JP3649972B2 - Automatic extractor - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被抽出物を収容したフィルターに注湯してコーヒー等を抽出するようにした自動抽出器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
コーヒー粉や紅茶葉等の被抽出物を収容したフィルターに注湯してコーヒーや紅茶の抽出液を得るようにしたものは古くから用いられているが、注湯の方法、例えば湯温、湯量、注湯手順、注ぎ方はかなりの個人差があり、美味しい抽出液を取り出すことができない。
【０００３】
このため、コーヒーの抽出を専門とするプロは、独特の方法で抽出し、いつでも必要な量の美味しいコーヒーを得るように熟練されている。
【０００４】
その熟練された方法とは、必要量のコーヒー粉を収容したフィルターの上部から熱湯をうづ巻き状に注ぎ、これを数回繰り返すうちにムラシが行なわれコクと風味のある美味しいコーヒーが得られるものである。
【０００５】
しかしながら、この様な抽出ノウハウを身につけたプロはやはりコーヒー等の専門店にしかおらず、個人或は家庭用、事務所内でプロの入れたコーヒーを得ることは困難であった。
【０００６】
そこで、特殊な装置により自動的に注湯ノズルを旋回させながらコーヒー粉に注湯する方法が提案され、誰でも、いつでもコクと風味のあるコーヒーを抽出できるようになった。（特願平１１−２１９９６２号）
この方法は２つのモータを用いて１つの注湯ノズルをＸ軸方向とＹ軸方向に移動させるもので、注湯を開始する点（原点）から旋回を開始し、注湯しながらの旋回が終了すると次の注湯に備えて原点に復帰するようになされている。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
前述の原点は、熱湯をコーヒー粉の全域に旋回しながらまんべんなく注ぐようにするために、注湯ノズルをフィルターの中心に位置する必要がある。ところが、実際には個々の抽出器本体の組立後に生ずる種々の要素、例えば注湯機構の固定位置やフィルターを載置するホルダーの取り付け位置等のバラツキによって注湯ノズルが正規な原点位置になく、この結果、コーヒー粉の一部には十分な量の注湯が行なわれるものの他の一部には注湯されず、結果として抽出されたコーヒーは味の薄いものとなり、コクや風味がなくプロの味には程遠いものとなった。
【０００８】
本発明は、抽出器本体の組立後に注湯ノズルがフィルターの中心からズレていても正規の原点位置に補正してコクと風味のあるコーヒー（抽出液）を得るようにしたものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は、被抽出物を収容したフィルターに注湯ノズルから流出する湯を注いで抽出液を取り出すものであって、被抽出物への注湯は、注湯機構により前記注湯ノズルを前記フィルターの中心に向かう原点位置から旋回を開始して１回又は数回の旋回動作の終了後に原点位置に復帰するものにおいて、前記注湯ノズルを原点位置に補正する原点調整手段を設けたものである。
【００１０】
また、前記注湯機構は、前記注湯ノズルをＸ軸方向に移動するＸモータと、Ｙ軸方向に移動するＹモータとから構成し、それぞれのモータを単独、或は同時に作動させて前記注湯ノズルを旋回させるものである。
【００１１】
そして、前記注湯機構による注湯ノズルの旋回動作は、「の」の字を描くように行うものである。
【００１２】
さらに、前記注湯機構は、作動初期にＸモータとＹモータを作動させて初期作動位置を決定する原点決定手段を設けたものである。
【００１３】
加えて、前記原点調整手段により入力された補正値の記憶手段を設けたものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図１は本発明の自動抽出器の注湯機構の原点調整手段のフローチャート、図２は同じく図１のフローチャートの前段にある注湯機構の原点決定手段のフローチャート、図３は同じく抽出器本体の正面断面図、図４は同じく注湯機構の平面断面図、図５は同じく注湯機構の動作説明図、図６は同じくＸモータ側に取り付けたＸインタラプタの側面図、図７は同じくＹモータ側に取り付けたＹインタラプタの側面図、図８は同じく注湯機構による「の」の字注湯の注湯軌跡図、図９は同じく注湯ノズルの注湯軌跡の座標を表わすテーブル、図１０は同じく注湯ノズルが正規位置からズレた状態を示す注湯軌跡の平面図である。
【００１５】
（１）は箱型の抽出器本体で、上部空間（２）と下部空間（３）と、それぞれの空間の間に取り出し空間（４）を形成している。（５）は前記上部空間（２）内に配設固定したヒータ（図示せず）を内装する湯沸タンクで、内容量が約１リットルであり、湯沸センサー（６）により約９５度の高温に保持されている。
【００１６】
（７）は前記下部空間（３）内に配設固定した貯湯タンクで、内容量が約８リットルであり、湯温センサー（図示せず）により約７５度の湯を保持している。
【００１７】
（８）…は前記湯沸タンク（５）と貯湯タンク（７）とを連結する複数本の連結パイプ、（９）は前記連結パイプ（８）の一部に設けたポンプで、貯湯タンク（７）内の湯温が約７５度以下の時に運転して湯沸タンク（５）内の湯を連結パイプ（８）を介して貯湯タンク（７）内に給湯し、又前記湯沸タンク（５）内の湯量が減少して所定水位になった時に水位センサー（図示せず）の出力によって運転し貯湯タンク内の湯を湯沸タンク内に補給する。
【００１８】
（１０）、（１０）、（１０）は前記取り出し空間（４）の上方に設けたホルダー、（１１）、（１１）、（１１）は前記ホルダー（１０）、（１０）、（１０）に載置自在に設けられコーヒー粉（被抽出物）を収容するネル製のフィルターで、中間のフィルターの収容量は左右のフィルターの収容量よりも多いものに設定している。
【００１９】
（１２）、（１２）、（１２）は上部を前記湯沸タンク（５）に連結し下部を開口部とした鉛直方向に延びる注湯ノズル、（１３）、（１３）、（１３）は前記注湯ノズルのそれぞれに連結され該注湯ノズルの開口部が「の」の字を描くように旋回させる注湯機構で、その詳細構造を図４に基づいて説明する。
【００２０】
（１４）はサドル（１５）（１５）によりシャーシ（図示せず）に固定したＸモータ固定金具、（１６）は前記第１モータ固定金具に固定した注湯ノズルをＸ軸方向に揺動するＸモータ、（１７）は一端を前記Ｘモータ（１６）のシャフト（１７）に連結し他端を遊端としたＹモータ固定金具で、一部にはシャッター（１９）を一体成形しており、Ｘモータ（１６）の回転に伴ない遊端とシャッター（１９）が左右に揺動する。
【００２１】
（２０）は前記Ｙモータ固定金具（１８）の遊端側に固定した注湯ノズルをＹ軸方向に揺動するＹモータ、（２１）は一端を前記Ｙモータ（２０）のシャフト（２２）に連結し他端に前記注湯ノズル（１２）を連結した作動子で、前記シャッター（１９）と直交する方向に他のシャッター（２３）を一体成形している。
【００２２】
（２４）は取付ステー（２５）を介して前記Ｘモータ固定金具（１４）に固定したＸフォトインタラプタで、前記シャッター（１９）が光路を閉止（遮へい）した時に回路出力が「Ｈ」となり、光路が開放の時に回路出力を「Ｌ」とする。
【００２３】
（２６）は取付ステー（２７）を介して前記Ｙモータ固定金具（１８）に固定したＹフォトインタラプタで、前述のＸモータセンサーと同様にシャッター（２３）が光路を閉止した時に回路出力を「Ｈ」、開放した時に「Ｌ」となる。
【００２４】
以上の様な構成の注湯機構は、図９に示す様にあらかじめマイコンのＲＯＭにポイントＮＯ０〜ｑまでの各ポイントの座標値を入力しておき、この座標値に基づいてＸ、Ｙモータ（１６）、（２０）を単独、或は同時、又同時であって一方のモータの揺動量を他方のモータの揺動量よりも大きくしながら動かして注湯ノズル（１２）の開口部を「の」の字を描くように旋回させる。
【００２５】
（２８）、（２８）、（２８）は前記取り出し空間（４）に載置したコーヒーの抽出液を溜めるカップである。
【００２６】
次に図１、図２のフローチャートを基にして原点決定及び原点調整と抽出動作を説明する。操作基板（注湯機構の作動を開始する基板）に電源を印加すると（Ｓ１）、Ｘモータ（１６）とＹモータ（２０）が回転し、「の」の字注湯を開始する初期作動位置を決定する原点決定手段（２９）、（３０）が作動する。
【００２７】
この動作は次の様に行う。前述の電源をＯＮした後に、間接的にＸモータ（１６）に連結した作動子（２１）の位置（注湯ノズル（１２）のＸ軸方向の位置）を検出するわけであるが、この時に重要な点は、モータ自身が構造上備えている特質で、所謂シャフト（１７）の遊びであり、この遊びは注湯ノズル（１２）の開口部の位置に大きな影響を与える。
【００２８】
このために、注湯動作を開始する信号（抽出釦の操作）が入力された時には全く遊びのない状態で注湯ノズル（１２）の揺動を開始する必要があるが、これをＸモータ、Ｙモータともに実行するのが原点決定手段（２９）、（３０）である。
【００２９】
斯して、シャッター（１９）が光路を閉止している場合は（Ｓ２）は、Ｘフォトインタラプタ（２４）の出力が「Ｈ」となり（Ｓ３）、この出力によりＸモータ（１６）を逆回転させ（Ｓ４）、同時に回転するシャッター（１９）が光路を開放するとＸモータを正回転させて再び光路の閉止、開放を検出する。（Ｓ５、Ｓ６）。
【００３０】
Ｘモータの正回転により光路が閉止した場合はＸフォトインタラプタ（２４）の出力が「Ｈ」となり（Ｓ６、Ｓ７）、Ｘモータの回転が停止する。（Ｓ８）。
【００３１】
これでＸモータ（１６）側の原点決定手段（２９）作業が終了し、注湯ノズル（１２）が注湯動作（「の」の字旋回動作）を行う事前のＸ軸方向の原点を決定する。
【００３２】
前述のＸ軸方向における原点決定手段（２９）の作業終了後にはＹ軸方向の原点決定を行うわけであるが、Ｙ軸方向の原点決定は、シャッター（２３）が光路を閉止、或は開放しているかの判定から始まり（Ｓ９）、光路が閉止している場合はＹフォトインタラプタ（２６）の出力が「Ｈ」となり（Ｓ１０）、Ｙモータ（２０）を逆回転させ（Ｓ１１）、シャッター（２３）が回転して光路を開放すると、Ｙモータ（２０）を正回転させて光路の閉止を検出する。（Ｓ１２、Ｓ１３）。
【００３３】
光路が閉止されＹフォトインタラプタ（２６）の出力が「Ｈ」となるとＹモータ（２０）の回転が停止し（Ｓ１４、Ｓ１５）、Ｙモータ（２０）側の原点決定手段（３０）の作業が終了し、注湯動作を行う事前のＹ軸方向の原点を決定する。
【００３４】
Ｘ軸方向とＹ軸方向の２方向の位置が決って最終的に原点が決定される。
【００３５】
前述の原点決定手段（２９）、（３０）による原点決定後には、熟練された作業員の目測や所定のテンプレートやゲージによりフィルター（１１）の中心から偏位（ズレ）しているかどうかを検出（確認）する。例えば、注湯ノズル（１２）の開口部が図１０に示す様にＸ軸方向に（＋５）、Ｙ軸方向（＋５）だけ偏位していた時には（Ｓ１６）、この偏位量に応じ専用の補正器（図示せず）によりＸ軸方向に（−５）、Ｙ軸方向（−５）の調整値をマイコンに入力する。（Ｓ１７）。
【００３６】
マイコンに入力された調整値のデータは、記憶手段（３１）にメモリーする。（Ｓ１８）。
【００３７】
以上の様な偏位量は、個々の器具本体（１）の組立後において、注湯機構（１３）を構成する部品の僅かのズレやホルダー（１０）の取り付け位置のズレ等の多くの因子によって大きく異っているが、前述の図９に示すテーブルを基に調整を行う。
【００３８】
斯して、原点補正の調整値の入力後に抽出釦を操作したことを検出すると（Ｓ１９）、Ｘモータ（１６）とＹモータ（２０）のそれぞれが作動し、Ｘモータ（１６）は注湯ノズル（１２）をＸ軸方向に（−５）、Ｙモータ（２０）は注湯ノズル（１２）をＹ軸方向に（−５）だけ移動させて（Ｓ２０）、（Ｓ２１）、原点調整手段（３２）の作業を終了する。
【００３９】
つづいて、コーヒーの抽出を行う場合は、前述の抽出釦の操作後に湯沸タンク（５）内の湯温を約９５度に保持し、貯湯タンク（７）内の湯温を約７５度に保持した状態にある時は、注湯ノズル（１２）と湯沸タンク（５）の水路に設けた注水バルブが開放し湯沸タンク内の熱湯が注湯ノズル（１２）の開口部からフィルター（１１）の中心部となる図１０の「０」の位置から「の」の字を描くように旋回しながら注湯を行う。（Ｓ２２）。
【００４０】
勿論、湯沸タンク（５）の湯量が減少すると、ポンプ（９）が作動して貯湯タンク（７）内の湯を湯沸タンク（５）に補給する。（Ｓ２３）。
【００４１】
この時、注湯ノズルの開口部の注湯軌跡は、図９のテーブルに示す様にポイント「０」、「ａ」、「ｂ」、〜「ｑ」…ｎと順に移動し１回目の「の」の字注湯を行う。（Ｓ２４）。
【００４２】
１回目の「の」の字注湯が終了すると（Ｓ２５）、図示していないが僅かの時間だけ注湯動作を停止した後、再びＸモータ及びＹモータ（２０）を作動して所定回数の「の」の字注湯を行い（Ｓ２６）、各回数の間に時間差をおきながら所定回数の注湯が終了して一連の抽出行程を完了する。（Ｓ２７）、（Ｓ２８）。
【００４３】
勿論、次回の抽出行程の実行時には、前述の調整値を記憶手段（３１）にメモリーしているために自動で原点補正がなされる。
【００４４】
【発明の効果】
以上の様に本発明は、注湯ノズルを原点位置に補正する原点調整手段を設けたものであるから、本体の組立後に生ずる注湯機構の取り付け位置のバラツキにより注湯ノズルが正規の位置にない場合でも原点調整手段によって正規の位置に補正し、注湯ノズルからの湯をフィルターに収容した被抽出物の広範囲にまんべんなく注ぎコクと風味のある抽出物を得ることができる。
【００４５】
即ち、本体の組立後に各部の部材の取り付け位置がズレていても注湯ノズルを正規な位置に合わせるため、各部の組立位置を変えたり大型の部材（シャーシや器具本体のケース等）の取付位置を変更する必要がない。
【００４６】
また、注湯機構は、注湯ノズルをＸ軸方向に移動するＸモータとＹ軸方向に移動するＹモータとから構成して、それぞれのモータを単独、或は同時に作動させて注湯ノズルを旋回させるものであるから、Ｘ軸方向とＹ軸方向、及びそれらの組み合わせた種々の方向に複雑に移動する注湯ノズルを原点調整することができる。このことは、フィルターの大きさが異なり注湯ノズルの旋回範囲が大きくなったり、小さくなっても注湯機構自体を変更することなく調整値を入れるだけで簡単に原点調整できる。
【００４７】
そして、注湯機構による注湯ノズルの旋回動作は、「の」の字を描くようにしたものであるから、最もコクと風味のある美味しい抽出液を得ることができると共に、いつでも「の」の字注湯を正規位置（所定の位置）から、スタートさせ旋回後には正確に正規位置に戻すことができる。
【００４８】
さらに、前記注湯機構は、注湯の作動初期にＸモータとＹモータを作動させて初期作動位置を決定する原点決定手段を設けたものであるから、前述の原点調整手段をいつでも正確に機能させることができる。
【００４９】
加えて、原点調整手段により入力された補正値の記憶手段を設けたものであるから、個々の本体の組立後に生じた各部材のバラツキによる原点調整は、組立後の検査工程の一回だけでよく、それぞれの本体に合った調整値をもとに正確な注湯動作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の自動抽出器の注湯機構における原点調整手段を示すフローチャートである。
【図２】同じく図１に示すフローチャートの前段にある注湯機構の原点決定手段のフローチャートである。
【図３】同じく抽出器本体の正面断面図である。
【図４】同じく注湯機構の平面断面図である。
【図５】同じく注湯機構の動作説明図である。
【図６】同じくＸモータ側に取り付けたＸフォトインタラプタの側面図である。
【図７】同じくＹモータ側に取り付けたＹフォトインタラプタの側面図である。
【図８】同じく注湯機構による「の」の字注湯の注湯軌跡図である。
【図９】同じく注湯ノズルの注湯軌跡の座標を表わすテーブルである。
【図１０】同じく注湯ノズルが正規位置からズレた状態を示す注湯軌跡の平面図である。
【符号の説明】
１ 抽出器本体
１０ ホルダー
１１ フィルター
１２ 注湯ノズル
１３ 注湯機構
１６ Ｘモータ
２０ Ｙモータ
２９ 原点決定手段
３０ 原点決定手段
３１ 記憶手段
３２ 原点調整手段[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an automatic extractor in which coffee or the like is extracted by pouring water into a filter containing an object to be extracted.
[0002]
[Prior art]
What has been used for a long time has been used to obtain coffee or tea extract by pouring water into a filter containing the extractables such as coffee powder and tea leaves. There are considerable individual differences in pouring procedures and pouring methods, and it is not possible to extract a delicious extract.
[0003]
For this reason, professionals who specialize in coffee extraction are skilled in extracting in a unique way and always obtaining the required amount of delicious coffee.
[0004]
The skillful method is to pour hot water from the top of the filter containing the required amount of coffee powder in a zigzag manner, and after repeating this several times, it is possible to obtain a rich and tasty coffee. Is.
[0005]
However, professionals who have acquired such extraction know-how are still only in specialty stores such as coffee, and it has been difficult to obtain coffee made by professionals for individuals or home use.
[0006]
Therefore, a method has been proposed in which a special apparatus automatically pours coffee powder while swirling the pouring nozzle, and anyone can extract rich and flavored coffee at any time. (Japanese Patent Application No. 11-219962)
This method uses two motors to move one pouring nozzle in the X-axis direction and the Y-axis direction. The turning starts from the point (origin) at which pouring starts, and the turning while pouring is performed. When finished, it returns to the origin in preparation for the next pouring.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The above-mentioned origin is required to position the hot water pouring nozzle at the center of the filter so that the hot water is poured evenly while swirling the whole area of the coffee powder. However, in reality, the pouring nozzle is not at the normal origin position due to variations in various elements that occur after assembly of the individual extractor bodies, such as the fixing position of the pouring mechanism and the mounting position of the holder on which the filter is placed, As a result, a sufficient amount of pouring is applied to a part of the coffee powder, but not to the other part. As a result, the extracted coffee has a light taste and has no richness and flavor. It was far from the taste.
[0008]
In the present invention, even when the pouring nozzle is displaced from the center of the filter after the extractor main body is assembled, it is corrected to the normal origin position to obtain a rich and flavored coffee (extracted liquid).
[0009]
[Means for Solving the Problems]
The present invention is to pour hot water flowing out from a pouring nozzle into a filter containing an extraction object and take out the extract, and the pouring to the extraction object is performed by the pouring nozzle by the pouring mechanism. In the one that starts turning from the origin position toward the center of the filter and returns to the origin position after completion of one or several turning operations, an origin adjusting means for correcting the pouring nozzle to the origin position is provided. is there.
[0010]
The pouring mechanism is composed of an X motor that moves the pouring nozzle in the X-axis direction and a Y motor that moves in the Y-axis direction. The hot water nozzle is swirled.
[0011]
Then, the pouring operation of the pouring nozzle by the pouring mechanism is performed so as to draw a character “no”.
[0012]
Furthermore, the pouring mechanism is provided with origin determining means for operating the X motor and the Y motor in the initial stage of operation to determine the initial operating position.
[0013]
In addition, storage means for the correction value input by the origin adjustment means is provided.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a flowchart of the origin adjusting means of the pouring mechanism of the automatic extractor of the present invention, FIG. 2 is a flowchart of the origin determining means of the pouring mechanism in the previous stage of the flowchart of FIG. 1, and FIG. 4 is a plan sectional view of the pouring mechanism, FIG. 5 is an explanatory view of the operation of the pouring mechanism, FIG. 6 is a side view of the X interrupter attached to the X motor side, and FIG. 8 is a side view of the Y interrupter attached to the side, FIG. 8 is a pouring locus diagram of the pouring of the character “No” by the pouring mechanism, FIG. 9 is a table showing coordinates of the pouring locus of the pouring nozzle, FIG. FIG. 5 is a plan view of a pouring locus showing a state where the pouring nozzle is shifted from a normal position.
[0015]
(1) is a box-shaped extractor body, and an upper space (2), a lower space (3), and an extraction space (4) are formed between the respective spaces. (5) is a hot water tank having a heater (not shown) disposed and fixed in the upper space (2), and has an internal capacity of about 1 liter and is about 95 degrees by the hot water sensor (6). It is kept at a high temperature.
[0016]
(7) is a hot water storage tank disposed and fixed in the lower space (3). The internal capacity is about 8 liters, and hot water of about 75 degrees is held by a hot water temperature sensor (not shown).
[0017]
(8) is a plurality of connecting pipes connecting the hot water tank (5) and the hot water storage tank (7), and (9) is a pump provided in a part of the connecting pipe (8). 7) The hot water in the hot water tank (5) is operated when the hot water temperature in the hot water tank is about 75 ° C. or less to supply hot water to the hot water storage tank (7) through the connecting pipe (8). 5) When the amount of hot water in the tank decreases and reaches a predetermined water level, it is operated by the output of a water level sensor (not shown) to supply hot water in the hot water storage tank into the hot water tank.
[0018]
(10), (10), (10) are holders provided above the take-out space (4), (11), (11), (11) are the holders (10), (10), (10) A filter made of Nell that can be placed freely and contains coffee powder (extracted substance), and the amount of the intermediate filter is set to be larger than the amount of the left and right filters.
[0019]
(12), (12), (12) is a pouring nozzle extending in the vertical direction with the upper part connected to the hot water tank (5) and the lower part as an opening, (13), (13), (13) A detailed structure of the pouring mechanism connected to each of the pouring nozzles and rotating so that the opening of the pouring nozzle draws the shape of "" will be described with reference to FIG.
[0020]
(14) is an X motor fixing bracket fixed to a chassis (not shown) by saddles (15) and (15), and (16) is a pouring nozzle fixed to the first motor fixing bracket swinging in the X-axis direction. The X motor (17) is a Y motor fixing bracket with one end connected to the shaft (17) of the X motor (16) and the other end as a free end, and partly formed with a shutter (19). As the X motor (16) rotates, the free end and the shutter (19) swing left and right.
[0021]
(20) is a Y motor that swings a pouring nozzle fixed to the free end side of the Y motor fixing bracket (18) in the Y-axis direction, and (21) is one end of the shaft (22) of the Y motor (20). The other end of the shutter (23) is integrally formed in a direction orthogonal to the shutter (19).
[0022]
(24) is an X photointerrupter fixed to the X motor fixing bracket (14) via a mounting stay (25). When the shutter (19) closes (shields) the optical path, the circuit output becomes “H”. The circuit output is set to “L” when the optical path is open.
[0023]
(26) is a Y photointerrupter fixed to the Y motor fixing bracket (18) via a mounting stay (27). Like the X motor sensor, the circuit output is output when the shutter (23) closes the optical path. “H”, “L” when opened.
[0024]
As shown in FIG. 9, the pouring mechanism configured as described above inputs the coordinate values of the points from point NO0 to point q to the ROM of the microcomputer in advance, and the X and Y motors ( 16) and (20) are moved independently or simultaneously or simultaneously with the amount of rocking of one motor being larger than the amount of rocking of the other motor to open the opening of the pouring nozzle (12). Rotate to draw a letter.
[0025]
(28), (28), (28) are cups for storing the coffee extract placed in the take-out space (4).
[0026]
Next, origin determination, origin adjustment, and extraction operation will be described with reference to the flowcharts of FIGS. When power is applied to the operation board (the board on which the operation of the pouring mechanism is started) (S1), the X motor (16) and the Y motor (20) rotate to start the initial pouring of "". The origin determining means (29) and (30) for determining is activated.
[0027]
This operation is performed as follows. After the power is turned on, the position of the actuator (21) indirectly connected to the X motor (16) (the position of the pouring nozzle (12) in the X-axis direction) is detected. The important point is a characteristic of the motor itself, which is a so-called play of the shaft (17), and this play greatly affects the position of the opening of the pouring nozzle (12).
[0028]
Therefore, when a signal for starting a pouring operation (operation of the extraction button) is input, it is necessary to start the pouring of the pouring nozzle (12) without any play. The origin determination means (29) and (30) are executed together with the Y motor.
[0029]
Thus, when the shutter (19) closes the optical path (S2), the output of the X photointerrupter (24) becomes “H” (S3), and the X motor (16) rotates in reverse by this output. (S4) When the simultaneously rotating shutter (19) opens the optical path, the X motor is rotated forward to detect the closing and opening of the optical path again. (S5, S6).
[0030]
When the optical path is closed by the normal rotation of the X motor, the output of the X photo interrupter (24) becomes “H” (S6, S7), and the rotation of the X motor stops. (S8).
[0031]
This completes the operation of the origin determining means (29) on the X motor (16) side, and determines the origin in the X-axis direction in advance for the pouring nozzle (12) to perform the pouring operation ("turning" action). To do.
[0032]
After the work of the origin determining means (29) in the X-axis direction is completed, the origin in the Y-axis direction is determined. In determining the origin in the Y-axis direction, the shutter (23) closes or opens the optical path. Starting from the determination of whether or not the light path is closed (S9), if the optical path is closed, the output of the Y photointerrupter (26) becomes “H” (S10), the Y motor (20) is rotated backward (S11), and the shutter is released. When (23) rotates to open the optical path, the Y motor (20) is rotated forward to detect the closing of the optical path. (S12, S13).
[0033]
When the optical path is closed and the output of the Y photointerrupter (26) becomes “H”, the rotation of the Y motor (20) is stopped (S14, S15), and the origin determining means (30) on the Y motor (20) side is operated. The origin is determined in advance in the Y-axis direction to perform the pouring operation.
[0034]
The positions in the two directions of the X-axis direction and the Y-axis direction are determined, and the origin is finally determined.
[0035]
After the origin is determined by the origin determination means (29) and (30), it is detected whether or not the center of the filter (11) is deviated from the center of the filter (11) by the measurement of a skilled worker or a predetermined template or gauge. (Confirm. For example, when the opening of the pouring nozzle (12) is displaced in the X-axis direction (+5) and in the Y-axis direction (+5) (S16) as shown in FIG. The correction value (−5) and the adjustment value in the Y-axis direction (−5) are input to the microcomputer by the corrector (not shown). (S17).
[0036]
The adjustment value data input to the microcomputer is stored in the storage means (31). (S18).
[0037]
The amount of deviation as described above is a number of factors such as slight displacement of parts constituting the pouring mechanism (13) and displacement of the mounting position of the holder (10) after assembling of the individual appliance body (1). However, the adjustment is performed based on the table shown in FIG.
[0038]
Thus, when it is detected that the extraction button has been operated after inputting the adjustment value for the origin correction (S19), each of the X motor (16) and the Y motor (20) is operated, and the X motor (16) is poured. The nozzle (12) is moved in the X-axis direction (−5), and the Y motor (20) moves the pouring nozzle (12) by (−5) in the Y-axis direction (S20), (S21), and origin adjustment means The operation (32) is completed.
[0039]
Subsequently, when coffee is extracted, the hot water temperature in the hot water tank (5) is maintained at about 95 degrees after the operation of the extraction button, and the hot water temperature in the hot water storage tank (7) is about 75 degrees. When in the hold state, the water injection valve provided in the water channel of the water pouring nozzle (12) and the water heating tank (5) is opened, and the hot water in the water heating tank is filtered from the opening of the water pouring nozzle (12) ( 11) The hot water is poured while turning so as to draw a character of “no” from the position of “0” in FIG. (S22).
[0040]
Of course, when the amount of hot water in the hot water tank (5) decreases, the pump (9) operates to supply hot water in the hot water storage tank (7) to the hot water tank (5). (S23).
[0041]
At this time, the pouring locus of the opening of the pouring nozzle moves in order of points “0”, “a”, “b” to “q”... N as shown in the table of FIG. Perform the pouring of "". (S24).
[0042]
When the first “no” pouring is completed (S25), the pouring operation is stopped for a short time (not shown), and then the X motor and Y motor (20) are operated again for a predetermined number of times. The "no" character pouring is performed (S26), and a predetermined number of pouring is completed while a time difference is left between the respective times, and a series of extraction processes is completed. (S27), (S28).
[0043]
Of course, when the next extraction step is executed, the above-described adjustment value is stored in the storage means (31), so that the origin correction is automatically performed.
[0044]
【The invention's effect】
As described above, the present invention is provided with the origin adjusting means for correcting the pouring nozzle to the origin position, so that the pouring nozzle is brought to the normal position due to the variation in the position of the pouring mechanism attached after the assembly of the main body. Even if it is not, it can be corrected to the normal position by the origin adjustment means, and the hot water from the pouring nozzle can be poured evenly over a wide range of the extraction material accommodated in the filter, and a rich and flavorful extract can be obtained.
[0045]
In other words, even if the mounting position of the parts of each part is shifted after the main body is assembled, the pouring nozzle is adjusted to the normal position so that the assembly position of each part is changed or the mounting position of a large member (chassis, case of the instrument body, etc.) There is no need to change.
[0046]
The pouring mechanism is composed of an X motor that moves the pouring nozzle in the X-axis direction and a Y motor that moves in the Y-axis direction. Since the swirl is performed, it is possible to adjust the origin of the pouring nozzle that moves in a complicated manner in the X-axis direction, the Y-axis direction, and various combinations thereof. This means that the origin can be adjusted simply by entering an adjustment value without changing the pouring mechanism itself even if the size of the filter is different and the swivel range of the pouring nozzle is increased or decreased.
[0047]
And since the pouring action of the pouring nozzle by the pouring mechanism is made to draw the character of "no", it is possible to obtain the most delicious and savory extract, and at any time "no" The character pouring can be started from the normal position (predetermined position) and accurately returned to the normal position after turning.
[0048]
Further, since the pouring mechanism is provided with the origin determining means for determining the initial operating position by operating the X motor and the Y motor in the initial stage of the pouring operation, the above-mentioned origin adjusting means always functions accurately. Can be made.
[0049]
In addition, since the storage means for the correction value input by the origin adjustment means is provided, the origin adjustment due to the variation of each member generated after the assembly of the individual main body is performed only once in the inspection process after the assembly. Well, an accurate pouring operation can be performed based on the adjustment value suitable for each main body.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a flowchart showing an origin adjustment means in a pouring mechanism of an automatic extractor according to the present invention.
FIG. 2 is a flowchart of the origin determining means of the pouring mechanism in the former stage of the flowchart shown in FIG.
FIG. 3 is a front sectional view of the extractor main body.
FIG. 4 is a plan sectional view of the pouring mechanism.
FIG. 5 is an operation explanatory view of the pouring mechanism.
FIG. 6 is a side view of an X photointerrupter similarly attached to the X motor side.
FIG. 7 is a side view of a Y photointerrupter that is also mounted on the Y motor side.
FIG. 8 is a pouring trajectory diagram of the “No” character pouring by the pouring mechanism.
FIG. 9 is a table showing coordinates of a pouring locus of the pouring nozzle.
FIG. 10 is a plan view of a pouring locus showing a state where the pouring nozzle is similarly displaced from the normal position.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1 Extractor main body 10 Holder 11 Filter 12 Pouring nozzle 13 Pouring mechanism 16 X motor 20 Y motor 29 Origin determination means 30 Origin determination means 31 Storage means 32 Origin adjustment means

Claims (5)

被抽出物を収容したフィルターに注湯ノズルから流出する湯を注いで抽出液を取り出すものであって、被抽出物への注湯は、注湯機構により前記注湯ノズルを前記フィルターの中心に向かう原点位置から旋回を開始して１回又は数回の旋回動作の終了後に原点位置に復帰するものにおいて、前記注湯ノズルを原点位置に補正する原点調整手段を設けたことを特徴とする自動抽出器。The hot water flowing out from the pouring nozzle is poured into the filter containing the extraction object, and the extract is taken out. The pouring to the extraction object is performed by the pouring mechanism with the pouring nozzle at the center of the filter. An automatic device characterized in that an origin adjustment means for correcting the pouring nozzle to the origin position is provided for the one that starts turning from the starting origin position and returns to the origin position after completion of one or several turning operations. Extractor. 前記注湯機構は、前記注湯ノズルをＸ軸方向に移動するＸモータと、Ｙ軸方向に移動するＹモータとから構成し、それぞれのモータを単独、或は同時に作動させて前記注湯ノズルを旋回させることを特徴とする請求項１に記載の自動抽出器。The pouring mechanism is composed of an X motor that moves the pouring nozzle in the X-axis direction and a Y motor that moves in the Y-axis direction. The automatic extractor according to claim 1, wherein the automatic extractor is swiveled. 前記注湯機構による注湯ノズルの旋回動作は、「の」の字を描くように行うことを特徴とする請求項１に記載の自動抽出器。The automatic extractor according to claim 1, wherein the pouring operation of the pouring nozzle by the pouring mechanism is performed so as to draw a character “no”. 前記注湯機構は、作動初期にＸモータとＹモータを作動させて初期作動位置を決定する原点決定手段を設けたことを特徴とする請求項２に記載の自動抽出器。3. The automatic extractor according to claim 2, wherein the pouring mechanism is provided with an origin determining means for operating an X motor and a Y motor in an initial stage of operation to determine an initial operating position. 前記原点調整手段により入力された補正値の記憶手段を設けたことを特徴とする請求項１に記載の自動抽出器。2. The automatic extractor according to claim 1, further comprising storage means for storing a correction value input by the origin adjustment means.

Images