JP3628341B2 - 電子写真用フルカラートナーとその製造方法および画像形成方法 - Google Patents

電子写真用フルカラートナーとその製造方法および画像形成方法 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、フルカラートナーとして、必要な画像濃度、彩度を最大とし、広い色再現範囲を確保し、さらに画像表面光沢も最大として高画質に寄与し、透明性も最大として重ね合わせ特性やOHP透過性を最良とすることができる高バランスのフルカラートナーとその製造方法および該フルカラートナーを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、顔料を微細化することにより、トナーの着色力、彩度および透明性が改善されることは知られている。しかしながら、顔料粒径や色材の粒子表現と上記のそれぞれの特性との関係は、必ずしも明確ではなかった。さらに、三色重ね合わせて所望の色を再現するフルカラートナーにとっては、隠蔽性も重要な特性であるが、トナー用顔料との関係は明確ではなかった。
また、特開平4−242752号公報等に示されているように、例えば有機顔料を含有する水性スラリー中の水分をフィルターで除去し、水分含量50〜80%のウェットケーキとしてから、結着樹脂と混練、分散し、樹脂分散顔料を調製した後、さらに結着樹脂と混練、粉砕、分級してトナーを製造することで、乾燥顔料を使用するより微細化された顔料の分散したトナーが得られることが知られている。しかしながら、更に微細化された分散顔料を得ようとして、より微細化された有機顔料結晶を析出させたとしても、水分を除去する際に、微細な顔料結晶もフィルターを通過して流出してしまい、トナー中に分散する顔料結晶の粒径には自ずと限界があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、高画質フルカラートナーに要求される画像の着色性(濃度)、彩度および表面光沢が最大となり、透明性が向上し、隠蔽性が低下するという最適な特性が得られる電子写真用フルカラートナーおよびフルカラー用現像剤を用いる画像形成方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、微細な状態にある顔料をトナー中に分散させることにより、透明性、着色力、彩度等が改善された電子写真用フルカラートナーの製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は、高画質フルカラートナーを得るべく鋭意研究を重ねた結果、色材の分散サイズを一定の範囲に限定することにより、上記した目的が達成されることを見出し、また、微細な有機顔料を含有する水性スラリー中の水分を直接樹脂と置き換えた樹脂分散顔料に結着樹脂を添加し、溶融混練して粉砕すると、色材の顔料結晶が凝集することなく、そのままトナー中に移行することを確認して、同様に上記目的が達成されることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】
すなわち、本発明は、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材と結着樹脂とを含有するレーザー光により形成された潜像を現像するための電子写真用フルカラートナーであって、該電子写真用フルカラートナーが、平均長径0.20μm以下の有機顔料結晶を含有する水性スラリーをフィルターにかけることなく取り出し、これに樹脂を添加して水性スラリー中の水を樹脂に置き換え、得られる樹脂分散顔料を結着樹脂と溶融混練し、粉砕して、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材を結着樹脂中に含有させることによって製造されたものであり、そして、マゼンタ色材およびシアン色材の平均長径をl(μm)、平均短径をw(μm)としたときに、下記式で表される値hが0.05〜0.11の範囲にあることを特徴とする。
h=(l+w)/2
本発明は、また、平均長径0.20μm以下の有機顔料結晶を含有する水性スラリーをフィルターにかけることなく取り出し、これに樹脂を添加して水性スラリー中の水を樹脂に置き換え、得られる樹脂分散顔料を結着樹脂と溶融混練し、粉砕して、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材を結着樹脂中に含有させることよりなるレーザー光により形成された潜像を現像するための上記電子写真用フルカラートナーの製造方法にある。
本発明は、さらに、潜像保持体上にレーザー光により潜像を形成する工程、潜像を複数の現像剤を用いて現像する工程を有するフルカラー画像形成方法において、現像剤として、上記式で表されるhが0.05〜0.11の範囲にあるマゼンタ色材を有する現像剤、同じくhが0.05〜0.11の範囲にあるシアン色材を有する現像剤およびイエロー色材を有する現像剤を用いることを特徴とする。
【0006】
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のフルカラートナーは、色材と透明な結着樹脂とからなり、色材がマゼンタ色であるマゼンタトナー、シアン色であるシアントナーおよびイエロー色であるイエロートナーの少なくとも3色トナーから構成される。さらに、マゼンタ色材およびシアン色材の平均長径をl(μm)、平均短径をw(μm)とした場合、(l+w)/2で表される平均径hが0.05〜0.11の範囲にある。
平均径hが0.05μm未満では、透明性は良好であるが、画像濃度を上げることができない。一方、hが0.11μmを越えると、透明性をかせぐことができず、かつ画像濃度も低下する。
なお、本発明において、色材の平均長径および平均短径の測定は、結着樹脂中に顔料を分散させたカラートナーを用い、ミクロトームで切断した切片を透過型電子写真装置(TEM)にかけて倍率15000倍の写真を撮り、画像解析機(例えば、オムニコン3500;島津製作所製)で測定した。
【0007】
本発明において使用する色材としては、例えば、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド57:1、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピグメント・ブルー15:3、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・イエロー17等の有機顔料を代表的なものとして例示することができる。
【0008】
本発明のフルカラートナーを構成する結着樹脂としては、例えば、スチレンおよびビニルトルエン、α−メチルスチレン、クロロスチレン、アミノスチレン等のスチレン類の単独(重合体)または他の単量体との共重合体、メタクリル酸およびメチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート等のメタクリル酸エステル類の単独または共重合体、アクリル酸およびメチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート等のアクリル酸エステル類の単独または共重合体、ブタジエン、イソプレン等のジエン類、アクリロニトリル、ビニルエーテル類、マレイン酸、マレイン酸エステル類、無水マレイン酸、塩化ビニル、酢酸ビニル等のビニル系単量体の単独または共重合体、エチレン、プロピレン等のオレフィン類の単独または共重合体、さらにポリエステル、ポリアミド、ポリウレタン等を単独または他の樹脂と混合した形で使用することができる。
【0009】
これらの樹脂の中でも、ポリエステル樹脂およびスチレン−アクリル系樹脂が好ましく使用できる。
ポリエステル樹脂としては、例えば、ビスフェノールAと多価芳香族カルボン酸とを主単量体成分とした重縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂が好ましく使用できる。
ポリエステル樹脂は、多価ヒドロキシ化合物と多塩基性カルボン酸との反応によって製造することができる。
多価ヒドロキシ化合物としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチレングリコール等のジオール類、ビスフェノールA、水素添加ビスフェノールA、ポリオキシエチレン化ビスフェノールA、ポリオキシプロピレン化ビスフェノールA等のビスフェノールAアルキレンオキサイド付加物、その他の2価のヒドロキシ化合物を挙げることができる。
また、多塩基性カルボン酸としては、例えば、マレイン酸、フマール酸、メサコン酸、シトラコン酸、イタコン酸、グルタコン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、シクロヘキサンジカルボン酸、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アルキルコハク酸、その他の2塩基性カルボン酸あるいはこれらの酸無水物、アルキルエステル、酸ハロゲン化物等を挙げることができる。
【0010】
これらの2価ヒドロキシ化合物および2価カルボン酸に加えて、ポリマーをテトラヒドロフラン不溶分が発生しない程度に非線状化するために、3価以上の多価ヒドロキシ化合物および/または3塩基性以上の多塩基性カルボン酸を加えることができる。
3価以上の多価ヒドロキシ化合物の例としては、例えば、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラオール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタントリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等を挙げることができる。3塩基性以上の多塩基性カルボン酸としては、例えば、1,2,4−ベンゼントリカルボン酸、1,2,5−ベンゼントリカルボン酸、1,2,4−シクロヘキサントリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン酸、1,2,4−ブタントリカルボン酸等を挙げることができる。
特に、軟化点(Tm)90〜150℃、ガラス転移点(Tg)50〜70℃、数平均分子量(Mn)2000〜6000、重量平均分子量(Mw)8000〜150000、酸価5〜30、水酸基価5〜40を示すポリエステル樹脂が好ましく使用できる。
【0011】
また、スチレン−アクリル系樹脂であって、軟化点90〜150℃、ガラス転移点50〜70℃、数平均分子量2000〜20000、重量平均分子量10000〜200000を示すものも好ましく使用することができる。
なお、樹脂の物性は、次の測定装置により求めた値である。軟化点:高化式フローテスター(FT−500;島津製作所製)、ガラス転移点:DSC〔変曲点〕(DT−30;島津製作所製)、平均分子量:GPC〔溶媒THF〕(HLC−802A;東ソー社製)。
【0012】
本発明において、色材の含有量は、結着樹脂100重量部に対して2〜8重量部の範囲にあることが好ましい。色材の含有量が2重量部よりも少なくなると着色力が弱くなり、8重量部よりも多くなるとカラートナーの透明性が悪化する。特に3〜5.5重量部の範囲においては、カラートナーのハーフトーン部の粒状性(画質)を著しく改善することができる。
トナーの帯電制御は、色材、結着樹脂自体で行ってもよいが、必要に応じて、色再現上問題の生じないような帯電制御剤を併用してもよい。帯電制御剤は、結着樹脂中に添加混合して用いても、トナー粒子表面に付着させた形で用いてもよい。また、ワックス類を内添することもできる。
さらに、シリカ粉末、金属酸化物(チタニア、アルミナ等)粉末などの流動化剤やポリマー(ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリフッ化ビニリデン等)微粉などのクリーニング助剤または転写助剤等の外添剤を用いることができる。特に、一次粒径が5〜30nmの疎水性シリカが好ましく用いられる。
【0013】
本発明の各カラートナーは、例えば次のようにして製造することができる。
色材としての有機顔料結晶は、例えば、ジアゾ化した芳香族アミン誘導体とナフトエ酸誘導体等のカップリング剤とをカップリングして析出させる公知の合成法により製造され、顔料の摩砕または結晶の成長等により、顔料結晶の平均長径が、一般に0.05〜0.20μm、好ましくは0.06〜0.15μmの範囲にある水性スラリーをフィルターにかけることなく、水性スラリーの状態で取り出す。次いで、樹脂(結着樹脂)と溶融混練し、水分を樹脂と置き換えて樹脂分散顔料を得る。この際、顔料を含むスラリーと結着樹脂が十分に混練、分散するように、加熱ニーダー中で結着樹脂の粘度を下げることが好ましく、100℃以上で混練するかあるいは加熱・加圧型ニーダーを使用する。混練時間は5分間以上とするのが好ましく、特に温度範囲100〜130℃で10〜30分程度混練するのが好ましい。また、有機溶剤に溶解した樹脂に顔料を分散し、溶剤を揮発する方法により樹脂分散顔料を調製してもよい。
得られた樹脂分散顔料は、更に結着樹脂と溶融混練し、冷却後粉砕して分級する。このようにして、有機顔料結晶の平均長径(l)が0.20μm以下に保持された状態で、平均径h0.05〜0.11の有機顔料結晶が結着樹脂中に分散したカラートナーが製造される。
【0014】
本発明のフルカラー画像形成方法としては、レーザー光により潜像が形成された潜像保持体上に、マゼンタ、シアン、イエローの各現像剤、必要に応じて黒色現像剤を用いて現像し、転写体上に一括転写する方法や、上記のようにして各色を現像した後、転写体に転写し、転写体上でカラー画像を重ね合わせる方法が挙げられる。
すなわち、まず、潜像保持体上に、レーザー光によりイエロー色用の潜像を形成し、イエロー現像剤で現像してイエロー画像を形成する。次に、その潜像保持体上に、レーザー光によりマゼンタ色用の潜像を形成し、前記hが0.05〜0.11の範囲にあるマゼンタ色材を有する現像剤で現像し、さらに、レーザー光によりシアン色用の潜像を形成し、同じく前記hが0.05〜0.11の範囲にあるシアン色材を有する現像剤で現像してシアン画像を形成することにより、潜像保持体上にフルカラー画像が形成される。この時、必要に応じて、黒色現像剤による黒色画像を追加してもよい。これらの画像を転写体上に一括転写し、定着することによりフルカラー画像を得ることができる。あるいは、それぞれの画像を転写体上に繰り返し転写し、定着することによりフルカラー画像を得ることができる。
特に、本発明のフルカラートナーを用いると、現像トナー量が0.8mg/cm以下、好ましくは0.7mg/cm以下の低い現像量においても、良好な画像を得ることができる。
【0015】
【実施例】
次に、実施例および比較例をもって本発明を具体的に説明する。なお、下記の「部」は「重量部」を意味する。
【0023】
実施例
カップリング処理後、顔料結晶の平均長径が0.10μmになった時点で攪拌を中止したC.I.ピグメント・レッド57:1の水性スラリー(有機顔料30重量%)100部、およびポリエステル樹脂(ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物−テレフタル酸;Tg:65℃、Mn:3000、Mw:12000)70部を加熱・加圧型ニーダーに投入し、分離してくる水を除去しながら100〜130℃で約10分間混練して樹脂分散顔料を得た。
トナーの顔料含有量が5重量%となるように、得られた樹脂分散顔料16.6部に更に結着樹脂83.4部を添加し、エクストルーダー中で混練した後、ジェット粉砕機で粉砕し、遠心式分級機で分級して、顔料結晶の平均径hが0.05で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
【0024】
実施例
有機顔料として平均長径が0.14μmのC.I.ピグメント・レッド48:1を用いた以外は、実施例と同様にして顔料結晶の平均径hが0.08で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
【0025】
比較例
C.I.ピグメント・レッド57:1の平均長径が0.2μmで攪拌を中止した後、フィルターで水分を約70%まで除去したウェットケーキを用いた以外は、実施例と同様にして顔料結晶の平均径hが0.12で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
比較例
C.I.ピグメント・レッド48:1の平均長径が0.25μmで攪拌を中止した後、フィルターで水分を約60%まで除去したウェットケーキを用いた以外は、実施例と同様にして顔料結晶の平均径hが0.15で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
【0026】
比較例
平均長径が1.0μmのC.I.ピグメント・レッド57:1乾燥微粉末5部および前記ポリエステル樹脂95部をエクストルーダー中で混練した後、ジェット粉砕機で粉砕し、遠心式分級機で分級して、顔料結晶の平均径hが0.7で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
比較例
平均長径が2.0μmのC.I.ピグメント・レッド48:1乾燥微粉末を使用した以外は、比較例と同様にして顔料結晶の平均径hが0.9で粒径が9μmのマゼンタトナーを製造した。
【0027】
実施例および比較例で製造した各トナーを、トナー量(TMA)0.65mg/cm2 でフルカラー複写機(前記Acolor)により定着し、定着像について下記の特性を評価した。
i)着色力 濃度計(X−Rite404;X−Rite社製)を使用した。
数値が大きいほど着色力が大きい。
ii)透明性 ヘイズメーター(TC−HIII DP型;東京電色(株)製)を使用して下記のヘイズ(曇価)H(%)を求めた。
H(%)=(拡散光線透過率/全光線透過率)×100
数値が小さいほど透明性が高い。
iii )彩度 色度計(X−Rite968;X−Rite社製)を使用して下記式で表される彩度C * を求めた。
* =(a *2 +b *2 1/2
数値が大きいほど彩度が大きい。
その評価結果を表に示す。
【0028】
【表1】
Figure 0003628341
【0029】
【発明の効果】
本発明は、フルカラートナーの平均径hが0.05〜0.11の範囲にあることにより、
i)画像濃度が最大となり、所望の濃度を得るためには色材コンテントを最小にでき、帯電特性やコストに対して有利なトナーを設計できる。
ii)フルカラー特性として特に重要である色特性中の彩度に関しても、最大となり、広い色再現域を確保できるフルカラートナーが設計できる。
iii )高画質に影響する表面光沢度に関しても、最大となり、高画質設計ができる。
iv)フルカラー特性として重要な重ね合わせ性およびOHP透明性等の代用特性となるヘイズ値や隠蔽性(表2の目視透明性に対応)に関しても、最小の範囲であり、優れた透明性を有するフルカラー設計が可能である。
以上のように、本発明では、色材分散サイズを限定することにより、高画質フルカラーとして必要なi)画像濃度、ii)彩度、iii )表面光沢度、iv)透明性の各特性を最適値とすることを可能にした。また、各色の帯電特性が結着樹脂の帯電特性に近づき、各色間の帯電バランスがとりやすいというメリットも生じる。
さらに、本発明の方法により製造される電子写真用フルカラートナーは、トナー中に分散された顔料の平均長径が0.20μm以下であるので、従来のトナーに比べて、良好な透明性、着色力、彩度およびOHP適性を有する。

Claims (4)

  1. マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材と結着樹脂とを含有する電子写真用フルカラートナーにおいて、該電子写真用フルカラートナーが、平均長径0.20μm以下の有機顔料結晶を含有する水性スラリーをフィルターにかけることなく取り出し、これに樹脂を添加して水性スラリー中の水を樹脂に置き換え、得られる樹脂分散顔料を結着樹脂と溶融混練し、粉砕して、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材を結着樹脂中に含有させることによって製造されたものであって、マゼンタ色材およびシアン色材の平均長径をl(μm)、平均短径をw(μm)としたときに、下記式で表される値hが0.05〜0.11の範囲にあることを特徴とする、レーザー光により形成された潜像を現像するための電子写真用フルカラートナー。
    h=(l+w)/2
  2. 平均長径0.20μm以下の有機顔料結晶を含有する水性スラリーをフィルターにかけることなく取り出し、これに樹脂を添加して水性スラリー中の水を樹脂に置き換え、得られる樹脂分散顔料を結着樹脂と溶融混練し、粉砕して、マゼンタ、シアンおよびイエローの各色材を結着樹脂中に含有させることを特徴とする、請求項1に記載のレーザー光により形成された潜像を現像するための電子写真用フルカラートナーの製造方法。
  3. 水性スラリーと樹脂とを加熱ニーダー中で混練して水を樹脂に置き換える請求項2記載の電子写真用フルカラートナーの製造方法。
  4. 潜像保持体上にレーザー光により潜像を形成する工程、潜像を複数の現像剤を用いて現像する工程を有するフルカラー画像形成方法において、現像剤として、請求項1記載のhが0.05〜0.11の範囲にあるマゼンタ色材を有する現像剤、同じくhが0.05〜0.11の範囲にあるシアン色材を有する現像剤およびイエロー色材を有する現像剤を用いることを特徴とするフルカラー画像形成方法。
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