JP3647018B2 - 分級装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真、静電記録、静電印刷などにおける静電荷像を現像するための乾式トナーの製造に利用する分級装置に関するものである。詳しくは、所望の粒径を得るために粒子の篩い分けを行う分級装置の生産効率向上に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ミクロンオーダーの固体物質を粗粉と微粉に分離させるための分級装置は、図6に示すように円筒形状の分散室18と分級室19によって構成され、当該分散室18と当該分級室19との間に、円錐状部材16を有し、当該分散室18の上部外側表面一端の供給室11から固体物質を供給し、当該分散室18内部に形成された旋回流によって分散作用を受け、さらに当該分級室19へと導かれ遠心分離によって、微粉排出口14又は粗粉排出口15へと排出され、固体物質が粗粉と微粉に分離される。12はエアーと共に微粉が排出される微粉排出口、13は2次エアー流入口、17は分級板である。
【0003】
その基本動作を説明する。
【0004】
はじめに、図6の分級装置において、供給管11及び2次エアー流入口13からは、エアーが供給され、同時に排気管12及び微粉排出口14、粗粉排出口15からは、エアーが排出されることによって、分散室18及び分級室19内部には旋回流場が形成される。そこに、供給管11より固体物質が供給され分散室18内部に導かれ、遠心分離作用を受けながら、固体物質は回転しながら落下していく。この時、固体物質の中でも非常に小さい粒径の微粉は分散室18の中心方向に導かれ、排気管12より排出されることとなる。分散室18より回転しながら落下した固体物質は間隙を通過し、分級室19に導かれ、ここでも遠心分離作用を受け、粗粉は遠心力によって分級室19の中心から遠ざかり、分級板17と分級室19内壁面との間隙を通過し粗粉排出口15より排出される。一方、微粉は向心力によって分級室19の中心へと導かれ、微粉排出口14より排出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記公知の従来の分級装置においては、前記分級装置を連続的に運転させた場合、前記分散室18と前記分級室19の間に設けられた前記円錐状部材16の上部表面に供給された固体物質が堆積する場合がある。これは供給固体物質に対する製品の回収率を低下させる原因の一つとなっている。さらに、円錐状部材16の上部表面に供給された固体物質が堆積することによって、前記分散室18の気流が乱れたり、前記分散室18と前記分級室19との隙間を狭くしてしまう場合があり、これによって分級精度が低下してしまうという不具合も発生する。
【0006】
そこで、本発明は、前記の如き分級装置において、第一の課題として分級装置の回収率の向上、第二の課題として切り替え作業の短縮化を達成し、必要とする大きさの範囲の粒子を高効率で分離することができる分級装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目標達成のため、請求項1記載の発明は、円筒形状の分級室内に旋回流を形成し、固体物質を遠心分離する分級装置において、前記分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差をつけたことを特徴とするものである。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明に加えて、前記円錐状部材上部の斜面に段差を複数つけたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に加えて、前記円錐状部材を脱着可能としたことを特徴とするものである。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1又は2記載の発明に加えて、前記円錐状部材にリング状部材を設けて、前記円錐状部材の斜面に段差形成し、かつ脱着可能としたことを特徴とするものである。
【0011】
請求項5記載の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明に加えて、前記円錐状部材の斜面にテフロン加工を施したことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】
請求項1の発明では、分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差をつけるように設定される。このような設定されるのは、図5のように従来の分級装置に設けられているような円錐状部材16上部の壁面に沿って、円筒形状の分散室中心方向に向かう流れ10が形成されており、この流れに固体粒子が運ばれることによって円錐状部材16の上部壁面に固体粒子が付着し、徐々に堆積していくため、円錐状部材の上部壁面に段差を設けることで、壁面に沿う流れが変化し、固体粒子が分散室に戻される作用が働き、堆積しにくくなるのである。よって、分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差をつけるように設定するのが好ましいのである。
【0013】
請求項2の発明では、分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差を複数つけるように設定される。このように設定されるのは、円錐状部材上部の斜面に段差を複数設けることで、壁面に沿う流れが変化し、固体粒子が分散室に戻される作用が働き、堆積しにくくなるのである。よって、分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差を複数つけるように設定するのが好ましいのである。
【0014】
請求項3の発明では、円錐状部材を脱着可能とした。このように設定されるのは、分級装置を連続運転する場合、円錐状部材上部の斜面に固体粒子が付着する現象は避けられない問題であり、切り替え作業の際は、清掃等が必要であるため、円錐状部材と円錐状部材カバーが脱着可能としたことで、切り替え作業の短縮化がはかれるのである。よって、円錐状部材を脱着可能とするのが好ましいのである。
【0015】
請求項4の発明では、円錐状部材にリング状部材を設けて、円錐状部材上部の斜面に段差形成し、かつ脱着可能とした。このように設定されるのは、リング状部材を設けることによって、円錐状部材上部の斜面に段差を設けることが容易となり、段差の数の調節も容易となる。また、リング状部材を脱着可能としたことによって、切り替え作業の短縮化もはかれるのである。よって、円錐状部材にリング状部材を設けて、円錐状部材上部の斜面に段差形成し、かつ脱着可能とするのが好ましいのである。
【0016】
請求項5の発明では、円錐状部の斜面にテフロン加工を施した。このように設定されるのは、円錐状部材の斜面にテフロン加工を施すことにより、円錐状部材の斜面の摩擦抵抗が低下し、固体物質の付着、堆積現象が起こりにくくなるのである。よって、円錐状部材の斜面にテフロン加工を施すのが好ましいのである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて具体的に説明する。
【0018】
図6に示す前述の従来の分級装置における円錐状部材16の代わりに、図1に示すような、上部斜面に段差部2を設けた円錐状部材1を用いた。これによって、段差部2のところで流れ10が変化し、固体粒子が分散室に戻される作用が働き、従来のように、円錐状部材表面に固体物質が付着しにくくなる。
【0019】
図2は段差部2を複数(図では3個所)設けた円錐状部材1’であり、固体粒子を分散室に戻す作用をさらに強力にする。
【0020】
図3において、3は裾野に段差部2を備えた円錐状部材カバーで、従来の円錐状部材16に被せることによって容易に段差部を形成することができる。
【0021】
図4は、従来の円錐状部材16に取付けて簡単に段差部2を形成するためのリング状部材4である。直径を変えたものを複数個用意することによって、従来の円錐状部材16に複数の段差部2を容易に設けることができる。また、段差部2の数の調節も容易である。
【0022】
次に具体的な実施例について説明する。
【0023】
本実施例では、スチレン−アクリル共重合体樹脂85重量部とカーボンブラック15重量部の混合物を溶融混練、冷却し、これをハンマーミルで粗粉砕した後、ジェットミルにて、微粉砕された固体物質(平均粒径7.2μm)の分級を行った。
【0024】
実施例1
図1に示す円錐状部材上の斜面に段差部2をつけた円錐状部材1を設けた分級装置において、上記組成の固体物質を供給し、排気ブロワー圧1500mmAqの条件で分級を実施したところ、固体物質投入量4500gに対して、粗粉の回収率は75%であった。
【0025】
実施例2
実施例1と同じ組成の固体物質を供給して、図2に示す円錐状部材1’を設けた分級装置により実施例1と同条件で処理した。その結果、固体物質投入量4500gに対して、粗粉の回収率は76%であった。
【0026】
実施例3
実施例1と同じ組成の固体物質を供給して、図3の円錐状カバー3を取付けた分級装置により実施例1と同条件で処理した後、清掃切替を実施した。その結果、清掃切替時間について、実施例1に比べ約30%の短縮が可能となった。
【0027】
実施例4
実施例1と同じ組成の固体物質を供給して、図4に示したリング状部材4を1つ設け、円錐状部材を用い、他は実施例1と同条件で処理した。その結果、固体物質投入量4500gに対して、粗粉の回収率は76%であった。また、清掃切替時間については、実施例1に比べ約20%の短縮が可能となった。
【0028】
実施例5
実施例1と同じ組成の固体物質を供給して、表面にテフロン加工を施した円錐状部材を用いた分級装置により実施例1と同条件で処理した。その結果、固体物質投入量4500gに対して、粗粉の回収率は74%であった。
【0029】
比較例
上記組成の固体物質を供給して、図6に示す従来の分級装置を用い、排気ブロワー圧1500mmAqの条件で処理した。その結果、固体物質投入量4500gに対して、粗粉の回収率は70%であった。
【0030】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差を設けたので、円錐状部材上部壁面に沿う流れが変化し、固体粒子が分散室に戻される作用が働き、堆積しにくくなるため、回収効率の良い分級が可能になる。
【0031】
請求項2記載の発明によれば、円錐状部材上部の斜面に段差を複数設けたので、円錐状部材上部壁面に沿う流れが変化し、固体粒子が分散室に戻される作用が働き、堆積しにくくなるため、回収効率の良い分級が可能になる。
【0032】
請求項3記載の発明によれば、円錐状部材を脱着可能としたので、切り替え作業の短縮化がはかれ、効率の良い分級が可能になる。
【0033】
請求項4記載の発明によれば、円錐状部材にリング状部材を設け、かつ脱着可能としたので、円錐状部材上部の斜面に段差を設けることが容易となり、段差の数の調節も容易となる。また、切り替え作業の短縮化もはかれ、効率の良い分級が可能になる。
【0034】
請求項5記載の発明によれば、円錐状部材の斜面にテフロン加工を施したので、固体物質の付着、堆積現象が起こりにくくなり、効率の良い分級が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1で用いた円錐状部材の断面図と気流の流れを示す。
【図2】本発明の実施例2で用いた円錐状部材の断面図と気流の流れを示す。
【図3】本発明の実施例3で用いた円錐状部材カバーである。
【図4】本発明の実施例4で用いたリング状部材である。
【図5】従来の分級装置における円錐状部材の断面図と気流の流れを示す。
【図6】従来の分級装置の説明図である。
【符号の説明】
1,1’ 円錐状部材
2 段差部
3 円錐状部材カバー
4 リング状部材

Claims (5)

  1. 円筒形状の分級室内に旋回流を形成し、固体物質を遠心分離する分級装置において、前記分級室上部に設けられた円錐状部材上部の斜面に段差をつけたことを特徴とする分級装置。
  2. 前記円錐状部材上部の斜面に段差を複数つけたことを特徴とする請求項1記載の分級装置。
  3. 前記円錐状部材を脱着可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の分級装置。
  4. 前記円錐状部材にリング状部材を設けて、前記円錐状部材の斜面に段差形成し、かつ脱着可能としたことを特徴とする請求項1又は2記載の分級装置。
  5. 前記円錐状部材上部の斜面にテフロン加工を施したことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の分級装置。
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