JP3626566B2 - 情報処理装置およびその文字消去方法 - Google Patents

情報処理装置およびその文字消去方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、文書を編集するための情報処理装置に関し、特に、行頭または行末までの一括消去を行なう情報処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、CPU(Central Processing Unit )の処理能力が向上し、情報処理装置の処理速度も向上の一途をたどっている。それに伴って、編集処理等のソフトウェアの操作性の向上に対する要望も高まっている。
【0003】
図32は、従来の情報処理装置における編集画面の一例を示す図である。
1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えるときは、表示可能範囲を超えた部分を表示しない(図33(a),(b)参照)、または次行に折返して表示していた(図33(c)参照)。なお図33(c)において、行末の「/」は折返し表示していることを示す。また、1行の表示長さが規定されている場合(1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲より小さい場合)は、1行の表示長さを超える部分を次行の文字データとみなして表示していた(図33(d)参照)。
【0004】
図33は、上述した編集画面を使用した編集処理システムにおける行末方向の一括消去の処理を示す図である。図33(a)〜(c)は、1行の長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を表示しない場合における行末方向の一括消去を示している。「あ」の位置にカーソルがあるとき(図33(a))に、行末方向の一括消去を行なうと、行の最後の改行マークを残して他の文字列が消去される(図33(b))。さらに、改行マークの位置にカーソルがあるとき(図33(b))に、行末方向の消去を行なうと、次行以下が1行ずつ上へ繰上がる(図33(c))。
【0005】
図33(d)および(e)は、1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を次行に折返して表示する場合における行末方向の一括消去を示している。「あ」の位置にカーソルがあるとき(図33(d))に、行末方向の一括消去を行なうと、次行の改行マークのみを残して折返して表示されている文字列も含めて消去される(図33(e))。
【0006】
図33(f)および(g)は、1行の表示長さが規定されている場合における行末方向の一括消去を示している。「あ」の位置にカーソルがあるとき(図33(f))に、行末方向の一括消去を行なうと、1行のみを消去して次行以下が1行ずつ上へ繰上がる(図33(g))。
【0007】
図34は、上述した編集画面を使用した編集処理システムにおける行頭方向の一括消去の処理を示す図である。
【0008】
図34(a)および(b)は、1行の長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を表示しない場合における行頭方向の一括消去を示している。「か」の位置にカーソルがあるとき(図34(a))に、行頭方向の一括消去を行なうと、「か」より前にある文字列がすべて消去される(図34(b))。
【0009】
図34(c)および(d)は、1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を次行に折返して表示する場合における行頭方向の一括消去を示している。「か」の位置にカーソルがあるとき(図34(c))に、行頭方向の一括消去を行なうと、「か」より前にある文字列がすべて消去され、次行が1行上へ繰上がって「か」以降に表示される(図34(d))。
【0010】
図34(e)および(f)は、1行の長さが規定されている場合における行頭方向の一括消去を示している。「く」の位置にカーソルがあるとき(図34(e))に、行頭方向の一括消去を行なうと、「く」より前の文字列がすべて消去され、「く」以降の文字列が1行上へ繰上がって表示される(図34(f))。
【0011】
この種の関連技術として、以下の発明が開示されている。
特開昭60−102688号公報に開示された発明は、表示画面の文書領域を制御コード専用領域と文字領域とに分けて編集処理を行なうものである。
【0012】
特開昭60−103387号公報に開示された発明は、改行マークや改頁マークを他の文字と同様に扱うことにより、表示画面上の任意の位置に改行マークや改頁マークを挿入したり、削除したりすることを可能としたものである。
【0013】
特開平1−234968号公報に開示された発明は、単語等の文字列が2行にわたってハイフンで接続されているときに、ワンキー操作で単語等を一括消去するものである。
【0014】
特開平4−47448号公報に開示された発明は、列編集による新規なデータが設定書式領域を超えた場合に、そのデータを保存し、画面の右端位置に識別マークを表示するものである。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を表示しない場合における行末方向または行頭方向の一括消去は、図33(a)〜(c)または図34(a)および(b)に示すように、表示画面上に表示されていない文字列も一緒に消去されてしまう。したがって、オペレータが意図しない文字列までもが消去されてしまう場合がある。
【0016】
また、1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を次行に折返して表示する場合における行末方向または行頭方向の一括消去は、図33(d)および(e)または図34(c)および(d)に示すように、カーソルのある位置から実際の行末または実際の行頭までの文字数が、画面上での見掛け上の行末または行頭までの文字数と異なるために、オペレータが意図しない文字列までもが消去されてしまう場合がある。
【0017】
さらには、1行の表示長さが規定されている場合における行末方向の一括消去は、図33(f)に示すように、文書における1行が表示画面上で2行にわたるときには、1回の一括消去で以降の行が1行ずつ上へ繰上がる(図33(g)参照)。しかし、文書における1行が表示画面上で1行である場合には、1回の一括消去で行末の改行コードのみが残るので、以降の行は繰上がらない。したがって、操作の統一が図れなかった。
【0018】
上述した特開昭60−102688号公報および特開昭60−103387号公報に開示された発明には、行末方向または行頭方向の一括消去については記載されていないので、上記問題点を解決することはできない。
【0019】
また、特開平1−234968号公報に開示された発明には、一括消去についての記載がある。しかし、一括消去の対象はハイフンで接続された単語等であり、行の消去についての記載はない。また、一括消去による表示画面との関連性についても言及されていない。
【0020】
さらには、特開平4−47448号公報に開示された発明には、列編集による新規なデータが設定書式領域を超えた場合について記載されている。しかし、行末方向または行頭方向の一括消去を行なった場合に、どのように処理されるかは記載されていない。
【0021】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、請求項1、2、4〜に記載の発明の目的は、行末方向または行頭方向に一括消去する際、オペレータが意図しない部分までもが消去されるのを防ぐことが可能な情報処理装置を提供することである。
【0022】
また、請求項3に記載の発明の目的は、行末方向に一括消去する際、オペレータの操作性を向上させるとともに、オペレータが消去された文字列を確認することが可能な情報処理装置を提供することである。
【0023】
また、請求項に記載の発明の目的は、オペレータの操作性を向上させることが可能な情報処理装置を提供することである。
【0024】
さらに、請求項に記載の発明の目的は、行末方向に一括消去する際、オペレータが意図しない部分までもが消去されるのを防ぐことが可能な情報処理方法を提供することである。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するための第1の設定手段と、消去終了ポインタを前記カーソル位置から行末方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなるように、消去終了ポインタを設定するための第2の設定手段と、カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む。
【0026】
行末までの消去を行なった場合に、オペレータが画面上に見えている文字列のみの消去がなされるため、誤って必要以上の範囲を消去してしまうことがなくなる。
【0027】
請求項2に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、文書データの1行の表示長さが表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示されない文字列を検出するための検出手段と、位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、指定された位置から行末までの文字列の中で検出手段によって検出された文字列以外の文字列を消去するための処理手段とを含み、処理手段は、消去の指示があった場合に、指定された位置から行末までの文字列の中で検出手段によって検出された文字列以外の文字列を消去し、検出手段によって検出された文字列の直前に改行コードを挿入する。
【0028】
消去前のカーソルまでの文字列と、画面上に見えていなかった文字列が改行コードによって分割されるため、消去された文字列の前後が明らかとなり、その後の編集作業の操作性が向上する。
【0029】
請求項3に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、文書データの1行の表示長さが表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示されない文字列を検出するための検出手段と、位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、検出手段によって検出された文字列を一時的に表示手段に表示させて、指定された位置から行末までの文字列を消去するための処理手段とを含む。
【0030】
一括消去する際、行末までに画面上に表示されていない文字列がある場合に、消去された範囲を確認しながら実際の行末までを一括消去することができ、操作性が向上する。
【0031】
請求項4に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するための第1の設定手段と、消去終了ポインタをカーソル位置から行末方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなるように、消去終了ポインタを設定するための第2の設定手段と、第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去するか否かを選択するための選択手段と、カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去する選択が選択手段によってなされたときは、第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから行末までの文字列を消去し、第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去しない選択が選択手段によってなされたときは、第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む。
【0032】
第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去するか否かが選択手段によって予め選択されるため、熟練したオペレータに対しても操作性のよい情報処理装置を提供することが可能となる。
【0033】
請求項5に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内のカーソル位置を消去終了ポインタに設定するための第1の設定手段と、消去開始ポインタをカーソル位置から行頭方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭スクロール量が、行頭から消去開始ポインタまでの表示長さより1文字だけ大きくなるように、消去開始ポインタを設定するための第2の設定手段と、カーソル位置から行頭までを消去する指示があった場合に、第2の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、第1の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む。
【0034】
行頭までの消去を行なった場合に、オペレータが表示手段上に実際に見えている文字列のみが消去されるため、誤って必要以上の範囲を消去してしまうことがなくなる。
【0035】
請求項6に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、文書データの1行の表示長さが表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示手段に次行に折返して表示させるための折返し手段と、位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、指定された位置から行末までの文字列の中で折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去するための処理手段とを含み、処理手段は、消去の指示があった場合に、指定された位置から行末までの文字列の中で折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去し、折返し手段によって次行に折返された文字列の直前に改行コードを挿入する。
【0038】
消去前のカーソルまでの文字列と、折返し手段によって次行に折返された文字列とが改行コードによって分割されるため、消去された文字列の前後が明らかとなり、その後の編集作業の操作性が向上する。
【0043】
請求項に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、文書データの1行の表示長さが表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示手段に次行に折返して表示させるための折返し手段と、位置指定手段によって指定された位置から行頭までを消去する指示があった場合に、位置指定手段によって指定された位置が折返された次行にあるときは、指定された位置から折返された次行の始めまでを消去するための処理手段とを含み、処理手段は、消去の指示があった場合に、位置指定手段によって指定された位置が折返された次行にあるときは、指定された位置から折返された次行の始めまでを消去し、折返し手段によって折返されない文字列の直後に改行コードを挿入する。
【0046】
消去前のカーソル以降の文字列と、折返し手段によって折返されない文字列が改行コードによって分割されるため、消去された文字列の前後が明らかとなり、その後の編集作業の操作性が向上する。
【0049】
請求項8に記載の情報処理装置は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、文書データの1行の表示長さが表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示手段に1行の表示長さを超えた文字列を次行に折返して表示させるための折返し手段と、位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、指定された位置から行末までの文字列の中で折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去し、折返し手段によって次行に折返された文字列の直前に改行コードを挿入するための処理手段とを含む。
【0050】
折返し手段によって折返された文字列の直前に改行コードが挿入されるため、以降の行が繰上がらない。したがって、文書における1行が表示手段上でも1行の場合における行末までの消去と同じ操作が可能となり、操作の統一を図ることができる。
【0051】
請求項9に記載の情報処理装置における文字消去方法は、文書データを記憶するための記憶手段と、記憶手段に記憶された文書データを表示するための表示手段と、表示手段に表示された前記文書データ内の位置をカーソルで指定するための位置指定手段とを備えた情報処理装置の文字消去方法であって、カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、表示手段に表示された文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するステップと、カーソル位置から行末までの位置であって、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなる位置を消去終了ポインタ設定するステップと、設定された消去開始ポインタから、設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するステップとを含む。
【0052】
【発明の実施の形態】
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【0053】
情報処理装置は、プログラムの実行を行なうためのCPU1、各種データを格納するためのRAM(Random Access Memory)2、制御プログラムおよび固定データを格納するためのROM(Read Only Memory)3、プリンタコントローラ4、プリンタ5、HD(Hard Disk )コントローラ6、HD7、マウスインタフェース8、マウス9、表示装置10、表示コントローラ11、ペン12、ペンインタフェース13、キーボード14、キーインタフェース15、FD(Floppy Disk )16、FDコントローラ17、ICカード18、ICカードインタフェース19、ペンタブレット20、ペンタブレットインタフェース21、OCR(Optical Character Reader)インタフェース22、およびOCR23を含む。
【0054】
HD7、FD16およびICカード18は、それぞれHDコントローラ6、FDコントローラ17およびICカードインタフェース19によって制御され、データのロード/セーブが可能である。また、キーインタフェース15は、キーボード14で押されたキーを判別し、それに対応するキーデータに変換して出力する。また、マウスインタフェース8およびペンインタフェース13は、それぞれマウス9およびペン12で指定された表示装置10の画面上の座標を判別し、XY座標に変換して出力する。また、ペンタブレットインタフェース21は、ペンタブレット20に入力された座標を判別し、XY座標に変換して出力する。さらに、OCRインタフェース22は、OCR23で読取られた画像データをビットマップデータに変換して出力する。
【0055】
図2(a)は、実施の形態1における表示可能範囲を示す図である。内側の矩形領域が表示装置10における表示可能範囲を示している。また、外側の矩形領域の幅が1行の表示長さを示している。文書の行の左端の文字と実際に画面の左端に表示される文字との間の量が行頭スクロール量となる。
【0056】
図2(b)は、文書バッファと各種ポインタおよびフラグとの関係を示す図である。文書バッファは、RAM2内に設定され、文書内の文字データを格納するための記憶エリアである。カーソルポインタはRAM2内に設定され、カーソルが画面上のどの文字上にあるかを示すポインタを格納するための記憶エリアである。消去開始ポインタはRAM2内に設定され、文書バッファから文字データの消去を行なう際の開始ポインタを格納するための記憶エリアである。消去終了ポインタはRAM2内に設定され、文書バッファから文字データの消去を行なう際の終了ポインタを格納するための記憶エリアである。
【0057】
また、消去開始ポインタSAVEはRAM2内に設定され、消去開始ポインタを一時的に格納するための記憶エリアである。表示範囲外消去しないフラグは、RAM2内に設定され、表示可能範囲を超えて表示装置10に表示されていない文字列を消去するか否かを制御するためのフラグを格納するための記憶エリアである。この表示範囲外消去しないフラグは、予め設定されており、00Hが格納されているときは表示可能範囲を超えた文字列を消去し、FFHが格納されているときは表示可能範囲を超えた部分を消去しないことを示す。
【0058】
表示範囲外消去しないフラグ2は、RAM2内に設定され、表示可能範囲を超えて表示装置10に表示されていない文字列を消去するか否かのメッセージを表示装置10上に表示し、オペレータによって指示された消去するか否かの情報を格納するための記憶エリアである。00Hが格納されているときは上記文字列を消去し、FFHが格納されているときは消去しないことを示す。
【0059】
折返し行消去しないフラグは、RAM2内に設定され、1行の表示長さが表示可能範囲を超えるときは表示可能範囲を超えた文字列を次行に表示する場合において、カーソルから行末までを消去する指示を行なったときに次行に表示している文字列を消去するか否かの情報を格納するための記憶エリアである。00Hが格納されているときは上記文字列を消去し、FFHが格納されているときは消去しないことを示す。折返し行消去しないフラグは、実施の形態1では使用されないが、後述する実施の形態2において使用される。
【0060】
図3は、実施の形態1における行末方向または行頭方向の消去を行なう場合の処理手順を示すフローチャートである。
【0061】
まず、オペレータによる指示を待つ(S100)。オペレータからの指示は、マウス9、ペン12、キーボード14またはペンタブレット20によって行なわれる。行末方向消去指示があった場合(S101,Yes)は、S104へ進み行末方向消去の処理を行なう。行末方向消去指示がない場合(S101,No)は、S102へ進み行頭方向消去指示があるか否かを判定する。行頭方向消去指示があった場合(S102,Yes)は、S105へ進み行頭方向消去の処理を行なう(S105)。また、行頭方向消去指示がない場合(S102,No)は、S103へ進みその他の処理終了後S100に戻り指示待ちとなる。
【0062】
図4および図5は、図3におけるS104の処理手順を示すフローチャートである。まず、消去開始ポインタにカーソルポインタがセットされる(S201)。カーソルポインタが改行コード上にあれば(S202,Yes)、消去終了ポインタに改行コードの次の位置をセットし(S204)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S219)、消去後の画面を表示する(S220)。すなわち、改行コードのみが削除されて以降の行が1行ずつ上へ繰上がる。
【0063】
カーソルポインタが改行コード上でなければ(S202,No)、表示範囲外消去しないフラグがFFHか否かをチェックする(S203)。表示範囲外消去しないフラグがFFHでなければ(S203,No)、消去終了ポインタにカーソルポインタ以降に出現する改行コード位置をセットし(S219)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S220)、消去後の画面を表示する(S220)。すなわち、カーソル位置から改行コードの前までを消去する。
【0064】
表示範囲外消去しないフラグがFFHであれば(S203,Yes)、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S205)。行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより小さければ(S206,No)、消去終了ポインタを行末方向へ1文字分ずらし(S208)、再度行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズと桁方向画面サイズとの比較を行なう(S206)。この処理を繰返すが、途中で改行コードが現れればS220へ進むものとする。行頭から消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより大きくなると(S206,Yes)、表示可能範囲を超えた文字列も消去するか否かをオペレータに問うメッセージを表示し(S207)、オペレータからの指示を待つ(S209)。図9に、このメッセージの一例を示す。オペレータからの指示により表示範囲外を消去する場合は(S210,Yes)、ステップS212へ進む。
【0065】
オペレータからの指示が表示範囲外を消去しないものであれば(S210,No)、範囲外消去しないフラグ2にFFHをセットし(S211)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S212)。このときの画面上の表示の変化を図6または図10(a),(b)および(d)に示す。改行挿入あり設定のときは(S213,Yes)、カーソルポインタがある位置に改行コードを挿入する(S214)。このときの画面上の表示の変化を図7に示す。改行挿入あり設定でないときは(S213,No)、改行コードを挿入せずに画面表示を行なう(S215)。表示範囲外消去しないフラグ2にFFHがセットされている場合には(S216,Yes)、行末方向の消去を終了する。
【0066】
表示範囲外消去しないフラグ2がFFHでない場合は(S216,No)、消去する文字列を一時的に表示するか否かを判断する(S217)。消去する文字列を一時的に表示する場合(S217,Yes)、所定時間画面を表示する(S218)。そして、消去終了ポインタに改行コード位置をセットし(S219)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S220)、文字列消去後の画面を表示する(S221)。すなわち、カーソル位置から改行コードまでを削除して処理を終了する。このときの画面上の表示の変化を図8に示す。
【0067】
また、消去する文字列を一時的に表示しない場合(S217,No)、消去終了ポインタに改行コード位置をセットし(S219)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S220)、文字列消去後の画面を表示する(S221)。このときの画面上の表示の変化を図10(a)〜(c)に示す。
【0068】
図11および図12は、図3におけるS105の処理手順を示すフローチャートである。
【0069】
まず、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S301)。カーソルポインタが行頭にあれば(S302,Yes)、そのまま処理を終了する。カーソルポインタが行頭にない場合(S302,No)、表示範囲外消去しないフラグがFFHか否かを判定する。表示範囲外消去しないフラグがFFHでなければ(S303,No)、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタ位置をセットする(S322)。消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S323)、消去後の文字列を画面に表示する(S324)。
【0070】
表示範囲外消去しないフラグがFFHであれば(S303,Yes)、消去開始ポインタにカーソルポインタをセットする(S304)。行頭スクロール量が0であれば(S305,No)、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタ位置をセットする(S322)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S323)、消去後の文字列を画面に表示する(S324)。
行頭スクロール量が0より大きければ(S305,Yes)、行頭から消去開始ポインタまでの表示長さと行頭スクロール量の比較を行なう。行頭スクロール量の方が行頭から消去開始ポインタまでの表示長さより小さければ(S306,Yes)、消去開始ポインタを消去開始ポインタSAVEに代入し(S308)、消去開始ポインタを行頭方向へ1文字分ずらす(S310)。そして再度、行頭から消去開始ポインタまでの表示長さと行頭スクロール量との比較を行なう。この処理を繰返し、行頭スクロール量の方が行頭から消去開始ポインタまでの表示長さより大きくなれば(S306,No)、表示可能範囲を超えた部分を消去するか否かをオペレータに問うメッセージを表示して(S307)、オペレータからの指示を待つ(S309)。図16に、このメッセージの一例を示す。オペレータからの指示が表示範囲外を消去するというものであれば(S311,Yes)、ステップS313へ進む。
【0071】
オペレータからの指示が範囲外を消去しないというものであれば(S311,No)、範囲外消去しないフラグ2にFFHをセットする(S312)。そして、消去開始ポインタに消去開始ポインタSAVEの値を代入し(S313)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S314)。このときの画面上の表示の変化を図13または図17(a),(b)および(d)に示す。改行挿入ありの設定のときは(S315,Yes)、カーソルポインタがある位置に改行コードを挿入し(S316)、カーソルポインタを挿入した改行コードの次の位置にして(S317)、改行コードを挿入した文字列を画面に表示する(S318)。このときの画面上の表示の変化を図14に示す。
【0072】
改行挿入ありの設定でないときはステップS318へ進み、消去後の文字列を画面に表示する(S318)。次に、表示範囲外消去しないフラグ2にFFHがセットされている場合は(S319,Yes)、行頭方向の消去を終了する。
【0073】
表示範囲外消去しないフラグ2がFFHでない場合(S319,No)、消去する文字列を一時的に表示するか否かを判定する(S320)。消去する文字列を一時的に表示する場合(S320,Yes)、所定時間画面を表示する(S321)。このときの画面上の表示の変化を図15に示す。また、消去する文字列を一時的に表示しない場合(S320,No)、ステップS322へ進む。このときの画面の変化を図17(a)〜(c)に示す。次に、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S322)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S323)、消去後の文字列を画面に表示する(S324)。
【0074】
以上の処理により、オペレータは表示装置10上に表示されている文字列のみを消去できるようになり、誤って必要以上の範囲を消去することがなくなる。また、改行コードを挿入することによって、消去された文字列の前後が明らかとなり、操作性が向上する。また、オペレータは表示装置10に表示されていない文字列を消去する場合にも、消去された範囲を確認しながら行末または行頭までの消去が行なえる。さらには、表示装置10に表示されていない文字列を消去するか否かをオペレータに確認するので、オペレータの誤操作があったとしても消去の解除が行なえる。
【0075】
また、以上説明した処理をプログラミングし、このプログラムを媒体に記録して提供することも可能である。
【0076】
[実施の形態2]
実施の形態2における情報処理装置のハードウェア上の構成は、図1に示す実施の形態1における情報処理装置と同じであるので、詳細な説明は繰返さない。また、図2(b)に示す文書バッファ、各種ポインタおよび各種フラグと図3のフローチャートに示す処理手順も同じであるので詳細な説明は繰返さない。
【0077】
図18および図19は、図3におけるS104の処理手順を示すフローチャートである。
【0078】
まず、消去開始ポインタにカーソルポインタをセットする(S400)。カーソルポインタが改行コード上にあれば(S401,Yes)、消去終了ポインタに改行の次の位置をセットし(S403)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S416)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。すなわち、改行コードのみが削除される。
【0079】
カーソルポインタが改行コード上になければ(S401,No)、折返し行消去しないフラグがFFHか否かを判定する(S402)。折返し行消去しないフラグがFFHでなければ(S402,No)、消去終了ポインタに改行コードの位置をセットし(S414)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S416)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。すなわち、カーソル位置から改行コードの前までを削除する。
【0080】
折返し行消去しないフラグがFFHであれば(S402,Yes)、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S404)。行頭から行末までの表示長さが桁方向画面サイズより小さければ(S405,No)、消去終了ポインタに改行コードの位置をセットし(S414)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S416)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。すなわち、カーソル位置から改行コードの前までを削除する。
【0081】
行頭から行末までの表示長さが桁方向画面サイズより大きければ(S405,Yes)、行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより大きいか否かを判定する(S406)。行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより大きければ(S406,Yes)、消去終了ポインタに改行コードの位置をセットし(S414)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S416)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。すなわち、カーソル位置から改行コードの前までを削除する。
【0082】
行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより小さければ(S406,No)、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さと桁方向画面サイズとの比較を行なう(S407)。行頭から消去終了ポインタまでの表示長さの方が桁方向画面サイズより小さければ、消去終了ポインタを行末方向へ1文字分ずらす(S409)。そして再度、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さと桁方向画面サイズの比較を行なう(S407)。この処理を繰返し、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより大きくなると、次行に表示している折返し以降も消去するか否かをオペレータに問うメッセージを表示し(S408)、オペレータからの指示を待つ(S410)。このときのメッセージの一例を図22に示す。オペレータからの指示が折返し以降も消去するというものであれば(S411,Yes)、消去終了ポインタに改行コード位置をセットし(S414)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S416)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。すなわちカーソル位置から改行コードの前までを削除する。このときの画面上の変化を図23(a)〜(c)に示す。
【0083】
オペレータからの指示が折返し以降は消去しないというものであれば(S411,No)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S412)。このときの画面上の変化を図23(a),(b)および(d)に示す。改行挿入ありの設定のときは(S413,Yes)、カーソルポインタに改行コードを挿入し(S415)、改行挿入ありの設定でないときは(S413,No)、消去後の文字列を画面に表示する(S417)。改行コードを挿入しないときの画面上の変化を図20に、改行コードを挿入するときの画面上の変化を図21に示す。
【0084】
図24および図25は、図3におけるS105の処理手順を示すフローチャートである。
【0085】
まず、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S500)。カーソルポインタが行頭であれば(S501,Yes)、処理を終了する。
【0086】
カーソルポインタが行頭でなければ(S501,No)、折返し行消去しないフラグがFFHか否かのチェックを行なう(S502)。折返し行消去しないフラグがFFHでなければ(S502,No)、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S513)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S515)、消去後の文字列を画面に表示する(S518)。
【0087】
折返し行消去しないフラグがFFHであれば(S502,Yes)、消去開始ポインタにカーソルポインタをセットし(S503)、行頭からカーソルポインタまでの表示長さと桁方向画面サイズの比較を行なう(S504)。行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより小さければ(S504,No)、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S513)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S515)、消去後の文字列を画面に表示する(S518)。
【0088】
行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより大きければ(504,Yes)、行頭から消去開始ポインタまでの表示長さと桁方向画面サイズとの比較を行なう(S505)。行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより大きければ(S505,Yes)、消去開始ポインタSAVEに消去開始ポインタの値を代入し(S507)、消去開始ポインタを行頭方向へ1文字分ずらす(S508)。そして再度、行頭から消去開始ポインタまでの表示長さと桁方向画面サイズとの比較を行なう(S505)。この処理を繰返し、行頭からカーソルポインタまでの表示長さが桁方向画面サイズより小さくなれば(S505,No)、前行に表示している折返し以前も消去するか否かをオペレータに問うメッセージを表示し(S506)、オペレータからの指示を待つ(S509)。このときのメッセージの一例を図28に示す。オペレータからの指示が折返し以前も消去するのであれば(S510,Yes)、消去開始ポインタに行頭位置をセットし、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットする(S513)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめ(S515)、消去後の文字列を画面に表示する(S518)。このときの画面上の変化を図29(a)〜(c)に示す。
【0089】
オペレータからの指示が折返し以降を消去しないものであれば(S510,No)、消去開始ポインタに消去開始ポインタSAVEの値を代入し(S511)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S512)。このときの画面の変化を図29(a),(b)および(d)に示す。改行挿入ありの設定のときは(S514,Yes)、カーソルポインタがある位置に改行コードを挿入し(S516)、カーソルポインタを挿入した改行コードの次の位置にした後(S517)、消去後の文字列を画面に表示する(S518)。このときの画面上の変化を図27に示す。
【0090】
改行挿入ありの設定でないとき(S514,No)は、消去後の文字列を画面に表示して終了する(S518)。このときの画面上の変化を図26に示す。
【0091】
以上の処理により、オペレータが行末または行頭までの消去を行なった場合に、表示装置10上での見掛け上の行末または行頭までの消去が行なわれるので、誤って必要以上の範囲が消去されることを防止できる。また、消去された文字列の前後が改行コードによって分割されるので、消去された文字列の前後が明らかとなり、その後の編集作業の操作性が向上する。さらには、折返された次行の消去または折返す前の行の消去を行なうか否かをオペレータに確認するので、オペレータの誤操作があったとしても消去の解除が行なえる。
【0092】
[実施の形態3]
実施の形態3における情報処理装置の構成は、図1に示す実施の形態1における情報処理装置と同じであるので、詳細な説明は繰返さない。また、図2(b)に示す文書バッファ、各種ポインタおよび各種フラグと図3のフローチャートに示す処理手順も同じであるので詳細な説明は繰返さない。
【0093】
図30は、図3におけるS104の処理手順を示すフローチャートである。
まず、消去開始ポインタにカーソルポインタをセットする(S601)。カーソルが改行コード上にあれば(S602,Yes)、消去終了ポインタに改行の次の位置をセットし(S603)、改行挿入フラグに00Hをセットする(S605)。そして、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S611)。
【0094】
カーソルが改行コード上でなければ(S602,Yes)、消去終了ポインタにカーソルポインタをセットし(S604)、カーソルのある行が自然改行か否かをチェックする(S606)。自然改行であれば(S606,Yes)、改行挿入フラグにFFHをセットし(S607)、自然改行でなければ(S606,No)、改行挿入フラグに00Hをセットする(S608)。
【0095】
行頭から消去終了ポインタまでの表示長さが桁方向1行サイズより小さければ(S609,No)、消去終了ポインタを行末方向へ1文字分ずらす(S610)。そして再度、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さと桁方向1行サイズとの比較を行なう。この処理を繰返し、行頭から消去終了ポインタまでの表示長さが桁方向1行サイズより大きくなれば(S609,Yes)、消去開始ポインタから消去終了ポインタまでの文字データを削除して間をつめる(S611)。
【0096】
改行挿入フラグにFFHがセットされていれば(S612,Yes)、カーソルポインタに改行コードを挿入する(S613)。このときの画面上の変化を図31に示す。また、改行挿入フラグに00Hがセットされていれば、カーソルポインタに改行コードを挿入せずに、消去後の文字列を画面に表示する(S614)。
【0097】
以上の処理により、行末方向の消去を行なう場合に、折返された文字列の直前に改行コードが挿入されるので、以降の行が繰上がらない。したがって、文書における1行が表示装置10上でも1行の場合における行末までの消去と同じ操作が可能となり、操作の統一を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図2】(a)は、実施の形態1における表示可能範囲を示す図である。(b)は、文書バッファと各種ポインタおよび各種フラグとの関係を示す図である。
【図3】実施の形態1における行末方向または行頭方向の消去を行なう場合の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】図3におけるS104の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図5】図3におけるS104の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図6】1行の長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を表示しない場合における行末方向の消去を示す図である。
【図7】表示可能範囲を超えた文字列の直前に改行コードを挿入する場合を示す図である。
【図8】表示範囲外の文字列を一時的に表示した後消去する場合を示す図である。
【図9】表示可能範囲外の文字列を消去するか否かを問うメッセージの一例を示す図である。
【図10】表示可能範囲外の文字列を消去するか否かを聞いた後に処理を実行する場合を示す図である。
【図11】図3におけるS105の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図12】図3におけるS105の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図13】1行の長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた部分を表示しない場合における行頭方向の消去を示す図である。
【図14】表示可能範囲を超えた文字列の直後に改行コードを挿入する場合を示す図である。
【図15】表示可能範囲を超えた文字列を一時的に表示した後消去する場合を示す図である。
【図16】表示可能範囲を超えた文字列を消去するか否かを問うメッセージの一例を示す図である。
【図17】表示可能範囲を超えた文字列を消去するか否かを聞いた後、消去を実行する場合を示す図である。
【図18】図3におけるS104の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図19】図3におけるS104の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図20】1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた文字列を次行に折返して表示する場合における行末方向の消去を示す図である。
【図21】次行に折返した文字列の直前に改行コードを挿入する場合を示す図である。
【図22】折返し以降の文字列を消去するか否かを問うメッセージの一例を示す図である。
【図23】次行に折返した文字列を消去するか否かを聞いた後、消去を実行する場合を示す図である。
【図24】図3におけるS105の処理手順を示すフローチャート(その1)である。
【図25】図3におけるS105の処理手順を示すフローチャート(その2)である。
【図26】1行の表示長さが編集画面の表示可能範囲を超えたときに、表示可能範囲を超えた文字列を次行に折返して表示する場合における行頭方向の消去を示す図である。
【図27】折返されない文字列の直後に改行コードを挿入する場合を示す図である。
【図28】折返し前の文字列を消去するか否かを問うメッセージの一例を示す図である。
【図29】折返し前の文字列を消去するか否かを聞いた後、消去を実行する場合を示す図である。
【図30】図3におけるS104の処理手順を示すフローチャートである。
【図31】1行の表示長さが規定されている場合における行末方向の消去を示す図である。
【図32】従来の情報処理装置における編集画面の一例を示す図である。
【図33】図32に示す編集画面を使用した編集処理システムにおける行末方向の消去の処理を示す図である。
【図34】図32に示す編集画面を使用した編集処理システムにおける行頭方向の消去の処理を示す図である。
【符号の説明】
1 CPU
2 RAM
3 ROM
4 プリンタコントローラ
5 プリンタ
6 HDコントローラ
7 HD
8 マウスインタフェース
9 マウス
10 表示装置
11 表示コントローラ
12 ペン
13 ペンインタフェース
14 キーボード
15 キーインタフェース
16 FD
17 FDコントローラ
18 ICカード
19 ICカードインタフェース
20 ペンタブレット
21 ペンタブレットインタフェース
22 OCRインタフェース
23 OCR

Claims (9)

  1. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するための第1の設定手段と、
    消去終了ポインタを前記カーソル位置から行末方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭から前記消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなるように、前記消去終了ポインタを設定するための第2の設定手段と、
    前記カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、前記第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む情報処理装置。
  2. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、
    前記文書データの1行の表示長さが前記表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示されない文字列を検出するための検出手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記指定された位置から行末までの文字列の中で前記検出手段によって検出された文字列以外の文字列を消去するための処理手段とを含み、
    前記処理手段は、前記消去の指示があった場合に、前記指定された位置から行末までの文字列の中で前記検出手段によって検出された文字列以外の文字列を消去し、前記検出手段によって検出された文字列の直前に改行コードを挿入する、情報処理装置。
  3. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、
    前記文書データの1行の表示長さが前記表示手段の表示可能範囲を超える場合に、表示されない文字列を検出するための検出手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記検出手段によって検出された文字列を一時的に前記表示手段に表示させて、前記指定された位置から行末までの文字列を消去するための処理手段とを含む情報処理装置。
  4. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するための第1の設定手段と、
    消去終了ポインタを前記カーソル位置から行末方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭から前記消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなるように、前記消去終了ポインタを設定するための第2の設定手段と、
    前記第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去するか否かを選択するための選択手段と、
    前記カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去する選択が前記選択手段によってなされたときは、前記第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから行末までの文字列を消去し、前記第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタ以降の文字列を消去しない選択が前記選択手段によってなされたときは、前記第1の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、前記第2の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む情報処理装置。
  5. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内のカーソル位置を消去終了ポインタに設定するための第1の設定手段と、
    消去開始ポインタを前記カーソル位置から行頭方向へ1文字分ずつ順次ずらし、行頭スクロール量が、行頭から前記消去開始ポインタまでの表示長さより1文字だけ大きくなるように、前記消去開始ポインタを設定するための第2の設定手段と、
    前記カーソル位置から行頭までを消去する指示があった場合に、前記第2の設定手段によって設定された消去開始ポインタから、前記第1の設定手段によって設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するための処理手段とを含む情報処理装置。
  6. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、
    前記文書データの1行の表示長さが前記表示手段の表示可能範囲を超える場合に、前記表示手段に次行に折返して表示させるための折返し手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記指定された位置から行末までの文字列の中で前記折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去するための処理手段とを含み、
    前記処理手段は、前記消去の指示があった場合に、前記指定された位置から行末までの文字列の中で前記折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去し、前記折返し手段によって次行に折返された文字列の直前に改行コードを挿入する、情報処理装置。
  7. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、
    前記文書データの1行の表示長さが前記表示手段の表示可能範囲を超える場合に、前記表示手段に次行に折返して表示させるための折返し手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置から行頭までを消去する指示があった場合に、前記位置指定手段によって指定された位置が前記折返された次行にあるときは、前記指定された位置から前記折返された次行の始めまでを消去するための処理手段とを含み、
    前記処理手段は、前記消去の指示があった場合に、前記位置指定手段によって指定された位置が前記折返された次行にあるときは、前記指定された位置から前記折返された次行の始めまでを消去し、前記折返し手段によって折返されない文字列の直後に改行コードを挿入する、情報処理装置。
  8. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置を指定するための位置指定手段と、
    前記文書データの1行の表示長さが前記表示手段の表示可能範囲を超える場合に、前記表示手段に前記1行の表示長さを超えた文字列を次行に折返して表示させるための折返し手段と、
    前記位置指定手段によって指定された位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記指定された位置から行末までの文字列の中で前記折返し手段によって次行に折返された文字列以外の文字列を消去し、前記折返し手段によって次行に折返された文字列の直前に改行コードを挿入するための処理手段とを含む情報処理装置。
  9. 文書データを記憶するための記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記文書データを表示するための表示手段と、
    前記表示手段に表示された前記文書データ内の位置をカーソルで指定するための位置指定手段とを備えた情報処理装置の文字消去方法であって、
    前記カーソル位置から行末までを消去する指示があった場合に、前記表示手段に表示された文書データ内のカーソル位置を消去開始ポインタに設定するステップと、
    前記カーソル位置から行末までの位置であって、行頭から前記消去終了ポインタまでの表示長さから行頭スクロール量を引いたサイズが桁方向画面サイズより1文字だけ大きくなる位置を消去終了ポインタ設定するステップと、
    記設定された消去開始ポインタから、前記設定された消去終了ポインタまでの文字列を消去するステップとを含む情報処理装置における文字消去方法。
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