JP3625775B2 - 異常検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、たとえば、浴室、トイレなどの部屋内において人が倒れるといった異常が発生した場合に、そのことを検出する異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室内において入浴者が入浴中に死亡する事故が年々増加しており、入浴者の入浴中での死亡者数が交通事故による死亡者数以上になり、入浴中での事故が注目されてきている。
【0003】
入浴中での事故の直接的な原因は、入浴中に心不全や脳卒中などで倒れたり、バスタブ中で意識障害が生じて溺死するというものである。しかし、そのような状態となる要因は、原因究明が進んではいるものの、現在の生活様式の変化も重なりなかなか特定できないのが現状である。従って、入浴中の心不全や脳卒中などを防止することはなかなか容易ではない。
【0004】
しかし、症状が発生するのを防止することができなくても、早期発見により、一命を取り留める可能性はかなり高くなる。
【0005】
そこで、浴室中の画像を検出して、プライバシー保護のため、かろうじて入浴者の存在が分かる程度の非常に粗い画像を取り込み、入浴者の重心位置を演算して、その重心位置の移動を検出することによって入浴者の動きを検出するとともに、この動きが一定時間検出できないときは、台所へ異常を報知し知らせるシステムが、例えば特開平11−101502号公報に記載されている。
【0006】
しかしながら、浴室では、映像を取り込む際に使用する撮像装置のレンズが、水アカやカビの繁殖、湯気などにより曇り、入浴者の動きを検出できない状態になることがある。そうすると、入浴者が浴室内で動いていても、警報が出力されてしまうことになる。
【0007】
また、ミスト機能を備えた浴室では、ミスト機能スイッチをオンすることによって浴室内が曇った状態になり、入浴者の動きが検出されにくくなる。このため、入浴者が浴室内で動いていても、警報が出力されてしまう可能性が高くなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、浴室、トイレ等の部屋内で人が倒れるといった異常が発生したことを精度よく検出できる異常検出装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
この発明による第1の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を、曇り度判定用データとして抽出するものであることを特徴とする。
【0010】
この発明による第2の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段、および高周波成分抽出手段によって抽出された高周波成分からノイズ成分を除去して、曇り度判定用データを生成する高周波成分補正手段を備えていることを特徴とする。
【0011】
この発明による第3の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段を備えていることを特徴とする。
【0012】
この発明による第4の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を2乗した後に積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段を備えていることを特徴とする。
【0013】
この発明による第5の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を、曇り度判定用データとして抽出するものであることを特徴とする。
【0014】
この発明による第6の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段、および高周波成分抽出手段によって抽出された高周波成分からノイズ成分を除去して、曇り度判定用データを生成する高周波成分補正手段を備えていることを特徴とする。
【0015】
この発明による第7の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段を備えていることを特徴とする。
【0016】
この発明による第8の異常検出装置は、部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を2乗した後に積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段を備えていることを特徴とする。
閾値制御手段としては、たとえば、曇り度判定用データによって表される曇りの度合いが高いほど、動き判定用閾値を小さくするものが用いられる。閾値制御手段としては、たとえば、曇り度判定用データ生成手段によって生成された曇り度判定用データが、第1の所定値より大きくかつ第1の所定値より大きい第2の所定値以下である場合に、動き判定用閾値を通常時の動き判定用閾値より小さな値に設定するものが用いられる。曇り度判定用データ生成手段によって生成された曇り度判定用データが、第1の所定値以下である場合に、異常判定が不可能であることを報知する手段を設けることが好ましい。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態について説明する。
【0018】
〔1〕第1の実施の形態の説明
図1〜図6を参照して、この発明の第1の実施の形態について説明する。
【0019】
図1は、異常状態検出装置の配置例を示す模式図である。
【0020】
図1において、1は浴室である。2は脱衣場である。3は廊下である。4は台所である。
【0021】
浴室1と脱衣場2との間の壁には、ドア5が開閉自在に設けられており、ドア5を開けて人が脱衣場2から浴室1内に入室または浴室1から脱衣場2へ退室することができる。
【0022】
8は浴室1内の映像を撮像するカメラである。9はカメラ8の映像に基づいて異常状態を検出する異常状態検出装置である。
【0023】
10は、浴室1内に入室している人(入浴者)に警報を発するために浴室1内に配置された第1警報器である。11は浴室1外の人に入浴者の異常を通知するために、例えば台所4に配置された第2警報器である。12は浴室1外の人に動き判定(異常判定)が不可能であることを通知するために、例えば台所4に配置された第3警報器である。
【0024】
図2は、カメラ8および異常状態検出装置9の構成を示している。
【0025】
カメラ8は、レンズ8aとCCD8bとからなる。CCD8bは、レンズ8aを通して浴室内の光学像を光電変換し、電気信号として出力する。CCD8bの出力信号は、前処理回路91に送られる。前処理回路は、CDS回路、AGC回路およびADCを備えている。
【0026】
CCD8bの出力信号は、CDS回路で相関二重サンプリング処理され、さらに、AGC回路で最適な振幅にゲイン調整された後、ADCによりデジタル信号に変換されて、YC分離回路92に入力する。
【0027】
YC分離回路92は、デジタルCCD信号から輝度信号Yと色差信号R−Y,B−Yを生成する。YC分離回路92によって生成された信号Y,R−Y,B−Yは、領域毎積算回路93に送られる。
【0028】
領域毎積算回路93は、図3に示すように、1画面を複数の同一面積の領域(特徴量算出領域)D11〜D44に分割し、各特徴量算出領域において、信号Y,R−Y,B−Y毎に積算処理または平均処理を行なう。この例では、信号Y,R−Y,B−Y毎に積算処理を行なうものとする。領域毎に積算した結果(以下、画像特徴量という)D11〜D44は、画像特徴量RAM96に格納される。
【0029】
YC分離回路92によって生成された輝度信号Yは、HPF94にも送られる。HPF94は、入力される輝度信号Yの高域成分のみを通過させる。HPF94を通過したY信号の高域成分は、高周波成分積算回路95に送られる。高周波成分積算回路95は、入力する輝度信号Yの高域成分を、有効映像期間において積算し、その積算結果(以下、高周波成分積算データという)を画像特徴量RAM96に格納する。
【0030】
HPF94および高周波成分積算回路95が設けられている理由について説明する。カメラ8のレンズ8a面に汚れが付着してカメラ8によって撮像される映像がボケた状態になった場合には、HPF94および高周波成分積算回路95によって抽出される高周波成分が低下する。また、ミスト機能等によって浴室内が霧や湯気で見えにくい状態になったときも、HPF94および高周波成分積算回路95によって抽出される高周波成分が低下する。
【0031】
そこで、この実施の形態では、HPF94および高周波成分積算回路95によって映像のボケの程度、言い換えればレンズ8aの曇り度を検出している。そして、後述するように、レンズ8a面の汚れ(曇り)の程度が軽く、動き検出が可能である場合には、動き検出の感度を上げて良好な動き検出を行なうようにしている。レンズ8a面の汚れ(曇り)の程度が重く、動き検出が不可能となった場合には、動き検出が不可能になったことを警報によって知らせるようにしている。
【0032】
タイミング制御部99は、CCD8bを駆動するためのCCD駆動パルスを出力する。また、タイミング制御部99は、CDS回路用にサンプリングパルスを、ADC用にサンプリングクロックを出力する。
【0033】
タイミング制御部99によって一定のタイミングで入力されるCCDデジタル信号に対し、所定のYC分離、領域毎積算、高周波成分積算および画像特徴RAMへの書き込みが正常に行なわれるように、タイミング制御部99は各回路に制御信号を送る。また、タイミング制御部99は、動き判定を行なうマイクロコンピュータ(以下、マイコン)97に対して、割り込み信号として映像の垂直同期信号であるVsync 信号を出力する。
【0034】
マイコン97は、タイミング制御部99に対し、領域の位置設定などのパラメータ設定を行なう。また、マイコン97は、映像の明るさを最適化するために、AGC回路のゲイン制御や、CPUI/F98を通じてタイミング制御を行い、CCD8bの露光時間制御を行なう。さらに、マイコン97は、タイミング制御部99から割り込み信号を受け、映像の出力に同期して動き判定を行なう。
【0035】
図4は、マイコン97が行なう動き判定処理手順を示している。
【0036】
マイコン97は、Vsync 信号が入力するまで入力待機状態であり(ステップ1)、Vsync 信号が入力されると、以下の処理を行なう。
【0037】
Vsync 信号が入力されると、マイコン97は、CPUI/F98を通して、タイミング制御回路99にパラメータ設定を行なう(ステップ2)。その後、画像特徴量RAM96に格納されている前フィールドの全特徴量算出領域の画像特徴量をCPUI/F98を通して読み出し(ステップ3)、マイコン97内部のRAMに格納する(ステップ4)。
【0038】
全特徴量算出領域の画像特徴量をマイコン97内部のRAMに格納した後(ステップ5)、マイコン97は、画像特徴量RAM96に格納されている前フィールドの高周波成分積算データをCPUI/F98を通して読み出し、読み出した高周波成分積算データからノイズ成分を除去するための補正処理を行なう(ステップ6)。
【0039】
この補正処理について説明する。被写体が暗い場合、マイコン97は、CDS回路、AGC回路およびADCのゲインを制御し、ゲインを大きくする。ゲインが大きくされると、ノイズ成分が増加し、そのために高周波成分も増加する。そこで、AGC回路のゲイン設定値に応じて、取得した高周波成分積算データからノイズ成分を除去するといった補正が必要である。
【0040】
補正を行なうために必要なノイズ成分については前もって測定しておく必要がある。画面全体に輝度変化が無いベタ映像を撮像し、そのベタ映像の全体の明るさを変えることで、AGC回路のゲイン設定値が自動的に変化する。その際に、高周波成分積算回路95で取得された高周波成分積算データが、AGC回路の各ゲイン設定値に応じたノイズ成分による高周波成分積算値となるので、このデータをゲイン設定値に対するノイズ成分データとしてマイコン97に保持しておく。
【0041】
そして、ステップ6においては、画像特徴量RAM96から取得した前フィールドの高周波成分積算データに対し、そのフィールドでのAGCゲイン設定値と同じゲイン設定値に対するノイズ成分データを減算することによって、信号成分のみの高周波成分積算値を算出する。算出された高周波成分積算値は、レンズ面8aの曇り度判定用データとして用いられる。なお、曇り度判定用データ(高周波成分積算値)が小さい程、曇りの度合いが高くなる。
【0042】
このようにして、信号成分のみの高周波成分積算値が算出されると、マイコン97は、前フィールドの高周波成分積算値(信号成分のみの高周波成分積算値)、以下同じ)が、所定の第2閾値(TH2)以下であるか否かを判定する(ステップ7)。前フィールドの高周波成分積算値が第2閾値(TH2)より大きい場合には、マイコン97は、動き判定に用いられる閾値SUBTH(動き判定用閾値)を所定値SUBTH1に設定した後(ステップ8)、ステップ12に進む。
【0043】
前フィールドの高周波成分積算値が第2閾値(TH2)以下の場合には、マイコン97は、前フィールドの高周波成分積算値が上記第2閾値(TH2)より小さい所定の第1閾値(TH1)以下であるか否かを判定する(ステップ9)。前フィールドの高周波成分積算値が、第2閾値(TH2)以下でかつ第1閾値(TH1)より大きい場合には、マイコン97は、動き検出の感度を上げるために、動き判定に用いられる閾値SUBTHを所定値SUBTH1の1/2に設定した後(ステップ10)、ステップ12に進む。
【0044】
前フィールドの高周波成分積算値が第1閾値(TH1)以下の場合には、マイコン97は、動き判定が不可能であると判定し、第3警報信号を出力する(ステップ11)。第3警報信号によって、第3警報器12が駆動せしめられる。そして、ステップ1に戻る。
【0045】
ステップ12では、マイコン97は、動き有りの領域数を表す変数CountMを0 にする。そして、各特徴量算出領域の特徴量の変化量から、各特徴量算出領域毎の動き判定を行なう。つまり、マイコン97は、各算出領域毎に画像特徴量RAM96から今回読み出した画像特徴量Dxy(t)と画像特徴量RAM96から前回読み出した画像特徴量Dxy(t−1)との差の絶対値|Dxy(t)−Dxy(t−1)|が閾値SUBTHより大きいか否かを判定する(ステップ13)。
【0046】
この判定は、各特徴量算出領域に対して、輝度信号Yの積算値の変化量、色差信号R−Yの積算値の変化量および色差信号B−Yの積算値の変化量それぞれについて行われ、いずれか1つでも変化量がSUBTHより大きければ、その特徴量算出領域に動きが有ったと判定する。
【0047】
特徴量算出領域において動きが有ると判定した場合には、マイコン97は、変数CountMを1だけインクリメントする(ステップ14)。このようにして、全ての特徴量算出領域についての動き判定が終了すると(ステップ15)、マイコン97は、動きが有ると判定された領域数CountMが所定値TH_Count より大きいか否かを判定する(ステップ16)。
【0048】
動きが有ると判定された領域数CountMが所定値TH_Count 以下である場合には、マイコン97は、入浴者に動きが無いと判定し(ステップ17)、動きが有ると判定された領域数CountMが所定値TH_Count より多い場合には、マイコン97は、入浴者に動きが有ると判定する(ステップ18)。そして、ステップ19に進む。
【0049】
ステップ19では、マイコン97は、過去N回(Nフィールド)分の動き判定において所定のM回以上入浴者に動きがあると判定されたか否かを判定する。過去N回分の動き判定においてM回以上入浴者に動きがある場合には、マイコン97は入浴者が動状態であると判定し(ステップ20)、そうでない場合にはマイコン97は入浴者が静止状態であると判定する(ステップ21)。
【0050】
入浴者が静止状態であると判定した場合には、内部タイマ(図示略)による計時動作中か否かを判定し(ステップ22)、計時動作中である場合にはステップ24に移行する。計時動作中でない場合には、内部タイマによる計時動作を開始させた後(ステップ23)、ステップ24に移行する。
【0051】
ステップ24以降においては、マイコン97は、内部タイマによる計時時間が第1所定時間を経過しているか否か(ステップ24)、内部タイマによる計時時間が第1所定時間より長い第2所定時間を経過しているか否か(ステップ26)を判定する。
【0052】
内部タイマによる計時時間が第1所定時間を経過している場合には、マイコン97は第1警報信号を出力し、浴室1内に設置した第1警報器10を駆動して浴室1内の人に警告を促す(ステップ25)。そして、ステップ26に移行する。
【0053】
内部タイマによる計時時間が第2所定時間を経過している場合には、マイコン97は、浴室1内の入浴者に異常が生じたと判定して、第2警報信号を出力し、部屋外、例えば台所4に設置した第2警報器11を駆動し、外部の人に緊急事態を知らせる(ステップ27)。そして、ステップ1に戻る。
【0054】
ステップ25での警報は、浴室1内で入浴者が居眠りをしている場合があるので、その人を起こすために実行されるものである。ステップ27での警報は、浴室内で意識不明など異常な状態が発生したと判断して、外部の人に緊急事態を通知するものである。
【0055】
上記ステップ19において、入浴者が動状態であると判定した場合には(ステップ20)、マイコン97は、内部タイマによる計時動作をリセット(計時動作が行なわれている場合)するとともに、警報信号を停止(第1、第2または第3警報信号が出力されている場合)した後(ステップ28)、ステップ1に戻る。
【0056】
上記実施の形態によれば、カメラ8によって撮像された映像が少しボケたような場合にも、入浴者が異常状態になったことを精度よく検出できるようになる。また、カメラ8のレンズ8aの汚れ、浴室内の霧等によって、カメラ8によって撮像された映像のボケがひどくなり、正常に動き判定を行なえなくなったときには、警報(第3警報器)を発するため、誤検出を防止することができる。
【0057】
上記実施の形態では、画像特徴量は、1画面に設定された複数の特徴量算出領域毎に抽出されているが、1画面内に設定された1つの領域でのみ抽出するようにしてもよい。この場合には、1つの領域で抽出された画像特徴量の時間的変化が所定の動き判定用閾値より大きいか否かに基づいて、入浴者が動状態であるか静止状態であるかを判定すればよい。
【0058】
上記実施の形態では、図5に示すように、高周波成分積算値がTH2より大きいときには、動き判定用閾値SUBTHをSUBTH1に設定し、高周波成分積算値XがTH1より大きくかつTH2以下の場合には、動き判定用閾値SUBTHをSUBTH1/2に設定しているが、図6に示すように、高周波成分積算値XがTH1より大きくかつTH2以下の場合には、SUBTH1/2からSUBTH1までの範囲で、高周波成分積算値に応じて動き判定用閾値SUBTHを段階的に変化させることが好ましい。
【0059】
〔2〕第2の実施の形態の説明
【0060】
図7〜図10を参照して、この発明の第2の実施の形態について説明する。
【0061】
第2の実施の形態においても、異常状態検出装置の配置例は、図1と同じである。
【0062】
図7は、カメラおよび異常状態検出装置の構成を示している。図7において、図2と同じものには、同じ符号を付してその説明を省略する。
【0063】
図7の異常状態検出装置では、図2において曇り度判定用データを算出するために設けられていたHPF94および高周波成分積分回路95は、設けられていない。
【0064】
第2の実施の形態では、レンズ面8aの曇り度を判定するための曇り度判定用データは、各特徴量算出領域D11〜D44の輝度積算値に基づいて算出される。曇り度判定用データの算出方法について説明する。
【0065】
まず、基本的な考え方について説明する。レンズ面8aの曇り度が高くなると、隣接する領域間の画像データ(輝度積算値)の差が小さくなる。そこで、全ての隣接する領域間の画像データの差分を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。曇り度判定用データ(積算結果)が小さいほど、曇りの度合いは高くなる。
【0066】
全ての隣接する領域間の画像データの差分を積算すると処理量が多くなるため、ここでは、一部の隣接する領域間の画像データの差分を積算するようにする。曇り度判定用データの算出方法には、2つの方法があるので、各方法について説明する。
【0067】
(1)第1方法
第1方法では、まず、図8に示すように、各特徴量算出領域D11〜D44を、最も外側の領域(ハッチング無し)と、それらに囲まれた中央領域(ハッチング有りの領域;D22,D23,D32,D33)とに分ける。
【0068】
次に、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する。第1方法では、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域の平均値との差分データの絶対値を算出する。
【0069】
例えば、領域がD22の場合には、その周辺領域の平均値との差分データの絶対値ΔD22は、次式(1)に基づいて算出される。Dxyは、領域Dxyの輝度積算値とする。
【0070】
ΔD22 =|D22−{(D11+D12+D13+D21+D23+D31+D32+D33)/8 } …(1)
【0071】
つまり、ΔD22は、領域D22の周辺の8つの領域の輝度積算値の平均値と、領域D22の輝度積算値との差の絶対値として求められる。
【0072】
各領域D22,D23,D32,D33毎に求められた、周辺領域の平均値との差分データの絶対値ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。
【0073】
なお、曇り度の変化の度合いを急峻にしたい場合には、ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33をそれぞれ2乗したものを積算し、その積算結果を曇り度判定用データとすればよい。
【0074】
(2)第2方法
第2方法では、まず、図8に示すように、各特徴量算出領域D11〜D44を、最も外側の領域(ハッチング無し)と、それらに囲まれた中央領域(ハッチング有りの領域;D22,D23,D32,D33)とに分ける。
【0075】
次に、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する。第2方法では、最も外側の領域以外の各領域D22,D23,D32,D33毎に、その領域とその周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値を算出する。
【0076】
例えば、領域がD22の場合には、その周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値ΔD22は、次式(2)に基づいて算出される。Dxyは、領域Dxyの輝度積算値とする。
【0077】
ΔD22 =MAX〔| D22−D11|, | D22−D12|, | D22−D13|, | D22−D21|, | D22−D23|, | D22−D31|, | D22−D32|, | D22−D33|〕 …(2)
【0078】
各領域D22,D23,D32,D33毎に求められた、周辺領域との差分の絶対値のうちの最大値ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33を積算し、その積算結果を曇り度判定用データとする。
【0079】
なお、曇り度の変化の度合いを急峻にしたい場合には、ΔD22、ΔD23、ΔD32、ΔD33をそれぞれ2乗したものを積算し、その積算結果を曇り度判定用データとすればよい。
【0080】
図9は、マイコン97が行なう動き判定処理手順を示している。
【0081】
図9において、図4と同じステップには、同じステップ番号を付して、その説明を省略する。
【0082】
図9の処理手順と、図4の処理手順とにおいて異なる所は、次の2点である。
【0083】
(1)ステップ3とステップ4との間に、ステップ3で画像特徴量RAM96から取得した前フィールドの全特徴量算出領域の画像特徴量に対して、レンズ8aの周辺光量補正(レンズ周辺光量補正)を行なうための処理ステップ(ステップ31)が挿入されていること。
【0084】
このレンズ周辺光量補正は、レンズ8aの周辺部から入力した光量を補うためのものであり、図10に示すように、画像特徴量RAM96から取得した各特徴量算出領域毎の画像特徴量d11〜d44に、各特徴量算出領域毎に予め定められたレンズ周辺光量補正係数を乗算することによって、行なわれる。
【0085】
ステップ4では、レンズ周辺光量補正後の画像特徴量がマイコン97内部のRAMに格納される。
【0086】
(2)ステップ6では、ステップ4においてマイコン97内部のRAMに格納された前フィールドの全特徴量算出領域の画像特徴量に基づいて、曇り度判定用データが算出されること。
【0087】
つまり、ステップ6では、上述した第1方法または第2方法によって、曇り度判定用データが算出される。
【0088】
なお、この実施の形態においても、ステップ7〜10に示すように、曇り度判定用データがTH2より大きいときには、動き判定用閾値SUBTHをSUBTH1に設定し、曇り度判定用データがTH1より大きくかつTH2以下の場合には、動き判定用閾値SUBTHをSUBTH1/2に設定しているが、曇り度判定用データがTH1より大きくかつTH2以下の場合には、SUBTH1/2からSUBTH1までの範囲で、曇り度判定用データに応じて動き判定用閾値SUBTHを段階的に変化させることが好ましい。
【0089】
【発明の効果】
この発明によれば、浴室、トイレ等の部屋内で人が倒れるといった異常が発生したことを精度よく検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】異常状態検出装置の配置例を示す模式図である。
【図2】カメラおよび異常状態検出装置の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図3】1画面内に設定された複数の特徴量算出領域を示す模式図である。
【図4】第1の実施の形態でのマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図5】高周波成分積算値と動き判定用閾値SUBTHとの関係の例を示すグラフである。
【図6】高周波成分積算値と動き判定用閾値SUBTHとの関係の他の例を示すグラフである。
【図7】カメラおよび異常状態検出装置の第2の実施の形態の構成を示すブロック図である。
【図8】曇り度判定用データの算出方法を説明するための説明図である。
【図9】第2の実施の形態でのマイコンの動作を示すフローチャートである。
【図10】レンズ周辺光量補正を説明するための説明図である。
【符号の説明】
8 カメラ
8a レンズ
8b CCD
91 前処理回路
92 YC分離回路
93 領域毎積算回路
94 HPF
95 高周波成分積算回路
96 画像特徴量RAM
97 マイコン
98 CPUI/F
99 タイミング制御部

Claims (8)

  1. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を、曇り度判定用データとして抽出するものであることを特徴とする異常検出装置。
  2. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段、および高周波成分抽出手段によって抽出された高周波成分からノイズ成分を除去して、曇り度判定用データを生成する高周波成分補正手段を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  3. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、
    撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、
    各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および
    上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  4. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像から画像 特徴量を抽出する抽出手段、抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動き判定用閾値より大きい場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する動き判定手段、ならびに動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、
    撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、
    各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および
    上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を2乗した後に積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  5. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を、曇り度判定用データとして抽出するものであることを特徴とする異常検出装置。
  6. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を 制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、撮像手段で撮像した画像から高周波成分を抽出する高周波成分抽出手段、および高周波成分抽出手段によって抽出された高周波成分からノイズ成分を除去して、曇り度判定用データを生成する高周波成分補正手段を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  7. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、
    撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、
    各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および
    上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
  8. 部屋内の映像を撮像する撮像手段、撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量の所定時間間隔毎の時間的変化量を検出する検出手段、検出手段によって各特徴量算出領域毎に検出された画像特徴量の時間的変化量と動き判定用閾値とを各特徴量算出領域毎に比較し、画像特徴量の時間的変化量が動き判定用閾値以下である場合にはその特徴量算出領域に動きが無いと判定し、動き判定用閾値より大きい場合にその特徴量算出領域に動きが有ると判定する第1動き判定手段、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数以下の場合に部屋内の監視対象が静止状態であると判定し、動きが有ると判定された特徴量算出領域数が所定数より多い場合に部屋内の監視対象が動状態であると判定する第2動き判定手段、ならびに第2動き判定手段による過去所定回数の動き判定結果に基づいて、部屋内の監視対象に異常が発生したか否かを判定する異常判定手段を備えた異常検出装置において、
    撮像手段で撮像した映像に基づいて撮像手段のレンズの曇り度判定用データを生成する曇り度判定用データ生成手段、および曇り度判定用データに基づいて、動き判定用閾値を制御する閾値制御手段を備えており、
    曇り度判定用データ生成手段は、
    撮像手段で撮像した映像を複数の特徴量算出領域に分割し、各特徴量算出領域毎に撮像手段で撮像した映像から画像特徴量を抽出する抽出手段、
    各特徴量算出領域毎に抽出手段で抽出した画像特徴量に基づいて、予め定められた複数の特徴量算出領域それぞれについて、その領域とその周辺領域との間の画像特徴量の差分に関する値を算出する手段、および
    上記複数の特徴量算出領域についてそれぞれ算出された画像特徴量の差分に関する値を2乗した後に積算することによって、曇り度判定用データを生成する手段、
    を備えていることを特徴とする異常検出装置。
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