JP3633097B2 - 磁気探知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁性体にコイルが巻かれてなる磁気センサを備えた磁気探知装置に関し、特に、簡単な構造で高精度化を図った新規な磁気探知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
外部磁界を探知する磁気探知装置は、磁場の検出器や測定器などの計測用から始まり、近年では、磁気式スイッチ、磁気式ロータリ・エンコーダ、地磁気センサなど民生用に広く使用されている。
【0003】
このような磁気探知装置としては、従来、ホール素子を用いた磁気探知装置や、フラックスゲートセンサを用いた磁気探知装置や、磁気抵抗効果素子を用いた磁気探知装置などがあったが、最近になり、より高感度な磁気探知装置として、マグネトロ・インダクタンス素子(以下、MI素子と称する。)を用いた磁気探知装置が実用化されている。
【0004】
MI素子は、外部磁界の強さを検出する磁気センサとして機能する素子であり、細長い磁性体と、この磁性体の長手方向に巻回されたコイルとから構成される。ここで、磁性体には、数ガウス程度の微弱磁界で急峻な透磁率変化を示す角形特性の優れた磁性材料を用いる。このMI素子では、外部磁界の変化に応じて、磁性体の透磁率が変化し、その結果、コイルのインダクタンスが大きく変化する。したがって、MI素子では、インダクタンスの変化を検出することにより、外部磁界を検出することができる。
【0005】
このようなMI素子からなる磁気センサを用いた磁気探知装置の一例を図12に示す。図12に示すように、この磁気探知装置は、上述のようなMI素子からなる磁気センサ100と、発振電圧を出力するシュミットトリガ回路101と、磁気センサ100の一方の端子C1に接続された抵抗102と、磁気センサ100の他方の端子C2に接続された抵抗103と、磁気センサ100の端子C1,C2のいずれか一方を交互にシュミットトリガ回路101の入力に接続する一対のスイッチ104,105と、DC電位に接続された一対のANDゲート106,107とを備えている。
【0006】
上記磁気探知装置では、外部磁界の変化に応じて、磁気センサ100のインダクタンスが変化し、これにより、シュミットトリガ回路101からの発振電圧の発振周期が変化する。そこで、この磁気探知装置では、シュミットトリガ回路101からの発振電圧の発振周期を測定することにより、外部磁界の強さを検出する。
【0007】
ところで、上記磁気探知装置で、実際に外部磁界を検出する際には、磁気センサ100に流れる直流バイアス電流の向きを、一対のスイッチ104と一対のANDゲート105により短時間で切り換え、各々の状態における発振電圧の発振周期を測定し、それらの差を求める。このように、磁気センサ100に供給される直流バイアス電流の向きを切り換えることにより、外部磁界の方向を検出することが可能になるとともに、温度ドリフトや時間ドリフトをキャンセルして高精度に外部磁界を検出することが可能となる。
【0008】
図13に、一方のANDゲート106への入力を‘H’にし、他方のANDゲート107への入力を‘L’にしたときの等価回路図を示す。このとき、磁気センサ100に供給される電流は、図13中矢印A1に示すように、端子C1から端子C2へと流れる。このように、一方のANDゲート106への入力を‘H’にし、他方のANDゲート107への入力を‘L’にしたとき、ANDゲート106は、励振及び緩衝増幅を行うバッファとして働き、磁気探知装置は全体として、外部磁界の大きさに応じて発振電圧の発振周期が変化する無安定マルチバイブレータ回路として動作する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記磁気探知センサにおいて、図13に示したように電流を流したとき、磁気センサ100に流れる電流量は、シュミットトリガ回路101への入力電圧と、磁気センサ100に接続された一方の抵抗103の抵抗値とによって決定する。また、電流の向きを切り換えたとき、磁気センサ100に流れる電流量は、シュミットトリガ回路101への入力電圧と、磁気センサ100に接続された他方の抵抗102の抵抗値とによって決定する。したがって、この磁気探知装置では、磁気センサ100に接続された一方の抵抗103の抵抗値と、磁気センサ100に接続された他方の抵抗102の抵抗値とにバラツキがあると、電流の向きによって測定値にバラツキが生じてしまい、磁界検出精度が低下してしまう。
【0010】
また、上述のように、ANDゲート106,107によって電流の流れを制御する磁気探知装置では、特に複数の磁気センサを設けようとしたときに、構成が非常に複雑になってしまい、小型化や低価格化を図ることが難しくなる。すなわち、上述のような磁気探知装置では、例えば外部磁界の3次元方向を検出するために、互いに直交する3つの磁気センサを設けたときなどに、特に小型化や低価格化を図ることが難しくなってしまう。
【0011】
以上のように、従来の磁気探知装置では、磁気センサに接続された抵抗のバラツキにより精度が低下してしまうという問題があり、また、小型化や低価格化が難しいという問題もあった。
【0012】
本発明は、このような従来の実情を鑑みて提案されたものであり、磁気センサに接続された抵抗のバラツキが精度に影響しないような構造を持ち、しかも小型化や低価格化が容易な磁気探知装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために完成された本発明は、 磁性体にコイルが巻かれてなる磁気センサを時定数決定素子の一部として用いた発振回路を備え、上記発振回路から出力される発振電圧の周期の変化によって外部磁界の強さを検出する磁気探知装置において、上記発振回路は、シュミットトリガ回路を用いて構成された無安定マルチバイブレータ回路からなり、上記シュミットトリガ回路の入力と出力間に並列で少なくとも1つの上記磁気センサとその磁気センサに流れる電流の方向を反転させるための少なくとも4つのバイラテラル・スイッチが接続され、上記シュミットトリガ回路の入力に抵抗が接続されており、その発振周期が、上記磁気センサのインダクタンスと、上記バイラテラル・スイッチを介して上記磁気センサに直列接続される上記抵抗の抵抗値とによって定まる時定数により決定されることを特徴とするものである。
【0016】
また、上記磁気探知装置において、磁気センサのコイルに流れる発振電流の振幅は、磁気センサのインダクタンスが急峻な変化を示す範囲を包括するように設定することが好ましい。また、磁気センサのコイルに流れる発振電流は、直流バイアス電流成分を含んでいることが好ましい。
【0017】
また、上記磁気探知装置において、磁気センサは、複数備えていてもよい。
【0018】
以上のような本発明に係る磁気探知装置では、バイラテラル・スイッチによって磁気センサに流れる電流の方向を反転させる。したがって、この磁気探知装置では、電流の向きに関わらず、磁気センサには同じ電流が供給される。また、この磁気探知装置では、バイラテラル・スイッチによって磁気センサに流れる電流の方向を反転させるので、複数のANDゲートや複数の抵抗等を備える必要が無く、構成を簡単なものとすることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更が可能であることは言うまでもない。
【0020】
まず、本発明を適用した磁気探知装置に用いられる磁気センサの一例について説明する。
【0021】
図1に示すように、本実施の形態において使用される磁気センサ1は、リボン状やワイヤー状に形成された細長いアモルファス等からなる磁性体2と、この磁性体2の長手方向に巻回された銅線等からなるコイル3とから構成され、コイル3の両端から一対の端子4,5が導出される。ここで、磁性体2には、数ガウス程度の微弱な磁界で急峻な透磁率変化を示す角形特性に優れた磁性材料を用いる。
【0022】
上記磁気センサ1を用いて外部磁界Hexを検出するときの原理について、図2を参照しながら説明する。この図2は、交流バイアス電流i1、又は交流バイアス電流i1を反転させた交流バイアス電流i2を、磁気センサ1に供給したときの状態について、磁気センサ1のインダクタンスLの変化と対応させて示したものである。
【0023】
磁気センサ1を用いて外部磁界Hexを検出する際は、コイル3に直流バイアス電流成分を含んだ交流バイアス電流i1を流すことにより、磁気センサ1を長手方向に磁化して、磁気センサ1の長手方向に直流バイアス磁界成分を含んだ交流バイアス磁界を発生させる。ここで、コイル3に供給する交流バイアス電流i1は、外部磁界Hexが加わって交流バイアス磁界がシフトしたとしても、交流バイアス磁界が、磁気センサ1のインダクタンスLが急峻な変化を示す範囲を包括するように設定する。
【0024】
そして、外部磁界Hex=0のときに、磁気センサ1のコイル3に流れる電流がIaからIbまで変化するように交流バイアス電流i1を供給すると、磁気センサ1のインダクタンスLはLmaxからLminに変化する。そして、磁気センサ1に印加される電圧の変化が一定であるならば、交流バイアス電流i1の立ち上がり時間t1は、ファラデーの法則によって下記式(1−1)のように表される。
【0025】
【数1】
Figure 0003633097
【0026】
一方、外部磁界Hexが加わると、磁気センサ1に流れる電流は、外部磁界Hex分だけシフトして、例えば、Ia+IexからIb+Iexまで変化するようになる。このとき、交流バイアス電流i1は、Iexの分だけシフトすると共に、その応答波形に変化が生じる。そして、交流バイアス電流i1の応答波形が変化し、例えば、交流バイアス電流i1の立ち上がり時間t1が、下記式(1−2)で表されるシフト時間Δt1だけ変化することとなる。
【0027】
【数2】
Figure 0003633097
【0028】
このように、交流バイアス電流i1の立ち上がり時間t1は、外部磁界Hexの変化に応じて変化する。したがって、この磁気センサ1では、交流バイアス電流i1の立ち上がり時間t1のシフト量を検出することにより、外部磁界Hexの変化を検出することができる。
【0029】
なお、この磁気センサ1では、交流バイアス電流i1が、外部磁界Hex分だけ電流値がシフトしてもインダクタンスLが急峻な変化を示す範囲を包括するように設定する。これにより、上記式(1−2)から明らかなように、外部磁界Hexの変化に応じて、シフト時間Δt1は、ほぼ直線的に変化することとなる。
【0030】
したがって、この磁気センサ1は、外部磁界検出時のリニアリティが優れたものとなり、磁界検出用のセンサとして非常に好適に動作する。また、この磁気センサ1では、外部磁界Hexの検出に、インダクタンスLの急峻な変化、すなわちLmaxからLminに至る大きな変化を、常に利用することとなるので、非常に高い感度が得られる。
【0031】
つぎに、交流バイアス電流i1を反転させた交流バイアス電流i2を磁気センサ1に供給したときの動作について説明する。
【0032】
ここでは、図2に示すように、磁気センサ1に流れる電流を反転させて、外部磁界Hex=0のときに磁気センサ1に流れる電流が−Iaから−Ibまで変化するように、磁気センサ1に交流バイアス電流i2を供給する。このときも、磁気センサ1のインダクタンスLは、LmaxからLminへ変化する。そして、磁気センサ1に印加される電圧の変化が一定であるならば、交流バイアス電流i2の立ち上がり時間t2は、ファラデーの法則によって下記式(1−3)のように表され、上述の立ち上がり時間t1と同じとなる。
【0033】
【数3】
Figure 0003633097
【0034】
一方、このように交流バイアス電流i2を供給しているときに、外部磁界Hexが加わると、磁気センサ1に流れる電流は、外部磁界Hex分だけシフトして、例えば、−Ia+Iexから−Ib+Iexまで変化するようになる。このとき、交流バイアス電流i2は、Iexの分だけシフトすると共に、その応答波形に変化が生じる。そして、交流バイアス電流i2の応答波形が変化して、例えば、交流バイアス電流i2の立ち上がり時間t2が、下記式(1−4)で表されるシフト時間Δt2だけ変化することとなる。
【0035】
【数4】
Figure 0003633097
【0036】
このように、交流バイアス電流i1を反転させた交流バイアス電流i2を流したときも、交流バイアス電流i2の立ち上がり時間t2は、外部磁界Hexの変化に応じて変化する。そして、このシフト時間Δt2は、上述のシフト時間Δt1と符号が逆で同じ大きさとなっている。すなわち、シフト時間Δt1とシフト時間Δt2とは、差動の関係にある。
【0037】
そこで、順方向に電流を流したときの立ち上がり時間t1+Δt1と、逆方向に電流を流したときの立ち上がり時間t2+Δt2とを測定し、これらの差動を取ることにより、外部磁界Hexの変化に応じた信号を、一定の方向にだけ電流を流したときに比べて、約2倍の出力として取り出すことができる。
【0038】
また、順方向に電流を流したときの立ち上がり時間t1+Δt1と、逆方向に電流を流したときの立ち上がり時間t2+Δt2との差動を取ると、外部磁界Hex=0のときには、交流バイアス電流の立ち上がり時間が互いにキャンセルされる。したがって、外部磁界Hexがない状態である0点を容易に認識することができる。
【0039】
さらに、磁気センサ1は温度等によってインダクタンスLの大きさが変化して交流バイアス電流の立ち上がり時間に変化が生じるが、交流バイアス電流の方向を短時間で反転させることにより、このような温度ドリフトや時間ドリフト等の影響を互いにキャンセルすることができる。したがって、この磁気センサでは、温度ドリフトや時間ドリフト等の影響を受けることなく、高精度に外部磁界Hexを検出することができる。
【0040】
つぎに、以上のような磁気センサを用いた磁気探知装置の一構成例について、具体的に説明する。
【0041】
この磁気探知装置は、図3に示すように、上述のような磁気センサ10と、磁気センサ10に流れる電流の方向を反転させるためのバイラテラル・スイッチ11と、バイラテラル・スイッチ11に接続された抵抗12と、磁気センサ10の両端から導出された配線に接続されたシュミットトリガ回路13とを備えており、これらにより、無安定マルチバイブレータ回路として動作する発振回路が構成されている。
【0042】
ここで、磁気センサ10は、上述したように、リボン状やワイヤー状に形成された細長いアモルファス等からなる磁性体と、この磁性体の長手方向に巻回された銅線等からなるコイルとから構成される。そして、この磁気センサ10は、スイッチSW1、スイッチSW2、スイッチSW3及びスイッチSW4を備えたバイラテラル・スイッチ11内に配されており、磁気センサ10に流れる電流の方向は、このバイラテラル・スイッチ11によって反転させることができるようになっている。このバイラテラル・スイッチ11に接続された抵抗12の一端は、バイラテラル・スイッチ11を介して磁気センサ10に対して直列に接続されており、この抵抗12の他端は、接地されている。
【0043】
また、シュミットトリガ回路13は、入力電圧に応じて出力電圧を繰り返し反転させて、方形波発振電圧V0を出力する。すなわち、シュミットトリガ回路13は、入力電圧が立ち上がってシュミット電圧VsHに達したら、出力電圧を反転させて出力し、同様に、入力電圧が立ち下がってシュミット電圧VsLに達したら出力電圧を反転させて出力し、これらの結果として、方形波発振電圧V0を出力する。
【0044】
このように、シュミットトリガ回路13から方形波発振電圧V0を出力することにより、上記磁気探知装置は、無安定マルチバイブレータ回路として動作する。ここで無安定マルチバイブレータ回路の時定数は、磁気センサ10のインダクタンスLと、抵抗12の抵抗値Rとにより定まる。すなわち、上記磁気探知装置において、磁気センサ10及び抵抗12は、無安定マルチバイブレータ回路の時定数決定素子となっている。
【0045】
そして、無安定マルチバイブレータ回路の発振周期は時定数によって決まるので、この無安定マルチバイブレータ回路の発振周期は、磁気センサ10のインダクタンスLと、磁気センサ10に直列接続された抵抗12の抵抗値Rとにより決定する。
【0046】
ここで、磁気センサ10のインダクタンスLは、外部磁界Hexの変化に応じて変化する。したがって、この無安定マルチバイブレータ回路の発振周期は、外部磁界Hexの変化に応じて変化する。そこで、この磁気探知装置では、この無安定マルチバイブレータ回路の発振周期、すなわちシュミットトリガ回路13からの方形波発振電圧V0の発振周期を測定することにより、外部磁界の強さを検出する。
【0047】
上記磁気探知装置の動作について、バイラテラル・スイッチ13によって磁気センサ10に対して一定の方向に電流が流れるようにしたときの電圧波形のタイムチャートである図4を参照しながら説明する。ここで、図4(a)は、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0のタイムチャートを示しており、図4(b)は、磁気センサ10に生じる電圧、すなわちシュミットトリガ回路13へ入力する電圧Vrのタイムチャートを示している。
【0048】
図4(a)に示すように、先ず、シュミットトリガ回路13から、所定の直流バイアス成分を含む電圧V1が磁気センサ10に供給され、これにより、磁気センサ10と抵抗12とからなる積分回路に流れる電流が立ち上がる。ここで、磁気センサ10に供給される電圧は直流バイアス成分を含んでいるので、磁気センサ10に流れる電流は、直流バイアス電流成分を含んでいる。このとき、図4(b)に示すように、磁気センサ10に生じる電圧、すなわちシュミットトリガ回路13へ入力する電圧Vr1の波形は、シュミットトリガ回路13から出力された電圧V1に対して、立ち上がり時に遅延が生じた波形となる。この電圧Vr1の波形は、磁気センサ10に流れる電流の応答波形に対応するものであり、したがって、この電圧Vr1の立ち上がり時の遅延は、磁気センサ10に加わる外部磁界Hexの大きさに応じて変化する。そして、シュミットトリガ回路13は、入力が立ち上がって所定のシュミット電圧VsHに達したら、図4(a)に示すように、出力を反転する。
【0049】
これにより、シュミットトリガ回路13から、元の電圧V1を反転させた電圧V2が磁気センサ10に供給され、これにより、磁気センサ10と抵抗12とからなる積分回路に流れる電流が立ち下がる。このとき、図4(b)に示すように、磁気センサ10に生じる電圧、すなわちシュミットトリガ回路13へ入力する電圧Vr2の波形は、シュミットトリガ回路13から出力された電圧V2に対して、立ち下がり時に遅延が生じた波形となる。この電圧Vr2の波形は、磁気センサ10に流れる電流の応答波形に対応するものであり、したがって、この電圧Vr2の立ち下がり時の遅延は、磁気センサ10に加わる外部磁界Hexの大きさに応じて変化する。そして、シュミットトリガ回路13は、入力が立ち下がって所定のシュミット電圧VsLに達したら、出力を反転する。
【0050】
以上のような動作の繰り返しにより、シュミットトリガ回路13は、図4(a)に示すような方形波発振電圧V0を出力する。ここで、シュミット電圧VsL,VsHは、磁気センサ10に流れる電流の立ち上がり時及び立ち下がり時における磁気センサ10のインダクタンスLのLmaxからLminへの変化を包括するように設定しておく。すなわち、シュミット電圧VsL,VsHは、磁気センサ10に流れる発振電流の振幅が、磁気センサ10のインダクタンスLが急峻な変化を示す範囲を包括するように設定しておく。
【0051】
そして、上述したように、シュミットトリガ回路13に入力する電圧Vrの波形は、磁気センサ10に流れる電流の応答波形に対応している。したがって、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期は、磁気センサ10に流れる電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間に対応している。そして、上述したように磁気センサ10に流れる電流の立ち上がり時間及び立ち下がり時間は外部磁界Hexの大きさに依存しているので、このシュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期に基づいて、磁気センサ10に加わっている外部磁界Hexの大きさを検出することができる。
【0052】
すなわち、この磁気探知装置では、磁気センサ10に加わった外部磁界Hexの変化が、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期の変化として現れる。そこで、この発振周期の変化を検出することにより、外部磁界Hexの強さを検出することが可能となる。
【0053】
ところで、本実施の形態に係る磁気探知装置では、バイラテラル・スイッチ11によって磁気センサ10に流れる電流の方向を反転させることができる。すなわち、図3において、スイッチSW1及びスイッチSW4がオンで、スイッチSW2及びスイッチSW3がオフのとき、図3の矢印Aの向きに電流が流れ、また、スイッチSW1及びスイッチSW4がオフで、スイッチSW2及びスイッチSW3がONのとき、図3の矢印Bの向きに電流が流れる。そして、バイラテラル・スイッチ11によって磁気センサ10に流れる電流の方向を反転させて外部磁界Hexを検出することにより、上述したように、一定の方向にだけ電流を流したときに比べて約2倍の出力が得られ、また、外部磁界Hexがない状態である0点を容易に認識することができ、さらには、温度ドリフトや時間ドリフト等の影響を取り除くことができる。
【0054】
つぎに、磁気センサ10に加わった外部磁界Hexの変化が、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期の変化として現れる原理について、さらに詳細に説明する。
【0055】
図5に、磁気センサ20と抵抗21が直列に接続された積分回路に電流が立ち上がるときの状態をモデル化した回路を示す。このような回路において、スイッチ22をオフからオンにすると、磁気センサ20と抵抗21からなる積分回路に直流電源23から直流電圧が印加され、磁気センサ20に電流iが流れ出す。ここで、磁気センサ20に流れる電流iは、積分回路に印加される直流電圧の値をE、磁気センサ20のインダクタンスをL、抵抗21の抵抗値をR、電流iの立ち上がり時間をtとすると、下記式(1−5)で表される。
【0056】
【数5】
Figure 0003633097
【0057】
上記式(1−5)から分かるように、電流iの立ち上がり時間tは、積分回路の時定数L/Rに比例している。したがって、このような積分回路では、磁気センサ20のインダクタンスLや、抵抗21の抵抗値Rの大きさを変えることにより、電流iの立ち上がり時間tが変化する。
【0058】
ところで、上述したように、磁気センサのインダクタンスLは、電流iが立ち上がっている間に、LmaxからLminへ変化する。ここで、上述のシュミット電圧VsL,VsHは、インダクタンスLのLmaxからLminへの変化を包括するように設定しておく。
【0059】
そして、磁気センサ20のインダクタンスLがLmaxからLminへと変化するため、積分回路に流れる電流iは、図6に示すように、初めはインダクタンスLがLmaxの状態で立ち上がり、やがて、インダクタンスLがLminの状態で立ち上がることとなる。したがって、積分回路に流れる電流iがシュミット電圧VsHに対応するレベルに達するまで時間Tsは、インダクタンスLがLmaxの状態での立ち上がり時間T1と、インダクタンスLがLminの状態での立ち上がり時間T2との合計になる。
【0060】
そして、磁気センサ20に加わる外部磁界Hexが変化すると、この変化分だけ、インダクタンスLがLmaxからLminに変化する変化点Pがシフトするので、外部磁界Hexに応じて、積分電流iがシュミット電圧VsHに対応するレベルに達するまでの時間Tsが変化することとなる。
【0061】
したがって、上述の図4に示したように、外部磁界Hexの変化が、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期の変化として現れることとなる。
【0062】
また、図7に、磁気センサ30と抵抗31が直列に接続された積分回路に流れていた電流iが立ち下がるときの状態をモデル化した回路を示す。このような回路において、スイッチ32をオフからオンにすると、直流電源33からの直流電圧が積分回路に加わらなくなり、磁気センサ30に流れていた電流に立ち下がりが生じる。ここで、磁気センサ30に流れる電流iは、積分回路に印加されていた直流電圧の値をE、磁気センサ30のインダクタンスをL、抵抗31の抵抗値をR、電流の立ち下がり時間をtとすると、下記式(1−6)で表される。
【0063】
【数6】
Figure 0003633097
【0064】
そして、このときも、上述の電流の立ち上がり時と同様に、磁気センサ30に加わる外部磁界Hexが変化すると、この変化分だけ、インダクタンスLがLmaxからLminに変化する変化点がシフトするので、外部磁界Hexに応じて、積分電流iがシュミット電圧VsLに対応するレベルに達するまで時間が変化することとなる。
【0065】
したがって、電流の立ち下がり時においても、上述の図4に示したように、外部磁界Hexの変化が、シュミットトリガ回路15から出力される方形波発振電圧V0の発振周期の変化として現れることとなる。
【0066】
ところで、図3に示したような磁気探知装置において、シュミットトリガ回路13から出力される方形波発振電圧V0の発振周期の変化量は、外部磁界Hexと、磁気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界とが成す角度θに依存している。すなわち、外部磁界Hexが一定のとき、図8に示すように、発振周期は、外部磁界Hexと、磁気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界とが成す角度θに依存して変化する。なお、図8では、外部磁界Hexの向きと、磁気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界の向きとが同じときを方位0°としている。
【0067】
図8から分かるように、発振周期は外部磁界Hexの方位情報を含んでいる。これは、磁気センサ10の磁性体の磁化量が、磁気センサ10に流れる電流による磁化量と、外部磁界Hexによる磁化量との合計であり、外部磁界Hexによる磁化量が、外部磁界Hexと、磁気センサ10の磁性体の長手方向に生じる磁界とが成す角度θに依存して変化するからである。
【0068】
すなわち、図9に示すように、磁気センサ10のコイル10bに流れる電流による磁界Hbは一定であるが、外部磁界Hexによって磁気センサ10の磁性体10aに生じる磁界は、外部磁界Hexの方向に依存している。したがって、磁気センサ10で検出される磁界Hは、下記式(1−7)で示すように、外部磁界Hexのうち、磁性体10aの長手方向成分のみとなる。
【0069】
H=Hex・cosθ ・・・(1−7)
なお、上記式(1−7)に示すように、磁気センサ10で検出される磁界Hは、外部磁界Hexの方位情報を含んでいるので、複数の磁気センサを用いることにより、外部磁界Hexの方向を知ることができる。
【0070】
具体的には、例えば、図10に示すように、磁気探知装置に2つの磁気センサ10x,10yを組み込む。なお、この磁気探知装置は、磁気センサを2つ組み込んだ以外は、図3に示した磁気探知装置と同様の回路構成である。ここで、図11に示すように、磁気センサ10xは、X軸方向に配置し、磁気センサ10yは、X軸方向に対して直交するY軸方向に配置する。すなわち、磁気センサ10x及び磁気センサ10yは、互いに直交するように配置する。このとき、図11に示すように、外部磁界Hexの方向と、X軸方向検出用の磁気センサ11xの磁性体の長手方向とが成す角度をθとすると、X軸方向検出用の磁気センサ10xによって検出される磁界の大きさHxは、下記式(1−8)で表され、Y軸方向検出用の磁気センサ10yによって検出される磁界の大きさHyは、下記式(1−9)で表される。
【0071】
Hx=Hex・cosθ ・・・(1−8)
Hy=Hex・sinθ ・・・(1−9)
ここで、X軸方向検出用の磁気センサ10xによって検出される磁界の大きさHxと、Y軸方向検出用の磁気センサ10yによって検出される磁界の大きさHyとの比をとると、下記式(1−10)となる。
【0072】
Hy/Hx=sinθ/cosθ=tanθ ・・・(1−10)
したがって、外部磁界Hexの方向と、X軸方向検出用の磁気センサ10xの磁性体の長手方向とが成す角度θは、下記式(1−11)で表される。ただし、下記式(1−11)において、Hy≧0のときは、180°≧θ≧0°であり、0>Hyのときは、360°>θ>180°である。
【0073】
θ=tan−1(Hy/Hx) ・・・(1−10)
このように磁気探知装置に、2つの磁気センサ10x,10yを設けることにより、外部磁界Hexの方向を知ることができる。なお、立体空間内での外部磁界Hexの方向、すなわち外部磁界Hexの3次元での方向まで知りたいときには、互いに直交する3つの磁気センサを用いればよい。
【0074】
図10に示した磁気探知装置においても、磁気センサに流れる電流は、シュミットトリガ回路へ入力する電圧と、単一の抵抗とだけによって定まる。したがって、この磁気探知装置においても、磁気センサに流れる電流の向きを反転させても、また、電流を流す磁気センサを切り換えても、磁気センサに接続された抵抗の抵抗値のバラツキ等に起因して検出精度が低下してしまうようなことはない。したがって、この磁気探知装置でも、外部磁界Hexの大きさと方向とを、高精度に検出することができる。
【0075】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明に係る磁気探知装置では、電流の向きに関わらず、磁気センサには同じ電流が供給されるので、電流の向きによって測定値にバラツキが生じるようなことがなく、外部磁界を高精度に検出することができる。
【0076】
また、本発明に係る磁気探知装置では、複数のANDゲートや複数の抵抗等を備える必要が無く、構成を簡単なものとすることができるので、小型化や低価格化を容易に図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した磁気探知装置に用いられる磁気センサの一例を示す模式図である。
【図2】図1に示した磁気センサによる外部磁界検出の原理を説明するための図である。
【図3】本発明を適用した磁気探知装置の一構成例を示す回路図である。
【図4】シュミットトリガ回路から出力される電圧のタイムチャートと、シュミットトリガ回路へ入力する電圧のタイムチャートとを示す図である。
【図5】磁気センサと抵抗からなる積分回路に電流が立ち上がるときの状態をモデル化した回路図である。
【図6】図5に示した積分回路に流れる電流の立ち上がり時の様子を示す図である。
【図7】磁気センサと抵抗からなる積分回路に流れていた電流が立ち下がるときの状態をモデル化した回路図である。
【図8】シュミットトリガ回路から出力される方形波発振電圧の発振周期と、外部磁界Hexの方向との関係を示す特性図である。
【図9】磁気センサの磁性体の磁化の様子を示す模式図である。
【図10】本発明を適用した磁気探知装置の他の構成例を示す回路図である。
【図11】図10に示した磁気探知装置の磁気センサの配置の様子を示す模式図である。
【図12】従来の磁気探知装置の一構成例を示す回路図である。
【図13】図12に示した磁気探知装置の一動作例を示す回路図である。
【符号の説明】
1 磁気センサ、 2 磁性体、 3 コイル、 10 磁気センサ、 11バイラテラル・スイッチ、 12 抵抗、 13 シュミットトリガ回路

Claims (5)

  1. 磁性体にコイルが巻かれてなる磁気センサを時定数決定素子の一部として用いた発振回路を備え、上記発振回路から出力される発振電圧の周期の変化によって外部磁界の強さを検出する磁気探知装置において、
    上記発振回路は、シュミットトリガ回路を用いて構成された無安定マルチバイブレータ回路からなり、上記シュミットトリガ回路の入力と出力間に並列で少なくとも1つの上記磁気センサとその磁気センサに流れる電流の方向を反転させるための少なくとも4つのバイラテラル・スイッチが接続され、上記シュミットトリガ回路の入力に抵抗が接続されており、その発振周期が、上記磁気センサのインダクタンスと、上記バイラテラル・スイッチを介して上記磁気センサに直列接続される上記抵抗の抵抗値とによって定まる時定数により決定されることを特徴とする磁気探知装置。
  2. 上記磁気センサのコイルに流れる発振電流の振幅は、磁気センサのインダクタンスが急峻な変化を示す範囲を包括するように設定されていることを特徴とする請求項1記載の磁気探知装置。
  3. 上記磁気センサのコイルに流れる発振電流は、直流バイアス電流成分を含んでいることを特徴とする請求項1記載の磁気探知装置。
  4. 上記磁気センサを複数備えていることを特徴とする請求項1記載の磁気探知装置。
  5. 上記磁性体を上記コイルに流れる発振電流によって長手方向に磁化して利用することを特徴とする請求項1記載の磁気探知装置。
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