JP3651247B2 - 個人認証システムの情報装置及び入力装置 - Google Patents

個人認証システムの情報装置及び入力装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、入門カード、銀行自動支払機用カード等のように暗証番号入力を使用時に要求されるカードの安全性、利便性を高めた人体装着型の情報装置及び、この情報装置にデータ入力する設置型入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動的な装置を用いて、適正に許可された個人を正確に特定して識別する方法としては、該個人用に設定されたパスワードを入力する方法や、専用のIDカードのカード情報を読取らせる方法、また、このカード情報に加えて、該カード用に設定されたコードを使用者が操作入力する方法、その個人の音声等の身体的な特徴を認識する方法等が知られている。
【0003】
このような個人認証として、銀行の取引装置等に利用されるキャッシュカードや、特定の許可者のみ入室を許す入門システムに利用されるIDカード等が、既に日常的に用いられている
例えば、キャッシュカード等に利用される場合は、銀行等のロビーに設置された、自動取引装置に、キャッシュカードの挿入し、個人の暗証番号の入力することにより正当な利用者であるかどうかの確認が行われる。
【0004】
その他、個人的な各種の情報を、外部の認証システム側に保持するのではなく、プライバシー保護や、データ管理を個人の手に取り戻す試みも行われている。
【0005】
例えば、個人の身体的特徴(例えば、画像、音声、指紋)の認識を行って個人の認証を行う方法において、このような個人的な身体的特徴の情報を、比較的に大容量の記憶容量を有したICカードに格納し、このカードの個人情報と、認証する現場でセンサ等により実際に取得した身体的な情報とを、相互の比較参照を行うことにより、認証を行い、認証システム側には、個人的な情報を残さないようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、カードと暗証番号の組み合わせにより、適正な使用者本人であると確認することは、比較的簡便かつ安全性の高い方法である。
【0007】
しかし、暗証番号を入力操作する時間や手間が必要となり、例えば、歩行途中に使用する入門カード等では、入門操作が煩雑となるため、カードのみで認証を行う場合が多い。この場合、カードが盗難に遭ってしまうと、セキュリティの確保はできない。
【0008】
また、銀行等のカードにおいては、使用の度に暗証番号を入力する必要を要するため、記憶しやすく、短時間で入力が可能なように4桁程度の数字で暗証番号が構成されている。この程度の長さの数字では、他人に推測されたり、端末装置の前で入力した場合に、他人に番号を知られてしまう危険性も有する。
【0009】
また、個人の身体的特徴を認識することによって個人を確認する方法には、認識の確実性に不安が有り、また、このような特徴データが大きく複雑なので、認証システム自体が大掛かりとなり、コストが高騰しがちであり、汎用性に乏しい場合があった。
【0010】
本発明は前記問題点に鑑みててなされたもので、暗証番号の入力等の煩雑な動作を伴うことなく、複雑な認証コードを扱え、また、時間をかけることなく個人の認識を安全に行うことのできる、個人認証システムの情報装置及び入力装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願第1請求項に記載した発明は、使用者個人を認証する認証システムに用いられる個人携帯型の情報装置において、前記情報装置は、少なくとも認証用データを格納し、この情報装置内のデータを用いて使用者個人を認証するものであり、更に前記情報装置は、使用者の人体に装着可能に設けられるとともに、該装着状態を検出する装着検出手段を備え、加えて、前記装着検出手段により、情報装置の使用者からの離脱を検出すると、該情報装置に格納したデータの使用を不可能にするデータ保全動作を行う構成の情報装置である。
【0012】
このように、本発明は、個人携帯型の情報装置を、使用者の人体に装着可能に設けるものであり、そして、情報装置が使用者の身体から離脱した場合には、該情報装置に格納したデータの使用を不可能にするので、情報装置を置き忘れたり、情報装置が他者によって盗難されたりしても、データの不正使用を防止でき、高い安全性を確保することができる。
【0013】
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置へのデータ入力を、専用の固定設置型の入力装置を用いて行う構成の情報装置である。
【0014】
このように、情報装置へのデータ入力を、専用の固定設置型の入力装置を用いて行っているので、各種の入力情報を一元的に管理することができるとともに、安全面でも好ましいものとなる。
【0015】
すなわち、特に、入力装置の設置場所を、安全且つ入力装置の使用状況を把握できる場所に設置でき、使用者の過不足ない管理を行うことが可能となる。
【0016】
本願第3請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記固定設置型の入力装置を用いた情報装置へのデータ入力操作時には、前記データ保全動作を抑止した構成の情報装置である。
【0017】
このように、入力装置を用いた情報装置へのデータ入力操作時には、情報装置のデータ保全動作を抑止したことにより、入力操作に時間的な制約を生じさせずに、取扱い性を向上することができる。
【0018】
本願第4請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、情報装置へのデータ入力を、該情報装置に設けた補助的な入力装置を用いて行う構成の情報装置である。
【0019】
このように構成すると、この情報装置の補助的な入力装置を用いて、データ入力が行える。つまり、設置型入力装置を用いなくてもデータ入力が行えることとなり、設置型入力装置の設置箇所に使用者が移動しなくて済むので、取扱い性を向上することができる。
【0020】
また、例えば、この情報装置の入力装置を用いて、実際に認証を行う場所で、データ入力ミス等を容易に訂正でき、柔軟な対処が可能となる。
【0025】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、複数の情報装置を用いる場合に、各情報装置を個別に、固定設置型の入力装置に識別させる認識手段を備えた構成の情報装置である。
【0026】
このように、個別的に情報装置を識別する認識手段を設けたので、複数の使用者による複数の情報装置を使用することができる。
【0027】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、その電源として、充電可能な2次電池を備えた構成の情報装置である。
【0028】
このように、情報装置に2次電池を備えたことにより、情報装置の携帯使用を可能とすることができる。
【0029】
本願第請求項に記載した発明は、請求項6記載の発明において、前記情報装置は、前記2次電池を充電する電磁波送電の受電手段を備えた構成の情報装置である。
【0030】
このように、情報装置に2次電池を備え、情報装置の携帯使用を可能とするとともに、この2次電池を交換不可能だが充電可能なものを用い、該2次電池の充電を、電磁波送電の受電手段により行うことにより、充電用の電気的な接続操作を不要としたので、簡易な充電操作が可能となるとともに、十分な安全性も確保することができる。
【0031】
本願第請求項に記載した発明は、請求項7記載の発明において、前記情報装置は、非接触電磁送電の有無を検出する受電検出手段を備え、該受電の検出時には、前記データ保全動作を抑止した構成の情報装置である。
【0032】
このように、情報装置に受電検出手段を設け、非接触な電磁送電を充電用に受電している場合には、情報装置のデータ保全動作を抑止しているので、取扱い性を向上することができる。
【0033】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、認証用に送信又は送受信する通信手段を備えた構成の情報装置である。
【0034】
このように、通信手段を用いると、情報の伝達を非接触で行うことができ、携帯機器につきものの接点の汚れを可及的に回避できる。
【0035】
本願第10請求項に記載した発明は、請求項2記載の入力装置において、少なくとも、データを記憶管理する手段と、前記情報装置へのデータ転送手段とを備えた構成の設置型入力装置である。
【0036】
このように、設置型入力装置に、少なくとも、データを記憶管理する手段と情報装置へのデータ転送手段とを設けているので、使用者が入力した各種の情報データを一元集中的に管理でき、管理された各種の情報データを、一括して迅速に設置型入力装置から転送することができ、良好な操作性を確保できる。
【0037】
本願第11請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、少なくとも、該入力装置を起動する入力キーを備えた構成の設置型入力装置である。
【0038】
このように、入力装置を起動する入力キーを備えた場合は、当該入力キーを例えば会社の管理者が持つ等、データ管理を一元化することができる。
【0039】
本願第12請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、認証用カードのカード情報を読取るカードリーダを備えた構成の設置型入力装置である。
【0040】
このように、カードリーダによって、認証用カードのカード情報を読取るようにしたので、使用者の手動によるカード情報の入力操作が不要となり、入力ミスを防止できるとともに、迅速且つ容易に、認証用カード情報を設置型入力装置に入力することができる。
【0041】
本願第13請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、該設置型入力装置にセットされた情報装置を個別に識別する識別手段を備え、該識別した情報装置用の情報データを管理、入出力する構成の設置型入力装置である。
【0042】
このように、情報装置を個別に識別する識別手段を、設置型入力装置に設けたことにより、設置型入力装置における各情報装置毎に区別したデータ管理が可能となり、複数の使用者による複数の情報装置を使用することが可能となる。
【0044】
また、情報装置を個別に識別する識別手段を、設置型入力装置に設け、該設置型入力装置において各情報装置毎に区別して情報データの管理、入出力処理をしているので、複数の使用者による複数の情報装置を使用することが可能となるとともに、各情報装置の入力データを一元的に管理することができる。
【0045】
本願第14請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、非接触な電磁波送電の送電手段を備え、前記電磁波送電の送電波を用いて、データ転送する構成の設置型入力装置である。
【0046】
このように、電磁波送電の送電手段を設け、電気的な接続操作を不要としたので、携帯機器につきものの接点の汚れを可及的に回避できる。
【0048】
また、電磁波送電の送電波を用いて、データ転送しているので、通常の交信手順や周波数と異なり、他者による傍受の可能性を低減でき、よりデータ転送の安全性を高めることができる。
【0049】
本願第15請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、当該入力装置が所定の設置位置から移動したことを検出する移動検出手段を備え、前記移動検出手段からの移動検出信号又は電力の供給状態に基づき、前記設置型入力装置に格納したデータを使用不可能にするデータ保全動作する構成の設置型入力装置である。
【0050】
このように、設置型入力装置に移動検出手段を設けて、入力装置が所定の設置位置から移動したことを検出しているので、この移動を不正なものと判別して、各種の安全対策を起動することができる。
【0052】
また、移動検出手段によって、又は、外部電源からの電力供給が遮断された場合には、設置型入力装置が不正に移動されたと判別して、設置型入力装置に格納したデータを使用不可能にするデータ保全動作しているので、設置型入力装置の十分なデータ保全性を確保することができる。
【0057】
上述したような本発明の情報装置や入力装置を用いて個人認証システムを構築すれば、時間を要さずに簡便に認識を行うことができるため、駅改札で切符等の代わりに使用したり、IDカード自体をプリペイドカードとして使用する等の使用範囲が拡大され、利便性が向上する。特に、例えば、駐車場や高速道路等の料金所における使用料金の徴収も自動且つ迅速、正確に行え、業務効率の向上や交通渋滞の緩和を図ることができることになる。
【0058】
【発明の実施の形態】
本発明の具体例を、図1に基づいて詳細に説明する。
【0059】
本例の個人認証システム1は、個人用の認証データを格納する携帯型の情報装置である人体装着装置2と、この人体装着装置2に認証データ等を入力する専用の固定設置型入力装置3とから構成され、各種の外部に設けられた認証装置において、概認証装置に備えれらた端末装置4が、この人体装着装置2の認証データを参照して、迅速且つ容易に個人認証できるようにしたものである。
【0060】
すなわち、この人体装着装置2は、人体に装着して携帯可能な小型軽量に構成され、基本的に、使用者毎に個別的な専用に設けられ、その使用者個人のみが携帯使用するものであり、該使用者がその使用者用の人体装着装置2に、固定設置型に設けられた入力装置3を用いて、認証データ等の各種データを入力し、概データを用いて、外部の認証システムによる認証チェックを適正且つスムーズにパスするようにしたものである。
【0061】
また、この人体装着装置2は、基本的に、設置型入力装置3と指令やデータ転送用に交信し、且つ外部の端末装置4と認証用に交信する非接触型の通信装置24と、各人体装着装置2毎に個別に割り当てられ、ある使用者が用いている人体装着装置2を、設置型入力装置3に識別させるIDコードを生成する人体装着装置ID発生装置28と、個人認証等に用いる各種データを記憶保持する暗証番号記憶装置23とから構成され、充電可能だが交換不可能に内蔵された2次電池から作動電力を得るようにしている。
【0062】
尚、人体装着装置2に設けた通信装置24は、接触、非接触を問わないが、非接触型であれば、微弱無線や赤外線、超音波等の各種通信方法から使用条件やコスト面から最適なものを採択して良く、また、異なる認証システムの異なる通信方法に応じて、複数の通信手段を、同時に設けても良い。
【0063】
また、この人体装着装置2には、該人体装着装置2が、使用者の人体から離脱すると、少なくとも、人体装着装置2に格納した各種のデータを使用不可能にするデータ保全手段が、設けられている。
【0064】
すなわち、この人体装着装置2には、その人体装着装置2が正常に人体に装着されているか否かを判別する装着検出装置21と、データ保全手段である時限リセット装置22とが設けられ、この装着検出装置21による判別信号が、時限リセット装置22に入力されている。
【0065】
尚、データ保全手段による人体装着装置2内のデータを使用不可能とする手法は、内部に保持したデータを直接的に処理する手法と、この各種コマンドやデータの流れを、その伝達経路の途中で、遮断する手法とに大別される。
【0066】
データを直接処理する手法とは、データを削除、変更することであり、データを遮断処理する手法とは、データの入出力や管理機能を抑止したり、外部の認証システムが応答型の場合には、人体装着装置2の受信又は送信機能を抑止する手法であり、これらの様々な動作レベルの機能を抑止する手法を、選択したり組合せて用いて良い。
【0067】
また、実際の具体的な実現方法としても、回路構成による回路の機能的な動作を抑止するハードロジック的なものや、プログラムによるデータフローを遮断するソフトロジック的なもの、及び、これらを組合せたものを、設計、使用条件やコスト面から適宜、最適なものを選択して良い。
【0068】
以下に、データ保全手段の動作例を説明する。
【0069】
前記装着検出装置21により、人体装着装置2が人体から外されていると判別した信号が出力され、該判別信号が時限リセット装置22に、入力される。
【0070】
そして、この判別信号が、所定時間、継続して、時限リセット装置22に、入力され続けた場合には、時限リセット装置22から、データ保全信号が暗証番号記憶装置23に出力され、このデータ保全信号により、少なくとも、暗証番号記憶装置23からのデータ送出を停止するようにしている。
【0071】
尚、この際に、暗証番号記憶装置23内に保持したデータを、変更又は削除処理するようにしても良い。
【0072】
また、このように人体装着装置2が、データ保全動作の状態にあることを使用者に通知する手段を、人体装着装置2に設けて、使用者が、データ使用不可能となったので、人体装着装置2自体が故障したと誤認することを防止するようにしても良い。
【0073】
従って、このようにデータ保全手段によって、人体装着装置2を、使用者が置き忘れたり、他者が盗んだりした場合にも、人体装着装置2に保持したデータの不正使用を防止することができ、安全性を高めることができる。
【0074】
また、人体からの離脱を検出した際に、即座に、データ保全動作するのでは無く、データ保全動作の実施条件に、所定時間の保留時間を設けているので、使用者の装着ミスや、人体装着装置2を装着しなおす場合にも、一定時間だけデータ保全動作が保留され、人体装着装置2の取扱い性を向上することができる。
【0075】
尚、上述したデータ保全動作と同様に、人体装着装置2に、このような保留動作を、使用者に通知する手段を設けて、使用者の注意を喚起するようにしても良く、誤認や使用ミス等の防止を図ることができる。
【0076】
更に、使用者が、設置型入力装置3を用いて、人体装着装置2にデータをセットする場合に、データ保全手段によるデータ保全動作を抑止する抑止手段が設けられている。
【0077】
すなわち、設置型入力装置3を用いる場合には、人体装着装置2を使用者の装着部位から離脱させ、この離脱させた人体装着装置2を、少なくとも、設置型入力装置3の近傍箇所に、配置する。
【0078】
従って、この場合に、上述したデータ保全動作の保留期間内に、設置型入力装置3を用いた人体装着装置2のデータセット操作を終了し、且つ、人体装着装置2を使用者の人体に装着できれば、データ保全動作は開始されないが、確実ではなく、また、不便である。
【0079】
そこで、後述するように、無線送電による人体装着装置2の充電機構を用いて、充電中、つまり、設置型入力装置3の近傍に人体装着装置2が位置している場合には、データ保全動作を抑止するように構成している。
【0080】
すなわち、後述する充電制御装置26を備えた充電機構において、その充電制御装置26から、例えば、受電中であるという信号を取得する受電検出装置25を設けるとともに、この信号を取得している期間中は、この受電検出装置25から、上述した時限リセット装置22に、データ保全動作を優先的に抑止する信号を出力するようにしている。
【0081】
従って、設置型入力装置3を用いた人体装着装置2のデータセット操作を、データ保全動作の保留期間に限定されることなく、自由に行え、取扱い性を向上することができる。
【0082】
尚、上述したデータ保全手段により、一旦、データの使用が不可能となった後に、使用者による人体装着装置2への特定のコード入力や手順操作によって、データの使用を可能にするデータ復帰手段を、人体装着装置2に設け、使用者の誤使用に対する安全対策とするとともに、緊急時にデータ使用を可能にするようにしても良い。
【0083】
また、この人体装着装置2には、設置型入力装置3から転送されるデータのみならず、直接、暗証番号記憶装置23に暗証番号等の情報データを入力することを可能とする操作部29が設けられている。
【0084】
この操作部29は、人体装着装置2の暗証番号記憶装置23に電気的に接続されたセレクトボタン等の小型スイッチ群から構成され、簡易な入力操作を行えるようにしている。
【0085】
従って、設置型入力装置3を用いなくとも、この操作部29を用いて、データ入力が行える、つまり、設置型入力装置3の設置箇所に使用者が移動せずに済むので、取扱い性を向上することができる。
【0086】
また、例えば、この操作部29を用いて、実際に認証を行う場所で、データ入力ミス等を容易に訂正でき、柔軟な対処が可能となる。
【0087】
次に、上記人体装着装置2の内蔵電源である2次電池は、その充電を、設置型入力装置3から電磁波送電を用いて行い、電気的な充電用の端子接続を不要として、取扱い性を向上させるとともに、設置型入力装置3のみを用いて、人体装着装置2の充電を行うようにして、人体装着装置2の安全性を高めるようにしている。また、電気的な充電用の端子接続を不要にすると、端子接続型の場合に端子が汚染されるといった不都合を回避でき、セットの際もセット位置が広範に選べるので、便利である。
【0088】
この充電機構は、基本的に、設置型入力装置3側に設けられた、電磁波送電用に所定の周波数を発振する発振装置36と、この発振波を電磁波送信する送電コイル37と、この電磁波を受電する人体装着装置2側に設けられた、受電コイル27と、この受電コイル27で受電した電力を用いて、人体装着装置2の2次電池Bに充電する充電制御装置26とから構成されている。
【0089】
また、この充電制御装置26は、受電した電力を充電用の電力として昇圧して供給したり、2次電池Bの残存容量等を計測し、2次電池Bの過充電を防止するとともに、上述したように、受電検出装置25に接続され、受電中であることを少なくとも受電検出装置25に通知できるようにしている。
【0090】
従って、上述したように、この充電中は、つまり、少なくとも受電中は、時限リセット装置24によるデータ保全動作を抑止するようにしている。
【0091】
また、この電磁波送電を、設置型入力装置3から人体装着装置2へのデータ転送に用いるようにして、よりデータ転送の安全性を高めても良い。
【0092】
すなわち、上述した電磁波送電機構において、図示を省略したが、設置型入力装置3に、該送電用の電磁波に、周波数変調等を用いて、暗証番号保持装置33に保持されたデータを符号化して信号として載せる符号化手段を設けるとともに、人体装着装置2に、該符号化された電磁波信号を復調する復調手段を設け、この復調手段により復調したデータを暗証番号記憶装置23に入力するようにしている。
【0093】
従って、このようにデータ転送用の媒体として、送電用の電磁波を用いていることにより、通常の交信手順や周波数と異なるので、他者による傍受の可能性を低減でき、よりデータ転送の安全性を高めることができる。
【0094】
更に、このように構成された人体装着装置2のデータ管理等を行う設置型入力装置3が、設けられている。
【0095】
この設置型入力装置3は、本例では人体装着装置2と指令やデータ転送用に交信する非接触型の通信装置34と、各人体装着装置2毎に固有のIDコードを参照して、人体装着装置2を個別に認識する人体装着装置認証装置35と、使用者が用いる磁気カードから各種のカード情報を読み取るカードリーダ31と、情報を読取ったカード用の暗証番号等を入力したり、設置型入力装置3自体の操作を行う入力操作部32と、前記カードリーダ31及び入力操作部32が取得した各カード毎の情報セットを、内部にデータベース的に記憶保持する暗証番号保持装置33とから構成されている。
【0096】
また、この設置型入力装置3は、使用者の管理や使用状況を把握しやすい箇所に、固定的に設置され、その箇所で、外部のAC電源に接続され、このAC電源から通常動作用の電力を供給されている。
【0097】
また、上記人体装着装置認証装置35によって、単独の使用者のみならず、複数の使用者が、設置型入力装置3を、共同に使用できるように構成されている。
【0098】
すなわち、上述したように、各人体装着装置2には、個別の識別IDが割り当てられており、人体装着装置認証装置35によって、このIDを参照し、確認することにより、異なる人体装着装置2を識別することが可能である。
【0099】
従って、このように識別した人体装着装置2毎に、区別したデータ管理が可能となり、複数の使用者による設置型入力装置3の協同使用、つまり、各使用者が単独に使用する人体装着装置2毎に応じたデータ管理を行うことが可能となる。
【0100】
更に、このような各人体装着装置2のID識別が行われないと、設置型入力装置3内に格納したデータ参照や転送が、行えないので、人体装着装置2自体を、鍵コード的に用いることができる。
【0101】
すなわち、入力装置3に登録されたIDと、人体装着装置2のIDとが相互参照して確認できないと、入力装置3が、少なくとも、人体装着装置2へのデータ転送を可能とする動作状態とならないので、各人体装着装置2自体を、入力装置3の転送動作を開始させる起動キーコードとして用いるようにでき、安全性を高めることができる。
【0102】
また、この設置型入力装置3には、概装置内のデータを盗む目的で、装置自体を不正に移動して運んだ場合に、盗難者によるデータの不正使用を防止する保全機構が、設けられている。この保全機構は、例えば装置を移動した場合にアラームが鳴るもの等を用いることができる。
【0103】
これに対して、本例の設置型入力装置3は、供給電力検出手段38を設けて、この供給電力検出手段38によって、電力が供給されないことを判別し、設置型入力装置3の内部に格納した重要データを、削除処理するようにしている。
【0104】
すなわち、設置型入力装置3の暗証番号保持装置33に記憶されたカードのID番号と暗証番号との組み合わせは、設置型入力装置3の電源を切らない限り、暗証番号保持装置33に保持されているが、設置型入力装置3と外部AC電源とが切断されてしまうと、電源供給装置38が、正しく電源が供給されていないことを判別して、暗証番号保持装置33に保持された重要データの削除処理が実行される。
【0105】
従って、例えば、設置型入力装置3がデータ盗難目的で、設置箇所から持ち運ぶため、電源が抜かれると、設置型入力装置3に保持された全ての暗証番号等の重要データも消去されてしまうので、不正な他人に情報が漏れることなく、安全性を確保することができる。
【0106】
その他、設置型入力装置3自体の設置箇所からの移動を検出して、暗証番号保持装置33に保持された重要情報の削除処理を実行するように構成しても良い。
【0107】
すなわち、設置型入力装置3の設置箇所面に対峙した箇所に、マイクロ・スイッチやマグネット・スイッチ等を設け、これらのスイッチのオンオフ状態によって、装置本体の設置箇所からの移動を検出し、削除処理に連係させるようにすることも可能である。
【0108】
尚、これらの2つの構成を、組合せて用いて、より削除処理の確実性や、誤動作の防止を図るようにしても良い。
【0109】
また、これらの保全機構においては、電力が未供給なことを判別して、又は、装置自体の移動を検出して、即座に、重要データの削除処理を行うのではなく、一定の保留動作した後に、削除処理するように構成しても良い。
【0110】
すなわち、所定時間の経過後に、暗証番号保持装置33の情報を削除する時限処理させるように構成しても良い。
【0111】
この結果、設置型入力装置3の保守や設置箇所の変更をするために、装置自体を適正に移動する場合には、その作業に要する時間だけ、削除処理を保留するようにでき、また、これは電力供給の人為的なミスによるデータ損失を未然に防止することにも有効である。
【0112】
次に、このように構成された設置型入力装置3及び人体装着装置2の基本的な動作を説明する。
【0113】
まず、設置型入力装置3を用いて人体装着装置2のデータセットする動作手順を説明し、次に、この人体装着装置2を用いて、外部の認証システムのチェックをパスする動作手順を説明する。
【0114】
すなわち、使用者は、自宅や会社内部等の比較的に安全な管理が可能な特定の場所に移動し、該場所に設置された設置型入力装置3のセット箇所に、その使用者用の人体装着装置2をセットする。
【0115】
そして、設置型入力装置3の人体装着装置認証装置35によって、この人体装着装置2に固有なIDコードが参照され、適正な参照比較が成立すると、設置型入力装置3の動作が開始される。
【0116】
すなわち、人体装着装置2の人体装着装置ID発生装置28に格納された固有IDコードと、設置型入力装置3の人体装着装置認証装置35に格納された、その人体装着装置2に割り当てられたIDコードとが、通信装置24及び通信装置34を介して、参照比較される。そして、この適正な参照比較が成立すると、少なくとも、設置型入力装置3から人体装着装置2に対して、このIDコードをタグ・データとした情報セットのデータ転送動作が可能となる。
【0117】
尚、この際、人体装着装置2は、人体から離脱して、一定の時間が経過するので、通常、データ消失を含めた保全動作することになるが、上述した受電検出装置22により、この保全動作が抑止される。
【0118】
次に、使用者は、認証システムに用いる認証カードのカード情報を、設置型入力装置3のカードリーダ31を用いて、読み込ませ、設置型入力装置3の暗証番号保持装置33に入力するとともに、入力操作部32から、当該カードに対して設定されている暗証番号を暗証番号保持装置33に入力する。
【0119】
従って、カードのID番号等のカード情報と、そのカードに設定された暗証番号とが1セットとされたデータが、設置型入力装置3内部の暗証番号保持装置33に記録され、保持される。
【0120】
尚、複数の認証システム用に、各認証システム専用の複数のカードを用いる場合には、この操作入力が、繰り返される。
【0121】
次に、設置型入力装置3の暗証番号保持装置33に保持された情報セットが、自動的に、又は、使用者による明示的な設置型入力装置3の操作により、人体装着装置2の暗証番号記憶装置23に、上述した電磁波送電且つ充電機構を用いて、転送され、人体装着装置2に情報セットが記憶される。
【0122】
尚、このように一度、設置型入力装置3に入力された情報セットは、使用者による明示的な設置型入力装置3のデータ消去操作が行われない限り、保持されるものとする。
【0123】
従って、通常の使用において、例えば、毎回の外出前等に、人体装着装置2(例えば、腕時計型の人体装着装置)を設置型入力装置3にセットし、この設置型入力装置3から、暗証番号保持装置33に記憶させた入力操作に手間がかかる複雑な情報セットを、人体装着装置2に毎回、更新的に転送するように使用しても良く、この場合には、所定の認証システムを用いて、内部の情報セットが不要となった場合には、明示的にデータ保全動作を起動させたり、情報セットの一部及び全部を、明示的に消去又は変更操作することにより、情報セットの機密性を高めた使い方が可能となる。
【0124】
そして、このようなカード情報セットの入力及び、情報セットの人体装着装置2への転送が終了すると、使用者は、人体装着装置2を、使用者の人体の適切な装着箇所に、装着され、装着検出装置21による装着判別が行われる。
【0125】
この装着が終了するまでは、時限リセット装置22が動作状態、つまり保全動作が可能となるが、通常は、この動作開始までの保留期間内に、装着が終了するので、特に不都合は生じない。また、もし、この場合には、データ保全動作しても、設置型入力装置3の近傍に使用者がいることになるので、人体装着装置2への再転送作業は、容易に行える。
【0126】
次に、この人体装着装置を用いて、外部の認証システムをパスする手順動作を説明する。
【0127】
一般的に、認証システムは、IDカードのカード情報と、該IDカード用に設定され、使用者が各種の特定操作したり、操作入力する入力コードとの両方が適正なものである場合に、適正な個人であると認証するものである。
【0128】
例えば、屋内外のゲートに設けられた入門システムは、通常、入門前に設置された端末装置にIDカードを挿入し、この端末装置にIDカード情報を読取らせるとともに、使用者が、そのIDカード用の暗証番号を端末装置に入力することにより、このゲートを通過する許可者の認証が行われていた。
【0129】
本例の装置を、入門システムに用いる場合は、従来と同様にIDカード情報を、端末装置4に読取らせる。
【0130】
そうすると、端末装置4は、自動的に且つ即座に、この読取ったIDカード情報に対応するID番号や暗証番号等の各種の認証データを要求する信号を、特定の通信手段で、人体装着装置2に送出する。
【0131】
そして次に、同様に自動的に且つ即座に、この要求信号を受けた人体装着装置2は、各種の認証データを、人体装着装置2から端末装置4に、転送する。
【0132】
尚、このような動作手順は、説明したように自動的ではなく、明示的な使用者の操作によって、段階的に行っても良く、各種の外部認証システムの設計方針に依存する場合もある。
【0133】
最後に、これらの認証用の各種情報データを、認証システム側で、適正なものと判別することにより、個人の認識が行われ、使用者のゲート通過が許可される。
【0134】
尚、上述した人体装着装置2と端末装置4との間の交信、少なくとも、人体装着装置2から端末装置4への暗証コードの転送は、無害な微弱電流を用いた接触方式、つまり使用者の人体及びIDカードを介して、行うようにしても良い。
【0135】
すなわち、明示的に端末装置4の特定箇所を使用者に接触させたり、無意識的に端末装置4に接触した人体を通じて、行うことも可能である。
【0136】
また、カードに導電性塗装を施し、使用者が、カードを読取り操作させる場合に、該カードを通じて、転送することも可能である。
【0137】
従って、非接触な交信方式は、微弱な送信強度や特殊な交信手順を用いて、他者による交信傍受の可能性を低減させているが、この接触交信方式によれば、さらに交信傍受の可能性を低減することができる。
【0138】
更に、IDカード自体に、一時的にデータを保持する機能を持たせ、IDカード自体を、人体装着装置2から端末装置4へ各種の認証データを、転送する媒体としても良く、同様に、交信傍受の可能性を低減させて、安全強度を高めることができる。
【0139】
また、このような人体装着装置2を用いて認証した使用回数や認証時刻を、人体装着装置2と、外部の認証システムとに記録しておき、相互に比較参照するようにすれば、より不正な使用行為を確認しやすくなり、認証システム全体としての安全強度を高めることができる。
【0140】
更に、使用者が、このような認証システムへの移動途中や、日常の人体装着装置2の携帯時に、例えば、使用者が人体装着装置2を取外して、置き忘れた場合や、人体装着装置2が盗難にあった場合には、所定の保留時間が経過した後に、時限リセット装置22が作動し、データを使用不可能としたデータ保全状態となるので、安全性が確保される。
【0141】
また、例えば、このようにデータ保全動作した場合でも、前記情報をリカバリーできる手段、例えば、セレクトボタン29等を設け、このセレクトボタン29を特定の手順で操作することにより、データ使用を可能にしている。
【0142】
尚、いずれにしても、データ保全動作が所定に継続動作すると、人体装着装置2の内部データは、最終的に、変更又は消失されるものとする。
【0143】
【発明の効果】
以上説明したように、本願第1請求項に記載した発明は、使用者個人を認証する認証システムに用いられる個人携帯型の情報装置において、前記情報装置は、少なくとも認証用データを格納し、この情報装置内のデータを用いて使用者個人を認証するものであり、更に前記情報装置は、使用者の人体に装着可能に設けられるとともに、該装着状態を検出する装着検出手段を備え、加えて、前記装着検出手段により、情報装置の使用者からの離脱を検出すると、該情報装置に格納したデータの使用を不可能にするデータ保全動作を行う構成の情報装置である。
【0144】
従って、本発明は、個人携帯型の情報装置を、使用者の人体に装着可能に設けるものであり、そして、情報装置が使用者の身体から離脱した場合には、該情報装置に格納したデータの使用を不可能にするので、情報装置を置き忘れたり、情報装置が他者によって盗難されたりしても、データの不正使用を防止でき、高い安全性を確保することができる。
【0145】
本願第2請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置へのデータ入力を、専用の固定設置型の入力装置を用いて行う構成の情報装置である。
【0146】
本発明は、情報装置へのデータ入力を、専用の固定設置型の入力装置を用いて行っているので、各種の入力情報を一元的に管理することができるとともに、安全面でも好ましいものとなる。
【0147】
すなわち、特に、入力装置の設置場所を、安全且つ入力装置の使用状況を把握できる場所に設置でき、使用者の過不足ない管理を行うことが可能となる。
【0148】
本願第3請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記固定設置型の入力装置を用いた情報装置へのデータ入力操作時には、前記データ保全動作を抑止した構成の情報装置である。
【0149】
本発明は、入力装置を用いた情報装置へのデータ入力操作時には、情報装置のデータ保全動作を抑止したことにより、入力操作に時間的な制約を生じさせずに、取扱い性を向上することができる。
【0150】
本願第4請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、情報装置へのデータ入力を、該情報装置に設けた補助的な入力装置を用いて行う構成の情報装置である。
【0151】
このように構成すると、この情報装置の補助的な入力装置を用いて、データ入力が行える。つまり、設置型入力装置を用いなくてもデータ入力が行えることとなり、設置型入力装置の設置箇所に使用者が移動しなくて済むので、取扱い性を向上することができる。
【0152】
また、例えば、この情報装置の入力装置を用いて、実際に認証を行う場所で、データ入力ミス等を容易に訂正でき、柔軟な対処が可能となる。
【0157】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、複数の情報装置を用いる場合に、各情報装置を個別に、固定設置型の入力装置に識別させる認識手段を備えた構成の情報装置である。
【0158】
本発明は、個別的に情報装置を識別する認識手段を設けたので、複数の使用者による複数の情報装置を使用することができる。
【0159】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、その電源として、充電可能な2次電池を備えた構成の情報装置である。
【0160】
本発明は、このように情報装置に2次電池を備えたことにより、情報装置の携帯使用を可能とすることができる。
【0161】
本願第請求項に記載した発明は、請求項6記載の発明において、前記情報装置は、前記2次電池を充電する電磁波送電の受電手段を備えた構成の情報装置である。
【0162】
本発明は、このように情報装置に2次電池を備え、情報装置の携帯使用を可能とするとともに、この2次電池を交換不可能だが充電可能なものを用い、該2次電池の充電を、電磁波送電の受電手段により行うことにより、充電用の電気的な接続操作を不要としたので、簡易な充電操作が可能となるとともに、十分な安全性も確保することができる。
【0163】
本願第請求項に記載した発明は、請求項7記載の発明において、前記情報装置は、非接触電磁送電の有無を検出する受電検出手段を備え、該受電の検出時には、前記データ保全動作を抑止した構成の情報装置である。
【0164】
このように、情報装置に受電検出手段を設け、非接触な電磁送電を充電用に受電している場合には、情報装置のデータ保全動作を抑止しているので、取扱い性を向上することができる。
【0165】
本願第請求項に記載した発明は、請求項1記載の発明において、前記情報装置は、認証用に送信又は送受信する通信手段を備えた構成の情報装置である。
【0166】
このように、通信手段を用いると、情報の伝達を非接触で行うことができ、携帯機器につきものの接点の汚れを可及的に回避できる。
【0167】
本願第10請求項に記載した発明は、請求項2記載の入力装置において、少なくとも、データを記憶管理する手段と、前記情報装置へのデータ転送手段とを備えた構成の設置型入力装置である。
【0168】
このように、設置型入力装置に、少なくとも、データを記憶管理する手段と情報装置へのデータ転送手段とを設けているので、使用者が入力した各種の情報データを一元集中的に管理でき、管理された各種の情報データを、一括して迅速に設置型入力装置から転送することができ、良好な操作性を確保できる。
【0169】
本願第11請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、少なくとも、該入力装置を起動する入力キーを備えた構成の設置型入力装置である。
【0170】
このように、入力装置を起動する入力キーを備えた場合は、当該入力キーを例えば会社の管理者が持つ等、データ管理を一元化することができる。
【0171】
本願第12請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、認証用カードのカード情報を読取るカードリーダを備えた構成の設置型入力装置である。
【0172】
このように、カードリーダによって、認証用カードのカード情報を読取るようにしたので、使用者の手動によるカード情報の入力操作が不要となり、入力ミスを防止できるとともに、迅速且つ容易に、認証用カード情報を設置型入力装置に入力することができる。
【0173】
本願第13請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、該設置型入力装置にセットされた情報装置を個別に識別する識別手段を備え、該識別した情報装置用の情報データを管理、入出力する構成の設置型入力装置である。
【0174】
このように、情報装置を個別に識別する識別手段を、設置型入力装置に設けたことにより、設置型入力装置における各情報装置毎に区別したデータ管理が可能となり、複数の使用者による複数の情報装置を使用することが可能となる。
【0176】
また、情報装置を個別に識別する識別手段を、設置型入力装置に設け、該設置型入力装置において各情報装置毎に区別して情報データの管理、入出力処理をしているので、複数の使用者による複数の情報装置を使用することが可能となるとともに、各情報装置の入力データを一元的に管理することができる。
【0177】
本願第14請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、非接触な電磁波送電の送電手段を備え、前記電磁波送電の送電波を用いて、データ転送する構成の設置型入力装置である。
【0178】
このように、電磁波送電の送電手段を設け、電気的な接続操作を不要としたので、携帯機器につきものの接点の汚れを可及的に回避できる。
【0180】
また、電磁波送電の送電波を用いて、データ転送しているので、通常の交信手順や周波数と異なり、他者による傍受の可能性を低減でき、よりデータ転送の安全性を高めることができる。
【0181】
本願第15請求項に記載した発明は、請求項10記載の発明において、前記設置型入力装置は、当該入力装置が所定の設置位置から移動したことを検出する移動検出手段を備え、前記移動検出手段からの移動検出信号又は電力の供給状態に基づき、前記設置型入力装置に格納したデータを使用不可能にするデータ保全動作する構成の設置型入力装置である。
【0182】
このように、設置型入力装置に移動検出手段を設けて、入力装置が所定の設置位置から移動したことを検出しているので、この移動を不正なものと判別して、各種の安全対策を起動することができる。
【0184】
また、移動検出手段によって、又は、外部電源からの電力供給が遮断された場合には、設置型入力装置が不正に移動されたと判別して、設置型入力装置に格納したデータを使用不可能にするデータ保全動作しているので、設置型入力装置の十分なデータ保全性を確保することができる。
【0189】
上述したような本発明に係る個人認証システムの情報装置及び入力装置によれば、迅速且つ簡易に個人の認証を行うことができ、また、様々なレベルで用いるデータの保全対策を施すことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例に係り主要な構成を示す回路ブロック図である。
【符号の説明】
1 個人認証システム
2 人体装着装置
3 設置型入力装置
4 端末装置
21 装着検出装置
22 時限リセット装置
23 暗証番号記憶装置
24 通信装置
25 受電検出装置
26 充電制御装置
27 受電コイル
28 人体装着装置ID発生装置
29 セレクトボタン
31 カードリーダ
32 入力キー
33 暗証番号保持装置
34 通信装置
35 人体装着装置認証装置
36 発信装置
37 送電コイル
38 電源供給検出装置
B 2次電池

Claims (15)

  1. 使用者個人を認証する認証システムに用いられる個人携帯型の情報装置において、
    前記情報装置は、少なくとも認証用データを格納し、この情報装置内のデータを用いて使用者個人を認証するものであり、
    更に前記情報装置は、使用者の人体に装着可能に設けられるとともに、該装着状態を検出する装着検出手段を備え、
    加えて、前記装着検出手段により、情報装置の使用者からの離脱を検出すると、該情報装置に格納したデータの使用を不可能にするデータ保全動作を行うことを特徴とする情報装置。
  2. 前記情報装置へのデータ入力が、専用の固定設置型の入力装置を用いて、行われることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  3. 前記固定設置型の入力装置を用いた情報装置へのデータ入力操作時には、前記データ保全動作を抑止することを特徴とする請求項2記載の情報装置。
  4. 前記情報装置へのデータ入力が、該情報装置に設けた補助的な入力装置を用いて、行われることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  5. 前記情報装置は、複数の情報装置を用いる場合に、各情報装置を個別に、固定設置型の入力装置に識別させる認識手段を備えていることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  6. 前記情報装置は、その電源として、充電可能な2次電池を備えていることを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  7. 前記情報装置は、前記2次電池を充電する電磁波送電の受電手段を備えていることを特徴とする請求項6記載の情報装置。
  8. 前記情報装置は、非接触電磁送電の有無を検出する受電検出手段を備え、該受電の検出時には、前記データ保全動作を抑止することを特徴とする請求項7記載の情報装置。
  9. 前記情報装置は、認証用に送信又は送受信する通信手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の情報装置。
  10. 請求項2記載の入力装置において、少なくとも、データを記憶管理する手段と、前記情報装置へのデータ転送手段とを備えていることを特徴とする設置型入力装置。
  11. 前記設置型入力装置は、少なくとも、該入力装置を起動する入力キーを備えていることを特徴とする請求項10記載の設置型入力装置。
  12. 前記設置型入力装置は、認証用カードのカード情報を読取るカードリーダを備えていることを特徴とする請求項10記載の設置型入力装置。
  13. 前記設置型入力装置は、該設置型入力装置にセットされた情報装置を個別に識別する識別手段を備え、該識別した情報装置用の情報データを管理、入出力することを特徴とする請求項10記載の設置型入力装置。
  14. 前記設置型入力装置は、非接触な電磁波送電の送電手段を備え、前記電磁波送電の送電波を用いて、データ転送することを特徴とする請求項10記載の設置型入力装置。
  15. 前記設置型入力装置は、当該入力装置が所定の設置位置から移動したことを検出する移動検出手段を備え、前記前記移動検出手段からの移動検出信号又は電力の供給状態に基づき、前記設置型入力装置に格納したデータを使用不可能にするデータ保全動作することを特徴とする請求項10記載の設置型入力装置。
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