JP3634817B2 - 箱体における情報シートの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種の箱体における情報表示装置に関し、該情報表示装置を構成する情報シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、レンタルビデオショップにおいて、ケース入りビデオカセットの商品を陳列棚に展示する際、陳列棚の上に商品を格納ソフトのカテゴリーないしジャンル別に分けることにより横並び列設状に載置せしめることが行われている。このような展示陳列方法は、その他、ケース入りCDやDVD等の商品についても同様であり、更に、書籍等の商品においても同様とされている。
【0003】
そこで、店舗内においてジャンル別に陳列された商品を顧客が探し出す際の便宜のため、陳列棚に、商品と共に箱体を載置し、該箱体に表示された情報を顧客に知らしめるように工夫されている。
【0004】
図5に基づいて、従来の情報表示装置を説明すると、図5(A)に示すように、箱体1は、陳列棚に載置された状態で少なくとも正面に位置する正面壁2と左右側面に位置する左右側面壁3、3を備えた概ね直方体形状に形成されており、上述のようなジャンル情報等を目視可能に表示した情報シート4を前記正面壁2を含んで左右側面壁3、3に跨がり添設している。尚、情報シート4には、正面壁2に位置する正面表示情報5と、左右側面壁3、3に位置する側面表示情報6が施されており、ジャンル別に分けて陳列された商品Mの傍らに箱体1を設置することにより、情報表示装置として機能する。
【0005】
情報シート4を箱体1の外側面に添設するため、箱体1には、正面壁2を含んで左右側面壁3、3に跨がる透明のカバーシート7が設けられ、カバーシート7の両側端縁を左右側面壁3、3の端縁に溶着8せしめ、箱体1の壁2及び3、3とカバーシート7の間に情報シート4を挿入できるように構成している。
【0006】
箱体1は、図5(B)に示すように、正面壁2を挟んで左右側面壁3、3を開閉できるように構成されており、左右側面壁3、3を開くと、カバーシート7が弛むので、これにより情報シート4の挿脱を可能ならしめる。そして、情報シート4を挿入した状態で、左右側面壁3、3を閉じると、カバーシート7が緊張することにより、情報シート4を保持する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
従来技術において、カバーシート7は、左右側面壁3、3の開閉により緊張と弛みを可能にする必要があるため、ビニール系等のような柔軟な合成樹脂シートにより形成されている。このため、店舗における繰り返し使用により、カバーシート7は、容易に損傷し、特に、表面に多数の微小な傷を容易に形成されるので、曇り状となり透明度を低下する。
【0008】
そこで、このように劣化したカバーシート7は、店舗での使用に耐え得ず、新品と交換すべき必要があるが、上述のようにカバーシート7は箱体1に溶着8されているため、カバーシート7だけを交換することができず、箱体1の全体を廃棄し、交換しなければならないのが現状である。
【0009】
ところが、合成樹脂により成形された箱体を廃棄することは、廃棄物処理に関する産業上の問題があり、また、利用者においても、箱体を全体として交換するため、コスト上の問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記課題を解決した箱体における情報表示装置を構成する情報シートの製造方法を提供するものである。
【0011】
そこで、本発明が第一の手段として構成したところは、陳列棚に載置される箱体の正面を含んで両側面に跨がり添設される情報シート13であり、前記箱体の正面に位置する正面表示情報16と前記箱体の両側面に位置する左右側面表示情報17、17を施した表示シート14の表裏両面を、一対の透明又は半透明の合成樹脂製のラミネートシート15により被覆すると共にサンドイッチ状に一体化せしめられ、箱体10の正面と左右側面の間のコーナー部分に適合する折曲ガイド溝19、19を一対のラミネートシート15の少なくとも一方に形成し、該折曲ガイド溝19、19を介して折曲される正面シート部13aと左右側面シート部13b、13bを備えた情報シート13の製造方法であり、一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2だけ離間した個所に正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の境界部18、18を位置せしめた表示シート14を作成する工程と、表示シート14を挟んで内包せしめる矩形の合成樹脂シートの相対向する内側面に溶着樹脂層24を積層したシート体により構成された一対のラミネートシート15a、15bの一側縁を相互に溶着することにより溶着線25を形成すると共に、一対のラミネートシート15a、15bの少なくとも一方に、前記溶着線25を基準位置Sとしてそれぞれ前記距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所に該溶着線と平行な折曲ガイド溝19、19を形成する工程と、その後、一対のラミネートシート15a、15bの間に表示シート14を内包されるように挿入すると共に、表示シート14の一側縁を前記溶着線25に当接せしめることにより、表示シート14の一対の境界部18、18とラミネートシート15の一対の折曲ガイド溝19、19を合致せしめる位置決め工程と、表示シート14を内包した一対のラミネートシート15a、15bを前記溶着線25を進行方向の前向きとして一対の溶着ローラ間に通過せしめることにより、表示シート14を挟んで一対のラミネートシート15a、15bをサンドイッチ状に溶着一体化するラミネート実施工程と、上記工程により得られた情報シート13を折曲ガイド溝19、19に沿って折曲する折曲工程とから成る点にある。
【0012】
また本発明が第二の手段として構成したところは、陳列棚に載置される箱体の正面を含んで両側面に跨がり添設される情報シート13であり、前記箱体の正面に位置する正面表示情報16と前記箱体の両側面に位置する左右側面表示情報17、17を施した表示シート14の表裏両面を、一対の透明又は半透明の合成樹脂製のラミネートシート15により被覆すると共にサンドイッチ状に一体化せしめられ、箱体10の正面と左右側面の間のコーナー部分に適合する折曲ガイド溝19、19を表示シート14に形成し、該折曲ガイド溝19、19を介して折曲される正面シート部13aと左右側面シート部13b、13bを備えた情報シート13の製造方法であり、一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2だけ離間した個所に正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の境界部18、18を位置せしめると共に、表裏両面のうち少なくとも一方の面に境界部18、18に沿う折曲ガイド溝19、19を形成した表示シート14を作成する工程と、表示シート14を挟んで内包せしめる矩形の合成樹脂シートの相対向する内側面に溶着樹脂層24を積層したシート体により構成された一対のラミネートシート15a、15bの一側縁を相互に溶着することにより溶着線25を形成すると共に、一対のラミネートシート15a、15bの少なくとも一方に、前記溶着線25を基準位置Sとしてそれぞれ前記距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所に予定された境界部18、18を構成せしめる工程と、その後、一対のラミネートシート15a、15bの間に表示シート14を内包されるように挿入すると共に、表示シート14の一側縁を前記溶着線25に当接せしめることにより、表示シート14の一対の折曲ガイド溝19、19とラミネートシート15に予定された一対の境界部18、18を合致せしめる位置決め工程と、表示シート14を内包した一対のラミネートシート15a、15bを前記溶着線25を進行方向の前向きとして一対の溶着ローラ間に通過せしめることにより、表示シート14を挟んで一対のラミネートシート15a、15bをサンドイッチ状に溶着一体化するラミネート実施工程と、前記工程により得られた情報シート13を折曲ガイド溝19、19に沿って折曲する折曲工程とから成る点にある
【0013】
【発明の実施の形態】
以下図面に基づいて本発明の好ましい実施形態を詳述する。
【0014】
先ず、本発明により製造された情報シートを用いた情報表示装置を説明する。図1(C)に示すように、箱体10は、起立した状態で陳列棚に載置できるように概ね直方体形状に形成されている。従って、通常は、底壁と頂壁、右側壁と左側壁、正面壁と背面壁の6面壁を有するが、上述したようなジャンル別に分けて陳列される商品のジャンルを表示する情報表示装置としては、少なくとも正面に位置する正面壁11と左右側面に位置する左右側面壁12、12を備えたものであれば良く、剛性のある合成樹脂により一体成形されている。
【0015】
そこで、図2(A)又は図2(B)に示すように、箱体10には、目視可能な情報を表示した情報シート13が正面壁11を含んで左右側面壁12、12に跨がり添設される。情報シート13は、図1(A)に示すように、表示シート14の表裏両面を一対の透明又は半透明の合成樹脂製のラミネートシート15により被覆すると共にサンドイッチ状に一体化せしめることにより構成されている。
【0016】
表示シート14は、矩形(好ましくは長方形)の紙又は合成紙から成り、その表面に対して印刷等により、箱体の正面壁11に位置せしめられる正面表示情報16と、左右側面壁12、12に位置せしめられる左右側面表示情報17、17を設けており、正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の間に境界部18、18を有する。
【0017】
一対とされた二枚のラミネートシート15は、従来のカバーシート7のような軟質の合成樹脂よりも比較的硬く可撓性を有するポリプロピレンやポリエチレン等の合成樹脂から成り、表示シート14を挟んでサンドイッチ状に溶着一体化されると共に、表裏のラミネートシート15のうち少なくとも一方のシート及び/又は表示シート14に対して、前記境界部18、18に合致する折曲ガイド溝19を設けている。折曲ガイド溝19は、ラミネートシート15及び/又は表示シート14の表面を治具の尖鋭な先端により線引きした一直線状の溝や、断続的な線状の溝により形成することができるが、その他、ミシン目により形成しても良く、更にはラミネートシート15及び/又は表示シート14を断面V形に折曲することで折曲癖を形成した折線により構成しても良い。
【0018】
そこで、情報シート13は、図1(B)に示すように、折曲ガイド溝19、19を介して折曲される。折曲ガイド溝19、19は、箱体10の正面壁11と左右側面壁12の間のコーナーエッジ11a、11aに適合するように設けられており、従って、図1(D)に示すように、折曲された情報シート13は、箱体10の正面壁11に沿う正面シート部13aと、左右側面壁12、12に沿う左右側面シート部13b、13bを形成する。上述のように、情報シート13は、比較的硬質とされた可撓性の合成樹脂から成るラミネートシート15を表示シート14の表裏両面に溶着一体化することにより、全体として更に硬化せしめられた剛性のある可撓性の板状シートを構成するので、折曲ガイド溝19、19により断面コ字形に折曲された後は、該コ字形の形態を自己保持する。
【0019】
このようなコ字形の情報シート13は、正面シート部13aを箱体10の正面壁11に重ね合わせると共に、左右側面シート部13b、13bを箱体10の左右側面壁12、12に重ね合わせた状態で、該情報シート13の一部を箱体10に固着され、図2(A)又は図2(B)に示すような情報表示装置20が提供される。
【0020】
情報シート13を箱体10に固着するための手段は、特に限定されるものではなく、具体例をあげると枚挙にいとまがないが、完全固着する手段と、着脱可能に固着する手段の何れを採用しても良い。
【0021】
図2(A)は、完全固着する場合の手段の1例を示しており、情報シート13における左右側面シート部13b、13bの端縁を箱体10の左右側面壁12、12に溶着21している。
【0022】
図2(B)は、着脱可能に固着する場合の手段の1例を示しており、情報シート13における左右側面シート部13b、13bの端縁と箱体10の左右側面壁12、12に、相互に合致せしめられる孔22を形成し、該孔22に止具23を挿脱自在に嵌着している。
【0023】
従って、情報表示装置20は、図4に基づき説明した従来技術のようなカバーシート7を有しておらず、箱体10の外側面に情報シート13を直接に添設している。この際、情報シート13は、表示シート14の表裏両面を比較的硬質の樹脂から成るラミネートシート15により被覆しており、しかも、サンドイッチ状に溶着一体化することにより更に硬化された剛性を有する可撓性の板状シートを構成しているので、従来の柔軟なカバーシート7のように容易に傷つき曇り状となることはなく、永年使用によっても透明度と美麗な外観を維持できる。
【0024】
そして、図2(B)に例示したような着脱可能な固着手段を設けておけば、箱体10に対して情報シート13を自在に交換することができるので、利用者において、表示情報16、17の異なる情報シート13を任意に選択することにより箱体10に添設できるという便利がある。
【0025】
(情報シートの構造及び製造方法の第1実施形態)
図3は、上述した本発明に係る情報シート13の構造及び製造方法に関する第1実施形態を示している。図3(A)に示すように、表示シート14は、横幅W1及び縦幅H1の寸法を有する矩形(好ましくは長方形)のシート状であり、一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2(但しd1<d2であり、d2−d1が箱体10の正面壁11の幅寸法Wと一致する)だけ離間した個所に正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の境界部18、18を位置せしめている。
【0026】
一対のラミネートシート15a、15bは、それぞれ横幅W2及び縦幅H2の寸法を有する矩形(好ましくは長方形)の樹脂シートであり、表示シート14を挟んで内包せしめる大きさ、即ち、図示のようにW2>W1、H2>H1とされる大きさに形成されており、両シート15a、15bの相対向する内側面に溶融樹脂層24を積層したシート体を構成している。そして、両シート15a、15bの一側縁を相互に予め溶着することにより溶着線25を備え、該溶着線25を基準位置Sとしてそれぞれ前記表示シート14における境界部の距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所に該溶着線25と平行な折曲ガイド溝19、19を形成している。尚、図例の場合、折曲ガイド溝19、19を一対のラミネートシート15a、15bの両方に形成しているが、少なくとも何れか一方(表側のシート15a又は裏側の15b)に形成しておけば良い。
【0027】
そこで、位置決め工程を実施する。即ち、一対のラミネートシート15a、15bの間に表示シート14を内包されるように挿入すると共に、表示シート14の一側縁(基準位置s)を両シート15a、15bの溶着線25(基準位置S)に当接せしめる。この状態において、表裏のラミネートシート15a、15bは表示シート14の上で捲ることにより離反自在であるが、表示シート14の境界部18、18とラミネートシート15a及び/又は15bの折曲ガイド溝19、19が相互に合致せしめられている。
【0028】
このような位置決め工程の後、ラミネート実施工程が実施される。即ち、表示シート14を内包した一対のラミネートシート15a、15bを前記溶着線25を進行方向の前向きとして一対の溶着ロール間に通過せしめることにより、表示シート14を挟んで一対のラミネートシート15a、15bをサンドイッチ状に溶着一体化せしめる。表示シート14を挟んだラミネートシート15a、15bは、溶着ロールに進入するや否や溶融樹脂層24を溶融せしめると共に表示シート14に含浸せしめ、サンドイッチ状の溶着一体化を開始し、その後、溶着ロール間における進行に伴い、内部のエアーを進行方向の後向きに排出せしめながら全面にわたる溶着一体化を実行する。この際、溶着ロール間の通過と同時又は通過の後、表示シート14の周縁の外側においてラミネートシート15a、15bの周縁15xが分断され廃棄される。
【0029】
以上の工程を経ることにより形成された情報シート13は、図3(B)(C)に示すように、溶融により含浸された樹脂接着剤層26を介してサンドイッチ状に溶着一体化された表示シート14の境界部18、18とラミネートシート15の折曲ガイド溝19、19を相互に正確に合致せしめている。このため、折曲ガイド溝19、19を介して折曲することにより、剛性化された板状の情報シート13を規則正しく美麗に折曲することができ、折曲線を箱体10のコーナーエッジ11a、11aに沿わしめることが可能となり、しかも、境界部18、18に沿って折曲することができるので、正面表示情報16を表示した正面シート部13aと、左右側面表示情報17、17を表示した左右側面シート部13b、13bとを、境界部18、18に一致して折曲された折曲線により区画せしめることが可能になる。
【0030】
(情報シートの構造及び製造方法の第2実施形態)
図4は、上述した本発明に係る情報シート13の構造及び製造方法に関する第2実施形態を示している。図4(A)に示すように、表示シート14は、横幅W1及び縦幅H1の寸法を有する矩形(好ましくは長方形)のシート状であり、一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2(但しd1<d2であり、d2−d1が箱体10の正面壁11の幅寸法Wと一致する)だけ離間した個所に正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の境界部18、18を位置せしめており、該境界部18、18に沿って折曲ガイド溝19、19を形成している。尚、図例の場合、折曲ガイド溝19、19を表示シート14の表裏両面に形成しているが、表裏面の少なくとも何れか一方に形成しておけば良い。
【0031】
一対のラミネートシート15a、15bは、それぞれ横幅W2及び縦幅H2の寸法を有する矩形(好ましくは長方形)の樹脂シートであり、表示シート14を挟んで内包せしめる大きさ、即ち、図示のようにW2>W1、H2>H1とされる大きさに形成されており、両シート15a、15bの相対向する内側面に溶融樹脂層24を積層したシート体を構成している。そして、両シート15a、15bの一側縁を相互に予め溶着することにより溶着線25を備え、該溶着線25を基準位置Sとしてそれぞれ前記表示シート14における境界部の距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所を前述した表示シート14の折曲ガイド溝19、19と合致せしめられるべき境界部18、18としている。
【0032】
そこで、位置決め工程を実施する。即ち、一対のラミネートシート15a、15bの間に表示シート14を内包されるように挿入すると共に、表示シート14の一側縁(基準位置s)を両シート15a、15bの溶着線25(基準位置S)に当接せしめる。この状態において、表裏のラミネートシート15a、15bは表示シート14の上で捲ることにより離反自在であるが、表示シート14の境界部18、18に形成された折曲ガイド溝19、19がラミネートシート15a、15bに予定された境界部18、18に合致せしめられる。
【0033】
このような位置決め工程の後、ラミネート実施工程が実施される。即ち、表示シート14を内包した一対のラミネートシート15a、15bを前記溶着線25を進行方向の前向きとして一対の溶着ロール間に通過せしめることにより、表示シート14を挟んで一対のラミネートシート15a、15bをサンドイッチ状に溶着一体化せしめる。表示シート14を挟んだラミネートシート15a、15bは、溶着ロールに進入するや否や溶融樹脂層24を溶融せしめると共に表示シート14に含浸せしめ、サンドイッチ状の溶着一体化を開始し、その後、溶着ロール間における進行に伴い、内部のエアーを進行方向の後向きに排出せしめながら全面にわたる溶着一体化を実行する。この際、溶着ロール間の通過と同時又は通過の後、表示シート14の周縁の外側においてラミネートシート15a、15bの周縁15xが分断され廃棄される。
【0034】
以上の工程を経ることにより形成された情報シート13は、図4(B)(C)に示すように、溶融により含浸された樹脂接着剤層26を介してサンドイッチ状に溶着一体化された表示シート14とラミネートシート15a、15bの間において、それぞれに予定された境界部18、18を相互に合致せしめると共に、境界部18、18に対して折曲ガイド溝19、19を合致せしめられている。このため、折曲ガイド溝19、19を介して折曲することにより、剛性化された板状の情報シート13を規則正しく美麗に折曲することができ、折曲線を箱体10のコーナーエッジ11a、11aに沿わしめることが可能となり、しかも、境界部18、18に沿って折曲することができるので、正面表示情報16を表示した正面シート部13aと、左右側面表示情報17、17を表示した左右側面シート部13b、13bとを、境界部18、18に一致して折曲された折曲線により区画せしめることが可能になる。
【0035】
【発明の効果】
以上の通り、本発明により製造された情報シート13によれば、従来のような軟質のカバーシート7のように表面が容易に傷つき曇り状となるようなことはない。即ち、情報シート13は、表示シート14の表裏両面を比較的硬質の樹脂から成るラミネートシート15により被覆しており、しかも、サンドイッチ状に溶着一体化することにより更に硬化された剛性のある板状シートを構成しているので、表面が傷つき難く、永年使用によっても透明度と美麗な外観を維持できる。
【0036】
ところで、情報シート13を剛性のある板状シートとなるように形成せしめた場合、箱体10のコーナーエッジ11a、11a等のコーナー部分に沿うように好適に折曲することが困難であり、しかも、折曲線が正面表示情報16と左右側面表示情報17、17の境界部18、18から外れた位置に形成され易い。
これに対して、本発明によれば、一対のラミネートシート15a、15bが予め溶着線25により結合されているので取り扱いが容易であるばかりか、両ラミネートシート15a、15bの間に表示シート14を内包されるように挿入する位置決め工程に際して、表示シート14の基準位置sとされた一側縁をラミネートシート15a、15bの基準位置Sとされた前記溶着線25に当接せしめれば、表示シート14とラミネートシート15a、15bの相互において境界部18、18と折曲ガイド溝19、19が合致されるので、その後のラミネート実施工程を経て得られた情報表示シート13は、サンドイッチ状に溶着一体化された表示シート14の境界部18、18とラミネートシート15の折曲ガイド溝19、19を相互に正確に合致せしめている。従って、折曲ガイド溝19、19を介して剛性化された板状の情報シート13を規則正しく美麗に折曲し、折曲線を箱体10のコーナーエッジ11a、11aに沿わしめることが可能になり、その際、このような折曲は、境界部18、18と一致しているので、正面表示情報16を表示した正面シート部13aと、左右側面表示情報17、17を表示した左右側面シート部13b、13bとを、相互に境界部18、18に沿って折曲された折曲線により所望の通りに区画せしめた状態で好適に折曲できるという効果がある
そして、本発明によれば、ラミネート実施工程は、表示シート14を内包した一対のラミネートシート15a、15bを前記溶着線25を進行方向の前向きとして一対の溶着ローラ間に通過せしめることにより実施されるので、溶着ロール間における進行に伴い、内部のエアーを進行方向の後向きに排出せしめることができ、全面にわたるサンドイッチ状の溶着一体化を良好に実行することができるという効果がある
【0037】
尚、上記の説明においては、ジャンル別に分けられた商品のための情報を提供する情報表示装置20について説明したが、本発明は、ビデオカセットやCD又はDVD等を収納した外装ケースとしての箱体に対しても実施できることを諒解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明により製造した情報シートを用いた箱体における情報表示装置の1実施形態を示しており、(A)は折曲前の状態における情報シートを示す斜視図、(B)は折曲後の状態における情報シートを示す斜視図、(C)は情報シートを添設するための箱体を示す斜視図、(D)は折曲された情報シートと箱体の関係を示す斜視図である。
【図2】本発明の情報表示装置において情報シートを箱体に固着するための手段の実施形態を示しており、(A)は完全固着する手段の1例を示す斜視図、(B)は着脱自在に固着する手段の1例を示す斜視図である。
【図3】本発明に係る情報シートの製造方法の第1実施形態を示しており、(A)は表示シートとラミネートシートの関係を示す斜視図、(B)は溶着一体化された情報シートを示す斜視図、(C)は情報シートの折曲部分を拡大して示す断面図である。
【図4】本発明に係る情報シートの製造方法の第2実施形態を示しており、(A)は表示シートとラミネートシートの関係を示す斜視図、(B)は溶着一体化された情報シートを示す斜視図、(C)は情報シートの折曲部分を拡大して示す断面図である。
【図5】従来の情報表示装置を示しており、(A)はジャンル別に分けられた商品のための情報を提供する情報表示装置の斜視図、(B)はカバーシートを備えた箱体と表示シートの関係を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 箱体
11 正面壁
11a コーナーエッジ
12 左右側面壁
13 情報シート
13a 正面シート部
13b 左右側面シート部
14 表示シート
15(15a、15b) ラミネートシート
16 正面表示情報
17 左右側面表示情報
18 境界部
19 折曲ガイド溝
20 情報表示装置
24 溶着樹脂層
25 溶着線

Claims (2)

  1. 陳列棚に載置される箱体の正面を含んで両側面に跨がり添設される情報シート (13) であり、前記箱体の正面に位置する正面表示情報 (16) と前記箱体の両側面に位置する左右側面表示情報 (17)(17) を施した表示シート (14) の表裏両面を、一対の透明又は半透明の合成樹脂製のラミネートシート (15) により被覆すると共にサンドイッチ状に一体化せしめられ、箱体 (10) の正面と左右側面の間のコーナー部分に適合する折曲ガイド溝 (19)(19) を一対のラミネートシート (15) の少なくとも一方に形成し、該折曲ガイド溝 (19)(19) を介して折曲される正面シート部 (13a) と左右側面シート部 (13b)(13b) を備えた情報シート (13) の製造方法であり、
    一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2だけ離間した個所に正面表示情報 (16) と左右側面表示情報 (17)(17) の境界部 (18)(18) を位置せしめた表示シート (14) を作成する工程と、
    表示シート (14) を挟んで内包せしめる矩形の合成樹脂シートの相対向する内側面に溶着樹脂層 (24) を積層したシート体により構成された一対のラミネートシート (15a)(15b) の一側縁を相互に溶着することにより溶着線25を形成すると共に、一対のラミネートシート (15a)(15b) の少なくとも一方に、前記溶着線 (25) を基準位置Sとしてそれぞれ前記距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所に該溶着線と平行な折曲ガイド溝 (19)(19) を形成する工程と、
    その後、一対のラミネートシート (15a)(15b) の間に表示シート (14) を内包されるように挿入すると共に、表示シート (14) の一側縁を前記溶着線 (25) に当接せしめることにより、表示シート (14) の一対の境界部 (18)(18) とラミネートシート (15) の一対の折曲ガイド溝 (19)(19) を合致せしめる位置決め工程と、
    表示シート (14) を内包した一対のラミネートシート (15a)(15b) を前記溶着線 (25) を進行方向の前向きとして一対の溶着ローラ間に通過せしめることにより、表示シート (14) を挟んで一対のラミネートシート (15a)(15b) をサンドイッチ状に溶着一体化するラミネート実施工程と、
    上記工程により得られた情報シート (13) を折曲ガイド溝 (19)(19) に沿って折曲する折曲工程と、
    から成ることを特徴とする情報シートの製造方法
  2. 陳列棚に載置される箱体の正面を含んで両側面に跨がり添設される情報シート (13) であり、前記箱体の正面に位置する正面表示情報 (16) と前記箱体の両側面に位置する左右側面表示情報 (17)(17) を施した表示シート (14) の表裏両面を、一対の透明又は半透明の合成樹脂製のラミネートシート (15) により被覆すると共にサンドイッチ状に一体化せしめられ、箱体 (10) の正面と左右側面の間のコーナー部分に適合する折曲ガイド溝 (19)(19) を表示シート (14) に形成し、該折曲ガイド溝 (19)(19) を介して折曲される正面シート部 (13a) と左右側面シート部 (13b)(13b) を備えた情報シート (13) の製造方法であり、
    一側縁を基準位置sとして所定の距離d1及びd2だけ離間した個所に正面表示情報 (16) と左右側面表示情報 (17)(17) の境界部 (18)(18) を位置せしめると共に、表裏両面のうち少なくとも一方の面に境界部 (18)(18) に沿う折曲ガイド溝 (19)(19) を形成した表示シート (14) を作成する工程と、
    表示シート (14) を挟んで内包せしめる矩形の合成樹脂シートの相対向する内側面に溶着樹脂層 (24) を積層したシート体により構成された一対のラミネートシート (15a)(15b) の一側縁を相互に溶着することにより溶着線 (25) を形成すると共に、一対のラミネートシート (15a)(15b) の少なくとも一方に、前記溶着線 (25) を基準位置Sとしてそれぞれ前記距離d1及びd2に等しい距離D1及びD2だけ離間した個所に予定された境界部 (18)(18) を構成せしめる工程と、
    その後、一対のラミネートシート (15a)(15b) の間に表示シート (14) を内包されるように挿入すると共に、表示シート (14) の一側縁を前記溶着線 (25) に当接せしめることにより、 表示シート (14) の一対の折曲ガイド溝 (19)(19) とラミネートシート (15) に予定された一対の境界部 (18)(18) を合致せしめる位置決め工程と、
    表示シート (14) を内包した一対のラミネートシート (15a)(15b) を前記溶着線 (25) を進行方向の前向きとして一対の溶着ローラ間に通過せしめることにより、表示シート (14) を挟んで一対のラミネートシート (15a)(15b) をサンドイッチ状に溶着一体化するラミネート実施工程と、
    上記工程により得られた情報シート (13) を折曲ガイド溝 (19)(19) に沿って折曲する折曲工程と、
    から成ることを特徴とする情報シートの製造方法
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