JP3654515B2 - 伝送装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ネットワーク上でデータの送受信を行う伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、CTC(Centralized Traffic Control:列車集中制御)と呼ばれる技術が存在する。これは、1つ以上の駅と1つの中央制御所をネットワークで接続し、中央制御所から各駅への運転制御を集中一括して行うものである。
【0003】
これに関して、前記CTCシステム等に応用される、ネットワーク上の様々な伝送手段が考えられている。例えば、複数の伝送端末間のネットワーク上での送受信時にデータの衝突を避ける伝送手段である。
【0004】
前記伝送手段の1つであるポーリング方式は、1つの制御局と1つ以上の従属局をネットワーク接続したシステム上で、該制御局が各従属局に対して、送信すべきデータの有無及びデータ受信可能を問合せ、条件の合う従属局の送受信を許可し、即ち従属局は該制御局の許可を待って送受信を行う方式である。
【0005】
また、トークンパッシング方式は、複数の伝送装置を接続し、トークンをネットワークを通して該伝送装置間で巡回させ、該伝送装置において該トークンを受取ったときに送信すべきデータがあれば、該フリートークンに該データを付加したトークンとして該伝送装置間を巡回させ、受信すべき伝送装置に伝送する方式である。
【0006】
更に、データの衝突を避けるために交換機を設ける伝送手段が存在する。伝送路上に複数のフレーム交換機を設置して、データをフレーム単位に分割して、該フレーム交換機で該フレームを蓄積及び送信路の確保を行うフレームリレー方式や、ATM(Asynchronous Transfer Mode)等の、伝送データを固定長セルに分割して送信する交換機を設置して伝送を行うセルリレー方式がある。
【0007】
他にも、伝送路上でデータの衝突が起こらないようにデータを混在させて多重伝送させる方式がある。異なる各データに各タイムスロットを割当てて伝送する時分割多重方式等である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記ポーリング方式では、1対N通信であり、伝送時に制御局が従属局に一々問合せを行わなければならなく、また従属局同士のみの通信はできないので伝送効率は悪い。
【0009】
また、前記トークンパッシング方式では、伝送実行にはトークンの受取を待たねばならず、また該トークンの紛失時における再構築は時間が掛かるので、伝送効率は悪い。ちなみに、従来のCTCシステムは、ほとんどがポーリング方式であり、他にはトークンパッシング方式も採用されていた。
【0010】
また、前記フレームリレー方式は、フレーム交換機においてデータの蓄積を介する中継であり、フレーム交換機のタンデム接続数が多いと、End・Endの伝送遅延が大きくなる。また、フレーム交換機での多数データ輻輳によるデータ衝突時にはデータの廃棄が行われるという難点があった。
【0011】
また、前記セルリレー方式は、データの非蓄積中継であり、ハードスイッチを使用するので中継は高速であるが、固定長セルを用いるため、情報量の少ないデータを扱う場合には伝送効率が悪い。
【0012】
これでは、様々な大きさを持ったデータを効率的に混在伝送させることができなく、またデータの性質に関わらず、先に送信なされたものから伝送を行い、重要データの遅延が発生する場合もあった。ちなみに、CTCシステムにおけるCTC情報は、情報量の少ない重要データである。
【0013】
また、従来のCTCシステムでフェールセーフ制御を行う場合、重要データであるフェールセーフ情報は、優先順位が異なるため、ノンフェールセーフ情報とは別に設けられた伝送路上を伝送しており、同一トラフィック上を伝送できないためシステムの規模が大きくなってしまっていた。フェールセーフとは、システムが故障した時に、その故障に伴う装置の動作を、常に安全側に働かせるという考え方である。
【0014】
更に、前記時分割多重方式は、伝送手順が複雑で、伝送回路構成も複雑になってしまい、また同期伝送であるので、システム上の1箇所の故障が全体に影響してしまうという難点があった。
【0015】
本発明の課題は、データ非蓄積の中継データを優先し、データを破棄することなくデータ同士の衝突の回避を図り、また、伝送手順、伝送回路構成、エラー対策の面で簡略化を図り、また、可変量のデータの伝送可能を図り、これらにより伝送効率を上げること及び低コスト化を目的とする。
【0016】
また、システム上でクロックの系統同期をとらない非同期伝送と、伝送装置同士の均等化構成により、1箇所の故障がシステム全体に影響を及ぼさなく、速到達需要のあるデータの優先的な伝送を同一トラフィック上で行うことを目的とする。
【0017】
本発明は、上記課題の解決に当たり、請求項1に記載の発明は、リング状のネットワークを構成するために左右の伝送装置(例えば、図2における伝送端末装置A2、C2)と接続して、お互いに情報をランダムアクセス伝送し、外部情報入出力装置と接続される伝送装置であって、左右の伝送装置(例えば、図2における伝送端末装置A2、C2)から伝送されてきた可変長の中継情報フレームが優先である優先中継情報フレームであるか、非優先である非優先中継情報フレームであるかを判別する受信論理手段(例えば、図2のR方向受信論理回路4、L方向受信論理回路7)と、前記受信論理手段により判別された優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する優先中継格納手段(例えば、図2のR方向優先中継バッファ5a、L方向優先中継バッファ8a)と、前記受信論理手段により判別された非優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先中継格納手段(例えば、図2のR方向非優先中継バッファ5b、L方向非優先中継バッファ8b)とを有する中継格納手段と、前記外部情報入出力装置からの出力情報を可変長の送信情報フレームに抑止自在に変換し、変換した送信情報フレームが優先である優先送信情報フレームであるか、非優先である非優先送信情報フレームであるかを判別する機能を有する伝送処理手段(例えば、図2の伝送処理CPU10)と、前記伝送処理手段により変換及び判別された優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する優先送信格納手段(例えば、図2のR方向優先送信バッファ5c、L方向優先送信バッファ8c)と、前記伝送処理手段により変換及び判別された非優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先送信格納手段(例えば、図2のR方向非優先送信バッファ5d、L方向非優先送信バッファ8d)とを有する送信格納手段と、優先度順を、前記優先中継情報フレーム、前記優先送信情報フレーム、前記非優先中継情報フレーム、前記非優先送信情報フレームの順として、この優先度順に従って、前記優先中継格納手段、前記優先送信格納手段、前記非優先中継格納手段、前記非優先送信格納手段それぞれに格納されたフレームを切換伝送する機能を有する切換手段(例えば、図2のR方向送信論理回路6、L方向送信論理回路9)と、を備え、
前記受信論理手段、前記中継格納手段、前記送信格納手段及び前記切換手段が右方向伝送及び左方向伝送用にそれぞれ設けられており、前記非優先中継格納手段は、当該非優先中継格納手段に格納されている非優先中継情報フレームの蓄積状態を当該非優先中継情報フレームの伝送方向とは逆方向の切換手段に通知する機能を有し、前記切換手段は、当該通知された非優先中継情報フレームの蓄積状態を隣接して接続された伝送装置内の通知された非優先中継情報フレームと同方向の切換手段に伝送する機能と、隣接して接続された伝送装置の切換手段から伝送された非優先中継情報フレームの蓄積状態が所定量以上の非優先中継情報フレームを蓄積した状態である場合に、非優先中継情報フレームの伝送を抑止する機能と、を有し、前記伝送処理手段は、隣接して接続された伝送装置の切換手段から伝送された非優先中継情報フレームの蓄積状態が所定量以上の非優先中継情報フレームを蓄積した状態である場合に、前記出力情報の変換を抑止する機能を有し、前記伝送処理手段による前記出力情報の変換の抑止により、非優先送信情報フレームの前記非優先送信格納手段への蓄積の抑止及び非優先送信情報フレームの伝送の抑止がなされることを特徴とする。
【0018】
請求項1に記載の発明に拠れば、非同期ランダムアクセスの可変長情報フレームについて、中継情報フレームを非蓄積伝送でき、送信情報フレームを左右両方に伝送する。また、伝送の優先度に依存する情報フレームを、その優先度の順に、同一トラフィク上で混在伝送する。更に、非優先中継情報フレーム蓄積状態に基づき、反対方向の隣接伝送装置で非優先中継情報フレーム伝送を抑止する。
【0019】
従って、情報の衝突及び廃棄を行うことなく、伝送効率の向上を行うことができ、タンデム接続及びシステムの均等化も行うことができるとともに、片方の伝送路に故障が起こっても伝送切換することなく、エラー対策を講じることができ、1ヶ所の故障がシステム全体に影響を及ぼすことなく、速到達需要のあるデータの優先的な伝送を同一トラフィック上で行うことができる。また、優先需要の情報の優先伝送による伝送効率が向上され、優先情報毎の伝送路構築を行うことなく低コスト化を行うことができる。更に、余分な非優先中継情報フレームの伝送によるデータ同士の衝突をそのデータ廃棄前に抑止し、非優先中継情報フレームのデータの衝突及び廃棄を防ぐことができる。
【0031】
さらに、非優先中継情報フレームの伝送を抑止する情報が伝送方向に隣接する伝送装置の伝送処理手段に伝送され、伝送された非優先中継情報フレームの伝送を抑止する情報に基づいて前記出力情報の変換抑止が行われる。
【0033】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の伝送装置において、前記伝送処理手段は、同一内容の前記送信情報フレームを左右両方向に伝送する機能を有すること、を特徴としている。
【0034】
請求項に記載の発明に拠れば、送信元の伝送装置からの左右両方向の同一内容伝送によって、送信先の伝送装置での先着優先受信の処理をする。
【0035】
従って、伝送スピードの向上による伝送の効率化及びエラー対策を講じることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照して、本発明の第1の実施の形態及び第2の実施の形態について順に説明する。
【0037】
(第1の実施の形態)
図1は、本第1の実施の形態である伝送端末装置を含むシステムのブロック構成図である。
【0038】
伝送端末装置システムα1は、伝送装置である伝送端末装置A1と、伝送端末装置A1に接続した伝送装置である伝送端末装置B1と、伝送端末装置B1に接続した伝送装置である伝送端末装置C1と、伝送端末装置B1に接続した外部情報入出力装置a1を有する。
【0039】
伝送端末装置B1は、伝送端末装置A1と接続して情報フレームを一時的に格納する格納手段であるバッファ1と、バッファ1及び伝送端末装置C1に接続して情報フレームの送信切換をハードウエア切換により行う切換手段である切換スイッチ2と、伝送端末装置C1及びバッファ1に接続して外部情報入出力装置a1からの出力情報を情報フレームとして変換する伝送処理手段である伝送処理CPU3を有する。
【0040】
バッファ1は、伝送端末装置A1及び切換スイッチ2と接続して伝送端末装置A1からの中継情報フレームを格納する中継バッファ1aと、切換スイッチ2及び伝送処理CPU3に接続して伝送処理CPU3からの送信情報フレームを格納する送信バッファ1bを有する。
【0041】
各伝送端末装置は、リング状接続しているものとする。このように、伝送端末装置B1は非常に簡単な伝送回路構成を有する。
【0042】
次に、本第1の実施の形態の動作を説明する。伝送端末装置B1において、伝送端末装置A1から、伝送端末装置C1に伝送する中継情報フレームが送信された場合に、当該中継情報フレームを中継バッファ1aにて格納する。
【0043】
また、外部情報入出力装置a1から出力情報が出力されたとき、伝送処理CPU3は当該出力情報を、伝送端末装置C1に伝送する送信情報フレームに変換し、送信バッファ1bに格納する。
【0044】
ここで、前記中継情報フレーム及び前記送信情報フレームは、可変長フレームであるため、様々な大きさのデータを含有することができ、例えば、CTCシステムの制御データなどの少容量のデータを固定長セルに比べて効率よく伝送でき、もちろん、データのフレーム構造により誤り防止を図ることができ、データの高信頼性を得ることができる。なお、フレームのヘッダ情報は、伝送効率を上げるため最小化を図る。
【0045】
また、中継バッファ1a、送信バッファ1bは、それぞれ前記中継情報フレーム1つ、前記送信情報フレーム1つの各大きさの最大値よりも大きい容量を持つバッファであるので、情報フレーム1つは、中継バッファ1a、送信バッファ1bそれぞれに収まり、フレームの大きさによりエラーが発生することはない。
【0046】
切換スイッチ2は、中継バッファ1aに前記中継情報フレームが入ると、当該中継情報フレームを伝送端末装置C1へ伝送するために切換を行う。同様に、切換スイッチ2は、送信バッファ1bに前記送信情報フレームが入ると、前記送信情報フレームを前記伝送端末装置C1へ伝送するために切換を行う。
【0047】
切換スイッチ2の切換では、ハードウエア切換であるため非常に高速である。また、中継情報フレーム及び前記送信情報フレームはランダムアクセス方式の伝送であるので、クロックの系統同期をとることはなく、連続で情報フレームを伝送できるので、伝送効率が非常に良い。
【0048】
前記中継情報フレーム及び前記送信情報フレームの両方が、中継バッファ1a及び送信バッファ1bに格納されている場合には、切換スイッチ2を中継バッファ1aに切換えて、当該中継情報フレームを伝送端末装置C1へ伝送する。これは、当該中継情報フレームが当該送信情報フレームよりも優先して伝送されるデータであるからである。
【0049】
伝送処理CPU3は、送信バッファ1bに前記送信情報フレームが格納されている状態では、次の送信情報フレームを出力せず、外部情報入出力装置a1との間で手順を待ち、出力情報の抑止を行い、情報の廃棄を防ぐ。
【0050】
この前記中継情報フレームの伝送待ち時間を除けば、中継バッファ1a、送信バッファ1bに、それぞれ前記送信情報フレーム、当該送信情報フレームを複数格納しない非蓄積伝送であるため、中継遅延が非常に短い。
【0051】
また、もちろん、伝送端末装置A1からの前記中継情報フレームの宛て先が伝送端末装置B2である場合には、これを外部情報入出力装置a1に送信する。
【0052】
各伝送端末装置はリング状接続しているので、各伝送端末装置間でのN対N通信が可能である。また、反対方向の伝送構成を各伝送端末装置に併設してもよい。例えば、伝送端末装置B1において、伝送端末装置C1から伝送端末装置A1方向の伝送可能なバッファ及び切換スイッチを併設する。この場合には、送信元から送信先まで、2つの伝送経路のうち最短経路を採り、伝送時間の短縮化及び一方の伝送路故障時にも伝送可能である。またこの場合、たとえリング状接続しなくても、各伝送端末装置間でのN対N通信が可能である。
【0053】
以上、本第1の実施の形態に拠れば、情報フレーム同士の衝突を避け、ハードウエアスイッチによる高速切換えを行うことができ、伝送回路構成及び伝送手順を簡略し、情報フレームの廃棄を防ぎ、伝送端末装置のタンデム接続自在にエラー対策を講じ、可変長情報フレームを非同期的に連続してN対N伝送できるので、伝送効率を非常に良くし、非蓄積中継であるため中継遅延を非常に短くする事ができる。
【0054】
(第2の実施の形態)
図2は、本第2の実施の形態である伝送端末装置を含むシステムのブロック構成図である。
【0055】
伝送端末装置システムα2は、伝送装置である伝送端末装置A2と、伝送端末装置A2に接続した伝送装置である伝送端末装置B2と、伝送端末装置B2に接続した伝送装置である伝送端末装置C2と、伝送端末装置B2に接続した外部情報入出力装置a2を有する。
【0056】
ここで、伝送端末装置A2から伝送端末装置B2を介した伝送端末装置C2への方向をR方向(右方向)とし、伝送端末装置C2から伝送端末装置B2を介した伝送端末装置A2への方向をL方向(左方向)とする。
【0057】
伝送端末装置B2は、伝送端末装置A2と接続して伝送端末装置A2からのR方向の中継情報フレームの優先度を判別する受信論理手段であるR方向受信論理回路4と、R方向受信論理回路4と接続してR方向の中継情報フレーム及び後述するR方向の送信情報フレーム(以下、中継情報フレームと送信情報フレームを情報フレームと総称する。)を格納する格納手段であるR方向バッファ5と、伝送端末装置C2及びR方向バッファ5に接続してR方向の情報フレームの伝送切換を行う切換手段であるR方向送信論理回路6を有する。
【0058】
伝送端末装置B2は更に、伝送端末装置C2と接続して伝送端末装置C2からのL方向の中継情報フレームの優先度を判別する受信論理手段であるL方向受信論理回路7と、L方向受信論理回路7と接続してL方向の情報フレームを格納する格納手段であるL方向バッファ8と、伝送端末装置A2及びL方向バッファ8に接続してL方向の情報フレームの伝送切換を行う切換手段であるL方向送信論理回路9を有する。
また、伝送端末装置B2は、外部情報入出力装置a2、R方向バッファ5及びL方向バッファ8に接続して外部情報入出力装置a2からの出力情報を可変長の送信情報フレームに抑止自在に変換する伝送処理手段である伝送処理CPU10を有する。
【0059】
R方向バッファ5は、R方向受信論理回路4及びR方向送信論理回路6と接続してR方向受信論理回路4からのR方向優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する優先中継格納手段としてのR方向優先中継バッファ5aと、R方向受信論理回路4、R方向送信論理回路6及びL方向送信論理回路9と接続してR方向受信論理回路4からのR方向非優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先中継格納手段としてのR方向非優先中継バッファ5bと、R方向送信論理回路6及び伝送処理CPU10と接続して伝送処理CPU10からのR方向優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する優先送信格納手段としてのR方向優先送信バッファ5cと、R方向送信論理回路6及び伝送処理CPU10と接続して伝送処理CPU10からのR方向非優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先送信格納手段としてのR方向非優先送信バッファ5dとを有する。
【0060】
L方向バッファ8は、L方向受信論理回路7及びL方向送信論理回路9と接続してL方向受信論理回路7からのL方向優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する優先中継格納手段としてのL方向優先中継バッファ8aと、R方向送信論理回路6、L方向受信論理回路7及びL方向送信論理回路9と接続してL方向受信論理回路7からのL方向非優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先中継格納手段としてのL方向非優先中継バッファ8bと、L方向送信論理回路9及び伝送処理CPU10と接続して伝送処理CPU10からのL方向優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する優先送信格納手段としてのL方向優先送信バッファ8cと、L方向送信論理回路9及び伝送処理CPU10と接続して伝送処理CPU10からのL方向非優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先送信格納手段としてのL方向非優先送信バッファ8dとを有する。
【0061】
なお、図2中、R方向優先送信バッファ5c、R方向非優先送信バッファ5d、L方向優先送信バッファ8c、L方向非優先送信バッファ8d、と伝送処理CPU10間の接続は、それぞれ▲1▼,▲2▼,▲3▼,▲4▼により図面上省略されている。このように、伝送端末装置B2は簡単な伝送回路構成を有する。
【0062】
次に、本第2の実施の形態の動作を説明する。伝送端末装置B2において、伝送端末装置A2から、伝送端末装置C2に伝送するR方向中継情報フレームが送信された場合に、当該R方向中継情報フレームをR方向受信論理回路4にて伝送の優先度を判別する。
【0063】
前記R方向中継情報フレームが、優先される中継情報フレームの場合は、R方向優先中継情報フレームとして、R方向優先中継バッファ5aに格納する。優先されない中継情報フレームの場合は、R方向非優先中継情報フレームとして、R方向非優先中継バッファ5bに格納する。
【0064】
また、外部情報入出力装置a2からR方向伝送の出力情報が出力されたとき、伝送処理CPU10は当該出力情報を、伝送の優先度を判別し、伝送端末装置C2に伝送するR方向優先送信情報フレーム又はR方向非優先送信情報フレームに変換する。
【0065】
前記R方向送信情報フレームが、前記R方向優先送信情報フレームの場合は、R方向優先送信バッファ5cに格納する。前記R方向非優先送信情報フレームの場合は、R方向非優先送信バッファ5dに格納する。
【0066】
ここで、前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、前記R方向優先送信情報フレーム及び前記R方向非優先送信情報フレームは、可変長フレームであり、R方向優先中継バッファ5a、R方向非優先中継バッファ5b、R方向優先送信バッファ5c、R方向非優先送信バッファ5dは、それぞれ前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、前記R方向優先送信情報フレーム、前記R方向非優先送信情報フレームの各1つの大きさの最大値よりも大きい容量を持つバッファである。また、優先度の判別は、情報フレームの内容が優先して伝送されるべきかで判別する。
【0067】
R方向送信論理回路6は、格納された前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、前記R方向優先送信情報フレーム又は前記R方向非優先送信情報フレームを伝送端末装置C2に切換伝送する。クロックの系統同期をとる必要は無く、ランダムアクセス伝送となる。
【0068】
格納された前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、前記R方向優先送信情報フレーム、前記R方向非優先送信情報フレームの複数が同時に格納されているとき、優先度の高い情報フレームを優先的に伝送する。優先度の高い順に並べると、前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向優先送信情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、前記R方向非優先送信情報フレーム、となる。
【0069】
ここで、R方向非優先中継バッファ5bは、R方向非優先中継バッファ5bに格納されているR方向非優先中継情報フレーム蓄積状態であるR方向非優先中継情報フレーム蓄積数をR方向非優先中継情報フレームの伝送方向(R方向)とは逆方向(L方向)のL方向送信論理回路9に通知する。L方向送信論理回路9は、通知されたR方向非優先中継情報フレームの蓄積数を伝送端末装置A2に伝送する。伝送端末装置A2内の図示しないR方向送信論理回路は、伝送された前記R方向非優先中継情報フレーム蓄積数に基づき、伝送端末装置B2へのR方向非優先情報フレームの伝送に段階的な抑止を行う。
【0070】
これは、前記R方向非優先中継情報フレーム蓄積数が多くなり、R方向非優先中継フレーム5bにてR方向非優先中継情報フレームの廃棄が行われることを防ぐためである。前記段階的な抑止は、例えば、前記R方向非優先中継情報フレーム蓄積数が一定量以上になった場合にR方向非優先情報フレームの伝送を停止する。
【0071】
伝送端末装置A2内の図示しないR方向送信論理回路におけるR方向非優先情報フレームの段階的な抑止の情報は、伝送端末装置B2の伝送処理CPU10にも通知される。R方向非優先情報フレームの段階的な抑止の情報が通知された伝送処理CPU10は、R方向非優先送信バッファ5dにおける前記R方向非優先送信情報フレームの廃棄が行われる前に、伝送されたR方向非優先情報フレームの抑止の情報に基づいて外部情報入出力装置a2からの出力情報に同様に段階的な抑止を行う。これは、前記R方向非優先送信情報フレームよりも前記R方向非優先中継情報フレームの方が伝送の優先度が高いので、前記R方向非優先中継情報フレームに抑止が為されれば、優先度の低い前記R方向非優先送信情報フレームの蓄積も抑止すべきだからである。
【0072】
前記2つの段階的な抑止によって、前記R方向優先中継情報フレーム及び前記R方向優先送信情報フレームには、伝送端末装置間に伝送速度に依存する一定値以内の伝送容量が確保できる。よって、複数の伝送端末装置にランダムに発生する優先情報に伝送容量を確保でき、連続に優先して伝送することができる。
【0073】
ここまでは、R方向の伝送動作を説明したが、L方向についても同様であり、簡単に説明する。伝送端末装置B2において、伝送端末装置C2から伝送端末装置A2に伝送するL方向中継情報フレームが伝送された場合に、当該L方向中継情報フレームをL方向受信論理回路7にて伝送の優先度を判別し、L方向優先中継情報フレームをL方向優先中継バッファ8aに格納し、L方向非優先中継情報フレームをL方向非優先中継バッファ8bに格納する。
【0074】
また、外部情報入出力装置a2から出力情報が出力されたとき、伝送処理CPU10は当該出力情報を、伝送の優先度を判別し、伝送端末装置A2に伝送するL方向優先送信情報フレーム、L方向非優先送信情報フレームに変換し、それぞれ、L方向優先送信バッファ8c、L方向非優先送信バッファ8dに格納する。
【0075】
L方向送信論理回路9は、格納された前記L方向優先中継情報フレーム、前記L方向非優先中継情報フレーム、前記L方向優先送信情報フレーム又は前記L方向非優先送信情報フレームを伝送端末装置A2に切換伝送し、それぞれのL方向情報フレームが複数格納のとき、優先度に基づき順に伝送する。
【0076】
同時に、L方向非優先中継バッファ8bからのL方向非優先情報バッファ8bに格納されているL方向非優先中継情報フレーム蓄積状態であるL方向非優先中継情報フレーム蓄積数伝送端末装置C2に伝送され、伝送端末装置C2からのL方向非優先情報フレームの伝送段階的に抑止され、また当該抑止情報は、伝送処理CPU10にも通知され外部情報入出力装置a2からの非優先情報段階的に抑止される
【0077】
外部情報入出力装置a2からの出力情報からの優先送信情報フレーム、非優先送信情報フレームは、同一の内容をR方向及びL方向に同時に伝送してもよい。
【0078】
また、もちろん、伝送端末装置A2からの前記R方向優先中継情報フレーム、前記R方向非優先中継情報フレーム、伝送端末装置C2からの前記L方向優先中継情報フレーム、前記L方向非優先中継情報フレーム、の宛て先が伝送端末装置B2である場合には、外部情報入出力装置a2に送信する。
【0079】
以上、本装置例に拠れば、優先情報フレームについては一定量以下の伝送容量を確保し、非優先情報フレームについては、蓄積による廃棄が起こることは無く、情報フレーム同士の衝突を避け、可変長情報フレームを非同期的に連続して伝送できる。
【0080】
【実施例】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施例1及び実施例2について順に説明する。
【0081】
(実施例1)
本装置例を図3を参照して説明する。図3は、本実施例である伝送端末装置システムのブロック構成図である。本実施例は、鉄道分野のネットワークシステムにおいて、前述の第2の実施形態の伝送端末装置B2をリング状にネットワーク接続しCTCシステムに適用したものである。
【0082】
本実施例の伝送端末装置システムβ1は、お互いに送受信可能にリング状接続した伝送装置である伝送端末装置A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3と、伝送端末装置C3と情報の送受信可能に接続した運行管理システム11と、伝送端末装置D3と情報の送受信可能に接続した集中監視システム12と、伝送端末装置E3,F3,G3,H3と情報の送受信可能にそれぞれ接続した連動装置13,14,15,16と、伝送端末装置E3へ情報の送信可能に接続した雨量風速計17と、伝送端末装置G3へ情報の送信可能に接続した集中監視端末18と、伝送端末装置G3から情報の受信可能に接続した旅客案内装置19と、伝送端末装置H3から情報の受信可能に接続したTID端末20とを有する。
【0083】
CTCシステムにおいて、伝送端末装置A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3は、それぞれ路線の異なる駅に設置される。また、運行管理システム11、集中監視システム12、連動装置13,14,15,16、雨量風速計17、集中監視端末18、旅客案内装置19及びTID端末20は、前述の第2の実施の形態における外部情報入出力装置a2にあたる。
【0084】
運行管理システム11は、伝送端末端末C3に対して、運行管理情報の制御情報を送信して表示情報を受信する。集中監視システム12は、CTCシステムにおける中央制御所であり、伝送端末装置D3に対して、CTC情報の制御情報を送信し、CTC情報の表示情報を受信する。連動装置13,14,15,16は、伝送端末装置E3,F3,G3,H3に対して、それぞれ前記運行管理情報及び前記CTC情報の制御情報を受信して当該制御情報により連動して動作し、その動作の情報を表示情報として送信する。例えば、継電連動装置、電子連動装置等である。
【0085】
雨量風速計17は、伝送端末装置E3に対して、沿線情報として沿線の雨量風速情報を送信する。当該雨量風速情報のみならず、沿線の地震,落石情報を送信してもよい。集中監視端末18は、伝送端末装置G3に対して、各種信号機器故障情報等の集中監視情報を送信する。旅客案内装置19は、伝送端末装置G3から、旅客案内情報を受信する。TID端末20は、伝送端末装置H3に対してTID(列車運行情報表示装置)情報を送信する。前記沿線情報、前記集中監視情報、前記旅客案内情報及び前記TID情報は、内容分類として、前記運行管理情報に含まれる。
【0086】
伝送端末装置A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3は、外部インターフェースとして、例えば、RS−232C、Ethernet(登録商標)等の規格を採用し、運行管理システム11、集中監視システム12、連動装置13,14,15,16、雨量風速計17、集中監視端末18、旅客案内装置19及びTID端末20と接続する。
【0087】
伝送端末装置A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3はこの順にリング状接続しているので、ループとしてR方向回線及びL方向回線が形成されている。伝送端末装置A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3それぞれにおける送信情報フレームは、送信元の伝送端末装置からR方向及びL方向の回線に同時に伝送される。各伝送端末装置は、R方向及びL方向に、例えば、モデム等を接続して他の伝送端末装置と接続する。各伝送端末装置間の接続回線には、例えば、メタリック4Wの規格を採用し、必要に応じてPCM(Pulse Code Modulation)回線を採用するが、これらに限定されるものではなく、例えば、TA、ルータ等を用いるデジタル回線伝送路や、無線伝送路、光伝送路等を採用してもよい。
【0088】
送信先の伝送端末装置は、同一内容かつ同一送信元のR方向情報フレーム、L方向情報フレーム共に受信するが、先に到達し、かつ内容のチェックがOKのものを採用し、もう一方は捨てる先着優先受信の処理を行う。よって、1つの回線の異常時にも回線切換時間を必要としなく、伝送の効率化及びエラー対策を講じることができ、フェールセーフ性を向上させることができる
【0089】
伝送端末装置システムβ1は、前述の各種情報を、ランダムアクセス可能に、優先度の判別をして可変長フレームとして変換し、優先情報フレームについては、伝送容量を確保し優先的に伝送し、非優先情報フレームについては、廃棄をせずに伝送する。優先情報としては、少量で速到達要求のある前記CTC情報を採用し、優先情報としては、前記運行管理情報を採用する。
【0090】
優先情報については、蓄積伝送を行わないので、本実施例のようにタンデムループ接続しても、End・Endの伝送遅延は極端に短い構成となる。
【0091】
よって、本実施例は、従来のポーリング方式のCTC装置と比較しても、N対N通信が可能となり、伝送効率が格段に良くなった。また、従来のトークンパッシング方式に比較しても、トークンの紛失の心配が無く、たとえ回線が1箇所切断しても回線の折返し接続を行う必要が無く、手順が簡略化された。
【0092】
また、従来のCTC装置よりも伝送効率が格段によく、伝送容量が増えたため、非優先の前記旅客案内情報の伝送も行うことが可能であり、これに限らず他に、画像情報、駅務関係情報等の伝送も行うことができる。
【0093】
(実施例2)
本実施例を図4を参照して説明する。図4は、本実施例である伝送端末装置システムのブロック構成図である。本実施例は、前述の第2の実施の形態の伝送端末装置B2をリング状にネットワーク接続しフェールセーフ制御に適用したものである。
【0094】
本実施例の伝送端末装置システムβ2は、お互いに送受信可能にリング状接続した伝送装置である伝送端末装置A4,B4,C4,D4,E4,F4と、伝送端末装置A4,D4と情報の送受信可能に接続したフェールセーフ端末21,22と、伝送端末装置B4,C4,E4,F4と情報の送受信可能に接続した汎用入出力装置23,24,25,26とを有する。
【0095】
フェールセーフ端末21,22、汎用入出力装置23,24,25,26は、前述の第2の実施の形態における外部情報入出力装置a2にあたる。伝送端末装置A4,B4,C4,D4,E4,F4はこの順にリング状接続して、R方向回線及びL方向回線が形成されている。
【0096】
伝送端末装置システムβ2は、前述の各種情報を、優先度の判別をして可変長フレームとして変換し、ランダムアクセス可能に、優先情報フレームについては、伝送容量を確保し優先的に伝送し、非優先情報フレームについては、廃棄をせずに伝送する。優先情報としては、故障時の緊急を要する情報であるフェールセーフ端末21,22で送受信されるフェールセーフ情報を採用し、非優先情報としては、当該フェールセーフ情報以外の情報であるノンフェールセーフ情報を採用する。
【0097】
従来は、前記フェールセーフ情報と前記ノンフェールセーフ情報の伝送はそれぞれの別の装置を用いていたが、本実施例では、当該フェールセーフ情報と当該ノンフェールセーフ情報を同一トラック上で伝送実現するので、伝送装置システムの大幅な簡略及び小規模化を図ることができる。
【0098】
優先情報は、一定値以下の伝送容量を確保されるので、伝送端末装置システムβ2は、前記フェールセーフ情報が当該一定値を超えないように設計されており、当該フェールセーフ情報が常に優先的に伝送される。よって、フェールセーフ端末21,22間で、フェールセーフ情報の定周期にて送受信することが可能であり、これによりフェールセーフ性の確保が非常に容易となる。
【0099】
また、非優先情報である前記ノンフェールセーフ情報の増減は、フェールセーフ情報に対して影響を与えないので、前記ノンフェールセーフ情報の増減を制約無く容易に行うことができる。
【0100】
更に、CTCシステムの情報をフェールセーフ化することにより、列車在線、信号機、運転方向等のCTC情報を、保守作業員への列車接近通知、踏切の開閉制御などに利用することが可能となる。
【0101】
以上、本発明の実施の形態及び実施例につき説明したが、本発明は、必ずしも上述した手段及び手法にのみ限定されるものではなく、本発明にいう目的を達成し、本発明にいう効果を有する範囲内において適宜に変更実施が可能なものである。
【0102】
【発明の効果】
以上詳述したごとく、請求項1に記載の発明の伝送装置に拠れば、非同期ランダムアクセスの可変長情報フレームについて、中継情報フレームを非蓄積伝送することにより、情報の衝突及び廃棄を行うことなく、伝送効率の向上を行うことができ、タンデム接続及びシステムの均等化も行う。また、送信情報フレームを左右両方向に伝送することにより、片方の伝送路に故障が起こっても伝送切換すること無く、エラー対策を講じることができる。また、伝送の優先度に依存する情報フレームを、その優先度の順に、同一トラフィック上で混在伝送することにより、優先需要の情報の優先伝送による伝送効率の向上、また、優先情報毎の伝送路構築を行うことなく、低コスト化を行うことができるため、フェールセーフ性の確保を非常に容易に実現することができる。更に、非優先中継情報フレーム蓄積状態に基づき、逆方向の隣接伝送装置で非優先中継情報フレーム伝送を抑止することにより、余分な非優先中継情報フレームの伝送によるデータ同士の衝突をそのデータ廃棄前に抑止し、非優先中継情報フレームのデータの衝突及び廃棄を防ぐことができる。
【0106】
さらに、非優先情報フレームの伝送を抑止する情報が伝送方向に隣接する伝送装置の伝送処理手段に伝送され、伝送された非優先中継情報フレームの伝送を抑止する情報に基づいて出力情報の変換抑止が行われることにより、余分な非優先送信情報フレームの変換によるデータ同士の衝突をその廃棄前に抑止し、更なる非優先送信情報フレームのデータの衝突及び廃棄を防ぐことができる。
【0107】
請求項に記載の発明の伝送装置に拠れば、送信元の伝送装置からの左右両方向の同一内容伝送によって、送信先の伝送装置での先着優先受信の処理をすることにより、伝送スピードの向上による伝送効率化及びエラー対策を講じることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である第1の伝送端末装置を含むシステムのブロック構成図である。
【図2】本発明の一実施形態である第2の伝送端末装置を含むシステムのブロック構成図である。
【図3】図2における第2の伝送端末装置システムをCTCシステムに適用した伝送端末装置システムのブロック構成図である。
【図4】図2における第2の伝送端末装置システムをフェールセーフ制御に適用した伝送端末装置システムのブロック構成図である。
【符号の説明】
α1,α2,β1,β2…伝送端末装置システム
A1,B1,C1,A2,B2,C2,A3,B3,C3,D3,E3,F3,G3,H3,A4,B4,C4,D4,E4,F4…伝送端末装置
a1,a2…外部情報入出力装置
1…バッファ
1a…中継バッファ
1b…送信バッファ
2…切換スイッチ
3,10…伝送処理CPU
4…R方向受信論理回路
5…R方向バッファ
5a…R方向優先中継バッファ
5b…R方向非優先中継バッファ
5c…R方向優先送信バッファ
5d…R方向非優先送信バッファ
6…R方向送信論理回路
7…L方向受信論理回路
8…L方向バッファ
8a…L方向優先中継バッファ
8b…L方向非優先中継バッファ
8c…L方向優先送信バッファ
8d…L方向非優先送信バッファ
9…L方向送信論理回路
11…運行管理システム
12…集中監視システム
13,14,15,16…連動装置
17…雨量風速計
18…集中監視端末
19…旅客案内装置
20…TID端末
21,22…フェールセーフ端末
23,24,25,26…汎用入出力装置

Claims (2)

  1. リング状のネットワークを構成するために左右の伝送装置と接続して、お互いに情報をランダムアクセス伝送し、外部情報入出力装置と接続される伝送装置であって、
    左右の伝送装置から伝送されてきた可変長の中継情報フレームが優先である優先中継情報フレームであるか、非優先である非優先中継情報フレームであるかを判別する受信論理手段と、
    前記受信論理手段により判別された優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する優先中継格納手段と、前記受信論理手段により判別された非優先中継情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先中継格納手段とを有する中継格納手段と、
    前記外部情報入出力装置からの出力情報を可変長の送信情報フレームに抑止自在に変換し、変換した送信情報フレームが優先である優先送信情報フレームであるか、非優先である非優先送信情報フレームであるかを判別する機能を有する伝送処理手段と、
    前記伝送処理手段により変換及び判別された優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する優先送信格納手段と、前記伝送処理手段により変換及び判別された非優先送信情報フレームを少なくとも1つ格納する非優先送信格納手段とを有する送信格納手段と、
    優先度順を、前記優先中継情報フレーム、前記優先送信情報フレーム、前記非優先中継情報フレーム、前記非優先送信情報フレームの順として、この優先度順に従って、前記優先中継格納手段、前記優先送信格納手段、前記非優先中継格納手段、前記非優先送信格納手段それぞれに格納されたフレームを切換伝送する機能を有する切換手段と、を備え、
    前記受信論理手段、前記中継格納手段、前記送信格納手段及び前記切換手段が右方向伝送及び左方向伝送用にそれぞれ設けられており、
    前記非優先中継格納手段は、
    当該非優先中継格納手段に格納されている非優先中継情報フレームの蓄積状態を当該非優先中継情報フレームの伝送方向とは逆方向の切換手段に通知する機能を有し、
    前記切換手段は、
    当該通知された非優先中継情報フレームの蓄積状態を隣接して接続された伝送装置内の通知された非優先中継情報フレームと同方向の切換手段に伝送する機能と、
    隣接して接続された伝送装置の切換手段から伝送された非優先中継情報フレームの蓄積状態が所定量以上の非優先中継情報フレームを蓄積した状態である場合に、非優先中継情報フレームの伝送を抑止する機能と、
    を有し、
    前記伝送処理手段は、
    隣接して接続された伝送装置の切換手段から伝送された非優先中継情報フレームの蓄積状態が所定量以上の非優先中継情報フレームを蓄積した状態である場合に、前記出力情報の変換を抑止する機能を有し、
    前記伝送処理手段による前記出力情報の変換の抑止により、非優先送信情報フレームの前記非優先送信格納手段への蓄積の抑止及び非優先送信情報フレームの伝送の抑止がなされることを特徴とする伝送装置。
  2. 請求項に記載の伝送装置において、
    前記伝送処理手段は、
    同一内容の前記送信情報フレームを左右両方向に伝送する機能を有すること、
    を特徴とする伝送装置。
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