JP3623067B2 - 炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法 - Google Patents

炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ビールや炭酸飲料のような炭酸ガス含有飲料の缶詰を製造するための方法に関し、特に、低温で充填・密封された缶詰と外気温との温度差に起因して缶詰の缶体表面に結露が生じるのを防止するために、充填・密封直後の缶詰に対して外気温との温度差を小さくするための加熱処理を施すような、炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ビールや炭酸飲料のような炭酸ガスを含有する発泡性の飲料を缶詰にする場合、通常、飲料を缶容器(2ピース缶)内に充填して缶蓋で密封する段階で、飲料中に溶け込んでいる炭酸ガスが抜け難いように、飲料自体の温度を低温(1〜15℃)に維持しているが、そのため飲料が充填・密封された直後の缶詰の温度が外気温よりも大幅に低くなることがあり、そのような場合、そのままでは缶体表面に結露を生じることとなって、その後で段ボールケースに箱詰めしたときに段ボールケースを湿らして、搬送時に段ボールケースが変形したり破断したりする原因となったり、保管中に段ボールケースに黴が発生したり、缶に錆が発生したりする原因となる。
【0003】
そこで、そのような外気温との温度差を予め解消して缶詰の缶体表面に結露が生じることのないように、炭酸ガス含有飲料を充填・密封した直後、缶詰製造のラインを縦置きの状態(正立状態)で連続的に搬送されている缶詰に対して、該缶詰の温度が外気温と略等しくなるように、図に示すように、その上方から熱湯や蒸気のシャワーを浴びせて加熱するということが従来から行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のような従来の加熱処理法では、熱湯や蒸気等の散布により、加熱処理装置の周囲に蒸気が立ちこめて見通しが悪くなったり、高温・高湿度となって、作業環境が不快なものになると共に、作業者が火傷をしたりする危険性をも伴い、更に、飲料が生ビールの場合には、飲料の充填・密封作業がクリーンルーム内で行われるため、その近くにある加熱処置装置の周囲が高温・高湿度となることで微生物の繁殖を促し、該微生物がクリーンルーム内に入り込む危険が増すこととなって、好ましくない。
【0005】
一方、加熱処理される缶詰自体についても、缶詰の上側から加熱されることになるため、上部側ほどその温度が高くなるような温度差を生じ、内容物の自己対流が働き難く、全体が所定の温度となるまでに長時間を要することとなって、内容物の上部が高温下に長時間曝されることによる味や香りや色の劣化を招く可能性もある。
【0006】
本発明は、上記のような問題の解消を課題とするもので、結露を防止するための加熱処理法を変えることにより、作業環境を安全で快適なものにすると共に、短時間で缶詰全体を所定の温度に到達させることを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記のような課題を解決するために、上記の請求項1に記載したように、炭酸ガス含有飲料缶詰の製造工程において、炭酸ガス含有飲料を1〜15℃の温度で充填し、密封した直後の缶詰に対して、缶詰の搬送路の下側の所定範囲内に誘導加熱コイルを配置し、缶詰を搬送方向と直交する方向に横倒しにした状態で、缶詰を転がして搬送方向に移動させることで連続的に搬送しながら、搬送路の下側に配置した誘導加熱コイルによる高周波誘導加熱法により、外気温と缶詰の温度差が略±5℃以内となるように缶詰に加熱処理を施すことを特徴とするものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
ビールや炭酸飲料のような炭酸ガス含有飲料を缶詰とする場合に適用される本実施形態の製造方法は、各缶体を連続的に搬送しながら各工程での処理を連続的に行うような製造ラインにより実施されるものであって、飲料を充填・密封した直後で結露を防止するために缶詰に施される加熱処理、すなわち、外気温との温度差を小さくするために缶詰を温めるための加熱処理に関する点を除いては、従来から一般的に行われている炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法と格別に相違するものではない。
【0010】
すなわち、本実施形態では、図示していないが、送給されてくる飲料を分配して充填する飲料充填機によって、連続的に送り込まれてくる洗浄済みの空缶に、炭酸ガス含有飲料を連続的に各空缶毎に分配して充填してから、この飲料充填済みの缶体を、搬送コンベアを介して連続的に缶蓋巻締機に送り込んで、缶蓋供給装置から連続的に缶蓋が供給されている缶蓋巻締機によって、飲料充填済みの各缶体に缶蓋を巻き締めて、密封状態の飲料缶詰として連続的に缶蓋巻締機から送り出す。
【0011】
そのような缶容器への飲料を充填・密封の工程において、内容物となる炭酸ガス含有飲料は、その中に溶け込んでいる炭酸ガスが抜け難いように、1〜15℃の低い温度(例えば、通常の炭酸飲料では2℃、微炭酸飲料では15℃)に維持されており、缶蓋巻締機から連続的に送り出されてくる飲料缶詰も略それと等しい温度のものとなっている。
【0012】
そして、缶蓋巻締機から連続的に送り出した飲料缶詰を、搬送経路に配置された加熱装置(ウォーマー)により、搬送しながら外気温との温度差が略±5℃以内となるように温めて、外気温との温度差により缶体表面に結露が生じることのない状態としてから箱詰め工程に送り込み、最終的には、所定数毎に段ボールケースに箱詰めした状態で製造ラインから搬出する。
【0013】
そのような炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法において、缶蓋巻締機から連続的に送り出されてくる低温の飲料缶詰を、結露が生じることのない程度に温めるために、従来は、図に示すように、缶詰の上方から熱湯や蒸気をシャワーで浴びせるという方法が採られているが、本実施形態では、そのような熱湯や蒸気のシャワーによる方法に変えて、缶詰の搬送経路に沿った誘導加熱コイルを配設することにより、該誘導加熱コイルの近傍を通過する各缶詰を、高周波誘導加熱法によって温めている。
【0014】
誘導加熱コイルによる高周波誘導加熱については、それ自体は従来から一般的に知られた加熱方法であって、本実施形態において飲料缶詰の加熱に適用した場合、誘導加熱コイルに電流を流すことで、誘導加熱コイルの近傍を通過する缶詰を、金属素材の缶容器に生じる誘導電流(渦電流)に基づくジュール熱によって該缶容器を加熱し、該缶容器を介して中身の飲料を加熱して、外気温との温度差が略±5℃以内となるように缶詰全体を温めることができる。
【0015】
なお、高周波誘導加熱法により缶詰を加熱するための誘導加熱コイルの具体的な配置について、本実施形態では、図1に示すように、搬送方向と直交する方向に横置き(横倒し)にされた状態で転がされて搬送される缶詰1に対して、搬送路の下側に誘導加熱コイル2を配設している。
【0016】
上記のように、低温状態の缶詰を外気温±5℃以内にまで温めるために、誘導加熱コイルによる高周波誘導加熱法を採用した本実施形態の炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法によれば、従来の熱湯や蒸気等のシャワーにより缶詰を加熱する方法と比べて、熱湯や蒸気等を作業環境内に散布する必要がないため、作業環境を安全で快適なものにすることができると共に、加熱処理装置近傍の飲料充填・密封作業雰囲気を、微生物が発生しやすい条件である高温・高湿度にさせないで済む。
【0017】
また、従来の方法では、缶詰が上側から一方的に加熱されるため、缶詰の内部で内容物の飲料に上部側ほど温度が高くなるような温度差を生じ、内容物の自己対流が働き難く、缶詰全体が所定の温度となるまでに時間を要していたのに対して、本実施形態の方法では、缶体を通して缶詰全体を効率的に加熱することができるため、図に示すように、従来の方法と比べて、短時間で缶詰全体を設定温度の近傍(結露を生じない所定の温度)に到達させることが可能となる。
【0018】
そのため、従来の方法では、内容物の上部のみを長時間に渡って高温(熱湯や蒸気の温度)に曝すことで味や香りや色の劣化を招く可能性があったが、本実施形態の方法では、内容物を全体的に加熱して短時間で所定の温度に到達させることができるため、内容物の味や香りや色の劣化を回避することができる。
【0019】
また、従来の方法では、缶詰の上側、すなわち、ヘッドスペース(缶詰内上部の内容物のない空間部分)の側から加熱されるため、缶内圧を決定するヘッドスペースの圧力が加熱によって高くなるのに対して、本実施形態の方法では、特にヘッドスペースの側から加熱するようなことなく、加熱時にヘッドスペースの圧力を低く抑えることができるため、缶内圧の変化による缶体の変形を抑えるのに最小限必要な厚さにまで缶壁厚を薄くすることができる。
【0020】
また、結露防止のために缶詰をどの程度加熱するかということは、缶詰の温度や外気温や湿度によって変わるものであり、加熱の程度を状況に応じて適宜変更することが必要であるが、本実施形態の方法によれば、誘導加熱コイルに流す電流の大きさを変えるだけで、または、誘導加熱コイルを複数個設ける場合には、電流を流す誘導加熱コイルの数を変えるだけで、そのような加熱程度の変更をきわめて容易に行うことができる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したような本発明の炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法によれば、結露を防止するための加熱処理に高周波誘導加熱法を採用することによって、作業環境を安全で快適なものとすることができると共に、缶詰全体を短時間で所定の温度に到達させることができて、内容物を高温下に長時間曝すことに起因する味や香りや色の劣化を回避することができ、また、加熱時にヘッドスペースの圧力を低く抑えることができるので、缶内圧の変化による缶体の変形を抑えるのに最小限必要な缶壁厚を薄くすることができ、さらに、加熱処置装置の周囲およびその近傍の飲料充填・密封作業雰囲気を、微生物が繁殖しやすい条件である高温・高湿度にさせないで済むので、缶詰飲料を変質させる微生物が缶内に入る危険を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法において高周波誘導加熱法を実施するための誘導加熱コイルの配置例を示す(A)側面説明図、および(B)正面説明図。
【図】本発明と従来例との缶詰加熱法の相違による加熱効果の差を示すグラフ。
【図】従来の炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法における缶詰の加熱法を示す側面説明図。
【符号の説明】
1 缶詰
2 誘導加熱コイル

Claims (1)

  1. 炭酸ガス含有飲料缶詰の製造工程において、炭酸ガス含有飲料を1〜15℃の温度で充填し、密封した直後の缶詰に対して、缶詰の搬送路の下側の所定範囲内に誘導加熱コイルを配置し、缶詰を搬送方向と直交する方向に横倒しにした状態で、缶詰を転がして搬送方向に移動させることで連続的に搬送しながら、搬送路の下側に配置した誘導加熱コイルによる高周波誘導加熱法により、外気温と缶詰の温度差が略±5℃以内となるように缶詰に加熱処理を施すことを特徴とする炭酸ガス含有飲料缶詰の製造方法。
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