JP3635038B2 - パケットマーキング方法および装置 - Google Patents

パケットマーキング方法および装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パケットマーキング方法および装置に係わり、特に、高速コンピュータ間通信においてパケットを転送する際に有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
IPレイヤで優先制御を行う方法として、Differentiated Services(以下、DSと称する。)が提案されている。(IETF DiffservWG)。
DSのネットワークは、図19に示す通りエッジルータ(ER)10とコアルータ(CR)20とから構成される。
一般的にDSネットワークでのルータは、図20に示すように入力IF側処理部21と、ルーティング部22と、出力IF側処理部23とから構成される。
入力IFから入ってきたパケットは入力IF側処理部21において、一定の処理が行われ、ルーティング処理部22により出力IFを判断され、出力IF側処理部23において一定の処理が行われて、出力IFバッファ24へ転送される。
【0003】
エッジルータ10は、ルーティング処理部22と、図21に示すような入力IF側処理部21と、図22のような出力IF側処理部23を有する。
21に示す入力IF側処理部21では、パケットが到着する毎に、クラシファイヤ部31が、パケットのヘッダに記された送受信IPアドレスや送受信ポート番号を参照して、そのパケットに対してどのマーキングプロファイルを適用すればよいのかを識別し、プロファイル毎に用意されたマーカ部32に処理が移る。
マーカ部32ではその識別されたマーキングプロファイルに応じたマーキング値を決定し、パケットのヘッダの決められたフィールドにマーキングを行う。
この値を、DS Code Point(以下、DSCPと称する。)と呼ぶ。
図22に示す出力IF側処理部23では、クラシファイヤ部41においてヘッダに書き込まれたDSCP値を読み取り、そのDSCP値に応じてアクション決定部42が転送の方法を決定する。
例えば、あるDSCP値のパケットは、Priority QueueIngにより輻輳時でも必す先に優先転送するというアクションを決定する。
【0004】
コアルータ20は、入力IF側処理部21では何も処理を行わない。
すなわち、ルーティング部22と、図22に示すような出力IF側処理部23とから構成される。
DSネットワークにおいては、エッジルータ10では、入力IF側処理部21がフロー毎の状態を管理する必要があるが、膨大なフロー数を扱うコアルータ20においては出力IF側処理部23において、DSCP値のみを管理すれば良く、フロー毎の状態を管理する必要がない。
その結果、スケーラビリティに優れているという特徴がある。
【0005】
このDSでは、Assured Forwarding(以下、AFと称する。)というパケットの転送方法が提案されている。AFの使用の代表例は、最低帯域保証転送の提供である。
以下、従来の提供方法を説明する。
ユーザはある保証レート値を網と契約する。エッジルータ10の入力IF側処理部21のマーカ部32においては、その対象となるフローの到着レート値を計測する。
そのレート値の計算方法として、代表的なものには図23に示すような処理を行うことで、対象フローの平均レート(Avgrate)を計算するTime SlidIng Window(以下、TSWと称する。)という方法がある。
そして、マーカ部32は、その到着レート値が契約レート値を超過した場合には、超過分に対してはOutを意味するDSCPをマーキングし、契約レート値以内分はInを意味するDSCPをマーキングする。
【0006】
具体的には、ユーザが網と契約した保証レート値をCTR(Committed Transfer Rate)と置くと、対象トラヒックの到着レートの平均値(Avgrate)が、CTRを越えていると判断されたならば、ある確率POut(TSWを用いる場合は、POut=(Avgrate−CTR)/Avgrateとなる)でOutを示すDSCP値を、ある確率PIn(TSWを用いる場合は、PIn=CTR/Avgrateとなる)でInを示すDSCP値をマーキングする。
CTRを超えていないと判断されたならば、確率1でInを示すDSCP値をマーキングする。
Inはユーザが網と契約した保証レート値以内のトラヒックであり、Outは契約保証レート値以上にユーザが送信した分のトラヒックであることを意味する。
【0007】
コアルータ20のアクション決定部42においては、出力バッファが輻輳状態となリQ長が伸びてきた場合に、OutにマーキングされているパケットをInにマーキングされているパケットよりも優先的に廃棄する。
この制御の代表例は、RIO(RED(Random Early Detection)with In/Out bit)と呼ばれる。
もともとREDでは、出力バッファにおいて輻輳が発生すると、パケットのランダム廃棄を行う。
この際、廃棄の確率は、図24に示すように、対象とするQ長が大きくなるに従って高くなるようなものを用いる。
RIOでは、Inパケットの廃棄確率のグラフと、Outパケットの廃棄率のグラフのパラメータを別の値に設定して、OutのパケットがInのパケットよりも先に廃棄されるようにする。
【0008】
例えば、図25に示すグラフのような確率で廃棄する。この図25のグラフにおいて、長破線はOutパケットに対する廃棄確率、実線はInパケットに対する廃棄確率関数である。
このエッジルータ10でのマーキング方法、とコアルータ20でのパケット廃棄方法によって、契約レート値以内分のパケット(Inにマーキングされる)は、契約レート値以上分のパケットよりも廃棄されずにネットワークを優先的に通過する事が可能となり、最低帯域保証が提供できる(D.Clark,et al,“Explicit Allocation of Best Effort Packet Deliverry Service”,ACMTrans.oc NetworkIng,August,’98.参照)。
【0009】
また、エッジルータ10におけるマーキングの方式として、InとOut二種類のマーキングではなく、Green(G)・Yellow(Y)・Red(R)を意味する三種類(3Color)のマーキング値を利用するTSWTCM(Time Sliding Window Three Color Marker)方式が提案されている。
この方式ではCTR(Committed Target Rate)と、PTR(Peak Target Rate)とをパラメータとして用い、ユーザの発生させるトラヒックに対して、前述のTSWにより平均レートを観測する。
そして、CTR未満分はGに、CTR以上PTR未満分はYに、PTR以上分はRにマーキングする。
具体的には観測した対象トラヒックの到着レート値(Avgrate)がCTR値未満なら確率1でGを示すマーキング値にマーキングする。
CTR値以上PTR値未満ならばある確率で、また、PTR値以上ならば、ある確率で、即ち、確率Pg=CTR/AvgrateでGに、ある確率Py=(PTR-CTR)/AvgrateでYに、Pr=(Avgrate-PTR)/AvgrateでRにマーキングする。
この場合、それに伴いコアルータ20では3Colorに対応したRED(輻輳時にR>Y>Gの優先度でパケット廃棄を行う)を使用する。
図26が、その廃棄関数の一例を示すグラフであり、図26のグラフにおいて、破線がR、長破線がY、実線がGに対しての廃棄関数を示す。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
最低帯域保証転送をサービスとして提供する場合、余剰帯域の分配方法に関して公平性の観点からいくつかの異なったポリシが考えられる。
本明細書では、契約保証レート値に比例して余剰帯域を分配することが公平であるというポリシを用いる。
AFの利用形態として、同一のプロファイルに対して複数のTCPフローが多重された場合にその合計レート値に応じてマーキングを行う形態が考えられる。この場合、前述のAFの提供方法を用いると、多重されたフロー数の多い方がより多くの余剰帯域を得るという不公平な状態が発生することが知られている(N.Seddigh,et al,“Bandwidth Assurance Issues for TCP Flows In a Differentiated Servieces Network”,Globecom’99参照)。
本発明は、前記従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、パケットマーキング方法および装置において、フロー数の差異による余剰帯域分配の不公平性を緩和することが可能となる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明らかにする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、下記の通りである。
即ち、本発明は、IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意されたパケットマーキング装置が実行するパケットマーキング方法であり、各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測し、前記計測した平均到着レートが予め設定した保証転送レート値を超えた場合に、前記保証転送レート値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから前記保証転送レート値を引き算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークするパケットマーキング方法であって、各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更することを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
また、本発明は、前記観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意されたパケットマーキング装置が実行するパケットマーキング方法であり、各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測し、前記計測した平均到着レートが予め設定した第1のパラメータを超えた場合に、前記第1のパラメータより小さい値に予め設定された第2のパラメータを前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記第1のパラメータから前記第2のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから第1のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第2の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第3の DSCP 値をマークするTSWTCMパケットマーキング方法であって、各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更することを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
また、本発明では、前記観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意され、パケットにマーキング値を付与するパケットマーキング装置であって、各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測する計測手段と、前記計測手段で計測した平均到着レートが予め設定した保証転送レート値を超えた場合に、前記保証転送レート値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから前記保証転送レート値を引き算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークするパケットマーキング手段と、各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測する観測手段と、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更する第1の計算手段とを有することを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、前記各プロファイル毎に、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を読み出す呼出手段を備え、前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記呼出手段で読み出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
また、本発明では、前記観測手段で観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出する第2の計算手段を備え、前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記第2の計算手段で算出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意され、パケットにマーキング値を付与するパケットマーキング装置であって、各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測する計測手段と、前記計測手段で計測した平均到着レートが予め設定した第1のパラメータを超えた場合に、前記第1のパラメータより小さい値に予め設定された第2のパラメータを前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記第1のパラメータから前記第2のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから第1のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第2の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第3の DSCP 値をマークするTSWTCMパケットマーキング手段と、各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測する観測手段と、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更する第1の計算手段とを有することを特徴とする
【0018】
また、本発明では、前記各プロファイル毎に、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を読み出す呼出手段を備え、前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記呼出手段で読み出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
また、本発明では、前記観測手段で観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出する第2の計算手段を備え、前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記第2の計算手段で算出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
なお、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
[実施の形態1]
本実施の形態のパケットマーキング方法においては、図21に示すエッジルータ10の入力IF側処理部21におけるクラシファイヤ部31は、到着したパケットがどのプロファイルを適用するのかを判断する。
図1は、本発明の実施の形態1のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、本実施の形態のマーカ部32は、トラヒック観測モジュール51、CTR値計算モジュール52、およびマーキングモジュール53から構成される。
なお、このマーカ部32は各プロファイル毎に用意され、以下、これらのように各プロファイル毎に用意されるモジュール群をプロファイル毎モジュール群と呼ぶ。
【0020】
トラヒック観測モジュール51は、該当トラヒックを観測して、各プロファイルに多重されているアクティブTCPフロー本数(FNi)を計測する。
CTR値計算モジュール52は、トラヒック観測モジュール51からアクティブフロー本数を入力値として受け取り、CTR(Committed Transfer Rate)値を計算する。
この際、アクティブフロー数が大きければCTR値を小さく、アクティブフロー数が小さければCTR値を大きく計算する。
計算されたCTR値はマーキングモジュール53に入力され、マーキングモジュール53は、そのCTR値を使って前述のTSWによるマーキングを行う。
アクティブフロー数が大きければCTR値を小さく、アクティブフロー数が小さければCTR値を大きく計算する計算アルゴリズムには幾つかの方法が考えられる。
例えば、1プロファイル当りに多重されるフロー本数の基準値を決めて、この本数のプロファイルの場合に、CTR値が契約レート値となる状態を基準とする。
そして、各プロファイルのCTR値計算モジュール52では、CTR値を、多重フロー本数に反比例する値に設定するものが考えられる。
【0021】
この場合、ユーザIのプロファイル毎モジュール群内のCTR値をCTRi、多重フロー本数FNiに、設定した基準フロー本数をStandard_FNとおくと、CTR値計算モジュール52は、下記(1)式の計算を行う。
【数1】
Figure 0003635038
なお、基準フロー本数を、静的にパラメータとして管理者が設定しておくこと形態が考えられるが、その場合は、図2に示すようなモジュール構成となる。
この図2に示すモジュール構成は、各プロファイル毎モジュール群とは、別に静的設定パラメータ読出モジュール54が存在し、この静的設定パラメータ読出モジュール54が、設定された基準フロー本数を読み出して、CTR値計算モジュール52に入力する。
【0022】
また、それぞれのプロファイルのプロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51で計算されるフロー本数を集計し、それらの平均値を計算して基準フロー本数とする形態も考えられ、その場合は、図3に示すようなモジュール構成となる。
図4は、図3に示すマーカ部32の処理手順を示すフローチャートである。
図3に示すようなモジュール構成では、基準フロー数計算モジュール55が、各プロファイルのプロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51で計算されるフロー本数を集計し、それらの平均値を計算して、基準フロー本数として、各プロファイルのプロファイル毎モジュール群内CTR値計算モジュール52に入力する。
CTR値計算モジュール52は、これらの値に基づき、CTRi(=α*(Avb_FN/FNi)×契約レート値)を計算し(ステップ101)、マーキングモジュール53は、そのCTR値を使って前述のTSWによるマーキングを行う(ステップ102)。
【0023】
以上説明したように、本実施の形態では、同じ契約レート値であっても、多重されるアクティブTCPフロー本数がより多いプロファイルに対しては、CTR値がより小さくなるためにより多くの割合でOutを示すDSCPがマーキングされることとなり、その結果、より多くのパケットが輻輳時には廃棄されてTCPl本当りのレートが下がる。
逆に、多重されるアクティブTCPフロー本数がより少ないプロファイルに対しては、CTR値がより大きくなるためにより少ない割合でOutを示すDSCPがマーキングされることとなり、その結果、より輻輳時のパケット廃棄が少なくなりTCPl本当りのレートが上がる。
つまり、多重されたTCPフロー数が多いユーザは、TCPl本当りのレートが下がり、多重されたTCPフロー数が少ないユーザはTCPl本当りのレートが上がるため、合計のレート値を比べるとより公平なレートを得ることとなる。なお、従来の技術では、CTR値は静的に設定されるために、図27に示すようなモジュール構成となる。
【0024】
[実施の形態2]
本実施の形態のパケットマーキング方法においては、網内の各DSCP値のパケット廃棄率を使用する。
図5は、本発明の実施の形態2のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すマーカ部32では、図2に示すモジュール構成に、網内トラヒック情報収集モジュール56が追加される。
静的設定パラメータ読出モジュール54は、予め管理者が設定しておいた多重フローの平均往復伝播遅延(以下、RTT値と称する。)、パケットサイズ(以下、MSSと称する。)、および後述するTargetRというパラメータの値を読出し、CTR値計算モジュール52に入力する。なお、これらの値は、例えば、メモリなどの格納手段に格納されている。
【0025】
図6は、図5に示すマーカ部32の処理手順を示すフローチャートである。
網内トラヒック情報収集モジュール56は、網内の各DSCP値のパケット廃棄率の情報を収集し、それを各プロファイル毎モジュール群内CTR値計算モジュール52に入力する。
ここで入力された2つのDSCP値In・Outの、それぞれのパケット廃棄率をDPIn・DPOutとおく。
CTR値計算モジュール52は、それらの値と前述のDPIn・DPOutを入力値として、CTR値を計算する(ステップ111)。
計算アルゴリズムの一例を以下に説明する。
安定状態における一本のTCPの平均獲得レート値BWに関して、一般的に下記(2)式が知られている。
【0026】
【数2】
Figure 0003635038
Figure 0003635038
ここで、DPはTCPフローのパケット廃棄率である。
今、ユーザIに関してFNi本のTCPが多重されてーつのプロファイルに基づきマーキングされており、そのFNi本の平均合計レート(TargetRi)がCTRi値を超えている状態を想定する1つのTCPに着目するとそのパケット廃棄率DPは、下記(3)のようになる。
【0027】
【数3】
Figure 0003635038
Figure 0003635038
また、下記(4)式が成立する。
【数4】
Figure 0003635038
そこで、FNi本のTCPが最終的に獲得することを望む平均合計レート(TargetRi)を、エッジルータ10に設定しておく。
そして、静的設定パラメータ読出モジュール54がその値を読出して、CTR値計算モジュール52に入力する。
結局、CTR値計算モジュール52は、式(4)からTCP一本当りのBWを求め、さらに式(2)からDPを求め、式(3)からCTRiを計算する。
マーキングモジュール53は、そのCTR値を使って前述のTSWによるマーキングを行う(ステップ112)。
【0028】
なお、本実施の形態において、図7に示すようなモジュール構成を採用することも可能である。
図7に示すモジュール構成自体は、図5に示すモジュール構成と変わらないが、各モジュールの機能およびモジュール間で伝達される情報が相異する。
図7に示すモジュール構成では、RTT値とMSSを予め設定しておくのではなくて、プロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51が、アクティブフロー数に加えて、多重フローの平均伝播遅延を測定してRTTと、平均パケットサイズを測定してMSSとし、CTR値計算モジュール52に入力する。
図5に示すモジュール構成の場合は、RTTやMSSを静的に設定するために網内の混雑によるRTTの増加などといった状況の変化には適応できない。
一方、図7に示すモジュール構成の場合は、エッジルータ10での処理が重くなる欠点があるが、プロファイル毎のMSSやRTTが状況に応じてCTR値計算モジュール52に入力されるために、RTTやMSSの精度が、図5に示すモジュール構成よりも高くなる。
【0029】
また、本実施の形態において、図8に示すようなモジュール構成を採用することも可能である。
図8に示すモジュール構成自体は、図5、図7に示すモジュール構成と変わらないが、各モジュールの機能およびモジュール間で伝達される情報が相異する。図8に示すモジュール構成では、RTTとMSSを予め設定しておくのではなくて、網内トラヒック情報収集モジュール56が、各DSCP値のパケット廃棄率に加えて、網内のトラヒックの平均伝播遅延を測定してRTTと、平均パケットサイズを測定してMSSとし、CTR値計算モジュール52に入力する。
図8に示すモジュール構成の場合は、エッジルータ10の負荷が軽くなる利点となるが、プロファイル毎のMSSやRTT値とはならないために、RTTやMSSの精度は、図7に示すモジュール構成よりも精度が低くなる。
【0030】
[実施の形態3]
また、TSWTCMを利用してR・Y・Gの3種類をマーキングする実施の形態も可能である。
この場合は、マーカ部32は、まず、CTR(Committed Target Rate)値をフロー本数に関わらず契約レート値に設定する。
そして、PTR(Peak Target Rate)値を多重フロー本数が少ないユーザには大きく、多重フロー本数が多いユーザには少なく設定する。
図21に示すエッジルータ10の入力IF側処理部21において、クラシファイヤ部31は、到着したパケットがどのプロファイルを適用するのかを判断する。
図9は、本発明の実施の形態3のマーカ部32の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すマーカ部32は、トラヒック観測モジュール51と、PTR値計算モジュール57と、マーキングモジュール53と、静的設定パラメータ読出モジュール54とから構成される。
トラヒック観測モジュール51、PTR値計算モジュール57、およびマーキングモジュール53は各プロファイル毎に用意され、これらのように各プロファイル毎に用意されるモジュール群をプロファイル毎モジュール群と呼ぶことにする。
【0031】
トラヒック観測モジュール51は、該当トラヒックを観測して各プロファイルに多重されているアクティブTCPフロー本数を計測する。
PTR値計算モジュール57は、トラヒック観測モジュール51からアクティブフロー本数を入力値として受け取り、PTR値を計算する。
この際、アクティブフロー数が大きければPTR値を小さく、アクティブフロー数が小さければPTR値を大きく計算する。
マーキングモジュール53には、PTR値計算モジュール57によって計算されたPTR値と、静的設定パラメータ読出モジュール54が読み出した設定CTR値とが入力されて、前述のTSWTCMよるマーキングを行う。
アクティブフロー数が大きければPTR値を小さく、アクティブフロー数が小さければPTR値を大きく計算する計算アルゴリズムには幾つかの方法が考えられる。
【0032】
例えば、プロファイル当りに多重されるフロー本数の基準値を決めて、この本数のプロファイルの場合に、PTR値が契約レート値となる状態を基準とする。
そして、各プロファイルのPTR値計算モジュール57では、PTR値を多重フロー本数に反比例する値に設定するものが考えられる。
ここで、ユ−ザiのプロファイル毎モジュール群内のPTR値をPTRi、多重フロー本数FNiに、設定した基準フロー本数をStandard_FNとおくと、TR値計算モジュール57は、下記(5)式の計算を行う。
【数5】
Figure 0003635038
なお、本実施の形態において、基準フロー本数は、静的にパラメータとして管理者が設定しておくことも可能であり、その場合のモジュール構成は、図10に示すようなモジュール構成となる。
図10に示すモジュール構成では、各プロファイル毎モジュール群とは別に静的設定パラメータ読出モジュール54が存在し、このモジュールが設定された基準フロー本数を読み出して、PTR値計算モジュール57に入力する。
【0033】
また、本実施の形態において、それぞれのプロファイルのプロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51で計算されるフロー本数を集計し、それらの平均値を計算して基準フロー本数とすることも可能であり、その場合のモジュール構成は、図11に示すようなモジュール構成となる。
図12は、図11に示すマーカ部32の処理手順を示すフローチャートである。
図11に示すモジュール構成では、初めに、CTRi値を契約レート値に設定する(ステップ121)。
また、基準フロー数計算モジュール55が各プロファイルのプロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51で計算されるフロー本数を集計し、それらの平均値を計算し、基準フロー本数として、各プロファイルのプロファイル毎モジュール群内PTR値計算モジュール57に入力する。
PTR値計算モジュール57は、これらの値に基づき、PTRi(=α*(Avg_FN/FNi)×契約レート値)を計算する(ステップ122)。
マーキングモジュール53は、PTR値計算モジュール57によって計算されたPTRi値と、静的設定パラメータ読出モジュール54が読み出した設定CTRi値を使って前述のTSWTCMによるマーキングを行う(ステップ123)。
【0034】
以上説明したように、本実施の形態によれば、同じ契約レート値であっても、多重されるアクティブTCPフロー本数がより多いプロファイルに対しては、PTR値がより小さくなるためにより多くの割合でRedを示すDSCPがマーキングされることとなり、その結果、より多くのパケットが輻輳時には廃棄されてTCPl本当りのレートが下がる。
逆に、多重されるアクティブTCPフロー本数がより少ないプロファイルに対しては、PTR値がより大きくなるためにより少ない割合でRedを示すDSCPがマーキングされることとなり、その結果、より輻輳時のパケット廃棄が少なくなりTCPl本当りのレートが上がる。
つまり、多重されたTCPフロー数が多いユーザはTCPl本当りのレートが下がり、多重されたTCPフロー数が少ないユ−ザはTCP1本当りのレートが上がるため、合計のレート値を比べることにより公平なレートを得ることとなる。
なお、従来のモジュールでは、CTR値は静的に設定されるために、図28に示すようなモジュール構成となる。
【0035】
本実施の形態では、CTR値は契約レートに固定し、PTR値をフロー数に応じて設定することにより、次のような利点が発生する。
一つ目は、保証レート分のパケットはGreenにマーキングすることで、前述の実施の形態1のパケットマーキング方法よりも輻輳時にも廃棄されない確率が高まることである。
二つ目は、コアルータ20でGreenパケット廃棄の履歴を調べることでサービスとして最低限守るべき契約レートの保証の確認ができる。
即ち、Greenのパケット廃棄が発生していないことが確認できれば、契約レートが保証されていることが判る。
前述の実施の形態1のパケットマーキング方法では契約レートが保証されていることの確認はできない。
【0036】
本実施の形態のパケットマーキング方法の有効性を確認するために、図13に示すようなネットワークモデルでシミュレーションを行ったのでそのシミュレーション結果について説明する。
なお、シミュレーション時の条件は以下の通りである。
余剰帯域分割の公平性を評価するボトルネックリンクを帯域幅100Mbps、片側伝播遅延50msとし、ユーザ1〜5がそれぞれ5・10・15・20・25本のTCPフロー(FTP)を同時に発生させ、各ユーザの保証レートを10Mbpsとした。
この場合、各ユーザの保証レート値が同一の為、各ユーザが同一レート値20Mbps(保証レート10Mbps+余剰帯域10Mbps)を獲得する場合が公平となる。
【0037】
図14に、従来のRIOを用いた方法による結果と、本実施の形態のパケットマーキング方法による結果の比較を示す。
各値は100秒間での各ユーザの平均獲得レート値である。
この結果から、二種類のマーキングによるRIOを用いた場合、ユーザのフロー数の違いにより余剰帯域の分割が不公平となる事が解る。
一方、本実施の形態(請求項3)の方法ではCTR値を保証レート(10Mbps)に設定し、PTR値をそれぞれ20Mbps・17.5Mbps・15Mbps・12.5Mbps・10Mbpsと多重フロー本数に応じて、多重フロー数が多いほど小さく設定した。この結果、フロー数による余剰帯域分割の不公平性が改善できることが解る。
【0038】
[実施の形態4]
本実施の形態のパケットマーキング方法においては、網内の各DSCP値のパケット廃棄率を使用する。
図15は、本発明の実施の形態4のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すマーカ部32では、図9に示すモジュール構成に、網内トラヒック情報収集モジュール56が追加される。
静的設定パラメータ読出モジュール54は、予め管理者が設定しておいた多重フローの平均往復伝播遅延(RTT値)、パケットサイズ(MSS)、CTR値および後述するTargetRというパラメータの値を読出し、PTR値計算モジュール57に入力する。
図16は、図15に示すマーカ部32の処理手順を示すフローチャートである。
図15に示すモジュール構成では、初めに、CTRi値を契約レート値に設定する(ステップ131)。
網内トラヒック情報収集モジュール56は、網内の各DSCP値のパケット廃棄率の情報を収集し、それを各プロファイル毎モジュール群内PTR値計算モジュール57に入力する。
【0039】
ここで、3つのDSCP値G・Y・Rのそれぞれのパケット廃棄率を、DPg・DPy・DPrとおく。
PTR値計算モジュール57は、それらの値と、前述のDPg・DPy・DPr、並びに、RTT値、MSSを入力値として、PTR値を計算する(ステップ132)。
具体的には以下のような例が考えられる。
今、ユーザIiの契約した一つのプロファイルにFNi本のTCPが多重されてマーキングされており、そのFNi本の平均合計レート(TargetRi)がPTRi値を超えている状態を想定する。
1つのTCPに着目するとそのパケット廃棄率DPは、下記(6)式のように表される。
【0040】
【数6】
Figure 0003635038
Figure 0003635038
また、前述の(2)、(4)式はそのまま成立する。
そこで、FNi本のTCPが最終的に獲得することを望む合計レート値(TargetRi)をエッジルータ10において設定しておく。
そして、静的設定パラメータ読出モジュール54がその値を読出してPTR値計算モジュール57に入力する。
結局、PTR値計算モジュール57は、(4)式からTCP一本当りのBWを求め、さらに(2)式からDPを求め、(6)式からPTRiを計算する。
マーキングモジュール53には、PTR値計算モジュール57によって計算されたPTR値と、静的設定パラメータ読出モジュール54が読み出した設定CTR値とが入力されて、マーキングモジュール53は、前述のTSWTCMよるマーキングを行う(ステップ133)。
【0041】
なお、本実施の形態において、図17に示すようなモジュール構成を採用することも可能である。
図17に示すモジュール構成自体は、図15に示すモジュール構成と変わらないが、各モジュールの機能およびモジュール間で伝達される情報が相異する。
図17に示すモジュール構成では、RTTとMSSを予め設定しておくのではなくて、プロファイル毎モジュール群内トラヒック観測モジュール51が、アクティブフロー数に加えて、多重フローの平均伝播遅延を測定してRTTと、平均パケットサイズを測定してMSSとし、PTR値計算モジュール57に入力する。
図15に示すモジュール構成の場合は、RTTやMSSを静的に設定するために網内の混雑によるRTTの増加などといった状況の変化には適応できない。
一方、図17に示すモジュール構成の場合は、エッジルータ10での処理が重くなる欠点があるが、プロファイル毎のMSSやRTTが状況に応じてPTR値計算モジュール57に入力されるために、RTTやMSSの精度は、図15に示すモジュール構成の場合よりも高くなる。
【0042】
また、本実施の形態において、図18に示すようなモジュール構成を採用することも可能である。
図18に示すモジュール構成自体は、図12、図13に示すモジュール構成と変わらないが、各モジュールの機能およびモジュール間で伝達される情報が相異する。
図18に示すモジュール構成では、RTTとMSSを予め設定しておくのではなくて、網内トラヒック情報収集モジュール56が、各DSCP値のパケット廃棄率に加えて、網内のトラヒックの平均伝播遅延を測定してRTTと、平均パケットサイズを測定してMSSとし、PTR値計算モジュール57に入力する。
図18に示すモジュール構成では、エッジルータ10の負荷が軽くなる利点となるが、プロファイル毎のMSSやRTT値とはならないために、RTTやMSSの精度は、図17に示すモジュール構成の場合よりも低くなる。
以上、本発明者によってなされた発明を、前記実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能であることは勿論である。
【0043】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下記の通りである。
(1)本発明によれば、同一のプロファイルに対して複数のTCPフローが多重された場合に、多重されたフロー数の差異による余剰帯域分配の不公平性を緩和することが可能となる。
(2)本発明によれば、マーキング値を3つ使うことで、より保証レートを達成しやすくなり、また、同時に実際に契約レート値が保証されていることを確認することも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図4】図3に示すマーカ部の処理手順を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態2のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示すマーカ部の処理手順を示すフローチャートである。
【図7】本発明の実施の形態2のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図8】本発明の実施の形態2のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態3のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
【図10】本発明の実施の形態3のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態3のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図12】図11に示すマーカ部の処理手順を示すフローチャートである。
【図13】本発明実施の形態3のパケットマーキング方法の有効性を確認するために、行ったシミュレーション時のネットワークモデルを示す図である。
【図14】従来のRIO(Random Early Detection)を用いた方法による結果と、本発明の実施の形態3のパケットマーキング方法による結果の比較を示す表である。
【図15】本発明の実施の形態4のマーカ部の概略構成を示すブロック図である。
【図16】図15に示すマーカ部の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態4のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の実施の形態4のマーカ部の変形例の概略構成を示すブロック図である。
【図19】Differentiated Servicesのネットワーク構成を示す図である。
【図20】Differentiated Servicesのネットワークにおける、ルータの概略構成を示すブロック図である。
【図21】図19に示すエッジルータの、図20に示す入力IF側処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図22】図19に示すエッジルータの、図20に示す出力IF側処理部の概略構成を示すブロック図である。
【図23】従来の到着レート値の計算方法の代表例である、TSW(Time Sliding Window)による平均レート値の計算アルゴリズムを示す図である。
【図24】RED(Random Early Detection)によるパケット廃棄確率を示すグラフである。
【図25】RIO(RED(Random Early Detection)with In/Out bit)によるパケット廃棄確率を示すグラフである。
【図26】3Colorに対応したRED(Random Early Detection)によるパケット廃棄確率を示すグラフである。
【図27】従来のマーカ部の一例の概略構成を示すブロック図である。
【図28】従来のマーカ部の他の例の概略構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…エッジルータ(ER)、20…コアルータ(CR)、21…入力IF側処理部、22…ルーティング部、23…出力IF側処理部、24…出力IFバッファ、31,41…クラシファイヤ部、32…マーカ部、42…アクション決定部、51…トラヒック観測モジュール、52…CTR値計算モジュール、53…マーキングモジュール、54…静的設定パラメータ読出モジュール、55…基準フロー数計算モジュール、56…網内トラヒック情報収集モジュール、57…PTR値計算モジュール。

Claims (12)

  1. IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意されたパケットマーキング装置が実行するパケットマーキング方法であり、
    各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測し、
    前記計測した平均到着レートが予め設定した保証転送レート値を超えた場合に、前記保証転送レート値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから前記保証転送レート値を引き算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークするパケットマーキング方法であって、
    各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測し、
    前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更することを特徴とするパケットマーキング方法。
  2. 前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項1に記載のパケットマーキング方法。
  3. 前記観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出し、
    前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項1に記載のパケットマーキング方法。
  4. IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意されたパケットマーキング装置が実行するパケットマーキング方法であり、
    各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測し、
    前記計測した平均到着レートが予め設定した第1のパラメータを超えた場合に、前記第1のパラメータより小さい値に予め設定された第2のパラメータを前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記第1のパラメータから前記第2のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから第1のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第2の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第3の DSCP 値をマークするTSWTCMパケットマーキング方法であって、
    各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測し、
    前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更することを特徴とするパケットマーキング方法。
  5. 前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項4に記載のパケットマーキング方法。
  6. 前記観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出し、
    前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項4に記載のパケットマーキング方法。
  7. IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意され、パケットにマーキング値を付 与するパケットマーキング装置であって、
    各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測した平均到着レートが予め設定した保証転送レート値を超えた場合に、前記保証転送レート値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから前記保証転送レート値を引き算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークするパケットマーキング手段と、
    各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測する観測手段と、
    前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更する第1の計算手段とを有することを特徴とするパケットマーキング装置。
  8. 前記各プロファイル毎に、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を読み出す呼出手段を備え、
    前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記呼出手段で読み出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項に記載のパケットマーキング装置。
  9. 前記観測手段で観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出する第2の計算手段を備え、
    前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記第2の計算手段で算出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の保証転送レート値を計算し、前記各プロファイル毎の保証転送レート値を、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項に記載のパケットマーキング装置。
  10. IPレイヤでパケットの優先制御を行う Diffserv のルータにおいて、クラシファイヤ部が分類した各プロファイル毎に用意され、パケットにマーキング値を付与するパケットマーキング装置であって、
    各プロファイル毎に、パケットの平均到着レートを計測する計測手段と、
    前記計測手段で計測した平均到着レートが予め設定した第1のパラメータを超えた場合に、前記第1のパラメータより小さい値に予め設定された第2のパラメータを前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対してはある第1の DSCP 値をマークし、前記第1のパラメータから前記第2のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第1の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第2の DSCP 値をマークし、前記計測した平均到着レートから第1のパラメータを引算した値を前記計測した平均到着レートで除算した割合のパケットに対しては前記第2の DSCP 値がマークされたパケットよりも輻輳時の廃棄確率が高くなる第3の DSCP 値をマークするTSWTCMパケットマーキング手段と、
    各プロファイル毎に多重されるアクティブTCPフロー数を観測する観測手段と、
    前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記観測手段で観測した各プロファイル毎のアクティブTCPフロー数の逆数の比に比例する値に変更する第1の計算手段とを有することを特徴とするパケットマーキング装置。
  11. 前記各プロファイル毎に、予め設定された基準アクティブTCPフロー数を読み出す呼出手段を備え、
    前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記呼出手段で読み出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記予め設定された基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項10に記載のパケットマーキング装置。
  12. 前記観測手段で観測した各プロファイルのアクティブTCPフロー数の平均値を基準アクティブTCPフロー数として算出する第2の計算手段を備え、
    前記第1の計算手段は、前記観測手段で観測したアクティブTCPフロー数、および前記第2の計算手段で算出した基準アクティブTCPフロー数に基づき前記各プロファイル毎の第1のパラメータを計算し、前記各プロファイル毎の第1のパラメータを、前記算出した基準アクティブTCPフロー数を前記観測したアクティブTCPフロー数で除算した値に比例する値に変更することを特徴とする請求項10に記載のパケットマーキング装置。
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