそれぞれ小さい方の時定数がピーク値検出器(PD1)および第2の低域通過フィルタリングにおいて設定されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の方法。
  7. マイクロホン信号(Mx)に対する第1の低域通過フィルタリングの所与の時定数が受信信号(Rx)に対するそれよりも大きいことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の方法。
  8. 受信信号(Rx)またはマイクロホン信号(Mx)が通話信号から雑音へ切換わり、信号(Rx、Mx)が雑音として分類されるとき、マイクロホン信号(Mx)または受信信号(Rx)が第2の低域通過フィルタリングの際に信号(Rx、Mx)のその瞬間の振幅値よりも大きい振幅値に設定されることを特徴とする請求項〜7のいずれか1つに記載の方法。
  9. 各振幅値が第2の低域通過フィルタリングの際に最大の振幅値(MA)に設定されることを特徴とする請求項8記載の方法。
  10. 受信信号(Rx)またはマイクロホン信号(Mx)の分類の際のフセット信号(O)は、各他の信号が通話信号として分類されたとき高められることを特徴とする請求項〜9のいずれか1つに記載の方法。
  11. 受信信号(Rx)またはマイクロホン信号(Mx)の分類の際通話から雑音への移行の後に各他の信号のオフセット信号(O)およびその瞬間の振幅値またはそのいずれか一方が所与の時間にわたり保たれることを特徴とする請求項8〜10のいずれか1つに記載の方法。
  12. 信号(Tx、Rx、Mx、Lx)はディジタル信号であり、時間および振幅のディジタル信号処理が行われることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1つに記載の方法。
  13. 少なくとも1つの低域通過フィルタリングの際に、フィルタリングすべき時間および振幅のディジタル信号が所与の係数を乗算され、遅延させられたフィルタリングされた時間および振幅離散的なディジタル信号に加えられ、それから所与の係数を乗算され遅延させられフィルタリングされたディジタル信号が差し引かれることを特徴とする請求項または12記載の方法。
  14. 所与の係数が2のn乗に等しく、乗算の代わりにnポジションのシフト演算が行われることを特徴とする請求項13記載の方法。
  15. 第2の減衰値(D2)から第3の減衰値(D3)への移行が、第3の減衰値(D3)に到達するまでkポジションだけ代数的に右シフトされた減衰の瞬間値を瞬間値から連続的に減算することにより行われ、第1の減衰値(D1)から第3の減衰値(D3)への移行が、第3の減衰値(D3)に到達するまでkポジションだけ代数的に右シフトされた瞬間値を連続的に加算することにより行われることを特徴とする請求項13記載の方法。
  16. 自動的通話方向切換のための回路装置であって、入力端に受信信号(Rx)を与えられており、出力端にスピーカ(LS)の駆動のために用いられる信号(Lx)を与える制御可能な受信減衰器(AR)と、入力端にマイクロホン信号(Mx)を与えられており、出力端に送信信号(Tx)を与える制御可能な送信減衰器(AT)と、一方の信号‐雑音検出器(NMR)に受信信号(Rx)またはスピーカ信号(Lx)を、他方の信号‐雑音検出器(NMT)にマイクロホン信号(Mx)または送信信号(Tx)を供給され、受信信号(Rx)および送信信号(Tx)を連続的に通話信号または雑音として分類する2つの信号‐雑音検出器(NMR、NMT)と、信号‐雑音検出器(NMR、NMT)の後に接続されており受信および送信減衰器(AR、AT)を制御するコントロール論理回路(ACL)とを含んでおり、このコントロール論理回路(ACL)が、通話信号として分類されている信号(Tx、Rx)のそれぞれの信号枝路の減衰を第1の減衰値に、またそれぞれ他の信号(Rx、Tx)を第1の減衰値にくらべて大きい第2の減衰値に設定し、両信号(Tx、Rx)を雑音として分類する際には第1の減衰値と第2の減衰値との間に位置する第3の減衰値に設定し、スピーカに供給される信号(Lx)およびマイクロホン信号(Mx)を互いに、並びに送信信号(Tx)および受信信号(Rx)を互いに比較する比較装置(CC)がコントロール論理回路(ACL)と接続されており、このコントロール論理回路(ACL)が、第2の減衰値に設定された送信減衰器(AT)において特定の第1の値だけスピーカ信号(Lx)にくらべて大き通話信号として認識されたマイクロホン信号(Mx)の場合に送信減衰器(AT)の減衰を第1の減衰値に等しく、受信減衰器(AR)の減衰を第2の減衰値に等しく設定し、コントロール論理回路(ACL)は第2の減衰値に設定された受信減衰器(AR)において特定の第2の値だけ送信信号(Tx)にくらべて大きく通話信号として認識された受信信号(Rx)の場合に受信減衰器(AR)の減衰を第1の減衰値に、送信減衰器(AT)の減衰を第2の減衰値に等しく設定し、他の場合には直前の減衰値を維持する自動的通話方向切換のための回路装置において、信号−雑音検出器(NMR、NMT)がそれぞれ入力端(E)における整流器(AV)と、整流器(AV)の後に接続されている圧伸器(CP)と、圧伸器(CP)の後に接続されている第1の低域通過フィルタ(LP1)と、第1の低域通過フィルタ(LP1)の後に接続されている第2の低域通過フィルタ(LP2)と、出力端(A)における評価回路(CU)とから成っており、この評価回路(CU)に、制御可能なオフセット信号(O2)を差し引きまた第2の低域通過フィルタ( L P2)の出力信号を差し引いた第2の低域通過フィルタ(LP2)の入力信号が供給されることを特徴とする自動的通話方向切換のための回路装置。
  17. 第1の低域通過フイルタ(LP1)の後に設定可能な減衰時定数を有するピーク値検出器(PD)が接続されており、第2の低域通過フイルタ(LP2)の時定数が設定可能であり、またピーク値検出器(PD)および第2の低域通過フイルタ(LP2)の制御入力端が時定数設定のために評価回路(CU)と接続されていることを特徴とする請求項16記載の回路装置。
  18. 比較装置(CC)がコンパレータ(KP)を有し、その出力信号がコントロール論理回路(ACL)に供給され、またその入力端の前にそれぞれ所与の時定数を有する別のピーク値検出器(PD1、PD2)が接続されており、これらの別のピーク値検出器(PD1、PD2)の前にそれぞれ対数増幅器(LA1、LA2)が、またこれらの対数増幅器(LA1、LA2)の前にそれぞれレベル整合ユニット(GS1、GS2)が接続されており、コントロール論理回路(ACL)が第2の減衰値に設定された受信減衰器(AR)の減衰の場合にスイッチング装置(SU)により受信信号(Rx)および送信信号(Tx)をレベル整合ユニット(GS1、GS2)のそれぞれ1つに与え、またコンパレータ(KP)の入力端における信号に第2のに相応するオフセット信号(01)を重畳し、コントロール論理回路(ACL)は第2の減衰値に設定された送信減衰器(AT)の減衰の場合にスイッチング装置(SU)によりスピーカ信号(Lx)およびマイクロホン信号(Mx)をレベル整合ユニット(GS1、GS2)のそれぞれ1つに与え、コンパレータ(KF)の入力端における信号に第1値に相応するオフセット信号(O1)を重畳することを特徴とする請求項16または17記載の回路装置。
  19. レベル整合ユニット(GS1、GS2)の減衰または増幅がコントロール論理回路(ACL)の相応の制御信号に関係して設定されることを特徴とする請求項18記載の回路装置。
  20. ピーク値検出器(PD1、PD2)がコントロール論理回路(ACL)の相応の制御信号に関係して設定されることを特徴とする請求項17〜19いずれか1つに記載の回路装置。
JP23026094A 1993-09-02 1994-08-31 自動的通話方向切換のための方法および回路装置 Expired - Fee Related JP3655652B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4329694.7 1993-09-02
DE4329694 1993-09-02
DE4403532A DE4403532C1 (de) 1993-09-02 1994-02-04 Verfahren zur automatischen Sprachrichtungsumschaltung und Schaltungsanordnung zur Durchführung des Verfahrens
DE4403532.2 1994-02-04

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07107152A JPH07107152A (ja) 1995-04-21
JP3655652B2 true JP3655652B2 (ja) 2005-06-02

Family

ID=25929174

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23026094A Expired - Fee Related JP3655652B2 (ja) 1993-09-02 1994-08-31 自動的通話方向切換のための方法および回路装置

Country Status (5)

Country Link
US (1) US5586180A (ja)
EP (1) EP0642251B1 (ja)
JP (1) JP3655652B2 (ja)
AT (1) ATE343297T1 (ja)
DE (1) DE59410442D1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07297900A (ja) * 1994-04-26 1995-11-10 Mitsubishi Electric Corp 騒音対策通話機
DE19506324C1 (de) * 1995-02-23 1995-10-12 Siemens Ag Adaptives Balancefilter
US6556967B1 (en) * 1999-03-12 2003-04-29 The United States Of America As Represented By The National Security Agency Voice activity detector
US7016835B2 (en) * 1999-10-29 2006-03-21 International Business Machines Corporation Speech and signal digitization by using recognition metrics to select from multiple techniques
JP2005252933A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd Amラジオ受信機
US9570093B2 (en) * 2013-09-09 2017-02-14 Huawei Technologies Co., Ltd. Unvoiced/voiced decision for speech processing

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4542263A (en) * 1984-03-07 1985-09-17 Oki Electric Industry Co., Ltd. Speech control circuit
DE3908282A1 (de) * 1989-03-14 1990-09-20 Siemens Ag Sprechrichtungserkennung in einer digitalen fernsprechstation
EP0423537B1 (de) * 1989-10-18 1995-03-01 Siemens Aktiengesellschaft Verfahren zur automatischen Sprachrichtungsumschaltung und Schaltungsanordnung zur Durchführung des Verfahrens

Also Published As

Publication number Publication date
EP0642251A3 (de) 1999-12-15
EP0642251B1 (de) 2006-10-18
ATE343297T1 (de) 2006-11-15
EP0642251A2 (de) 1995-03-08
JPH07107152A (ja) 1995-04-21
DE59410442D1 (de) 2006-11-30
US5586180A (en) 1996-12-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6904146B2 (en) Full duplex echo cancelling circuit
US5692042A (en) Speakerphone controlled by a comparator with hysteresis
US6760435B1 (en) Method and apparatus for network speech enhancement
JPS63314943A (ja) ボリュームレンジ制御回路
US5768364A (en) Software speakerphone system and method of operating a speakerphone
US4715062A (en) Speakerphone control circuit having low gain states and method for controlling gain of speakerphone
US6798881B2 (en) Noise reduction circuit for telephones
JP3655652B2 (ja) 自動的通話方向切換のための方法および回路装置
US5199065A (en) Method for automatic speech direction reversal, and circuit configuration for performing the method
JPS6343451A (ja) 拡声通話回路
CA2282362C (en) A system and method for providing high terminal coupling loss in a handsfree terminal
US5414763A (en) Apparatus and method for providing echo suppression to a plurality of telephones
JPH0630090A (ja) 音量制御機能付き電話機
US5898773A (en) Telephone apparatus with call transfer function and with improved arrangement for hand-free operation
JP2002368866A (ja) 音声会議システムの送話レベル調整方法
JPS6212249A (ja) 音声スイツチ装置
GB2318023A (en) Speakerphone
JP2003519968A (ja) 帯域単位の全二重通信
RU2103833C1 (ru) Устройство громкоговорящей связи
DE4403532C1 (de) Verfahren zur automatischen Sprachrichtungsumschaltung und Schaltungsanordnung zur Durchführung des Verfahrens
KR0121115Y1 (ko) 전화기의 송수화회로
JPS63272254A (ja) 電話装置
JPH0748771B2 (ja) 拡声電話機
JP3213487B2 (ja) 通話システム
JP2000307745A (ja) 音声切換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040729

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050304

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080311

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090311

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100311

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110311

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120311

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130311

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371