JP3652448B2

JP3652448B2 - Airbag device for passenger seat

Info

Publication number: JP3652448B2
Application number: JP19543196A
Authority: JP
Inventors: 秀高松村; 陽介乾
Original assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Current assignee: Ashimori Industry Co Ltd
Priority date: 1996-07-05
Filing date: 1996-07-05
Publication date: 2005-05-25
Anticipated expiration: 2016-07-05
Also published as: JPH1016695A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両衝突時に助手席の乗員を保護する助手席用エアバッグ装置に係り、特に、エアバッグがインストルメントパネル上部より膨張突出するようにエアバッグ装置を配置しても、エアバッグがほぼ完全に展開するまでフロントガラスと殆ど干渉することなく展開できる助手席用エアバッグ装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
助手席用のエアバッグ装置は、助手席に面するインストルメントパネルに設けられた空間部内に嵌入して収納されている。
従来、この種のエアバッグ装置として、特開平７−２７７１２８号公報に記載のものが提供されている。このものは、助手席用エアバッグ装置がインストルメントパネルの上部の内部上面に設置されており、エアバッグは、初期の展開方向が水平方向よりも上方向に向かうように配置され、エアバッグ膨張時の展開形状が、エアバッグ装置の設置位置を中心として、助手席側に偏った形状に膨張展開するように、インフレータからのガスの供給を受けるエアバッグ取り付け穴の形成位置を偏心配置したものである。
このように、エアバッグがインストルメントパネル上部より膨張突出するようにエアバッグ装置を配置したものにおいては、エアバッグは、同公報の図１の破線２９に示されるように、展開初期にはフロントガラスに衝突し、その後フロントガラスの傾斜に沿って上方に膨出しながら膨張する。
【０００３】
前記従来例の助手席用エアバッグ装置においては、エアバッグが展開中にフロントガラスに衝突してリバウンドしながら膨張するので、その展開速度が遅れるという欠点を有する。
また、エアバッグがフロントガラスによって損傷を生じたり、あるいは、フロントガラスがエアバッグの衝撃によって損傷するおそれがあった。
【０００４】
また、助手席用エアバッグ装置として、実開平５−９４０２９号公報に記載のものも提供されている。
このものは、インフレータとエアバッグとを収納したハウジングの上部開口部を覆う蓋体において、該蓋体の基材にスリットと切断刃とを設け、エアバッグ膨張時に、蓋体は切断刃により取付面を残してスリット形成部で切断され、蓋体の開作動部分がフロントガラスに当たらないか、当たっても強く当たることがないようにしたものである。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この実開平５−９４０２９号公報に記載の従来例によっても、エアバッグは展開中にフロントガラスに衝突してリバウンドしながら膨張するので、その展開速度が遅れたり、エアバッグがフロントガラスによって損傷を生じたり、フロントガラスがエアバッグの衝撃によって損傷するおそれがあるという問題点を有していた。
【０００６】
そこで、本発明のうち請求項１記載の発明は、エアバッグがインストルメントパネル上部より膨張突出するようにエアバッグ装置を配置しても、エアバッグをフロントガラスと殆ど干渉することなく展開させることができる助手席用エアバッグ装置を提供することを目的としたものである。
また、請求項２記載の発明は、請求項１記載の発明の目的に加えて、蓋体がエアバッグの膨張展開を妨げない助手席用エアバッグ装置を提供することを目的としたものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項１記載の発明は、インストルメントパネルの上部の内部上面に設置される助手席用エアバッグ装置であって、上部に開いた開口部を有するハウジングと、ハウジング内に収納されるエアバッグ及びインフレータと、ハウジングの開口部を閉鎖し、ヒンジ部から乗員側の開作動部が開く蓋体と、ガス吐出口を有し、インフレータとエアバッグとの間に介在させた仕切プレートとを備え、ヒンジ部はハウジングに取着される蓋体の前側取付片と後側取付片との略中間部位に形成してあり、仕切プレートを車体前方側が高く乗員側が低くなるように傾斜して配設すると共に、ガス吐出口を蓋体のヒンジ部と対向させ、ガス吐出口からエアバッグ内に吐出されるガスの少なくとも一部がヒンジ部に当たるように形成したことを特徴としている。
【０００８】
ここで、ハウジングは、その開口部がインストルメントパネルの上面側に配するように、助手席に面するインストルメントパネルの上部の内部上面に配置固定されている。
蓋体は、インストルメントパネルの一部を兼ねるものであり、通常はハウジングの開口部を閉鎖している。蓋体には、乗員側の内壁に肉厚を薄くした溝状の脆弱部を形成しておくと、インフレータ作動時、蓋体の破断が容易となる。
ヒンジ部は、蓋体の中間部に形成してあり、インフレータ作動時に脆弱部で破断した開作動部は、ヒンジ部で屈曲して開口することとなる。
仕切プレートは、ハウジング内のインフレータとエアバッグとの間に介在させてあり、ガス吐出口を介して、インフレータで噴出されるガスをエアバッグ内に供給する。
ガス吐出口は、蓋体のヒンジ部と傾斜して対向する仕切プレートの部位に形成してあり、仕切プレートが車体前方側が高く乗員側が低くなるように配設してあることと相まって、ヒンジ部に衝突するガスを乗員側に流れるように方向調整する作用を行う。
【０００９】
また、請求項２記載の発明は、開作動部の肉厚を、ヒンジ部から車体前方側の蓋体の肉厚より薄くなるように形成したことを特徴としている。
このように開作動部を形成すると、インフレータのガス圧によるエアバッグの膨張によって、肉厚を薄くした開作動部の開口がより速やかとなり、エアバッグの膨張展開を妨げない。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図１は本発明に係る助手席用エアバッグ装置の断面図、図２は該装置の平面図である。
【００１１】
１１は、円柱形状を呈するインフレータ１２及び折り畳まれたエアバッグ１３を収納するハウジングである。
ハウジング１１は中空箱形状を呈し、その上部（インストルメントパネル１４の上面側に配する）に開いた開口部１５を形成してある。
【００１２】
ハウジング１１は、車体前方側に位置する前側壁１６と、乗員側に位置する後側壁１７とを有する。この後側壁１７は、前側壁１６よりも上下方向長さが大きくなるように形成してある。
そして、ハウジング１１は、図１に示すように、前側壁１６と後側壁１７の夫々の開口部１５側が乗員側に傾斜するように、助手席に面するインストルメントパネル１４の上部の内部上面に配置固定されている。
【００１３】
１８は、後側壁１７の端縁部に、開口部１５の口端に略平行にビーディングを施して形成した凹窪条である。
凹窪条１８を形成すると、エアバッグ１３の膨張展開時に加わるガス圧によるハウジング１１の変形を抑えることができ、インストルメントパネル１４の損傷を防止することができる。
【００１４】
ハウジング１１の開口部１５は、インストルメントパネル１４の一部を兼ねる蓋体１９により閉鎖されている。
蓋体１９の前端部及び後端部には、ハウジング１１の前側壁１６と後側壁１７の傾斜と同じ角度で、夫々前側取付片２０と後側取付片２１を傾斜して突出形成してある。そして、これら前側取付片２０と後側取付片２１は、夫々前側壁１６と後側壁１７に取着されている。
【００１５】
蓋体１９の後側取付片２１近傍の内壁には、インフレータ１２作動時に、蓋体１９を破断しやすくしてエアバッグ１３が速やかに膨張展開できるように、その肉厚を薄くして溝状の脆弱部２２を形成してある。
【００１６】
また、蓋体１９には、その中間部（前側取付片２０と後側取付片２１との略中間部位）に、ヒンジ部２３を形成してある。
このヒンジ部２３は、蓋体１９の前側取付片２０近傍の部位から中間部にかけてと、中間部から脆弱部２２にかけて（開作動部２４）との肉厚を異ならしめ、開作動部２４の肉厚の方を薄くして、中間部の肉厚を変えた部位がヒンジ部２３となるように構成すればよい。
【００１７】
また、中間部から脆弱部２２にかけて肉厚を漸減させて、中間部の肉厚漸減開始部位がヒンジ部２３となるように構成してもよい。
そして、蓋体１９は、インフレータのガス圧によるエアバッグ１３の膨張によって、脆弱部２２で破断し、開作動部２４がヒンジ部２３で屈曲して開口することとなる。
【００１８】
インフレータ１２は、アルゴンを主成分とする圧縮ガスと火薬とを併用して使用したハイブリッド型のものを使用する。
インフレータ１２には、長手方向の一端部の正背両面に圧縮ガスを噴出させるためのガス噴出口（図示せず）を設けてあり、噴出されたガスはエアバッグ１３内に流入する。
【００１９】
２５は、ハウジング１１内のインフレータ１２とエアバッグ１３との間に介在させて、ハウジング１１の前側壁１６及び後側壁１７に取り付けた横長形状の仕切プレートである。
仕切プレート２５は、インフレータ１２から噴出されるガスが乗員側に流れ易くするために、図１に示すように、車体前方側が高くて乗員側が低くなるように傾斜した断面コ字状に形成してある。
【００２０】
仕切プレート２５には、インフレータ１２から噴出されるガスが拡散してエアバッグ１３内に供給されるように、ガス吐出口２６を形成してある。
このガス吐出口２６は、蓋体１９のヒンジ部２３と傾斜して対向する仕切プレート２５の部位に形成してある。そして、仕切プレート２５が車体前方側が高く乗員側が低くなるように配設してあることと相まって、ヒンジ部２３に衝突するガスは乗員側に流れるように方向調整されることとなる。
【００２１】
図３に示す実施形態のガス吐出口は、インフレータ１２から噴出されるガスがエアバッグ１３内に均一に供給されるように、ガス噴出口のあるインフレータ１２の一端部に対応する仕切プレート２５の一端部に開口面積の小さなガス吐出口２６ａを、仕切プレート２５の長手方向他端部にこれより開口面積の大きいガス吐出口２６ｂを夫々形成して成るものである。
なお、ガス吐出口２６ａとガス吐出口２６ｂとの開口面積比は、所望に応じて定めればよい。また、ガス吐出口の形状は、所望に応じて種々変形実施可能である。
【００２２】
２７は、エアバッグ１３を仕切プレート２５とにより挟持するバッグ固定プレートである。
なお、２８は、フロントガラスである。
【００２３】
車両衝突時、インフレータ１２が作動して、圧縮ガスが噴出される。この噴出ガスは、仕切プレート２５のガス吐出口２６を通ってエアバッグ１３内に供給される。
そして、エアバッグ１３の圧力によって脆弱部２２が破断し、蓋体１９は開作動部２４がヒンジ部２３で屈曲して開口することとなる。
【００２４】
仕切プレート２５のガス吐出口２６は、蓋体１９に対して乗員側が低くなるように傾斜して配設してあると共に、ヒンジ部２３と傾斜して対向するように形成してあるので、ガス吐出口２６からエアバッグ１３内に吐出されるガスの一部は蓋体１９の開口Ｏから直進し、残る一部は、ヒンジ部２３近傍の蓋体１９内壁に当り、蓋体１９内壁に沿って開口Ｏ側に流れようとする。
これらのガスは蓋体１９の開口Ｏ部で合流するので、その結果、両方のガスの流れ方向が変わり、より乗員側に流れるように方向調整され、膨張展開するエアバッグ１３がフロントガラス２８と衝突しないようになる。
【００２５】
図５に示すように、仕切プレート２５のガス吐出口２６の位置を、ヒンジ部２３から開作動部２４側にずらして形成すると（図５（ｃ））、ガスの流れは上方向になり、逆に、ヒンジ部２３より車体前方側にずらして形成すると（図５（ｂ））、より乗員側に向かって流れることとなる。従って、フロントガラス２８の角度に応じて、ガスの吐出方向を調整することができる。
なお、仕切プレート２５のガス吐出口２６の位置を、ヒンジ部２３を外れて車体前方側にずらして、ガスが蓋体１９内壁にすべて当たるようにすると、蓋体１９にガスの吐出圧が全て加わり、ハウジング１１との取着部に負担がかかり、好ましくない。また、蓋体１９からエアバッグ１３が突出しにくくなり、展開性能も悪くなる。
【００２６】
また、開作動部２４の肉厚を薄くして、ヒンジ部２３から前側取付片２０近傍の蓋体１９部位の肉厚を厚く構成すると、開作動部２４は撓んで開きやすく、ヒンジ部２３から残る部分についてはガスが直接当たっても変形しにくく、ガスの流れる方向を固定することができる。
【００２７】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のうち請求項１記載の発明は、仕切プレートを車体前方側が高く乗員側が低くなるように傾斜して配設すると共に、ガス吐出口を蓋体のヒンジ部と傾斜して対向するように形成してあり、蓋体の開口からのガス吐出角度を任意に調整できるので、フロントガラスの傾斜に応じて、エアバッグの突出角度を調整することができる。
従って、エアバッグの膨張時に、エアバッグが、ほぼ完全に展開するまでフロントガラスと殆ど干渉しないようになる。例えば、フロントガラスの角度が変わっても、ガス吐出口の位置の異なる仕切プレートを用いるだけで適応できるので、汎用性にも優れている。
【００２８】
また、蓋体内壁と仕切プレートとは傾斜した位置関係にあるので、ガス吐出口から吐出するガス圧はそのまま蓋体内壁に加わらないが、請求項２記載の発明によると、開作動部の肉厚を、ヒンジ部から車体前方側の蓋体の肉厚より薄くなるように形成してあるので、ヒンジ部から車体前方側の蓋体が大きく変形するのを防止することができる。
そして、開作動部はヒンジ部から急激に屈曲して大きな開口を形成でき、展開時にエアバッグの膨張の妨げにならない。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る助手席用エアバッグ装置の断面図である。
【図２】本発明に係る助手席用エアバッグ装置の平面図である。
【図３】仕切プレートの正面図である。
【図４】エアバッグ膨張時の本装置の断面図である。
【図５】ガスの流れを示す説明図であり、（ａ）はガス吐出口の位置をヒンジ部と対向して形成した場合、（ｂ）はガス吐出口の位置をヒンジ部より車体前方側にずらして形成した場合、（ｃ）はガス吐出口の位置をヒンジ部より開作動部側にずらして形成した場合、のガスを流れを示してある。
【符号の説明】
１１ハウジング
１２インフレータ
１３エアバッグ
１４インストルメントパネル
１５開口部
１９蓋体
２３ヒンジ部
２４開作動部
２５仕切プレート
２６，２６ａ，２６ｂガス吐出口[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag device for a passenger seat that protects an occupant in the passenger seat in the event of a vehicle collision, and in particular, even if the airbag device is arranged so that the airbag inflates and protrudes from the upper part of the instrument panel, The present invention relates to an airbag device for a passenger seat that can be deployed with almost no interference with the windshield until it is almost completely deployed.
[0002]
[Prior art]
An airbag device for a passenger seat is fitted and stored in a space provided in an instrument panel facing the passenger seat.
Conventionally, as this type of airbag device, the one described in JP-A-7-277128 has been provided. In this case, the airbag device for the passenger seat is installed on the inner upper surface of the upper part of the instrument panel, and the airbag is arranged so that the initial deployment direction is upward from the horizontal direction, and the airbag is inflated. The position where the air bag mounting hole that receives the gas supply from the inflator is eccentrically arranged so that the deployment shape at that time is inflated and deployed in a shape that is biased toward the passenger seat centering on the installation position of the airbag device It is.
As described above, in the case where the airbag device is arranged so that the airbag is inflated and protruded from the upper part of the instrument panel, the airbag is in front of the front as shown by a broken line 29 in FIG. It collides with the glass and then expands while bulging upward along the inclination of the windshield.
[0003]
The passenger airbag device of the conventional example has the disadvantage that the deployment speed is delayed because the airbag collides with the windshield during deployment and expands while rebounding.
In addition, the airbag may be damaged by the windshield, or the windshield may be damaged by the impact of the airbag.
[0004]
A passenger seat airbag device described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-94029 is also provided.
This is a lid that covers the upper opening of the housing that houses the inflator and the airbag. The lid body is provided with a slit and a cutting blade, and the lid is attached by a cutting blade when the airbag is inflated. It is cut at the slit forming part leaving the surface so that the opening operation portion of the lid does not hit the windshield or does not hit the windshield strongly.
[0005]
[Problems to be solved by the invention]
However, even in the conventional example described in Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-94029, the airbag collides with the windshield during deployment and inflates while rebounding. There has been a problem that the windshield may be damaged or the windshield may be damaged by the impact of the airbag.
[0006]
Therefore, the invention according to claim 1 of the present invention allows the airbag to be deployed without substantially interfering with the windshield even when the airbag device is arranged so that the airbag is inflated and protruded from the upper part of the instrument panel. It is an object of the present invention to provide an airbag device for a passenger seat that can be used.
In addition to the object of the invention described in claim 2, the invention described in claim 2 is intended to provide a passenger seat airbag device in which the lid does not hinder the inflation and deployment of the airbag. .
[0007]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 of the present invention is an airbag device for a passenger seat installed on the inner upper surface of the upper portion of the instrument panel, wherein the opening portion opened at the upper portion is provided. A housing having a housing, an airbag and an inflator housed in the housing, a lid that closes an opening of the housing and opens an opening operation portion on the occupant side from the hinge, a gas discharge port, the inflator and the airbag And a hinge portion is formed at a substantially intermediate portion between the front mounting piece and the rear mounting piece of the lid attached to the housing. with high passenger side is disposed inclined to so as to be lower, the gas discharge ports to face the hinge portion of the lid, at least in part the hinge portion of the gas discharged into the airbag from the gas discharge port those It is characterized by the formation as that.
[0008]
Here, the housing is arranged and fixed on the inner upper surface of the upper part of the instrument panel facing the passenger seat so that the opening is arranged on the upper surface side of the instrument panel.
The lid also serves as a part of the instrument panel and normally closes the opening of the housing. If a groove-like fragile portion with a reduced thickness is formed on the inner wall of the occupant on the lid, the lid can be easily broken when the inflator is activated.
The hinge part is formed in the middle part of the lid, and the opening operation part that is broken at the weak part when the inflator is operated is bent and opened at the hinge part.
The partition plate is interposed between the inflator and the airbag in the housing, and supplies the gas ejected by the inflator into the airbag via the gas discharge port.
The gas discharge port is formed at a portion of the partition plate that is inclined and opposed to the hinge portion of the lid, and coupled with the fact that the partition plate is arranged so that the front side of the vehicle body is high and the occupant side is low. The direction adjustment is performed so that the gas that collides with the vehicle flows to the passenger side.
[0009]
The invention according to claim 2 is characterized in that the thickness of the opening actuating portion is formed so as to be thinner than the thickness of the lid on the vehicle body front side from the hinge portion.
When the opening operation portion is formed in this way, the opening of the opening operation portion with a reduced thickness becomes quicker due to the inflation of the airbag due to the gas pressure of the inflator, and the inflation and deployment of the airbag is not hindered.
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a sectional view of a passenger airbag device according to the present invention, and FIG. 2 is a plan view of the device.
[0011]
Reference numeral 11 denotes a housing that houses an inflator 12 having a cylindrical shape and a folded airbag 13.
The housing 11 has a hollow box shape, and an opening 15 is formed at an upper portion thereof (located on the upper surface side of the instrument panel 14).
[0012]
The housing 11 has a front side wall 16 located on the front side of the vehicle body and a rear side wall 17 located on the passenger side. The rear side wall 17 is formed so as to be longer in the vertical direction than the front side wall 16.
As shown in FIG. 1, the housing 11 is formed on the inner upper surface of the upper portion of the instrument panel 14 facing the passenger seat so that the opening 15 side of each of the front side wall 16 and the rear side wall 17 is inclined toward the passenger side. The placement is fixed.
[0013]
Reference numeral 18 denotes a concave groove formed by beading the edge of the rear side wall 17 substantially parallel to the mouth end of the opening 15.
When the concave strip 18 is formed, deformation of the housing 11 due to gas pressure applied when the airbag 13 is inflated and deployed can be suppressed, and damage to the instrument panel 14 can be prevented.
[0014]
The opening 15 of the housing 11 is closed by a lid 19 that also serves as a part of the instrument panel 14.
At the front end portion and the rear end portion of the lid body 19, the front side mounting piece 20 and the rear side mounting piece 21 are inclined and formed at the same angle as the inclination of the front side wall 16 and the rear side wall 17 of the housing 11. . The front mounting piece 20 and the rear mounting piece 21 are attached to the front side wall 16 and the rear side wall 17, respectively.
[0015]
The inner wall in the vicinity of the rear attachment piece 21 of the lid body 19 is thinned and grooved so that the lid body 19 can be easily broken and the airbag 13 can be quickly inflated and deployed when the inflator 12 is operated. The fragile portion 22 is formed.
[0016]
Further, the lid body 19 is formed with a hinge portion 23 at an intermediate portion thereof (substantially intermediate portion between the front attachment piece 20 and the rear attachment piece 21).
The hinge portion 23 has a different wall thickness from the portion near the front mounting piece 20 of the lid body 19 to the middle portion and from the middle portion to the fragile portion 22 (opening action portion 24). What is necessary is just to comprise so that the site | part which changed the thickness of the thickness part and changed the thickness of the intermediate part may become the hinge part 23.
[0017]
Alternatively, the thickness may be gradually reduced from the intermediate portion to the fragile portion 22 so that the intermediate thickness thickness start portion becomes the hinge portion 23.
Then, the lid 19 is broken at the fragile portion 22 by the inflation of the airbag 13 due to the gas pressure of the inflator, and the opening operation portion 24 is bent and opened at the hinge portion 23.
[0018]
The inflator 12 is a hybrid type that uses a compressed gas mainly composed of argon and an explosive.
The inflator 12 is provided with gas outlets (not shown) for jetting compressed gas on both front and back surfaces at one end in the longitudinal direction, and the jetted gas flows into the airbag 13.
[0019]
A horizontally elongated partition plate 25 is interposed between the inflator 12 in the housing 11 and the airbag 13 and attached to the front side wall 16 and the rear side wall 17 of the housing 11.
As shown in FIG. 1, the partition plate 25 is formed in a U-shaped cross section that is inclined so that the front side of the vehicle body is high and the occupant side is low, so that the gas ejected from the inflator 12 can easily flow to the occupant side. is there.
[0020]
A gas discharge port 26 is formed in the partition plate 25 so that the gas ejected from the inflator 12 is diffused and supplied into the airbag 13.
The gas discharge port 26 is formed at a portion of the partition plate 25 that is inclined and opposed to the hinge portion 23 of the lid 19. Then, coupled with the fact that the partition plate 25 is arranged so that the front side of the vehicle body is high and the occupant side is low, the direction of the gas colliding with the hinge portion 23 is adjusted so as to flow to the occupant side.
[0021]
The gas discharge port of the embodiment shown in FIG. 3 has a partition plate 25 corresponding to one end portion of the inflator 12 having the gas outlet so that the gas ejected from the inflator 12 is uniformly supplied into the airbag 13. A gas discharge port 26a having a small opening area is formed at one end, and a gas discharge port 26b having a larger opening area is formed at the other end in the longitudinal direction of the partition plate 25.
In addition, what is necessary is just to determine the opening area ratio of the gas discharge port 26a and the gas discharge port 26b as desired. Further, the shape of the gas discharge port can be variously modified as desired.
[0022]
A bag fixing plate 27 holds the airbag 13 between the partition plate 25.
Reference numeral 28 denotes a windshield.
[0023]
In the event of a vehicle collision, the inflator 12 is activated and compressed gas is ejected. This jet gas is supplied into the airbag 13 through the gas discharge port 26 of the partition plate 25.
Then, the fragile portion 22 is broken by the pressure of the airbag 13, and the lid 19 is opened by bending the opening operation portion 24 at the hinge portion 23.
[0024]
The gas discharge port 26 of the partition plate 25 is disposed so as to be inclined so that the occupant side is lowered with respect to the lid body 19 and is formed so as to be inclined and opposed to the hinge portion 23. A part of the gas discharged from the discharge port 26 into the airbag 13 goes straight from the opening O of the lid body 19, and the remaining part hits the inner wall of the lid body 19 near the hinge portion 23, along the inner wall of the lid body 19. To flow toward the opening O.
Since these gases merge at the opening O of the lid 19, as a result, the flow direction of both gases changes, the direction of the gas is adjusted so that it flows more toward the passenger, and the airbag 13 that is inflated and deployed is connected to the windshield 28. It will not collide.
[0025]
As shown in FIG. 5, when the position of the gas discharge port 26 of the partition plate 25 is shifted from the hinge part 23 to the opening operation part 24 side (FIG. 5C), the gas flow becomes upward, On the contrary, if it forms offset from the hinge part 23 to the vehicle body front side (FIG.5 (b)), it will flow toward the passenger | crew side more. Therefore, the gas discharge direction can be adjusted according to the angle of the windshield 28.
If the position of the gas discharge port 26 of the partition plate 25 is shifted to the front side of the vehicle body by removing the hinge portion 23 so that all the gas hits the inner wall of the lid 19, the gas discharge pressure is all applied to the lid 19. In addition, a burden is imposed on the attachment portion with the housing 11, which is not preferable. Moreover, it becomes difficult for the airbag 13 to protrude from the lid 19, and the deployment performance also deteriorates.
[0026]
Moreover, if the thickness of the opening operation part 24 is made thin and the thickness of the lid body 19 near the front attachment piece 20 is made thicker from the hinge part 23, the opening operation part 24 is bent and easily opened. The remaining portion is not easily deformed even when directly exposed to gas, and the gas flowing direction can be fixed.
[0027]
【The invention's effect】
As described above, according to the first aspect of the present invention, the partition plate is disposed so as to be inclined so that the front side of the vehicle body is high and the occupant side is low, and the gas discharge port is inclined with respect to the hinge portion of the lid. Since the gas discharge angle from the opening of the lid can be arbitrarily adjusted, the protruding angle of the airbag can be adjusted according to the inclination of the windshield.
Thus, when the airbag is inflated, it hardly interferes with the windshield until the airbag is almost fully deployed. For example, even if the angle of the windshield changes, it can be adapted only by using partition plates with different positions of the gas discharge ports, so that it is excellent in versatility.
[0028]
In addition, since the lid body wall and the partition plate are in an inclined positional relationship, the gas pressure discharged from the gas discharge port is not applied to the lid body wall as it is. Since the thickness is formed so as to be thinner than the thickness of the lid on the vehicle body front side from the hinge portion, it is possible to prevent the lid body on the vehicle body front side from being greatly deformed from the hinge portion.
The opening operation part can be bent sharply from the hinge part to form a large opening, and does not hinder the inflation of the airbag during deployment.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a cross-sectional view of a passenger seat airbag device according to the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a passenger seat airbag device according to the present invention.
FIG. 3 is a front view of a partition plate.
FIG. 4 is a cross-sectional view of the apparatus when the airbag is inflated.
FIGS. 5A and 5B are explanatory diagrams showing a gas flow, in which FIG. 5A shows the position of the gas discharge port facing the hinge portion, and FIG. 5B shows the position of the gas discharge port on the front side of the vehicle body from the hinge portion. (C) shows the flow of gas when the position of the gas discharge port is shifted from the hinge part to the opening operation part side.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 11 Housing 12 Inflator 13 Airbag 14 Instrument panel 15 Opening part 19 Cover body 23 Hinge part 24 Opening action part 25 Partition plates 26, 26a, 26b Gas discharge port

Claims

インストルメントパネルの上部の内部上面に設置される助手席用エアバッグ装置であって、
上部に開いた開口部を有するハウジングと、
ハウジング内に収納されるエアバッグ及びインフレータと、
ハウジングの開口部を閉鎖し、ヒンジ部から乗員側の開作動部が開く蓋体と、
ガス吐出口を有し、インフレータとエアバッグとの間に介在させた仕切プレートとを備え、
ヒンジ部はハウジングに取着される蓋体の前側取付片と後側取付片との略中間部位に形成してあり、
仕切プレートを車体前方側が高く乗員側が低くなるように傾斜して配設すると共に、
ガス吐出口を蓋体のヒンジ部と対向させ、ガス吐出口からエアバッグ内に吐出されるガスの少なくとも一部がヒンジ部に当たるように形成したことを特徴とする助手席用エアバッグ装置。An airbag device for a passenger seat installed on the inner upper surface of the upper part of the instrument panel,
A housing having an opening at the top;
An airbag and an inflator housed in the housing;
A lid that closes the opening of the housing and that opens from the hinge to the passenger side,
A gas discharge port, and a partition plate interposed between the inflator and the airbag;
The hinge part is formed at a substantially intermediate portion between the front mounting piece and the rear mounting piece of the lid attached to the housing.
The partition plate is disposed so as to be inclined so that the front side of the vehicle body is high and the occupant side is low,
An airbag device for a passenger seat, characterized in that the gas discharge port is opposed to the hinge portion of the lid, and at least part of the gas discharged from the gas discharge port into the airbag hits the hinge portion .

開作動部の肉厚を、ヒンジ部から車体前方側の蓋体の肉厚より薄くなるように形成したことを特徴とする請求項１記載の助手席用エアバッグ装置。 2. The airbag device for a passenger seat according to claim 1, wherein a thickness of the opening operation portion is formed so as to be thinner than a thickness of the lid on the vehicle body front side from the hinge portion.