JP3643132B2 - ビスラクトン - Google Patents

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Description

【0001】
本発明は、向上された昇華堅牢性とマイグレーション安定性とを有する色原体ビスラクトン、その製造方法および感圧または感熱記録材料の発色剤としてのその使用、ならびにそれらの記録材料の製造方法に関する。
本ビスラクトンは下記一般式(1)を有する。
【化7】
Figure 0003643132
(式中、
R1は水素またはC1 −C4-アルキルであり;
R2とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C8-アルキル;置換されていないかまたはC1 −C4-アルキルまたはハロゲンによって置換されたC4 −C7-シクロアルキル;置換されていないフェニル、またはC1 −C4-アルキル、ヒドロキシルまたはハロゲンによって置換されたフェニル;フェニル−C1 −C4-アルキル;C3 −C6-アルケニル;C1-C4-アルコキシ;C1-C4-アルコキシ−C1-C4-アルキル;2−テトラヒドロフラニルであるか;または
R2とR3とはそれらが結合している窒素原子と一緒で置換されていないかまたはC1 −C4-アルキルによって置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノまたはピペラジノ環であり;
R4は水素またはC1 −C4-アルキルであり;
R5はハロゲン、ニトロ、C1 −C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキル、アミノ、モノ−C1 −C4-アルキルアミノ、ジ−C1 −C4-アルキルアミノまたはCOR6であり、
nは0,1,2,3または4であり、
R6は水素;ヒドロキシル;C1 −C8-アルキル;C1 −C8-アルコキシ;C1-C8-ハロアルキル;置換されていないフェニル、またはハロゲン、C1 −C4-アルキル、C1 −C4-ハロアルキルまたはC1 −C4-アルコキシによって置換されたフェニル;フェニル−C1 −C4-アルキルまたはフェニル−C1 −C4-アルコキシであり、
Aは -( SO) O- または -( CO) O- であり、
Qは分子量が28乃至150の範囲である飽和または不飽和の脂肪族残基、または10個より多くない炭素原子を有する環式脂肪族または芳香脂肪族残基である)。
【0002】
文献には、フルオラン環の個々の置換基の位置に、いろいろ異なって番号をつけられている。本明細書では、下記の番号命名法を採用する:
【化8】
Figure 0003643132
上記定義の範囲内において、各基はつぎのような好ましい意味を有する。
ハロゲンはフッ素、塩素または臭素であり、好ましくはフッ素または塩素である。
【0003】
各定義の範囲内において、アルキルは直鎖または分枝アルキルである。たとえばメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、1−メチルブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、アミル、イソアミル、n−ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、1,1,3,3−テトラメチルブチルである。
ハロアルキルは好ましくはC1 −C2-ハロアルキルであり、たとえばトリクロロメチル、トリフルオロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロクロロメチル、ペルクロロエチル、1、1、2、2−テトラクロロエチル、1、1、2、2−テトラフルオロエチル、2、2、2−トリクロロエチルである。R6が意味するC1 −C8-ハロアルキルは、好ましくは上記したハロアルキル、および上記したアルキルの中のC−H結合の全部あるいは少なくともほとんどがC−Cl またはC−Fによって置換されているアルキル基である。
アルコキシは、好ましくはメトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシである。C1 −C4-アルコキシ−C1 −C4-アルキルは、好ましくはメトキシメチル、メトキシエチル、エトキシエチルまたはエトキシエチルである。
モノ−C1 −C5-アルキルアミノは、好ましくはメチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ、ブチルアミノ、ペンチルアミノである。ジ−C1 −C5-アルキルアミノは、混合置換された基と対応的に置換された基との両者を包含し、たとえばメチルエチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミノ、メチルプロピルアミノ、メチルブチルアミノ、ジ−n−プロピルアミノ、ジイソプロピルアミノ、ジ−n−ブチルアミノ、ジ−n−ペンチルアミノなどである。
【0004】
フェニル−C1 −C4-アルキルおよびフェニル−C1 −C4-アルコキシの中のフェニル部分は、直鎖または分枝アルキルまたはアルコキシ鎖を介して結合されていることができる。フェネチル、ベンジル、フェニルメトキシが好ましい。
フェニル−C1 −C4-アルキルおよびフェニル−C1 −C4-アルコキシの中のフェニル部分およびフェニルそれ自体は、好ましくは置換されていないかまたは上記したものから選択された3個までの同種または異種の置換基を有する。
3 −C5-アルケニルの例は、アリル、1−プロペニルまたは2−ペンテニル、イソプロペニルまたは2−ブテニルである。アリルが好ましい。C4 −C7-シクロアルキルは、シクロブチル、シクロヘプチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。シクロヘキシルが好ましい。
【0005】
Qが意味する脂肪族残基は、好ましくは置換されていないかまたはハロゲン好ましくは塩素によって置換されたアルキレン基である。このアルキレン基は2乃至8個の炭素原子を含有することができ、そして直鎖または分枝でありうる。好ましくは下記のいずれかの基である:
【化9】
Figure 0003643132
脂肪族炭化水素基は、酸素原子によって中断されていてもよい。したがって、ポリアルキレングリコールの残基、たとえばポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、またはポリブチレングリコールの残基でありうる。好ましいQは下記式のいずれかの基である:
【化10】
Figure 0003643132
(式中、
mは1乃至9、好ましくは1乃至3であり、
sは1乃至5、好ましくは1または2である)。
Qが意味する環式脂肪族残基の例は、
1、2−シクロペンチレン基、
1、2−シクロヘキシレン基、
1、3−シクロヘキシレン基、
1、4−シクロヘキシレン基、または
下記式の基である。
【化11】
Figure 0003643132
これらの環式脂肪族残基は、1個または2個のメチレン基を有することができる。
Qが意味する芳香脂肪族残基の例は
【化12】
Figure 0003643132
であることができる。
【0006】
好ましい式(1)のビスラクトンは、下記により定義されるものである:
R1は水素またはメチルであり;
R2とR3とは互いに独立的に水素;C1 −C5-アルキルであるか;または
R2とR3とはそれらが結合している窒素原子と一緒で置換されていないかまたは置換されたピロリジノ環またはピペリジノ環であり;
R4は水素またはメチルであり;
nは0、1、2、3または4であり、
R5はハロゲン;ニトロ;C1 −C4-アルキル;C1 −C4-ハロアルキル;モノ−C1 −C4-アルキルアミノ;ジ−C1 −C4-アルキルアミノ;またはCOR6であり;
Aは -( SO) O- または -( CO) O- であり、
Qは分子量が28乃至50の範囲である飽和または不飽和の脂肪族残基、または10個より多くない炭素原子を有する環式脂肪族または芳香脂肪族残基である。特に、Qが飽和または不飽和脂肪族または環式脂肪族残基、好ましくはC2 −C4-アルキレン基、最も好ましくはブチレンまたはエチレンである式(1)のビスラクトンが格別に好ましい。
特に重要な式(1)の化合物は、nが0(ゼロ)である化合物である。
【0007】
最も興味があるビスラクトンは、下記式(2)の化合物である。
【化13】
Figure 0003643132
(式中
R7とR8とは互いに独立的にC1 −C5-アルキルであり、
mは1乃至4である)。
【0008】
式(1)および(2)の化合物は新規化合物である。これら化合物の製造方法はそれ自体公知の方法で実施され、その製造方法は、式
【化14】
Figure 0003643132
の化合物2モルを、式
(4) Hal−Q−Hal
のジハロ化合物の1モルと反応させることを特徴とする。
なお、上記式中のR1、R2、R3、R4、R5、A、Qおよびnは式(1)において定義した意味を有し、そしてHalはハロゲンである。
ハロゲンはフッ素、塩素、臭素、好ましくは臭素を意味する。
式(1)の化合物の製造方法も本発明の対象の1つである。
【0009】
式(3)の出発化合物は、3−ジエチルアミノ−7−カルボキシフルオランを除き、新規化合物である。これら新規化合物の製造方法は、下記式(5)のベンゾフェノンと下記式(6)のフェノールまたはフェノールエーテル
【化15】
Figure 0003643132
(式中、
R1乃至R5およびnは前記に定義した通りであり、
R'は水素またはC1 −C4-アルキルである)とを、50乃至100%硫酸中において、好ましくは0乃至70℃の温度範囲で反応させ、その反応生成物を縮合して下記式(7)
【化16】
Figure 0003643132
のフタリドへ導き、そして次にこの式(7)のフタリドを20乃至100℃の温度範囲において式(3)の化合物へ環化することを特徴とする。
【0010】
式(I)の化合物は、通常無色であるかせいぜいわずかに着色しているにすぎない。この昇華堅牢な発色剤を、好ましくは酸性顕色剤、すなわち電子受容体と接触させると、置換基R1乃至R6の意味および使用した顕色剤の種類に応じて濃いオレンジ乃至赤色の色像を生じる。さらに、式(I)の化合物は、一種またはそれ以上の他の公知発色剤、たとえば3,3−(ビスアミノフェニル)−フタリド、たとえばCVL、3−インドリル−3−アミノフェニルアザフタリド、3−インドリル−3−アミノフェニルジアザフタリド、(3,3−ビスインドリル)フタリド、3−アミノフルオラン、3、7−ジアミノフルオラン、3,7−ジアミノ−6−メチルフルオラン、3,6−ビスアルコキシフルオラン、3,6−ビスジアリールアミノフルオラン、ロイコオーラミン、スピロピラン、スピロジピラン、クロメノピラゾール、クロメノインドール、フェノキサジン、フェノチアジン、キナゾリン、ローダミンラクタム、カルバゾリルメタンまたはその他のトリアリールメタンロイコ色材と混合して青、ネービー・ブルー、灰色または黒などの色像を得るためにもきわめて有用である。
好ましい付加的発色剤は、黒色の像を与える発色剤、好ましくは3、7−ジアミノフルオランである。
【0011】
式(I)の化合物は、所望の着色力を得るために、適当な割合で他の発色剤と組み合わせて、ネービー・ブルー、灰色または黒の色像を得るために使用される。他の発色剤との混合比率は、発色反応に使用される顕色剤の種類によっても影響される。混合比率は簡単な実験によって決定することができる。発色剤混合物中に式(I)のビスラクトンを10乃至70%(発色剤の全量に対するパーセント)使用するのが好ましい。約20乃至50%の量が特に好ましい。このような混合物は、反応型複写紙ならびに感熱紙の両方に適する。以下の本明細書の記載において「発色剤」という言葉は、式(I)の発色剤のみならずその混合物をも包含するものと理解されたい。
【0012】
式(I)のラクタム化合物は、活性化粘土上あるいはフェノール系基層上で高い色濃度ならびに優れた耐光堅牢性を示す。本化合物は感熱または、好ましくは感圧の記録材料(これは複写材料でもありうる)における即時発色剤として使用するのに好適である。本化合物はpH安定であり、かつカプセル油に易溶性である。CBシート露出後、本化合物はほとんど色濃度の低下(CB減衰)を示さない。
【0013】
感圧記録材料は、たとえば少なくとも1組のシートよりなり、一方のシートが有機溶剤に溶解された少なくとも1種の式(I)の発色剤を含有し、他方のシートが顕色剤としての電子受容体を含有している構成をとる。
顕色剤の代表例には次のものがある。活性粘土物質たとえばアタパルガス粘土、酸性粘土、ベントナイト、モンモリロナイト、活性化粘土たとえば酸活性化ベントナイトまたはモンモリロナイト、さらにはゼオライト、ハロサイト、シリカ、アルミナ、硫酸アルミニウム、リン酸アルミニウム、塩化亜鉛、硝酸亜鉛、二酸化ジルコニウム、活性化カオリンあるいはその他の任意所望の粘土。さらに酸性有機化合物、たとえば環置換されたフェノール、レソルシノール、サリチル酸たとえば3,5−ビス(α,α−ジメチルベンジル)サリチル酸または3,5−ビス(α−メチルベンジル)サリチル酸またはサリチル酸エステル、およびそれらの金属塩たとえば亜鉛塩、さらにまた酸性重合体たとえばフェノール重合体、アルキルフェノールアセチレン樹脂、マレイン酸ロジン樹脂、あるいは部分的にまたは完全に加水分解された、無水マレイン酸とスチレン、エチレンまたはビニルメチルエーテルとの重合体、またはカルボキシメチレンとの重合体なども顕色剤として適当である。上記モノマーおよびポリマー化合物の混合物も使用できる。特に好ましい顕色剤は、酸活性化ベントナイト、サリチル酸亜鉛、またはp−置換フェノールとホルムアルデヒドとの縮合生成物である。これらは亜鉛で変性されていてもよい。サリチル酸亜鉛は、たとえば欧州特許第A−181283号明細書またはドイツ国特許第A−2242250号明細書に開示されている。
【0014】
顕色剤は、付加的にさらにそれ自体は不活性または実質的に不活性である顔料あるいはその他の助剤、たとえばシリカゲルあるいは紫外線吸収剤、たとえば2−(2’−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾールと混合して使用することもできる。かかる付加的顔料の例は、タルク、二酸化チタン、アルミナ、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、チョーク、粘土たとえばカオリン、ならびに有機顔料たとえば尿素/ホルムアルデヒド縮合物(BET表面積:2乃至75m2 /g)あるいはメラミン/ホルムアルデヒド縮合生成物などである。
【0015】
発色剤は、電子受容体と接触した個所に着色像を与える。感圧記録材料中の発色剤が事前に発色してしまうのを防止するために、発色剤は通常は電子受容体から隔離して配置される。この隔離は、発色剤を泡状構造体、スポンジ状構造体またはハネーカム状構造体の中に封入することによって都合よく実施できる。しかし好ましいのは、一般に押圧によって破壊可能なマイクロカプセルの中に発色剤を包嚢しておくこと(マイクロカプセル化)である。
たとえば鉛筆によってこのカプセルに圧が加えられるとカプセルが破壊され、発色剤溶液は電子受容体を塗布された隣接するシートに転移し、そのシート上に色像が生じる。この際に生じる色は、電磁スペクトルの可視領域に吸収をもつ色素が形成されたことの結果である。
【0016】
有機溶剤に溶解した形態で発色剤をカプセル化するのが好ましい。適当な溶剤は好ましくは非揮発性であり、たとえば次のものである。ハロゲン化パラフィン、ベンゼンまたはジフェニル、たとえばクロロパラフィン、トリクロロベンゼン、モノクロロジフェニル、ジクロロジフェニルまたはトリクロロジフェニル、さらにはエステル類たとえばトリクレシルホスフェート、ジ−n−ブチルフタレート、ジオクチルフタレート、トリクロロエチルホスフェート、芳香族エーテル類たとえばベンジルフェニルエーテル、炭化水素油たとえばパラフィンまたはケロシン、芳香族炭化水素たとえばジフェニル、ナフタレンまたはテルフェニルのアルキル化誘導体(たとえばイソプロピル、イソブチル、sec−ブチルまたはtert−ブチル基を含有するもの);ジベンジルトルエン、部分水素化テルフェニル、モノ−乃至テトラ−C1 −C3 アルキル化ジフェニルアルカン類、ドデシルベンゼン、ベンジル化キシレン類、フェニルキシリルエタンあるいはその他の塩素化または水素化された縮合芳香族炭化水素。発色剤の最適溶解度および迅速かつ鮮明な発色を得るため、かつまたマイクロカプセル化のために好ましい粘度を得るために、しばしば異種溶剤の混合物、特にパラフィン油またはケロシンとジイソプロピルナフタレンまたは部分水素化テルフェニルとの混合物が使用される。カプセル化される場合、本新規フタリドは易溶性でありそして4乃至10のpH範囲において安定であるという特徴において優れている。
【0017】
カプセル壁は、コアセルベーションによって本発色剤溶液の液滴のまわりに均質的に形成されうる。このカプセル形成材料は、たとえば米国特許第2800457号明細書に記載されている。また、カプセルは、たとえば英国特許第989264号、同1156725号、同1301052号、同1355124号各明細書に記載のごとく、アミノプラストまたは変性アミノプラストから重縮合によって都合よく形成することができる。また、界面重合によって形成されたマイクロカプセルも適当である。たとえば、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスルホンアミド、ポリスルホナートから形成されたマイクロカプセルが適しており、特にポリアミドまたはポリウレタンから形成されたマイクロカプセルが好ましい。
【0018】
式(I)の発色剤を含有しているカプセルは、各種の公知の感圧記録材料の製造のために使用することができる。各種記録系の相互の相違点は、実質的にカプセル、発色反応体および支持体の配置の相違である。
【0019】
式Iの発色剤は、マイクロカプセル化発色剤系の中に混合物成分として有利に使用することができる。この点について、式(I)のビスラクトンの昇華堅牢性が特に有利なものとなる。冒頭に記載したように、従来技術のビスラクトンは、かかる混合物に使用される他の発色剤よりも大きい昇華傾向またはマイグレーション傾向を有する。したがって、最も大きい昇華傾向を有する成分の特性を考慮して混合比を決めなければならない。これとは反対に、本発明による化合物の昇華堅牢性は他の混合成分の昇華堅牢性と釣り合っている。このことから得られる利点は自明である。すなわち、混合物の成分を選択する時に、発色剤系のより昇華し易い成分の量を特別に定める必要がもはやなくなる。本新規発色剤混合物のマイグレーション安定性の向上は、顕像に特別に有利に作用する。複写材料を長期間貯蔵した後においても、像は鮮明な輪郭を保持しボケたりすることはない。
【0020】
好ましい配置の1つは、カプセル化された発色剤が転写シートの裏面に1つの層をなして存在し、そして電子受容体(顕色剤)が被転写シートの表面に1つの層をなして存在する配置である。いま1つの配置として、発色剤含有カプセルと顕色剤とが同一シート内またはシート上に、1つまたは複数のコーティング層をなして存在する配置、あるいは顕色剤を支持体に配合した配置がある。
【0021】
カプセルは、適当な結合剤を使用して支持体に固定するのが好ましい。この場合、紙が好ましい支持体であるから、結合剤は主として紙塗工剤、たとえばアラビアゴム、ポリビニルアルコール、ヒドロキシメチルセルロース、カゼイン、メチルセルロース、デキストリン、スターチまたはスターチ誘導体、または重合体ラテックスである。重合体ラテックスは、たとえばブタジエン/スチレン共重合体またはアクリル単独重合体または共重合体である。
【0022】
使用される紙は、セルロース繊維製の普通紙のみならず、セルロース繊維の一部または全部が合成繊維によって置換されている紙も使用することができる。支持体は、プラスチックシートであることもできる。
【0023】
また複写紙は、カプセルなしの発色剤を含有する層と、少なくとも1種の多価金属の無機金属塩、好ましくはハロゲン化物または硝酸塩、たとえば塩化亜鉛、塩化スズ、硝酸亜鉛またはこれらの混合物を含有する顕色剤の層とを包含することもできる。
【0024】
さらに式(I)の化合物は、感熱記録材料の発色剤としても使用できる。一般に感熱記録材料は、少なくとも1つの支持体、1種またはそれ以上の発色剤、電子受容体、および場合によりさらに結合剤および/またはワックスを含有する。所望の場合には、この記録材料は活性化剤または増感剤を含有することもできる。
式(I)の発色剤は、熱反応性発色剤系内の混合成分として有利に使用できる。本新規なビスラクトンの貯蔵安定性(熱および/または湿度に対する)およびバックグラウンド変色の低さは特に優れており好都合である。
【0025】
感熱記録系は、たとえば感熱記録材料および感熱複写材料、感熱複写紙などを含む。これらの系は、たとえば電子計算機、テレプリンタ−またはテレタイプライターにおける情報記録のため、あるいは記録装置や計測装置、たとえば心電図装置における情報の記録のために使用される。像の形成(マーキング)は、加熱ペンによる手書きで行うこともできる。熱により像をつくるためにレーザビームを使用することもできる。
【0026】
感熱記録材料は、次のように構成することができる。すなわち、1つの結合剤層の中に発色剤を溶解または分散し、そして第2の層内の結合剤に顕色剤を溶解または分散させておく。いま1つの可能な構成として、発色剤と顕色剤との両者を同一の層に分散させることもできる。熱を加えると、熱が印加された特定の領域において該層が軟化し、その領域に即座に所望の色が発色する。
【0027】
適当な顕色剤は、感圧記録紙に使用されるものと同じ電子受容体である。適当な顕色剤の例は、既に上記したクレーやフェノール樹脂、あるいはまた、たとえばドイツ国公開特許第1251348号明細書に記載されているフェノール系化合物である。その例は、次のものである:
4−tert−ブチルフェノール、
4−フェニルフェノール、
メチレン−ビス(p−フェニルフェノール)、
4−ヒドロキシジフェニルエーテル、
α−ナフトール、
β−ナフトール、
メチルまたはベンジル4−ヒドロキシベンゾエート、
4−ヒドロキシジフェニルスルホン、
4−ヒドロキシ−4’−メチルジフェニルスルホン、
4’−ヒドロキシ−4−イソプロポキシジフェニルスルホン、
4,4’−シクロヘキシリデンジフェノール、
4,4’−イソプロピリデンジフェノール、
4,4’−イソプロピリデン−ビス(2−メチルフェノール)
亜鉛チオシアナートのアンチピリン錯塩、
亜鉛チオシアナートのピリジン錯塩、
4,4’−ビス(ヒドロキシフェニル)吉草酸、
ハイドロキノン、
ピロガロール、
フロログルシール、
p−,m−およびo−ヒドロキシ安息香酸、
ヒドロキシフタル酸、
没食子酸、
1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、
さらにホウ酸、または好ましくは脂肪族の有機ジカルボン酸、たとえば酒石酸、シュウ酸、マレイン酸、クエン酸、シトラコン酸、コハク酸など。
【0028】
感熱記録材料の製造のためには、溶融可能なフィルム形成結合剤を使用するのが好ましい。このような結合剤は通常水溶性であるが、発色剤および顕色剤は水に難溶性または不溶性である。結合剤は、室温において発色剤および顕色剤がその中に分散および固着可能なものでなければならない。
熱が加えられると結合剤は軟化または溶融し、発色剤と顕色剤が接触して発色可能となる。水溶性または少なくとも水に湿潤性の結合剤の例として、次のものがある。親水性ポリマー、たとえばポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、スターチまたはエーテル化コーンスターチ。
【0029】
発色剤と顕色剤とが別個の2つの層に存在する場合には、非水溶性の結合剤、すなわち非極性または弱極性溶剤に溶解可能な結合剤も使用できる。たとえば天然ゴム、合成ゴム、塩化ゴム、アルキド樹脂、ポリスチレン、スチレン/ブタジエン共重合体、ポリアクリル酸メチル、エチルセルロース、ニトロセルロースおよびポリビニルカルバゾルなどが使用可能である。しかし、水溶性結合剤の1つの層内に発色剤と顕色剤とが含有されている配置が好ましい。
感熱記録材料の安定性を保証するため、あるいは発色像の濃度を保証するため、本記録材料に付加的な保護層を設けることもできる。このような保護層は、一般に常用の重合体物質である水溶性または非水溶性樹脂、またはそれらの水性エマルジョンから構成される。
【0030】
熱反応性層および上記樹脂層は、さらにその他の助剤添加物を含有することができる。たとえば、白色度向上のため、紙の印刷性向上のため、あるいはまた加熱ペンの粘着防止のために、タルク、二酸化チタン、酸化亜鉛、アルミナ、水酸化アルミニウム、炭酸カルシウム(たとえばチョーク)、クレー、さらには尿素/ホルムアルデヒド重合体のごとき有機顔料を含有させることができる。限定された温度範囲内でのみ発色が起こるようにするために、尿素、チオ尿素、ジフェニルチオ尿素、アセトアミド、アセトアニリド、ベンゼンスルホアニリド、ステアリン酸アミド、ビス(ステアロイル)エチレンジアミド、無水フタル酸、ステアリン酸金属塩たとえばステアリン酸亜鉛、フタロニトリル、ジメチルテレフタレート、ジベンジルテレフタレート、あるいはその他の適当な、発色剤と顕色剤との同時溶融をもたらすようなその他の適切な溶融性生成物を添加することもできる。好ましくは、感熱記録材料はワックス、たとえばカルナウバワックス、モンタンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス、高級脂肪酸アミドとホルムアルデヒドとの縮合物、高級脂肪酸とエチレンジアミンとの縮合物などを含有する。
式(I)の化合物のいま1つの用途は、たとえばドイツ国公開特許第3247488号明細書に記載されているような光硬化性マイクロカプセルの手段による発色像の形成である。
【0031】
以下、本発明を実施例によって説明する。実施例中のパーセントは、別途記載にない限り、重量ベースである。
新規なビスラクトンの製造
実施例1

【化17】
Figure 0003643132
の水分を含む生成物80g(トルエンの100ml中0.05モル),炭酸ナトリウム10gおよびテトラブチルアンモニウムブロマイドの0.5gを、水分離機中において共沸的に乾燥する。次に、1、4−ジブロモブタンの5.4g(0.025モル)を添加し、そしてこの混合物を80℃において16時間撹拌する。下記式(101)の生成物を得る。
【化18】
Figure 0003643132
仕上げのため、そのトルエン溶液を清澄濾過し、トルエンを蒸留除去する。残留物をイソプロパノールの8部とトルエンの5部との混合物から再結晶する。
収量:融点105乃至110℃の実質的に純粋な生成物9g。
【0032】
実施例2乃至8
実施例1に記載した方法に大体従って、次の表1に記載した化合物を得た。
【表1】
Figure 0003643132
使用例
【0033】
実施例9
式(101)のビスラクトンの1gをジイソプロピルナフタレンの80gとケロシンの19gとに溶解した溶液を、それ自体公知の方法によりゼラチンとアラビアゴムとを使用してコアセルベーションによってマイクロカプセル化した。得られたマイクロカプセルをスターチ溶液と混合し、そして1枚の紙シートの上に塗布した。別の第2の紙シートの表面を顕色剤としての活性化クレーでコートした。昇華堅牢な発色剤を含有する第1のシートと顕色剤をコートした第2のシートとを塗布側が向き合うようにして重ね合わせた。第1のシートに手書き、またはタイプライターで圧力を加えたところ、顕色剤を塗布されていた第2のシートの上に濃いオレンジ色コピーが即座に生じた。その色は優れた耐光堅牢性および昇華堅牢性を有していた。
【0034】
実施例10
4、4’−イソプロピリデンジフェノール(ビスフェノールA)32g,エチレンジアミンのジステアリルアミドの3.8g,カオリンの39g,88%加水分解ポリビニルアルコールの20gおよび水500mlをボールミル中において粒子サイズが約5μmになるまで摩砕した。式(101)の化合物2g,3−ジエチルアミノ−7−n−オクチルアミノフルオランの4g,88%加水分解ポリビニルアルコールの3.3gおよび水60mlを別のボールミル中において粒子サイズが約3μmになるまで摩砕した。
両方の分散物を混合し、1枚の紙の上に発色剤を基準にして0.5g/m2の乾燥塗布量まで塗布した。
乾燥後、この紙に市販のファクシミリ〔Infotec(商標) 6510〕で書き込みを行ったところ、黒色の文字が発色した。この記録紙はバックグラウンド変色を全く示さなかった。

Claims (12)

  1. 下記式(1)のビスラクトン
    Figure 0003643132
    (式中、
    Rは水素またはC −C-アルキルであり;
    RとRとは互いに独立的に水素;C −C-アルキル;置換されていないかまたはC −C-アルキルまたはハロゲンによって置換されたC −C-シクロアルキル;置換されていないフェニル、またはC −C-アルキル、ヒドロキシルまたはハロゲンによって置換されたフェニル;フェニル−C −C-アルキル;C −C-アルケニル;C-C-アルコキシ;C-C-アルコキシ−C-C-アルキル;2−テトラヒドロフラニルであるか、または
    RとRとはそれらが結合している窒素原子と一緒で置換されていないかまたはC −C-アルキルによって置換されたピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、チオモルホリノまたはピペラジノ環であり;
    Rは水素またはC −C-アルキルであり、
    Rはハロゲン、ニトロ、C −C-アルキル、C −C-ハロアルキル、アミノ、モノ−C −C-アルキルアミノ、ジ−C −C-アルキルアミノまたはCORであり、
    nは0,1,2,3または4であり、
    Rは水素;ヒドロキシル;C −C-アルキル;C −C-アルコキシ;C-C-ハロアルキル;置換されていないフェニル、またはハロゲン、C −C-アルキル、C −C-ハロアルキルまたはC −C-アルコキシによって置換されたフェニル;フェニル−C −C-アルキルまたはフェニル−C −C-アルコキシであり、
    Aは -( SO) O- または -( CO) O- であり、
    Qは、下記(1)乃至(4):
    (1)
    Figure 0003643132
    (2)
    Figure 0003643132
    (式中、
    mは1乃至3であり、
    sは1または2である);
    (3)1、2−シクロペンチレン基、1、2−シクロヘキシレン基、1、3−シクロヘキシレン基、1、4−シクロヘキシレン基、または下記式の基であり
    Figure 0003643132
    ;または
    (4)
    Figure 0003643132
    の群から選択されるいずれかの基である。)。
  2. 下記により定義される請求項1記載の式(I)のビスラクトン:
    Rは水素またはメチルであり;
    RとRとは互いに独立的に水素;C −C-アルキルであるか;または
    RとRとはそれらが結合している窒素原子と一緒で置換されていないかまたは置換されたピロリジノ環またはピペリジノ環を形成する;
    Rは水素またはメチルであり;
    nは0、1、2、3または4であり、
    Rはハロゲン;ニトロ;C −C-アルキル;C −C-ハロアルキル;モノ−C −C-アルキルアミノ;ジ−C −C-アルキルアミノ;またはCORであり;Aは -( SO) O- または -( CO) O- であり、
    Qは、下記(1)乃至(4):
    (1)
    Figure 0003643132
    (2)
    Figure 0003643132
    (式中、
    mは1乃至3であり、
    sは1または2である);
    (3)1、2−シクロペンチレン基、1、2−シクロヘキシレン基、1、3−シクロヘキシレン基、1、4−シクロヘキシレン基、または下記式の基であり
    Figure 0003643132
    ;または
    (4)
    Figure 0003643132
    の群から選択されるいずれかの基である。
  3. Qが、下記(1)乃至(3):
    (1)
    Figure 0003643132
    (2)
    Figure 0003643132
    (式中、
    mは1乃至3であり、
    sは1または2である);または
    (3)1、2−シクロペンチレン基、1、2−シクロヘキシレン基、1、3−シクロヘキシレン基、1、4−シクロヘキシレン基、または下記式の基であり
    Figure 0003643132
    の群から選択されるいずれかの基である請求項1または2記載の式(1)のビスラクトン。
  4. Qが
    Figure 0003643132
    である請求項3記載の式(1)のビスラクトン。
  5. nが0(ゼロ)である請求項1乃至4のいずれかに記載のビスラクトン。
  6. 下記式(2)の請求項1記載のビスラクトン
    Figure 0003643132
    (式中
    RとRとは互いに独立的にC −C-アルキルであり、
    mは1乃至4である)。
  7. 請求項1記載の式(1)のビスラクトンの製造方法において、式(3)
    Figure 0003643132
    の化合物2モルを、式(4)
    (4) Hal−Q−Hal
    のジハロ化合物1モルと反応させることを特徴とする方法(なお、上記の各式中のR、R、R、R、R、A、Qおよびnは式(1)について定義した通りであり、Halはハロゲンである)。
  8. 感圧または感熱記録材料の発色剤として請求項1乃至6のいずれかに記載のビスラクトンを使用する方法。
  9. 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物をマイクロカプセル化する工程を包含するマイクロカプセル化された発色剤の製造方法。
  10. 請求項1乃至6のいずれかに記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含むマイクロカプセルを第1の基質にコーティングし、そして該第1の基質上に、または該第1の基質と直接接触している第2の基質上に顕色剤をコーティグする工程を包含する感圧記録材料の製造方法。
  11. 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含む発色剤の混合物と顕色剤とで基質をコーティングする工程を包含する感熱記録材料の製造方法。
  12. 請求項1乃至6の1つまたはそれ以上に記載の少なくとも1種の式(1)の化合物を含む発色剤の混合物と顕色剤とを含有する感圧または感熱記録材料。
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