JP3645699B2 - O/w/o型乳化組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はO/W/O型乳化組成物に関し、詳しくは乳化安定性に優れるとともに、のびがよく、しっとり感を付与し、しかもべたつきや油っぽさのないO/W/O型乳化組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
O/W/O型乳化組成物は、複合エマルジョン又はマルチプルエマルジョンとも呼ばれ、化粧品、食品、医薬品等の各種工業的用途において重要となっている。O/W/O型乳化組成物は外相油中に分散した水相中に更に内相油が分散した構造を有しており、O/W型あるいはW/O型エマルジョンでは得られない優れた使用感を付与することが可能である。しかしながら、O/W/O型エマルジョンは乳化安定性が極めて悪く、経時的に内相油と外相油の融合や水相の合一がおこり、ついには油相と水相の分離に至ることが知られている。
【0003】
従来、O/W/O型乳化組成物の乳化安定性を向上させるため様々な試みがなされており、例えば乳蛋白質とショ糖脂肪酸エステルを併用する方法(特公昭55−33294号公報)、ポリグリセリン脂肪酸エステルを外相油に配合する方法(特公平4−5470号公報)、ベントナイトを水相に、デキストリン脂肪酸エステルを外相油に配合する方法(特開昭63−30405号公報)等が公知の方法として挙げられる。
しかしながら、これらの方法により調製したO/W/O型乳化組成物であっても内相油と外相油が融合する傾向にあり、O/W/O型乳化組成物の特性が十分あらわれていないという欠点を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の目的は、乳化安定性に優れるとともに、のびがよく、しっとり感を付与し、しかもべたつきや油っぽさのないO/W/O型乳化組成物を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
かかる実情に鑑み本発明者は鋭意検討を重ねた結果、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン及びこれを溶解、膨潤又は分散する油剤を最外相として用いれば、内相油と外相油の合一を著しく抑制して乳化安定性を高めることができ、しかものびがよく、しっとり感を付与し、べたつきや油っぽさのないO/W/O型乳化組成物が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち本発明は、最外相が、分子内に式(1)
【化3】
(式中、R 1 は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基のいずれかを示し、nは2又は3である。)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、前記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントが結合してなり、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントとの重量比が1/50〜20/1で、分子量が500〜500,000であるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーン及びこれを溶解、膨潤又は分散する油剤からなる油相であることを特徴とするO/W/O型乳化組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明で用いられるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンは、分子内に式(1)
【0008】
【化3】
【0009】
(式中、R1は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基のいずれかを示し、nは2又は3である。)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントと、オルガノポリシロキサンのセグメントとを有し、オルガノポリシロキサンのセグメントの末端又は側鎖のケイ素原子の少なくとも1個にヘテロ原子を含むアルキレン基を介して、前記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントが結合してなるものである。かかるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンは、該ポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントとオルガノポリシロキサンのセグメントとの重量比が1/50〜20/1、好ましくは1/40〜2/1で、分子量が500〜500,000、好ましくは1,000〜300,000のものが安定なO/W/O型乳化組成物を得る上で好ましい。
【0010】
また、式(1)中、R1 で示されるシクロアルキル基としては炭素数3〜6のものが挙げられ;アラルキル基としてはフェニルアルキル、ナフチルアルキル等が挙げられ;アリール基としてはフェニル、ナフチル、アルキル置換フェニル等が挙げられる。前記ヘテロ原子を含むアルキレン基としては、窒素原子、酸素原子又はイオウ原子を1〜3個含む炭素数2〜20のアルキレン基が挙げられ、その具体例としては、式(2)
【0011】
【化4】
【0012】
で表される基が挙げられる。
【0013】
かかるポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンの好ましい例としては、ポリ(N−ホルミルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−アセチルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−プロピオニルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−オクタノイルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−ドデカノイルエチレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−ホルミルプロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−アセチルプロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−プロピオニルプロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−オクタノイルプロピレンイミン)変性シリコーン、ポリ(N−n−ドデカノイルプロピレンイミン)変性シリコーン等が挙げられる。
【0014】
上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンは、公知の方法(特開平2−276824号公報、特開平4−85334号公報、特開平4−85335号公報、特開平5−112423号公報、特開平7−133352号公報等)により得ることができ、例えば以下の方法で合成される。まず、前記式(1)で表される繰り返し単位からなるポリ(N−アシルアルキレンイミン)のセグメントは、式(3):
【0015】
【化5】
【0016】
(式中、R2 は水素原子、炭素数1〜22のアルキル基、シクロアルキル基、アラルキル基、アリール基のいずれかを表し、nは2又は3である。)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合することにより得られる。式(3)で表される環状イミノエーテル化合物は、以下に例示するような2−オキサゾリン類あるいは2−オキサジン類である。すなわち、2−オキサゾリン、2−メチル−2−オキサゾリン、2−エチル−2−オキサゾリン、2−プロピル−2−オキサゾリン、2−ブチル−2−オキサゾリン、2−ペンチル−2−オキサゾリン、2−ヘプチル−2−オキサゾリン、2−オクチル−2−オキサゾリン、2−ノニル−2−オキサゾリン、2−デシル−2−オキサゾリン、2−ウンデシル−2−オキサゾリン、2−ドデシル−2−オキサゾリン、2−トリデシル−2−オキサゾリン、2−テトラデシル−2−オキサゾリン、2−ペンタデシル−2−オキサゾリン、2−ヘキサデシル−2−オキサゾリン、2−ヘプタデシル−2−オキサゾリン、2−オクタデシル−2−オキサゾリン、2−ノナデシル−2−オキサゾリン、2−エイコシル−2−オキサゾリン、2−ヘンエイコシル−2−オキサゾリン、2−ドコシル−2−オキサゾリン、2−ベンジル−2−オキサゾリン、2−フェニル−2−オキサゾリン、2−ナフチル−2−オキサゾリン、2−アンスリル−2−オキサゾリン、2−ピレニル−2−オキサゾリン、2−ペリレニル−2−オキサゾリン、2−シクロヘキシル−2−オキサゾリン、2−オキサジン、2−メチル−オキサジン、2−エチル−2−オキサジン、2−プロピル−2−オキサジン、2−ブチル−2−オキサジン、2−ペンチル−2−オキサジン、2−ヘキシル−2−オキサジン、2−ヘプチル−2−オキサジン、2−オクチル−2−オキサジン、2−ノニル−2−オキサジン、2−デシル−2−オキサジン、2−ウンデシル−2−オキサジン、2−ドデシル−2−オキサジン、2−トリデシル−2−オキサジン、2−テトラデシル−2−オキサジン、2−ペンタデシル−2−オキサジン、2−ヘキサデシル−2−オキサジン、2−ヘプタデシル−2−オキサジン、2−オクタデシル−2−オキサジン、2−ノナデシル−2−オキサジン、2−エイコシル−2−オキサジン、2−ヘンエイコシル−2−オキサジン、2−ドコシル−2−オキサジン、2−ベンジル−2−オキサジン、2−フェニル−2−オキサジン、2−ナフチル−2−オキサジン、2−アンスリル−2−オキサジン、2−ピレニル−2−オキサジン、2−ペリレニル−2−オキサジン、2−シクロヘキシル−2−オキサジンなどが挙げられる。
【0017】
これらの環状イミノエーテルは、例えばLiebigs Ann.Chem.,p996〜p1009(1974)に記載の方法に従って製造することができる。
これらの化合物は、開環重合のモノマーとして1種のみを単独で用いてもよいし、2種以上を組合わせて用いてもよい。
【0018】
上記環状イミノエーテルを開環重合させる重合開始剤は、例えばトルエンスルホン酸アルキルエステル、硫酸ジアルキルエステル、トリフルオロメタンスルホン酸アルキルエステル又はアルキルハライド等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。これら開始剤は単独あるいは混合物で用いることができる。
【0019】
これらの開始剤を用いて前記式(3)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合させることによりポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖を得ることができるが、この分子鎖は単独重合体鎖でも共重合体鎖でもよく、該共重合体鎖はランダム共重合体鎖でもブロック共重合体鎖でもよい。
【0020】
上記ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の分子鎖の分子量は150以上、50,000以下が好ましいが、更に好ましくは500以上、10,000以下が適当である。分子量が150より小さいと、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)の性質を失い、また50,000より大きいと製造が困難になり、好ましくない。
【0021】
本発明で用いる変性シリコーンは、式(3)で表される環状イミノエーテル化合物を開環重合させることにより生成する重合活性種と、これと反応し得る官能基を有するオルガノポリシロキサンとを反応させることにより得ることができる。
【0022】
上記重合活性種と反応し得る官能基としては、一級、二級又は三級アミノ基、メルカプト基、ヒドロキシル基、カルボキシレート基等が挙げられるが、中でもアミノ基又はメルカプト基が好適である。分子内にアミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロキサンは分子量が300以上400,000以下が好ましいが、更に好ましくは800以上250,000以下が適当であり、直鎖状であっても分岐鎖を有するものでもよい。オルガノポリシロキサンの分子量が300より小さいと、安定乳化物を得る上で好ましくなく、また、400,000より大きいとゲル状となり反応しにくいため好ましくない。
含有されるアミノ基又はメルカプト基は主鎖及び側鎖の何れの部位に導入されていてもよい。
【0023】
アミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロキサンと、環状イミノエーテルのカチオン重合で得たポリ(N−アシルアルキレンイミン)の反応性末端との反応は以下のようにして行うことができる。
【0024】
開始剤を極性溶媒、好適にはアセトニトリル、バレロニトリル、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、クロロホルム、塩化メチレン、塩化エチレン、酢酸エチル、酢酸メチル等の単独溶媒、あるいは必要に応じて他の溶媒との混合溶媒に溶かし、40〜150℃、好適には60〜100℃に昇温する。そこに上記一般式(3)で表される環状イミノエーテルを一括投入、あるいは反応が激しい場合には滴下し、重合を行う。重合の進行はガスクロマトグラフィーなどの分析機器でモノマーである環状イミノエーテルの残存量を定量することにより追跡することができる。環状イミノエーテルが消費され重合が終了しても、生長末端の活性種は反応性を維持している。ポリマーを単離することなく、引き続き、このポリマー溶液と分子内にアミノ基又はメルカプト基を含有するオルガノポリシロキサンとを混合し、5〜100℃、好ましくは20〜60℃の条件で反応させる。混合割合は所望により適宜選ぶことができるが、オルガノポリシロキサン中のアミノ基又はメルカプト基1モルに対してポリ(N−アシルアルキレンイミン)0.1〜1.3モル当量の割合で反応させるのが好ましい。0.1モル当量より小さいと、変性率が小さいため本発明で意図するポリ(N−アシルアルキレンイミン)の性質を付与させにくく、また、1.3モル当量より多くは不要である。
【0025】
以上の如き反応によって、ポリジメチルシロキサンにポリ(N−アシルアルキレンイミン)セグメントの付いたブロックコポリマー又はグラフトポリマーを得ることができる。
【0026】
ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンは、1種又は2種以上を組合わせて用いることができ、全組成中に0.05〜10重量%(以下、単に%で示す)配合するのが好ましく、特に0.1〜8%、更に0.1〜5%配合するのが好ましい。
【0027】
本発明においてO/W/O型乳化組成物の最外相として用いられる油剤としては、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを溶解、膨潤又は分散するものであれば特に制限されないが、例えば直鎖状又は分岐状のメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン、環状ジメチルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカンメチルシクロペンタシロキサン、メチルポリシクロシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、アルキル変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル変性シリコーン、アルキルグリセリルエーテル変性シリコーン、特開平6−72851号公報記載の変性オルガノポリシロキサン等の変性シリコーンなどのシリコーン類;オクタン、イソオクタン、ノナン、イソノナン、デカン、イソデカン等の炭化水素類;オクタン酸イソオクチル、ノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ヘキサデカン酸イソオクチル、ジイソオクタン酸プロピレングリコール、ジイソノナン酸プロピレングリコール、ジイソノナン酸エチレングリコール、トリイソオクタン酸グリセリル、トリイソオクタン酸ネオペンチルグリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール等の液状エステル類などが挙げられる。
【0028】
これらの油剤は1種又は2種以上を組合せて用いることができ、全組成中に5〜70%配合するのが好ましく、特に5〜40%配合するのが好ましい。
【0029】
中間相である水の配合量は、全組成中1〜95%、特に1〜80%であるのが好ましい。
【0030】
最内相として用いられる油剤としては、特に制限されず、揮発性、不揮発性いずれでもよく、例えば固体状又は液体状パラフィン、ワセリン、クリスタルオイル、セレシン、オゾケライト、モンタンロウ、スクワラン、スクワレン等の炭化水素類;ユーカリ油、ハッカ油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、アボガド油、牛脂、豚脂、馬脂、卵黄脂、オリーブ油、カルナウバロウ、ラノリン、ホホバ油;グリセリンモノステアリン酸エステル、グリセリンジステアリン酸エステル、グリセリンモノオレイン酸エステル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ミリスチン酸イソプロピル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、フタル酸ジエチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸ミリスチル、アジピン酸ジイソプロピル、ミリスチン酸セチル、乳酸セチル、1−イソステアロイル−3−ミリストイルグリセロール、2−エチルヘキサン酸セチル、パルミチン酸−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸−2−オクチルドデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸ネオペンチルグリコール、オレイン酸−2−オクチルドデシル、トリイソステアリン酸グリセロール、ジ−パラメトキシケイヒ酸−モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のエステル油;ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸等の高級脂肪酸;ベンジルアルコール、フェニルエチルアルコール、セタノール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、2−オクチルドデカノール、バチルアルコール、2−ヘキシルデカノール等の高級アルコールなどが挙げられる。
【0031】
これらの油剤は、全組成中に0.1〜50%、特に0.1〜30%配合するのが好ましい。
【0032】
本発明のO/W/O型乳化組成物の製造法としては、公知のいずれの方法も用いることができるが、二段階乳化法によるのが好ましく、ポリ(N−アシルアルキレンイミン)変性シリコーンを溶解、膨潤又は分散した油剤中に、あらかじめ常法により調製しておいた内相O/W型乳化組成物を再乳化することにより、乳白色又は透明〜半透明のO/W/O型乳化組成物を得ることができる。
【0033】
本発明O/W/O型乳化組成物には、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤等の界面活性剤を乳化剤として配合するのが好ましい。
【0034】
非イオン界面活性剤としては、例えばポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、脂肪酸モノグリセライド、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油アルキル硫酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、アルキルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステル、脂肪酸アルカリ金属塩、アルキルグリセリルエーテル等が挙げられる。
【0035】
アニオン界面活性剤としては、直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンスルホン酸塩、直鎖又は分岐鎖のアルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するアルキル又はアルケニル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンスルホン酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキル又はアルケニルエーテルカルボン酸塩、アルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホ脂肪酸塩又はエステル、アシル基及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキル基又はアルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活性剤等が挙げられる。
【0036】
両性イオン界面活性剤としては、大豆由来リン脂質、大豆由来水素添加リン脂質、大豆由来リゾリン脂質、大豆由来水素添加リゾリン脂質、卵黄由来リン脂質、卵黄由来水素添加リン脂質、卵黄由来リゾリン脂質、卵黄由来水素添加リゾリン脂質等のリン脂質、アルキル基、アルケニル基又はアシル基を有するイミダゾリン系両性界面活性剤、カルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系又はアミドスルホベタイン系両性界面活性剤等が挙げられる。
【0037】
上記界面活性剤のうち、非イオン性界面活性剤及び両性界面活性剤が乳化安定性の点から好ましく、特にリン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルが好ましい。
【0038】
これらの界面活性剤は、1種又は2種以上を組合せて用いることができ、全組成中に0.01〜20%、特に0.1〜5%配合するのが好ましい。
また、O/W/O型乳化組成物を調製する際には、これらの界面活性剤は予め内相O/W型乳化組成物中に配合しておくのが好ましい。
【0039】
本発明O/W/O型乳化組成物には、本発明の効果を損なわない範囲において、上記の成分以外に通常の化粧品、医薬部外品、医薬品等に用いられる各種任意成分、例えばステロール類、多糖類、アミノ酸類、植物抽出物、保湿剤、粉体、油ゲル化剤、皮膜形成剤、抗炎症剤、抗酸化剤、pH調整剤、アルコール類、紫外線吸収剤、防腐剤、色素、香料等を適宜配合することができる。
【0040】
ステロール類としては、例えばコレステロール、イソステアリン酸コレステリル、プロビタミンD3、カンペステロール、ステグマスタノール、ステグマステロール、5−ジヒドロコレステロール、α−スピナステロール、パリステロール、クリオナステロール、γ−シトステロール、ステグマステノール、サルガステロール、アペナステロール、エルゴスタノール、シトステロール、コルビステロール、コンドリラステロール、ポリフェラステロール、ハリクロナステロール、ネオスボンゴステロール、フコステロール、アプトスタノール、エルゴスタジエノール、エルゴステロール、22−ジヒドロエルゴステロール、ブラシカステロール、24−メチレンコレステロール、5−ジヒドロエルゴステロール、デヒドロエルゴステロール、フンギステロール、コレスタノール、コプロスタノール、ジモステロール、7−ヘトコレステロール、ラトステロール、22−デヒドロコレステロール、β−シトステロール、コレスタトリエン−3β−オール、コプロスタノール、コレスタノール、エルゴステロール、7−デヒドロコレステロール、24−デヒドロコレスタジオン−3−β−オール、エキレニン、エキリン、エストロン、17β−エストラジオール、アンドロスト−4−エン−3β,17β−ジオール、デヒドロエビアンドロステロン、アルケニルコハク酸コレステリル(特開平5−294989号公報)等が挙げられ、特にコレステロール、イソステアリン酸コレステリルが好ましい。
【0041】
これらのステロール類を配合する場合には、全組成中に0.001〜50%配合するのが好ましい。
【0042】
多糖類としては、例えばキサンタンガム、カチオン化セルロース、ヒアルロン酸ナトリウム、アルギン酸、キチン、キトサン、カルボキシメチルセルロース、アイオータカラギーナン、トレハロース、ラムダーカラギーナン、プルラン、キクラゲ、ガティガム、特開昭64−10997号公報に記載の酸性ヘテロ多糖類等が挙げられる。
【0043】
これらの多糖類を配合する場合には、全組成中に0.001〜10%配合するのが好ましい。
【0044】
アミノ酸類としては、例えばグリシン、セリン、シスチン、アラニン、トレオニン、システイン、バリン、フェニルアラニン、メチオニン、ロイシン、チロシン、プロリン、イソロイシン、トリプトファン、ヒドロキシプロリン等の中性アミノ酸;アスパラギン酸、アスパラギン、グルタミン、グルタミン酸等の酸性アミノ酸;アルギニン、ヒスチジン、リジン等の塩基性アミノ酸;更にベタインやアミノ酸誘導体として、アシルサルコシン及びその塩、アシルグルタミン酸及びその塩、アシル−β−アラニン及びその塩、グルタチオン、ピロリドンカルボン酸及びその塩、グルタチン、カルノシン、グラムシギンS、チロシジンA、チロシジンB等のオリゴペプチド、特開平6−228023号公報記載のグアニジン誘導体及びその塩などが挙げられる。
【0045】
これらのアミノ酸類を配合する場合には、全組成中に0.001〜50%配合するのが好ましい。
【0046】
植物抽出物としては、例えばアシタバ、アズキ、アボガド、アマチャ、アマチャツル、アルテカ、アルニカ、アルモンド、アロエ、アンズ、イラクサ、イリス、ウイキョウ、ウコン、エイジツ、オウゴン、オウバク、オウレン、オオムギ、オクラ、オトギリソウ、オドリコソウ、オノニス、オランダカラシ、カキ、カッコン、カノコソウ、カバノキ、ガマ、カミツレ、カモミラ、カラスムギ、カンゾウ、キイチゴ、キウイ、キューカンバー、キョウニン、ククイナッツ、クチナシ、クマザサ、クルミ、ケイヒ、クワ、グンジョウ、ゲンチアナ、ゲンノショウコ、ゴボウ、ゴマ、小麦、コメ、サザンカ、サフラン、サンザシ、サンショウ、シイタケ、ジオウ、シコン、シソ、シナノキ、シモツケソウ、シャクヤク、ショウキョウ、ショウブ、シラカバ、スイカヅラ、スギナ、ステビア、セイヨウキズタ、セイヨウサンザシ、セイヨウニワトコ、セイヨウネズ、セイヨウノコギリソウ、セイヨウハッカ、セージ、ゼニアオイ、センキュウ、センブリ、ダイズ、ダイソウ、ダイム、チャ、チョウジ、チンピ、月見草、ツバキ、ツボクサ、テウチグルミ、トウキ、トウキンセンカ、トウニン、トウヒ、トウモロコシ、ドクタミ、トマト、ニンジン、ニンニク、ノバラ、バクガ、パセリ、ハダカムギ、ハトムギ、ハッカ、パパイヤ、ハマメリス、バラ、ヒノキ、ヒマワリ、ビワ、フキタンポポ、ブドウ、プラセンタ、ヘーゼルナッツ、ヘチマ、ベニバナ、ボダイジュ、ボタン、ホップ、マカデミアナッツ、マツ、マロニエ、メリッサ、メリロート、モモ、モヤシ、ヤグルマギク、ヤシ、ユーカリ、ユキノシタ、ユリ、ヨクイニン、ヨモギ、ライムギ、ラッカセイ、ラベンダー、リンゴ、レイシ、レタス、レモン、レンゲソウ、ローズマリー、ローマカミツレ、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ、キジツ、センキシ、ハコベ、浮き草、カワラヨモギ、イチョウ、キキョウ、キク、クマザサ、ムクロジ、レンギョウ等の植物から常法により得られる抽出物が挙げられる。
これらのうち、特にハマメリス、ボタン、キンミズヒキ、キササゲ、アスナロ、ホルトソウ、ヒキオコシ又はキジツから得られる抽出物が好ましい。
【0047】
これらの植物抽出物を配合する場合には、乾燥固形分として、全組成中に0.0001〜20%配合するのが好ましい。
【0048】
保湿剤としては、例えばグリコール、グリセリン、グルコース、マルトース、マルチトール、ショ糖、フラクトース、キシリトール、ソルビトール、マルトトリオース、スレイトール、エリスリトール、デンプン分解糖還元アルコール、ソルビトール等の保湿作用を有する多価アルコール類;エチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,3−プロパンジオールなどが挙げられる。
【0049】
これらの保湿剤を配合する場合には、全組成中に0.01〜75%配合するのが好ましい。
【0050】
粉体としては、例えばマイカ、タルク、セリサイト、カオリン、ナイロンパウダー、ポリメチルシルセスキオキサン等の体質顔料;パール等の無機顔料;赤色202号、赤色226号、黄色4号、アルミニウムレーキ等の有機顔料などが挙げられる。また、これらの粉体は、シリコーン処理、金属石鹸処理、アミノ酸処理、脂肪酸処理、アルキルリン酸エステル処理、N−アシルグルタミン酸処理、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理等によるフッ素処理などの表面処理を行ったものであってもよい。
【0051】
これらの粉体を配合する場合には、全組成中に0.001〜50%配合するのが好ましい。
【0052】
油ゲル化剤としては、例えばパルミチン酸デキストリン、ステアリン酸デキストリン等のデキストリン脂肪酸エステルなどが挙げられる。
これらの油ゲル化剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜20%配合するのが好ましい。
【0053】
被膜形成剤としては、例えばポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等のビニルポリマー類;キトサンプルランエマルジョン、アクリル酸アルキル共重合エマルジョン等のエマルジョン系;可溶性コラーゲン、加水分解エラスチン;シルク抽出液等のポリペプタイド系;分子量20000から4000000のポリエチレングリコールなどが挙げられる。
【0054】
これらの被膜形成剤を配合する場合は、全組成中に0.01〜20%配合するのが好ましい。
【0055】
抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン酸及びその塩、グリチルレチン酸及びその塩、イプシロンアミノカプロン酸及びその塩、アラントイン、塩化リゾチーム、グアイアズレン、サリチル酸メチル、γ−オリザノール等が挙げられ、これらのうち、特にグリチルレチン酸、グリチルレチン酸ステアリル、イプシロンアミノカプロン酸が好ましい。
【0056】
これらの抗炎症剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜5%配合するのが好ましい。
【0057】
抗酸化剤としては、例えばα−カロチン、β−カロチン、γ−カロチン、アスコルビン酸、タンニン酸、エピカテキンなどのタンニン類、ルチン等のフラボノイドなどが挙げられる。
これらの抗酸化剤を配合する場合には、全組成中に0.001〜5%配合するのが好ましい。
【0058】
pH調整剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等の金属水酸化物、トリエタノールアミン、イソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、尿素、ε−アミノカプロン酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、リン酸水素ナトリウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸、乳酸、コハク酸、酒石酸等の有機酸類、グリシンベタイン、リジンベタイン等のベタイン類などが挙げられる。
【0059】
本発明のO/W/O型乳化組成物は、これらのpH調整剤等によりpH3〜10の領域とするのが好ましい。
【0060】
更に、その他の成分としては、例えば硫酸マグネシウム、硫酸カリウム、硫酸ナトリウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウム等の無機塩;ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、ゼラチン、トラガントガム、キサンタンガム、アガロース、アルギン酸ナトリウム等の粘度調整剤;パラベン、デヒドロ酢酸及びその塩等の防腐剤;エデト酸及びその塩、メタリン酸及びその塩等の金属イオン封鎖剤;6−ヒドロキシヘキサン酸、8−ヒドロキシウンデカン酸、9−ヒドロキシウンデカン酸、10−ヒドロキシウンデカン酸、11−ヒドロキシウンデカン酸エチル等のヒドロキシ酸及びその塩;1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−イソステアリルオキシ−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−(12−ヒドロキシステアリルオキシ)−2−プロパノール、1−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−3−メチルオキシ−2−プロパノールなどのアミン誘導体(特開平5−194185号公報、特開平6−321766号公報);セラミド等の細胞間脂質成分;天然抽出のスフィンゴシン誘導体;色素、エタノール、薬効成分、香料などが挙げられる。
【0061】
本発明のO/W/O型乳化組成物は、種々の形態、例えば乳液、ヘアクリーム、ハンドクリーム、乳化ファンデーション、美容液等とすることができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明によれば、乳化安定性に優れるとともに、のびがよく、しっとり感を付与し、しかもべたつきや油っぽさのないO/W/O型乳化組成物を得ることができる。
【0063】
【実施例】
次に、実施例を挙げて本発明を更に説明するが、本発明はこれらに制限されるものではない。
【0064】
実施例1
表1に示す組成のO/W/O型乳化組成物を製造し、使用感及び乳化安定性について評価した。結果を表1に示す。
【0065】
(製法)
成分(9)〜(13)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(14)〜(18)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に、均一に混合しておいた成分(1)〜(8)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型乳化組成物を得た。
【0066】
(評価方法)
(1)使用感
専門パネル20名により、各乳化組成物を使用したときの「のびのよさ」、「べたつきのなさ」、「油っぽくなさ」及び「しっとり感」について官能評価をし、以下の基準により示した。
◎;16名以上が良好と回答。
○;11名以上15名以下が良好と回答。
△;6名以上10名以下が良好と回答。
×;5名以下が良好と回答。
(2)乳化安定性
各化粧料を50℃で1ケ月保存した後の状態を目視により評価し、以下の基準で示した。
◎;状態に変化は認められない。
○;状態にやや変化が認められる。
△;状態に大きな変化が認められる。
×;分離が認められる。
【0067】
【表1】
【0068】
比較例1
表2に示す組成の乳化組成物を製造し、使用感及び乳化安定性について実施例1と同様に評価した。結果を表2に示す。
【0069】
(製法)
成分(6)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(11)〜(15)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(5)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型乳化組成物を得た。
【0070】
【表2】
【0071】
実施例2 O/W/O型クリーム
次に示す組成のO/W/O型クリームを下記製法により製造した。
【表3】
【0072】
(製法)
成分(4)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(11)〜(14)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型クリームを得た。
【0073】
実施例3 O/W/O型ヘアクリーム
次に示す組成のO/W/O型ヘアクリームを下記製法により製造した。
【表4】
【0074】
(製法)
成分(4)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(11)〜(16)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型ヘアクリームを得た。
【0075】
実施例4 O/W/Oサンケア剤
次に示す組成のO/W/O型サンケアを下記製法により製造した。
【表5】
【0076】
(製法)
成分(5)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(11)〜(16)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(4)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型サンケア剤を得た。
【0077】
実施例5 O/W/O型美白剤
次に示す組成のO/W/O型美白剤を下記製法により製造した。
【表6】
【0078】
(製法)
成分(5)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(4)及び(11)〜(17)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型美白剤を得た。
【0079】
実施例6 O/W/O型ファンデーション
次に示す組成のO/W/O型ファンデーションを下記製法により製造した。
【表7】
【0080】
(製法)
成分(4)〜(10)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(11)〜(14)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型ファンデーションを得た。
【0081】
実施例7 O/W/O型美容液
次に示す組成のO/W/O型美容液を下記製法により製造した。
【表8】
【0082】
(製法)
成分(4)〜(6)を均一に加熱混合した後、攪拌しながら予め均一に加熱混合しておいた成分(7)〜(13)を添加して乳化し、室温まで冷却した。更に均一に混合しておいた成分(1)〜(3)に、調製した乳化物を攪拌しながら加えて乳化し、O/W/O型美容液を得た。
【0083】
実施例2〜7で得られたO/W/O型乳化組成物は、いずれも、乳化安定性に優れるとともにのびがよく、しっとり感を付与し、べたつきや油っぽさのないものであった。
Claims (3)
- 最外相が、分子内に式(1)
- リン脂質、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステルから選ばれる1種又は2種以上の乳化剤を含有する請求項1又は2記載のO/W/O型乳化組成物。
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