JP3654330B2 - 低騒音真空掃除機 - Google Patents
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- A47L—DOMESTIC WASHING OR CLEANING; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
- A47L9/00—Details or accessories of suction cleaners, e.g. mechanical means for controlling the suction or for effecting pulsating action; Storing devices specially adapted to suction cleaners or parts thereof; Carrying-vehicles specially adapted for suction cleaners
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は真空掃除機に関し、特にモータを取り囲む前方及び後方ケーシングが互いに接する部位に密閉部材を形成した低騒音真空掃除機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に真空掃除機は、モータの駆動で発生する強力な吸入力によって掃除すべき床面の埃などを集塵する機能を有するように構成される。このような真空掃除機の代表的なものが図７に示されており、この真空掃除機の本体１１０は内部隔壁１１１により集塵室１２０と空気吸入室１３０とに区切られ、この本体１１０は多数個の輪１１９により移動自在に構成される。上記本体１１０は、掃除すべき床面の埃を吸入できる吸入ブラシ（図示せず）と本体１１０の先端部を連結する多段パイプ（図示せず）からなり、必要によってはブラシとパイプとの間に挿設されて長い空気通路を形成し着脱自在な柔軟性のパイプ（図示せず）からなっている。
【０００３】
集塵室１２０内には上記ブラシ及び多段パイプまたは柔軟性パイプを通った吸入埃をフィルターリングして保管する紙フィルター１２５を備える。また、内部隔壁１１１にはフィルターリングされた吸入空気のみが通過するように空気孔１１２を形成する。さらに、空気吸入室１３０内には上記空気孔１１２と連通するモータ１３１を装着する。
【０００４】
本体１１０内部に強引に流入させられた吸入空気は集塵室１２０の紙フィルター１２５を経て、空気孔１１２と空気吸入室１３０を経て、最後に本体１１０の後方へ排気される空気流路を形成する。
【０００５】
しかし、従来の空気吸入室１３０が採用された真空掃除機を用いて掃除作業を行う場合、ネジ部材（図示せず）で分割可能に組み込まれる前方／後方ケーシング１４３、１４４の組立部位のシーリング力が弱くて隙間が生じるため、モータ１３１の空気出口１４２を通して排出された空気の一部のみがフィルター付き排気グリル１５１を介して排出され、残りは上記組立部位の隙間を介してろ過されていない埃を含んだ空気が外部へ排出されるという問題点があった。
【０００６】
かかる場合、オペレータ及び周辺の人が埃を含んだ上記空気を吸入することにより、極めて健康を害することになる。また、上記隙間を介してモータの騒音が漏れて吸音効率を大いに低下させるという問題点があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、モータを取り囲んでいる本体のシーリング部位の隙間を確実にシーリングすることによりモータの騒音が本体の外部に漏れないようにした低騒音真空掃除機を提供することにある。
【０００８】
また、本発明の他の目的は、モータによって吸入された埃含有空気が常にフィルターを経ることによりクリーンな空気を外部に排出させる低騒音真空掃除機を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による低騒音真空掃除機は、ブラシパイプを通って流入した埃を収集するための紙フィルターを備えた集塵室と、空気孔を穿設した壁により上記集塵室とは分けられる空気吸入室とからなり、上記集塵室及び上記空気吸入室が掃除面に平行に載置されている低騒音真空掃除機において、
上記空気吸入室は、
上記集塵室から空気を吸入するための入口と、この吸入空気を吐出するための出口とを備えた吸入モータと、
空気流入口を有する前方ケーシングと、
上記前方ケーシングと嵌設された空間内に上記吸入モータを収容し、上記空間内の空気を外部へ放出するための出口を設け、上記出口にフィルターが嵌められ、該フィルターを経た清浄空気を掃除面に対して平行に吐出する後方ケーシングと、
上記前方ケーシングと上記吸入モータとの間に当接可能に配置されたダンパーと、
上記吸入モータを収容し、上記吸入モータの上記出口から離隔した位置に設けられた多数の空気孔を有する第１空気ガイドと；
上記第１空気ガイドと後方ケーシングとの間に配置され、吐出空気が上記後方ケーシングのフィルターに対し間接的に移動できるようにする多数の空気孔を備えた第２空気ガイドと；からなり、
上記第２空気ガイドの周縁部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの結合部位の間に配設され、当該周縁部に凸部が形成され、該凸部を取り囲むように凹部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングにそれぞれ形成される
ことを特徴とする
【００１１】
さらに、上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの接合部に凸部がそれぞれ形成され、上記第２空気ガイドの周縁部にそれぞれ背中合わせに凹部が形成されて上記凸部を取り囲むようにしたことをを特徴とする。
【００１２】
またさらに、それぞれ上記前方ケーシング及び上記後方ケーシングに形成された両凹部（４５Ａ，５５Ａ）からなる空間内にリングケーシングが配置されることを特徴とする。
【００１３】
ここで、空気吸入室内において、吸入モータと、該吸入モータを取り囲む前方ケーシングと、上記前方ケーシングと結合して形成した空間に上記吸入モータを収容する後方ケーシングと、上記後方ケーシング内に第１及び第２空気ガイドとを収容し、上記第２空気ガイドの周縁部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの結合部位の間に配設されるものであって、モータの吸入力により空気吸入室に流入した空気の全てがフィルターを経るようにしてクリーンな空気を外部に排出し、モータ騒音が真空掃除機の外部へ漏れるのを遮断することができるものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
【００１５】
図１乃至図４は本発明による低騒音真空掃除機の一実施例を示している。本真空掃除機は前方に具備された集塵室１０と、後方に具備された空気吸入室３０と、これらを分ける隔壁１７とからなる。上記集塵室１０及び空気吸入室３０は掃除面３に対して平行に配列される。上記集塵室１０内には紙フィルター１３を設け、ブラシパイプ（図示せず）を介して集塵室１０に流入した埃含有空気をフィルターリングした後、隔壁１７に形成された空気孔１５に送る。
【００１６】
上記空気吸入室３０は前方ケーシング４０及び後方ケーシング５０と、このケーシングにより形成される空間内に収容されるモータ６０とからなっている。上記前方ケーシング４０はシリンダ状の前方部材４４と方形の後方部材４２とからなり、該前方部材４４は中間に流入口４１を設けて隔壁１７の空気孔１５と同心に配列する。この流入口４１と同心にモータ６０の入口６１を配列させ、モータ６０の前方部材６４と前方ケーシング４０の前方部材４４との間にはダンパー４３を設置して、モータ６０の回転振動を減衰させる。さらに、モータ６０の後方部材６２を取り囲むように第１空気ガイド５１を設けて、その前方環部５４の突起５４Ａを前方ケーシング４０の前方部材４４に形成された安着部４４Ａと嵌合させる（図３参照）。また、第１空気ガイド５１の周りには多数の長孔５３を上記モータ６０の軸６５に平行に形成すると共に、モータ６０の出口６３からより遠い個所に形成することによって空気流路をより長くする。モータ軸６５の振動を減衰させるように第１空気ガイド５１の後方部５８内にダンパー６６を設置する。
【００１７】
上記第１空気ガイド５１の後方には第２空気ガイド５２を設置する。該第２空気ガイド５２の外周縁には図４に示すように凸部５６Ａを形成する。該凸部５６Ａを取り囲む形態に前方ケーシングの後方部材４２の外周縁には凹部４５Ａを形成し、さらに後方ケーシング５０の外周縁にも凹部５５Ａを形成する。
【００１８】
ここで、図５のように第２空気ガイド５２の凸部５６Ａを形成せず、前方ケーシングの後方部材４２の凹部４５Ａと後方ケーシング５０の凹部５５Ａとからなる空間内にリングケーシング５６Ｃを設置することもできる。
【００１９】
このような実施例の他の形態が図６に示されている。即ち、前方ケーシングの後方部材４２の外周縁には凸部４５Ｂを形成し、後方ケーシング５０の外周縁にも凸部５５Ｂを形成し、第２空気ガイド５２の外周縁には上記凸部４５Ｂ、５５Ｂを収容するように互いに対向して形成された凹部４７、５７Ｂを有する凸部５６Ｂを形成する。
【００２０】
上記第２空気ガイド５２の下部には空気孔５７を形成する（図２参照）。この空気孔５７上には一定の間隔をおいて空気孔５７の周りに剛性を与えるためのリブ５７Ａを設ける。上記空気孔５７の位置は上記第１空気ガイド５１の長孔５３から遠く離れた位置に形成し、モータ６０から排出された空気が上記空気孔５７を通過した後、後方ケーシング５０の出口５９にそのまま抜けてしまわないようにする。
【００２１】
次に、以上のような形状を有する部品で構成された真空掃除機の作動を説明する。
【００２２】
ブラシパイプを掃除面に当て、真空掃除機に電源を入れるとモータ６０が回転する。モータ６０の吸入力により集塵室１０に埃を含んだ空気が流入し、埃は紙フィルター１３によりフィルターリングされ、空気は隔壁１７の空気孔１５を通過した後、空気吸入室３０に進む。前方ケーシング４０の空気孔４１を通過した空気はモータ６０の入口６１を通過した後、出口６３を抜ける。この吐出空気は上記出口６３から遠く離れて形成された第１空気ガイド５１の空気孔５３を通して抜けるのであるが、この過程で空気吐出騒音が低減する。更に、上記第１空気ガイド５１の空気孔５３を抜け出た空気は第２空気ガイド５２の空気孔５７に進む。この過程で第２空気ガイド５２の外周縁と前方ケーシングの前方部材４２の外周縁との形状結合により密閉された空間で他の部位に空気が漏れず、全ての空気が空気孔５７を通して後方ケーシング５０に進む。このとき、第２空気ガイド５２の空気孔５７が後方ケーシング５０のフィルター７０と互いに対向するように配列されていないので、モータ６０の騒音及び流動空気の騒音がフィルター７０を介して外部に排出されることが少なくなる。また、後方ケーシング５０と前方ケーシング４０との間が完全密閉形態に結合されるため、モータ６０により空気吸入室３０内に流入した空気は全て後方ケーシング５０のフィルター７０を経て外部に放出される。
【００２３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モータを取り囲む前方ケーシングと後方ケーシングとの間の結合部位が前方ケーシング及び後方ケーシングからなる空間を密閉可能にするので、モータから排出された空気量の全てがフィルターを通過した後、埃が完全にフィルターリングされた空気のみが外部に排出されるので、オペレータにクリーンな空気が与えられるようになる。
【００２４】
尚、空気吸入室内の第１及び第２空気ガイドを設置することにより、モータの騒音が外部に漏れるのを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による真空掃除機の本体の側断面図である。
【図２】本発明による真空掃除機の空気吸入室の分離斜視図である。
【図３】図１のＡ部位の拡大断面図である。
【図４】図１のＢ部位の拡大断面図である。
【図５】図４の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図６】図４のさらに他の実施例を示す拡大断面図である。
【図７】従来の技術による真空掃除機の本体の側断面図である。
【符号の説明】
１０ 集塵室
１７ 隔壁
３０ 空気吸入室
４０ 前方ケーシング
４３ ダンパー
５０ 後方ケーシング
５１ 第１空気ガイド
５２ 第２空気ガイド
６０ モータ
７０ フィルター
【発明の属する技術分野】
本発明は真空掃除機に関し、特にモータを取り囲む前方及び後方ケーシングが互いに接する部位に密閉部材を形成した低騒音真空掃除機に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一般に真空掃除機は、モータの駆動で発生する強力な吸入力によって掃除すべき床面の埃などを集塵する機能を有するように構成される。このような真空掃除機の代表的なものが図７に示されており、この真空掃除機の本体１１０は内部隔壁１１１により集塵室１２０と空気吸入室１３０とに区切られ、この本体１１０は多数個の輪１１９により移動自在に構成される。上記本体１１０は、掃除すべき床面の埃を吸入できる吸入ブラシ（図示せず）と本体１１０の先端部を連結する多段パイプ（図示せず）からなり、必要によってはブラシとパイプとの間に挿設されて長い空気通路を形成し着脱自在な柔軟性のパイプ（図示せず）からなっている。
【０００３】
集塵室１２０内には上記ブラシ及び多段パイプまたは柔軟性パイプを通った吸入埃をフィルターリングして保管する紙フィルター１２５を備える。また、内部隔壁１１１にはフィルターリングされた吸入空気のみが通過するように空気孔１１２を形成する。さらに、空気吸入室１３０内には上記空気孔１１２と連通するモータ１３１を装着する。
【０００４】
本体１１０内部に強引に流入させられた吸入空気は集塵室１２０の紙フィルター１２５を経て、空気孔１１２と空気吸入室１３０を経て、最後に本体１１０の後方へ排気される空気流路を形成する。
【０００５】
しかし、従来の空気吸入室１３０が採用された真空掃除機を用いて掃除作業を行う場合、ネジ部材（図示せず）で分割可能に組み込まれる前方／後方ケーシング１４３、１４４の組立部位のシーリング力が弱くて隙間が生じるため、モータ１３１の空気出口１４２を通して排出された空気の一部のみがフィルター付き排気グリル１５１を介して排出され、残りは上記組立部位の隙間を介してろ過されていない埃を含んだ空気が外部へ排出されるという問題点があった。
【０００６】
かかる場合、オペレータ及び周辺の人が埃を含んだ上記空気を吸入することにより、極めて健康を害することになる。また、上記隙間を介してモータの騒音が漏れて吸音効率を大いに低下させるという問題点があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、モータを取り囲んでいる本体のシーリング部位の隙間を確実にシーリングすることによりモータの騒音が本体の外部に漏れないようにした低騒音真空掃除機を提供することにある。
【０００８】
また、本発明の他の目的は、モータによって吸入された埃含有空気が常にフィルターを経ることによりクリーンな空気を外部に排出させる低騒音真空掃除機を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による低騒音真空掃除機は、ブラシパイプを通って流入した埃を収集するための紙フィルターを備えた集塵室と、空気孔を穿設した壁により上記集塵室とは分けられる空気吸入室とからなり、上記集塵室及び上記空気吸入室が掃除面に平行に載置されている低騒音真空掃除機において、
上記空気吸入室は、
上記集塵室から空気を吸入するための入口と、この吸入空気を吐出するための出口とを備えた吸入モータと、
空気流入口を有する前方ケーシングと、
上記前方ケーシングと嵌設された空間内に上記吸入モータを収容し、上記空間内の空気を外部へ放出するための出口を設け、上記出口にフィルターが嵌められ、該フィルターを経た清浄空気を掃除面に対して平行に吐出する後方ケーシングと、
上記前方ケーシングと上記吸入モータとの間に当接可能に配置されたダンパーと、
上記吸入モータを収容し、上記吸入モータの上記出口から離隔した位置に設けられた多数の空気孔を有する第１空気ガイドと；
上記第１空気ガイドと後方ケーシングとの間に配置され、吐出空気が上記後方ケーシングのフィルターに対し間接的に移動できるようにする多数の空気孔を備えた第２空気ガイドと；からなり、
上記第２空気ガイドの周縁部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの結合部位の間に配設され、当該周縁部に凸部が形成され、該凸部を取り囲むように凹部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングにそれぞれ形成される
ことを特徴とする
【００１１】
さらに、上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの接合部に凸部がそれぞれ形成され、上記第２空気ガイドの周縁部にそれぞれ背中合わせに凹部が形成されて上記凸部を取り囲むようにしたことをを特徴とする。
【００１２】
またさらに、それぞれ上記前方ケーシング及び上記後方ケーシングに形成された両凹部（４５Ａ，５５Ａ）からなる空間内にリングケーシングが配置されることを特徴とする。
【００１３】
ここで、空気吸入室内において、吸入モータと、該吸入モータを取り囲む前方ケーシングと、上記前方ケーシングと結合して形成した空間に上記吸入モータを収容する後方ケーシングと、上記後方ケーシング内に第１及び第２空気ガイドとを収容し、上記第２空気ガイドの周縁部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの結合部位の間に配設されるものであって、モータの吸入力により空気吸入室に流入した空気の全てがフィルターを経るようにしてクリーンな空気を外部に排出し、モータ騒音が真空掃除機の外部へ漏れるのを遮断することができるものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明をより詳しく説明する。
【００１５】
図１乃至図４は本発明による低騒音真空掃除機の一実施例を示している。本真空掃除機は前方に具備された集塵室１０と、後方に具備された空気吸入室３０と、これらを分ける隔壁１７とからなる。上記集塵室１０及び空気吸入室３０は掃除面３に対して平行に配列される。上記集塵室１０内には紙フィルター１３を設け、ブラシパイプ（図示せず）を介して集塵室１０に流入した埃含有空気をフィルターリングした後、隔壁１７に形成された空気孔１５に送る。
【００１６】
上記空気吸入室３０は前方ケーシング４０及び後方ケーシング５０と、このケーシングにより形成される空間内に収容されるモータ６０とからなっている。上記前方ケーシング４０はシリンダ状の前方部材４４と方形の後方部材４２とからなり、該前方部材４４は中間に流入口４１を設けて隔壁１７の空気孔１５と同心に配列する。この流入口４１と同心にモータ６０の入口６１を配列させ、モータ６０の前方部材６４と前方ケーシング４０の前方部材４４との間にはダンパー４３を設置して、モータ６０の回転振動を減衰させる。さらに、モータ６０の後方部材６２を取り囲むように第１空気ガイド５１を設けて、その前方環部５４の突起５４Ａを前方ケーシング４０の前方部材４４に形成された安着部４４Ａと嵌合させる（図３参照）。また、第１空気ガイド５１の周りには多数の長孔５３を上記モータ６０の軸６５に平行に形成すると共に、モータ６０の出口６３からより遠い個所に形成することによって空気流路をより長くする。モータ軸６５の振動を減衰させるように第１空気ガイド５１の後方部５８内にダンパー６６を設置する。
【００１７】
上記第１空気ガイド５１の後方には第２空気ガイド５２を設置する。該第２空気ガイド５２の外周縁には図４に示すように凸部５６Ａを形成する。該凸部５６Ａを取り囲む形態に前方ケーシングの後方部材４２の外周縁には凹部４５Ａを形成し、さらに後方ケーシング５０の外周縁にも凹部５５Ａを形成する。
【００１８】
ここで、図５のように第２空気ガイド５２の凸部５６Ａを形成せず、前方ケーシングの後方部材４２の凹部４５Ａと後方ケーシング５０の凹部５５Ａとからなる空間内にリングケーシング５６Ｃを設置することもできる。
【００１９】
このような実施例の他の形態が図６に示されている。即ち、前方ケーシングの後方部材４２の外周縁には凸部４５Ｂを形成し、後方ケーシング５０の外周縁にも凸部５５Ｂを形成し、第２空気ガイド５２の外周縁には上記凸部４５Ｂ、５５Ｂを収容するように互いに対向して形成された凹部４７、５７Ｂを有する凸部５６Ｂを形成する。
【００２０】
上記第２空気ガイド５２の下部には空気孔５７を形成する（図２参照）。この空気孔５７上には一定の間隔をおいて空気孔５７の周りに剛性を与えるためのリブ５７Ａを設ける。上記空気孔５７の位置は上記第１空気ガイド５１の長孔５３から遠く離れた位置に形成し、モータ６０から排出された空気が上記空気孔５７を通過した後、後方ケーシング５０の出口５９にそのまま抜けてしまわないようにする。
【００２１】
次に、以上のような形状を有する部品で構成された真空掃除機の作動を説明する。
【００２２】
ブラシパイプを掃除面に当て、真空掃除機に電源を入れるとモータ６０が回転する。モータ６０の吸入力により集塵室１０に埃を含んだ空気が流入し、埃は紙フィルター１３によりフィルターリングされ、空気は隔壁１７の空気孔１５を通過した後、空気吸入室３０に進む。前方ケーシング４０の空気孔４１を通過した空気はモータ６０の入口６１を通過した後、出口６３を抜ける。この吐出空気は上記出口６３から遠く離れて形成された第１空気ガイド５１の空気孔５３を通して抜けるのであるが、この過程で空気吐出騒音が低減する。更に、上記第１空気ガイド５１の空気孔５３を抜け出た空気は第２空気ガイド５２の空気孔５７に進む。この過程で第２空気ガイド５２の外周縁と前方ケーシングの前方部材４２の外周縁との形状結合により密閉された空間で他の部位に空気が漏れず、全ての空気が空気孔５７を通して後方ケーシング５０に進む。このとき、第２空気ガイド５２の空気孔５７が後方ケーシング５０のフィルター７０と互いに対向するように配列されていないので、モータ６０の騒音及び流動空気の騒音がフィルター７０を介して外部に排出されることが少なくなる。また、後方ケーシング５０と前方ケーシング４０との間が完全密閉形態に結合されるため、モータ６０により空気吸入室３０内に流入した空気は全て後方ケーシング５０のフィルター７０を経て外部に放出される。
【００２３】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モータを取り囲む前方ケーシングと後方ケーシングとの間の結合部位が前方ケーシング及び後方ケーシングからなる空間を密閉可能にするので、モータから排出された空気量の全てがフィルターを通過した後、埃が完全にフィルターリングされた空気のみが外部に排出されるので、オペレータにクリーンな空気が与えられるようになる。
【００２４】
尚、空気吸入室内の第１及び第２空気ガイドを設置することにより、モータの騒音が外部に漏れるのを低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明による真空掃除機の本体の側断面図である。
【図２】本発明による真空掃除機の空気吸入室の分離斜視図である。
【図３】図１のＡ部位の拡大断面図である。
【図４】図１のＢ部位の拡大断面図である。
【図５】図４の他の実施例を示す拡大断面図である。
【図６】図４のさらに他の実施例を示す拡大断面図である。
【図７】従来の技術による真空掃除機の本体の側断面図である。
【符号の説明】
１０ 集塵室
１７ 隔壁
３０ 空気吸入室
４０ 前方ケーシング
４３ ダンパー
５０ 後方ケーシング
５１ 第１空気ガイド
５２ 第２空気ガイド
６０ モータ
７０ フィルター
Claims (4)
- ブラシパイプを通って流入した埃を収集するための紙フィルターを備えた集塵室と、空気孔を穿設した壁により上記集塵室とは分けられる空気吸入室とからなり、上記集塵室及び上記空気吸入室が掃除面に平行に載置されている低騒音真空掃除機において、
上記空気吸入室は、
上記集塵室から空気を吸入するための入口と、この吸入空気を吐出するための出口とを備えた吸入モータと、
空気流入口を有する前方ケーシングと、
上記前方ケーシングと嵌設された空間内に上記吸入モータを収容し、上記空間内の空気を外部へ放出するための出口を設け、上記出口にフィルターが嵌められ、該フィルターを経た清浄空気を掃除面に対して平行に吐出する後方ケーシングと、
上記前方ケーシングと上記吸入モータとの間に当接可能に配置されたダンパーと、
上記吸入モータを収容し、上記吸入モータの上記出口から離隔した位置に設けられた多数の空気孔を有する第１空気ガイドと；
上記第１空気ガイドと後方ケーシングとの間に配置され、吐出空気が上記後方ケーシングのフィルターに対し間接的に移動できるようにする多数の空気孔を備えた第２空気ガイドと；からなり、
上記第２空気ガイドの周縁部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの結合部位の間に配設され、当該周縁部に凸部が形成され、該凸部を取り囲むように凹部が上記前方ケーシングと上記後方ケーシングにそれぞれ形成される
ことを特徴とする低騒音真空掃除機。 - 上記前方ケーシングと上記後方ケーシングとの接合部に凸部がそれぞれ形成され、上記第２空気ガイドの周縁部にそれぞれ背中合わせに凹部が形成されて上記凸部を取り囲むようにしたことをを特徴とする請求項１に記載の低騒音真空掃除機。
- それぞれ上記前方ケーシング及び上記後方ケーシングに形成された両凹部（４５Ａ，５５Ａ）からなる空間内にリングケーシングが配置されることを特徴とする請求項１に記載の低騒音真空掃除機。
- 紙フィルターが内蔵される集塵室と吸入モータの内蔵される空気吸入室とを隔壁で区切った本体を備え、吸入モータの吸入力により掃除面に対する掃除作業を行なう低騒音真空掃除機において、
上記吸入モータから放出される吸入空気を上方向きに誘導して排出する長孔を上記内周面に一定の間隔で複数個穿設し、上記モータの軸の後端に嵌合されるモータ装着路が設置される安着部を凹設した第１空気ガイドと、該第１空気ガイドの先端に後端が組立てられ、上記モータのモータケーシング前面に密着されるモータパッキング部材が内周面に接する円形部と、上記第１空気ガイドを収容する四角収容部とを一体に形成した前方ケーシングと；
上記四角収容部後端に組立てられ下部側に下部孔を複数個穿設した第２空気ガイドと、上記四角収容部後端に垂直に組立てられる第２空気ガイドと共に先端が水平に組み立てられ上記下部孔を通して誘導される吸入空気を排気してこれをフィルターリングするフィルター部材とが装着される排気孔を後方に備えた後方ケーシングと；
を含むことを特徴とする低騒音真空掃除機。
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