JP3619811B2 - パルスレーダ装置 - Google Patents

パルスレーダ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3619811B2
JP3619811B2 JP2002132965A JP2002132965A JP3619811B2 JP 3619811 B2 JP3619811 B2 JP 3619811B2 JP 2002132965 A JP2002132965 A JP 2002132965A JP 2002132965 A JP2002132965 A JP 2002132965A JP 3619811 B2 JP3619811 B2 JP 3619811B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
target
sampling
signal
distance
timing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002132965A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003329764A (ja
Inventor
直久 上原
克治 松岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2002132965A priority Critical patent/JP3619811B2/ja
Publication of JP2003329764A publication Critical patent/JP2003329764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3619811B2 publication Critical patent/JP3619811B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電波を送信し、その送信した電波がターゲットで反射した反射波を受信することによってターゲットの有無を検出し、検出したターゲットまでの距離及び相対速度を計測するパルスレーダ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のパルスレーダ装置としては、特開平7−72237号公報にて提案されているものがある。この装置は、図17に示すように、パルス信号送出手段101によってパルス状の信号を周期的に出力する。そして、ターゲットからの反射パルスを反射パルス信号受信手段103によって連続的に受信し、2値化手段によって2値化する。そしてサンプリング手段104が、送出手段101の送出タイミング後、一定の一つまたは複数のサンプリング点毎に2値化信号をサンプリングして0または1のサンプリング値を得て、これをサンプリング点それぞれの点に対応する加算・記憶手段105に与える。そこで、加算・記憶手段105は送出手段101によるパルス信号の所定の送出回数分ずつ0または1のサンプリング値を加算する。所定回数分の加算処理が終了すると、判定手段106が加算・記憶手段105毎の加算値を加算回数で除算して得られる正規化加算値を所定の閾値と比較し、その大小に基づいて外部のターゲットからの反射信号が存在するか否かを判定し、これに基づいて外部のターゲットの有無を判定する。102はパルス信号送出手段101、サンプリング手段104、加算・記憶手段105、及び判定手段106を制御する制御手段である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、送信と受信のアイソレーションが悪く、いわゆる漏れ波形が存在する場合、あるいはレドームがある場合、次のような理由により、上記の装置を用いて10m未満の距離に存在するターゲットの検出、及びそのターゲットまでの距離の測定を行うことは困難である。すなわち、提案されている装置では、その送信パルス幅が距離にして10mに相当する66.7nsであるので、図18に示すように、10mよりも近い距離にターゲットが存在する場合、漏れ波形あるいは2次レドームによる反射波とターゲットによる反射波の波形が重なり合った波形が検出される。そのため、非送信中の受信レベル、いわゆるノイズレベルをもとに閾値を設定したのでは、漏れ波形の立ち上がりしか検出できず、本当に検出したい反射波の立ち上がりを検出することができない。
【0004】
こういった課題への対策として、W.Weidmann and D.Steinbuch,“High Resolution Radar for Short Range Automotive Applications”,28th European Microwave Conference Amsterdam,1998に記載のように、パルス幅を350psといった非常に短いものにする方法や、特開平10−62518号公報に記載のように、送信波形を利用して漏れ波形を打ち消してしまう方法が提案されている。前者の文献に記載されているように送信パルス幅を350psまで短くすると、ターゲットまでの距離が約5cm以下の場合しか漏れ波形と反射波の波形が重ならないので、上述の課題は解決されるものの、その占有帯域幅が非常に広くなるので、現行の電波法の範囲では使用できないという問題点がある。また、特開平10−62518号公報のように送信波形を利用して漏れ波形を打ち消す方法の場合、個体差あるいは使用条件の違いによる送信と漏れ波形の受信までの時間間隔の違い、漏れ波形の大きさの違いなどに対応することが難しく、状況に合わせて調整しなければならないという問題点がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は、上記のような問題点を解消するために発明されたものであり、図2に示すように、送受信間の漏れ信号、あるいはレドームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反射信号と、移動しているターゲットからの反射信号との位相差が変化すると受信信号が変化することを利用して、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反射信号が存在しても、現行の電波法の範囲内で正しくターゲットを検出できるパルスレーダ装置を実現するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、 ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
また、この発明の請求項2に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、 ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0008】
この発明の請求項3に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、 ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、 ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段と、自車両の速度を検出する車速検出手段と、道路などの不要な信号を除去する不要信号除去手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
この発明の請求項2または請求項3に記載のパルスレーダ装置において、ターゲットを弁別する上記弁別手段は、上記FFT演算手段から得られるピーク周波数を用いてターゲットを弁別することを特徴とするものである。
【0010】
この発明の請求項4に記載のパルスレーダ装置において、上記弁別手段が近距離相当のサンプリングタイミングから順にターゲットを弁別していく際、検出されたターゲットのピーク周波数が初めて検出される周波数の場合、そのサンプリングタイミングからターゲットまでの距離を求め、その周波数からターゲットとの相対速度を求める距離・相対速度演算手段を持つことを特徴とするものである。
【0011】
この発明の請求項6に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔でコンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
この発明の請求項7に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0013】
この発明の請求項8に係るパルスレーダ装置は、パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段と、自車両の速度を検出する車速検出手段と、道路などの不要な信号を除去する不要信号除去手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0014】
この発明の請求項7または請求項8に記載のパルスレーダ装置において、ターゲットを弁別する上記弁別手段は、上記FFT演算手段から得られるピーク周波数を用いてターゲットを弁別することを特徴とするものである。
【0015】
この発明の請求項9に記載のパルスレーダ装置は、上記弁別手段が近距離相当のサンプリングタイミングから順にターゲットを弁別していく際、検出されたターゲットのピーク周波数が初めて検出される周波数の場合、そのサンプリングタイミングからターゲットまでの距離を求め、その周波数からターゲットとの相対速度を求める距離・相対速度演算手段を持つことを特徴とするものである。
【0016】
この発明の請求項6乃至請求項10のいずれか一項に記載のパルスレーダ装置において、上記受信信号積算手段の積算結果に応じて、受信信号のグランドレベルを変更するグランドレベル変更手段を付加したことを特徴とするものである。
【0017】
この発明の請求項11に記載のパルスレーダ装置において、上記グランドレベル変更手段は、上記受信信号積算手段によるサンプリングタイミング毎の積算結果の平均値が所定の範囲を超えている場合に信号を出力するグランドレベル制御手段により制御されることを特徴とするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
以下、この発明の実施の形態1を図について説明する。本実施の形態におけるパルスレーダ装置は、図1に示すように、大きく5つの部分から構成される。
【0019】
すなわち、所定幅、例えば96nsのパルス状の電磁波(中心周波数24.125GHz)を一定の周期、例えば1024nsで送信する送信手段501及びその電磁波の周辺対象物(ターゲット)による反射波を受信する受信手段502から構成されるRFモジュール1、受信手段502により受信した信号が飽和しないように、後述のCPUによる指示に基づきグランドレベルを変更するグランドレベル変更手段511を備えた加算器回路2、加算回路2の出力を2値化するためのコンパレータ手段503を備えたコンパレータ回路3、タイミング制御手段509及び受信信号積算手段504を備えサンプリング手段として機能するフィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(=FPGAと略す)4、高速フーリエ変換(=FFTと略す)演算手段505、検出判定手段506、ターゲット弁別手段507、距離・相対速度演算手段508、及びクランドレベル制御手段510を備えたCPU5である。
【0020】
ここでは、受信信号を2値化し、積算する例を示すが、受信信号をA/D変換し、CPU5にて、FFT演算、検出判定、ターゲット弁別、距離・相対速度演算を行う構成にしてもよい。
【0021】
先ず、RFモジュール1の構成を図3に示す。発振器601による10.8375GHzの信号は、電力分配器602で二分され、その一方はミキサ603にて発振器604による1.225GHzの信号とミキシングされ、その後、変調器605にて送信信号に基づいてパルス状の信号となる。
【0022】
に逓倍器606にて2逓倍され、続くフィルタ607を通して24.125GHzの信号となり、送信アンテナ608より電波として外部に放射される。外部のターゲットにより反射された電波は、受信アンテナ609で受信され、RF増幅器610により増幅された後、ミキサ611において、発振器601からの信号とミキシングされ、ビート信号として中間周波数まで落とされる。その後、中間周波増幅器612、フィルタ613、増幅器614を経由し、検波器615にて包絡線検波され受信信号となる。
【0023】
次に、タイミング制御手段509及び受信信号積算手段504を備えサンプリング手段として機能するFPGA4の内部構成を図4(a)に、その動作タイミングチャートを図4(b)に示す。
【0024】
図4(a)(b)について説明すると、このFPGA4はタイミング制御手段509と受信信号積算手段504を備えており、これはタイミング制御回路11、シフトレジスタ12、シフトレジスタ12の各ビットに対応した加算器K1〜Knと積算用レジスタR1〜Rnから構成されている。タイミング制御回路11は、FPGA4外部からの発振器によるクロック信号a(例えば125MHz=8ns周期)に基づき、送信手段501が電磁波放射をON/OFFするための送信信号b(例えば、幅96ns、周期1024ns)と、後述のシフトレジスタ12に対してビットシフトするタイミングを伝えるシフト信号dと、加算器K1〜Knに対して加算タイミングを伝える加算信号eと、積算用レジスタR1〜Rnに対して加算器K1〜Knの出力を保持するタイミングを伝える積算信号eと、積算処理終了をCPU5に対して伝える積算処理終了信号fとを生成する。シフトレジスタ12は、タイミング制御回路11のシフト信号dに基づき1ビットずつシフトしながら、コンパレータ回路503の出力する受信信号の2値化データを記憶していく。加算器K1〜Knは、タイミング制御回路11からの加算信号eに従って、各ビットの2値化データ(0または1)と積算用レジスタR1〜Rnの内容を加算する。積算用レジスタR1〜Rnは、加算器K1〜Knによる出力を積算データとして保持し、CPU5からの要求があるときには積算用レジスタの内容を出力する。
【0025】
次にこのFPGA4の動作を説明する。まず、外部クロック信号aに基づき、送信信号bを立ち上げ、10クロック後に立ち下げる。送信信号bの立ち上げと同時にクロック信号aに同期したシフト信号dをシフトレジスタ12のビット数だけ出力する。このシフト信号dに基づき、シフトレジスタ12はコンパレータ回路3の出力する2値化データ(受信信号)cを各ビットに保持していく。続いて、シフトレジスタ12のビット数分のシフト信号dを出力した後、加算/積算信号eを出力する。この信号に基づいて、加算器K1〜Kn、積算用レジスタR1〜Rnはそれぞれ加算・積算データの保持を行う。そして、所定回数(例えば1000回)、この動作を繰り返した後、CPU5に対して積算処理終了信号fを出力する。この積算処理終了信号fを受信すると、CPU5は各積算用レジスタR1〜Rnの内容を読み出す。
【0026】
続いて、FFT演算手段505、検出判定手段506、ターゲット弁別手段507、距離・相対速度算出手段508、及びグランドレベル制御手段510を有するCPU5における処理について説明する。
【0027】
CPU5では、図5に示すように、まずステップ801にてCPU5内部の初期化を行う。続いてステップ802でデータの初期化を行った後、ステップ803でFPGA4からの積算処理終了信号を待つ。FPGA4からの積算処理終了信号を受信すると、ステップ804で各サンプリングタイミングでの積算結果をFPGA[i][j]という2次元配列に格納していく。ここで、i(=0〜N;Nはシフトレジスタ12のビット数)はサンプリングタイミンクを、j(=0〜63;格納データ数を64回とした場合)は格納の順番を示す。
【0028】
FPGA4からの積算処理終了信号fの受信回数が所定回数(ここでは64回)に達すると、ステップ805からステップ806以降の処理、すなわち、グラントレベル制御処理(ステップ806)、FFT演算処理(ステップ807)、検出判定処理(ステップ808)、ターゲット弁別処理(ステップ809)、距離・相対速度演算処理(ステップ810)を行う。その後、ステップ811にて処理周期である50msが経過したか否かを確認し、もし経過していれば、ステップ802に戻って同じ動作を繰り返す。
【0029】
ステップ806のグランドレベル制御処理について、より詳細に説明する。図6に示すように、図中Aの位置に閾値を設定して2値化した場合、周辺ターゲットの有無に関わらず常時1となりターゲットを検出できない。グランドレベル制御処理は、受信信号のクランドレベルを調整することで、受信信号全体を上下させ、閾値が図中Bの位置に来るようにするための処理である。
【0030】
図7にグランドレベル制御処理のフローチャートを示す。ステップ1001からステップ1009の処理にて、各サンプリングタイミングにおける64回分の積算値の和Sum[i] 平均値SumMeanを算出する。ステップ1010にてSumMeanとあらかじめ設定した値SUMMEAN1とを比較し、SumMeanがSUMMEAN1以上の場合、ステップ1012でグラントレベル変更手段511である加算器回路2への指示値を減らす。一方、SUMMEAN1のほうが大きい場合、ステップ1011にてSumMeanとSUMMEAN2(ただしSUMMEA1>SUMMEAN2)とを比較し、SumMeanがSUMMEAN2以下の場合、ステップ1014でグランドレベル変更手段511である加算器回路2への指示値を増やす。また、SUMMEAN2の方が小さい場合は、ステップ1013にて前回の指示値をそのまま保持する。そして、ステップ1015にて指示値をD/A変換してCPU5から出力し、加算器回路2にて受信信号と加算することで受信信号のグランドレベルを調整する。なお、本実施の形態では、受信信号のグランドレベルを変更することで、閾値の位置を調整しているが、閾値自体を制御してもかまわない。
【0031】
図5のステップ807のFFT演算処理についてより詳細に説明する。図8に示すように、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反射信号と、移動しているターゲットからの反射信号とが重畳された部分は、その位相が変化するために、ターゲットの相対速度に応じて、そのレベルが変化する。図8では、時刻がt=T1からT4まで変化する間に、前述した重畳部分のレベルが変化する様子を示している。いま、その変化の割合すなわち周波数をfa[Hz]とすると、以下の式1で表される。
fa=(2×V/c)×fo (式1)
ただし、V:ターゲットの相対速度[m/s]、
c:光速×104[m/s]、
fo:キャリア周波数[Hz]
よって、(式1)より、ターゲットの相対速度は、以下の式2で表される。
V=(c/(2×fo))×fa (式2)
従って、送信タイミングからある時間後のポイントに着目し、時系列データをFFT演算処理すると、そのピーク周波数からターゲットの相対速度の絶対値を知ることができる。
【0032】
コンパレータを用いて受信信号を2値化し、所定回数分積分した結果に対しても同様のことがいえる。図9に示すように受信信号Rxに第1の閾値を設け、2値化し、所定回数例えば1000回積分する。この積分結果のうち、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反射信号と、移動しているターゲットからの反射信号とが重畳された部分は、その位相差が変化するために、ターゲットの相対速度に応じてそのレベルが変化する。よって、積分結果の時系列データ(図9では64データ)をFFT演算処理することで、同様にターゲットの相対速度の絶対値を知ることができる。
【0033】
図10にFFT演算処理のフローチャートを示す。まず、ステップ1301にて注目するサンプリングタイミングを初期化する。次のステップ1302にて、注目するサンプリングタイミングの格納されたFPGA4からの出力データ(受信信号積算手段504からの出力)について、FFT演算を行い、その結果をFFT[i][j]という2次元配列に格納する。ステップ1303にて注目するサンプリングタイミングを一つ進め、ステップ1304にて全てのサンプリングタイミングについてFFT演算処理を行ったかどうかをチェックし、全て終わっていなければ、ステップ1302に戻り、同様の処理を行う。ステップ1304にて全てのサンブリングタイミングについてFFT演算処理が終わっている場合には、処理を終える。
【0034】
のステップ808の検出判定処理では、ステップ807のFFT積算処理からの出力のうち、予め設定したレベルを超えるものについて、ターゲットが有りと判断する。
【0035】
次に、図5のステップ809のターゲット弁別処理について、より詳細に説明する。例えば、図11のように、パルスレーダ装置を搭載した車両0に対して、車両1、車両2が並走しているような状況の場合、ステップ808の検出判定処理により、サンプリングタイミング0では何も検出されないが、サンプリングタイミング1では路面等の反射による周波数成分が検出される。よって、サンプリングタイミング1で新たなターゲットが存在すると判定する。同様にサンプリングタイミング2,3・・・と順次検出判定処理結果を調べていくと、サンプリングタイミング4で車両1からの反射による新たな周波数成分が検出される。よって、サンプリングタイミング4で新たなターゲットが存在すると判定する。同様にして、サンプリングタイミング8で車両2からの反射による新たな周波数成分が検出されるので、サンプリングタイミング8で新たなターゲットが存在すると判定する。以上のようにしてターゲット弁別を行う。
【0036】
図12にターゲット弁別処理のフローチャートを示す。まず、ステップ1501にて注目するサンプリングタイミングを初期化する。次にステップ1502にて、ステップ808の検出判定処理で検出された新たな周波数ピークが存在するかどうかをチェックし、新たな周波数ピークが存在するときには、ステップ1503にてそのサンプリングタイミングのターゲット存在フラグ[i]をセットし、ステップ1504へすすむ。新たな周波数ピークが存在しない場合には、ステップ1504にて注目するサンプリングタイミングを一つ進め、ステップ1505で全てのサンプリングタイミングで上記処理を行ったかどうかをチェックし、行っていない場合には、ステップ1502に戻り、上記の処理を行う。全てのサンプリングタイミングにて処理を終えた場合には、ターゲット弁別処理を終える。
【0037】
次に、図5のステップ810の距離・相対速度演算処理について、より詳細に説明する。ステップ809のターゲット弁別処理でターゲットが存在すると判定されたサンプリングタイミングから距離を算出し、そのピーク周波数から相対速度を算出する。
【0038】
図13に距離・相対速度演算処理のフローチャートを示す。まず、ステップ1601にて注目するサンプリングタイミングを初期化する。ステップ1602では、前回求めた距離及び相対速度の情報を保存し、ステップ1603ではターゲット番号kを初期化し、距離及び相対速度情報を初期化する(Dist[k]=末検出相当距離、Speed[k]=末検出相当相対速度、k=0〜Nt、ただし、Nt=最大検出ターゲット数)。次にステップ1604にて、ターゲット存在フラグ[i]がセットされているか否かをチェックし、セットされている場合には、ステップ1605にて、そのサンプリングタイミングから距離を算出する(→Dist[k])。また、ステップ1606にて、そのピーク周波数から相対速度を算出する(→Speed[k]、式2参照)。ステップ1607にて、ターゲット番号kをインクリメントし、ステップ1608へ進む。ターゲット存在フラグ[i]がセットされていない場合には、ステップ1608にて注目するサンプリングタイミングを一つ進め、ステップ1609にて、 全てのサンプリングタイミングにて上記処理を行ったか否かをチェックし、行っていなければ、ステップ1604に戻り、上記の処理を行う。全てのサンプリングタイミングにて上記処理を終えた場合は、距離・相対速度演算処理を終える。
【0039】
図13では、距離を算出する際、ターゲット存在フラグ[i]がセットされたサンプリングタイミングのみから距離を算出したが、ターゲット存在フラグ[i]がセットされたサンプリングタイミングと次のサンプリングタイミングで得られた同一の周波数のピークレベルの比から距離を求めてもよい。
【0040】
実施の形態2.
本実施の形態は、実施の形態1におけるCPU5内の処理を変更したものであり、図14に示すように、車速検出手段1712、不要信号除去手段1713がCPU5の中に入っている以外は、実施の形態1と同様である。
【0041】
本実施の形態におけるCPU5の処理フローチャートを図15に示す。ステップ1801〜ステップ1810については、実施の形態1における図5のステップ801〜810と同様のものである。
【0042】
以下、実施の形態1と異なる処理である、車速検出処理(ステップ1811)、不要信号除去処理(ステップ1812)について説明する。
【0043】
車速検出処理(ステップ1811)では、入力された車速パルスから車速を算出する。
【0044】
不要信号除去処理(ステップ1812)では、車速相当の相対速度を持つターゲットについて、道路あるいは路側の停止障害物と判断し、不要な信号として検出対象から除去する。
【0045】
図16に不要信号除去処理のフローチャートを示す。まず、ステップ1901にてターゲット番号を初期化する。次にステップ1902にて、距離・相対速度演算処理(ステップ1810)で求めた相対速度値Speed[k]が未検出相当値であるか判定し、未検出相当値でない場合には、ステップ1903へ進む。未検出相当値である場合には、ステップ1905へ進む。ステップ1903では、相対速度値Speed[k]が自車速±α以内にあるかどうか判定し、自車速±α以内となる場合には、ステップ1904にてその距離値Dist[k]及び相対速度値Speed[k]に未検出相当値を代入し、不要信号とする。ステップ1905では、ターゲット番号をインクリメントし、ターゲット番号が最大ターゲット数より小さい場合は、ステップ1902に戻り、上記の処理を行う。ターゲット番号が最大ターゲット数以上の場合は、不要信号除去処理を終える。
【0046】
以上より、本実施の形態2によれば、自車速と同程度の相対速度を持つターゲットは、道路等の停止物と判断することで、不要な信号を除去できる。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、漏れ込み信号成分と反射信号成分の位相差によって発生する、各サンプリングタイミングにおける信号の大きさの変化を、FFT処理及びピーク算出によって検出することで、周辺ターゲットまでの距離及び相対速度を算出するので、送受間の漏れ信号あるいはレドームなどレーダに対して固定されたターゲットからの反射信号といった、いわゆる漏れ込み信号成分が存在する場合でも、正しくターゲットを検出できる。
【0048】
また、複数のターゲットが同じ距離に存在する場合でも、相対速度の違いにより、正しく弁別されるため、複数のターゲットを正しく検出できる。
【0049】
また、ターゲットが新たに存在するサンプリングタイミング及びその次のサンプリングタイミンクにおける同一周波数のピークレベルの比から距離を算出するので、粗いサンプリング間隔でも距離精度を向上させることができる。
【0050】
また、幅広い送信パルスを用いることができるので、占有帯域幅を狭くすることができ、現行の電波法の範囲内で使用することができる。
【0051】
また、相対速度を測定できるので、速度に応じて危険度を判定し、ドライバーの感覚と一致する警報を鳴らすなど、システムにおける制御適用範囲を拡大することができる。
【0052】
さらに、全体としての受信信号の大きさに応じてそのグランドレベルを調整することで2値化する際の閾値が自動的に適正なところに設定されるので、取付け状態が異なり漏れ込み信号成分が異なる場合でも、レーダに対して特別な調整あるいは変更をすることなく使用することができる。
【0053】
また、自車速と同程度の相対速度を持つターゲットは、道路等の停止物と判断することで、不要な信号を除去できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1に係るパルスレーダ装置を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施の形態1の送受信波の波形を示す図である。
【図3】実施の形態1のRFモジュールの構成を示すブロック図である。
【図4】実施の形態1のFPGAの構成を示すブロック図(a)及びタイムチャート(b)である。
【図5】実施の形態1のCPUの処理を示すフローチャートである。
【図6】実施の形態1のグランドレベル変更の動作を説明する波形図である。
【図7】実施の形態1のグランドレベル制御手段の処理を示すフローチャートである。
【図8】実施の形態1の移動ターゲットの反射波を示す波形図である。
【図9】実施の形態1のFFT演算処理を説明する波形図である。
【図10】実施の形態1のFFT演算処理を示すフローチャートである。
【図11】実施の形態1のターゲット弁別処理を説明する図である。
【図12】実施の形態1のターゲット弁別処理を示すフローチャートである。
【図13】実施の形態1の距離・相対速度演算処理を示すフローチャートである。
【図14】この発明の実施の形態2に係るパルスレーダ装置を示すブロック図である。
【図15】実施の形態2のCPUの処理を示すフローチャートである。
【図16】実施の形態2の不要信号除去処理を示すフローチャートである。
【図17】従来のパルスレーダ装置を示すブロック図である。
【図18】従来のパルスレーダ装置の送受信波の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 RFモジュール、 2 加算器回路、
3 コンパレータ回路、 4 FPGA、
5 CPU、 11 タイミング制御回路、
12 シフトレジスタ、 K1〜Kn 加算器、
R1〜Rn 積算用レジスタ、 501 送信手段、
502 受信手段、 503 コンパレータ手段、
504 受信信号積算手段、 505 FFT演算手段、
506 検出判定手段、 507 ターゲット弁別手段、
508 距離・相対速度演算手段、509 タイミング制御手段、
601 発振器、 602 電力分配器、
603 ミキサ、 604 発振器、
605 変調器、 606 逓倍器、
607 フィルタ、 608 送信アンテナ、
609 受信アンテナ、 610 RF増幅器、
611 ミキサ、 612 IF増幅器、
613 フィルタ、 614 増幅器、
615 検波器、 1712 車速検出手段、
1713 不要信号除去手段。

Claims (12)

  1. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、 ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  2. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、 ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  3. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、 ビート信号を出力する受信手段と、送信からの所定の時間間隔でビート信号をサンプリングするサンプリング手段と、サンプリングタイミング毎にサンプリング手段の時系列出力をFFT演算するFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとにターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、 ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段と、自車両の速度を検出する車速検出手段と、道路などの不要な信号を除去する不要信号除去手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  4. ターゲットを弁別する上記弁別手段は、上記FFT演算手段から得られるピーク周波数を用いてターゲットを弁別することを特徴とする請求項2または請求項3に記載のパルスレーダ装置。
  5. 上記弁別手段が近距離相当のサンプリングタイミングから順にターゲットを弁別していく際、検出されたターゲットのピーク周波数が初めて検出される周波数の場合、そのサンプリングタイミングからターゲットまでの距離を求め、その周波数からターゲットとの相対速度を求める距離・相対速度演算手段を持つことを特徴とする請求項4に記載のパルスレーダ装置。
  6. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔でコンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  7. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  8. パルス状の電波を送信する送信手段と、この送信手段から送信した電波が複数のターゲットで反射した反射波を受信し、ビート信号を出力する受信手段と、この受信手段からの信号をあらかじめ設定した所定レベルとの比較により2値化するコンパレータ手段と、送信からの所定の時間間隔で上記コンパレータ手段の出力をサンプリングし、そのサンプリング結果をサンプリングタイミング毎に所定回数分積算する受信信号積算手段と、各サンプリングタイミングにおける上記受信信号積算手段の積算結果を所定時間毎に読み出し、FFT演算を行うFFT演算手段と、このFFT演算手段からの出力をもとに、ターゲットの有無を判断する検出判定手段と、ターゲットを弁別する弁別手段と、ターゲットまでの距離及び相対速度を演算する距離・相対速度演算手段と、電波の送信、受信、信号処理のタイミング制御を行うタイミング制御手段と、自車両の速度を検出する車速検出手段と、道路などの不要な信号を除去する不要信号除去手段とを備えたことを特徴とするパルスレーダ装置。
  9. ターゲットを弁別する上記弁別手段は、上記FFT演算手段から得られるピーク周波数を用いてターゲットを弁別することを特徴とする請求項または請求項に記載のパルスレーダ装置。
  10. 上記弁別手段が近距離相当のサンプリングタイミングから順にターゲットを弁別していく際、検出されたターゲットのピーク周波数が初めて検出される周波数の場合、そのサンプリングタイミングからターゲットまでの距離を求め、その周波数からターゲットとの相対速度を求める距離・相対速度演算手段を持つことを特徴とする請求項に記載のパルスレーダ装置。
  11. 上記受信信号積算手段の積算結果に応じて、受信信号のグランドレベルを変更するグランドレベル変更手段を付加したことを特徴とする請求項乃至請求項10のいずれか一項に記載のパルスレーダ装置。
  12. 上記グランドレベル変更手段は、上記受信信号積算手段によるサンプリングタイミング毎の積算結果の平均値が所定の範囲を超えている場合に信号を出力するグランドレベル制御手段により制御されることを特徴とする請求項11に記載のパルスレーダ装置。
JP2002132965A 2002-05-08 2002-05-08 パルスレーダ装置 Expired - Fee Related JP3619811B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132965A JP3619811B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 パルスレーダ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002132965A JP3619811B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 パルスレーダ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003329764A JP2003329764A (ja) 2003-11-19
JP3619811B2 true JP3619811B2 (ja) 2005-02-16

Family

ID=29696233

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002132965A Expired - Fee Related JP3619811B2 (ja) 2002-05-08 2002-05-08 パルスレーダ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3619811B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3936713B2 (ja) * 2004-09-24 2007-06-27 三菱電機株式会社 車両用後側方警報装置
JP4994023B2 (ja) * 2006-12-25 2012-08-08 富士重工業株式会社 パルスレーダ、車載レーダおよび着陸アシストレーダ
JP4484892B2 (ja) * 2007-03-14 2010-06-16 三菱電機株式会社 車載用レーダ装置
JP2009031165A (ja) 2007-07-27 2009-02-12 Toyota Motor Corp パルスレーダ装置
CN111600602A (zh) * 2020-06-12 2020-08-28 盛纬伦(深圳)通信技术有限公司 一种鉴相器及应用其的雷达***

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003329764A (ja) 2003-11-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6894641B2 (en) Radar system mounted on vehicle
KR100744624B1 (ko) 이동 전화 기지국에 의해 송신된 신호를 이용하는 수동형이동 물체 탐지 시스템 및 그 방법
JP3460453B2 (ja) Fmcwレーダ装置
US6801153B2 (en) Spread spectrum radar with leak compensation at baseband
CN114072688A (zh) 用于多雷达共存的干扰抑制
US10386458B2 (en) Radar signal processing device and method
JP3489514B2 (ja) Fmcwレーダ装置
JPH08189965A (ja) 車両用レーダ装置
US7006033B2 (en) Pulse radar apparatus
KR101184622B1 (ko) 차량용 레이더의 간섭 배제 장치 및 방법
JP3495355B2 (ja) パルスレーダ装置
JP3518725B2 (ja) レーダ装置および物体探知方法
JP3619811B2 (ja) パルスレーダ装置
JP2008541025A (ja) 目標物体との距離を確定するための方法および装置
KR101786039B1 (ko) 레이더 장치 및 그의 이물질 탐지방법
JP3538183B2 (ja) パルスレーダ装置
JP3723804B2 (ja) 車載用レーダ装置
CN113906307A (zh) 雷达信号处理装置、雷达***以及信号处理方法
JP3586247B2 (ja) パルスレーダ装置
JP3586246B2 (ja) パルスレーダ装置
JPH11271433A (ja) レーダ装置
JP3818204B2 (ja) レーダ装置
JP2019045365A (ja) レーダ装置
JP4899352B2 (ja) 車載レーダ装置
JP3600828B2 (ja) パルスレーダ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040610

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040804

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040827

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041115

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3619811

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071119

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081119

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091119

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101119

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees