JP3653180B2 - 2次元逆ウェーブレット変換装置 - Google Patents

2次元逆ウェーブレット変換装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像などの2次元信号の圧縮/伸長などに利用される2次元のウェーブレット変換装置及び逆ウェーブレット変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像のような2次元信号を入力データ(x)とするウェーブレット変換装置は、図9に示すように、最初に入力データ(x)を水平低域通過フィルタ500と水平高域通過フィルタ501のペアにより水平低域通過係数(L)と水平高域通過係数(H)とに変換する。これが水平処理であり、次に垂直処理が行われる。すなわち、水平低域通過係数(L)を垂直低域通過フィルタ502と垂直高域通過フィルタ503のペアにより水平低域・垂直低域通過係数(LL)と水平低域・垂直高域通過係数(LH)とに変換し、また水平高域通過係数(H)を垂直低域通過フィルタ504と垂直高域通過フィルタ505のペアにより水平高域・垂直低域通過係数(HL)と水平高域・垂直高域通過係数(HH)とに変換する。このようなウェーブレット変換装置は一般に、入出力データがすべて2の補数形式であった。
【0003】
また、ウェーブレット変換の係数データの元のデータへの逆変換はウェーブレット変換と丁度逆の垂直処理と水平処理によってなされるが、このような逆ウェーブレット逆変換を行う装置も一般に入出力データがすべて2の補数形式であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、2次元のウェーブレット変換を利用して画像などの2次元信号の圧縮/伸長を行う符号化装置/復号化装置の構成の簡略化と符号化/復号化動作の高速化に寄与できる、2次元ウェーブレット変換装置及び2次元逆ウェーブレット変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明の2次元ウェーブレット変換装置は、
2の補数形式の入力データが入力し、
前記入力データに対する2次元ウェーブレット変換を行うことにより、2の補数形式のLL係数データ、符号・絶対値形式のLH係数データ、符号・絶対値形式のHL係数データ及び符号・絶対値形式のHH係数データを出力する2次元ウェーブレット変換手段と、
前記2次元ウェーブレット変換手段より出力された前記LH,HL,HH各係数データに関し、その絶対値部分のビットプレーン毎に、ビットがすべて0であるか否かを判定し、その判定結果を出力する判定手段とを有する構成とされ、また、前記LL係数データに入力データと同一のビット幅を持たせる構成とされる。
【0006】
上記目的を達成するため、本発明の2次元逆ウェーブレット変換装置は、
入力データとして2の補数形式のLL係数データ、符号・絶対値形式のLH係数データ、符号・絶対値形式のHL係数データ、符号・絶対値形式のHH係数データ、及び、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンにおけるビットがすべて0であるか否かの判定の結果が入力し、
前記LH,HL,HH各係数データに関し、符号部分については入力したビットをそのまま取り込むとともに、絶対値部分については、ビットプレーン毎の前記判定結果に従って、ビットがすべて0のビットプレーンではすべてのビットを0として取り込み、それ以外のビットプレーンでは入力したビットをそのまま取り込む絶対値ビット生成手段と、
入力した前記LL係数データ、及び、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データに対する2次元逆ウェーブレット変換を行うことにより復元データを出力する2次元逆ウェーブレット変換手段とを有する構成とされ、
前記2次元逆ウェーブレット変換手段は、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データを符号・絶対値形式から2の補数形式へデータ形式を変換するデータ形式変換手段、前記入力されたLL係数データと前記データ形式変換手段により変換後のLH係数データとから2の補数形式のL係数データを合成する垂直方向合成処理用の第1のフィルタのペア、前記データ形式変換手段により変換後のHL係数データとHH係数データとから2の補数形式のH係数データを合成する垂直方向合成処理用の第2のフィルタのペア、前記第1のフィルタのペアにより合成されたL係数データと前記第2のフィルタのペアにより合成されたH係数データとから2の補数形式の前記復元データを合成する水平方向合成処理用の第3のフィルタのペアからなる構成とされ(請求項1、2、3)、
また、前記復元データに前記LL係数データと同一のビット幅を持たせる構成とされ(請求項2)、
また、前記絶対値ビット生成手段は、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンに対応付けられた、各ビットプレーンのビットと当該ビットプレーンに対応した前記判定結果との論理演算を行う複数の論理ゲートからなる構成とされる(請求項3)。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用い、本発明の実施の形態を説明する。
図1は本発明に係る2次元ウェーブレット変換装置の基本的構成を説明するためのブロック図である。ここに示す2次元ウェーブレット変換装置100(図3中の変換ブロック201に対応)は、画像などの2次元信号を入力データxとして取り込み、LL,LH,HL,HHの各係数データを出力する。入力データxとLL係数データは2の補数形式であるが、LH,HL,HHの各係数データは符号(sign)・絶対値形式である。また、LL係数データは、入力データxと同一のビット幅(ビット深さ)を持つ。
【0008】
この2次元ウェーブレット変換装置100の内部構成を説明すれば、入力データxは水平処理用のフィルタ101,102のペアによってL係数(水平低域通過係数)データとH係数(水平高域通過係数)データに変換される。L係数データは垂直処理用のフィルタ103,104のペアによってLL係数(水平低域・垂直低域通過係数)データとLH係数(水平低域・垂直高域通過係数)データに変換され、また、H係数(水平高域通過係数)データは垂直処理用のフィルタ105,106のペアによってHL係数(水平高域・垂直低域通過係数)データとHH係数(水平高域・垂直高域通過係数)データに変換される。なお、フィルタ101,102,103,104,106,106はいずれも2の補数形式のデータを入出力するものである。フィルタ104,105,106より出力されるLH,HL,HHの各係数データはそれぞれ、データ形式変換部107,108,109によって、2の補数形式から符号・絶対値形式のデータへ変換されて外部へ出力される。
【0009】
前述のようにLL係数データは入力データxと同一のビット幅を持つが、この条件を満たすため、例えばS変換、TS変換又はTT変換のためのフィルタがフィルタ101〜106として採用される。これら各変換の計算式を以下に示す。x()は入力信号、s()は低域通過係数、d()は高域通過係数である。また、Floor(a)は床関数で、実数aを最も近い整数に切り捨てるはたらきをする。
【0010】
<S変換>
s(n)=Floor({x(2n)+x(2n+1)}/2)
d(n)=x(2n)−x(2n+1)
<TS変換>
s(n)=Floor({x(2n)+x(2n+1)}/2)
d(n)=x(2n)−x(2n+1)+p(n)
p(n)=Floor({−s(n-1)+s(n+1)+2}/4)
<TT変換>
s(n)=Floor({x(2n)+x(2n+1)}/2)
d(n)=x(2n)−x(2n+1)+p(n)
p(n)=Floor({3s(n-2)−22s(n-1)+22s(n+1)−3s(n+2)+32}/64)
【0011】
なお、以上の各変換は可逆であり、その逆変換の計算式は以下の通りである。
<S逆変換>
x(2n)=s(n)+Floor({d(n)+1}/2)
x(2n+1)=s(n)−Floor(d(n)/2)
<TS逆変換>
x(2n)=s(n)+Floor({d(n)−p(n)+1}/2)
x(2n+1)=s(n)+Floor({d(n)−p(n)}/2)
p(n)=Floor({−s(n-1)+s(n+1)+2}/4)
<TT逆変換>
x(2n)=s(n)+Floor({d(n)−p(n)+1}/2)
x(2n+1)=s(n)+Floor({d(n)−p(n)}/2)
p(n)=Floor({3s(n-2)−22s(n-1)+22s(n+1)−3s(n+2)−3s(n+2)+32}/64)
【0012】
2次元のウェーブレット変換を利用して画像データの圧縮/伸長を行う装置として、特開平8−139935号公報に述べられているような、ウェーブレット変換係数をビットシグニフィカンス埋め込み符号化する符号化装置が知られている。この符号化装置では、LH,HL,HHの各係数データは符号・絶対値形式のデータでなければならない。しかし、従来のウェーブレット変換装置は一般に入出力データが2の補数形式であるため、そのままでは符号化することができず、符号化装置において符号化に先だってLH,HL,HHの各係数データを符号・絶対値形式のデータに変換する操作が必要であった。
【0013】
このような符号化装置に、上に述べたような基本構成の2次元ウェーブレット変換装置100を利用すれば、LH,HL,HHの各係数データは初めから符号・絶対値形式のデータとして与えられるため、符号化装置側に2の補数形式から符号・絶対値形式への変換のための手段を設ける必要がなくなり、符号化装置の構成を簡略化できる。
【0014】
また、以上に述べたような基本構成の2次元ウェーブレット変換装置100は、LL係数データと入力データxが2の補数形式で、かつ、そのビット幅が同じであるため、LL係数データの再帰的な変換が可能である。したがって、例えば、図2に示すように、以上に述べたような基本構成の2次元ウェーブレット変換装置100をn台用意し、各装置のLL係数データを次段の装置の入力データxとすることにより、容易にn階層の2次元ウェーブレット変換装置を実現できる。このような多階層の変換を行う装置も本発明の範囲に含まれることは当然である。
【0015】
なお、2次元ウェーブレット変換装置100を1台だけ用意し、LH,HL,HH係数データをメモリに保存し、LL係数データを再び変換するという方法でも多階層のウェーブレット変換が可能である。
【0016】
図3は本発明に係る2次元ウェーブレット変換装置のブロック図である。この2次元ウェーブレット変換装置200は、図1に示した2次元ウェーブレット変換装置100と同一構成の変換ブロック201(2次元ウェーブレット変換手段)に、LH,HL,HHの各係数データに関する判定部202,203,204(判定手段)を追加した構成である。入力データX、LL,LH,HL,HHの各係数データに関しては図1に関連して説明した通りであるので、その説明を割愛し、判定部202,203,204について説明する。
【0017】
判定部202は、LH係数データ(符号・絶対値形式)の絶対値部分のビットプレーン毎に、ビットがすべて0である否かを判定し、その結果を出力するものである。判定部203,204もそれぞれ、HL,HH係数データの絶対値部分のビットプレーン毎に、ビットが全て0であるか否かを判定し、その結果を出力するものである。
【0018】
判定部202は例えば図4に示す内部構成である。他の判定部203,204も同様の構成でよい。図4において、210はORゲート、211はレジスタであり、ORゲート210とレジスタ211の組合せが、符号・絶対値形式のLH係数データの絶対値部分の各ビットに対応して設けられる。各ビットに対応したORゲート210とレジスタ211の組合せにおいては、0のビットだけが入力している間はレジスタ211の出力が0(初期値)であるが、1のビットが入力してレジスタ211の出力が1になった後は、0のビットだけが入力したとしても、レジスタ211の出力がORゲート210の入力にフィードバックされるため、レジスタ211の出力(判定結果)は1であり続ける。
【0019】
例えば16画素×16画素のブロックを単位として2次元ウェーブレット変換が行われる場合、64(=8×8)個のLH係数のデータが順次出力される。絶対値部分の例えばMSBに対応するレジスタ211の出力は、64個のLH係数の絶対値部分のMSBが全て0のときのみ、つまりLH係数データの絶対値部分のMSBのビットプレーンの全てのビットが0のときにのみ、0となる。ビットプレーン中に1つでも1のビットがあると、レジスタ211の出力つまり判定結果は1となる。
【0020】
特開平8−139935号公報に述べられているような符号化装置はLH,HL,HHの各係数データをビットプレーン毎に符号化する。このような符号化装置に本発明に係るウェーブレット変換装置200を利用すれば、符号化装置は、ビットプレーン毎の判定結果を参照することにより、すべてが0のビットプレーンについては、そのデータを受け取ることなく符号化を行うことができる。特に、LH,HL,HHの各係数データが正負いずれの値にもなるような場合、符号・絶対値形式であると、2の補数形式の場合よりも、絶対値部分に全て0のビットプレーンが出現する頻度が多いため、係数データが記憶されるメモリへのアクセスを減らし、符号化動作を高速化することができる。このような効果のほかに、本発明に係る2次元ウェーブレット変換装置200によれば、図1及び図2に関連して述べたLH,HL,HHの各係数データが符号・絶対値形式であることによる効果、入力データxとLL係数データが同一ビット幅を持つ2の補数形式のデータであることによる効果も得られる。
【0021】
図5は本発明に係る2次元逆ウェーブレット変換装置の基本構成を説明するためのブロック図である。ここに示す2次元逆ウェーブレット変換装置300(図7中の変換ブロック401に対応)は、2次元ウェーブレット変換データである、2の補数形式のLL係数データと、符号・絶対値形式のLH,HL,HH各係数データを入力データとして受け取り、それらの2次元逆ウェーブレット変換データ(復元データ)xを出力するものである。復元データxは2の補数形式であり、LL係数データと同一のビット幅を持つ。
【0022】
この2次元逆ウェーブレット変換装置300の内部構成を説明すれば、外部より入力するLH,HL,HH係数データはそれぞれ、データ形式変換部301,302,303によって符号・絶対値形式から2の補数形式のデータへ変換される。外部から入力した2の補数形式のLL係数データと、データ形式変換部301により2の補数形式に変換されたLH係数データとから、垂直方向の合成処理用のフィルタ304,305のペアによってL係数データが合成される。また、データ形式変換部302,303によって2の補数形式に変換されたHL,HH係数データから、垂直方向の合成処理用のフィルタ306,307のペアによってH係数データが合成される。そして、L係数データとH係数データとから、水平方向合成処理用のフィルタ308,309のペアによって、復元データxが合成される。
【0023】
前述のようにLL係数データと復元データxは同一のビット幅を持つが、この条件を満たすため、例えば前述のS逆変換、TS逆変換又はTT逆変換のためのフィルタがフィルタ304〜309として採用される。
【0024】
特開平8−139935号公報に述べられているような符号化装置で符号化されたデータを復号化する装置では、符号化データから復号化したウェーブレット変換係数を逆ウェーブレット変換装置へ渡して逆ウェーブレット変換を行わせるが、この際にLH,HL,HHの各係数データを符号・絶対値形式から2の補数形式へ変換する操作が必要であった。このような復号化装置に、以上に述べたような基本構成の2次元逆ウェーブレット変換装置300を利用すれば、復号化装置側で、復号化したLH,HL,HHの各係数データを2の補数形式のデータに変換する必要がなくなり、復号化装置の構成を簡略化できる。
【0025】
また、以上に述べた基本構成の2次元逆ウェーブレット変換装置300は、LL係数データと復元データxが2の補数形式で、かつ、そのビット幅が同じであるため、復元データxの再帰的な変換が可能である。したがって、例えば、図6に示すように、以上に述べた基本構成の2次元ウェーブレット変換装置300をn台用意し、各装置の復元データを次段の装置にLL係数データとして入力することにより、容易にn階層の2次元逆ウェーブレット変換装置を実現できる。このような多階層の変換を行う装置も本発明の範囲に含まれることは当然である。
【0026】
図7は本発明の一実施例に係る2次元逆ウェーブレット変換装置のブロック図である。この2次元逆ウェーブレット変換装置400は、図5に示した2次元逆ウェーブレット変換装置300と同一構成の変換ブロック401(2次元逆ウェーブレット変換手段)に、LH,HL,HHの各係数データに関する絶対値ビット生成部402,403,404(絶対値ビット生成手段)を追加した構成である。外部から入力するLL,LH,HL,HHの各係数データと出力する復元データxに関しては図5に関連して説明した通りであるので、その説明を割愛する。新たな入力として、LH,HL,HHの各係数データの絶対部分の各ビットプレーンにおけるビットが全て0であるか否かの判定結果が絶対値ビット生成部402,403,404に与えられる。
【0027】
絶対値ビット生成部402は、LH係数データ(符号・絶対値形式)の絶対値部分のビットプレーン毎に、ビットがすべて0である否かの判定結果が入力され、この判定結果に従って、0ではないビットが含まれるビットプレーンに関しては外部から入力したビット値をそのまま変換ブロック401に入力させる。しかし、すべてのビットが0のビットプレーンに関しては、入力したビット値に関係なく常に0のビット値を変換ブロック401に入力させる、換言すれば、データがすべて0のビットプレーンの絶対値ビットを0として取り込む。絶対値ビット生成部403,404もそれぞれ、HL,HH係数データの絶対値部分に関し同様の働きをする。LH,HL,HH各係数データの符号ビットは、常に入力したビット値がそのまま取り込まれて変換ブロック401へ入力される。
【0028】
絶対値ビット生成部402は例えば図8に示す内部構成である。他の絶対値ビット生成部403,404も同様の構成でよい。図8において、410はANDゲートであり、外部から入力されるLH係数データの絶対値部分の各ビットに対応して設けられる。各ANDゲート410には、対応した絶対値ビットと、そのビットプレーンに関する判定結果が入力される。LH係数データの絶対値部分のあるビットプレーンのビットがすべて0の場合、その判定結果は0となり、対応するANDゲート410の出力は0に固定される(0の絶対値ビットが生成される)。したがって、このようなビットプレーンについては、不正なデータが入力しても構わない。ビットがすべて0ではないビットプレーンに関しては、その判定結果は1となり、対応したANDゲート410の出力には、入力した絶対値ビットがそのまま反映される。
【0029】
特開平8−139935号公報に述べられているような符号化装置による符号化データを復号化する装置に、本実施例の逆ウェーブレット変換装置400を利用すれば、復号化装置は、復号化したLH,HL,HHの各係数データの絶対値部分に関し、各ビットプレーンのビットがすべて0であるか否かの判定結果を出力することにより、すべてのビットが0のビットプレーンのデータを出力する必要がなくなるため、復号化動作を高速化できる。このような効果のほかに、本実施例の2次元逆ウェーブレット変換装置400によれば、図5及び図6に関連して述べたようなLH,HL,HHの各係数データが符号・絶対値形式であることによる効果、LL係数データと復元データxが同一ビット幅の2の補数形式のデータであることによる効果も得られる。
【0030】
【発明の効果】
以上に詳細に説明したように、請求項1,2,3記載の発明によれば、復号化装置の構成の簡略化及び復号化動作の高速化が可能であり、また、請求項2記載の発明によれば多階層の2次元逆ウェーブレット変換を容易に実現可能である等々の効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の2次元ウェーブレット変換装置の基本構成を説明するためのブロック図である。
【図2】 n階層の2次元ウェーブレット変換の説明図である。
【図3】 本発明の2次元ウェーブレット変換装置のブロック図である。
【図4】 LH係数データの判定部の具体例を示す回路図である。
【図5】 本発明の2次元逆ウェーブレット変換装置の基本構成を説明するためのブロック図である。
【図6】 n階層の2次元逆ウェーブレット変換の説明図である。
【図7】 本発明の一実施例に係る2次元逆ウェーブレット変換装置のブロック図である。
【図8】 LH係数データの絶対値ビット生成部の具体例を示す回路図である。
【図9】 従来の2次元ウェーブレット変換装置のブロック図である。
【符号の説明】
101〜106 フィルタ
107,108,109 データ形式変換部
200 2次元ウェーブレット変換装置
201 変換ブロック
202,203,204 判定部
210 ORゲート
211 レジスタ
301,302,303 データ形式変換部
301〜309 フィルタ
400 2次元逆ウェーブレット変換装置
401 変換ブロック
402,403,404 絶対値ビット生成部
410 ANDゲート

Claims (3)

  1. 入力データとして2の補数形式のLL係数データ、符号・絶対値形式のLH係数データ、符号・絶対値形式のHL係数データ、符号・絶対値形式のHH係数データ、及び、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンにおけるビットがすべて0であるか否かの判定の結果が入力し、
    前記LH,HL,HH各係数データに関し、符号部分については入力したビットをそのまま取り込むとともに、絶対値部分については、ビットプレーン毎の前記判定結果に従って、ビットがすべて0のビットプレーンではすべてのビットを0として取り込み、それ以外のビットプレーンでは入力したビットをそのまま取り込む絶対値ビット生成手段と、
    入力した前記LL係数データ、及び、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データに対する2次元逆ウェーブレット変換を行うことにより復元データを出力する2次元逆ウェーブレット変換手段とを有し、
    前記2次元逆ウェーブレット変換手段は、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データを符号・絶対値形式から2の補数形式へデータ形式を変換するデータ形式変換手段、前記入力されたLL係数データと前記データ形式変換手段により変換後のLH係数データとから2の補数形式のL係数データを合成する垂直方向合成処理用の第1のフィルタのペア、前記データ形式変換手段により変換後のHL係数データとHH係数データとから2の補数形式のH係数データを合成する垂直方向合成処理用の第2のフィルタのペア、前記第1のフィルタのペアにより合成されたL係数データと前記第2のフィルタのペアにより合成されたH係数データとから2の補数形式の前記復元データを合成する水平方向合成処理用の第3のフィルタのペアからなることを特徴とする2次元逆ウェーブレット変換装置。
  2. 入力データとして2の補数形式のLL係数データ、符号・絶対値形式のLH係数データ、符号・絶対値形式のHL係数データ、符号・絶対値形式のHH係数データ、及び、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンにおけるビットがすべて0であるか否かの判定の結果が入力し、
    前記LH,HL,HH各係数データに関し、符号部分については入力したビットをそのまま取り込むとともに、絶対値部分については、ビットプレーン毎の前記判定結果に従って、ビットがすべて0のビットプレーンではすべてのビットを0として取り込み、それ以外のビットプレーンでは入力したビットをそのまま取り込む絶対値ビット生成手段と、
    入力した前記LL係数データ、及び、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データに対する2次元逆ウェーブレット変換を行うことにより、前記LL係数データと同一のビット幅を持つ復元データを出力する2次元逆ウェーブレット変換手段とを有し、
    前記2次元逆ウェーブレット変換手段は、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データを符号・絶対値形式から2の補数形式へデータ形式を変換するデータ形式変換手段、前記入力されたLL係数データと前記データ形式変換手段により変換後のLH係数データとから2の補数形式のL係数データを合成する垂直方向合成処理用の第1のフィルタのペア、前記データ形式変換手段により変換後のHL係数データとHH係数データとから2の補数形式のH係数データを合成する垂直方向合成処理用の第2のフィルタのペア、前記第1のフィルタのペアにより合成されたL係数データと前記第2のフィルタのペアにより合成されたH係数データとから2の補数形式の前記復元データを合成する水平方向合成処理用の第3のフィルタのペアからなることを特徴とする2次元逆ウェーブレット変換装置。
  3. 入力データとして2の補数形式のLL係数データ、符号・絶対値形式のLH係数データ、符号・絶対値形式のHL係数データ、符号・絶対値形式のHH係数データ、及び、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンにおけるビットがすべて0であるか否かの判定の結果が入力し、
    前記LH,HL,HH各係数データに関し、符号部分については入力したビットをそのまま取り込むとともに、絶対値部分については、ビットプレーン毎の前記判定結果に従って、ビットがすべて0のビットプレーンではすべてのビットを0として取り込み、それ以外のビットプレーンでは入力したビットをそのまま取り込む絶対値ビット生成手段と、
    入力した前記LL係数データ、及び、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データに対する2次元逆ウェーブレット変換を行うことにより復元データを出力する2次元逆ウェーブレット変換手段とを有し、
    前記絶対値ビット生成手段は、前記LH,HL,HH各係数データの絶対値部分の各ビットプレーンに対応付けられた、各ビットプレーンのビットと当該ビットプレーンに対応した前記判定結果との論理演算を行う複数の論理ゲートからなり、
    前記2次元逆ウェーブレット変換手段は、前記絶対値ビット生成手段により取り込まれたLH,HL,HH各係数データを符号・絶対値形式から2の補数形式へデータ形式を変換するデータ形式変換手段、前記入力されたLL係数データと前記データ形式変換手段により変換後のLH係数データとから2の補数形式のL係数データを合成する垂直方向合成処理用の第1のフィルタのペア、前記データ形式変換手段により変換後のHL係数データとHH係数データとから2の補数形式のH係数データを合成する垂直方向合成処理用の第2のフィルタのペア、前記第1のフィルタのペアにより合成されたL係数データと前記第2のフィルタのペアにより合成されたH係数データとから2の補数形式の前記復元データを合成する水平方向合成処理用の第3のフィルタのペアからなることを特徴とする2次元逆ウェーブレット変換装置。
JP22970698A 1998-08-14 1998-08-14 2次元逆ウェーブレット変換装置 Expired - Fee Related JP3653180B2 (ja)

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