JP3627064B2 - N−置換フェニルカルバミン酸誘導体及びその製造方法並びに農園芸用殺菌剤 - Google Patents
N−置換フェニルカルバミン酸誘導体及びその製造方法並びに農園芸用殺菌剤 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は一般式(I)
【化24】
〔式中、R1は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基又はハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基を示す。
R2は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基、ハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基又はシアノ(C1−6)アルキル基を示す。
【0002】
Xは酸素原子、硫黄原子又は
【化25】
N(R8 )
(式中、R8はホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルキルカルボニル基、ハロ(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキルカルボニル基又は(C1−6)アルキルスルホニル基を示す。)を示し、
【0003】
Xが酸素原子を示す場合、R3 は
【化26】
−N=C(R4)R5
(式中、R4及びR5は、R4が(C1−6)アルキルチオ基の場合、R5は水素原子:シアノ基:(C1−6)アルキル基:ハロ(C1−6)アルキル基:(C3−6)シクロアルキル基:ハロ(C3−6)シクロアルキル基:(C3−6)シクロアルキル(C1−6)アルキル基:(C1−6)アルコキシ基:ハロ(C1−6)アルコキシ基:(C1−6)アルキルチオ基:ハロ(C1−6)アルキルチオ基:(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基:(C1−6)アルキルチオ(C1−6)アルキル基:(C2−6)アルケニル基:ハロ(C2−6)アルケニル基:(C3−6)シクロアルケニル基:(C2−6)アルキニル基:(C1−6)アルキルカルボニル基:(C1−6)アルコキシカルボニル基:フェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、
【0004】
ニトロ基、ホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、ジ(C1−6)アルキルアミノ基、フェノキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、ヘテロアリールオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するヘテロアリールオキシ基、ベンジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するベンジルオキシ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は
【0005】
(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:フェノキシ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基:フェニルチオ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルチオ基:フェニル(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキル基:フェニル(C2−6)アルケニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
【0006】
(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C2−6)アルケニル基:フェニルカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基:フェノキシカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は
【0007】
(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシカルボニル基:フェノキシ(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェノキシ(C1−6)アルキル基:フェニルチオ(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニルチオ(C1−6)アルキル基:フェニル(C1−6)アルキルチオ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルチオ基:フェニル(C1−6)アルキルカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、
【0008】
(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルカルボニル基:フェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、
【0009】
硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、該複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基、ハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェニル(C1−6)アルキル基、ピリジル基、ピリミジル基又はジオキソラン基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。
【0010】
R4 が(C1−6)アルキル基を示す場合、R5 はフェニルカルボニル基:又は同一若しくは異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基を示す。)を示す。
【0011】
Xが硫黄原子を示す場合、R3 は
【化27】
−C(X1−R6)=N−R7
(式中、X1は酸素原子又は硫黄原子を示し、R6は(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基又は(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基を示す。
【0012】
R7はフェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)ハロアルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、これらの複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基又はハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示す。
【0013】
又はXが
【化28】
N(R8 )
(式中、R8は前記に同じ。)
を示す場合、R3 は
【化29】
−N=C(R9)R10
(式中、R9及びR10 は同一又は異なっても良く、水素原子: シアノ基: (C1−6)アルキル基: ハロ(C1−6)アルキル基: (C3−6)シクロアルキル基: ハロ(C3−6)シクロアルキル基: (C3−6)シクロアルキル(C1−6)アルキル基: (C1−6)アルコキシ基: ハロ(C1−6)アルコキシ基: (C1−6)アルキルチオ基: ハロ(C1−6)アルキルチオ基: (C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基: (C1−6)アルキルチオ(C1−6)アルキル基: (C2−6)アルケニル基: ハロ(C2−6)アルケニル基: (C2−6)シクロアルケニル基: (C2−6)アルキニル基: ハロ(C2−6)アルキニル基: (C1−6)アルキルカルボニル基: (C1−6)アルコキシカルボニル基: フェニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C2−6)アルケニルオキシ基、ハロ(C2−6)アルケニルオキシ基、(C2−6)アルキニルオキシ基、ハロ(C2−6)アルキニルオキシ基、(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、ジ(C1−6)アルキルアミノ基、ジ(C2−6)アルケニルアミノ基、ジ(C2−6)アルキニルアミノ基、フェノキシ基、
【0014】
同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、ヘテロアリールオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するヘテロアリールオキシ基、ベンジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するベンジルオキシ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基: フェノキシ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基: フェニルチオ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、
【0015】
シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルチオ基: フェニル(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキル基: フェニル(C2−6)アルケニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C2−6)アルケニル基: フェニルカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基: フェノキシカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、
【0016】
(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシカルボニル基: フェノキシ(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェノキシ(C1−6)アルキル基: フェニルチオ(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニルチオ(C1−6)アルキル基: フェニル(C1−6)アルキルチオ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルチオ基: フェニル(C1−6)アルキルカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子
【0017】
、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルカルボニル基: フェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基: 同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環: ベンゼン環と縮合した複素環: 又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、該複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基、ハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェニル(C1−6)アルキル基、ピリジル基、ピリミジル基又はジオキソラン基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示し、Yは酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体及びその製造方法並びに農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0018】
【従来の技術】
EP公開0498396号及びWO公開93/15046号公報にはN−フェニルカ−バメ−ト誘導体が農園芸用殺菌剤として有用であることが開示されている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体の各置換基の定義で『ハロ』とは塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示し、例えば『ハロアルキル基』とは塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はヨウ素原子から選択される1〜複数個の同一又は異なっても良いハロゲン原子により置換されたアルキル基を示す。
【0020】
R1として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基であり、特に好ましい置換基はメチル基又はエチル基である。
R2として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基であり、特に好ましい置換基はメチルである。
【0021】
R3として好ましい置換基は、XがOの場合、R3は
【化30】
−N=C(R4)R5
であり、R4として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、s−ブチルチオ、i−ブチルチオ、t−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ等の(C1−6)アルキルチオ基であり、特に好ましい置換基はアルキル基ではメチル、エチル、プロピル基でありアルキルチオ基ではメチルチオ、エチルチオ基である。
【0022】
R5として好ましい置換基はフェニル基;ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)アルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するフェニル基;同一又は異なっても良い酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する複素環;ベンゼン環と縮合した複素環;シクロアルカン環;ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)のアルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するこれらの複素環若しくはシクロアルカン環;フェニルカルボニル基;又はハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)のアルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するフェニルカルボニル基である。
【0023】
XがSの場合、R3は
【化31】
−C(X1−R6)=N−R7
を示し、X1として好ましい置換基は硫黄原子を示し、R6としてはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基を示し、R7としてはフェニル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基又は(C1−6)アルコキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基である。
【0024】
Xが
【化32】
−N(R8)−
の場合、R8は(C1−6)アルキルカルボニルが好ましく、R3は
【化33】
−N=C(R9)R10
であり、R9及びR10 として好ましい置換基は同一又は異なっても良く、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基;フェニル基;ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基又は(C1−6)アルキルチオ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基;同一又は異なっても良い酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環;又はハロゲン原子から選択される1〜4個の置換基を有する該5〜6員複素環である。
【0025】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体は、例えば下記に示す方法により製造することができる。
【化34】
〔式中、R1、R2 R3、X及びYは前記に同じ。Zはハロゲン原子を示す。〕
【0026】
一般式(III) で表される化合物と一般式(II)で表される化合物とを塩基又は銀化合物の存在下及び不活性溶媒の存在下に反応させることにより一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造することができる。
本反応で使用できる不活性溶媒としては本反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒であれば良く、例えばイソプロパノ−ル、 tert−ブタノ−ル、ジエチレングリコ−ル等のアルコ−ル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエ−テル類、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼンクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水等を使用することができ、これらの不活性溶媒は単独で若しくは混合して使用することができる。
【0027】
水及び水不溶性不活性溶媒を用いて二相反応を行うこともでき、この場合トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド等の相間移動触媒を使用することができる。
本反応で使用する塩基としては無機塩基若しくは有機塩基を使用することができ、例えば無機塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子の炭酸塩若しくは水酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム等のアルカリ金属原子の水素化物を使用することができ、有機塩基としては、例えばナトリウムメトキサイド、カリウム tert−ブトキサイド等のアルカリ金属原子のアルコキサイド、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド等を使用することができ、これらの塩基は単独で若しくは混合して使用することもでき、塩基の使用量は一般式(III) で表される化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲から適宜選択すれば良い。
【0028】
本反応で使用できる銀化合物としては、例えば酸化銀等を使用することができ、その使用量は一般式(III) で表される化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲から適宜選択して使用すれば良い。
本反応は等モル反応であるので一般式(III) で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物を等モル使用すればよいが、何れかの反応剤を過剰に使用することもできる。
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよいが、好ましくは−40℃〜室温の範囲である。
反応時間は反応温度、反応スケール等により一定しないが、一般的には30分から48時間の範囲から選択すれば良い。
反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製することにより一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造することができる。
以下に一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体の代表的な化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
一般式(I)−1
【化35】
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
一般式(I)−2
【化36】
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】
【0042】
【表12】
【0043】
【表13】
【0044】
【表14】
【0045】
一般式(I)−3
【化37】
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【表21】
【0053】
【表22】
【0054】
【表23】
【0055】
【表24】
【0056】
【表25】
【0057】
以下に第2表中の化合物No188、505及び506のNMRデ−タを第4表に示す。
【表26】
【0058】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造する際の原料化合物である一般式(III) で表される化合物は、例えば下記に図示する方法により製造することができる。
【0059】
【化38】
(式中、R1、R2、Y 及びZ は前記に同じ。)
【0060】
構造式(IX)で表されるo−ニトロトルエンを亜鉛の存在下に塩化アンモニウムと反応させて構造式(VIII)で表されるN−2−メチルフェニル−ヒドロキシアミンを製造し(Organic Syntheses Collective Volume III、p.668,1955)、該ヒドロキシアミンを単離し又は単離せずして塩基の存在下に一般式(VII) で表される化合物と反応させて一般式(VI)で表される化合物とし、該化合物(VI)を単離し又は単離せずして塩基の存在下に一般式(V) で表される化合物と反応させて一般式(IV)で表される化合物とし、該化合物(IV)を単離し又は単離せずして光照射化にハロゲン化剤と反応させることにより一般式(III) で表される化合物を製造することができる。
【0061】
以下に本発明の代表的な実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
1−1. N−2−メチルフェニルヒドロキシアミンの製造
【化39】
o−ニトロトルエン70g(0.51モル)、亜鉛66.8gをエタノ−ル400mlに加え、該溶液に攪拌下及び反応温度45〜55℃で塩化アンモニウム30gを溶解した水溶液300mlを徐々に滴下した。
滴下終了後、反応液を室温下に濾過し、濾液を減圧下に濃縮して得られた残渣を水300ml中に加え、目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去することにより目的物47g(収率 74%)を得た。
得られたN−2−メチルフェニルヒドロキシアミンは精製することなく次の反応に使用した。
【0062】
1−2. メチル N−ヒドロキシ−N−2−メチルフェニルカーバメートの製造
【化40】
1−1で得られたN−2−メチルフェニルヒドロキシアミン5.9g(0.048モル)及びトリエチルアミン3.9gをテトラヒドロフラン60ml中に加えて0℃でクロロ炭酸メチル3.6gを溶解したテトラヒドロフラン溶液40mlを40分間で滴下し、更に同温度で30分間攪拌下に反応を行った。
反応終了後、反応液を室温下に濾過し、得られた濾液を水40ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物6.0gを得た。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
2.35(s,3H), 3.74(s,3H), 7.20−7.30(m,3H), 7.24−7.29(m,1H), 9.20−9.27(br,1H).
収率 69%
【0063】
1−3. メチル N−エトキシ−N−2−メチルフェニルカーバメートの製造
【化41】
1−2で得られたメチル N−ヒドロキシ−N−2−メチルフェニルカーバメート2.25g(0.012モル)、無水炭酸カリウム2.1g及び臭化エチル1.6gをアセトン30ml中に加えて加熱還流下に3時間反応を行った。
反応終了後、反応液を水40ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物1.6gを得た。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
1.23(t,3H,J=7.2Hz), 3.77(s,3H), 3.96(q,2H,J=7.2Hz), 7.19−7.32(m,4H).
収率 62%
同様にしてメチル N−2−メチルフェニル−N−メトキシカーバメートを製造した。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
2.29(s,3H), 3.73(s,3H), 3.78(s,3H), 7.20−7.32(m,4H).
【0064】
1−4. メチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−エトキシカーバメートの製造
【化42】
1−3で得られたメチル N−エトキシ−N−2−メチルフェニルカーバメート1.6g(0.076モル)、N−ブロモサクシイミド1.4g及び微量のアゾビスブチロニトリルを四塩化炭素20ml中に加えて光照射下(東輝レフライトLC−107型)に5時間加熱還流して反応を行った。
反応終了後、反応液に水30mlを加えて有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物1.5gを得た。
物性 nD 1.5460(18.5℃) 収率 68%
同様にしてメチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−メトキシカーバメートを製造した。
物性 nD 1.5570(18.5℃)
【0065】
1−5. メチル N−2−[1−アセチル−2−〔1−(4−クロロフェニル)エチリデン〕−1−ヒドラジノメチル]フェニル−N−エトキシカーバメートの製造(化合物No417)
【化43】
水素化ナトリウム(62.5%in oil)0.11gをN,N−ジメチルホルムアミド20ml中に懸濁し、該懸濁液に1−アセチル−2−〔1−(4−クロロフェニル)エチリデン〕ヒドラジン0.57gを加えて室温下に10分間攪拌を行い、次いでメチル N−(2−ブロモメチルフェニル)−N−エトキシカーバメート0.4gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液5mlを徐々に滴下して室温下に反応を行った。
反応終了後、反応液を水50ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.48gを得た。
物性 nD 1.5767(15.8℃) 収率 50%
【0066】
実施例2. メチル N−メトキシ−N−2−[〔(4−メトキシフェニルイミノ)(メチルチオ)メチル〕チオメチル]フェニルカーバメートの製造(化合物No184)
【化44】
水素化ナトリウム(62.5%in oil)0.06gを乾燥したテトラヒドロフラン20ml中に懸濁し、該懸濁液にメチル 4−メトキシフェニルジチオカーバメート0.34gを加えて室温下に10分間攪拌を行い、次いでメチル N−(2−ブロモメチルフェニル)−N−エトキシカーバメート0.4gのテトラヒドロフラン溶液5mlを徐々に滴下して室温下に反応を行った。
反応終了後、反応液を水30ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.28gを得た。
物性 nD 1.6129(21.6℃) 収率 47%
【0067】
実施例3 メチル N−メトキシ−N−2−(α−メチルチオ−4−クロロベンジリデンアミノオキシメチル)フェニルカーバメート(化合物No7 )
【化45】
4−クロロベンズヒドロキサミル メチルチオエ−テル0.31g(0.015モル)をN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、該溶液に水酸化カリウム粉末0.1g(0.015モル)を加え、室温下に10分間攪拌し、次いでメチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−メトキシカーバメート0.4g(0.015モル)を加えて3時間室温下に反応を行った。
反応終了後、目的物を含む反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルにより目的物を抽出し、抽出液を水及び食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮して得られた残渣をシリカゲルドライカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.25gを得た。
物性 nD 1.5795(20.8℃) 収率 43%
【0068】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体は農園芸用殺菌剤として有用であり、例えば稲いもち病(Pyricularia oryzae)、稲紋枯病(Rhizoctonia solani)、稲胡麻葉枯病(Cochiobolus miyabeanus)、大麦及び小麦等のうどんこ病(Erysiphe graminis )の如き種々の宿主植物についてのうどんこ病、エンバクの冠さび病(Puccinia coronata )及び他の植物のさび病、トマトの疫病(Phytophthora infestans)及び他の植物の疫病、キュウリのべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ブドウのべと病(Plasmopara viticola) 等の種々植物のべと病、リンゴ黒星病(Venturia inaequalis) 、リンゴ斑点落葉病(Alternaria mali) 、ナシ黒斑病(Alternaria kikuchiana) 、カンキツ黒点病(Diaporthe citri) 等の病害に対して極めて高い防除効果を有するものである。
【0069】
本発明の農園芸用殺菌剤は、水田作物、畑作物、果樹、野菜、その他の作物及び花卉等に被害を与える前記病害に対して顕著な殺菌効果を有するものであるので、病害の発生が予測される時期に合わせて、病害の発生前又は発生が確認された時点で水田、畑、果樹、野菜、その他の作物、花卉等の水田水、茎葉又は土壌に処理することにより本発明の農園芸用殺菌剤の所期の効果が奏せられるものである。
【0070】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を農園芸用殺菌剤として使用する場合、農薬製剤上の常法に従い、使用上都合の良い形状に製剤して使用するのが一般的である。
即ち、本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体はこれらを適当な不活性担体に又は必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付着させ、適宜の剤形、例えば懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤等に製剤して使用すれば良い。
本発明で使用できる不活性担体としては固体又は液体の何れであっても良く、固体の担体になりうる材料としては、例えばダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂等の合成重合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白土等)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライド等)、シリカ類(例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカ−ボン〔含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。〕)、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げることができ、これらは単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用される。
【0071】
液体の担体になりうる材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとなるものから選択され、例えば代表例として次に挙げる担体を例示できるが、これらは単独で若しくは2種以上の混合物の形で使用され、例えば水、アルコ−ル類(例えばメタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレングリコ−ル等)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エ−テル類(例えばエチルエ−テル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、塩素化ベンゼン等)、エステル類(例えば酢酸エチル、ジイソプピルフタレ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−ト等)、アミド類(例えばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリル類(例えばアセトニトリル等)、ジメチルスルホキシド類等を挙げることができる。
他の補助剤としては次に例示する代表的な補助剤をあげることができ、これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独で、ある場合は二種以上の補助剤を併用し、又ある場合には全く補助剤を使用しないことも可能である。
【0072】
有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例えばポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ−テル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ−ト、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩、高級アルコ−ル硫酸エステル等の界面活性剤を例示することができる。
又、有効成分化合物の分散安定化、粘着及び/又は結合の目的のために、次に例示する補助剤を使用することもでき、例えばカゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩等の補助剤を使用することもできる。
【0073】
固体製品の流動性改良のために次に挙げる補助剤を使用することもでき、例えばワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステル等の補助剤を使用できる。懸濁性製品の解こう剤として、例えばナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等の補助剤を使用することもできる。
消泡剤としては、例えばシリコ−ン油等の補助剤を使用することもできる。
有効成分化合物の配合割合は必要に応じて加減することができ、例えば粉剤或いは粒剤とする場合は0.01〜50重量%、又乳剤或いは水和剤とする場合も同様0.01〜50重量%が適当である。
【0074】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤は各種病害を防除するためにそのまま、又は水等で適宜希釈し、若しくは懸濁させた形で病害防除にに有効な量を当該病害の発生が予測される作物若しくは発生が好ましくない場所に適用して使用すればよい。
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤の使用量は種々の因子、例えば目的、対象病害、作物の生育状況、病害の発生傾向、天候、環境条件、剤型、施用方法、施用場所、施用時期等により変動するが、有効成分化合物として10ア−ル当たり0.1g〜1kgの範囲から目的に応じて適宜選択すれば良い。
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤を更に防除対象病害、防除適期の拡大のため、或いは薬量の低減をはかる目的で他の農園芸用殺菌剤と混合して使用することも可能である。
以下に本発明の代表的な処方例及び試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、処方例中、部とあるのは重量部を示す。
【0075】
処方例1
本発明化合物 50部
キシレン 40部
ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テルと
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 10部
以上を均一に混合溶解して乳剤とする。
処方例2
本発明化合物 3部
クレ−粉末 82部
珪藻土粉末 15部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0076】
処方例3
本発明化合物 5部
ベントナイトとクレ−の混合粉末 90部
リグニンスルホン酸カルシウム 5部
以上を均一に混合し、適量の水を加えて混練し、造粒、乾燥して粒剤とする。
処方例4
本発明化合物 20部
カオリンと合成高分散珪酸 75部
ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テルとアル
キルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 5部
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0077】
試験例1. オオムギうどんこ病に対する防除試験
ポット植えのオオムギ(1葉期)にうどんこ病菌(Erysiphe graminis f. sp. hordei )の胞子をふりかけて接種し、1日後に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、25℃の恒温室に放置した。
接種1週間後に各葉の病斑面積を調査し、無処理区と対比して下記の基準で効果を判定した。
A : 防除価 100〜95%
B : 防除価 94〜80%
C : 防除価 79〜60%
D : 防除価 59〜 0%
結果を第5表に示す。
【0078】
試験例2. キュウリべと病に対する防除試験
ポット植えキュウリ(2葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後にべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子懸濁液を噴霧接種した。
接種後、25℃の湿室に1日、温室に6日間置いて十分発病させた後、各葉の病斑程度を調査し、試験例1と同じ基準で判定を行った。
結果を第5表に示す。
【0079】
試験例3. 散布によるイネいもち病防除試験
ポット植えのイネ(品種:日本晴、5葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を充分に散布し、散布1日後にイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液を噴霧接種した。
接種後、湿室に1日、温室に移し、6日間置いて十分に発病させた後、各葉の病斑数を調査し、無処理区と比較して防除価を算出し、試験例1と同じ基準で判定を行った。
結果を第5表に示す。
【0080】
試験例4. トマト疫病に対する防除試験
ポット植えトマト(4葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後に疫病菌(Phytophthora infestans)の遊走子懸濁液を噴霧接種し、25℃の湿室に1日、温室に6日間置いて十分に発病させた後、各葉の病斑程度を調査し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0081】
試験例5. キュウリ灰色かび病に対する防除試験(治療効果)
ポット植えキュウリ(1葉期)の子葉を切り取り、PSA培地上で培養した灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌叢を接種し、15℃の湿室条件下に1日置いた後、本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液に子葉を浸漬した。
その後、15℃の湿室条件下に3日間置いて十分発病させた後、病斑直径を測定し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0082】
試験例6. キュウリ灰色かび病に対する防除試験(予防効果)
ポット植えキュウリ(1葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後に子葉を切り取り、PSA培地上で培養した灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌叢を接種した。
接種後、15℃の湿室に5日間置いて十分発病させた後、病斑直径を測定し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0083】
【表27】
【0084】
【表28】
【0085】
【表29】
【0086】
【表30】
【0087】
【表31】
【0088】
(注) Erg オオムギうどんこ病
Psc キュウリべと病
Pyo イネいもち病
Phi トマト疫病
Boc キュウリ灰色かび病
【産業上の利用分野】
本発明は一般式(I)
【化24】
〔式中、R1は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基又はハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基を示す。
R2は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基、ハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基又はシアノ(C1−6)アルキル基を示す。
【0002】
Xは酸素原子、硫黄原子又は
【化25】
N(R8 )
(式中、R8はホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルキルカルボニル基、ハロ(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキルカルボニル基又は(C1−6)アルキルスルホニル基を示す。)を示し、
【0003】
Xが酸素原子を示す場合、R3 は
【化26】
−N=C(R4)R5
(式中、R4及びR5は、R4が(C1−6)アルキルチオ基の場合、R5は水素原子:シアノ基:(C1−6)アルキル基:ハロ(C1−6)アルキル基:(C3−6)シクロアルキル基:ハロ(C3−6)シクロアルキル基:(C3−6)シクロアルキル(C1−6)アルキル基:(C1−6)アルコキシ基:ハロ(C1−6)アルコキシ基:(C1−6)アルキルチオ基:ハロ(C1−6)アルキルチオ基:(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基:(C1−6)アルキルチオ(C1−6)アルキル基:(C2−6)アルケニル基:ハロ(C2−6)アルケニル基:(C3−6)シクロアルケニル基:(C2−6)アルキニル基:(C1−6)アルキルカルボニル基:(C1−6)アルコキシカルボニル基:フェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、
【0004】
ニトロ基、ホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、ジ(C1−6)アルキルアミノ基、フェノキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、ヘテロアリールオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するヘテロアリールオキシ基、ベンジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するベンジルオキシ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は
【0005】
(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:フェノキシ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基:フェニルチオ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルチオ基:フェニル(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキル基:フェニル(C2−6)アルケニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、
【0006】
(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C2−6)アルケニル基:フェニルカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基:フェノキシカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は
【0007】
(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシカルボニル基:フェノキシ(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェノキシ(C1−6)アルキル基:フェニルチオ(C1−6)アルキル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニルチオ(C1−6)アルキル基:フェニル(C1−6)アルキルチオ基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルチオ基:フェニル(C1−6)アルキルカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、
【0008】
(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルカルボニル基:フェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、
【0009】
硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、該複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基、ハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェニル(C1−6)アルキル基、ピリジル基、ピリミジル基又はジオキソラン基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。
【0010】
R4 が(C1−6)アルキル基を示す場合、R5 はフェニルカルボニル基:又は同一若しくは異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基を示す。)を示す。
【0011】
Xが硫黄原子を示す場合、R3 は
【化27】
−C(X1−R6)=N−R7
(式中、X1は酸素原子又は硫黄原子を示し、R6は(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基又は(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基を示す。
【0012】
R7はフェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)ハロアルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、これらの複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基又はハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示す。
【0013】
又はXが
【化28】
N(R8 )
(式中、R8は前記に同じ。)
を示す場合、R3 は
【化29】
−N=C(R9)R10
(式中、R9及びR10 は同一又は異なっても良く、水素原子: シアノ基: (C1−6)アルキル基: ハロ(C1−6)アルキル基: (C3−6)シクロアルキル基: ハロ(C3−6)シクロアルキル基: (C3−6)シクロアルキル(C1−6)アルキル基: (C1−6)アルコキシ基: ハロ(C1−6)アルコキシ基: (C1−6)アルキルチオ基: ハロ(C1−6)アルキルチオ基: (C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基: (C1−6)アルキルチオ(C1−6)アルキル基: (C2−6)アルケニル基: ハロ(C2−6)アルケニル基: (C2−6)シクロアルケニル基: (C2−6)アルキニル基: ハロ(C2−6)アルキニル基: (C1−6)アルキルカルボニル基: (C1−6)アルコキシカルボニル基: フェニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、ホルミル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C2−6)アルケニルオキシ基、ハロ(C2−6)アルケニルオキシ基、(C2−6)アルキニルオキシ基、ハロ(C2−6)アルキニルオキシ基、(C1−6)アルキルカルボニル基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、ジ(C1−6)アルキルアミノ基、ジ(C2−6)アルケニルアミノ基、ジ(C2−6)アルキニルアミノ基、フェノキシ基、
【0014】
同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基、ヘテロアリールオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するヘテロアリールオキシ基、ベンジルオキシ基、同一又は異なっても良く、ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又はシアノ基から選択される1〜5個の置換基を有するベンジルオキシ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基: フェノキシ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシ基: フェニルチオ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、
【0015】
シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルチオ基: フェニル(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキル基: フェニル(C2−6)アルケニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C2−6)アルケニル基: フェニルカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基: フェノキシカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、
【0016】
(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェノキシカルボニル基: フェノキシ(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェノキシ(C1−6)アルキル基: フェニルチオ(C1−6)アルキル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニルチオ(C1−6)アルキル基: フェニル(C1−6)アルキルチオ基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルチオ基: フェニル(C1−6)アルキルカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子
【0017】
、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルキルカルボニル基: フェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基: 同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基又は(C1−3)アルキレンジオキシ基から選択される1〜5個の置換基を環上に有するフェニル(C1−6)アルコキシカルボニル基: 同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環: ベンゼン環と縮合した複素環: 又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、該複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基、ハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基、フェニル(C1−6)アルキル基、ピリジル基、ピリミジル基又はジオキソラン基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示し、Yは酸素原子又は硫黄原子を示す。〕
で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体及びその製造方法並びに農園芸用殺菌剤に関するものである。
【0018】
【従来の技術】
EP公開0498396号及びWO公開93/15046号公報にはN−フェニルカ−バメ−ト誘導体が農園芸用殺菌剤として有用であることが開示されている。
【0019】
【課題を解決するための手段】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体の各置換基の定義で『ハロ』とは塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示し、例えば『ハロアルキル基』とは塩素原子、フッ素原子、臭素原子又はヨウ素原子から選択される1〜複数個の同一又は異なっても良いハロゲン原子により置換されたアルキル基を示す。
【0020】
R1として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基であり、特に好ましい置換基はメチル基又はエチル基である。
R2として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基であり、特に好ましい置換基はメチルである。
【0021】
R3として好ましい置換基は、XがOの場合、R3は
【化30】
−N=C(R4)R5
であり、R4として好ましい置換基はメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基、メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、i−プロピルチオ、n−ブチルチオ、s−ブチルチオ、i−ブチルチオ、t−ブチルチオ、n−ペンチルチオ、n−ヘキシルチオ等の(C1−6)アルキルチオ基であり、特に好ましい置換基はアルキル基ではメチル、エチル、プロピル基でありアルキルチオ基ではメチルチオ、エチルチオ基である。
【0022】
R5として好ましい置換基はフェニル基;ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)アルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するフェニル基;同一又は異なっても良い酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する複素環;ベンゼン環と縮合した複素環;シクロアルカン環;ハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)のアルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するこれらの複素環若しくはシクロアルカン環;フェニルカルボニル基;又はハロゲン原子、(C1−6)アルキル基又は(C1−6)のアルコキシ基から選択される1〜5個の同一又は異なっても良い置換基を有するフェニルカルボニル基である。
【0023】
XがSの場合、R3は
【化31】
−C(X1−R6)=N−R7
を示し、X1として好ましい置換基は硫黄原子を示し、R6としてはメチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基を示し、R7としてはフェニル基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基又は(C1−6)アルコキシ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基である。
【0024】
Xが
【化32】
−N(R8)−
の場合、R8は(C1−6)アルキルカルボニルが好ましく、R3は
【化33】
−N=C(R9)R10
であり、R9及びR10 として好ましい置換基は同一又は異なっても良く、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル等の(C1−6)アルキル基;フェニル基;ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基又は(C1−6)アルキルチオ基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基;同一又は異なっても良い酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員複素環;又はハロゲン原子から選択される1〜4個の置換基を有する該5〜6員複素環である。
【0025】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体は、例えば下記に示す方法により製造することができる。
【化34】
〔式中、R1、R2 R3、X及びYは前記に同じ。Zはハロゲン原子を示す。〕
【0026】
一般式(III) で表される化合物と一般式(II)で表される化合物とを塩基又は銀化合物の存在下及び不活性溶媒の存在下に反応させることにより一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造することができる。
本反応で使用できる不活性溶媒としては本反応の進行を著しく阻害しない不活性溶媒であれば良く、例えばイソプロパノ−ル、 tert−ブタノ−ル、ジエチレングリコ−ル等のアルコ−ル類、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン等のケトン類、ジエチルエ−テル、ジイソプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、モノグライム、ジグライム等のエ−テル類、ジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、テトラクロロエタン等のハロゲン化炭化水素類、ベンゼンクロロベンゼン、ニトロベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素類、アセトニトリル等のニトリル類、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、水等を使用することができ、これらの不活性溶媒は単独で若しくは混合して使用することができる。
【0027】
水及び水不溶性不活性溶媒を用いて二相反応を行うこともでき、この場合トリエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチルアンモニウムクロライド等の相間移動触媒を使用することができる。
本反応で使用する塩基としては無機塩基若しくは有機塩基を使用することができ、例えば無機塩基としては炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素ナトリウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等のアルカリ金属原子又はアルカリ土類金属原子の炭酸塩若しくは水酸化物、水素化リチウム、水素化ナトリウム等のアルカリ金属原子の水素化物を使用することができ、有機塩基としては、例えばナトリウムメトキサイド、カリウム tert−ブトキサイド等のアルカリ金属原子のアルコキサイド、ジエチルアミン、トリエチルアミン、ピリジン、ベンジルトリメチルアンモニウムヒドロキシド等を使用することができ、これらの塩基は単独で若しくは混合して使用することもでき、塩基の使用量は一般式(III) で表される化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲から適宜選択すれば良い。
【0028】
本反応で使用できる銀化合物としては、例えば酸化銀等を使用することができ、その使用量は一般式(III) で表される化合物に対して等モル乃至過剰モルの範囲から適宜選択して使用すれば良い。
本反応は等モル反応であるので一般式(III) で表される化合物及び一般式(II)で表される化合物を等モル使用すればよいが、何れかの反応剤を過剰に使用することもできる。
反応温度は−70℃から使用する不活性溶媒の沸点域から選択すればよいが、好ましくは−40℃〜室温の範囲である。
反応時間は反応温度、反応スケール等により一定しないが、一般的には30分から48時間の範囲から選択すれば良い。
反応終了後、常法により反応系から目的物を単離し、必要に応じてカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製することにより一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造することができる。
以下に一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体の代表的な化合物を例示するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】
一般式(I)−1
【化35】
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】
【表4】
【0034】
【表5】
【0035】
【表6】
【0036】
【表7】
【0037】
【表8】
【0038】
一般式(I)−2
【化36】
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】
【0042】
【表12】
【0043】
【表13】
【0044】
【表14】
【0045】
一般式(I)−3
【化37】
【0046】
【表15】
【0047】
【表16】
【0048】
【表17】
【0049】
【表18】
【0050】
【表19】
【0051】
【表20】
【0052】
【表21】
【0053】
【表22】
【0054】
【表23】
【0055】
【表24】
【0056】
【表25】
【0057】
以下に第2表中の化合物No188、505及び506のNMRデ−タを第4表に示す。
【表26】
【0058】
本発明の一般式(I) で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を製造する際の原料化合物である一般式(III) で表される化合物は、例えば下記に図示する方法により製造することができる。
【0059】
【化38】
(式中、R1、R2、Y 及びZ は前記に同じ。)
【0060】
構造式(IX)で表されるo−ニトロトルエンを亜鉛の存在下に塩化アンモニウムと反応させて構造式(VIII)で表されるN−2−メチルフェニル−ヒドロキシアミンを製造し(Organic Syntheses Collective Volume III、p.668,1955)、該ヒドロキシアミンを単離し又は単離せずして塩基の存在下に一般式(VII) で表される化合物と反応させて一般式(VI)で表される化合物とし、該化合物(VI)を単離し又は単離せずして塩基の存在下に一般式(V) で表される化合物と反応させて一般式(IV)で表される化合物とし、該化合物(IV)を単離し又は単離せずして光照射化にハロゲン化剤と反応させることにより一般式(III) で表される化合物を製造することができる。
【0061】
以下に本発明の代表的な実施例を挙げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例1
1−1. N−2−メチルフェニルヒドロキシアミンの製造
【化39】
o−ニトロトルエン70g(0.51モル)、亜鉛66.8gをエタノ−ル400mlに加え、該溶液に攪拌下及び反応温度45〜55℃で塩化アンモニウム30gを溶解した水溶液300mlを徐々に滴下した。
滴下終了後、反応液を室温下に濾過し、濾液を減圧下に濃縮して得られた残渣を水300ml中に加え、目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去することにより目的物47g(収率 74%)を得た。
得られたN−2−メチルフェニルヒドロキシアミンは精製することなく次の反応に使用した。
【0062】
1−2. メチル N−ヒドロキシ−N−2−メチルフェニルカーバメートの製造
【化40】
1−1で得られたN−2−メチルフェニルヒドロキシアミン5.9g(0.048モル)及びトリエチルアミン3.9gをテトラヒドロフラン60ml中に加えて0℃でクロロ炭酸メチル3.6gを溶解したテトラヒドロフラン溶液40mlを40分間で滴下し、更に同温度で30分間攪拌下に反応を行った。
反応終了後、反応液を室温下に濾過し、得られた濾液を水40ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物6.0gを得た。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
2.35(s,3H), 3.74(s,3H), 7.20−7.30(m,3H), 7.24−7.29(m,1H), 9.20−9.27(br,1H).
収率 69%
【0063】
1−3. メチル N−エトキシ−N−2−メチルフェニルカーバメートの製造
【化41】
1−2で得られたメチル N−ヒドロキシ−N−2−メチルフェニルカーバメート2.25g(0.012モル)、無水炭酸カリウム2.1g及び臭化エチル1.6gをアセトン30ml中に加えて加熱還流下に3時間反応を行った。
反応終了後、反応液を水40ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物1.6gを得た。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
1.23(t,3H,J=7.2Hz), 3.77(s,3H), 3.96(q,2H,J=7.2Hz), 7.19−7.32(m,4H).
収率 62%
同様にしてメチル N−2−メチルフェニル−N−メトキシカーバメートを製造した。
物性 NMR(CDCl3/TMS,δ値,ppm)
2.29(s,3H), 3.73(s,3H), 3.78(s,3H), 7.20−7.32(m,4H).
【0064】
1−4. メチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−エトキシカーバメートの製造
【化42】
1−3で得られたメチル N−エトキシ−N−2−メチルフェニルカーバメート1.6g(0.076モル)、N−ブロモサクシイミド1.4g及び微量のアゾビスブチロニトリルを四塩化炭素20ml中に加えて光照射下(東輝レフライトLC−107型)に5時間加熱還流して反応を行った。
反応終了後、反応液に水30mlを加えて有機層を分離して飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物1.5gを得た。
物性 nD 1.5460(18.5℃) 収率 68%
同様にしてメチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−メトキシカーバメートを製造した。
物性 nD 1.5570(18.5℃)
【0065】
1−5. メチル N−2−[1−アセチル−2−〔1−(4−クロロフェニル)エチリデン〕−1−ヒドラジノメチル]フェニル−N−エトキシカーバメートの製造(化合物No417)
【化43】
水素化ナトリウム(62.5%in oil)0.11gをN,N−ジメチルホルムアミド20ml中に懸濁し、該懸濁液に1−アセチル−2−〔1−(4−クロロフェニル)エチリデン〕ヒドラジン0.57gを加えて室温下に10分間攪拌を行い、次いでメチル N−(2−ブロモメチルフェニル)−N−エトキシカーバメート0.4gのN,N−ジメチルホルムアミド溶液5mlを徐々に滴下して室温下に反応を行った。
反応終了後、反応液を水50ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.48gを得た。
物性 nD 1.5767(15.8℃) 収率 50%
【0066】
実施例2. メチル N−メトキシ−N−2−[〔(4−メトキシフェニルイミノ)(メチルチオ)メチル〕チオメチル]フェニルカーバメートの製造(化合物No184)
【化44】
水素化ナトリウム(62.5%in oil)0.06gを乾燥したテトラヒドロフラン20ml中に懸濁し、該懸濁液にメチル 4−メトキシフェニルジチオカーバメート0.34gを加えて室温下に10分間攪拌を行い、次いでメチル N−(2−ブロモメチルフェニル)−N−エトキシカーバメート0.4gのテトラヒドロフラン溶液5mlを徐々に滴下して室温下に反応を行った。
反応終了後、反応液を水30ml中に注いで目的物を酢酸エチルで抽出し、抽出液を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した後に溶媒を減圧下に留去して得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.28gを得た。
物性 nD 1.6129(21.6℃) 収率 47%
【0067】
実施例3 メチル N−メトキシ−N−2−(α−メチルチオ−4−クロロベンジリデンアミノオキシメチル)フェニルカーバメート(化合物No7 )
【化45】
4−クロロベンズヒドロキサミル メチルチオエ−テル0.31g(0.015モル)をN,N−ジメチルホルムアミド30mlに溶解し、該溶液に水酸化カリウム粉末0.1g(0.015モル)を加え、室温下に10分間攪拌し、次いでメチル N−2−ブロモメチルフェニル−N−メトキシカーバメート0.4g(0.015モル)を加えて3時間室温下に反応を行った。
反応終了後、目的物を含む反応液を氷水中に注ぎ、酢酸エチルにより目的物を抽出し、抽出液を水及び食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧下に濃縮して得られた残渣をシリカゲルドライカラムクロマトグラフィーで精製することにより目的物0.25gを得た。
物性 nD 1.5795(20.8℃) 収率 43%
【0068】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体は農園芸用殺菌剤として有用であり、例えば稲いもち病(Pyricularia oryzae)、稲紋枯病(Rhizoctonia solani)、稲胡麻葉枯病(Cochiobolus miyabeanus)、大麦及び小麦等のうどんこ病(Erysiphe graminis )の如き種々の宿主植物についてのうどんこ病、エンバクの冠さび病(Puccinia coronata )及び他の植物のさび病、トマトの疫病(Phytophthora infestans)及び他の植物の疫病、キュウリのべと病(Pseudoperonospora cubensis)、ブドウのべと病(Plasmopara viticola) 等の種々植物のべと病、リンゴ黒星病(Venturia inaequalis) 、リンゴ斑点落葉病(Alternaria mali) 、ナシ黒斑病(Alternaria kikuchiana) 、カンキツ黒点病(Diaporthe citri) 等の病害に対して極めて高い防除効果を有するものである。
【0069】
本発明の農園芸用殺菌剤は、水田作物、畑作物、果樹、野菜、その他の作物及び花卉等に被害を与える前記病害に対して顕著な殺菌効果を有するものであるので、病害の発生が予測される時期に合わせて、病害の発生前又は発生が確認された時点で水田、畑、果樹、野菜、その他の作物、花卉等の水田水、茎葉又は土壌に処理することにより本発明の農園芸用殺菌剤の所期の効果が奏せられるものである。
【0070】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を農園芸用殺菌剤として使用する場合、農薬製剤上の常法に従い、使用上都合の良い形状に製剤して使用するのが一般的である。
即ち、本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体はこれらを適当な不活性担体に又は必要に応じて補助剤と一緒に適当な割合に配合して溶解、分離、懸濁、混合、含浸、吸着若しくは付着させ、適宜の剤形、例えば懸濁剤、乳剤、液剤、水和剤、粒剤、粉剤、錠剤等に製剤して使用すれば良い。
本発明で使用できる不活性担体としては固体又は液体の何れであっても良く、固体の担体になりうる材料としては、例えばダイズ粉、穀物粉、木粉、樹皮粉、鋸粉、タバコ茎粉、クルミ殻粉、ふすま、繊維素粉末、植物エキス抽出後の残渣、粉砕合成樹脂等の合成重合体、粘土類(例えばカオリン、ベントナイト、酸性白土等)、タルク類(例えばタルク、ピロフィライド等)、シリカ類(例えば珪藻土、珪砂、雲母、ホワイトカ−ボン〔含水微粉珪素、含水珪酸ともいわれる合成高分散珪酸で、製品により珪酸カルシウムを主成分として含むものもある。〕)、活性炭、イオウ粉末、軽石、焼成珪藻土、レンガ粉砕物、フライアッシュ、砂、炭酸カルシウム、燐酸カルシウム等の無機鉱物性粉末、硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等の化学肥料、堆肥等を挙げることができ、これらは単独で若しくは二種以上の混合物の形で使用される。
【0071】
液体の担体になりうる材料としては、それ自体溶媒能を有するものの他、溶媒能を有さずとも補助剤の助けにより有効成分化合物を分散させうることとなるものから選択され、例えば代表例として次に挙げる担体を例示できるが、これらは単独で若しくは2種以上の混合物の形で使用され、例えば水、アルコ−ル類(例えばメタノ−ル、エタノ−ル、イソプロパノ−ル、ブタノ−ル、エチレングリコ−ル等)、ケトン類(例えばアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン等)、エ−テル類(例えばエチルエ−テル、ジオキサン、セロソルブ、ジプロピルエ−テル、テトラヒドロフラン等)、脂肪族炭化水素類(例えばケロシン、鉱油等)、芳香族炭化水素類(例えばベンゼン、トルエン、キシレン、ソルベントナフサ、アルキルナフタレン等)、ハロゲン化炭化水素類(例えばジクロロエタン、クロロホルム、四塩化炭素、塩素化ベンゼン等)、エステル類(例えば酢酸エチル、ジイソプピルフタレ−ト、ジブチルフタレ−ト、ジオクチルフタレ−ト等)、アミド類(例えばジメチルホルムアミド、ジエチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等)、ニトリル類(例えばアセトニトリル等)、ジメチルスルホキシド類等を挙げることができる。
他の補助剤としては次に例示する代表的な補助剤をあげることができ、これらの補助剤は目的に応じて使用され、単独で、ある場合は二種以上の補助剤を併用し、又ある場合には全く補助剤を使用しないことも可能である。
【0072】
有効成分化合物の乳化、分散、可溶化及び/又は湿潤の目的のために界面活性剤が使用され、例えばポリオキシエチレンアルキルエ−テル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエ−テル、ポリオキシエチレン高級脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン樹脂酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレ−ト、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエ−ト、アルキルアリールスルホン酸塩、ナフタレンスルホン酸縮合物、リグニンスルホン酸塩、高級アルコ−ル硫酸エステル等の界面活性剤を例示することができる。
又、有効成分化合物の分散安定化、粘着及び/又は結合の目的のために、次に例示する補助剤を使用することもでき、例えばカゼイン、ゼラチン、澱粉、メチルセルロ−ス、カルボキシメチルセルロ−ス、アラビアゴム、ポリビニルアルコ−ル、松根油、糠油、ベントナイト、リグニンスルホン酸塩等の補助剤を使用することもできる。
【0073】
固体製品の流動性改良のために次に挙げる補助剤を使用することもでき、例えばワックス、ステアリン酸塩、燐酸アルキルエステル等の補助剤を使用できる。懸濁性製品の解こう剤として、例えばナフタレンスルホン酸縮合物、縮合燐酸塩等の補助剤を使用することもできる。
消泡剤としては、例えばシリコ−ン油等の補助剤を使用することもできる。
有効成分化合物の配合割合は必要に応じて加減することができ、例えば粉剤或いは粒剤とする場合は0.01〜50重量%、又乳剤或いは水和剤とする場合も同様0.01〜50重量%が適当である。
【0074】
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤は各種病害を防除するためにそのまま、又は水等で適宜希釈し、若しくは懸濁させた形で病害防除にに有効な量を当該病害の発生が予測される作物若しくは発生が好ましくない場所に適用して使用すればよい。
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤の使用量は種々の因子、例えば目的、対象病害、作物の生育状況、病害の発生傾向、天候、環境条件、剤型、施用方法、施用場所、施用時期等により変動するが、有効成分化合物として10ア−ル当たり0.1g〜1kgの範囲から目的に応じて適宜選択すれば良い。
本発明の一般式(I)で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有する農園芸用殺菌剤を更に防除対象病害、防除適期の拡大のため、或いは薬量の低減をはかる目的で他の農園芸用殺菌剤と混合して使用することも可能である。
以下に本発明の代表的な処方例及び試験例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
尚、処方例中、部とあるのは重量部を示す。
【0075】
処方例1
本発明化合物 50部
キシレン 40部
ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テルと
アルキルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 10部
以上を均一に混合溶解して乳剤とする。
処方例2
本発明化合物 3部
クレ−粉末 82部
珪藻土粉末 15部
以上を均一に混合粉砕して粉剤とする。
【0076】
処方例3
本発明化合物 5部
ベントナイトとクレ−の混合粉末 90部
リグニンスルホン酸カルシウム 5部
以上を均一に混合し、適量の水を加えて混練し、造粒、乾燥して粒剤とする。
処方例4
本発明化合物 20部
カオリンと合成高分散珪酸 75部
ポリオキシエチレンノニルフェニルエ−テルとアル
キルベンゼンスルホン酸カルシウムとの混合物 5部
以上を均一に混合粉砕して水和剤とする。
【0077】
試験例1. オオムギうどんこ病に対する防除試験
ポット植えのオオムギ(1葉期)にうどんこ病菌(Erysiphe graminis f. sp. hordei )の胞子をふりかけて接種し、1日後に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、25℃の恒温室に放置した。
接種1週間後に各葉の病斑面積を調査し、無処理区と対比して下記の基準で効果を判定した。
A : 防除価 100〜95%
B : 防除価 94〜80%
C : 防除価 79〜60%
D : 防除価 59〜 0%
結果を第5表に示す。
【0078】
試験例2. キュウリべと病に対する防除試験
ポット植えキュウリ(2葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後にべと病菌(Pseudoperonospora cubensis)の遊走子懸濁液を噴霧接種した。
接種後、25℃の湿室に1日、温室に6日間置いて十分発病させた後、各葉の病斑程度を調査し、試験例1と同じ基準で判定を行った。
結果を第5表に示す。
【0079】
試験例3. 散布によるイネいもち病防除試験
ポット植えのイネ(品種:日本晴、5葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を充分に散布し、散布1日後にイネいもち病菌(Pyricularia oryzae)の胞子懸濁液を噴霧接種した。
接種後、湿室に1日、温室に移し、6日間置いて十分に発病させた後、各葉の病斑数を調査し、無処理区と比較して防除価を算出し、試験例1と同じ基準で判定を行った。
結果を第5表に示す。
【0080】
試験例4. トマト疫病に対する防除試験
ポット植えトマト(4葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後に疫病菌(Phytophthora infestans)の遊走子懸濁液を噴霧接種し、25℃の湿室に1日、温室に6日間置いて十分に発病させた後、各葉の病斑程度を調査し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0081】
試験例5. キュウリ灰色かび病に対する防除試験(治療効果)
ポット植えキュウリ(1葉期)の子葉を切り取り、PSA培地上で培養した灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌叢を接種し、15℃の湿室条件下に1日置いた後、本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液に子葉を浸漬した。
その後、15℃の湿室条件下に3日間置いて十分発病させた後、病斑直径を測定し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0082】
試験例6. キュウリ灰色かび病に対する防除試験(予防効果)
ポット植えキュウリ(1葉期)に本発明化合物を有効成分とする200ppmの薬液を散布し、1日後に子葉を切り取り、PSA培地上で培養した灰色かび病菌(Botrytis cinerea)の菌叢を接種した。
接種後、15℃の湿室に5日間置いて十分発病させた後、病斑直径を測定し、無処理区と対比して試験例1に準じて判定した。
結果を第5表に示す。
【0083】
【表27】
【0084】
【表28】
【0085】
【表29】
【0086】
【表30】
【0087】
【表31】
【0088】
(注) Erg オオムギうどんこ病
Psc キュウリべと病
Pyo イネいもち病
Phi トマト疫病
Boc キュウリ灰色かび病
Claims (9)
- 一般式(I)
R2は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基、ハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基又はシアノ(C1−6)アルキル基を示す。
Xは酸素原子、硫黄原子又は
Xが酸素原子の場合、R3 は
R4 が(C1−6)アルキル基を示す場合、R5 はフェニルカルボニル基:又は同一若しくは異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基を示す。)を示す。
Xが硫黄原子を示す場合、R3 は
R7はフェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、これらの複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基又はハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示す。
又はXが
を示す場合、R3 は
で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体。 - R1が(C1−6)アルキル基を示し、R2が(C1−6)アルキル基を示し、Xが酸素原子、硫黄原子又は
を示し、
Xが酸素原子の場合、R3 は
R4 が(C1−6)アルキル基を示す場合、R5 はフェニルカルボニル基:又は同一若しくは異なっても良くハロゲン原子(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基を示す。)を示す。
Xが硫黄原子を示す場合、R3 は
R7はフェニル基又は:同一又は異なっても良くハロゲン原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基又は(C2−6)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基を示す。)、
又はXが
を示す場合、R3 は
で表される請求項1記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体。 - R1が(C1−6)アルキル基を示し、R2が(C1−6)アルキル基を示し、Xが
を示し、
R3 は
で表される請求項2記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体。 - R1が(C1−6)アルキル基を示し、R2が(C1−6)アルキル基を示し、Xが
を示し、
R3 は
- 一般式(III)
R2は水素原子、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基、(C2−6)アルケニル基、(C2−6)アルキニル基、ハロ(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルキル基又はシアノ(C1−6)アルキル基を示す。
Yは酸素原子又は硫黄原子を示し、Zはハロゲン原子を示す。〕
で表される化合物と一般式(II)
Xが酸素原子を示す場合、R3 は
R4 が(C1−6)アルキル基を示す場合、R5 はフェニルカルボニル基:又は同一若しくは異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニルカルボニル基を示す。)を示す。
Xが硫黄原子を示す場合、R3 は
R7はフェニル基:同一又は異なっても良くハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)ハロアルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシイミノ(C1−6)アルキル基、(C1−3)アルキレンジオキシ基又は(C2−5)アルキレン基から選択される1〜5個の置換基を有するフェニル基:同一又は異なっても良く酸素原子、硫黄原子又は窒素原子から選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員複素環:ベンゼン環と縮合した複素環:又は(C3−6)シクロアルカン基と縮合した複素環を示し、これらの複素環はハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、(C1−6)アルキル基、ハロ(C1−6)アルキル基、(C1−6)アルコキシ基、ハロ(C1−6)アルコキシ基、(C1−6)アルキルチオ基、ハロ(C1−6)アルキルチオ基、(C1−6)アルコキシカルボニル基、フェニル基又はハロゲン原子又は(C1−6)アルキル基から選択される同一又は異なっても良い1〜5個の置換基を有するフェニル基から選択される同一又は異なっても良い1以上の置換基を有することもできる。)を示す。
又はXが
を示す場合、R3 は
で表される化合物とを反応させることを特徴とする一般式(I)
で表されるN−置換フェニルカルバミン酸誘導体の製造方法。 - 請求項1項記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
- 請求項2項記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
- 請求項3項記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
- 請求項4項記載のN−置換フェニルカルバミン酸誘導体を有効成分として含有することを特徴とする農園芸用殺菌剤。
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