JP3646620B2 - 非破壊透過式光測定装置用較正器とこの較正器を用いた較正方法およびこの較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置 - Google Patents

非破壊透過式光測定装置用較正器とこの較正器を用いた較正方法およびこの較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、桃、柑橘類、葡萄類、トマト、メロン、スイカ等の被測定物中に含まれる糖分等特定成分を上記被測定物を破壊することなく定量的に測定可能な非破壊光測定装置に適用される較正器に係り、特に、透過式の非破壊光測定装置に適用される非破壊透過式光測定装置用較正器とこの較正器を用いた較正方法およびこの較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の非破壊光測定装置としては、近赤外光を用いた非破壊光測定装置が各種提案されている。そして、これら装置を用いて長期に亘り安定して高精度な測定を行うには較正器が欠かせない。これは、非破壊光測定装置を長期に亘り使用していると、測定系のずれ(例えば、適用している測定波長のずれ、装置の光入出射部分にゴミなどが付着したことに伴う入射・検出光量の見掛け上の変動等)に起因した測定精度の低下を招き易いからであった。
【0003】
そこで、これまでに非破壊光測定装置の測定原理、構成毎に各種の較正器、較正方法が研究、提案されている。
【0004】
ところで、近赤外光を用いた非破壊光測定装置の殆どは、白色光源と分光器を組み合わせた構成を基本としている。そして、この光測定装置は、白色光源からの光を被測定物に照射し表面近傍で反射したスペクトルを光測定装置内蔵の分光器を用いて分光分析することで被測定物中の内部情報を得ている。
【0005】
このようなタイプの非破壊光測定装置の較正には、一般に経時変化の無い無機物の標準サンプル(レファレンス)、例えば、ガラスの拡散板、フッ素系樹脂片等が用いられていた。しかし、このような標準サンプルの光学特性および温度特性は、ほとんどの場合で被測定物とは異なるために高精度な較正を行うことは困難であった。
【0006】
他方、被測定物と同種のサンプルを破壊測定しその結果と非破壊測定の結果を照合するような較正方法も知られている。しかし、青果物など生鮮食品が測定対象の場合、実際の選果前に非破壊光測定装置の較正をしようにも市場にサンプルが無いといったサンプル入手時期の制約や、破壊測定は手作業で行うために時間が掛かる上にサンプル間のばらつきを均すために相当数のサンプルを破壊測定する必要がある等の問題点が多い。
【0007】
このような技術的背景の下、被測定物と同等の光学特性を有しかつ経時変化の影響をほとんど受けない較正器を用い、分光スペクトルを解析する方法として特開平9−15142号公報に記載の手段が提案されている。すなわち、この特開平9−15142号公報で提案されている較正器(疑似果実体)は、二重管構造の較正器本体から成り、この較正器本体における二重管の間隙に被測定物中の目的成分が含まれる水溶液を充填しかつ二重管の内筒に所定の光反射率を備えさせるか、あるいは充填する水溶液中に適当な分散質を添加して構成させたもので、非破壊光測定装置の較正時には、被測定物を測定するのと同様に、較正器表面から光を照射し、較正器表面、充填物および内管表面からの反射光を分光分析して較正に利用している。
【0008】
ところで、上記較正器(疑似果実体)は反射方式の測定原理に則した構造を有しており、反射方式の非破壊光測定装置に適用した場合には有効であるが、透過式の非破壊光測定装置に対しては後述するような問題が存在する。
【0009】
すなわち、非破壊光測定装置には、上述したように被測定物の表面および表面近傍で反射した戻り光を分光分析することで内部情報を得る反射方式の非破壊光測定装置と、被測定物に対し光入射部から光を入射させかつ被測定物内を透過してきた光を上記光入射部とは別の部位に設定された光出射部において検出し(すなわち反射戻り光を検出せずに透過光のみを検出し)その光吸収測定(例えば吸光度、吸収係数等の測定)により測定物中の内部情報を得る透過式の非破壊光測定装置が知られている。
【0010】
そして、反射方式と透過式の非破壊光測定装置間には上記方式の違いに基づき以下のような差異が存在する。すなわち、反射方式の非破壊光測定装置においては、被測定物の深部で反射した光は表面近傍で反射した光に較べてその光量が少ないため、相対的に光量の少ない被測定物深部の情報がうまく評価できないといった問題を有していた。具体的には、被測定物がメロン、スイカなど厚い表皮を有する青果物の場合、反射方式では表皮の情報が主体的で果肉の情報は希薄であった。また、薄皮果実でも、内部の腐敗、熟度など被測定物の深部の情報を充分に得ようとする場合には十分に対応することが困難であった。
【0011】
これに対し、透過式の非破壊光測定装置では、上述したように被測定物の内部を透過してきた光(透過光)を光入射部とは異なる部位(光出射部)で検出しその光吸収測定により測定物中の内部情報を得る方式のため、被測定物がメロン、スイカなど厚い表皮を有する青果物の場合でも、あるいは測定対象が薄皮果実の内部の腐敗や熟度等の場合でも上述した問題がない利点を有している。
【0012】
但し、透過式の非破壊光測定装置においては、以下に述べる理由から被測定物内部において透過光が経てきた物理的距離(以下、実効的光路長と称する。尚、一般的定義における光路長とは光が媒質内を通過した物理的距離に上記媒質の屈折率を掛けた値を意味するが、本明細書における光路長とは被測定物内を光が走った物理的距離を意味する。また、本明細書において物理学的光路長とは一般的定義における光路長を意味する。)を知ることが解析上重要になるため、透過式の非破壊光測定装置に適用する較正器の光路長も被測定物の実効的光路長に合わせる必要があった。
【0013】
すなわち、透過式の非破壊光測定装置においては、図27に示すようにメロン等被測定物Mに対し波長λの光を照射しかつ被測定物M内を透過してきた光を検出器Sで検出し、例えば以下の式(1)で求められる吸収係数β(λ)から被測定物Mにおける糖分等特定成分を定量的に測定している。
【0014】
Pout (λ)=Pin(λ)exp [−β(λ)L] (1)
尚、式(1)中Pin(λ)は被測定物Mに入射された入射光量、Pout(λ)は検出器Sで検出された検出光量を示す。
【0015】
しかし、メロン等青果物の果肉は光散乱性を有しているため、被測定物Mに入射された波長λの光は、図27に示すように被測定物Mの光入射部と光出射部を結ぶ最短距離すなわちLで示される幾何学的光路長を通ってまっすぐ検出器Sの方向へ向かうのではなく、被測定物M内の様々なところで散乱されながら検出器Sにたどりつくこととなる。つまり、被測定物M内に入射された光は、最短である幾何学距離Lよりは長い光路(実効的光路長L’)を走ることになる。このため、波長λの光は長い距離を走った分だけ被測定物M内の糖分等特定成分に余計に吸収されてしまうこととなる。すなわち、式(1)の幾何学的光路長(幾何学距離L)を使って求まる吸収係数β(λ)は真の吸収係数ではなく見掛けの吸収係数で、その値は真の吸収係数の値より大きくなってしまうため、被測定物M内における特定成分の濃度とは掛け離れた測定値になり易い。この理由から透過式の非破壊光測定装置においては被測定物内部において透過光が経てきた実効的光路長を知ることが解析上重要となる。
【0016】
この様に透過式の非破壊光測定装置では、被測定物内部において透過光が経てきた物理的距離(実効的光路長L’)を知ることが解析上重要になるため、透過式の非破壊光測定装置に適用する較正器の光路長も被測定物の実効的光路長に合わせる必要があった。
【0017】
すなわち、上述した測定系のずれは、吸光度、吸収係数のずれとして検出されるが、同一の測定系において生じる較正器と被測定物の上記吸光度、吸収係数のずれ量を同等とするにはその光路長を同じにする必要があるからである。
【0018】
つまり、較正器と被測定物の実効的光路長を合わせないと測定系のずれに起因して被測定物内における特定成分の測定結果にずれが生じてもそのずれ分を較正器で補正することができないからである。
【0019】
そして、特開平9−15142号公報で提案されている上記反射方式の較正器ではその構造から実効的光路長を適正値に設定することができないため、透過式用の較正器としてそのままでは適用困難な問題を有していた。
【0020】
そこで、本出願人は、特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質が充填された較正器本体の光入射口から出射口までの光路長を被測定物の実効的光路長と同一若しくは略同一に設定して上述した問題を解消した非破壊透過式光測定装置用較正器を提案している(特願平11−108475号明細書参照)。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この様な較正器を用いて非破壊透過式光測定装置の較正作業を行なう場合、較正器内に充填されたショ糖液等の内容物(被測定物中に含まれる特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質)の温度を各較正作業毎測定する必要があった。すなわち、近赤外分光の特徴として、光吸収測定の結果はショ糖液等内容物の温度で変化するため(光吸収測定時における温度条件が異なると、吸光度、吸収係数等が変化するため)、較正器内に充填されたショ糖液等内容物の温度を事前に測定し、その温度に基づいた較正作業を行なわないと正確な較正ができないからであった。
【0022】
そして、較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに連続的に流して上記内容物の温度測定作業と較正作業を機械的に行なうことが従来の較正器では困難なため、非破壊透過式光測定装置の較正作業は、通常、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという方法によりなされている。すなわち、上記較正作業を行なうに際しては、較正器内に充填されたショ糖液等内容物の温度をまず測定しそのデータを非破壊透過式光測定装置の計測部に入力した後、温度測定がなされた上記較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという方法が採られている。具体的には、朝一番や昼休み等、非破壊透過式光測定作業が停止されている適宜時間帯を見計らって較正作業を行なう方法が採られている。
【0023】
しかし、この様な方法では、非破壊透過式光測定装置において現実に測定系のずれ(装置の光入出射部分にゴミなどが付着したことに伴う入射・検出光量の見掛け上の変動等)が生じていても次の較正時間帯までこのずれを検出できないことがあり、被測定物中に含まれる特定成分の測定に際し測定精度の低下を引起こしたり、極端な場合に上記測定作業をやり直さなければならなくなる問題を有していた。
【0024】
本発明はこの様な問題点に着目してなされたもので、その課題とするところは、非破壊透過式光測定装置のラインに連続的に流して上記内容物の温度測定作業と較正作業を機械的に行なえる非破壊透過式光測定装置用較正器を提供し、併せてこの較正器を用いた較正方法およびこの較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、
被測定物が載置された複数のトレイを順次搬送し、搬送路中に設けられた測定部において上記被測定物に対しその光入射部から光を入射させかつ被測定物内を透過してきた光を上記光入射部とは別の部位に設定された光出射部において検出しその光吸収測定により被測定物中に含まれる特定成分を定量的に測定する非破壊透過式光測定装置に適用される較正器を前提とし、
光の入射口と出射口を備えその内部には上記特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質が充填されていると共に入射口から出射口までの光路長が上記被測定物内を透過する光の実効的光路長と同一若しくは略同一に設定された密封体によりその主要部が構成された較正器本体と、較正器本体の密封体内部に充填された上記物質の温度を計測しそのデータ信号を搬送路近傍に配置されたデータ入力部に出力する温度計測出力手段を具備することを特徴とする。
【0026】
そして、この請求項1記載の発明に係る非破壊透過式光測定装置用較正器によれば、
被測定物中に含まれる特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質が充填された密封体に光の入射口と出射口を備え、かつ、入射口から出射口までの光路長が上記被測定物内を透過する光の実効的光路長と同一若しくは略同一に設定されているため、非破壊透過式光測定装置の較正について被測定物を破壊することなく高精度、再現性良く、簡便・短時間で行うことが可能となる。
【0027】
また、較正器本体の密封体内部に充填された上記物質の温度を計測しそのデータ信号を搬送路近傍に配置されたデータ入力部に出力する温度計測出力手段を具備しているため、非破壊透過式光測定装置のラインに連続的に流して上記密封体内部に充填された物質の温度測定作業と較正作業を機械的に行なうことが可能となる。
【0028】
次に、請求項2に係る発明は、
請求項1記載の発明に係る非破壊透過式光測定装置用較正器を前提とし、
上記温度計測出力手段が、電源と上記密封体内部に配置されたサーミスタとこのサーミスタに直列に接続された基準抵抗素子と上記電源とサーミスタ間、サーミスタと基準抵抗素子間および基準抵抗素子と電源間にそれぞれ設けられた3つの電極を備え、かつ、上記3電極の各端部が較正器本体から外方へ突出して上記データ入力部の対応する各電極と接触するようになっていることを特徴とするものである。
【0029】
また、請求項3に係る発明は、
請求項1または2記載の発明に係る非破壊透過式光測定装置用較正器を用いた較正方法を前提とし、
上記トレイ搬送手段を周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成し、かつ、この搬送手段により上記較正器を連続的に搬送して1周若しくは1回転毎繰返し較正操作を行なうことを特徴とし、
請求項4に係る発明は、
請求項1または2記載の発明に係る非破壊透過式光測定装置用較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置を前提とし、
上記トレイ搬送手段が周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成され、かつ、この搬送手段に各トレイおよび上記較正器が固定されていることを特徴とするものである。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、被測定物として果実(メロン、スイカ等)Mを想定し、この果実Mに含まれる糖分濃度(以下、糖度)を計測する非破壊透過式光測定装置用の較正器を例に挙げて本発明の実施の形態について具体的に説明する。
【0031】
[第一実施の形態]
この実施の形態に係る較正器10が適用される非破壊透過式光測定装置においては、図8(C)に示すように果実(スイカ)Mに対する光入射部100と光出射部200の位置が果実Mの底部側付近に設定されている。
【0032】
すなわち、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10は、図1(A)〜(B)に示すように較正器本体20とこの較正器本体20に設けられた温度計測出力手段50とでその主要部が構成され、かつ、図1(C)に示すように較正器用トレイ60に収容されて非破壊透過式光測定装置のラインに流されるようになっている。
【0033】
まず、上記較正器本体20は、図1(A)〜(B)に示すように円形状の較正器基盤21(図9参照)およびこの基盤21に装着されて密封体300を形成するパッキング付き蓋材22(図10A、B参照)と、上記較正器基盤21上に取付けられて上記密封体300内を複数の空間に区画するステンレス製の仕切材23(図9参照)と、上記較正器基盤21の略中央部にそれぞれ設けられた第一開口24および第二開口25と、上記較正器基盤21の裏面側でかつ第一開口24および第二開口25にそれぞれ連通して取付けられると共に外周面にオネジが刻まれた第一内側円筒体26および第二内側円筒体27(図10D参照)と、一方の開放端側にそれぞれ光透過部材28、29が取付けられかつその内周面にメネジが刻まれていると共に他方の開放端側から上記第一内側円筒体26および第二内側円筒体27に螺合されて入射口31および出射口32を形成する第一外側円筒体33および第二外側円筒体34(図10E参照)と、上記蓋材22側に嵌合された第一断熱部材35および較正器基盤21側に嵌合された第二断熱部材36とでその主要部が構成され、かつ、上記密封体300内には図8(C)に示す果実(スイカ)Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液30が充填されていると共に、上記密封体300内の複数空間が入射口31と出射口32を結ぶ連通路40を形成している(図8A参照)。
【0034】
尚、上記較正器本体20の入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液30が満たされた密封体300内における光路長)は、図8(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一となるように設定されている。
【0035】
ここで、上記較正器本体20の入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液30が満たされた密封体300内における光路長)を実効的光路長L’に合わせている理由は、上述したように測定系にずれが生じたことによる糖度変動を正確に補正するためである。測定系のずれとは、例えば、測定波長のずれ、非破壊透過式光測定装置の入出射部分にゴミなどが付着したことによる透過光量の見掛け上の変化などである。測定系のずれは、吸光度、吸収係数のずれとして検出されるが、同一の測定系において生じる較正器と被測定物の吸光度、吸収係数のずれ量を同等とするには光路長を同じにする必要がある。つまり、実効的光路長を合わせないと上記測定系のずれによって被測定物の糖度が変化しても較正器でその糖度変化を正確に補正できないからである。
【0036】
そして、上記較正器本体20の入射口31から出射口32までの光路長を図8(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一に設定するには、図22に示す以下の方法により較正器本体20の実測物理学的光路長(すなわちショ糖液30が満たされた密封体300内における物理学的光路長に、上記光透過部材28、29の各厚さとこれ等光透過部材28、29に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分が加えられた物理学的光路長)をまず求め、かつ、図23に示す以下の方法により実効的光路長L’×n’(n’は果実Mにおける果肉の屈折率)に上記光透過部材28、29の各厚さとこれ等光透過部材28、29に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた参考物理学的光路長を求めると共に、上記実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より小さな値になった場合には仕切材23の数を増やして連通路の長さを必要分延長させ、反対に実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より大きな値になった場合には仕切材23の数を減らしたり仕切材23の配置を代えて連通路の長さを必要分縮小させて実測物理学的光路長を参考物理学的光路長と略同一に調整することにより較正器本体20の入射口31から出射口32までの光路長を実効的光路長L’と略同一に設定することができる。
【0037】
すなわち、較正器本体20の上記実測物理学的光路長を求めるには、図22に示すように1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2を用いて求めることができる。まず、上記パルスレーザ光源fから第一検出器S1までの距離とパルスレーザ光源fから較正器本体20における入射口31までの距離を同一に設定し、かつ、パルスレーザ光源fから出射させたパルスレーザを途中の光路上において分岐させると共に、一方の第一検出器S1にはパルスレーザを直接入射させ、較正器本体20の出射口32に密着して配置された第二検出器S2へは較正器本体20の密封体300内を透過させたパルスレーザを入射させる。そして、第一検出器S1と第二検出器S2に到達するパルスの時間差Δtに光速Cをかける(C×Δt)ことにより較正器本体20の上記実測物理学的光路長を求めることができる。
【0038】
また、実効的光路長L’×n’(n’は果実Mにおける果肉の屈折率)に光透過部材28、29の各厚さとこれ等光透過部材28、29に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた参考物理学的光路長を求めるには、図23に示すように1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2、並びに、上記光透過部材28、29とこれに装着された図示外の拡散型減衰板を用いて求めることができる。まず、果実Mの光入射部に拡散型減衰板が装着された上記光透過部材28を密着して配置し、かつ、上記果実Mの光出射部に拡散型減衰板が装着された光透過部材29を密着して配置すると共に、この光透過部材29に対し上記第二検出器S2を同じく密着して配置する。また、上記パルスレーザ光源fから第一検出器S1までの距離とパルスレーザ光源fから上記光透過部材28までの距離を同一に設定し、かつ、パルスレーザ光源fから出射させたパルスレーザを途中の光路上において分岐させると共に、一方の第一検出器S1にはパルスレーザを直接入射させ、他方の第二検出器S2には果実M内を透過させたパルスレーザを入射させる。そして、第一検出器S1と第二検出器S2に到達するパルスの時間差Δtに光速Cをかける(C×Δt)ことにより、上記実効的光路長L’×n’(n’は果実Mにおける果肉の屈折率)に光透過部材28、29の各厚さとこれ等光透過部材28、29に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた参考物理学的光路長を求めることができる。
【0039】
尚、較正器本体20内に入射された測定用光が反射する密封体300内壁面(すなわち較正器基盤21表面と蓋材22の内壁面)と各仕切材23表面には、測定波長範囲において反射率の波長依存性がほとんど無くかつ耐腐食性にすぐれた金メッキの光反射膜(図示せず)が施されている。また、上記光反射膜が鏡面を構成している場合、較正器本体20の入射口31から密封体300内に入射された光が上記光反射膜により鏡面反射されてその一部が入射口31から外部へ漏れ出てしまい、入射された光が上記連通路40内をスムーズに走らなくなることがある。このような場合、上記密封体300内面を粗面処理しその光反射膜が拡散性反射膜として機能するように調整するとよい。但し、入射口31側に後述の拡散板(拡散型減衰板)が配設されている場合には拡散された光が上記密封体300内に入射されるようになるため、上記粗面処理を施すことなく入射光の上記漏れを防止することが可能である。
【0040】
ところで、この較正器10が適用される非破壊透過式光測定装置には、測定の際に検出器からの信号を電圧に変換するための増幅器が通常組込まれている。
【0041】
そして、測定結果の変動要因としてこの増幅器のゲイン変動も考えられる。具体的には、被測定物の信号の大きさと較正器を測定した際の信号の大きさが異なる場合、増幅器の各信号に対するゲインが異なり、実際の変動を正確に測定できない可能性がある。このため、較正器の透過光量を被測定物と同程度に合わせるために減衰器を入れることが好ましい。また、上記減衰器は、測定波長範囲で各測定波長(波長の異なる各測定光)に対する減衰器による減衰率が均一であることが望ましい。各測定波長の範囲で減衰率が大きく変動する場合、測定波長がずれた際に較正器と被測定物とで透過光量の振る舞いが異なり、正確に較正できなくなるからである。
【0042】
上記減衰器としては、アパーチャー型減衰器、表面散乱型減衰器、拡散型減衰器等が例示されこれ等単独あるいは複数組合せて適用することができる。
【0043】
そして、この較正器本体20においても、上述したように入射口31と出射口32の光透過部材28、29に各測定波長に対する減衰率が均一である既製品の拡散型減衰板とアパーチャー型減衰器を組合せてそれぞれ装着している。すなわち、上記拡散型減衰板で透過光量を粗調整し、かつ、アパーチャーの窓径で微調整して較正器10の透過光量を被測定物と同等にしている。
【0044】
他方、上記較正器本体20に設けられる温度計測出力手段50は、図1(A)〜(C)と図4に示すように電池等から成る電源51と、上記較正器本体20の密封体300内部に配置されたサーミスタ52と、このサーミスタに直列に接続されかつ金属皮膜抵抗体等から成る基準抵抗素子53と、上記電源51とサーミスタ52間、サーミスタ52と基準抵抗素子53間および基準抵抗素子53と電源51間にそれぞれ設けられた3つの電極54、55、56とでその主要部が構成され、かつ、上記3電極54、55、56の各端部が較正器本体20から外方へ突出して、図5〜図7に示すように非破壊透過式光測定装置における搬送路70の近傍に設けられたデータ入力部71のパンタグラフ式電極72、73、74とそれぞれ接触するようになっている。
【0045】
尚、電極54と電極55間にかかる電圧をV1、電極55と電極56間にかかる電圧をV2、サーミスタ52の抵抗値をr、金属皮膜抵抗体等から成る温度係数の小さな基準抵抗素子53の抵抗値をRとすると、
これ等間には、r=R×(V1/V2) の関係式が成立する。
【0046】
また、サーミスタ52の基準温度をT0、このときの抵抗値をr0とすると、
サーミスタ52の温度Tは、T=1/[1/T0+1/B・In(r/r0)]により求めることができる(但し、BはB定数)。
【0047】
そして、較正器本体20における密封体300内に充填されたショ糖液30の温度Tは、上記電極54と電極55間にかかる電圧V1と、電極55と電極56間にかかる電圧V2を測定することにより求めることができる。
【0048】
すなわち、これ等電圧V1と電圧V2は、較正器10の上記3電極54、55、56からパンタグラフ式の電極72、73、74を介しデータ入力部71に入力され、かつ、これ等データはデータ入力部71のADC76で測定され、演算部77によって温度に計算される。
【0049】
そして、このような構成を有する第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10は、図3に示すような較正器用トレイ60に搭載されかつ非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70に搬入されて非破壊透過式光測定装置の較正作業に供されるようになっている。
【0050】
すなわち、上記較正器用トレイ60は、図3に示すように一対の連通孔61、62を有しその底面側に上記非破壊透過式光測定装置の測定部に設けられた凸條に遊嵌する凹條63が設けられたトレイ本体64と、このトレイ本体64の上面側に設けられ較正器本体20が嵌入かつ固定される円筒部65とでその主要部が構成され、較正器本体20における入射口31および出射口32を形成する第一外側円筒体33および第二外側円筒体34(図10E参照)の先端部が較正器用トレイ60の連通孔61、62に嵌め込まれて図2に示すように較正器10と較正器用トレイ60が一体化され、上記非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70に搬入されるようになっている。
【0051】
そして、非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70に搬入された非破壊透過式光測定装置用較正器10は、図5に示すように非破壊透過式光測定装置の測定部7近傍に配置されたデータ入力部71に対し較正器本体20内におけるショ糖液30の温度データTを出力し、かつ、上記測定部7内においてショ糖液30の糖度が計測される。
【0052】
すなわち、図8(A)〜(B)に示すように光の入射口31から較正器本体20の密封体300内に入った光は、上記仕切材23で区画された複数の空間内において反射を繰り返し折曲がりながら充填したショ糖液30中を通り抜け出射口32から非破壊透過式光測定装置の検出器(図示せず)に入る。
【0053】
そして、上記データ入力部71に入力されたショ糖液30の温度データTと検出器で測定された光量を基に果実糖度と同様に較正器内に充填されたショ糖液30の糖度を求めることができる。
【0054】
このようにして較正時に得られた糖度と、ある条件下において予め測定した較正器内ショ糖液30の標準糖度との糖度差は、非破壊透過式光測定装置のソフト上で補正することによって調整され較正作業は終了する。そして、較正後に測定される果実の糖度は、非破壊透過式光測定装置における測定系のずれに起因する糖度変動を取り除いた正確な糖度となる。
【0055】
そして、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10を用いた構成方法においては、上記較正器10が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路70を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善でき、この結果、非破壊透過式光測定装置の測定精度を向上させることが可能となる。
【0056】
尚、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10は以下のようにして組み立てられている。
【0057】
まず、図9は、第一開口24と第二開口25を有する上記較正器基盤21とこの基盤21上に取付けられる仕切材23を示している。
【0058】
すなわち、上記較正器基盤21表面には格子状ボルト42が立設され、この格子状ボルト42に仕切材23基端側に設けられた取付け孔を嵌め込み、かつ、ナット43で固定するようになっている。また、上記仕切材23には、較正器基盤21表面に垂直に取付けられるL字形仕切材231、一部に曲面を有するL字形仕切材232、および、較正器基盤21表面に対し勾配を有し第一開口24と第二開口25の近傍に取付けられて較正器内外との効率的な光のやりとりを可能にさせる直角仕切材233等その形状の異なる種類が用意されている。そして、較正器における所定の光路長を想定して図10(C)に示すように上記較正器基盤21表面にこれ等仕切材23を適宜取付ける。尚、上記較正器基盤21表面の適宜部位には上述した仕切材23と共に図示外のサーミスタが取付けられ、かつ、上記温度計測出力手段50の他の構成部品(電極、配線、基準抵抗素子等)の一部も適宜組込まれている。
【0059】
そして、仕切材23が取付けられた較正器基盤21の表面側から図10(A)〜(B)に示すような帽子形状を有しかつパッキング(図示せず)付きのステンレス製蓋材22を装着すると共に、蓋材22のフランジ部43と較正器基盤21の外周縁を図11(B)に示すようなボルトとナット等で構成される適宜固定手段44を用いて固定する。
【0060】
次に、較正器基盤21と蓋材22とが一体化された較正器本体の裏面側すなわち較正器基盤21の裏面側に取付けられた第一内側円筒体26および第二内側円筒体27の少なくとも一方からショ糖液を密封体300内に充填し、かつ、図10(D)〜(E)に示すように上記第一内側円筒体26および第二内側円筒体27に対し第一外側円筒体33および第二外側円筒体34をそれぞれ螺合させて入射口31および出射口32を形成させる。
【0061】
そして、図11(A)〜(C)に示すように較正器基盤21と蓋材22とが一体化された較正器本体に対しその表面側から発泡スチロール等で構成された第一断熱部材35を嵌合させ、かつ、較正器本体の裏面側から同じく発泡スチロール等で構成された第二断熱部材36を嵌合させると共に、各電極の端部(上記データ入力部71のパンタグラフ式電極72、73、74に接触する電極端部)を構成する導電性部品(図示せず)を組込んで第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10は組立てられている。
【0062】
尚、この非破壊透過式光測定装置用較正器10においては、上記第一断熱部材35と第二断熱部材36の外表面をステンレス製の補強カバーで被覆する構造にしてもよい。
【0063】
次に、図12〜図15は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器10が組込まれる非破壊透過式光測定装置の一例を示している。
【0064】
すなわち、この非破壊透過式光測定装置は、果実Mが載置されたトレイ6mを搬送するローラーコンベア、ベルトコンベア等の搬送手段78が長さ方向に亘り配設された周回式搬送路70と、この搬送路70内に所定の間隔を介し連続的に配置された第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cと、これ等測定部7の搬入側でかつ搬送路70近傍に配置された図示外のデータ入力部と、上記第一測定部7a内へ光ファイバwを介して波長λ1のレーザ光を出力する第一光源81と、第二測定部7b内へ光ファイバwを介して波長λ2のレーザ光を出力する第二光源82と、上記第三測定部7c内へ光ファイバwを介して波長λ3のレーザ光を出力する第三光源83と、上記第一光源81に接続された光ファイバwの先端側に設けられ波長λ1 のレーザ光の一部を分配して出力モニター用検出器8aへ導く第一分配器8bと、上記第二光源82に接続された光ファイバwの先端側に設けられ波長λ2 のレーザ光の一部を分配して図示外の出力モニター用検出器へ導く第二分配器(図示せず)と、第三光源83に接続された光ファイバwの先端側に設けられ波長λ3 のレーザ光の一部を分配して図示外の出力モニター用検出器へ導く第三分配器(図示せず)と、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7c内におけるレーザ光の出射側にそれぞれ設けられ果実検出手段(図示せず)からの検知信号に基づき動作する図示外のシャッター手段(第一測定部7a内のシャッター手段91を図13に示す)と、同じく第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7c内にそれぞれ配置され果実Mから出射される波長λ1 、λ2 およびλ3 の各レーザ光の光量を測定する図示外の検出器(第一測定部7a内の検出器92を図13に示す)と、上記第一測定部7a内における出力モニター用検出器8aと検出器92に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ1 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる第一モニター用アンプ(増幅器)84並びに第一アンプ(増幅器)85と、上記第二測定部7b内における図示外の出力モニター用検出器と検出器に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ2 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる第二モニター用アンプ86並びに第二アンプ87と、上記第三測定部7c内における図示外の出力モニター用検出器と検出器に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ3 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる第三モニター用アンプ88並びに第三アンプ89と、これ等各アンプと上記データ入力部の各電極に接続されそのアナログの出力信号をデジタルに変換するADC(アナログ/デジタル変換器)76と、このADC76からのデジタル信号を演算処理して上記果実Mの糖度を算出するCPU(演算部)77とでその主要部が構成されている。尚、図13中、100aと100bは測定部7内に設けられたエアークリーニング手段を示しており、以下に述べる測定部側光通路部71a、71bの開放端に設けられた光透過性閉止部材(通常、ガラスで構成されている)101a、101b上にゴミ等がたまらないよう、常時、光透過性閉止部材101a、101b表面へエアーを吹き付けてクリーニングするように構成されている。
【0065】
まず、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cは、図14に示すように搬送路70の長さ方向に沿って所定の間隔を介し連続して配置され、各測定部7a、7b、7cにはその上面側中央部位に凸條95が連続的に設けられていると共に、各測定部7a、7b、7cには上記凸條95を中央にしてその両側にそれぞれ一対の測定部側光通路部71a、71b、72a、72b、73a、73bが開設され、かつ、各測定部には搬送されてくる果実の有無を検知してその信号を上記シャッター手段に出力する果実検出手段(第一測定部7aに設けられた果実検出手段7sを図14に示す)がそれぞれ付設されている。
【0066】
また、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cが配置された搬送路70の両側には、図13〜図14に示すようにトレイの搬送位置を規制する搬送位置規制手段としての第一サイドバー90aと第二サイドバー90bが設けられており、かつ、第二サイドバー90bは搬送されるトレイを第一サイドバー90a側へ押圧する押圧手段90cを備えている。
【0067】
そして、これ等第一サイドバー90aと第二サイドバー90b間を搬送されるトレイ6mや較正器用トレイ60を上記第二サイドバー90bの押圧手段90cが押圧してこれ等トレイを第一サイドバー90aの案内面に係合させるため、果実Mが載置されたトレイ6m等を横揺れ等を引き起こすことなく各測定部7a、7b、7cの適正位置へ正確に搬送させることが可能となる。
【0068】
次に、各測定部に設けられた上記分配器と出力モニター用検出器について第一測定部7aを例に挙げて説明する。
【0069】
まず、第一測定部7aにおける測定部側光通路部71a内の光ファイバw先端側に配置される第一分配器8bは、図13および図15に示すようにその光出射側がAR(Anti Reflection:無反射)処理されたハーフミラーで構成されており、このミラー面で反射された波長λ1 のレーザ光の一部がオパールガラスと艶消しガラスの組合わせから成る光拡散板8cを介し出力モニター用検出器8aに導かれ、そこで検出された検出光量に対応する出力信号が第一モニター用アンプ84により増幅されると共に上記ADC76を介しCPU77に入力されて糖度の測定データとして供されるようになっている。ここで、オパールガラスとは、ガラス中に屈折率の違った異種結晶(例えばフッ化カルシウム)の微粒子を懸濁させて乳白色を呈するようにしたガラスの総称で乳白ガラスとも称されるものである。また、第一分配器8bは光出射側がAR(無反射)処理されたハーフミラーで構成されているため、光出射側でのレーザ反射が防止されて安定したビーム形状のレーザ光を出力モニター用検出器8aに導入させることが可能となる。
【0070】
一方、この非破壊透過式光測定装置に搬入されるトレイ6mは、図13に示すように黒色のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂から成りその底面側に上記凸條95に遊嵌する凹條96が形成されたトレイ本体97と、このトレイ本体97の受部側に設けられ果実Mの外周面に当接してこれを保持するネオプレンゴム製の保持体98とでその主要部が構成されている。
【0071】
そして、この非破壊透過式光測定装置においては、果実Mを載置したトレイ6mが、例えば、第一測定部7aに搬入された場合、図13に示すようにシャッター手段91が作動して果実Mに対し測定部側光通路部71aとトレイ側光通路部6aを介し波長λ1 のレーザ光が入射されると共に、果実Mからの出射光がトレイ側光通路部6bと測定部側光通路部71bを介し検出器92に入射され、以下、同様にして第二測定部7b、第三測定部7cにおいても果実Mからの出射光が検出されて糖度が測定される。また、上記較正器10が第一測定部7aに搬入された場合、シャッター手段91が作動して較正器10に対し測定部側光通路部71aと較正器本体20の入射口31を介しショ糖液30で満たされた密封体300内に波長λ1 のレーザ光が入射されると共に、較正器10からの出射光が較正器本体20の出射口32と測定部側光通路部71bを介し検出器92に入射され、以下、同様にして第二測定部7b、第三測定部7cにおいても較正器10からの出射光が検出されてショ糖液30の糖度が測定されかつ較正がなされる。
【0072】
尚、測定部7内に上記較正器10が搬入される前に較正器本体20に充填されたショ糖液30の温度データTがデータ入力部71に入力され、かつ、この温度データTと各測定部で測定された検出光量を基にショ糖液30の糖度が測定されかつ較正がなされる。また、これ等測定は、図12に示すように暗室内において行われるようになっている。
【0073】
そして、上記較正器10が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路70を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善できる。
【0074】
更に、上記較正器10の透過光量をモニターすることで、透過光量がある値を下回った際に上述した測定部側光通路部の開放端に設けられた光透過性閉止部材の拭き取り清掃時期を知らせることができる。
【0075】
すなわち、上記光透過性閉止部材は上述したように測定部7内に設けられたエアークリーニング手段により常時クリーニングされているが、このクリーニングにて除去されるのはほこりやゴミ等で、光透過性閉止部材に接着された果実Mの粘着成分等を除去することはできない。このため、従来においては較正作業時に合わせて上記光透過性閉止部材の拭き取り作業が行われていたが、この実施の形態に係る較正器10を適用することにより、光透過性閉止部材の拭き取り清掃時期を正確に知ることが可能となる。
【0076】
尚、上記較正器10が組込まれるこの非破壊透過式光測定装置においては、果実Mを載せるトレイ6mと較正器用トレイ60が周回式搬送手段に固定されない構造になっているが、図26に示すように無端回転式搬送手段であるキャタピラー式コンベア700にて搬送手段を構成し、このキャタピラー式コンベア700にトレイ6mと較正器用トレイ60を固定する構造を採ってもよい。
【0077】
[第二実施の形態]
図16は、本発明の第二実施の形態を示している。
【0078】
また、この実施の形態に係る較正器は、図16(A)に示すように果実Mに対する光入射部100と光出射部200が果実の赤道付近に設定された非破壊透過式光測定装置に適用されるものである。
【0079】
すなわち、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器110は、図16(B)に示すように較正器本体120とこの較正器本体120に設けられた温度計測出力手段150とでその主要部が構成され、かつ、図16(B)に示すように較正器用トレイ160に収容されて非破壊透過式光測定装置のラインに流されるようになっている。
【0080】
まず、上記較正器本体120は、図16(B)に示すように果実Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液111が充填された直線状筒体121と、直線状筒体121の外周面を覆うと共に黒色のABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)樹脂から成る外枠体122とで構成され、かつ、上記直線状筒体121の両開放端側はそれぞれ光透過部材123、124により閉止されていると共に、光透過部材123で閉止された開放端側が光の入射口31を構成し、また、光透過部材124で閉止された開放端側が光の出射口32を構成している。
【0081】
また、上記入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液111が満たされた直線状筒体121内の光路長)は、図16(A)に示す果実M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一となるように設定されている。
【0082】
ここで、非破壊透過式光測定装置用較正器110の入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液111が満たされた直線状筒体121内の光路長)を実効的光路長L’に合わせている理由は、図1に示した第一実施の形態に係る較正器10と同一の理由による。
【0083】
尚、果実Mの上記実効的光路長L’については、例えば、図24に示すように1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2を用いて求めることができる。すなわち、上記パルスレーザ光源fから第一検出器S1までの距離とパルスレーザ光源fから果実Mにおける光入射部までの距離を同一に設定し、かつ、パルスレーザ光源fから出射させたパルスレーザを途中の光路上において分岐させると共に、一方の第一検出器S1にはパルスレーザを直接入射させ、果実Mの光出射部に密着して配置された第二検出器S2へは果実M内を透過させたパルスレーザを入射させる。
【0084】
そして、第一検出器S1と第二検出器S2に到達するパルスの時間差Δtに光速Cをかける(C×Δt)ことにより被測定物(果実)M内の実効的光路長L’に果実Mにおける果肉の屈折率n’を掛けた値(L’×n’)を求めることができる。
【0085】
また、図25に示すように1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2を用いて、較正器110における入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液111が満たされた直線状筒体121内の光路長)を上記被測定物(果実)M内の実効的光路長L’と略同一に設定するための直線状筒体121の幾何学的長さdを求めることができる。
【0086】
すなわち、光透過部材で閉止された開放端側に後述の拡散型減衰板が装着されその幾何学的長さがd1とd2でかつショ糖液111がそれぞれ満たされた一対の直線状筒体121’、121”を準備し、かつパルスレーザ光源fから直線状筒体121’の入射口31’までの距離とパルスレーザ光源fから直線状筒体121”の入射口31”までの距離を同一に設定すると共に、直線状筒体121’の出射口32’に第一検出器S1をまた直線状筒体121”の出射口32”に第二検出器S2を密着して配置する。そして、上記パルスレーザ光源fから出射させたパルスレーザを途中の光路上において分岐させ、その一方のパルスレーザを直線状筒体121’を透過させて第一検出器S1に入射させると共に、他方のパルスレーザを直線状筒体121”を透過させて第二検出器S2に入射させる。
【0087】
尚、第一検出器S1にパルスが到達した時間をt1、第二検出器S2にパルスが到達した時間をt2とすると、直線状筒体121’の実測物理学的光路長(すなわちショ糖液111が満たされた直線状筒体121’内の物理学的光路長に2枚の光透過部材の厚さとこれ等に装着された後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた物理学的光路長)α1は光速C×t1で求まる値に、また直線状筒体121”の実測物理学的光路長(ショ糖液111が満たされた直線状筒体121”内の物理学的光路長に2枚の光透過部材の厚さとこれ等に装着された後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた物理学的光路長)α2は光速C×t2で求まる値となる。
【0088】
従って、屈折率n”のショ糖液111が満たされた直線状筒体内の幾何学的単位長さ当たりの光路長ΔL”は、
n”×ΔL”=(α1−α2)/(d1−d2
で求めることができる。
【0089】
すなわち、直線状筒体121’の実測物理学的光路長α1と、直線状筒体121”の実測物理学的光路長α2には2枚の光透過部材の厚さとこれ等に装着された拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分が加えられているが、実測物理学的光路長α1から直線状筒体121”の実測物理学的光路長α2を差し引くことにより上記加えられた物理学的光路長はキャンセルされるため、ショ糖液111が満たされた直線状筒体内の幾何学的単位長さ当たりの光路長ΔL”にショ糖液の屈折率n”を掛けた値を求めることができる。
【0090】
よって、ショ糖液111が満たされた上記直線状筒体121内の光路長が上記被測定物(果実)M内の実効的光路長L’と略同一に設定されるための直線状筒体121の幾何学的長さdは、
d=(L’×n’)/(ΔL”×n”)=L’/ΔL”
(但し、果実Mにおける果肉の屈折率n’とショ糖液における屈折率n”が略同一であることを前提とする)
で求めることができる。
【0091】
尚、上記較正器110内に入射された測定用光が反射する直線状筒体121の内壁面には、測定波長範囲において反射率の波長依存性がほとんど無くかつ耐腐食性にすぐれた金メッキの光反射膜(図示せず)が施されている。
【0092】
また、この較正器110においても上記入射口31と出射口32の光透過部材123、124に、各測定波長に対する減衰率が均一である既製品の拡散型減衰板とアパーチャー型減衰器を組合わせてそれぞれ装着している。そして、上記拡散型減衰板で透過光量を粗調整し、かつ、アパーチャー型減衰器の窓径で微調整した。これ等2種類の減衰器によって較正器の透過光量を果実Mと同等にした。
【0093】
他方、上記較正器本体120に設けられる温度計測出力手段150は、第一実施の形態に係る較正器と同様に、電池等から成る電源(図示せず)と、上記較正器本体120の直線状筒体121内部に配置されたサーミスタ(図示せず)と、このサーミスタに直列に接続されかつ金属皮膜抵抗体等から成る基準抵抗素子(図示せず)と、上記電源とサーミスタ間、サーミスタと基準抵抗素子間および基準抵抗素子と電源間にそれぞれ設けられた3つの電極154、155、156とでその主要部が構成され、かつ、上記3電極154、155、156の各端部が較正器本体120から外方へ突出して、非破壊透過式光測定装置における周回式搬送路の近傍に設けられたデータ入力部(図示せず)のパンタグラフ式電極(図示せず)とそれぞれ接触するようになっている。
【0094】
また、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器110も図16(B)に示すような較正器用トレイ160に搭載されかつ非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入されて非破壊透過式光測定装置の較正作業に供されるようになっている。
【0095】
そして、非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入された非破壊透過式光測定装置用較正器110は、非破壊透過式光測定装置の測定部近傍に配置されたデータ入力部(図示せず)に対し較正器本体120内におけるショ糖液111の温度データTを出力し、かつ、上記測定部内においてショ糖液111の糖度が計測される。
【0096】
すなわち、光の入射口31から較正器本体120の直線状筒体121内に入った光は上記直線状筒体121内で反射を繰り返しながら充填されたショ糖液111中を通り抜け、かつ、出射口32から非破壊透過式光測定装置の検出器(図示せず)に入る。
【0097】
そして、上記データ入力部に入力されたショ糖液111の温度データTと検出器で測定された光量を基に果実糖度と同様に較正器内に充填されたショ糖液111の糖度を求めることができる。
【0098】
このようにして較正時に得られた糖度と、ある条件下において予め測定した較正器内ショ糖液111の標準糖度との糖度差は、非破壊透過式光測定装置のソフト上で補正することによって調整され較正作業は終了する。そして、較正後に測定される果実の糖度は、非破壊透過式光測定装置における測定系のずれに起因する糖度変動を取り除いた正確な糖度となる。
【0099】
そして、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器110を用いた構成方法においても、上記較正器110が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善でき、この結果、非破壊透過式光測定装置の測定精度を向上させることが可能となる。
【0100】
尚、この実施の形態において上記温度計測出力手段150については第一実施の形態に係る較正器と同一構造のものが適用されているが、較正器本体120内におけるショ糖液111の温度を計測できかつこの温度データTをデータ入力部に出力(例えば、無線により温度データTをデータ入力部へ出力する)できるものなら他の方式に変更してもよく任意である。また、この実施の形態と第一実施の形態において上記温度計測出力手段における3電極の各端部は図2および図16(B)に示すように各較正器本体の一方側壁面のみに設けられているが、較正器用トレイの搬送路縁部側に面するもう一方側の較正器本体壁面にも上記3電極の各端部を設けてもよい。この様な構造にすることにより較正器の前後方向を気にすることなく周回式搬送路内に搬入させることが可能となる。
【0101】
また、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器110においてはその直線状筒体(密封体)121の内部に果実Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液111が充填されているが、このショ糖液111に加えてセルロース繊維等の光散乱性物質を充填することにより、直線状筒体121内に入射される光の散乱を増大させることが可能となる。そして、上記光散乱性物質が充填されていない場合に較べて直線状筒体121内に入射された光はその光散乱の増大によりショ糖液111が充填されている直線状筒体121内を余分に走ることになるため、その分、直線状筒体(密封体)121の幾何学的長さ寸法を短く設定でき較正器の小型化が図れる利点を有する。
【0102】
[第三実施の形態]
次に、図17は本発明の第三実施の形態を示すものである。
【0103】
尚、この実施の形態における較正器は、図17(A)に示すように果実(メロン)Mに対する光入射部100と光出射部200の位置が果実の底部側付近に設定された非破壊透過式光測定装置に適用されるものである。
【0104】
すなわち、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器310は、図17(B)に示すように較正器本体320とこの較正器本体320に設けられた温度計測出力手段350とでその主要部が構成され、かつ、第一実施の形態に係る較正器と同様に非破壊透過式光測定装置における測定部の凸條に遊嵌する凹條361が設けられた構成器用トレイ360に収容されて非破壊透過式光測定装置のラインに流されるようになっている。
【0105】
まず、上記較正器本体320は、図17(B)に示すように果実Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液222が充填されかつ互いに平行に配置されると共に幾何学的長さdが同一に設定された一対の直線状筒体321、322と、これ等一対の直線状筒体321、322の外周面を覆うと共に発泡スチロール等断熱材料から成る外枠体323と、この外枠体323外周面を覆うステンレス製の補強用カバー324と、上記直線状筒体321、322の一端側を覆うように配設されかつ一方の直線状筒体321端部から出射された光を他方の直線状筒体322端部へ入射させるステンレス製のカバー体325とで構成され、かつ、これ等直線状筒体321、322の両開放端側はそれぞれ光透過部材326、327、328、329により閉止されていると共に、光透過部材326で閉止された開放端側が光の入射口31を構成し、また、光透過部材329で閉止された開放端側が光の出射口32を構成している。
【0106】
また、ショ糖液222が満たされた一対の直線状筒体321、322内における光路長(光がショ糖液222内を走るときの光路長)は、図17(A)に示す果実M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一となるように設定されている。
【0107】
ここで、ショ糖液222が満たされた一対の直線状筒体321、322内における光路長を実効的光路長L’に合わせている理由は、図1に示した第一実施の形態に係る較正器10と同一の理由による。
【0108】
尚、果実Mの上記実効的光路長L’については、例えば、図28に示すように1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2を用いて求めることができる。すなわち、上記パルスレーザ光源fから第一検出器S1までの距離とパルスレーザ光源fから被測定物(果実)Mにおける光入射部までの距離を同一に設定し、かつ、パルスレーザ光源fから出射させたパルスレーザを途中の光路上において分岐させると共に、一方の第一検出器S1にはパルスレーザを直接入射させ、被測定物(果実)Mの光出射部に密着して配置された第二検出器S2へは被測定物(果実)M内を透過させたパルスレーザを入射させる。
【0109】
そして、第一検出器S1と第二の検出器S2に到達するパルスの時間差Δtに光速Cをかける(C×Δt)ことにより被測定物(果実)M内の実効的光路長L’に果実Mにおける果肉の屈折率n’を掛けた値(L’×n’)を求めることができる。
【0110】
また、屈折率n”のショ糖液222が満たされた一対の直線状筒体321、322内における光路長(光がショ糖液222内を走るときの光路長)を上記果実M内の実効的光路長L’と略同一と設定するための各直線状筒体321、322の幾何学的長さdについては、第二実施の形態で述べた方法により求めることができる。
【0111】
すなわち、図25に示した1つのパルスレーザ光源fと2つの第一および第二の検出器S1、S2を用い、かつ、光透過部材で閉止された開放端側に拡散型減衰板が装着されその幾何学的長さがd1とd2でかつショ糖液111がそれぞれ満たされた一対の直線状筒体121’、121”を組込んで直線状筒体の幾何学的単位長さ当たりの光路長ΔL”を、n”×ΔL”=(α1−α2)/(d1−d2)より求め、かつ、このΔL”に基づき被測定物(果実)M内の実効的光路長L’と略同一となるよう一対の直線状筒体321、322に配分すればよい。
【0112】
すなわち、各直線状筒体321、322の幾何学的長さdは、
2d=(L’×n’)/(ΔL”×n”)=L’/ΔL”
(但し、果実Mにおける果肉の屈折率n’とショ糖液における屈折率n”が略同一であることを前提とする)
で求めることができる。
【0113】
尚、較正器310内に入射された測定用光が反射する一対の直線状筒体321、322内壁面と上記カバー体325の内壁面には、測定波長範囲において反射率の波長依存性がほとんど無くかつ耐腐食性にすぐれた金メッキの光反射膜(図示せず)が施されている。
【0114】
また、この較正器310においても、入射口31を構成する直線状筒体321の光透過部材326と出射口32を構成する直線状筒体322の光透過部材329に、各測定波長に対する減衰率が均一である既製品の拡散型減衰板とアパーチャー型減衰器を組合せてそれぞれ装着されている。そして、上記拡散型減衰板で透過光量を粗調整し、かつ、アパーチャーの窓径で微調整した。これら2種類の減衰器によって較正器の透過光量を被測定物と同等にした。
【0115】
他方、上記較正器本体320に設けられる温度計測出力手段350は、第一実施の形態に係る較正器と同様に、電池等から成る電源(図示せず)と、上記較正器本体320の直線状筒体321または322内部に配置されたサーミスタ(図示せず)と、このサーミスタに直列に接続されかつ金属皮膜抵抗体等から成る基準抵抗素子(図示せず)と、上記電源とサーミスタ間、サーミスタと基準抵抗素子間および基準抵抗素子と電源間にそれぞれ設けられた3つの電極354、355、356とでその主要部が構成され、かつ、上記3電極354、355、356の各端部が較正器本体320から外方へ突出して、非破壊透過式光測定装置における周回式搬送路の近傍に設けられたデータ入力部(図示せず)のパンタグラフ式電極(図示せず)とそれぞれ接触するようになっている。
【0116】
また、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器310も図17(B)に示すような較正器用トレイ360に搭載されかつ非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入されて非破壊透過式光測定装置の較正作業に供されるようになっている。すなわち、較正器用トレイ360に設けられた連通孔362、363に直線状筒体321、322の下方側端部が嵌め込まれて較正器310と較正器用トレイ360が一体化され、上記非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入されるようになっている。
【0117】
そして、非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入された非破壊透過式光測定装置用較正器310は、非破壊透過式光測定装置の測定部近傍に配置されたデータ入力部(図示せず)に対し較正器本体320内におけるショ糖液222の温度データTを出力し、かつ、上記測定部内においてショ糖液222の糖度が計測される。
【0118】
すなわち、上記入射口31から直線状筒体321内に入った光は、直線状筒体321内で反射を繰返しながら充填したショ糖液222中を通り抜けカバー体325内へ出る。カバー体325の中で散乱、反射した光の一部はもう一方の直線状筒体322内に入り、かつ、直線状筒体321と同様に充填したショ糖液222中を通過し終えた光は、出射口32から非破壊透過式光測定装置の検出器(図示せず)に入る。そして、上記データ入力部に入力されたショ糖液222の温度データTと検出器で測定された光量を基に果実糖度と同様に較正器310内に充填されたショ糖液222の糖度を求めることができる。
【0119】
このようにして較正時に得られた糖度と、ある条件下において予め測定した較正器310内ショ糖液222の標準糖度との糖度差は、非破壊透過式光測定装置のソフト上で補正することによって調整され較正作業は終了する。そして、較正後に測定される果実の糖度は、非破壊透過式光測定装置における測定系のずれに起因する糖度変動を取り除いた正確な糖度となる。
【0120】
そして、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器310を用いた構成方法においても、上記較正器310が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善でき、この結果、非破壊透過式光測定装置の測定精度を向上させることが可能となる。
【0121】
[第四実施の形態]
図18は、本発明の第四実施の形態を示している。
【0122】
また、この実施の形態における較正器は、図18(C)に示すように被測定物である果実(スイカ)Mに対する光入射部100と光出射部200の位置が果実Mの赤道付近に設定された非破壊透過式光測定装置に適用されるものである。
【0123】
すなわち、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器410は、図18(A)〜(B)に示すように較正器本体420とこの較正器本体420に設けられた図示外の温度計測出力手段とでその主要部が構成され、かつ、第一実施の形態に係る較正器と同様に構成器用トレイ460に収容されて非破壊透過式光測定装置のラインに流されるようになっている。
【0124】
まず、上記較正器本体420は、図18(A)〜(B)に示すように直方体形状を有しかつその上方側に入射口31と出射口32が設けられた密封体421と、上記入射口31と出射口32にそれぞれ取付けられた光透過部材422、423と、上記密封体421内に取付けられ密封体421を複数の空間に区画する仕切材424とでその主要部が構成され、かつ、上記密封体421内には図18(C)に示す果実(スイカ)Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液333が充填されていると共に、上記密封体421内の複数空間が入射口31と出射口32を結ぶ連通路425を形成している。
【0125】
また、上記較正器410の入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液333が満たされた密封体421内における光路長)は、図18(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一となるように設定されている。ここで、上記較正器410の入射口31から出射口32までの光路長を実効的光路長L’に合わせている理由は、図1に示した第一実施の形態に係る較正器10と同一の理由による。
【0126】
また、上記較正器410の入射口31から出射口32までの光路長を、図18(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一に設定するには、図22に示した上述の方法により較正器410の実測物理学的光路長(すなわちショ糖液333が満たされた密封体421内における物理学的光路長に、上記光透過部材422、423の各厚さとこれ等光透過部材422、423に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分が加えられた物理学的光路長)をまず求め、かつ、図23に示した上述の方法により実効的光路長L’×n’(n’は果実Mにおける果肉の屈折率)に上記光透過部材422、423の各厚さとこれ等光透過部材422、423に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた参考物理学的光路長を求めると共に、上記実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より小さな値になった場合には仕切材424の数を増やして連通路の長さを必要分延長させ、反対に実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より大きな値になった場合には仕切材424の数を減らしたり仕切材424の配置を代えて連通路の長さを必要分縮小させて実測物理学的光路長を参考物理学的光路長と略同一に調整することにより較正器410の入射口31から出射口32までの光路長を上記実効的光路長L’と略同一に設定することができる。
【0127】
尚、較正器410内に入射された測定用光が反射する密封体421内壁面と各仕切材424表面には、測定波長範囲において反射率の波長依存性がほとんど無くかつ耐腐食性にすぐれた金メッキの光反射膜(図示せず)が施されている。また、この較正器410においても、上記入射口31と出射口32の光透過部材422、423に各測定波長の減衰率が均一である既製品の拡散型減衰板とアパーチャー型減衰器を組合せてそれぞれ装着している。そして、上記拡散型減衰板で透過光量を粗調整し、かつ、アパーチャーの窓径で微調整して較正器の透過光量を被測定物と同等にした。また、図示外の温度計測出力手段は、第一実施の形態に係る較正器の温度計測出力手段と同一のもので構成されている。また、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器410も図18(A)〜(B)に示すような較正器用トレイ460に搭載されかつ非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入されて非破壊透過式光測定装置の較正作業に供されるようになっている。
【0128】
そして、非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入された非破壊透過式光測定装置用較正器410は、非破壊透過式光測定装置の測定部近傍に配置されたデータ入力部(図示せず)に対し較正器本体420内におけるショ糖液333の温度データTを出力し、かつ、上記測定部内においてショ糖液333の糖度が計測される。すなわち、図18(A)〜(B)に示すように光の入射口31から密封体421内に入った光は、上記仕切材424で区画された複数の空間内において反射を繰り返し折曲がりながら充填したショ糖液333中を通り抜け出射口32から非破壊透過式光測定装置の検出器(図示せず)に入る。そして、上記データ入力部に入力されたショ糖液333の温度データTと検出器で測定された光量を基に果実糖度と同様に較正器410内に充填されたショ糖液333の糖度を求めることができる。
【0129】
このようにして較正時に得られた糖度と、ある条件下において予め測定した較正器410内ショ糖液333の標準糖度との糖度差は、非破壊透過式光測定装置のソフト上で補正することによって調整され較正作業は終了する。そして、較正後に測定される果実の糖度は、非破壊透過式光測定装置における測定系のずれに起因する糖度変動を取り除いた正確な糖度となる。
【0130】
そして、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器410を用いた構成方法においても、上記較正器410が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善でき、この結果、非破壊透過式光測定装置の測定精度を向上させることが可能となる。
【0131】
[第五実施の形態]
図19は、本発明の第五実施の形態を示している。
【0132】
また、この実施の形態における較正器は、図19(C)に示すように被測定物である果実(スイカ)Mに対する光入射部100の位置が赤道付近に設定されると共に光出射部200の位置が果実Mの底部側付近に設定された非破壊透過式光測定装置に適用されるものである。
【0133】
すなわち、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器510は、図19(A)〜(B)に示すように較正器本体520とこの較正器本体520に設けられた図示外の温度計測出力手段とでその主要部が構成され、かつ、第一実施の形態に係る較正器と同様に構成器用トレイ560に収容されて非破壊透過式光測定装置のラインに流されるようになっている。
【0134】
まず、上記較正器本体520は、図19(A)〜(B)に示すように略円柱状を有しその上方側に入射口31が設けられると共にその下方側に出射口32が設けられた密封体521と、上記入射口31と出射口32にそれぞれ取付けられた光透過部材522、523と、上記密封体521内に取付けられ密封体521を複数の空間に区画する仕切材524とでその主要部が構成され、かつ、上記密封体521内には図19(C)に示す果実(スイカ)Mに含まれる特定成分(糖分)と同等の糖度を有するショ糖液444が充填されていると共に、上記密封体521内の複数空間が入射口31と出射口32を結ぶ連通路525を形成している。
【0135】
また、上記較正器510の入射口31から出射口32までの光路長(すなわちショ糖液444が満たされた密封体521内における光路長)は、図19(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一となるように設定されている。ここで、上記較正器510の入射口31から出射口32までの光路長を実効的光路長L’に合わせている理由は、図1に示した第一実施の形態に係る較正器10と同一の理由による。
【0136】
また、上記較正器510の入射口31から出射口32までの光路長を、図19(C)に示す果実(スイカ)M内を透過する光の実効的光路長L’と略同一に設定するには、図22に示した上述の方法により較正器510の実測物理学的光路長(すなわちショ糖液444が満たされた密封体521内における物理学的光路長に、上記光透過部材522、523の各厚さとこれ等光透過部材522、523に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分が加えられた物理学的光路長)をまず求め、かつ、図23に示した上述の方法により実効的光路長L’×n’(n’は果実Mにおける果肉の屈折率)に上記光透過部材522、523の各厚さとこれ等光透過部材522、523に装着される後述の拡散型減衰板の厚さで生ずる物理学的光路長分を加えた参考物理学的光路長を求めると共に、上記実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より小さな値になった場合には仕切材524の数を増やして連通路の長さを必要分延長させ、反対に実測物理学的光路長が参考物理学的光路長より大きな値になった場合には仕切材524の数を減らしたり仕切材524の配置を代えて連通路の長さを必要分縮小させて実測物理学的光路長を参考物理学的光路長と略同一に調整することにより較正器510の入射口31から出射口32までの光路長を上記実効的光路長L’と略同一に設定することができる。
【0137】
尚、較正器510内に入射された測定用光が反射する密封体521内壁面と各仕切材524表面には、測定波長範囲において反射率の波長依存性がほとんど無くかつ耐腐食性にすぐれた金メッキの光反射膜(図示せず)が施されている。また、この較正器510においても、上記入射口31と出射口32の光透過部材522、523に各測定波長の減衰率が均一である既製品の拡散型減衰板とアパーチャー型減衰器を組合せてそれぞれ装着している。そして、上記拡散型減衰板で透過光量を粗調整し、かつ、アパーチャーの窓径で微調整して較正器の透過光量を被測定物と同等にした。また、図示外の温度計測出力手段は、第一実施の形態に係る較正器の温度計測出力手段と同一のもので構成されている。また、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器510も図19(A)〜(B)に示すような較正器用トレイ560に搭載されかつ非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入されて非破壊透過式光測定装置の較正作業に供されるようになっている。
【0138】
そして、非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路に搬入された非破壊透過式光測定装置用較正器510は、非破壊透過式光測定装置の測定部近傍に配置されたデータ入力部(図示せず)に対し較正器本体520内におけるショ糖液444の温度データTを出力し、かつ、上記測定部内においてショ糖液444の糖度が計測される。すなわち、図19(A)〜(B)に示すように光の入射口31から密封体521内に入った光は、上記仕切材524で区画された複数の空間内において反射を繰り返し折曲がりながら充填したショ糖液444中を通り抜け出射口32から非破壊透過式光測定装置の検出器(図示せず)に入る。そして、上記データ入力部に入力されたショ糖液444の温度データTと検出器で測定された光量を基に果実糖度と同様に較正器510内に充填されたショ糖液444の糖度を求めることができる。
【0139】
このようにして較正時に得られた糖度と、ある条件下において予め測定した較正器510内ショ糖液444の標準糖度との糖度差は、非破壊透過式光測定装置のソフト上で補正することによって調整され較正作業は終了する。そして、較正後に測定される果実の糖度は、非破壊透過式光測定装置における測定系のずれに起因する糖度変動を取り除いた正確な糖度となる。
【0140】
そして、この実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器510を用いた構成方法においても、上記較正器510が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善でき、この結果、非破壊透過式光測定装置の測定精度を向上させることが可能となる。
【0141】
次に、図20〜図21は第五実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器510が組込まれかつ第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置と較べて若干皮が薄いメロンや柑橘類等の計測に適した非破壊透過式光測定装置の一例を示している。
【0142】
すなわち、この非破壊透過式光測定装置は、果実Mが載置されたトレイ6mを搬送するローラーコンベア、ベルトコンベア等の搬送手段78が長さ方向に亘り配設された周回式搬送路70と、この搬送路70内に所定の間隔を介し連続的に配置された第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cと、これ等測定部の搬入側でかつ搬送路70近傍に配置された図示外のデータ入力部と、上記第一測定部7aに搬入された果実Mに対しその側面側から光ファイバwを介し波長λ1のレーザ光を出力する図示外の第一光源と、上記第二測定部7bに搬入された果実に対しその側面側から光ファイバを介し波長λ2のレーザ光を出力する図示外の第二光源と、上記第三測定部7cに搬入された果実に対しその側面側から光ファイバを介し波長λ3のレーザ光を出力する図示外の第三光源と、上記第一光源に接続された光ファイバwの先端側に設けられ波長λ1 のレーザ光の一部を分配して出力モニター用検出器8aへ導く第一分配器8bと、上記第二光源に接続された光ファイバの先端側に設けられ波長λ2 のレーザ光の一部を分配して図示外の出力モニター用検出器へ導く第二分配器(図示せず)と、上記第三光源に接続された光ファイバの先端側に設けられ波長λ3 のレーザ光の一部を分配して図示外の出力モニター用検出器へ導く第三分配器(図示せず)と、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cにおけるレーザ光の出射側にそれぞれ設けられ果実検出手段(図示せず)からの検知信号に基づき動作する図示外のシャッター手段(第一測定部7aにおけるシャッター手段91を図20に示す)と、同じく第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7c内にそれぞれ配置され果実Mから出射される波長λ1 、λ2 およびλ3 の各レーザ光の光量を測定する図示外の検出器(第一測定部7a内の検出器92を図20に示す)と、上記第一測定部7aにおける出力モニター用検出器8aと検出器92に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ1 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる図示外の第一モニター用アンプ(増幅器)並びに第一アンプ(増幅器)と、上記第二測定部7bにおける出力モニター用検出器と検出器に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ2 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる第二モニター用アンプ並びに第二アンプ(図示せず)と、上記第三測定部7cにおける出力モニター用検出器と検出器に接続されかつこれ等検出器から出力される波長λ3 の各レーザ光の検出光量に対応する出力信号を増幅させる第三モニター用アンプ並びに第三アンプ(図示せず)と、これ等各アンプとデータ入力部の各電極(第一実施の形態と同一)に接続されそのアナログの出力信号をデジタルに変換するADC(アナログ/デジタル変換器)と、このADCからのデジタル信号を演算処理して上記青果物Mの糖度を算出するCPU(演算部)とでその主要部が構成されている。尚、図20中、100aと100bは測定部7内に設けられたエアークリーニング手段を示しており、以下に述べる測定部側光通路部71cの開放端に設けられた光透過性閉止部材(通常、ガラスで構成されている)101c上にゴミ等がたまらないよう、常時、光透過性閉止部材101c表面へエアーを吹き付けてクリーニングするように構成されている。
【0143】
まず、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cは、図21に示すように搬送路70の長さ方向に沿って所定の間隔を介し連続して配置され、各測定部7a、7b、7cにはその中央部に測定部側光通路部71c、72c、73cが各々開設され、かつ、各測定部には搬送されてくる果実の有無を検知してその信号を上記シャッター手段に出力する果実検出手段(第一測定部7aに設けられた果実検出手段7sを図21に示す)がそれぞれ付設されていると共に、上記第一測定部7a、第二測定部7bおよび第三測定部7cが配置された搬送路70の両側には、第一実施の形態に係る装置と同一構造の搬送位置規制手段としての第一サイドバー90aと第二サイドバー90bが設けられている。
【0144】
また、各測定部に設けられる上記分配器、出力モニター用検出器およびシャッター手段について第一測定部7aを例に挙げて説明すると、まず、第一測定部7aに設けられる第一分配器8bは、図20に示すようにその光出射側がAR(無反射)処理されたハーフミラーで構成されており、このミラー面で反射された波長λ1 のレーザ光の一部が第一実施の形態で適用されたオパールガラスと艶消しガラスの組合わせから成る拡散板8cを介し出力モニター用検出器8aに導かれ、そこで検出された検出光量に対応する出力信号が第一モニター用アンプにより増幅されると共に上記ADCを介しCPUに入力されて糖度の測定データとして供されるようになっている。また、第一測定部7aに設けられるシャッター手段91は、図20に示すように基端側が回動可能に設けられその先端側が揺動してレーザ光の光路を開放若しくは閉止する遮蔽板500と、この遮蔽板500の基端側に取付けられ遮蔽板500の基端側を回動させて遮蔽板500の先端側を上記光路が開放若しくは閉止される位置まで揺動させるステッピングモータ501と、上記遮蔽板500の揺動変位部近傍に設けられ上記光路の開放若しくは閉止時における遮蔽板500の各静止位置をそれぞれ検出する一対の位置センサ(図示せず)とでその主要部が構成されている。
【0145】
一方、この非破壊透過式光測定装置に搬入されるトレイ6mは、図20に示すように黒色のABS樹脂から成り底面側にトレイ側光通路部6cを構成する円形状の開口が設けられているトレイ本体97と、このトレイ本体97の受部側に設けられ果実Mの外周面に当接してこれを保持するネオプレンゴム製の保持体98とでその主要部が構成されている。
【0146】
そして、この非破壊透過式光測定装置においては、果実Mを載置したトレイ6mが、例えば、第一測定部7aに搬入された場合、図20に示すようにシャッター手段91が作動して果実Mに対し波長λ1 のレーザ光を入射させると共に、果実Mからの出射光がトレイ側光通路部6c介し第一測定部7a内の検出器92に入射され、以下、同様にして第二測定部7b、第三測定部7cにおいても果実Mからの出射光が検出されて糖度が測定される。
【0147】
また、上記較正器510が第一測定部7aに搬入された場合、シャッター手段91が作動して較正器510に対し較正器本体520の入射口31を介しショ糖液444で満たされた密封体521内に波長λ1 のレーザ光が入射されると共に、較正器510からの出射光が較正器本体520の出射口32と測定部側光通路部71cを介し検出器92に入射され、以下、同様にして第二測定部7b、第三測定部7cにおいても較正器510からの出射光が検出されてショ糖液444の糖度が測定されかつ較正がなされる。
【0148】
尚、測定部7内に上記較正器510が搬入される前に較正器本体520に充填されたショ糖液444の温度データTがデータ入力部(図示せず)に入力され、かつ、この温度データTと各測定部で測定された検出光量を基にショ糖液444の糖度が測定されかつ較正がなされる。また、これ等の測定は第一実施の形態と同様、暗室内において行われるようになっている。
【0149】
そして、上記較正器510が非破壊透過式光測定装置の周回式搬送路70内を連続的に流され、かつ、周回式搬送路70を1周する毎に繰返し較正作業が継続してなされるため、一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来方法に較べて較正精度を飛躍的に改善できる。
【0150】
更に、上記較正器510の透過光量をモニターすることで、透過光量がある値を下回った際に上述した測定部側光通路部の開放端に設けられた光透過性閉止部材の拭き取り清掃時期を知らせることができる。
【0151】
すなわち、上記光透過性閉止部材は上述したように測定部7内に設けられたエアークリーニング手段により常時クリーニングされているが、このクリーニングにて除去されるのはほこりやゴミ等で、光透過性閉止部材に接着された果実Mの粘着成分等を除去することはできない。このため、従来においては較正作業時に合わせて上記光透過性閉止部材の拭き取り作業が行われていたが、この実施の形態に係る較正器510を適用することにより、光透過性閉止部材の拭き取り清掃時期を正確に知ることが可能となる。
【0152】
【発明の効果】
請求項1〜2に係る非破壊透過式光測定装置用較正器によれば、
被測定物中に含まれる特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質が充填された密封体に光の入射口と出射口を備え、かつ、入射口から出射口までの光路長が上記被測定物内を透過する光の実効的光路長と同一若しくは略同一に設定されているため、非破壊透過式光測定装置の較正について被測定物を破壊することなく高精度、再現性良く、簡便・短時間で行うことが可能となる効果を有する。
【0153】
また、較正器本体の密封体内部に充填された上記物質の温度を計測しそのデータ信号を搬送路近傍に配置されたデータ入力部に出力する温度計測出力手段を具備しているため、非破壊透過式光測定装置のラインに連続的に流して上記密封体内部に充填された物質の温度測定作業と較正作業を機械的に行なうことが可能となる効果を有する。
【0154】
次に、請求項3に係る較正方法によれば、
トレイ搬送手段を周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成し、かつ、この搬送手段により上記較正器を連続的に搬送して1周若しくは1回転毎繰返し較正操作を行なっており、
また、請求項4に係る非破壊透過式光測定装置によれば、
トレイ搬送手段が周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成され、かつ、この搬送手段に各トレイおよび上記較正器が固定されているため、
一定時間毎に較正器を非破壊透過式光測定装置のラインに流すという従来の較正方法や非破壊透過式光測定装置に較べて較正精度を飛躍的に改善できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の概略斜視図、図1(B)は図1(A)のB−B面断面図、図1(C)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の使用方法を示す説明図。
【図2】較正器用トレイに固定された第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の概略斜視図。
【図3】較正器用トレイの概略斜視図。
【図4】温度計測出力手段の回路構成を示す説明図。
【図5】周回式搬送路を備える非破壊透過式光測定装置の概略平面図。
【図6】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の温度計測出力手段とデータ入力部との作用を示す概略上面図。
【図7】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の温度計測出力手段とデータ入力部との作用を示す概略側面図。
【図8】図8(A)と図8(B)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の作用説明図、図8(C)は果実Mに対する光入射部100と光出射部200が果実の底部側付近に設定されている非破壊透過式光測定装置の概略説明図。
【図9】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する較正器基盤と仕切材の概略斜視図。
【図10】図10(A)と図10(B)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する蓋材の上面斜視図と底面斜視図、図10(C)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する組立て途中の較正器基盤の上面斜視図、図10(D)はその底面斜視図、図10(E)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する第一外側円筒体および第二外側円筒体の概略斜視図。
【図11】図11(A)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する第一断熱部材の底面斜視図、図11(B)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する組立て途中の較正器基盤と蓋材の上面斜視図、図11(C)は第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の一部を構成する第二断熱部材の上面斜視図。
【図12】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器が組込まれる非破壊透過式光測定装置の全体の構成を示す説明図。
【図13】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置において第一測定部とこの第一測定部上に搬入されたトレイとの関係を示す断面図。
【図14】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置の主要部を示す概略斜視図。
【図15】第一実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置における分配器、出力モニター用検出器およびシャッター手段の概略斜視図。
【図16】図16(A)は果実Mに対する光入射部100と光出射部200が果実の赤道付近に設定された非破壊透過式光測定装置の概略説明図、図16(B)は第二実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の概略説明図。
【図17】図17(A)は果実Mに対する光入射部100と光出射部200が果実の底部側付近に設定されている非破壊透過式光測定装置の概略説明図、図17(B)は第三実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の概略説明図。
【図18】図18(A)は第四実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の正面断面図、図18(B)はその側面断面図、および、図18(C)は果実Mに対する光入射部100と光出射部200が果実の赤道付近に設定された非破壊透過式光測定装置の概略説明図。
【図19】図19(A)は第五実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置用較正器の正面断面図、図19(B)はその側面断面図、および、図19(C)は果実Mに対する光入射部100が果実の赤道付近に設定されかつ光出射部200が果実の底部側付近に設定された非破壊透過式光測定装置の概略説明図。
【図20】第五実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置において第一測定部とこの第一測定部上に搬入されたトレイとの関係を示す断面図。
【図21】第五実施の形態に係る非破壊透過式光測定装置の主要部を示す概略斜視図。
【図22】較正器の実測物理学的光路長を求めるための計測方法の一例を示す説明図。
【図23】被測定物の参考物理学的光路長を求めるための計測方法の一例を示す説明図。
【図24】実効的光路長L’を求めるための計測方法の一例を示す説明図。
【図25】ショ糖液が満たされた直線状筒体内の幾何学的単位長さ当たりの光路長ΔL”を求めるための計測方法の一例を示す説明図。
【図26】無端回転式搬送手段であるキャタピラー式コンベアにて搬送手段が構成され、このキャタピラー式コンベアにトレイと較正器用トレイが固定された非破壊透過式光測定装置の概略構成説明図。
【図27】非破壊透過式光測定装置の作用説明図。
【図28】実効的光路長L’を求めるための計測方法の一例を示す説明図。
【符号の説明】
10 非破壊透過式光測定装置用較正器
20 較正器本体
30 ショ糖液(充填された物質)
31 入射口
32 出射口
50 温度計測出力手段
60 較正器用トレイ

Claims (4)

  1. 被測定物が載置された複数のトレイを順次搬送し、搬送路中に設けられた測定部において上記被測定物に対しその光入射部から光を入射させかつ被測定物内を透過してきた光を上記光入射部とは別の部位に設定された光出射部において検出しその光吸収測定により被測定物中に含まれる特定成分を定量的に測定する非破壊透過式光測定装置に適用される較正器において、
    光の入射口と出射口を備えその内部には上記特定成分と同一若しくは類似の光吸収特性を有する物質が充填されていると共に入射口から出射口までの光路長が上記被測定物内を透過する光の実効的光路長と同一若しくは略同一に設定された密封体によりその主要部が構成された較正器本体と、較正器本体の密封体内部に充填された上記物質の温度を計測しそのデータ信号を搬送路近傍に配置されたデータ入力部に出力する温度計測出力手段を具備することを特徴とする非破壊透過式光測定装置用較正器。
  2. 上記温度計測出力手段が、電源と上記密封体内部に配置されたサーミスタとこのサーミスタに直列に接続された基準抵抗素子と上記電源とサーミスタ間、サーミスタと基準抵抗素子間および基準抵抗素子と電源間にそれぞれ設けられた3つの電極を備え、かつ、上記3電極の各端部が較正器本体から外方へ突出して上記データ入力部の対応する各電極と接触するようになっていることを特徴とする請求項1記載の非破壊透過式光測定装置用較正器。
  3. 請求項1または2記載の非破壊透過式光測定装置用較正器を用いた較正方法において、
    上記トレイ搬送手段を周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成し、かつ、この搬送手段により上記較正器を連続的に搬送して1周若しくは1回転毎繰返し較正操作を行なうことを特徴とする較正方法。
  4. 請求項1または2記載の非破壊透過式光測定装置用較正器が組込まれた非破壊透過式光測定装置において、
    上記トレイ搬送手段が周回式若しくは無端回転式搬送手段で構成され、かつ、この搬送手段に各トレイおよび上記較正器が固定されていることを特徴とする非破壊透過式光測定装置。
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