JP3624714B2 - 自動販売機用未成年者識別装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、アルコール飲料自動販売機において、未成年者への販売を禁止できるようにするための自動販売機用未成年者識別装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、缶ビールや日本酒等のアルコール飲料を販売する自動販売機があるが、そのような自動販売機からアルコール飲料を未成年者が購入できないようにすることが求められている。
【0003】
そして、アルコール飲料自動販売機等において、未成年者への販売を禁止できるようにする従来の手段としては、購入に先立って、自動販売機に運転免許証を挿入し、その生年月日を光学的に読み取ることにより、購入者が成人であるか否かを判定し、成人であると判定した場合のみ、販売可のランプを点灯するようにしたものがある。
【0004】
また、成人にのみ暗証番号付の成人カードを発行し、自動販売機からアルコール飲料を購入する場合は、その成人カードを自動販売機に挿入すると共に、自動販売機に設けられているテンキーにより暗証番号を入力し、カードの暗証番号と入力した番号とが一致した場合のみ、販売可のランプを点灯するようにしたものも検討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のものの内、運転免許証を用いるものでは、運転免許証を持っている人の割合が、成人全体の50%強に過ぎず、成人でありながらその自動販売機を利用できない人が多くなってしまうという問題点があった。また、運転免許証を使ってアルコール飲料を購入するのは、イメージ的に飲酒運転と結びついて印象がよくないという問題点もあった。さらに、暗証番号を使用しないため、他人の免許証でも使えてしまうという問題点もあった。
【0006】
一方、上記した従来のものの内、成人カードを用いるものでは、新たに成人カードを発行しなければならず、カードの発行体制を整えたり、カードを1枚ずつ発行するのにかかる負担が大きくなるという問題点があった。また、利用者にとっても、持ち歩くカードが1枚増えてしまうという問題点もあった。さらに、暗証番号の照合を行うため、カードのデータ中に暗証番号を書き込んでおいて、それと入力されたものとを照合するか、センターで暗証番号を管理し、入力された番号とオンラインで照合するかのいずれかを行う必要があるが、カードに暗証番号を直接書き込むと、他人に読み取られてしまうおそれがあり、また、オンラインで照合する場合は、通信コストが高くなるという問題点があった。
【0007】
本発明は、そのような問題点を解決し、ほとんど全ての成人が利用でき、飲酒運転を連想させることもなく、新たに専用のカードを発行する必要もなく、しかも、暗証番号により安全性を確保しながら、その暗証番号を他人に読み取られるおそれもほとんどなく、暗証番号の照合のためオンラインで通信を行う必要もないようにすることを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、データが記録されているカードの固定データを読み取るデータ読取手段と、該データ読取手段で読み取られたデータに一定の処理を施こすことにより、カード固有の識別番号を出力するカード識別番号出力手段と、該カード識別番号出力手段で出力された識別番号を表示する番号表示手段と、任意の番号を入力できる番号入力手段と、前記カード識別番号出力手段により出力された識別番号と前記番号入力手段から入力された番号とが一致したとき一致信号を出力する番号一致検出手段と、制御データが書き込まれている制御カードを、前記データ読取手段に通して操作することによりカード識別番号確認モードか認証モードかを切り替えるモード切替手段とを具え、カード識別番号確認モードにおいては、前記データ読取手段によりカードが読み取られ、前記カード識別番号出力手段で出力された識別番号を前記番号表示手段で表示し、認証モードにおいては、前記データ読取手段によりカードが読み取られ、前記カード識別番号出力手段で出力された識別番号と前記番号入力手段から入力された番号とを前記番号一致検出手段で比較し、該番号一致検出手段の出力に基づいて、その時カードを読み取らせ、番号入力手段を操作した人物が未成年者であるか否かを判定することを特徴とする。このようにすると、アルコール飲料自動販売機等、成人のみを販売の対象とする自動販売機において、ほとんど全ての成人が利用でき、飲酒運転を連想させることもなく、新たに専用のカードを発行する必要もなく、しかも、暗証番号により安全性を確保しながら、その暗証番号を他人に読み取られるおそれもほとんどなく、暗証番号の照合のためオンラインで通信を行う必要もなく、未成年者への販売を防止できるようになる。しかも、運転免許証を用いないため、イメージ的に飲酒運転と結びつくこともなくなる。さらに、カード識別番号確認モードか認証モードかを切り替えることにより、1台の装置で、カード識別番号付与装置としての機能と、ユーザ認証装置としての機能を持たせることができる。
【0009】
そして、請求項2に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、前記データ読取手段で、カードを手から離すことなくカードの固定データを読み取るようにしたことを特徴とする。このようにすると、カードの置き忘れを防止することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、カードの固定データをデータ読取手段で読み取った後、カードがデータ読取手段から抜き取られたことを条件として処理を継続させることを特徴とする。このようにしても、カードの置き忘れを防止することができる。
【0011】
また、請求項4に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、カード表面の彩色状態を検知し、その結果に応じて前記識別番号を出力する処理の内容を変化させるようにしたことを特徴とする。このようにすると、カードの不正使用に対する防止効果が高くなる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明を適用した自動販売機の前面を示す図である。図1において、1は硬貨投入口、2は金額表示器、3は返却レバー、4は硬貨返却口、5は未成年識別装置、6はカード読取部、7はテンキー、8は番号表示器、9は商品選択ボタン、10は商品取出口、11は商品サンプルである。
【0013】
缶ビール等のアルコール飲料を販売する自動販売機に、未成年識別装置5を設けている。未成年識別装置5は、カード読取部6,テンキー7及び番号表示器8を具えている。カード読取部6は、通常に使われている各種クレジットカードや金融機関のキャッシュカード等の磁気テープ層がある側を挿入してスライドさせる溝が形成されていて、その溝の中に磁気テープ層からデータを読み取るための磁気ヘッド(図示せず)が設けられている。銀行の現金自動預払機等のカード読取部は、カードを装置内部に吸い込んで読み取りを行う形式のものが多いが、その形式のものでは、カードを装置に置き忘れ易く、何らかの置き忘れ防止装置が必要になる。それに対して、このカード読取部6のように、カードを手で持って読み取らせる方式のカード読取部を採用すれば、特に置き忘れ防止装置を設けなくてもカードの置き忘れを防止することができる。
【0014】
テンキー7は、この自動販売機からアルコール飲料を購入する際に、暗証番号としてのカード識別番号を入力するためのものであり、番号表示器8は、利用者が自動販売機の利用を申し込んで、その後、この種の自動販売機を利用する際に暗証番号として必要となる、自分のカードのカード識別番号を確認するためのものである。なお、カード識別番号の確認は、その番号の表示データを前述の金額表示器2(図1)に送り、それに表示させることによっても可能であり、そのようにする場合は、番号表示器8は省略することができる。
【0015】
図2は、未成年識別装置の制御ブロック図である。カード読取部6,テンキー7,番号表示器8は、CPU12に接続されており、CPU12は、ROM13に書き込まれている制御プログラムに従って、それらの制御を行う。RAM14は、CPU12の作業用メモリとして機能する。
【0016】
各種クレジットカードや金融機関のキャッシュカードには、図3に示すような磁気テープ層Mが設けられており、その位置は、JIS規格等により、統一されている。そして、その磁気テープ層Mには、カード所有者の名前とか会員番号,口座番号等の固定データが書き込まれているが、それらのデータは、図4に示すような形で書き込まれている。すなわち、先頭の1バイトに開始信号があり、その後に69バイトの範囲で固定データが書き込まれ、その後の1バイトに終了信号、最後の1バイトにエラーチェック用のデータECCが書き込まれて、合計72バイトのデータよりなっている。
【0017】
そして、上記69バイトの固定データは、それぞれのカード毎に異なる。そこで、本発明では、それらの固定データに予め定められた一定の処理を施すことによりカード識別番号を作成する。その処理の方法としては、例えば、所定のバイト位置のデータを切り出して組み合わせ、それをそのままカード識別番号として用いるとか、切り出したデータを使って一定の演算を施して数字化するとか、全てのバイトを使って一定の演算を施して数字化するとか、さらに、それらに暗号化処理を施すとか、必要に応じて適宜の方法を採用することができる。
【0018】
その際、処理に用いるデータとしては、カードの有効期限を示すデータ以外の部分のデータを用いることが望ましい。なぜなら、カードの有効期限を示すデータは、カードが更新される毎に書き換えられるため、その部分を用いると、カードが更新される毎に、カード識別番号が変化してしまうからである。いずれにしても、対象とする全ての自動販売機において、カード識別番号を作成する処理を一定のものに共通化しておけば、同じカードであれば、どの自動販売機においても同じカード識別番号が付与される。
【0019】
本発明では、そのようにして作成したカード識別番号を、最初にユーザに知らせておき、それ以降、その番号を暗証番号として利用することにより、そのカードを利用しようとしている人がそのカードの真の所有者であることを確認する。そして、アルコール飲料用の自動販売機等、購入者を特定の層の人間に限定する必要がある自動販売機にそれを適用することにより、その自動販売機から購入しようとしている人が、購入を許可できる人間であるか否かを識別する。
【0020】
以下に、アルコール飲料自動販売機において、未成年者への販売を禁止できるように、個人の識別を行う場合を例にして説明する。このような未成年識別装置5(図1)が設けられた自動販売機を利用したいユーザは、まず、現在持っているクレジットカードやキャッシュカードの中から、1枚のカード(以下、「ユーザカード」という)を適宜選択し、それを持ってアルコール飲料自動販売機を置いてある酒店に行き、その自動販売機を使用したい旨を申し出る。
【0021】
その申し出を受けた酒店では、申し出たユーザ本人が20歳以上であるか否かを目で見て確認する。必要があれば、免許証,身分証明書等の提示を求めてもよい。いずれにしても、そのユーザが20歳以上であることが確認できたら、自動販売機の前まで行って、暗証番号確認処理を開始させるための制御データを書き込まれている制御カードを、自動販売機に設けられた未成年識別装置5(図1)のカード読取部6に通して操作し、さらに、上記ユーザカードを操作すると、未成年識別装置5の番号表示器8に、その後暗証番号として使うカード識別番号が表示される。その際の、未成年識別装置5における処理は、次のようになる。
【0022】
図5は、未成年識別装置における暗証番号確認処理を示すフローチャートである。
ステップ1…データ読取手段としてのカード読取部6で暗証番号確認処理を行うための制御カードが操作されたか否かを判別する。
ステップ2…制御カードが操作されたら、ユーザカードが操作されたか否かを判別する。
ステップ3…ユーザカードが操作されたら、カード識別番号出力手段として、操作時に読み取ったデータを使って全自動販売機共通の一定の処理を行い、所定桁数(例えば、4桁)のカード識別番号を求める。
ステップ4…求めたカード識別番号を番号表示手段としての番号表示器8に表示する。その時、上記ユーザは、表示された番号をメモする等して暗証番号として憶えておく。
ステップ5…所定時間経過後、表示を消して処理を終了する。
【0023】
以上の方法で、申し出を受けたユーザカードからカード識別番号を求めることができる。しかしながら、上記の方法では、どのような種類のカードでも使用できるため、故意に重要でないカードを用いてそのカード識別番号を確認した後、そのカードと識別番号を未成年者を含めた他人に譲渡することが抵抗なくできてしまう。そこで、その対策として、使用可能なカードを、他人に譲渡しにくい、銀行のキャッシュカードやクレジットカード等に限定してしまうことが好ましい。
【0024】
その方法としては、暗証番号確認処理において、ユーザカードから読み取ったデータから、そのカードの種類を判定し、それが、銀行のキャッシュカードやクレジットカードであったら、カード識別番号の表示を行うが、それ以外のカードであったら、表示を行わずに処理を中止するようにすればよい。その場合は、図5のステップ3の「データ処理」の中で、カードから読み取ったデータの中から、まず、そのカードの固有情報である業態情報等をピックアップし、その情報に基づいてそのカードの種類を判定する。そして、銀行のキャッシュカードやクレジットカードであったら、カード識別番号を求めるが、それ以外のカードであったら、カード識別番号を求めることなく処理を中止する。
【0025】
次に、そのユーザカードと暗証番号を使って、自動販売機からアルコール飲料を購入する場合を説明する。まず、未成年識別装置5のカード読取部6でユーザカードを操作する。その後、テンキー7を操作して上記暗証番号を入力する。その際の、未成年識別装置5における処理は、次のようになる。
【0026】
図6は、未成年識別装置における未成年確認処理を示すフローチャートである。
ステップ1…データ読取手段としてのカード読取部6でユーザカードが操作されたか否かを判別する。
ステップ2…ユーザカードが操作されたら、カード識別番号出力手段として、操作時に読み取ったデータを使って全自動販売機共通の一定の処理を行い、所定桁数のカード識別番号を求める。
ステップ3…番号入力手段としてのテンキー7から暗証番号の入力があったか否かを判別する。
ステップ4…入力があったら、番号一致検出手段として、ステップ2で求めたカード識別番号と、ステップ3で入力された暗証番号とが一致するか否かを判別する。
ステップ5…両者が一致したら、自動販売機本体の制御部に対して、販売許可信号を出力する。
【0027】
自動販売機本体の制御部は、未成年識別装置5から販売許可信号を受けたら、硬貨投入口1から投入された硬貨を受け入れて通常の販売動作を開始する。
【0028】
以上、一連のカード操作と硬貨若しくは紙幣の投入の順序であるが、アルコール飲料のように未成年者に対して販売が規制されている商品のみを販売する場合には、まずカードの操作を行い、その後、硬貨を投入し、商品選択ボタンを押すのが一般的である。しかし、非規制の一般飲料もアルコール飲料も同一の自動販売機で販売する場合には、まず硬貨を投入し、その後、アルコール飲料を購入する場合のみカードを操作してから商品選択ボタンを押すようにすることが好ましい。
【0029】
なお、上記実施形態では、ユーザカードとして磁気記録式のカードを用いる場合で説明したが、本発明で用いるカードはそれに限定されず、ICカード式のクレジットカードや電子マネー等のデータが電子的に記録されたカードを用いるようにしてもよい。さらに、カードの表面にバーコードや文字等を印刷した印刷式のカードや、カードに光メモリを組み込んだ光メモリカード等のデータが光学的に記録されたカードを用いてもよい。
【0030】
データがカードの表面に光学的に記録されたカードとして、現在、多くの人が所持しているものとして、運転免許証があるが、例えば運転免許証を用いる場合は、それに記載されている免許証番号や生年月日等のその免許証固有のデータを光学的に読み取り、それらに基づいてカード識別番号を出力する。
【0031】
データが光学的に記録されたカードを用いる場合は、カードのデータを光学式の読取装置で読み取って、前記と同様な処理を行うことによりユーザの認証を行う。その際、印刷式のカードの場合、カードをコピーしても使用可能になってしまう。また、データが目で見て分かるため、データとカード識別番号との関係が見破られ易いという問題が生じる。そこで、それらの対策として、カードの色や模様、さらには、印刷インクの材料等のカード表面の彩色状態を判別し、それらをカード識別番号の出力処理に加味するようにすることも考えられる。
【0032】
例えば、カードの所定部分における赤色の反射率をセンサで計測し、それが一定値以上であるか否かでカード識別番号出力の処理内容を変える。それを、1枚のカードについて複数部分の計測結果で行うか、さらに、複数の色の計測結果で行うようにすれば、より一層効果的になる。
【0033】
さらにまた、この彩色のデータまたはインクの材料の判定データにより、カードの真偽判定を行うこともでき、それのみでなく、正しいカードの場合のカード識別番号の作成のための演算処理のデータとして加味すれば、一層精度が向上するものである。
【0034】
また、磁気的又は電子的にデータが記録されたカードを用いる場合においても、内部データを読み取られて不正使用をされるおそれがないとはいえない。そこで、磁気的又は電子的に記録されたデータと、カードに光学的に記録されたデータとを組み合わせてカード識別番号を作成することも考えられる。そのようにすれば、不正使用がより一層確実に防止できる。
【0035】
また、磁気式のクレジットカード等では、カード表面に会員番号等を突出させて形成したものが多いが、そのようなカードにおいては、磁気的に記録されたデータのみを使うか、カード表面に突出させて形成されたデータを光学的に読み取って使うか、あるいはそれらの両方を使うか、いずれの方法でも実現可能である。
【0036】
また、カードを光学的に読み取る場合も、図1に示したカード読取部6のような、カードを手から離すことなく読み取りを行う方式もものを用いれば、カードの置き忘れを防止することができる。また、カードの置き忘れを防止するその他の手段としては、カード読取部にカードが残っているか否かを検知するスイッチ等を設け、カードの固定データを読み取らせた後、カードがカード読取部から抜き取られたことを条件として処理を継続させるようにしてもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したように構成されているので、次に記載するような効果を奏する。
すなわち、請求項1に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、制御データが書き込まれている制御カードを、前記データ読取手段に通して操作することによりカード識別番号確認モードか認証モードかを切り替えるようにし、カード識別番号確認モードにおいては、データが記録されているカードの固定データを読み取り、それに一定の処理を施こすことによりカード固有の識別番号を求め、それを表示するようにし、認証モードにおいては、データが記録されているカードの固定データを読み取り、それに一定の処理を施こすことによりカード固有の識別番号を求め、それと番号入力手段から入力された暗証番号とを比較して、両者が一致したことに基づいて、その時カードを読み取らせ、番号入力手段を操作した人物が未成年者であるか否かを判定するようにした。その結果、アルコール飲料自動販売機等、成人のみを販売の対象とする自動販売機において、ほとんど全ての成人が利用でき、飲酒運転を連想させることもなく、新たに専用のカードを発行する必要もなく、しかも、暗証番号により安全性を確保しながら、その暗証番号を他人に読み取られるおそれもほとんどなく、暗証番号の照合のためオンラインで通信を行う必要もなく、未成年者への販売を防止できるようになる。しかも、運転免許証を用いないため、イメージ的に飲酒運転と結びつくこともなくなる。
【0038】
そして、請求項2に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、カードを手から離すことなくカードの固定データを読み取るようにしたので、カードの置き忘れを防止することができる。
【0039】
また、請求項3に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、カードの固定データをデータ読取手段で読み取った後、カードがデータ読取手段から抜き取られたことを条件として処理を継続させるようにしたので、カードの置き忘れを防止することができる。
【0040】
また、請求項4に記載の自動販売機用未成年者識別装置は、カード表面の彩色状態を検知し、その結果に応じて前記識別番号を出力する処理の内容を変化させるようにしたので、カードのコピー等による不正使用に対する防止効果が高くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した自動販売機の前面を示す図である。
【図2】未成年識別装置の制御ブロック図である。
【図3】クレジットカードを示す図である。
【図4】クレジットカードのデータ構成図である。
【図5】未成年識別装置における暗証番号確認処理を示すフローチャートである。
【図6】未成年識別装置における未成年確認処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…硬貨投入口
2…金額表示器
3…返却レバー
4…硬貨返却口
5…未成年識別装置
6…カード読取部
7…テンキー
8…番号表示器
9…商品選択ボタン
10…商品取出口
11…商品サンプル
Claims (4)
- データが記録されているカードの固定データを読み取るデータ読取手段と、該データ読取手段で読み取られたデータに一定の処理を施こすことにより、カード固有の識別番号を出力するカード識別番号出力手段と、該カード識別番号出力手段で出力された識別番号を表示する番号表示手段と、任意の番号を入力できる番号入力手段と、前記カード識別番号出力手段により出力された識別番号と前記番号入力手段から入力された番号とが一致したとき一致信号を出力する番号一致検出手段と、制御データが書き込まれている制御カードを、前記データ読取手段に通して操作することによりカード識別番号確認モードか認証モードかを切り替えるモード切替手段とを具え、カード識別番号確認モードにおいては、前記データ読取手段によりカードが読み取られ、前記カード識別番号出力手段で出力された識別番号を前記番号表示手段で表示し、認証モードにおいては、前記データ読取手段によりカードが読み取られ、前記カード識別番号出力手段で出力された識別番号と前記番号入力手段から入力された番号とを前記番号一致検出手段で比較し、該番号一致検出手段の出力に基づいて、その時カードを読み取らせ、番号入力手段を操作した人物が未成年者であるか否かを判定することを特徴とする自動販売機用未成年者識別装置。
- 前記データ読取手段で、カードを手から離すことなくカードの固定データを読み取るようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動販売機用未成年者識別装置。
- カードの固定データをデータ読取手段で読み取った後、カードがデータ読取手段から抜き取られたことを条件として処理を継続させることを特徴とする請求項1記載の自動販売機用未成年者識別装置。
- カード表面の彩色状態を検知し、その結果に応じて前記識別番号を出力する処理の内容を変化させるようにしたことを特徴とする請求項1,2又は3記載の自動販売機用未成年者識別装置。
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