JP3645174B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、回覧用情報が付加された回覧画像を受信した時に、受信した回覧画像を回覧用情報により示される転送先に転送する回覧転送機能を備えたファクシミリ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ある特定の送信元のファクシミリ装置が複数の送信先のファクシミリ装置に同一の画像情報を送信する場合、送信元のファクシミリ装置の通信コストが増大することを回避するために、回覧転送機能を備えたファクシミリ装置が提案されている。回覧転送機能を有するファクシミリ装置(以下、回覧ファクシミリと略す)としては、たとえば、特開平7−111575号公報において開示された技術がある。この技術を、回覧元を含めた4台のファクシミリ装置に適用して回覧転送を行う場合について説明する。
【0003】
回覧元のファクシミリ装置は、回覧しようとする画像情報と回覧宛先リスト情報とを、自らを除いた3台のファクシミリ装置のうちの1台(回覧先)に送信する。なお、回覧宛先リスト情報には、自らを含めた4台のファクシミリ装置のファクシミリ番号が示される。そして、上記画像情報と回覧宛先リスト情報とを受信したファクシミリ装置は、受信した回覧宛先リスト情報にリストされたファクシミリ装置のうち、画像情報が送信されていないファクシミリ装置(回覧先)に、受信した画像情報と回覧宛先リスト情報とを送信する。
【0004】
すなわち、上記構成では、回覧先のファクシミリ装置の各々が、受信した画像情報および回覧宛先リスト情報を、さらに次の回覧先となるファクシミリ装置に順次転送するようになっている。このため、画像情報の回覧における通信コストの負担が、それぞれのファクシミリ装置において、ほぼ等しくなるように分担される。
【0005】
ここで、通信エラーの発生により、送信側のファクシミリ装置から受信側のファクシミリ装置に対して画像情報が送信されないか、または送信側のファクシミリ装置で送信しても受信側のファクシミリ装置で画像情報を受信できないような事態が発生する場合がある。上記のような回覧転送機能を有する回覧ファクシミリ装置では、上記のような通信エラーが発生した場合には、通常、送信側のファクシミリ装置から受信側のファクシミリ装置に対して画像が再送されるようになっている。なお、これを通常手法とする。
【0006】
さらに、回覧ファクシミリ装置における一規格には、上記通信エラーが発生した場合に、そのファクシミリ装置から回覧元のファクシミリ装置に対して通信エラーが発生したことを通知するようになっている手法(回覧元エラー通知手法とする)もある。
【0007】
たとえば、図12に示すように、A・B・C・Dの4つのファクシミリ装置において、ファクシミリ装置Aが回覧元であり、ファクシミリ装置Aから画像情報の回覧が開始されたとする。ここで、ファクシミリ装置B−C間で通信エラーが発生したとすると、ファクシミリ装置Bでは、回覧元へエラーレポートを返信するか、エラーの通知を行う(図中点線の矢印)。エラーレポートまたはエラーの通知を受信した回覧元のファクシミリ装置Aでは、ファクシミリ装置CまたはDに対して上記画像情報を改めて再送する(図中破線の矢印)。その後、画像情報がファクシミリ装置Aに送信されて回覧が終了する。
【0008】
この回覧元エラー通知手法では、通信エラーの発生したファクシミリ装置B−C間での送受信に確実に対応するために、送信側のファクシミリ装置Bと受信側のファクシミリ装置Cとの状況をそれぞれ回覧元のファクシミリ装置Aが確認するようになっている。
【0009】
上述したように、通信エラーには、▲1▼送信側のファクシミリ装置から受信側のファクシミリ装置に対して画像情報が送信されない場合と、▲2▼送信側のファクシミリ装置で送信しても受信側のファクシミリ装置で画像情報を受信できないような場合とがある。
【0010】
そこでたとえば、上記▲1▼の場合、すなわち送信側のファクシミリ装置Bで送信に失敗したような場合には、回覧元のファクシミリ装置Aが受信側のファクシミリ装置Cに対して受信できたか否かを確認し、受信できなかった場合にはファクシミリ装置Cに対して画像情報を回覧をするようになっている。また上記▲2▼の場合、すなわち送信先のファクシミリ装置Bは送信できたと判定しても受信側のファクシミリ装置Cで受信できなかった場合には、A−D−Cと逆順に回覧が可能かを確認してからファクシミリ装置Cに対して画像情報を回覧するようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の構成では、以下に示す問題が生じる。すなわち、従来の技術では、上記回覧転送の通信網に属するファクシミリ装置の各々の間で、通信に何らかの不備があった状態である「通信エラー」が発生した場合に対処するようになっている。したがって、従来の技術では、回覧そのものができなかったという「回覧エラー」を判定するようにはなっておらず、それゆえ上記通信エラーの発生に基づく対処しかできないようになっている。
【0012】
具体的には、まず上記通常手法、すなわち通信エラーが発生した場合、送信側が受信側に対して画像情報を再送する手法では、▲2▼の場合のように、通信エラーにより受信側で画像情報が受信できていない状況であればこの手法でも問題はない。しかしながら、▲1▼の場合のように、送信側で通信エラーと判断した状況では、受信側で画像情報を受信できていない場合もあるが、受信側で画像情報を正しく受信できる場合もある。
【0013】
前者の場合は、通信エラーも回覧エラーも発生していることになるが、後者の場合は、通信エラーは発生しても回覧エラーは発生していないことになる。そのため、後者の場合では、受信側のファクシミリ装置に対して画像情報が二重に送信されてしまい、その結果、ファクシミリ回覧網において重複した画像情報が回覧されることになる。
【0014】
これに対して、上記回覧元エラー通知手法では、▲1▼の場合でも▲2▼の場合でも、回覧元のファクシミリ装置Aが、通信エラーの通知に基づいて、通信エラーの発生したファクシミリ装置BおよびCそれぞれに対して送受信の状況を確認することになる。そのため、上記通常手法のように、重複した画像情報が回覧されるような事態は回避できる。
【0015】
しかしながら、上記回覧元エラー通知手法でも、ファクシミリ装置の間の「通信エラー」に基づいて対応するようになっている。そのため通信エラーによる回覧停止状態を回復するためには、上記のように、回覧元のファクシミリ装置Aから通信エラーの発生したファクシミリ装置BおよびCそれぞれに対して送受信の状況を確認(すなわち回覧エラーが発生しているのか否かを確認)しなければならないという煩雑な手順を経る必要がある。
【0016】
しかも、上記上記回覧元エラー通知手法の構成では、回覧元のファクシミリ装置Aが、ファクシミリ回覧網全体に対して主導権を有していることになる。そのため、回覧元のファクシミリ装置Aから、通信エラーの発生したファクシミリ装置BおよびCに対して何らかの対応がとられないと、回覧そのものが停止してしまうという問題点を生じる。
【0017】
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、回覧転送時における回覧ができなかったという「回覧エラー」の発生を判定することによって、回覧エラーによる回覧停止状態から迅速かつ確実に復帰するとともに、画像情報の重複回覧などの事態も回避することができるファクシミリ装置を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記の課題を解決するために、少なくとも、受信した回覧転送情報を、該回覧転送情報により示される転送先に転送する制御を行う制御手段を備えるファクシミリ装置において、さらに、上記回覧転送情報が受信できない回覧エラーの発生の有無を判定する回覧エラー判定手段を備えており、上記回覧エラー判定手段にて回覧エラーが発生したと判定された場合には、上記制御手段は、上記回覧転送情報の回覧元に対してポーリングにより該回覧転送情報の直接送信を要請する制御を行うことを特徴としている。
【0019】
上記構成によれば、回覧エラー判定手段により、回覧転送情報を受信する側で回覧エラーの発生を判定し、制御手段で回覧元に対してポーリングにより上記回覧転送情報の直接送信を要請する制御がなされる。そのため、回覧エラーが発生した場合にのみ、回覧されなかった受信側のファクシミリ装置から回覧の再開についてのアクション(ポーリングによる回覧転送情報の送信要請)が実施されることになる。それゆえ、回覧転送情報の二重回覧や、回覧元の都合による回覧停止状態が継続するような事態を回避して、早急かつ確実に回覧状態に復帰することができる。
【0020】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、さらに、上記制御手段が、ポーリングにより回覧元から直接得られた上記回覧転送情報を、該回覧転送情報により示される転送先に転送する制御を行うことを特徴としている。
【0021】
上記構成によれば、回覧元のファクシミリ装置から受信した回覧転送情報を転送先に転送するという、回覧を継続する制御がなされることになる。それゆえ、回覧グループ内の任意のファクシミリ装置の間で回覧エラーが発生して回覧が停止状態となっても、迅速に回覧の状態に復帰することができる。
【0022】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、上記回覧転送情報が、回覧用情報を付加した回覧画像および回覧先登録用情報の少なくとも一方であり、上記回覧先登録用情報が、回覧用情報の生成に必要なデータを有する回覧先情報を含んでいることを特徴としている。
【0023】
上記構成によれば、通常の回覧に用いられる回覧画像と、回覧先を登録するためと回覧用情報を生成するためとに利用される回覧先登録用情報が回覧転送情報となっている。そのため、これらの少なくとも一方を用いた回覧を確実に実施することができるとともに、回覧エラーにも対処することができる。
【0024】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、さらに、上記回覧先登録用情報を受信したときには、回覧先登録用情報から回覧先情報を取り出して記憶する記憶手段と、回覧画像の回覧の起点となるときには、上記記憶手段によって記憶された回覧先情報に基づいて回覧用情報を生成する回覧用情報生成手段とを備えており、回覧先登録用情報を受信したときには、受信した回覧先登録用情報により示される転送先に回覧先登録用情報を転送することを特徴としている。
【0025】
上記構成によれば、回覧先登録用情報を受信したファクシミリ装置では、回覧用情報が生成可能となる。そのため、回覧グループに属するファクシミリ装置に関するデータを入力するのみで、回覧グループに属するファクシミリ装置の全てを回覧の起点とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態について図1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0027】
本発明にかかるファクシミリ装置は、所定の情報を受信した後に該情報を所定の転送先に転送する回覧転送機能を備えており、上記情報が受信できず「回覧エラー」が発生したと判定された場合に、回覧の起点となる回覧元(回覧開始元)からポーリングにて上記情報を直接受信するものである。また、ポーリングにて上記情報を受信した後には、回覧を継続するようになっている。
【0028】
本実施の形態では、グループ3(GIII)ファクシミリ装置としての機能を備えた装置を例に挙げて説明する。このGIII ファクシミリ装置としての機能を備える本実施の形態におけるファクシミリ装置の電気的構成を図2に示す。
【0029】
上記ファクシミリ装置は、図2に示すように、スキャナ部1、印字部2、操作表示部3、画像メモリ4、パラメータメモリ5、網制御装置(NCU)6、FAXモデム7、符号化復号化部(DCR)8、制御部9、およびシステムメモリ10を備えている。
【0030】
スキャナ部1は、所定の解像度で原稿画像を読み取り、送信用の画像情報を得る。印字部2は、他のファクシミリ装置から受信した画像情報を所定の解像度で記録出力する。また、操作表示部3は、ファクシミリ装置としての各種動作の指示やデータの入力を行うためのものであり、複数の操作キーおよび表示器を備えている。画像メモリ4は、符号化圧縮された画像信号を多頁分に渡って記憶するブロックである。
【0031】
パラメータメモリ5は、上記ファクシミリ装置に固有な各種の情報を記憶するためのメモリである。また、上記パラメータメモリ5は、回覧画像に付加する回覧用情報を記憶するための回覧用情報記憶部5aを備えている。
【0032】
網制御装置6は、本ファクシミリ装置を公衆電話回線に接続するためのものであり、自動発着信機能を備えている。また、FAXモデム7は、グループ3ファクシミリのモデム機能を実行するためのものであり、伝送手順信号をやりとりするための低速モデム機能(V.21モデム)や、主に画像情報(圧縮された画像信号)をやりとりするための高速モデム機能(V.34モデム、V.29モデム、V.27terモデム、等)を備えている。
【0033】
符号化復号化部8は、送信する画像情報を符号化圧縮するとともに、受信した画像情報(符号化圧縮された画像信号)を復号化することによって、圧縮前の画像信号を復元する。
【0034】
制御部9は、本ファクシミリ装置の主要動作を制御するものであり、スキャナ1、印字部2、操作表示部3、網制御装置6、FAXモデム7、符号化復号化部8の動作を制御するとともに、画像メモリ4、パラメータメモリ5、システムメモリ10へのデータの記憶と読み出しとを行うことによって、回覧転送を含むファクシミリ伝送のための手順処理を行う。
【0035】
この制御部9は、上記ファクシミリ伝送のための手順処理を行う制御手段としての機能を有するとともに、後述する回覧用情報を生成する回覧用情報生成手段としても機能し、さらに後述するように、回覧転送情報が受信できなかった状態である回覧エラーの判定とポーリングとに関する制御も行うようになっている。特に、上記回覧エラーを判定するために回覧エラー判定部(回覧エラー判定手段)9aを含んでいる。なお、これら各手段はそれぞれ別個の構成となっていてもよい。
【0036】
システムメモリ10は、制御部9により実行される制御プログラムや、制御プログラムを実行するときに必要となる各種のデータの記憶を行うメモリである。また、上記システムメモリ10は、制御プログラムを実行するときのワークエリアを構成する。
【0037】
なお、上記スキャナ部1、印字部2、操作表示部3、画像メモリ4、パラメータメモリ5、網制御装置(NCU)6、FAXモデム7、符号化復号化部(DCR)8、制御部9、およびシステムメモリ10は、その全てがシステムバス12に接続されており、これらの機能部での間のデータ送信は、主に、このシステムバス12を介して行われる。また、網制御装置6とFAXモデム7とは、直接のデータ送信が可能となるように接続されている。
【0038】
次に、本実施の形態にかかるファクシミリ装置が送信または受信を行うときの手順を図3を参照して説明する。以下の説明では、送信側のファクシミリ装置(以下では送信側FAXと称する)と受信側のファクシミリ装置(以下では受信側FAXと称する)との間でやりとりされる信号について説明する。
【0039】
まず、送信の開始時には、送信側FAXは、呼出信号CNGを受信側FAXに送信する。受信側FAXは、呼出信号CNGを認識すると、着呼応答信号CEDを送信側FAXに返送する。また、受信側FAXは、回覧機能(本実施の形態の機能)や親展機能などのように標準化されてはいないが受信側FAXにおいて実行可能な機能を示す信号NSF、受信側FAXの電話番号を示す信号CSI、伝送速度や最大受信幅などの受信側FAXの性能を示す信号DISを送信側FAXに返送する。
【0040】
送信側FAXは、受信側FAXからの上記4種の信号(CED,NSF,CSI,DIS)の受信を完了すると、回覧機能や親展機能などのように標準化されてはいないが送信側FAXにおいて実行可能である機能を示す信号NSSを受信側FAXに送信する。また、送信側FAXは、送信側FAXの電話番号を示す信号TSI,伝送速度や最大受信幅などの送信側FAXの性能を示す信号DCSを受信側FAXに送信する。
【0041】
さらに、送信側FAXは、トレーニング信号Tr、および、トレーニングチェック信号TCFを、受信側FAXに送信する。そして、トレーニングが完了すると、受信側FAXは、受信準備が完了したことを示す信号CFRを送信側FAXに返送する。
【0042】
送信側FAXは、受信側FAXより上記信号CFRを受け取った後には、送信したい画像を示す画像データ信号(画像信号)PIXを、受信側FAXに送信する。なお、送信したい画像が複数頁に渡る場合、送信側FAXは、最初の頁分の画像データ信号PIXを送信した後、マルチページ信号MPSを受信側FAXに送信する。画像データ信号PIXに続いてマルチページ信号MPSを受信した受信側FAXは、メッセージ確認信号MCFを、送信側FAXに返送する。
【0043】
以後、送信側FAXから受信側FAXに画像データ信号PIXとマルチページ信号MPSとを送信する動作と、受信側FAXから送信側FAXにメッセージ確認信号MCFを返送する動作とが、送信される画像の頁数より1頁分だけ少ない回数分繰り返される。
【0044】
そして、送信側FAXは、最終頁の画像を示す画像データ信号PIXを送信した後には、最終ページ信号EOPを送信する。最終ページ信号EOPを受信した受信側FAXは、メッセージ確認信号MCFを送信側FAXに返送する。メッセージ確認信号MCFを受信した送信側FAXは、回線クローズ信号DCNを受信側FAXに送信し、回線を切断する。
【0045】
なお、本発明においては、図3に示すように、上記呼出信号CNGの送信後から回線クローズ信号DCNの送信前までの間、回覧エラーが発生したか否かが上記回覧エラー判定部9a(図2参照)により判定されることになる。この回覧エラーの発生の判定については後述する。
【0046】
続いて、本実施の形態にかかるファクシミリ装置における回覧転送の機能について、図4を参照して、概略的に説明する。
【0047】
回覧転送時には、図4に示すように、複数のファクシミリ装置F1〜Fnによって形成された回覧グループにおいて、このグループに属する任意のファクシミリ装置から回覧グループ内の全てのファクシミリ装置に対し、回覧すべき画像(回覧画像/回覧用画像)が特定の順序で順次転送される。また、本実施の形態では、上記回覧グループは予め構築されているものであり、回覧を開始するファクシミリ装置においては、回覧グループを特定するコード(以下、グループコードと称する)を入力するのみで回覧先のファクシミリのFAX番号を入力することなく、回覧動作を開始させることが可能である。
【0048】
ここで、上記回覧グループを構築する時の処理を説明する。回覧グループを構築する時には、最初に、回覧グループを構築しようとする1台のファクシミリ装置(たとえば、ファクシミリ装置F1)において、回覧先登録用情報が生成される。この回覧先登録用情報には、回覧転送であることを示すコード、グループコード、回覧グループに属するファクシミリ装置F1〜Fnの全ての電話番号、回覧を開始したファクシミリ装置F1を示すコード、および回覧順序を示す情報などが含まれる。
【0049】
回覧元のファクシミリ装置にて生成された回覧先登録用情報は、送信側の非標準機能の信号NSSに乗せて、回覧グループに属する他のファクシミリ装置F2〜Fnに順次転送される。また、この回覧先登録用情報を受信したファクシミリ装置においては、自らが回覧の起点となるときに使用する回覧用情報を、回覧先登録用情報から取り出し、内部に記憶する。
【0050】
すなわち、各ファクシミリ装置F2〜Fnは、回覧先登録用情報を受信したときには、受信した回覧先登録用情報から回覧用情報を読み取り、読み取った回覧用情報を、パラメータメモリ5内の回覧用情報記憶部5aに格納する。その後、回覧先登録用情報により示された転送先のファクシミリ装置(F2〜Fnのうち、回覧先登録用情報が送信されていないファクシミリ装置)に、回覧先登録用情報を送信する。
【0051】
上記動作が回覧グループを構成するファクシミリ装置F2〜Fnの全てにおいて実行されたときには、上記回覧先登録用情報は、起点となるファクシミリ装置F1に送信される。これにより、ファクシミリ装置F1においては、回覧グループに属するファクシミリ装置F1〜Fnの全てにおいて、回覧用情報が記憶されたことが確認される。
【0052】
このため、以後では、ファクシミリ装置F1〜Fnの全ては、回覧の起点となるときに必要となる回覧用情報を、人手によるデータの入力を行うことなく使用することができる。また、回覧の起点となるファクシミリ装置は、上記回覧用情報を信号NSS内のデータとして送信する。
【0053】
なお、回覧グループを構築するため、回覧先登録用情報の回覧を行うとき、同時に、テスト用の画像である回覧テスト画像を併せて送信することができる。また、回覧テスト画像に代えて、回覧すべき画像である回覧画像を併せて送信することも可能である。
【0054】
以下に、上記信号NSSの内容について図5を参照して説明する。
【0055】
信号NSSの先頭には、図5に示すように、信号NSSであることを示すNSSコード、CCITTメンバーズコード、メーカコードの3種のコードが設定される。また、これらのコードの後には、FIF(ファクシミリ・インフォメーション・フィールド)が設定される。そして、上記において述べた非標準的な機能(親展送信や回覧送信)は、このFIF内のコードとして示される。また、回覧先登録用情報あるいは回覧用情報も、このFIF内のコードとして示される。
【0056】
すなわち、FIF内のコードとしては、中継送信(他のファクシミリ装置から受信したデータを中継して、さらに他のファクシミリ装置に転送する送信処理、回覧送信も中継送信に含まれる)であることを示すコード、回覧送信であることを示すコード、回覧グループを識別するためのグループコード、回覧転送の起点となるファクシミリ装置(以下では、回覧開始者と称する)の電話番号である回覧開始者番号(たとえば、ファクシミリ装置F1の電話番号であり、回覧転送が終了したことを、最終的に回覧開始者に戻すために使用される)、および回覧グループに属する全てのファクシミリ装置F1〜Fnの電話番号(回覧先番号)が設定される。
【0057】
上記コード構成からなる信号NSSを受信した場合、ファクシミリ装置F1〜Fnは、信号NSSのFIFから回覧用情報(すなわち、グループコード)を抽出し、抽出した回覧用情報をパラメータメモリ5の回覧用情報記憶部5aに記憶していた回覧用情報と照合する。この照合処理によって、信号NSSのFIFから抽出した回覧用情報と回覧用情報記憶部5aに記憶していた回覧用情報とが一致していることが確認された場合には、受信側のファクシミリ装置では正規の回覧要求であると判断し、次のファクシミリ装置に対し回覧転送を行う。
【0058】
また、上記回覧用情報では、上述のようなグループコード以外に、さらに回覧順序の変更に関する情報を含ませることも可能である。すなわち、回覧転送を行う度に、FIFの中に、回覧の順序を変更するコードを設定することによって、回覧の順序を変更させることができる。そして、回覧の順序変更を可能とする場合には、回覧における回覧順序の優先度を、回覧の画像の内容に応じて変えることができ、使い勝手が向上することになる。
【0059】
さらに、回覧転送において、ビジー状態となっているファクシミリ装置があるときには、ビジー状態となっているファクシミリ装置への回覧の順序を、後方の順序に変更することができる。
【0060】
本発明にかかるファクシミリ装置では、上記回覧用情報が付加された回覧画像、または回覧先登録用情報、あるいはこれら双方が回覧できなかった場合に、受信側のファクシミリ装置で回覧エラーの発生を判定し、その後、回覧元のファクシミリ装置に対してポーリングが実施されるようになっている。
【0061】
上記回覧エラーの有無の判定は回覧エラー判定部9aにより実施される。具体的には、上記回覧エラー判定部9aは、上記回覧画像および/または回覧先登録用情報の受信時に、通信に何らかの不備(通信エラー)が発生し、これにより回覧ができなかった状態を回覧エラーと判定するようになっている。
【0062】
つまり、上記回覧画像および/または回覧先登録用情報の受信時に上記「通信エラー」が発生すると、受信側のファクシミリ装置では上記回覧画像および/または回覧先登録用情報を正確に受信することができなくなる。そのため、これらの回覧そのものが不可能となり、結果的に回覧ができない状態である「回覧エラー」が発生する。
【0063】
上記回覧エラーの発生が確認された時点では、上記制御部9では、上記回覧画像および/または回覧先登録用情報の回覧元のファクシミリ装置に対してポーリングにより上記回覧画像および/または回覧先登録用情報の直接送信を要請する制御がなされる。これによって、回覧エラーが発生した場合にのみ、回覧されなかった受信側のファクシミリ装置から回覧の再開についてのアクション(ポーリングによる回覧画像および/または回覧先登録用情報の送信要請)が実施されることになる。それゆえ、回覧画像および/または回覧先登録用情報の二重回覧や、回覧元の都合による回覧停止状態が継続するような事態を回避して、早急かつ確実に回覧状態に復帰することができる。
【0064】
上記のように従来の回覧でも判定されている通信エラーの発生の有無を回覧エラーの判定に利用すれば、特に複雑な回覧エラーの判定手法を用いなくても、回覧エラーが発生したことを確実かつ適切に判定することができる。
【0065】
上記回覧エラーの判定と回覧エラーが発生した場合の回覧状態への復帰とについて図1に基づいて説明する。本実施の形態では、図4にて説明した複数のファクシミリ装置からなる上記回覧グループが、図1に示すように、Fa・Fb・Fc・Fdの4つのファクシミリ装置からなっている(すなわちF1〜Fnにおいてn=4)場合を例に挙げて、回覧画像を回覧する場合について説明する。
【0066】
回覧元はファクシミリ装置Faであり、ファクシミリ装置Faから回覧画像の回覧が開始されるとし、ファクシミリ装置Fb−Fc間で通信エラーが発生したとする。
【0067】
このとき、上記ファクシミリ装置FbおよびFcのうち、受信側のファクシミリ装置Fcは、通信エラーにより送信側のファクシミリ装置Fbから回覧画像を受信できなかったこと(すなわち回覧エラーが発生したこと)を回覧エラー判定部9aで判定する。そして、この判定結果に基づいて、受信側のファクシミリ装置Fcの制御部9は、回覧元のファクシミリ装置Faに対してポーリング(図中破線)を行うように制御を行う。
【0068】
ポーリングを受信した回覧元のファクシミリ装置Faでは受信側のファクシミリ装置Fcに対して回覧画像を直接再送する(図中破線)。受信側のファクシミリ装置Fcではこの回覧画像を受信するが、その後、該ファクシミリ装置Fcでは、制御部9によって再度受信した回覧画像を転送先のファクシミリ装置Fdに対して転送するという「回覧」を継続する制御がなされる。それゆえ、ファクシミリ装置Fb−Fc間で「回覧エラー」が発生して「回覧」が停止状態となっても、迅速に「回覧」の状態に復帰することができる。
【0069】
上記の回覧エラーの判定は、回覧画像の回覧だけでなく、上述した回覧先登録用情報の回覧時にも実施可能となっている。なお、上記回覧先登録用情報の回覧において回覧エラーが発生した場合の制御については上記と同様なので説明は省略する。
【0070】
つまり、本発明では、回覧グループ内で何らかの回覧転送情報が回覧される際に、回覧エラーの有無を判定して、回覧停止状態から回覧状態に早急かつ迅速に復帰するようになっている。
【0071】
なお、ここでいう回覧転送情報とは、少なくとも上記回覧画像や回覧先登録用情報を指し、これら以外の情報であっても構わない。ただし、この回覧転送情報はファクシミリ装置で受信された後に、該回覧転送情報の転送先を示す情報となっている必要がある。たとえば上記回覧画像には、回覧用情報が転送先を示す情報として付加されているため、転送先を示す情報となっており、回覧先登録用情報は、それ自身が転送先を示す情報となっている。
【0072】
次に、本発明にかかるファクシミリ装置における送信処理の動作制御について、上記回覧エラー発生の判定とポーリングによる回覧画像の要請とに関わる処理も含めて図6ないし図11のフローチャートに基づいて説明する。
【0073】
なお、本実施の形態では、上記送信処理には回覧送信に関する送信処理、回覧先登録用情報に関する送信処理、およびポーリングに関する送信処理が含まれている。ここで、上記回覧送信に関する送信処理とは、回覧グループが構築されている状態での通常の回覧画像の回覧送信であり、回覧先登録用情報に関する送信処理とは、回覧グループを構築する際における回覧先登録用情報を回覧させる送信処理(回覧先登録送信)である。また、本実施の形態におけるファクシミリ装置では、回覧送信と回覧先登録送信とを同時に行うことも可能である。
【0074】
まず、図6のフローチャートに示す送信処理では、最初に、すでに構築されている回覧グループに対して回覧画像を回覧させるための回覧送信、回覧グループの構築時に回覧先登録用情報を回覧させるための回覧送信、回覧画像と回覧先登録用情報とを同時に回覧させるための回覧送信、およびその他の送信の中の何れの送信処理であるかが判断される(S1,S3,S6)。これは、たとえば、操作パネルの回覧送信キー、回覧先登録送信キーの操作の有無等によって判断することができる。
【0075】
回覧グループに対する回覧送信である場合(S1でYES)には、送信処理を行うファクシミリ装置において、回覧用情報を付加した信号NSSを作成し(S2)、該信号NSSを用いて回覧送信処理を行う(S8)。
【0076】
なお、上記S2にて作成される信号NSSにおいて付与される回覧用情報は、上記回覧画像を受信したファクシミリ装置にて照合用に用いられるものであり、該送信処理を行うファクシミリ装置の回覧用情報記憶部5aに記憶されている回覧用情報が参照される。
【0077】
また、回覧先登録用情報を回覧させるための送信である場合(S3でYES)には、送信処理を行うファクシミリ装置において、回覧テスト画像(回覧のテストのためにのみ使用される画像)が作成され(S4)、さらに、必要となる各種のデータが操作表示部3にて入力され、回覧先登録用情報が設定された信号NSSが作成される(S5)。上記ファクシミリ装置では、S5にて作成された信号NSSを用いて回覧送信処理を行う(S8)。
【0078】
また、回覧グループに対する回覧送信と回覧先登録用情報を回覧させるための送信とを同時に行う場合(S6でYES)には、上記S5と同様の処理にて回覧先登録用情報が設定された信号NSSが作成され(S7)、該信号NSSを用いての回覧画像の回覧送信処理が行われる(S8)。
【0079】
また、上記S6にてNOとなる場合には、回覧送信に関する以外の送信処理であるため、送信内容に対応した送信処理が実行される(S9)。
【0080】
次に、回覧送信に関する受信処理の主要動作を図7および図8のフローチャートを参照して説明する。
【0081】
図7に示すように、回覧送信に関する受信処理では、最初に、着信を示す呼出信号CNGの検出が発生したか否かを判定する(S11)。着信が検出されれば(S11でYES)その着信が検出された受信側ファクシミリ装置(以下、受信側FAXと略す)は送信側ファクシミリ装置(以下、送信側FAXと略す)へ着呼応答信号CEDを返送する(S12)。また、受信側FAXは、信号NSF、信号CSI、信号DISを送信側FAXへ返送する(S13)。
【0082】
一方、呼出信号CNGの着信が検出されなければ(S11でNO)通信エラーである可能性があるので、制御部9の回覧エラー判定部9aで通信エラーか否かを判定する(S39)。通信エラーでなければ(S39でNO)上記信号CNGの検出の判定を繰り返すが、通信エラーであれば(S39でYES)回覧エラーが発生したと判定して、後述するポーリング処理を行う(S41)。
【0083】
次いで、送信側FAXから、信号NSS、信号TSI、信号DCS、トレーニング信号Tr、および、トレーニングチェック信号TCFが送信され、受信側FAXでは、これらの信号を受信したか否かを判定する(S14)。なお、上記S11〜14にてやりとりされる各種信号については、図3を参照して既に説明しているため、ここでの詳細な説明は省略する。
【0084】
ここで受信していないと判定されれば(S14でNO)通信エラーである可能性があるので、上記回覧エラー判定部9aで通信エラーか否かを判定する(S40)。通信エラーでなければ(S40でNO)上記各信号の受信の判定を繰り返すが、通信エラーであれば(S40でYES)回覧エラーが発生したと判定して、後述するポーリング処理を行う(S41)。
【0085】
これに対して受信したと判定されれば(S14でYES)、上記受信側FAXでは、この受信が、すでに構築されている回覧グループに対する回覧画像の回覧送信における受信(回覧受信)、回覧グループの構築時における回覧先登録用情報の回覧先登録送信における受信(回覧先登録受信)、回覧受信と回覧先登録受信との同時受信、およびその他の受信の中の何れの受信処理であるかが判断される(図7におけるS15、および図8におけるS22,S30,S38)。なお、この判断は、S14において受信した信号NSSに含まれるコードを解析することによって行われるものであり、たとえば、図5に例示した信号NSSでは、回覧送信を示すコードが付加されていることから回覧送信における受信であると判断される。
【0086】
回覧受信である場合(S15でYES)には、回覧画像のメモリ受信処理を行う(S16)。次いで、この受信が回覧開始者における受信である場合(S17でYES)には、信号NSS中に含められた回覧受取情報に基づき、回覧送信結果レポートを印字する(S18)。これにより、回覧を開始したユーザが回覧送信の完了を知ることができる。なお、通信エラーが発生したか否かの判定は、上記S16のメモリ受信処理内で行われる。
【0087】
一方、この受信が回覧開始者でない場合(S17でNO)には、自機にて回覧受信が終了したことを示すために回覧受取情報を付与した信号NSSを作成し(S19)、該信号NSSを用いて次のファクシミリ装置へ回覧送信処理を行う(S20)。さらに、S16にて受信した回覧画像をメモリより読み出して印字する(S21)。
【0088】
図8に示すように、回覧受信ではなく(S15でNO、「A」を介して図7のフローチャートから図8のフローチャートに移る)回覧先登録受信である場合(信号NSSに回覧先登録送信であることを示すコードが付加されている場合:S22でYES)には、回覧テスト画像のメモリ受信処理を行う(S23)。なお、このS23のメモリ受信処理でも回覧エラーが発生したか否かの判定が行われる。
【0089】
次いで、受信した信号NSS中の回覧先登録用情報から回覧用情報を読み取り、パラメータメモリ5の回覧用情報記憶部5aに記憶する(S24)。このとき、受信した回覧先登録用情報に含まれる自機の回線番号を削除し、上記回覧用情報記憶部5aには、転送先の回線番号として1回線分のみを記憶する。
【0090】
また、この受信が回覧開始者における受信である場合(S25でYES)には、信号NSS中に含められた回覧受取情報に基づき、回覧先登録送信結果レポートを印宇する(S26)。
【0091】
一方、この受信が回覧開始者でない場合(S25でNO)には、自機にて回覧先登録受信が終了したことを示すために回覧用情報の受取情報を付与した信号NSSを作成する(S27)。そして、受信した信号NSS中に含まれている回覧先登録用情報に基づき、メモリ受信した回覧テスト画像を上記S27で作成した信号NSSとともに次の転送先に回覧送信する(S28)。さらに、画像メモリ4に不要な画像を残さないように、メモリ受信した回覧テスト画像を消去する(S29)。
【0092】
また、回覧受信と回覧先登録受信との同時受信である場合(信号NSSに回覧送信を示すコードと回覧先登録送信を示すコードとが付加されている場合:S30でYES)には、メモリ受信処理にて回覧画像・回覧先登録用情報を同時に受信する(S31)。このS31のメモリ受信処理でも回覧エラーが発生したか否かの判定が行われる。
【0093】
次いで、回覧先登録受信時におけるS24と同様に、受信した信号NSS中の回覧先登録用情報から回覧用情報を読み取り記憶する(S32)。そして、この受信が回覧開始者における受信である場合(S33でYES)には、信号NSS中に含められた回覧受取情報および回覧先登録用情報の受取情報に基づき、回覧送信結果レポートと回覧先登録送信結果レポートとを印字する(S34)。
【0094】
一方、この受信が回覧開始者でない場合には、自機にて回覧受信および回覧先登録受信が終了したことを示すために、回覧受取情報および回覧先登録用情報の受取情報を付与した信号NSSを作成する(S35)。そして、受信した信号NSS中に含まれている回覧先登録用情報に基づき、メモリ受信した回覧画像をS35で作成した信号NSSとともに次の転送先に回覧送信する(S36)。次いで、S31にてメモリ受信した回覧画像の印字を行う(S37)。
【0095】
また、上記S30にてNOとなる場合には、回覧送信に関する以外の受信処理であるため、受信内容に対応した受信処理が実行される(S38)。
【0096】
このように本実施の形態のファクシミリ装置では、回覧先登録用情報を受信するのみで、受信したファクシミリ装置では、回覧用情報の作成が可能になる。そのため、回覧グループに属するファクシミリ装置のうちの1台に対して、回覧グループに属するファクシミリ装置に関するデータを入力するのみで、回覧グループに属するファクシミリ装置全てが回覧の起点(回覧開始元)になることができる。
【0097】
また、回覧先登録用情報を受信したときには、受信した回覧先登録用情報により示される転送先に対して該回覧先登録用情報を転送できるので、回覧先登録用情報は回覧グループ内で順次転送されることになる。それゆえ回覧グループを構築する際の通信コストを分担させることができる。
【0098】
さらに回覧先登録用情報と回覧画像との双方を同時に受信したときには、これら双方を、回覧先登録用情報により示される転送先に転送することになる。そのため、回覧先登録用情報が回覧される際には、併せて回覧画像も転送されるので、回覧グループの構築と同時に回覧用画像を回覧することができる。
【0099】
次に、上記S16、S23、S31のメモリ受信処理について図9に示すフローチャートに基づいて説明する。図9に示すメモリ受信処理は、受信側FAXにおける処理を示すものである。このメモリ受信処理は、図3に示すトレーニングチェック信号TCFの通信までは終了している状態であり、受信側FAXから送信側FAXへ信号CFRが送出され(S51)、受信側FAXが受信準備完了の状態であることが送信側FAXへ通知される。上記信号CFRの送出後、送信側FAXから受信側FAXへの画像データ送信が開始され、受信側FAXはメモリ受信を開始し(S52)て受信した画像データをメモリに記憶する。
【0100】
受信側FAXにおける画像データの受信が完了すると(信号EOPの検出:S53でYES)、受信側FAXは送信側FAXへ信号MCFを送出する(S54)。上記信号MCFを受信した送信側FAXは回線クローズ信号DCNを受信側FAXに返送するので、受信側FAXでは、該回線クローズ信号DCNを受信した後(S55でYES)、回線を切断する(S56)。
【0101】
一方、受信側FAXで信号EOPが検出されないと(S53でNO)通信エラーである可能性があるので、上記回覧エラー判定部9aで通信エラーか否かを判定する(S57)。通信エラーでなければ(S57でNO)上記信号EOPの検出の判定を繰り返すが、通信エラーであれば(S57でYES)回覧エラーが発生したと判定して、後述するポーリング処理を行う(S59)。
【0102】
同様に、受信側FAXで回線クローズ信号DCNを受信しなくても(S55でNO)通信エラーである可能性があるので、上記回覧エラー判定部9aで通信エラーか否かを判定する(S58)。通信エラーでなければ(S58でNO)上記回線クローズ信号DCNの検出の判定を繰り返すが、通信エラーであれば(S58でYES)回覧エラーが発生したと判定して、後述するポーリング処理を行う(S59)。
【0103】
次に、S41、S59のポーリング処理について図10に示すフローチャートに基づいて説明する。図10に示すポーリング処理も、メモリ受信処理と同様に受信側FAXにおける処理を示すものである。まず回覧元ファクシミリ装置(以下、回覧元FAXと略す)の発呼が行われる(S61)、すなわち回覧元FAXは呼出信号CNGを受信側FAXに送出する。受信側FAXは上記呼出信号CNGを認識すると着呼応答信号CEDを回覧元FAXに返送するため、回覧元FAXでは、信号CEDの受信(検出)によって着呼応答有りと判断する(S62でYES)。なお、上記信号CEDが検出されなければ(S62でNO)、該信号CEDの検出の判定を繰り返す。また、受信側FAXは、信号NSF、信号CSI、信号DISを回覧元FAXに返送(送出)するため、回覧元FAXではこれらの信号を受信する(S63)。
【0104】
回覧元FAXでは、受信側FAXからの上記4種の信号(CED,NSF,CSI,DIS)の受信を完了した後、信号DTC(ポーリングを受信した側のFAXの性能を示す信号)を受信側FAXに送出する(S64)。換言すれば、受信側FAXでは上記4種類の信号を送出した後、回覧元FAXから送出される信号DTCを受信する。その後さらに、回覧元FAXは信号DCS,信号Tr,および信号TCFを送出する。受信側FAXでは、これらの信号を受信(S65)した後、信号CFRを回覧元FAXに送信する(S66)。
【0105】
その後、回覧元FAXから受信側FAXへの画像データ送信が開始され、メモリ受信が開始される(S67)。上記画像データ送信が完了すると、回覧元FAXは最終ページ信号EOPを受信側FAXへ送信する。最終ページ信号EOPを受信した(S68でYES)受信側FAXはメッセージ確認信号MCFを回覧元FAXに返送する(S69)。なお、上記信号EOPが検出されなければ(S68でNO)、該信号EOPの検出の判定を繰り返す。
【0106】
回覧元FAXでは、上記メッセージ確認信号MCFを受信した後、回線クローズ信号DCNを受信側FAXに送信するので、受信側FAXで回線クローズ信号DCNを受信した後(S70でYES)、回線を切断する(S71)。なお、上記信号DCNが検出されなければ(S70でNO)、該信号DCNの検出の判定を繰り返す。
【0107】
次に、上記S8、S20、S28、S36の回覧送信処理について図11に示すフローチャートに基づいて説明する。図11に示す回覧送信処理は送信側FAXにおける処理を示すものであり、送信側FAXでは、まず、パラメータメモリ5より次送信先データの読出しが行われ(S81)、次送信先の発呼(送信側FAXが呼出信号CNGを受信側FAXに送信)が行われる(S82)。
【0108】
受信側FAXは上記呼出信号CNGを認識すると着呼応答信号CEDを送信側FAXに返送するため、送信側FAXでは、信号CEDの受信によって着呼応答有りと判断する(S83でYES)。また、受信側FAXは、信号NSF、信号CSI、信号DISを送信側FAXに返送するため、送信側FAXではこれらの信号を受信する(S84)。なお、上記信号CEDが受信されなければ(S83でNO)、該信号CEDの受信の判定を繰り返す。
【0109】
送信側FAXでは、受信側FAXからの上記4種の信号(CED,NSF,CSI,DIS)の受信を完了した後、信号NSS,信号TSI,信号DCS,信号Tr,および信号TCFを受信側FAXに送信する(S85)。
【0110】
その後、送信側FAXから受信側FAXへの画像データ送信が開始され、該画像データ送信が完了すると(S86でYES)、送信側FAXは最終ページ信号EOPを受信側FAXへ送信する(S87)。なお、画像データ送信が完了していなければ(S86でNO)完了するまで繰り返す。
【0111】
そして最終ページ信号EOPを受信した受信側FAXはメッセージ確認信号MCFを送信側FAXに返送するので、送信側FAXでは、該メッセージ確認信号MCFを受信した後(S88でYES)、回線クローズ信号DCNを受信側FAXに送信し(S89)、回線を切断する(S90)。なお、上記信号MCFが受信されなければ(S88でNO)、該信号MCFの受信の判定を繰り返す。
【0112】
以上にて説明した本実施の形態では、回覧時に受信側のファクシミリ装置で通信エラーを検知した際には、送信側のファクシミリ装置から再度回覧転送情報を送信したり、回覧元のファクシミリ装置が主導権を有する状態で回覧転送情報の送受信がなされるのではなく、受信側のファクシミリ装置がポーリングによって回覧元のファクシミリ装置から回覧転送情報を取得し直すようになっている。
【0113】
それゆえ、そのまま回覧を続行しても回覧転送情報が二重に回覧されることがなく、また、回覧元の都合で回覧が停止するような事態も回避できる。そのため、回覧エラーが発生しても回覧状態を迅速かつ確実に復帰させて、円滑な回覧を継続することが可能になる。
【0114】
なお、上述した実施の形態では、回覧エラー判定部が、通信エラー(通信に何らかの不備があった状態)の発生により回覧転送情報が受信できない状態を回覧エラーとして判定している場合を例に挙げたが、回覧エラーの判定手法はこれに限定されるものではない。すなわち、本発明にかかる回覧エラーの判定手法は、回覧転送情報が任意のファクシミリ装置間で回覧できなかっことを判定し、その判定結果に基づいて受信側からポーリングにより回覧元に直接再送を要求することができるような手法となっていればよい。
【0115】
【発明の効果】
以上のように、本発明にかかるファクシミリ装置は、回覧転送情報が受信できない回覧エラーの発生の有無を判定する回覧エラー判定手段を備えており、該回覧エラー判定手段にて回覧エラーが発生したと判定された場合には、制御手段が、上記回覧転送情報の回覧元に対してポーリングにより該回覧転送情報の直接送信を要請する制御を行う構成である。
【0116】
それゆえ上記構成では、回覧エラーが発生した場合にのみ、回覧されなかった受信側のファクシミリ装置から回覧の再開についてのアクション(ポーリングによる回覧転送情報の送信要請)が実施されることになる。それゆえ、回覧転送情報の二重回覧や、回覧元の都合による回覧停止状態が継続するような事態を回避して、早急かつ確実に回覧状態に復帰することができるという効果を奏する。
【0117】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、さらに、上記制御手段が、ポーリングにより回覧元から直接得られた上記回覧転送情報を、該回覧転送情報により示される転送先に転送する制御を行う構成である。
【0118】
それゆえ上記構成では、回覧元のファクシミリ装置から受信した後でも回覧継続の制御がなされる。そのため、回覧グループ内の任意のファクシミリ装置の間で回覧エラーが発生して回覧が停止状態となっても、迅速に回覧の状態に復帰することができるという効果を奏する。
【0119】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、上記回覧転送情報が、回覧用情報を付加した回覧画像および回覧先登録用情報の少なくとも一方であり、上記回覧先登録用情報が、回覧用情報の生成に必要なデータを有する回覧先情報を含んでいる構成である。
【0120】
それゆえ上記構成では、通常の回覧に用いられる回覧画像と、回覧用情報を生成するためにも利用される回覧先登録用情報が回覧転送情報となっている。そのため、これらの少なくとも一方を用いた回覧を確実に実施することができるとともに、回覧エラーにも対処することができるという効果を奏する。
【0121】
本発明にかかるファクシミリ装置は、上記構成に加えて、さらに、上記回覧先登録用情報を受信したときには、回覧先登録用情報から回覧先情報を取り出して記憶する記憶手段と、回覧画像の回覧の起点となるときには、上記記憶手段によって記憶された回覧先情報に基づいて回覧用情報を生成する回覧用情報生成手段とを備えており、回覧先登録用情報を受信したときには、受信した回覧先登録用情報により示される転送先に回覧先登録用情報を転送する構成である。
【0122】
それゆえ上記構成では、回覧先登録用情報を受信したファクシミリ装置において回覧用情報が生成可能となるため、回覧グループに属するファクシミリ装置に関するデータを入力するのみで、回覧グループに属するファクシミリ装置の全てを回覧の起点とすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるファクシミリ装置が回覧グループを構成している場合に、該ファクシミリ装置による回覧エラーの発生した状態から回覧状態に復帰するための動作を模式的に示す説明図である。
【図2】本発明の一実施形態を示すものであり、ファクシミリ装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記ファクシミリ装置における通信時の信号の伝達手順を示す説明図である。
【図4】上記ファクシミリ装置における回覧転送の概略を示す説明図である。
【図5】上記ファクシミリ装置の通信時に用いられる信号NSSの構成を示す説明図である。
【図6】本発明のファクシミリ装置における回覧送信または回覧先登録送信に関する送信処理の主要動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明のファクシミリ装置における回覧送信または回覧先登録送信に関する受信処理の主要動作を示すフローチャートである。
【図8】図7とともに、本発明のファクシミリ装置における回覧送信または回覧先登録送信に関する送信処理の主要動作を示すフローチャートである。
【図9】図7・図8内のメモリ受信処理を示すフローチャートである。
【図10】図7・図9内のポーリング処理を示すフローチャートである。
【図11】図6〜図8内の回覧送信処理を示すフローチャートである。
【図12】従来のファクシミリ装置が回覧グループを構成している場合に、該ファクシミリ装置による回覧エラーの発生した状態に対応する動作を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
6 網制御装置(受信手段、送信手段)
7 FAXモデム(受信手段、送信手段)
9 制御部(制御手段・回覧用情報生成手段)
9a 回覧エラー判定部(回覧エラー判定手段)

Claims (4)

  1. 少なくとも、受信した回覧転送情報を、該回覧転送情報により示される転送先に転送する制御を行う制御手段を備えるファクシミリ装置において、
    さらに、送信側FAXから画像データ信号より前に送信される送信側FAXの性能を示す信号であるDCSの受信の有無に基づいて、上記回覧転送情報が受信できない回覧エラーの発生の有無を判定する回覧エラー判定手段を備えており、
    上記回覧エラー判定手段にて回覧エラーが発生したと判断された場合には、上記制御手段は、上記回覧転送情報の回覧元に対してポーリングにより該回覧転送情報の直接送信を要請する制御を行うことを特徴とするファクシミリ装置。
  2. さらに、上記制御手段は、ポーリングにより回覧元から直接得られた上記回覧転送情報を、該回覧転送情報により示される転送先に転送する制御を行うことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
  3. 上記回覧転送情報には、回覧用情報を付加した回覧画像および回覧先登録用情報の少なくとも一方が含まれており、
    上記回覧先登録用情報は、回覧用情報の生成に必要なデータを有する回覧先情報を含んでいることを特徴とする請求項1または2記載のファクシミリ装置。
  4. さらに、上記回覧先登録用情報を受信したときには、回覧先登録用情報から回覧先情報を取り出して記憶する記憶手段と、
    回覧画像の回覧の起点となるときには、上記記憶手段によって記憶された回覧先情報に基づいて回覧用情報を生成する回覧用情報生成手段とを備えており、
    回覧先登録用情報を受信したときには、受信した回覧先登録用情報により示される転送先に回覧先登録用情報を転送することを特徴とする請求項3記載のファクシミリ装置。
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