JP3625442B2 - 物体検出方法及び物体検出装置並びに物体検出プログラム - Google Patents

物体検出方法及び物体検出装置並びに物体検出プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、撮像装置を用いた監視装置に係り、特に、撮像視野内の侵入物体を、撮像装置からの入力画像と基準背景画像との画素ごとの輝度値の差が侵入物体検出しきい値以上になる画素の領域に基づいて検出する侵入物体検出方法及び侵入物体監視装置に関し、特に、侵入物体検出しきい値を撮像装置から入力する入力画像に基づいて自動的に決定するようにした侵入物体検出方法及び侵入物体監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、カメラ等の撮像装置を画像入力手段として用いた侵入物体検出装置は、従来からある監視員による有人監視ではなく、監視視野内の侵入物体を自動的に検出したり、物体の種類を自動的に確認したりして、所定の報知や警報処置が自動的に得られるようにするものが多い。
このようなシステムを実現するためには、先ず、カメラ等の画像入力手段より得られた入力画像から所定の侵入物体を検出する処理が必要となる。このような処理を実現する方法としては、例えば、入力画像と基準背景画像(即ち、検出すべき物体の写っていない画像)とを比較し、画素毎に差分を求め、その差分の大きい領域を物体として抽出する方法がある。この方法は、差分法と呼ばれ、従来から広く用いられている。
【0003】
差分法の処理を図12によって説明する。図12は差分法における物体検出の処理原理を説明するための図である。1201 は入力画像、1202 は基準背景画像、1203 は差分画像、1204 は差分画像 1203 の二値化画像、1205 は減算器、1206 は二値化器、1207 は入力画像 1201 に写った人型の物体の領域、1208 は差分画像 1203 で差分が生じた差分領域、1209 は二値化画像 1204 で抽出された二値化領域である。
【0004】
図12において、減算器 1205 は入力画像 1201 と基準背景画像 1202 との輝度値の差分を画素毎に計算して差分画像 1203 を出力する。二値化器 1206 は差分画像 1203 について、画素毎の輝度値(差分値)が所定のしきい値 Th 未満(差分値< Th )の画素の画素値を“ 0 ”、しきい値 Th 以上(差分値≧ Th )の画素の画素値を“ 255 ”(1画素の輝度値を8ビットで計算)として二値化画像 1204 を得る。ここで、例えば、しきい値 Th を“ 20 ”というように設定する。
これによって、入力画像 1201 に写った人型の物体 1207 は、減算器 1205 によって差分が生じた領域 1208 が算出され、更に二値化器 1206 によって輝度値“ 255 ”のかたまりの画像 1209 が侵入物体として検出される。
【0005】
この方法を用いた侵入物体認識方法の一例を図13を用いて説明する。
図13は、侵入物体検出方法を実行するための侵入物体検出プログラムの動作を示すフローチャートである。
画像入力ステップ 111 では、TV カメラ等の撮像装置から、例えば、幅 320 pix 、高さ 240 pix 、8 bit/pix の入力画像 1201 を取得し、ステップ 112 に進む。
差分処理ステップ 112 では、入力画像 1201 と基準背景画像 1202 との画素毎の差分を求めて差分画像 1203 を取得しステップ 113 に進む。
二値化処理ステップ 113 では、得られた差分画像 1203 を所定の二値化しきい値に基づいて侵入物体検出しきい値以上の画素を“ 255 ”、侵入物体検出しきい値未満の画素を“ 0 ”として二値化画像 1204 を取得し、ステップ 114 に進む。
【0006】
侵入物体検出処理ステップ 114 では、例えば、ラベリングの方法によって二値化画像 1204 の中で画素値“ 255 ”を持つ画素のかたまりを検出してこれを侵入物体とし、ステップ 115 に進む。
侵入物体判定ステップ 115 では、侵入物体検出処理ステップ 114 で侵入物体が検出された場合にはステップ 116 に進み、侵入物体が検出されなかった場合には画像入力ステップ 111 へ戻る。
警報・モニタ表示ステップ 116 では、例えば、画像出力 I/F(以降、インターフェースを I/F と称する)、1110 を介してモニタ 1113 に処理結果を表示したり、例えば、出力 I/F 1109 を介して警告灯 1112 を点灯させたりする。
したがって、差分法を用いた侵入物体検出方法は、入力画像と基準背景画像とを比較し、画素毎に差分を求め、その差分の大きい領域を物体として検出する。差分法を応用した物体検出方法として、例えば平成7年特許公開第79429号公報がある。
【0007】
上述の侵入物体検出方法は、入力画像と基準背景画像との画素毎の差分と予め設定した侵入物体検出しきい値との比較によって侵入物体を検出する。
この侵入物体検出しきい値を小さな値に設定した場合には、侵入物体以外のノイズ(撮像装置内部で発生するノイズや映像信号を伝送する過程で重畳するノイズ等)や木々の揺れといった侵入物体以外の動く物体を誤検出する可能性がある。
一方、侵入物体検出しきい値を大きな値に設定した場合、侵入物体を構成する画素で基準背景画像と輝度値が近いものを検出できなくなってしまうため、侵入物体の見逃しが起こる可能性がある。
したがって、侵入物体の検出性能は、侵入物体検出しきい値に大きく依存する。しかし、この侵入物体検出しきい値は、監視視野領域の照度や時間帯、レンズの絞り等に合わせて設定する必要があり、その設定作業は煩雑、かつ、熟練性を要した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来技術には、差分法を用いて侵入物体の検出する場合、侵入物体検出しきい値をどんな値に設定するかが重要であるが、この設定作業は、監視視野領域の照度や時間帯、レンズの絞り等が変わる度に行なわなければならず、煩雑であった。また、撮像装置より得られた入力画像から侵入物体以外のノイズを除去することができる侵入物体検出しきい値と、撮像視野に写した基準侵入物体を検出することによって侵入物体検出しきい値とを自動的に算出して、侵入物体検出しきい値を設定することには熟練性を要するという欠点があった。
本発明の目的は、上記のような欠点を除去し、侵入物体検出しきい値の設定作業に熟練性を必要とせず、監視視野領域の照度や時間帯、レンズの絞り等が変わった場合でも容易に侵入物体検出しきい値を設定できる信頼性の高い侵入物体検出方法並びに侵入物体認識装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の目的は、上記のような欠点を除去し、差分画像を二値化する二値化しきい値を増加させたときの二値化画像に検出される画素の変化に基づいて侵入物体検出しきい値を決定し、侵入物体を正確に検出するようにして、信頼性の高い侵入物体検出装置を提供することである。
【0010】
上記の目的を達成するために、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、撮像装置から得られる画像を、差分法を適用して監視視野内の侵入物体を検出する監視方法において、前記撮像装置からの第1の入力画像と記憶装置に記憶されている基準背景画像との輝度値の第1の差分画像を生成し、前記第1の差分画像を所定の二値化しきい値で二値化処理すると共に、二値化処理した画像のノイズレベルが所定の値以下となるまで上記二値化しきい値を変化させ、前記二値化処理した画像のノイズレベルが所定の値以下になる二値化しきい値を第1の二値化しきい値とし、前記第1の二値化しきい値に基づいて、侵入物体を検出することを特徴とする侵入物体検出のためのしきい値を自動的に決定するものである。
【0011】
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記二値化しきい値の変化を、等差的、等比的、あるいはランダムに変えることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記二値化しきい値を増加させることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記二値化しきい値を減少させることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記第1の入力画像は、侵入物体が存在しない画像であることを特徴とする。
【0012】
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、更に、前記撮像装置からの侵人物体を含む第2の入力画像と前記記憶装置に記憶されている前記基準背景画像との輝度値の第2の差分画像を生成し、前記第2の差分画像を所定の二値化しきい値で二値化処理すると共に、二値化処理した画像の侵入物体の大きさが所定の大きさ以下となるまで前記二値化しきい値を変化させ、前記二値化処理した画像の侵入物体の大きさが所定の大きさ以下となる二値化しきい値を第2の二値化しきい値とし、前記第1と第2の二値化しきい値を含み、前記第1と第2の二値化しきい値の間に第3の二値化しきい値を設定し、該第3の二値化しきい値に基づいて、侵入物体を検出するものである。
【0013】
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記第1と第2のしきい値設定に際し、二値化しきい値の変化を等差的、等比的、あるいはランダムに変えることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記二値化しきい値を増加させることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記二値化しきい値を減少させることを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、侵入物体の所定の大きさを侵入物体の外接図形で表わすことを特徴とする。
【0014】
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、更に、前記第1の入力画像と前記第2の入力画像からそれぞれ得られる第1と第3の二値化しきい値をそれぞれ記録し、前記二値化処理を所定フレーム数実行し、それぞれの二値化しきい値を記録し、前記記録された複数の二値化しきい値の中から所定の第1と第2の二値化しきい値を決定するものである。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記第1の二値化しきい値は、最大の二値化しきい値を決定し、前記第2の二値化しきい値は、最小の二値化しきい値決定することを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、前記第1の差分画像を所定の二値化しきい値での二値化処理は、更に、不感帯領域を設けて、該設けられた不感帯領域では二値化処理を行わないことを特徴とする。
また、本発明の侵入物体検出パラメータ設定方法は、更に、前記第1と第2の二値化しきい値の差を求め、前記第1と第2の二値化しきい値の差が所定値以下の場合、異常と判定するステップを有することを特徴とする。
【0015】
また、本発明の侵入物体監視装置は、差分法を適用して撮像装置から得られる画像から監視視野内の侵入物体を検出する侵入物体監視装置において、第1の入力画像を出力する撮像装置と、基準背景画像を記憶する第1の記憶装置と、前記第1の入力画像と前記基準背景画像との輝度値の第1の差分画像を生成する処理ユニットと、前記第1の差分画像を所定の二値化しきい値で二値化処理し、該二値化処理した画像のノイズ成分が所定の値以下となるまで前記二値化しきい値を変化させ、前記二値化処理した画像のノイズ成分が所定の値以下となる二値化しきい値を第1の二値化しきい値として出力する第1の二値化処理ユニットと出力された前記第1の二値化しきい値に基づいて、侵入物体を検出する検出処理ユニットとを備えるものである。
【0016】
、また、本発明の侵入物体監視装置の前記撮像装置は、侵入物体を含む第2の入力画像を出力し、前記撮像装置は、更に、前記第2の入力画像と前記第1の記憧装置に記憶されている前記基準背景画像との輝度値の第2の差分画像を生成する処理ユニットと、前記第2の差分画像を所定の二値化しきい値で二値化処理し、二値化処理した画像の侵入物体の大きさが所定の大きさ以下となるまで前記二値化しきい値を変化させ、前記二値化処理した画像の侵入物体の大きさが所定の大きさ以下となる二値化しきい値を第2の二値化しきい値として出力する第2の二値化処理ユニットと、前記第1と第2の二値化しきい値を含み、これら第1と第2の二値化しきい値のしきい値の間に第3の二値化しきい値を設定するしきい値設定ユニットとを備え、前記検出処理ユニットは、前記第2の二値化しきい値に基づいて侵入物体を検出するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例を図面を参照しながら説明する。図面において、同様の構成要素には、同様な参照符号を付す。
まず、図14によって本発明の原理を説明する。
図14は、二値化しきい値決定のプロセスを説明するための、二値化画像の変化を示す図である。
図14において、参照番号 140 〜 148 は、撮像装置からの侵入物体(この場合は、「人」)が写った同一の入力画像と侵入物体が写っていない基準背景画像との画素ごとの輝度値の差分をとって生成した二値化画像を、二値化しきい値 th をそれぞれ、th = 5 、10 、15 、20 、25 、30 、35 、40 と増加したときの二値化画像を示す。
1400 は二値化画像 140 に含まれるノイズ画像を表し、1401 は侵入物体の画像を表す。二値化しきい値を初期値 th = 5 から増加していくと、ノイズ画像は徐々に消えていき、th = 25 でノイズが消える。このときの二値化しきい値を第1のしきい値 Th1 とする。二値化しきい値を更に増加していくと、侵入物体の大きさは徐々に縮小し、th = 35 で侵入物体が所定の大きさで検出され、th = 40 では侵入物体は所定の大きさ未満に縮小する。th = 35 における二値化しきい値を第2のしきい値 Th2 とする。
従って、ノイズを完全に除去し、かつ、侵入物体を見落とすことなく検出するためには、侵入物体検出しきい値としては、第1のしきい値 Th1 と第2のしきい値 Th2 の間のしきい値を選択すれば良い。
尚、第1のしきい値 Th1 は、ノイズが完全に消える二値化しきい値としたが、後述のように、所定数以上の画素のかたまりが消失したしきい値としても良い。
以上の説明では、二値化しきい値とし初期値から増加していったが、例えば、初期値を th = 40 として、それから減少していっても良いことは言うまでもない。
【0018】
次に、本発明の侵入物体監視装置に係る一実施例を説明する。
図11は、本発明の侵入物体監視装置の構成を示すブロック図である。1101はテレビジョンカメラ(以下TVカメラと呼ぶ)、1102は入力装置、1103は画像入力インターフェース1104は入力I/F、1105は画像メモリ、1106はワークメモリ、1107はCPU(Central Processing Unit)、1108はプログラムメモリ、1109は出力I/F、1110は画像出力I/F、1112は警告灯、1113はモニタ、1111はデータバスである。
【0019】
図11において、TV カメラ 1101 は画像入力 I/F 1103 に結合され、入力装置 1102 は入力 I/F 1104 に結合され、警告灯 1112 は出力 I/F 1109 に結合され、モニタ 1113 は画像出力 I/F 1110 に結合されている。また、画像入力 I/F 1103 、入力 I/F 1104 、画像メモリ 1105 、ワークメモリ 1106 、CPU 1107 、プログラムメモリ 1108 、出力 I/F 1109 及び画像出力 I/F 1110 は、データバス 1111 に結合されている。
【0020】
図11において、 TV カメラ 1101 は、監視対象区域を含めた撮像視野内を撮像する。TV カメラ 1101 は、撮像した映像を電気的な映像信号(例えば、NTSC 映像信号)に変換し、変換した映像信号を画像入力 I/F 1103 に与える。
画像入力 I/F 1103 は、入力した映像信号を侵入物体監視装置で扱うフォーマット(例えば、幅 320 pix 、高さ 240 pix 、8 bit/pix )の画像データに変換し、データバス 1111 を介して画像メモリ 1105 に与える。
画像メモリ 1105 は、送られてきた画像データを蓄積する。入力装置 1102 は、人間または補助動物の音声、身振り等の特定の動作、ボタン、キーボード、マウス等の外部入力装置による入力の少なくとも1つの入力動作を検知して操作信号(例えば RS−232C シリアル通信信号)に変換し、変換された操作信号を入力 I/F 1104 に与える。
【0021】
入力 I/F 1104 は、入力した操作信号を侵入物体監視装置で扱うフォーマット(例えば、上下左右の操作、ボタン押下の操作を、それぞれ“ 1 ”、“ 2 ”、“ 3 ”、“ 4 ”、“ 5 ”)の操作データに変換し、変換された操作データをデータバス 1111 を介してワークメモリ 1106 に与える。上記フォーマットとしては、例えば、 RS−232C を使っても良い。
ワークメモリ 1106 は、入力された操作データを蓄積する。CPU 1107 はプログラムメモリ 1108 に保存されているプログラムに従って、ワークメモリ 1106 内で画像メモリ 1105 に蓄積された画像の解析を行なう。
以上の解析の結果、TV カメラ 1101 の撮像視野内に侵入物体が侵入したか否か等の情報を得る。
【0022】
CPU 1107 は、画像出力 I/F 1110 を介して監視モニタ 1112 に映像信号を与え、例えば、処理結果画像を表示する。また同時に CPU 1107 は、出力 I/F 1109 を介して警告灯 1112 を点灯させる制御信号を警告灯 1112 に与える。警告灯 1112 は入力した制御信号により点灯を行う。画像出力 I/F 1110 は、CPU 1107からの映像信号を監視モニタ 1113 が使用できるフォーマット(例えば、NTSC 映像信号)に変換して、モニタ 1113 に送る。モニタ 1113 は、例えば、侵入物体検出結果画像を表示する。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施例の動作を示すフローチャートの一例である。このフローチャートは、例えば、すでに説明した図11の侵入物体監視装置を用いて実行される。
この実施例は、図13で示した従来技術による侵入物体検出フローチャートの画像入力ステップ 111 の前に、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 、及び侵入物体検出しきい値選択ステップ201を追加したものである。
【0024】
図2において、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 では、差分画像を二値化するときの二値化しきい値を増加させたときの二値化画像に検出される“255”の輝度値を持つノイズレベル(以下これを、画素のかたまりの数と称す)に基づいて侵入物体検出しきい値を決定するステップである。この第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 について、図4を用いて説明する。
【0025】
図4は、図2における第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 の動作を説明するフローチャートの一例である。尚、基準背景画像 1202 は、予め画像メモリ 1105 に格納されている。
図4において、映像選択ステップ 401 では、監視視野領域内に検出すべき侵入物体が存在しない映像を選択する。この処理は、例えば、監視員がモニタ 1113 の画面に写った TV カメラ 1101 からの撮像画像を見ながら、監視視野領域内に検出すべき侵入物体が存在するか否かを判断し、入力装置 1102 を用いて侵入物体監視装置に対して検出すべき侵入物体が存在しないことを通知し、その通知によって適切な映像が選択されたものとして画像入力ステップ 402 に処理を移す。
次に画像入力ステップ 402 では、画像入力ステップ 111 と同様に、例えば、幅 320 pix 、高さ 240 pix 、8 bit/pix の入力画像を取得する。
差分処理ステップ 403 では、差分処理ステップ 112 と同様に、入力画像 1201 と基準背景画像 1202 との画素毎の差分を求め、差分画像 1203 を取得する(図12参照)。
二値化しきい値初期化ステップ 404 では、二値化しきい値 Th を、例えば、Th = 1 に初期化する。
【0026】
二値化処理及び表示ステップ 405 では、そのとき設定されている二値化しきい値 Th に基づいて差分処理ステップ 403 で得られた差分画像 1203 を二値化し、差分画像 1203 中で画素値が二値化しきい値 Th 以上となる画素を“ 255 ”とし、二値化しきい値 Th 未満となる画素を“ 0 ”として、二値化画像 1204
を取得する。
また、このときの二値化しきい値と取得した二値化画像をモニタ 1113 の画面上に表示する。
次に、物体検出処理ステップ 406 では、二値化画像 1204 の中で画素値“255”となる画素のかたまり(検出物体と呼ぶ)を検出し、その個数を計数する。
例えば、この処理は、画素のかたまりが所定の面積(例えば、10 画素)以上の画素のかたまりの個数を計数するようにしても良い。
【0027】
検出物体数判定ステップ 407 では、物体検出処理ステップ 406 によって検出された画素のかたまりの数が 0 であった場合は第1の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 408 へ分岐し、1 以上であった場合は二値化しきい値増加ステップ 409 へ分岐する。
第1の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 408 では、二値化処理ステップ 405 で用いた二値化しきい値 Th の値を第1の侵入物体検出しきい値 Th1 として決定し、後述のように、第1のしきい値候補マーク 806a をモニタ 1113 に表示して、図2の第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 を終り、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 に進む。
また、二値化しきい値増加ステップ 409 では、二値化しきい値を 1 増加し、二値化処理ステップ 405 へ処理を移す。
【0028】
なお、上記の説明では、映像選択ステップ 401 において、監視視野領域内に検出すべき侵入物体が存在しない映像を選択するようにしているが、例えば、侵入物体が 1 以上存在する映像を選択しても良く、この場合、検出物体数判定ステップ 407 では、物体検出処理ステップ 406 によって検出された検出物体の数が選択した映像中に写る侵入物体数であった場合に、第1の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 408 へ分岐するようにする。
また、二値化しきい値初期化ステップ 404 において、二値化しきい値 Th を Th = 1 に初期化したが、監視視野領域の状況に応じて、初期化する値は自由に設定して良い。更に、二値化しきい値増加ステップ 409 では二値化しきい値を 1 増加させたが、 1 以外でも良いことは自明であるし、また例えば、二値化しきい値を等差的に増加させたり、等比的に増加させたり、あるいは乱数的に増加させても良い。
【0029】
次に第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 では、差分画像を二値化する二値化しきい値を増加させたときの二値化画像に検出される“ 255 ”の輝度値を持つ画素のかたまりの大きさの変化に基づいて侵入物体検出しきい値を決定するステップである。第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 について図5を用いて説明する。
【0030】
図5は、図2における第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 の動作を説明するフローチャートの一例である。図5は、図4の映像選択ステップ 401と、二値化しきい値初期化ステップ 404 と、検出物体数判定ステップ 407 と、第1の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 408 と、二値化しきい値増加ステップ 409 の代わりに、映像選択ステップ 501 と、二値化しきい値初期化ステップ 504 と、検出物体大きさ判定ステップ 507 と、第2の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 508 と、二値化しきい値増加ステップ 509 を用いたものである。それ以外のステップは、図4と同様であるため説明は省略する。
【0031】
図5において、映像選択ステップ 501 では、監視視野領域内に侵入物体検出しきい値を決定する上で基準となる基準侵入物体が写る映像を選択する。基準侵入物体は、侵入物体監視装置を侵入者の監視に用いる場合には人であるし、車輌の監視に用いる場合には車輌である。
この処理は、例えば、図4の場合と同様にして、監視員が監視視野領域内に基準侵入物体が写る映像か否かを判断し、入力装置 1102 を用いて、侵入物体監視装置に基準侵入物体が写っていることを通知し、その通知によって適切な映像が選択されたものとする。続いて、画像入力ステップ 402 と差分処理ステップ 403 の処理を行い、ステップ 504 に進む。
【0032】
二値化しきい値初期化ステップ 504 では、二値化しきい値を、例えば第1の侵入物体検出しきい値 Th1 に初期化し、続いて、二値化処理及び表示ステップ 405 と物体検出処理ステップ 406 の処理を行い、ステップ 507 に進む。
【0033】
続いて、検出物体大きさ判定ステップ 507 では、最も大きな検出物体の外接矩形の大きさが所定の値以下かを判定する。ここで、所定の値とは、検出すべき侵入物体とみなす大きさで、例えば、撮像素子として 1/2 型 CCD(素子サイズ:幅 dx = 6.5 mm、高さ dy = 4.6 mm )、f = 25 mm のレンズ、カメラから監視領域までの距離を L = 50 m 、入力画像サイズ:幅 X0 = 320 pix 、高さ Y0 = 240 pix を用いて監視を行なう場合、検出すべき侵入物体を幅 w0 = 1 m 、高さ h0 = 1.5 m とすると、次の式(1)のようになり、
【数1】
Figure 0003625442
検出物体の外接矩形の大きさ(幅 w 、高さ h )が w ≦ W0 、かつ h ≦ H0 であったときに所定の値未満と判定する。
【0034】
検出物体大きさ判定ステップ 507 では、最も大きな検出物体の外接矩形の大きさが所定の値未満であった場合に第2の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 508 へ分岐し、所定の値以上の場合に二値化しきい値増加ステップ 509 へ分岐する。
【0035】
第2の侵入物体検出しきい値決定及び表示ステップ 508 では、二値化処理ステップ 405 で用いた二値化しきい値 Th から 1 減じた値(二値化しきい値 Th の直前の二値化しきい値、即ち、二値化しきい値増加ステップ 509 での増加分を減じた二値化しきい値)を第2の侵入物体検出しきい値 Th2 として決定し、更に、後述のように、決定した第2の侵入物体検出しきい値を表す第2のしきい値候補マーク 807a をモニタ 1113 上に表示し(図8)、図2の第2の侵入物体しきい値決定ステップ 103 を終り、侵入物体検出しきい値選択ステップ 201 に進む。
また、二値化しきい値増加ステップ 509 では、二値化しきい値を 1 増加し、二値化処理ステップ 405 へ処理を移す。
以上の説明では、二値化しきい値の増加のステップ幅を 1 としているが、これに限定されるものではなく、2 以上としても良いし、上述のように、ステップ幅を等差的に増加させたり、等比的に増加させたり、あるいは、ランダムに増加させても良い。
【0036】
続いて、図2において、侵入物体検出しきい値選択ステップ 201 では、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 と第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 で得られた、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の間のしきい値を侵入物体検出しきい値とする。即ち、侵入物体検出しきい値 Th は、次のようにして決定される。
Th1 ≦ Th ≦Th2 ‥‥‥式(2)
この処理は、例えば、監視員が入力装置 1102 を用いて第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 のいずれかを選択することによって行なわれる。
尚、侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 の前に、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の間のしきい値 Th3 (例えば、 Th1 と Th2 の平均値)を少なくとも1つ決定するステップを設け、ステップ 201 で Th1 ,Th2 ,Th3 の侵入物体検出しきい値の中かのいずれかを選択するようにしても良い。
【0037】
ここで、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の関係を図10を用いて説明する。図10は、差分法によって検出されるノイズ(撮像装置内部で発生するノイズや映像信号を伝送する過程で重畳するノイズ等)の差分のレベル 1002 と侵入物体の差分のレベル 1001 の関係を表したものである(侵入物体以外の動く物体の説明は後述する)。
【0038】
図10に示す通り、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 で、検出すべき侵入物体の写っていない映像を用いて第1の侵入物体検出しきい値 Th1 を(あるいは、侵入物体が 1 以上存在する映像を用いて)決定したため、ノイズの差分レベル 1002 は第1の侵入物体検出しきい値 1004( Th1 )未満になり、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 102 で、基準侵入物体の検出できる限界の二値化しきい値を第2の侵入物体検出しきい値 Th2 として決定したため、侵入物体の差分レベル 1001 は第2の侵入物体検出しきい値 1006( Th2 )より大きくなる。
すなわち、侵入物体検出しきい値として、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 あるいは第2の侵入物体検出しきい値 Th2 のいずれか1つを選択することでノイズの誤検出を防ぎ、かつ、侵入物体を検出できる侵入物体検出しきい値を設定することができる。
【0039】
図2に戻り、ステップ 201 に続く画像入力ステップ 111 では、TV カメラ 1101 から、例えば、幅 320 pix 、高さ 240 pix 、8 bit/pix の入力画像を取得し、ステップ 112 に進む。
差分処理ステップ 112 では、入力画像と基準背景画像との画素毎の輝度値の差分を求めて差分画像を取得しステップ 113 に進む。
二値化処理ステップ 113 では、得られた差分画像をステップ 201 で選択した侵入物体検出しきい値に基づいて侵入物体検出しきい値以上の画素を“ 255 ”、侵入物体検出しきい値未満の画素を“ 0 ”として二値化画像を取得し、ステップ 114′に進む。
侵入物体検出処理ステップ 114′では、例えば、周知のラベリングの方法によって二値化画像の中で画素値“ 255 ”を持つ画素のかたまりを検出してステップ 115′に進む。
侵入物体判定ステップ 115′では、侵入物体検出処理ステップ 114′で検出された侵入物体の外接図形の大きさが、例えば、外接矩形が所定の大きさ以上であった場合には侵入物体が検出されたものとしてステップ 116 に進み、検出された全ての侵入物体の外接矩形の大きさが所定の大きさ未満であった場合には侵入物体が検出されなかったものとして画像入力ステップ 111 へ戻る。尚、所定の大きさは、前述の式(1)によって計算されたものである。
警報・モニタ表示ステップ 116 では、例えば、画像出力 I/F 1110 を介してモニタ 1113 に処理結果を表示したり、例えば、出力 I/F 1109 を介して警告等を点灯させたりする。
したがって、本実施例によれば、撮像装置で得られた入力画像から第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 を決定し、その内のいずれか1つを選択することで侵入物体検出しきい値を容易に設定できるようにし、撮像装置視野内の侵入物体を検出することが可能となる。
【0040】
図3は、本発明の第2の実施例の処理動作を示すフローチャートの一例である。この第2の実施例は、第1の侵入物体検出しきい値の候補と第2の侵入物体検出しきい値の候補を少なくとも1以上記録し、各々の候補に基づいて第1の侵入物体検出しきい値と第2の侵入物体検出しきい値を決定するようにしたものである。
図3は、図2で示したフローチャートに、第1の侵入物体検出しきい値記録ステップ 102 と、第2の侵入物体検出しきい値記録ステップ 104 と、所定フレーム終了判定ステップ 105 と、第1の侵入物体検出しきい値選択ステップ 106 と、第2の侵入物体検出しきい値選択ステップ 107 を追加したものである。これ以外のステップについては、図2で示したフローチャートと同様であるため説明を省略する。
【0041】
図3において、図2で説明したように、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 の処理が行われステップ 102 に進む。
第1の侵入物体検出しきい値記録ステップ 102 では、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 で得られた第1の侵入物体検出しきい値 Th1 を第1の侵入物体検出しきい値候補として、ワークメモリ 1106 に記録する。
【0042】
次に、ステップ 103 においても、図2で説明したように、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 の処理が行われステップ 104 に進む。
第2の侵入物体検出しきい値記録ステップ 104 では、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 で得られた第2の侵入物体検出しきい値 Th2 を第2の侵入物体検出しきい値候補として、ワークメモリ 1106 に記録する。
【0043】
続いて、所定フレーム終了判定ステップ 105 では、各々の侵入物体検出しきい値の候補が所定フレーム数分得られたか否かを判定し、所定フレーム数(例えば、5 )分得られた場合は第1の侵入物体検出しきい値選択ステップ 106 へ分岐し、得られていない場合は第1の侵入物体検出しきい値記録ステップ 101 へ分岐する。
【0044】
第1の侵入物体検出しきい値選択ステップ 106 では、ワークメモリ 1106 に記録された第1の侵入物体検出しきい値候補の中で最も大きな値を第1の侵入物体検出しきい値として選択する。
第2の侵入物体検出しきい値選択ステップ 107 では、ワークメモリ 1106 に記録された第2の侵入物体検出しきい値候補の中で最も小さな値を第2の侵入物体検出しきい値として選択する。
したがって、本実施例によれば、得られた第1の侵入物体検出しきい値の候補の内もっとも値の大きい値を第1の侵入物体検出しきい値としているためノイズを確実に除去することができ(最も高いノイズの差分レベルをも除去できる)、かつ、得られた第2の侵入物体検出しきい値の候補の内もっとも値の小さい値を第2の侵入物体検出しきい値としているため侵入物体を確実に検出することができ(最も低い侵入物体の差分レベルをも検出できる)、侵入物体認識装置の信頼性を向上させることが可能となる。
尚、この実施例において、第1と第2の侵入物体検出しきい値の一方についてのみ複数の候補を用意し、他方については図2と同様に、複数の候補を用意せずにしきい値を決定するように修正しても良い。
【0045】
図6と図7は、本発明の第3の実施例を表すフローチャートの一例である。この第3の実施例は、第1の侵入物体検出しきい値決定の際に不感帯を設け、かつ、第2の侵入物体検出しきい値決定の際に侵入物体の存在する領域を指定するようにし、例えば、図2のフローチャートに示した処理を第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 の処理を図6のフローチャートによって行い、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 103 の処理を図7のフローチャートによって行ったものである。
図6は、図4で示したフローチャートで、ステップ 401 とステップ 402 の間に不感帯設定ステップ 601 を追加し、二値化処理ステップ 405 の代わりに別の二値化処理ステップ 602 を用いたものである。
図7は、図5で示されるフローチャートで、ステップ 402 とステップ 403 の間に基準侵入物体領域設定ステップ 701 を追加し、検出物体大きさ判定ステップ 507 の代わりに別の検出物体大きさ判定ステップ 702 を用いたものである。
【0046】
図6において、図4で説明したように、映像選択ステップ 401 の処理が行われステップ 601 に進む。
不感帯設定ステップ 601 では、木々の揺れなど検出すべき侵入物体以外の動く物体を不感帯として設定し、ノイズの差分レベルをより正確に検出するようにする。これを図9を用いて説明する。図9は、入力画像 901 に木 903 や草 904a 、904b 、904c が写る例である。
【0047】
ここで監視員が入力装置 1102 を操作して、モニタ 1113 に写る位置指示マーク 908 を動かし、例えば多角形によって、木の領域 905 や草の領域 906 を指定する。指定した領域は不感帯となり、不感帯の画素は、第1の侵入物体検出しきい値の決定に用いない。
次に、ステップ 402 からステップ 404 の処理動作を行い、ステップ 602 に進む。
【0048】
二値化処理ステップ 602 は、差分値が二値化しきい値以上かつ不感帯でない画素を“ 255 ”、それ以外を“ 0 ”とする二値化画像を作成する。
木々の揺れなどの検出すべき侵入物体以外の動く物体は、図10に示すように、ノイズの差分レベルに比べ大きな差分レベルを持つ。したがって、不感帯を設定することによってより正確なノイズの差分レベルを検出することができる。
【0049】
次に図7において、図5で説明したように、映像選択ステップ 501 と画像入力ステップ 402 の処理が行われステップ 701 に進む。
基準侵入物体領域設定ステップ 701 では、基準侵入物体の領域(外接矩形)を指定する。これを図9を用いて説明する。
図9において、入力画像 901 には、基準侵入物体 902 が写っており、監視員が入力装置 1102 を操作して、モニタ 1113 に写る位置指示マーク 908 を動かし、例えば矩形によって、基準侵入物体の領域 907 を指定する。基準侵入物体の領域は、外接矩形に限らず、任意の外接図形が使えることは明らかである。
次に、ステップ 403 からステップ 406 の処理動作を行い、ステップ 702 に進む。
【0050】
検出物体大きさ判定ステップ 702 では、基準侵入物体領域設定ステップ 701 で指定した基準侵入物体領域 907 内で検出された検出物体の大きさが基準侵入物体領域 907 の所定の割合未満になった場合に、第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ 508 へ分岐し、所定の割合以上の場合に、二値化しきい値増加ステップ 509 へ分岐する。
ここで所定の割合とは、例えば0.3 とする。すなわち、基準侵入物体の大きさの3割以上であれば侵入物体として検出できることを意味している。
したがって、本実施例によれば、入力画像に重畳するノイズの差分レベルを正確に検出して第1の侵入物体検出しきい値を得ることができる。さらに、本実施例によれば、第1の実施例のように侵入物体の大きさを計算することなく第2の侵入物体検出しきい値を得ることができ、侵入物体認識装置の信頼性を向上させることが可能となる。
【0051】
更に、本実施例では、侵入物体の領域を指定して、その領域内で第2の侵入物体検出しきい値の決定を行うことによる特有の効果が得られる。これについて説明すると、差分法では、侵入物体と基準背景画像の輝度が近い画素が存在するとその画素は二値化処理によって“ 0 ”と判定されてしまうため、場合によっては侵入物体が複数に***して観察されることがある。この場合、検出物体の外接図形の大きさは見かけ上小さくなってしまい、第1の実施例で決定される第2の侵入物体検出しきい値は最適な値に比べて小さくなってしまう。
本実施例では、基準侵入物体領域設定ステップ 701 で侵入物体の存在する領域を指定し、検出物体大きさ判定ステップ 702 でその領域内で検出される物体(二値化処理によって“ 255 ”となる画素のかたまり)の画素が指定した領域内で所定の割合以上であるか否かを判定している。二値化画像で“ 255 ”となる画素の割合によって判定するため、決定される第2の侵入物体検出しきい値では、***して観測されたか否かにもかかわらず、侵入物体が一定以上の割合の画素で検出することを保証することができる。
【0052】
図1は、本発明の第4の実施例を表すフローチャートの一例である。この第4の実施例は、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の幅(差の値)を求め、得られる侵入物体検出しきい値が侵入物体検出処理に適しているか否かを判定するようにしたものである。
図1は、図3で示したフローチャートで、第2の侵入物体検出しきい値選択ステップ 107 の後ろに、第1と第2の侵入物体検出しきい値差判定ステップ 108 と第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ 109 とを追加し、侵入物体検出しきい値選択ステップ 201 の代わりに、別の侵入物体検出しきい値選択ステップ 110 を用いたものである。
【0053】
第1と第2の侵入物体検出しきい値差判定ステップ 108 とは、第1の侵入物体検出しきい値選択ステップ 106 と第2の侵入物体検出しきい値選択ステップ 107 とによって得られた第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の差を求め、その差が所定の値(例えば 5 )未満の場合は、第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 へ分岐し、所定の値以上であった場合、第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ 109 へ分岐する。
上記実施例では、第1と第2の侵入物体検出しきい値差判定ステップ 108 で、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の差が所定の値未満の場合は第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ 101 へ分岐したが、第1と第2の侵入物体検出しきい値差判定ステップ 108 で、もし、数回繰り返しても、第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ 109 へ分岐しない場合は、例えば、警報・モニタ表示ステップ 116 に分岐して、監視員に異常を知らせるように設定することもできる。
【0054】
第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ 109 では、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 より大きく、第2の侵入物体検出しきい値 Th2 未満の値となる少なくとも1つの第3の侵入物体検出しきい値 Th3 を求める。
これは、例えば、第3の侵入物体検出しきい値 Th3 を1つ決める場合であれば第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 の平均で良い。
【0055】
次に、侵入物体検出しきい値選択ステップ 110 では、第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 と第3の侵入物体検出しきい値 Th3 のいずれかを侵入物体検出しきい値とする。
この処理を図10に言及して説明すると、例えば、監視員が入力装置 1102 を用いて第1の侵入物体検出しきい値 Th1 と第2の侵入物体検出しきい値 Th2 と第3の侵入物体検出しきい値 Th3 のいずれかを選択することによって行なわれる。
したがって、本実施例によれば、風の強さが変わり、入力画像中に写る木の揺れなどの検出すべき侵入物体以外の動く物体 1103 の見かけの動きの量が変わった場合でも、第1の侵入物体検出しきい値、第2の侵入物体検出しきい値、第3の侵入物体検出しきい値の中から監視員が入力装置 1102 を操作して適切な侵入物体検出しきい値を容易に設定できるようになる。
【0056】
図8は、本発明の監視モニタ 1113 に表示された画面表示の一実施例である。図8は、二値化しきい値に対して二値化画像がどのように変化するか、第1の侵入物体検出しきい値の候補と第2の侵入物体検出しきい値の候補はどの値かを表すようにしたもので、画面には、二値化画像 801(基準侵入物体 802 、ノイズ 803a 、803b 、803c )、二値化しきい値レベルゲージ 804 、現在の二値化しきい値の二値化しきい値レベルゲージ 804 上の位置を示す識別記号(二値化しきい値マーク)805 、第1の侵入物体検出しきい値の候補のマーク 806a 、806b 、806c 、及び第2の侵入物体検出しきい値の候補マーク 807a 、807b 、807c が表示されている。
【0057】
図8において、侵入物体監視装置が動作し、例えば、図4のフローチャートの処理動作が開始され、まず二値化しきい値初期化ステップ 404 によって、二値化しきい値が定まると、モニタ 1113 にその二値化しきい値の値の位置に二値化しきい値マークが表示され、かつその二値化しきい値で取得された二値化画像が表示される。そして同様に、ステップ 405 〜 409 の処理を繰り返す都度、モニタ 1113 にその二値化しきい値の値の位置に二値化しきい値マークが更新されて表示され、かつその二値化しきい値で取得された二値化画像が更新されて表示される。そして、第1の二値化しきい値の候補が決定されると、その候補マーク 806a が更に表示される。
同様に、例えば、図5のフローチャートの処理動作が実行されると、その結果、第2の二値化しきい値の候補が決定されると、その候補マーク 807a が更に表示される。そして、次に図1のフローチャートの第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ 109 によって、第3の二値化しきい値が決定されると、その候補マーク(図示せず)が更に表示される。そして、監視員が、それらの中から、適当と思われる二値化しきい値を入力装置 1102 を用いて選択することによって侵入物体検出しきい値が設定され、そのマーク(図示せず)モニタ 1113 に表示される。尚、これらの図示しないマークは、レベルゲージに沿って任意の形態で設ければよい。
このように、設定された二値化しきい値に応じて二値化しきい値マーク 805 が変化し、それに伴い二値化画像 801 も変化する。
【0058】
また、処理動作(例えば、図1)を実行する都度(例えば3回程度)、各侵入物体検出しきい値の候補が得られる度に二値化しきい値レベルゲージ804の横にその値に対応する位置に候補マーク 806a 、806b 、806c 、807a 、807b 、807c
、及び、第3の二値化しきい値マーク候補が重ねて表示される。
このように監視モニタ画面に表示することによって、設定中の侵入物体検出しきい値によって二値化画像 801 がどのように得られるかを知ることができる。
【0059】
なお、以上の実施例では、侵入物体検出しきい値を決定する際に二値化しきい値を初期値から増加する方向で変化させた。しかしながら、二値化しきい値を初期値(最大値)から減少させる方向で変化させてもよいことは明らかである。その場合には、第1、第2、第3、第4の各実施例において、まず第2の侵入物体検出しきい値を決定し、次いで、第1の侵入物体検出しきい値を決定することになる。
【0060】
第2の侵入物体検出しきい値の決定においては、例えば、図5のステップ 505では、最も大きな検出物体の外接矩形の大きさが所定の値以上かを判定する。そして、所定の値以上であった場合にはステップ 508 へ分岐し二値化処理ステップ 405 で用いた二値化しきい値 Th を第2の侵入物体検出しきい値 Th2 として決定する。
他方、ステップ 508 で、最も大きな検出物体の外接矩形の大きさが所定の値より小さい時はステップ 509 へ分岐し、二値化しきい値 Th から 1 を減じ、二値化処理ステップ 405 へ処理を移す。
【0061】
第1の侵入物体検出しきい値の決定においては、例えば、図4のステップ 407では、二値化画像 1204 の中で画素値“ 255 ”となる画素のかたまりの個数を計数し、その数が 0 でなければステップ 408 へ分岐し二値化処理ステップ 405で用いた二値化しきい値 Th から 1 減じた値を第1の侵入物体検出しきい値 Th1 として決定する。
他方、ステップ 407 で計数した画素値“ 255 ”となる画素のかたまりの個数が 0 であればステップ 409 で二値化しきい値 Th を 1 減じて二値化処理ステップ 405 へ処理を移す。
二値化しきい値 Th を、初期値から減少させる方向で変化させて侵入物体検出しきい値を決定する際での、上述の各実施例の細部の修正は、以上の明細書の記載の説明から当業者には明らかであるので、これ以上の説明は省略する。
【0062】
【発明の効果】
したがって、撮像装置より得られた入力画像から侵入物体以外のノイズを除去することができる侵入物体検出しきい値と、撮像視野に写した基準侵入物体を検出することによって侵入物体検出しきい値とを自動的に算出するようにし、その内のいずれか1つを選択することで侵入物体検出しきい値を容易に設定できるようにし、侵入物体検出しきい値の設定作業に熟練性を必要とせず、監視視野領域の照度や時間帯、レンズの絞り等が変わった場合でも容易に侵入物体検出しきい値を設定でき、侵入物体認識装置の適用範囲を大きく広げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図2】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図3】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図4】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図5】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図6】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図7】本発明の一実施例の処理動作を示すフローチャート。
【図8】本発明の一実施例の画面表示を示す図。
【図9】本発明の不感帯領域と基準侵入物体領域の設定方法を示す図。
【図10】侵入物体、ノイズ、検出すべき侵入物体以外の動く物体の差分レベルを示す図。
【図11】本発明の侵入物体監視装置の一実施例の構成を示すブロック図。
【図12】差分法における侵入物体検出原理を説明するブロック図。
【図13】従来の侵入物体検出動作を示すフローチャート。
【図14】本発明の侵入物体しきい値決定の動作原理を説明するための図。
【符号の説明】
101:第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ、 102:第1の侵入物体検出しきい値記録ステップ、 103:第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ、 104:第2の侵入物体検出しきい値記録ステップ、 105:所定フレーム数終了判定ステップ、 106:第1の侵入物体検出しきい値選択ステップ、 107:第2の侵入物体検出しきい値選択ステップ、 108:第1と第2の侵入物体検出しきい値差判定ステップ、 109:第3の侵入物体検出しきい値決定ステップ、 110:侵入物体検出しきい値選択ステップ、 111:画像入力ステップ、 112:差分処理ステップ、 113:二値化処理ステップ、 114:侵入物体検出ステップ、 115:侵入物体判定ステップ、 116:警報・モニタ表示ステップ、 201:侵入物体検出しきい値選択ステップ、 401:映像選択ステップ、 402:画像入力ステップ、 403:差分処理ステップ、 404:二値化しきい値初期化ステップ、 405:二値化ステップ、 406:物体検出処理ステップ、 407:検出物体数判定ステップ、 408:第1の侵入物体検出しきい値決定ステップ、 409:二値化しきい値増加ステップ、 501:映像選択ステップ、 507:検出物体大きさ判定ステップ、 508:第2の侵入物体検出しきい値決定ステップ、 509:二値化しきい値増加ステップ、 601:不感帯設定ステップ、 602:二値化ステップ、 701:基準侵入物体領域設定ステップ、 702:検出物体大きさ判定ステップ、 804:二値化しきい値レベルゲージ、 805:二値化しきい値マーク、 806a,806b,806c:第1の侵入物体検出しきい値の候補のマーク、 807a,807b,807c:第2の侵入物体検出しきい値の候補マーク、 1101:TVカメラ、 1102:入力装置、 1103:画像入力I/F、 1104:入力I/F、 1105:画像メモリ、 1106:ワークメモリ、 1107:CPU、 1108:プログラムメモリ、 1109:出力I/F、 1110:画像出力I/F、 111:データバス、 1112:警告灯、 1113:監視モニタ、 1201:入力画像、 1202:基準背景動画像、 1203:差分画像、 1204:二値化画像、 1205:差分器、 1206:二値化器。

Claims (15)

  1. 撮像手段から得られる画像中の物体を検出する物体検出方法であって、
    前記撮像手段からの第1の入力画像と、記憶手段に記憶されている基準画像との比較結果を表す第1の比較画像を生成するステップと、
    該生成された第1の比較画像をしきい値処理した際のノイズの個数に基づいて第1のしきい値を選定するステップと、
    前記撮像手段からの物体を含む第2の入力画像と、前記基準画像との比較結果を表す第2の比較画像を生成するステップと、
    該生成された第2の比較画像をしきい値処理した際の物体の大きさに基づいて第2のしきい値を選定するステップと、
    前記第1と第2のしきい値を含み、前記第1と第2のしきい値の間に第3のしきい値を設定し、該第3のしきい値に基づいて物体を検出するステップと、を備える、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  2. 請求項1に記載の物体検出方法において、
    前記第1のしきい値は、前記ノイズの個数が所定の値以下になるように、或いは、所定の値未満になるように選定し、
    前記第2のしきい値は、前記物体の大きさが所定の値以上になるように、或いは、所定の値を超えるように選定する、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  3. 請求項1に記載の物体検出方法において、
    前記第1の入力画像及び前記第2の入力画像の少なくともいずれか一方について複数フレームの画像を用いることにより、前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値の少なくともいずれか一方の候補を複数選定し、
    前記第1のしきい値の複数候補に基づいて前記第1のしきい値を選定する、或いは、前記第2のしきい値の複数候補に基づいて前記第2のしきい値を選定する、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  4. 請求項1に記載の物体検出方法において、
    更に、前記第1と第2のしきい値の差を求め、該差が所定の値以下になる場合、或いは、所定の値未満になる場合、異常と判定するステップを備える、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  5. 請求項1に記載の物体検出方法において、
    更に、前記第1と第2のしきい値を示す情報を表示手段に表示し、ユーザに前記第3のしきい値を設定させるステップを備える、
    ことを特徴とする物体検出方法。
  6. 撮像手段から得られる画像中の物体を検出する物体検出装置であって、
    前記撮像手段からの第1の入力画像と、記憶手段に記憶されている基準画像との比較結果を表す第1の比較画像を生成する第1の比較画像生成手段と、
    該生成された第1の比較画像をしきい値処理した際のノイズの個数に基づいて第1のしきい値を選定する第1のしきい値選定手段と、
    前記撮像手段からの物体を含む第2の入力画像と、前記基準画像との比較結果を表す第2の比較画像を生成する第2の比較画像生成手段と、
    該生成された第2の比較画像をしきい値処理した際の物体の大きさに基づいて第2のしきい値を選定する第2のしきい値選定手段と、
    前記第1と第2のしきい値を含み、前記第1と第2のしきい値の間に第3のしきい値を 設定し、該第3のしきい値に基づいて物体を検出する物体検出手段と、を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  7. 請求項6に記載の物体検出装置において、
    前記第1のしきい値選定手段は、前記第1のしきい値を、前記ノイズの個数が所定の値以下になる、或いは、所定の値未満になるように選定し、
    前記第2のしきい値選定手段は、前記第2のしきい値を、前記物体の大きさが所定の値以上になる、或いは、所定の値を超えるように選定する、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  8. 請求項6に記載の物体検出装置において、
    前記第1の入力画像及び前記第2の入力画像の少なくともいずれか一方について複数フレームの画像を用いることにより、前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値の少なくともいずれか一方の候補を複数選定し、
    前記第1のしきい値選定手段は、前記第1のしきい値の複数候補に基づいて前記第1のしきい値を選定する、或いは、前記第2のしきい値選定手段は、前記第2のしきい値の複数候補に基づいて前記第2のしきい値を選定する、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  9. 請求項6に記載の物体検出装置において、
    更に、前記第1と第2のしきい値の差を求め、該差が所定の値以下になる場合、或いは、所定の値未満になる場合、異常と判定する異常判定手段を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  10. 請求項6に記載の物体検出装置において、
    更に、前記第1と第2のしきい値を示す情報を表示手段に表示し、ユーザに前記第3のしきい値を設定させる第3のしきい値設定手段を備える、
    ことを特徴とする物体検出装置。
  11. 撮像手段から得られる画像中の物体を検出する物体検出プログラムであって、
    前記撮像手段からの第1の入力画像と、記憶手段に記憶されている基準画像との比較結果を表す第1の比較画像を生成する処理と、
    該生成された第1の比較画像をしきい値処理した際のノイズの個数に基づいて第1のしきい値を選定する処理と、
    前記撮像手段からの物体を含む第2の入力画像と、前記基準画像との比較結果を表す第2の比較画像を生成する処理と、
    該生成された第2の比較画像をしきい値処理した際の物体の大きさに基づいて第2のしきい値を選定する処理と、
    前記第1と第2のしきい値を含み、前記第1と第2のしきい値の間に第3のしきい値を設定し、該第3のしきい値に基づいて物体を検出する処理と、
    をコンピュータに行わせることを特徴とする物体検出プログラム。
  12. 請求項11に記載の物体検出プログラムにおいて、
    前記第1のしきい値は、前記ノイズの個数が所定の値以下になるように、或いは、所定の値未満になるように選定し、
    前記第2のしきい値は、前記物体の大きさが所定の値以上になるように、或いは、所定の値を超えるように選定する、
    ことを特徴とする物体検出プログラム。
  13. 請求項11に記載の物体検出プログラムにおいて、
    前記第1の入力画像及び前記第2の入力画像の少なくともいずれか一方について複数フレームの画像を用いることにより、前記第1のしきい値及び前記第2のしきい値の少なくともいずれか一方の候補を複数選定し、
    前記第1のしきい値の複数候補に基づいて前記第1のしきい値を選定する、或いは、前記第2のしきい値の複数候補に基づいて前記第2のしきい値を選定する、
    ことを特徴とする物体検出プログラム。
  14. 請求項11に記載の物体検出プログラムにおいて、
    更に、前記第1と第2のしきい値の差を求め、該差が所定の値以下になる場合、或いは、所定の値未満になる場合、異常と判定する処理、
    をコンピュータに行わせることを特徴とする物体検出プログラム。
  15. 請求項11に記載の物体検出プログラムにおいて、
    更に、前記第1と第2のしきい値を示す情報を表示手段に表示し、ユーザに前記第3のしきい値を設定させる処理、
    をコンピュータに行わせることを特徴とする物体検出プログラム。
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