JP3645779B2 - データ通信方法、クライアント、中継装置、サーバ、サーバ兼ゲートウェイ及びその通信プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はサーバ主導型のデータ通信方法、クライアント、中継装置、サーバ、サーバ兼ゲートウェイ及びその通信プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、サーバ主導の形態のサーバ−クライアント型データ通信(以下Push型通信)ではクライアントにおけるそのデータに対するサービスの選択方法は、例えばWAP(Wireless Application Protocol) Push Message proposed Version 16-August-1999に示されるように、サーバ側がアプリケーションを指定するID(以下アプリケーションID)を用いてクライアントの使用するアプリケーションを指定する技術が知られている。
【0003】
WAPのPush型通信における従来技術例を図 8を用いて説明する。まずWAPにおけるPush型通信では、サーバがクライアントへコンテンツを送信する時、サーバからクライアントへセッション要求であるPom-SessionRequestメッセージが送られる。ただし、ここでいうサーバとはWAPではオリジンサーバではなく中継装置を指す。Pom-SessionRequestメッセージ中にはX-WAP-Application-Idが含まれている。X-WAP-Application-Idはクライアントが利用すべきアプリケーションを指定したリストであるが、その形式としては図 9に示すように、URI形式のもの、具体的にアプリケーション名を明記したもの、ファイル形式を示唆するにとどまるもの、の3種類が存在する。もし、Pom-SessionRequestメッセージ中にX-WAP-Application-Idが付加されていなければWAPに特化した言語WMLを解するWML User AgentのX-WAP-Application-Idが挿入される。
【0004】
クライアントではPom-SessionRequestメッセージを受信すると、データ通信を行うために必要なセッションを張るためにコネクト要求であるPom-Connectメッセージをサーバへ送る。Pom-Connectメッセージ中にはクライアントで実行可能な処理アプリケーションのリストが、Accept Applicationとしてメッセージ中に含まれている。そのリストの中で先頭のものがデフォルト・アプリケーションとなる。
【0005】
サーバはPom-Connectメッセージを受け取るとクライアントにレスポンスを返し、その結果セッションが張られることとなる。クライアントではこれらセッション確立手順の中で処理するアプリケーションを指定されることとなり、以降のデータ送受信で受信したデータはそのアプリケーションで処理される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
Push型通信においては、クライアント側には処理サービス機構の選択権がなく、ユーザの嗜好にきめ細かく対応できない点、また通常移動端末には処理能力・メモリ・電力資源・表示機器に、小型携帯性という観点から大きな制限が存在し、そのため少しでも端末のリソースの節約に努める必要があるが、処理サービス機構の選択権がないため節約が不可能という点である。
【0007】
従って、本発明では、サーバ主導の形態でのサーバ−クライアント通信において、クライアント側での処理サービス機構の選択を可能とするデータ通信方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
Push型通信において、データを送信するサーバもしくは中継装置において、アプリケーションを指定する情報に加えてデータの品質を示す情報を付加することによって、アプリケーションを指定する情報とデータの品質を示す情報を受け取ったクライアントはその情報を基に適当な処理サービス機構を選択する。
【0009】
【発明の実施の形態】
[第一の実施の形態]
本発明の第一の実施の形態を図 1、図 4、図 5、図 6、図 7に基づいて説明する。
【0010】
図1に示されるように、本発明の第1の実施の形態は、クライアント101、中継装置104、サーバ105から構成され、データ通信がサーバ105とクライアント101間で行われる。
【0011】
サーバ105は品質情報付加機構106を含み、クライアント101は移動端末103と1又は複数のサービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)から構成されている。サービス提供機構は物理的に移動端末に接続された情報機器、もしくは移動端末内部に存在するアプリケーションである。中継装置105は、サーバ105からのメッセージをクライアント101に中継する。
【0012】
次に本発明の第一の実施の形態の動作について説明する。
【0013】
クライアント101では、1又は複数のサービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)から移動端末104へそれぞれ実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報等が通知され、移動端末ではこれらに基づき品質情報が付加された品質情報付加アプリケーションIDを含むサービス提供機構情報を作成して保持しておく。
【0014】
そして、サーバ105にて、クライアントへ送信されるデータが生成される。この生成されたデータに品質情報付加機構106においてデータの品質情報が付加された品質情報付加アプリケーションIDが付加され、中継装置104へ送られる。
【0015】
次に中継装置104とクライアント101間でPush型通信のセッション開設手順が始まり、データ送信が始まる。Push型送信を行う場合には、従来の技術でも述べた図 8のように、まずサーバ側(本実施の形態の例では中継装置)からクライアントへセッション要求が出され、クライアントからセッションを張るべくサーバ側(本実施の形態の例では中継装置)へメッセージが出される。これらセッション開設のための通信は、ここではクライアント101と中継装置104の間の通信を指す。サーバからの品質情報がクライアントへ送られる時期は、セッション開設手順中、もしくはそれ以降である。
【0016】
クライアント101ではその品質情報、保持しているサービス提供機構郡の情報に基づき処理するサービス提供機構を選択することとなる。
【0017】
[サーバ]
本発明の第一の実施の形態のサーバ105の構成及び動作について詳細な説明を行う。
【0018】
サーバ105は、通常のサーバ機能を実現するための機構に加えて、本発明の第1の実施の形態では、品質情報付加機構を備えている。クライアント101に送信するデータがサーバ105内部で生成されると、サーバ内部の品質情報付加機構106において品質情報付加アプリケーションIDが送信データに付加され送信されることになる。
【0019】
図 4に品質情報付加機構の具体的な構成を示している。品質情報付加機構106は、入力端子401、404、フレーム構成部402、品質情報付加アプリケーションID追加部403、データ内容解析部405から構成されている。
【0020】
データ内容解析部405は、入力端子404へサーバ内のコンテンツ生成部分(図示せず)からデータが入力されると、データの品質を解析する。データのファイルの形式が判明しているならば、それを処理可能なアプリケーションを起動し解析を行う。例えばjpeg形式だとすると、jpegデータを処理可能なアプリケーションを起動し、データのサイズや色数などの品質情報を抽出する。
【0021】
品質情報付加アプリケーションID追加部403は、データ内容解析部405で解析・抽出された品質情報を基に、入力端子404から入力されたデータに品質情報付加アプリケーションIDを新たに付加する。品質情報付加アプリケーションID追加部403では、あらかじめ保持している従来のアプリケーションIDと、品質、品質情報付加アプリケーションIDの対応のテーブルを参照し、品質情報付加アプリケーションIDをデータに付加する。解析結果の品質情報から品質情報付加アプリケーションIDへの変換は任意のアルゴリズムで構わないが、例えばもしサイズが大きく色数も多い場合であれば高品質のアプリケーションIDが選択される。
【0022】
品質情報付加アプリケーションIDを付加するにあたり、品質情報付加機構106が保持している従来のアプリケーションIDと品質情報、および品質情報付加アプリケーションIDのテーブルは、例えば、図 6に示すようなものである。
【0023】
品質情報付加アプリケーションIDと従来用いられているアプリケーションIDとの相違点は、データの品質情報が付加されていることである。例えば品質情報付加アプリケーションID・601のapplication/vnd.wap.h_jpgでは“h_”部分が品質情報であり、ここから高品質という事が判明する。他の品質情報付加アプリケーションID・602、603、604、605においても、"h_"、"m_"、"l_"といった品質情報が付加されている。
【0024】
この例では品質情報付加アプリケーションIDは、アプリケーションIDと品質情報を複合した形であるが、アプリケーションIDと品質情報IDのように複数の情報単位で構成されていても構わない。また、ここでは品質情報として3種類の例を示したが、品質が何段階に別れていても構わない。
【0025】
フレーム構成部402は、品質情報付加アプリケーションID追加部より、入力端子404から入力されたデータに品質情報付加アプリケーションIDが付加されたデータを入力し、中継装置へデータを送信するためのフレームを作成する。
【0026】
[中継装置]
次に本発明の第一の実施の形態の中継装置の動作について説明する。
【0027】
上述のようにして、サーバから品質情報付加アプリケーションIDが付加されたデータが中継装置104へ送信される。このようにしてクライアントへ送信するデータが中継装置104で保持されたわけであるが、次は中継装置104とクライアント101間でのデータ通信が行われる。
【0028】
中継装置104では、サーバから受信した品質情報付加アプリケーションIDを品質情報としてクライアントに伝える。データの品質情報をクライアントへ伝える方法としていくつか考えられる。
【0029】
まず第一の方法は図 11のように、初めのプッシュ・セッション要求の段階で品質情報を伝える方法である。第二の方法は図 12のように、プッシュ・セッション要求以降データ送信まで全てのメッセージに品質情報を付加する方法である。第三の方法は図 13のように、データ送信開始時に一度だけ品質情報を送る方法である。第四の方法は図 14のように、データ送信時には全てのメッセージに品質情報を送る方法である。いずれの方法を採るにせよ、クライアント側にはデータとデータの品質情報が伝わることとなり、この情報に基づいてクライアントはサービス提供機構を選択する。
【0030】
また、もし中継装置104においてデータのコンテンツ加工を行うことが可能であるならば、図 10のようにプッシュ・セッション要求時に品質情報を渡し、クライアントがコネクト要求時に要求する品質情報を返し、その情報に基づいて中継装置104においてコンテンツ加工を行い、加工したデータを送信するということも可能である。
【0031】
[クライアント]
次に本発明の第一の実施の形態のクライアントの構成及び動作について説明する。
【0032】
クライアント101は、移動端末と103と1又は複数のサービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)から構成されている。
【0033】
クライアント101が中継装置104からデータを受信すると、移動端末103は受信したデータの品質情報付加アプリケーションIDと図7に示すサービス提供機構情報に基づき、受信したデータを適当と判断されるサービス提供機構へ届ける。サービス提供機構情報には、サービス提供機構名、サービス提供機構について処理可能なデータタイプ、要求する品質、および品質情報付加アプリケーションIDの情報が含まれている。 移動端末103の具体的な構成を図 5に示している。移動端末103は、入出力端子501−1、2、…、nにて1又は複数のサービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)と接続されている。
【0034】
サービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)ではそれぞれ他機構と異なるサービスを提供している。
【0035】
サービス提供機構起動時に品質情報付加アプリケーションID管理部506へ、入出力端子501−1、2、…、nからサービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)の提供するサービスの特徴情報が送られる。サービスの特徴情報としては、サービス提供機構で実行可能なアプリケーションの情報、そのアプリケーションで処理可能なデータタイプやそのデータの品質情報等が含まれている。品質情報付加アプリケーションID管理部506では送られたサービス特徴情報を品質情報付加アプリケーションIDのフォーマットへ変換し、例えば、図7に示すサービス提供機構情報を作成し保持する。
【0036】
品質情報付加アプリケーションID検出部505は、入力端子503から入力されたデータから品質情報付加アプリケーションIDを抽出し選択制御部504へ送られる。
【0037】
選択制御部504では受信データの品質情報付加アプリケーションIDとサービス提供機構情報に含まれる品質情報付加アプリケーションIDとを比較し、いずれのサービス提供機構へ受信データを送るかを選択する。この選択方法は任意のアルゴリズムに従って構わない。その結果に従ってスイッチ502へ制御信号が送られ、スイッチ502はその信号に従い選択されたサービス提供機構へ続く入出力端子501−1、2、…nのいずれかへデータを送り、サービス提供機構1(102−1),サービス提供機構2(102−2),…、サービス提供機構n(102−n)のうち選択されたいずれかでデータ処理が行われる。
【0038】
図 7に示すようなサービス提供機構情報をクライアントが保持し、受信したデータが高品質なjpegデータだったとすると、jpegデータを処理できるサービス提供機構として、サービス提供機構1,2が候補となるが、品質の点から高品質のサービス提供機構1が選択され、データが送られる。サービス提供機構から出されるメッセージは入出力端子501−1、2、…、nから直接キュー507、フレーム構成508を経て出力端子509から中継装置104を介してサーバまで送信される。
【0039】
[第二の実施の形態]
次に第二の実施形態例を図 2に基づいて説明する。第一の実施形態例との相違点は品質情報付加機構が中継装置内部に組み込まれている点である。
【0040】
サーバ206から送信されたデータは中継装置204で受信される。中継装置204内部の品質情報付加機構205において、第一の実施形態例の場合と同様にデータ内容解析が行われ、品質情報が付加される。品質情報付加機構205の詳細構成例は第一の実施形態例で用いた図 4と同一である。品質情報付加機構205から出力されるデータは品質情報付加アプリケーションIDを含む。
【0041】
クライアントへ品質情報を伝える手段については、第一の実施形態例と同様に、図 11、図 12、図 13、図 14に示すような手段が考えられる。もし中継装置204にコンテンツ加工機能が含まれているならば、その場合は図 10に示すようになる。品質情報付加機構205から出力されたデータは品質情報付加アプリケーションIDを含んでおり、クライアント201が受信すると、第一の実施形態例のクライアント動作と同様に、データを適当なサービス提供機構へ送る。
【0042】
[第三の実施の形態]
次に第三の実施形態例を図 3に基づいて説明する。この形態はサーバと中継装置が同一ノードの場合であり、品質情報付加機構がサーバ兼中継装置304内部に組み込まれている。
【0043】
サーバ兼中継装置304内部でコンテンツが生成された後、サーバ兼中継装置304内部の品質情報付加機構305においてそのデータ内容解析が行われ、品質情報が付加される。品質情報付加機構305の詳細構成例は第一の実施形態例で用いた図 4と同一である。
【0044】
クライアントへ品質情報を伝える手段については、第一の実施形態例と同様に、図 11、図 12、図 13、図 14に示すような手段が考えられる。もしサーバ兼中継装置・304にコンテンツ加工機能が含まれているならば、その場合は図 10に示すようになる。品質情報付加機構・305から出力されたデータは品質情報付加アプリケーションIDを含んでおり、クライアント・301が受信すると、第一の実施形態例のクライアント動作と同様に、データを適当なサービス提供機構へ送る。
【0045】
ただし第一、第二、第三の実施形態いずれにおいても、図15のようにクライアント701に情報端末701−1、701−2、701−nが複数接続されていて、一つのセットとして複数のデータ形式の含まれたコンテンツが送信された場合、受信したクライアントにおけるサービス提供機構の選択方法、一つの端末に全てのデータの処理を担当させるか、あるいはデータ形式毎に処理する端末を変えるか、は任意で構わない。
【0046】
[通信プログラムを記録した記録媒体の実施の形態]
次に本発明のデータ通信方法を実現する通信プログラムを記録した記録媒体の実施の形態について説明する。本実施の形態では、上述のクライアント、情報端末、移動端末、中継装置、サーバ、サーバ兼ゲートウェイは、それぞれデータ処理装置、記憶装置を備え、さらに通信プログラムを記録した記憶媒体を備える(特に図示せず)。この記録媒体は、磁気ディスク、半導体メモリ、CD-ROMその他の記録媒体であってよい。
【0047】
クライアントを制御する通信プログラムは、記録媒体からクライアントの記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一、二、三の実施の形態におけるクライアントの通信処理と同一の処理を実行する。
【0048】
具体的には、データ処理装置に、選択制御部504、品質情報付加アプリケーションID検出部505、品質情報付加アプリケーションID管理部506、フレーム構成部508を生成し、記憶装置にキュー507や、必要な情報を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一、二、三の実施の形態におけるクライアントの通信処理と同一の処理を実行する。
【0049】
情報端末を制御する通信プログラムは、記録媒体から情報端末の記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一、二、三の実施の形態における情報端末の通信処理と同一の処理を実行する。
【0050】
移動端末を制御する通信プログラムは、記録媒体から移動端末の記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一、二、三の実施の形態における移動端末の通信処理と同一の処理を実行する。
【0051】
具体的には、データ処理装置に、選択制御部504、品質情報付加アプリケーションID検出部505、品質情報付加アプリケーションID管理部506、フレーム構成部508を生成し、記憶装置にキュー507や、必要な情報を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一、二、三の実施の形態における移動端末の通信処理と同一の処理を実行する。
【0052】
第一の実施の形態の中継装置を制御する通信プログラムは、記録媒体から中継装置の記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一の実施の形態における中継装置の通信処理と同一の処理を実行する。
【0053】
第二の実施の形態の中継装置を制御する通信プログラムは、記録媒体から中継装置の記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第二の実施の形態における中継装置の通信処理と同一の処理を実行する。
【0054】
具体的には、データ処理装置に、フレーム構成部402と、品質情報付加アプリケーションID追加部403と、データ内容解析部405とを生成し、記憶装置に必要なデータを記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第二の実施の形態における中継装置の通信処理と同一の処理を実行する。
【0055】
第一の実施の形態のサーバを制御する通信プログラムは、記録媒体からサーバの記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一の実施の形態におけるサーバの通信処理と同一の処理を実行する。
【0056】
具体的には、データ処理装置に、フレーム構成部402と、品質情報付加アプリケーションID追加部403と、データ内容解析部405とを生成し、記憶装置に必要なデータを記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第一の実施の形態におけるサーバの通信処理と同一の処理を実行する。
【0057】
第三の実施の形態のサーバ兼ゲートウェイを制御する通信プログラムは、記録媒体からサーバ兼ゲートウェイの記憶装置に読み込まれ、記憶装置に必要なデータ等を記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第三の実施の形態におけるサーバ兼ゲートウェイの通信処理と同一の処理を実行する。
【0058】
具体的には、データ処理装置に、フレーム構成部402と、品質情報付加アプリケーションID追加部403と、データ内容解析部405とを生成し、記憶装置に必要なデータを記憶するための領域を確保し、その動作を制御する。データ処理装置は、上述の通信プログラムの制御により上述の第三の実施の形態におけるサーバ兼ゲートウェイの通信処理と同一の処理を実行する。
【0059】
【発明の効果】
本発明では、サーバ主導の形態でのサーバ−クライアント通信において、クライアント側での処理アプリケーション選択が可能となり、ユーザの嗜好にきめ細かく対応し、端末のリソース節約が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態を示す図
【図2】本発明の第一の実施の形態を示す図
【図3】本発明の第三の実施の形態を示す図
【図4】本発明の品質情報付加アプリケーションID付加機構のブロック図
【図5】クライアント内部の移動端末のブロック図
【図6】品質情報付加アプリケーションID追加部403で付加するID例を示す図
【図7】品質情報付加アプリケーションID管理部506で管理する管理表の例を示す図
【図8】 WAP Push技術を説明するためのシークエンス図
【図9】 WAP Push技術における従来のアプリケーションIDを示す図
【図10】サーバにおいてコンテンツ加工が可能な場合のシークエンス図
【図11】品質情報をセッション開設時に一度だけ送る場合のシークエンス図
【図12】品質情報をセッション開設時から常に送り続ける場合のシークエンス図
【図13】品質情報をデータ送信開始時に一度だけ送る場合のシークエンス図
【図14】品質情報をデータ送信開始時から常に送り続ける場合のシークエンス図
【図15】複数の情報端末が接続されている場合のクライアント例を示す図
【符号の説明】
101 クライアント
102−1 サービス提供機構
102−2 サービス提供機構
102−3 サービス提供機構
103 移動端末
104 中継装置
105 サーバ
106 品質情報付加機構
201 クライアント
202−1 サービス提供機構
202−2 サービス提供機構
202−3 サービス提供機構
203 移動端末
204 中継装置
205 品質情報付加機構
206 サーバ
301 クライアント
302−1 サービス提供機構
302−2 サービス提供機構
302−3 サービス提供機構
303 移動端末
304 中継装置
305 品質情報付加機構
401 出力端子
402 フレーム構成部
403 品質情報付加アプリケーションID追加部
404 入力端子
405 データ内容解析部
501−1 入出力端子
501−2 入出力端子
501−3 入出力端子
502 スイッチ
503 入力端子
504 選択制御部
505 品質情報付加アプリケーションID検出部
506 品質情報付加アプリケーションID管理部
507 キュー
508 フレーム構成部
509 出力端子
601 品質情報付加アプリケーションID
602 品質情報付加アプリケーションID
603 品質情報付加アプリケーションID
604 品質情報付加アプリケーションID
605 品質情報付加アプリケーションID
701 クライアント
702−1 情報端末
702−2 情報端末
702−3 情報端末
703 移動端末
Claims (12)
- クライアントは、提供する1又は複数のサービス提供機構が、実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを含むサービス提供機構情報を登録し、
中継装置は、サーバから受信しクライアントに送信するデータに、前記クライアントにおいて前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加して送信し、
クライアントは、中継装置から前記データを受信すると前記サービス提供機構情報に基づいてサービスを提供するサービス提供機構を選択することを特徴とするデータ通信方法。 - サービスを提供する1又は複数のサービス提供機構が、それぞれ実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを含むサービス提供機構情報を自クライアントに登録し、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先のクライアントにおいて前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加されたデータを受信し、前記サービス提供機構情報に基づいてサービスを提供するサービス提供機構を選択することを特徴とするクライアント。 - サーバから受信しクライアントに送信するデータに、前記クライアントにおいて前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加し、サービスを提供する1又は複数のサービス提供機構が、それぞれ実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを含むサービス提供機構情報を登録しているクライアントに送信し、クライアントに、前記サービス提供機構情報に基づいてサービスを提供するサービス提供機構を選択させることを特徴とする中継装置。
- クライアントの通信プログラムを記録した記録媒体であって、
サービスを提供する1又は複数のサービス提供機構が、それぞれ実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを含むサービス提供機構情報を自クライアントに登録し、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先のクライアントにおいて前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加されたデータを受信し、前記サービス提供機構情報に基づいてサービスを提供するサービス提供機構を選択することを前記クライアントに機能させることを特徴とするクライアント用通信プログラムを記録した記録媒体。 - 中継装置の通信プログラムを記録した記録媒体であって、
サーバから受信しクライアントに送信するデータに、前記クライアントにおいて前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加し、サービスを提供する1又は複数のサービス提供機構が、それぞれ実行可能なアプリケーションを指定する情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを含むサービス提供機構情報を登録しているクライアントに送信し、クライアントに、前記サービス提供機構情報に基づいてサービスを提供するサービス提供機構を選択させることを前記中継装置に機能させることを特徴とする中継装置用通信プログラムを記録した記録媒体。 - サービスを提供する1又は複数の情報端末は、実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを移動端末に通知し、
移動端末は、前記1又は複数の情報端末から通知された実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とをサービス提供機構情報として登録し、
中継装置は、サーバから受信し移動端末に送信するデータに、前記移動端末に接続されている情報端末において前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加して送信し、
移動端末は、中継装置から前記データを受信すると前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末を選択し、選択された情報端末に前記データを送信し、
前記情報端末は、前記データを受信すると前記サービスを提供することを特徴とするデータ通信方法。 - 実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを移動端末に通知し、
移動端末に、前記実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とをサービス提供機構情報として登録させ、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先の移動端末に接続されている情報端末においてデータを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とが付加されたデータが移動端末に受信され、
移動端末にて、前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末として選択され、前記データを受信しサービスを提供することを特徴とする情報端末。 - サービスを提供する1又は複数の情報端末から、実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とが通知され、前記1又は複数の情報端末から通知された実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とをサービス提供機構情報として登録し、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先の移動端末に接続されている情報端末においてデータを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とが付加されたデータを受信し、
前記中継装置から前記データを受信すると前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末を選択し、選択された情報端末に前記データを送信し、
前記情報端末に、前記サービスを提供させることを特徴とする移動端末。 - サーバから受信し移動端末に送信するデータに、送信先の移動端末に接続する情報端末において前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加し、
サービスを提供する1又は複数の情報端末から、それぞれ実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とが通知され、これらをサービス提供機構情報として登録している移動端末に前記データを送信し、
移動端末に前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末を選択させ、選択された情報端末に前記データを送信させ、送信先の情報端末に前記サービスを提供させることを特徴とする中継装置。 - 情報端末の通信プログラムを記録した記録媒体であって、
実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とを移動端末に通知し、
移動端末に、前記実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とをサービス提供機構情報として登録させ、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先の移動端末に接続されている情報端末においてデータを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とが付加されたデータが移動端末に受信され、
移動端末にて、前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末として選択され、前記データを受信しサービスを提供することを前記情報端末に機能させることを特徴とする情報端末用通信プログラムを記録した記録媒体。 - 移動端末の通信プログラムを記録した記録媒体であって、
サービスを提供する1又は複数の情報端末から、実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とが通知され、前記1又は複数の情報端末から通知された実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とをサービス提供機構情報として登録し、
中継装置にて、サーバから送信されたデータであって、送信先の移動端末に接続されている情報端末においてデータを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とが付加されたデータを受信し、
前記中継装置から前記データを受信すると前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末を選択し、選択された情報端末に前記データを送信し、
前記情報端末に、前記サービスを提供させることを前記移動端末に機能させることを特徴とする移動端末用通信プログラムを記録した記録媒体。 - 中継装置の通信プログラムを記録した記録媒体であって、
サーバから受信し移動端末に送信するデータに、送信先の移動端末に接続する情報端末において前記データを処理するアプリケーションを指定する情報と、前記データの品質情報とを付加し、
サービスを提供する1又は複数の情報端末から、それぞれ実行可能なアプリケーションの情報と、当該アプリケーションが処理可能なデータの品質情報とが通知され、これらをサービス提供機構情報として登録している移動端末に前記データを送信し、
移動端末に前記サービス提供機構情報に基づいて送信先の情報端末を選択させ、選択された情報端末に前記データを送信させ、送信先の情報端末に前記サービスを提供させることを前記中継装置に機能させることを特徴とする中継装置用通信プログラムを記録した記録媒体。
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