JP3648943B2 - マルチカラー画像の符号化装置およびその方法並びにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法 - Google Patents

マルチカラー画像の符号化装置およびその方法並びにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチカラー画像の符号化装置およびその方法ならびにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法に関する。そして、さらに詳細に述べれば、特にマルチカラー画像を符号化および復号化する際に付与されるインデックスの色順位変換の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からパソコンやゲーム機器等では、マルチカラー画像と呼ばれる画像が使用されている。このマルチカラー画像とは、代表色画像とか限定色画像等とも呼ばれているもので、図22に示すように、特定の色、すなわち特定のR(赤)、G(緑)、B(青)の値を持つ色に対してインデックスを付与し、そのインデックスのデータを利用して、16色や256色等の限定された代表色で表現するようにした画像のことである。
【0003】
このようなマルチカラー画像のデータは、仮にR、G、Bの各色が8ビット(256種)で表されるとしたら、合計24ビット必要になるのであるが、インデックスそのものも例えば8ビットで表示するようにしているので、相当な圧縮率となっている。しかし、圧縮はされているが、それでも情報量が多いため、何の工夫もせず、そのままの形で処理すると、メモリ容量が大きくなり、また通信速度も遅くなり実用的でない。したがって、マルチカラー画像も他の画像データと同様にその圧縮技術は極めて重要なものとなる。特に、マルチカラー画像は、その色の数が限定されていることから、ロスレスでの符号化および復号化、すなわち可逆的な圧縮技術が必要とされている。
【0004】
一方、近年、データ圧縮の手法の一つとして、エントロピー符号器および復号器を用いた技術が注目されている。このエントロピー符号化および復号化技術の一つとして、例えば、算術符号化および復号化の技術を用いたものがある。この技術の概要は、例えば、特開昭62−185413号公報、特開昭63−74324号公報、特開昭63−76525号公報等に記載されている。
【0005】
図16に、このような技術を用いた従来のマルチカラー画像の符号化システム50および復号化システム60を示す。この符号化システム50は、ラインバッファ51と、エントロピー符号器52とを含むものである。入力されるインデックスのデータ、すなわちカラー画素データ100Aは、ラインバッファ51およびエントロピー符号器52へ入力される。このカラー画素データ100Aは、図17に示すように、いずれもラスタースキャンされ水平走査順に順次画素データとして入力される。なお、このインデックスのデータ、すなわちカラー画素データ100Aを作成する方法としては、入力する色の順番にインデックスを付与する方法が一般的であり、図22に示すように、インデックスの番号が近いもの、例えば「1」と「2」でもその色が大きく異なったり、インデックスの番号が遠いもの、例えば「100」と「200」でもその色は近似している現象が生じている。このような現象を避けるため、特開平5−328142に示されるように、色の近いものに連続番号を付与するようにしたものも現れている。
【0006】
符号化システム50中のラインバッファ51は、参照画素生成手段として、既に入力されたカラー画素データ100Aから、符号化対象画素Xに対する参照画素データA,B,C,Dを作成する。すなわち、ラインバッファ51は、画像をスキャンするときにnライン(1〜5ライン程度が多い)分の履歴を記憶しておく。そして、符号化対象画素Xのカラー画素データ100Aが入力されるごとに、この直前の画素Aと、周辺の画素B,C,Dとからなる一連の画素データを参照画素データ110としてエントロピー符号器52へ向けて出力する。
【0007】
このエントロピー符号器52は、例えば、算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用いて形成される。そして、参照画素データ110を状態信号として用い、対象カラー画素データ100Aを符号化データ200に変換出力する。
【0008】
一方、復号化システム60は、ラインバッファ61とエントロピー復号器62を含んで構成される。ここにおいて、ラインバッファ61とエントロピー復号器62は、入力される符号化データ200を符号化システム50のラインバッファ51、エントロピー符号器52とは全く逆の手順で復号化出力するように形成されている。
【0009】
このようにして、符号化システム50と、復号化システム60とは、互いに全く逆のアルゴリズムを用いて、カラー画素データ100Aを符号化データ200に符号化し、さらにこの符号化データ200をカラー画素データ100Bに復号化して出力することができる。したがって、このシステムは、各種用途に幅広く用いることができる。
【0010】
ところで、このようなシステムでは、カラー画素データ100Aの値、すなわちインデックスの番号が一定の番号付近に偏るとそのデータの圧縮率が向上する。また、このシステムでは、参照画素データ110を、エントロピー符号器52、エントロピー復号器62の状態信号として使用している。したがって、その状態数、すなわち、参照画素数を多くとれば、同様にデータ圧縮率は向上する。すなわち、算術符号化またはハフマン符号化などの手法を用いてエントロピー符号器52および復号器62を構成する場合には、0または1のシンボルの発生確率に大きな偏りがあると、データの圧縮率を高めることができる。これは、エントロピー符号化技術では、発生確率の高い入力データには短い符号化データを割り当て、発生率の低い入力データには相対的に長い符号化データを割り当てるからである。
【0011】
シンボル、すなわちインデックスの番号の発生確率の大きな偏りを得るために、従来より、入力データをいくつかの状態に分類して符号化することが行われている。なぜなら、分類をしないと、良い圧縮率は得られないからである。例えば、図16に示す従来の手法では、ラインバファ51,61を用い、参照画素データを作成し、これを分類用の状態信号としてエントロピー符号器52およびエントロピー復号器62へ入力している。そして、これらエントロピー符号器52およびエントロピー復号器62は、前記状態信号を用いることにより入力データを分類し、符号化および復号化を行っている。すなわち、参照画素データの各状態の発生確率を計算し、その発生確率の高い組み合わせのものに短い符号化データを割り当てている。そして、これによりデータの圧縮率を高めている。
【0012】
しかし、前述したエントロピー符号器52およびエントロピー復号器62では、参照画素データの状態数に対応した数の符号化パラメータテーブルが必要となる。このため、圧縮率を高めるために参照画素数を大きくとればとるほど、符号化および復号化のパラメータテーブルが大きくなる。このため、エントロピー符号器52およびエントロピー復号器62が大型化かつ高価となってしまうという問題がある。
【0013】
例えば、カラー画素データ、すなわちインデックスの番号を4ビットデータ(16種)で構成し、しかも参照画素データ110の画素数が4である場合を想定する。この場合には、符号化および復号化パラメータテーブルの状態数は、4画素×4ビット=16ビット分の状態数、すなわち216の状態数をとる。このため、216=65536通りのパラメータテーブルを用意しなければならない。このことからも、参照画素を1つ増やすごとに、その分、符号化および復号化パラメータテーブルが極めて大きくなり、エントロピー符号器52およびエントロピー復号器62を構成するハードウェアが大型化してしまうことが理解される。しかも、対象画素も4ビット、すなわち、4プレーンで構成され、各プレーンに1ビットずつの信号が割り当てられ、結果として4ビットで16通りの値(色)をとるので、パラメータテーブルは65536×16の大きさを持つテーブルとなる(図18参照)。
【0014】
このような問題に対し、対象画素のカラーシンボル、すなわち色に対応するインデックスの番号の出現頻度の偏りを計算し、出現頻度順位に対応して、インデックスの番号を並び替える色順位変換の方法(特開平6−276041号)がある。すなわち、これにより出現頻度の高いものに短い符号化データを割り当て、さらに、圧縮率を高めている。また、この公開公報には、エントロピー符号器52およびエントロピー復号器62の中に縮退した状態数に応じてパラメータテーブルを小さくさせる技術も開示されている。
【0015】
この特開平6−276041号公報に示されている状態数を縮退するシステムの特徴は、図19に示すように、従来の符号化システム50や復号化システム60と同様にエントロピー符号器52およびエントロピー復号器62に参照画素データ110を状態信号として入力するわけであるが、その入力に際し、その状態信号140を、ラインバッファ51,61から出力される参照画素データ110を縮退する状態縮退器53,63によって生成する点にある。
【0016】
この状態縮退器53、63は、入力される参照画素データ110を、より少ないビット数の状態信号140に縮退し、対応するエントロピー符号器52およびエントロピー復号器62へ向け出力するように構成されている。なお、予測器54,64は、それぞれカラーシンボルの出現頻度に基づいてカラー画素データを色順位に変換するためおよびその逆を行うための色順位テーブル(詳細は後述)をそのメモリーに保有しているものである。
【0017】
なお、縮退とは、縮退後の状態数に、元の状態を分類する操作である。この分類は、分類後のエントロピー(1つのシンボルを表示するための平均情報量)が最少となるように、その組み合わせを選択して行う。そして、縮退後の状態数、すなわち、分類された後の状態数に対して識別ビットを付加する。これが状態信号140である。
【0018】
ところで、状態縮退器53,63に用いる縮退テーブルとしては、参照画素データ110のカラーシンボルの組み合わせパターンと、縮退データとの関係を特定する縮退テーブルを設定し、この縮退テーブルを用い、入力される参照画素データ110のカラーシンボルの組み合わせパターンを、縮退データに変換出力する方法がある。
【0019】
図20には、このような手法を用いて行われる縮退動作の一例が示されている。ここでは、説明を簡単にするために、図20(A)に示すよう、符号化対象画素Xに対し、A,B,Cの3つの画素から形成されるマルコフモデルを参照画素パターンとして用いる場合を例にとり説明する。
【0020】
参照画素が、図20(A)に示すように、3つの画素から構成される場合には、そのカラーシンボルの組み合わせパターンは、図20(B)に示すように5通りとなる。すなわち、3つに画素のカラーシンボルが全て一致するパターンと、2つのカラーシンボルのみが一致する場合に該当する3つのパターンと、全ての画素のカラーシンボルが異なるパターンの計5つのパターンに分類される。
【0021】
したがって、図20(B)に示すテーブルを状態縮退器53,63の縮退テーブルとして用いることにより、本来3つの画素の組み合わせが取りうる212パターンの状態を、図20(B)に示す5つの状態S1〜S5に縮退することができる。このようにすることによって、参照画素データ110を効果的に縮退し、エントロピー符号器52およびエントロピー復号器62の状態数を大幅に少なくすることができる。
【0022】
ところで、このような算術符号化および復号化の一般的な手法は、既に1画像符号化標準JBIG(インターナショナルスタンダードISO/IEC11544)のp26〜44およびp44〜p50に詳細に述べられているが、ここでは後述する本発明を展開する際の前提技術として簡単に説明する。
【0023】
図16に用いられる算術符号型のエントロピー符号器52の一例を図21に示す。なお、算術復号型のエントロピー復号器62の構成は、エントロピー符号器52の構成と実質的に同一であるので、ここではその説明は省略する。
【0024】
このエントロピー符号器52は、算術演算部55と、状態記憶器として機能する発生確率生成手段56とを含んで構成される。この発生確率生成手段56内には、符号化に必要なシンボル発数確率を決定するために必要な状態パラメータテーブルが書き込まれている。上記の状態パラメータは、入力される状態信号によって特定される。そして、この状態信号によって特定された状態パラメータのテーブルに対し、発生確率生成手段56の発生確率演算パラメータが算術演算部55へ向けて出力される。算術演算部55は、このようにして入力される発生確率に基づき、エントロピー符号化を行い、入力される色順位データ120を符号化データ200に変換出力する。そして、符号化した色順位データ120の値により、状態信号に対する発生確率を再計算し、演算パラメータ更新値として、発生確率生成手段56へ入力する。この更新結果が次データの発生確率としてテーブルに記憶されることで、エントロピー符号器52の圧縮効率が向上することとなる。
【0025】
なお、色順位データ120を生成するために、先に述べたように予測器54,64内に色順位テーブルが配置されている。この色順位テーブルの一例として、図23に示されるものが知られている(特開平6ー276041号公報参照)。この例では、符号化対象画素Xに対しての色順位テーブルを決める際、2次元的な周辺画素データR0,R1,R2,R3を上位の色順位データとして使用し、符号化対象画素Xと同一ラインの1次元テーブルを下位の色順位データとして使用するものである。このとき、1次元テーブルから周辺画素データR0,R1,R2,R3のカラーシンボルを除去した後、上位と下位の色順位データをドッキングさせ符号化対象画素Xの色順位テーブルとしている。
【0026】
具体的にどのように色順位テーブルができあがるかを図23に基づき説明する。符号化されるカラーシンボルが16色の場合を考える。仮に、色順位を図23(A)に示すように、各画素の位置R0,R1,R2…R8… で固定したとき、それぞれのカラーシンボルが図23(B)に示すように、C4,C3,C6,C5,C2,C2…のとき、できあがる最新出現表となる色順位テーブルは、図23(C)に示すようになる。すなわち、最上位はR0のC4,2番目はR1のC3,3番目はR2のC6,4番目はR3のC5,5番目はR4のC2,6番目はR5にあるC2となるが、C2は既に発生しており、さらにR6のC4も既に発生しているので、第6番目はR7のC0となる。このようにして既に上位にある色すなわち、R0〜R3に出現するカラーシンボルを除いた色順位データがR0〜R3のデータに加わり、16色のカラーシンボルの第1番目から16番目までが決められる。なおこのとき、上位4つの周辺画素を学習により可変とすることもできる。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】
図23に示される2次元の色順位変換を行うための色順位テーブルは、そのテーブルを作成する際、2次元的な周辺画素と1次元テーブルとの重複したカラーシンボルを1次元テーブルから削除する作業が必要となっている。1次元テーブルから重複したカラーシンボルを削除するこの処理は、カラーシンボルのインデックスコードのビット数が増加すると、莫大な処理量になってしまう。すなわち、図23に示すように全カラーシンボルの数が16色、すなわちインデックスコードとしては4ビットあれば十分な場合には、重複するカラーシンボルを検索し、該当するカラーシンボルを1次元テーブルから削除する作業もそれ程の負荷にはならないが、インデックスコードが8ビットとなると256色となり、重複するカラーシンボルを検索し、削除する作業は莫大となる。
【0028】
例えば、周辺画素データR0,R1,R2,R3が全部異なる色であったとき、4色それぞれについて1次元テーブル中の256色から検索し、同じ色が見つかったところで、そのカラーシンボルを削除し、それ以後の順位を詰めて最後のカラーシンボルに256番目の順位を付ける作業を行う。このため、最高256×4回の比較を行わなければならない。この作業量は極めて莫大なものである。さらに、図23に示す色順位テーブルを構成する1次元テーブルや、特開平6ー276041の図45に示すような1次元テーブルのみから構成する色順位テーブルでは、複数のレジスタからなるFIFOを利用した、いわゆる先頭移動処理(Move to Front)の最新出現表作成処理を行っている。この最新出現表作成時のソーティング処理も、インデックスコードのビット数の増加に伴い演算量が増大し、その処理量が増加する。このため、ビット数が多いインデックスコードを扱う場合には、マルチカラー画像の符号化や復号化の際の処理速度が低下してしまう。
【0029】
また、図20に示すようなマルコフモデルの参照画素を利用し、状態数を大幅に削減して符号化や復号化を行う際、従来の方法では、符号化対象画素Xの1画素前の参照画素、図20(A)では、Aで示される画素が確定するまで、エントロピー符号器52やエントロピー復号器62に入力するマルコフモデルのコンテクストが確定できないようになっている。このため、コンテクストが確定するまで符号化や復号化の処理が待たされ、高速動作に限界が生じている。
【0030】
本発明は、以上のような問題に対処してなされたものであり、2次元の色順位変換を行う際の処理速度の大幅な向上を可能とするマルチカラー画像の符号化装置およびその方法ならびにマルチカラー画像の復号化装置およびその方法を提供することを目的とする。また、本発明は、先頭移動処理、すなわち、最新出現表作成処理を行う際のソーティングの演算量を大幅に削減し、処理速度の大幅な向上を可能とするマルチカラー画像の符号化装置等を提供することを目的とする。さらに、本発明は、符号化や復号化に際し、マルコフモデルを採用するとき、圧縮率や復号化効率をそれ程落とすことなく、高速動作を可能とするマルチカラー画像の符号化装置等を提供することを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、請求項1記載の発明では、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデックスコードが付与された対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、入力されたカラー画素データに基づき、対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成手段と、色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化手段とを備え、色順位テーブルは、2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、対象カラー画素データに先行して入力されたカラー画素データに対応したカラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力されたカラー画素データに対応するカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号化装置において、2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、1次元色順位テーブルから重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま1次元色順位テーブル中に残している。
【0032】
このように、カラーシンボルが重複したときでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能となり、符号化の際の処理速度が大幅に向上する。
【0033】
また、請求項2記載の発明では、上記上位の色順位中のカラーシンボルと上記下位の色順位中のカラーシンボルの合計数が上記所定数以上となるとき、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号を出力するエスケープ符号発生手段を設けている。
【0034】
このように、所定数以上の順位となるカラーシンボルにエスケープ符号を用いることにより、カラーシンボルの総数を、カラーシンボルを現すインデックスコードのビット数等から規定される数に限定する必要がなくなると共にエスケープ符号を持つカラーシンボルの順位が所定数番目以下であることが明示される。このため、重複したカラーシンボルの削除を行う必要がなくなり、その順位も他の手段と組み合わせることにより特定順位であることを明示させることができる。この結果、符号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができる。
【0035】
さらに、請求項3記載の発明では、請求項1または2記載のマルチカラー画像の符号化装置において、2次元色順位テーブルの最上位および1次元色順位テーブルの最上位を、対象カラー画素データに対して直前に入力された画素のカラーシンボルとすると共に、そのカラーシンボルを、合成された色順位テーブルの最上位としている。このように、対象カラー画素に対し、最も相関関係が高いと言われる直前の画素を第1順位となる最上位にもってきているので、符号化効率が良いものとなる。
【0036】
また、請求項4記載の発明では、請求項1、2または3記載のマルチカラー画像の符号化装置において、ビット数をxとしたとき、1次元色順位テーブル中のカラーシンボル数を2xとし、合成された色順位テーブルの順位数として2xを超える数を可能とし、上位から(2x+n)(n:整数)番目の符号を、xビットで表されたエスケープ符号と「n」を示すxビットからなる符号とで現している。
【0037】
このように、エスケープ符号およびエスケープ符号に続く番号を示す符号を共にインデックスコードのビット数、すなわちカラーシンボルの順位を現すためのビット数と同じとしているので、従来どおりのビット数処理が行え、ハードウェアが大型化したり、高額化することがない。
【0038】
さらに、請求項5記載の発明では、請求項1、2、3または4記載のマルチカラー画像の符号化装置において、対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめている。このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー符号器とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作が可能となる。
【0039】
また、請求項6記載の発明では、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のマルチカラー画像の符号化装置において、上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする。
【0040】
このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー符号器とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作が可能となる。
【0041】
また、請求項7記載の発明では、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデックスコードが付与された対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、入力されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成工程と、上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化工程とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して入力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号化方法において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残している。
【0042】
このように、カラーシンボルが重複したときでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能となり、符号化の際の処理速度が大幅に向上する。
【0043】
さらに請求項8記載の発明では、請求項7記載のマルチカラー画像の符号化方法において、上記上位の色順位中のカラーシンボルと上記下位の色順位中のカラーシンボルの合計数が上記所定数以上となるとき、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号を出力するエスケープ符号発生工程を設けている。
【0044】
このように、所定数以上の順位となるカラーシンボルにエスケープ符号を用いることにより、カラーシンボルの総数をカラーシンボルを現すインデックスコードのビット数等から規定される数に限定する必要がなくなると共にエスケープ符号を持つカラーシンボルの順位が所定数番目以下であることが明示される。このため、重複したカラーシンボルの削除を行う必要がなくなり、その順位も他の手段と組み合わせることにより特定順位であることを明示させることができる。この結果、符号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができる。
【0045】
さらに、また請求項9記載の発明では、請求項7または8記載のマルチカラー画像の符号化方法において、2次元色順位テーブルの最上位および1次元色順位テーブルの最上位を、対象カラー画素データに対して直前に入力された画素のカラーシンボルとすると共に、そのカラーシンボルを、合成された色順位テーブルの最上位としている。このように、対象カラー画素に対し、最も相関関係が高いと言われる直前の画素を第1順位となる最上位にもってきているので、符号化効率が良いものとなる。
【0046】
また、請求項10記載の発明では、請求項7、8または9記載のマルチカラー画像の符号化方法において、複数のビットのビット数をxとしたとき、1次元色順位テーブル中のカラーシンボル数を2xとし、合成された色順位テーブルの順位数として2xを超える数を可能とし、上位から(2x+n)(n:整数)番目の符号をxビットで表されたエスケープ符号と「n」を示すxビットからなる符号とで現している。
【0047】
このように、エスケープ符号およびエスケープ符号に続く番号を示す符号を共にインデックスコードのビット数、すなわちカラーシンボルの順位を現すためのビット数と同じとしているので、従来どおりのビット数処理が行え、ハードウェアが大型化したり、高額化することがない。
【0048】
さらに、請求項11記載の発明では、請求項7、8、9または10記載のマルチカラー画像の符号化方法において、対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめている。このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー符号器とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作が可能となる。
【0049】
また、請求項12記載の発明では、請求項7ないし請求項11のいずれかに記載のマルチカラー画像の符号化方法において、上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめている。
【0050】
このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー符号器とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作が可能となる。
【0051】
請求項13記載の発明では、 入力される対象符号化データを色順位データに変換し、出力するエントロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データとして、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力する周辺画素生成手段とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残している。
【0052】
このように、カラーシンボルが重複したときでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能となり、復号化の際の処理速度が大幅に向上する。
【0053】
また、請求項14記載の発明では、請求項13記載のマルチカラー画像の復号化装置において、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号が入力されたとき、上記合成された色順位テーブル中の上記所定数番目以下の順位となるカラーシンボルのインデックスコードをカラー画素データとして出力する判別手段を設けている。
【0054】
このように、所定数以上の順位となるカラーシンボルにエスケープ符号を用いることにより、カラーシンボルの総数をカラーシンボルを現すインデックスコードのビット数等から規定される数に限定する必要がなくなると共にエスケープ符号を持つカラーシンボルの順位が所定数番目以下であることが明示される。このため、重複したカラーシンボルの削除を行う必要がなくなり、その順位も他の手段と組み合わせることにより特定順位であることを明示させることができる。この結果、復号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができる。
【0055】
さらに、請求項15記載の発明では、請求項13または14記載のマルチカラー画像の復号化装置において、上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめている。
【0056】
このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー復号器とのパイプライン処理が可能となり、復号化の際の高速動作が可能となる。
【0057】
また、請求項16記載の発明では、入力される対象符号化データを色順位データに変換し、出力するエントロピー復号化工程と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データとして、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力する周辺画素生成工程とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化方法において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残している。
【0058】
このように、カラーシンボルが重複したときでも、そのカラーシンボルを削除せずに色順位テーブルを形成しているので、削除を伴うソーティング処理が不要となる。この結果、演算量の大幅な削減が可能となり、復号化の際の処理速度が大幅に向上する。
【0059】
さらに、請求項17記載の発明では、請求項16記載のマルチカラー画像の復号化方法において、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号が入力されたとき、上記合成された色順位テーブル中の上記所定数番目以下の順位となるカラーシンボルのインデックスコードをカラー画素データとして出力する判別工程を設けている。
【0060】
このように、所定数以上の順位となるカラーシンボルにエスケープ符号を用いることにより、カラーシンボルの総数をカラーシンボルを現すインデックスコードのビット数等から規定される数に限定する必要がなくなると共にエスケープ符号を持つカラーシンボルの順位が所定数番目以下であることが明示される。このため、重複したカラーシンボルの削除を行う必要がなくなり、その順位も他の手段と組み合わせることにより特定順位であることを明示させることができる。この結果、復号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができる。
【0061】
さらにまた、請求項18記載の発明では、 請求項16または17記載のマルチカラー画像の復号化方法において、上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめている。

【0062】
このため、2次元色順位変換の処理部とマルコフモデルを利用した処理を行うエントロピー復号器とのパイプライン処理が可能となり、復号化の際の高速動作が可能となる。
【0063】
また、請求項19記載の発明では、請求項16、17または18記載のマルチカラー画像の復号化方法において、上記色順位テーブル中の上位の順位については、元の最上位以下を順次繰り下げる処理を行うFIFO部で構成し、上記色順位テーブル中の下位の順位については上記最上位に繰り上がって空いた場所へ上記FIFO部から外れたカラーシンボルを繰り入れ処理する入れ替え部で構成し、上記FIFO部と上記入れ替え部とで上記色順位テーブルを形成している。
【0064】
このように色順位テーブルの上位のみを通常の先頭処理を行うFIFO部で構成し、下位は入れ替え処理をする入れ替え部で構成しているので、圧縮率をそれ程劣化させずに、符号化の際の処理速度の向上を図ることができる。
【0065】
また、請求項20記載の発明では、請求項19記載のマルチカラー画像の復号化方法において、FIFO部を複数のレジスタで構成し、入れ替え部をRAMで構成している。このように、RAMを使用しているため、RAM部分の更新処理が極めて簡略化され、符号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができると共にハードウェアを小型化させることができる。
【0066】
さらに、請求項21記載の発明では、入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退手段と、この縮退手段による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定され、この変換テーブルを用い、入力される対象カラー画素データを対象符号化データに変換し出力するマルチカラー画像の符号化装置において、参照画素データとして、対象カラー画素データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしている。
【0067】
このように、いわゆるマルコフモデルの参照画素として、対象カラー画素が入力される以前に入力された画素データのうち直前に入力された画素を採用しないようにしているので、圧縮率は若干落ちるものの符号化処理と他の処理、例えば直前の画素のデータを利用した2次元色順位変換の処理とをパイプライン処理とすることが可能となり、符号化の際の高速動作を可能とすることができる。
【0068】
また、請求項22記載の発明では、請求項21記載のマルチカラー画像の符号化装置において、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを、色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化手段とを設け、このエントロピー符号化手段内に変換テーブルを設けると共に、色順位テーブルの作成に直前に入力された画素のデータを利用している。
【0069】
このため、対象カラー画素に対して直前に入力された画素を色順位テーブルの作成のために利用しているので、色順位変換部とエントロピー符号化手段とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作を行わせることができる。
【0072】
さらに、請求項23記載の発明では、入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退工程と、この縮退工程による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定される工程とを有し、この変換テーブルを用い、入力される対象カラー画素データを対象符号化データに変換し出力するマルチカラー画像の符号化方法において、上記参照画素データとして、上記対象カラー画素データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしている。
【0073】
このように、いわゆるマルコフモデルの参照画素として、対象カラー画素が入力される以前に入力された画素データのうち直前に入力された画素を採用しないようにしているので、圧縮率は若干落ちるものの符号化処理と他の処理、例えば直前の画素のデータを利用した2次元色順位変換の処理とをパイプライン処理とすることが可能となり、符号化の際の高速動作を可能とすることができる。
【0074】
また、請求項24記載の発明では、請求項23記載のマルチカラー画像の符号化方法において、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化工程とを設け、このエントロピー符号化工程内に前記変換テーブルが設定される工程を設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用している。
【0075】
このため、対象カラー画素に対して直前に入力された画素を色順位テーブルの作成のために利用しているので、色順位変換部の工程とエントロピー符号化工程とのパイプライン処理が可能となり、符号化の際の高速動作を行わせることができる。
【0078】
請求項25記載の発明では、入力される対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退手段と、この縮退手段による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定され、この変換テーブルを用い、入力される対象符号化データを対象カラー画素データに変換し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、上記参照画素データとして、上記対象符号化データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしている。
【0079】
このように、いわゆるマルコフモデルの参照画素として、対象符号化データが入力される以前に入力された画素データのうち直前に入力された画素を採用しないようにしているので、復号化効率は若干落ちるものの復号化処理と他の処理、例えば直前の画素のデータを利用した2次元色順位変換の処理とをパイプライン処理とすることが可能となり、復号化の際の高速動作を可能とすることができる。
【0080】
また、請求項26記載の発明では、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象符号化データに対応したカラーシンボルのインデックスコードを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化手段とを設け、このエントロピー復号化手段内に前記変換テーブルを設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用している。
【0081】
このため、対象符号化データに対して直前に入力された画素を色順位テーブルの作成のために利用しているので、色順位変換部とエントロピー復号化手段とのパイプライン処理が可能となり、復号化の際の高速動作を行わせることができる。
【0082】
請求項27記載の発明では、請求項25または26記載のマルチカラー画像の復号化装置において、前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビットからなる対象カラー画素データとして上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段とを備え、上記予測手段は、上記色順位データが入力され復号化される毎に、上記色順位テーブル内における復号化カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作を行うように形成され、上記色順位テーブル中の上位の順位については、元の最上位以下を順次繰り下げる処理を行うFIFO部で構成し、上記色順位テーブル中の下位の順位については上記最上位に繰り上がって空いた場所へ上記FIFO部から外れたカラーシンボルを繰り入れ処理する入れ替え部で構成し、上記FIFO部と上記入れ替え部とで上記色順位テーブルを形成している。このように色順位テーブルの上位のみを通常の先頭処理動作とし、下位は簡単な入れ替え処理としているので、復号化効率をそれ程劣化させずに、復号化の際の処理速度の向上を図ることができる。
【0083】
また、請求項28記載の発明では、請求項27記載のマルチカラー画像の復号化方法において、前記FIFO部を複数のレジスタで構成し、前記入れ替え部をRAMで構成している。このように、RAMを使用しているため、RAM部分の更新処理が極めて簡略化され、復号化の際の処理速度の大幅な向上を図ることができると共にハードウェアを小型化させることができる。
【0084】
さらに請求項29記載の発明では、入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退工程と、この縮退工程による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定される工程とを有し、この変換テーブルを用い、入力される対象符号化データを対象カラー画素データに変換し出力するマルチカラー画像の復号化方法において、上記参照画素データとして、上記対象符号化データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしている。
【0085】
このように、いわゆるマルコフモデルの参照画素として、対象符号化データが入力される以前に入力された画素データのうち直前に入力された画素を採用しないようにしているので、復号化効率は若干落ちるものの復号化処理と他の処理、例えば直前の画素のデータを利用した2次元色順位変換の処理とをパイプライン処理とすることが可能となり、復号化の際の高速動作を可能とすることができる。
【0086】
また、請求項30記載の発明では、請求項29記載のマルチカラー画像の復号化方法において、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象符号化データに対応したカラーシンボルのインデックスコードを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化工程とを設け、このエントロピー復号化工程内に前記変換テーブルが設定される工程を設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用している。
【0087】
このため、対象符号化データに対して直前に入力された画素を色順位テーブルの作成のために利用しているので、色順位変換部の工程とエントロピー復号化工程とのパイプライン処理が可能となり、復号化の際の高速動作を行わせることができる。
【0088】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図1から図15に基づき説明する。なお、従来技術中のデータと対応する各データには、同一符号を付して説明する。
【0089】
図1に、本発明に係るマルチカラー画像の符号化システム1の好適な実施の形態を示す。また、図2に、図1の符号化システム1に対応するマルチカラー画像の復号化システム3の好適な実施の形態を示す。
【0090】
この符号化システム1は、周辺画素生成手段および参照画素生成手段となるラインバッファ10と、縮退手段となるマルコフモデル生成部11と、エントロピー符号化手段となるエントロピー符号器12と、予測手段となる予測器13とを含み、入力されるカラー画素データ100Aのデータストリームを符号化データ200のデータストリームに変換して出力するように構成されている。
【0091】
予測器13は、色順位生成部14と、エスケープ符号発生手段を兼ねる判別部15とから構成される。また、色順位生成部14は、上位の色順位を決める2次元色順位生成部16と、下位の色順位を決める1次元色順位生成部17と、両生成部16,17からの出力を入力し合成された色順位テーブル23と生成する予測表合成部18とから構成される。さらに、2次元色順位生成部16は、優先順位切替部19と、2次元色順位テーブル20とから構成され、1次元色順位生成部17は、テーブル更新部21と、1次元色順位テーブル22とから構成されている。
【0092】
この実施の形態において、符号化の対象とするカラー画素データ100Aは、マルチカラーの画素であり、1画素当たり8ビットのインデックスコードのデータで構成され、256色分のカラーシンボルを表示できる。
【0093】
入力されたカラー画素データ100Aは、ラインバッファ10と、予測器13内のテーブル更新部21へ供給される。
【0094】
ラインバッファ10は、図3に示すように、対象となる画像を、限定した画素数の短冊に区切った部分の画素データを入力し保存する機能を有するものである。具体的には、図3に示すような全体画像をメモリ(図示省略)に取り込み、そのメモリから横幅16画素に区切った各短冊L1〜L5中の少なくとも最新に入力された17画素を保存するものである。そして、その値を周辺画素として2次元色順位生成部16に入力し、2次元色順位テーブル20を作成すると共に参照画素としてマルコフモデル生成部11に入力し、状態信号Cxを生成している。
マルコフモデル生成部11は、図4に示すように、符号化対象画素Xに対して参照画素として直前の画素(「ー」で表示)を除いた周辺の4画素(A,B,C,Dで表示)を取り入れ、状態信号Cxを発生させている。ここで、直前の画素を採用せず、1画素前の画素であるAを参照画素としたのは、次の理由による。従来どおりに直前の画素を参照画素として採用すると、その画素のカラーシンボルが確定するまでエントロピー符号器12やエントロピー復号器32に入力する状態信号Cx,すなわちマルコフモデルのコンテクストが確定せず、符号化や復号化の処理動作を高速化できない。本実施の形態では高速化の要請のため、2画素前の画素であるAを参照画素として採用している。
【0095】
エントロピー符号器12は、図21に示す算術型のエントロピー符号器となっている。すなわち、その内部に状態パラメータ毎の変換テーブル(図示省略)を有するものとなっている。
【0096】
予測器13は、予測手段として機能するものである。そして、符号化の対象となるカラー画素データ100Aが予測器13内の色順位生成部14と判別部15にそれぞれ入力する。また、色順位生成部14には、ラインバッファ10から周辺画素データが入力される。
【0097】
ラインバッファ10から入力される周辺画素データは、優先順位切替部19に入力される。この周辺画素データは、図5に示すように符号化対象画素Xの周辺の画素P0,P1,P2,P3としている。ここで、先に示したマルコフモデルの参照画素A,B,C,Dとは、B=P1,C=P2,D=P3となり、画素Aのみが異なるものとなっている。
【0098】
優先順位切替部19は、2次元色順位テーブル20を生成するための優先順位を所定の切り替え指令に基づき変更するように形成されるものである。しかし、この実施の形態では、P0,P1,P2,P3の順位と位置は、図5および図7に示すように固定されている。固定せずに切り替える方法としては、例えば、符号化の対象となる画像に対しプリスキャンを行い、良好な圧縮率が得られる周辺画素の優先順位パターンを予め求めておいたり、符号化や復号化の動作中にカラーシンボルの一致回数を計算し、一致回数の多い位置の画素を上位にもってくるような切り替え指令を出力するような方法が採用できる。
【0099】
この優先順位切替部19の指令に基づき、予測表合成部18中の色順位テーブルの上位となる2次元色順位テーブル20(図6参照)が作成される。予測表合成部18中の色順位テーブルは図8に示すような、いわば最新出現表で、その上位、この実施の形態では、最高第0位から第3位までの上位4つを2次元色順位テーブル20から求めている。なお、この2次元色順位テーブル20は、メモリ(図示省略)に記憶される。
【0100】
1次元色順位生成部17中のテーブル更新部21にカラー画素データ100Aが入力されると、テーブル更新部21は、メモリに記憶されている1次元色順位テーブル22内を検索し、入力カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位を、第0位に繰り上げる最新出現表作成動作を行う。例えば、図5のT0の位置のカラーシンボルC4が入力されると、テーブル更新部21は、1次元色順位テーブル22内を検索し、該当するカラーシンボルC4を取り出し、そのC4の色順位を第0位に繰り上げ、以前第0位であったC2を第1位に、第1位であったC0を第2位というように順次繰り下げる。そして、その更新された1次元色順位テーブル22をメモリ(図示省略)に記憶させる。
【0101】
1次元色順位生成部17は、256個のレジスタからなるFIFO部で構成しても良いが、この実施の形態では、処理速度の向上を図るために、第0位から第31位までの上位計32個のみをレジスタからなるFIFO部で構成し、完全な最新出現表作成動作をさせている。一方、第32位から第255位までは224バイトのデュアルポートのRAMで構成し、該当するカラーシンボルが第32位以下の第n位のときは、該当するカラーシンボルを第0位に繰り上げ、元第31位(=32番目)であったのものを第n位に入れ替える処理を行っている。なお、第32位以下をデュアルポートのRAMで構成したのは、並行処理により処理速度を上げるためで、低価格化や小型化等を特に考慮する場合は、シングルポートのRAMで構成するようにしても良い。
【0102】
予測表合成部18には、2次元色順位テーブル20のデータと、1次元色順位テーブル22のデータとが入力され、図8に示される一種の最新出現表となる色順位テーブル23が作成される。この色順位テーブル23は、図8に示すように、最大第0位から第3位までが2次元色順位テーブル20に相当する周辺画素から構成される。例えば、周辺画素のP0,P1,P2,P3の色が全て異なるときは、第0位から第3位までをそれらの画素が占めることとなる。一方、P0からP3までが全て同じ色のときは、第0位のみを占め、1次元色順位テーブル22の第1位のものが、この色順位テーブル23でも第1位となる。
【0103】
この色順位テーブル23は、第0位が、2次元色順位テーブル20の第0位であり、しかも1次元色順位テーブル22の第0位でもある。また、第255位、すなわち、上から256番目以後の順位のものには、コードとしてエスケープ符号を付すようにしている。具体的には、第255位には、“11111111”で現されるエスケープ符号と、“00000000”で現される「0」を示すコードとを出力するようにしている。また、第256位には同じく“11111111”のエスケープ符号と、“00000001”の「1」を示すコードとを出力するようにしている。
【0104】
このように、合成された色順位テーブル23は、周辺の画素の値である2次元色順位テーブル20の値と1次元色順位テーブル22との重複部分を削除しない構成となっており、削除を行うための検索(比較)動作が不要となり高速化される。なお、圧縮率の劣化は従来のものに比べ1%以下である一方、処理速度は2倍以上速くなっている。また、このようなエスケープ符号を使用せずに、色順位のコードのビット数を増加させて対応する手段も考えられるが、その場合は、ビット数の増加により符号化の効率が大幅に劣化してしまう。これに対し、エスケープ符号の利用は、圧縮率がほとんど劣化しないので極めて有利となる。
【0105】
合成された色順位テーブル23のデータが判別部15へ出力される。判別部15は、合成された色順位テーブル23のデータと、符号化しようとするカラー画素データ100Aのカラーシンボルとを照合し、符号化しようとするカラー画素データ100Aに対応した色順位データ120を出力するものとなっている。
【0106】
エントロピー符号器12は、先の状態信号Cxとこの色順位データ120を入力し、符号化データ200として出力する。
【0107】
次に、以上の構成を有する符号化システム1の動作について、図10に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、説明に当たって、まず通常の場合の動作を説明し、次に各短冊L1〜L6の端部の例外処理について説明する。
【0108】
通常の符号化処理においては、符号化対象画素より2つ前のカラー画素データ100Aが既に入力済(ステップS1)となっている。このデータおよび1ライン上の3つの参照画素のデータからマルコフモデル作成部11によってマルコフモデルのコンテクストが作成される(ステップS2)。
【0109】
このコンテクスト作成処理と併行して、色順位変換のため次の処理が行われる。すなわち、符号化対象画素の1画素前のデータも入力済(ステップS3)で、その画素の入力によって周辺画素の入力が全て完了し(ステップS4)、2次元色順位テーブル20が作成される(ステップS5)。一方、符号化対象画素の1画素前のデータの入力は、1次元色順位生成部17への直前画素入力(ステップS6)と同一であり、その入力により1次元色順位テーブル22が作成される(ステップS7)。
【0110】
次に、2次元色順位テーブル20および1次元色順位テーブル22の各データが予測表合成部18へ入力し、合成された色順位テーブル23が作成される(ステップS8)。このとき、第255位(第256番目)以下の順位のカラーシンボルには、全てエスケープ符号(=“11111111”)とそれぞれ異なる番号(0〜3)が付与される。
【0111】
次に、符号化対象のカラー画素データ100Aが入力してきて(ステップS9)、合成された色順位テーブル23のデータと照合される(ステップS10)。カラー画素データ100Aが、2次元色順位テーブル20中のものと異なるとき、1次元色順位テーブル22に相当する部分を検索し、該当するカラーシンボルを見つけ出す。そして、そのカラーシンボルが例えば1次元色順位テーブル22中の第10位(11番目)にあるとき、仮に2次元色順位テーブル20中の順位が4つあるとすると、3をプラスして、第13位となる色順位データ120を出力する(ステップS11)。このように、実質的な検索は、2次元色順位テーブル20と1次元色順位テーブル22に対して行われ、2次元色順位テーブル20中に見つかるときは、その検索された順位をそのまま出力し、1次元色順位テーブル22中にあるときは、所定の値をプラスして出力する。
【0112】
一方、その該当したカラーシンボルを1次元色順位テーブル22の第0位にもってくると共に、2次元色順位テーブル20および合成された色順位テーブル23の各第0位にそのカラーシンボルをもってくる。このような各テーブル20,22,23の更新作業をステップS12にて行う。この際、1次元色順位テーブル22および合成された色順位テーブル23の下位の部分では、その値が第0位から第31位までのときは、完全な最新出現表作成動作を行い、最新のものが第0位に上がり、その他のものは1つずつ繰り下がる。しかし、第32位以下のものが対象となったときは図9に示すように、元の第31位のものを該当の順位の所にもってくる入れ替え処理を行っている。
【0113】
出力された色順位データ120と、マルコフモデルのコンテクスト、すなわち状態信号Cxとからエントロピー符号器12で、符号化処理を行い(ステップS13)、符号化データ200を出力する(ステップS14)。そして、符号化が終了するのか否か判断し(ステップS15)、終了の場合は符号化を終了し、継続のときはステップS9に戻る。
【0114】
以上が通常の符号化のステップとなる。次に、各短冊L1〜L5の端部の例外処理について、説明する。
【0115】
まず、最初の短冊L1の最初の部分、すなわち図11(A)の最上部の左端の画素を符号化するときについて説明する。まず、対象となる符号化対象カラー画素データ100Aが入力される。すなわち、ステップS9が最初に実行される。このとき、周辺画素は入力されていないので、2次元色順位テーブル20は、1次元色順位テーブル22の第0位のものに全て初期化され、一方、1次元色順位テーブル22も、256色のカラーシンボルが第0位から第255位までに並べられて初期化されている。このため、合成された色順位テーブル23としては第0位から第255位までに並べられた256色のカラーシンボルの表が予測表合成部18内に存在することとなる。また、ラインバッファ10内も、当初はすべて「0」に初期化されている。なお、ラインバッファ10の初期値として、「0」以外の値のカラーシンボルを採用するようにしても良い。
【0116】
その後は、図10に示すステップS10、S11,S12,S13,S14,S15の作業を行い、ステップS9に戻る。このとき、各テーブルの更新(ステップS12)における2次元色順位テーブル20の更新では、2次元色順位テーブル20のP0の位置に入力されたカラー画素に対応するカラーシンボルを入れ込む処理をする。P1,P2,P3は、まだ生じていないので、ラインバッファ10の初期値「0」がカラーシンボルとなる。一方、1次元色順位テーブル22では、第0位の位置に入力されたカラー画素に対応するそのカラーシンボルを繰り上げる先頭移動処理すなわち最新出現表作成動作を行う。
【0117】
図11(B)に示す短冊L1の最上ラインでは、常に周辺画素としてはP0のみが入力されている状態となっている。一方、1次元色順位テーブル22は、常に最新出現表作成動作が行われ、最も最新に入力されてきたカラーシンボルを最上位に上げる処理を行っている。なお、マルコフモデルのコンテクストは、第1番目の画素の入力時には本来のものは作成されておらず、状態信号Cxとしては仮の値として1色としてCx=0を出力している。第2番目の画素の入力時も同様で、第3番目の画素の入力時点から図4に示すAの値が確定してくるが、やはり本来のマルコフモデルは形成できない。しかし、1ライン上の画素のカラーシンボル、すなわちインデックスが「0」に初期化されているので、P0のカラーシンボルが「0」であれば、状態信号は、1色を示すCx=0が出力され、P0のカラーシンボルが「0」でなければ、状態信号は、2色を示すCx=1が出力される。
【0118】
その後、短冊L1の第2ラインの左端(第17番目の画素)のカラー画素データ100Aが入力されてくると、周辺画素としてのP0,P1,P2は図12(A)に示すとおりとなる。すなわち、符号化対象画素Xの1画素前がP0で、15画素前がP2で、16画素前、すなわち1ライン上の同位置にくるのがP1となる。そして、P3はまだ生じていないので、カラーシンボル「0」が入っているものとして処理する。
【0119】
このように、この実施の形態では、周辺画素P0〜P3や参照画素A〜Dを符号化対象画素Xからラインバッファ10内で一定距離離れた位置の値としている。すなわち、図12(B)にも示されているように周辺画素P0は、1つ前、参照画素Aは2つ前、周辺画素P2(これは参照画素Cでもある)は15個前、周辺画素P1(これは参照画素Bでもある)は16個前、すなわち符号化対象画素の1ライン前の同じ位置、周辺画素P3(これは参照画素Dでもある)は17個前となる。以上のような考え方は、図12(C)に示すように、符号化対象画素Xや周辺画素等が、短冊L2と短冊L1に分離されている場合も同様となる。このようにして、17個分の画素をラインバッファ10内に保存しておけば参照画素や周辺画素として常に利用できることとなる。また、ラインバッファ10の初期値として「0」をセットするという簡単な作業を行うものの、符号化の途中で、「0」の値を仮想的に入れ込む等の煩わしい例外処理を行ってはいない。すなわち、この実施の形態では、煩わしい例外処理を特別に施すことなく、1つの短冊から次の短冊へ通常と変わらない同じ処理動作で進むことができる。
【0120】
また、短冊を横幅16画素単位で区切っていった場合、図3に示すように最後の短冊L5の横幅が16画素未満となることがある。その場合、その短冊L5の横幅が4画素以上の場合、図13に示すように、その横幅の画素数をnとすると、P0は符号化対象画素の1つ前、参照画素Aは2つ前、周辺画素P2(参照画素C)は(nー1)個前、周辺画素P1(参照画素B)はn個前、周辺画素P3(参照画素D)は(n+1)個前となる。
【0121】
短冊L5の横幅が3画素であると、図14(A)に示すように、参照画素Aが参照画素Cと同一となり周辺画素P2の場所となる。その他は横幅4画素のときと同じ関係となる。短冊L5の横幅が2画素であると、図14(B)に示すように、符号化対象画素Xの1つ前がP0となり、2つ前がP1となり、3つ前がP3となる。ここで、P2は、図13に示す関係では、(2−1)個前、すなわち1つ前となりP0と同じ値となる。しかし、P2に対応する参照画素Cは、1つ前とはならずP1の位置のものとなる。このため、参照画素B,C,Aが全てP1の位置となる。さらに、短冊L5の横幅が1画素であると、同様に図13の関係を準用し、図14(C)に示すように、符号化対象画素Xの1つ前がP0,P1,P2を示し、2つ前がP3を示すものとなる。ここで、参照画素A,B,C,Dは全て同じでP3の位置のものとなる。
【0122】
以上のような例外処理を行うと、例えば端部について、周辺画素や参照画素の位置関係上足りない部分に仮想的に“0”をおいて処理したり、横幅16画素未満の短冊については、横幅16画素となるように処理する場合に比べ処理が効率化されると共に、横幅自由な画素数の画像を簡単に扱えるようになる。
【0123】
次に、符号化システム1に対応したマルチカラー画像の復号化システム3について説明する。
【0124】
この復号化システム3は、周辺画素生成手段および参照画素生成手段となるラインバッファ30と、縮退手段となるマルコフモデル生成部31と、エントロピー復号化手段となるエントロピー復号器32と、予測手段となる予測器33とを含み、入力される符号化データ200のデータストリームをカラー画素データ100Bのデータストリームに変換して出力するように形成されている。このとき、復号化システム3のアルゴリズムは、符号化システム1のアルゴリズムと全く逆のアルゴリズムになるように構成されている。したがってカラー画素データ100Aのビット構成およびデータストリームと、カラー画素データ100Bのビット構成およびデータストリームとは全く同じものとなる。
【0125】
予測器33は、符号化システム1中の予測器13と全く同一構成となっている。すなわち、予測器33は、色順位生成部14と、エスケープ符号化発生手段を兼ねる判別部15とから構成される。また、色順位生成部14は、上位の色順位を決める2次元色順位生成部16と、下位の色順位を決める1次元色順位生成部17と、両生成部16,17からの出力を入力し合成された色順位テーブル23を生成する予測表合成部18とから構成される。さらに、2次元色順位生成部16は、優先順位切替部19と、2次元色順位テーブル20とから構成され、1次元色順位生成部17は、テーブル更新部21と、1次元色順位テーブル22とから構成されている。
【0126】
ラインバッファ30は、符号化システム1のラインバッファ10と同様に少なくとも17画素分を保存できるものとなっている。そして、その値を周辺画素として2次元色順位生成部16に入力し、2次元色順位テーブル20を作成すると共に、参照画素としてマルコフモデル生成部31に入力し状態信号Cxを生成している。
【0127】
エントロピー復号器32は、状態信号Cxを利用して、入力する符号化データ200を、エントロピー符号器12と逆の手順で復号化演算処理し、これを色順位データ120に変換して予測器33へ向け出力する。なお、エントロピー復号器32は、エントロピー符号器12とは全く逆のアルゴリズムでその演算を行うように形成しなければならない。したがって、エントロピー復号器32は、エントロピー符号器12に算術符号器が用いられた場合には、それと同様な構成の算術復号器として形成する必要があり、また、エントロピー符号器12にハフマン符号器が用いられた場合には、それと同じ構成のハフマン復号器として構成する必要がある。これにより、符号化データ200は、これと対をなす色順位データ120に正確に変換して出力されることとなる。
【0128】
予測器33は、予測手段として機能するものである。そして、その内部に符号化システム1の予測器13と同一の合成された色順位テーブル23が設定されており、入力される色順位データ120および周辺画素のデータに基づき、色順位テーブル23から対応するカラーシンボルをカラー画素データ100Bとして復号化し出力する。
【0129】
次に、このように構成される復号化システム3の動作について、図15に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0130】
まず、復号化対象画素の符号化データ200がエントロピー符号器32へ入力する(ステップS31)。一方、2画素前のデータに基づきマルコフモデルのコンテクストが作成され(ステップS32)、状態信号Cxとしてエントロピー復号器32へ入力する。エントロピー復号器32は、符号化データ200を、状態信号Cxを利用して復号化処理する(ステップS33)。
【0131】
エントロピー復号器32による復号化処理によって、色順位データ120が出力し(ステップS34)、予測器33内の判別部15へ入力する。
【0132】
一方、既にカラー画素データ100Bとして復号化されたデータは、ラインバッファ30を経由して周辺画素として予測器33の優先順位切替部19へ入力する(ステップS35)と共に予測器33内のテーブル更新部21へ直前画素として入力する(ステップS36)。周辺画素が入力されると、2次元色順位テーブル20が作成される(ステップS37)。直前画素が入力されると、1次元色順位テーブル22が作成される(ステップS38)。
【0133】
ここで2次元色順位テーブル20は、図6に示すものと同一で、1次元色順位テーブル22は、図7に示すものと同一となっている。そして、テーブル更新部21は、図9に示すように、第0位から第31位までが完全な先頭移動動作を行うFIFO部となり、その下位は224バイトからなるRAMで構成されるものとなっている。
【0134】
予測表合成部18で、両テーブル20,22から合成された色順位テーブル23を作成する(ステップS39)。この色順位テーブル23のデータは、判別部15へ入力し、先の色順位データ120と照合される(ステップS40)。ここで色順位データは、例えば第63位のものであると“00111111”なる符号で、第256位であると、エスケープ符号“11111111”と“00000001”の符号となる。そして、照合の結果、合成された色順位テーブル23中の該当する順位の所のカラーシンボルのカラー画素データ100B(=インデックスコード)を出力する(ステップS41)。
【0135】
次に、例えば、第2位のコードが出てきたとき、対応するカラーシンボルのカラー画素データ100Bを出力すると共に、合成された色順位テーブル23中のそのカラーシンボルを第0位に繰り上げ、第0位のものを第1位に、第1位のものを第2位に繰り下げる更新処理を行う(ステップS42)。この更新は、2次元色順位テーブル20や1次元色順位テーブル22についても必要により適宜行われる。
【0136】
なお、更新作業の際、2次元色順位テーブル20は、P0,P1,P2,P3の順位が決まっているが、もし、復号化されるものがP0,P1,P2,P3のいずれかと同一であると、例えば、第2位にあるP2と同一であると、そのカラーシンボルを第0位に繰り上げる。このとき、1次元色順位テーブル22について、全く先頭移動処理を行わないとすると、符号化時の1次元色順位テーブル22とは異なるものとなってしまう。このため、2次元色順位テーブル22中の第2位の位置にあったカラーシンボルと同一のカラーシンボルを1次元色順位テーブル22の中で検索し、そのカラーシンボルを第0位に上げ、その他のものを並び替える先頭移動処理を行わせる。
【0137】
このとき、この1次元色順位テーブル22の検索は、1次元色順位テーブル22の中の第0位から第16位までの上位17個の検索に限定できる。すなわち、P0〜P3は、1次元色順位テーブル22の中の最新17個の画素の1つであるためである。このように、復号化される画素がP0〜P3のいずれか1つであると、1次元色順位テーブル22の更新のためには、最高17回の検索(比較)のみで良くなる。このように、最高17回に限定されるのは、画像が横幅16画素の短冊に区切られているため、ラインバッファ10に保存する参照画素を17個に限定できるためである。
【0138】
一方、復号化される画素がP0〜P3のいずれでもないときは、色順位データ120、例えば第150位と示す色順位データ120がステップS34で出力されると、P0〜P3で計4色となるときは、その色順位データ120に相当するものは、1次元色順位テーブル22中では、第153位に相当するものとなるので、検索をせず直接第153位のカラーシンボルを抜き出し第0位に繰り上げることとなる。
【0139】
このように、復号化の場合、最高16個の検索(比較)が行われるが、この16回という検索(比較)回数は、特開平6ー276041で示される従来の技術における重複カラーの削除のための検索回数(256×4)に比べれば極めて少なくなっており、非常な高速処理が可能となる。なお、復号化時の検索を符号化時と等価なものとし、1次元色順位テーブル22内を全て検索するようにしても良いが、高速処理の点では、上述した実施の形態の方が好ましい。
【0140】
カラー画素データ100Bが出力されると、ステップS43で復号化が終了なのか否か判断する。そして、新たな符号化データ200の入力がなく、復号化が終了であると判断すると終了する。一方、継続のときはステップS31に戻る。なお、復号化の際においても、短冊の端部や小さい幅の短冊に関する例外処理が図11から図14に示すものと同様なアルゴリズムで実行される。
【0141】
なお、この実施の形態において、第255位以下の順位のものはエスケープ符号と、全体順位(第1番目から数えるもの)から256を引いた数値を示す符号の2つの符号(計16ビット)を出力することとなるが、第255位以下というような順位が低いものは、ほとんど発生しないカラーコードを示しており、そのような2つの符号を出力することはほとんど発生しない。しかも、発生したとしてもその後は、出やすい順位に割り当てられるので、先に示したように圧縮率はほとんど劣化しない。これに比べ重複するカラーコードを削除し、順番を入れ替えるソーティング処理をなくすことができる効果は極めて大きなものとなる。
【0142】
この実施の形態のマルコフモデルは、従来のものと異なり、符号化対象画素の直前の画素を参照画素として採用していないが、圧縮率の劣化は数%に抑えられている。一方、処理速度は、エントロピー符号器12やエントロピー復号器32と色順位変換とのパイプライン処理が可能となり、2倍以上に高速化されている。なお、この実施の形態では、直前画素を周辺画素としては利用しているが、この実施の形態とは異なり、直前の画素を色順位テーブル23の作成のための周辺画素としても採用しない場合においても、圧縮率の劣化は10%程度に抑えられる一方、処理速度は2倍以上となる。
【0143】
さらに、この実施の形態のラインバッファ10,30は画像が短冊に区切られているため、小容量のものとすることができる。すなわち、マルコフモデルの参照画素、色順位変換のための周辺画素としては、1ライン上の画素を見る必要があるが、短冊的に横幅が区切られているので、1ライン上の画素を見るために保存しておくべき画素の数が少なくなる。このため、ラインバッファ10,30は小型化、小容量化でき、低コスト化できる。
【0144】
なお、上述の実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の例であるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変形実施可能である。例えば、カラー画素データ100Aとしては、nビット(nは2以上の整数)のカラー画素データ100Aを対象とし、その符号化や復号化を行うように構成することができる。
【0145】
また、短冊の横幅としては、ラインバッファ10,30の容量等を考慮すると8〜64画素が好ましいが、検索効率や端部の例外処理による圧縮効率を考慮すると16〜32画素が最も好ましい。さらに、1次元色順位生成部17内のFIFO部とRAMの構成比としては、FIFO部を全体の1/4〜1/32として残りをRAMとするのが好ましく、FIFO部を1/8〜1/16として残りをRAMとするのが、圧縮率がそれ程落ちず、しかも高速処理することができる点で最も好ましい。
【0146】
また、符号化や復号化の手段としては、算術符号型のエントロピー符号器12や復号器32の他に、ランレングス符号化(復号化)技術や他の符号化(復号化)技術を採用することができる。
【0147】
さらに、マルコフモデルのコンテクストとしては、1色から4色の4状態以外に図20に示すように異なる色がどこにあるかによって状態信号Cxも異ならせるようにしたりする等他の状態信号Cxを発生させるようにしても良い。
【0148】
また、マルコフモデルの参照画素と色順位変換のための周辺画素とを異ならしめるには、この実施の形態で示すように1画素前のものを参照画素として採用せず2画素前のものを採用する他に、3画素以上の前の参照画素として採用するようにしても良い。すなわち、1画素前に加え、2画素前の画素も参照画素として採用しないようにしても良い。
【0149】
このマルコフモデルのコンテクスト作成技術、すなわち、符号化対象画素の直前の画素を参照画素として採用しない技術は、色順位変換を行わせる技術と併行してきはなく単独として各種の符号化や復号化の技術に利用することができる。また、上述の実施の形態では、画像を一旦メモリに読み込み、その後、図3に示すように短冊に区切って処理しているが、必ずしも短冊に区切る必要はない。また、メモリに読み込まず、ラスタースキャンにより直接ラインバッファに保存するようにしても良い。
【0150】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のマルチカラー画像の符号化装置およびその方法では、演算量の大幅な削減やパイプライン処理の活用等により、圧縮率をほとんど劣化させずに符号化処理を高速化させることができる。
【0151】
また、本発明のマルチカラー画像の復号化装置およびその方法では、演算量の大幅な削減やパイプライン処理の活用等により、復号化効率をほとんど落とすことなく復号化処理を高速化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマルチカラー画像の符号化装置およびその方法を採用した符号化システムを示す図である。
【図2】本発明のマルチカラー画像の復号化装置およびその方法を採用した復号化システムを示す図である。
【図3】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用されるスキャン方法を説明するための図である。
【図4】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用されるマルコフモデルとそのコンテクストを説明する図で、(A)はマルコフモデルとして採用する参照画素の配置を示す図で、(B)はマルコフモデルのコンテクスト、すなわち状態信号の種類を示す図である。
【図5】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用される色順位テーブルの作成に使用される画素を説明するための図で、(A)は使用される画素の配置と画素優先順位を示す図で、(B)は(A)の各画素のカラーシンボルを示す図である。
【図6】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用される2次元色順位テーブルを示す図である。
【図7】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用される1次元色順位テーブルを示す図である。
【図8】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用される合成された色順位テーブルを示す図である。
【図9】図1および図2の符号化システムおよび復号化システムに採用される1次元色順位テーブルの構成とその更新処理を説明するための図である。
【図10】図1の符号化システムにおける符号化動作を示すフローチャートである。
【図11】図1の符号化システムの符号化動作における2次元色順位テーブル用の周辺画素の取扱いを説明する図で、(A)は最も初めの符号化対象画素を符号化する場合を説明するための図で、(B)は第1番目のライン中の符号化対象画素を符号化する場合を説明するための図である。
【図12】図1の符号化システムの符号化動作における2次元色順位テーブル用の周辺画素の取扱いを説明する図で、(A)は符号化対象画素が第2ラインの始めにきたときの符号化を説明するための図で、(B)は符号化対象画素が第2ラインの終端にきたときの符号化を説明するための図で、(C)は符号化対象画素が隣の短冊の最初の部分にきたときの符号化を説明するための図である。
【図13】図1の符号化システムの符号化動作における2次元色順位テーブル用の周辺画素およびマルコフモデル用の参照画素の取扱いを説明する図で、狭幅の短冊でも通常の短冊と同様な考えで取り扱うことができる場合を示す図である。
【図14】図1の符号化システムの符号化動作における2次元色順位テーブル用の周辺画素およびマルコフモデル用の参照画素の取扱いを説明する図で、通常の短冊とは異なる例外処理を施す必要がある場合を示し、(A)は横幅が3画素のときを、(B)は2画素のときを、(C)は1画素のときをそれぞれ示す図である。
【図15】図2の復号化システムにおける復号化動作を示すフローチャートである。
【図16】従来のマルチカラー画像の符号化システムおよび復号化システムのブロック図である。
【図17】従来の符号化対象画素データに対する参照画素データの説明図である。
【図18】従来のパラメータテーブルを示す図である。
【図19】状態縮退器を有する従来のマルチカラー画像の符号化システムおよび復号化システムのブロック図である。
【図20】従来の縮退テーブルの一例を示す図である。
【図21】従来の算術符号型のエントロピー符号器およびエントロピー復号器の説明図である。
【図22】従来のマルチカラー画像のインデックスを説明するための図である。
【図23】従来の合成された色順位テーブルの作成原理を示す説明図で、(A)は各画素の配置関係を示し、(B)は各画素のカラーシンボルを示し、(C)は合成された色順位テーブル(最新出現表)を示す図である。
【符号の説明】
1 符号化システム
3 復号化システム
10 ラインバッファ(周辺画素生成手段)
11 マルコフモデル作成部(縮退手段)
12 エントロピー符号器(エントロピー符号化手段)
13 予測器(予測手段)
14 色順位生成部
15 判別部(エスケープ符号発生手段を兼ねる)
16 2次元色順位生成部
17 1次元色順位生成部
18 予測表合成部
19 優先順位切替部
20 2次元色順位テーブル
21 テーブル更新部
22 1次元色順位テーブル
23 合成された色順位テーブル
30 ラインバッファ
31 マルコフモデル生成部(縮退手段)
32 エントロピー復号器(エントロピー復号化手段)
33 予測器
100A 符号化されるカラー画素データ
100B 復号化されたカラー画素データ
120 色順位データ
200 符号化データ

Claims (30)

  1. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデックスコードが付与された対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、入力されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成手段と、上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化手段とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して入力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号化装置において、
    上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残したことを特徴とするマルチカラー画像の符号化装置。
  2. 上記上位の色順位中のカラーシンボルと上記下位の色順位中のカラーシンボルの合計数が上記所定数以上となるとき、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号を出力するエスケープ符号発生手段を設けたことを特徴とする請求項1記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  3. 前記2次元色順位テーブルの最上位および前記1次元色順位テーブルの最上位を、前記対象カラー画素データに対して直前に入力された画素のカラーシンボルとすると共に、そのカラーシンボルを、前記合成された色順位テーブルの最上位としたことを特徴とする請求項1または2記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  4. 前記ビット数をxとしたとき、前記1次元色順位テーブル中のカラーシンボル数を2xとし、前記合成された色順位テーブルの順位数として2xを超える数を可能とし、上位から(2x+n)(n:整数)番目の符号を、xビットで表されたエスケープ符号と「n」を示すxビットからなる符号とで現したことを特徴とする請求項1、2または3記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  5. 前記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と前記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  6. 上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  7. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、複数のビットからなるインデックスコードが付与された対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、入力されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素データを出力する周辺画素生成工程と、上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化工程とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して入力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力されたカラー画素データに対応する上記カラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるマルチカラー画像の符号化方法において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残したことを特徴とするマルチカラー画像の符号化方法。
  8. 上記上位の色順位中のカラーシンボルと上記下位の色順位中のカラーシンボルの合計数が上記所定数以上となるとき、上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号を出力するエスケープ符号発生工程を設けたことを特徴とする請求項7記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  9. 前記2次元色順位テーブルの最上位および前記1次元色順位テーブルの最上位を、前記対象カラー画素データに対して直前に入力された画素のカラーシンボルとすると共に、そのカラーシンボルを、前記合成された色順位テーブルの最上位としたことを特徴とする請求項7または8記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  10. 前記複数のビットのビット数をxとしたとき、前記1次元色順位テーブル中のカラーシンボル数を2xとし、前記合成された色順位テーブルの順位数として2xを超える数を可能とし、上位から(2x+n)(n:整数)番目の符号を、xビットで表されたエスケープ符号と「n」を示すxビットからなる符号とで現したことを特徴とする請求項7、8または9記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  11. 前記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と前記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項7、8、9または10記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  12. 上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項7ないし請求項11のいずれかにマルチカラー画像の符号化方法。
  13. 入力される対象符号化データを色順位データに変換し、出力するエントロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データとして、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力する周辺画素生成手段とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残したことを特徴とするマルチカラー画像の復号化装置。
  14. 上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号が入力されたとき、上記合成された色順位テーブル中の上記所定数番目以下の順位となるカラーシンボルのインデックスコードをカラー画素データとして出力する判別手段を設けたことを特徴とする請求項13記載のマルチカラー画像の復号化装置。
  15. 上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退手段を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項13または14記載のマルチカラー画像の復号化装置。
  16. 入力される対象符号化データを色順位データに変換し、出力するエントロピー復号化工程と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビット数からなる対象カラー画素データとして、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、復号化されたカラー画素データに基づき、上記対象カラー画素データに対する2次元の周辺画素を出力する周辺画素生成工程とを備え、上記色順位テーブルは、上記2次元の周辺画素データを構成する各画素のカラーシンボルに色順位を設定し、これを上位の色順位とする2次元色順位テーブルと、上記対象カラー画素データに先行して出力されたカラー画素データに対応した上記カラーシンボルに所定数の色順位を設定し、最新に入力された色順位によって特定されるカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作によって生成される下位の色順位用の1次元色順位テーブルとを合成することにより形成されるテーブルとし、上記対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化方法において、上記2次元色順位テーブル中のカラーシンボルと上記1次元色順位テーブル中のカラーシンボルとが重複したとき、上記1次元色順位テーブルから上記重複したカラーシンボルを削除せずに、そのまま上記1次元色順位テーブル中に残したことを特徴とするマルチカラー画像の復号化方法。
  17. 上記所定数番目となる順位以下のカラーシンボルに対応する順位に対してその旨を表示するエスケープ符号が入力されたとき、上記合成された色順位テーブル中の上記所定数番目以下の順位となるカラーシンボルのインデックスコードをカラー画素データとして出力する判別工程を設けたことを特徴とする請求項16記載のマルチカラー画像の復号化方法。
  18. 上記対象カラー画素データの周辺の画素の状態を、複数の参照画素パターンに分類し、縮退させる縮退工程を設け、この縮退用の参照画素と上記2次元色順位テーブル用の周辺画素とを異ならしめたことを特徴とする請求項16または17記載のマルチカラー画像の復号化方法。
  19. 上記色順位テーブル中の上位の順位については、元の最上位以下を順次繰り下げる処理を行うFIFO部で構成し、上記色順位テーブル中の下位の順位については上記最上位に繰り上がって空いた場所へ上記FIFO部から外れたカラーシンボルを繰り入れ処理する入れ替え部で構成し、上記FIFO部と上記入れ替え部とで上記色順位テーブルを形成したことを特徴とする請求項16、17または18記載のマルチカラー画像の復号化方法。
  20. 前記FIFO部を複数のレジスタで構成し、前記入れ替え部をRAMで構成したことを特徴とする請求項19記載のマルチカラー画像の復号化方法。
  21. 入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退手段と、
    この縮退手段による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定され、
    この変換テーブルを用い、入力される対象カラー画素データを対象符号化データに変換し出力するマルチカラー画像の符号化装置において、
    上記参照画素データとして、上記対象カラー画素データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしたことを特徴とするマルチカラー画像の符号化装置。
  22. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、
    上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化手段とを設け、
    このエントロピー符号化手段内に前記変換テーブルを設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用したことを特徴とする請求項21記載のマルチカラー画像の符号化装置。
  23. 入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退工程と、この縮退工程による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定される工程とを有し、この変換テーブルを用い、入力される対象カラー画素データを対象符号化データに変換し出力するマルチカラー画像の符号化方法において、上記参照画素データとして、上記対象カラー画素データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしたことを特徴とするマルチカラー画像の符号化方法。
  24. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位データを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、上記色順位データを符号化データに変換し出力するエントロピー符号化工程とを設け、このエントロピー符号化工程内に前記変換テーブルが設定される工程を設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用したことを特徴とする請求項23記載のマルチカラー画像の符号化方法。
  25. 入力される対象符号化データを、そのデータに対応した色順位データを利用してカラー画素データに復号化し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、
    入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退手段と、この縮退手段による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定され、この変換テーブルを用い、入力される対象符号化データを対象カラー画素データに変換し出力するマルチカラー画像の復号化装置において、上記参照画素データとして、上記対象符号化データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしたことを特徴とするマルチカラー画像の復号化装置。
  26. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象符号化データに対応したカラーシンボルのインデックスコードを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段と、前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化手段とを設け、このエントロピー復号化手段内に前記変換テーブルを設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用したことを特徴とする請求項25記載のマルチカラー画像の復号化装置。
  27. 前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化手段と、各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、入力された色順位データに対応するカラーシンボルを複数のビットからなる対象カラー画素データとして上記色順位テーブルから読み出し出力する予測手段とを備え、上記予測手段は、上記色順位データが入力され復号化される毎に、上記色順位テーブル内における復号化カラー画素データに対応したカラーシンボルの色順位を最上位に繰り上げる最新出現表作成動作を行うように形成され、
    上記色順位テーブル中の上位の順位については、元の最上位以下を順次繰り下げる処理を行うFIFO部で構成し、上記色順位テーブル中の下位の順位については上記最上位に繰り上がって空いた場所へ上記FIFO部から外れたカラーシンボルを繰り入れ処理する入れ替え部で構成し、上記FIFO部と上記入れ替え部とで上記色順位テーブルを形成したことを特徴とする請求項25または26記載のマルチカラー画像の復号化装置。
  28. 前記FIFO部を複数のレジスタで構成し、前記入れ替え部をRAMで構成したことを特徴とする請求項27記載のマルチカラー画像の復号化装置。
  29. 入力される参照画素データを縮退し、縮退データを出力する縮退工程と、この縮退工程による縮退データの状態に応じた状態パラメータ毎に変換テーブルが設定される工程とを有し、この変換テーブルを用い、入力される対象符号化データを対象カラー画素データに変換し出力するマルチカラー画像の復号化方法において、上記参照画素データとして、上記対象符号化データの入力以前に入力された画素データのうち、直前に入力された画素のデータを採用しないようにしたことを特徴とするマルチカラー画像の復号化方法。
  30. 各カラーシンボルの色順位が設定された色順位テーブルを有し、前記対象符号化データに対応したカラーシンボルのインデックスコードを、上記色順位テーブルから読み出し出力する予測工程と、前記対象符号化データを色順位データに変換し出力するエントロピー復号化工程とを設け、このエントロピー復号化工程内に前記変換テーブルが設定される工程を設けると共に、上記色順位テーブルの作成に前記直前に入力された画素のデータを利用したことを特徴とする請求項29記載のマルチカラー画像の復号化方法。
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