JP3653315B2 - エラー訂正方法及びエラー訂正装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば記録媒体より再生したり、或いは所定の伝送系により伝送されたオーディオデータなどのデジタルデータを、このデータに付与されたエラー訂正符号に基づいてエラー訂正する場合に適用して好適なエラー訂正方法及びエラー訂正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク又は光磁気ディスクを記録媒体としてデジタルオーディオデータなどのデジタルデータを記録する場合に、その記録データにエラー訂正符号を付加して記録するようにしてある。そして、これらの記録媒体の記録データを再生する際には、再生データに含まれるエラー訂正符号を使用して、再生データのエラーを訂正することが行われている。
【0003】
図7及び図8は従来のエラー訂正処理の一例を示す図で、図7はエラー訂正符号の生成処理を示し、図8はエラー訂正符号を使用した復号処理を示す。この図7及び図8に示す処理は、ACIRC(Advanced Cross Interleave Reed-Solomon Code )方式と称されるエラー訂正方式が適用される処理を示す。このACIRC方式は、コンパクトディスク(CD)と称される光ディスクに適用されたCIRC方式を改良したエラー訂正方式で、例えばミニディスク(MD)と称される光磁気ディスク又は光ディスクへのオーディオデータなどの記録に適用された方式である。
【0004】
まず、図7はエラー訂正符号の生成処理について説明すると、例えば入力データとして左右(L,R)2チャンネルのデジタルオーディオデータが、各チャンネル6サンプル分つまり16ビット×2×6で192ビット分(24バイト)が1つの単位となって入力される。この入力データ列は、1サンプルが2ワードで、1ワードが16ビットであるとすると、各ワードが上位シンボルAと下位シンボルBの2シンボル(1シンボルは8ビット)に分けられ、24シンボルに変換される。
【0005】
そして、この24シンボルのデータを偶数シンボル遅延回路11に供給し、偶数番目のシンボル(即ち下位シンボルB)だけを1シンボル遅延させる処理を行う。そして、この1シンボルおきに1シンボル遅延された各シンボルのデータを、スクランブル用遅延回路12に供給する。このスクランブル用遅延回路12では、入力データに互いに異なる遅延量を与えるスクランブルがかけられ、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。但し、12シンボル目のデータと13シンボル目のデータとの間は、20フレーム間隔を開けておく。なお、図中のDは4を示し、最大で27×4フレーム(即ち108フレーム)にわたるスクランブルが掛けられることを示す(以下、本明細書中に示すDは全て同じ意味)。
【0006】
そして、このスクランブルされた各シンボルのデータをC2パリティ生成回路13に供給する。このC2パリティ生成回路13では、誤り訂正符号C2のエンコードが行われ、ここではm=8,n=28,k=24,d=5のリード・ソロモン符号のパリティQを生成させる。ここで、mは1シンボルのビット数、nはパリティ生成後の全シンボル数、kは入力データのシンボル数、dは符号の最小距離である。
【0007】
そして、このC2パリティ生成回路13で生成された4シンボルのパリティQと、このC2パリティ生成回路13に供給された24シンボルのデータとの合計28シンボルのデータを、インターリーブ用遅延回路14に供給する。このインターリーブ用遅延回路14では、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。但し、スクランブル用遅延回路12で遅延させる間隔を離した方向とは逆方向に離し(即ちスクランブル用遅延回路12では最初のシンボルのデータを最大の108フレーム遅延させたのに対し、インターリーブ用遅延回路14では最後のシンボルのデータを最大の108フレーム遅延させる)、スクランブル用遅延回路12で108フレームにわたってスクランブルされたデータ配列を、ほぼ元に戻す処理が行われる。なお、4シンボルのパリティQは、12シンボル目のデータと13シンボル目のデータとの間に配置して、この4シンボルのパリティQについても、連続するシンボルを4フレームずつ離させる。
【0008】
そして、このインターリーブされた各シンボルのデータをC1パリティ生成回路15に供給する。このC1パリティ生成回路15では、誤り訂正符号C1のエンコードが行われ、ここではm=8,n=32,k=28,d=5のリード・ソロモン符号のパリティPを生成させる。
【0009】
そして、インターリーブ用遅延回路14が出力する28シンボルのデータと、C1パリティ生成回路15が出力する4シンボルのパリティPとを、奇数シンボル遅延回路16に供給し、奇数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させて、エラー訂正符号が付加されたデータ列を得る。
【0010】
ここで、この奇数シンボル遅延回路16から並列的に出力される32シンボルのデータが、1フレームのデータとして送出される。なお、パリティP,Qのシンボルについては、インバータゲート17により反転させて出力させる。このインバータゲート17による反転処理は、何らかの誤動作などでデータ及びパリティが全て“0”データとなった場合でも、誤りが検出できるようにするためである。
【0011】
そして、例えばこのデータを光磁気ディスクなどの記録媒体に記録する際には、1フレームを構成する各シンボルの8ビットデータを、EFM(Eight to Fourteen Modulation:8・14変換)と称される8ビットのデータを14ビットのデータに変換する変調を行い、この変調されたデータを、記録媒体に記録させる。なお、実際には各フレームのデータに、同期データやサブコードなどを付加して記録する。
【0012】
次に、このようにして記録媒体に記録されたデータを再生する際には、再生されたデータをEFM用復調回路に供給して、14ビットのデータを8ビットに変換し、この8ビットずつのデータを、32シンボル単位で図8に示す復号化回路に供給する。この復号化回路は、まず32シンボルのデータを偶数シンボル遅延回路21に供給し、偶数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる処理を行う。そして、この1シンボルおきに1シンボル遅延された32シンボルのデータを、C1エラー訂正回路23に供給する。但し、32シンボルのデータの内、4シンボルのパリティQ及び4シンボルのパリティPについては、それぞれインバータゲート22により反転させてから、C1エラー訂正回路23に供給する。
【0013】
このC1エラー訂正回路23では、パリティPを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでは、2シンボル誤りまで訂正を行う。但し、2シンボル誤り訂正の場合および訂正不可能の場合には、復号後の各シンボルに誤りフラグ(以下ポインタと称する)を立てる。
【0014】
そして、C1エラー訂正回路23が出力する復号後の各シンボルのデータを、デ・インターリーブ用遅延回路24に供給し、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。ここでの遅延量を変化させる方向としては、図7に示す符号化回路内のインターリーブ用遅延回路14での遅延で生じたインターリーブを元に戻す処理(即ちデ・インターリーブ処理)が行われる方向としてある。
【0015】
そして、デ・インターリーブ用遅延回路24でデ・インターリーブされた各シンボルのデータを、C2エラー訂正回路26に供給する。このC2エラー訂正回路26では、パリティQを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでの訂正処理としては、各シンボルに付与されたポインタの状態(数,位置)を考慮して行う。
【0016】
即ち、C1エラー訂正回路23が出力するポインタのデータを、遅延回路25を介してC2エラー訂正回路26に供給し、このポインタを使用したイレージャ訂正処理を行う。ここで、遅延回路25での遅延処理としては、C1エラー訂正回路23が出力する1ビットのポインタのデータを、0フレーム(即ち遅延無しの状態)から4フレーム間隔で108フレームまで28段階に順に遅延させて28ビットのデータとし、この遅延されたポインタのデータを順にC2エラー訂正回路26に供給する。従って、C2エラー訂正回路26側から見ると、4フレーム間隔で108フレーム前までのC1エラー訂正回路23でのポインタ発生状態が判ることになる。なお、このポインタの情報を考慮したC2エラー訂正回路26での訂正処理については、フローチャート(図9)に基づいた説明で後述する。
【0017】
そして、このC2エラー訂正回路26で訂正処理されて復号された各シンボルのデータを、デ・スクランブル用遅延回路27に供給し、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。ここでの遅延量を変化させる方向としては、図7に示す符号化回路内のスクランブル用遅延回路12での遅延で生じたスクランブルを元に戻す処理(即ちデ・スクランブル処理)が行われる方向としてある。
【0018】
そして、デ・スクランブル用遅延回路27でデ・スクランブルされた各シンボルのデータを、奇数シンボル遅延回路28に供給し、奇数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる。そして、この奇数シンボル遅延回路28が出力する各シンボルのデータを、復号された左右2チャンネルのデジタルオーディオデータとして出力する。
【0019】
次に、この復号化回路でのC1エラー訂正回路23及びC2エラー訂正回路26での訂正処理を、図9のフローチャートに基づいて説明する。
【0020】
まず、C1エラー訂正回路23で訂正処理を行う(ステップ101)。ここでは、パリティPを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ102)。この演算の結果として、エラー無し(ステップ103),1シンボルエラー有り(ステップ104),2シンボルエラー有り(ステップ105),その他の状態(ステップ106)の4状態の判別を行う。
【0021】
この4状態の判別に基づいた処理としては、エラー無しのときポインタをクリアし(ステップ107)、1シンボルエラー有りのとき該当する1シンボルを訂正する(ステップ108)と共に、その後ポインタをクリアする(ステップ107)。また、2シンボルエラー有りのとき該当する2シンボルを訂正する(ステップ109)と共に、その後ポインタをセットする(ステップ110)。さらに、その他の状態のときにも、ポインタをセットする(ステップ110)。ここまでで、C1エラー訂正回路23での訂正処理を終了する(ステップ111)。
【0022】
次に、C2エラー訂正回路26で訂正処理を行う(ステップ121)。ここでは、パリティQを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ122)。なお、以下の説明でi,jはそれぞれエラーロケーションを示し、i<jの関係にある。また、Npは立てられたポインタの数を示し、Pi,Pjはそれぞれポインタi,jを示す。
【0023】
そしてステップ122での演算の結果として、エラー無し(ステップ123),1シンボルエラー有り(ステップ124),2シンボルエラー有り(ステップ125),3シンボル以上のエラー有り(ステップ126)の4状態の判別を行う。
【0024】
そして、ステップ123でエラー無しと判別したときには、全ポインタをクリアする(ステップ131)。また、ステップ124で1シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSiのエラーロケーションiの値を判断し、iが27を越えるとき(ステップ132),iが27以下のとき(ステップ133)の2状態の判別を行う。
【0025】
そして、ステップ132でiが27を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが5以上のとき(ステップ134),Npが4のとき(ステップ135),Npが0〜3のとき(ステップ136)の3状態の判別を行う。
【0026】
そして、ステップ134でポインタの数Npが5以上であると判断したとき、ポインタをコピーする(ステップ157)。また、ステップ135でポインタの数Npが4であると判断したとき、4シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ160)。また、ステップ136でポインタの数Npが0〜3であると判断したとき、全ポインタをセットする(ステップ159)。
【0027】
そして、ステップ133でiが27以下であると判断したときには、1シンボル訂正を行う(ステップ137)。
【0028】
そして、ステップ125で2シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSi,Sjの内のシンボルSjのエラーロケーションjの値を判断し、jが27を越えるとき(ステップ138),jが27以下のとき(ステップ139)の2状態の判別を行う。
【0029】
そして、ステップ138でjが27を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ140),Npが5以上のとき(ステップ141),Npが3のとき(ステップ142),Npが4のとき(ステップ143)の4状態の判別を行う。
【0030】
そして、ステップ140でポインタの数Npが0〜2を判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ159)。また、ステップ141でポインタの数Npが5以上を判別したときには、ポインタをコピーする(ステップ157)。また、ステップ142でポインタの数Npが3であると判別したときには、3シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ146)。さらに、ステップ143でポインタの数Npが4であると判別したときには、4シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ160)。
【0031】
また、ステップ139でエラーロケーションjが27以下であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが5以下のとき(ステップ144),Npが5を越えるとき(ステップ145)の2状態の判別を行う。
【0032】
そして、ステップ144でポインタの数Npが5以下であると判別したときには、エラー有りのシンボルSi,SjのポインタPi,Pjの値を判別し、Pi=Pj=0のとき(ステップ147),Pi=Pj=1のとき(ステップ148),Pi+Pj=1のとき(ステップ149)の3状態の判別を行う。
【0033】
そして、ステップ147でPi=Pj=0であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1〜5のとき(ステップ150),Npが0のとき(ステップ151)の2状態の判別を行う。
【0034】
そして、ステップ150でNpが1〜5であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ140),Npが5以上のとき(ステップ141),Npが3のとき(ステップ142),Npが4のとき(ステップ143)の4状態の判別を行い、その判別した状態に基づいた上述した処理(ステップ159の全ポインタセット,ステップ157のポインタコピー,ステップ146の3シンボルイレージャ訂正又はステップ160の4シンボルイレージャ訂正)を行う。また、ステップ151でNpが0のときには、2シンボル訂正を行う(ステップ156)。
【0035】
そして、ステップ148でPi=Pj=1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ156)。
【0036】
そして、ステップ149でPi+Pj=1であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1のとき(ステップ152),Npが2又は3のとき(ステップ153),Npが4のとき(ステップ154),Npが5のとき(ステップ155)の4状態の判別を行う。
【0037】
そして、ステップ152でポインタの数Npが1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ156)。また、ステップ153でポインタの数Npが2又は3であると判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ159)。また、ステップ154でポインタの数Npが4であると判別したときには、4シンボルイレージャ訂正を行う(ステップ160)。さらに、ステップ155でポインタの数Npが5であると判別したときには、ポインタコピーを行う(ステップ157)。
【0038】
ここまでの処理を行うことで、C2エラー訂正が終了し、C1エラー訂正とC2エラー訂正とが行われたことになる(ステップ161)。このようにしてC1エラー訂正が行われた後に、そのポインタ情報を利用してC2エラー訂正を行うことで、効率良くエラー訂正が行われ、高いエラー訂正能力が得られる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このACIRC方式の場合には、多くのフレーム数にわたってスクランブルされているので、エラーの発生状態によっては、複数のフレームにわたる長い区間で最終的にエラー訂正不能となってしまう場合がある。
【0040】
即ち、例えば図10に示すように、或る区間xでバーストエラー(即ち区間x内でエラーが連続する状態)が発生すると、C1エラー訂正回路23では、図10に実線の矢印でデータ処理を行う方向を示すように、記録媒体からのデータの読出し方向と一致した方向に対してエラー処理が行われる。従って、C1エラー訂正回路23でのエラー訂正が不可能な範囲は、図10にC1として示す波形の立ち上がった範囲となり、バーストエラーの範囲xと一致し、バーストエラーがあってもエラー訂正が不可能な範囲が広がることはない。
【0041】
これに対し、C2エラー訂正回路26では、図10に破線の矢印でデータ処理を行う方向を示すように、108フレームにわたってインターリーブされたデータに対して処理される。このため、C2エラー訂正回路26でのエラー訂正が不可能な範囲は、図10にC2として示す波形の立ち上がった範囲となり、バーストエラーの範囲xの前後に大きく広がって、最大でインターリーブされた期間である108フレームにわたってエラー訂正が不可能になるおそれがある。
更にエラー訂正後のデータを読み出した時点ではエラー訂正が不可能なデータが108×2フレームに渡ってばらまかれる。
【0042】
このような状態になると、元のデータのダメージよりずっと広い範囲に対して訂正不能となってしまう。このようにエラー訂正できない範囲が広がるのは、好ましくない。
【0043】
本発明はかかる点に鑑み、エラー訂正能力を高めることができるエラー訂正方法及びエラー訂正装置を提供することを目的とする。
【0044】
【課題を解決するための手段】
この問題点を解決するために本発明は、第1のチェックワード,第2のチェックワードの順で訂正符号が生成されて付与されたデータのエラー訂正方法において、最終段の訂正処理として、第2のチェックワードによる第2のデータ系列に対するエラー訂正を行うようにしたものである。
【0045】
かかる方法によると、最終的なエラー訂正の方向を、第2のデータ系列の配列の方向とすることができる。
【0046】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施例を図1〜図3を参照して説明する。
【0047】
本例においては、ACIRC方式と称されるエラー訂正方式の復号化回路に適用したもので、従来例として図7に示した符号化回路にてエラー訂正符号が符号化されたデータの復号を行うものである。
【0048】
まず、記録媒体から再生された(又は何らかの伝送路により伝送された)デジタルオーディオデータを、EFM用復調回路などの処理の復調回路に供給して、8ビットずつのデータとし、この8ビットずつのデータを、32シンボル単位で図1に示す復号化回路に供給する。この場合、1サンプルのデジタルオーディオデータは16ビットで構成され、この1サンプル16ビットのデータは、上位8ビットのシンボルAと、下位8ビットのシンボルBとで構成され、32シンボルの内の24シンボルがオーディオデータで、残りの8シンボルがC1パリティ生成回路で生成されたパリティP(4シンボル)とC2パリティ成分回路で生成されたパリティQ(4シンボル)である。
【0049】
図1の復号化回路の構成について説明すると、まず32シンボルのデータを偶数シンボル遅延回路31に供給し、偶数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる処理を行う。そして、この1シンボルおきに1シンボル遅延された32シンボルのデータの内、4シンボルのパリティQ及び4シンボルのパリティPを、それぞれインバータゲート32により反転させる。
【0050】
そして、偶数シンボル遅延回路31の出力(データのシンボル)及びインバータゲート32の出力(パリティのシンボル)を、デ・スクランブル用遅延回路33に供給する。但し、Pパリティについては、遅延回路33には供給しない。この遅延回路33は、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。即ち、隣接するシンボル毎に4フレームずつ(図中のDは4)遅延量を変化させて、最小で遅延無しの状態から、最大で27×Dフレーム=108フレーム遅延までの状態を設定させて、デ・スクランブル処理が行われる。ここでの処理としては、最初のシンボルのデータに最大の遅延量を設定し、最後のシンボルのデータを遅延無しとするように遅延量を変化させる。
【0051】
そして、遅延回路33でデ・スクランブルされたデータ及びQパリティのシンボルを、C2エラー訂正回路34に供給する。このC2エラー訂正回路34では、パリティQを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでのエラー訂正処理としては、2シンボルエラーまでの訂正を行う。そして、2シンボルのエラー訂正をした場合、及び2シンボルを越えるエラーがあって訂正ができなかった場合には、該当するシンボルにポインタを立てる。
【0052】
そして、C2エラー訂正回路34が出力するデータを、デ・インターリーブ用遅延回路35に供給する。この場合、本例においては、C2エラー訂正回路34に供給された4シンボルのパリティQについても、そのまま出力させてデ・インターリーブ用遅延回路35に供給する。また、インバータゲート32で反転された4シンボルのパリティPも、デ・インターリーブ用遅延回路35に供給する。
【0053】
このデ・インターリーブ用遅延回路35では、供給される32シンボルの内の24シンボルのデータと4シンボルのパリティQに対して、それぞれ異なる遅延量を与えるデ・インターリーブ処理を行う。即ち、隣接するシンボル毎に4フレームずつ遅延量を変化させて、最小で遅延無しの状態から、最大で27×Dフレーム=108フレーム遅延までの状態を設定させて、デ・インターリーブ処理が行われる。ここでの処理としては、デ・スクランブル用遅延回路35で遅延量を変化させた方向とは逆、即ち最初のシンボルのデータを遅延無しとし、最後のシンボルのデータに最大の遅延量を設定とする。また、このデ・スクランブル用遅延回路35では、4シンボルのパリティPに対しても、それぞれ108フレームずつ遅延させる。
【0054】
そして、このデ・インターリーブ用遅延回路35でデ・インターリーブされた各シンボルのデータを、C1エラー訂正回路37に供給する。このC1エラー訂正回路37では、パリティPを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでの訂正処理としては、各シンボルに付与されたポインタの状態(数,位置)を考慮して行う。
【0055】
即ち、C2エラー訂正回路34が出力するポインタのデータを、遅延回路36を介してC1エラー訂正回路37に供給し、このポインタを使用した訂正処理を行う。ここで、遅延回路36での遅延処理としては、C2エラー訂正回路34が出力する1ビットのポインタのデータを、0フレーム(即ち遅延無しの状態)から4フレーム間隔で108フレームまで28段階に順に遅延させて28ビットのデータとし、この遅延されたポインタのデータを順にC1エラー訂正回路37に供給する。従って、C1エラー訂正回路37側から見ると、4フレーム間隔で108フレーム前までのC2エラー訂正回路34でのポインタ発生状態が判ることになる。なお、このポインタの情報を考慮したC1エラー訂正回路37での訂正処理については、フローチャート(図2)に基づいた説明で後述する。
【0056】
そして、このC1エラー訂正回路37で訂正処理されて復号された各シンボルのデータを、奇数シンボル遅延回路38に供給し、奇数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる。そして、この奇数シンボル遅延回路38が出力する各シンボルのデータを、復号された左右2チャンネルのデジタルオーディオデータとして出力する。
【0057】
次に、本例の復号化回路でのC2エラー訂正回路34及びC1エラー訂正回路37での訂正処理を、図2のフローチャートに基づいて説明する。
【0058】
まず、C2エラー訂正回路34で訂正処理を行う(ステップ201)。ここでは、パリティQを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ202)。この演算の結果として、エラー無し(ステップ203),1シンボルエラー有り(ステップ204),2シンボルエラー有り(ステップ205),その他の状態(ステップ206)の4状態の判別を行う。
【0059】
この4状態の判別に基づいた処理としては、エラー無しのときポインタをクリアし(ステップ207)、1シンボルエラー有りのとき該当する1シンボルを訂正する(ステップ208)と共に、その後ポインタをクリアする(ステップ207)。また、2シンボルエラー有りのとき該当する2シンボルを訂正する(ステップ209)と共に、その後ポインタをセットする(ステップ210)。さらに、その他の状態のときにも、ポインタをセットする(ステップ210)。ここまでで、C2エラー訂正回路34での訂正処理を終了する(ステップ211)。
【0060】
次に、C1エラー訂正回路37で訂正処理を行う(ステップ221)。ここでは、パリティPを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ222)。なお、以下の説明でi,jはそれぞれエラーロケーションを示し、i<jの関係にある。また、Npは立てられたポインタの数を示し、Pi,Pjはそれぞれポインタi,jを示す。
【0061】
そしてステップ222での演算の結果として、エラー無し(ステップ223),1シンボルエラー有り(ステップ224),2シンボルエラー有り(ステップ225),3シンボル以上のエラー有り(ステップ226)の4状態の判別を行う。
【0062】
そして、ステップ223でエラー無しと判別したときには、全ポインタをクリアする(ステップ231)。また、ステップ224で1シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSiのエラーロケーションiの値を判断し、iが31を越えるとき(ステップ232),iが31以下のとき(ステップ233)の2状態の判別を行う。
【0063】
そして、ステップ232でiが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが4以上のとき(ステップ234),Npが0〜3のとき(ステップ235)の2状態の判別を行う。
【0064】
そして、ステップ234でポインタの数Npが4以上であると判断したとき、ポインタをコピーする(ステップ257)。また、ステップ235でポインタの数Npが0〜3であると判断したとき、全ポインタをセットする(ステップ258)。
【0065】
そして、ステップ233でiが31以下であると判断したときには、1シンボル訂正を行う(ステップ236)。
【0066】
そして、ステップ225で2シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSi,Sjの内のシンボルSjのエラーロケーションjの値を判断し、jが31を越えるとき(ステップ237),jが31以下のとき(ステップ238)の2状態の判別を行う。
【0067】
そして、ステップ237でjが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ239),Npが3以上のとき(ステップ240)の2状態の判別を行う。
【0068】
そして、ステップ239でポインタの数Npが0〜2を判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ258)。また、ステップ240でポインタの数Npが3以上を判別したときには、ポインタをコピーする(ステップ257)。
【0069】
また、ステップ238でエラーロケーションjが31以下であると判別したときには、そのときに立てられたポインタの数Npについて、Npが5以下のとき(ステップ241),Npが5を越えるとき(ステップ242)の2状態の判別を行う。
【0070】
そして、ステップ241でポインタの数Npが5以下であると判別したときには、シンボルSi,Sjのエラーロケーションi,jの値を判断し、iが27を越えるとき(ステップ243),iが27以下且つjが27を越えるとき(ステップ244),jが27以下のとき(ステップ245)の3状態の判別を行う。そして、ステップ243でiが27を越えると判別したときには、そのときに立てられたポインタの数Npについて、Npが1〜5のとき(ステップ251),Npが0のとき(ステップ252)の2状態の判別を行い、ステップ251でNpが1〜5のときには、既に述べたステップ239,240の判別処理に移る。また、ステップ252でNpが0のときには、2シンボル訂正を行う(ステップ156)。
【0071】
そして、ステップ244でiが27以下且つjが27を越えると判別したときには、ポインタPiが0のとき(ステップ246),ポインタPiが1のとき(ステップ247)の2状態の判別を行う。そして、ステップ246でポインタPiが0であると判別したときには、既に述べたステップ251,252の判別処理に移る。また、ステップ247でポインタPiが1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ256)。
【0072】
そして、ステップ245でjが27以下であると判別したときには、エラー有りのシンボルSi,SjのポインタPi,Pjの値を判別し、Pi=Pj=0のとき(ステップ246),Pi=Pj=1のとき(ステップ249),Pi+Pj=1のとき(ステップ250)の3状態の判別を行う。
【0073】
そして、ステップ248でPi=Pj=0であると判別したときには、既に述べたステップ251,252の判別処理に移る。また、ステップ249でPi=Pj=1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ256)。さらに、ステップ250でPi+Pj=1であると判別したときには、そのときに立てられたポインタの数Npについて、Npが1のとき(ステップ253),Npが2又は3のとき(ステップ254),Npが4又は5のとき(ステップ255)の3状態の判別を行い、ステップ253でNpが1のとき2シンボル訂正を行い(ステップ256)、ステップ254でNpが2又は3のとき全ポインタのセットを行い(ステップ258)、ステップ255でNpが4又は5のとき全ポインタのコピーを行う(ステップ257)。
【0074】
ここまでの処理を行うことで、C1エラー訂正が終了し、C2エラー訂正,C1エラー訂正の順序で両エラー訂正が行われたことになる(ステップ259)。このようにしてC2エラー訂正が行われた後に、そのポインタ情報を利用してC1エラー訂正を行うことで、従来と同様に2種類のエラー訂正符号による効率の良いエラー訂正ができる。そして本例においては、C2エラー訂正を最初に行ってから、最後にC1エラー訂正を行うようにしたので、エラー訂正不能なバーストエラーが発生した場合に、その影響の広がりを抑えることができる。
【0075】
即ち、本例の場合には、C1エラー訂正回路37で訂正処理されたデータが、奇数シンボルの遅延だけが行われて出力され、最終的にエラー訂正されてから出力されるまでの間に、大幅にシンボル配列を変えるデ・スクランブル処理などの処理が必要なく、データの出力される方向と最終的にエラー訂正される方向とが一致し、エラー訂正不能なバーストエラーが発生した場合であっても、エラー訂正不能な範囲が広がることがない。
【0076】
なお、本例の回路の場合には、シンボルデータの遅延用に使用する記憶素子の容量としては、従来の回路とほぼ同じで、本例の構成としたことによる回路規模の増大はない。
【0077】
図3は、ACIRC方式の符号化がなされた再生データに、所定区間のバーストエラーがあった場合のエラーフラグ(訂正不能であることを示すフラグ)の発生状態を示す図で、例えば図3のAに区間aのバーストエラーがあったとする。このとき、第1の実施例の復号化回路(即ちC2訂正の後にC1訂正をする回路)による処理では、図3のBに示すように、バーストエラーの区間aから処理に要する時間だけ遅れたタイミングにエラーフラグが発生するが、このエラーフラグが発生する期間の長さ自体は、バーストエラーの区間aとほぼ同じに抑えることができる。これに対し、C1訂正後にC2訂正を行う従来の復号化回路による処理では、図3のCに示すように、非常に長い期間(例えば約108×2=216フレーム)に連続してエラーフラグが発生してしまう。
【0078】
次に、本発明の第2の実施例を図4〜図6を参照して説明する。
【0079】
本例においても、ACIRC方式と称されるエラー訂正方式の復号化回路に適用したもので、従来例として図7に示した符号化回路にてエラー訂正符号が符号化されたデータの復号を行うもので、この例では従来と同様にC1エラー訂正,C2エラー訂正の順序でエラー訂正をした後、再度C1エラー訂正を行うようにしたものである。
【0080】
まず、記録媒体から再生された(又は何らかの伝送路により伝送された)デジタルオーディオデータを、EFM用復調回路などの処理の復調回路に供給して、8ビットずつのデータとし、この8ビットずつのデータを、32シンボル単位で図4に示す復号化回路に供給する。この場合、1サンプルのデジタルオーディオデータは16ビットで構成され、この1サンプル16ビットのデータは、上位8ビットのシンボルAと、下位8ビットのシンボルBとで構成され、32シンボルの内の24シンボルがオーディオデータで、残りの8シンボルがC1パリティ生成回路で生成されたパリティP(4シンボル)とC2パリティ成分回路で生成されたパリティQ(4シンボル)である。
【0081】
図4の復号化回路の構成について説明すると、まず32シンボルのデータを偶数シンボル遅延回路41に供給し、偶数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる処理を行う。そして、この1シンボルおきに1シンボル遅延された32シンボルのデータの内、4シンボルのパリティQ及び4シンボルのパリティPを、それぞれインバータゲート42により反転させる。
【0082】
そして、偶数シンボル遅延回路41が出力する24のデータ及びインバータゲート42が出力する4シンボルのパリティQと4シンボルのパリティPを、第1のC1エラー訂正回路43に供給する。
【0083】
この第1のC1エラー訂正回路43では、パリティPを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでは、2シンボル誤りまで訂正を行う。但し、2シンボル誤り訂正の場合および訂正不可能の場合には、復号後の各シンボルに誤りフラグ(以下ポインタと称する)を立てる。
【0084】
そして、第1のC1エラー訂正回路43が出力する復号後の各シンボルのデータを、デ・インターリーブ用遅延回路44に供給し、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。ここでの遅延量を変化させる方向としては、符号化回路内でのインターリーブ処理を元に戻す処理(即ちデ・インターリーブ処理)が行われる方向としてある。
【0085】
そして、デ・インターリーブ用遅延回路44でデ・インターリーブされた各シンボルのデータを、C2エラー訂正回路45に供給する。このC2エラー訂正回路45では、パリティQを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでの訂正処理としては、各シンボルに付与されたポインタの状態(数,位置)を考慮して行う。
【0086】
即ち、第1のC1エラー訂正回路43が出力するポインタのデータを、遅延回路46を介してC2エラー訂正回路45に供給し、このポインタを使用したイレージャ訂正処理を行う。ここで、遅延回路46での遅延処理としては、第1のC1エラー訂正回路43が出力する1ビットのポインタのデータを、0フレーム(即ち遅延無しの状態)から4フレーム間隔で108フレームまで28段階に順に遅延させて28ビットのデータとし、この遅延されたポインタのデータを順にC2エラー訂正回路45に供給する。従って、C2エラー訂正回路45側から見ると、4フレーム間隔で108フレーム前までの第1のC1エラー訂正回路43でのポインタ発生状態が判ることになる。
【0087】
そして、このC2エラー訂正回路45で訂正処理されて復号された各シンボルのデータを、デ・スクランブル用遅延回路47に供給し、連続するシンボルを4フレームずつ離して遅延させる。ここでの遅延量を変化させる方向としては、符号化回路内でのスクランブル処理を元に戻す処理(即ちデ・スクランブル処理)が行われる方向としてある。また本例においては、C2エラー訂正回路45に供給された4シンボルのパリティQと、第1のC1エラー訂正回路43に供給された4シンボルのパリティPについても、デ・スクランブル用遅延回路47に供給して遅延処理するようにしてある。但し、パリティQについては、12シンボル目のデータと13シンボル目のデータとの間に配置して、データのシンボルと連続して4フレームずつ離して遅延させる処理が行われ、パリティPについては、4シンボル全て108フレーム遅延させる処理が行われる。
【0088】
そして、デ・スクランブル用遅延回路47でデ・スクランブルされた各シンボルのデータを、第2のC1エラー訂正回路48に供給する。この第2のC1エラー訂正回路48では、パリティPを使用したロケーション方程式による演算でエラー訂正処理を行う。ここでの訂正処理としては、各シンボルに付与されたポインタの状態(数,位置)を考慮して行う。
【0089】
即ち、第1のC1エラー訂正回路43が出力するポインタのデータを、遅延回路49を介して第2のC1エラー訂正回路48に供給すると共に、C2エラー訂正回路45が出力するポインタのデータを、遅延回路50を介してC2エラー訂正回路48に供給し、それぞれのポインタを使用したイレージャ訂正処理を行う。ここで、遅延回路49でのC1訂正によるポインタの遅延処理としては、第1のC1エラー訂正回路43から第2のC1エラー訂正回路48までの信号のシンボルデータの遅延量に相当する108フレーム期間遅延させる回路で、第1のC1エラー訂正回路43が出力する1ビットのポインタのデータが108フレーム遅延されて供給される。また、遅延回路25でのC2訂正によるポインタの遅延処理としては、C2エラー訂正回路45が出力する1ビットのポインタのデータを、0フレーム(即ち遅延無しの状態)から4フレーム間隔で108フレームまで28段階に順に遅延させて28ビットのデータとし、この遅延されたポインタのデータを順にC1エラー訂正回路48に供給する。なお、このポインタの情報を考慮した第2のC1エラー訂正回路48での訂正処理については、フローチャート(図5)に基づいた説明で後述する。
【0090】
そして、この第2のC1エラー訂正回路48で訂正処理されて復号された各シンボルのデータを、奇数シンボル遅延回路51に供給し、奇数番目のシンボルだけを1シンボル遅延させる。そして、この奇数シンボル遅延回路51が出力する各シンボルのデータを、復号された左右2チャンネルのデジタルオーディオデータとして出力する。
【0091】
次に、本例の復号化回路内の第2のC1エラー訂正回路48でのエラー訂正処理を、図5のフローチャートに基づいて説明する。なお、本例の第1のC1エラー訂正回路43での訂正処理と、C2エラー訂正回路45での訂正処理については、従来例で図9にフローチャートに示した処理と同じである。そして、この図9のフローチャートのステップ161の次に、図5のフローチャートのステップ301の処理が行われる。即ち、図9のフローチャートに示すC1エラー訂正及びC2エラー訂正が行われた後に、図5のステップ301に移って、第2のエラー訂正回路48でのエラー訂正処理が開始される。このときには、まずパリティPを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ302)。なお、以下の説明でi,jはそれぞれエラーロケーションを示し、i<jの関係にある。また、Npは立てられたポインタの数を示し、Pi,Pjはそれぞれポインタi,jを示す。
【0092】
そしてステップ302での演算の結果として、エラー無し(ステップ303),1シンボルエラー有り(ステップ304),2シンボルエラー有り(ステップ305),3シンボル以上のエラー有り(ステップ306)の4状態の判別を行う。
【0093】
そして、ステップ303でエラー無しと判別したときには、全ポインタをクリアする(ステップ307)。また、ステップ304で1シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSiのエラーロケーションiの値を判断し、iが31を越えるとき(ステップ308),iが31以下のとき(ステップ309)の2状態の判別を行う。
【0094】
そして、ステップ308でiが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが5以上のとき(ステップ310),Npが4のとき(ステップ311),Npが0〜3のとき(ステップ312)の3状態の判別を行う。
【0095】
そして、ステップ310でポインタの数Npが5以上であると判断したとき、ポインタをコピーする(ステップ332)。また、ステップ311でポインタの数Npが4であると判断したとき、4シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ335)。さらに、ステップ312でポインタの数Npが0〜3であると判断したとき、全ポインタをセットする(ステップ335)。
【0096】
そして、ステップ309でiが31以下であると判断したときには、1シンボル訂正を行う(ステップ313)。
【0097】
そして、ステップ305で2シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSi,Sjの内のシンボルSjのエラーロケーションjの値を判断し、jが31を越えるとき(ステップ314),jが31以下のとき(ステップ315)の2状態の判別を行う。
【0098】
そして、ステップ314でjが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ316),Npが5以上のとき(ステップ317),Npが3のとき(ステップ318),Npが4のとき(ステップ319)の4状態の判別を行う。
【0099】
そして、ステップ316でポインタの数Npが0〜2を判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ334)。また、ステップ317でポインタの数Npが5以上を判別したときには、ポインタをコピーする(ステップ332)。また、ステップ318でポインタの数Npが3であると判別したときには、3シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ332)。さらに、ステップ319でポインタの数Npが4であると判別したときには、4シンボルのイレージャ訂正を行う(ステップ335)。
【0100】
また、ステップ315でエラーロケーションjが31以下であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが5以下のとき(ステップ320),Npが5を越えるとき(ステップ321)の2状態の判別を行う。
【0101】
そして、ステップ320でポインタの数Npが5以下であると判別したときには、エラー有りのシンボルSi,SjのポインタPi,Pjの値を判別し、Pi=Pj=0のとき(ステップ323),Pi=Pj=1のとき(ステップ324),Pi+Pj=1のとき(ステップ325)の3状態の判別を行う。
【0102】
そして、ステップ323でPi=Pj=0であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1〜5のとき(ステップ326),Npが0のとき(ステップ327)の2状態の判別を行う。
【0103】
そして、ステップ326でNpが1〜5であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ316),Npが5以上のとき(ステップ317),Npが3のとき(ステップ318),Npが4のとき(ステップ319)の4状態の判別を行い、その判別した状態に基づいた上述した処理(ステップ334の全ポインタセット,ステップ332のポインタコピー,ステップ322の3シンボルイレージャ訂正又はステップ335の4シンボルイレージャ訂正)を行う。また、ステップ327でNpが0のときには、2シンボル訂正を行う(ステップ333)。
【0104】
そして、ステップ324でPi=Pj=1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ333)。
【0105】
そして、ステップ325でPi+Pj=1であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1のとき(ステップ328),Npが2又は3のとき(ステップ329),Npが4のとき(ステップ330),Npが5のとき(ステップ331)の4状態の判別を行う。
【0106】
そして、ステップ328でポインタの数Npが1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ333)。また、ステップ329でポインタの数Npが2又は3であると判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ334)。また、ステップ330でポインタの数Npが4であると判別したときには、4シンボルイレージャ訂正を行う(ステップ335)。さらに、ステップ331でポインタの数Npが5であると判別したときには、ポインタコピーを行う(ステップ332)。
【0107】
ここまでの処理を行うことで、1回目のC1エラー訂正,C2エラー訂正,2回目のC1エラー訂正の順序でエラー訂正されたことになる(ステップ336)。このようにしてC1エラー訂正とC2エラー訂正が行われた後に、再度C1エラー訂正を行うことで、最終的に出力されるデータが、C1エラー訂正されたデータとなり、最終的にエラー訂正される方向とデータが出力される方向とが一致し、エラー訂正不能なバーストエラーが発生した場合であっても、エラー訂正不能な範囲が広がることがなく、バーストエラーによるデータのエラー範囲を適切に反映したエラー訂正結果が得られるようになる。
【0108】
また本例においては、1回目のC1エラー訂正とC2エラー訂正との結果に基づいたイレージャ訂正が2回目のC1エラー訂正で行え、第1の実施例の場合に比べエラー訂正能力を向上させることができる。
【0109】
なお、この第2の実施例の場合には、エラー訂正回路としては、C1エラー訂正回路が2組必要になるが、シンボルデータの遅延用に使用する記憶素子の容量としては、従来の回路とほぼ同じである。
【0110】
また、この第2の実施例では、2回目のC1エラー訂正でイレージャ訂正を行うようにしたが、第2のC1エラー訂正回路48ではイレージャ訂正をしないでエラー訂正を行うようにしても良い。図6のフローチャートは、この場合の例を示す図で、図5のフローチャートと同様に第2のC1エラー訂正回路48での処理だけを示す。
【0111】
このイレージャ訂正をしない例を、図6のフローチャートに基づいて説明すると、図9のフローチャートに示すC1エラー訂正及びC2エラー訂正が行われた後に、図6のステップ401に移って、第2のエラー訂正回路48でのエラー訂正処理が開始される。このときには、まずパリティPを使用したロケーション方程式による演算を行う(ステップ402)。
【0112】
そしてステップ402での演算の結果として、エラー無し(ステップ403),1シンボルエラー有り(ステップ404),2シンボルエラー有り(ステップ405),3シンボル以上のエラー有り(ステップ406)の4状態の判別を行う。
【0113】
そして、ステップ403でエラー無しと判別したときには、全ポインタをクリアする(ステップ407)。また、ステップ404で1シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSiのエラーロケーションiの値を判断し、iが31を越えるとき(ステップ408),iが31以下のとき(ステップ409)の2状態の判別を行う。
【0114】
そして、ステップ408でiが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが4以上のとき(ステップ410),Npが0〜3のとき(ステップ411)の2状態の判別を行う。
【0115】
そして、ステップ410でポインタの数Npが4以上であると判断したとき、ポインタをコピーする(ステップ427)。また、ステップ411でポインタの数Npが0〜3であると判断したとき、全ポインタをセットする(ステップ429)。
【0116】
そして、ステップ409でiが31以下であると判断したときには、1シンボル訂正を行う(ステップ412)。
【0117】
そして、ステップ405で2シンボルエラー有りを判別したときには、このエラー有りのシンボルSi,Sjの内のシンボルSjのエラーロケーションjの値を判断し、jが31を越えるとき(ステップ413),jが31以下のとき(ステップ414)の2状態の判別を行う。
【0118】
そして、ステップ413でjが31を越えると判断したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ415),Npが3以上のとき(ステップ416)の2状態の判別を行う。
【0119】
そして、ステップ415でポインタの数Npが0〜2を判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ429)。また、ステップ416でポインタの数Npが3以上を判別したときには、ポインタをコピーする(ステップ427)。
【0120】
また、ステップ414でエラーロケーションjが31以下であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが5以下のとき(ステップ417),Npが5を越えるとき(ステップ418)の2状態の判別を行う。
【0121】
そして、ステップ417でポインタの数Npが5以下であると判別したときには、エラー有りのシンボルSi,SjのポインタPi,Pjの値を判別し、Pi=Pj=0のとき(ステップ419),Pi=Pj=1のとき(ステップ420),Pi+Pj=1のとき(ステップ421)の3状態の判別を行う。
【0122】
そして、ステップ419でPi=Pj=0であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1〜5のとき(ステップ422),Npが0のとき(ステップ423)の2状態の判別を行う。
【0123】
そして、ステップ422でNpが1〜5であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが0〜2のとき(ステップ415),Npが3以上のとき(ステップ416)の2状態の判別を行い、その判別した状態に基づいた上述した処理(ステップ429の全ポインタセット又はステップ427のポインタコピー)を行う。また、ステップ423でNpが0のときには、2シンボル訂正を行う(ステップ428)。
【0124】
そして、ステップ420でPi=Pj=1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ428)。
【0125】
そして、ステップ421でPi+Pj=1であると判別したときには、そのときの立てられたポインタの数Npについて、Npが1のとき(ステップ424),Npが2又は3のとき(ステップ425),Npが4又は5のとき(ステップ426)の4状態の判別を行う。
【0126】
そして、ステップ424でポインタの数Npが1であると判別したときには、2シンボル訂正を行う(ステップ428)。また、ステップ425でポインタの数Npが2又は3であると判別したときには、全ポインタをセットする(ステップ429)。また、ステップ426でポインタの数Npが4又は5であると判別したときには、ポインタコピーを行う(ステップ427)。
【0127】
ここまでの処理を行うことで、1回目のC1エラー訂正,C2エラー訂正,2回目のC1エラー訂正の順序でエラー訂正されたことになる(ステップ430)。このように2回目のC1エラー訂正でイレージャ訂正を行わない場合でも、1回ずつC1エラー訂正とC2エラー訂正を行う場合に比べて、エラー訂正能力を向上させることができる。
【0128】
なお、上述した各実施例では、ACIRC方式で符号化されたデジタルオーディオデータのエラー訂正に適用した例としたが、2系列のエラー訂正符号に基づいてエラー訂正を行う他の方式のエラー訂正方法にも適用できることは勿論である。また、デジタルオーディオデータ以外の各種デジタルデータのエラー訂正にも適用できるものである。
【0129】
【発明の効果】
第1のチェックワード(上述した実施例ではC2エラー訂正用のパリティQ),第2のチェックワード(上述した実施例ではC1エラー訂正用のパリティP)の順で訂正符号が生成されて付与されたデータをエラー訂正する場合に、本来は第2のチェックワード,第1のチェックワードの順でエラー訂正するように設定されたものを、本発明においては、最終的なエラー訂正を第2のデータ系列の配列による第2のチェックワードに基づいたエラー訂正としたので、そのデータ配列によってはバーストエラーの影響を最小限に抑えたエラー訂正ができる効果を有する。例えば、ACIRC方式と称されるエラー訂正方式の場合には、最終的なエラー訂正の方向がデータの読出し方向と同一になり、バーストエラーによるデータのエラー範囲を適切に反映したエラー訂正結果が得られる効果を有する。
【0130】
この場合、第1のチェックワードに基づいたエラー訂正処理をした後、第2のチェックワードに基づいたエラー訂正処理をすることで、従来と比べて訂正処理をする順序を変えるだけの簡単な構成で、良好なエラー訂正が可能になる。
【0131】
また、第2のチェックワードに基づいたエラー訂正処理,第1のチェックワードに基づいたエラー訂正処理の順で処理した後、更に第2のチェックワードに基づいたエラー訂正処理をすることで、エラー訂正能力を効果的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による訂正方法を適用した復号回路の構成図である。
【図2】第1の実施例による訂正処理を示すフローチャートである。
【図3】第1の実施例によるエラーフラグの発生状態を従来と比較した波形図である。
【図4】本発明の第2の実施例による訂正方法を適用した復号回路の構成図である。
【図5】第2の実施例による訂正処理(イレージャ訂正有りの場合)を示すフローチャートである。
【図6】第2の実施例による訂正処理(イレージャ訂正無しの場合)を示すフローチャートである。
【図7】エラー訂正符号の符号化処理の一例を示す構成図である。
【図8】図7の構成で符号化されたデータを復号する従来の復号回路の構成図である。
【図9】図8の例の回路による訂正処理を示すフローチャートである。
【図10】従来のバーストエラーの発生状態の一例を示すタイミング図である。
【符号の説明】
31 偶数シンボル遅延回路
32 インバータゲート
33 デ・スクランブル用遅延回路
34 C2エラー訂正回路
35 デ・インターリーブ用遅延回路
36 ポインタ用遅延回路
37 C1エラー訂正回路
38 奇数シンボル遅延回路
41 偶数シンボル遅延回路
42 インバータゲート
43 第1のC1エラー訂正回路
44 デ・スクランブル用遅延回路
45 C2エラー訂正回路
46 ポインタ用遅延回路
47 デ・インターリーブ用遅延回路
48 第2のC1エラー訂正回路
49,50 ポインタ用遅延回路
51 奇数シンボル遅延回路

Claims (6)

  1. 入力データ列が所定のワード数から成るシンボルに分割され、上記各シンボルに対して記録媒体からの読出方向に対して傾斜した方向に配列された第1のデータ系列に対する第1のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードに対して記録媒体からの読出方向と同一方向に配列された第2のデータ系列に対する第2のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードと上記第2のチェックワードから構成される入力データ列を復号化するエラー訂正方法は、
    上記各ワードと上記第1のチェックワードに対して各々異なる時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して傾斜した方向にデ・スクランブル処理を施す第1のデ・スクランブル処理工程と、
    上記第1のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第1のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第1の演算工程と、
    上記第1の演算工程にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第1の判別工程と、
    上記第1の判別工程の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第1の制御工程と、
    上記第1の制御工程の後の上記第1のチェックワードと各ワードと第2のチェックワードに対して時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して同一方向にデ・スクランブル処理を施す第2のデ・スクランブル処理工程と、
    上記第2のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第2のチェックワードを用いたロケーション方程式を演算する第2の演算工程と、
    上記第2の演算工程にて演算した演算結果に応じてエラーシンボルの数及びエラーロケーションを判別する第2の判別工程と、
    上記第2の判別工程の判別結果に応じてエラー訂正又はポインタ設定を行う第2の制御工程とから成ることを特徴とするエラー訂正方法。
  2. 入力データ列が所定のワード数から成るシンボルに分割され、上記各シンボルに対して記録媒体からの読出方向に対して傾斜した方向に配列された第1のデータ系列に対する第1のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードに対して記録媒体からの読出方向と同一方向に配列された第2のデータ系列に対する第2のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードと上記第2のチェックワードから構成される入力データ列を復号化するエラー訂正方法は、
    上記各ワードと上記第1のチェックワードに対して上記第2のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第1の演算工程と、
    上記第1の演算工程にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第1の判別工程と、
    上記第1の判別工程の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第1の制御工程と、
    上記第1の制御工程後の各ワード及び第1のチェックワードと上記第2のチェックワードに対して時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して傾斜した方向にデ・スクランブル処理を施す第1のデ・スクランブル処理工程と、
    上記第1のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第1のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第2の演算工程と、
    上記第2の演算工程にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第2の判別工程と、
    上記第2の判別工程の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第2の制御工程と、
    上記第2の制御工程後の上記第1のチェックワードと各ワードに対して各々異なる時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して同一方向にデ・スクランブル処理を施す第2のデ・スクランブル処理工程と、
    上記第2のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第2のチェックワードを用いたロケーション方程式を演算する第3の演算工程と、
    上記第3の演算工程にて演算した演算結果に応じてエラーシンボルの数及びエラーロケーションを判別する第3の判別工程と、
    上記第3の判別工程の判別結果に応じてエラー訂正又はポインタ設定を行う第3の制御工程とから成ることを特徴とするエラー訂正方法。
  3. 上記第3の制御工程は更に消失訂正を行うことを特徴とする請求項2記載のエラー訂正方法。
  4. 入力データ列が所定のワード数から成るシンボルに分割され、上記各シンボルに対して記録媒体からの読出方向に対して傾斜した方向に配列された第1のデータ系列に対する第1のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードに対して記録媒体からの読出方向と同一方向に配列された第2のデータ系列に対する第2のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードと上記第2のチェックワードから構成される入力データ列を復号化するエラー訂正装置は、
    上記各ワードと上記第1のチェックワードに対して各々異なる時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して傾斜した方向にデ・スクランブル処理を施す第1のデ・スクランブル処理手段と、
    上記第1のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第1のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第1の演算手段と、
    上記第1の演算手段にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第1の判別手段と、
    上記第1の判別手段の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第1の制御手段と、
    上記第1の制御手段から出力される上記第1のチェックワードと各ワードと、上記第2のチェックワードの各々に対して時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して同一方向にデ・スクランブル処理を施す第2のデ・スクランブル手段と、
    上記第2のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第2のチェックワードを用いたロケーション方程式を演算する第2の演算手段と、
    上記第2の演算手段にて演算した演算結果に応じてエラーシンボルの数及びエラーロケーションを判別する第2の判別手段と、
    上記第2の判別手段の判別結果に応じてエラー訂正又はポインタ設定を行う第2の制御手段とから成ることを特徴とするエラー訂正装置。
  5. 入力データ列が所定のワード数から成るシンボルに分割され、上記各シンボルに対して記録媒体からの読出方向に対して傾斜した方向に配列された第1のデータ系列に対する第1のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードに対して記録媒体からの読出方向と同一方向に配列された第2のデータ系列に対する第2のチェックワードを生成し、上記各シンボルと上記第1のチェックワードと上記第2のチェックワードから構成される入力データ列を復号化するエラー訂正装置は、
    上記各ワードと上記第1のチェックワードに対して上記第2のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第1の演算手段と、
    上記第1の演算手段にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第1の判別手段と、
    上記第1の判別手段の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第1の制御手段と、
    上記第1の制御手段から出力される各ワード及び第1のチェックワードと、上記第2のチェックワードの各々に対して時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して傾斜した方向にデ・スクランブル処理を施す第1のデ・スクランブル処理手段と、
    上記第1のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第1のチェックワードを用いてロケーション方程式を演算する第2の演算手段と、
    上記第2の演算手段にて演算した演算結果に応じてエラーの有無及びエラーシンボルの数を判別する第2の判別手段と、
    上記第2の判別手段の判別結果に応じてエラー訂正及び/又はポインタ設定を行う第2の制御手段と、
    上記第2の制御手段から出力される上記第1のチェックワードと各ワードに対して各々異なる時間遅延を施し、記録媒体からのデータの読出し方向に対して同一方向にデ・スクランブル処理を施す第2のデ・スクランブル処理手段と、
    上記第2のデ・スクランブル処理が施された上記各ワードに対して上記第2のチェックワードを用いたロケーション方程式を演算する第3の演算手段と、
    上記第3の演算手段にて演算した演算結果に応じてエラーシンボルの数及びエラーロケーションを判別する第3の判別手段と、
    上記第3の判別手段の判別結果に応じてエラー訂正又はポインタ設定を行う第3の制御手段とから成ることを特徴とするエラー訂正装置。
  6. 上記第3の制御手段は更に消失訂正を行うことを特徴とする請求項5記載のエラー訂正装置。
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