JP3632891B2 - オーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、マルチチャネルを2チャネルにダウンミックス(ミックスダウンともいう)して再生するためのオーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置に関し、例えばカラオケシステムに好適なオーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、CDなどの記録媒体には音楽ソースが2チャネルのオーディオデータで記録されるが、マルチチャネルに記録してもよく、この場合には2チャネルに比べてマルチチャネルのデータ量が膨大になるので、演奏時間(記録時間)が減少する。そこで、CDより記録容量が大きいDVDビデオにマルチチャネルデータを記録すれば演奏時間(記録時間)が長くなるので、長時間の音楽ソースを記録することができ、したがって、例えばカラオケシステムにおける楽曲データを記録する場合に好適である。
【0003】
従来、カラオケ用楽曲データをマルチチャネルで媒体を介して伝送する方法としては、例えば特開平9−46799号公報(特許番号第2766466号)に示されるように、一般的なサラウンドシステムをカラオケなどの特殊用途に用いるために、音楽ソースの主チャネル及び従チャネルを含むマルチチャネル信号とともに、その音楽ソースが通常のマルチチャネルモードであるか、又はカラオケなどの特殊用途モードであるかを再生装置に伝送する方法が提案されている。また、この方法では音楽ソースがドルビーAC−3方式で圧縮されて伝送される。
【0004】
そして、この方法では、デコーダ側はサラウンド用ミキシング係数発生器と特殊用途(カラオケ)用ミキシング係数発生器を備え、伝送データからマルチチャネルモードを検出した場合には主チャネル及び従チャネルの両方が出力されるように、そのままマルチチャネルで出力したり、主チャネル及び従チャネルに対して所定のサラウンド用ミキシング係数を乗算して2チャネルにダウンミックスして出力し、他方、特殊用途モードの場合には、例えば伴奏チャネルのみを再生してボーカルチャネルを再生しないように、主チャネル及び従チャネルに対して所定の特殊用途用ミキシング係数を乗算してマルチチャネル又はダウンミックス2チャネルで出力する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、デコーダ側が特殊用途モードを検出した場合に特殊用途用ミキシング係数発生器の係数を各チャネルに乗算するので、ユーザの所望のミキシング具合で再生することができず、また、ユーザが係数を変更可能にすると、このミキシング操作が熟練度を要するので操作が面倒となるという問題点がある。また、ユーザにとって伴奏とボーカルを含む通常の音楽ソースから伴奏のみを再生し、ボーカルを再生しないようにしてカラオケとして再生することができない。
【0006】
また、上記従来の方法では、一般的なサラウンドシステムをカラオケなどの特殊用途に用いるために、その音楽ソースが通常のマルチチャネルモードであるか、又はカラオケなどの特殊用途モードであるかを示す情報を伝送するので、その音楽ソースがマルチチャネルモードか又は特殊用途モードかがあらかじめソース提供者により決められており、したがって、ユーザにとって自由度がない。また、上記従来例では、再生装置が通常のマルチチャネルモードであるか、又はカラオケなどの特殊用途モードであるかを検出しなければならないので、この検出機能を持たない再生装置は特殊用途モードで再生することができない。さらに、上記従来例では、音楽ソースをドルビーAC−3方式で圧縮して伝送するので音質が悪い。
【0007】
本発明は上記従来例の問題点に鑑み、マルチチャネルを2チャネルにダウンミックスして再生する場合にユーザにとって使い勝手が良いオーディオ信号の伝送方法、オーディオディスク、エンコード装置及びデコード装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するために、例えば伴奏音楽などの第1のオーディオ信号とボーカル音楽などの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスするための最適な係数を記録媒体や通信媒体を介して伝送するようにしたものである。
【0009】
すなわち本発明によれば、少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を伝送するステップと、
前記第1の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を含むステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルと、前記第2の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルの1つを選択するステップと、
前記選択されたモード又はタイトルでマルチチャネル信号をステレオ2チャネル信号にダウンミックスするステップとを、
有するオーディオ信号の伝送方法が提供される。
【0010】
また本発明によれば、少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、
前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、
前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数とを、
有するデータ構造が記録されたオーディオディスクが提供される。
【0011】
また本発明によれば、音楽ソースを少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を有するデータ構造にフォーマット化する手段を、
有するエンコード装置が提供される。
【0012】
また本発明によれば、少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を有するデータ構造をデコードするデコード装置であって、
前記第1の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を含むステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルと、前記第2の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルの1つを選択する手段と、
前記選択されたモード又はタイトルでマルチチャネル信号をステレオ2チャネル信号にダウンミックスする手段とを、
有するデコード装置が提供される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は一例としてDVDオーディオディスクの基本フォーマットを示している。この基本フォーマットはATS(オーディオ・タイトルセット)を有し、このATSは、先頭から順に
・ATSI(ATSインフォメーション)と、
・図2〜図6に詳しく示すオーディオ・オンリ・タイトル用のオーディオ・オブジェクト・セット(AOTT−AOBS)と
・バックアップ用のATSIにより構成されている。
【0014】
ATSIは先頭から順に
・図7〜図11に詳しく示すATSI−MAT(ATSIマネージメント・テーブル)と
・図12〜図24に詳しく示すATS−PGCIT(ATSプログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル)により構成されている。
【0015】
AOTT−AOBSは図2に詳しく示すように、複数のオーディオ・オンリ・タイトル用のオーディオ・オブジェクト(AOTT−AOB)により構成されている。AOTT−AOBの各々は複数のプログラム(PG)により構成され、プログラムの各々は複数のセル(ATS−C)により構成されている。AOTT−AOBは、オーディオデータのみを含むものと、オーディオデータ及びリアル・タイム・インフォメーション・データ(RTIデータ)を含むものと、オーディオデータ、スチル・ピクチャ・データ(SPCTデータ)及びRTIデータを含むものの3種類のAOTT−AOBにより構成されている。そして、1枚のディスク中や1曲中に1種類以上のAOTT−AOBが配置される。
【0016】
オーディオデータのみを含む第1のAOTT−AOBの各プログラムは複数のオーディオセル(ATS−C)により構成され、このオーディオセルは複数のオーディオパックのみにより構成されている。オーディオデータ及びRTIデータを含む第2のAOTT−AOBの各プログラムは複数のオーディオセル(ATS−C)により構成され、このオーディオセルは2番目のパック位置に配置されたRTIパックと、他のパック位置に配置されたオーディオパックにより構成されている。
【0017】
また、オーディオデータ、SPCTデータ及びRTIデータを含む第3のAOTT−AOBの各プログラムは先頭から順にピクチャセルと、サイレントセルとオーディオセルにより構成されている。そして、ピクチャセルは複数のSPCTパックのみにより構成され、サイレントセルは複数のオーディオパック(無音)のみにより構成され、このオーディオセルは2番目のパック位置に配置されたRTIパックと、他のパック位置に配置されたオーディオパックにより構成されている。
【0018】
リニアPCMのAパックは2048バイト以下で構成され、その内訳は図3に示すように14バイトのパックヘッダとAパケットにより構成されている。Aパケットは17、9又は14バイトのパケットヘッダと、図4に詳しく示すプライベートヘッダと、1ないし2011バイトのオーディオデータ(リニアPCM)により構成されている。
【0019】
プライベートヘッダは、図4に示すように
・8ビットのサブストリームIDと、
・3ビットの保留領域と、
・5ビットのUPC/EAN−ISRC(Universal Product Code/European Article Number−International Standard Recording Code)番号と、
・8ビットのUPC/EAN−ISRCデータと、
・8ビットのプライベートヘッダ長と、
・16ビットの第1アクセスユニットポインタと、
・8バイトのオーディオデータインフォメーション(ADI)と
・0〜8バイトのスタッフィングバイト
により構成されている。
【0020】
ADIは
・1ビットのオーディオ・エンファシス・フラグと、
・1ビットの保留領域と、
・1ビットのダウンミックスモードと、
・1ビットのダウンミックスコード有効性と、
・4ビットのダウンミックスコードと、
・4ビットのグループ「1」の量子化ワード長「1」と、
・4ビットのグループ「2」の量子化ワード長「2」と、
・4ビットのグループ「1」のオーディオ・サンプリング周波数fs1と、
・4ビットのグループ「2」のオーディオ・サンプリング周波数fs2と、
・4ビットの保留領域と、
・4ビットのマルチチャネルタイプと、
・3ビットのチャネルグループ「2」のビットシフトデータ(図6参照)と、
・5ビットのチャネル割り当て情報(図12参照)と、
・8ビットのダイナミックレンジ制御情報と、
・8×2ビットの保留領域
により構成されている。
【0021】
次に図5を参照してRTIパックの構成を詳しく説明する。このパックは14バイトのパックヘッダとRTIパケットにより構成され、RTIパケットは17又は14バイトのパケットヘッダと、RTIプライベートヘッダと、1ないし2015バイトのRTIデータにより構成されている。RTIデータはオーディオデータに関する文字情報や再生制御情報である。
【0022】
RTIパケットのプライベートヘッダは、
・1バイトのサブストリームIDと、
・2バイトのUPC/EAN−ISRC番号及びデータ(図ではこれらを単にISRCと表記)と、
・1バイトのプライベートヘッダ長と、
・1バイトのRTI情報IDと、
・0〜7バイトのスタッフィングバイト
により構成されている。
上記UPC/EAN−ISRC番号及びデータは、SPCTパックに収められるスチルピクチャの著作権に関するUPC/EAN−ISRC番号及びデータである。
【0023】
SPCTパックは図6に詳しく示すように、14バイトのパックヘッダとSPCTパケットにより構成され、SPCTパケットは22又は19又は9バイトのパケットヘッダと2025バイト以下のSPCT(スチル・ピクチャ)データにより構成されている。ここで、1枚の静止画はMPEG1又はMPEG2方式で圧縮されてIピクチャとイントラ・コーデッド・ピクチャにより構成され、1つのピクチャセル内で分割されてSPCTパックのSPCTデータとして配置される。
SPCTパックのパケットヘッダ内に、RTIパックで説明したようにスチルピクチャの著作権に関するUPC/EAN−ISRC番号及びデータを含めてもよい。
【0024】
図1に示したATSI−MATは、図7に詳しく示すように2048バイト(リラティブ・バイト・ポジションRBP0〜2047)で構成され、先頭から順に
・12バイト(RBP0〜11)のATS識別子(ATS−ID)と、
・4バイト(RBP12〜15)のATSのエンドアドレス(ATS−EA)と、
・12バイト(RBP16〜27)の保留領域と、
・4バイト(RBP28〜31)のATSIのエンドアドレス(ATSI−EA)と、
・2バイト(RBP32〜33)のバージョン番号(VERN)と、
・94バイト(RBP34〜127)の保留領域と、
・4バイト(RBP128〜131)のATSI−MATのエンドアドレスと、
・60バイト(RBP132〜191)の保留領域と、
・4バイト(RBP192〜195)のAOTT用のVTSのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP196〜199)のAOTT用のAOBSのスタートアドレス又はAOTT用のVOBSのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP200〜203)の保留領域と、
・4バイト(RBP204〜207)のATS−PGCITのスタートアドレスと、
・48バイト(RBP208〜255)の保留領域と、
・128(16×8)バイト(RBP256〜383)のAOTT用のAOBのアトリビュート(AOTT−AOB−ATR)又はAOTT用のVOBのオーディオストリームのアトリビュート(AOTT−VOB−AST−ATR)と、
・288(18×8)バイト(RBP384〜671)の、マルチチャネルオーディオデータを2チャネルにダウンミックスするための係数(ATS−DM−COEFT#0〜#15)と、
・32バイト(RBP672〜703)の保留領域と、
・2バイト(RBP704〜705)の、AOTT用のAOBSにおけるスチルピクチャデータのアトリビュート(ATS−SPCT−ATR)と、
・1342バイト(RBP706〜2047)の保留領域により構成されている。
【0025】
128(16×8)バイト(RBP256〜383)のエリアには、このATSがAOTT用のAOBSを有する場合には、図8に詳しく示すAOTT−AOB−ATRが記述される。このAOTT−AOB−ATR(b127〜b0)は、MSB側から順に
・8ビット(b127〜b120)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b119〜b112)の保留領域と、
・4ビット(b111〜b108)のチャネルグループ「1」の量子化ビット数Q1と、
・4ビット(b107〜b104)のチャネルグループ「2」の量子化ビット数Q2と、
・4ビット(b103〜b100)のチャネルグループ「1」のサンプリング周波数fs1と、
・4ビット(b99〜b96)のチャネルグループ「2」のサンプリング周波数fs2と、
・3ビット(b95〜b93)のマルチチャネル構造のタイプと、
・5ビット(b92〜b88)のチャネル割り当てと、
・8ビット×11(b87〜b0)の保留領域により構成されている。
【0026】
これに対し、このATSがAOTT用のAOBSを有しない場合には、図9に示すAOTT−VOB−AST−ATRが記述される。このAOTT−VOB−AST−ATR(b127〜b0)は、MSB側から順に
・8ビット(b127〜b120)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b119〜b112)の保留領域と、
・4ビット(b111〜b108)の量子化ビット数Qと、
・4ビット(b107〜b104)の保留領域と、
・4ビット(b103〜b100)のサンプリング周波数fsと、
・4ビット(b99〜b96)の保留領域と、
・3ビット(b95〜b93)のマルチチャネル構造のタイプと、
・5ビット(b92〜b88)のチャネル割り当てと、
・3ビット(b87〜b85)のデコーディング・オーディオ・ストリーム数と、
・5ビット(b84〜b80)の保留領域と、
・2ビット(b79、b78)のMPEGオーディオ用DRCと、
・2ビット(b77、b76)の保留領域と、
・4ビット(b75〜b72)の圧縮オーディオチャネル数と、
・8ビット×9(b71〜b0)の保留領域により構成されている。
【0027】
上記データを以下に詳しく示す。
(1)オーディオ符号化モード(b127〜b120)
00000000b:リニアPCMモード
00000001b:圧縮オーディオ(ドルビーデジタル)用に保留
00000010b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張無し)用に保留
00000011b:圧縮オーディオ(MPEG2拡張有り)用に保留
00000100b:圧縮オーディオ(DTS)用に保留
00000101b:圧縮オーディオ(SDDS)用に保留
その他 :その他の符号化モード用に保留
【0028】
(2)チャネルグループ1の量子化ビット数Q1(b111〜b108)
0000b:16ビット
0001b:20ビット
0010b:24ビット
その他 :保留
(3)チャネルグループ2の量子化ビット数Q2(b107〜b104)
・チャネルグループ1の量子化ビット数Q1が「0000b」の場合には「0000b」
・チャネルグループ1の量子化ビット数Q1が「0001b」の場合には「0000b」又は「0001b」
・チャネルグループ1の量子化ビット数Q1が「0010b」の場合には「0000b」、「0001b」又は「0010b」
ただし、0000b:16ビット
0001b:20ビット
0010b:24ビット
その他 :保留
【0029】
(4)チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1(b103〜b100)
0000b:48kHz
0001b:96kHz
0010b:192kHz
1000b:44.1kHz
1001b:88.2kHz
1010b:176.4kHz
その他 :保留
【0030】
(5)チャネルグループ2のサンプリング周波数fs2(b99〜b96)
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0000b」の場合には「0000b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0001b」の場合には「0000b」又は「0001b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「0010b」の場合には「0000b」、「0001b」又は「0010b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1000b」の場合には「1000b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1001b」の場合には「1000b」又は「1001b」
・チャネルグループ1のサンプリング周波数fs1が「1010b」の場合には「1000b」、「1001b」又は「1010b」
【0031】
(6)マルチチャネル構造のタイプ(b95〜b93)
000b:タイプ1
その他 :保留
(7)チャネル割り当て(b92〜b88)
図10は1チャネル(モノラル)から6チャネルまでのグループ「1」、「2」のチャネル割当情報を示している。ちなみに、図に示す記号を以下に説明する。
C(mono):モノラル
L,R :2チャネルステレオ
Lf :マルチチャネルのレフトフロント
Rf :マルチチャネルのライトフロント
C :マルチチャネルのセンター
LFE :マルチチャネルのLow Frequency Effect
S :マルチチャネルのサラウンド
Ls :マルチチャネルのレフトサラウンド
Rs :マルチチャネルのライトサラウンド
【0032】
(8)デコーディング・オーディオ・ストリーム数(b87〜b85)
「0」又は「1」
(9)MPEGオーディオ用DRC(b79、b78)
00b:MPEGオーディオストリーム内にDRCデータが存在しない。
01b:MPEGオーディオストリーム内にDRCデータが存在する。
【0033】
(10)圧縮オーディオチャネル数(b75〜b72)
オーディオ符号化モードがリニヤPCMオーディオの場合には「1111b」
0000b:1ch(モノ)
0001b:2ch(ステレオ)
0010b:3ch
0011b:4ch
0100b:5ch
0101b:6ch
0110b:7ch
0111b:8ch
その他 :保留
【0034】
図7に示した288(18×16)バイトのエリア(RBP384〜671)には、マルチチャネルオーディオデータを2チャネルにダウンミックスするために図11に示すようにテーブル番号「0」〜「15」の各ダウンミックス係数(ATS−DM−COEFT#0〜#15)が18バイトで記述される。
【0035】
図1に示したATS−PGCIT(ATSプログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル)は、図12に詳しく示すように先頭から順に
・図13に詳しく示すオーディオ・タイトルセットPGCIテーブル・インフォメーション(ATS−PGCITI)と、
・図14、図15に詳しく示すn個のオーディオ・タイトルセットPGCIサーチポインタ(ATS−PGCI−SRP#1〜#n)と
・図16に詳しく示す複数のオーディオ・タイトルセットPGCI(ATS−PGCI)により構成されている。
【0036】
ATS−PGCITIは図13に詳しく示すように8バイトで構成され、先頭から順に
・2バイトのATS−PGCI−SRP#1〜#nの数と、
・2バイトの保留領域と、
・4バイトのATS−PGCITのエンドアドレスにより構成されている。ATS−PGCI−SRP#1〜#nの各々は、図14に詳しく示すように8バイトで構成され、先頭から順に
・図15に詳しく示すように4バイトのATS−PGCのカテゴリ(ATS−PGC−CAT)と
・4バイトのATS−PGCIのエンドアドレスにより構成されている。
【0037】
上記の4バイト(b31〜b0)のATS−PGCのカテゴリは、図15に詳しく示すように先頭から順に
・1ビット(b31)のエントリータイプと、
・7ビット(b30〜b24)のATSオーディオタイトル数(ATS−TTN)と、
・2ビット(b23、b22)のブロックモードと、
・2ビット(b21、b20)のブロックタイプと、
・4ビット(b19〜b16)のオーディオチャネル数と、
・8ビット(b15〜b8)のオーディオ符号化モードと、
・8ビット(b7〜b0)の保留領域により構成されている。
【0038】
上記カテゴリ(ATS−PGC−CAT)の内容を以下に詳しく示す。
(1)エントリータイプ(b31)
0b:エントリーPGCでない
1b:エントリーPGC
(2)ATSオーディオタイトル数(b30〜b24)
このATSのオーディオタイトル数を「1」〜「99」の範囲で記述する。
(3)ブロックモード(b23、b22)
00b:ATS−PGCブロックのATS−PGCでない
01b:ATS−PGCブロックの最初のATS−PGC
10b:保留
11b:ATS−PGCブロックの最後のATS−PGC
(4)ブロックタイプ(b21、b20)
00b:このブロックの一部でない
01b:オーディオコーディングモードのみの差分のブロック
10b:オーディオチャネルのみの差分のブロック
11b:オーディオコーディングモードとオーディオチャネルの両方の差分のブロック
(5)オーディオチャネル数(b19〜b16)
0000b:2チャネル以下
0001b:2チャネルを超える
【0039】
図12に示したオーディオ・タイトルセットPGCI(ATS−PGCI)の各々は、図16に詳しく示すように先頭から順に
・図17、図18に詳しく示すATS−PGCジェネラル・インフォメーション(ATS−PGC−GI)と、
・図19〜図21に詳しく示すATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)と
・図22〜図24に詳しく示すATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)により構成されている。
【0040】
ATS−PGC−GIは図17に詳しく示すように16バイト(RBP0〜15)で構成され、先頭から順に
・図18に詳しく示す4バイト(RBP0〜3)のATS−PGCコンテンツ(ATS−PGC−CNT)と、
・4バイト(RBP4〜7)のATS−PGCプレイバック・タイム(ATS−PGC−PB−TM)と、
・2バイト(RBP8、9)の保留領域と、
・2バイト(RBP10、11)のATS−PGITのスタートアドレスと、
・2バイト(RBP12、13)のATS−C−PBITのスタートアドレスと、
・2バイト(RBP14、15)の保留領域により構成されている。
【0041】
上記の4バイト(b31〜b0)のATS−PGCコンテンツは図18に詳しく示すように先頭から順に
・17ビット(b31〜b15)の保留領域と、
・7ビット(b14〜b8)のプログラム数と
・8ビット(b7〜b0)のセル数により構成されている。プログラム数は「1」〜「99」の範囲であり、セル数は「1」〜「255」の範囲である。
【0042】
図16に示したATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)は、図19に詳しく示すようにn個のATSプログラム・インフォメーション(ATS−PGI)#1〜#nにより構成されている。ATS−PGI#1〜#nの各々は図20に詳しく示すように20バイト(RBP0〜19)で構成され、先頭から順に
・図21に詳しく示す4バイト(RBP0〜3)のATS−PGコンテンツ(ATS−PG−CNT)と、
・1バイト(RBP4)のATS−PGのエントリセル番号と、
・1バイト(RBP5)の保留領域と、
・4バイト(RBP6〜9)のATS−PGの最初のオーディオセルのスタート
・プレゼンテーション・タイム(FAC−S−PTM)と、
・4バイト(RBP10〜13)のATS−PGプレイバック・タイムと、
・4バイト(RBP14〜17)のATS−PGポーズ・タイムと、
・1バイト(RBP18)の保留領域(著作権管理データCMI用)と、
・1バイト(RBP19)の保留領域
により構成されている。
【0043】
上記2バイト(b31〜0)のATS−PGコンテンツは、図21に詳しく示すように先頭から順に
・1ビット(b31)の、前回と今回のPGの関係(R/A)と、
・1ビット(b30)のSTC不連続性フラグ(STC−F)と、
・3ビット(b29〜b27)のアトリビュート数(ATRN)と、
・3ビット(b26〜b24)のチャネルグループ(ChGr)「2」のビットシフトデータと、
・2ビット(b23、b22)の保留領域と、
・1ビット(b21)のダウンミックスモード(D−M)と、
・1ビット(b20)のダウンミックス係数の有効性(図示※)と、
・4ビット(b19〜b16)のダウンミックス係数テーブル番号(DM−COEFTN)と、
・各々が1ビット、合計16ビット(b15〜b0)のRTIフラグF15〜F0により構成されている。
【0044】
図16に示したATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)は、図22に詳しく示すようにn個のATSセル・プレイバック・インフォメーション(ATS−C−PBI)#1〜#nにより構成されている。ATS−C−PBI#1〜#nの各々は、図23に詳しく示すように12バイト(RBP0〜11)により構成され、先頭から順に
・1バイト(RBP0)のATS−Cのインデックス番号と、
・図24に詳しく示すように1バイト(RBP1)のATS−Cタイプ(ATS−C−TY)と、
・2バイト(RBP2、3)の保留領域と、
・4バイト(RBP4〜7)のATS−Cのスタートアドレスと、
・4バイト(RBP8〜11)のATS−Cのエンドアドレスにより構成されている。
【0045】
1バイト(b7〜b0)のATS−Cタイプは、図24に詳しく示すように先頭から順に
・2ビット(b7、b6)のATSセル要素(ATS−C−COMP)と、
・2ビット(b5、b4)の保留領域と、
・4ビット(b3〜b0)のATSセル用途(ATS−C−Usage)により構成されている。
【0046】
上記データの内容を以下に詳しく示す。
(1)ATSセル要素(b7、b6)
00b:オーディオデータのみから成るオーディオセル
01b:オーディオデータとリアルタイムインフォメーションから成るオーディオセル
10b:サイレンス用のオーディオデータのみから成るサイレンスセル
11b:スチルピクチャのみから成るピクチャセル
(2)ATSセル用途(b3〜b0)
0000b:記述無し
0001b:スポットライトパート
その他 :保留
【0047】
次に上記のDVDオーディオディスクのエンコード装置について説明する。図25、図26はそれぞれエンコード装置の構成と処理を示している。アナログオーディオ信号AはA/Dコンバータ31により十分高いサンプリング周波数(サンプリング周期Δt)、例えば192kHzでサンプリングされて、例えば24ビットの高分解能のPCM信号に変換される。続くビットシフト/信号処理回路32では、圧縮を行わない場合には、A/Dコンバータ31により変換されたPCMデータがそのままDVDフォーマット化部34に印加される。これに対し、圧縮を行う場合には、A/Dコンバータ31により変換されたPCMデータがその符号化モードに応じてビットシフト/信号処理回路32により圧縮され、次いでDVDフォーマット化部34に印加される(ステップS5、S6)。ビットシフト/信号処理回路32ではまた、グループ「2」の各チャネルがビットシフトされる。
【0048】
また、ビデオ信号VはA/D変換器31Vによりデジタル信号に変換され、次いでこのデジタルビデオ信号がVエンコーダ32VによりMPEGフォーマットにエンコードされ、DVDフォーマット化部34に印加される(ステップS1、S2)。また、静止画信号SPはA/D変換器31SPによりデジタル信号に変換され、次いでこのデジタル静止画信号SPが圧縮エンコーダ32SPによりMPEGフォーマットにエンコードされ、DVDフォーマット化部34に印加される(ステップS3、S4)。また、著作権情報とリアルタイムテキスト(RT)情報がインタフェース(I/F)40を介して(ステップS7、S8)、また、文字情報とディスク識別子EXがDVDフォーマット化部34に印加される(ステップS9、S10)。
【0049】
そしてDVDフォーマット化部34は、各入力データを前述したようなフォーマットにパッキングする(ステップS11)。このDVDフォーマット化部34によりフォーマット化されたデータは、変調回路35によりディスクに応じた変調方式で変調されてこの変調データに基づいてディスクが製造されたり、記録部38にいったん記録されたり、通信I/F39を介して伝送される(ステップS12)。
【0050】
図27は上記エンコード装置の内のオーディオエンコード部を抜き出して示している。まず、入力端子101〜105にはマルチチャネル信号として、それぞれフロント左FL、センタC、フロント右FR、リア左又はカラオケ左RL/KL及びリア右/カラオケ右RR/KRの5チャネル信号が入力してDVDオーディオフォーマット化処理部106に印加される。また、この5チャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスするための係数と文字データがそれぞれ入力端子107、109とI/F108、110を介してDVDオーディオフォーマット化処理部6に印加される。そして、DVDオーディオフォーマット化処理部106では操作入力部113の操作指示とシステムコントローラ114の制御に基づいて、マルチチャネル信号は図2に示すAパックに配置され、ダウンミックス係数は図11に示すATS−DM−COEFT#0〜#15に配置され、文字データは図2に示すRTIパックに配置される。
【0051】
ここで、入力ダウンミックス係数は、5チャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスする場合に、熟練したミキサが推奨する複数通りの係数であり、また、ダウンミックス係数α、β、γを用いた変換式は次の通りである。
ステレオL=α×FL+β×C+γ×RL/KL
ステレオR=α×FR+β×C+γ×RR/KR
【0052】
そして、第1の利用例としては、伴奏音楽とボーカル音楽をそれぞれフロントチャネルFL、C、FRとリアチャネルRL/KL、RR/KRに配置して、
・通常の5チャネルのサラウンド再生を行うための係数α、β、γと、
・5チャネルを2チャネルL、Rにダウンミックスするとともに、リアチャネルRL/KL、RR/KRを2チャネルL、Rにミックスして再生を行うための係数α、β、γと、
・カラオケ再生を行うためにリアチャネルRL/KL、RR/KRを再生しないで5チャネルのサラウンド再生を行うための係数α、β、γと、
・5チャネルを2チャネルL、Rにダウンミックスするとともに、カラオケ再生を行うためにリアチャネルRL/KL、RR/KRを再生しないための係数α、β、γなどの複数通りの係数α、β、γを記録する方法が考えられる。
【0053】
また、第2の利用例としては、伴奏音楽をフロントチャネルFL、C、FRに配置するとともに、デュエットの男声ボーカルと女声ボーカルをそれぞれリアチャネルRL/KL、RR/KRに配置して、
・通常の5チャネルのサラウンド再生を行うための係数α、β、γと、
・2チャネルL、Rにダウンミックスして再生を行うための係数α、β、γと、
・男声、女声の両方を再生しないカラオケ再生を行うために5チャネルのサラウンド再生を行うための係数α、β、γと、
・男声、女声の両方を再生しないカラオケ再生を行うために2チャネルL、Rにダウンミックスして再生を行うための係数α、β、γと、
・男声、女声の一方を再生しないカラオケ再生を行うために5チャネルのサラウンド再生を行うための係数α、β、γと、
・男声、女声の一方を再生しないカラオケ再生を行うために2チャネルL、Rにダウンミックスして再生を行うための係数α、β、γなどの複数通りの係数α、β、γを記録する方法が考えられる。
【0054】
図28は上記のDVDオーディオディスクのデコード装置の具体的構成を示し、図29は図28の構成を機能的に示している。また、図30はその処理を示している。図28、図29において、まず、操作部18やリモコン装置19により曲目選択、再生、早送り、停止操作が行われると、制御部23はその操作に応じてドライブ装置2と再生装置17を制御し、再生時にはDVDオーディオディスク1に記録されたピットデータがドライブ装置2により読み取られた後、EFM復調される。
【0055】
再生装置17では、この信号が静止画及びVパック検出部3とA及びRTIパック検出部9に送られる。静止画パック、Vパックがディスク1に記録されている場合には、静止画及びVパック検出部3はこの再生データ中の静止画パック、Vパックを検出して制御パラメータをパラメータ部8に設定するとともに静止画パック、Vパックを静止画及びVパックバッファ4に順次書き込む。静止画及びVパックバッファ4に書き込まれた静止画パック、Vパック内のユーザデータ(ビデオ信号、静止画情報)は、バッファ取り出し部5により静止画パック、Vパック内のSCRに基づいてパック順に、また、出力時刻順に取り出され、次いで伸長及び画像変換部6、D/A変換部7、ビデオ出力端子15、15’を介してアナログビデオ信号として出力される。
【0056】
また、A及びRTIパック検出部9は再生データ中のAパックとRTIパックを検出して制御パラメータをパラメータ部14に設定するとともに、AパックとRTIパックをA及びRTIパックバッファ10に順次書き込む。A及びRTIパックバッファ10に書き込まれたAパック、RTIパック内のユーザデータ(オーディオ信号、リアルタイム・インフォメーション)は、バッファ取り出し部11によりパック順に、また、出力時刻順に取り出される。そして、オーディオ信号はPCM変換及びビットシフト/信号処理部12、D/A変換部13、オーディオ出力端子16を介してアナログオーディオ信号として出力される。また、リアルタイム・インフォメーションは表示信号生成部20に送られて表示信号が生成され、この表示信号は表示信号出力端子22を介して出力されたり、内蔵の文字表示部21に出力される。
【0057】
図30を参照してこのデコード装置の処理を説明する。まず、ディスク1にアクセスして記録データを読み出し(ステップS20)、次いで各分離ステップS21〜S29においてビデオ信号と、静止画信号と、オーディオ信号と、著作権情報及びリアルタイムテキスト(RT)情報と、文字情報及びディスク識別子(EX)が分離される。次いで各デコードステップS22〜S30においてそれぞれ各分離データがデコードされ、次いで同期再生される(ステップS31、S32)。
【0058】
図31は上記デコード装置の内、オーディオデコード部を抜き出して示している。まず、入力端子115を介して入力するデータがDVDオーディオデフォーマット化処理部116により5チャネル信号FL、C、FR、RL/KL及びRR/KRと、ダウンミックス係数α、β、γと文字データに分離される。そして、5チャネルとして出力する場合にはそのままマルチチャネル出力端子119〜123を介して出力され、他方、ダウンミックスして出力する場合には上記演算式に基づいてダウンミキサ117によりステレオ2チャネル信号L、Rに変換されてステレオ出力端子124、125を介して出力される。このとき、ユーザはディスク1から再生されたダウンミックス係数α、β、γの組み合わせから1つを選択することにより、熟練したミキサが推奨する係数を選択してボーカルを含む再生やボーカルを含まないカラオケ再生を行うことができる。
【0059】
すなわち、ユーザはダウンミックスするモードを選択する。一方、ダウンミックス係数をタイトルに固定させることにより、ユーザの選択操作を簡略化することができる。そのため、図1に示すAOTT−AOBSの中の複数のATSをあらかじめこれらの組み合わせとしておく。すなわち、伴奏だけのATS、ボーカルチャネルだけのATS、伴奏とボーカルチャネルのATSなどをあらかじめ用意し、ユーザはダウンミックスされたタイトルを選択する。
【0060】
図32、図33はそれぞれ第2の実施形態として3チャネル(左L、右R、ボーカルK)を用いた場合のオーディオエンコード部、オーディオデコード部を示している。オーディオエンコード部では、上記の3チャネルの内、2チャネルL、Rには伴奏音楽(あるいはピアノコンチェルトのオーケストラパート)が配置され、ボーカルチャネルKにはボーカル(あるいはピアノコンチェルトのピアノパート)が配置される。そして、ダウンミックス係数α、β、γとして、デコーダ側が3チャネル再生を行う際に、
FL=α×L
C=β×K
FR=γ×R
の演算を行うための係数が伝送される。
【0061】
この第2の実施形態によれば、図33に示すように2チャネル再生のデコーダ側は、β=1、α=γ=0に設定すればボーカルチャネルKのみを再生することができ、β=0、α=γ=1に設定すれば伴奏チャネルL、Rのみを再生することができ、また、
L=L+K
R=R+K
を演算すればボーカルチャネルKを伴奏チャネルL、Rにミックスして再生することができる(図示出力端子124、125)。また、3チャネル再生のデコーダ側は、各チャネルL、R、Kをそのまま再生したり、伝送された係数α、β、γに基づいてミックスして再生することができる(図示出力端子119、120、121)。
【0062】
図34、図35はそれぞれ第3の実施形態として6チャネル(フロント左FL、センタ又はボーカルC/K、フロント右FR、リア左RL、リア右RR、LFE)を用いた場合のオーディオエンコード部、オーディオデコード部を示している。オーディオエンコード部では、上記の6チャネルの内、例えばチャネルC/Kにはボーカルが配置され、残りの5チャネルには伴奏音楽が配置される。そして、デコーダ側がダウンミックスを行うために次のようなダウンミックス係数が伝送される。
L=α×FL+β×C/K+γ×RL+δ×LFE
R=α×FR+β×C/K+γ×RR+δ×LFE
【0063】
したがって、この第3の実施形態においても同様に、図35に示すように2チャネル再生のデコーダ側は、β=1、α=γ=δ=0に設定すればボーカルチャネルKのみを再生することができ、β=0、α=γ=δ=1に設定すれば伴奏チャネルL、Rのみを再生することができる。また、6チャネル再生のデコーダ側は全てのチャネルを再生することができることはもちろん、
FL=FL+α×C/K
C=0
FR=FR+α×C/K
を演算することにより5チャネルでも再生することができる。
【0064】
さらに、右ハンドル用のカーオーディオシステムに適用した場合、左チャネルの係数を0.5に設定すれば再生音声が左に移動するので、右側の運転手にとって最適な左右バランスで再生することができる。なお、ダウンミックス係数は図11に示すATS−DM−COEFT#0〜#15に配置する代わりに、図2に示すRTIパックに配置するようにしてもよい。また、伝送データはPCMデータの他、1ビットストリーム信号でもよい。この場合には、デコーダ側ではミキシングが困難であるので、2チャネルのダウンミックス出力を設けずにマルチチャネル出力のみを設け、ボーカルチャネルをミックスしないでミュートするようにしてもよい。
【0065】
ここで、静止画SPを再生する処理には次の3通りがある。
1)静止画SPが得られると、オーディオ信号Aの再生を中断してミュートする。
2)静止画SPが得られると、時間制御信号に基づいてオーディオ信号Aと共に再生する。
3)静止画SPが得られると、ユーザに指示されたページめくりコマンドに基づいてページめくり再生する。このときオーディオ信号Aはそのまま再生する。
【0066】
ここで、上記のオーディオデコード部は、ディスク再生装置の一部として組み込んで使用する方法の他に、製品単体としてICチップ化して構成し、DVDビデオ再生装置やパーソナルコンピュータの部品として使用することができる。
【0067】
次に、上記のようにフォーマット化されたデジタルオーディオ信号を通信回線を介して伝送する実施例について説明する。まず、図36〜図40を参照して送信側であるパッキング装置について説明する。パッキング装置は図36に示すようにパッキング処理部30と、バッファメモリ30Bと、コントロール回路29と、操作部27とディスプレイ28を有する。そして、図37〜図40において、まず、ビデオ信号Vと、静止画信号SPと、オーディオ信号Aとリアルタイム情報RTIとディスク識別子(EX)が入力されると、ステップS100では図38に詳しく示すようにオーディオパックを生成し(ステップS101)、次いでビデオパックを生成し(ステップS102)、次いで静止画パックを生成し(ステップS103)、次いでリアルタイムテキストを生成する(ステップS104)。
【0068】
次いでセル(ATS−C)を管理し(ステップS200)、次いでPTT(パートオブタイトル)を管理し(ステップS300)、次いでタイトル(AOTT−AOB)を管理し(ステップS400)、次いでタイトルセット(AOTT−AOBSを管理する(ステップS500)。続くステップS600ではATSを生成するために、図39に詳しく示すようにタイトルセットを生成し(ステップS601)、次いでメニューを生成する(ステップS602)。次いでATS−PGCIのカテゴリを記載し(ステップS603)、次いでビットシフトを含むPGコンテンツから成るPGITを生成してPGCIを生成することによりATS−PGCITを生成する(ステップS604)。次いで属性、係数のMATを生成することによりATSIを生成する(ステップS605)。次いでAMGを生成し(ステップS700)、最後にTOCを生成する(ステップS800)。
【0069】
次に、上記のようにフォーマット化されたデジタルオーディオ信号を通信回線を介して伝送する場合には、図40に示すように、送信バッファに蓄えられている送信データを所定長に分割してパケット化し(ステップS41)、次いでパケットの先頭には宛て先アドレスを含むヘッダを付与し(ステップS42)、次いでこれをネットワーク上に出力する(ステップS43)。
【0070】
次に図41〜図45を参照してデータ受信側について説明する。図41に示すようにデータ受信側のアンパッキング装置は、アンパッキング処理部60と、バッファメモリ60Bと、パラメータメモリ56と、コントロール回路59と、操作部57とディスプレイ58を有する。まず、図42に示すように、ネットワークから受信したパケットからヘッダを除去し(ステップS51)、次いで受信データを復元し(ステップS52)、次いでこれをメモリに転送する(ステップS53)。
【0071】
次に図43〜図45に示すように、まず、AMGをデコードしてATSを検出し(ステップS1100)、続くステップS1200では目的のATSのATSIをデコードするために、図44に詳しく示すようにATS−PGCIのカテゴリをデコードし(ステップS1201)、次いでビットシフトを含むPGコンテンツから成るPGITをデコードし(ステップS1202)、次いでMATの属性、係数をデコードし(ステップS1203)、次いでこれらのデコードした各パラメータをパラメータメモリ56に設定する(ステップS1204)。
【0072】
次いで再生が開始されると、パックを識別し(ステップS1300)、続くステップS1400ではパックをデコードするために、図45に詳しく示すようにオーディオパックをデコードし(ステップS1401)、次いでビデオパックをデコードし(ステップS1402)、次いで静止画パックをデコードし(ステップS1403)、次いでリアルタイムテキストをデコードする(ステップS1404)。そしてこれらの各パックからデコードしたオーディオ信号と、ビデオ信号と、静止画信号とリアルタイムテキスト信号を出力し(ステップS1500)、再生中にはステップS1300〜ステップS1500の処理を繰り返す。
【0073】
上記エンコード装置及びデコード装置は、上記エンコード方法及びデコード方法をコンピュータプログラムとしてROMなどのICチップに記憶しておき、このプログラムによりコンピュータのCPU(中央演算処理装置)を作動させることによっても実現できる。また、インターネットやカラオケ通信回線などの通信回線を介して伝送して再生側ではハードウエアやPC上のアプリケーションにより再生する場合にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、例えば伴奏音楽などの第1のオーディオ信号とボーカル音楽などの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスするための最適な係数を記録媒体や通信媒体を介して伝送するようにしたので、マルチチャネルを2チャネルにダウンミックスして再生する場合にユーザにとって使い勝手を良くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態のオーディオディスクのオーディオ・タイトルセット(ATS)とオーディオ・タイトルセット・インフォメーション(ATSI)を示す説明図である。
【図2】図1のオーディオ・オンリ・タイトル用オーディオ・オブジェクト・セット(AOTT−AOBS)を詳しく示す説明図である。
【図3】図2のオーディオパックの一例を詳しく示す説明図である。
【図4】図3のプライベートヘッダを詳しく示す説明図である。
【図5】図2のリアルタイム・インフォメーション(RTI)パックを詳しく示す説明図である。
【図6】図2のスチルピクチャ(SPCT)パックを詳しく示す説明図である。
【図7】図1のオーディオ・タイトルセット・インフォメーション・マネージメント・テーブル(ATSI−MAT))を詳しく示す説明図である。
【図8】図7のオーディオ・オンリ・タイトル用オーディオ・オブジェクト・アトリビュート(AOTT−AOB−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図9】図7のオーディオ・オンリ・タイトル用ビデオ・オブジェクト・オーディオストリーム・アトリビュート(AOTT−VOB−AST−ATR)を詳しく示す説明図である。
【図10】図8及び図9のチャネル割当情報を詳しく示す説明図である。
【図11】図7のダウンミックス係数(ATS−DM−COEFT)を詳しく示す説明図である。
【図12】図1のオーディオ・タイトルセット・プログラム・チェーン・インフォメーション・テーブル(ATS−PGCIT)を詳しく示す説明図である。
【図13】図12のATS−PGCITインフォメーション(ATS−PGCITI)を詳しく示す説明図である。
【図14】図12のATS−PGCIサーチポインタ(ATS−PGCI−SRP)を詳しく示す説明図である。
【図15】図14のATS−PGCカテゴリ(ATS−PGCI−CAT)を詳しく示す説明図である。
【図16】図12のオーディオ・タイトルセット・プログラム・チェーン・インフォメーション(ATS−PGCI)を詳しく示す説明図である。
【図17】図16のATS−PGCジェネラル・インフォメーション(ATS−PGC−GI)を詳しく示す説明図である。
【図18】図17のATS−PGCコンテンツ(ATS−PGC−CNT)を詳しく示す説明図である。
【図19】図16のATSプログラム・インフォメーション・テーブル(ATS−PGIT)を詳しく示す説明図である。
【図20】図19のATSプログラム・インフォメーション(ATS−PGI)を詳しく示す説明図である。
【図21】図20のATS−PGコンテンツ(ATS−PG−CNT)を詳しく示す説明図である。
【図22】図19のATSセル・プレイバック・インフォメーション・テーブル(ATS−C−PBIT)を詳しく示す説明図である。
【図23】図22のATSセル・プレイバック・インフォメーション(ATS−C−PBI)を詳しく示す説明図である。
【図24】図23のATS−Cタイプ(ATS−C−TY)を詳しく示す説明図である。
【図25】DVDオーディオディスクのエンコード装置を示すブロック図である。
【図26】図25のエンコード装置の処理を示すフローチャートである。
【図27】図25のオーディオエンコード部を示すブロック図である。
【図28】DVDオーディオディスクのデコード装置を示すブロック図である。
【図29】図28のデコード装置を機能的に示すブロック図である。
【図30】図28、図29のデコード装置の処理を示すフローチャートである。
【図31】図29のオーディオデコード部を示すブロック図である。
【図32】第2の実施形態のオーディオエンコード部を示すブロック図である。
【図33】第2の実施形態のオーディオデコード部を示すブロック図である。
【図34】第3の実施形態のオーディオエンコード部を示すブロック図である。
【図35】第3の実施形態のオーディオデコード部を示すブロック図である。
【図36】オーディオ信号を伝送する場合のパッキング装置を示すブロック図である。
【図37】図36のパッキング装置のパッキング処理を示すフローチャートである。
【図38】図37のパック生成処理を詳しく示すフローチャートである。
【図39】図37のATS生成処理を詳しく示すフローチャートである。
【図40】図36のパッキング装置の送信処理を示すフローチャートである。
【図41】オーディオ信号を伝送する場合のアンパッキング装置を示すブロック図である。
【図42】図41のアンパッキング装置の受信処理を示すフローチャートである。
【図43】図41のアンパッキング装置のアンパッキング処理を示すフローチャートである。
【図44】図43のATSIデコード処理を詳しく示すフローチャートである。
【図45】図43のパックデコード処理を詳しく示すフローチャートである。
【符号の説明】
113 操作部(モード選択手段)
106 DVDオーディオフォーマット化処理部(フォーマット化手段)
116 DVDオーディオデフォーマット化処理部
117 ダウンミキサ(ダウンミックス手段)
132 システムコントローラ
Claims (12)
- 少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を伝送するステップと、
前記第1の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を含むステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルと、前記第2の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルの1つを選択するステップと、
前記選択されたモード又はタイトルでマルチチャネル信号をステレオ2チャネル信号にダウンミックスするステップとを、
有するオーディオ信号の伝送方法。 - 少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、
前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、
前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数とを、
有するデータ構造が記録されたオーディオディスク。 - 音楽ソースを少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を有するデータ構造にフォーマット化する手段を、
有するエンコード装置。 - 少なくとも2チャネルの第1のオーディオ信号と少なくとも1チャネルの第2のオーディオ信号を含むマルチチャネル信号と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を再生するための第1の係数と、前記マルチチャネル信号をステレオ2チャネルにダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を再生して前記第2のオーディオ信号を再生しないための第2の係数を有するデータ構造をデコードするデコード装置であって、
前記第1の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1、第2のオーディオ信号の両方を含むステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルと、前記第2の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をダウンミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないステレオ2チャネル信号を生成するモード又はタイトルの1つを選択する手段と、
前記選択されたモード又はタイトルでマルチチャネル信号をステレオ2チャネル信号にダウンミックスする手段とを、
有するデコード装置。 - 前記第1のオーディオ信号は伴奏音楽であり、前記第2のオーディオ信号はボーカル音楽であることを特徴とする請求項1記載のオーディオ信号の伝送方法。
- 前記第1のオーディオ信号は伴奏音楽であり、前記第2のオーディオ信号はボーカル音楽であることを特徴とする請求項2記載のオーディオディスク。
- 前記第1のオーディオ信号は伴奏音楽であり、前記第2のオーディオ信号はボーカル音楽であることを特徴とする請求項3記載のエンコード装置。
- 前記第1のオーディオ信号は伴奏音楽であり、前記第2のオーディオ信号はボーカル音楽であることを特徴とする請求項4記載のデコード装置。
- 請求項1又は5記載のオーディオ信号の伝送方法において、
前記マルチチャネル信号をミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないマルチチャネル信号を生成するための第3の係数を伝送するステップと、
前記第3の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をミックスするステップとを、
更に有することを特徴とするオーディオ信号の伝送方法。 - 請求項2又は6記載のオーディオディスクにおいて、
前記データ構造はさらに、前記マルチチャネル信号をミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないマルチチャネル信号を生成するための第3の係数を有することを特徴とするオーディオディスク。 - 請求項3又は7記載のエンコード装置において、
前記フォーマット化手段は、前記マルチチャネル信号をミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないマルチチャネル信号を生成するための第3の係数をフォーマット化することを特徴とするエンコード装置。 - 請求項4又は8記載のデコード装置において、
前記データ構造はさらに、前記マルチチャネル信号をミックスして前記第1のオーディオ信号を含み、前記第2のオーディオ信号を含まないマルチチャネル信号を生成するための第3の係数を有し、
前記第3の係数に基づいて前記マルチチャネル信号をミックスする手段を更に有することを特徴とするデコード装置。
Priority Applications (1)
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