JP3623986B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、スクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に印刷するスクリーン印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
此種の従来技術として、特開平4−213889号公報に開示されたものがある。これは、シリンダに所望の印圧となるようにエアを供給しシリンダ内のピストンを介してスキージを下降させて、スキージを介して塗布剤としてのクリーム半田を基板に印刷している。このとき、基板の反り等を考慮して基板上面レベルより更にスキージをある押込み量下降させて押し付けながら印刷するようにしている。また、印刷終了後スクリーンと基板とを相対的に移動させて版離れさせる際にスクリーンが暴れないようにスキージをある押込み量だけ押込んだ状態で押さえながらスクリーンが基板から離れるようにして基板上に印刷されたクリーム半田がきれいな形でスクリーンの開口から抜けるようにしている。
【0003】
しかし、前記押込み量の設定動作として作業者がシリンダのストッパの位置を調整することによりシリンダのストロークエンドを設定しているため、所定押込み量の設定動作が面倒であった。また、スキージの角度を変更する度にこの煩わしい作業を行わなければならず、作業性が悪かった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明はスキージの基板表面レベルからの押し込み量の設定作業を簡便にすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明はスクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に印刷するスクリーン印刷機に於いて、前記スキージを印刷面に対して、上下動する印圧が調整可能なエアシリンダと、前記エアシリンダ自体を上下動させる駆動モータと、印刷動作開始前に前記エアシリンダのピストンがストロークエンドでかつ前記スキージがスクリーン板を介して前記プリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離を算出する算出装置と、算出された下降移動距離を移動距離データとして記憶すると共に前記スキージが下降して前記スクリーン板を介して前記プリント基板に前記設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更に前記スキージを下降させる押し込み量データを記憶する記憶装置と、前記移動距離データ及び前記押し込み量データに基づいて前記駆動モータを制御して前記エアシリンダ自体を下降させ前記押し込み量を調整する制御装置とを設けた設けたものである。
【0006】
また、スクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に印刷するスクリーン印刷機に於いて、前記スキージの取付け角度を調整可能とするスキージ角度調整機構と、前記スキージを印刷面に対して、上下動する印圧が調整可能なエアシリンダと、前記エアシリンダ自体を上下動させる駆動モータと、印刷動作開始前に前記エアシリンダのピストンがストロークエンドでかつ前記スキージ角度調整機構により所望角度に調整されたスキージがスクリーン板を介して前記プリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離を算出する算出装置と、各種角度に調整されたスキージ毎に算出された下降移動距離を移動距離データとして記憶すると共に前記スキージが下降して前記スクリーン板を介して前記プリント基板に前記設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更に前記スキージを下降させる押し込み量データを記憶する記憶装置と、前記スキージ角度調整機構により調整されるスキージ角度を指定する指定装置と、該指定装置により指定されたスキージ角度で印刷動作させる際に前記記憶装置に記憶された当該角度調整された際のスキージによる下降時に求めた前記移動距離データ及び前記押し込み量データに基づいて前記駆動モータを制御して前記エアシリンダ自体を下降させ前記押し込み量を調整する制御装置とを設けたものである。
【0007】
【作用】
以上の構成から、印刷動作開始前にエアシリンダのピストンがストロークエンドでかつスキージがスクリーン板を介してプリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離を算出装置は算出し、算出された下降移動距離を移動距離データとして記憶装置は記憶すると共にスキージが下降してスクリーン板を介してプリント基板に設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更にスキージを下降させる押し込み量データを記憶装置は記憶する。そして、制御装置は記憶装置に記憶された移動距離データ及び押し込み量データに基づいて駆動モータを制御してエアシリンダ自体が下降するように制御する。また、印刷終了後基板とスクリーンとが相対的に離れる際に、該スキージが押込み量データに設定された押込み量だけスクリーンを押し付けながら離反する。
【0008】
また、作業者は印刷動作開始前に指定装置で指定されたスキージ角度となるようにスキージ角度調整機構を介して所望のスキージ角度に調整されたスキージをエアシリンダを介して基板上面レベルまで下降させる。このときのエアシリンダのピストンがストロークエンドでかつスキージ角度調整機構により所望角度に調整されたスキージがスクリーン板を介してプリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離が算出装置により算出され、算出された移動距離データが記憶装置に記憶されると共にスキージが下降してスクリーン板を介してプリント基板に設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更にスキージを下降させる押し込み量データが記憶装置に記憶される。そして、制御装置は印刷動作時に記憶装置に記憶された当該角度調整された際のスキージによる下降時に求めた移動距離データ及び押し込み量データに基づいて駆動モータを制御してエアシリンダ自体を下降させ押し込み量を調整する。また、印刷終了後基板とスクリーンとが相対的に離れる際に、該スキージが押込み量データに設定された押込み量だけスクリーンを押し付けながら離反する。
【0009】
【実施例】
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
図3の1はスクリーン印刷機で、図示しない上流側装置から搬送されてくるプリント基板2の上面にチップ状電子部品が装着されるように所望のパターンに塗布剤としてのクリーム半田が塗布される。
【0010】
3は前記基板2を図示しない位置決め機構により位置決めした状態で載置する載置台で、図示しない駆動機構によりX、Y、θ移動可能である。
4は前記載置台3の下部に設けられる移動台で、該移動台4の移動により載置台3を移動させる。即ち、移動台4を上下動するシリンダ5の上下動により載置台3を上下動させる。
【0011】
6はスクリーンで、所望の回路パターンに穿設されたスクリーン板7と、該板7を囲むスクリーン枠8とから構成され、図示しない上下動機構により印刷開始前に基板側に下降され、印刷終了後上昇し基板2から離れる。尚、スクリーン6に対して基板側を下降させて、あるいは基板2とスクリーン6との両者が互いに離反するように構成しても良い。
【0012】
9は前記スクリーン板7に下降した後該枠8に沿って摺動することによりスクリーン板7を介して基板2にクリーム半田を印刷する一対のスキージで、図4に示すように各スキージ9に対応したスキージ上下用エアシリンダ10に圧縮空気供給源11から供給されるエアが電空レギュレータ12によりその圧力が調整された状態でエアバルブから成る各切換弁13を介して供給されることにより夫々上下動される。前記電空レギュレータ12は後述するロードセル41(図2参照)で検出される基板2に当接時のスキージ9による印圧値を基にCPU53からの指令により図2に示すように出力ボード73、レギュレータコントローラ14を介して電磁弁12Aを開動作させて所望の印圧を加圧するように制御される。
【0013】
17は前記シリンダ10が取り付けられる取付板で、例えばパルスモータから成る駆動モータ18が駆動されることにより該モータ18にカップリング19を介して取り付けられたボールネジ20が回動されることにより、該ボールネジ20に軸受21を介して該取付板17は固定されているので、シリンダ10は駆動モータ18の駆動により図6に示すリニアガイド22にガイドされて上下動される。また、該シリンダ10は前記リニアガイド22が固定された枠体23が図示しない移動機構によりベース25上のリニアガイド24にガイドされて移動されることにより、それに伴って印刷方向に水平移動される。尚、駆動モータ18としてサーボモータを使用しても良い。また、前記移動機構として例えばパルスモータやサーボモータから成る駆動モータの駆動により回動される駆動プーリと、従動プーリ間を掛け渡されたベルトに前記枠体23の一部を固定して、該ベルトの移動に伴って枠体23が移動されることによりスキージ9を移動させる。
【0014】
次に、前記シリンダ10によるスキージ9の上下動機構について図5及び図6を基に説明する。
前記シリンダ10のロッド27にカップリング28を介して取り付けられた取付板30がガイド体31にガイドされて上下動される。尚、該取付板30は前記取付板17との間に介在させたスプリング32により取付板17方向に接近するように付勢されている。
【0015】
35は前記ガイド体31の下部に固定された断面コの字状のスキージ取付板で、該取付板35の凹部にスキージホルダ36が固定されたスキージ取付体34が入り込んだ状態でネジ37止めされている。尚、該スキージ取付体34はスキージ9下面の左右の上下位置が調整可能となるように、前記取付板35に軸38を支点にして揺動可能で前記ネジ37に対応したネジ穴は縦に長穴となっており、図6に示すように取付板30の両側に設けられた印圧バランス調整用ネジ40を夫々回動させて該ネジ40の先端部に当接されたスキージ取付体34の上面に固定されたロードセル41をプリロード用スプリング42の付勢力に抗して押圧することにより、軸38を支点にしてスキージ取付体34を揺動させて所望の位置で長穴を介してネジ37止めして固定する。このとき、前記ネジ40の先端部が当接されるロードセル41の検出部43によりスキージ9に加えられる各印圧が検出され、図2に示すアンプ71に夫々に表示される。従って、作業者はこの表示されたデータを基に両側にかかる印圧のバランス(例えば5kgfの印圧をかける場合には両側のロードセル41で夫々2.5kgfと検出されるのが望ましい。)を整えてスキージ取付体34を固定する。そして、該ロードセル41で検出された印圧値は入力ボード72を介してCPU53に送られる。
【0016】
尚、スキージ9を固定したスキージホルダ36はスキージ取付体34に図4に示すようにお互いに向き合った状態でいるスキージ9のスキージ角度をペースト半田の粘度、印刷パターン孔径等に応じて調整可能に取り付けられている。即ち、スキージ角度調整機構はスキージ取付体34の長手方向に貫通した軸45を支点に回動するウォームホイール46がウォーム47が回動されることにより回動されることにより、前記軸45に固定されたスキージホルダ36が所定角度となるように調整される構成となっている。この回動は、前記軸45にカップリング48を介して取り付けられたロータリエンコーダ49により検出され、図示しない表示装置に現在の角度が逐次表示される。尚、スキージ角度を指定したら図示しない駆動機構によりウォーム47を自動で回動させて、あるいは軸45を直接自動で回動させてスキージ角度の調整を自動化させるようにしても良い。
【0017】
次に、制御系統について説明する。図1に示す53は制御装置としてのCPUであり、記憶装置としてのRAM54に格納されたスクリーン印刷機1の基板2の印刷動作に係わる種々の情報に基づき記憶装置としてのROM55に格納された動作プログラムに従って行う。
56はインターフェースであり、前記シリンダ5、スキージ上下用シリンダ10、電空レギュレータ12、駆動モータ18、荷重変換器としての歪ゲージ式ロードセル41、ロータリエンコーダ49、CRT57、始動キー58及び停止キー59等を有する操作部60及び後述するタッチパネルスイッチ65等が接続されている。
【0018】
データ入力装置としてのタッチパネルスイッチ65は、図示しない取り付け具を介してCRT57の画面上に取り付けられている。また、該タッチパネルスイッチ65はガラス基板の表面全体に透明導電膜がコーティングされ、四辺に電極が印刷されている。そのため、タッチパネルスイッチ65の表面に極微少電流を流し、作業者がタッチすると四辺の電極に電流変化が起こり、電極と接続した回路基板によりタッチした座標値がRAM54内にある作業を行わせるスイッチ部として予め記憶された座標値群の中の座標値と一致すれば、当該作業が行われる。
【0019】
以下、各種設定動作について説明する。
先ず、電源を投入すると、CRT57は図7に示す初期画面を表示する。この初期画面には、「生産運転」、「段取作業」、「データ編集」、「装置メンテナンス」及び「環境設定」の各項目別の操作スイッチ部が表示される。尚、各操作スイッチ部は項目別に色分けされていると共に二重枠で表示されていて、その上面にタッチパネルスイッチ65が取り付けられている。
【0020】
この画面の「生産運転」の操作スイッチ部をタッチすると、図8に示す生産運転(停止中)の画面が表示される。この画面の「サブメニュー」の操作スイッチ部をタッチすると、図9に示すサブメニューの画面が表示される。
この画面には、「生産運転ステップ指定」、「運転方法設定」、「生産機種データ修正」等の各種操作スイッチ部が表示される。
【0021】
この画面で、「生産機種データ修正」の操作スイッチ部をタッチすると、図10に示す生産機種データ修正の画面が表示される。この画面で「印刷データ」の操作スイッチ部(図10の斜線部分)をタッチすると、図11に示す印刷データの画面が表示される。
この画面には、基板寸法(X(横)、Y(縦)、T(厚み))データを設定する「基板寸法」、スキージ9(右側、左側)の印圧データを設定する「印圧選択」、スキージ9(右側(A)、左側(B))の基板上面レベル(基準レベル)からの押込み量データを設定する「スキージA押込み量」、「スキージB押込み量」等の各操作スイッチ部がある。
【0022】
ここで、「基板寸法のX(横)」の操作スイッチ部(図11の斜線部分)をタッチすると、該スイッチ部が点灯されると共に画面左下のデータ入力表示部に「基板寸法X(横): mm(データが設定されている。尚、現在は入力されていない。)」と表示され、画面右下に「テンキー」の各操作スイッチ部が表示される。
【0023】
そして、作業者は扱う基板2のX(横)方向の寸法(例えば123.45)を該テンキーを使用して前記データ入力表示部に入力し、画面右下の「設定」の操作スイッチ部をタッチすると、前記「基板寸法X(横)」の操作スイッチ部が「123.45mm」と表示されると共に点灯が解除され、RAM54内に記憶される。
【0024】
また、「基板寸法のY(縦)」の操作スイッチ部をタッチすると、同様に該スイッチ部が点灯されると共に画面左下のデータ入力表示部に「基板寸法Y(縦): mm(データが設定されている。尚、現在は入力されていない。)」と表示され、画面右下に「テンキー」の各操作スイッチ部が表示される。
そして、作業者は扱う基板2のY(縦)方向の寸法(例えば123.45)を該テンキーを使用して前記データ入力表示部に入力し、画面右下の「設定」の操作スイッチ部をタッチすると、前記「基板寸法Y(縦)」の操作スイッチ部が「123.45mm」と表示されると共に点灯が解除され、RAM54内に記憶される。同様にして、基板寸法のT(厚み)に所定データを設定する。
【0025】
次に、「印圧選択(右側)」の操作スイッチ部(図12の斜線部分)をタッチすると、該スイッチ部が点灯されると共に画面左下のデータ入力表示部に「印圧選択(右側): kgf(データが設定されている。尚、現在は入力されていない。)」と表示され、画面右下に「テンキー」の各操作スイッチ部が表示される。
【0026】
そして、作業者は所望印圧値(例えば5.0kgf)を該テンキーを使用して前記データ入力表示部に入力し、画面右下の「設定」の操作スイッチ部をタッチすると、前記「印圧選択(右側)」の操作スイッチ部が「5.0kgf」と表示されると共に点灯が解除され、RAM54内に記憶される。また、同様にして左側のスキージ9に対する印圧値(例えば5.0kgf)を設定する。これにより、印刷時には各スキージ9による印圧が前記設定した印圧値に基づいて印刷されロードセル41により検出される。また、印圧が設定印圧値となるようにシリンダ10にエアを供給してスキージ9がスクリーン板7上面に当接した位置がスキージ9の高さ位置(基準レベル)が零となる位置であり、後述するスキージ押込み量データとは、この基準レベルから更にスキージ9を下降させる量のことである。尚、右側、左側のスキージの設定印圧値は必ずしも一致させる必要はない。
【0027】
次に、「スキージA(右側)押込み量」の操作スイッチ部(図13の斜線部分)をタッチすると、該スイッチ部が点灯されると共に画面左下のデータ入力表示部に「スキージA押込み量: mm(データが設定されている。尚、現在は入力されていない。)」と表示され、画面右下に「テンキー」の各操作スイッチ部が表示される。
【0028】
そして、作業者は所望の押込み量(例えば2.0mm)を該テンキーを使用して前記データ入力表示部に入力し、画面右下の「設定」の操作スイッチ部をタッチすると、前記「スキージA押込み量」の操作スイッチ部が「2.0mm」と表示されると共に点灯が解除され、RAM54内に記憶される。
また、同様に「スキージB押込み量」の操作スイッチ部をタッチして「テンキー」を使用して所望の押込み量(例えば2.0mm)を設定する。尚、右側、左側のスキージの設定押込み量は必ずしも一致させる必要はない。
【0029】
更に、該図13の画面の「ページ送り」の操作スイッチ部をタッチすると、例えばスキージ9の移動速度データやスクリーン板7(基板2)の印刷範囲データ等を設定する図示しない印刷データ画面が表示される。
以下、動作について説明する。
先ず、作業者は印刷動作開始前にスキージ下降時の基板上面レベルまでの移動距離の設定動作を行う。即ち、スキージ角度調整機構のウォーム47を回動させて、エンコーダ49で検出され、表示装置に表示される現在のスキージ9のスキージ角度が所望角度となったらウォーム47の回動を止める。この作業を右側と左側のスキージ9に対して行う。
【0030】
次に、載置台3に基板2を載置させた後該載置台3を印刷位置まで上昇させると共にスクリーン6を基板側に移動させる。これにより、印刷作業位置に準備された基板2に対してスキージ9を下降させる。例えば、図4に示すように作業者は左側のスキージ上下用エアシリンダ10にエアを供給させ左側のスキージ9を下降させると共に駆動モータ18を介して該スキージ9による印圧が設定印圧となったことがロードセル41により検出されるまで下降させる。このスキージ9がスクリーン板7を介して基板2に当接して、印圧が設定印圧となった位置が基板上面レベルが零となる位置である。そして、このスキージ9の基板上面レベルまでの下降移動距離が駆動モータ18のパルス数を基にCPU53内の算出装置により算出され、RAM54に移動距離データとして記憶される。また、同様に右側のスキージ9での移動距離データの設定動作を行い、基板2を載置台3から取り外す。このように、スキージ角度を調整したら印刷動作開始前に当該スキージ9が基板上面レベルまで下降する際の移動距離データの設定動作を行う。
【0031】
以上のように所望角度に調整されたスキージ9に対する移動距離データの設定が完了したら自動運転を開始させる。
先ず、スクリーン印刷機1の電源を入れてCRT57の画面上に図7の初期画面を表示させ、この画面上の「生産運転」の操作スイッチ部をタッチし図8の生産運転(停止中)の画面を表示させる。この画面が表示された状態で操作部60の始動キー58をタッチすると、生産運転中の画面に切替わると共に生産運転が開始される。
【0032】
生産運転が開始され、供給コンベアの搬送レベルより下方にある載置台3の上方に該コンベアにより上流側装置から搬送されてきた基板2が位置されると、コンベアは停止される。
次に、載置台3はシリンダ5により搬送レベルより上昇され、該台3上に基板2が位置決めされた状態で載置される。
【0033】
そして、図3に示す左側のスキージ9がCPU53の指令により駆動されるスキージ上下用シリンダ10及び駆動モータ18により基板2上に下降される。即ち、このとき前述したようにしてRAM54に記憶させた移動距離データ(スキージ9がスクリーン板7を介して基板2に当接した際の印圧が設定印圧となる基板上面レベルまでの下降移動距離)に印刷データの画面上の「スキージB押込み量」で設定された押込み量(例えば、2.0mm)分駆動モータ18が駆動された後、左側のスキージ上下用エアシリンダ10の駆動によりスキージ取付体34を介してスキージ9が印刷データの画面上の「印圧選択(左側)」で設定された設定印圧(例えば、5.0kgf)で下降されるようにレギュレータコントローラ14を介して電空レギュレータ12に指令を出し、該レギュレータ12によりシリンダ10に供給されるエアが調整されて、スキージ9がスクリーン板7を介して基板2に当接される。このとき、スキージ9はシリンダ10のストロークエンドにいく途中で基板側に当接してこれ以上下がることができず、ロッド27の上部の図示しないピストンがシリンダ10のストロークエンドから押込み量分浮き上がった状態で止まる。
【0034】
そして、駆動モータの駆動により図3の右方向にスキージ9が所望の速度で移動されることによりスクリーン板7上に供給されたクリーム半田を該板7の穿設された開口を介して基板2上に片側印刷する。この印刷動作時にスキージ9は図13の画面で設定したスキージB押込み量データに基づいて基準レベルから所望押込み量(例えば、2.0mm)更に下降するようにモータ18により働きかけられているので、基板2に反り等があってもクリーム半田がかすれることなく印刷できる。
【0035】
また、印刷が終了し基板2からスキージ9及びスクリーン7が上昇する際に基板側の規制がなくなるため、シリンダ10のストロークエンドから押込み量分浮き上がっていたピストンがエア圧の作用により下降するため、スキージ9が下降しスキージ9がスクリーン板7を押さえながら基板2から離れるためスクリーン板7が揺れることがなくなり、スクリーン板7の開口から基板上に印刷されたクリーム半田がきれいな形で抜ける。続いて、載置台3がシリンダ5により搬送レベルより下方に下降され、排出コンベアにより基板2が排出される。尚、スクリーン側を固定にし基板側を下降させる、あるいは基板側とスクリーン側の両者を互いに離反させて基板2とスクリーン板7とを離すような構成のものに於いても、該押込み量によりスキージがスクリーン板7を押さえながら移動するので、スクリーン板7が揺れたりして暴れることがない。
【0036】
尚、この印刷動作中にCPU53で前記駆動モータの移動距離をパルス数をカウントすることによりスキージ9が所望位置に到達する度にロードセル41によりそのときの印圧が検出されると共にアンプ71に印圧値が表示される。そして、その複数点の検出値の平均した値をRAM54に記憶すると共に次回印刷動作時にフィードバックする。即ち、前記印刷時に検出した検出結果からRAM54に設定された印圧データと前記平均値とのズレ量を算出し、再び左側のスキージ9を使用して印刷を行う場合に該ズレ量分補正するため、CPU53はレギュレータコントローラ14を介して電空レギュレータ12の電磁弁12Aを制御して印圧調整を行う。
【0037】
以下、同様にして印刷動作が続けられる。
以上は片側印刷の場合について説明したが、1枚の基板2に対して往復印刷させる場合にも同様にして行われる。
また、本実施例では機種切替によりスキージ角度を変更した後、印刷動作開始前に当該スキージ9による基板上面レベルまでの下降時の移動距離データの設定動作を行っているが、予め機種替えにより使用する全てのスキージ角度に対する移動距離データをRAM54に記憶させておき、図11等に示す印刷データ内にスキージ角度を指定する操作スイッチ部を設けておき機種替え時に所望のスキージ角度を指定することにより下降時の移動距離データの選択ができるようにしても良く、これにより機種替え毎に移動距離データの設定動作を行う必要がなくなる。
【0038】
更に、基準とするスキージ角度に対する移動距離データを1つ求めROM55に記憶させ、機種替えによりスキージ角度を変更する場合にスキージ角度調整機構を介してスキージ9のスキージ角度を調整すると共にそのスキージ角度を図11等に示す印刷データ内にスキージ角度を指定する操作スイッチ部を設けておき、該画面上でスキージ角度を指定する。そして、図14に示すようにあるスキージ9の基準角度(図14に例えば点線で示した角度)と今回使用するスキージ角度(図14に例えば実線で示した角度)との間の基板2に対する高さ位置(h)をCPU53で算出させ基準の移動距離データに該算出高さデータを加味して、基板上面レベルが零となる位置を決定するようにしても良く、このような構成はスキージ角度を自動で変更可能とする機能を有する印刷機に於いて特に効果がある。尚、高さ位置hを求める式は
【0039】
【数1】
【0040】
であり、基準の移動距離データにこの算出した高さ位置データを加味した値がそのスキージ9に対する移動距離である。
【0041】
【発明の効果】
以上、本願の請求項1に係る発明によれば、スキージの押込み量の設定動作が簡便となり、設定動作中の運転停止時間の短縮がはかれ、生産性が向上する。
また、本願の請求項2に係る発明によれば、予め使用する全てのスキージ角度に対する基板上面レベルまでの移動距離データ及び押し込みデータを設定し、記憶しておくことにより、機種替えに伴いスキージ角度が変更された場合にも機種替え毎に移動距離データ及び押し込みデータの設定動作を行う必要がなくなり、生産性が更に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】スクリーン印刷機の構成回路図である。
【図2】印圧調整機構の構成回路図である。
【図3】スクリーン印刷機の正面図である。
【図4】スキージの上下動機構を示す正面図である。
【図5】スキージの上下動機構を示す平面図である。
【図6】スキージの上下動機構を示す側面図である。
【図7】CRTに表示された画面を示す図である。
【図8】CRTに表示された画面を示す図である。
【図9】CRTに表示された画面を示す図である。
【図10】CRTに表示された画面を示す図である。
【図11】CRTに表示された画面を示す図である。
【図12】CRTに表示された画面を示す図である。
【図13】CRTに表示された画面を示す図である。
【図14】基準のスキージ角度と指定スキージ角度との基板に対する高さ位置関係を示す図である。
【符号の説明】
1 スクリーン印刷機
2 プリント基板
7 スクリーン板
9 スキージ
10 スキージ上下用エアシリンダ
11 圧縮空気供給源
12 電空レギュレータ
41 ロードセル
53 CPU
54 RAM
Claims (2)
- スクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に印刷するスクリーン印刷機に於いて、前記スキージを印刷面に対して、上下動する印圧が調整可能なエアシリンダと、前記エアシリンダ自体を上下動させる駆動モータと、印刷動作開始前に前記エアシリンダのピストンがストロークエンドでかつ前記スキージがスクリーン板を介して前記プリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離を算出する算出装置と、算出された下降移動距離を移動距離データとして記憶すると共に前記スキージが下降して前記スクリーン板を介して前記プリント基板に前記設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更に前記スキージを下降させる押し込み量データを記憶する記憶装置と、前記移動距離データ及び前記押し込み量データに基づいて前記駆動モータを制御して前記エアシリンダ自体を下降させ前記押し込み量を調整する制御装置とを設けたことを特徴とするスクリーン印刷機。
- スクリーン板上の塗布剤をスキージを介してプリント基板に印刷するスクリーン印刷機に於いて、前記スキージの取付け角度を調整可能とするスキージ角度調整機構と、前記スキージを印刷面に対して、上下動する印圧が調整可能なエアシリンダと、前記エアシリンダ自体を上下動させる駆動モータと、印刷動作開始前に前記エアシリンダのピストンがストロークエンドでかつ前記スキージ角度調整機構により所望角度に調整されたスキージがスクリーン板を介して前記プリント基板に当接して印圧が設定印圧となるエアシリンダ自体の下降移動距離を算出する算出装置と、各種角度に調整されたスキージ毎に算出された下降移動距離を移動距離データとして記憶すると共に前記スキージが下降して前記スクリーン板を介して前記プリント基板に前記設定印圧で当接した印刷時の高さ位置から印刷が終了し基板側の規制がなくなる際に更に前記スキージを下降させる押し込み量データを記憶する記憶装置と、前記スキージ角度調整機構により調整されるスキージ角度を指定する指定装置と、該指定装置により指定されたスキージ角度で印刷動作させる際に前記記憶装置に記憶された当該角度調整された際のスキージによる下降時に求めた前記移動距離データ及び前記押し込み量データに基づいて前記駆動モータを制御して前記エアシリンダ自体を下降させ前記押し込み量を調整する制御装置とを設けたことを特徴とするスクリーン印刷機。
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JP14987294A JP3623986B2 (ja) | 1994-06-30 | 1994-06-30 | スクリーン印刷機 |
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