JP3633081B2 - 開閉体の障害物感知装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば電動シャッターなどの建物の開口に付設される開閉体の安全機構として用いられる開閉体の障害物感知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物の開口に付設される電動シャッターなどは、シャッターを構成するスラットカーテンが開口の閉鎖のために上方より降下するが、その際、スラットカーテンの真下に物品あるいは人などがある場合、この物品や人が障害物となり、この障害物がスラットカーテンと床面との間に挟まれ、損傷事故を起こす危険がある。
【0003】
このような事故を未然に防ぐために、実公平1−37111号公報に開示されているようなシャッターの障害物感知装置が考案されている。
この障害物感知装置は、スラットカーテンの最下端の水切となる座板部分に、下面が開口する断面略コ字形状の化粧カバーと、この化粧カバーの下面に開口内側(内空)を上下動自在に懸垂された可動底板と、その内空に配設されたマイクロスイッチとを構成させ、このマイクロスイッチによって障害物に当接した可動底板の浮き上がりを検出する構造となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のシャッターの障害物感知装置では、化粧カバーに対して可動底板を上下動自在とする構成が、断面略コ字状の化粧カバーの内空部分を可動底板が進退する構成となっており、この化粧カバーの開口縁部分と可動底板との間に、可動底板の進退距離に相当する隙間が側面に表出する構造となっている。そのため、このような構造の障害物感知装置を、寒冷地にて使用した場合、上述した隙間に雪などが付着したり、この隙間内に侵入して、この隙間部分にて氷結することがあり、このような際には可動底板の動作不良を引き起こし、障害物の感知が不確かなものとなるおそれがあった。
【0005】
また、上記した雪以外に、環境の悪い設置場所においても、上述した障害物感知装置の隙間に、塵埃や砂、小石などが侵入することがあり、可動底板が動作不良を起こし、障害物感知の信頼性が低下するおそれがある。
【0006】
そこで本発明は、上記問題点を解消するために、寒冷地や環境の悪い設置場所であっても、障害物の感知が行え、その信頼性を向上することができる開閉体の障害物感知装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
次に、上記の課題を解決するための手段を、実施の形態に対応する図面を参照して説明する。
この発明の開閉体の障害物感知装置1は、建物開口2に配設される開閉体4の移動端となるとともに、建物開口2の縁部6と対向する端面に前記建物開口2の幅方向となる長手方向に全通して溝開口10が設けられる枠体5と、前記枠体5の溝開口10を閉塞する基板18を有するとともに、該溝開口10に対して進退自在に設けられる感知片17と、前記枠体5に設けられ、前記感知片17が枠体5に対して進入した際に、該感知片17の移動を検知する検知手段36と、前記枠体5の外側面と、該外側面に対応する前記感知片17の基板18の外側面とを連結するように配設され、前記枠体5と前記感知片17との間隙を被覆する可撓性を有するカバー部材40であって、その長手方向に沿う両縁に膨出形成された係合部41,41が枠体5及び感知片17の外側面に夫々形成された凹溝14,24に挿着されたカバー部材40と、を具備し、前記枠体5の長手方向両端の端面には閉塞板42が設けられ、閉塞板42の下縁にカバー部材40’が配設されていることを特徴としている。
【0008】
なお、前記カバー部材40は、伸縮性を有する部材よりなる構成としてもよい。
【0009】
このような構造によれば、枠体5と感知片17との可動部分である間隙部分を可撓性を有するカバー部材40が被覆することとなり、この間隙部分に雪などが付着したり、この間隙内に雪などが侵入することがなくなり、この隙間部分での氷結が発生せず、感知片17は動作不良を引き起こすことなく枠体5に対して進退自在となり、障害物Xの感知を行うことが可能となる。
【0010】
なお、上記感知片17の基板底面18bに凹凸面を形成すれば、この基板18に対向し当接する建物開口2の縁部(床面)6との接触面積を小さくすることが可能となり、これにより、例えば寒冷地などで、感知片17と建物開口2の縁部6とが氷結により固着してしまうことを防止することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による開閉体の障害物感知装置が備えられるシャッター概略正面図、図2は障害物感知装置の一実施の形態を示す側断面図である。
【0012】
まず、この開閉体の障害物感知装置1は、図1に示すように、建物の開口2に配設される電動シャッター3などに設けられる。
この電動シャッター3は、開閉体としてのスラットカーテン4より構成される軽量シャッターや、開閉体としてパネル板より構成されるパネルシャッター(図示せず)などで、開閉体(スラットカーテン)4の最下端である水切部分に、本発明の障害物感知装置1が配設される。
【0013】
この障害物感知装置1は、本実施の形態では、枠体5と、感知片と、作動片と、検知手段と、カバー部材とで大略構成されている。
【0014】
枠体5は、スラットカーテン4の最下端であって、建物開口2を開閉するための移動端であり、建物開口2の下縁部、すなわち、床面6に対向するスラットカーテン4の下側端部に、建物開口2の幅(左右)方向となる長手方向に全通して設けられている。
【0015】
この枠体5は、図2に示すように、スラットカーテン4と係合される係合片7が垂直に延設された上板8と、上板8の両端より垂下方向に延出するとともに互いに対向する一対の側板9,9とを有し、下側(床面6)に向かって溝開口10が形成された断面略コ字状に形成されている。
【0016】
枠体5の溝開口10には、溝開口10の両縁部をなす各側板9,9の下端近傍より、この溝開口10の開口幅を狭める一対の支持条片11,11が、枠体5と一体に形成されている。
【0017】
この一対の支持条片11,11は、前記枠体5の溝開口10に対して内方向、本実施の形態では図2に示すように、各側板9,9の内側面下方より一体に延出する断面略L字形状の段部12を介してそれぞれ設けられている。
【0018】
また、両側板9,9の下端と各段部12との間には、下方(床面6)に向かって開口する狭溝13が形成されている。
【0019】
さらに、両側板9,9の下端の両外側面には、奥拡がりに形成される凹溝14がそれぞれ形成されている。
【0020】
また、この枠体5の上板8の下面である内面8aには、略中央に垂下方向に延出する規制片15が突出形成され、また、一方の側板9(図2中右側)の内側面には、段部12の上側より枠体5の内方向に延出するように、断面略L字状の受片16が一体に形成されている。この受片16の先端16aは上方を向くように形成され、すなわち、溝開口10に対して奥方向となるように略垂直に形成されている。
【0021】
次に、感知片17は、枠体5の長手方向に沿って形成され、この枠体5の溝開口10を閉塞可能な幅長に形成される平滑な板状の基板18を有している。
【0022】
この基板18には、図2に示すように、その上面である一方の面18aに対して垂直に延出するとともに、前記枠体5の支持条片11,11間の開口幅よりやや狭く設定された間隔の、幅方向で対に設けられた突条19,19が基板18と一体に設けられている。
これら突条19の先端には、基板18と平行して外(幅)方向に向き、略鉤状に形成された鉤状先端20がそれぞれ突条19と一体に形成されている。
【0023】
また、各突条19の先端の間には、基板18と平行な平行片21が各突条19と一体に形成されるとともに、この平行片21の上面であって、感知片17を枠体5に取り付けた状態で前記受片16に略対向する位置となる一方の突条19(図2中右側)の先端近傍に、平行片21に対して垂直に延出された突片22が一体に形成されている。
【0024】
さらに、基板18の幅方向の両端部近傍には、前記突条19と平行となって上方垂直方向に延出する直立片23がそれぞれ形成されており、これら直立片23の基端の両外側面には、奥拡がりに形成される凹溝24がそれぞれ形成されている。
【0025】
なお、この感知片17の基板18の底面18bには、図2に示すように、断面略W字状に凹凸形成されている当接板25が固設されている。
【0026】
そして、この感知片17は、一対の突条19の各鉤状先端20が前記各支持条片11に掛かって懸垂状態となるように枠体5に取り付け支持され、枠体5の溝開口10に対して出入り自在、すなわち上下動自在に設けられるようになっており、この取付状態において、平行片21および突片22が枠体5の溝開口10の奥方向にそれぞれ延出するようになるとともに、各直立片23が枠体5の各狭溝13の内方向にそれぞれ遊嵌状態となって延出するようになっている。
【0027】
次に、作動片26は、枠体5および感知片17と同様に、建物開口2の幅(左右)方向となる長手方向に全通して設けられており、図2に示すように、断面中空パイプ形状の支持体27と、平板状の翼体28と、この翼体28とともに構成される揺動体29と、重り片30とで構成されている。
【0028】
支持体27は、本実施の形態では断面略円形の中空パイプ形状に形成されており、下端部の外側底面には、凹溝状の係止部31が形成されており、前記枠体5の受片16に上方より係合するようになっている。なお、この受片16への係合状態において、支持体27は、枠体5の上板下面8aと規制片15とで周囲を囲まれるようになり、容易に脱落しないようになっている。
【0029】
次に、翼体28は、その基端側となる一側縁が、図2に示すように、支持体27の外側面の一部(図2中左側)に一体となって設けられ、略水平方向に延出するようになっている。
【0030】
また、揺動体29は、翼体28の下面に、この翼体28とともに、断面略矩形状の中空なパイプ状に形成されている。
この揺動体29は、翼体28の板面に対して垂直下方に延出する垂直板32と、この垂直板32の下端に連続して湾曲部33を介して形成され翼体28と概略平行となるとともに下面が底面となる底板34と、この底板34の端縁より湾曲面を介して連続形成されるとともに外面が当接面となり先端部が前記支持体27の下部に連続形成される湾曲板35とで構成されている。
【0031】
また、重り片30は、前記支持体27の、翼体28と対向する反対側の内面側部(図中右側)に、内方向に突出して設けられている。
この重り片30は、前記揺動体29の重量より小さく設定されている。
【0032】
そして、作動片26は、図2に示すように、枠体5内において枠体5に作動片26自体を受片16に係合させた状態で、揺動体29が水平より下側となり、感知片17の平行片21の上面に底板34の底面が当接し、かつ、感知片17の突片22の先端に湾曲板35の当接面が当接するようになり、受片16の先端16aに支持体27の係止部31が線接触状に係合されることによって、この受片先端16a上で支持体27の係止部31を中心に枠体5内にて揺動自在となるように取り付けられている。
【0033】
また、この作動片26は、前記感知片17が枠体5に対して進入、すなわち図3に示すように感知片17が上昇した際に、平行片21および突片22によって揺動体29側が押し上げられ、係止部31を中心として枠体5の奥方向(上方向)に揺動されるようになっている。
【0034】
次に、検知手段36は、アクチュエータ37が下向きに配設されるマイクロスイッチよりなり、図2に示すように、枠体5の上板に対して、アクチュエータ37の先端が枠体5内部に延出するように取り付けられている。
【0035】
このマイクロスイッチ36のアクチュエータ37の先端は、枠体5内部にて前述した作動片26の翼体28上面に対接するように位置し、そして、この翼体28が作動片26の揺動により仰角方向に上方へ揺動することで、これを検知し、このマイクロスイッチ36と接続される送信機38が感知信号を送出するようになっている。
【0036】
なお、このマイクロスイッチ36及びこれに接続される送信機38は、略一体に構成され、図1に示すように、枠体5の長手(左右幅)方向の一端近傍に1ヵ所のみ配設されており、また、この送信機38に対応する受信機39は、建物開口2の上縁に配設されるスラットカーテン4の収納部3Bの底面に設けられ、スラットカーテン4の昇降を制御する制御装置(図示せず)と接続されている。
【0037】
次に、カバー部材40は、耐候性,耐寒性,耐屈曲性が良好な可撓性に富むゴム材質や合成樹脂材質よりなり、前記枠体5および感知片17と同様に、建物開口の幅(左右)方向となる長さに対応した長尺な帯状に形成されている。
【0038】
このカバー部材40は、図1に示すように、長手方向に沿う両縁に、断面円形状に膨出形成された係合部41がそれぞれ一体に設けられている。
【0039】
そして、このカバー部材40は、図2に示すように、両縁の係合部41,41が、枠体5の凹溝14および感知片17の凹溝24に挿着されて、枠体5と感知片17との両外側、すなわち、屋外側と屋内側とにおける間隙を被覆するようになっている。
【0040】
次に、上記の構成による障害物感知装置1の動作について説明する。
まず、スラットカーテン4が閉鎖動作で降下する際に、その下方に障害物Xがある場合、感知片17の当接板25がその障害物Xに当接する。
感知片17は、図3に示すように、この障害物Xによって上昇し、この感知片17の平行片21および突片22が、作動片26の底面および当接面と当接することによって作動片26の支持体27の係止部31を中心として上方に揺動させる。
【0041】
このとき、作動片26の揺動の際において、支持体27に設けられた重り片31の重量により揺動体29のみの重量を上昇させることにならず、作動片26の揺動すなわち上昇に対する負荷が軽減されて、上昇方向の揺動が助勢されて、作動片26は負荷の少ない状態で揺動される。
【0042】
また、この感知片17の枠体5に対する上昇と同時に、図2に示すように、カバー部材40は中途が湾曲した状態となる。
【0043】
そして、この作動片26の翼体28は、マイクロスイッチ36のアクチュエータ37を上方に押し込み、これによりマイクロスイッチ36は検出信号を出力し、送信機38を介して受信機39へとこの信号を無線にて送る。
【0044】
受信機39側では、この検出信号を図示しない制御部へ送出して、これにより図1で示す駆動モータMの停止、あるいは反転駆動を行い、スラットカーテン4の下降を停止、あるいは反転上昇の動作が行われる。
【0045】
そして、スラットカーテン4が上昇し、感知片17が障害物Xから離脱すると、感知片17は自重で初期の状態に戻るとともに、中途が湾曲したカバー部材40が真直な状態に復帰し、マイクロスイッチ36のアクチュエータ37に内蔵される図示しない圧縮バネの復帰力と自重によって作動片26も初期の状態に戻る。
【0046】
なお、本実施の形態の障害物感知装置1は、スラットカーテン4に対して障害物Xが屋外側または屋内側に偏ってあり、感知片17の一側側にのみ当接する場合であっても、作動片26は確実に上昇が行われ、翼体28によってマイクロスイッチ36を作動させて、この障害物Xを感知するようになっている。
【0047】
また、上述した実施の形態では、屋内外の両外側面についてのみの構成について説明したが、枠体5の長手方向両端の端面においては、図4に示すように、閉塞板42を設け、この閉塞板42の下縁にカバー部材40’を配設する構成とする。
【0048】
この場合、端面を閉塞する閉塞板42は、枠体5のみの長手方向両端面を閉塞するように矩形状に形成し、下縁に奥拡がりの凹溝43を形成する。
この凹溝43は、図4に示すように、凹溝43の開口を枠体5の端面に向かう斜め下方向に設定する。
【0049】
また、カバー部材40’は、枠体5の端面における幅長に設定された帯状に形成されるとともに、上縁となる一方の縁部に、断面円形状に膨出形成された係合部41’が一体に設けられている。
【0050】
そして、このカバー部材40’は、図4に示すように、上縁の係合部41’が、閉塞板42の凹溝43に挿着されて、この閉塞板42の下縁より下方向に延出するように設けられる。
なお、このカバー部材40’によれば、凹溝43の形状が斜め方向に形成されていることによって、常に枠体5の端面および感知片17の端面に当接するように付勢力が働くこととなり、感知片17の作動に係わらず常に閉塞状態を保つようになっており、これにより長手方向両端部においても間隙部分に雪や塵埃などが侵入することがない。
【0051】
従ってこのように構成された障害物感知装置1によれば、可撓性を有するカバー部材40を、枠体5と感知片17との両外側、すなわち屋外側と屋内側とにおける可動部分である間隙部分を被覆する構成としたので、この間隙部分に雪などが付着したり、この間隙内に雪などが侵入することがなくなり、この隙間部分での氷結が発生せず、感知片17は動作不良を引き起こすことなく枠体5に対して進退自在となり、障害物Xの感知を行うことが可能となる。すなわち、寒冷地において有効な障害物感知装置1を備えたシャッター装置3を構成することが可能となる。
【0052】
また、上述した雪以外の塵埃や砂、小石なども、枠体5と感知片17との間隙部分にカバー部材40が設けられているので、この間隙部分に侵入することがなく、すなわち、環境の悪い設置場所においても、上述した障害物感知装置1が動作不良を起こすことのない効果を得られ、障害物感知1の信頼性を保てることとなる。
【0053】
特に、上述した実施の形態では、感知片17の基板18の底面18bに、断面略W字状に凹凸面が形成されている当接板25を固設したので、スラットカーテン4が建物開口2を閉鎖している状態、すなわち、感知片17の当接板25が建物開口2の下縁部である床面6に当接している状態であっても、この当接板25によれば、床面6との接触面積が小さくなるので、寒冷地においてのスラットカーテン4閉鎖時に発生する氷結が起きても、床面6に対して強固に固着することがなくなり、閉鎖状態から開放状態へと容易に作動させることが可能となる。
【0054】
なお、上述した実施の形態では、スラットカーテン4における屋内側および屋外側となる両外側面にカバー部材40をそれぞれ取り付けた構成とした例について述べたが、少なくとも屋外側にのみカバー部材40を取り付ける構成としてもよい。
【0055】
また、上述した実施の形態では、枠体5の長手方向両端の端面に、閉塞板42が設けられ、この閉塞板42の下縁にカバー部材40’を垂下させるように配設する構成とした例について述べたが、この枠体5の端面に設けられる閉塞板42の下縁と感知片17の端面との間に、屋内外の外側面に設けた上記カバー部材40と同形状、すなわち、上下縁部に断面円形状に膨出形成された係合部41がそれぞれ一体に形成されたカバー部材40を配設させる構成としてもよい。
【0056】
さらに、上述した実施の形態では、カバー部材40の材質を、可撓性に富むゴム材質や合成樹脂材質よりなり湾曲自在となる構成の例について述べたが、伸縮性に富むゴム材質等を素材とするカバー部材としてもよい。
この場合、枠体に対する感知片の進退移動に応じて、このカバー部材40が伸縮することとなり、これにより間隙部分への雪などの侵入が防止される。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように本発明による開閉体の障害物感知装置によれば、可撓性または伸縮性を有するカバー部材を、枠体と感知片との間の外側、すなわち屋外側または屋内側における可動部分である間隙部分を被覆する構成としたので、この間隙部分に雪などが付着したり、この間隙内に雪などが侵入することがなくなり、この隙間部分での氷結が発生せず、感知片は動作不良を引き起こすことなく枠体に対して進退自在となり、障害物の感知を検知手段にて行うことができ、障害物感知としての信頼性が向上するという効果がある。
すなわち、寒冷地において有効な障害物感知装置を備えたシャッター装置を構成することが可能となる。
【0058】
また、上述した雪以外である塵埃や砂、小石なども、枠体と感知片との間隙部分にカバー部材が設けられているので、この間隙部分に侵入することがなく、すなわち、環境の悪い設置場所においても、上述した障害物感知装置が動作不良を起こすことのない効果が得られる。
さらに、上記感知片17の基板底面18bに凹凸面を形成しているので、この基板18に対向し当接する建物開口2の縁部(床面)6との接触面積を小さくすることが可能となり、これにより、例えば寒冷地などで、感知片17と建物開口2の縁部6とが氷結により固着してしまうことを防止することが可能となる。
またさらに、枠体5の長手方向両端の端面に閉塞板42を設け、閉塞板42の下縁にカバー部材40’を配設しているので、雪国寒冷地用シャッターの障害物感知装置の安全性を確保するという課題を高度に達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による開閉体の障害物感知装置が備えられるシャッター概略正面図
【図2】同障害物感知装置の一実施の形態を示す側断面図
【図3】同障害物感知装置の動作状態を示す側断面図
【図4】同障害物感知装置の端部における概略斜視図
【符号の説明】
1…障害物感知装置
2…建物開口
4…開閉体(スラットカーテン)
5…枠体
6…縁部(床面)
10…溝開口
17…感知片
18…基板
36…検知手段(マイクロスイッチ)
40…カバー部材
X…障害物

Claims (2)

  1. 建物開口に配設される開閉体の移動端となるとともに、建物開口の下縁部と対向する下端面に前記建物開口の幅方向となる長手方向に全通して溝開口(10)が設けられる枠体(5)と、
    前記枠体(5)の溝開口(10)を閉塞する基板(18)を有するとともに、該溝開口(10)に対して進退自在に設けられる感知片(17)と、
    前記枠体(5)に設けられ、前記感知片(17)が枠体(5)に対して進入した際に、該感知片(17)の移動を検知する検知手段(36)と、
    前記枠体(5)の外側面と、該外側面に対応する前記感知片(17)の基板(18)の外側面とを連結するように配設され、前記枠体(5)と前記感知片(17)との間隙を被覆する可撓性を有するカバー部材(40)であって、その長手方向に沿う両縁に膨出形成された係合部(41),(41)が枠体(5)及び感知片(17)の外側面に夫々形成された凹溝(14),(24)に挿着されたカバー部材(40)と、
    前記基板(18)の底面に固設された断面凹凸形状の当接板(25)と、
    を具備し、
    前記枠体(5)の長手方向両端の端面には閉塞板(42)が設けられ、閉塞板(42)の下縁にカバー部材(40’)が配設されていることを特徴とする開閉体の障害物感知装置。
  2. 前記カバー部材は、伸縮性を有する部材よりなることを特徴とする請求項1記載の開閉体の障害物感知装置。
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