JP3651119B2 - 便座装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は暖房便座、温水洗浄便座(暖房便座付き)等の便器の上に設置する温度調節付きの便座に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、トイレは夏は暑く冬は寒い空間であり、空調等の快適性という点からすると家庭内の居室に対して不満が高い空間であった。また便器、便座等は不浄のものとされ、特に便座は座るという機能の点では、椅子などと変わりないのにその肌触り、特に冬場の冷たさは耐えがたいものがあった。しかし暖房便座の開発により、この点は解消された。また空間空調としても部屋暖房付き温水洗浄便座が商品化され、冷房付き等も数多く考案されている。トイレは夏は暑く、冬は寒い空間であるという常識が去りつつあるといえる。生活の実態としても、トイレで新聞、書物などを読みながら、リラックスしている状況がトイレに関する生活調査などから伺える。これはトイレが空調環境等で居室に近づいていることを示している。その発展の歴史を開いた暖房便座であるが、初期のヒーター制御だけの単純なものから、最近、着座した使用者の体温を検出、または室内の温度を検出し、これをフィードバックすることにより、より快適にしようとしたもの等が考案されるようになってきた。例えば、特開昭61ー119231号公報では、図12に示すとおり、使用者が便座A1に着座したとき、便座の表面温度を検出して、ヒーターA3への通電量を制御回路により自動的に補正することにより、人体に最適な暖感覚を与えるようにするものが考案されている。これは便座温度の検出制御手段A2、ゲートドライブ回路A4等から構成されている。便座A1に着座すると、人体からの伝熱により便座A1の温度が設定温度から一時的に最適温度まで上昇する。この間、便座温度検出手段A2によって、便座内のヒーターA3への通電は行われない。着座中、便座A1の温度が下降し、便座温度検出手段A2からの出力が最適温度を下回ると、比較器A5がゲートドライブ回路A4をオンさせてヒーターの再通電を行い、便座A1の温度を最適温度にて制御するものである。使用者が便座から離れると着座検出用のマイクロスイッチA6により便座A1の温度は室温にて制御する。また別の例として特開昭63−132621号公報では、図13に示すとおり、室温と設定レベルとに応じてヒーター出力を定め、便座の温度を一定とすることにより、便座の温冷感をなくして快適に使用できるようにするものが考案されている。これは室温を検知する室温センサーB1と温度設定を行うための温度設定部B2と、室温及び温度設定レベルとに応じたヒーター出力値を予め保持していた記憶テーブルB3と、これらが接続されているヒーター駆動回路B4を介して便座に配されたヒーターB5の動作を制御する制御回路B6とから構成されている。室温センサーB1からA/DコンバータB7を通じて取り込んだ室温のデータと、温度設定部B2から取り込んだ設定レベルのデータとから、制御回路B6は両データに対応するヒーター出力値を記憶テーブルB3から取り出して、ヒーター駆動回路B4に制御信号を送り、ヒーターへの出力電流を供給するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ヒーター内蔵で使用者設定による一定温度制御の単なる暖房便座から、よりきめの細かい暖房制御を行おうとする従来例は、より快適な便座への技術指向を現している。しかしながら、人間の皮膚感覚は、従来技術よりもさらに細やかなものがある。これは皮膚の構造から容易に伺える。人間の皮膚は、一番外側の角質層の表皮とその下の真皮から成り、この真皮には感覚受容器と呼ばれる神経が無数に存在している。この感覚受容器の一つである温覚小体は、暖かくて気持ちがよいという感覚から熱すぎるという異常報知までを司る。また冷覚小体は涼しくて気持ちがよいという感覚から凍りそうな危険を防ぐための警告発信までを司る。この細やかな感覚に対応するためには、従来例のような制御ソフトの細やかさだけでは不十分であるという課題を有している。さらに人間の感覚器は一定刺激に対して、時間経過と共に感覚の鈍化を引き起こしやすく、この点への配慮も必要である。また単なる快適性から体にとって良いことまでレベルを上げて行くことを考えると従来技術ではカバーできていないことが多々ある。体にとって良いことのひとつの方向性として、神経への温刺激によるいわゆる温熱療法が挙げられる。この一例として、着座した際に便座に触れる大腿部に走る座骨神経への熱刺激療法がある。これは抹消性座骨神経痛と呼ばれる老化などによる筋肉等軟部組織の硬化により神経が圧迫される症状に対するもので、大腿部に点在するツボ、針灸療法でいうところの圧痛点に熱刺激を与えて硬結した筋肉等をほぐして、心地よさとともに治癒してゆくものである。また他の例として、冷却療法が挙げられる。これは部分的な冷却によって網細血管が収縮して血流を減少させた後に常温に戻すと、皮膚温が反射的に上昇し血管が拡張されて血流が増え、リンパの流れも活性化するものである。これらは局部的な温冷制御を必要とするが、従来技術で例に挙げたものはこれらの課題に対しては応えられない。また大腿部に点在するツボ(経絡)は個人によってその位置が異なり、この位置を適切に推定して加熱等による熱刺激をその部位に与えることが有効な温熱療法の条件として求められる。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の課題を解決するために第1の構成として、便器に設けた便座本体と、前記便座面に配置された大腿部の経絡を加熱刺激する複数の加熱手段と、加熱手段による大腿部の経絡への加熱刺激に対する人体からのフィードバック信号を検知し前記経絡への刺激を推定する推定手段と、前記推定手段の出力により前記加熱手段の部分加熱を制御する温度制御手段とを備えた便座装置としたものである。
【0005】
また第2の構成として、便器に設けた便座本体と、前記便座面に配置された大腿部の経絡を冷却刺激する複数の冷却手段と、冷却手段による大腿部の経絡への冷却刺激に対する人体からのフィードバック信号を検知し前記経絡への刺激を推定する推定手段と、前記推定手段の出力により前記冷却手段の部分冷却を制御する温度制御手段とを備えた便座装置としたものである。
【0006】
また第3の構成として第1ないし第2の構成に加えて、加熱手段または冷却手段近傍の便座表面温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーの出力信号により人体皮膚に対し一定温度以上または一定温度以下にならないように制御する温度制御手段を備えた便座装置としたものである。
【0007】
また第4の構成として第1ないし第3の構成に加えて、温度制御手段の設定温度を便座に座った使用者が手動で調節できる操作手段を備えた便座装置としたものである。
【0008】
また第5の構成として第4の構成に加えて、使用者を識別する個人識別手段と、温度制御手段の設定温度を前記個人識別手段からの個人識別信号に関連させて記憶する記憶手段とを備えた便座装置としたものである。
【0009】
また第6の構成として第1ないし第5の構成に加えて、加熱手段または冷却手段により加熱または冷却された便座本体内の空気を便座本体外部へ放出する送風手段と、前記送風手段からの気流を使用者へ導くダクトとを備えた便座装置としたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明は上記第1の構成によれば、便器に設けた便座面に配置された複数の加熱手段が大腿部の経絡を加熱刺激し、前記経絡への刺激を人体フィードバック信号から推定手段が推定し、前記推定手段の出力により温度制御手段が前記加熱手段の部分加熱を制御することにより使用者の経絡に適した温刺激を与えることができる。
【0011】
本発明は上記第2の構成によれば、便座面に配置された複数の冷却手段が大腿部の経絡を冷却刺激し、前記経絡への刺激を人体フィードバックから推定手段が推定し、前記推定手段の出力により温度制御手段が前記冷却手段の部分冷却を制御することにより使用者の経絡に適した冷刺激を与えることができる。
【0012】
本発明は上記第3の構成によれば、温度センサーが加熱手段または冷却手段近傍の便座表面温度を検出し、前記温度センサーが出力する信号により一定温度以上または一定温度以下にならないよう温度制御手段が制御することにより、局部的な温刺激、冷刺激による皮膚温の変動を監視し、使用者に対する過度な刺激にならないよう安全性を高めることができる。
【0013】
本発明は上記第4の構成によれば、便座に座った使用者が操作手段により設定温度を手動で調節することにより、温刺激点、冷刺激点の予め定めた温度設定を使用者が好みにより調整できる。
【0014】
本発明は上記第5の構成によれば、個人識別手段が使用者を識別し個人識別信号を出力し、記憶手段が温度制御手段の設定温度を前記個人識別手段からの個人識別信号に関連させて記憶し、再度同じ使用者が便座に座った際、個人識別手段が出力する個人識別信号に関連した設定温度を前記記憶手段が温度制御手段へ出力することにより、使用者が好みにより調整した温刺激点、冷刺激点の温度設定を再度同じ使用者が便座に座った際に再現し、使用者の手間を省くことができる。
【0015】
本発明は上記第6の構成によれば、送風手段が加熱手段の放熱により暖められた便座本体内の空気を気流として使用者へ導くことにより、熱伝導による温刺激に加え、送風対流による異なった温度刺激を使用者に与え、筋肉を弛緩させて温熱療法・冷却療法の効果を促進させることができる。
【0016】
(実施例1)
以下、本発明の第1の発明で構成される実施例1について、図1、図2および図3を参照しながら説明する。図1は人体の経絡図、図2は本発明の実施例1の構成図、図3は加熱−推定セル詳細図である。
【0017】
図1の経絡図で示すとおり、脊椎の横に2本の経絡が通っていて、この2本が膝のところで合流するまで大腿部を通っている。この経絡を「足太陽膀胱経」と呼び、本発明はこの経絡に対して作用するものである。図2において、1は便器に設けた便座本体であり、表面の大腿部の経絡にあたる部分には31の加熱する加熱手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる、3の加熱−推定セルが複数配置されている。ここでは加熱手段の例として平面ヒーター、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサーを用いた。2は温度制御手段である回路で各加熱−推定セルと接続されている。4は使用者が着座したことを検知する着座検知センサー、5は電源部である。図3において31は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を加熱する加熱手段である平面ヒーター、32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサーであり、3の加熱−推定セルは加熱手段31、推定手段32で構成する。
【0018】
次に、上記のように構成された実施例1の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。着座スイッチ4は温度制御手段2への電源部5からの通電を開始する。温度制御手段2は全ての加熱−推定セル3に通電を行い、各加熱−推定セル3の加熱手段31を予め設定された温度まで加熱し、大腿部の各セル接触部分の皮膚筋肉を加熱する。各加熱−推定セル3の推定手段32は大腿部皮膚筋肉の反応を接触圧の変化で検知し、電気信号に変換し温度制御手段2に出力する。予め大腿部の経絡に加熱したときの大腿部皮膚筋肉の反応による接触圧の変化パターンを別途調べておき、このパターンに照らし合わせてどのセルが経絡にあたっているかを推定する。温度制御手段2は、このように推定されたセルに対してはさらに予め設定された温度を保ちながら加熱を継続し、その他のセルに対しては温度を下げるように制御を行う。
【0019】
本発明の実施例1によれば、皮膚筋肉の反応から大腿部の経絡位置を推定しながら、部分的に加熱を与えることにより、使用者の経絡に合った温刺激を与えることができる。
【0020】
なお、本発明の実施例1では、温熱療法ができる便座装置として記述したが、暖房便座または温水洗浄便座の機能の一つとして設定されていても良い。この場合、暖房便座または温水洗浄便座の快適性に加えて温熱療法ができる機器として提供できる。
【0021】
(実施例2)
以下、本発明の第1の発明ないし第2の発明で構成される実施例2について、図4および図5を参照しながら説明する。図4は本発明の第2実施例の構成図、図5は冷却−推定セル詳細図である。図4において、1は便器に設けた便座本体であり、表面の大腿部の経絡にあたる部分には42の冷却する冷却手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる、41の冷却−推定セルが複数配置されている。ここでは冷却手段の例としてペルチェ素子、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサーを用いた。2は温度制御手段である回路で各冷却−推定セルと接続されている。4は使用者が着座したことを検知する着座検知センサー、5は電源部である。図5において42は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を冷却する冷却手段であるペルチェ素子、32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサーであり、41の冷却−推定セルは冷却手段42、推定手段32で構成する。
【0022】
次に、上記のように構成された本発明の第2発明の実施例の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。着座スイッチ4は温度制御手段2への電源部5からの通電を開始する。温度制御手段2は全ての冷却−推定セル41に通電を行い、各冷却−推定セル41の冷却手段42を予め設定された温度まで冷却し、大腿部の各セル接触部分の皮膚筋肉を冷却する。各冷却−推定セル41の推定手段32は大腿部皮膚筋肉の反応を接触圧の変化で検知し、電気信号に変換し温度制御手段2に出力する。予め大腿部の経絡に冷却したときの大腿部皮膚筋肉の反応による接触圧の変化パターンを別途調べておき、このパターンに照らし合わせてどのセルが経絡にあたっているかを推定する。温度制御手段2は、このように推定されたセルに対してはさらに予め設定された温度を保ちながら冷却を継続し、その他のセルに対しては温度を上げるように制御を行う。
【0023】
本発明の実施例によれば、皮膚筋肉の反応から大腿部の経絡位置を推定しながら、部分的に冷却を与えることにより、使用者の経絡に合った冷刺激を与えることができる。
【0024】
なお、本発明の実施例では、冷却療法ができる便座装置として記述したが、暖房便座または温水洗浄便座の機能の一つとして設定されていても良い。この場合、暖房便座または温水洗浄便座の快適性に加えて冷却療法ができる機器として提供できる。
【0025】
(実施例3)
以下、本発明の第1の発明および第3の発明で構成される実施例3について、図6および図7を参照しながら説明する。図6は本発明の実施例3の構成図、図7は温度センサー部詳細図である。
【0026】
図6において、1は便器に設けた便座本体であり、表面の大腿部の経絡にあたる部分には31の加熱する加熱手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる3の加熱−推定セルと、61の温度センサーが複数配置されている。ここでは加熱手段の例として平面ヒーター、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサー、温度センサーとしてサーミスタを用いた。2は温度制御手段である回路で各加熱−推定セルと接続されている。2の一部に前記温度センサーが出力する信号を制御情報を演算し出力する、62の温度演算手段である回路を備え、各温度センサーはこの62温度演算手段に接続されている。4は使用者が着座したことを検知する着座検知センサー、5は電源部である。図7において31は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を加熱する加熱手段である平面ヒーター、32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサー、61は温度センサーであるサーミスタであり、3の加熱−推定セルは加熱手段31、推定手段32で構成する。
【0027】
次に、上記のように構成された本発明の実施例3の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。第1実施例の動作に加えて、温度センサー61が加熱手段31近傍の人体皮膚温度を検出し信号に変換し、温度演算手段62が前記温度センサー61が出力する信号により人体皮膚に対し過度の温度上昇または温度低下にならないよう温度制御手段2が制御するために必要とする制御情報を演算し出力する。温度制御手段2は温度演算手段62からの出力情報に基づいて、予め定めた皮膚温度より高くならないように加熱手段31の制御を行う。
【0028】
本発明の実施例3によれば、温度センサーが加熱手段近傍の人体皮膚温度を検出することにより、局部的な温刺激、冷刺激による皮膚温の変動を監視し、使用者に対する過度な刺激にならないようにすることができる。
【0029】
なお、本発明の実施例3では、加熱手段に対する過度の温度上昇を監視する例として説明したが、冷却手段に対する過度の温度下降を監視することとしても温度センサーを利用できる。
【0030】
(実施例4)
以下、本発明の第1の発明および第4の発明で構成される実施例4について、図8および図3を参照しながら説明する。図8は本発明の実施例4の構成図である。
【0031】
図8において、1は便器に設けた便座本体であり、表面の大腿部の経絡にあたる部分には31の加熱する加熱手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる3の加熱−推定セルが複数配置されている。ここでは加熱手段の例として平面ヒーター、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサーを用いた。2は温度制御手段である回路で各加熱−推定セルと接続されている。
【0032】
81は使用者が手動で調節できる操作手段である入力回路で温度制御手段2と接続されている。4は使用者が着座したことを検知する着座検知センサー、5は電源部である。図3において31は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を加熱する加熱手段である平面ヒーター、32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサーであり、3の加熱−推定セルは加熱手段31、推定手段32で構成する。
【0033】
次に、上記のように構成された本発明の第4実施例の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。第1実施例の大腿部の経絡にあたると推定された加熱手段31を予め設定された温度を保ちながら加熱を継続し、その他の加熱手段に対しては温度を下げるように制御を行う動作に加えて、使用者が操作手段81から温度制御手段2の設定温度の変更を指示し、温度制御手段2は操作手段81である入力回路からの設定温度変更指示を受けて、各加熱手段31への制御内容を変更する。
【0034】
本発明の実施例4によれば、便座に座った使用者が操作手段により温度制御手段が出力する制御量を手動で調節することにより、温刺激点の予め定めた温度設定を使用者が好みにより調整できる。
【0035】
なお、本発明の実施例4では、加熱手段に対する手動操作の例として説明したが、冷却手段に対する手動操作も同様に可能である。
【0036】
(実施例5)
以下、本発明の第1の発明、第4の発明および第5の発明で構成される実施例5について、図9および図3を参照しながら説明する。図9は本発明の第5実施例の構成図である。
【0037】
図9において、1は便器に設けた便座本体であり、表面の大腿部の経絡にあたる部分には31の加熱する加熱手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる3の加熱−推定セルが複数配置されている。ここでは加熱手段の例として平面ヒーター、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサーを用いた。2は温度制御手段である回路で各加熱−推定セルと接続されている。
【0038】
81は使用者が手動で調節できる操作手段である入力回路で温度制御手段2と接続されている。4は使用者が着座したことを検知かつ使用者の体重を検知し信号に変換する体重検知センサーである便座軸にかかる荷重を検出するセンサー、91は記憶手段である記憶装置、92は体重検知センサー4と接続され体重検知センサー4からの信号により使用者を識別する個人識別手段であり、記憶手段91は操作手段81および個人識別手段92と接続されている。5は電源部である。図3において31は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を加熱する加熱手段である平面ヒーター、32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサーであり、3の加熱−推定セルは加熱手段31、推定手段32で構成する。
【0039】
次に、上記のように構成された本発明の第5実施例の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。第1実施例の大腿部の経絡にあたると推定された加熱手段31を予め設定された温度を保ちながら加熱を継続し、その他の加熱手段に対しては温度を下げるように制御を行う動作に加えて、使用者が操作手段81から温度制御手段2の設定温度の変更を指示し、同時に記憶手段91に変更指示内容を出力する。温度制御手段2は操作手段81である入力回路からの設定温度変更指示を受けて、各加熱手段31への制御内容を変更する。体重検知センサー4は使用者の体重を検知し、信号に変換し個人識別手段92へ出力する。個人識別手段92は予め設定してある個人別の体重標準値と入力データの相関により個人を特定し、個人別の識別信号を記憶手段91へ出力する。記憶手段91は個人識別手段91からの個人識別信号と操作手段81からの変更指示内容を関連させて記憶する。次回同じ個人識別信号が記憶手段91に入力されたときは、記憶手段91は前回記憶してある変更指示内容を操作手段81に出力し、操作手段81は温度制御手段2へ設定温度変更を指示し、温度制御手段2は前記指示を受けて各加熱手段31への制御内容を変更する。この後、使用者が操作手段81から再度設定温度変更を指示した場合、記憶手段91に変更指示内容を出力され、記憶手段91は個人識別手段91からの個人識別信号と再度変更指示内容を関連させて記憶することで前データの書換えを行う。
【0040】
本発明の実施例5によれば、個人識別手段が使用者を識別し個人識別信号を出力し、記憶手段が温度制御手段の制御情報を前記個人識別手段からの個人識別信号に関連させて記憶し、再度同じ使用者が便座に座った際、個人識別手段が出力する個人識別信号に関連した温度制御手段の制御情報を前記記憶手段が温度制御手段へ出力することにより、使用者が好みにより調整した温刺激点の温度設定を再度同じ使用者が便座に座った際に再現し、使用者の手間を省くことができる。
【0041】
なお、本発明の実施例5では、加熱手段に対する例として説明したが、冷却手段に対する再現も同様に可能である。
【0042】
なお、本発明の実施例5では、便座支持軸にかかる荷重により個人識別を行う例について記述したが、身長等使用者の他の物理量により判断することも考えられる。
【0043】
(実施例6)
以下、本発明の第1の発明および第6の発明で構成される第6の実施例について、図10および図11を参照しながら説明する。図10は本発明の実施例6の構成図、図11は加熱−推定セル詳細図である。
【0044】
図10において、1は便器に設けた便座本体であり、中空構造になっており表面の大腿部の経絡にあたる部分には31の加熱する加熱手段と32の前記経絡への刺激を推定する推定手段からなる、3の加熱−推定セルが複数配置されている。加熱手段の裏面は中空になった便座内部に開放されている。ここでは加熱手段の例として平面ヒーター、推定手段の例として大腿部皮膚筋肉の反応を検知する感圧センサーを用いた。4は使用者が着座したことを検知する着座検知センサー、5は電源部、95は中空構造の便座内部の空気を外部へ放出するための送風手段であるファン、96は放出された気流を使用者の方向へ導くダクトである。2は温度制御手段である回路で各加熱−推定セルおよび送風手段95と接続されている。図11において31は大腿部のセル接触部分の皮膚筋肉を加熱する加熱手段である平面ヒーターで裏面は中空になった便座内部に開放されている。32は皮膚筋肉への刺激を大腿部皮膚筋肉の反応から検知し推定する推定手段である感圧センサーであり、3の加熱−推定セルは加熱手段31、推定手段32で構成する。
【0045】
次に、上記のように構成された本発明の実施例6の動作を説明する。まず排便または排尿が目的で、使用者が便座本体1に座る。第1実施例の動作に加えて、中空になった便座内部に開放された加熱手段31が便座内部の空気を暖める。送風手段95が温度制御手段2の制御により、便座内部に送風する。便座内部の暖められた空気がダクト96を通って便座外部に放出される。このときダクト96が放出された気流を使用者の方向へ導く。暖気により使用者の筋肉が弛緩または緊張のどちらかに移行したかを加熱ー推定セル3の推定手段32からの信号により温度制御手段2が判断し、弛緩方向であれば送風手段95の運転を継続し、緊張方向であれば送風手段95の運転を停止する。
【0046】
本発明の実施例6によれば、送風手段が加熱手段の放熱により暖められた便座本体内の空気を気流として使用者へ導くことにより、熱伝導による温刺激に加え、送風対流による異なった温度刺激を使用者に与え、筋肉を弛緩させることができる。
【0047】
なお、本発明の実施例6では、加熱手段である平面ヒーターによる便座内部の暖気利用の例として説明したが、冷却手段の場合の例としてペルチェ素子の場合の便座表面側が冷却、便座裏面側が加熱する性質を利用し、冷刺激の時の暖気弛緩としても利用できる
【0048】
【発明の効果】
1.大腿部のフィードバックから推定された出力により温度制御手段が加熱手段の部分加熱を制御することにより使用者の経絡に適した温刺激を与えることができ、便座による温熱療法を可能にする。
【0049】
2.大腿部の経絡の推定手段の出力により温度制御手段が冷却手段の部分冷却を制御することにより使用者の経絡に適した冷刺激を与えることができ、便座による冷却療法を可能にする。
【0050】
3.温度センサーにより人体皮膚に対し過度の温度上昇または温度低下にならないよう局部的な温刺激、冷刺激による皮膚温の変動を監視しすることにより使用者に対する過度な刺激にならないよう安全性を高めることができる。
【0051】
4.使用者が操作手段により温刺激点、冷刺激点の予め定めた温度設定を調整できるので、使用者の好みに合わせた温熱療法、冷却療法ができる。
【0052】
5.温度制御手段の制御情報を個人識別手段からの個人識別信号に関連させて記憶・出力することにより、使用者が好みにより調整した温刺激点、冷刺激点の温度設定を再度同じ使用者が便座に座った際に再現し、使用者の手間を省くことができる。
【0053】
6.熱伝導による温刺激に加え、送風対流による異なった温度刺激を使用者に与えることにより、筋肉を弛緩させて温熱療法・冷却療法の効果を促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人体の経絡図
【図2】本発明の実施例1の構成図
【図3】加熱−推定セル詳細図
【図4】本発明の実施例2の構成図
【図5】冷却−推定セル詳細図
【図6】本発明の実施例3の構成図
【図7】温度センサー部詳細図
【図8】本発明の実施例4の構成図
【図9】本発明の実施例5の構成図
【図10】本発明の実施例6の構成図
【図11】加熱−推定セル詳細図
【図12】従来例説明図
【図13】従来例説明図
【符号の説明】
1 便座本体
2 温度制御手段
31 加熱手段
32 推定手段
42 冷却手段
61 温度センサー
62 温度演算手段
81 操作手段
91 記憶手段
92 個人識別手段
95 送風手段
96 ダクト

Claims (6)

  1. 便器に設けた便座本体と、前記便座面に配置された大腿部の経絡を加熱刺激する複数の加熱手段と、加熱手段による大腿部の経絡への加熱刺激に対する人体からのフィードバック信号を検知し前記経絡への刺激を推定する推定手段と、前記推定手段の出力により前記加熱手段の部分加熱を制御する温度制御手段とを備えた便座装置。
  2. 便器に設けた便座本体と、前記便座面に配置された大腿部の経絡を冷却刺激する複数の冷却手段と、冷却手段による大腿部の経絡への冷却刺激に対する人体からのフィードバック信号を検知し前記経絡への刺激を推定する推定手段と、前記推定手段の出力により前記冷却手段の部分冷却を制御する温度制御手段とを備えた便座装置。
  3. 加熱手段または冷却手段近傍の便座表面温度を検出する温度センサーと、前記温度センサーの出力信号により人体皮膚に対し一定温度以上または一定温度以下にならないように制御する温度制御手段を備えた請求項1または請求項2記載の便座装置。
  4. 温度制御手段の設定温度を便座に座った使用者が手動で調節できる操作手段を備えた請求項1ないし請求項3のいずれか1項記載の便座装置。
  5. 使用者を識別する個人識別手段と、温度制御手段の設定温度を前記個人識別手段からの個人識別信号に関連させて記憶する記憶手段とを備えた請求項4記載の便座装置。
  6. 加熱手段または冷却手段により加熱または冷却された便座本体内の空気を便座本体外部へ放出する送風手段と、前記送風手段からの気流を使用者へ導くダクトとを備えた請求項1ないし請求項5のいずれか1項記載の便座装置。
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