JP3618266B2

JP3618266B2 - Driving part structure of riding type work equipment.

Info

Publication number: JP3618266B2
Application number: JP32560099A
Authority: JP
Inventors: 宗之河瀬; 恒雄西尾; 実平岡
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1999-11-16
Filing date: 1999-11-16
Publication date: 2005-02-09
Anticipated expiration: 2019-11-16
Also published as: JP2001136823A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンバインや各種収穫機などの乗用型作業機の運転部構造に係り、特には、ステップの前方にハンドル塔を立設するとともに、ステップの後方にエンジンを配備し、このエンジンを覆うエンジンカバーの上部に運転座席を配備してある乗用型作業機の運転部構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
コンバインの運転部構造としては、例えば実開平５−９２３５号公報に示されるように、運転座席を搭載したエンジンカバーを機体の横外方に揺動開放して、エンジン周りのメンテナンスを行う構成したものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成においては、エンジンカバーを揺動開放することで、エンジンを大きく露出させることができるのであるが、開放されたエンジンカバーがエンジンの横外方に位置しているために、エンジンの真横に作業者が立ち居るスペースはなく、作業の種類によっては開放状態が未だ不充分なものであった。
【０００４】
本発明は、このような実情に着目してなされたものであって、エンジン周りのメンテナンスを一層容易に行うことができる乗用型作業機の運転部構造を提供することを主たる目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
〔請求項１に係る発明の構成、作用および効果〕
【０００６】
（構成）請求項１に係る発明は、ステップの前方にハンドル塔を立設するとともに、ステップの後方にエンジンを配備し、このエンジンを覆うエンジンカバーの上部に運転座席を配備してある乗用型作業機の運転部構造であって、前記ハンドル塔、ステップ、エンジンカバーによって一連のカバー体を構成し、このカバー体をその前部の支点部において縦向き支点および横向き支点周りに揺動開閉可能に支持してあることを特徴とする。
【０００７】
（作用）上記構成によると、ハンドル塔、ステップ、エンジンカバーからなる一連のカバー体が前部の支点部を中心にして上方に大きく揺動開放できるので、エンジン周りをその全周において開放することができる。この場合、カバー体を横方向にも揺動することで、カバー体をエンジンルーム内の機器に干渉させたり擦れさせるようなことなく上下に揺動させることができる。
【０００８】
（効果）従って、請求項１に係る発明によると、エンジンカバーのみを開放していた従来に比べて、エンジン周りを大きく空けて所望の方向からメンテナンス作業を容易に行うことができるようになった。しかも、カバー体を開閉する際に、横揺動を伴うことで、エンジンルーム内の機器にカバー体をぶつけたり、擦ったりすることなく揺動させることができるので、エンジンルーム内での機器の配置がカバー体の上下揺動軌跡によって制約されたり、逆に、エンジンルーム内に配置された機器によってカバー体の形状が制約されたりすることが少なくなる。
【０００９】
〔請求項２に係る発明の構成、作用および効果〕
【００１０】
（構成）請求項２に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１記載の発明において、前記エンジンカバーの外側の横壁部を中空構造にして、その内部に外気を導入可能に構成し、横壁部内面とエンジンルーム内のラジエータとを連通接続し、横壁部内に導入した外気をラジエータに供給するよう構成してある。
【００１１】
（作用）上記構成によると、カバー体が閉じ状態にある時に、エンジンカバーにおける横壁部の内面とラジエータの冷却風受け入れ部とを密着させておくことで、横壁部内に導入された外気をラジエータに漏れなく供給することができるとともに、エンジンルーム内の熱気が短絡してラジエータに供給されてしまうことを防止できる。また、カバー体を上方に揺動開放する場合、上記閉じ状態から直ちにカバー体を持ち上げると、横壁部の内面とラジエータの冷却風受け入れ部との間に介在させたシール材を擦って損傷するおそれがあるが、カバー体を横外方に少し揺動させながら上方に揺動させるか、カバー体を横外方に少し揺動させた後に上方に揺動させる、等することで、上記のような擦り合わせをもたらすことなく横壁部の内面をラジエータの冷却風受け入れ部から分離することができる。
【００１２】
（効果）従って、請求項２に係る発明によると、カバー体を繰り返し開閉しても、擦れによるシール材などの損傷を回避でき、カバー体が閉じ状態にある時の横壁部とラジエータとの密着を図って、常に良好な冷却を行わせることができる。
【００１３】
〔請求項３に係る発明の構成、作用および効果〕
【００１４】
（構成）請求項３に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項２に記載の発明において、前記エンジンカバー内に配備したエアークリーナの吸気口を前記横壁部に連通して、横壁部内に導入した外気をエアークリーナに供給するよう構成してある。
【００１５】
（作用）上記構成によると、ラジエータの場合と同様に、カバー体が閉じ状態にある時に、エンジンカバーにおける横壁部の内面とエアークリーナの吸気口とを密着させておくことで、エンジンルーム内の熱気が短絡してエアークリーナに供給されてしまうことを防止して、横壁部内に導入された冷外気をエアークリーナに供給することができる。また、カバー体を上方に揺動開放する場合、上記閉じ状態から直ちにカバー体を持ち上げると、横壁部の内面とエアークリーナの吸気口との間に介在させたシール材を擦って損傷するおそれがあるが、カバー体を横外方に少し揺動させながら上方に揺動させるか、カバー体を横外方に少し揺動させた後に上方に揺動させる、等することで、上記のような擦り合わせをもたらすことなく横壁部の内面をエアークリーナの吸気口から分離することができる。
【００１６】
（効果）従って、請求項３に係る発明によると、カバー体を繰り返し開閉しても、擦れによるシール材などの損傷を回避でき、カバー体が閉じ状態にある時の横壁部とエアークリーナの吸気口との密着を図って、エンジンルーム内の熱気が混ざらない冷外気をエアークリーナに供給して、出力の低下を招くことなく好適にエンジンを作動させることができる。
【００１７】
〔請求項４に係る発明の構成、作用および効果〕
【００１８】
（構成）請求項４に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜３のいずれか一項に記載の発明において、前記カバー体を開放する際の縦向き支点周りの揺動範囲を小角度に制限してある。
【００１９】
（作用・効果）上記構成によると、閉じ状態のカバー体を開放する際に、必要以上に横方向に揺動させて、エンジンルーム内の別の機器に干渉させるようなことが未然に回避され、安全にカバー体を操作することができる。
【００２０】
〔請求項５に係る発明の構成、作用および効果〕
【００２１】
（構成）請求項５に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜４のいずれか一項に記載の発明において、前記カバー体の全体を樹脂材で一体形成してある。
【００２２】
（作用・効果）上記構成によると、相当大きい部材となるカバー体でも樹脂化によって比較的軽量に構成することができるので、その開閉操作を軽快に行うことができ、取扱い性およびメンテナンス作業性が向上する。
【００２３】
〔請求項６係る発明の構成、作用および効果〕
【００２４】
（構成）請求項６に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜５のいずれか一項に記載の発明において、前記支点部を、前記ハンドル塔における下端基部近くの横幅方向の略中央個所に配置してある。
【００２５】
（作用・効果）上記構成によると、ハンドル塔の下端基部近くが機体フレームに支持されるので、ハンドル塔全体をしっかりと安定よく起立支持することができる。
【００２６】
〔請求項７に係る発明の構成、作用および効果〕
【００２７】
（構成）請求項７に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜６のいずれか一項に記載の発明において、前記ステップに、燃料補給管の端部を挿通する開口を形成するとともに、この開口を前記支点部近くに配備してある。
【００２８】
（作用）上記構成によると、カバー体を横揺動させる時に燃料補給管の端部が開口の縁に干渉しない大きさに開口を形成しておくことになるが、開口が支点部に近いので、あまり大きい開口にしておく必要はない。
【００２９】
（効果）従って、請求項７係る発明によると、燃料補給管の端部をステップ上に突出させて、燃料補補給を容易に行えるものでありながら、挿通用の開口を小さいものですまして、ステップ前端側の強度を確保することができ、これに連なるハンドル塔の支持強度を高くすることができる。
【００３０】
〔請求項８に係る発明の構成、作用および効果〕
【００３１】
（構成）請求項８に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜７のいずれか一項に記載の発明において、前記ステップに開口を形成してペダルを挿通するとともに、このペダルのペダル本体をペダルアームに対して脱着可能に構成してある。
【００３２】
（作用）上記構成によると、カバー体を上下揺動させる際には、大きい踏み面を有するペダル本体をペダルアームから取り外しておくことで、比較的小さい開口でもペダルアームを容易に相対挿通させることができる。
【００３３】
（効果）従って、請求項８に係る発明によると、ペダル挿通用の開口を小さいものですまして、ステップの前端側の強度を確保することができる。
【００３４】
〔請求項９に係る発明の構成、作用および効果〕
【００３５】
（構成）請求項９に係る発明は、請求項１〜８のいずれか一項に記載の発明において、前記ハンドル塔にステアリング操作装置を取り付け、このステアリング操作装置から延出した操作ワイヤを、前記カバー体の支点部近くを挿通させてある。
【００３６】
（作用・効果）上記構成によると、カバー体を支点部を中心に揺動開閉する場合に、操作ワイヤの振り回しが少ないものとなり、操作ワイヤを比較的短いものですますことができ、部品コストを低く抑えることができる。また、操作ワイヤを不要に撓ませることなく使用するので、ワイヤの摺動抵抗に起因する操作抵抗を少なくできる利点もある。
【００３７】
〔請求項１０に係る発明の構成、作用および効果〕
【００３８】
（構成）請求項１０に係る発明の乗用型作業機の運転部構造は、請求項１〜９のいずれか一項に記載の発明において、前記カバー体を備えた運転部の後方に穀粒タンクを配備するとともに、この穀粒タンクをタンク後部に備えた縦向き軸心を中心に旋回可能に構成してある。
【００３９】
（作用・効果）上記構成によると、カバー体をその前部の支点部を介して上方に揺動開放するとともに、穀粒タンクを横外方に揺動開放することで、エンジン周りを更に大きく空けることができ、エンジン周辺のメンテナンスを一層容易に行うことが可能となる。
【００４０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図１に乗用型作業機の一例としてのコンバインの側面図が、また、図２にその平面図が示されている。このコンバインは、クローラ走行装置１で走行する機体２の前部に、２条の刈り取りを行う刈取り前処理部３を昇降自在に連結するとともに、機体２上の左側に脱穀装置４を、また、機体２上の右側に運転部５、および、アンローダ６付きの穀粒タンク７、等をそれぞれ搭載配備して構成されている。
【００４１】
前記運転部５は、エンジン１０の搭載部と重複して配備されており、ステップ８、その前端に起立連設されたハンドル塔９、ステップ８の後方において横向きに配置された水冷式のエンジン１０を覆うエンジンカバー１１、その上面に装着された運転座席１２、ハンドル塔９の左側から運転座席１２の左横側に亘って配備された操作盤１３、および、操作盤１３の下方においてハンドル塔９の左側端部とエンジンカバー１１の左側端部とを繋ぐ側板１４、などを備えている。なお、操作盤１３には、走行用の変速レバー１５、作業用のクラッチレバー１６類、メータパネル１７、等が備えられるとともに、ハンドル塔９の右端にはステアリングリングレバー１８が備えられている。このステアリングレバー１８は、十字操作可能に構成されており、左方または右方への揺動操作によって、揺動操作された側のクローラ走行装置１の速度を落として機体をレバー操作方向に操向するよう構成されるとともに、前方向への揺動操作によって刈取り前処理部３を下降させ、後方への揺動操作によって刈取り前処理部３を上昇させるよう構成されている。
【００４２】
前記エンジンカバー１１は、上壁部２１と、前壁部２２と、後壁部２３と、横壁部２４とによって、機体内方に向けて開放された箱形に構成されており、前壁部２２と横壁部２４を介して取り入れた外気をラジエータ１９に導いてこれを冷却するよう構成されている。
【００４３】
ここで、前記ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１の前壁部２２、および、エンジンカバー１１の上壁部２１は、それぞれがブロー成形によって一体化された壁状の中空体であり、互いを繋ぐ境界部が屈曲変形可能な薄肉のヒンジ部２５で構成されている。そして、４個の中空体をヒンジ部２５で繋いだブロー成形品は、図８，図９（イ），図１０に示すように、全体が偏平な展開状態で成形され、成形後に、ヒンジ部２５を介して所定の使用姿勢に折り曲げられるものである。
【００４４】
ステップ８の前端辺に沿って立設される前記ハンドル塔９の上半部には、中空構造のループハンドル部９ａが一体成形されるとともに、下半部の前面には、前記ステアリングレバー１８を備えたステアリング操作装置２０などを装着する凹入部９ｂが成形され、この前面に化粧カバー２６が脱着可能に装着されるようになっている。また、ハンドル塔９の下半部の前面には、化粧カバー２６の周縁を係入して位置決めする凹溝９ｃが成形されるとともに、ステアリング操作装置２０から延出された操作ワイヤ２０ａを挿通する開口９ｄが後加工によって形成されている。
【００４５】
図１２，図１３に示すように、ステップ８は、その上面に滑り止め用および補強用の凹凸パターンが形成されるとともに、上壁８ａと下壁８ｂとを局部的に繋ぐ複数の部分接続部８ｃが分散して形成されて、運転者の重量に耐える強度が確保されている。また、ステップ８の前端部に前上がりの幅狭部８ｄが形成されるとともに、ハンドル塔９の基部には、前記幅狭部８ｄを嵌入可能な凹部９ｅが形成されており、ハンドル塔９をヒンジ部２５を介して起立屈曲させた際、幅狭部８ｄが凹部９ｅに嵌入されることで、ハンドル塔９の起立姿勢が安定するようになっている。また、このステップ８の底部の左右には、機体フレーム３４に取り付けた前後に長い係合部材３４ａに上方から係合する下向きの段部８ｅが形成されて、ステップ８にかかる荷重を確実に機体フレーム３４で受け止め支持するよう構成されている。また、ステップ８の前部には、機体停止用のペダル４１や図外の燃料タンクに接続された燃料補給管４２を挿通するための開口８ｆが形成されている。
【００４６】
図２０に示すように、ステップ８の後端辺に沿って起立される中空の前記前壁部２２は、起立状態においてその下端角部２２ｂがステップ８の上面に接当して起立限界となるよう形成されている。また、図１９に示すように、エンジンカバー１１の上壁部２１の前端辺に沿って折り下げられる前壁部２２は、折り下げ状態においてその上端面２２ｃが上壁部２１の前端下面に接当して折り曲げ限界となるよう形成されている。
【００４７】
そして、この前壁部２２の右の側辺には他部材取付け用のフランジ２２ａが突設されるとともに、上壁部２１の右側辺にもフランジ２１ａが突設されており、これらのフランジ２２ａ，２１ａに横壁部２４が連結されるようになっている。
【００４８】
前記前壁部２２の前面には、ブロー成形後の加工により形成された防塵構造の外気取入れ口２７が設けられるとともに、前壁部２２の横側面にはブロー成形後の加工によって開口２８が設けられ、前記外気取入れ口２７から導入した外気を、この開口２８を介して横壁部２４内に導くよう構成されている。また、横壁部２４の外面には、ブロー成形後の加工により形成された外気取入れ口２９が設けられるとともに、その外気取入れ口２９を覆う防塵カバー３０が配備され、防塵カバー３０の周囲に形成された間隙ｓから取り入れた外気と前壁部２２の外気取入れ口２７からの外気とを合流して、エンジンルーム内のラジエータ１９に供給するように構成されている。
【００４９】
図１７および図１８に示すように、上壁部２１の内壁２１ｃは局部的に上方に凹入されて外壁２１ｂに接続され、外壁２１ｂと内壁２１ｃとを局部的に繋ぐ多数の部分接続部２１ｄが分散して形成されて、運転者の着座荷重に耐える強度が確保されるとともに、内壁２１ｃにエンジンルーム内に向かう多数の凹部が形成されることで、エンジン騒音を吸収減衰することが可能となっている。なお、この部分接続部２１ｄを不規則に分散形成したり、それぞれの大きさを異ならせることで、エンジン騒音の吸収減衰機能を一層高めることが可能となる。また、上壁部２１の後辺と右側辺とに亘って断面積の大きい周縁部２１ｅが形成されており、ブロー成形時に、この周縁部２１ｅが断面積の大きいエアー通路となって、成形が容易に行われる。
【００５０】
前記横壁部２４と後壁部２３とは、ブロー成形によって一体に成形されるとともに、屈曲可能な薄肉のヒンジ部３１で繋がれており、このヒンジ部３１を介して屈曲した後に、横壁部２４を前壁部２２と上壁部２１にボルト等で連結するとともに、後壁部２４の上縁を上壁部２１の後端辺にボルト等で連結することで、機体内方に開放された箱形のエンジンカバー１１が構成されるようになってる。なお、上壁部２１の後部上面には、外気取入れ用のダクト３２が付設され、このダクト３２に形成された防塵構造の外気取入れ口３３から取り入れた外気も横壁部２４内に導入されてラジエータ１９の冷却に利用されるようになっている。また、エンジンルーム内のエアークリーナ４３の吸気口４３ａは、横向きの支点ｘと略同じ高さに配置されて横壁部２４に連通接続され、横壁部２４内に導入された清浄外気を取り入れるように構成されている。
【００５１】
ここで、ラジエータ１９の外側端縁の周縁部に沿ってスポンジ等からなるシール材４４が装着されるとともに、エアークリーナ４３の吸気口４３ａの周端縁にも同様なシール材４５が装着され、カバー体Ａが閉じられた状態において、前記横壁部２４の内面がラジエータ１９のシール材４４およびエアークリーナ４３のシール材４５に密着するように構成されている。つまり、エンジンルーム内の熱気が、横壁部２４内に導入された冷外気に混じってラジエータ１９およびエアークリーナ４３に供給されるのを防止している。
【００５２】
なお、ヒンジ部２５，３１を介して屈曲された各部の繋ぎ部位は分離することはないが、必要に応じてＬ形の連結補強金具を取り付けて、屈曲姿勢を強固に維持する。
【００５３】
上記のように、運転部５には、ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１、側板１４、および、操作盤１３を一体化したカバー体Ａが備えられることになり、このカバー体Ａは、機体フレーム３４の前端部に支点金具３５を介して左右および上下揺動可能に連結支持される。つまり、前記支点金具３５は、図２３および図２４に示すように、機体フレーム３４に立設された縦ボス３６と、この縦ボス３６に縦向き支点ｙ周りに回動可能に挿通支持されるとともに、周方向長孔３６ａとピン３７ａとによって回動範囲が規制された支点軸３７と、この支点軸３７の上端に連結された横ボス３８とから構成されており、前記カバー体Ａは、前記横ボス３８に横向き支点ｘ周りに上下揺動可能に連結されている。
【００５４】
なお、図４、および、図１４に示すように、ステップ８の前部に形成された幅狭部８ｄの背面には凹部が８ｇが形成され、この凹部８ｇに前記支点金具３５の一部が入り込んで配置されており、凹部８ｇの横側面と支点金具３５の一部とが接当干渉することによって、カバー体Ａの実際の横揺動角度は数度程度に規制されている。
【００５５】
従って、エンジン搭載部の周辺を開放してメンテナンス作業を行う場合には、先ず、前記カバー体Ａを縦向き支点ｙを中心にして少し横外方に揺動させながら上方へ持ち上げて、ラジエータ１９のシール材４４およびエアークリーナ４３の吸気口４３ａのシール材４５に対して横壁部２４の内面を摺らせることなく斜め外上方に離反させた後、図７に示すように、横向きの支点ｘを中心に大きく上方に揺動することで、エンジン周りに広いメンテナンス作業空間を形成するのである。また、カバー体Ａを閉じる場合は逆に揺動操作することで、シール材４４，４５に横壁部２４の内面を摺らせることなく接触させることができる。
【００５６】
なお、前記ペダル４１のペダル本体４１ａは、前記開口８ｅに挿通されたペダルアーム４１ｂに脱着可能にピン連結されており、カバー体Ａを上下に揺動開閉する際には、ペダル本体４１ａをペダルアーム４１ｂから抜き外しておく。
【００５７】
また、前記ハンドル塔９からはステアリング装置２０の操作ワイヤ２０ａが導出されているが、この操作ワイヤ２０ａを挿通する開口９ｄは、ハンドル塔９の下部、すなわち、横向き支点ｘにできるだけ近く設けてあるので、カバー体Ａを揺動開閉する際の操作ワイヤ２０ａの振れ動きは少ないものとなっている。
【００５８】
また、上記構成の運転部５の後方に配備された穀粒タンク７は、スクリュウ式のアンローダ６の縦スクリュウ部６ａにおける縦向き軸心ｚを中心にして機体内外方向に旋回揺動可能に構成されており、穀粒タンク７を機体外方に旋回揺動することで、穀粒タンク７と脱穀装置４との間に配備された機構のメンテナンスを広い空間から行うことができるようになっている。ここで、穀粒タンク７を旋回させる縦向き軸心ｚは、カバー体Ａの縦向き支点ｙから直後方に延ばされた延長線近くに位置しており、上記のようにカバー体Ａを上方に開放するとともに穀粒タンク７をも横外方に旋回開放することで、エンジン１０の周囲を更に大きく開放することができる。
【００５９】
図４，図６に示すように、エンジン１０の上部にはマフラ４６が配備され、このマフラ４６から導出された排気管４７が、エンジンルーム内で下方に向けて屈曲された後、左右の走行装置１の間を通って機体後部にまで延長されている。そして、マフラ４６を上方から覆う防熱カバー４８と、エンジンルーム内の排気管４７部分を後方から覆う防熱カバー４９とが備えられ、樹脂製のエンジンカバー１１がマフラ４６および排気管４７からの熱によって不当に加熱されないようにしている。
【００６０】
図２３に示すように、燃料補給管４２は取付け板５０に貫通支持されており、機体フレーム３４に形成した切欠き部５１を塞ぐように取付け板５０を連結することで、燃料補給管４２を後付けで機体フレーム３４に装着できるように構成されている。なお、前記燃料補給管４２と機体後方に配備した図示しない燃料タンクとは、ホース５２によって連通接続されている。
【００６１】
本発明は、上記のように、ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１の前壁部２２、および、上壁部２１の四面をブロー成形によって一体化するほかに、以下のような形態で実施することも可能である。
【００６２】
（１）ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１の前壁部２２、上壁部２１、および、後壁部２３の五面をブロー成形によって一体化する。この場合、側板１４を前壁部２２に一体連設するか、あるいは、ステップ８に一体連設することも可能である。
【００６３】
（２）ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１の前壁部２２、上壁部２１、および、後壁部２３のうちの、互いに連なる少なくとも２つの面をブロー成形によって一体化する。
【００６４】
（３）操作盤１３と側板１４とを樹脂材で一体成形するもよい。
【００６５】
（４）ハンドル塔９、ステップ８、エンジンカバー１１を一体化して揺動開閉可能なカバー体Ａを構成し、操作盤１３と側板１４とを機体側に固定して実施することもできる。
【００６６】
（５）カバー体Ａは樹脂化されていることが望ましいが、必ずしも全体が樹脂化されているものである必要はなく、一部が板金構造であってもよい。
【００６７】
（６）カバー体Ａの支点部を構成する支点金具３５の構造は上記した構造に限られるものではなく、例えば、球支点のように、縦向き支点と横向き支点を含んでいるものでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図１】コンバインの全体側面図
【図２】コンバインの全体平面図
【図３】運転部の斜視図
【図４】運転部の一部切欠き側面図
【図５】運転部の平面図
【図６】原動部の横断平面図
【図７】カバー体を開放した運転部の側面図
【図８】成形されたカバー体の展開状態の平面図
【図９】（イ）成形されたカバー体の展開状態の側面図
（ロ）屈曲加工されたカバー体の側面図
【図１０】成形されたカバー体の展開状態の斜視図
【図１１】屈曲加工されたカバー体の斜視図
【図１２】（イ）カバー体におけるステップ部分の平面図
（ロ）カバー体におけるステップ部分の底面図
【図１３】カバー体におけるステップ部分の縦断正面図
【図１４】カバー体におけるハンドル塔部分の縦断側面図
【図１５】カバー体におけるハンドル塔部分の正面図
【図１６】カバー体におけるハンドル塔部分の横断平面図
【図１７】エンジンカバーにおける上壁部の縦断側面図
【図１８】（イ）エンジンカバーにおける上壁部の平面図
（ロ）エンジンカバーにおける上壁部の底面図
【図１９】エンジンカバーの上壁部と前壁部との繋ぎ部分を示す縦断側面図
【図２０】カバー体におけるステップ部と前壁部との繋ぎ部分を示す縦断側面図
【図２１】前壁部の正面図
【図２２】前壁部の横断平面図
【図２３】運転部下方の機体フレーム部分を示す斜視図
【図２４】運転部下方の機体フレーム部分を示す斜視図
【符号の説明】
７穀粒タンク
８ステップ
８ｆ開口
９ハンドル塔
１０エンジン
１１エンジンカバー
１２運転座席
１９ラジエータ
２０ステアリング操作装置
２０ａ操作ワイヤ
２４横壁部
４１ペダル
４１ａペダル本体
４１ｂペダルアーム
４２燃料補給管
４３エアークリーナ
４３ａ吸気口
Ａカバー体
ｘ横向き支点
ｙ縦向き支点
ｚ縦向き軸心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a driving unit structure of a riding-type work machine such as a combine machine or various harvesting machines, and in particular, a handle tower is erected in front of a step and an engine is provided behind the step to cover the engine. The present invention relates to a driving unit structure of a riding-type work machine in which a driver's seat is provided on an upper part of an engine cover.
[0002]
[Prior art]
As a driving unit structure of the combine, for example, as shown in Japanese Utility Model Laid-Open No. 5-9235, the engine cover on which the driver's seat is mounted is configured to perform maintenance around the engine by swinging open to the side of the fuselage. Things are known.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
In the above configuration, the engine can be exposed greatly by swinging and opening the engine cover. However, since the opened engine cover is located laterally outside the engine, There was no space for the workers to stand, and the open state was still insufficient depending on the type of work.
[0004]
The present invention has been made paying attention to such a situation, and a main object of the present invention is to provide an operating part structure of a riding-type working machine that can perform maintenance around the engine more easily.
[0005]
[Means for Solving the Problems]
[Configuration, operation and effect of the invention according to claim 1]
[0006]
(Structure) The invention according to claim 1 is a riding type in which a handle tower is erected in front of a step, an engine is disposed behind the step, and a driver seat is disposed on an upper portion of an engine cover covering the engine. The operating unit structure of the work machine, which comprises a series of cover bodies composed of the handle tower, step, and engine cover, and can swing open and close around the vertical fulcrum and the horizontal fulcrum at the front fulcrum It is characterized by being supported by.
[0007]
(Operation) According to the above configuration, the series of cover bodies including the handle tower, the step, and the engine cover can be largely swung upward with the fulcrum portion at the front as the center, so that the engine periphery can be opened all around. Can do. In this case, by swinging the cover body in the lateral direction, the cover body can be swung up and down without causing interference or rubbing with equipment in the engine room.
[0008]
(Effect) Therefore, according to the invention according to claim 1, compared to the conventional case in which only the engine cover is opened, the maintenance work can be easily performed from a desired direction with a large space around the engine. . In addition, when the cover body is opened and closed, it can be swung without hitting or rubbing the cover body on the equipment in the engine room by swinging horizontally, so that the equipment in the engine room can be swung. Arrangement is restricted by the vertical swing trajectory of the cover body, and conversely, the shape of the cover body is less restricted by equipment arranged in the engine room.
[0009]
[Configuration, operation and effect of invention of claim 2]
[0010]
(Structure) The operation part structure of the riding type working machine of the invention according to claim 2 is the invention according to claim 1, wherein the outer side wall part of the engine cover is made hollow so that outside air can be introduced therein. In this configuration, the inner surface of the lateral wall portion and the radiator in the engine room are connected in communication, and the outside air introduced into the lateral wall portion is supplied to the radiator.
[0011]
(Operation) According to the above configuration, when the cover body is in the closed state, the outside air introduced into the lateral wall portion is brought into the radiator by keeping the inner surface of the lateral wall portion of the engine cover in close contact with the cooling air receiving portion of the radiator. While being able to supply without a leak, it can prevent that the hot air in an engine room short-circuits, and is supplied to a radiator. Further, when the cover body is pivoted upward, if the cover body is lifted immediately from the closed state, the sealing material interposed between the inner surface of the horizontal wall portion and the cooling air receiving portion of the radiator may be rubbed and damaged. As described above, the cover body is swung upward while being slightly swung laterally outward, or is swung upward after being slightly swung laterally outward. It is possible to separate the inner surface of the horizontal wall portion from the cooling air receiving portion of the radiator without causing any rubbing.
[0012]
(Effect) Therefore, according to the invention according to claim 2, even if the cover body is repeatedly opened and closed, damage to the sealing material due to rubbing can be avoided, and the horizontal wall portion and the radiator are in close contact when the cover body is in a closed state. As a result, good cooling can always be performed.
[0013]
[Configuration, operation and effect of invention of claim 3]
[0014]
(Structure) The operation part structure of the riding type work machine of the invention according to claim 3 is the invention according to claim 2, wherein an air cleaner intake port provided in the engine cover is communicated with the lateral wall part, The outside air introduced into the horizontal wall is configured to be supplied to the air cleaner.
[0015]
(Operation) According to the above configuration, as in the case of the radiator, when the cover body is in the closed state, the inner surface of the lateral wall portion of the engine cover and the air cleaner intake are kept in close contact with each other. It is possible to prevent the hot air from being short-circuited and supplied to the air cleaner, and to supply the cold outside air introduced into the lateral wall portion to the air cleaner. In addition, when the cover body is swung upward, if the cover body is lifted immediately from the closed state, the sealing material interposed between the inner surface of the lateral wall portion and the air cleaner inlet may be rubbed and damaged. However, the cover body can be swung upward while being slightly swung laterally outward, or the cover body can be swung upward slightly after being swung slightly laterally outward. The inner surface of the lateral wall can be separated from the air cleaner inlet without causing rubbing.
[0016]
(Effects) Therefore, according to the invention of claim 3, even if the cover body is repeatedly opened and closed, damage to the sealing material and the like due to rubbing can be avoided, and intake of the horizontal wall portion and the air cleaner when the cover body is in a closed state The engine can be suitably operated without causing a decrease in output by supplying close air to the air cleaner and supplying cool air that does not mix with hot air in the engine room to the air cleaner.
[0017]
[Configuration, operation and effect of the invention according to claim 4]
[0018]
(Structure) The driving part structure of the riding type work machine of the invention according to claim 4 is the invention according to any one of claims 1 to 3, wherein the swinging around the longitudinal fulcrum when the cover body is opened. The moving range is limited to a small angle.
[0019]
(Operation / Effect) According to the above configuration, when the closed cover body is opened, it is avoided that the cover body is swung laterally more than necessary and interferes with another device in the engine room. The cover body can be operated safely.
[0020]
[Configuration, operation and effect of the invention according to claim 5]
[0021]
(Structure) The operation part structure of the riding type work machine of the invention according to claim 5 is the invention according to any one of claims 1 to 4, wherein the entire cover body is integrally formed of a resin material. .
[0022]
(Action / Effect) According to the above configuration, even a cover body, which is a considerably large member, can be configured to be relatively lightweight by resinization, so that the opening and closing operation can be performed lightly, and handling and maintenance workability are improved. improves.
[0023]
[Composition, operation and effect of invention of claim 6]
[0024]
(Structure) The operation part structure of the riding type work machine of the invention according to claim 6 is the invention according to any one of claims 1 to 5, wherein the fulcrum part has a lateral width near a lower end base part in the handle tower. Arranged at approximately the center of the direction.
[0025]
(Operation / Effect) According to the above configuration, the vicinity of the lower end base portion of the handle tower is supported by the body frame, so that the entire handle tower can be supported upright firmly and stably.
[0026]
[Configuration, operation and effect of the invention of claim 7]
[0027]
(Structure) The operation part structure of the riding type working machine of the invention according to claim 7 is the opening according to any one of claims 1 to 6, wherein the end of the fuel supply pipe is inserted into the step. And the opening is disposed near the fulcrum portion.
[0028]
(Operation) According to the above configuration, the opening of the fuel supply pipe is formed in a size that does not interfere with the edge of the opening when the cover body is swung horizontally, but the opening is close to the fulcrum. , You don't need to have a very large opening.
[0029]
(Effect) Therefore, according to the invention according to claim 7, the end of the fuel supply pipe protrudes on the step so that the fuel supplement can be easily performed, but the insertion opening is small, and the step The strength on the front end side can be ensured, and the support strength of the handle tower connected thereto can be increased.
[0030]
[Configuration, operation and effect of the invention according to claim 8]
[0031]
(Structure) The operation part structure of the riding type work machine of the invention according to claim 8 is the invention according to any one of claims 1 to 7, wherein an opening is formed in the step and a pedal is inserted, The pedal body of this pedal is configured to be removable from the pedal arm.
[0032]
(Operation) According to the above configuration, when the cover body is swung up and down, the pedal arm having a large tread surface is removed from the pedal arm, so that the pedal arm can be relatively inserted easily even with a relatively small opening. Can do.
[0033]
(Effect) Therefore, according to the invention which concerns on Claim 8, the opening for pedal insertion is made small, and the intensity | strength at the front end side of a step is securable.
[0034]
[Configuration, operation and effect of the invention according to claim 9]
[0035]
(Structure) The invention according to claim 9 is the invention according to any one of claims 1 to 8, wherein a steering operation device is attached to the handle tower, and an operation wire extending from the steering operation device is Near the fulcrum part of the cover body is inserted.
[0036]
(Operation / Effect) According to the above configuration, when the cover body swings and opens around the fulcrum, the operation wire is less swung and the operation wire can be made relatively short. It can be kept low. Further, since the operation wire is used without being bent unnecessarily, there is an advantage that the operation resistance due to the sliding resistance of the wire can be reduced.
[0037]
[Configuration, operation and effect of the invention of claim 10]
[0038]
(Structure) The operation part structure of the riding type working machine of the invention according to claim 10 is the invention according to any one of claims 1 to 9, wherein a grain tank is provided behind the operation part provided with the cover body. The grain tank is configured to be pivotable about a longitudinal axis provided at the rear of the tank.
[0039]
(Operation / Effect) According to the above configuration, the cover body is swingably opened upward through the fulcrum portion of the front portion, and the grain tank is swingably opened laterally outward to further enlarge the engine periphery. It can be freed up and maintenance around the engine can be performed more easily.
[0040]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. FIG. 1 is a side view of a combine as an example of a riding work machine, and FIG. 2 is a plan view thereof. This combine is connected to the front part of the machine body 2 that runs on the crawler traveling device 1 so as to be able to move up and down, and the threshing device 4 is connected to the left side of the machine body 2. The operation unit 5 and the grain tank 7 with an unloader 6 are mounted and arranged on the right side of the machine body 2.
[0041]
The operation unit 5 is provided so as to overlap the mounting unit of the engine 10, and includes a step 8, a handle tower 9 provided upright at the front end thereof, and a water-cooled engine 10 disposed laterally behind the step 8. The engine cover 11 covers the driver seat 12 mounted on the upper surface of the engine cover 11, the operation panel 13 provided from the left side of the handle tower 9 to the left side of the driver seat 12, and the handle tower 9 below the operation panel 13. The side plate 14 that connects the left end of the engine and the left end of the engine cover 11 is provided. The operation panel 13 is provided with a traveling shift lever 15, a working clutch lever 16, a meter panel 17, and the like, and a steering ring lever 18 at the right end of the handle tower 9. The steering lever 18 is configured to be able to be operated in a cross shape, and by the swinging operation to the left or right, the speed of the crawler traveling device 1 on the swinging side is decreased and the body is operated in the lever operating direction. The pre-cutting processing unit 3 is lowered by a forward swinging operation, and the pre-cutting processing unit 3 is lifted by a backward swinging operation.
[0042]
The engine cover 11 is configured by a top wall portion 21, a front wall portion 22, a rear wall portion 23, and a lateral wall portion 24 in a box shape that is open toward the inside of the machine body. The outside air taken in through 22 and the lateral wall portion 24 is guided to the radiator 19 to cool it.
[0043]
Here, the handle tower 9, the step 8, the front wall portion 22 of the engine cover 11, and the upper wall portion 21 of the engine cover 11 are each a wall-shaped hollow body integrated by blow molding, and are mutually connected. The boundary part which connects is comprised by the thin hinge part 25 which can be bent and deformed. The blow molded product in which the four hollow bodies are connected by the hinge portion 25 is formed in a flat unfolded state as shown in FIGS. 8, 9 (a) and 10, and after the molding, the hinge portion is formed. 25 to be bent into a predetermined use posture.
[0044]
A hollow handle portion 9a having a hollow structure is integrally formed in the upper half of the handle tower 9 that is erected along the front end of step 8, and the steering lever 18 is provided on the front surface of the lower half. A recessed portion 9b for mounting the provided steering operation device 20 and the like is formed, and a decorative cover 26 is detachably mounted on the front surface. In addition, a concave groove 9c that engages and positions the periphery of the decorative cover 26 is formed on the front surface of the lower half of the handle tower 9, and an operation wire 20a extended from the steering operation device 20 is inserted. The opening 9d is formed by post-processing.
[0045]
As shown in FIGS. 12 and 13, step 8 includes a plurality of partial connecting portions that have a non-slip and reinforcing uneven pattern formed on the upper surface thereof and locally connect the upper wall 8 a and the lower wall 8 b. 8c is formed in a dispersed manner to ensure the strength to withstand the weight of the driver. In addition, a narrow portion 8d that rises forward is formed at the front end portion of Step 8, and a concave portion 9e into which the narrow portion 8d can be fitted is formed at the base portion of the handle tower 9. When standing and bent through the hinge portion 25, the standing portion of the handle tower 9 is stabilized by inserting the narrow portion 8d into the recess 9e. In addition, on the left and right sides of the bottom portion of step 8, downward stepped portions 8e that are engaged from above with long engaging members 34a attached to the front and rear of the body frame 34 are formed, so that the load applied to step 8 can be reliably received. The frame 34 is configured to be received and supported. In addition, an opening 8f is formed at the front portion of step 8 for inserting a pedal 41 for stopping the airframe and a fuel supply pipe 42 connected to a fuel tank (not shown).
[0046]
As shown in FIG. 20, the hollow front wall portion 22 erected along the rear end side of step 8 has its lower end corner portion 22 b in contact with the upper surface of step 8 and becomes an erection limit in the erecting state. It is formed as follows. Further, as shown in FIG. 19, the front wall portion 22 that is folded along the front end side of the upper wall portion 21 of the engine cover 11 has its upper end surface 22c in contact with the lower surface of the front end of the upper wall portion 21 in the folded state. It is formed so as to reach the bending limit.
[0047]
A flange 22a for mounting other members protrudes on the right side of the front wall 22 and a flange 21a protrudes on the right side of the upper wall 21. These flanges 22a , 21 a is connected to the lateral wall 24.
[0048]
A front surface of the front wall portion 22 is provided with an outside air intake 27 having a dust-proof structure formed by processing after blow molding, and an opening 28 is provided on the side surface of the front wall portion 22 by processing after blow molding. The outside air introduced from the outside air inlet 27 is guided into the lateral wall portion 24 through the opening 28. In addition, an external air intake port 29 formed by processing after blow molding is provided on the outer surface of the lateral wall portion 24, and a dustproof cover 30 covering the external air intake port 29 is provided and formed around the dustproof cover 30. The outside air taken in from the gap s and the outside air from the outside air inlet 27 of the front wall portion 22 are merged and supplied to the radiator 19 in the engine room.
[0049]
As shown in FIGS. 17 and 18, the inner wall 21c of the upper wall portion 21 is locally recessed upward and connected to the outer wall 21b, and a plurality of partial connection portions 21d that locally connect the outer wall 21b and the inner wall 21c. Is formed in a dispersed manner to ensure the strength to withstand the driver's seating load, and the inner wall 21c is formed with a large number of recesses toward the engine room, so that engine noise can be absorbed and attenuated. It has become. It should be noted that the engine noise absorption and attenuation function can be further enhanced by irregularly distributing the partial connection portions 21d or by varying the sizes of the partial connection portions 21d. Further, a peripheral portion 21e having a large cross-sectional area is formed across the rear side and the right side of the upper wall portion 21, and at the time of blow molding, the peripheral portion 21e becomes an air passage having a large cross-sectional area, and molding is performed. Easy to do.
[0050]
The horizontal wall portion 24 and the rear wall portion 23 are integrally formed by blow molding and are connected by a thin hinge portion 31 that can be bent. After bending through the hinge portion 31, the horizontal wall portion 24 is connected. Is connected to the front wall portion 22 and the upper wall portion 21 with bolts or the like, and the upper edge of the rear wall portion 24 is connected to the rear end side of the upper wall portion 21 with bolts or the like, so that it is opened to the inside of the aircraft body. A box-shaped engine cover 11 is configured. A duct 32 for taking in outside air is attached to the rear upper surface of the upper wall portion 21, and outside air taken in from the outside air intake port 33 of the dust-proof structure formed in the duct 32 is also introduced into the horizontal wall portion 24 to be installed in the radiator. 19 is used for cooling. In addition, the air inlet 43a of the air cleaner 43 in the engine room is disposed at substantially the same height as the lateral fulcrum x and is connected to the horizontal wall portion 24 so as to take in clean outside air introduced into the horizontal wall portion 24. It is configured.
[0051]
Here, a sealing material 44 made of sponge or the like is attached along the peripheral edge of the outer edge of the radiator 19, and a similar sealing material 45 is also attached to the peripheral edge of the air inlet 43a of the air cleaner 43, In the state where the cover body A is closed, the inner surface of the lateral wall portion 24 is configured to be in close contact with the sealing material 44 of the radiator 19 and the sealing material 45 of the air cleaner 43. That is, hot air in the engine room is prevented from being supplied to the radiator 19 and the air cleaner 43 by being mixed with the cold outside air introduced into the lateral wall portion 24.
[0052]
In addition, although the connection part of each part bent via the hinge parts 25 and 31 is not isolate | separated, an L-shaped connection reinforcement metal fitting is attached as needed, and a bending attitude | position is maintained firmly.
[0053]
As described above, the operation unit 5 is provided with the cover body A in which the handle tower 9, the step 8, the engine cover 11, the side plate 14, and the operation panel 13 are integrated. The machine body frame 34 is connected and supported via a fulcrum bracket 35 so as to be able to swing left and right and up and down. That is, as shown in FIG. 23 and FIG. 24, the fulcrum bracket 35 is inserted and supported by the vertical boss 36 erected on the machine body frame 34 and rotatably by the vertical boss 36 around the vertical fulcrum y. And a fulcrum shaft 37 whose rotation range is restricted by a circumferential long hole 36a and a pin 37a, and a lateral boss 38 connected to the upper end of the fulcrum shaft 37. The lateral boss 38 is connected to the lateral fulcrum x so as to swing up and down.
[0054]
As shown in FIGS. 4 and 14, a recess 8g is formed on the back surface of the narrow portion 8d formed in the front portion of Step 8, and a part of the fulcrum metal fitting 35 is formed in the recess 8g. The actual lateral rocking angle of the cover body A is regulated to about several degrees by the contact and interference between the lateral side surface of the recess 8g and a part of the fulcrum fitting 35.
[0055]
Therefore, when the maintenance work is performed with the periphery of the engine mounting portion opened, first, the cover body A is lifted upward while slightly swinging laterally about the longitudinal fulcrum y, and the radiator 19 7 and the seal material 45 of the air cleaner 43 and the seal material 45 of the air inlet 43a without being slid on the inner surface of the lateral wall portion 24, and then separated obliquely upward and upward, as shown in FIG. A large maintenance work space is formed around the engine. Further, when closing the cover body A, it is possible to bring the sealing members 44 and 45 into contact with each other without sliding the inner surface of the lateral wall portion 24 by swinging.
[0056]
The pedal body 41a of the pedal 41 is detachably connected to a pedal arm 41b inserted through the opening 8e. When the cover body A swings up and down, the pedal body 41a is pedaled. Remove it from the arm 41b.
[0057]
An operation wire 20a of the steering device 20 is led out from the handle tower 9. An opening 9d through which the operation wire 20a is inserted is provided as close as possible to the lower portion of the handle tower 9, that is, the lateral fulcrum x. Therefore, the swinging motion of the operation wire 20a when swinging the cover A is opened and closed is small.
[0058]
In addition, the grain tank 7 provided behind the operation unit 5 having the above-described configuration is configured to be capable of swinging and swinging in the external direction with respect to the longitudinal axis z of the vertical screw unit 6a of the screw-type unloader 6 in the direction outside the body. It is possible to perform maintenance of the mechanism arranged between the grain tank 7 and the threshing device 4 from a wide space by swinging and swinging the grain tank 7 outward from the machine body. Yes. Here, the longitudinal axis z for turning the grain tank 7 is Vertical fulcrum y Is located in the vicinity of the extended line that extends to the immediate rear side of the engine 10 and opens the cover body A upward as described above, and the grain tank 7 is also swung open laterally outward. Can be further opened.
[0059]
As shown in FIGS. 4 and 6, a muffler 46 is provided on the upper part of the engine 10, and an exhaust pipe 47 led out from the muffler 46 is bent downward in the engine room, and then travels left and right. It extends between the devices 1 to the rear of the fuselage. A heat insulating cover 48 that covers the muffler 46 from above and a heat insulating cover 49 that covers the exhaust pipe 47 in the engine room from the rear are provided. The resin engine cover 11 is heated by the heat from the muffler 46 and the exhaust pipe 47. It prevents it from being heated inappropriately.
[0060]
As shown in FIG. 23, the fuel supply pipe 42 is supported by being penetrated by the mounting plate 50, and the fuel supply pipe 42 is connected by connecting the mounting plate 50 so as to close the notch 51 formed in the body frame 34. It is configured so that it can be attached to the body frame 34 later. The fuel supply pipe 42 and a fuel tank (not shown) provided at the rear of the machine body are connected in communication by a hose 52.
[0061]
In addition to integrating the four surfaces of the handle tower 9, step 8, the front wall portion 22 of the engine cover 11 and the upper wall portion 21 by blow molding as described above, the present invention is implemented in the following manner. It is also possible to do.
[0062]
(1) The five surfaces of the handle tower 9, the step 8, the front wall portion 22, the upper wall portion 21, and the rear wall portion 23 of the engine cover 11 are integrated by blow molding. In this case, the side plate 14 can be integrally connected to the front wall portion 22 or can be integrally connected to the step 8.
[0063]
(2) At least two surfaces of the handle tower 9, the step 8, the front wall portion 22, the upper wall portion 21, and the rear wall portion 23 of the engine cover 11 are integrated by blow molding.
[0064]
(3) The operation panel 13 and the side plate 14 may be integrally formed with a resin material.
[0065]
(4) The cover tower A, the step 8, and the engine cover 11 can be integrated to form a cover body A that can be swingably opened and closed, and the operation panel 13 and the side plate 14 can be fixed to the machine body side.
[0066]
(5) Although it is desirable that the cover body A is made of resin, the entire cover body A is not necessarily made of resin, and a part thereof may have a sheet metal structure.
[0067]
(6) The structure of the fulcrum metal fitting 35 constituting the fulcrum part of the cover body A is not limited to the above-described structure, and may include, for example, a vertical fulcrum and a horizontal fulcrum like a ball fulcrum.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall side view of a combine.
FIG. 2 is an overall plan view of the combine.
FIG. 3 is a perspective view of a driving unit.
FIG. 4 is a partially cutaway side view of a driving section.
FIG. 5 is a plan view of a driving unit.
FIG. 6 is a cross-sectional plan view of the motor
FIG. 7 is a side view of the operation unit with the cover body opened.
FIG. 8 is a plan view of a developed cover body in an unfolded state
9A is a side view of the molded cover body in a developed state. FIG.
(B) Side view of bent cover body
FIG. 10 is a perspective view of the molded cover body in an unfolded state.
FIG. 11 is a perspective view of a bent cover body.
12A is a plan view of a step portion in the cover body. FIG.
(B) Bottom view of the step part of the cover body
FIG. 13 is a longitudinal front view of the step portion of the cover body.
FIG. 14 is a longitudinal side view of a handle tower portion in a cover body.
FIG. 15 is a front view of a handle tower portion in a cover body.
FIG. 16 is a cross-sectional plan view of the handle tower portion in the cover body.
FIG. 17 is a vertical side view of the upper wall portion of the engine cover.
18A is a plan view of the upper wall portion of the engine cover. FIG.
(B) Bottom view of the upper wall of the engine cover
FIG. 19 is a longitudinal side view showing a connecting portion between the upper wall portion and the front wall portion of the engine cover.
FIG. 20 is a longitudinal side view showing a connecting portion between the step portion and the front wall portion in the cover body.
FIG. 21 is a front view of the front wall.
FIG. 22 is a cross-sectional plan view of the front wall.
FIG. 23 is a perspective view showing a fuselage frame portion below a driving unit.
FIG. 24 is a perspective view showing a fuselage frame portion below a driving unit.
[Explanation of symbols]
7 grain tank
8 steps
8f opening
9 Handle tower
10 engine
11 Engine cover
12 Driver's seat
19 Radiator
20 Steering device
20a Operation wire
24 Horizontal wall
41 pedals
41a Pedal body
41b Pedal arm
42 Refueling pipe
43 Air Cleaner
43a Inlet
A Cover body
x Horizontal fulcrum
y Longitudinal fulcrum
z Longitudinal axis

Claims

ステップの前方にハンドル塔を立設するとともに、ステップの後方にエンジンを配備し、このエンジンを覆うエンジンカバーの上部に運転座席を配備してある乗用型作業機の運転部構造であって、
前記ハンドル塔、ステップ、エンジンカバーによって一連のカバー体を構成し、このカバー体をその前部の支点部において縦向き支点および横向き支点周りに揺動開閉可能に支持してあることを特徴とする乗用型作業機の運転部構造。A driving tower structure for a riding-type work machine in which a handle tower is erected in front of a step, an engine is arranged behind the step, and a driver seat is arranged on top of an engine cover that covers the engine,
A series of cover bodies are constituted by the handle tower, the step, and the engine cover, and the cover body is supported at the front fulcrum portion so as to be swingable and openable around the longitudinal fulcrum and the lateral fulcrum. Driving part structure of riding type work equipment.

前記エンジンカバーの外側の横壁部を中空構造にして、その内部に外気を導入可能に構成し、横壁部内面とエンジンルーム内のラジエータとを連通接続し、横壁部内に導入した外気をラジエータに供給するよう構成してある請求項１記載の乗用型作業機の運転部構造。The outer side wall of the engine cover has a hollow structure so that outside air can be introduced into it. The inner surface of the side wall and the radiator in the engine room are connected to each other, and the outside air introduced into the side wall is supplied to the radiator. The operation part structure of the riding type work machine according to claim 1 configured to do so.

前記エンジンカバー内に配備したエアークリーナの吸気口を前記横壁部に連通して、横壁部内に導入した外気をエアークリーナに供給するよう構成してある請求項２記載の乗用型作業機の運転部構造。The operating part of the riding type work machine according to claim 2, wherein an air cleaner intake port disposed in the engine cover is communicated with the lateral wall part, and external air introduced into the lateral wall part is supplied to the air cleaner. Construction.

前記カバー体を開放する際の縦向き支点周りの揺動範囲を小角度に制限してある請求項１〜３のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The operation part structure of the riding type work machine according to any one of claims 1 to 3, wherein a swing range around a longitudinal fulcrum when the cover body is opened is limited to a small angle.

前記カバー体の全体を樹脂材で一体形成してある請求項１〜４のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The operation part structure of the riding type work machine according to any one of claims 1 to 4, wherein the entire cover body is integrally formed of a resin material.

前記支点部を、前記ハンドル塔における下端基部近くの横幅方向の略中央個所に配置してある請求項１〜５のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The operation part structure of the riding type work machine according to any one of claims 1 to 5, wherein the fulcrum part is arranged at a substantially central portion in a lateral width direction near a lower end base part in the handle tower.

前記ステップに、燃料補給管の端部を挿通する開口を形成するとともに、この開口を前記支点部近くに配備してある請求項１〜６のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The operation of the riding type work machine according to any one of claims 1 to 6, wherein an opening for inserting an end portion of the fuel supply pipe is formed in the step, and the opening is disposed near the fulcrum portion. Part structure.

前記ステップに開口を形成してペダルを挿通するとともに、このペダルのペダル本体をペダルアームに対して脱着可能に構成してある請求項１〜７のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The riding type work machine according to any one of claims 1 to 7, wherein an opening is formed in the step to insert a pedal, and the pedal body of the pedal is configured to be detachable from the pedal arm. Driving part structure.

前記ハンドル塔にステアリング操作装置を取り付け、このステアリング操作装置から延出した操作ワイヤを、前記カバー体の支点部近くを挿通させてある請求項１〜８のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The riding type work according to any one of claims 1 to 8, wherein a steering operation device is attached to the handle tower, and an operation wire extending from the steering operation device is inserted near a fulcrum portion of the cover body. The operating part structure of the machine.

前記カバー体を備えた運転部の後方に穀粒タンクを配備するとともに、この穀粒タンクをタンク後部に備えた縦向き軸心を中心に旋回可能に構成してある請求項１〜９のいずれか一項に記載の乗用型作業機の運転部構造。The grain tank is arranged behind the operation part provided with the cover body, and the grain tank is configured to be rotatable around a longitudinal axis provided at the rear part of the tank. The operation part structure of the riding type work machine according to claim 1.