JP3650756B2 - 光ディスクの製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、光を利用して情報領域の情報信号を読み取る光ディスクの製造装置、特に情報領域を有するディスク基板などに貼り合わされる透明フィルムのような薄い基板を保持するのに好適な保持手段に関する。
【0002】
【従来技術】
現在、広く使用されているDVDは厚さが0.6mmの2枚のディスク基板を、接着剤を介して重ね合わせ、貼り合わせている。最近、このDVDよりも記憶容量の大きな光ディスクが、特開平11−126377号公報、特開平11−185291号公報、特開2000−311392号公報などに提案されている。この大容量光ディスクは、図10に示すような構造になっており、中央孔1a、ピットと反射膜とからなる情報信号部1bの形成された情報領域A、情報領域Aを除く非情報領域のうち、情報領域Aの外側の外側非情報領域B、情報領域Aと中央孔1aとの間の内側非情報領域Cを有する基板1の上に、接着剤2により厚さ0.1mm程度の透明フィルムのような厚みの薄い基板3を貼り合わせ、この薄い基板3を通して情報信号を読み出している。特開平11−126377号公報の記述によれば、この薄い基板3は177μm以下で10μm以上の厚みとされており、現在のDVDに用いられている0.6mmのディスク基板に比べてかなり薄く、この薄い光透過層を通して記録、再生のためのレーザ光を照射するので、大容量化に対応できる。
【0003】
そして、この大容量光ディスクの情報信号部は、記録密度の高密度化により、例えばピットのトラックピッチが現行のDVDの0.74μmに比べて0.3μm程度と狭く、また最小のピット長が現行のDVDの0.4μmに比べて0.1〜0.2μmと短くなっている。したがって、ディスク基板のこのような微小のピットを正確に読み取るためには、薄い基板3と接着剤層とからなる光透過層を薄く、高精度で均一な厚みにしなければならない。しかも、現行のDVDの場合に比べて微小な傷やボイド(気泡)、埃やチリでも大きな影響を与え、情報を正確に読み取ることができなくなる。
【0004】
特開平11−126377号公報に記述された光ディスクの製造方法では、図11に示されているように、圧着ロール3aから引き出されて走行する薄い基板3とその一面に形成されたドライフォトポリマーなどからなる接着層2に、情報信号部1aが形成された基板1を同一速度で同一方向に並走させながら接触させ、圧着ローラ21により圧力を与えて薄い基板3の接着層2を基板1に接着させる。次に、紫外線を照射するUVランプ22などにより接着層2を硬化させて透明フィルムのような薄い基板3と基板1とを硬化させ、しかる後に薄い基板3と基板1とを一旦停止させ、薄い基板3を打ち抜いて光ディスクを完成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上述の従来製造方法では、薄い基板3がロールに巻かれた状態で基板1に貼り合わせるので、作成プロセスが減り、設備や材料などの削減が可能であるなどのメリットはあると記述されているものの、基板1と薄い基板3とを走行させながら圧着ローラ21により圧力を与えて接着させるので、基板の情報信号部に相当する薄い基板3の領域にも微小な傷が付きやすく、また基板1と薄い基板3との間にボイドができやすいなどの問題が存在する。このような問題が存在すると、前述したように、光ディスクからの情報の読み取りエラーを招く原因となることが多い。
したがって、本発明は薄い基板3における基板の情報信号部に相当する領域に傷をつけることなく薄い基板3を吸着保持すると共に、薄い基板3を一平面上に均一に支承することができる保持手段を備える製造装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するため、請求項1の発明は、情報領域を有する第1の基板第2の基板とを、それらの間に供給された接着剤を介して重ね合わせた後、高速回転させて貼り合わせる光ディスクの製造装置において、前記第1の基板を保持する第1の保持手段と、前記第1の基板の前記情報領域の外側の非情報領域に相当する前記第2の基板の外周部を吸引保持するための吸引孔を有する外側支承部と、前記第1の基板の前記情報領域の内側の非情報領域に相当する前記第2の基板の内周部を吸引保持するための吸引孔を有する内側支承部とを有し、前記外側支承部と前記内側支承部は、0.5ないし10mmの範囲内の同一の高さであり、前記第1の基板の前記情報領域に相当する前記第2の基板の面域を非接触にして前記第2の基板を保持する第2の保持手段と、前記第1の保持手段と前記第2の保持手段との間に交流電圧又は直流電圧を印加する電圧印加手段と、を備えたことを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。この発明によれば、他の基板の情報領域に相当する面域に傷をつけることなく基板を吸着保持することができ、かつ基板を一平面上に均一に支承することができる。さらに、基板間に気泡が存在しない、又は極めて少ない高品質の光ディスクを得ることができる。
【0007】
請求項2の発明は、上記課題を解決するため、請求項1において、前記第2の基板は、光透過層となる透明フィルムであることを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。
請求項2によれば、情報領域に相当する面域に傷をつけることなくフィルム状の薄い基板を吸着保持することができる。
【0008】
請求項3の発明は、上記課題を解決するため、請求項1又は請求項2において、前記第2の保持手段は、前記外側支承部と前記内側支承部との間の気室の気体を外部にリークする気体リーク部を備えたことを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。
請求項3によれば、情報領域に相当する面域を傷つけることなく薄い基板を吸着保持でき、かつ基板を同一平面上に均一に支承することができる。
【0009】
請求項4の発明は、上記課題を解決するため、請求項3において、前記気体リーク部は、前記外側支承部に形成された一つ以上の溝又は貫通孔からなることを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。
請求項4によれば、情報領域に相当する面域を傷つけることなく薄い基板を吸着保持でき、かつ基板を同一平面上に均一に支承することができる。
【0010】
請求項5の発明は、上記課題を解決するため、請求項1ないし請求項4のいずれかにおいて、前記第1の保持手段は前記第2の保持手段と同様な構造であることを特徴とする光ディスクの製造装置を提案するものである。
【0013】
【発明の実施の形態及び実施例】
本発明は、図10に示した構造の大容量光ディスクの製造装置、特に大容量光ディスクにおける透明フィルムのような薄い基板の保持手段にかかり、保持手段は、基板1の情報信号部1bの形成された情報領域A以外の領域、つまり非情報領域B、Cに相当する透明フィルムのような薄い基板の外側周辺部と内側周辺部とを吸着保持し、基板の情報領域Aに相当する薄い基板の面域には接触しないように薄い基板との間に間隙を有し、かつ好ましくはその間隙の気圧が外部の気圧と等しくなるように気体をリークする気体リーク部を備えたことを特徴としている。
【0014】
図1及び図2により本発明の第1の実施例について説明を行う。図10と図11に示した記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。図1は、従来例で説明したような薄い基板3を吸引保持する保持手段4の側面から見た断面を示す。図2(A)は保持手段4の斜視図であり、図2(B)は薄い基板3を吸引保持した状態を示す斜視図である。保持手段4はアルミニウム材料のような金属材料又は合成樹脂材料からなり、図10に示した基板1の外側の非情報領域Bに相当する領域に外側支承部5を、また基板1の内側の非情報領域Cに相当する領域に内側支承部6を備えると共に、基板1の情報領域Aに相当する部分には非接触領域7を備える。外側支承部5と内側支承部6の非接触領域7面からの高さは等しい。
【0015】
透明フィルムのような薄い基板3は、図10に示した基板1とほぼ同じ外径と内径を有する。外側支承部5は薄い基板3の外径とほぼ等しい外径を持つと共に、図10に示した基板1の外側の非情報領域Bの内径以上の内径をもつ短円筒状のものである。薄い基板3を吸着保持するため、その短円筒状の外側支承部5の一端から他端に通じる複数の吸引孔5aが形成されており、それら吸引孔5aは更に保持手段4の共通部を通して共通吸引通路8まで延びている。一方、内側支承部6は基板用の一般的な保持手段とほぼ同様なものであり、図10に示した基板1の非情報領域Cとほぼ同じ外径と内径を有するものであり、複数の吸引孔6aを有する。それら吸引孔6aも共通吸引通路8まで延びている。また、内側支承部6の中央には薄い基板3を吸着保持する際に、薄い基板3が載置された不図示の突出部材を受け入れる中央孔9が備えられている。この中央孔9は、薄い基板3と後で示す基板との重ね合わせの際に、その基板を吸着保持する保持手段(図6では記号11)のセンタリング部材(図6では記号11a)が挿入され、位置決めに役に立つ。
【0016】
この保持手段4によれば、図1及び図2に示すように薄い基板3を吸着保持したとき、外側支承部5は基板1の外側の非情報領域Bに相当する薄い基板3の外周部分を吸着保持するだけで、情報領域Aに相当する面域には接触しないので、仮にそのとき微小な傷が付いたとしても、基板1の外側の非情報領域Bに相当する薄い基板3の外周部分に傷が付くだけで、情報領域Aに相当する薄い基板3の面域には傷が付かない。また、同様に、内側支承部6は基板1の内側の非情報領域Cに相当する薄い基板3の内周部分を吸着保持するだけで、情報領域Aに相当する面域には接触しないので、仮にそのとき接触による微小な傷が付いたとしても、非情報領域Cに相当する薄い基板3の内周部分に傷が付くだけで、情報領域Aに相当する薄い基板3の領域には傷が付かない。
【0017】
次に、図3及び図4により本発明の第2の実施例について説明する。図3(A)は、従来例で説明したような薄い基板3を吸引保持する保持手段4の側面から見た断面を示し、図3(B)はその正面図である。図4(A)、図4(B)は斜視図であり、図4(B)は薄い基板3を吸着保持した図面である。図1に示した記号と同一の記号は相当する部材を示すものとする。この実施例が図1の実施例と異なる点は、外側支承部5と内側支承部6の背が低くなった点と、外側支承部5に気体リーク部5bを設けた点である。この実施例では、例えば、外側支承部5と内側支承部6は非接触領域7よりも数mm程度高いだけである。このような場合には、外側支承部5、内側支承部6、非接触領域7及び薄い基板3で囲まれた気室Xの容積が小さくなるために、吸引孔5a、6aの個数及び吸引力にもよるが、吸引時のリークによって気室Xの気圧が大気圧よりも低くなってしまい、図5(A)に示すように、基板1の情報領域Aに相当する薄い基板3の部分3aが気室X側に撓み、薄い基板3の平坦性が悪くなる。薄い基板3の平坦性が低下すると、基板と貼り合わせたとき、薄い基板3と基板との間に気泡ができ易くなるばかりでなく、貼り合わせた後にも平坦性の精度が低下するので、好ましくない。
【0018】
第2の実施例のように、気体リーク部5bとなる溝を備えた場合には、吸引孔5a、6aによる吸引時のリークによっても気室Xの気圧が大気圧よりも低くなることはなく、したがって、図5(B)に示すように、薄い基板3の平坦性は十分に確保され、基板1の情報領域Aに相当する薄い基板3の部分3aが気室X側に撓むことは皆無である。気体リーク部5bとして作用する溝は、特に幅が非常に狭い溝を沢山形成した場合には、吸引を停止して保持手段4から薄い基板3を開放するとき、薄い基板3が保持手段4の外側支承部5から剥がれやすいので、高速化が可能となる。
【0019】
次に、前述のような構造の保持手段4を用いて基板1と薄い基板3とを貼り合わせる一実施例について、図6により説明する。図6(A)では図3及び図4に示した保持手段4が透明フィルムのような薄い基板3を吸着保持した状態で所定位置に停止している。その前の段階で、保持手段4は、図示しない別の位置に順次搬送されて来る薄い基板3の外側非情報領域Bと内側非情報領域Cに相当する面域を吸着保持する。この後、保持手段4は旋回動作を行い、薄い基板3が基板1の真上の位置で停止する。一方、記録情報層1aを有する下側の基板1は基板用保持手段11に吸着保持されており、その上面には基板1の中央孔1bを中心とする所定半径位置に円環状に接着剤2が通常の方法で供給されている。
【0020】
図6(A)に示すように、前述したような構造の保持手段4により吸着保持された薄い基板3が基板1の真上に搬送されて停止すると、矢印で示すように、基板用保持手段11は不図示の上下駆動装置により、基板1上の円環状に供給されている接着剤2が薄い基板3に接触する寸前まで急上昇し、次にゆっくり上昇する。そして、基板用保持手段11は基板1上の接着剤2が薄い基板3の下面に接触して、円環状にヌレ拡がると停止する。しかる後、保持手段4が吸引動作を停止して薄い基板3を開放すると、基板用保持手段11が下降動作を行う。次に、不図示のスピンナ装置において、図6(B)の矢印で示すように、スピンナ装置の基板用保持手段11’は高速回転を行い、遠心力で薄い基板3と基板1間に接着剤2を一様に拡げ、余剰の接着剤を振り切る。次に、硬化ポジションにおいてディスク基板受台12に載置された状態で、紫外線照射ランプ13からの紫外線が照射されることにより、薄い基板3と基板1間の接着剤2は硬化する。ここで、前記上下駆動装置の他に回転駆動装置を設け、基板用保持手段11を低速回転で回転させながら基板1上に接着剤2を円環状に供給した後、基板1と薄い基板3との貼り合わせを行い、基板用保持手段11を高速回転させるという一連の工程を同一ポジションで行ってもよい。この場合は、各ポジションへの搬送が必要で無くなるので、貼り合わせ時間の短縮、設備の削減、及び基板の搬送時の剥離帯電を防ぐことが可能になる。
【0021】
薄い基板3と基板1とを接着剤を介して重ね合わせるときに注意をしなければならない点は、薄い基板3と基板1との間に気泡が形成されないということである。薄い基板3と基板1との間に気泡を発生しない方法として、図7に示すように薄い基板3と基板1とを重ね合わせるとき、交流又は直流の電圧を印加する方法が本発明者等によって提案され、特開2000−290602号公報などに開示されている。その電圧を印加するのに好適な保持手段4について、図7及び図8により説明を行う。
【0022】
薄い基板3の保持手段4は、基本的には前記実施例と同様なものであり、この実施例では合成樹脂又はセラミックスなどの電気絶縁材料からなる保持手段4の非接触領域に相当する領域に一方の電極となる円環状の金属板14が埋め込まれている。円環状の金属板14の表面は保持手段4の外側支承部5と内側支承部6よりも幾分低くなっている。円環状の金属板14は、一方の接続ライン16により電源15に接続されると共に、接地電位に接続されている。電源15は数100V以上の電圧を発生するものならば、交流でも直流でも良い。前述のように、薄い基板3が外側支承部5と内側支承部6それぞれの吸引孔5a、6aにより保持手段4に吸着保持されるとき、外側支承部5に気体リーク部5bが形成されているので、外側支承部5と内側支承部6と円環状の金属板14と薄い基板3とで囲まれた気室Xの気圧は大気圧と同じなので、吸着時のリークによっても薄い基板3が気室X側に撓むことはなく、薄い基板3と金属板14との間隙が僅かであっても、薄い基板3が円環状の金属板14に接触しない。
【0023】
一方、現在使用されている光ディスクの貼り合わせ前の基板1を吸着保持するための基板用保持手段11も他方の電極となる円環状の金属板17が設けられており、金属板17はスイッチ18を介して接続ライン19により電源15に接続されている。保持手段4が、図示しない移載アームにより先ず図8の位置、つまり、薄い基板3が基板1の真上まで搬送されると、基板用保持手段11は不図示の上下駆動装置により急速に上昇し、基板1上に円環状に供給されている接着剤2が薄い基板3に接触する前に上昇を緩める。この状態でスイッチ18が閉じて金属板14と17間に電圧が印加され、薄い基板3と基板1との間の空間に電界が形成される。さらに、基板1はゆるやかな速度で上昇して、基板1上の接着剤2が薄い基板3に接触して所定の重ね合わせが行われる。ここで、基板1上の接着剤2が薄い基板3に接触する瞬間に、電界による吸引力により、接着剤2の頂部が先細り、その先端で接液が行われるので、接液時に形成され易い気泡の発生が充分に抑制される。その後、スイッチ18が開かれ、金属板14と17間の電圧は除去され、保持手段4は吸着動作を停止して薄い基板3を開放すると、基板用保持手段11が下降動作を行う。しかる後、図示しないスピンナ装置において高速回転を行い、基板1と薄い基板3との間に接着剤2を一様に拡げると共に、余剰の接着剤2を振り切る。
【0024】
気泡が発生しないで、貼り合わせを行うためには、2枚の基板間にある値以上の電圧が印加される必要がある。図9に示すように、金属板14と薄い基板3との間隙である空気は第1のキャパシタンスC1、薄い基板3の絶縁材料は第2のキャパシタンスC2、薄い基板3と基板1の不図示の反射膜との間隙である空気は第3のキャパシタンスC3、基板1の不図示の反射膜と金属板11との間の基板1の絶縁材料は第4のキャパシタンスC4を形成し、全体として、これら各層のキャパシタンスを直列接続した等価回路として考えることができる。ここで、実験により得られた気泡が発生しないで、貼り合わせができる基板間に必要な電圧値(基板間隔、接着剤の抵抗率や度などにより影響されるため、一概には決められない。)を、図9の等価回路に適用し、電源電圧をあまり大きくせずに、基板間に所定の電圧が得られるための間隙の許容値を求めると、10mm以下であることが好ましい。なお、保持手段4全体を金属材料のような導電材料で形成しても良い。この場合には、帯電によるほこり、微粒子などが保持手段4に付着せず、好都合である。
【0025】
以上の実施例では、保持手段4が吸着保持する対象物体を薄い基板3として説明したが、現在一般に使用されている基板であって、情報の記録された情報層を有するディスク基板、あるいは情報層を有しないものでも良く、また、厚みに制限されることなく厚いものから薄いものまで適用可能である。
また、基板用保持手段11に代えて保持手段4を用いてももちろん良い。
さらに、上述の実施例では、気体リーク部5bを保持手段4の外側支承部5に設けたが、例えば、共通吸引通路8を避けて気室Xとは反対側に通じるよう通路を形成しても良い。
前記実施例において、薄い基板3の中央孔の径は基板1の中央孔の径よりも大きな方が、薄い基板3の内周壁面の接着が良好に行えるので、好ましい。
また、必要に応じて保護シートが薄い基板3又は基板1に付着され、その保護シートを介して薄い基板3又は基板1を吸着するようにいても良い。この場合には、保護シートは薄い基板3の中央孔の径よりも小さな径の中央孔をもつことは、薄い基板3の内周側にはみ出した接着剤が、薄い基板3の表面に漏れだすのを防ぎ、さらに均一な高さにすることができるので、好ましい。なお、保護シートとして、導電材料を用いれば、帯電による埃や微粒子などの付着を防止できるので好ましい。さらに、保護シートは光ディスクの特性試験の測定直前、又はその測定がなされないものの場合には、使用前に剥離するのが良い。
【0026】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、ディスク基板の情報領域以外の外周と内周の非情報領域に相当する基板の面域を吸着保持することにより、情報領域に相当する基板面に傷などを与えない光ディスクの製造装置を提供することができ、特に透明フィルムのような薄い基板を撓むことなく平坦に支承することができ、情報領域に相当する基板面に傷や撓みなどを与えずに、他の基板との貼り合わせを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を説明するための断面図である。
【図2】 本発明の一実施例を説明するための斜視図である。
【図3】 本発明の他の実施例を説明するための図面である。
【図4】 本発明の他の実施例を説明するための斜視図である。
【図5】 本発明と従来例を説明するための断面図である。
【図6】 本発明の一実施例に係る製造装置による光ディスクの製造方法を説明するための図である。
【図7】 本発明の他の実施例を説明するための断面図である。
【図8】 本発明の他の一実施例に係る製造装置による光ディスクの製造方法を説明するための図である。
【図9】 本発明の他の実施例を説明するための等価回路を示す図である。
【図10】 現在の大容量光ディスクを説明するための図である。
【図11】 現在の大容量光ディスクの製造方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1−基板 2−接着剤
3−薄い基板 4−薄い基板3の保持手段
5−保持手段4の外側支承部
5a−外側支承部5の吸引孔 5b−外側支承部5の気体リーク部
6−保持手段4の内側支承部 6a−内側支承部6の吸引孔
7−非接触領域 8−共通吸引通路
9−保持手段4の中央孔
11、11’−基板用保持手段 12−基板受台
13−紫外線照射ランプ 14−円環状の金属板
15−電源
16−接続導線 17−円環状の金属板
18−スイッチ 19−接続導線
A−情報領域 B、C−非情報領域

Claims (5)

  1. 情報領域を有する第1の基板第2の基板とを、それらの間に供給された接着剤を介して重ね合わせた後、高速回転させて貼り合わせる光ディスクの製造装置において、
    前記第1の基板を保持する第1の保持手段と、
    前記第1の基板の前記情報領域の外側の非情報領域に相当する前記第2の基板の外周部を吸引保持するための吸引孔を有する外側支承部と、前記第1の基板の前記情報領域の内側の非情報領域に相当する前記第2の基板の内周部を吸引保持するための吸引孔を有する内側支承部とを有し、前記外側支承部と前記内側支承部は、0.5ないし10mmの範囲内の同一の高さであり、前記第1の基板の前記情報領域に相当する前記第2の基板の面域を非接触にして前記第2の基板を保持する第2の保持手段と、
    前記第1の保持手段と前記第2の保持手段との間に交流電圧又は直流電圧を印加する電圧印加手段と、
    を備えたことを特徴とする光ディスクの製造装置。
  2. 請求項1において、
    前記第2の基板は、光透過層となる透明フィルムであることを特徴とする光ディスクの製造装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記第2の保持手段は、前記外側支承部と前記内側支承部との間の気室の気体を外部にリークする気体リーク部を備えたことを特徴とする光ディスクの製造装置。
  4. 請求項3において、
    前記気体リーク部は、前記外側支承部に形成された一つ以上の溝又は貫通孔からなることを特徴とする光ディスクの製造装置。
  5. 請求項1ないし請求項のいずれかにおいて、
    前記第1の保持手段は前記第2の保持手段と同様な構造であることを特徴とする光ディスクの製造装置。
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