JP3628555B2 - プログラマブルコントローラおよびその動作モード設定方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、動作モードの設定を必要とするプログラマブルコントローラ(本明細書では、PLCという)に適用され、特に動作モードをスイッチにて設定する場合のPLCおよびその設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5を参照して従来のPLCを説明する。図5は従来のPLCのブロック図である。
図5において、1はPLC、2はRUN状態を表示するLED表示器、4は手動でRUNまたはSTOPを選択し、且つユーザが入力したプログラムにしたがいPLC1を動作させるようにする運転制御スイッチ、6は動作モード、例えば出荷検査モード、社内検査モード等を選択するモード設定スイッチ、11はプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読みだし、それを実行する演算・制御部、12はユーザが作成したプログラムの格納するプログラム記憶部、13は遠距離にある周辺装置15、例えばディスプレイ装置、ハードコピー等と演算・制御部11とを接続する通信インターフェイス、14は演算・制御のための各種データのデータ記憶部、16はリミットスイツチ等の外部機器(図示せず)から信号を入力させる入力インターフェイス、17は制御対象機器(図示せず)へ制御信号を出力させる出力インターフェイス、18はPLCへの電源を供給する電源部、19はユーザがプログラム記憶部12にプログラムをデバックするプログラム入出力機器である。
【0003】
上記演算・制御部11は、手動で設定された運転制御スイッチ4の状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。停止の場合はPLC7がSTOPされている。前記運転もしくは停止の状態は、RUN状態を表示するLED2により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
このとき、前記所望の制御には、使用目的に応じて特殊な使用方法、特殊な動作をさせたい場合、例えば社内検査、出荷検査、セルフチェック等を行なう場合が生じ、これ対応するため、モード設定スイッチ6が設けられ、使用目的に応じた必要なモード設定がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、一般に、PLCにおいては、例えば外部との通信速度の設定や特殊な運転モードの是非、製品出荷時のチェックの是非といった各種の使用態様に応じるいわゆるモード設定を行なう必要があった。このモード設定スイッチ6には通常ディップスイッチが用いられる。
【0005】
前記ディップスイッチは、数個の横並びの小さなスイッチにより構成され、スイッチをスライドさせることによりON/OFFさせ、その組合せ信号(本明細書ではコードという)の表示により所望の設定モードが指定して得られていた。したがって、そのスイッチの個数はPLC1の動作モードの数が多数存在する場合は、前記ディップスイッチ6のスイッチの数を増やして対応する必要があった。
一般的に最近の電子機器は小型・高機能化の傾向にあり、PLCについても小型・高機能の要求が高まっている。高機能化に伴なって、例えば通信対象がモデムの場合のモデムの設定、システムダウンロードの場合のダウンロードの設定等、動作モード設定すべきモードが増える。設定すべきモードが増えると、この設定を行う前記ディップスイッチの数を増え、小型化の要求を満足することが難しくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、本来ディップスイッチにて設定していた動作モードを、最小限のハードスイッチとソフト処理と等価な各種手段による処理により設定することにより、動作モード設定用のディップスイッチなしで動作モード設定を可能とするPLCおよびその方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るPLCの構成は、ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する出力スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラにおいて、電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記スイッチの状態を示す信号に基づいて内部処理手段により順番に前記スイッチの状態を記憶し、前記プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できる手段を備えたことを特徴とするものである。
前項記載のPLCにおいて、電源投入後の一定期間、動作モードが設定できるようにし、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転制御に切り換わる切換手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るPLCの動作モード設定方法の構成は、ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する手動スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラの動作モード設定方法において、電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記手動スイッチの状態を示す信号に基づいて、内部処理手段により順番に前記スイッチの状態を記憶し、前記プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できることを特徴とするものである。
前項記載のPLCの動作モード設定方法において、電源投入後の一定期間、動作モード設定となり、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転モードに移行することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明に係る動作モード設定に用いられるPLCを説明する。図1は本発明に係る動作モード設定方法が用いられるPLCのブロック図、図2は図1のPLCの外形説明図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は前面扉を開扉した場合の内部説明図である。なお、動作モード設定とは、目的のモードに応じて必要な回路部材で簡潔に回路構成をし、前記回路構成より不要の回路部材を排除し、回路経路を短く、且つ迅速に目的を達成するよう回路構成することをいう。
図1において、7はPLC、8は運転,停止の動作状態を表示する表示器、10はRUNまたはSTOPを手動で選択し、PLC7をユーザが入力したプログラムにしたがい動作するようにする運転制御スイッチとなり、もしくは10’の動作モード設定スイッチともなる手動のON/OFFスイッチ、11はプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読みだしそれを実行する演算・制御部、12はユーザが作成したプログラムのプログラム記憶部、13は遠距離にある周辺装置15、例えばディスプレイ装置、ハードコピー等と演算・制御部11とを接続する通信インターフェイス、14は演算・制御のための各種データの格納するデータ記憶部、16はリミットスイツチ等の外部機器(図示せず)から信号を入力させる入力インターフェイス、17は制御対象機器(図示せず)へ制御信号を出力させる出力インターフェイス、18はPLCへの電源を供給する電源部、19はユーザがプログラム記憶部12にプログラムをデバックするプログラム入出力機器である。また、11−1は動作状態表示器を点滅させる点滅手段、11−2は動作状態表示器の点滅を計数する計数手段、11−3は運転制御時もしくはモード設定のいずれかを選択する設定選択手段、11−4は動作モード設定スイッチの状態記憶手段、11−5は所望の動作モードを判断する判断手段、11−6は演算・制御を実行する演算実行部であり、これらは演算・制御部11内に設けられた内部処理手段である。
【0010】
上記各部材で構成されるPLC7の概略を説明する。
上記図1において、内部処理手段である演算・制御部11は、その内設される設定選択手段11ー3によつて運転制御時もしくは動作モード設定のいずれかを選択することにより、前記手動のON/OFFスイッチが運転制御スイッチ10もしくは動作モード設定スイッチ10’のいずれかとなるよう選定するようになっている。
【0011】
運転制御時が選択された場合には、運転制御スイッチ10となり、その状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。前記運転もしくは停止の状態は、状態を表示するLED8により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
【0012】
動作モード設定が選択された場合には、状態を表示するLED8を周期的に点滅させ、前記点滅毎に所望の動作モードを表示するように、動作モード設定スイッチ10’をON/OFF(このスイッチのON/OFFで形成される組合せ信号をコードという)させ、動作モード設定スイッチ10’のコードを記憶させ
、記憶させたコードを読みだし、所望の動作モードであるかどうか判断するようにしたものである。
【0013】
次ぎに、PLC7の内部処理手段である演算・制御部11の構成を詳しく説明する。
図1において、演算・制御部11は、演算・制御を実行する演算実行部11−6と、前記演算実行部11−6によって制御され、運転制御時と動作設定モード時の設定を選択する設定選択手段11−3とが設けられている。
PLC7は前記設定選択手段11−3によって運転制御時と動作設定モード時とが選択されるがその際のそれぞれの構成を説明する。
【0014】
運転制御時が選択された場合.
演算実行部11−6が運転制御スイッチ10と接続され、その状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。停止の場合はPLC7がSTOPされている。前記運転もしくは停止の状態は、演算実行部11−6が制御する状態表示するLED8により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
【0015】
動作設定モード時が選択された場合.
演算実行部11−6が設定選択手段11−3に動作設定モード時の設定を選択させる。前記選択により運転制御スイッチ10を動作モード設定スイッチ10’として用いられるように選択される。
そして、動作状態表示器8と、動作状態表示器8を周期的に点滅させる点滅手段11−1と、前記点滅手段11−1による動作状態表示器8の周期的な点滅を計数させる計数手段11−2と、動作設定モード時の設定を選択する設定選択手段11−3に接続され、設定選択手段11−3を介して演算実行部11−6と接続されている。
【0016】
また、動作モード設定スイッチ10’と、前記動作モード設定スイッチ10’が動作状態表示器8の点滅毎に手動で所望の前記動作モードのコードを形成するように操作され、前記操作された動作モード設定スイッチ10’のコードを記憶させる記憶手段11−4と、前記計数手段11−2の所定の点滅回数毎に前記記憶手段11−4に記憶させた動作モード設定スイッチ10’のコードを読み出し、読み出したコードから所望の動作モードを判断する判断手段11−5とが接続され、さらに設定選択手段11−3介して演算実行部11−6と接続されている。 これらの各部材はいずれも演算実行部11−6によって制御されるようになっている。図1において、白抜き矢印は運転制御時の接続、黒矢印は動作設定モード時の接続、斜線部矢印は運転制御時および動作設定モード時の接続を示している。
【0017】
図2に示す如く、PLC7は、奥行きのある筐体に、前記動作状態表示器8、運転制御スイッチ10、演算・制御部11、プログラム記憶部12、通信インターフェイス13等が内蔵されている。
また、図2(a)に示す如く、前記動作状態表示器8およびRUNまたはSTOPを表示する運転制御スイッチ10が前面扉を開扉した場合に内扉面に設けられている。図2(b)に示す如く、前面扉を閉扉した場合を外面からRUN表示のみ見ることができるように構成されている。また、運転制御スイッチ10も外面からRUN表示のみ見ることができるように構成されている。なお、EPR9は、PLC7の異常表示を示すものである。
【0018】
図3を参照して、上記構成のPLCを機能的に説明する。図3は、図1のPLCのLEDによる動作モード設定説明図である。
図3において、PLCの動作状態を表示するLED8と2つ以上の運転,停止状態に切換えられる動作モード設定スイッチ10’を使用して実現する。
2つの運転状態(RUNおよびSTOP)に手動で切換えられる動作モード設定スイッチ10は、RUNおよびSTOPのいずれかを0もしくは1として、演算・制御部11の演算実行部1−6が前記0もしくは1の状態を読みだして認識することができる。運転制御スイッチ10は、電源投入時には1(0としても差し支えない)とし、動作設定モードスイッチ10として用いられる。また、前記運転制御スイッチと動作設定モードスイッチとをそれぞれ別個にしても差し支えない。
【0019】
動作設定モードの場合、演算実行部11−6で制御される点滅手段11−1が制御され、状態表示LED8を周期的に点滅させる。この周期的に点滅させる状態を図3(a)の波形11に示される。
図3(a)の波形11において、LED8を6回点滅させるが、最初の2回の点滅で動作設定モードの変更の有無、その後の4回の点滅で、どのような動作モード設定にするかを定める。動作状態表示のLED8は、動作モード設定スイッチ10’が動作設定モードの変更の有無、動作モード設定に従い切換えられるタイミングを外部に知らせる。
【0020】
動作モードを設定する場合は、状態表示のLED8が消灯したタイミングで動作モード設定スイッチ10を1の状態か0の状態に切換える。この状態を図3(b)の波形12に示される。
この状態で、演算実行部11−6は、再びLED8が点灯したタイミングで動作モード設定スイッチ10の状態を調べ、記憶手段11−4に記憶させる。これを動作モード数に応じて決められた回数分だけ動作モード設定スイッチ10の切り換えを行わせ、動作設定モードを終了する。そののち、演算実行部11−6は、前記スイッチ10’の操作したON/OFFを最初から順に演算実行部11−6が記憶手段11−4から読み出し、判断手段11−5で操作されたON/OFFパターンに相当する所望の動作モードで起動する。
【0021】
なお、図3(b)の波形12は、最初の2回の点滅での動作モード設定スイッチ10の切り換えで動作設定モードの変更の有無、その後の4回の点滅での動作モード設定スイッチ10’の操作で所望の動作モード設定を表すコードを形成させている。従来の4個のディップスイッチで設定したコードを図3(d)に示されるが、図3(d)のコードは、本実施形態で設定された動作設定モードのコードと等価な動作設定モードが設定されているのが分かる。
【0022】
動作モードの設定が成功した場合には、動作設定モードの最後にLED8を点滅させて外部に知らせる。また現在起動している動作モードを外部が知る必要があればLEDの変色・点滅・点灯・消灯の組合せにより外部に知らせることもできる。動作モードの設定を行わず、PLCを前の動作モードのままで起動させたい場合は、LEDの最初の2回の点滅時に動作モード設定スイッチ10を0か1のどちらかに固定して切り換えない。2回の点滅時において、動作モード設定スイッチ10が0,0(もしくは1,1)の状態を図3(c)の波形13に示されている。
【0023】
本実施の形態について、図4を参照して上記構成の動作を説明する。図4は図2のPLCのフローチャートである。
PLC7の動作モードを設定する場合、まず、動作モードの変更をするかどうか、動作状態表示LED8の2回の点滅動作で定める。
まず、ステップ14において、演算実行部11−6は、格納されたシステムプログラムに従い、動作設定モードを選択するか、運転設定にするか選択する。しかし、設定選択手段11−3により電源を投入した際は一定の間、動作設定モードを選択させることになる。なお、動作設定モード設定の後は、前記(RUN)もしくは(STOP)を設定する運転制御スイッチとなる。
【0024】
ステップ15において、電源投入により動作状態の表示LED8が演算実行部11−6が完全に動作する状態になるまで点灯させる。
まず、動作モードの変更をするかどうか、動作表示LED8は2回の点滅動作の間の動作モード設定スイッチ10’の切り換えで変更の意思表示をする。
ステップ16において、LED8を1秒間消灯16,ステップ17においてLED8を1秒間点灯17を行なわせる。次ぎに、手動で動作モード設定スイッチ10’を切り換えて動作モードの変更をするかどうかを定めることになる。
【0025】
ステップ18において、動作モード設定スイッチ10’の状態を記憶手段11−4に格納させる。
ステップ19において、演算実行部11−6は計数手段11−2によって動作表示LED8が2回点滅したかを確認する。これはカウンタを設け、1回の点滅にカウンタを1つずつ進める。このカウンタの内容を読みだすことにより比較をすることにより2回点滅確認を行なうことができる。
2回点滅しないときはステップ16にかえる。動作表示LED8は、2回点滅した場合、ステップ20に進む。
【0026】
ステップ20において、判断手段11−5が2回点滅の間にはスイッチ入力に変化があったかどうかを前記記憶手段11−4の格納データから判断する。
ステップ20において、2回点滅の間にはスイッチ入力に変化あれば、ステップ21に進む。ステップ21において動作表示LED8の消灯、ステップ22において動作表示LED8の点灯させる。
【0027】
ステップ23において、手動で動作モード設定スイッチ10’を切り換え、動作モード設定スイッチ10’の状態を記憶手段11−4に記憶させる。この消灯、点灯動作モード設定スイッチ10’を切り換え動作を4回繰り換えさせる。この切り換えは、所望の動作モードに表すスイッチのON/OFFの組合せにしたがってなされる。
【0028】
ステップ24において、動作表示LED8の点滅は、4回あったかどうか、確認する。この確認は、前記2回の時の点滅と同様にカウンタの内容を確認して行われる。動作表示LED8の点滅が4回なかった場合、ステップ21に再びかえる。4回あった場合、ステップ25に進む。
【0029】
ステップ25において、演算実行部11−6がその内部にモード表示の設定がされているか、どうか判断する。動作モードの設定が成功した場合は動作表示LED8を2回点滅させて知らせる。
起動した動作モードを知る必要の有る場合、通常運転時に個々の動作モードについてCPU内部に表示の有無を予め設定する。
YESの場合、動作モードの表示が選択されている動作モードで起動した場合はステップ26に進み、動作表示LED8の点滅、点灯、消灯、変色の組合せで動作モードを表示し、ステップ27に進む。
NOの場合、動作モードの表示が選択されていない場合も、ステップ27に進む。ステップ27においては、上記動作設定モードが終了した時点で最初から順に記憶させた動作モード設定スイッチ10’の状態を読み出して、その組合せに対応した新動作モードで起動する。
【0030】
ステップ20において、2回点滅の間にはスイッチ入力に変化がなければ、ステップ28に進む。この場合、起動した動作モードを知る必要の有る場合、ステップ25と同様に、通常運転時に個々の動作モードについてCPU内部に表示の有無を予め設定する。
YESの場合、動作モードの表示が選択されている動作モードで起動された場合にはステップ29に進む。ステップ29においては、動作表示LED8の点滅、点灯、消灯、変色の組合せで動作モードを表示し、ステップ30に進む。
【0031】
ステップ28において、NOの場合、動作モードの表示が選択されていない動作モードで起動された場合にもステップ30に進む。ステップ30において、前回設定した動作モードで起動する。
上記の動作モードの設定が完了すると、動作モード設定スイッチ10’は、RUNもしくはSTOPの状態を設定する運転制御スイッチに切り替る。
【0032】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した如く、従来ハードウェアであるディップスイッチで設定していた動作モードの設定を1個のハードウェアスイッチとLED表示にて設定することにより、ディップスイッチを削除して、動作モード設定が可能となる。これによりPLCのハードウェアにおいて部品面積、プリント基板上のパターンが占める面積などが削減できるため、小型化したPLCを提供することができる。
また、動作モードの種類を増やししたい場合にも、従来ならばディップスイッチの数を増やす等ハードウェア自体の変更が必要となったが、この方法では電源投入時の動作モード設定スイッチの切り換え状態を増加させるだけで済むため、追加が容易に可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動作モード設定方法が用いられるPLCのブロック図である。
【図2】図1のPLCの外形説明図である。
【図3】図1のPLCのLEDによる動作モード設定説明図である。
【図4】図1のPLCのフローチャートである。
【図5】従来のPLCのブロック図である。
【符号の説明】
1,7…PLC
2,8…状態表示LED
3,9…異常表示LED
10…運転制御スイッチ
10’…動作モード設定スイッチ
11…演算・制御部
11−1…点滅手段
11−2…計数手段
11−3…設定選択手段
11−4…記憶手段
11−5…判断手段
11−6…演算実行部
【発明の属する技術分野】
本発明は、動作モードの設定を必要とするプログラマブルコントローラ(本明細書では、PLCという)に適用され、特に動作モードをスイッチにて設定する場合のPLCおよびその設定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5を参照して従来のPLCを説明する。図5は従来のPLCのブロック図である。
図5において、1はPLC、2はRUN状態を表示するLED表示器、4は手動でRUNまたはSTOPを選択し、且つユーザが入力したプログラムにしたがいPLC1を動作させるようにする運転制御スイッチ、6は動作モード、例えば出荷検査モード、社内検査モード等を選択するモード設定スイッチ、11はプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読みだし、それを実行する演算・制御部、12はユーザが作成したプログラムの格納するプログラム記憶部、13は遠距離にある周辺装置15、例えばディスプレイ装置、ハードコピー等と演算・制御部11とを接続する通信インターフェイス、14は演算・制御のための各種データのデータ記憶部、16はリミットスイツチ等の外部機器(図示せず)から信号を入力させる入力インターフェイス、17は制御対象機器(図示せず)へ制御信号を出力させる出力インターフェイス、18はPLCへの電源を供給する電源部、19はユーザがプログラム記憶部12にプログラムをデバックするプログラム入出力機器である。
【0003】
上記演算・制御部11は、手動で設定された運転制御スイッチ4の状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。停止の場合はPLC7がSTOPされている。前記運転もしくは停止の状態は、RUN状態を表示するLED2により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
このとき、前記所望の制御には、使用目的に応じて特殊な使用方法、特殊な動作をさせたい場合、例えば社内検査、出荷検査、セルフチェック等を行なう場合が生じ、これ対応するため、モード設定スイッチ6が設けられ、使用目的に応じた必要なモード設定がなされていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記の如く、一般に、PLCにおいては、例えば外部との通信速度の設定や特殊な運転モードの是非、製品出荷時のチェックの是非といった各種の使用態様に応じるいわゆるモード設定を行なう必要があった。このモード設定スイッチ6には通常ディップスイッチが用いられる。
【0005】
前記ディップスイッチは、数個の横並びの小さなスイッチにより構成され、スイッチをスライドさせることによりON/OFFさせ、その組合せ信号(本明細書ではコードという)の表示により所望の設定モードが指定して得られていた。したがって、そのスイッチの個数はPLC1の動作モードの数が多数存在する場合は、前記ディップスイッチ6のスイッチの数を増やして対応する必要があった。
一般的に最近の電子機器は小型・高機能化の傾向にあり、PLCについても小型・高機能の要求が高まっている。高機能化に伴なって、例えば通信対象がモデムの場合のモデムの設定、システムダウンロードの場合のダウンロードの設定等、動作モード設定すべきモードが増える。設定すべきモードが増えると、この設定を行う前記ディップスイッチの数を増え、小型化の要求を満足することが難しくなるという課題があった。
【0006】
本発明は、かかる従来の課題を解決するためになされたもので、本来ディップスイッチにて設定していた動作モードを、最小限のハードスイッチとソフト処理と等価な各種手段による処理により設定することにより、動作モード設定用のディップスイッチなしで動作モード設定を可能とするPLCおよびその方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るPLCの構成は、ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する出力スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラにおいて、電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記スイッチの状態を示す信号に基づいて内部処理手段により順番に前記スイッチの状態を記憶し、前記プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できる手段を備えたことを特徴とするものである。
前項記載のPLCにおいて、電源投入後の一定期間、動作モードが設定できるようにし、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転制御に切り換わる切換手段を備えたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明に係るPLCの動作モード設定方法の構成は、ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する手動スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラの動作モード設定方法において、電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記手動スイッチの状態を示す信号に基づいて、内部処理手段により順番に前記スイッチの状態を記憶し、前記プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できることを特徴とするものである。
前項記載のPLCの動作モード設定方法において、電源投入後の一定期間、動作モード設定となり、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転モードに移行することを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1を参照して本発明に係る動作モード設定に用いられるPLCを説明する。図1は本発明に係る動作モード設定方法が用いられるPLCのブロック図、図2は図1のPLCの外形説明図であり、図1(a)は正面図、図1(b)は前面扉を開扉した場合の内部説明図である。なお、動作モード設定とは、目的のモードに応じて必要な回路部材で簡潔に回路構成をし、前記回路構成より不要の回路部材を排除し、回路経路を短く、且つ迅速に目的を達成するよう回路構成することをいう。
図1において、7はPLC、8は運転,停止の動作状態を表示する表示器、10はRUNまたはSTOPを手動で選択し、PLC7をユーザが入力したプログラムにしたがい動作するようにする運転制御スイッチとなり、もしくは10’の動作モード設定スイッチともなる手動のON/OFFスイッチ、11はプログラム記憶部12に格納されたプログラムを読みだしそれを実行する演算・制御部、12はユーザが作成したプログラムのプログラム記憶部、13は遠距離にある周辺装置15、例えばディスプレイ装置、ハードコピー等と演算・制御部11とを接続する通信インターフェイス、14は演算・制御のための各種データの格納するデータ記憶部、16はリミットスイツチ等の外部機器(図示せず)から信号を入力させる入力インターフェイス、17は制御対象機器(図示せず)へ制御信号を出力させる出力インターフェイス、18はPLCへの電源を供給する電源部、19はユーザがプログラム記憶部12にプログラムをデバックするプログラム入出力機器である。また、11−1は動作状態表示器を点滅させる点滅手段、11−2は動作状態表示器の点滅を計数する計数手段、11−3は運転制御時もしくはモード設定のいずれかを選択する設定選択手段、11−4は動作モード設定スイッチの状態記憶手段、11−5は所望の動作モードを判断する判断手段、11−6は演算・制御を実行する演算実行部であり、これらは演算・制御部11内に設けられた内部処理手段である。
【0010】
上記各部材で構成されるPLC7の概略を説明する。
上記図1において、内部処理手段である演算・制御部11は、その内設される設定選択手段11ー3によつて運転制御時もしくは動作モード設定のいずれかを選択することにより、前記手動のON/OFFスイッチが運転制御スイッチ10もしくは動作モード設定スイッチ10’のいずれかとなるよう選定するようになっている。
【0011】
運転制御時が選択された場合には、運転制御スイッチ10となり、その状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。前記運転もしくは停止の状態は、状態を表示するLED8により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
【0012】
動作モード設定が選択された場合には、状態を表示するLED8を周期的に点滅させ、前記点滅毎に所望の動作モードを表示するように、動作モード設定スイッチ10’をON/OFF(このスイッチのON/OFFで形成される組合せ信号をコードという)させ、動作モード設定スイッチ10’のコードを記憶させ
、記憶させたコードを読みだし、所望の動作モードであるかどうか判断するようにしたものである。
【0013】
次ぎに、PLC7の内部処理手段である演算・制御部11の構成を詳しく説明する。
図1において、演算・制御部11は、演算・制御を実行する演算実行部11−6と、前記演算実行部11−6によって制御され、運転制御時と動作設定モード時の設定を選択する設定選択手段11−3とが設けられている。
PLC7は前記設定選択手段11−3によって運転制御時と動作設定モード時とが選択されるがその際のそれぞれの構成を説明する。
【0014】
運転制御時が選択された場合.
演算実行部11−6が運転制御スイッチ10と接続され、その状態(RUNもしくはSTOP)を読み取り、運転の場合にはプログラム記憶部12に保持されたプログラムにしたがい、データ記憶部14から各種のデータを読みだし、入力インターフェイス16から外部機器の信号を取り込み、必要に応じた演算処理を行ない、その結果に基づき出力インターフェイス17から制御対象機器へ制御信号を出力し、所望の制御を行なっている。停止の場合はPLC7がSTOPされている。前記運転もしくは停止の状態は、演算実行部11−6が制御する状態表示するLED8により、運転中は点灯、停止中は消灯と表示させる。
【0015】
動作設定モード時が選択された場合.
演算実行部11−6が設定選択手段11−3に動作設定モード時の設定を選択させる。前記選択により運転制御スイッチ10を動作モード設定スイッチ10’として用いられるように選択される。
そして、動作状態表示器8と、動作状態表示器8を周期的に点滅させる点滅手段11−1と、前記点滅手段11−1による動作状態表示器8の周期的な点滅を計数させる計数手段11−2と、動作設定モード時の設定を選択する設定選択手段11−3に接続され、設定選択手段11−3を介して演算実行部11−6と接続されている。
【0016】
また、動作モード設定スイッチ10’と、前記動作モード設定スイッチ10’が動作状態表示器8の点滅毎に手動で所望の前記動作モードのコードを形成するように操作され、前記操作された動作モード設定スイッチ10’のコードを記憶させる記憶手段11−4と、前記計数手段11−2の所定の点滅回数毎に前記記憶手段11−4に記憶させた動作モード設定スイッチ10’のコードを読み出し、読み出したコードから所望の動作モードを判断する判断手段11−5とが接続され、さらに設定選択手段11−3介して演算実行部11−6と接続されている。 これらの各部材はいずれも演算実行部11−6によって制御されるようになっている。図1において、白抜き矢印は運転制御時の接続、黒矢印は動作設定モード時の接続、斜線部矢印は運転制御時および動作設定モード時の接続を示している。
【0017】
図2に示す如く、PLC7は、奥行きのある筐体に、前記動作状態表示器8、運転制御スイッチ10、演算・制御部11、プログラム記憶部12、通信インターフェイス13等が内蔵されている。
また、図2(a)に示す如く、前記動作状態表示器8およびRUNまたはSTOPを表示する運転制御スイッチ10が前面扉を開扉した場合に内扉面に設けられている。図2(b)に示す如く、前面扉を閉扉した場合を外面からRUN表示のみ見ることができるように構成されている。また、運転制御スイッチ10も外面からRUN表示のみ見ることができるように構成されている。なお、EPR9は、PLC7の異常表示を示すものである。
【0018】
図3を参照して、上記構成のPLCを機能的に説明する。図3は、図1のPLCのLEDによる動作モード設定説明図である。
図3において、PLCの動作状態を表示するLED8と2つ以上の運転,停止状態に切換えられる動作モード設定スイッチ10’を使用して実現する。
2つの運転状態(RUNおよびSTOP)に手動で切換えられる動作モード設定スイッチ10は、RUNおよびSTOPのいずれかを0もしくは1として、演算・制御部11の演算実行部1−6が前記0もしくは1の状態を読みだして認識することができる。運転制御スイッチ10は、電源投入時には1(0としても差し支えない)とし、動作設定モードスイッチ10として用いられる。また、前記運転制御スイッチと動作設定モードスイッチとをそれぞれ別個にしても差し支えない。
【0019】
動作設定モードの場合、演算実行部11−6で制御される点滅手段11−1が制御され、状態表示LED8を周期的に点滅させる。この周期的に点滅させる状態を図3(a)の波形11に示される。
図3(a)の波形11において、LED8を6回点滅させるが、最初の2回の点滅で動作設定モードの変更の有無、その後の4回の点滅で、どのような動作モード設定にするかを定める。動作状態表示のLED8は、動作モード設定スイッチ10’が動作設定モードの変更の有無、動作モード設定に従い切換えられるタイミングを外部に知らせる。
【0020】
動作モードを設定する場合は、状態表示のLED8が消灯したタイミングで動作モード設定スイッチ10を1の状態か0の状態に切換える。この状態を図3(b)の波形12に示される。
この状態で、演算実行部11−6は、再びLED8が点灯したタイミングで動作モード設定スイッチ10の状態を調べ、記憶手段11−4に記憶させる。これを動作モード数に応じて決められた回数分だけ動作モード設定スイッチ10の切り換えを行わせ、動作設定モードを終了する。そののち、演算実行部11−6は、前記スイッチ10’の操作したON/OFFを最初から順に演算実行部11−6が記憶手段11−4から読み出し、判断手段11−5で操作されたON/OFFパターンに相当する所望の動作モードで起動する。
【0021】
なお、図3(b)の波形12は、最初の2回の点滅での動作モード設定スイッチ10の切り換えで動作設定モードの変更の有無、その後の4回の点滅での動作モード設定スイッチ10’の操作で所望の動作モード設定を表すコードを形成させている。従来の4個のディップスイッチで設定したコードを図3(d)に示されるが、図3(d)のコードは、本実施形態で設定された動作設定モードのコードと等価な動作設定モードが設定されているのが分かる。
【0022】
動作モードの設定が成功した場合には、動作設定モードの最後にLED8を点滅させて外部に知らせる。また現在起動している動作モードを外部が知る必要があればLEDの変色・点滅・点灯・消灯の組合せにより外部に知らせることもできる。動作モードの設定を行わず、PLCを前の動作モードのままで起動させたい場合は、LEDの最初の2回の点滅時に動作モード設定スイッチ10を0か1のどちらかに固定して切り換えない。2回の点滅時において、動作モード設定スイッチ10が0,0(もしくは1,1)の状態を図3(c)の波形13に示されている。
【0023】
本実施の形態について、図4を参照して上記構成の動作を説明する。図4は図2のPLCのフローチャートである。
PLC7の動作モードを設定する場合、まず、動作モードの変更をするかどうか、動作状態表示LED8の2回の点滅動作で定める。
まず、ステップ14において、演算実行部11−6は、格納されたシステムプログラムに従い、動作設定モードを選択するか、運転設定にするか選択する。しかし、設定選択手段11−3により電源を投入した際は一定の間、動作設定モードを選択させることになる。なお、動作設定モード設定の後は、前記(RUN)もしくは(STOP)を設定する運転制御スイッチとなる。
【0024】
ステップ15において、電源投入により動作状態の表示LED8が演算実行部11−6が完全に動作する状態になるまで点灯させる。
まず、動作モードの変更をするかどうか、動作表示LED8は2回の点滅動作の間の動作モード設定スイッチ10’の切り換えで変更の意思表示をする。
ステップ16において、LED8を1秒間消灯16,ステップ17においてLED8を1秒間点灯17を行なわせる。次ぎに、手動で動作モード設定スイッチ10’を切り換えて動作モードの変更をするかどうかを定めることになる。
【0025】
ステップ18において、動作モード設定スイッチ10’の状態を記憶手段11−4に格納させる。
ステップ19において、演算実行部11−6は計数手段11−2によって動作表示LED8が2回点滅したかを確認する。これはカウンタを設け、1回の点滅にカウンタを1つずつ進める。このカウンタの内容を読みだすことにより比較をすることにより2回点滅確認を行なうことができる。
2回点滅しないときはステップ16にかえる。動作表示LED8は、2回点滅した場合、ステップ20に進む。
【0026】
ステップ20において、判断手段11−5が2回点滅の間にはスイッチ入力に変化があったかどうかを前記記憶手段11−4の格納データから判断する。
ステップ20において、2回点滅の間にはスイッチ入力に変化あれば、ステップ21に進む。ステップ21において動作表示LED8の消灯、ステップ22において動作表示LED8の点灯させる。
【0027】
ステップ23において、手動で動作モード設定スイッチ10’を切り換え、動作モード設定スイッチ10’の状態を記憶手段11−4に記憶させる。この消灯、点灯動作モード設定スイッチ10’を切り換え動作を4回繰り換えさせる。この切り換えは、所望の動作モードに表すスイッチのON/OFFの組合せにしたがってなされる。
【0028】
ステップ24において、動作表示LED8の点滅は、4回あったかどうか、確認する。この確認は、前記2回の時の点滅と同様にカウンタの内容を確認して行われる。動作表示LED8の点滅が4回なかった場合、ステップ21に再びかえる。4回あった場合、ステップ25に進む。
【0029】
ステップ25において、演算実行部11−6がその内部にモード表示の設定がされているか、どうか判断する。動作モードの設定が成功した場合は動作表示LED8を2回点滅させて知らせる。
起動した動作モードを知る必要の有る場合、通常運転時に個々の動作モードについてCPU内部に表示の有無を予め設定する。
YESの場合、動作モードの表示が選択されている動作モードで起動した場合はステップ26に進み、動作表示LED8の点滅、点灯、消灯、変色の組合せで動作モードを表示し、ステップ27に進む。
NOの場合、動作モードの表示が選択されていない場合も、ステップ27に進む。ステップ27においては、上記動作設定モードが終了した時点で最初から順に記憶させた動作モード設定スイッチ10’の状態を読み出して、その組合せに対応した新動作モードで起動する。
【0030】
ステップ20において、2回点滅の間にはスイッチ入力に変化がなければ、ステップ28に進む。この場合、起動した動作モードを知る必要の有る場合、ステップ25と同様に、通常運転時に個々の動作モードについてCPU内部に表示の有無を予め設定する。
YESの場合、動作モードの表示が選択されている動作モードで起動された場合にはステップ29に進む。ステップ29においては、動作表示LED8の点滅、点灯、消灯、変色の組合せで動作モードを表示し、ステップ30に進む。
【0031】
ステップ28において、NOの場合、動作モードの表示が選択されていない動作モードで起動された場合にもステップ30に進む。ステップ30において、前回設定した動作モードで起動する。
上記の動作モードの設定が完了すると、動作モード設定スイッチ10’は、RUNもしくはSTOPの状態を設定する運転制御スイッチに切り替る。
【0032】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した如く、従来ハードウェアであるディップスイッチで設定していた動作モードの設定を1個のハードウェアスイッチとLED表示にて設定することにより、ディップスイッチを削除して、動作モード設定が可能となる。これによりPLCのハードウェアにおいて部品面積、プリント基板上のパターンが占める面積などが削減できるため、小型化したPLCを提供することができる。
また、動作モードの種類を増やししたい場合にも、従来ならばディップスイッチの数を増やす等ハードウェア自体の変更が必要となったが、この方法では電源投入時の動作モード設定スイッチの切り換え状態を増加させるだけで済むため、追加が容易に可能となる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る動作モード設定方法が用いられるPLCのブロック図である。
【図2】図1のPLCの外形説明図である。
【図3】図1のPLCのLEDによる動作モード設定説明図である。
【図4】図1のPLCのフローチャートである。
【図5】従来のPLCのブロック図である。
【符号の説明】
1,7…PLC
2,8…状態表示LED
3,9…異常表示LED
10…運転制御スイッチ
10’…動作モード設定スイッチ
11…演算・制御部
11−1…点滅手段
11−2…計数手段
11−3…設定選択手段
11−4…記憶手段
11−5…判断手段
11−6…演算実行部
Claims (4)
- ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する出力スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラにおいて、
電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記スイッチの状態を示す信号に基づいて内部処理手段により順番に前記スイッチの状態を記憶し、前記プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できる手段を備えたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。 - 請求項2記載のプログラマブルコントローラにおいて、電源投入後の一定期間、動作モードが設定できるようにし、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転制御に切り換わる切換手段を備えたことを特徴とするプログラマブルコントローラ。
- ON/OFFの二つ以上の状態を示す信号を出力する手動スイッチと、内部の状態を表示する表示器とを配設したプログラマブルコントローラの動作モード設定方法において、
電源投入時に、前記表示器に表示される所定の周期の点滅に応じて前記手動スイッチの状態を示す信号に基づいて、内部処理により順番に前記スイッチの状態を記憶し、プログラマブルコントローラを前記スイッチの状態に対応した動作モードに設定できることを特徴とするプログラマブルコントローラの動作モード設定方法。 - 請求項3記載のプログラマブルコントローラの動作モード設定方法において、電源投入後の一定期間、動作モード設定となり、動作モード設定操作の有無に関わらず、一定期間経過後は自動的に運転モードに移行することを特徴とするプログラマブルコントローラの動作モード設定方法。
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