JP3646646B2 - 給紙装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、用紙がセットされる用紙トレイを備えた給紙カセットと、用紙を記録部へ給送する給送経路を備えた給紙機構と、を有し、前記給紙機構は前記給紙カセットの引き出し方向後半部に配置されて、前記給紙カセットを装置本体の収納スペースから引き出したときに、前記給紙カセットとともに前記給紙機構が引き出し可能とされる給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コピー・ファクシミリ複合機や複写機といったような画像読取装置においては、堆積された用紙を繰り出して給紙する給紙装置は、上下方向に複数段の給紙カセットを設けて構成されていた。
そして、給紙ローラ、用紙給送経路等から成る給紙機構は、装置本体に設けられ、前記給紙カセットのみが前方へ引き出される構成であった。
この給紙機構の用紙給送経路は、装置本体背面側(後面側)に形成され、該用紙搬送経路を通じてその上方の記録部へ用紙が供給されるのであった。すなわち、この構成では、該用紙搬送経路は、給紙カセットのさらに後方側に形成されており、この用紙搬送経路にてジャムが発生した場合、装置背面側に設けた扉を開けて該経路を開放し、ジャム解除を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記用紙搬送経路でジャムが発生した場合には、装置背面側からメンテナンスをしなければならないとなると、そのことを考慮して、画像読取装置の設置スペースを確保しなければならない。一方、オフィス等においては、その有効スペースにも限りがあり、そのため該画像読取装置は壁際等の空きスペースに設置されることも多く、この場合、前記用紙搬送経路でジャムが発生すると、装置本体自体を移動させなければならなかった。そうして、ユーザーは装置後方に回り込めるだけのスペースを確保した上で、ジャム処理作業を行うのであるが、ジャムが発生する度に、装置本体を移動させるとなると、ユーザーにとっては煩わしいものである。
そこで、上記問題点の少なくとも一つを解決すべく、給紙装置でジャムが発生した場合等、装置前方側からのメンテナンスが可能な給紙装置を提供することを課題とする。
【0004】
本発明は以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。
すなわち、請求項1に記載の如く、用紙がセットされる用紙トレイを備えた給紙カセットの引き出し方向後半部に、用紙を記録部へ給送する給送経路を備えた給紙機構が配置されて、前記給紙カセットを装置本体の収納スペースから引き出したときに、前記給紙カセットとともに前記給紙機構が引き出し可能とされる給紙装置であって、前記給紙カセットを前記収納スペースから引き出すときには、前記用紙トレイが引き出され、且つ前記給紙機構が前記装置本体内に収納された状態の第1段階の引き出し位置で前記給紙カセットを手前に引き出せないように規制するとともに、規制解除操作により、前記給紙カセットを、前記給紙機構が前記装置本体の前面よりも前方へ引き出された状態の第2段階の引き出し位置まで引き出し可能とし、前記給紙カセットを前記第2段階の引き出し位置から押し込むときには、前記第1段階の引き出し位置で規制することなくそのまま前記給紙カセットを押し込める、ストッパ機構を備えた構成とする。
【0007】
また、請求項2に記載の如く、前記ストッパ機構は、前面を有する爪部と、後面を有し、該後面と前記爪部の前面とが係合することで前記給紙カセットの引き出しを規制する突片と、前記突片の後面と、前記爪部の前面との係合を解除する操作レバーと、を備え、前記操作レバーは、前記爪部の前面と前記突片の後面とが係合するときに、前記爪部と対向する位置に配置される押圧部を具備して、前記爪部の前面と前記突片の後面との係合を解除するときには、前記操作レバーの操作により前記押圧部で前記爪部を押圧して、前記爪部の前面を、前記突片の後面に対して押すことで、係合を解除する構成とする。
【0008】
または、請求項3に記載の如く、前記ストッパ機構は、前面を有する爪部と、後面を有し、該後面と前記爪部の前面とが係合することで前記給紙カセットの引き出しを規制する突片と、前記突片の後面と、前記爪部の前面との係合を解除する操作レバーと、を備え、前記爪部と前記操作レバーとは連結される構成で、前記爪部の前面と前記突片の後面との係合を解除するときには、前記操作レバーの操作により、前記爪部の前面を、前記突片の後面に対して引くことで、係合を解除する構成とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
これより、本発明に係る実施例を、コピー・ファクシミリ複合機の給紙装置1を参照しながら説明する。
図1はコピー・ファクシミリ複合機の斜視図、図2は給紙カセット10の第1段階の引き出しを示す給紙装置1の斜視図、図3は給紙カセット10の第2段階の引き出しを示す給紙装置1の斜視図、図4は同じく側面断面図、図5は本発明に係る給紙カセット10の引き出し構成を示す側面断面図であり、同図(a)は給紙カセット10のトレイ部分の引き出しを示す図であり、同図(b)は給紙カセット10の第1段階の引き出しを示す図であり、同図(c)は給紙カセット10の第2段階の引き出しを示す図、図6は本発明の第1実施例に係るストッパ機構2の側面図であって、同図(a)は通常状態を示す図であり、同図(b)は操作レバーを操作した状態を示す図である。また、図7は本発明の第2実施例に係るストッパ機構2の側面図であって、同図(a)は通常状態を示す図であり、同図(b)は操作レバーを操作した状態を示す図である。
【0010】
尚、以下の説明において、図1に標す矢視方向(コピー・ファクシミリ複合機にあっては給紙トレイ10・10の把手側)を前方として、各構造体の前後左右方向を説明する。また、他の図面におけるその前後左右方向についても、図1に準ずるものとする。
【0011】
図1に示すように、コピー・ファクシミリ複合機は、記録部4の上方に読取部3を配置して構成されている。
前記読取部3は、読取載置台6内に設けられた読取装置を走査させて静止原稿等を読み取るフラットベッドタイプのスキャナとして用いられるとともに、該読取装置を位置固定して、原稿を原稿押さえカバー7の一端に付設した自動原稿搬送装置(ADF)8に給送しながら読み取りを行うシートフィードタイプのスキャナとして用いることができるように構成されている。
【0012】
また、記録部4の下方には、給紙カセット10・10を上下二段(又は、複数段)に設けて構成した給紙装置1が配置されている。給紙カセット10・10内には、互いに用紙サイズが異なる用紙がそれぞれ堆積して貯留されており、該給紙カセット10・10の何れか一方から用紙を繰り出して記録部4へ給紙し、該用紙に記録を行なった後に記録済の用紙を排出トレイ5へ排出して、堆積するよう構成している。
【0013】
次に、前記給紙装置1について説明する。
図2及び図3に示すように、給紙装置1は、主に給紙カセット10・10を上下に並設して構成されている。該給紙カセット10は、上面が開放された略直方体形状に形成され、該給紙カセット10における後半部には記録部4へ用紙を給送する給紙機構(以下、「FDR」)11が外嵌されている。
【0014】
図4に示すように、前記FDR11は、給紙カセット10内にセットされた用紙を記録部4へ給送する給送経路11Rと、該給送経路11Rを包囲して形成される枠体11B・11B・・・と、該用紙を給送経路11R内で搬送するローラ等から成り、該給紙カセット10を装置本体に収納したときには、該給送経路11Rの出口11bが、装置本体側に設けた記録部4への搬送経路4Rの入口4a、又は、その上方の給紙カセット10のFDR11の給送経路11Rへの入口11aと連通するように配置構成されている。
また、前記FDR11の枠体11B・11B・・・は、それぞれ前後回動可能に構成されて、給送経路11Rを開放することができ、装置前方側からのジャム処理等の作業を可能としている。
【0015】
前記給紙カセット10は2段階に引き出し可能で、図5の(a)で示すように、まず、平面視、「コ」字状に形成された給紙カセット本体10Bに対し、給紙カセット10の用紙トレイ部分10Tのみが引き出され、その上で、図5の(b)で示すように、該用紙トレイ部分10T、及び本体10Bが一体的にスライドし、給紙カセット10がストッパ機構2によって摺動規制されるまでがその第1段階の引き出しであり、該第1段階の引き出しで用紙の補給等を行う。そして、図5の(c)で示すように、ストッパ機構2を解除してさらに手前に引き出した状態がその第2段階であり、該第2段階の引き出しで、FDR11内でのジャム処理等が行えるように構成されている。
その機構を説明すると、給紙カセットは10の用紙トレイ部分10Tが、給紙カセット本体10Bに対して、一定距離の引き出し可能な構成で、該用紙トレイ部分の外側面に、スライドレールを取り付け、一方、該スライドレールを案内するガイドレールを、平面視、「コ」字状の給紙カセット本体10Bの内側面に取り付けて構成している。
また、前記給紙カセット本体10Bの外側面に、スライドレール14・14を取り付け、一方、該スライドレール14・14のガイドレールを、装置本体における給紙カセット10の収納スペース1Sの内側面に取り付けて構成し、また、該スライドレール14・14と該ガイドレールとの間に、中間ガイドレール16・16を介設して、該スライドレール14・14を中間ガイドレール16・16に嵌め、該中間ガイドレール16・16を該ガイドレールに嵌めて構成する。
【0016】
但し、スライドレール14・14は中間ガイドレール16・16に対して摺動自在である一方、給紙カセット10と該給紙カセット10の収納スペース1Sとの間にストッパ機構2が設けられており、該ストッパ機構2によって、中間ガイドレール16・16は、装置本体に固定されるガイドレールに対して前方への摺動が規制される。
【0017】
次に、前記ストッパ機構2の第1実施例について説明する。
図4及び図5に示すように、この第1実施例におけるストッパ機構2は、給紙カセット10の収納スペース1S内における底面に凸設させた突片17と、装置本体に対して可動する給紙カセット10に取り付けられたストッパ機構本体20とにより構成されている。
【0018】
前記突片17は、前記収納スペース1S底面における左端側であって、その前部位置に配設されている。
図6の(a)に示すように、該突片17は、側面視、直角三角形状で、その後面17aは、給紙カセット10の収納スペース1S底面に対して垂直な面とし、その前部は前方下方へ向けて傾斜する緩斜面17bとして形成されている。
【0019】
一方の前記ストッパ機構本体20は、操作レバー21、ロック部材22、及びリンクアーム23等を連結して構成されている。
その構成を詳述すると、まず、前記給紙カセット10内における左端側に、「凹」字状のプレートの両側を折り曲げて加工した支持ケーシング24を立設させ、そして、該支持ケーシング24の上面前方の欠落部24aに操作レバー21を挿設し、その下端部に回動支点軸25を取り付けて、該支持ケーシング24の両側面24b・24bで軸支する。
【0020】
また、前記ロック部材22は、側面視、略「N」字を左右反転させた形状で、その水平部分22bの前端に立設されたアーム部22aと、その後端に垂設された係合爪部22cとを有し、該水平部分22bの前端に回動支点軸26を取り付けて、前記支持ケーシング24の両側面24b・24bで軸支する。
【0021】
そして、前記操作レバー21の上下中間位置と、前記ロック部材22におけるアーム部22aの上端位置とをリンクアーム23を介して連結する。ここで、符号27は、該操作レバー21と該リンクアーム23との枢結点、符号28は、該ロック部材22と該リンクアーム23との枢結点である。
【0022】
また、前記操作レバー21における枢結点27のやや上方にスプリングバネ29等による付勢手段を取り付け、該スプリングバネ29の後端を支持ケーシング24の内側面24bに取り付ける。
【0023】
前記係合爪部22cの前面22dは、前記水平部分22bに対して垂直な面となる一方、該係合爪部22cの後方下端は後方上方へ向けて切り欠かれ、傾斜面22eが形成されている。
【0024】
また、前記給紙カセット10の底面には、前記ロック部材22の係合爪部22c下端を出没させるための開口部10bが設けられ、通常、前記スプリングバネ29によりストッパ機構本体20が付勢されて、該開口部10bより該係合爪部22c下端を垂下された状態で、該係合爪部22cの前面22dが、給紙カセット10の収納スペース1S底面の前記突片17の後面17aに当接すると、給紙カセット10はこれ以上前方へ引き出せないようになっている。
【0025】
図5の(b)で示すように、このロック部材22の係合爪部22cの前面22dが、収納スペース1S内の前後中間位置の突片17の後面17aに当接するまで給紙カセット10が引き出された状態を、前記第1段階の引き出しとし、この状態で、用紙の補給等を行う。
【0026】
そうして、前記操作レバー21の把手21aを前方へ引くことで、図6の(b)で示すように、側面視で、該操作レバー21が回動支点軸25を中心に、反時計方向に回動し、これによりリンクアーム23が前方へ摺動回動して、ロック部材22のアーム部22aが前方へ引っ張られ、該ロック部材22が回動支点軸26を中心に反時計方向に回動する結果、その係合爪部22cが上昇して、該係合爪部22cの前面22dと、前記収納スペース1S内の突片17の後面17aとの係合が解除される。
【0027】
これにより給紙カセット10をさらに引き出すことができ、図5の(c)で示すように、前記スライドレール14・14が前記中間ガイドレール16・16の前端に設けたストッパにより規制され、さらに、該中間ガイドレール16・16が前記ガイドレールの前端に設けたストッパにより規制されるまで給紙カセット10が引き出された状態を、前記第2段階の引き出しとし、主に紙詰まりが発生した場合に、該給紙カセット10をこの第2段階まで引き出すのである。
尚、別構成として、前記収納スペース1S底面における左端側であって、その前端位置に、新たな突片17を設けて、前記ロック部材22の係合爪部22cと、該突片17とが当接するまで給紙カセット10が引き出された状態を、第2段階の引き出しとしてもよい。
【0028】
この状態では、図3に示すように、給紙カセット10後部のFDR11が、装置前面よりも前方へ引き出されているため、ユーザーは装置前方側より容易にFDR11のメンテナンスを行うことができる。
このように、本実施例では、図2に示す給紙カセット10の引き出しが半開状態となる第1段階の引き出しと、図3に示す全開状態となる第2段階の引き出しとに区別して、2段階に引き出す構成としている。
【0029】
そして、前記ストッパ機構2を解除し、給紙カセット10を第2段階まで引き出した後は、ユーザーは操作レバー21から手を放しており、この状態では、図6の(a)で示すように、前記スプリングバネ29が復元して、ストッパ機構本体20は元の位置姿勢に復帰し、ロック部材22の係合爪部22cは、給紙カセット10底面の開口部10bより垂下された状態となっている。
【0030】
そして、給紙カセット10を収納する場合には、ストッパ機構2の解除は行う必要がなく、そのまま給紙カセット10を押し込めば、前記ロック部材22の係合爪部22cの傾斜面22eが、収納スペース1S内の突片17の緩斜面17bに案内されて、ロック部材22が反時計方向に回動し、ストッパ機構本体20は、該突片17を容易に乗り越えて、給紙カセット10は収納スペース1S内に収まるのである。
【0031】
この構成では、ユーザーは、ストッパ機構2が実際に作用する係合爪部22cと、突片17とから離れた位置で操作レバー21を操作することができ、給紙カセット10を引き出す方向と、ストッパ機構2を解除する際に操作レバー21を引き込む方向とが同方向であるため、操作レバー21の操作方向がわかり易く、操作勝手がよい。
【0032】
次に、前記ストッパ機構2の第2実施例について説明する。
図7の(a)に示すように、この第2実施例におけるストッパ機構2は、給紙カセット10の収納スペース1Sの底面に設けた板バネ19と、装置本体に対して可動する給紙カセット10に取り付けられたストッパ機構本体20とにより構成されている。
【0033】
前記板バネ19は、前記収納スペース1S底面における左端側であって、その前部位置に埋設されている。
該板バネ19は、板状部材を折り曲げた形状で、側面視、略直角三角形状に形成された爪部19aと、該爪部19aの下端より前後水平に延設された基部19bとから成る。
そして、給紙カセット10の収納スペース1S下方に中空スペース1Tが設けられ、該収納スペース1Sと該中空スペース1Tとを連通させる。
符号1bは、両スペース1S・1Tを連通させた開口部であり、該中空スペース1T内に板バネ19が収装されて、その基部19bの前後端が支持され、通常、該板バネ19の爪部19aは該開口部1bから突出させている。
【0034】
この収納スペース1S側へ突出させた爪部19aは、その後面19cを収納スペース1S底面に対して垂直な面とし、その後部上面19dを水平面とし、その前部を前方下方へ向けて傾斜する緩斜面19eとして配設され、該水平面19dに上方から力が作用すると、板バネ19は変形し、中空スペース1T内に没入する。
【0035】
一方の前記ストッパ機構本体20は、操作レバー21、押圧部材22’、及びリンクアーム23等から成り、前記第1実施例におけるストッパ機構本体20と略同様の構成で配設されている。
まず、前記給紙カセット10内における左端側に、支持ケーシング24を立設させ、該支持ケーシング24の上面前方の欠落部24aに操作レバー21を挿設し、その上下中間位置に回動支点軸25を取り付けて、該支持ケーシング24の両側面24b・24bで軸支する。
【0036】
また、側面視、略「N」字を左右反転させた形状の押圧部材22’は、その水平部分22’bの前端に立設されたアーム部22’aと、その後端に垂設された押圧部22’cとを有し、該水平部分22’bの前端に回動支点軸26を取り付けて、前記支持ケーシング24の両側面24b・24bで軸支する。
【0037】
そして、前記操作レバー21の下端位置と、前記押圧部材22’におけるアーム部22’aの上端位置とをリンクアーム23を介して連結する。ここで、符号27は、該操作レバー21と該リンクアーム23との枢結点、符号28は、該押圧部材22’と該リンクアーム23との枢結点である。
【0038】
また、前記操作レバー21における回動支点軸25のやや上方にスプリングバネ29等による付勢手段を取り付け、該スプリングバネ29の後端を支持ケーシング24の内側面24bに取り付ける。
【0039】
また、前記給紙カセット10の底面には、前記押圧部材22’の押圧部22’c下端を出没させるための開口部10bが設けられ、該開口部の直後方における給紙カセット10の下面には突片18が垂設されている。
【0040】
前記突片18は、側面視、直角三角形状で、その前面18aは、給紙カセット10の下面に対して垂直な面とし、その後部は後方上方へ向けて傾斜する緩斜面18bとして形成されている。
通常、前記スプリングバネ29によりストッパ機構本体20が付勢されて、前記押圧部材22’の押圧部22’cは前記開口部10b上方側の給紙カセット10内に収納された状態で、前記板バネ爪部19aの後面19cが、給紙カセット10下面の前記突片18の前面18aに当接すると、給紙カセット10はこれ以上前方へ引き出せないようになっている。
【0041】
前記収納スペース1S内における前後中間位置の板バネ爪部19aの後面19cと、給紙カセット10下面の突片18の前面18aとが当接するまで給紙カセット10が引き出された状態を、前記第1段階の引き出しとし、この状態で、用紙の補給等を行う。
【0042】
そうして、前記操作レバー21の把手21aを前方へ引くことで、図7の(b)で示すように、側面視で、該操作レバー21が回動支点軸25を中心に、反時計方向に回動し、これによりリンクアーム23が後方へ摺動回動して、押圧部材22’のアーム部22’aが後方へ押され、該押圧部材22’が回動支点軸26を中心に時計方向に回動する結果、その押圧部22’cが下降して、該押圧部22’cの下面22’dが板バネ爪部19aの後部上面19dに当接し、板バネ19を中空スペース1T内へ押し下げる。
こうして、前記板バネ爪部19aの後面19cと、前記給紙カセット10下面の突片18の前面18aとの係合が解除される。
【0043】
これにより給紙カセット10をさらに引き出すことができ、前記スライドレール14・14が前記中間ガイドレール16・16の前端に設けたストッパにより規制され、さらに、該中間ガイドレール16・16が前記ガイドレールの前端に設けたストッパにより規制されるまで給紙カセット10が引き出された状態を、前記第2段階の引き出しとし、主に紙詰まりが発生した場合に、該給紙カセット10をこの第2段階まで引き出すのである。
尚、別構成として、前記収納スペース1S底面における左端側であって、その前端位置に、新たな板バネ19を設けて、前記突片18と、該板バネ19とが当接するまで給紙カセット10が引き出された状態を、第2段階の引き出しとしてもよい。
【0044】
図3に示すように、この状態では、給紙カセット10後部のFDR11が、装置前面よりも前方へ引き出されているため、ユーザーは装置前方側より容易にFDR11のメンテナンスを行うことができる。
このように、本実施例では、図2に示す給紙カセット10の引き出しが半開状態となる第1段階の引き出しと、図3に示す全開状態となる第2段階の引き出しとに区別して、2段階に引き出す構成としている。
【0045】
前記ストッパ機構2を解除し、給紙カセット10を第2段階まで引き出した後は、ユーザーは操作レバー21から手を放しており、この状態では、図7の(a)で示すように、前記スプリングバネ29が復元して、ストッパ機構本体20は元の位置姿勢に復帰し、押圧部材22’の押圧部22’cは、給紙カセット10底面の開口部10bの上方側に収納された状態となっている。
【0046】
そして、給紙カセット10を収納する場合には、ストッパ機構2の解除は行う必要がなく、そのまま給紙カセット10を押し込めば、板バネ爪部19aの緩斜面19eが、給紙カセット10下面の突片18の緩斜面18bに案内されて、板バネ19がやや沈み、ストッパ機構本体20は、該板バネ爪部19aを容易に乗り越えて、給紙カセット10は収納スペース1S内に収まるのである。
【0047】
この構成でも、ユーザーは、ストッパ機構2が実際に作用する板バネ爪部19aと、突片18とから離れた位置で操作レバー21を操作することができ、また、給紙カセット10を引き出す方向と、ストッパ機構2を解除する際に操作レバー21を引き込む方向とが同方向であるため、操作レバー21の操作方向がわかり易く、操作勝手がよい。
【0048】
以上、本発明に係る実施例を2通り説明したが、勿論、これ以外の方法で本発明を実現してもよく、例えば、リンクアーム23を廃止して、操作レバー21と、ロック部材22(又は押圧部材22’)とを一体的に形成する等、特に、その構成については限定しない。
【0049】
【発明の効果】
本発明は、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項1の発明では、給紙カセットが段階的に引き出されて、給紙機構のメンテナンス性の向上を図ることができる。
すなわち、給紙カセットがストッパ機構によって摺動規制されるまでがその第1段階の引き出し位置であり、該第1段階の引き出し位置で、用紙トレイが引き出され、且つ給紙機構が装置本体内に収納された状態で、用紙の補給等を行い、この状態からストッパ機構を解除すれば、給紙カセットを第2段階の引き出し位置までさらに引き出すことができ、このとき給紙機構も装置本体の前面よりも前方へ引き出されて、給紙機構の給送経路内で詰まった用紙を、装置前方側から容易に取り除くことができる。
【0052】
また、請求項2の発明では、給紙カセットがストッパ機構によって摺動規制されるまでがその第1段階の引き出し位置であり、用紙トレイが引き出され、且つ給紙機構が装置本体内に収納された状態の第1段階の引き出し位置で用紙の補給等を行い、この状態から操作レバーの操作により押圧部で爪部を押圧して、爪部の前面を、突片の後面に対して押すことで、係合を解除すれば、給紙カセットを第2段階の引き出し位置までさらに引き出すことができ、ユーザーはこの給紙機構が装置本体の前面よりも前方へ引き出された状態の第2の引き出し位置で装置前方側より容易にメンテナンスを行うことができる。
【0053】
そして、請求項3の発明では、給紙カセットがストッパ機構によって摺動規制されるまでがその第1段階の引き出し位置であり、用紙トレイが引き出され、且つ給紙機構が装置本体内に収納された状態の第1段階の引き出し位置で用紙の補給等を行い、この状態から操作レバーの操作により、爪部の前面を、突片の後面に対して引くことで、係合を解除すれば、給紙カセットを第2段階の引き出し位置までさらに引き出すことができ、ユーザーはこの給紙機構が装置本体の前面よりも前方へ引き出された状態の第2の引き出し位置で装置前方側より容易にメンテナンスを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】コピー・ファクシミリ複合機の斜視図。
【図2】給紙カセット10の第1段階の引き出しを示す給紙装置1の斜視図。
【図3】給紙カセット10の第2段階の引き出しを示す給紙装置1の斜視図。
【図4】同じく側面断面図。
【図5】本発明に係る給紙カセット10の引き出し構成を示す側面断面図。
【図6】本発明の第1実施例に係るストッパ機構2の側面図。
【図7】本発明の第2実施例に係るストッパ機構2の側面図。
【符号の説明】
1 給紙装置
2 ストッパ機構
10 給紙カセット
11 FDR
17 突片
18 突片
19 板バネ
20 ストッパ機構本体
21 操作レバー
22 ロック部材
22c 係合爪部
22’ 押圧部材
22’c押圧部
23 リンクアーム
Claims (3)
- 用紙がセットされる用紙トレイを備えた給紙カセットの引き出し方向後半部に、用紙を記録部へ給送する給送経路を備えた給紙機構が配置されて、前記給紙カセットを装置本体の収納スペースから引き出したときに、前記給紙カセットとともに前記給紙機構が引き出し可能とされる給紙装置であって、
前記給紙カセットを前記収納スペースから引き出すときには、前記用紙トレイが引き出され、且つ前記給紙機構が前記装置本体内に収納された状態の第1段階の引き出し位置で前記給紙カセットを手前に引き出せないように規制するとともに、規制解除操作により、前記給紙カセットを、前記給紙機構が前記装置本体の前面よりも前方へ引き出された状態の第2段階の引き出し位置まで引き出し可能とし、前記給紙カセットを前記第2段階の引き出し位置から押し込むときには、前記第1段階の引き出し位置で規制することなくそのまま前記給紙カセットを押し込める、ストッパ機構を備えたことを特徴とする給紙装置。 - 前記ストッパ機構は、
前面を有する爪部と、
後面を有し、該後面と前記爪部の前面とが係合することで前記給紙カセットの引き出しを規制する突片と、
前記突片の後面と、前記爪部の前面との係合を解除する操作レバーと、
を備え、
前記操作レバーは、前記爪部の前面と前記突片の後面とが係合するときに、前記爪部と対向する位置に配置される押圧部を具備して、
前記爪部の前面と前記突片の後面との係合を解除するときには、前記操作レバーの操作により前記押圧部で前記爪部を押圧して、前記爪部の前面を、前記突片の後面に対して押すことで、係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。 - 前記ストッパ機構は、
前面を有する爪部と、
後面を有し、該後面と前記爪部の前面とが係合することで前記給紙カセットの引き出しを規制する突片と、
前記突片の後面と、前記爪部の前面との係合を解除する操作レバーと、
を備え、
前記爪部と前記操作レバーとは連結される構成で、
前記爪部の前面と前記突片の後面との係合を解除するときには、前記操作レバーの操作により、前記爪部の前面を、前記突片の後面に対して引くことで、係合を解除することを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
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