JP3640128B2 - 加工装置における切屑回収装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作物を保持する工作物テーブルと、この工作物を加工する工具を保持する主軸を軸承する主軸頭をベッド上に対向して設け、この工作物テーブルと主軸頭を相対移動させることにより工作物の加工を行う加工装置の加工時に発生した切屑を回収する切屑回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
工作物を加工して切屑を発生する加工装置においては、従来チップコンベアを用いた切屑回収装置が用いられている。
この種の切屑回収装置は、例えば特開平6−247523号に示されるように、工作機械テーブル及び主軸を載置したベッドに切屑回収用の切屑入口部を形成し、この切屑入口部の下にチップコンベアが配置されている。
【0003】
このチップコンベアは1対のスプロケットの間にエンドレスチェーンが掛けられ、一方のスプロケットに取り付けられたモータによってエンドレスチェーンが回転し、切屑入口部から落下してきた切屑をベッド後方に設けられた切屑回収台車に排出する構成になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、チップコンベアを用いた切屑回収装置はエンドレスチェーンやスプロケット等構成部品が多く、またベッドの内部に内蔵するか、もしくはベッドの下に挿入して使用するために、ベッドの高さが高くなるとともに保守管理等も困難となっていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記問題を解決するためのもので、請求項1の発明では、主軸頭に工具を包囲するとともに主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向に移動可能な可動カバーを装着し、前記主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向の移動量に基づいて前記可動カバーの移動制御を行う可動カバー移動制御手段を設け、前記カバー内の切屑を吸引する切屑吸引装置を備えたものである。
【0006】
また、請求項2の発明では請求項1の発明において、ベッド前部において前記工作物テーブルを包囲して下方に向かって傾斜収束する切屑回収空間を形成する切屑回収部材を設け、この切屑回収部材の傾斜収束した底部近傍に切屑吸引口を形成し、この切屑吸引口にエアによって切屑を吸引する切屑吸引装置を設け、前記切屑吸引装置で吸入された切屑を回収する切屑回収箱を設けたものである。
【0007】
また、請求項3の発明では請求項2項の発明において、前記可動カバー内の切屑を吸引する切屑吸引装置の切屑回収箱と前記切屑回収部材内の切屑を吸引する切屑吸引装置の切屑回収箱を共通としたものである。
【0008】
また、請求項4の発明では、請求項1もしくは請求項2の発明において、前記主軸は複数種類の工具を着脱可能に保持し、前記可動カバー制御手段は、前記工作物の加工時において前記主軸に保持された工具の長さと主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向の移動に係わらず前記可動カバーが前記工作物の前面と所定間隔を有するように該可動カバーの移動制御を行い、工具交換時において退避位置に可動カバー移動制御するものである。
【0009】
また、請求項5の発明では、請求項2もしくは請求項3の発明において、前記主軸頭もしくは工作物テーブルの進退を行うモータを備え、該モータを制御するサーボアンプを備え、該サーボアンプを収納する制御箱を設け、前記切屑回収箱は吸引した切屑とエアを分離し切屑を回収するとともに、エアを外部に放出するエア放出通路を備え、前記制御箱を前記エア放出通路近接して設け、前記エア放出通路内に該制御箱内部の熱交換を行う熱交換部材を設けたものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は加工装置の全体側面図で、図2は加工装置の正面図である。
図1及び図2において10は加工装置のベッドで、このベッド10上には、主軸頭11と工作物テーブル60が対向して配置されている。
【0011】
ベッド10上には、工作物テーブル60に対して平行なX方向に伸びる一対の案内レール12が設けられ、この案内レール12上をX方向移動テーブル13が移動可能に設けられている。
このX方向移動テーブル13は、これら一対の案内レール12の間に配置されたX方向移動用モータ50によって図略のボールネジを介して移動される。
【0012】
X方向移動テーブル13上には、X方向と直交するZ方向に案内レール14が設けられ、この案内レール14上にZ方向に移動可能に主軸頭11が配置されている。
この主軸頭11は図3に示すZ方向移動用モータ61によって移動される。
また、主軸頭11は内部に主軸15を回転可能に軸承し、この主軸15は一端に工具16を着脱可能に保持するとともに、図略のモータにより回転駆動される。
【0013】
工具16の外周には図3乃至図4に示すように、固定カバー18が主軸頭11の端面に固定され、この固定カバー18の内周には、可動カバー19が係合している。
可動カバー19は主軸頭11内に主軸15に沿って形成された一対の貫通穴20を進退するロッド21に固定支持されている。
【0014】
ロッド21の外周の一部はV字形のブラケット22の両端に固定され、このブラケット22は中央部においてボールナット23に結合されている。
ボールナット23は主軸頭11内部の空間24において、ボールネジ25と螺合し、このボールネジ25はフローチングナット26を介してサーボモータ27のモータ軸28と連結されている。
【0015】
このサーボモータ27を駆動することによってボールネジ25が回転され、このボールネジ25の回転によって螺合するブラケット22が移動される。このブラケット22の移動によってロッド21が進退して可動カバー19が移動する。前記サーボモータ27は主軸頭11の上面に固定され、後端にエンコーダ28が固定されている。
【0016】
前記X方向移動用モータ50及びZ方向移動用モータ51には、それぞれエンコーダ52,53が取り付けられている。Z方向移動用モータ51及びエンコーダ52はZ軸サーボアンプ53aと接続され、このZ軸サーボアンプ53aはCNC装置54に接続されている。
Z軸サーボアンプ53aはCNC装置54に記憶されたNCプログラムの目標位置指令とエンコーダ52からの現在位置信号との偏差により、Z方向移動用モータ51を回転し、主軸頭11を目標位置に位置決め制御する。
【0017】
CNC装置54は他にエンコーダ28及びサーボアンプ55とも接続され、また、X軸移動用モータ50及びエンコーダ53とも図示されていないX軸サーボアンプを介して接続され、さらに、CNC装置54はシーケンスコントローラ58と接続され、このシーケンスコントローラ58は電磁弁34のオンオフを制御している。
【0018】
また、CNC装置54はNCプログラムと、後述する工具マガジン71に収納された工具16の工具長等の工具データを記憶している。
前記主軸頭11の上面には、サーボモータ27の他に切屑吸引装置29が取付けられている。
この切屑吸引装置29は、切屑吸入口30と切屑排出口31及びエア吸入口32を有しており、切屑吸入口30は主軸頭11内に形成された吸引通路33を介して可動カバー18内と連通している。
【0019】
また、エア吸入口32は電磁弁34を介してエアポンプ35と接続され、切屑排出口31は図1に示すように、主軸頭11の後方に配置された切屑回収箱36にホース37を介して接続されている。切屑吸引装置29は、エア吸入口32から供給されたエアが切屑排出口31へ吹き抜ける際に切屑吸入口30付近で発生する負圧により、切屑吸入口30からエアの吸い込みを行うものである。
【0020】
切屑回収箱36は、吸入したエアと切屑を分離するもので、図5に示すように、上面にエアのみを通過させて切屑を切屑回収箱36内部に残留させるフィルタ80を有し、側面に導入口38及び、導入口39,40が形成され、下面に切屑溜まり41を有している。導入口38は切屑吸引装置29に接続され、導入口39,40は後述する切屑吸入装置56,57と接続され、各導入口38,39,40には蓋材42が設けられている。
【0021】
この蓋材42は板状の矩形部材の一辺両端を旋回自在に各導入口38,39,40の上部で支持し、各導入口38,39,40からのエアの吸入力により開閉し、各導入口38,39,40うちの1つもしくは2つのみがエアを吸入するとき、他のエアを吸入しない導入口38,39,40のうちの1つもしくは2つにエアが逆流しないように遮蔽するものである。
【0022】
前記切屑溜まり41は、切屑回収箱36の下部に形成された切屑落下口43と、この切屑落下口43を遮蔽する遮蔽板44及び遮蔽板44の開閉を行う開閉シリンダ45から構成されている。開閉シリンダ45は導入口38,39,40からエアが吸入されているとき遮蔽板44により切屑落下口43を遮蔽し、導入口38,39,40からエアが吸入されていないとき遮蔽板44を移動させて切屑落下口43を開口させる。
【0023】
この開閉シリンダ45は図5に示すように遮蔽板44に連結されたシリンダロッド45aの一端にピストン45bが、開閉シリンダ45内部を2つのシリンダ室45c,45dに区画している。
これら2つのシリンダ室45c,45dのシリンダロッド45aが突出している端面と逆側に形成された一方のシリンダ室45cはエアポンプ35に接続され、他方のシリンダ室45dにはスプリング45eが収納されている。
【0024】
前記エアポンプ35と開閉シリンダ45のエア供給路にはエアを大気開放する電磁レリーフ弁76が設けられている。この電磁レリーフ弁76はシーケンスコントローラ58によって制御され、開閉シリンダ45によって切屑落下口43を閉じるときは電磁レリーフ弁76を閉じて開閉シリンダ45にエアを供給し、切屑落下口43を開くときは電磁レリーフ弁76を開いてエアを開放し、スプリング45eの作用によってピストン45bを移動する。
【0025】
前記切屑落下口43の下には切屑回収台車46が配置され、この切屑回収台車46は下面に車輪47が取り付けられ、この車輪47によって切屑回収台車46は移動可能になっている。前記切屑回収箱36の背面には制御箱48が配置されている。この制御箱48は、内部にZ軸サーボアンプ53a、サーボアンプ55及びシーケンスコントローラ58等を収納し、この制御箱48内部にはファン48aが取り付けられており、ファン48は制御箱48内部の空気を循環させている。
【0026】
制御箱48の上面には切屑回収箱36のフィルタ80から排出されたエアが通る通風路59が形成され、通風路59の一端は大気に開放されている。通風路59と制御箱48の間には図6に示されるようにフィン70が装着され、通風路59と制御箱48を区画している。このフィン70は制御箱48の内部と通風路59との熱交換を行うもので、制御箱48に収納されたZ軸サーボアンプ53a、サーボアンプ55及びシーケンスコントローラ58等で発生した熱風がファン48aによりフィン70付近に送られ、フィン70で熱交換が行われて通風路59に放出される。なお、本実施例においては熱交換部材としてフィン70を用いたが、これに限らず熱伝導率の良い材質(例えば銅、アルミ等の金属)の板材をそのまま用いてもよい。
【0027】
一方、ベッド10の内部には図1及び図2に示すように、工作物テーブル60を挟んで一対の貫通穴61,62が形成されている。この貫通穴61,62には切屑吸引装置56,57が取付けられ、この切屑吸入装置56,57は切屑回収箱36に接続されている。貫通穴61,62の前面開口は、切屑回収カバー63の底部に連通している。
【0028】
切屑回収カバー63は工作物テーブル60の周囲を取り囲むように形成され、貫通穴61,62の開口に向かって傾斜収束する漏斗を2つ配置したような形状と成し、切屑回収空間を形成している。なお、切屑回収カバー63は、本発明の切屑回収部材であって、この切屑回収部材は切屑回収カバー63のような板状の部材の他に肉厚を持った鋳物等で形成された部材をも含むものである。
【0029】
切屑吸引装置56,57には切屑吸引装置29と同様にそれぞれ電磁弁74,75を介してエアポンプ35に接続され、電磁弁74,75はシーケンスコントローラ58に接続される。
なお、切屑吸引装置56,57には切屑吸引装置29にエアを供給するエアポンプ35は、共通でも各々設置してもよい、また、エアポンプ35の設置位置は加工装置のどの場所に設置してもよく、切屑吸引装置29,56,57とエアポンプ35は別置となっているので、ベッド10内部には切屑吸引装置29,56,57を設置できる程度のスペースをとれればよい。
【0030】
前記工作物テーブル60は、Y方向移動テーブル64と水平旋回テーブル65及び垂直旋回テーブル66で構成され、Y方向移動テーブル64はベッド10上の主軸頭11と対向する位置に鉛直なY方向に伸びる図略の案内レールに支持され、Y方向移動モータ67によりY方向に移動する。
Y方向移動テーブル64には鉛直軸線回りに旋回可能な水平旋回テーブル65が設けられ、この水平旋回テーブル65には、工作物Wが固定されたパレットPを保持し、水平軸線回りで回転可能な垂直旋回テーブル66が設けられている。
【0031】
このY方向移動テーブル64と水平旋回テーブル65と垂直旋回テーブル66により工作物WはパレットPに保持された面以外は加工することが可能になる。工作物テーブル60の横には、図2に示すように複数の工具を保管する工具マガジン71が配置されており、この工具マガジン71と工作物テーブル60の間には、工具交換装置72が設けられている。
【0032】
工具交換装置72は工具交換アーム73を備え、この工具交換アーム73によって工具マガジン71と主軸15との間で工具の交換を行う。
以上のような構成の加工装置の動作を、CNC装置54に記憶されたNCプログラムを実行する際のCNC装置54の処理に沿って説明する。
図7及び図8は上記CNC装置のNCプログラムを実行する際のCNC装置54の処理を示すフローチャートであり、ステップ100ではNCプログラムの1ブロックを読出し、ステップ102に進む。
【0033】
ステップ102では読出されたNCプログラムの1ブロックがATC指令(工具交換指令)であるか否かが判定される。
ATC指令であればステップ110に進み、ATC指令でなければステップ130に進む。
ステップ110では主軸頭11を、工具交換位置(図2における主軸頭11の位置)に移動してステップ112に進む。
【0034】
ステップ112ではシーケンスコントローラ58に対して電磁弁34,74,75をオフにする指令を出力し、電磁弁34,74,75を閉じて切屑吸引装置29、56、57へのエアの供給を停止する。
また、ステップ114では電磁レリーフ弁76の開いてエアポンプ35から供給されるエアを大気に開放し、開閉シリンダ45の作動させて切屑落下口を開口させ、切屑溜まりの溜まった切屑を切屑回収台車46に落下させる。
【0035】
ステップ116では主軸15の回転を停止し、ステップ117ではサーボモータ27を駆動して可動カバー19を後退端まで移動して工具16を着脱しても可動カバー19が干渉しないようにしている。
ステップ118では工具交換装置72によって工具マガジン71と主軸15との間でNCプログラム上で指令された工具との工具交換が行われる。
【0036】
以上のようにATC指令がなされると、ステップ110からステップ118が実行され、主軸頭11を工具交換位置に移動して切屑吸引装置29、56、57での切屑の吸引を停止して切屑溜まりの溜まった切屑を切屑回収台車46に落下させ、主軸15の回転を停止して可動カバー19を後退端まで戻した後にATCが行われる。
【0037】
そして、ステップ118での工具交換が完了すると、ステップ120に移行して主軸15に装着された工具16の工具長を読出し、ステップ122において、この主軸15に装着された工具16から所定長さaだけ減じた長さLを求める。この長さLは、主軸15に装着された工具の種類に応じた可動カバー19の前進端を示す値であり、再びステップ118で主軸15に装着されている工具16が別の工具16に工具交換されるまで変更されずにCNC装置54に記憶される。
【0038】
ステップ124に移行するとNCプログラムの次のブロックが存在するか否かが判定され、次ブロックが存在する場合はステップ100に戻り、次ブロックが存在しない場合は処理を終了する。
また、ステップ102において、ATC指令でないと判定されるとステップ130に進み、移動指令であるか否かが判定される。
【0039】
このステップ130で判定される移動指令は、X方向移動テーブル13、主軸頭11、可動カバー19、Y方向移動テーブル64、水平旋回テーブル65及び垂直旋回テーブル66を移動する指令を指し、移動指令であればステップ132に進み、移動指令でなければステップ200に進んで移動指令及びATC指令以外、例えばパレットPの垂直テーブルへのクランプ、アンクランプ等の指令が実行され、ステップ124に進む。
【0040】
ステップ132では、Z軸指令すなわち主軸頭11を移動させる指令であるか否が判定され、Z軸指令であればステップ134へ進み、Z軸指令でなければステップ202に進んでZ軸以外のX方向移動テーブル13可動カバー19、Y方向移動テーブル64、水平旋回テーブル65及び垂直旋回テーブル66の移動を実行する。
【0041】
ステップ133では判定された移動指令が早送り指令であるか否かが判定され、早送り指令であればステップ134に進み、早送り指令でなければステップ150に進む。
ステップ134ではシーケンスコントローラ58に対して電磁弁34,74,75をオンにする指令を出力し、電磁弁34,74,75を開いて切屑吸引装置29、56、57へのエアの供給を開始する。
【0042】
また、ステップ136では電磁レリーフ弁76の閉じてエアポンプ35から供給されるエアを開閉シリンダ45のシリンダ室45cに供給し、開閉シリンダ45の作動させて切屑落下口を閉じる。
これによって、切屑吸引装置29は可動カバー内のエアを切屑とともに吸引して切屑吸引装置56、57は切屑回収カバー内のエアーを切屑ととともに吸引する。
【0043】
ステップ138に移行すると、可動カバー19を該可動カバー19の後退端から長さLだけ前進した前進端まで移動する。
ステップ140ではZ軸サーボアンプ53aに移動指令を出力し、Z方向移動用モータ61を駆動して主軸頭11を早送りでZ軸指令に指令された位置まで移動させる。
【0044】
そして、ステップ140での早送りの実行が完了するとステップ124に進む。
ステップ133で早送り指令でないと判定された場合は、切削送り指令であるので、ステップ150において主軸15が回転される。
ステップ150において主軸15が回転されると、ステップ152においてZ軸サーボアンプ53aに移動指令を出力し、切削送り指令に指令された送り速度に基づいて指令位置まで主軸頭11の移動を開始する。
【0045】
ステップ153では可動カバー19の移動処理が行われる。この可動カバー19の移動処理は図8に示されるように、ステップ154でエンコーダ52の信号を検出して主軸頭11の現在位置を求める。
主軸頭11の現在位置が検出されるとステップ156前回の主軸頭11の位置との差、すなわち主軸頭11の移動量Δlが求められ、ステップ158で移動量Δlを可動カバー19の切削送り時における総移動量lに加算される。
【0046】
ステップ160では可動カバー19の総移動量lが0以下であるか否かを判定し、総移動量lが0以下の場合は可動カバーが後退端まで到達してしまったことを示すため、ステップ162において総移動量lを0に置き換えるとともに、ステップ164において可動カバー19を後退端まで移動し、ステップ174に進む。
【0047】
また、ステップ160で可動カバー19の総移動量lが0以下でないと判定された場合にはステップ166で可動カバー19の前進端位置Lから総移動量lを減算した値が0以下であるか否か判定する。可動カバー19の前進端位置Lから総移動量lを減算した値が0以下であるならば、可動カバー19が前進端位置Lまで前進していまったことを示すため、ステップ168において総移動量lを前進端位置Lの値に置き換えるとともに、ステップ170において可動カバー19を前進端Lまで前進させ、ステップ174に進む。
【0048】
ステップ166で可動カバー19の前進端位置Lから総移動量lを減算した値が0以下でないならば、ステップ172に進んで、移動量Δlだけ可動カバー19を移動させてステップ174に進む。
ステップ174では指令位置まで主軸頭11が到達したか否かが判定され、主軸頭11が指令位置まで到達しているならば可動カバー19の移動処理を終了して図7のステップ124に進み、主軸頭11が指令位置まで到達していないならばステップ154に戻り、主軸頭11が指令位置に到達するまでステップ154からステップ174までの処理を繰り返す。
【0049】
以上のように、ステップ154からステップ174までの処理を繰り返すことにより、工作物Wの切削時に可動カバー19を主軸頭11の動きと連動させて移動させることにより、工作物Wの外周との距離を常に一定に保つことができ、切屑の吸引を工作物Wと干渉しない最も効率のよい条件で行うことができる。
なお、上記実施例では主軸頭11が工作物Wに対して進退していたが、主軸頭11を固定して工作物Wを進退させるようにしてもよい。
【0050】
一方、主軸頭11の早送り及び切削送りを実行している間は、切屑吸引装置29、56、57による切屑の吸引が行われている。切屑吸引装置29は可動カバー19内のエアを吸引して工具16付近の切屑を可動カバー内に引き込んで、切屑吸引装置29の内部を通してホース37を介して切屑回収箱36に切屑を回収する。
【0051】
切屑吸引装置56、57は下に落下した切屑を吸引し、切屑吸引装置29と同様に切屑回収箱36に切屑を回収する。そして切屑回収箱36に回収された切屑は切屑溜まり41に溜まり、切屑の吸引に使用されたエアは、フィルタ80を通過して通風路59を介して大気に開放される。この通風路59内をエアが通過するとき、フィン70の表面の熱を吸収して大気に放出されて制御箱48が冷却されることになる。
【0052】
これによって制御箱48の冷却装置の数を減少することができ、熱量の小さい制御箱48であれば冷却装置を無くすことができ、部品点数を減少するとともに制御箱の大きさを小さくするとができる。
【0053】
【発明の効果】
以上のように、請求項1の発明では、工具の外周に設けたカバーを主軸頭と工具テーブルの進退方向の相対移動に応じて可動する可動カバーとしたことにより、常に工作物と可動カバーの距離を一定に保つことができ、工具及び工作物に可動カバーを干渉させることなく最適な切屑の回収が行える。
【0054】
また、請求項2及び請求項3の発明では、工作物テーブルの包囲する切屑回収カバーを設け、この切屑回収カバーの底部に集約された切屑をエアとともに切屑吸引装置で吸引することにより、ベッド内部に大幅な加工を施すことなく、切屑の回収が行うことができ、切屑の回収のための装置を簡素化してベッドの高さを押えて加工装置を小さくすることができる。
【0055】
また、請求項4の発明では、主軸に取付けられる工具の長さに応じても可動カバーの移動を制御するようにしたので、多種類の工具が挿着可能な加工装置においても工具及び工作物に可動カバーを干渉させることなく最適な切屑の回収が行える。また、請求項5のように制御箱の外周に熱交換部材を形成し、この熱交換部材に切屑を吸引に利用したエアを吹きつけることにより、制御箱の冷却を行えば、制御箱を冷却する冷却ファンを不要もしくは減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施形態を示す加工装置の全体側面図である。
【図2】 発明の実施形態を示す加工装置の正面図である。
【図3】 加工装置の主軸頭の拡大側面図である。
【図4】 加工装置の主軸頭の拡大正面図である。
【図5】 切屑分離箱を示す正面図である。
【図6】 切屑分離箱から排出されたエアの流れを示す模式図である。
【図7】 CNC装置の処理を示すフローチャートである。
【図8】 CNC装置の処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ベッド
11 主軸頭
13 X方向移動テーブル
15 主軸
16 工具
19 可動カバー
29、56、57 切屑吸引装置
35 エアポンプ
36 切屑分離箱
46 切屑回収台車
48 制御箱
59 通風路
60 工作物テーブル
63 切屑回収カバー
64 Y方向移動テーブル
65 水平旋回テーブル
66 垂直旋回テーブル
70 フィン
71 工具マガジン
W 工作物
P パレット

Claims (5)

  1. 工具を保持する主軸と、主軸を回転可能に軸承する主軸頭と、 工作物を保持する工作物テーブルとを備え、この工作物テーブルに保持された工作物と前記主軸頭をベッド上に対向して設け、前記工作物テーブルと主軸頭を相対移動させることにより工作物の加工を行う加工装置の加工時に発生した切屑を回収する切屑回収装置であって、前記主軸頭に前記工具を包囲するとともに前記主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向に移動可能な可動カバーを装着し、前記主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向の移動量に基づいて前記可動カバーの移動制御を行う可動カバー移動制御手段を設け、前記カバー内の切屑を吸引する切屑吸引装置を備えたことを特徴とする加工装置における切屑回収装置。
  2. 前記ベッド前部において前記工作物テーブルを包囲して下方に向かって傾斜収束する切屑回収空間を形成する切屑回収部材を設け、この切屑回収部材の傾斜収束した底部近傍に切屑吸引口を形成し、この切屑吸引口にエアによって切屑を吸引する切屑吸引装置を設け、前記切屑吸引装置で吸入された切屑を回収する切屑回収箱を設けたことを特徴とする請求項1記載の加工装置における切屑回収装置。
  3. 前記可動カバー内の切屑を吸引する切屑吸引装置の切屑回収箱と前記切屑回収部材内の切屑を吸引する切屑吸引装置の切屑回収箱を共通としたことを特徴とする請求項2記載の加工装置における切屑回収装置。
  4. 前記主軸は複数種類の工具を着脱可能に保持し、前記可動カバー制御手段は、前記工作物の加工時において前記主軸に保持された工具の長さと主軸頭もしくは工作物テーブルの進退方向の移動に係わらず前記可動カバーが前記工作物の前面と所定間隔を有するように該可動カバーの移動制御を行い、工具交換時において退避位置に可動カバー移動制御することを特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の加工装置における切屑回収装置。
  5. 前記主軸頭もしくは工作物テーブルの進退を行うモータを備え、該モータを制御するサーボアンプを備え、該サーボアンプを収納する制御箱を設け、前記切屑回収箱は吸引した切屑とエアを分離し切屑を回収するとともに、エアを外部に放出するエア放出通路を備え、前記制御箱を前記エア放出通路近接して設け、前記エア放出通路内に該制御箱内部の熱交換を行う熱交換部材を設けたことを特徴とする請求項2もしくは請求項3記載の加工装置における切屑回収装置。
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