JP3642479B2 - 歯車ポンプおよびこれを用いた自動変速機用オイルポンプ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車の自動変速機等の種々の油圧機械に用いられ、液圧を発生する歯車ポンプおよびこれを用いた自動変速機の技術分野に属し、特に、互いに摺動するポンプギヤの両側面とこのポンプギヤのギヤ室を構成するカバーやボディ等のケーシングのギヤ室側面との各摺動面の摩耗を防止してポンプ吐出性能を向上するとともに、損失トルクを低減するように構成された歯車ポンプおよびこの歯車ポンプを用いてエンジン等の駆動源の駆動力を低減するようにした自動変速機の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両の自動変速機においては、複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニットおよびこれらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素を有する自動変速機が種々開発されている。このような自動変速機は、摩擦係合要素の係合および非係合を適宜制御してプラネタリギヤユニットの複数の回転要素の回転をそれぞれ制御することにより、自動変速制御を行うようになっている。
【0003】
その場合、摩擦係合要素の係合および非係合の制御は自動変速機の油圧制御装置で車速や運転条件に応じて制御された油圧により行われているが、この油圧制御装置に供給される油圧は、例えば特開平11−82644号公報等に開示されているようにオイルポンプで形成されている。
【0004】
このオイルポンプはこの公開公報にも開示されているように歯車ポンプで構成されていることが多く、この歯車ポンプは車両のエンジンで回転駆動されるポンプギヤによって油圧を発生し、この油圧を前述のように油圧制御装置への供給を始め、自動変速機のトルクコンバータ、自動変速機の各潤滑部等にも供給するようになっている。
【0005】
図5(a)および(b)に示すように、この歯車ポンプ1には、そのポンプギヤ2が所定数の外歯3aを有するドライブギヤ3と所定数の内歯4aを有するドリブンギヤ4とからなる一対のギヤから構成される内歯歯車ポンプが用いられている。ドライブギヤ3とドリブンギヤ4とは偏心して設けられていて、互いの外歯3aと内歯4aとの一部が吸入ポート5と吐出ポ−ト6との境界部7において噛合するとともに、この噛合部と回転中心に関してほぼ反対側の外歯3a1の歯先端と内歯4a1の歯先端とが接触するようにするようにして、ポンプボディ(O/Pボディ)8とポンプカバー(O/Pカバー)9とからなるケーシング10内に形成されるギヤ室11に配設される。
【0006】
そして、駆動源である図示しないエンジンの駆動力で回転軸12を介してドライブギヤ3が回転しかつこのドライブギヤ3の回転でドリブンギヤ4も同方向に回転することにより、互いに噛合する外歯3aと内歯4aとが順次変わっていく。そして、ドライブギヤ3の外周とドリブンギヤ4の内周との間に形成されかつ吸入ポート5に連通するポンプ室13の容積が次第に増大することで、吸入ポート5から作動油を吸入し、ポンプ室13が吸入ポート5から遮断されるとともに吐出ポート6に連通し、その後ポンプ室13の容積が次第に減少することで、ポンプ室13に吸入された作動油が吐出ポート6から吐出されるようになる。
なお、図5(b)には回転軸12が図示を省略されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の歯車ポンプ1では、図5(a)に示すようにドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cは、それぞれそれらの全面がポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aに当接して摺動するようになっている。
【0008】
このため、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cと、ポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間に油膜が形成され難く、各ギヤ3,4の両側面3b,3c;4b,4cと、各ギヤ室側面8a,9aとが直接接触してしまう。
【0009】
このように各ギヤ3,4の両側面3b,3c;4b,4cと、各ギヤ室側面8a,9aとが直接接触すると、これらのドライブギヤ3の両側面3b,3c、ドリブンギヤ4の両側面4b,4c、ポンプボディ8のギヤ室側面8a、およびポンプカバー9のギヤ室側面9aの各摺動面に摩耗が発生し、歯車ポンプ1の吐出性能が低下してしまうおそれがある。
また、このような直接接触により摺動抵抗が大きくなるため、歯車ポンプ1の損失トルクが大きくなるという問題もある。
【0010】
更に、このような従来の歯車ポンプ1を用いた自動変速機では、損失トルクが大きくなる分、エンジンの駆動力を大きくせざるを得なく、燃料消費量が大きくなるという問題がある。
【0011】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、ポンプギヤの側面とポンプケーシングの側面との各摺動面間に油膜を形成し易くして、各摺動面における摩耗を低減して吐出性能の低下を防止するとともに、摺動抵抗を小さくして損失トルクを低減することのできる歯車ポンプを提供することである。
【0012】
本発明の他の目的は、駆動源の駆動力をより一層小さくできるようにして、燃料消費量を低減することのできる自動変速機を提供することである。
【0013】
前述の課題を解決するために、請求項1の発明の歯車ポンプは、吸入ポート、ギヤ室、および吐出ポートが形成されたケ−シングと、該ケーシングのギヤ室にそれぞれ回転可能にかつ互いに噛合して配設された一対のギヤからなるポンプギヤとを少なくとも有し、前記一対のギヤのそれぞれの両側面が前記ケーシングの両ギヤ室側面に摺動するようにして回転することで吸入ポートから油を吸入し、該油を吐出ポートから吐出する歯車ポンプにおいて、前記一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、前記一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動する前記ケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、くぼみが前記一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および前記底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成されていることを特徴としている。
【0014】
また、請求項2の発明は、前記一対のギヤの一方のギヤが外歯を有するドライブギヤから構成されているとともに、前記一対のギヤの他方のギヤが前記一方のギヤから偏心して設けられかつ前記外歯に噛合する内歯を有するドリブンギヤから構成されており、前記一方のギヤはドライブギヤであることを特徴としている。
【0016】
更に、請求項3の発明は、前記内側円上に配置される前記くぼみは、前記底部毎にその底部の周方向中心を通る径方向線上に配置され、また、前記外側円上に配置される前記くぼみは、前記外歯毎にその外歯の周方向中心に配置され、更に、前記ドリブンギヤと同心の前記同一径またはほぼ同一径の円上にも、くぼみが前記内歯の周方向中心に位置して設けられていることを特徴としている。
【0017】
更に、請求項4の発明は、吸入ポート、ギヤ室、および吐出ポートが形成されたケ−シングと、該ケーシングのギヤ室にそれぞれ回転可能にかつ互いに噛合して配設された一対のギヤからなるポンプギヤとを少なくとも有し、前記一対のギヤのそれぞれの両側面が前記ケーシングの両ギヤ室側面に摺動するようにして回転することで吸入ポートから油を吸入し、該油を吐出ポートから吐出する歯車ポンプにおいて、前記一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、前記一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動する前記ケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、この側面と摺動する側面との間に油膜を形成する手段が前記一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および前記底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成されていることを特徴としている。
【0018】
更に、請求項5の発明は、前記油膜を形成する手段が、油を溜める凹部から少なくともなることを特徴としている。
【0019】
更に、請求項6の発明の自動変速機は、複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニットと、これらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素と、オイルポンプから供給された油圧を所定の大きさに制御した油圧を前記摩擦係合要素に供給する油圧制御装置とを有し、油圧制御装置により前記摩擦係合要素の係合および非係合を油圧制御することで、エンジン等の駆動源からの駆動力を自動変速して出力する自動変速機において、前記オイルポンプが請求項1ないし5のいずれか1記載の歯車ポンプから構成されていることを特徴としている。
【0020】
【作用および効果】
このように構成された請求項1ないし3の発明の歯車ポンプにおいては、一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動するケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、くぼみを一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成しているので、これらのくぼみに油が溜まるようになる。
【0021】
そして、外側円上に形成されたくぼみ内に溜まった油が、一対のギヤの回転および毛細管現象によって、吸入ポートと吐出ポートとの境界部の径方向の中間の一方のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間に浸み出すことで、これらの間に油膜が形成される。また、内側円上に形成されたくぼみ内に溜まった油が、一対のギヤの回転および毛細管現象によって、一方のギヤとケーシングのギヤ室側面との摺動部の径方向中間に浸み出すことで、これらの間に油膜が形成される。このように、吸入ポートと吐出ポートとの境界部の径方向の中間の一方のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間および一方のギヤとケーシングのギヤ室側面との摺動部の径方向中間の両方に同時に油膜が形成されることで、摺動抵抗を効率よく小さくできる。
【0022】
また、請求項4および5の発明の歯車ポンプにおいては、一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動するケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、油膜を形成する手段を一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成しているので、外側円上に形成された油膜を形成する手段によって、吸入ポートと吐出ポートとの境界部の径方向の中間の一方のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間に油膜が形成される。また、内側円上に形成された油膜を形成する手段によって、一方のギヤとケーシングのギヤ室側面との摺動部の径方向中間に油膜が形成される。このように、吸入ポートと吐出ポートとの境界部の径方向の中間の一方のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間および一方のギヤとケーシングのギヤ室側面との摺動部の径方向中間の両方に同時に油膜が形成されることで、摺動抵抗を効率よく小さくできる。
【0023】
このように、請求項1ないし5の発明の歯車ポンプにおいては、一対のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間に油膜を形成することができることにより、一対のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との各摺動面の摩耗を低減することができるとともに、歯車ポンプの吐出性能の経時的変化を防止できる。
【0024】
更に、一対のギヤの側面とケーシングのギヤ室側面との間に形成される油膜により、これらの間の摺動抵抗を小さくでき、損失トルクを低減することができる。
【0025】
特に、請求項1ないし3の発明によれば、各くぼみを焼結型で一対のギヤあるいはケーシングとともに形成可能であるので、加工工数および加工費を従来とほぼ同等にすることができる。しかも、くぼみを設けることにより、一対のギヤあるいはケーシングの材料を節約できるので、一対のギヤの軽量化あるいはケーシングの軽量化を図ることができるとともに、材料費を節約することができる。これにより、歯車ポンプのコストを低減することができる。
【0026】
更に、請求項1ないし3の発明によれば、従来から既存の歯車ポンプのポンプギヤあるいはケーシングにくぼみを設けているので、従来のポンプギヤあるいはケーシングをそのまま使用することができ、新たな専用のポンプギヤを形成しなくても済ませることができる。これにより、大きな設計変更を必要としなく、より一層コストを低減できる。
【0027】
また、請求項4および5の発明によれば、油膜を形成する手段を設けているので、くぼみを一対のギヤあるいはケーシングに設ける必要がなくなる。特に、請求項6の発明によれば、油膜を形成する手段を、一対のギヤの側面あるいはケーシングのギヤ室側面を凹凸部からなる凹部で形成することにより、くぼみを形成するための一対のギヤあるいはケーシングに対する加工を不要にできる。
【0028】
更に、請求項6の発明の自動変速機によれば、本発明の歯車ポンプを従来周知の自動変速機のオイルポンプとして用いているので、前述のように損失トルクを低減できることから、その分エンジンの駆動力を小さくできるとともに、燃費を向上でき、省エネルギ化および排気ガスの低減化を図ることができる。しかも、エンジンの駆動力を小さくできることから、エンジンを小型にできることから、前述のドライブギヤおよびドリブンギヤの軽量化と相俟って、車両の駆動系をより効果的に小型コンパクトに形成することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の歯車ポンプの実施の形態の一例を示し、(a)は自動変速機に用いられた状態を部分的に示す軸方向に沿う、図5(a)と同様の部分断面図、(b)は(a)におけるIB−IB線に沿って見た、図5(b)と同様の図(具体的には、ポンプカバー9と回転軸12を省略しでIB−IB線に沿って見た図)である。なお、前述の従来と同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略する。
【0030】
図1(a)および(b)に示すように、この例の歯車ポンプ1は、前述の図5(a)および(b)に示す歯車ポンプ1と同様に、ポンプギヤ2が外歯3aを有するドライブギヤ3と内歯4aを有するドリブンギヤ4との一対のギヤからなる内歯歯車ポンプとして構成されている。
【0031】
ドライブギヤ3の両側面3b,3cには、第1の所定数(図示例では1側面につき18固)の円柱状のくぼみ(ディンプル)14,14,…が形成されている。これらのくぼみ(ディンプル)14,14,…は、それぞれ、ドライブギヤ3と同心の内側円15上および外側円16上に配置されている。その場合、内側円15上に配置されているくぼみ(ディンプル)14,14,…は、それぞれ、隣接する外歯3a間の底部と同一の径方向線(不図示)上にそれらの底部より内側に形成されている。
【0032】
また、外側円16上に配置されているくぼみ(ディンプル)14,14,…は、それぞれ、各外歯3aにそれらの外歯3aの周方向中心に形成されている。その場合、外側円16上に配置されているくぼみ(ディンプル)14,14,…は、それぞれ、吸入ポート5および吐出ポート6に直面可能となっている。内、外側円15,16上の各くぼみ(ディンプル)14,14,…には、油が溜まるようになっている。
これらのくぼみ(ディンプル)14,14,…をこのように設けることで、ドライブギヤ3は動的にバランスしており、安定した回転が得られるようになっている。
【0033】
更に、ドリブンギヤ4の両側面4b,4cにも、前述のくぼみ(ディンプル)14と同形状でかつ同寸法の第2の所定数(図示例では1側面につき10固)のくぼみ(ディンプル)17,17,…が形成されている。これらのくぼみ(ディンプル)17,17,…は、それぞれ、ドリブンギヤ4と同心でかつ内歯4aの底部の位置の径と同一径またはほぼ同一径の円18上に内歯4aの周方向中心に位置して設けられている。その場合、各くぼみ(ディンプル)17,17,…も、それぞれ、吸入ポート5および吐出ポート6に直面可能となっている。これらのくぼみ(ディンプル)17,17,…にも、油が溜まるようになっている。これらのくぼみ(ディンプル)17,17,…をこのように設けることで、ドリブンギヤ4は動的にバランスしており、安定した回転が得られるようになっている。
【0034】
ところで、前述の各くぼみ(ディンプル)14,17は、いずれも、同じドライブギヤ3およびドリブンギヤ4にこれらの各くぼみ(ディンプル)14,17が設けられない場合に比し、歯車ポンプ1の吐出性能およびこれらのギヤ3,4の強度がともに低下しないように、それらの大きさおよび数が設定されている。例えば、図1に示す例では、ドリブンギヤ4は、内歯が形成された径φ93mmおよび厚さ10.8mmの環状円板の両側面に、径φ3mmおよび深さ0.75mmの円柱状のくぼみ17が一面側につき10個(両面では、×2個)形成され、ドライブギヤ3は径φ3mmおよび深さ0.75mmの略円柱状のくぼみ14が一面側につき18個(両面では、×2個)形成されている。
【0035】
なお、図1に部分的に示す自動変速機としては、図1にはその全体を詳細に示されていないが、複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニットと、これらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素と、オイルポンプから供給された油圧を所定の大きさに制御した油圧を前記摩擦係合要素に供給する油圧制御装置とを有し、油圧制御装置により前記摩擦係合要素の係合および非係合を油圧制御することで、エンジン等の駆動源からの駆動力を自動変速して出力する、例えば前述の公開公報に開示されている自動変速機を始め、従来周知の自動変速機を用いることができる。更には、駆動源と組み合わされる発進または変速もしくはそれらの両方を自動化した有段または無段の反自動または全自動変速機にも用いることができる。
【0036】
図2に示すように、ケーシング10のポンプボディ(O/Pボディ)8には、ギヤ室11を形成するための凹部8bが形成されており、吸入ポート5がその一部をこの凹部8b内に位置するようにして設けられているとともに、吐出ポート6が同様にその一部をこの凹部8b内に位置するようにして設けられている。
【0037】
また、図3に示すようにケーシング10のポンプカバー(O/Pカバー)9には、ポンプボディ(O/Pボディ)8が嵌合される凹部9bが形成されており、吸入ポート5がその一部をこの凹部9b内に位置するようにして設けられているとともに、吐出ポート6が同様にその一部をこの凹部9b内に位置するようにして設けられている。なお、図3(b)にはポンプカバー(O/Pカバー)9に嵌合された回転軸12も示されている。
【0038】
そして、ポンプカバー(O/Pカバー)9の凹部9bに、ポンプボディ(O/Pボディ)8が嵌合されることにより、ギヤ室11が形成される。このとき、ポンプボディ(O/Pボディ)8の吸入ポート5とポンプカバー(O/Pカバー)9の吸入ポート5とが軸方向に整合(対向)するとともに、ポンプボディ(O/Pボディ)8の吐出ポート6とポンプカバー(O/Pカバー)9の吐出ポート6とが軸方向に整合(対向)するようになる。そして、形成されたギヤ室11に、前述の図1に示すように一対のドライブギヤ3とドリブンギヤ4とが配設される。
この例の歯車ポンプ1の他の構成は、前述の図5に示す従来の歯車ポンプ1と同じである。
【0039】
このように構成されたこの例の歯車ポンプ1においては、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cに、それぞれ、所定数のくぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…を設けているので、これらのくぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…には、それぞれ油が溜まるようになる。
【0040】
そして、各くぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…内に溜まった油が、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の回転および毛細管現象によってドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cとポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間に浸み出し、これらの間に油膜が形成される。
【0041】
特に、ドライブギヤ3の外側円16上に配置されたくぼみ(ディンプル)14,14,…およびドリブンギヤ4に配置されたくぼみ(ディンプル)17,17,…が、それぞれ、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の回転によって吸入ポート5および吐出ポート6に直面する。したがって、これらのポート5,11に直面したくぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…にはより効果的に油が溜まるようになる。これにより、油膜が、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cとポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間により確実に形成される。
【0042】
この例の歯車ポンプ1によれば、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cに、それぞれ、所定数のくぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…を設けているので、各くぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…内に溜まった油により、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cとポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間に油膜をより確実に形成することができる。
【0043】
これにより、ドライブギヤ3の両側面3b,3c、ドリブンギヤ4の両側面4b,4c、ポンプボディ8のギヤ室側面8a、およびポンプカバー9のギヤ室側面9aの各摺動面の摩耗を低減することができるとともに、歯車ポンプ1の吐出性能の経時的変化を防止できる。
【0044】
また、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cとポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間に油膜を形成できるので、これらの間の摺動抵抗を小さくでき、損失トルクを低減することができる。
【0045】
更に、各くぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…を焼結型でドライブギヤ3およびドリブンギヤ4とともに形成できるので、加工工数および加工費を従来とほぼ同等にすることができる。
【0046】
更に、くぼみ(ディンプル)14,14,…;17,17,…を設けることにより、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の材料を節約できるので、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の軽量化を図ることができるとともに、材料費を節約することができる。
【0047】
更に、従来から既存の歯車ポンプのポンプギヤにくぼみを単に設けているだけであるので、従来のポンプギヤをそのまま使用することができ、新たな専用のポンプギヤを形成しなくても済ませることができる。これにより、大きな設計変更を必要としなく、より一層コストを低減できる。
【0048】
更に、この例の歯車ポンプ1を図1に示すように車両の自動変速機のオイルポンプとして用いた場合、損失トルクを低減できることから、その分エンジンの駆動力を小さくできるとともに、燃費を向上でき、省エネルギ化および排気ガスの低減化を図ることができる。しかも、エンジンの駆動力を小さくできることから、エンジンを小型にできることから、前述のドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の軽量化と相俟って、車両の駆動系をより効果的に小型コンパクトに形成することができる。
【0049】
なお、前述の例では、一対のポンプギヤ2のドライブギヤ3とドリブンギヤ4との両方に、それぞれ、くぼみ14,17を設けているが、このようなくぼみはドライブギヤ3およびドリブンギヤ4のいずれか一方のみに設けることもできる。その場合、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4のうち、くぼみが設けられるギヤが特許請求の範囲に記載された発明の「一対のギヤのうち、一方のギヤ」に相当し、他のギヤが本発明の「他方のギヤ」に相当する。
【0050】
また、各くぼみ14,17は、それぞれ、ドライブギヤ3およびドリブンギヤ4の一方の側面3b(または3c),4b(または4c)のみに設けることもできる。
【0051】
更に、各くぼみ14,17の数および配置を図1に示す数および配置に限定されなく、ドライブギヤ3の両側面3b,3cおよびドリブンギヤ4の両側面4b,4cとポンプボディ8のギヤ室側面8aおよびポンプカバー9のギヤ室側面9aとの間のシール性を十分に確保できる範囲つまりポンプ吐出性能が低下しない範囲で、各くぼみ14,17を任意の数および任意の配置にすることができる。その場合、本発明の前述の図1に示す例のように、各くぼみ14,17は、それぞれドライブギヤ3およびドリブンギヤが動的にバランスするように設けることが好ましい。また、吸入ポート5や吐出ポート6の形状または大きさにより、くぼみ14,17の数や配置を変えることもできる。
【0052】
また、前述の例では、本発明の歯車ポンプを一対のポンプギヤ2が外歯3aを有するドライブギヤ3と内歯4aを有するドリブンギヤ4とから構成された内歯歯車ポンプに適用しているが、本発明の歯車ポンプをはこれに限定されることなく、例えば図4に示すように一対のポンプギヤ2が、それぞれ外歯3aを有するドライブギヤ3と、このドライブギヤ3とまったく同じ外歯4bを有するドリブンギヤ4とからなるいわゆる外歯歯車ポンプに適用することができる。この外歯歯車ポンプの場合には、外歯4bを有するドリブンギヤ4にくぼみ19を前述の例のドライブギヤ3のくぼみ14とまったく同じように設けることができるし、また、前述の変形例のように設けることもできる。
この例の歯車ポンプ1の他の構成は前述の内歯歯車と同じであり、また、この例の歯車ポンプ1の作用効果も前述の内歯歯車と実質的に同じである。
【0053】
更に、前述の例では、くぼみ14またはくぼみ17をそれぞれドライブギヤ3またはドリブンギヤ4に設けているが、これらのくぼみ14,17をドライブギヤ3およびドリブンギヤ4が摺動するケーシング10のギヤ室11のギヤ室側面8a,9aの摺動面に設けることもできるし、各ギヤ3,4およびケーシング10の両方に設けることができる。つまり、くぼみまたは凹部を各ギヤ3,4の両側面3b,3c,4b,4cおよびケーシング10の各ギヤ室側面8a,9aの6つの側面のうち、少なくとも1つに設けることができる。
【0054】
くぼみをケーシング10のギヤ室11のギヤ室側面8a,9aに設ける場合は、前述と同様にポンプ吐出性能が低下しないように設定するとともに、ポンプケース8およびポンプカバー9の強度が低下しないように設定する。また、この場合は、前述のドライブギヤ3に設けられるくぼみ14の配置と同様に、前述の内側円15および外側円16上に設けることが好ましく、また、前述のドリブンギヤ4に設けられるくぼみ17の配置と同様に、前述の円18上に設けることが好ましい。
【0055】
更に、前述の例ではくぼみ14,17を円柱状に形成しているが、他の形状に形成することもができる。例えば、三角柱や四角柱等の多角柱、断面が楕円の楕円柱、断面が長円の長円柱に形成することもできる。楕円柱および長円柱の場合には、長軸が径方向に沿うようにすることができるし、また、長軸が径方向と直交する方向に沿うようにすることもできる。更に、くぼみは周方向に沿う円弧状に形成することもできる。更に、内側(回転軸12に近い側)に配置されるくぼみの断面積を、外側(回転軸12に遠い側)に配置されるくぼみの断面積よち小さくすることもできる。
【0056】
更に、前述の例ではくぼみ14,17を断面積一定の円柱状に形成しているが、くぼみ14,17の開口端の断面積を他の部分より大きく設定することもできる。例えば、くぼみ14,17の開口端に面取りを施すことで、くぼみ14,17の開口端の断面積を他の部分より大きく設定するようにする。あるいは、くぼみ14,17をその開口端から底部にいくに従って断面積が小さくなるように形成する、つまり、くぼみ14,17を円錐形状、角錐形状、楕円錐形状、長円錐形状、截頭円錐台形状、截頭角錐台形状、截頭楕円錐台形状、および截頭長円錐台形状等のように底部にいくに従って断面積が連続的に小さくなる形状に形成することで、くぼみ14,17の開口端の断面積を他の部分より大きく設定するようにする。このように、くぼみ14,17の開口端の断面積を他の部分より大きく設定することで、油がくぼみ14,17内に進入しやすくなり、くぼみ14,17に油がより確実に溜まるようになる。また、ドライブギヤ3またはドリブンギヤ4を焼結で形成する場合においては、くぼみのこのような形状により鋳型の抜け勾配を確保できるという製造上の効果も併せて得られる。
【0057】
更に、前述の例では、くぼみ14,17を設けるものとしているが、例えば、ドライブギヤ3やドリブンギヤ4の側面あるいはケーシングのギヤ室側面8a,9aに凹凸部が形成されている場合には、その凹部に油を溜めて油膜を形成するようにすることもできる。つまり、凹凸部の凹部を、油膜を形成する手段として構成することもできる。この場合には、ドライブギヤ3やドリブンギヤ4の側面あるいはケーシングのギヤ室側面8a,9aにくぼみを形成する加工を不要にできる。このような凹凸部としては、周方向に凹部および凸部を例えば波状に繰り返しかつこれらの凹部および凸部が径方向に放射状に延びるように構成した凹凸部を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる歯車ポンプの実施の形態の一例を示し、(a)は自動変速機に用いられた状態を部分的に示す軸方向に沿う部分断面図、(b)は(a)におけるIB−IB線に沿って見た図である。
【図2】 図1に示す例の歯車ポンプにおけるケーシングのポンプボディ(O/Pボディ)を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIB−IIB線に沿う断面図である。
【図3】 図1に示す例の歯車ポンプにおけるケーシングのポンプカバー(O/Pカバー)を示し、(a)は正面図、(b)は(a)におけるIIIB−IIIB線に沿う断面図である。
【図4】 本発明にかかる歯車ポンプの実施の形態の他の例を模式的に示す断面図である。
【図5】 従来の歯車ポンプの一例を示し、(a)は自動変速機に用いられた状態を部分的に示す軸方向に沿う部分断面図、(b)は(a)におけるVB−VB線に沿って見た図である。
【符号の説明】
1…歯車ギヤ、2…ポンプギヤ、3…ドライブギヤ、3a…外歯、4…ドリブンギヤ、4a…内歯、4b…外歯、5…吸入ポート、6…吐出ポ−ト、8…ポンプボディ(O/Pボディ)、9…ポンプカバー(O/Pカバー)、10…ケーシング、11…ギヤ室、13…ポンプ室、14,17,19…くぼみ(ディンプル)、15…内側円、16…外側円、18…円
Claims (6)
- 吸入ポート、ギヤ室、および吐出ポートが形成されたケ−シングと、該ケーシングのギヤ室にそれぞれ回転可能にかつ互いに噛合して配設された一対のギヤからなるポンプギヤとを少なくとも有し、
前記一対のギヤのそれぞれの両側面が前記ケーシングの両ギヤ室側面に摺動するようにして回転することで吸入ポートから油を吸入し、該油を吐出ポートから吐出する歯車ポンプにおいて、
前記一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、前記一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動する前記ケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、くぼみが前記一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および前記底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成されていることを特徴とする歯車ポンプ。 - 前記一対のギヤの一方のギヤが外歯を有するドライブギヤから構成されているとともに、前記一対のギヤの他方のギヤが前記一方のギヤから偏心して設けられかつ前記外歯に噛合する内歯を有するドリブンギヤから構成されており、前記一方のギヤはドライブギヤであることを特徴とする請求項1に記載されている歯車ポンプ。
- 前記内側円上に配置される前記くぼみは、前記底部毎にその底部の周方向中心を通る径方向線上に配置され、また、前記外側円上に配置される前記くぼみは、前記外歯毎にその外歯の周方向中心に配置され、
更に、前記ドリブンギヤと同心の前記同一径またはほぼ同一径の円上にも、くぼみが前記内歯の周方向中心に位置して設けられていることを特徴とする請求項2に記載されている歯車ポンプ。 - 吸入ポート、ギヤ室、および吐出ポートが形成されたケ−シングと、該ケーシングのギヤ室にそれぞれ回転可能にかつ互いに噛合して配設された一対のギヤからなるポンプギヤとを少なくとも有し、
前記一対のギヤのそれぞれの両側面が前記ケーシングの両ギヤ室側面に摺動するようにして回転することで吸入ポートから油を吸入し、該油を吐出ポートから吐出する歯車ポンプにおいて、
前記一対のギヤのどちらか一方のギヤの両側面および、前記一方のギヤの両側面がそれぞれ摺動する前記ケーシングの両ギヤ室側面のうち、少なくとも1つの側面に、この側面と摺動する側面との間に油膜を形成する手段が前記一方のギヤの歯間の底部より内側に位置する内側円上および前記底部より外側に位置する外側円上の両方に位置して形成されていることを特徴とする歯車ポンプ。 - 前記油膜を形成する手段は、油を溜める凹部から少なくともなることを特徴とする請求項4に記載されている歯車ポンプ。
- 複数の回転要素を有するプラネタリギヤユニットと、これらの複数の回転要素をそれぞれ係合または係止させるクラッチやブレーキからなる複数の摩擦係合要素と、オイルポンプから供給された油圧を所定の大きさに制御した油圧を前記摩擦係合要素に供給する油圧制御装置とを有し、
油圧制御装置により前記摩擦係合要素の係合および非係合を油圧制御することで、エンジン等の駆動源からの駆動力を自動変速して出力する自動変速機において、
前記オイルポンプが請求項1ないし5のいずれか1記載の歯車ポンプから構成されていることを特徴とする自動変速機。
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