JP3622140B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、加熱手段への入力を制御して炊飯するようにした炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図16は従来の炊飯器の断面図、図17は従来の炊飯器の全体構成を示すブロック図である。図16において、1は上部が開口された炊飯器本体、2は炊飯器本体1に収容される鍋、3は炊飯器本体1内に設けられ鍋2を加熱する誘導コイル、4は炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆うフタ、6はフタ4の鍋2との対向面に設けられたフタ温度センサ、7は炊飯器本体1の前面側に設けられた操作パネル、8は炊飯器本体1内に設けられ鍋2の底部に接触して鍋2の温度を検出する鍋温度センサ、5cはフタ4に設けられた蒸気口である。
【0003】
図17において、11は操作パネル7に設けられ炊飯を開始するためのスタートキー、16はフタ温度センサ6の出力によりフタ4の温度を検出するフタ温度検出手段、17はフタ温度検出手段16の検出温度に基づいて米飯の沸騰を検知する沸騰検知手段、20はマイコンからなり炊飯器全体の動作を制御する制御手段、22は加熱手段であり、制御手段20の出力に基づいて誘導コイル3を駆動し鍋2の加熱を行う。23は鍋温度センサ8の出力により鍋2の温度を検出する鍋温度検出手段、24は鍋温度検出手段23の出力により炊飯量を判定する炊飯量判定手段、26は炊飯の弱火工程における加熱手段(誘導コイル3)の通電時間データが格納される弱火通電時間記憶手段、27は弱火通電時間設定手段で、炊飯量判定手段24の判定結果に基づいて弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、沸騰後の弱火通電時間を設定し制御手段20に出力する。
【0004】
従来の炊飯器には鍋温度センサ8の温度上昇率を検知し、この温度上昇率に基づいて加熱手段である誘導コイル3への通電を電子制御して加熱量を調節し炊飯を行うものがある。米のでんぷんは生のままではベータでんぷんであり食味に耐えないが、このでんぷんをアルファ化することにより美味で消化の良い米飯が炊き上がる。このアルファ化の条件は十分な水分と96℃以上で20分から25分程度の加熱が必要とされている。炊飯において、炊飯量に関わらず一定の加熱量で加熱すると、水分が米に吸収され、または蒸発する。これにより、炊飯量が少量の時は炊飯時間が短くなり、多量の時は逆に長くなる。
【0005】
図18はそのような従来の炊飯器の動作を説明するフローチャート図、図19乃至図21はその炊飯器の加熱パターンを示す図で、図19は炊飯量が多量の場合の加熱パターン、図20は中量の加熱パターン、図21は少量の加熱パターンを示している。
【0006】
図18において、制御手段20により炊飯器の動作の制御が開始されると(S121)、まずスタートキー11の入力の判定が行われ(S122)、スタートキー11の入力があった場合は炊飯が行われる。炊飯動作では、まず予熱工程が行われる(S123)。予熱工程では、図19に示すように、鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御して米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、次の強火工程に移行する(S124)。
【0007】
強火工程では、まず誘導コイル3に100%通電して強火加熱を行い(S125)、鍋温度センサ8の温度が70℃になったことを検出したとき(S126)、炊飯量判定手段24の有するタイマT3をスタートさせる(S127)。次に、鍋温度センサ8の温度が90℃になったことを検出すると(S128)、炊飯量判定手段24のタイマT3を停止する(S129)。その後、炊飯量判定手段24のタイマT3のカウント量から炊飯量判定手段24が炊飯量を判定する(S130〜S134)。タイマT3のカウントが60秒以下の場合は(S130)、炊飯量を少量とし(S131)、タイマT3のカウントが60秒を越え150秒以下の場合は(S132)、炊飯量を中量とし(S133)、タイマT3のカウントが150秒を越える場合は(S132)、炊飯量を多量と判定する(S134)。そして、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報は弱火通電時間設定手段27に入力される。
【0008】
その後、鍋2内の米飯の沸騰を待つ(S135)。この沸騰検知は、フタ温度センサ6の検出温度が90℃以上となった点を沸騰と判定することにより行われる。沸騰を検知すると、弱火通電時間設定手段27は炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて、弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、弱火通電時間TYを選択設定する(S136〜S140)。炊飯量が多量(図19)と判定された場合は(S136)、弱火通電時間TYを45秒に設定し(S137)、一方、多量以外と判定された場合で(S136)、炊飯量が中量(図20)と判定された場合は(S138)、弱火通電時間TYを30秒に設定し(S139)、中量以外(図21)の場合(少量の場合)は(S138)、弱火通電時間TYを15秒に設定し(S140)、弱火工程に移行する(S141)。
【0009】
この弱火工程では、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20の有するタイマT2をスタートさせ(S142)、このタイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較する(S143)。タイマT2のカウントが弱火通電時間TY以下の場合、誘導コイル3への通電をONし(S144)、タイマT2のカウントが弱火通電時間TYを越えている場合で、タイマT2のカウントが60秒未満の場合は(S145)、誘導コイル3への通電をOFFし(S146)、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は(S145)、タイマT2を再スタートさせる(S142)。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFして弱火加熱が行われる。
【0010】
この弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収されまた蒸発することにより無くなり、鍋2の底の温度は急激に上昇を始める。この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったことを検出すると(S147)、弱火工程を終了し、次の蒸らし工程(S148)に移行する。蒸らし工程では15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味の良い米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯は終了する(S149)。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の炊飯器は、フタ温度センサ6の検出温度により鍋2内の米飯の沸騰を検知した後、直ちに加熱量を大幅に低減させて弱火加熱を行うので、吹きこぼれを抑えて米飯を炊くことができる。しかしながら、沸騰直後に加熱量を低減させてしまうため、鍋2内の米飯において十分に沸騰温度に達していない部分ができ、温度にむらが生じて均一に米飯が炊き上がらないという問題があった。また、この問題は炊飯量が多量の場合には特に顕著となってしまう。
【0012】
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、炊飯量の多少に関わらず、吹きこぼれを抑えて、炊きむらの無い、美味しい米飯を炊くことのできる炊飯器を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体に収容される鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、炊飯量レベルによって定められた各強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段と、炊飯量判定手段の判定結果に基づいて強火延長時間記憶手段による強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、沸騰検知手段による沸騰検知後に、強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたものである。
【0014】
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体に収容される鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、炊飯レベルによって定められた各定数に基づいて強火延長時間を算出する強火延長時間演算手段と、強火延長時間演算手段により算出した強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、沸騰検知手段による沸騰検知後に、強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたものである。
【0015】
本発明に係る炊飯器は、沸騰検知手段による沸騰検知後の強火加熱の加熱量を、沸騰以前の加熱量の90%以上としたものである。
【0016】
また、本発明に係る炊飯器は、フタ内部にこのフタの温度を検出するフタ温度検出器を設け、沸騰検知手段は、フタ温度検出器の検出温度に基づいて沸騰を検知するものである。
【0017】
さらに、本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体内部に鍋の温度を検出する鍋温度検出器を設け、沸騰検知手段は、鍋温度検出器が所定の温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定するものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態の断面図、図2は本発明の実施の形態1の全体構成を示すブロック図である。図1において、1は上部が開口された炊飯器本体、2は炊飯器本体1に収容される鍋、3は炊飯器本体1内に設けられ鍋2を加熱する誘導コイル、4は炊飯器本体1の上部開口を開閉自在に覆うフタである。5はフタ4に設けられた吹きこぼれ防止装置で、炊飯工程で沸騰した際に、鍋2の内圧の上昇により発生するおねばと蒸気を鍋2内に連通した導入筒5aから導入し、途中複数の障壁5bによりおねばと蒸気とを分離して、蒸気のみフタ4外方に開口した蒸気口5cから排出して残ったおねばをタンク部5dに貯め、沸騰がおさまり鍋2の内圧が低下した際に戻し弁5eからおねばを鍋2内に戻すことにより吹きこぼれを防止する。6はフタ4の鍋2との対向面に設けられたフタ温度センサ、7は炊飯器本体1の前面側に設けられた操作パネル、8は炊飯器本体1内に設けられ鍋2の底部に接触して鍋2の温度を検出する鍋温度センサである。
【0019】
図2において、11は操作パネル7に設けられ炊飯を開始するためのスタートキー、16はフタ温度センサ6の出力によりフタ4の温度を検出するフタ温度検出手段、17はフタ温度検出手段16の出力により米飯の沸騰を検知する沸騰検知手段、20はマイコンからなり炊飯器全体の動作を制御する制御手段、22は加熱手投であり、制御手段20の出力に基づいて誘導コイル3を駆動し鍋2の加熱を行う。23は鍋温度センサ8の出力により鍋2の温度を検出する鍋温度検出手段、24は鍋温度検出手段23の出力により炊飯量を判定する炊飯量判定手段、25は炊飯の強火工程の沸騰後における炊飯量に対応する強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段、19は強火延長時間設定手段で、炊飯量判定手段24の判定結果に基づいて強火延長時間記憶手段25に格納されている強火延長時間データを出力させ、沸騰後の強火延長時間を設定し制御手段20に出力する。26は炊飯の弱火工程における加熱手段(誘導コイル3)の弱火通電時間データが格納される弱火通電時間記憶手段、27は弱火通電時間設定手段で、炊飯量判定手段24の判定結果に基づいて弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、弱火通電時間を設定し制御手段20に出力する。
【0020】
次に、実施の形態1の動作を図3のフローチャート図および図4乃至図6の加熱パターンを示す図を用いて説明する。なお、図4は炊飯量が多量の加熱パターン、図5は中量の加熱パターン、図6は少量の加熱パターンを示している。
【0021】
図3において、制御手段20により炊飯動作の制御が開始されると(S1)、まずスタートキー11の入力の判定が行われ(S2)、スタートキー11の入力があった場合は炊飯が開始される。炊飯動作では、まず予熱工程が行われ(S3)、図4に示すように、鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御して米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、強火工程に移行する(S4)。
【0022】
強火工程では、まず誘導コイル3に100%通電して強火加熱を行い(S5)、鍋温度センサ8の温度が70℃になったことを検出したとき(S6)、炊飯量判定手段24の有するタイマT3をスタートさせる(S7)。次に、鍋温度センサ8の温度が90℃になったことを検出すると(S8)、炊飯量判定手段24のタイマT3を停止する(S9)。その後、炊飯量判定手段24のタイマT3のカウント量から炊飯量を判定する(S10〜S14)。タイマT3のカウントが60秒以下の場合は(S10)、炊飯量を少量とし(S11)、タイマT3のカウントが60秒を越え150秒以下の場合は(S12)、炊飯量を中量とし(S13)、タイマT3のカウントが150秒を越える場合は(S12)、炊飯量を多量と判定する(S14)。そして、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報は強火延長時間設定手段19と弱火通電時間設定手段27とに入力される。
【0023】
その後、鍋2内の米飯の沸騰を待つ(S15)。この沸騰検知は、フタ温度センサ6の検出温度が90℃以上となった点を沸騰と判定することにより行われる。沸騰を検知すると、強火延長時間設定手段19は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて、強火延長時間記憶手段25に格納されている強火延長時間データを出力させ、強火延長時間TEを選択設定し、弱火通電時間設定手段27は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、弱火通電時間TYを選択設定する(S16〜S23)。炊飯量が多量(図4)と判定された場合は(S16)、強火延長時間TEを300秒に設定するとともに(S17)、弱火通電時間TYを45秒に設定し(S18)、多量以外と判定された場合で(S16)、炊飯量が中量(図5)と判定された場合は(S19)、強火延長時間TEを180秒に設定するとともに(S20)、弱火通電時間TYを30秒に設定し(S21)、中量以外(図6)の場合(少量の場合)は(S19)、強火延長時間TEを60秒に設定するとともに(S22)、弱火通電時間TYを15秒に設定する(S23)。なお、各炊飯量に対応する強火延長時間TEと弱火通電時間TYとをまとめたものを表1に示す。
【0024】
【表1】
Figure 0003622140
【0025】
次に、強火延長時間TEを計測する制御手段20の有するタイマT1をスタートさせ(S24)、このタイマT1のカウントが強火延長時間TEに達したかどうかを判定し(S25)、強火延長時間TEに達した場合は、弱火工程に移行する(S26)。このように、タイマT1にて強火延長時間TEの計測後に弱火加熱に移行することで、炊飯量の判定結果に基づいた強火加熱が延長される。沸騰以降は、沸騰により米の表面から分離した糊分が水中に解け出すため、鍋2内の自由水は高い粘度を持ったおねばとなり、鍋2内の底部で発生した蒸気とともに泡になって鍋2内に充満するが、フタ4に設けた吹きこぼれ防止手段5により吹きこぼれを防止し、強火加熱を延長することが可能となる。
【0026】
弱火工程では(S26)、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20の有するタイマT2をスタートさせ(S27)、このタイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較する(S28)。タイマT2のカウントが弱火通電時間TY以下の場合、誘導コイル3への通電をONし(S29)、タイマT2のカウントが弱火通電時間TYを越えている場合で、タイマT2のカウントが60秒未満の場合は(S30)、誘導コイル3への通電をOFFし(S31)、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は(S30)、タイマT2を再スタートさせる(S27)。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFして、炊飯量の判定結果に基づいた弱火加熱が行われる。
【0027】
米のでんぷんは生の状態ではベータでんぷんであり食味に耐えないが、このでんぷんをアルファ化することにより美味で消化の良い米飯が炊き上がる。このアルファ化の条件は十分な水分と96℃以上で20分から25分程度の加熱が必要とされている。沸騰後の強火加熱のままドライアップまで加熱すると、炊飯が短時間で終了し十分なアルファ化が行われないが、沸騰後に所定時間の強火加熱の後、弱火加熱を行うことでこの問題は解消される。
【0028】
この弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収され、また蒸発することにより無くなり、鍋2の底の温度は急激に上昇を始める。この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったことを検出すると(S32)、弱火工程を終了し、蒸らし工程に移行する(S33)。この蒸らし工程では、図4に示すように、15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味のよい米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯は終了する(S34)。
【0029】
このように、炊飯量の判定結果に基づき、沸騰検知後の強火加熱の延長時間TEを調整するので、鍋2内の米飯は十分に沸騰温度に達し、加熱むらを無くすことができる。また、強火加熱終了後に弱火で加熱し炊き上げるので、でんぷんのアルファ化が促進され、炊きむらが無くしかも十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0030】
なお、上述の実施の形態1では強火工程における沸騰以前および沸騰検知後の加熱出力が連続ON状態であり、加熱量で表した場合は100%で、沸騰以前に対する沸騰検知後の加熱量の割合も1:1、つまり100%となるようにしたが、これに限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御としてもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0031】
実施の形態2.
図7乃至図9は本発明の実施の形態2における炊飯の加熱パターンを示す図で、この実施の形態2は、実施の形態1に係る炊飯器において、強火工程における沸騰以前に対する沸騰検知後の加熱量の割合を90%以上としたものである。なお、図7は炊飯量が多量の加熱パターン、図8は中量の加熱パターン、図9は少量の加熱パターンを示している。
【0032】
このように構成したことにより、実施の形態1とほぼ同じ作用および効果が得られ、沸騰検知後の加熱量を沸騰以前の加熱量の90%以上としたことにより、加熱手段を構成する部品、誘導コイル3等の温度上昇を押さえることができる。そして、温度上昇対策等のコストがかからず、しかも吹きこぼれを抑えることができ、さらに炊きむらが無くしかも十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0033】
なお、上述の実施の形態2では、実施の形態1と同じく、強火工程における沸騰以前の加熱出力が連続ON状態であり、加熱量で表した場合は100%であるようにしたが、これに限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御、例えば沸騰以前の加熱出力を55秒ON・5秒OFFとしてもよい。この場合、沸騰以前の加熱量は約92%であり、沸騰検知後の加熱量をその90%以上、つまり約83%以上の加熱量とすればよく、この時の沸騰検知後の加熱出力は例えば50秒ON・10秒OFF(加熱量は約83%)となる。この場合も同様の効果を奏する。
【0034】
実施の形態3.
図10は本発明の実施の形態3の全体構成を示すブロック図である。この実施の形態3は、沸騰検知手段17による米飯の沸騰検知において、フタ温度検出手段16の出力による沸騰検知に代えて、鍋温度検出手段23の出力および沸騰検知時間による沸騰検知としたものである。
【0035】
図11および図12は鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示す図である。鍋温度センサ8は鍋2の底部を加熱する誘導コイル3の近傍に配置しているため、鍋2内の米飯よりも高い温度を検出する特性があり、鍋温度センサ8の検出温度で直接沸騰を検出するのは困難であるが、図11および図12に示すように、鍋温度センサ8により検出される温度のカーブおよび炊飯量の判定結果により、米飯の沸騰を検知することが可能である。
【0036】
つまり、図11は炊飯量が少量の場合の鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示しており、米飯の量が少ないために、鍋温度センサ8の検出温度は加熱により急激に上昇し、鍋温度センサ8が100℃になった時点から120秒後に米飯は沸騰を開始する。一方、図12は炊飯量が多量の場合の鍋温度センサ8の検出温度と米飯の沸騰との関係を示しており、米飯の量が多いために、鍋温度センサ8の検出温度の上昇は少量の場合よりも緩やかであり、鍋温度センサ8が100℃になった時点から360秒後に米飯は沸騰を開始する。
【0037】
次に、実施の形態3の動作を図13のフローチャート図を用いて説明する。まず、実施の形態1で説明した場合とほぼ同様に炊飯動作の制御が開始され、予熱工程において鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御し、米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、強火工程に移行する(S41)。
【0038】
強火工程では、まず誘導コイル3に100%通電して強火加熱を行い(S42)、鍋温度センサ8の温度が70℃になったことを検出したとき(S43)、炊飯量判定手段24のタイマT3をスタートさせる(S44)。次に、鍋温度センサ8の温度が90℃になったことを検出すると、炊飯量判定手段24のタイマT3を停止する(S46)。その後、炊飯量判定手段24のタイマT3のカウント量から炊飯量を判定し、さらに沸騰検知時間TFを設定する(S47〜S54)。タイマT3のカウントが60秒以下の場合は(S47)、炊飯量を少量とし(S48)、沸騰検知時間TFを120秒に設定する(S49)。タイマT3のカウントが60秒を越え150秒以下の場合は(S50)、炊飯量を中量とし(S51)、沸騰検知時間TFを240秒に設定する(S52)。タイマT3のカウントが150秒を越える場合は(S50)、炊飯量を多量とし(S53)、沸騰検知時間TFを360秒と設定する(S54)。
【0039】
次に、鍋温度センサ8の検出温度が100℃以上となることを判定し(S55)、100℃以上を検出した場合、沸騰検知手段17の有するタイマT4をスタートさせ(S56)、沸騰検知手段17のタイマT4が沸騰検知時間TFを越えたとき(S57)に、沸騰と判断し沸騰検知が終了する(S58)。沸騰を検知すると、実施の形態1で説明した場合とほぼ同様に、強火延長時間設定手段19は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて、強火延長時間記憶手段25に格納されている強火延長時間データを出力させ、強火延長時間TEを選択設定し、弱火通電時間設定手段27は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて、弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、弱火通電時間TYを選択設定する。
【0040】
ついで、強火延長時間TEを計測する制御手段20のタイマT1をスタートさせ、このタイマT1のカウントが強火延長時間TEに達したかどうかを判定し、強火延長時間TEに達した場合は、弱火工程に移行する。このように、タイマT1にて強火延長時間TEの計測後に弱火加熱に移行することで、炊飯量の判定結果に基づいた強火加熱が延長される。沸騰以降は、沸騰により米の表面から分離した糊分が水中に解け出すため、鍋2内の自由水は高い粘度を持ったおねばとなり、鍋2内の底部で発生した蒸気とともに泡になって鍋2内に充満するが、フタ4に設けた吹きこぼれ防止手段5により吹きこぼれを防止し、強火加熱を延長することが可能となる。
【0041】
弱火工程では、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20のタイマT2をスタートさせ、このタイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較し、タイマT2のカウントが弱火通電時間TY以下の場合、誘導コイル3への通電をONし、タイマT2のカウントが弱火通電時間TYを越えている場合で、タイマT2のカウントが60秒未満の場合は、誘導コイル3への通電をOFFし、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は、タイマT2を再スタートさせる。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFして、炊飯量の判定結果に基づいた弱火加熱が行われる。
【0042】
弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収され、また蒸発することにより無くなり、鍋2の底の温度は急激に上昇を始める。この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったことを検出すると、弱火工程を終了し、蒸らし工程に移行する。この蒸らし工程では、15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味のよい米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯は終了する。
【0043】
このように米飯の沸騰検知を鍋温度センサ8の出力により検知するため、フタ4にフタ温度センサ6を設けることなく沸騰を検知でき、安価な構成の炊飯器を得ることができる。しかも吹きこぼれを抑えることができ、さらに炊きむらが無く十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0044】
なお、上述の実施の形態3では、実施の形態1および実施の形態2と同じく、強火工程における沸騰以前の加熱出力が連続ON状態であり、加熱量で表した場合は100%であるようにしたが、これに限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御としてもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0045】
実施の形態4.
図14は本発明の実施の形態4の全体構成を示すブロック図である。この実施の形態4は、実施の形態1に係る強火延長時間記憶手段25に代えて、強火延長時間演算手段28を設けたものである。この強火延長時間演算手段28は、炊飯量判定手段24の判定結果に基づいて、強火工程の沸騰後における炊飯量に対応する強火延長時間TEを演算により算出し、強火延長時間設定手段19に出力する。
【0046】
次に、実施の形態4の動作を図15のフローチャート図を用いて説明する。なお、実施の形態4における加熱パターンは実施の形態1で示した図4乃至図6と同様である。また、実施の形態2で示した図7乃至図9と同様でもよい。
【0047】
図15において、制御手段20により炊飯動作の制御が開始されると(S61)、まずスタートキー11の入力の判定が行われ(S62)、スタートキー11の入力があった場合は炊飯が開始される。炊飯動作では、まず予熱工程が行われ(S63)、予熱工程では、図4に示すように、鍋温度検出手段23の検出温度が55℃で一定になるように誘導コイル3をON・OFF制御して米の吸水を促進する。この予熱工程は15分間行われ、15分経過後予熱工程を終了し、強火工程に移行する(S64)。
【0048】
強火工程では、まず誘導コイル3に100%通電して強火加熱を行い(S65)、鍋温度センサ8の温度が70℃になったことを検出したとき(S66)、炊飯量判定手段24のタイマT3をスタートさせる(S67)。次に、鍋温度センサ8の温度が90℃になったことを検出すると(S68)、炊飯量判定手段24のタイマT3を停止する(S69)。その後、炊飯量判定手段24のタイマT3のカウント量から炊飯量を判定する(S70〜S74)。タイマT3のカウントが60秒以下の場合は(S70)、炊飯量を少量とし(S71)、タイマT3のカウントが60秒を越え150秒以下の場合は(S72)、炊飯量を中量とし(S73)、タイマT3のカウントが150秒を越える場合は(S72)、炊飯量を多量と判定する(S74)。そして、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報は強火延長時間演算手段28と弱火通電時間設定手段27とに入力される。
【0049】
その後、鍋2内の米飯の沸騰を待つ(S75)。この沸騰検知は、フタ温度センサ6の検出温度が90℃以上となった点を沸騰と判定することにより行われる。沸騰を検知すると、強火延長時間演算手段28は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて強火延長時間TEを演算し、強火延長時間設定手段19は、強火延長時間演算手段28の演算結果より強火延長時間TEを設定する。また、弱火通電時間設定手段27は、炊飯量判定手段24で判定された炊飯量情報に基づいて、弱火通電時間記憶手段26に格納されている弱火通電時間データを出力させ、弱火通電時間TYを選択設定する(S76〜S83)。
【0050】
例えば、炊飯量が多量(図4)と判定された場合(S76)、強火延長時間TEは、TE=(T3/12)×10[秒]と演算される。ここでは説明のため炊飯量判定手段24のタイマ3のカウント値を360秒とすると、TE=300秒となる(S77)。そして弱火通電時間TYは45秒に設定する(S78)。炊飯量が多量以外と判定された場合で(S76)、炊飯量が中量(図5)と判定された場合は(S79)、強火延長時間TEを、TE=(T3/12)×6[秒]と演算され、TE=180秒と設定する(S80)。そして弱火通電時間TYは30秒に設定する(S81)。中量以外(図6)の場合(少量の場合)は(S79)、延長時間TEを、TE=(T3/12)×2[秒〕と演算され、TE=60秒と設定する(S82)。そして弱火通電時間TYは15秒に設定する(S83)。なお、各炊飯量に対応する強火延長時間TEの演算式を表2に示す。
【0051】
【表2】
Figure 0003622140
【0052】
次に、強火延長時間TEを計測する制御手段20のタイマT1をスタートさせ(S84)、タイマT1のカウントが強火延長時間TEに達したかどうかを判定し(S85)、強火延長時間TEに達した場合は、弱火工程に移行する(S86)。このように、タイマT1にて強火延長時間TEの計測後に弱火加熱に移行することで、炊飯量の判定結果に基づいた強火加熱が延長される。沸騰以降は、沸騰により米の表面から分離した糊分が水中に解け出すため、鍋2内の自由水は高い粘度を持ったおねばとなり、鍋2内の底部で発生した蒸気とともに泡になって鍋2内に充満するが、フタ4に設けた吹きこぼれ防止手段5により吹きこぼれを防止し、強火加熱を延長することが可能となる。
【0053】
弱火工程では(S86)、誘導コイル3への通電時間をカウントする制御手段20のタイマT2をスタートさせ(S87)、タイマT2のカウントと弱火通電時間TYとを比較する(S88)。タイマT2のカウントが弱火通電時間TY以下の場合、誘導コイル3への通電をONし(S89)、タイマT2のカウントが弱火通電時間TYを越えている場合で、タイマT2のカウントが60秒未満の場合は(S90)、誘導コイル3への通電をOFFし(S91)、タイマT2のカウントが60秒以上の場合は(S90)、タイマT2を再スタートさせる(S87)。これにより、誘導コイル3は設定された弱火通電時間TYだけONし、60秒から弱火通電時間TYを引いた時間だけOFFして、炊飯量の判定結果に基づいた弱火加熱が行われる。
【0054】
沸騰後の強火加熱のままドライアップまで加熱すると、炊飯が短時間で終了し十分なアルファ化が行われないが、沸騰後に所定時間の強火加熱の後、弱火加熱を行うことでこの間題は解消される。
【0055】
この弱火工程中に、鍋2内の自由水は米に吸収され、また蒸発することにより無くなり、鍋2の底の温度は急激に上昇を始める。この温度上昇により鍋温度センサ8の温度が120℃以上となったことを検出することにより(S92)、弱火工程を終了し、蒸らし工程に移行する(S93)。この蒸らし工程では、図4に示すように、15分間米飯を高温に維持することで米の糊化をさらに促進し、余剰水を蒸発させることで食味のよい米飯が炊き上がる。この蒸らし工程をもって炊飯は終了する(S94)。
【0056】
このように、炊飯量の判定結果に基づき、沸騰検知後の強火加熱の延長時間TEを算出して調整するので、鍋2内の米飯は十分に沸騰温度に達し、加熱むらを無くすことができる。また、強火加熱終了後に弱火で加熱し炊き上げるので、でんぷんのアルファ化が促進され、炊きむらが無くしかも十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる。
【0057】
なお、上述の実施の形態4ではまた、実施の形態1および実施の形態2と同じく、強火工程における沸騰以前の加熱出力が連続ON状態であり、加熱量で表した場合は100%であるようにしたが、これに限られるものではなく、所定時間ONし、所定時間OFFすることの繰り返しというような、いわゆる通電率による制御としてもよい。この場合も同様の効果を奏する。
【0058】
【発明の効果】
以上のように本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体に収容される鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、炊飯量レベルによって定められた各強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段と、炊飯量判定手段の判定結果に基づいて強火延長時間記憶手段による強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、沸騰検知手段による沸騰検知後に、強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたので、炊飯量の多少に関わらず、炊きむらを無くすことができ、十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる炊飯器が得られる。また、吹きこぼれ防止手段が設けられているので、吹きこぼれ無く沸騰検知後の強火加熱を延長することができる。
【0059】
本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体に収容される鍋と、鍋を加熱する加熱手段と、炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、炊飯レベルによって定められた各定数に基づいて強火延長時間を算出する強火延長時間演算手段と、強火延長時間演算手段により算出した強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、沸騰検知手段による沸騰検知後に、強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたので、吹きこぼれが抑えられ、炊きむらの無い十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる炊飯器が得られる。
【0060】
本発明に係る炊飯器は、沸騰検知手段による沸騰検知後の強火加熱の加熱量を、沸騰以前の加熱量の90%以上としたので、加熱手段を構成する部品の温度上昇を押さえることができ、温度上昇対策等のコストがかからず、しかも吹きこぼれを抑えて、炊きむらの無い美味な米飯を炊き上げることができる炊飯器が得られる。
【0061】
また、本発明に係る炊飯器は、フタ内部にこのフタの温度を検出するフタ温度検出器を設け、沸騰検知手段は、フタ温度検出器の検出温度に基づいて沸騰を検知するので、被炊飯物の沸騰を確実に検知することができ、炊きむらが無く十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる炊飯器が得られる。
【0062】
さらに、本発明に係る炊飯器は、炊飯器本体内部に鍋の温度を検出する鍋温度検出器を設け、沸騰検知手段は、鍋温度検出器が所定の温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定するので、安価な構成で、炊きむらが無く十分にアルファ化された美味な米飯を炊き上げることができる炊飯器を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1の全体構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1の動作を説明するフローチャート図である。
【図4】本発明の実施の形態1における炊飯の炊飯量が多量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1における炊飯の炊飯量が中量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図6】本発明の実施の形態1における炊飯の炊飯量が少量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図7】本発明の実施の形態2における炊飯の炊飯量が多量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態2における炊飯の炊飯量が中量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図9】本発明の実施の形態2における炊飯の炊飯量が少量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図10】本発明の実施の形態3の全体構成を示すブロック図である。
【図11】本発明の実施の形態3における少量炊飯の鍋温度センサの検出温度と米飯の沸騰との関係を示す図である。
【図12】本発明の実施の形態3における多量炊飯の鍋温度センサの検出温度と米飯の沸騰との関係を示す図である。
【図13】本発明の実施の形態3の動作を説明するフローチャート図である。
【図14】本発明の実施の形態4の全体構成を示すブロック図である。
【図15】本発明の実施の形態4の動作を説明するフローチャート図である。
【図16】従来の炊飯器の断面図である。
【図17】従来の炊飯器の全体構成を示すブロック図である。
【図18】従来の炊飯器の動作を説明するフローチャート図である。
【図19】従来の炊飯器における炊飯の炊飯量が多量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図20】従来の炊飯器における炊飯の炊飯量が中量の場合の加熱パターンを示す図である。
【図21】従来の炊飯器における炊飯の炊飯量が少量の場合の加熱パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 炊飯器本体、2 鍋、3 誘導コイル、4 フタ、5 吹きこぼれ防止装置、6 フタ温度センサ、8 鍋温度センサ、16 フタ温度検出手段、17 沸騰検知手段、19 強火延長時間設定手段、20 制御手段、22 加熱手段、23 鍋温度検出手段、24 炊飯量判定手段、25 強火延長時間記憶手段、26 弱火通電時間記憶手段、27 弱火通電時間設定手段、28 強火延長時間演算手段。

Claims (5)

  1. 炊飯器本体に収容される鍋と、該鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、前記鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から前記鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、前記炊飯量レベルによって定められた各強火延長時間データが格納される強火延長時間記憶手段と、前記炊飯量判定手段の判定結果に基づいて前記強火延長時間記憶手段による強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、
    前記沸騰検知手段による沸騰検知後に、前記強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたことを特徴とする炊飯器。
  2. 炊飯器本体に収容される鍋と、該鍋を加熱する加熱手段と、前記炊飯器本体の上部開口を覆うフタと、吹きこぼれ防止手段と、前記鍋内の被炊飯物の沸騰を検知する沸騰検知手段と、炊飯を行う際に複数の炊飯量レベルの中から前記鍋内の被炊飯物の炊飯量がどの炊飯量レベルに属するかを判定する炊飯量判定手段と、前記炊飯レベルによって定められた各定数に基づいて強火延長時間を算出する強火延長時間演算手段と、該強火延長時間演算手段により算出した強火延長時間を設定する強火延長時間設定手段とを備え、
    前記沸騰検知手段による沸騰検知後に、前記強火延長時間設定手段により設定された強火延長時間の強火加熱を行った後、弱火加熱を行うようにしたことを特徴とする炊飯器。
  3. 沸騰検知手段による沸騰検知後の強火加熱の加熱量を、沸騰以前の加熱量の90%以上としたことを特徴とする請求項1または2記載の炊飯器。
  4. フタ内部に該フタの温度を検出するフタ温度検出器を設け、前記沸騰検知手段は、前記フタ温度検出器の検出温度に基づいて沸騰を検知することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の炊飯器。
  5. 炊飯器本体内部に前記鍋の温度を検出する鍋温度検出器を設け、前記沸騰検知手段は、前記鍋温度検出器が所定の温度を検出してから所定時間後に沸騰と判定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載の炊飯器。
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