JP3632149B2 - 油性固形状の頭髪着色料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は頭髪着色料に関し、さらに詳細には、頭髪に対して簡便に鮮やかな発色を付与し、付着性及びその持続性に優れ、使用性の良好な頭髪着色料に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、頭髪に着色する化粧料には大きくわけて、酸化染毛剤等の永久染毛剤と呼ばれるものと、一回のシャンプーで洗い流すことのできるカラースプレーやカラーフォーム等の一時染毛剤(以下、「頭髪着色料」と記す)が知られている。前者の酸化染毛剤は、染料と頭髪のタンパク質を結合させ、それを酸化することにより水に不溶な着色体を形成するものであって、シャンプーによっても色が落ちず染毛効果が持続する製品であり、後者の頭髪着色料は顔料及び基剤の被覆力により、頭髪に顔料の皮膜を形成してカラーチェンジができるという非常に簡便な着色料である。このようにそれぞれ特徴を備えており、特に頭髪着色料は簡単に頭髪を着色することができ、また、その部位や色数も自在に調節することが可能であるため、ファッション感覚で使用することができる。
【0003】
一般的に頭髪着色料は、顔料を着色成分とし、これを乳化物や水溶性高分子を主体とするゲル状物に配合したりして製品化が試みられていた。例えば、水溶性高分子を配合することにより、系に粘度をもたせて使用時の垂れ落ちを防ぎ、顔や衣類等への色移りを低減することにより使用性を高めることができる。また、油性成分の配合によって、頭髪につやを付与し、鮮やかな着色を演出するといった化粧効果を高めることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、水溶性高分子を使用すると、その種類や配合量によっては、硬い皮膜を形成して頭髪がごわごわしたり、なめらかな使用感が得られ難いといった欠点を生じることがあったり、また、耐水性が悪い為、毛髪が水に濡れると流れ落ちて洋服を汚してしまうという欠点も持っていた。また、油性成分を使用すると、やはり場合によっては、頭髪にべたつきを生じてしまうため、さらさら感が得られにくいという欠点があった。さらには、塗布した頭髪着色料が経時的に粉っぽくなる、いわゆる粉ふきという現象を生じて顔料が飛散したり、着色効果が低下する等、化粧効果の持続性が不充分であった。従って、優れた着色効果を有し、なめらかさやさらさら感が良好で、髪への付着性に優れ、かつその持続性が高い頭髪着色料の開発が望まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記実情に鑑み、本発明者らは鋭意研究の結果、着色成分である顔料を、融点が70℃以上で105℃以下のマイクロクリスタリンワックス及び/又はポリエチレンワックスと、常温で液状のトリグリセライド油、さらにポリイソブチレンを含有する基剤に配合することにより、着色効果が良好で、頭髪になめらかさ、さらさら感、及びつやを与える、さらに髪への付着性とその持続性が高い頭髪化粧料が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち本発明は、次の成分(A)〜(D);
(A)融点が70℃以上で105℃以下のマイクロクリスタリンワックス及び/又はポリエチレンワックス5〜10重量%
(B)常温で液状のトリグリセライド油20〜60重量%
(C)ポリイソブチレン10〜50重量%
(D)顔料0.1〜30重量%
を含有することを特徴とする油性固形状の頭髪着色料である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明に使用される成分(A)は、融点が70℃以上で105℃以下のマイクロクリスタリンワックス及び/又はポリエチレンワックスであり、頭髪につやを付与すると共に、ワックスマトリックスを形成することにより系を固める作用をもつ。また、使用性や使用感を考慮した場合、これらのワックスが好ましい。
【0008】
本発明の頭髪着色料に用いられる成分(A)の配合量は、使用性やなめらかさ、つやの点を考慮すると、5〜10重量%(以下、単に「%」と記す)であり、特に好ましくは6〜8%である。
【0009】
本発明に用いられる成分(B)の常温で液状の常温で液状のトリグリセライド油は、髪へなめらかさ、さらさら感、ツヤなどを付与したり、また、系の硬さ調整、顔料分散の目的で配合される。この常温で液状の常温で液状のトリグリセライド油は、具体的には、オリーブ油、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル等のトリグリセライド油で、これらの一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。
【0010】
本発明の頭髪着色料に用いられる成分(B)の配合量は、系の硬さやべたつき、頭髪への付着性の点で20〜60%、好ましくは30〜50%である。
【0011】
本発明に用いられる成分(C)のポリイソブチレンは頭髪への付着性を向上させたり、耐水性を向上させる効果を有する。このポリイソブチレンとしては、特に制限されず、低分子量のものから高分子量のものまで通常化粧料に配合されるいずれのものをも使用することができる。
【0012】
本発明の頭髪着色料に用いられる成分(C)の配合量は、10〜50%、好ましくは20〜40%である。
【0013】
本発明に用いられる成分(D)の顔料は、頭髪に付着して被覆すると共に、顔料皮膜の形成によって頭髪に着色を施す効果を有する。
【0014】
本発明に用いられる成分(D)としては、通常の化粧料に使用されるものであれば、その形状(球状、針状、板状等)や粒子径(煙霧状、微粒子、顔料級等)、粒子構造(多孔質、無孔質等)を問わずいずれのものも使用することができ、例えば、無機粉体としては、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マグネシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、タルク、マイカ、カオリン、セリサイト、白雲母、合成雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸ストロンチウム、タングステン酸金属塩、ヒドロキシアパタイト、バーミキュライト、ハイジライト、ベントナイト、モンモリロナイト、ヘクトライト、ゼオライト、セラミックスパウダー、第二リン酸カルシウム、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ボロン等;有機粉体としては、ポリアミドパウダー、ポリエステルパウダー、ポリエチレンパウダー、ポリプロピレンパウダー、ポリスチレンパウダー、ポリウレタン、ベンゾグアナミンパウダー、ポリメチルベンゾグアナミンパウダー、テトラフルオロエチレンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、セルロース、シルクパウダー、ナイロンパウダー、12ナイロン、6ナイロン、スチレン・アクリル酸共重合体、ジビニルベンゼン・スチレン共重合体、ビニル樹脂、尿素樹脂、フェノール樹脂、フッ素樹脂、ケイ素樹脂、アクリル樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、ポリカーボネイト樹脂、微結晶繊維粉体、コメデンプン、ラウロイルリジン等;界面活性剤金属塩粉体(金属石鹸)としては、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ミリスチン酸亜鉛、ミリスチン酸マグネシウム、セチルリン酸亜鉛、セチルリン酸カルシウム、セチルリン酸亜鉛ナトリウム等;有色顔料としては、酸化鉄、水酸化鉄、チタン酸鉄等の無機赤色顔料、γー酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色顔料、水酸化クロム、酸化クロム、酸化コバルト、チタン酸コバルト等の無機緑色顔料、紺青、群青等の無機青色系顔料、タール系色素をレーキ化したもの、天然色素をレーキ化したもの、及びこれらの粉体を複合化した複合粉体等;パール顔料としては、酸化チタン被覆雲母、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆タルク、魚鱗箔、酸化チタン被覆着色雲母等;金属粉末顔料としては、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー、ステンレスパウダー等;タール色素としては、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、黄色204号、黄色401号、青色1号、青色2号、青色201号、青色404号、緑色3号、緑色201号、緑色204号、緑色205号、橙色201号、橙色203号、橙色204号、橙色206号、橙色207号等;天然色素としては、カルミン酸、ラッカイン酸、カルサミン、ブラジリン、クロシン等から選ばれる粉体で、これらの粉体を複合化したり、油剤やシリコーン、又はフッ素化合物で表面処理を行なった粉体でも良く、必要に応じて一種又は二種以上を適宜選択して用いることができる。これらの中でも、特に酸化チタン被覆雲母、酸化チタン被覆着色雲母が好ましい。
【0015】
本発明の頭髪着色料に用いられる成分(D)の配合量は、着色効果や使用性、化粧効果の点で0.1〜30%、好ましくは1〜25%である。
【0016】
本発明の頭髪着色料には、上記した必須成分の他に通常の化粧料に使用される成分、例えば、水溶性高分子、アルコール類、水等の水性成分、界面活性剤、紫外線吸収剤、保湿剤、酸化防止剤、美容成分、防腐剤、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
【0017】
水性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール等のグリコール類、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン等のグリセロール類、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルキル化カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等及び水が挙げられる。
【0018】
界面活性剤としては、例えば、非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン等が挙げられる。アニオン性界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがあり、人体に対して安全とされるものが使用できる。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられる。カチオン性活性剤としては、モノ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩、ジ長鎖アルキル型の第4級アンモニウム塩またはエチレンオキサイド(EO)付加型の第4級アンモニウム塩などが挙げられる。具体的には、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ジラウリルジメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(15EO)ヤシ油アルキルメチルアンモニウム、塩化ジポリオキシエチレン(4EO)ラウリルエーテルジメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ラウリルトリメチルアンモニウムなどが挙げられる。
【0019】
紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系としては、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸ナトリウム、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン等が挙げられ、PABA系としては、パラアミノ安息香酸、パラアミノ安息香酸エチル、パラアミノ安息香酸グリセリル、パラジメチルアミノ安息香酸アミル、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシル、パラジヒドロキシプロピル安息香酸エチル等が挙げられ、ケイ皮酸系としては、p−メトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、4−メトキシケイ皮酸−2−エトキシエチル等が挙げられ、サリチル酸系としては、サリチル酸−2−エチルヘキシル、サリチル酸フェニル、サリチル酸ホモメンチル等が挙げられ、その他、2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン、オキシベンゾン等が挙げられる。
【0020】
保湿剤としては、例えばタンパク質、ムコ多糖、コラーゲン、エラスチン、ケラチン等が挙げられる。酸化防止剤としては、例えばα−トコフェロール、アスコルビン酸等が挙げられる。美容成分としては、例えばビタミン類、消炎剤、生薬等が挙げられる。防腐剤としては、例えばパラオキシ安息香酸アルキル、フェノキシエタノール等が挙げられる。
【0021】
本発明の頭髪着色料は、油性固形状である。油性化粧料又は乳化化粧料のいずれにも使用することができるが、油性の固形状、ペースト状が好ましく、使用方法としては、スティック状に成型して塗布したり、金皿等の容器に充填して指やブラシで塗布する方法が挙げられる。使用性を考慮した場合、油性固形状の形態として用いるのが好ましい。
【0022】
【実施例】
以下に実施例をあげて本発明を更に説明する。なお、これらは本発明を何ら限定するものではない。
【0023】
実施例1〜5及び比較例1〜4 頭髪着色料
表1に示す処方の頭髪着色料を調製し、頭髪に塗布したときの着色効果、頭髪への化粧効果(なめらかさ、つや)、べたつきのなさ、頭髪への付着性及びその持続性について下記の方法により官能評価を行った。
【0024】
【表1】
【0025】
(製法)
A:成分1〜5を均一に加熱溶解する。
B:Aに成分6〜7を加えて均一混合する。
C:Bを金皿容器に充填して頭髪着色料を得た。
【0026】
(評価方法)
10名の官能パネルにより、各試料を下記a〜eについて、絶対評価基準を用いて7段階に評価し、さらにその平均点をもとめ4段階評価基準より判定した。
a.着色効果
b.化粧効果(なめらかさ、つや)
c.べたつきのなさ
d.頭髪への付着性
e.付着性の持続[絶対評価基準]
(評点):(評価)
6:非常に良好。
5:良好。
4:やや良好。
3:普通。
2:やや不良。
1:不良。
0:非常に悪い。
[4段階評価基準]
◎:平均点5点以上。
○:平均点3点以上5点未満。
△:平均点1点以上3点未満。
×:平均点1点未満。
得られた結果を表1に併せて示す。
【0027】
表1の結果から明かなように、本発明品に係る実施例1〜5の頭髪着色料は、頭髪への着色効果、頭髪への化粧効果(なめらかさ、つや)、べたつきのなさ、頭髪への付着性及びその持続性のいずれの項目においても優れた特性を有していた。それに対し、比較例では全ての項目を満足し得るものは得られなかった。
【0028】
実施例6 頭髪着色料
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 3.5
2.ポリエチレンワックス 3.5
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 15.0
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 30.0
5.ポリイソブチレン(平均分子量940) 30.0
6.ポリイソブチレン(平均分子量2400) 4.5
7.酸化チタン被覆雲母 13.0
8.香料 0.5
【0029】
(製法)
A:成分1〜6を加熱溶解し、均一に混合する。
B:Aに成分7を加え均一に混合する。
C:Bに成分8を加え加熱し、均一混合し金皿に充填することにより頭髪着色料を得た。
実施例6は、着色効果に優れ、頭髪に一本一本きれいに付着し、付着の持続性もよく、化粧膜の均一性も高い頭髪着色料であった。
【0030】
実施例7 頭髪着色料
(成分) (%)
1.マイクロクリスタリンワックス 4.0
2.ポリエチレンワックス 3.0
3.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 30.0
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 17.4
5.ポリイソブチレン(平均分子量660) 20.0
6.ポリイソブチレン(平均分子量2400) 10.0
7.塩化ジベヘニルジメチルアンモニウム 15.0
8.酸化チタン被覆雲母 0.1
9.香料 0.5
【0031】
(製法)
A:成分1〜7を加熱溶解し、均一に混合する。
B:Aに成分8を加え均一に混合する。
C:Bに成分9を加え加熱し、均一混合し金皿に充填することにより頭髪着色料を得た。
実施例7は、着色効果に優れ、化粧効果、及び使用性、使用感に優れた特性を有する頭髪化粧料であった。
【0032】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の頭髪着色料は、頭髪に対して一時的に、かつ簡便に鮮やかな発色を付与し、付着性及びその持続性に優れ、使用性及び使用感に優れた特性を有するものである。
Claims (1)
- 次の成分(A)〜(D);
(A)融点が70℃以上で105℃以下のマイクロクリスタリンワックス及び/又はポリエチレンワックス5〜10重量%
(B)常温で液状のトリグリセライド油20〜60重量%
(C)ポリイソブチレン10〜50重量%
(D)顔料0.1〜30重量%
を含有することを特徴とする油性固形状の頭髪着色料。
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