JP3631325B2 - 3次元画像入力装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、2次元距離画像とその輝度画像とが同時に入力可能な2次元撮像素子を用いた3次元画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
2次元距離画像とその輝度画像の同時入力を目的とした従来の技術としては、例えば特願平7−146949号において提案されているような“2次元距離センサ”がある。次に、上記出願において提案されている従来の技術について説明する。図4は上記出願において提案されている2次元距離センサ(3次元画像入力装置)を示すブロック構成図である。図4において、101 は2次元撮像素子103 の感度を変調するための感度変調駆動部、102 は2次元撮像素子駆動部、104 は制御信号発生器、105 は信号処理部、106 は光源109 により放射される光の波長のみを透過させる光学バンドフィルタ、107 は結像光学系、108 は光源109 を変調する光源駆動部、110 は被写体(対象物体)を示している。感度変調が可能な2次元撮像素子103 としては、例えば、CMD(Charge Modulation Device)撮像素子がある。
【0003】
次に、このような構成の3次元画像入力装置の動作を、図5に示すタイミングチャートを用いて説明する。図5において、Φは計測開始パルス、ΦSMは2次元撮像素子103 の受光感度を変調するパルス、ΦLDは光源109 を駆動するパルス、Φref は光源109 から出射され、有限の距離にある被写体110 によって反射され2次元撮像素子103 の受光面上に結像された戻り光、ΦRDは2次元撮像素子103 からデータを読み出すための読み出し駆動パルス群、ΦDATAは2次元撮像素子103 から読み出されたデータ(信号電荷)を表している。図5における時刻tにおいて、事前に2次元撮像素子103 の信号電荷は全てはき捨てられており、時刻tに計測開始パルスΦが入る。これを起点として測距装置が動作し始める。一方、光源109 がOFFしている状態で、制御信号発生器104 からの制御信号ΦLDにより光源駆動部108 は光源109 の輝度変調を開始し、また2次元撮像素子103 の感度変調駆動部101 も、制御信号発生器104 からの制御信号ΦSMにより、前記輝度変調と同一の周波数で、2次元撮像素子103 の感度変調を開始する。
【0004】
この3次元画像入力装置は、光源の輝度変調と2次元撮像素子の感度変調を同期させて測距を行っているが、更に、説明を簡単にするため、輝度変調並びに感度変調は、周期Tf ,デューティー50%の矩形波でなされており、且つ変調された輝度の最低レベルは輝度0,また変調された感度の最高レベルを1,最低レベルを感度0に設定されるものと仮定する。また、感度変調しない時の感度を有した状態の感度レベルも1と規定する。また、ここで言う輝度変調とは、光源109 をある設定周波数でON−OFFさせることにより、2次元撮像素子103 の電荷蓄積を制御することを言う。一方、感度変調とは、ある設定周波数で2次元撮像素子103 の感度を変化させることを言う。
【0005】
次に、距離情報の求め方と3次元画像入力装置の動作を合わせて説明する。距離zにある被写体110 を考えると、光源109 から投光された光は、距離zを走行して被写体110 に投影されて反射し、再び距離zを走行して2次元撮像素子103 に結像される。この距離zにある被写体110 からの入射光は、次式(1)で表されるtだけ光源109 からの発光より遅れて、2次元撮像素子103 に入射する。
=(2×z)/c ・・・・・・・・・・(1)
但し、cは光速である。このため1周期の輝度変調期間に、2次元撮像素子103 の画素部に生成可能な信号電荷数の比率ηは、距離z=0にある被写体の場合をη=1と規格化すれば、次式(2)で表される。
η=1−(2×t)/Tf ・・・・・・・(2)
つまり、当該画素の出力を計測すれば、式(2)に示すように既知の周期Tf と計測したηとから、tを求めることができ、更に(1)を用いれば、次式(1)′により被写体110 までの距離zを算出することが可能となる。
z=(c×t)/2 ・・・・・・・・・・(1)′
【0006】
信号蓄積期間Ta が終了した時点で、2次元撮像素子103 上の各画素部には、信号蓄積期間Ta 中に光源109 からの戻り光の輝度を持った期間と2次元撮像素子103 の感度を有した期間の重なった時間に発生した信号電荷が蓄積されている。この2次元撮像素子103 に蓄積した信号電荷を期間Ra で読み出す。ここで読み出された信号電荷はHa として読み出される。この信号電荷Ha は、次式(3)で表される。
Ha (x,y)=(k/2)・η(z)・I(x,y)・Ta ・・・(3)
ここで、k;輝度変調にかかわる比例定数、デューティー50%で変調してるので1/2倍している。
η(z);感度変調にかかわる項
I(x,y);被写体の反射光の強度で、このI(x,y)には被写体までの距離に応じて減少する光源の照度の影響も含まれている。
【0007】
前記のように信号蓄積期間Ta が終了した後、2次元撮像素子103 を駆動して、これらの信号電荷を読み出し、信号処理部105 の中に設けた図示しないメモリに格納する。読み出しと同時に、またはその後に、各画素の信号電荷をクリアーする。次に時刻tにおいて、再び制御信号発生器104 からの制御信号ΦLDにより光源駆動部108 は光源109 の輝度変調を開始し、また感度変調駆動部101 は、2次元撮像素子103 の感度を一定の状態に維持しながら信号電荷を蓄積可能にする(図5,期間Tb )。この時、信号蓄積期間Ta とTb の時間は等しく設定する。何故ならば、後に信号蓄積期間Ta とTb の信号電荷を比較して、被写体までの距離情報を算出するためである。また期間Tb においては、感度変調をせず一定感度(通常の撮像モード)なので、(3)式の感度変調に伴う因子は定数であり、この感度を有した状態を1と規定する。したがって、期間Tb が終了した時点で2次元撮像素子103 の各画素部には、次式(4)で示される信号電荷が蓄積されていることになる。
Hb (x,y)=(k/2)・I(x,y)・Tb ・・・・・・・(4)
【0008】
期間Tb の終了後、時刻t直前の動作と同様に、期間Rb において2次元撮像素子103 を駆動して、これらの信号電荷をHb として読み出し、信号処理部105 の中に設けた図示しないメモリのうち、信号蓄積期間Ta の終了の後に書き込んだものとは別のメモリに、式(4)で示される情報(信号電荷)が格納される。その後、時刻t以前に2次元撮像素子103 の信号電荷をはき捨て、時刻tに計測開始パルスΦが入り、時刻tの時と同様にして測距が開始する。この時刻tからtまでが測距の1サイクルであり、実際の測距はこの手順の繰り返しによって行われることになる。このようにして信号処理部105 の中に設けた図示しないメモリに格納されている(3)式で表される信号電荷Ha と、(4)式で表される信号電荷Hb から、2次元撮像素子103 の通常駆動時の信号電荷Hb に対する感度変調駆動時の信号電荷Ha の比が、次式(5)により求められる。
η={Ha (x,y)/Ta }/{Hb (x,y)/Tb }・・・・(5)
この信号電荷比率ηと既知のTf とから、(2)式によりtが求められ、ここで求めたtを(1)′式に代入すると、被写体110 までの距離zが得られることになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の構成の3次元画像入力装置(2次元距離センサ)により測距をする場合、測距可能な距離範囲zは、t≦(Tf /2)という条件を満たさなければならない。したがって、(1)′式より次式(6)が得られる。
z≦(c×Tf )/4 ・・・・・・・・・・(6)
したがって、測距範囲を拡大するには輝度変調周期Tf を大きく(輝度変調周波数を低く)する必要がある。また、測距精度を向上させるには輝度変調周期Tf を小さく(輝度変調周波数を高く)する必要がある。このことから、測距精度と測距範囲が両立しないことがわかる。
【0010】
以上のように、先の出願で提案した従来構成の3次元画像入力装置(2次元距離センサ)では、単一光源であるから測距精度と測距範囲を両立させることは不可能である。例えば、光源の輝度変調周波数を10MHz とすると、(6)式より測距可能範囲は7.50mとなり、仮に測距を8ビット階調(256 階調)で行うとすれば、測距範囲7.50mを256 階調に分割すると1階調の測距範囲(分解能)は 2.9cmとなる。一方、光源の輝度変調周波数が 100MHz であれば、1輝度変調周期当たりの測距範囲は0.75mに縮小されるので、8ビット階調において1階調当たりの測距範囲は0.29cmとなる。これは言い換えると、分解能が1桁向上したことと等価である。
【0011】
本発明は、先に提案した2次元距離センサ(3次元画像入力装置)における上記問題点を解消するためなされたもので、測距精度と測距範囲が両立可能な3次元画像入力装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、本発明は、所定の周波数、持続時間及び繰り返し時間で輝度変調された光ビームを対象物体に投光する光源と、該光源からの光ビームで照明された対象物体の像を結像する結像光学系と、該結像光学系の結像面に設置された光電変換の感度変調が可能な2次元撮像素子と、該撮像素子の感度を決定する電極端子を前記周波数で変調する駆動部と、前記撮像素子の各画素において生成された信号電荷に対応した信号を取り出す読み出し手段とを備え、前記対象物体の2次元距離情報を前記2次元撮像素子の信号電荷の分布から得るようにした3次元画像入力装置において、前記光源からの光ビームは、輝度変調周波数の異なる複数の波長の光ビームにより構成されていることを特徴とするものである。
【0013】
このように、光源からの光ビームを、輝度変調周波数の異なる複数の波長で構成し、該光ビームを分配する光学的分配器を設けると共に、該分割された複数の光ビームをそれぞれ受光する複数の2次元撮像素子を設けることにより、異なる輝度変調周波数による3次元撮像を同時に且つ並列的に行うことが可能となる。これにより、測距に要する時間は従来と変わらずに、且つ測距範囲も縮小せずに、測距精度を向上させることが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
次に実施の形態について説明する。図1は、本発明に係る3次元画像入力装置の実施の形態を示すブロック構成図である。この実施の形態においては、説明を簡単にするために用いる光源は2種としている。この実施の形態の3次元画像入力装置が図1に示した先に提案したものと異なる点は、光波長、輝度変調周波数の異なる2種の光源を用いて、これら2光源の被写体からの戻り光を同時観測するようにした点である。2種の光源のうち、一方の光源にはある所定の光波長、輝度変調周期を設定し、他方の光源には前記一方の光源とは異なる光波長であり、該一方の光源に対して輝度変調周期を短く(輝度変調周波数を高く)設定するものとしている。
【0015】
先に、測距をする場合、測距可能な距離範囲zは、t≦(Tf /2)という条件を満たさなければならないと述べたが、まずこの理由について説明する。図4に示した従来例で記述したように、測距の際、2次元撮像素子103 上の各画素部には、信号蓄積期間Ta 中に光源109 からの戻り光の輝度を持った期間(Φref のONしている期間)と2次元撮像素子103 の感度を有している期間(ΦSMのONしている期間)の重複した期間に発生した信号電荷が蓄積する。よって、tが、0≦t≦(Tf /2)の期間には、2次元撮像素子103 に蓄積する信号電荷Ha は、t=0の時をHa =1と規定すれば、tが増すにつれてΦref とΦSMのONしている期間の重複する期間が減少するので、Ha の値は減少してゆき、t=(Tf /2)の時Ha =0となる。一方、(Tf /2)<t<Tf の期間については、t=(Tf /2)の時のHa =0を境に、再び信号電荷Ha は増加に転じ、tの時間の増加と共にΦref とΦSMのONしている期間の重複する期間が増加するので、Ha の値は増加してゆき、t=Tf の時のHa =1(t=0の時と等価)まで増加し続けることになる。本測距の距離情報は、蓄積信号電荷から算出しているので、(Tf /2)<t<Tf の期間の蓄積信号電荷を測距データとして用いようとしても、0≦t≦(Tf /2)の期間に得られたものか否かの判別ができない。このため、測距可能な距離範囲zを規定する式(6)には、t≦(Tf /2)という条件が含まれることになる。
【0016】
なお、次式(7)が成立するときも、検出される信号電荷は前記周期の繰り返しになる。
≦(n・Tf )+(Tf /2)・・・・・(7)
但し、nは正の整数である。しかし、実際には(7)式において、nが1以上では被写体からの戻り光の強度は距離の2乗に比例して弱くなるから、現実的にはn=0のデータを用いることが望ましい。
【0017】
次に、図1に示した実施の形態の具体的な構成について説明する。図1において、1は被写体からの戻り光(反射光)の結像面を2つ形成するためのハーフミラー、2,3はそれぞれ背景光の影響を除去し、輝度変調された光源の波長帯域の反射光の波長付近の光のみを透過させる第1及び第2の光学バンドパスフィルタ、4,5は第1及び第2の2次元撮像素子、6は2次元撮像素子4,5の感度を変調するための感度変調駆動部、7は2次元撮像素子駆動部、8は制御信号発生器、9は信号処理部、10は光源駆動部、11は光源11a,11bを搭載した照明装置、12は結像光学系、13は被写体(対象物体)を示している。なお、第1のバンドパスフィルタ2は光源11aの光の波長のみを透過し、第2の光学バンドパスフィルタ3は光源11bの光の波長のみを透過するように設定されている。
【0018】
この実施の形態が図4に示した先に提案したものと異なる点は、先に述べたように、2種の光源を用いて、光源11aと光波長、輝度変調周波数の異なる光源11bの被写体13からの戻り光を、光源11aの被写体13からの戻り光と同時観測するように構成した点であるが、次に、2種の光源を用いた際、異なる光波長と輝度変調周波数にする理由について述べる。異なる輝度変調周波数を用いる理由は、測距範囲と測距精度の両立を図るためである。次に、異なる光波長を用いる理由について述べる。これは、測定系の制約によるものである。照明装置11から出射した2種の光(変調光)が被写体13から戻ってきた際、第1,第2の2次元撮像素子4,5に入射する前に、ハーフミラー1で分配される。この光を第1,第2の2次元撮像素子4,5の前面にそれぞれ設置された光学バンドパスフィルタ2,3で、第1,第2の2次元撮像素子4,5がそれぞれ受光する光成分のみに選別する。このように変調周波数の異なる光の分離を可能にするために、異なる光波長の光源を用いることが必要になる。
【0019】
次に、このように構成した3次元画像入力装置の動作を、図2に示したタイミングチャートを参照しながら説明する。まず、光源11aにおける被写体13からの戻り光を測距する測定系に限って、その動作タイミングについて説明する。図2において、Φは計測開始パルス、ΦSM1 は第1の2次元撮像素子4の感度を変調するパルス、ΦLD1 は光源11aを駆動するパルス、Φref1は光源11aから出射され、有限の距離にある被写体13によって反射されハーフミラー1を介して第1の2次元撮像素子4の受光面上に結像された戻り光、ΦRD1 は第1の2次元撮像素子4から蓄積信号電荷を読み出すための読み出し駆動パルス群、ΦDATA1 は第1の2次元撮像素子4から読み出された蓄積信号電荷を表している。
【0020】
次に、光源11aによる被写体13からの戻り光を観測する測定系の動作について説明する。ここで説明を簡単にするため、輝度変調並びに感度変調は、期間Tfg,デューティー50%の矩形波でなされており、且つ変調された輝度の最低レベルは輝度0,また変調された感度の最低レベルは感度0に設定されるものと仮定する。また、感度変調しない時の感度を有している状態の感度レベルも1と規定する。
【0021】
まず、時刻tでは、事前に第1の2次元撮像素子4の信号電荷は全てはき捨てられており、時刻tに計測開始パルスΦが入る。これを起点として測距装置が動作し始める。光源11aは、OFFしている状態で、制御信号発生器8からの制御信号ΦLD1 により、光源駆動部10は光源11aの輝度変調を開始する。また第1の2次元撮像素子4の感度変調駆動部6も制御信号発生器8からの制御信号ΦSM1 により、前記輝度変調周波数と同一の周波数で、第1の2次元撮像素子4の感度変調駆動を開始する(図2の信号蓄積期間Tag)。距離zにある被写体13へ光源11aから投光された光は、距離zを走行して被写体13に投影されて反射し、再び距離zを走行して第1の2次元撮像素子4に結像される。このため距離zにある被写体13からの戻り光Φref1は、tdgだけ光源11aの発光時間より遅れて、第1の2次元撮像素子4へ入射する。
【0022】
信号蓄積期間Tagの終了の後、期間Ragにおいて第1の2次元撮像素子4を駆動して、これらの信号を信号電荷Hagとして読み出し、信号処理部9の内部に設けた図示しないメモリagに格納する。読み出しと同時に、又はその後に各画素の信号電荷をクリアする。次に時刻tにおいて、再び、制御信号発生器8からの制御信号ΦLD1 により光源駆動部10は光源11aの輝度変調を開始し、一方第1の2次元撮像素子4の感度変調駆動部6は、第1の2次元撮像素子4が受光状態で且つ一定感度(通常駆動)を維持する(図2の期間Tbg)。
【0023】
この時には、2次元撮像素子の感度変調をさせないので、期間Tbg中に各画素内で発生した電荷が全て蓄積することになる。但し、戻り光Φref1の遅延時間tdgを考慮し、ΦSM1 の立ち下がりのタイミングは期間Tbgの終了後、Tfg/2以上経過時点に設定する。
【0024】
期間Tbgが終了の後、期間Rbgにおいて第1の2次元撮像素子4を駆動して、これらの蓄積信号電荷を読み出し、信号処理部9の内部に設けた図示しないメモリのうち、信号蓄積期間Tagの終了後に書き込んだメモリagとは別のメモリbgに格納する。その後、時刻t以前に第1の2次元撮像素子4の信号電荷をはき捨て、時刻tに計測開始パルスΦが入り、時刻tの時と同様にして測距が開始する。この時刻tからtまでが測距の1サイクルであり、実際の測距はこの手順の繰り返しによって行われることになる。上記信号処理部内の各メモリag,bgには、それぞれ信号蓄積期間Tag,Tbg中の情報(信号電荷)が記憶されており、2次元距離情報は従来例と同様にして簡単に求められる。
【0025】
以上は、光源11aによる被写体13からの戻り光を観測する場合について説明したが、次に、光源11bにおける被写体13からの戻り光を測距する測定系に限って、その動作タイミングについて説明する。図2において、Φは計測開始パルス、ΦLD2 は光源11bを駆動するパルス、ΦSM2 は第2の2次元撮像素子5の感度を変調するパルス、Φref2は光源11bから出射され、有限の距離にある被写体13によって反射され、ハーフミラー1を介して第2の2次元撮像素子5の受光面上に結像された戻り光、ΦRD2 は第2の2次元撮像素子5からデータ(蓄積信号電荷)を読み出すための読み出し駆動パルス群、ΦDATA2 は第2の2次元撮像素子5から読み出されたデータ(蓄積信号電荷)を表している。
【0026】
次に、光源11bによる被写体13からの戻り光を観測する測定系の動作について説明する。基本的な動作は光源11aの被写体13からの戻り光の観測系と同様である。また、検出された信号電荷から2次元距離情報を得る方法も従来例と同様である。異なる点は、光源11bの波長、光源11bを駆動するΦLD2 の輝度変調周波数と、第2の2次元撮像素子5を駆動するΦSM2 の感度変調周波数であり、光源11bからの戻り光Φref2は、ΦLD2 の輝度変調周波数が異なるので、それに伴ってΦref1とは異なった変調になっている。(ΦLD2 の輝度変調周波数と等価)。なお、信号蓄積期間TagとTbg,TahとTbhは、同一期間に設定しなければならない。また、信号蓄積期間Tag(Tbg)とTah(Tbh)も同一期間に設定するものとする。なお、図2においてtdhはtdgに対応する遅延時間、TfhはTfgに対応する期間、Rah,RbhはRag,Rbgに対応する期間、Hah,HbhはHag,Hbgに対応する信号電荷をそれぞれ示している。
【0027】
次に、このようにして、2種の光源を用いて2つの2次元撮像素子から観測された信号電荷をどのように処理するか、その概念について図3を用いて説明する。図3は、横軸が光源から被写体までの距離zを表し、右縦軸は信号電荷比率η,左縦軸は検出階調を表している。なお、説明を簡単にするため、便宜上、検出階調を8階調と仮定している。この1階調範囲内の距離は識別不可能である。よって、ある階調とある階調の範囲内に被写体までの距離zが存在する時は、その距離を上位階調と認識するか下位階調と認識するかは予め定義しておく。また、信号電荷比率ηに関しては、t=0のとき得られる信号電荷を1に規格化している。
【0028】
図3において、aが変調周波数の低い光源の測距結果の信号電荷比率の周期を表し、bはaの10倍の変調周波数を持つ光源の測距結果の信号電荷比率周期を表している。また、aの測距範囲は(6)式より図3に示す通り(c・T10)/4であり、bの測距範囲は(c・T100 )/4である。ここで、T10,T100 は、それぞれ変調周波数10MHz , 100MHz の変調周期を示している。
【0029】
次に、処理手順について説明する。まず、変調周波数の低い一方の光源の被写体までの距離を、測定された信号電荷比率より大雑把につかむ。その後に、他方の変調周波数の高い光源において、測定された信号電荷比率から先に求めた結果より精度の良い距離を求める。図3においては、まずaにおいて被写体までの距離zを信号電荷比率から求める。aからは被写体までの距離zはz〜zの範囲に存在することがわかる。次に、いま求めた結果を基に、bで得られた信号電荷比率より光源から被写体までの距離zを算出する。この時zは、z〜zの範囲に存在することがわかる。このように、zは先に求めた結果より良い精度で求められることになる。
【0030】
次に、これを実際にどのようにして求めるかについて説明する。例えば、aの光源の輝度変調周波数を10MHz ,信号電荷比率をη=0.65, 256階調の測距、という3つの仮定をした時、(2)式よりt=17.5〔ns〕となり、(1)′式より被写体までの距離は、z=2.61〜2.64(m)の範囲に存在することがわかる。これをもとにして、bの輝度変調周波数を 100MHz に設定した光源の被写体からの戻り光を 256階調で測距したデータを比較、算出する。この結果より被写体までの距離がz=2.624 〜2.625 (m)の範囲内に存在することがわかる。この例では、輝度変調周波数が10MHz と 100MHz の1桁異なる2つの光源による2つの測距結果を組み合わせることにより、輝度変調周波数10MHz の光源からの戻り光の測距範囲7.50mを維持したままで、輝度変調周波数 100MHz の光源からの戻り光の測距によって、分解能を1桁向上した測距が可能となることを示している。もし、単一光源で輝度変調周波数 100MHz の光源からの戻り光の測距を行った場合には、測距精度は輝度変調周波数10MHz の場合に比べ1桁向上するものの、この光源の測距範囲は輝度変調周波数10MHz の場合の1/10になってしまう。しかし、本発明による構成をとることにより、測距範囲の低下を防ぐことができる。
【0031】
このように、従来の測距に要する時間を変化させずに、且つ測距範囲を縮小させることなく、測距精度を向上させることを可能にすることができる。なお、本発明に係る3次元画像入力装置においては、測距範囲は用いている光源のなかで最も低い輝度変調周波数で規定され、測距精度は用いている光源のなかで最も高い輝度変調周波数で規定されることになる。
【0032】
上記実施の形態では、光源を2つ用いる場合について示したが、言うまでもなく光源の数を2つに限る必要はない。また、本発明の基礎は、光源の輝度変調周波数と同期して2次元撮像素子の感度を変調するところにある。したがって、基板電位あるいは受光面に存在する電極電位により、感度が変化する撮像素子全般に、本発明が適用可能である。
【0033】
【発明の効果】
以上実施の形態に基づいて説明したように、本発明によれば、複数の2次元撮像素子の感度変調を、光波長、輝度変調周波数の異なる複数の光源の各々の輝度変調に対応させて同期化し、対象物体の2次元距離情報の同時測定を行うように構成しているので、従来の測距に要する時間を変化させずに、且つ測距範囲を縮小させることなく、測距精度を向上させることが可能となる。また、本発明によれば、光の多重性を利用することにより、各波長の光源位置及び撮像素子までの光軸及び距離を揃えることが可能となり、複数の輝度変調周波数の光による並列測定においても、幾何学的精度を保つことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る3次元画像入力装置の実施の形態を示すブロック構成図である。
【図2】図1に示した実施の形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図3】図1に示した実施の形態における測距処理手順を説明するための概念図である。
【図4】先に提案した3次元画像入力装置を示すブロック構成図である。
【図5】図4に示した3次元画像入力装置の動作を説明するためのブロック構成図である。
【符号の説明】
1 ハーフミラー
2 第1の光学バンドパスフィルタ
3 第2の光学バンドパスフィルタ
4 第1の2次元撮像素子
5 第2の2次元撮像素子
6 感度変調駆動部
7 2次元撮像素子駆動部
8 制御信号発生器
9 信号処理部
10 光源駆動部
11 照明装置
11a,11b 光源
12 結像光学系
13 被写体

Claims (2)

  1. 所定の周波数、持続時間及び繰り返し時間で輝度変調された光ビームを対象物体に投光する光源と、該光源からの光ビームで照明された対象物体の像を結像する結像光学系と、該結像光学系の結像面に設置された光電変換の感度変調が可能な2次元撮像素子と、該撮像素子の感度を決定する電極端子を前記周波数で変調する駆動部と、前記撮像素子の各画素において生成された信号電荷に対応した信号を取り出す読み出し手段とを備え、前記対象物体の2次元距離情報を前記2次元撮像素子の信号電荷の分布から得るようにした3次元画像入力装置において、前記光源からの光ビームは、輝度変調周波数の異なる複数の波長の光ビームにより構成されていることを特徴とする3次元画像入力装置。
  2. 前記対象物体からの戻り光の結像面を複数形成する光学的分配器を備え、該複数の結像面にはそれぞれ光学的バンドパスフィルタを介して2次元撮像素子を配設し、前記光学的バンドパスフィルタは前記光ビームに含まれる波長成分のうち少なくともひとつの波長の光を透過させると共に、前記2次元撮像素子の感度変調周期は、対応するバンドパスフィルタを透過する波長の光の変調周期と一致するように構成されていることを特徴とする請求項1記載の3次元画像入力装置。
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