JP3618879B2 - 樋支持具 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は樋支持具、さらに詳しくは建造物等の軒先樋を支持するための樋支持具であって、軒うら等に固定される取付杆に支持具本体がスライド自在に取付けられた樋支持具の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種樋支持具としては、例えば図4に示すようなものが存在する。
【0003】
即ち、この従来のものは支持具本体1aと取付杆12aとからなり、支持具本体1aを取付杆12aにスライド自在に取付けるべく支持具本体1aに長孔9aを長手方向に形成し、この長孔9aと取付杆12aの孔(図示せず)に挿通したボルト21に蝶ナット22を螺合締着して、支持具本体1aを所望位置に固定し得るように構成したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のものはボルト21と蝶ナット22との螺合締着を支持具本体1aの固定手段とするものであるために、その固定作業が極めて煩雑であると共に、確実性に欠けるという大なる問題点を有してした。
【0005】
また、上記樋支持具を長期間使用した場合、雨水等により前記ボルト21や蝶ナット22の各ネジ部に錆等の腐食が生じるという難点があり、再度支持具本体1aを移動調整することは極めて困難であった。
【0006】
それ故に、本発明は上記従来の問題点を解決するためになされたものであり、支持具本体を容易且つ確実に所望の位置に位置決め固定できるようにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
即ち、上記課題を解決するために本発明が採った手段は、支持具本体1を取付杆12にスライド自在に取付けるべく、該取付杆12又は前記支持具本体1の何れか一方に長孔9を形成すると共に、何れか他方に挿通孔13を形成して該挿通孔13と前記長孔9に挿通した止具14により連結されてなる樋支持具に於いて、長孔9の内周面に複数の凹凸部10が対面形成されると共に、その凹部11の内周面が前記止具14の挿入側程拡径するテーパ状に形成され、且つ該内周面に嵌合するテーパ部15が前記止具14の外周面に形成され、更に前記挿通孔 13 の内周面には、対向する一対の切欠 13a が形成される一方、前記止具 14 の下部には、前記一対の切欠 13a に挿入可能な角棒状の抜止め 17 が設けられてなる点にある。
【0008】
従って、上記構成を特徴とする樋支持具に於いては、支持具本体1をスライドさせる場合には、止具14のテーパ部15と支持具本体1又は取付杆12の何れか一方に形成した長孔9の凹部11の内周面との嵌合状態を解除させれば、支持具本体1を所望位置にスライドさせることができる。
【0009】
そして、所望位置で止具14のテーパ部15を前記凹部11に嵌合せしめるように、止具14を挿通孔13に挿通する際に、その挿通孔 13 の内周面に形成した一対の切欠 13a に、止具 14 の下部に設けた角棒状の抜止め 17 を挿入して、その止具 14 を約90°回動すれば、その位置で支持具本体1を取付杆 12 に固定することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態ついて図面に従って説明する。
【0011】
図1に於いて、1は両側縁に上向きの折曲側片2,2を対面形成した支持具本体を示し、その一端には支持すべき樋3の凹状部3aに係入可能な係入片4が上向きに形成されると共に、他端には樋3の耳部3bに嵌合可能な耳保持部5が略コの字状に折曲形成されてなり、該耳保持部5の先端には延設片6が斜め下方に設けられている。7は前記係入片4の内側部に対向して設けられた折曲片を示す。8は支持具本体1の他端側裏面に前記耳保持部5に対向して設けられたバネ板からなる弾性片であり、その先端は上向きに折曲されてなる。
【0012】
9は図2(イ) のように支持具本体1の中央に長手方向に沿って穿設された長孔で、その内周面には複数の凹凸部10が対面形成されており、その凹部11の内周面は同図(ロ) の如く上部側程拡径するようにテーパ状に形成されてなる。
【0013】
12は図2(ハ) の如く一端部に上部側程拡径する挿通孔13が穿設された取付杆で、該挿通孔13の上端の内径は前記支持具本体1に設けた凹部11の下端の内径と一致し、且つ各テーパ角度も同一に設定されており、また挿通孔13の内周面には対向する一対の切欠13aが取付杆12の長手方向に沿って形成されている。
【0014】
14は支持具本体1の長孔9の凹部11と取付杆12の挿通孔13に挿通された略棒状の止具で、その外周面は前記挿通孔13及び前記凹部11の内周面に嵌合するテーパ部15、即ち下部側程縮径するテーパ面として構成され、且つその上面には円筒状の摘み16が突設されると共に、下面には取付杆12の切欠13aから挿入可能な角棒状の抜止め17が略水平に設けられている。18は取付杆12の他端部にリベット止めされた板状の取付部材を示す。
【0015】
本実施形態は以上のような構成からなるが、取付杆12を支持具本体1に連結する場合は、支持具本体1の所定の凹部11に取付杆12の挿通孔13を一致させた状態で重合せしめ、止具14の摘み16を把持しつつその抜止め17を取付杆12の切欠13a及び支持具本体1の長孔9に挿通すると、該長孔9の凹部11及び取付杆12の挿通孔13の内周面とが止具14のテーパ部15と嵌合し、該止具14を約90°回動すればよい。これにより、支持具本体1が取付杆12の所望位置に位置決め固定されることになる。
【0016】
而して、支持具本体1の凹部11及び取付杆12の挿通孔13の内周面は夫々テーパ状に形成され、且つこれに止具14のテーパ部15を挿通するものであるため、即ち該テーパ部15の小径の先端部を前記凹部11及び挿通孔13の大径側から挿通するものであるために、かかる挿通作業は極めて簡単に行える。しかも、支持具本体1の前記凹部11と取付杆12の挿通孔13とが多少前後に位置ずれして一致していないような場合であっても、かかる位置ずれが止具14の挿通により矯正されつつ、支持具本体1と取付杆12とを連結することができる。これは、特に樋支持具を建造物の鼻隠しや軒うら等に取付けた後に、支持具本体1をスライド調整する場合に有用であり、高所での調整作業の便に供し得ることとなる。
【0017】
また、上述したように止具14のテーパ部15が支持具本体1の凹部11及び取付杆12の挿通孔13のテーパ状の内周面に夫々嵌合するため、この両者の連結が確実で且つ強固なものとなると共に、長期に亘りかかる良好な連結状態を維持することができるのである。
【0018】
さらに、本実施形態に係る樋支持具は部品点数が少ない等、全体の構成が非常に簡易であり、その製作も安価に行えるという利点がある。
【0019】
そして、かかる樋支持具は、例えば取付部材18をネジ等により、建造物等な鼻隠しや軒うら等に所定間隔を有して複数個固定し、図1のようにその係入片4に樋3の凹状部3aに係入した状態で、樋3の耳部3bを耳保持部5に嵌合せしめて使用されるのである。
【0020】
尚、上記実施形態に於いては、長孔9の内周面に複数の凹凸部10を形成すべく円孔を支持具本体1の長手方向に連設したような形状に形成したが、本発明は決してこれに限定されず、例えば図3(イ) 及び(ロ) の如く角形状の孔を連設するようにして長孔9を構成してもよく、かかる長孔9の凹部11の形状に応じて止具14の外周面の断面形状も変更すればよい。
【0021】
また、止具14の外周面に図3(ハ) のような突起19を突設したり、該突起19に嵌合する凹溝20を支持具本体1の凹部11や取付杆12の挿通孔13の内周面に設けてよく、これらの手段を採用することにより止具14による支持具本体1及び取付杆12の連結状態が一層確実なものとなる。尚、同図はその一例として、支持具本体1の凹部11に凹溝20を形成し、且つ止具14の外周面に断面三角形状の突起19を形成した場合を示す。
【0022】
さらに、上記実施形態では、支持具本体1に長孔9を穿設したが、取付杆12側に長孔9を穿設し、前記支持具本体1に上記実施形態の如き挿通孔13を穿設して構成しても構わず、また挿通孔13の内周面は必ずしもテーパ状に形成する必要はない。
【0023】
さらに、本発明は上記実施形態のような所謂内吊り式の樋支持具に限定されるものではなく、樋3の下面を支持具本体1で支持する形式の樋支持具にも勿論適用可能である。
【0024】
また、止具14の挿通方向も下方側から挿通可能とすべく、支持具本体1又は取付杆12に穿設する長孔9の凹部11の内周面を下部側程拡径するように構成することも可能である。要は、止具14の挿入側程拡径するように前記長孔9の凹部11の内周面が形成されればよいのである。
【0025】
その他、支持具本体1の形状等の各部の構成も、取付対象となる樋3の形状等に応じて変更可能である他、取付杆12の具体的な形状等も本発明の意図する範囲内に於いて任意に設計変更自在である。
【0026】
【発明の効果】
叙上の様に、本発明は止具の外周面に形成したテーパ部を支持具本体又は取付杆の凹部のテーパ状内周面に嵌合させてなるため、この両者の連結が確実且つ強固なものとなると共に、長期に亘りかかる良好な連結状態を維持できるという格別の効果を得たのである。
【0027】
また、止具を長孔の凹部と挿通孔に挿通せしめる際に、その挿通孔の内周面に形成した一対の切欠に、止具の下部に設けた角棒状の抜止めを挿入して、その止具を約90°回動すれば、支持具本体を取付杆に固定することができるため、ボルトと蝶ナットを使用する従来のものに比して、その作業が極めて簡易に且つ確実に行えるという利点があり、特に前記凹部の内周面が止具の挿入側程拡径するテーパ状に形成されているので、該凹部の内周面に嵌合させるべく先端部側程縮径される止具の挿入が容易に行えることになる。従って、前記凹部と挿通孔とが多少前後に位置ずれしているような場合であっても、かかる位置ずれが止具の挿通により矯正されつつ、支持具本体と取付杆とを連結することが可能となり、高所での一連の樋取付作業の便に寄与し得るという効果もある。
【0028】
さらに、本発明に係る樋支持具は部品点数が少ない等、全体の構成が非常に簡易であり、その製作も容易に且つ安価に行えるという効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る樋支持具を示す正面図。
【図2】(イ) は要部拡大平面図、(ロ) は図1のA−A線断面図、(ハ) は取付杆の要部拡大平面図。
【図3】他の実施形態を示し、(イ) 及び(ロ) は長孔を示す要部拡大平面図、(ハ) は要部拡大断面図。
【図4】従来例を示す樋支持具の正面図。
【符号の説明】
1…支持具本体
9…長孔
10…凹凸部
11…凹部
12…取付杆
13…挿通孔
14…止具
15…テーパ部
Claims (2)
- 支持具本体(1) を取付杆(12)にスライド自在に取付けるべく、該取付杆(12)又は前記支持具本体(1) の何れか一方に長孔(9) を形成すると共に、何れか他方に挿通孔(13)を形成して該挿通孔(13)と前記長孔(9) に挿通した止具(14)により連結されてなる樋支持具に於いて、長孔(9) の内周面に複数の凹凸部(10)が対面形成されると共に、その凹部(11)の内周面が前記止具(14)の挿入側程拡径するテーパ状に形成され、且つ該内周面に嵌合するテーパ部(15)が前記止具(14)の外周面に形成され、更に前記挿通孔 (13) の内周面には、対向する一対の切欠 (13a) が形成される一方、前記止具 (14) の下部には、前記一対の切欠 (13a) に挿入可能な角棒状の抜止め (17) が設けられてなることを特徴とする樋支持具。
- 前記挿通孔(13)の内周面が止具(14)のテーパ部(15)に嵌合可能なテーパ状に形成されてなる請求項1記載の樋支持具。
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JPH09235838A JPH09235838A (ja) | 1997-09-09 |
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1996
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